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JP3920087B2 - Separating polyester filament and method for producing the same - Google Patents

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JP3920087B2
JP3920087B2 JP2001378841A JP2001378841A JP3920087B2 JP 3920087 B2 JP3920087 B2 JP 3920087B2 JP 2001378841 A JP2001378841 A JP 2001378841A JP 2001378841 A JP2001378841 A JP 2001378841A JP 3920087 B2 JP3920087 B2 JP 3920087B2
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Japan
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single yarn
polyester filament
yarn fineness
polyester
mol
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賢司 山下
真洋 高塚
央 石田
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Nippon Ester Co Ltd
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Nippon Ester Co Ltd
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステルマルチフィラメントであって、後加工の延伸仮撚加工及び分繊により、染色性の良好なポリエステル捲縮モノフィラメントを製造することができる親糸となる、分繊用ポリエステルフィラメント及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル捲縮モノフィラメントを生産するに際しては、特開昭56−31011号公報に記載されているように、高配向半未延伸糸を延伸同時仮撚加工を行った後、各フィラメント毎に分繊する製造方法を用いることが生産性の面から有効である。また、その際の仮撚加工方法については、特開昭55−98922号公報や特開昭56−9434号公報などで開示されている。
【0003】
現在では消費者ニーズの多様化から、染色性の良好な捲縮モノフィラメントのニーズが高まっている。カチオン染料可染型のポリエステル繊維として、ポリエステル中にカチオン染料の染着座席として5−ナトリウムスルホイソフタル酸を代表とするスルホン酸塩基を含有した芳香族ジカルボン酸成分を共重合した繊維が特公昭34−10497号公報に示されている。このようなカチオン染料可染型のポリエステル繊維は、染色により鮮やかな色彩を表現することが可能である。
【0004】
しかしながら、染色性向上のために、上記のような芳香族ジカルボン酸成分等を共重合した場合、紡糸時の熱安定性に欠けるようになり、溶融紡糸段階でポリマーの粘度低下を誘発し、特に紡糸口金部での計量性が悪化するため、マルチフィラメント糸の単糸間の繊度差が大きくなる。このようなマルチフィラメントを分繊加工すると、モノフィラメント間の繊度差が大きくなる。また、分繊工程で張力変動が生じ、段付きを発生させたり、さらに悪化すると、糸切れが多発するなどのトラブルを誘発する。
【0005】
このように、延伸同時仮撚加工に使用可能な高配向未延伸ポリエステルフィラメントで、分繊をトラブルを生じることなく行え、高染色性を有する捲縮モノフィラメントを得ることができる分繊用マルチフィラメント糸(親糸)は提案されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の問題点を解決し、良好な染色性と均一な単糸繊度を具備し、延伸同時仮撚加工が可能な高配向未延伸ポリエステルフィラメントであって、その後の分繊加工での工程通過性も良好で、品位の高い捲縮モノフィラメントを得ることができる分繊用ポリエステルフィラメントを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は次の(イ)、(ロ)を要旨とするものである。
(イ)スルホン酸塩基含有化合物(A)、アジピン酸(B)、分子量400〜10000のポリエチレングリコール(C)を下記(1)〜(3)の条件のうち、いずれか1つを満足するように共重合したポリエチレンテレフタレートからなり、単糸繊度20〜40デシテックス、フィラメント数6〜16本、単糸繊度のCV%が3%以下、複屈折率Δnが20×10-3以上60×10-3以下であることを特徴とする分繊用ポリエステルフィラメント。
ただし、単糸繊度のCV%(%)=(V/X)×100V:ポリエステルフィラメントを構成する全単糸繊度の不偏分散の平方根X:ポリエステルフィラメントを構成する全単糸繊度の平均値
(1)A+B+C
ただし、A=1.0〜5.0モル% B=1.0〜5.0モル% C=0.5〜3.0質量%
(2)A+B
ただし、A=1.0〜5.0モル% B=1.0〜8.0モル%
(3)A+C
ただし、A=1.0〜5.0モル% C=0.5〜5.0質量%
(ロ)溶融粘度(280℃、せん断速度1000/Sの条件下で測定)が170pa・s以上のポリエステルを、ノズルプレートの1つのノズル孔に対して、ポリマーを導入する計量プレートのオリフィスを少なくとも2つ以上設けてなる口金装置を用いて溶融紡糸を行う(イ)記載の分繊用ポリエステルフィラメントの製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】
