JP3913006B2 - 電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真複写機や電子写真プリンター等の電子写真画像形成装置に使用されるプロセスカートリッジ、そしてこれらを用いる電子写真画像形成装置及び電子写真感光体ドラム及び駆動伝達カップリングに関する。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成するものである。
【0003】
例えば、電子写真複写機、電子写真プリンター(LEDプリンター、レーザービームプリンターなど)、電子写真ファクシミリ装置、および、電子写真ワードプロセッサーなどが含まれる。
【0004】
ここで、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと、画像担持体である電子写真感光体ドラムを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。また、現像装置とは、トナー収容部と現像手段を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
【0005】
【従来の技術】
従来、電子写真感光体及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を一体にまとめてカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
【0006】
このカートリッジ方式により操作性が一層向上され、上記プロセス手段のメンテナンスをユーザ自身が容易に行うことが可能となった。そこで、このカートリッジ方式は電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0007】
また、プロセス手段を、寿命が長いものと短いものに分け、それぞれのプロセス手段をカートリッジ化し、主要プロセス手段の寿命に則して使用できるカートリッジ構成も実現されている。例えば、トナー収容部と現像手段を一体的に構成した現像カートリッジ、または電子写真感光体及び帯電手段、クリーニング手段を一体的に構成したドラムカートリッジなどが採用されている。
【0008】
近年、カラー画像の形成を行うことができるカラー電子写真画像形成装置の需要が増大しており、
(1)低ランニングコスト
(2)小スペース
(3)低電力
(4)高画質
(5)ハイスピード
(6)操作性の向上
の6項目が達成できるカラー画像形成装置の投入が期待されている。
【0009】
その中で、(6)操作性を簡易にしながら、(5)ハイスピード化を図り、かつ、(4)高画質のカラー画像を提供する技術を提供する方式として、カラー画像形成装置にイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色のプロセスカートリッジを用いて、感光体ドラムを4つ並列に並べ画像形成を行い、操作性の向上、ハイスピード化を図る方式がある。この方式をタンデム方式、又は、4ドラム方式カラー画像形成装置と呼ぶ。
【0010】
この方式において、課題になるのは、4色の画像形成を独立で行って1つのカラー画像を形成しているため、カラー画像の(4)高画質化として求められる各感光体ドラムで作像される作像点の目標(理想)位置から位置ズレが発生しやすいことである。
【0011】
本明細書において目標位置からの位置ズレによって発生する各色間の相対位置ズレを各色間の色ずれ(例えば、ブラック−シアン間の色ずれ)と呼ぶ。
【0012】
タンデム方式では、各色間の色ずれを最小化するために、様様な対策を講じている。
【0013】
例えば、各色の作像点の位置を測定し、位置補正する制御方法や、画像形成部の感光体ドラムの回転変動を抑えるようにドラム駆動軸上に回転変動を測定するロータリーエンコーダー等を配置して駆動モーターを制御する方法、更に、感光体ドラムから転写する転写ベルト等の回転ムラを抑える制御方法等がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、カラー画像形成装置の色ずれを抑える対策を更に講じたものである。画像形成部のカートリッジ化を行いユーザビリティを向上させながら、画像形成装置のドラム駆動方式で回転変動を最小に抑えた本体駆動軸から、プロセスカートリッジの感光体ドラムに回転を伝達するカップリング方法について、より、精度良く、駆動伝達性を向上した駆動伝達方式を提供するものである。特に、本体ドラム駆動軸とカートリッジ化した感光体ドラム軸の軸中心線が、それぞれを構成支持する組立部品の部品公差本体剛性に係る本体フレームの変形により、同軸上に位置決めしても、微小に傾くことがある。この傾き量が大きくなると、本体ドラム駆動軸と感光体ドラムの回転変動が生じる。その結果、各色の感光体ドラムがそれぞれ回転変動を生じ、前述の色ずれ大きくなる恐れがある。本発明ではこのような部品のばらつきによる駆動軸と感光体ドラムの傾きが生じても、本体ドラム駆動軸と感光体ドラムとの回転変動を最小に抑え、その結果として各色間の色ずれを抑えた高画質のカラー画像を形成できる駆動伝達カップリング、電子写真感光体ドラム、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
主要な本発明は請求項と対応する番号を付して示せば以下のとおりである。
【0016】
本出願に係る第1の発明は、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
(a)モータと、
(b)電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段と、前記電子写真感光体ドラムの軸線方向の一端側に設けられた、前記電子写真感光体ドラムに前記駆動力を伝達するためのドラムフランジであって、前記電子写真感光体ドラムの中心軸線と同軸線上に突出して設けられた、ねじれた正三角柱のカップリング凸部と、前記中心軸線と同軸線上に設けられた中心穴と、を有するドラムフランジと、を有するプロセスカートリッジを、前記電子写真感光体ドラムの軸線方向から前記電子写真画像形成装置の装置本体に取り外し可能に装着するためのガイドレールと、
(c)前記モータからの駆動力が伝達されて回転する駆動軸と
(d)前記駆動軸の軸線方向の先端側に設けられた略球体形状の位置決め部であって、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着した際に、前記中心穴と嵌合する支持点で、前記電子写真感光体ドラムの軸線方向の一端側を支持する略球体形状の位置決め部と、
(e)前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着して前記駆動軸が回転した際に、前記カップリング凸部と係合して前記カップリング凸部と前記軸線方向に引き合う、断面が正三角形のねじれた穴を有するカップリング凹部であって、前記支持点の半径方向外側で前記カップリング凸部に前記駆動力を伝達するカップリング凹部と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるカラー電子写真画像形成装置を図面に沿って説明する。以下の説明で長手方向とは記録媒体52の搬送方向に直交する方向で、電子写真感光体(以下、感光ドラム2)の軸線方向と同一な方向をいう。また、左右とは記録媒体52の搬送方向を上からみての左右である。さらに上、下はプロセスカートリッジの装着状態における、上、下である。
【0024】
[画像形成装置の全体の説明]
まずカラー電子写真画像形成装置の全体構成について、図1を参照して概略説明する。
【0025】
図1はカラートナー画像形成装置の一形態であるカラーレーザービームプリンタの全体構成説明図である。
【0026】
このカラーレーザービームプリンタの画像形成部は、像担持体である感光体ドラム2を備えた4つのプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1K (イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色)と、このプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの上方に、各色に対応した露光手段51Y,51M,51C,51K (レーザビーム光学走査系)が夫々並列配置されている。
