JP3913693B2 - ウエストサイズの二段調整具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、長期的及び短期的な体型変化がズボンやスカート等の衣類に及ぼす影響を緩和するウエストサイズの調整具に関する。
【0002】
【従来の技術】
長期間にわたる体型変化だけでなく、屈伸運動の最中や食事の前後でウエストサイズは微妙に変化する。鉤ホックと受止め具が調整不能のとき、胴回りには締まり過ぎまたは弛み過ぎとして現れ、不快感を与える。これを避けるため、ズボンやスカートでは、腰回りに弾力性を付与する目的で、ゴム等の弾性体を組み込んだり、スプリングを内蔵して伸縮させ、調整機能を付与した鉤ホックを使用することがある。
【0003】
スプリングを内蔵した鉤ホックの先行技術として、例えば下記特許文献1,2がある。両先願に示されるは鉤ホックは、構成材の鉤ホック主体と鉤ホック基体とが圧縮スプリングを介して接続され、鉤ホック主体が鉤ホック基体上を圧縮スプリングの力でスライドするため、微調整が可能である。
【0004】
別の従来技術として、例えば下記特許文献3がある。これによると、衣服のポケットを上端まで切開して、重複する外側腰回り部と内側腰回り部を形成し、外側腰回り部の外面に突条を有するレールと、このレールが挿通され突条と係止するように外側腰回り部に付設されたスライダーとを設けている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−50913号
【特許文献2】
特開2001−87010号
【特許文献3】
実公平6−13211号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−87010号(特許文献1)と特開2001−87010号(特許文献2)では、鉤ホックは通常衣類の開閉部分1箇所のみに装着するため、どうしてもウエストサイズの調整範囲が小さくなりがちである。
【0007】
実公平6−13211号(特許文献3)では、左右2箇所のポケット部に調整部を設けることができるため、前者に比べて調整範囲を広くとることができ、長期間にわたる体型変化に十分対応できる。しかし、調整方法は着用者による意識的な調整に限られるため、微調整を行うのは困難である。
【0008】
本発明は、ウエストサイズの調整範囲をできるだけ大きくとることにより長期間にわたる体型変化に対応できるだけでなく、微調整も自動的に行うことにより短時間の変化にも対応可能なウエストサイズの調整具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、衣類のウエスト部分を切り込んで形成した重なり部分の片面内側に配置したレール紐と、前記レール紐上をスライド可能であるとともに、特定の位置で係止可能なバックルと、前記バックルと前記重なり部分の他方の面を繋ぐ弾性体からなることを特徴とするウエストサイズの二段調整具である。
【0010】
本発明はまた、衣類のウエスト部分を切り込んで形成した重なり部分の片面内側に配置した少なくとも1つのバー又はアイと、前記バー又はアイと係止可能なバックルと、前記バックルと前記重なり部分の他方の面を繋ぐ弾性体と、前記他方の面に取り付けられ、前記バックルがスライド可能な補強紐からなることを特徴とするウエストサイズの二段調整具である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、ズボンやスカート等に使用する大調整部分と微調整部分からなるウエストサイズの二段調整具であって、開閉部とは別に一部を切り込み形成した重なり部分に装着する。重なり部分は通常、左右両側部に設けるとバランスがよく、調整範囲を拡げるが、一方でも効果がある。
【0012】
バックルをレール紐上の特定の位置で係止するためには、レール紐に複数の突起を設けておき、この突起とバックルの爪を係合させるのが好ましい。突起は棒状が好ましい。ベルト長さと突起数はサイズにより、10±5cmと10〜30個の各範囲から選択して組合せることができる。バックルの爪と係合可能であれば、突起の代わりに、レール紐を貫通する孔でもよい。