本発明のポリエステルフィラメントは、PETに、スルホン酸塩基含有化合物(A)に加えて、アジピン酸(B)及び/又は分子量400〜10000のポリエチレングリコール(C)を共重合したPETからなるものである。(A)に加えて(B)、(C)を単独あるいは併用することにより、特に常圧でのカチオン染料での染色性に優れるものとなる。
【0010】
まず、スルホン酸塩基含有化合物は、カチオン染料と反応して発色する染着席を有し、この含有量が多いほど多量の染料が繊維中に固着され良好な発色性を発現するものである。スルホン酸塩基含有化合物の量は、1.0〜5.0モル%とすることが必要である。含有量が1.0モル%未満では、良好な発色性を発現することが困難である。また、含有量が5.0モル%を超えると、ポリエステルの熱安定性が悪くなるため、溶融粘度が低下し、本発明で目的とする単糸繊度のばらつき(CV%)が小さいポリエステルフィラメントを得ることができないばかりか、繊維強度が低下したり、紡糸時の操業性も悪化する。スルホン酸塩基含有化合物(A)としては、特に限定されないが、5−ナトリウムスルホイソフタル酸(以下、SIPとする)が好ましい。
【0011】
本発明のフィラメントに含有されるアジピン酸とポリエチレングリコールは、ポリエステル重合体の内部を嵩高にし、染料の拡散性を増すことによって、繊維中への染料の吸着量を増加させ、発色性をより向上させることができるものであり、特に常圧での染色時にその効果を発揮し、通常の加圧染色と同等の発色性を得ることができる。アジピン酸とポリエチレングリコールは、一方のみを用いても両方を併用してもよい。
【0012】
アジピン酸の共重合量については、スルホン酸塩基含有化合物とアジピン酸とポリエチレングリコールを含有する(1)の場合は、1.0〜5.0モル%であり、スルホン酸塩基含有化合物とアジピン酸を含有する(2)の場合は、1.0〜8.0モル%である。1.0モル%未満では、染色性の向上効果が認められない。一方、上限としてこの範囲を超えると、紡糸性が悪化し、本発明で目的とする単糸繊度のばらつき(CV%)が小さいポリエステルフィラメントを得ることができないばかりか、繊維の強度も低下する。
【0013】
ポリエチレングリコールについては、その分子量を400〜10000とする必要がある。この分子量が10000を超えるとポリエステルとは完全には共重合せず重合体内に遊離して存在し、染料拡散効果に乏しくなるため好ましくない。一方、分子量が400未満ではポリエステル全体の溶融粘度を低下させ、本発明で目的とする単糸繊度のばらつき(CV%)が小さいポリエステルフィラメントを得ることができないばかりか、繊維強度が低下したり、繊維の耐熱性を悪くする等、繊維物性に悪影響を及ぼすことがあり好ましくない。
【0014】
ポリエチレングリコールの共重合量については、スルホン酸塩基含有化合物とアジピン酸とポリエチレングリコールを含有する(1)の場合は、0.5〜3.0質量%であり、スルホン酸塩基含有化合物とエチレングリコールを含有する(3)の場合は、0.5〜5.0質量%である。0.5質量%未満では、染色性の向上効果が認められない。一方、上限としてこの範囲を超えると、紡糸性が悪化し、本発明で目的とする単糸繊度のばらつき(CV%)が小さいポリエステルフィラメントを得ることができないばかりか、繊維の強度も低下する。
【0015】
また、上記した本発明の繊維を形成する共重合PET中には、必要に応じて、艶消し剤、顔料、防炎剤、消臭剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶化促進剤等の各種添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加してもよい。
【0016】
次に、本発明のポリエステルフィラメントは、単糸繊度が20〜40デシテックスであることが必要である。単糸繊度が20デシテックス未満では、最終的なモノフィラメントとした時に実用的でない。一方、単糸繊度が40デシテックスを超えると、紡糸時の冷却性不良により操業性が悪化したり、単糸間での融着が発生しやすくなり、後加工の延伸仮撚工程や分繊工程において糸切れが多発するようになる。
【0017】
さらに、ポリエステルフィラメントの紡糸性及び後加工の延伸仮撚工程、分繊工程時の取扱性や操業性の観点から、ポリエステルフィラメントの単糸数は、6〜16本とする必要があり、さらに好ましくは、8〜12本である。6本未満では捲縮モノフィラメントの分繊時の生産効率が悪いため好ましくなく、一方、16本を超えると、紡糸時の冷却性が悪化し、分繊工程作業が煩雑となるため好ましくない。以上のような構成とするために、ポリエステルフィラメントの総繊度は120〜500デシテックスとするのが好ましい。
【0018】
また、本発明のポリエステルフィラメントの複屈折率は、△nが20×10-3
〜60×10-3とする必要がある。このようなポリエステル高配向未延伸糸とするには、溶融紡糸段階での紡糸速度を3000〜4000m/分とすればよい。△nが20×10-3未満、すなわちポリエステルフィラメントの配向度が低い場合には、後の延伸仮撚工程でフィラメント長手方向の繊度斑が大きくなったり、ポリエステルフィラメントの経時変化が大きくなる等の理由から好ましくない。
【0019】
一方、△nが60×10-3を超えるためには、紡糸速度を高くする必要が生じ、紡糸操業性が悪化したり、紡糸口金の単孔吐出量を多くする必要が生じるため、紡糸段階での糸条へのドラフト率が高くなる等により操業性が極めて悪化する。また、後の延伸仮撚工程で捲縮堅牢性を付与しにくくなるとともに、捲縮の経時変化が起こりやすくなるため好ましくない。
【0020】
そして、本発明のポリエステルフィラメントを構成する単糸繊度のCV%は3%以下とすることが重要である。単糸繊度のCV%とは、単糸繊度のばらつきを示す指数である。CV%が3%を超えるとばらつきが大きく、分繊工程での分繊性が悪化したり、分繊後の捲縮モノフィラメントの繊度差が大きくなる等の問題が生じる。
【0021】