【0027】
上記画像形成部の下方には、記録媒体52を送り出す給送手段と、感光体ドラム2上に形成されたトナー像を転写する中間転写ベルト54a、及び中間転写ベルト54a上のトナー像を記録媒体52に転写する2次転写ローラ54dが配置されている。
【0028】
更に、トナー画像を転写された記録媒体52を定着する定着手段、記録媒体52を装置外へ排出し積載する排出手段が配置されている。
【0029】
ここで記録媒体52としては、例えば用紙、OHPシート、あるいは布等である。
【0030】
本実施の形態の画像形成装置はクリーナレスシステムの装置であり、感光体ドラム2上に残存した転写残トナーは現像手段に取り込んでおり、転写残トナーを回収貯蔵する専用のクリーナーはプロセスカートリッジ内には配置していない。
次に上記画像形成装置の各部の構成について順次詳細に説明する。
【0031】
[給紙部]
給紙部は、画像形成部へ記録媒体52を給送するものであり、複数枚の記録媒体52を積載収納した給送カセット53aと、給送ローラ53b、重送防止のリタードローラ53c、給送ガイド53d、レジストローラ53gから主に構成される。
【0032】
給送ローラ53bは画像形成動作に応じて駆動回転し、給送カセット53a内の記録媒体52を一枚ずつ分離給送する。記録媒体52は、給送ガイド53dによってガイドされ、搬送ローラ53e,53fを経由してレジストローラ53gに搬送される。
【0033】
記録媒体52が搬送された直後は、レジストローラ53gは回転を停止しており、このニップ部に突き当たることにより記録媒体52は斜行が矯正される。
【0034】
画像形成動作中にレジストローラ53gは、記録媒体52を静止待機させる非回転の動作と、記録媒体52を中間転写ベルト54aに向けて搬送する回転の動作とを所定のシーケンスで行い、次工程である転写工程時のトナー像と記録媒体52との位置合わせを行う。
【0035】
[プロセスカートリッジ]
プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kは、像担持体である感光体ドラム2の周囲に、帯電手段と現像手段を配置し、一体的に構成している。そして、このプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kは装置本体100に対して、ユーザが容易に取り外しでき、感光体ドラム2が寿命に至った場合に交換する。
【0036】
本実施の形態においては、例えば、感光体ドラム2の回転回数をカウントし、所定カウント数を越えた場合に、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kが寿命に至ったことを報知するようにしている。
【0037】
本実施の形態の感光体ドラム2は負帯電の有機感光体で、直径約30mmのアルミニウム製のドラム基体上に、通常用いられる感光体層を有しており、最表層に電荷注入層を設けている。そして、所定のプロセススピード、本実施の形態では約117mm/secで回転駆動される。
【0038】
電荷注入層は、絶縁性樹脂のバインダーに導電性微粒子として、例えばSnO2超微粒子を分散した材料の塗工層を用いている。
【0039】
図3に示すように、感光体ドラム2の奥側端部にはドラムフランジ2bが固定され、手前端部には非駆動フランジ2dが固定されている。ドラムフランジ2bと非駆動フランジ2dの中心にはドラム軸2aが貫通しており、ドラム軸2aとドラムフランジ2b及び非駆動フランジ2dは一体となって回転される。すなわち、感光体ドラム2はドラム軸2aの軸を中心に回転される。このため、例えばドラム軸2aの直径をわたって設けた貫通穴に嵌入固定したピン2iの両端を非駆動フランジ2dに設けた半径方向の溝に密に嵌入して非駆動フランジ2dとドラム軸2とを固定してある。
【0040】
ドラム軸2aの手前側端部は軸受2eに回転自在に支持され、軸受2eは軸受ケース2cに対して固定されている。そして軸受ケース2cはプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kのフレーム1aに対して固定されている。
【0041】
[帯電手段]
帯電手段は接触帯電方法を用いたものである。本実施の形態においては、帯電部材として帯電ローラ3aを用いている。
【0042】
図2に示すように、この帯電ローラ3aは芯金3bの両端部をそれぞれ不図示の軸受部材により回転自在に保持させると共に、押しバネ3dによって感光体ドラム方向に付勢して感光体ドラム2の表面に対して所定の押圧力をもって圧接させており、感光体ドラム2の回転に従動して回転する。
【0043】
3cは帯電ローラクリーニング部材であり、本実施の形態では可撓性を持つクリーニングフィルム3eである。このクリーニングフィルム3eが帯電ローラ3aの長手方向に並行に配置され、かつ同長手方向に対し一定量の往復運動をする支持部材3fに一端を固定され、自由端側近傍の面において帯電ローラ3aと接触ニップを形成するように配置されている。支持部材3fが図示しない駆動手段により長手方向に一定量往復駆動されて帯電ローラ表面がクリーニングフィルム3eで摺擦される。これにより帯電ローラ表面の付着物(微粉トナー、外添剤など)の除去がなされる。
【0044】
なお本実施の形態の画像形成装置はクリーナレスシステムを採用している。このクリーナレスシステムに関して説明する。
【0045】
[クリーナレスシステム]
本実施の形態の画像形成装置におけるクリーナレスシステムの概要をまず説明すると、転写後の感光体ドラム2上の転写残トナーを、引き続く感光体ドラム2の回転に伴い帯電部a、露光部bを通過させ現像部cに持ち運び、現像装置4により現像同時クリーニング(回収)するものである。
【0046】
感光体ドラム2面上の転写残トナーは露光部bを通るので露光工程はその転写残トナー上からなされるが、転写残トナーの量は少ないため、大きな影響は現れない。
【0047】
ただ転写残トナーには正規極性のもの、逆極性のもの(反転トナー)、帯電量が少ないものが混在しており、その内の反転トナーや帯電量が少ないトナーが帯電部aを通過する際に帯電ローラ3aに付着することで帯電ローラ3aが許容以上にトナー汚染して帯電不良を生じる事になる。
【0048】
また感光体ドラム面上の転写残トナーの現像装置4による現像同時クリーニングを効果的に行わせるためには、現像部cに持ち運ばれる感光体ドラム上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であり、かつその帯電量が現像装置4によって感光体ドラム2の静電潜像を現像できる帯電量である事が必要である。反転トナーや帯電量が適切でないトナーについては感光体ドラム上から現像装置4に除去・回収できず、不良画像の原因となってしまう。
【0049】
また近年のユーザニーズの多様化に伴い、写真画像などといった高印字率の画像などの連続印字動作などにより、一度に大量の転写残トナーが発生し、上述したような問題を更に助長させてしまうのである。
【0050】
そこで本実施の形態においては、転写部dよりも感光体ドラム2の周面の移動方向に関し下流側の位置において、感光体ドラム2の転写残トナーを均一化するための、転写残トナー(残留現像剤像)均一化手段3gを設け、この転写残トナー均一化手段3gよりも感光体ドラム回転方向下流側で帯電部aよりも感光体ドラム2の周面の移動方向上流側の位置において、転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えるためのトナー(現像剤)帯電制御手段3hを設けている。
【0051】
転写残トナー均一化手段3gを設けることにより、転写部dからトナー帯電制御手段3hへ持ち運ばれる感光体ドラム上のパターン上の転写残トナーはトナー量が多くても、そのトナーが感光体ドラム面に分散分布化され、非パターン化されるので、トナー帯電制御手段3hの一部にトナーが集中することがなくなり、該トナー帯電制御手段3hによる転写残トナーの全体的な正規極性帯電化処理が常に十分になされて、転写残トナーの帯電ローラ3aへの付着防止が効果的になされる。また転写残トナー像パターンのゴースト像の発生も防止される。