【0013】
前記バックルをレール紐側と、弾性体側に分割して配置することもできる。そしてそれぞれはフックアンドバーなどにより、互いに係合及び分離が可能なものとすることもできる。そのようにすることにより、製造が容易となる利点がある。
【0014】
前記バックルと前記重なり部分を繋ぐ弾性体は、ゴムバンドが適当であるが、そのほか、バネやゴム紐など、弾力性を有する紐状のものであればどのようなものでもよい。弾性体は一重でもよいが、二重にするのが好ましい。二重にするにはバックルの孔に通してそこから折り返し、重なり部分と繋ぐのが好ましい。
【0015】
別の実施態様では、前記弾性体を前記バックルと前記重なり部分の一方とを繋ぐものとせず、レール紐の一部に組み込んでもよい。例えばレール紐の末端の約1〜3センチメートルを弾性体に置き換えるのである。そのようにすることにより、レール紐自体が弾性体の役目も兼務する。その場合は、バックルは前記重なり部分の他方に固定させる必要がある。
【0016】
両調整部分を構成する部材の内、突起付きレール紐は目立つので、表面を衣類と同生地で覆うとよい。突起付きレール紐とバックルの接触面は、摩擦もしくは押さえ部材の爪で傷むので、可撓性が有り耐磨耗性と耐久性を備える材料の使用が望ましい。
【0017】
レール紐を取り付ける面に対向して、重なり部分の他方の面には補強紐を設けるのが好ましい。この補強紐は衣服の重なり部分がたわむのを防止する役目を果たす。
【0018】
別の実施態様では、レール紐を取り払い、フックアンドバーにおけるバー又はフックアンドアイにおけるアイで置き換えることもできる。このようにすることにより、全体を薄く形成することができる。
【0019】
【作用】
本発明のウエストサイズの二段調整具は、大調整を人手で、微調整を弾性体が行い、両調整部分が相互に補完するように働く。
【0020】
【実施例】
<実施例1>
図1は腰回りの一部を切り込んで重なり部分を形成したスカートの側面図である。図2は、図1のスカートの重なり部分を矢印方向に引き離したウエストサイズの二段調整具の斜視図である。図3(A,B,C)は取付け前の二段調整具上面図と同図(B)の矢印方向の側面図である。図4は分解した構成材の斜視図である。図5(A,B,C,D)はバックルの4つの実施例を示す斜視図である。
【0021】
図1のように、スカート1の重なり部分2と3の対向する面に、ウエストサイズの二段調整具5を取付ける。二段調整具5はレール紐6の一部が外側から見える程度で、その他の部分は重なり部分2に隠れる。図2では、図1の重なり部分2と3の間を意図的に拡げて、二段調整具の構成材の状態を示した。図3(A,B,C)と図4では衣類に取付け前の二段調整具を示した。
【0022】
スカート1の腰回りに作られた重なり部分3の対向面に、レール紐6を渡し両端10をスカート上端に糸で縫いつけて固定する。レール紐6は内面に棒状の突起8を多数形成したレール紐本体7と、スカートと同材料の被覆材9からなる。レール紐の固定に先立ちバックル11[図5(A)参照]をレール紐6に通し、前記バックルに設けた押さえ部材14の爪16をレール紐面の突起8に当接させて位置決めする。図3に示すように、レール紐6は、突起8を外方に向けた状態でバックル本体12の中を貫通している。
【0023】
図2−4に示すように、バックル本体12は、爪16を有する押さえ部材14と、側部17と、底部18を有する。押さえ部材14と側部17はピン15を中心として回動自在である。長さ調整をするときには、押さえ部材14を回動させ、その爪16で突起間を押さえて、レール紐6に位置決めする。これによりウエストサイズの大調整が可能となる。
【0024】
この調整は手で操作するので、調整の容易さを失わない範囲で、突起数を増やしたり、間隔を狭くしたりして細かい調整ができる。図示実施例の突起数は23個である。レール紐6は、布地、プラスチック、金属、等により成形することができる。
【0025】