以上のように、本発明では、染色性の向上(カチオン可染)に加えてさらに常圧でのカチオン可染性にも優れたモノフィラメントを得ることを目的とし、適量のスルホン酸塩基含有化合物に加えて、アジピン酸及び/又はポリエチレングリコールを共重合したうえで、単糸繊度のCV%を3%以下としたポリエステルフィラメントとすることが重要である。
【0022】
次に、本発明の分繊用ポリエステルフィラメントの製造方法について説明する。図1は本発明の製造方法の一実施態様を示す概略工程図である。図1に示すように溶融押出機にポリエステルチップを供給し、紡糸温度280〜310℃で溶融混練後、口金装置1から6〜16本の単糸として紡出し、糸条Yとした後、冷却装置2にて冷却し、紡糸油剤を油剤付与装置3で付与した後、3000〜4000m/分の一対のゴデットローラ4を介して、捲取機5にてパッケージ6として捲き取ることにより、得ることができる。
【0023】
本発明に使用するポリエステルは、ポリエステルフィラメントの単糸繊度のばらつきを小さくするため、口金装置内部での計量性を向上させるべく、紡糸時の溶融粘度を170pa・s以上とする。ポリエステルの溶融粘度が低下するに従い、紡糸口金内部を通過時及び口金部から吐出時の計量性が悪くなり、単糸繊度のばらつきCV%を小さくすることが難しくなる。
【0024】
使用する口金装置1は、図2に示すような計量プレート7とノズルプレート8を重ね合わせ、1つのノズル孔10に対して計量プレート7には2つ以上、好ましくは3〜4のオリフィスを有する構成とすることが好ましい。このように溶融状態のポリエステルを計量プレート7の複数のオリフィスから吐出させることによって、導入溝11を通じて各ノズル孔10に計量性よく供給できるため、各ノズル孔10から吐出されるポリマーの量のばらつきを抑えることが可能となり、単糸繊度のばらつきの小さいマルチフィラメントとすることができる。
【0025】
なお、オリフィスの吐出孔9の直径は0.3〜1.0mm程度とすることが吐出時の計量性、口金装置1にかかる圧力損失の面から好ましい。
【0026】
以上のように、紡糸時のポリエステルの溶融粘度と口金装置を特定のものとすることにより、溶融状態のポリエステルが口金装置内部を通過する際、計量性が向上し、単糸繊度のばらつきを小さくすることが可能となる。これにより、本発明のポリエステルフィラメントは、第3成分であるスルホン酸塩基含有化合物や、アジピン酸、ポリエチレングリコール等を共重合しており、ホモポリエステルと比べ、溶融紡糸時の熱安定性が悪いにも関わらず、単糸繊度間のばらつきが小さいマルチフィラメントとすることができ、その後の延伸仮撚・分繊工程での工程通過性に優れ、品質の安定した高発色性の捲縮モノフィラメントを得ることが可能となる。
【0027】
【実施例】
次に、実施例によって本発明を具体的に説明する。なお、実施例における特性値の測定方法は次の通りである。
(a)固有粘度
試料をフェノール/テトラクロロエタン(質量比50:50)の混合溶媒に溶解し、ウベローデ粘度計を使用して20℃で測定して求めた。
(b)単糸繊度
ポリエステルフィラメントを10cm程度の長さに切断後、各単糸毎に分割し、サーチ社製 DENIIR COMPUTER DC−11を使用し、全ての単糸繊度を測定した。なお、表1中の単糸繊度は全ての単糸の平均とした。
(c)単糸繊度CV%
(b)にて測定した単糸繊度から求めた。
単糸繊度CV%(%)=(V/X)×100
V:ポリエステルフィラメントを構成する全単糸繊度の不偏分散の平方根
X:ポリエステルフィラメントを構成する全単糸繊度の平均値
(d)複屈折率 △n
得られたフィラメントをPOE偏光顕微鏡を用い、ベレックコンペンセーター法により測定した。
(e)溶融粘度
温度280℃、せん断速度1000/Sの条件で、島津製作所製フローテスタCFT500を用いて測定した。
(f)捲縮性
得られたマルチフィラメントを、仮撚機ST-5(仮撚条件:仮撚数2100T/M、仮撚温度185℃、延伸倍率1.51、糸速150m/分)にて延伸仮撚を行い、仮撚後の状態を目視にて下記のように2段階で評価した。
○・・・捲縮の発現性良好。
×・・・捲縮発現不良があり、部分的若しくは全体的に捲縮が発現していない。
(g)分繊性
(f)で延伸仮撚を行った後の加工糸を一連分繊機にて分繊を行った。それぞれ加工糸100本(100パッケージ)を用いて、分繊後の捲縮モノフィラメントの満捲き率にて下記のように2段階で評価した。
○・・・満捲き率 85%以上
×・・・満捲き率 85%未満
(h)染色性
(g)で得た捲縮モノフィラメントを筒編みとし、染料として、DiacrylBlackRTL-PF 0.51wf、均染剤として酢酸0.3ml/lを使用し、テクサム技研社製MINI−COLOR染色機を用いて、温度100℃、30分間の条件下で染色を行い、10人のパネラーによる目視評価を行った。染色性が良好であると判断した人数を点数とし、7点以上を合格点とした。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
実施例4
スルホン酸塩基含有化合物として、SIP2.0モル%、アジピン酸2.5モル%、分子量6000のポリエチレングリコール2.0質量%共重合し、溶融粘度210pa・sのPETチップを、溶融温度300℃で溶融後、図2に記載した計量プレート(オリフィス数:4、オリフィスの吐出孔径:0.5mm)とノズルプレート(ノズル孔数:10孔、吐出孔径:0.8mm)から構成された口金装置を使用した。なお、図3に図2のX−X’方向の断面模式図を示すように、計量プレートのオリフィス数とは、ノズルプレートのノズル孔1つに対して設けられた数である。このような口金装置を用いて、吐出量115g/分で溶融吐出し、図1に示す工程図に従って紡糸、捲き取りを行った。まず、紡糸糸条を冷却した後、油剤を付与し、3500m/分の速度にて総繊度330デシテックス、10フィラメントのポリエステルフィラメントを捲き取った。得られたポリエステルフィラメントの複屈折率、単糸繊度のCV%、捲縮性、分繊性、染色性〔(h)記載の方法で染色〕の評価結果を表2に示す。
【0033】
実施例5〜10、比較例7〜15