【0052】
本実施の形態では上記転写残トナー均一化手段3gとトナー帯電制御手段3hは、適度の導電性を持ったブラシ状部材であり、ブラシ部を感光体ドラム面上に接触させて配置してある。
【0053】
またこれらの手段は、図示しない駆動源により感光体ドラム2の長手方向に移動(往復運動)するようになっている。このようにすることで、転写残トナー均一化手段3gとトナー帯電制御手段3hが感光体ドラム上で同一個所に位置し続けることがなくなり、たとえばトナー帯電制御手段3hの抵抗ムラによる過帯電部、帯電不足部が存在したとしても、常に同じ感光体ドラム面部分で起こるわけではないため、極小的な転写残トナーの過帯電によって感光体ドラム上に融着が発生すること、また帯電不足によって帯電ローラ3aに転写残トナーが付着することが防止あるいは緩和される。
【0054】
[露光手段]
本実施の形態においては、上記感光体ドラム2への露光は、レーザー露光手段を用いて行っている。即ち、装置本体100から画像信号が送られてくると、この信号に対応して変調されたレーザー光Lが、感光体ドラム2の一様帯電面に対して走査露光される。そして、感光体ドラム2面には画像情報に対応した静電潜像が選択的に形成される。
【0055】
レーザー露光手段は、固体レーザー素子(不図示)、ポリゴンミラー51a、結像レンズ51b、反射ミラー51c等から構成されている。入力された画像信号に基づき発光信号発生器(不図示)により固体レーザー素子が所定タイミングでON/OFF発光制御される。固体レーザー素子から放射されたレーザー光Lは、コリメーターレンズ系(不図示)により略平行な光束に変換され、高速回転するポリゴンミラー51aにより走査される。そして、結像レンズ51b 、反射ミラー51cを介して感光体ドラム2にスポット状に結像される。
【0056】
この様に感光体ドラム2面上には、レーザー光走査による主走査方向の露光と、更に感光体ドラム2が回転することによる副走査方向の露光がなされ、画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0057】
即ち、レーザー光Lの照射及び非照射により、表面電位が落ちた明部電位と、そうでない暗部電位が形成される。そして、明部電位と暗部電位間のコントラストにより、画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0058】
[現像手段]
現像手段である現像装置4は、2成分接触現像装置(2成分磁気ブラシ現像装置)であり、図2に示すように、マグネットローラ4bを内包した現像剤担持体である現像スリーブ4a上にキャリアとトナーからなる現像剤を保持している。現像スリーブ4aには所定間隙を有して、規制ブレード4cが設けられ、現像スリーブ4aの矢印方向への回転に伴い、現像スリーブ4a上に薄層の現像剤を形成する。
【0059】
現像スリーブ4aは、図3に示すように、その両側の縮径されたジャーナル部4a1にスペーサ4kを回転可能に嵌合させ、スペーサ4kを感光体ドラム2に圧接することで感光体ドラム2と所定間隙を有するように配置され、現像時においては現像スリーブ4a上に形成された現像剤が、感光体ドラム2に対して接触する状態で現像できるように設定されている。現像スリーブ4aは現像部において感光体ドラム2の周面の移動方向に対してカウンター方向に周面が移動するように矢示の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
【0060】
本実施の形態において用いたトナーは、平均粒径6μmのネガ帯電トナーを用い、磁性キャリアとしては飽和磁化が205emu/cm3 の平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。また、トナーとキャリアを重量比6:94で混合したものを現像剤として用いている。
【0061】
現像剤が循環している現像剤収納部4hは、両端部を除いて長手方向の隔壁4dで2つに仕切られている。そして、撹拌スクリュー4eA,4eBがこの隔壁4dを挟んで配置されている。
【0062】
トナー補給容器から補給されたトナーは、図3に示すように、撹拌スクリュー4eBの奥側に落下し、長手方向の前側に送られながら撹拌され、前側端の隔壁4dのない部分を通過する。そして、撹拌スクリュー4eAで更に長手方向の奥側に送られ、奥側の隔壁4dのない部分を通り、撹拌スクリュー4eBで送られながら撹拌され、循環を繰り返している。
【0063】
ここで感光体ドラム2に形成された静電潜像を、現像装置4を用いて2成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤の循環系について説明する。
【0064】
現像スリーブ4aの回転に伴い、現像剤収納部内の現像剤がマグネットローラ4bの汲み上げ極で現像スリーブ4a面に汲み上げられて搬送される。
【0065】
その搬送される過程において、現像剤は現像スリーブ4aに対して垂直に配置された規制ブレード4cによって層厚が規制され、現像スリーブ4a上に薄層現像剤が形成される。薄層現像剤が現像部cに対応する現像極に搬送されると、磁気力によって穂立ちが形成される。感光体ドラム2面の静電潜像は、この穂状に形成された現像剤中のトナーによってトナー像として現像される。本例においては、静電潜像は反転現像される。
【0066】
現像部cを通過した現像スリーブ4a上の薄層現像剤は引き続き現像スリーブ4aの回転に伴い現像剤収納部内に入り、搬送極の反発磁界によって現像スリーブ4a上から離脱して現像剤収納部内の現像剤溜りに戻される。
【0067】
現像スリーブ4aには、不図示の電源から直流(DC)電圧および交流(AC)電圧が印加される。本実施の形態では、−500Vの直流電圧と、周波数2000Hzでピーク間電圧1500Vの交流電圧が印加され、感光体ドラム2の露光部にのみ選択的に現像している。
【0068】
一般に2成分現像法においては交流電圧を印加すると現像効率が増し画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生しやすくなるという危険も生じる。このため、通常、現像スリーブ4aに印加する直流電圧と感光体ドラム2の表面電位間に電位差を設けることによって、かぶりを防止することを実現している。より具体的には、感光体ドラム2の露光部の電位と非露光部の電位との間の電位のバイアス電圧を印加している。
【0069】
現像によりトナーが消費されると、現像剤中のトナー濃度が低下する。本実施の形態では、撹拌スクリュー4eBの外周面に近接した位置にトナー濃度を検知するセンサー4gを配置している。現像剤内のトナー濃度が所定の濃度レベルよりも低下したことをセンサー4gで検知すると、トナー補給容器5Y,5M,5C,5Kから現像装置4内にトナーを補給する命令が出される。このトナー補給動作により現像剤のトナー濃度が常に所定のレベルに維持管理される。
【0070】
[トナー補給容器]
トナー補給容器5Y,5M,5C,5Kは、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの上方に並列配置されており、装置本体100正面より装着される。
【0071】
図2に示すように、トナー補給容器5Y,5M,5C,5K(代表符号5)の容器本体5gの内部に撹拌軸5cに固定された撹拌板5bとスクリュー5aが配置され、容器底面にはトナーを排出する排出開口部5fが形成されている。この排出開口部5fはプロセスカートリッジ1のトナー補給口1bを介して現像剤収納部4hに通じている。『スクリュー5aと撹拌軸5cは図16に示すように、その両端を軸受5dで回転可能に支持され、片方の最端部には駆動カップリング(凹)5eが配置されている。駆動カップリング(凹)5eは装置本体の駆動伝達カップリング(凸)62bから駆動伝達を受け、回転駆動される。スクリュー5aの外形部は、らせんリブ形状となっており、排出開口部5fを中心に、らせんのねじれ方向を反転させている。駆動伝達カップリング(凸)62bの回転により、所定の回転方向にスクリューは回転される。そして、排出開口部5fに向かってトナーは搬送され、排出開口部5fの開口よりトナーを自由落下させ、プロセスカートリッジにトナーを補給する。撹拌板5bの回転半径方向の先端部は傾斜しており、トナー補給容器5の壁面と摺接する際には、上記先端部はある角度をもって当接される。具体的には、撹拌板5bの先端側はねじられて、らせん状態になる。このように、撹拌板5bの先端側がねじれ傾斜することにより軸方向への搬送力が発生し、トナーが長手方向に送られる。』