バックル11の底部18には長孔18a,18bが2個形成されており(図4参照)、この長孔を通して補強紐21が取り付けられている。補強紐21の両端22は重なり部分2の対向面に糸で縫いつけられて固定されている(図1参照)。補強紐21は重なり部分2のたわみを防止する役目も果たす。しかし、バックル11は補強紐21がなくてもレール紐6だけでも機能する。
【0026】
バックル11の長孔18aを貫通する形でゴムバンド24がバックル11に取り付けられている。ゴムバンド24は、長孔18aを貫通し、中央部24a(図4)において折り返され、その両端は、補強紐21の両端22とほぼ同じ箇所で重なり部分2の対向面に糸で縫いつけられて固定されている。ゴムバンド24は、適度な初期張力をもたらすように設定されるので、ウエストサイズが弛むときにはガイド上のバックルを引っ張り動かす。これによりウエストサイズの自動的な微調整が可能となる。
【0027】
以上をまとめると、本発明の二段調整具5を使用して大調整するには、スカート着用者のウエストサイズに合わせて、バックル11の押さえ部材14の位置を、指を使って突起8単位で変更する。この調整で難しいスカート着用後のウエストサイズの微妙な調整はゴムバンド24の弾力により自動的に行う。
【0028】
<実施例2−4>
図5A−Dはバックルの4つの実施例である。図5Aについては図2〜4に使用したとおりである。図5B−Dの実施例では、図5Aの実施例と異なり、ゴムバンド24は二重ではなく、一重のものがバックル11と重なり部分2の間をつないでいる。
【0029】
図5B(実施例2)では、爪25付き押さえ部材17Bを矢印方向に動かして、爪25でゴムバンド24(仮想線)をバックル本体12に固定している。図5C(実施例3),図5D(実施例4)では、ゴムバンド24を、バックル本体12の一部を延長した上下爪26または27とバックル本体12間で挟み、矢印方向にかしめて固定している。
【0030】
<実施例5>
実施例1−4では、バックル11がレール紐6・補強紐21・ゴムバンド24を1箇所に束ねる役割を果たしている。その製造過程ではバックルの長孔18a,18bや本体12にレール紐6や補強紐21、ゴムバンド24を通した後で(図2、4参照)、それらの紐の両端10,22を衣服の重なり部分2,3に縫いつけている。このような作業は機械化ができず、製造コストを上昇させていた。そこで、実施例5ではバックルをレール紐側と補強紐側に分割して配置し、使用時に結合可能なものとした。
【0031】
図6は、実施例5における使用時のスカート1Aの側面斜視図である。スカートの重なり部分2A,3Aの対向する面に、ウエストサイズの二段調整具5Aが取付けられている。重なり部分3A側のレール紐6Aは実施例1−4とほぼ同一である。また、重なり部分2A側の補強紐21A及びゴムバンド24Aも実施例1−4とほぼ同一である。なお、スカートの重なり部分2A,3Aの縦方向の隙間はスライドファスナー50やボタンで覆って不用意に開かないようにすることが好ましい。
【0032】
実施例5が実施例1−4と異なるのは、前記したとおりバックル11A,11Bがレール紐6A側と補強紐21A側に分割して配置され、使用時に連結されることである(図6,図9(a)(b)参照)。
【0033】
重なり部分2A側のバックル要素11Aは、図7に示すように、1枚の薄い金属板を加工したものである。主な構成要素は、重なり部分3A側のバックル要素11Bと繋ぐためのフック30と、補強紐21Aとの接続部と、ゴムバンド24Aとの接続部である。
【0034】
フック30は金属板の先端側の一部をU字型に折り返してなる。フック30における係合を確かなものとするために金属板を切り抜いて形成した押しバネ31がフック溝方向に向かって隆起している。フック30と反対側には延長部32が設けられていて、補強紐21Aの案内板となる。
【0035】
補強紐21Aとの接続部は、金属板の両側部33を折り曲げて形成した通路34からなる。補強紐21Aは通路34の中に収容され、バックル11Aは補強紐21Aに沿ってスライド可能である。
【0036】