ポリエチレングリコールの分子量、SIP、アジピン酸、ポリエチレングリコールの共重合量、共重合ポリエステルの溶融粘度、使用したノズルの計量プレートのオリフィス数、ポリエステルフィラメントの単糸繊度、フィラメント数を表2記載のように変更した以外は実施例4と同様に行った。得られたポリエステルフィラメントの複屈折率、単糸繊度のCV%、捲縮性、分繊性、染色性(2.の方法で染色)の評価結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
表2より明らかなように、実施例4〜10のフィラメントは、適量のSIPとアジピン酸やポリエチレングリコールが共重合されたポリエステルからなり、単糸繊度のばらつきが小さいため、後加工での操業性(捲縮性、分繊性)が良好であり、かつ、常圧でのカチオン染料での染色性にも優れていた。一方、比較例7のフィラメントは、SIP、アジピン酸、ポリエチレングリコールの共重合量が少なかったため、良好な染色性が得られなかった。比較例8のフィラメントは、アジピン酸、ポリエチレングリコールの共重合量が多すぎたため、比較例9、10のフィラメントは、SIPの共重合量が多すぎたため、比較例11のフィラメントはポリエチレングリコールの共重合量が多すぎたため、いずれも単糸繊度のばらつきが大きいフィラメントとなり、分繊時の操業性が悪かった。比較例12のフィラメントは、単糸繊度が太く、複屈折率が低かったため、延伸仮撚工程でフィラメントの長さ方向の繊度ばらつきが大きくなり、捲縮が不均一であり、分繊時の操業性も悪化した。比較例13のフィラメントは、分子量の低いポリエチレングリコールを共重合させたため、ポリエステル全体の溶融粘度が低下し、単糸繊度のばらつきが大きいものとなり、分繊時の操業性が悪かった。比較例14のフィラメントは、分子量の高いポリエチレングリコールを共重合させたものであり、複屈折率が高いものであったため、延伸仮撚工程における捲縮発現性が不良であり、染色性にも劣っていた。比較例15は、フィラメント数が多かったため、紡糸時に単糸間で密着が生じ、切糸が多発し、フィラメントを得ることができなかった。
【0036】
【発明の効果】
本発明のポリエステルフィラメントは、良好な染色性と均一な単糸繊度を具備しているので、延伸仮撚加工や分繊加工等の後加工工程通過性が良好で、品位の高い捲縮モノフィラメントを得ることが可能となる。本発明のポリエステルフィラメントは常圧でのカチオン可染性に優れるものである。そして、本発明の製造方法によれば、本発明の分繊用ポリエステルフィラメントを操業性よく得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分繊用ポリエステルフィラメントの製造方法の一実施態様を示す概略工程図である。
【図2】本発明の分繊用ポリエステルフィラメントの製造において使用する口金装置の計量プレートとノズルプレートの一実施態様を示す模式図である。
【図3】図2の X−X’方向の断面模式図である。
【符号の説明】
1 口金装置
2 冷却装置
3 油剤付与装置
4 ゴデットローラ
5 捲取機
6 パッケージ
7 計量プレート
8 ノズルプレート
9 オリフィスの吐出孔
10 ノズル孔
11 導入溝
Y 糸条
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyester multifilament, a polyester filament for splitting, which becomes a parent yarn capable of producing a polyester crimped monofilament with good dyeability by post-drawing stretch false twisting and splitting, and It relates to a manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
When producing a polyester crimped monofilament, as described in JP-A-56-31011, a highly oriented semi-unstretched yarn is subjected to simultaneous false twisting and then divided into individual filaments. Using a manufacturing method is effective from the viewpoint of productivity. Further, the false twisting method at that time is disclosed in Japanese Patent Laid-Open Nos. 55-98922 and 56-9434.
[0003]
At present, needs for crimped monofilaments with good dyeability are increasing due to diversification of consumer needs. As a cationic dye-dyeable polyester fiber, a fiber obtained by copolymerizing an aromatic dicarboxylic acid component containing a sulfonate group typified by 5-sodiumsulfoisophthalic acid as a dyeing seat for a cationic dye in polyester is disclosed in JP-B-34. -10497 publication. Such a cationic dye-dyeable polyester fiber can express a vivid color by dyeing.
