JP3910704B2 - Manufacturing method of fiber composite rain gutter - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維強化樹脂層を芯材層とする雨樋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な硬質塩化ビニル製の雨樋の熱伸縮抑制、耐候性および耐衝撃性を向上させるべく、従来、繊維強化芯材層の外層面(樋の外側となる面)にPMMA(ポリメタクリル酸メチル)層、内層面に塩化ビニル層を積層した構造を持つ雨樋が提案されている(特開平6−10460号)。
【0003】
この提案技術においては、芯材層となる繊維強化熱可塑性樹脂シートを雨樋形状に賦形した後、クロスヘッドダイにより、内層面側に熱可塑性樹脂を押出被覆し、更に外層面側にPMMAを押出被覆する、という工程により上記の構造の雨樋を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上の提案に基づく雨樋によると、外層面がPMMAで覆われているため、着色および高耐候性を得ることが容易であるが、表層樹脂を押出被覆するため、表層、特に外層面に絵柄や模様、あるいはエンボス等の加飾を施すことが困難であるという問題がある。
【0005】
また、その製造際しても、クロスヘッドダイを用いた積層押出工程が2工程存在するために、工程管理が難しく、耐候性と相関の高い表層被覆厚みの均一化制御が困難であるという問題もある。
【0006】
本発明の目的は、表層に容易に加飾を施すことができ、また、表層被覆厚みの制御が容易な構造を持つ繊維複合雨樋をその加飾面を損傷することなく効率的に製造することのできる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の繊維複合雨樋の製造方法は、熱可塑性樹脂と強化繊維とからなる芯材層の片面に、加飾された熱可塑性樹脂シートが積層され、更にそのシートの上に、樋成形温度では溶融・分解しない材質からなる保護フィルムが積層されてなる積層体を、その保護フィルムの積層面が樋外面側となるように略雨樋形状に賦形した後、押出金型内に導入して、樋内面側に熱可塑性樹脂を押出積層するとともに全体を雨樋形状に賦形することによって特徴づけられる。
【0008】
本発明の繊維複合雨樋の製造方法では、熱可塑性樹脂と強化繊維とからなる芯材層の片面に、加飾が施された熱可塑性樹脂シートを積層し、更にその熱可塑性樹脂シートの表面を保護フィルムで覆ってなる積層体を、雨樋形状にほぼ成形した後に、芯材層の反対側の面に熱可塑性樹脂を押出被覆して雨樋形状に賦形するため、加飾が施された熱可塑性樹脂シートが成形時に破損したりずれたりすることがなく、表層被覆厚みの均一化を含めた工程管理が容易で、再現性よく高品質な雨樋を得ることができる。
【0009】
ここで、本発明において、芯材層に対して積層される熱可塑性樹脂シートに対してあらかじめ加飾を施す方法としては、印刷により絵柄を付けたり、着色、もしくはエンボスロール等により表面に凹凸等を設けたものなど、通常用いられるシートの加飾方法を採用することができ、特に限定されるものではない。
【0010】
また、この加飾があらかじめ施された熱可塑性樹脂シート(以下、加飾シートと称する)には、表層の保護のために、更にクリア層が積層されていてもよい。
【0011】
本発明において用いられる加飾シートの材質は、芯材層としての繊維強化熱可塑性樹脂シートと熱融着可能なものであれば任意の材質とすることができる。
【0012】
また、この加飾シートの厚みは10〜500μmが望ましい。厚みが10μm未満であると充分な隠蔽性を付与することが困難であり、かつ、成形時に破れやすい。厚みが500μmを越えると、その表面に保護フィルムを積層していても、成形時の熱、圧力によりシートの樹脂が流動し、加飾面の絵柄にずれが生じるために好ましくない。
【0013】
本発明において加飾シートの表面に積層される保護フィルムは、成形時において加飾シートの破壊、ずれを防止するためのものであって、加飾シートと融着してしまわないために、加飾シートに用いられる熱可塑性樹脂よりも溶融温度の高い熱可塑性樹脂フィルム(シート)、あるいは不織布等が用いられる。
【0014】
この保護フィルムは、雨樋の成形後、もしくは雨樋施工前に製品から剥がさなければならないので、必要に応じて加飾シートとの接触面側に離型処理を施しておくことが望ましい。
【0015】
また、この保護フィルムの加飾シートに対する接触面に、微細な凹凸を設けることにより、得られる製品の表面光沢を抑えることができ、同じく加飾シートとの接触面にエンボス加工を施しておけば、得られる製品の表面にエンボス形状を転写することも可能である。
【0016】
この保護フィルムの厚みは500μm以下が望ましく、200μm以下がより望ましい。厚みが500μmを越えると加飾シートの賦形が困難となり、200〜500μmの場合、成形品のコーナー部の形状がシャープに出ないことがある。
【0017】
本発明における芯材層としての繊維強化熱可塑性樹脂シートに用いられる強化繊維としては、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有機繊維等、通常プラスチックの強化に用いられ、かつ、樋成形時に熱分解、溶融等しない繊維であれば特に限定されない。また、繊維径、繊維長等も限定されることはない。
【0018】