なお、本実施の形態のトナー補給容器は、2成分現像法に限らず、1成分現像法を用いるプロセスカートリッジまたは現像カートリッジにおいても補給可能であり、またトナー補給容器内に収納される粉体は、トナーだけに限らず、トナー及び磁性キャリアが混合された、いわゆる現像剤であってもよい。
【0072】
[転写手段]
転写手段である中間転写ユニット54は、感光ドラム2から順次に1次転写されて重ねられた複数のトナー像を、一括して記録媒体52に2次転写するものである。
【0073】
図1に示すように中間転写ユニット54は、矢印方向に走行する中間転写ベルト54aを備えており、矢印の時計方向に感光体ドラム2の外周速度と略同じ周速度で走行している。この中間転写ベルト54aは、周長約940mmの無端状ベルトであり、駆動ローラ54b、2次転写対向ローラ54g、従動ローラ54cの3本のローラにより掛け渡されている。
【0074】
さらに、中間転写ベルト54a内には、転写帯電ローラ54fY,54fM,54fC,54fK が夫々感光体ドラム2の対向位置に回転可能に配置され、感光体ドラム2の中心方向に加圧されている。
【0075】
転写帯電ローラ54fY,54fM,54fC,54fK は不図示の高圧電源より給電され、中間転写ベルト54aの裏側からトナーと逆極性の帯電を行い、感光体ドラム2上のトナー像を順次中間転写ベルト54aの上面に1次転写する。
【0076】
2次転写部には転写部材として2次転写ローラ54dが、2次転写対向ローラ54gに対向した位置で中間転写ベルト54aに圧接している。2次転写ローラ54dは、図示上下に揺動可能で且つ回転する。この時同時に中間転写ベルト54aには、バイアスが印加されるので中間転写ベルト54a上のトナー像は記録媒体52に転写される。
【0077】
ここで中間転写ベルト54aと2次転写ローラ54dは各々駆動されている。記録媒体52が2次転写部に突入すると、所定のバイアスが2次転写ローラ54dに印加され、中間転写ベルト54a上のトナー像は記録媒体52に2次転写される。
【0078】
この時、両者に挟まれた状態の記録媒体52は転写工程が行われると同時に、図示左方向に所定の速度で搬送され次工程である定着器56にむけて搬送される。
【0079】
転写工程の最下流側である中間転写ベルト54aの所定位置には、中間転写ベルト54aの表面に接離可能なクリーニングユニット55が設けてあり、2次転写後に残った転写残トナーを除去する。
【0080】
クリーニングユニット55内には、転写残トナーを除去するためのクリーニングブレード55aが配置されている。クリーニングユニット55は不図示の回転中心で揺動可能に取りつけられており、クリーニングブレード55aは中間転写ベルト54aに食い込む方向に圧接している。クリーニングユニット55内に取りこまれた転写残トナーは、送りスクリュー55bにより除去トナータンク(不図示)へ搬送され貯蔵される。
【0081】
ここで中間転写ベルト54aとしてはポリイミド樹脂からなるものを用いることができる。その他の材質としてはポリイミド樹脂に限定されるものではなく、ポリカーボネイト樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂などのプラスチックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好適に用いることができる
[定着部]
前記現像手段によって感光体ドラム2に形成されたトナー像は、中間転写ベルト54aを介して記録媒体52上に転写される。そして、定着器56は、記録媒体52に転写されたトナー像を熱を用いて記録媒体52に定着させる。
【0082】
図1に示すように、定着器56は、記録媒体52に熱を加えるための定着ローラ56aと記録媒体52を定着ローラ56aに圧接させるための加圧ローラ56bを備えており、各ローラは中空ローラである。その内部にそれぞれヒータ(不図示)を有している。そして、回転駆動されることによって同時に記録媒体52を搬送する。
【0083】
即ちトナー像を保持した記録媒体52は定着ローラ56aと加圧ローラ56bとにより搬送されると共に、熱及び圧力を加えられることによりトナー像が記録媒体52に定着される。定着後の記録媒体52は、排出ローラ53h,53jにより排出され、装置本体100上のトレー57に積載される。
【0084】
[プロセスカートリッジの装着]
次に、プロセスカートリッジ1の装着手順を図2、図3、図4を用いて説明する。装置本体100の正面には、開閉自在な不図示の前ドアが配置されており、この前ドアを手前に開くと、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1K及びトナー補給容器5Y,5M,5C,5Kを挿入する開口部が露出される。
【0085】
図4に示すようにプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを挿入する開口部100aには、回動可能に支持された開閉部材である芯決め板107が配置されており、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを挿抜する場合は、この芯決め板107を開口部100aから開放した後に行う。芯決め板107は装置本体100の前側板102に水平方向に設けたヒンジ(不図示)によって前側板102にその下縁が枢着されてる。
【0086】
装置本体100内には、図2に示すようにプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの装着を案内するガイドレール60と、トナー補給容器5Y,5M,5C,5Kの装着を案内するガイドレール61が固定されている。一方、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kにはガイドレール60に係合するガイド部1mが設けてある。また、トナー補給容器5Y,5M,5C,5Kにはガイドレール61に係合するガイド部5g1が設けてある。
【0087】
プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1K及びトナー補給容器5Y,5M,5C,5Kの装着方向は、感光体ドラム2の軸線方向と平行な方向であり、ガイドレール60,61も同様な方向に配置されている。プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1K及びトナー補給容器5Y,5M,5C,5Kは、一旦、ガイド部1m,5g1を上記ガイドレール60,61に沿って滑動して装置本体100内の手前から奥側に挿入される。
【0088】
プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kが最奥部まで挿入されると、図3に示すようにドラムフランジ2bの中心穴2fに装置本体100のドラム駆動軸66が挿入され、感光体ドラム2の奥側の回転中心位置が装置本体100に対して決められる。このドラム駆動軸66は装置本体100の駆動軸となっている。またこれと同時にドラムフランジ2bに形成された駆動伝達カップリング2gと駆動伝達カップリング(凹)62aが連結され、感光体ドラム2の回転駆動が可能となる。本発明で用いた駆動力受け部となる駆動伝達カップリング2gはねじれた三角柱形状の凸部をなしており、駆動部側の駆動伝達カップリング62aはこのねじれた三角柱形状の凸部にゆるく嵌合するねじれた三角柱形状の穴となっている。そこで、装置本体100からの駆動力が駆動伝達カップリング62aに加わることで駆動が駆動伝達カップリング2gに伝達されると共に、感光体ドラム2を奥側に引き込む力を発生させている。
【0089】