[0004]
However, in order to improve dyeability, when the above aromatic dicarboxylic acid components are copolymerized, the thermal stability at the time of spinning becomes insufficient, and the viscosity of the polymer is reduced at the melt spinning stage. Since the meterability at the spinneret is deteriorated, the fineness difference between single yarns of the multifilament yarn is increased. When such a multifilament is split, the difference in fineness between monofilaments increases. Moreover, tension fluctuations occur in the fiber separation process, causing stepping or further worsening, which causes troubles such as frequent yarn breaks.
[0005]
In this way, multi-filament yarns for splitting that can be used for simultaneous stretching of undrawn polyester filaments that can be used for splitting without causing troubles and that can provide crimped monofilaments with high dyeability. (Parent yarn) has not been proposed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-mentioned problems, is a highly oriented unstretched polyester filament that has good dyeability and uniform single yarn fineness and can be stretched simultaneously false twisted, and in subsequent splitting processing An object of the present invention is to provide a polyester filament for splitting that has good process passability and is capable of obtaining a high-quality crimped monofilament.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of investigations to solve the above problems, the present inventors have reached the present invention. That is, the gist of the present invention is the following (A) and (B).
(A) The sulfonate group-containing compound (A), adipic acid (B), and polyethylene glycol (C) having a molecular weight of 400 to 10000 satisfy any one of the following conditions (1) to (3). Made from polyethylene terephthalate copolymerized with a single yarn fineness of 20-40 dtex, 6-16 filaments, CV% of single yarn fineness of 3% or less, and birefringence index Δn of 20 × 10 −3 or more and 60 × 10 − A polyester filament for splitting, which is 3 or less.
However, CV% (%) of single yarn fineness = (V / X) × 100 V: square root of unbiased dispersion of all single yarn fineness constituting polyester filament X: average value of all single yarn fineness constituting polyester filament (1 A + B + C
However, A = 1.0-5.0 mol% B = 1.0-5.0 mol% C = 0.5-3.0 mass%
(2) A + B
However, A = 1.0-5.0 mol% B = 1.0-8.0 mol%
(3) A + C
However, A = 1.0-5.0 mol% C = 0.5-5.0 mass%
(B) A polyester having a melt viscosity (measured at 280 ° C. and a shear rate of 1000 / S) of 170 pa · s or more is provided with at least an orifice of a measuring plate for introducing a polymer into one nozzle hole of the nozzle plate. The method for producing a polyester filament for splitting according to (a), wherein melt spinning is performed using a cap apparatus provided with two or more caps.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0009]
The polyester filament of the present invention comprises PET obtained by copolymerizing PET with adipic acid (B) and / or polyethylene glycol (C) having a molecular weight of 400 to 10,000 in addition to the sulfonate group-containing compound (A). . By using (B) and (C) alone or in combination with (A), the dyeing property with a cationic dye, particularly at normal pressure, is excellent.
[0010]
First, the sulfonate group-containing compound has a dyeing seat that reacts with a cationic dye to develop a color, and as the content increases, a larger amount of the dye is fixed in the fiber and exhibits better color developability. The amount of the sulfonate group-containing compound needs to be 1.0 to 5.0 mol%. If the content is less than 1.0 mol%, it is difficult to develop good color developability. Further, if the content exceeds 5.0 mol%, the polyester thermal stability of the polyester is deteriorated, so that the melt viscosity is lowered, and the polyester filament having a small single yarn fineness variation (CV%) intended in the present invention is obtained. Not only can it not be obtained, but the fiber strength is lowered and the operability during spinning is also deteriorated. Although it does not specifically limit as a sulfonate group containing compound (A), 5-sodium sulfo isophthalic acid (henceforth SIP) is preferable.
[0011]
Adipic acid and polyethylene glycol contained in the filament of the present invention increase the amount of dye adsorbed into the fiber by increasing the inside of the polyester polymer and increasing the diffusibility of the dye. The effect can be exhibited particularly when dyeing at normal pressure, and color development equivalent to that of normal pressure dyeing can be obtained. Adipic acid and polyethylene glycol may be used alone or in combination.
[0012]
The copolymerization amount of adipic acid is 1.0 to 5.0 mol% in the case of (1) containing a sulfonate group-containing compound, adipic acid and polyethylene glycol, and the sulfonate group-containing compound and adipic acid In the case of (2) containing, it is 1.0 to 8.0 mol%. If it is less than 1.0 mol%, the effect of improving dyeability is not observed. On the other hand, if the upper limit is exceeded, the spinnability deteriorates, and it is not possible to obtain a polyester filament having a small variation in single yarn fineness (CV%) as intended in the present invention, but also the strength of the fiber is lowered.
[0013]
Polyethylene glycol needs to have a molecular weight of 400 to 10,000. When the molecular weight exceeds 10,000, polyester is not completely copolymerized and is present free in the polymer, which is not preferable because the dye diffusion effect is poor. On the other hand, if the molecular weight is less than 400, the melt viscosity of the whole polyester is lowered, and not only a polyester filament with a small variation in single yarn fineness (CV%) targeted in the present invention can be obtained, but also the fiber strength is lowered, This may unfavorably affect the physical properties of the fiber, such as deteriorating the heat resistance of the fiber.