また、この繊維強化熱可塑性樹脂シートの繊維形態としては、一方向に引き揃えられた強化繊維に樹脂を含浸したもの、もしくは、ネット状に編まれた強化繊維に樹脂を含浸したもの等を採用することができる。
【0019】
この繊維強化熱可塑性樹脂シートは樋成形時において縦方向(雨樋の長手方向)に延伸されないことが必要であり、長繊維を用いるか、樋成形温度より高い溶融温度を持つ熱可塑性樹脂を強化繊維に含浸する等の対処が必要である。
【0020】
引き揃えられた強化繊維に樹脂を含浸させた繊維強化熱可塑性樹脂シート等、横方向(雨樋の断面方向)に延伸性のある繊維強化熱可塑性樹脂シートを用いると、最終的な賦形を行う押出金型導入前の賦形が不十分であっても、金型内で樋内層面被覆樹脂を積層する際に横方向に延伸され、目的の形状とすることができて好ましい。その際、保護シートについても横方向に延伸される材料を使用することが必要である。
【0021】
雨樋の内層面(雨水等の流下面)を構成すべく芯材層に対して押出被覆される熱可塑性樹脂は、保護フィルムの溶融温度以下で押出成形可能な熱可塑性樹脂であればよく、その材質は特に限定されない。
【0022】
この内層の被覆厚みは200μm以上が望ましく、200μm未満であれば製品が変形しやすくなる。
【0023】
芯材層としての繊維強化熱可塑性樹脂シートを構成するマトリクス樹脂の溶融温度が樋成形温度(内層樹脂被覆温度)よりも高い場合、内層樹脂厚みは500μm以上とすることが望ましい。この場合に、内層樹脂厚みが500μm未満であると、雨樋成形時に製品形状を保持することが困難となる。
【0024】
本発明の製造方法において用いられる、繊維強化熱可塑性樹脂シートと加飾シートおよび保護フィルムを積層した積層体(以下、積層シートと称する)は、各層が互いに熱融着されていることが望ましい。そのような積層体を、概ね製品形状に賦形した後、押出金型内に導入して、内層面側に熱可塑性樹脂を押出被覆し、続けて冷却固化させることによって請求項1に記載の発明に係る繊維複合雨樋が得られる。
【0025】
本発明の製造方法において、積層シートの賦形には、ロールフォーミング、シューフォーミング等、シートの賦形に用いられる方法であれば任意の方法を採用することができ、特に限定されるものではない。
【0026】
積層シートの横方向の延伸性が乏しい場合には、製品の周長と賦形したシートの周長と、更には被覆・最終成形用の押出金型において該当する周長とを厳密に合わせておく必要がある。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、比較例とともに述べる。
【0028】
<実施例1>
(1)繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造
図1に模式的に示すように、流動槽11中にポリ塩化ビニル(徳山積水化学工業製、重合度800に錫ラウレート系安定剤およびポリエチレン系滑剤を配合)粉体Pを収容してエアにより流動させ、その中にガラス繊維束(日東紡績製、繊維系23μm、4400tex)Fを16束引込み、その各ガラスフィラメント間にポリ塩化ビニル粉体Pを付着させた後、210℃に温度調整した加熱ロール12にてポリ塩化ビニル粉体Pを加熱溶融し、続けて冷却ロール13を通すことにより、厚さ0.8mの繊維強化熱可塑性樹脂シート1を得て、巻き取り機14に巻き取った。
【0029】
(2)積層シートの製造
図2に模式的に示すように、巻き戻しロール21、22および23に、それぞれ保護フィルム2、加飾シート3、および上記(1)で製造した繊維強化熱可塑性樹脂シート1を巻回して、それぞれをこの順に積層して次段の加熱ロール24に導いた。
【0030】
保護フィルム2としてはポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人製、2軸延伸、片面サンドブラスト処理品、厚み38μm、光沢度12%)を用いた。また、加飾シート3としては、透明アクリルフィルム(三菱レイヨン製、厚み30μm)と、グラビア印刷により表面に木目を印刷したアクリルフィルム(三菱レイヨン製、厚み65μm)とを積層したものを用いた。
【0031】
加熱ロール24は150℃に温度調整して線圧2kg/cmで加圧し、続いて冷却ロール25を通過させることにより、図3に模式的に示すように、芯材層となる繊維強化熱可塑性樹脂シート1の片面に加飾シート3および保護フィルム2が順に積層されてなる積層シート4を得て、巻き取り機26に巻き取った。
【0032】
(3)雨樋の製造
図4に側面図(A)および平面図(B)をそれぞれ模式的に示すように、(2)で製造した積層シート4をアンコイラー31に巻回し、保護フィルム2で覆われた面が外面側となるように、フォーミングシュー列32に導いて略雨樋形状に賦形した後、クロスヘッド金型33に通すと同時に、繊維強化熱可塑性樹脂シート1が露出している樋内面側に、押出機34からポリ塩化ビニル樹脂を厚み0.5mmにて押出被覆し、続けて冷却サイジング金型35により冷却固化させ、引取機36で引き取った後に、所要長さに切断した。
【0033】
得られた製品は、図5に断面図並びにその部分拡大図を模式的に示すように、繊維強化熱可塑性樹脂からなる芯材層Cと、樋外面側を覆うアクリル樹脂からなる加飾熱可塑性樹脂層Dと、樋内面側を覆うポリ塩化ビニル樹脂からなる内層熱可塑性樹脂層Iを備えてなる繊維複合雨樋となった。
【0034】
<実施例2>
(1)繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造