さらに、後側板101には、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを位置決めする支持ピン63が配置されており、この支持ピン63がプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kのフレーム1aに挿入され、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kのカートリッジ枠体であるフレーム1aの位置が固定される。
【0090】
装置本体100の手前側には、回動可能な芯決め板107が配置されており、この芯決め板107に対してプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの軸受ケース2cが支持固定される。これら一連の挿入動作により、感光体ドラム2とプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kは装置本体100に対して位置決めされる。
【0091】
(実施の形態1)
次に、本発明の実施の形態1を説明する。図6に示すように、ドラムフランジ2bの中心穴2fに先端の位置決め部66aが略球状の形状をしたドラム駆動軸66の先端が嵌入することで感光体ドラムユニットが支持される。ここで、感光体ドラム2と、感光体ドラム2の両端に嵌入固定したドラムフランジ2b、非駆動フランジ2dと、非駆動フランジ2dを貫通し、ドラムフランジ2bに嵌入するドラム軸2aでもって感光体ドラムユニットを構成している。感光体ドラム2の支持点は長手方向では球状面1点で支持されている。この点を支持点という。この支持点の半径方向の外側に駆動伝達カップリング62aとドラムフランジ2bの駆動伝達カップリング2gの駆動伝達点が位置している。ここで、駆動伝達点とは駆動伝達カップリング2gと駆動伝達カップリング62aの長手方向係合部の中間点をいうが、詳しくは合力又は合トルクの位置をいう。本実施の形態ではドラム駆動軸66先端が球状になっているが、カップリング駆動伝達点と長手方向で略同一位置に位置していれば球状に限定するものではない。例えば図13のように芯決め軸66がストレート形状であってもかまわない。
【0092】
次に、上記構成に関連する感光体ドラム及び駆動ユニットの位置決めとなる部分の構成について、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8を用いて説明する。
【0093】
図4はプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを画像形成装置100に装着する様子を示した図である。プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kは、感光体ドラム2及び感光体ドラム2に作用するプロセス手段(帯電器及び現像器)を一体的にカートリッジ化したもので、ユーザー自身が画像形成装置本体100に着脱可能となっている。画像形成装置本体内部には、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの着脱方向に沿ってガイドレール60(図2参照)が設けてあり、ユーザーはこれに沿ってプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを夫々挿入する。
【0094】
図5、図6に示すようにプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの挿入方向奥側には複数の感光体ドラム2を駆動する駆動ユニット103が画像形成装置本体100の奥側のフレームである本体後側板101の外側に位置決め、固定されている。
【0095】
図5、図6は前記駆動ユニット103を説明する図である。
【0096】
駆動フレーム104は前側板104cと後側板104bをステー104dで剛結してある。更に後側板104bにステー104eでもってエンコーダ支持板104fを剛結してある。前側板104c、後側板104b、エンコーダ104fは平行平板である。
【0097】
駆動ユニット103は駆動フレーム104上にY,M,C,Bk各色の感光体ドラム2を駆動する駆動部103Y,103M,103C,103Bkがぞれぞれ精度良く位置決め、固定されている。また、色ごとのそれぞれの駆動部103Y,130M,103C,103Bkには駆動フレーム後側板104bに固定されたドラムモータ45と、モータ45のモータ軸に固定されたピニオン46と、ピニオン46及び大歯車48と噛み合い前側板104cと後側板104bに両端を固定された固定軸47aに回転自在に支持された中間ギア47と、大歯車48と、大歯車48に固定されると共に先端部に略球体形状の位置決め部66aを形成したドラム駆動軸66と、ドラム駆動軸66を支持する軸受74a,74bと、駆動伝達カップリング62aとを有する。軸受74bは駆動フレーム104に正確な位置に固定されている。軸受74は駆動軸66を軸方向に移動しないように支持している。ここで、軸受74bは前側板104cに固定され、軸受74aは後側板104bに固定されている。さらに駆動軸66の後端部には駆動軸66の軸心と同軸線上に駆動軸66の回転変動を検出可能な検出装置としてロータリーエンコーダ11が、また、このロータリーエンコーダ11により駆動軸66の回転変動を検知する回転検出手段12(2箇所)が駆動軸66を中心にして180°対向位置に精度良くエンコーダ支持板104fに設置されている。エンコーダ11はエンコーダ軸49の一端に固定されている。エンコーダ軸49の他端は駆動軸66に一体的に回転するように固定されている。これらの回転検出装置により感光体ドラム2の或る1回転の回転変動を検知し、それを打ち消すような駆動信号でドラムモータ45の次の回転を制御することによって各色ドラム駆動軸66の回転変動を最小限に抑えることができる。
【0098】
またここで、位置決めピン105は図5に示すように駆動フレーム104上のギア部と反対側に2ケ所(符号105a,105b)固定されており、その位置は各色の感光体ドラム2のドラム軸2aと同平面上(y=0)にある。また、駆動部103Bk側の位置決めピン(第1基準軸)105aは駆動フレーム104におけるx方向の基準でもあり(x=0)、駆動ユニット103はこの位置決めピン(第1基準軸)105aを基準に本体後側板101に位置決めされた上ねじ止め等により固定される。また、各色の感光体ドラム2を駆動する駆動軸66はこの位置決めピン(第1基準軸)105aを基準にx方向、y方向共に精度良く取り付けられている。この駆動ユニット103が位置決めピン(第1基準軸)105aを基準に本体後側板101に固定されることにより、ユーザーがプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを装置本体100に挿入した際、各色の感光体ドラム2のドラム軸2aがこの駆動軸66と嵌合して、位置決めピン(第1基準軸)105aを基準に精度良く位置決めされる。即ち、各駆動軸66は位置決めピン105aに対して精度良く位置決めしてある。
【0099】
図4に示す様に、本体後側板101には駆動ユニット103の位置決めピン105a(第1基準軸)と精度良く嵌合する第1基準穴106aが設けてある。駆動ユニット103の第1基準軸105aと嵌合する第1基準穴106aの中心は後側板101の原点(x=0,y=0)で、後側板101上の総ての部位はこの第1基準穴106aを基準に構成されている。第1基準穴106aはx方向、y方向ともに第1基準軸105aと精度良く嵌合して駆動ユニット103の位置決めをするが、第2基準軸105bが挿入される第2基準穴106b(不図示)はx方向に延びる長穴形状になっており、y方向のみ第2基準軸105bと密に嵌合されて位置決めされる。
【0100】
しかし、後側板101及び駆動フレーム104上の穴間の寸法は部品精度レベルの限界値でバラツキを発生する。バラツキ量としては30μm〜100μmである。その他の構成部品の構成精度を追加すると感光体ドラム2の駆動側の支持精度には50μm〜150μmのバラツキ量をもって位置決めされる。更に感光体ドラム2の非駆動側、すなわち画像形成装置本体の前側も同様にバラツキ200μm〜300μmを生じる。
【0101】