[0014]
The copolymerization amount of polyethylene glycol is 0.5 to 3.0% by mass in the case of (1) containing a sulfonate group-containing compound, adipic acid and polyethylene glycol, and the sulfonate group-containing compound and ethylene glycol. In the case of (3) containing, the content is 0.5 to 5.0% by mass. If it is less than 0.5% by mass, the effect of improving dyeability is not observed. On the other hand, if the upper limit is exceeded, the spinnability deteriorates, and it is not possible to obtain a polyester filament having a small variation in single yarn fineness (CV%) as intended in the present invention, but also the strength of the fiber is lowered.
[0015]
Further, in the copolymerized PET forming the fiber of the present invention described above, a matting agent, pigment, flameproofing agent, deodorant, light stabilizer, heat stabilizer, antioxidant, crystal, if necessary Various additives such as a crystallization accelerator may be added within a range that does not impair the object of the present invention.
[0016]
Next, the polyester filament of the present invention needs to have a single yarn fineness of 20 to 40 dtex. If the single yarn fineness is less than 20 dtex, it is not practical when the final monofilament is obtained. On the other hand, if the single yarn fineness exceeds 40 dtex, the operability deteriorates due to poor cooling during spinning, and fusion between single yarns is likely to occur, and the post-drawing draw-twisting and splitting steps The thread breakage frequently occurs at.
[0017]
Furthermore, from the viewpoint of the spinnability of the polyester filament and the post-processing drawing false twisting step, handling property and operability in the splitting step, the number of single yarns of the polyester filament needs to be 6 to 16, more preferably 8-12. If the number is less than 6, it is not preferable because the production efficiency at the time of splitting the crimped monofilament is poor. On the other hand, if it exceeds 16, the cooling performance at the time of spinning deteriorates, and the splitting process becomes complicated, which is not preferable. In order to obtain the configuration as described above, the total fineness of the polyester filament is preferably 120 to 500 dtex.
[0018]
Further, the birefringence of the polyester filament of the present invention is such that Δn is 20 × 10 −3.
It is necessary to make it ˜60 × 10 −3 . In order to obtain such a polyester highly oriented undrawn yarn, the spinning speed at the melt spinning stage may be 3000 to 4000 m / min. Δn is less than 20 × 10 −3 , that is, when the orientation degree of the polyester filament is low, the fineness unevenness in the filament longitudinal direction is increased in the subsequent drawing false twisting process, or the change with time of the polyester filament is increased. It is not preferable for the reason.
[0019]
On the other hand, if Δn exceeds 60 × 10 −3 , it is necessary to increase the spinning speed, the spinning operability is deteriorated, and it is necessary to increase the single hole discharge amount of the spinneret. The operability is extremely deteriorated due to an increase in the draft ratio to the yarn. Further, it is not preferable because it is difficult to impart crimp fastness in the subsequent drawing false twisting process and a change with time of the crimp tends to occur.
[0020]
And it is important that CV% of the single yarn fineness which comprises the polyester filament of this invention shall be 3% or less. CV% of single yarn fineness is an index indicating variation in single yarn fineness. When the CV% exceeds 3%, there are large variations, resulting in problems such as deterioration in the splitting property in the splitting process and an increase in the fineness difference of the crimped monofilament after splitting.
[0021]
As described above, in the present invention, in addition to the improvement of dyeability (cationic dyeing), the objective is to obtain a monofilament that is also excellent in cationic dyeability at normal pressure. In addition, after copolymerizing adipic acid and / or polyethylene glycol, it is important to obtain a polyester filament having a CV% of single yarn fineness of 3% or less.
[0022]
Next, the manufacturing method of the polyester filament for splitting of this invention is demonstrated. FIG. 1 is a schematic process diagram showing one embodiment of the production method of the present invention. As shown in FIG. 1, polyester chips are supplied to a melt extruder, melt-kneaded at a spinning temperature of 280 to 310 ° C., spun as 6 to 16 single yarns from the die unit 1, converted into yarn Y, and cooled. It can be obtained by cooling with the apparatus 2 and applying the spinning oil agent with the oil agent applying apparatus 3 and then scraping it as a package 6 with the take-up machine 5 through a pair of godet rollers 4 at 3000 to 4000 m / min. it can.
[0023]
The polyester used in the present invention has a melt viscosity at the time of spinning of 170 pa · s or more in order to reduce the variation in the single yarn fineness of the polyester filament in order to improve the meterability inside the die apparatus. As the melt viscosity of the polyester decreases, the meterability at the time of passing through the inside of the spinneret and at the time of discharging from the base becomes worse, and it becomes difficult to reduce the variation CV% in the single yarn fineness.
[0024]
The base device 1 to be used has a measuring plate 7 and a nozzle plate 8 overlapped as shown in FIG. 2 and has two or more, preferably 3 to 4 orifices in the measuring plate 7 for one nozzle hole 10. A configuration is preferable. Since the molten polyester is discharged from the plurality of orifices of the measuring plate 7 in this way, it can be supplied to each nozzle hole 10 through the introduction groove 11 with good metering properties. Therefore, the amount of polymer discharged from each nozzle hole 10 varies. Can be suppressed, and a multifilament having a small variation in single yarn fineness can be obtained.