ゴムバンド24Aとの接続部は、金属板中のスロット35からなる。ゴムバンド24Aはスロット35を貫通して折り返され、その両端は、補強紐21Aの両端22Aとほぼ同じ箇所で重なり部分2Aに糸で縫いつけられて固定されている。1枚の金属板からスロット35を形成するために、隆起部36が形成されている。
【0037】
重なり部分3A側のバックル要素11Bは、図8に示すように、2枚の薄い金属板を組み合わせて加工したものである。主な構成要素は、重なり部分2A側のバックル要素と繋ぐためのバー40と、特定の位置でバックル要素11Bとレール紐6Aを選択的に固定するための選択固定部からなる。
【0038】
バー40は、1枚の金属板にスロット41と隆起部42を設けて形成したものである。
【0039】
選択固定部は、一方の金属板に設けた、爪43を有する押さえ部材44と、他方の金属板に設けた、側部45と基部46からなる。押さえ部材44は、基部46に対して後端のピン47を中心として回動自在である。長さ調整をするときには、押さえ部材44を回動させ、その爪43で突起8A間を押さえて、適宜位置でレール紐6Aに位置決めする。
【0040】
完成時の重なり部分2Aと3Aのバックル要素11A,11Bの側面図を図9(a)に示す。使用時には、図9(b)に示すように、2つのバックル要素を結合させる。この結合状態では単一のバックルと同じことになり、実施例1−4のバックルと全く同じ機能を有する。
<実施例6>
【0041】
図10は、実施例6における使用時のスカート1Bの側面斜視図である。スカートの重なり部分2B,3Bの対向する面に、ウエストサイズの二段調整具5Bが取付けられている。なお、スカートの重なり部分2B,3Bの縦方向の隙間はスライドファスナー50Bやボタンで覆って不用意に開かないようにすることが好ましい。
【0042】
実施例6は、実施例5と同様に、バックル11C,11Dがレール紐6B側と補強紐21B側に分割して配置され、使用時に連結される(図10,図12(a)(b)参照)。
【0043】
重なり部分3B側のレール紐6Bは実施例1−5とほぼ同一である。しかし、重なり部分2B側の補強紐21B及びゴムバンド24Bは、実施例1−5とは内外の配置が逆である。すなわち、実施例1−5では、ゴムバンドは補強紐の内側であったのに対して、実施例6では、図12(a)(b)に示すように、ゴムバンド24Bは重なり部分2Bと補強紐21Bとの間に位置する。バックル要素11Cで折り返して端部22Bで留められる点は同じである。
【0044】
重なり部分2B側のバックル要素11Cは、図11に示すように、1枚の薄い金属板を加工したものである。実施例5のバックル要素11A(図7)と似ている。主な構成要素は、重なり部分3B側のバックル要素11Dと繋ぐためのフック30Bと、補強紐21Bとの接続部と、ゴムバンド24Bとの接続部である。
【0045】
フック30Bは金属板の先端側の一部をU字型に折り返してなる。フック30Bにおける係合を確かなものとするために金属板を切り抜いて形成した押しバネ31Bがフック溝方向に向かって隆起している。フック30Bと反対側には延長部32Bが設けられて、補強紐21Bの案内板となる。
【0046】
補強紐21Bとの接続部は、金属板の両側部33Bを折り曲げて形成した通路34Bからなる。補強紐21Bは通路34Bの中に収容され、バックル11Cは補強紐21Bに沿ってスライド可能である。実施例5(図7)と比較すると、実施例6では、両側部33B同士が接触して、通路34Bを完全な四角筒状態となっている点が異なる。このようにすることにより、補強紐21Bが通路から抜け落ちるのを完全に防止することができる。また、実施例5(図7)と比較すると、実施例6では、隆起部36に相当する突起がなくなったので、フック30Bの開口周辺には障害物がなくなっている。そのため、フック30Bとバックル要素11Dとの係合が容易になった。
【0047】
ゴムバンド24Bとの接続部は、金属板中のスロット35Bからなる。ゴムバンド24Bはスロット35Bを貫通して折り返され、その両端は、補強紐21Bの両端22Bとほぼ同じ箇所で重なり部分2Bに糸で縫いつけられて固定される。
【0048】