そこで結果として駆動軸66と感光体ドラム2の中心軸とを同一直線上に位置決めするように構成しても、実際には図7(a)のBkに示す様にある傾き量θのバラツキを生じる。なお、図7Y,M,Cは傾き量θ=0の場合を示している。
【0102】
次に図6、図7を用いて感光体ドラムと駆動ユニット103との接続構成について説明する。
【0103】
駆動伝達カップリング62aは軸方向にねじれた正三角柱となる穴を有し、感光体ドラム2の端部のフランジ2bに形成された軸方向にねじれた三角柱の駆動伝達カップリング2gと軸方向に係脱される。カップリング2g,62aは嵌合時に、カップリング2gのねじれた正三角柱の稜線がカップリング62aのねじれた三角柱の穴の内面に接触することにより、カップリング2gとカップリング62aは調芯されて回転中心が一致する。また、カップリング2gとカップリング62aの嵌合長さ(駆動伝達領域)は4〜5mm程度である。この時、駆動軸66及びカップリング62aは微少移動可能な周方向のガタが設けられている。また、上記において、カップリング62aは駆動軸66に嵌め込まれた軸用止め輪76で軸方向の位置を定められプロセスカートリッジ側へ最も移動した位置で位置を定められると共に、リターンばね75の付勢力に抗して後退可能に支持されている。このリターンばね75は圧縮コイルばねであって駆動軸66に挿入され駆動軸66に嵌め込まれた軸用止め輪13とカップリング62aの間に縮設されている。なお、駆動側の駆動伝達カップリング62aは駆動軸66の先端のDカット断面部分に軸方向移動自在で回転方向には回らないように嵌合している。さらに、感光体ドラム2の端部のフランジ2bにはその軸中心部に中心穴2fが形成され、その中心はカップリング2g,62aの回転中心と一致する。
【0104】
ユーザーがプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを画像形成装置本体100に装着する際、感光体ドラム2は駆動伝達カップリング2gが画像形成装置本体側の駆動伝達カップリング62aと接続すると同時にフランジ2b上の中心穴2fに画像形成装置本体側の駆動軸66の先端に後けられた略球体形状の位置決め部66aが挿入、嵌合することにより画像形成装置本体100に対して位置決め、固定されると共に、駆動軸66と感光体ドラム2の軸線が同一直線状に配置される。本実施の形態では中心穴2fと位置決め部66aのはめあい関係は隙間が20μmになっている。
【0105】
また、カップリング2g,62aの三角形状の位相が合わず、三角カップリングが接続しない場合には、カップリング2gの先端面が駆動側のカップリング62aの口部の縁を押し、リターンばね75の付勢力に抗して駆動側のカップリング62aを駆動ユニット103側へ後退させる。そして、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの装着後、画像形成装置本体100の前回転時にカップリング2gとカップリング62aの三角形状の位相があった時点で瞬時に接続する。
【0106】
さらに、駆動軸66には段差部となる軸用止め輪76が設けられており、この段差部端面に挿入されてきた感光体ドラム2の端部のカップリング2gの駆動側端面が突き当てられる事で、感光体ドラム2の軸方向(スラスト方向)の位置決め、固定が同時になされる構成となっている。
【0107】
ここで、感光体ドラム2がドラム駆動軸66に対して回転変動を発生する要因としては、図6における位置決め部66aと中心穴2fとの嵌合ガタが挙げられる。ここの嵌め合い関係で大きなガタが形成されていると、回転駆動中に感光体ドラム2がガタ分の位置変動を起して回転ムラを生じる。また、嵌め合い関係が極端な締まり嵌めであったり、軸線の傾き量θが大きい場合(図7(a)Bk参照)には、感光体ドラム2のカップリング2g端面が段差部である軸用止め輪76に一様に突き当たらず、スラスト方向(軸方向)の位置が決まらず不安定な状態のまま感光体ドラム2が回転駆動される事になる。この時、プロセス手段等の他部位の負荷変動等が発生すると、感光体ドラム2がスラスト方向の位置変動を起して結果として回転ムラを生じる。
【0108】
ここで以上説明したように、感光体ドラム2のフランジ2bに挿入、嵌合される本体ドラム駆動部66の先端部を略球体形状に形成する事により、前記ドラム駆動軸66を感光体ドラム2に設けられたフランジ2bの中心穴2fに確実に案内し挿入することが可能となるだけでなく、両者のはめあい関係を同一直線上に位置決めされた場合(設定値)と同等に維持し、余分なラジアルガタを形成する事なく感光体ドラム2を安定して保持、位置決めする事が可能となる。
【0109】
また前記ドラム駆動軸66に段差部を軸用止め輪76によって設け、この段差部にフランジ2bの軸方向端面を突き当てる様構成した事により、確実に案内、挿入されたドラム駆動軸段差部とフランジ端面にて軸方向の位置決めが可能となる。
【0110】
その結果、感光体ドラムの回転変動を最小限に押え、各色の感光体ドラムの回転差の発生を防ぐことができるので、精度良く感光体ドラムの回転を制御でき、回転ムラによる色ずれを抑えて高画質のカラー画像を提供する事が可能なる。
【0111】
カップリングの駆動伝達点と支持点が長手方向で略同一位置にある時の色ずれに対する効果をモデル図を用いて説明する。図7にタンデム方式の模式図と駆動軸とドラム軸2aの傾き量の定義を表したモデル図をしめす。駆動軸であるドラム駆動軸66はそれぞれ装置本体100の後側板101に支持される。後側板101は1つの板金でなっており、駆動軸同士を精度良く位置決めしている。しかし、板金の穴間の寸法は部品精度レベルの限界値でばらつきを発生する。ばらつき量としては約30μm〜100μmである。その他の部品精度を追加すると感光体ドラム2の駆動側の支持精度はばらつき(約50μm〜150μm)を持って位置決めされる。更に、感光体ドラム2の非駆動側、すなわち装置本体100のフロント側も同様にばらつき(200μm〜300μm)を生じる。
【0112】
そこで、結果として本体駆動軸66とドラム軸2aで同軸上に位置決めする構成にしても、実際には図7に示すように駆動軸66の軸心C66と感光体ドラム2に軸心C2は位置決め部66aと中心穴2fの接触部で折曲してある傾き量θのばらつきを生じて交叉する。このため、軸心C2,C66が一直線C1となった場合に対して駆動軸66の後端はΔP、ドラム軸2aの手前側はΔDの変位が生ずる。
【0113】
次に、色ずれについて説明する。タンデム方式では4色の画像形成を独立で行って1つのカラー画像を形成しているため、カラー画像の高画質化として求められる各感光体ドラムで作像される作像点の目標(理想)位置から位置ズレが発生しやすいことである。
【0114】
本明細書において目標位置からの位置ズレによって発生する各色間の相対位置ズレを各色間の色ずれ(例えば、ブラック−シアン間の色ずれ)と呼ぶ。
【0115】
図8から図10を用いてを色ずれの原理を説明する。感光体ドラム2の回転変動によって生じた最終画像の理想位置からのズレ量である位置ズレ量が発生すると図8のブラックKとシアンCのようにドラム周期の位置ズレで示すことができる。この位置ズレ量をブラック基準のシアンの色ずれ量で示すと、図8右図の用に位置ズレ量の和で表すことができる。
【0116】
図9はブラックK1色のみ感光体ドラム2の回転変動が抑えられた場合の色ずれ量を示している。この場合、回転変動を発生している色の位置ズレがそのまま色ずれとして画像に現れる。
【0117】
図10は全ての感光体ドラム2が回転変動を抑えられたときの位置ズレ量と色ずれ量を示している。この場合各色の位置ずれ量がほとんど0に抑えられると、色ずれ量の発生もほぼ0に抑えることができる。
【0118】
次に駆動側の駆動伝達を行っている駆動伝達点と感光体ドラムを支持している支持点について図11のモデル図を用いて説明する。上の図11(a)は支持点Pと駆動伝達点Qが距離Lを隔てている場合の図である。下の図8(b)は支持点Pと駆動伝達点Qが等しい場合のモデル図である。駆動軸と感光体ドラムの軸の傾きがθのとする。
【0119】
図11より駆動伝達点の回転速度差ΔVは支持点と駆動伝達点が異なる場合、以下で表せる。
【0120】
ΔV(L)=2Lωsinθ