[0025]
The diameter of the orifice discharge hole 9 is preferably about 0.3 to 1.0 mm from the viewpoint of meterability during discharge and pressure loss applied to the cap apparatus 1.
[0026]
As described above, by specifying the melt viscosity of the polyester and the base unit during spinning, when the molten polyester passes through the base unit, the meterability is improved and the variation in the single yarn fineness is reduced. It becomes possible to do. As a result, the polyester filament of the present invention is copolymerized with a sulfonate group-containing compound, which is a third component, adipic acid, polyethylene glycol, etc., and has poor thermal stability during melt spinning compared to homopolyester. In spite of this, it is possible to make multifilaments with little variation between single yarn finenesses, and to obtain crimped monofilaments that have excellent processability in the subsequent drawing false twisting and splitting process and that have stable quality and high color development. It becomes possible.
[0027]
【Example】
Next, the present invention will be specifically described by way of examples. In addition, the measuring method of the characteristic value in an Example is as follows.
(A) The intrinsic viscosity sample was dissolved in a mixed solvent of phenol / tetrachloroethane (mass ratio 50:50) and measured at 20 ° C. using an Ubbelohde viscometer.
(B) Single yarn fineness After the polyester filament was cut to a length of about 10 cm, it was divided for each single yarn, and all single yarn finenesses were measured using DENIIR COMPUTER DC-11 manufactured by Search. The single yarn fineness in Table 1 was the average of all single yarns.
(C) Single yarn fineness CV%
It calculated | required from the single yarn fineness measured by (b).
Single yarn fineness CV% (%) = (V / X) × 100
V: square root of unbiased dispersion of all single yarn fineness constituting the polyester filament X: average value of all single yarn fineness constituting the polyester filament (d) birefringence Δn
The obtained filament was measured by a Belek Compensator method using a POE polarizing microscope.
(E) Measurement was performed using a flow tester CFT500 manufactured by Shimadzu Corporation under conditions of a melt viscosity temperature of 280 ° C. and a shear rate of 1000 / S.
(F) Crimpability The obtained multifilament is transferred to a false twisting machine ST-5 (false twist conditions: false twist number 2100 T / M, false twist temperature 185 ° C., draw ratio 1.51, yarn speed 150 m / min). Stretch false twisting was performed, and the state after false twisting was visually evaluated in two stages as follows.
○ ・ ・ ・ Good expression of crimp.
×: Crimp expression is poor, and crimp is not expressed partially or entirely.
(G) The processed yarn after having been stretched false twisted with the splitting property (f) was split with a series of splitting machines. Using 100 processed yarns (100 packages), the fullness of the crimped monofilament after splitting was evaluated in two stages as follows.
○ ・ ・ ・ Fullness rate 85% or more × ・ ・ ・ Fullness rate Less than 85% (h) Crimped monofilaments obtained with dyeability (g) are knitted, and dye is DiacrylBlackRTL-PF 0.51wf, level dyeing Acetic acid 0.3 ml / l was used as an agent, and dyeing was performed using a MINI-COLOR dyeing machine manufactured by Teksam Giken Co., Ltd. at a temperature of 100 ° C. for 30 minutes, and visual evaluation was performed by 10 panelists. The number of persons judged to have good dyeability was scored, and 7 or more were scored as acceptable.
[0028]
[0029]
[0030]
[0031]
[0032]
Example 4
As a sulfonate group-containing compound, a 2.0 mol% SIP, 2.5 mol% adipic acid, 2.0 mass% polyethylene glycol having a molecular weight of 6000 is copolymerized, and a PET chip having a melt viscosity of 210 pa · s is melted at 300 ° C. After the melting, the base device composed of the measuring plate (number of orifices: 4, orifice discharge hole diameter: 0.5 mm) and nozzle plate (number of nozzle holes: 10 holes, discharge hole diameter: 0.8 mm) shown in FIG. used. As shown in the schematic cross-sectional view in the XX ′ direction of FIG. 2 in FIG. 3, the number of orifices in the measuring plate is the number provided for one nozzle hole in the nozzle plate. Using such a die apparatus, melt discharge was performed at a discharge rate of 115 g / min, and spinning and winding were performed according to the process diagram shown in FIG. First, after the spun yarn was cooled, an oil agent was applied, and polyester filaments having a total fineness of 330 dtex and 10 filaments were scraped off at a speed of 3500 m / min. Table 2 shows the evaluation results of the birefringence, CV% of single yarn fineness, crimpability, splitting properties, and dyeability [dyed by the method described in (h)] of the obtained polyester filament.
[0033]
Examples 5-10, Comparative Examples 7-15
The molecular weight of polyethylene glycol, SIP, adipic acid, the amount of polyethylene glycol copolymerization, the melt viscosity of the copolyester, the number of orifices of the measuring plate of the nozzle used, the single filament fineness of the polyester filament, and the number of filaments are as shown in Table 2. The same operation as in Example 4 was performed except for the change. Table 2 shows the evaluation results of the birefringence, CV% of single yarn fineness, crimpability, fineness, and dyeability (dyed by the method of 2) of the obtained polyester filament.