重なり部分3B側のバックル要素11Dは、実施例5(図8(a)(b)(c))と全く同じであるので、これらの部品図とその説明を省略する。図10及び図12では、バックル要素11Dは、実施例5の符号におけるAをBに変えて、そのまま使用している。
【0049】
完成時の重なり部分2Bと3Bのバックル要素11C,11Dの側面図を図12(a)に示す。使用時には、図12(b)に示すように、2つのバックル要素を結合させる。この結合状態では単一のバックルと同じことになり、実施例1−4のバックルと全く同じ機能を有する。
【0050】
<実施例7>
図13は、実施例7における使用時のスカート1Cの側面斜視図である。スカートの重なり部分2C,3Cの対向する面に、ウエストサイズの二段調整具5Cが取付けられている。なお、スカートの重なり部分2C,3Cの縦方向の隙間はスライドファスナー50Cやボタンで覆って不用意に開かないようにすることが好ましい。
【0051】
実施例7では、実施例6と同様に、分割されたバックル要素の半分11Eを使用する。しかし、実施例1−6と異なり、レール紐やバックル要素の残り半分を使用しない。単に重なり部分3Cにバー40Cが設けられ、このバー40Cにバックル要素11Eのフック30Cが係合又は離脱するだけである(図14(a)(b)参照)。
【0052】
バックル要素11Eは実施例6と同じである。符号は実施例6の符号におけるBをCに変えて、そのまま使用している。バー40Cは、周知のフックアンドバーにおけるバー又はフックアンドアイにおけるアイと同じである。バー40Cは複数設けておき(図14(a)(b)参照)、ここで人為的に適当なものを選択することにより、第1段階の大調整を行う。第2段階の微調整はゴムバンド24Cが自動的に行う。
【0053】
【発明の効果】
二段調整具は腰回りに二組(通常、左右側部)配置するので、従来技術欄で紹介した鉤ホックに比べサイズ調整能力を格段に向上した。肥満等で起る長期的体型変化を大調整部分が負担し、屈伸運動中や食事の前後で起こる短期的体型変化を微調整部分が負担する。従って、本発明の二段調整具付き衣類は、購入前後でのサイズの選択と対応の幅を拡げるだけでなく、着用時の快適さを一段と向上させる。
【0054】
本発明のウエストサイズの二段調整具から得られる効果をまとめると次のようである。
【0055】
(1)二段調整具を腰回りに二個使用したズボンやスカートは、一サイズがカバーする範囲を著しく拡大した。
(2)二段調整具の大部分は合わせ部内に隠れ、大きな調整能力にも関わらず外観を損なうことが殆どない。
(3)大きな調整能力にも関わらず軽く嵩張らないので、使用時に不快感を伴うことがない。
(4)二段調整具付きのズボンやスカートを着用した後、微調整の効き具合がよくない時、着用したままで大調整を簡単に再実施できる。
(5)実施例5によると、バックルをレール紐側と補強紐側に分割して配置し、使用時に結合可能なものとしたので、実施例1−4に比べると部品数は増えるが製造自体は容易となる。
(6)実施例7では、レール紐を使用しないし、バックル要素は半分しか使用しないので、実施例1−6に比べて部品数が少なくて済み、しかも全体を薄く形成できるので、ウエスト部に違和感を与えることが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の腰回りの一部を切り込み重なり部分を形成したスカートの側面図である。
【図2】 図1のスカートの重ね部分を矢印方向に引き離したウエストサイズの二段調整具の上方からの斜視図である。
【図3】 (A,B,C)は止め具だけの上面図と(B)の矢印方向の側面図である。
【図4】 分解した構成材の斜視図である。
【図5】 (A,B,C,D)はバックルの実施例1−4を示す斜視図である。
【図6】 実施例5における使用時のスカートの側面斜視図である。
【図7】 重なり部分2側のバックル要素で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図8】 重なり部分3側のバックル要素で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図9】 実施例5におけるウエストサイズの二段調整具の使用状態を示す側面図で、(a)は未係合時、(b)は係合時である。