支持点と駆動伝達点が一致する場合、以下の様になる。
【0121】
ΔV(0)=Rω(1−cosθ)
ここで、θ=0.15°として代入し、L=R=10mmとして代入すると
ΔV(L)=5.23E-5ω
ΔV(0)=3.24E-8ω <<0.001ΔV(L) で表せる。
【0122】
以上、駆動伝達点と感光体ドラムの支持点を一致させることで、大幅にカップリングで発生する回転変動を減少させることができる。
【0123】
図12に駆動伝達点と支持点を一致させたときの効果を示すグラフを示す。
【0124】
本実施の形態の場合、ドラム駆動軸と感光体ドラム軸の傾き量を0.15°以下にすると、ドラム回転変動による位置ズレ量を最大で約20μm以下に抑えることができる。その結果、本構成の要因で発生する色ずれ量を約40μm以下に抑えることができる。
【0125】
(実施の形態2)
実施の形態1にて前述した様に、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの挿入方向奥側には複数の感光体ドラム2を駆動する駆動ユニット103が画像形成装置本体の奥側のフレームである本体後側板101の外側に位置決めピン105aを基準に精度良く取り付けられている。感光体ドラム2の駆動側の位置決めは、前述したドラム駆動軸66の先端に設けられた略球体形状の位置決め部66aが、装着される感光体ドラム2の駆動側端部に設けられたフランジ2b上の中心穴2fに挿入、嵌合する事で決定される。
【0126】
ここで、本発明の実施の形態を図14、図15を用いて説明する。
【0127】
図14、図15は装置本体100へプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを着脱するための開口部を開閉する開閉部材である開閉蓋107と開閉蓋107が画像形成装置本体100の前側の本体フレーム(本体前側板)102に取付けられた時の基準等を表す図である。ここで、開閉蓋107は前述した芯決め板と同一物である(同符号を用いた)。
【0128】
図14、図15において、107は開閉蓋を示しており、108はねじ止め等の手段によって本体前側板102に取り付けられた側板ヒンジ軸受、109は本体前側板102に取り付けられた前側第1基準軸、110は同じく本体前側板102に取り付けられた第2基準軸である。
【0129】
同図において、開閉蓋107上には開閉蓋ヒンジ軸受111がねじ止めされていて、この開閉蓋ヒンジ軸受111と側板ヒンジ軸受108はそれぞれ図示しないヒンジ軸によって回転可能に係合されている。開閉蓋107上には開閉蓋107を閉じた時に前側第2基準軸110に嵌合する前側基準穴112bが設けられていて、第1基準穴112aは前側第1基準軸109に嵌合するが、第2基準穴112bは開閉蓋107が閉じる時のガイドとなる様に第2基準軸110とは嵌合させていない。つまり、開閉蓋107はヒンジ軸を中心に回動して本体前側板102に取付けられる時、前側第1基準軸109aと前側第1基準穴112aによって正確に位置出しされる。
【0130】
また、開閉蓋107上には複数のプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kに対応して、複数のカートリッジ受け113が設けられている。カートリッジ受け113は前側第1基準穴112aを基準に精度良く取り付けられていて、このカートリッジ受け113に設けられた図4に示す嵌合穴114がプロセスカートリッジ内の感光体ドラム2のドラム軸2aと嵌合する事で、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの非駆動側の位置出しが可能となっている。
【0131】
一方、この開閉蓋107は図示しないロック手段等によってカラー画像形成装置本体100に取り付けられるので、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの保持と位置出しがこれら基準軸と基準穴によって決定されることになる。また、図4に示す様に、本体前側板102には開閉蓋107を保持位置決めする前側第1基準軸109が設けてあるが、この前側第1基準軸109の中心は前側板102の原点(x=0,y=0)で、前側板102上の全ての部位はこの前側第1基準軸109の中心を基準に構成されている。この原点(x=0,y=0)は本体後側板101の原点位置と同一であり、本体後側板101上の第1の基準穴106aの中心と本体前側板102上の前側第1基準軸109の中心を結ぶ直線はすなわち、z軸である。
【0132】
以上説明した様に、プロセスカートリッジ100を装着の際、各色の感光体ドラム2の中心軸挿入方向奥側は、該中心軸が駆動ニット103のドラム駆動軸66の位置決め部66aに嵌合する事でそれぞれ精度良く位置出しされる。また、各色の感光体ドラム2の中心軸挿入方向手前側は、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kを装着後、前記開閉蓋107を閉めて画像形成装置にロックした時点で、該開閉蓋107上に設けられた各色の感光体ドラム2に対応するカートリッジ受け113の嵌合穴114が、感光体ドラム2の中心軸手前側と嵌合する事で、任意の2色に対応する感光体ドラム間の相対位置関係を正確に保持する事が可能となる。
【0133】
この様に、感光体ドラム2の前奥を駆動フレーム103と開閉蓋107にて正確に保持する事で、任意の2色間の相対振れ幅を最小限に抑える事が可能となり、色ずれのない画像を提供する事ができる。
【0134】
以上説明したように、本実施例の駆動カップリング及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置は、以下に述べる効果を得る。
(1)部品公差の範囲でばらつき発生する本体ドラム駆動軸と感光体ドラム軸の傾きにより発生する回転変動が、支持点と駆動伝達点を長手方向で一致させることで、駆動支持点の変動が抑えられ、その結果感光体ドラムの回転変動を最小に抑えることができる。その結果、各色の感光体ドラムの回転差が発生せず、精度良く電子写真感光体ドラムの回転を制御できるので、回転ムラによる色ずれを最小に抑え、高画質のカラー画像を提供することができる。
(2)プロセスカートリッジを装着の際、各色の電子写真感光体ドラムの中心軸挿入方向奥側は、該中心軸がドラム駆動軸先端部に設けられた、略球体形状の位置決め部に嵌合する事でそれぞれ精度良く位置出しされる。したがって、各部品公差のバラツキにより電子写真感光体ドラムとドラム駆動軸の軸線が微小に傾いても、前記ドラム駆動軸を電子写真感光体ドラムに設けられた中心穴に確実に案内し挿入する事が可能となるだけでなく、両者のはめあい関係を同一直線上に位置決めされた場合(設定値)と同等に維持し、余分なラジアルガタを形成する事なく、電子写真感光体ドラムを安定して保持、位置決めすることが可能となる。
(3)各色の電子写真感光体ドラムの中心軸挿入方向手前側は、プロセスカートリッジを装着後、前記開閉部材を閉めて電子写真画像形成装置にロックした時点で、該開閉部材上に設けられた各色の電子写真感光体ドラムに対応するカートリッジ受け113の嵌合穴114が電子写真感光体ドラムの中心軸手前側と嵌合する事で、任意の2色間の相対関係を正確に保持することが可能となる。
【0135】
この様に、電子写真感光体ドラム中心軸の前奥を駆動軸と開閉部材にて正確に保持する事で、電子写真感光体ドラムのドラム駆動軸に対する回転変動を最小限に抑え、各色の電子写真感光体ドラムの回転差の発生を防ぐ事ができるので、精度良く電子写真感光体ドラムの回転を制御でき、回転ムラによる色ずれを抑えて高画質のカラー画像を提供することが可能となる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子写真画像形成装置は、以下に述べる効果を得る。
装置本体に設けられた駆動軸と電子写真感光体ドラムの軸線の傾きにより発生する電子写真感光体ドラムの回転変動を最小に抑えることができ、高画質な画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる画像形成装置本体の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるプロセスカートリッジ及びトナー補給容器の縦断面図である