[0034]
[Table 2]
[0035]
As is apparent from Table 2, the filaments of Examples 4 to 10 are made of polyester obtained by copolymerization of an appropriate amount of SIP, adipic acid and polyethylene glycol, and the variation in single yarn fineness is small. (Crimping and splitting properties) were good, and dyeability with a cationic dye at normal pressure was also excellent. On the other hand, since the filament of Comparative Example 7 had a small copolymerization amount of SIP, adipic acid, and polyethylene glycol, good dyeability could not be obtained. Since the filament of Comparative Example 8 had too much copolymerization of adipic acid and polyethylene glycol, the filaments of Comparative Examples 9 and 10 had too much copolymerization of SIP, so the filament of Comparative Example 11 was copolymerized with polyethylene glycol. Since the polymerization amount was too large, filaments with large variations in single yarn fineness were obtained, and the operability during splitting was poor. Since the filament of Comparative Example 12 had a large single yarn fineness and a low birefringence, the variation in the fineness of the filament in the length direction in the drawing false twisting process was large, crimping was non-uniform, and operation during splitting The sex also deteriorated. Since the filament of Comparative Example 13 was copolymerized with polyethylene glycol having a low molecular weight, the melt viscosity of the whole polyester was lowered, the variation in single yarn fineness was large, and the operability during splitting was poor. The filament of Comparative Example 14 is a copolymer of polyethylene glycol having a high molecular weight, and has a high birefringence. Therefore, the crimp expression in the drawing false twisting process is poor and the dyeability is also poor. It was. In Comparative Example 15, since the number of filaments was large, adhesion occurred between single yarns at the time of spinning, cutting yarns occurred frequently, and filaments could not be obtained.
[0036]
【The invention's effect】
Since the polyester filament of the present invention has good dyeability and uniform single yarn fineness, it has good post-process passability such as stretch false twisting and splitting, and has high quality crimped monofilament. Can be obtained. The polyester filament of the present invention is excellent in cationic dyeability at normal pressure. And according to the manufacturing method of this invention, it becomes possible to obtain the polyester filament for splitting of this invention with sufficient operativity.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic process diagram showing one embodiment of a method for producing a polyester filament for splitting according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing one embodiment of a measuring plate and a nozzle plate of a base device used in the production of a polyester filament for fiber separation according to the present invention.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view in the XX ′ direction of FIG. 2;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Base apparatus 2 Cooling apparatus 3 Oil agent providing apparatus 4 Godet roller 5 Trimmer 6 Package 7 Measuring plate 8 Nozzle plate 9 Orifice discharge hole 10 Nozzle hole 11 Introducing groove Y Yarn

Claims (2)

スルホン酸塩基含有化合物(A)、アジピン酸(B)、分子量400〜10000のポリエチレングリコール(C)を下記(1)〜(3)の条件のうち、いずれか1つを満足するように共重合したポリエチレンテレフタレートからなり、単糸繊度20〜40デシテックス、フィラメント数6〜16本、単糸繊度のCV%が3%以下、複屈折率Δnが20×10-3以上60×10-3以下であることを特徴とする分繊用ポリエステルフィラメント。
ただし、単糸繊度のCV%(%)=(V/X)×100V:ポリエステルフィラメントを構成する全単糸繊度の不偏分散の平方根X:ポリエステルフィラメントを構成する全単糸繊度の平均値
(1)A+B+C
ただし、A=1.0〜5.0モル% B=1.0〜5.0モル% C=0.5〜3.0質量%
(2)A+B
ただし、A=1.0〜5.0モル% B=1.0〜8.0モル%
(3)A+C
ただし、A=1.0〜5.0モル% C=0.5〜5.0質量%
A sulfonate group-containing compound (A), adipic acid (B), and polyethylene glycol (C) having a molecular weight of 400 to 10,000 are copolymerized so as to satisfy any one of the following conditions (1) to (3). Made of polyethylene terephthalate, having a single yarn fineness of 20 to 40 dtex, 6 to 16 filaments, CV% of single yarn fineness of 3% or less, and birefringence Δn of 20 × 10 −3 or more and 60 × 10 −3 or less. A polyester filament for splitting, characterized by being.
However, CV% (%) of single yarn fineness = (V / X) × 100 V: square root of unbiased dispersion of all single yarn fineness constituting polyester filament X: average value of all single yarn fineness constituting polyester filament (1 A + B + C
However, A = 1.0-5.0 mol% B = 1.0-5.0 mol% C = 0.5-3.0 mass%
(2) A + B
However, A = 1.0-5.0 mol% B = 1.0-8.0 mol%
(3) A + C
However, A = 1.0-5.0 mol% C = 0.5-5.0 mass%
溶融粘度(280℃、せん断速度1000/Sの条件下で測定)が170pa・s以上のポリエステルを、ノズルプレートの1つのノズル孔に対して、ポリマーを導入する計量プレートのオリフィスを少なくとも2つ以上設けてなる口金装置を用いて溶融紡糸を行う請求項1記載の分繊用ポリエステルフィラメントの製造方法。 Polyester having a melt viscosity (measured at 280 ° C. under a shear rate of 1000 / S) of 170 pa · s or more, at least two orifices of the measuring plate for introducing the polymer into one nozzle hole of the nozzle plate The method for producing a polyester filament for fiber separation according to claim 1, wherein melt spinning is performed using a cap apparatus provided.
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