【図10】 実施例6における使用時のスカートの側面斜視図である。
【図11】 実施例6における重なり部分2側のバックル要素で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図12】 実施例6におけるウエストサイズの二段調整具の使用状態を示す側面図で、(a)は未係合時、(b)は係合時である。
【図13】 実施例7における使用時のスカートの側面斜視図である。
【図14】 実施例7におけるウエストサイズの二段調整具の使用状態を示す側面図で、(a)は未係合時、(b)は係合時である。
【符号の説明】
1,1A スカート
2,3;2A,3A;2B,3B;3A,3B 重なり部分
5,5A,5B,5C 二段調整具
6,6A,6B レール紐
8,8A,8B 突起
11;11A,11B;11C,11D;11E バックル
14 押さえ部材
21,21A,21B,21C 補強紐
24,24A,24B,24C 弾性体(ゴムバンド等)
30,30B,30C フック
40,40C バー
Claims (8)
- 衣類のウエスト部分を切り込んで形成した重なり部分(2,3;2A,3A;2B,3B)の片面(3;3A;3B)内側に配置したレール紐(6;6A;6B)と、
前記レール紐(6;6A;6B)上をスライド可能であるとともに、特定の位置で係止可能なバックル(11;11A,11B;11C,11D)と、
前記バックル(11;11A,11B;11C,11D)と前記重なり部分(2,3;2A,3A;2B,3B)の他方の面(2;2A,2B)を繋ぐ弾性体(24;24A;24B)からなる
ことを特徴とするウエストサイズの二段調整具。 - レール紐(6;6A;6B)面に複数の突起(8;8A;8B)を設けてこの突起にバックルの爪(16)が係合可能とした請求項1記載の二段調整具。
- 前記バックル(11;11A;11C)と前記重なり部分(2,3;2A,3A;2B,3B)の他方の面(2;2A,2B)を繋ぐ弾性体(24;24A;24B)がゴムバンドである請求項1記載の二段調整具。
- 前記バックル(11;11A;11C)と前記重なり部分(2,3;2A,3A;2B,3B)の他方の面(2;2A,2B)を繋ぐ弾性体(24;24A;24B)が二重である請求項1ないし3のいずれかに記載の二段調整具。
- 前記バックルがレール紐側(11B;11D)と、弾性体側(11A,11C)に分割して配置され、それぞれは互いに係合及び分離が可能である請求項1ないし4のいずれかに記載の二段調整具(5A;5B)。
- レール紐(6;6A;6B)を取り付ける面(3;3A;3B)に対向して、重なり部分の他方の面(2;2A;2B)には補強紐(21;21A;21B)を設けた請求項1ないし5のいずれかに記載の二段調整具。
- 衣類のウエスト部分を切り込んで形成した重なり部分(2,3;2A,3A;2B,3B)の片面(3;3A;3B)内側に配置したレール紐(6;6A;6B)と、
前記レール紐(6;6A;6B)上をスライド可能で、特定の位置で係止可能であると共に、前記重なり部分(2,3;2A,3A;2B,3B)の他方の面(2;2A;2B)に繋がれているバックル(11;11A,11B;11C,11D)と、
前記重なり部分(2,3;2A,3A;2B,3B)の相対的な位置の自動調節が可能な弾性体(24;24A;24B)からなる
ことを特徴とするウエストサイズの二段調整具。 - 衣類のウエスト部分を切り込んで形成した重なり部分(2C,3C)の片面(3C)内側に配置した少なくとも1つのバー又はアイ(40C)と、
前記バー又はアイ(40C)と係止可能なバックル(11E)と、
前記バックル(11E)と前記重なり部分(2C,3C)の他方の面(2C)を繋ぐ弾性体(24C)と、
前記他方の面(2C)に取り付けられ、前記バックル(11E)がスライド可能な補強紐(21C)からなる
ことを特徴とするウエストサイズの二段調整具。
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