【図3】本発明の実施の形態に係わるプロセスカートリッジの感光体ドラムと現像装置の回転中心を含む展開縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる画像形成装置本体の概略斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わり、(a)は画像形成装置本体の奥側の水平断面図、(b)は駆動ユニットの縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る感光体ドラムと駆動軸のカップリング部を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わり、(a)はドラム支持方法のモデル図、(b)は解析図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わる色ずれグラフである。
【図9】本発明の実施の形態に係わる色ずれグラフである。
【図10】本発明の実施の形態に係わる色ずれグラフである。
【図11】(a)(b)は本発明の実施の形態に係わる駆動伝達点ドラム支持点モデル図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る感光体ドラムの位置ずれグラフである。
【図13】カップリング部の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る開閉蓋の側面図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係る電子写真感光体ドラムの非駆動側の位置決めの構成を示す斜視図である。
【図16】トナー補給容器の縦断面である。
【符号の説明】
1:プロセスカートリッジ 1Y,1M,1C,1K:プロセスカートリッジ
1a:フレーム 1b:トナー補給口 1m:ガイド部
2:感光体ドラム 2a:ドラム軸 2b:ドラムフランジ 2c:軸受ケース 2d:非駆動フランジ 2e:軸受 2f:中心穴 2g:駆動伝達カップリング 2i:ピン
3a:帯電ローラ 3b:芯金 3c:帯電ローラクリーニング部材 3d:押しバネ 3e:クリーニングフィルム 3f:支持部材 3g:転写残トナー均一化手段 3h:トナー帯電制御手段
4:現像装置 4a:現像スリーブ 4a1:ジャーナル部 4b:マグネットローラ 4c:規制ブレード 4d:隔壁 4eA,4eB:撹拌スクリュー
4g:センサー 4h:現像剤収納部 4k:スペーサ
5Y,5M,5C,5K:トナー補給容器 5a:スクリュー 5b:撹拌板
5c:撹拌軸 5d:軸受 5e:駆動カップリング(凹) 5f:排出開口部 5Y,5M,5C,5K:トナー補給容器 5g:容器本体 5g1:ガイド部
11:ロータリーエンコーダ
12:回転検出手段
13:軸用止め輪
45:ドラムモータ
46:モーターピニオン
47:中間ギア 47a:固定軸
48:大歯車
49:エンコーダ軸
51Y,51M,51C,51K:露光手段 51a:ポリゴンミラー 51b:結像レンズ 51c:反射ミラー
52:記録媒体
53:給送手段 53a:給送カセット 53b:給送ローラ 53c:リタードローラ 53d:給送ガイド 53e,53f:搬送ローラ 53g:レジストローラ 53h,53j:排出ローラ
54:中間転写ユニット 54a:中間転写ベルト 54b:駆動ローラ 54c:従動ローラ 54d:2次転写ローラ 54fY,54fM,54fC,54fK:転写帯電ローラ 54g:2次転写対向ローラ
55:転写クリーニングユニット 55a:クリーニングブレード 55b:送りスクリュー
56:定着器 56a:定着ローラ 56b:加圧ローラ
60,61:ガイドレール
62a:駆動伝達カップリング
63:支持ピン
66:ドラム駆動軸 66a:位置決め部
71:モータピニオン
74a,74b:軸受
75:リターンばね
76:軸用止め輪
100:装置本体 100a:開口部
101:本体後側板
102:本体前側板
103:駆動ユニット 103Y,103M,103C,103Bk:駆動部
104:駆動フレーム 104a:曲げ部 104b:駆動フレーム後側板
104c:駆動フレーム前側板 104d,140e:ステー 104f:エンコーダ支持板
105:位置決めピン 105a:位置決めピン(第1基準軸) 105b:位置決めピン(第2基準軸)
106:基準穴 106a:第1基準穴 106b:第2基準穴
107:芯決め板(開閉蓋)
108:側板ヒンジ軸受
109:前側第1基準軸
110:前側第2基準軸
111:開閉蓋ヒンジ軸受
112:前側基準穴 112a:第1基準穴 112b:前側基準穴
113:カートリッジ受け
114:嵌合穴
a:帯電部
b:露光部
c:現像部
d:転写部
C2:感光体ドラムの軸心 C66:駆動軸の軸心
L:レーザー光
Claims (4)
- 記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
(a)モータと、
(b)電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段と、前記電子写真感光体ドラムの軸線方向の一端側に設けられた、前記電子写真感光体ドラムに前記駆動力を伝達するためのドラムフランジであって、前記電子写真感光体ドラムの中心軸線と同軸線上に突出して設けられた、ねじれた正三角柱のカップリング凸部と、前記中心軸線と同軸線上に設けられた中心穴と、を有するドラムフランジと、を有するプロセスカートリッジを、前記電子写真感光体ドラムの軸線方向から前記電子写真画像形成装置の装置本体に取り外し可能に装着するためのガイドレールと、
(c)前記モータからの駆動力が伝達されて回転する駆動軸と
(d)前記駆動軸の軸線方向の先端側に設けられた略球体形状の位置決め部であって、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着した際に、前記中心穴と嵌合する支持点で、前記電子写真感光体ドラムの軸線方向の一端側を支持する略球体形状の位置決め部と、
(e)前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着して前記駆動軸が回転した際に、前記カップリング凸部と係合して前記カップリング凸部と前記軸線方向に引き合う、断面が正三角形のねじれた穴を有するカップリング凹部であって、前記支持点の半径方向外側で前記カップリング凸部に前記駆動力を伝達するカップリング凹部と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。 - 前記電子写真画像形成装置は、複数の前記プロセスカートリッジを着脱可能であって、
それぞれの前記プロセスカートリッジに対して、前記ガイドレール、前記駆動軸、前記位置決め部、及び、前記カップリング凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真画像形成装置。 - 更に、前記電子写真画像形成装置は、
前記駆動軸に設けられた段差部であって、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着して前記駆動軸が回転した際に、カップリング凸部が突き当たって、前記軸線方向において前記電子写真感光体ドラムの位置決めをおこなう段差部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真画像形成装置。 - 更に、前記電子写真画像形成装置は、
前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着するための開口を開閉する開閉部材であって、前記開閉部材を閉じた際に前記軸線方向の他端側において前記電子写真感光体ドラムの中心軸線の位置決めをおこなう開閉部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
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