図6に模式的に示すように、ロール61に巻回したカーボン繊維(東邦レイヨン製、繊維径7μm)ロービングCFをカッター62により長さ約10cmに切断しつつ、エア供給管63からのエアにより開繊すると同時にポリ塩化ビニル粉体Pと混合して、ポリ四フッ化エチレンからなるコンベアベルト64上に落下させて、210℃に温度調整した加熱ロール65に導いてポリ塩化ビニル粉体Pを加熱溶融した後、続けて冷却ロール66に通すことにより、炭素繊維強化熱可塑性樹脂シート7(厚み0.7mm)を得て、巻き取り機67に巻き取った。
【0035】
(2)積層シートの製造
実施例1と同じ装置、および同じ加飾シート、保護フィルムを用いて、積層シートを製造した。
【0036】
(3)雨樋の製造
実施例1と同じ装置、同じ熱可塑性樹脂を用いた押出被覆を行い、雨樋を成形した。
【0037】
<比較例>
特開平6−10460号公報に記載の実施例1と同様の方法で雨樋形状の成形品を製造した。
【0038】
<各実施例および比較例の評価>
以上の実施例1,2および比較例で得た製品について、それぞれ断面をマイクロスコープにて観察し、アクリル層(加飾熱可塑性樹脂層D)の被覆厚みを測定した。
また、光沢度計を用いて底面部外側の光沢度を測定した。その結果を下記の[表1]に纏めて示す。
【0039】
【表1】
【0040】
この[表1]から明らかなように、本発明の各実施例で得られた製品は、比較例で得られた雨樋に比して、雨樋外側の表面を覆う加飾熱可塑性樹脂層の厚みが均一であり、また、その表面光沢度も保護フィルムの光沢度により自由に調整できることが確かめられた。
【0041】
【発明の効果】
本発明の繊維複合雨樋の製造方法によれば、繊維強化熱可塑性樹脂シートに対して加飾された熱可塑性樹脂シートを、更にその表面に保護フィルムを積層した積層体を、雨樋形状に略賦形した後、樋内側表面に熱可塑性樹脂を押出被覆するから、成形工程において加飾面が損傷したりずれたりすることなく、任意の加飾が施され、しかもその表層の被覆厚さが均一な繊維複合雨樋を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1において用いた繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造装置の模式的説明図である。
【図2】本発明の実施例1で用いた積層シートの製造装置の模式的説明図である。
【図3】本発明の実施例1で用いた積層シートの構造の説明図である。
【図4】本発明の実施例1で用いた雨樋の製造装置の模式的説明図である。
【図5】本発明の実施例1で得た繊維複合雨樋の断面図である。
【図6】本発明の実施例2で用いた繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造装置の模式的説明図である。
【符号の説明】
1、7 繊維強化熱可塑性樹脂シート
2 保護フィルム
3 加飾シート
4 積層シート
11 流動槽
12、24 加熱ロール
13、25 冷却ロール
31 アンコイラー
32 フォーミングシュー列
33 クロスヘッド金型
34 押出機
35 冷却サイジング金型
36 引取機
C 芯材層
D 加飾熱可塑性樹脂層
I 内層熱可塑性樹脂層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a gutter for the fiber reinforced resin layer and the core layer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, PMMA (polymethacrylic acid) has been applied to the outer layer surface of the fiber reinforced core layer (the outer surface of the kite) in order to improve the thermal expansion / contraction suppression, weather resistance and impact resistance of a typical hard vinyl chloride rain gutter. A rain gutter having a structure in which a methyl) layer and a vinyl chloride layer are laminated on the inner layer surface has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 6-10460).
[0003]
In this proposed technique, a fiber reinforced thermoplastic resin sheet as a core material layer is shaped into a rain gutter shape, and then a thermoplastic resin is extrusion coated on the inner layer surface side by a crosshead die, and further, PMMA on the outer layer surface side. The rain gutter having the above structure is obtained by extrusion coating.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, according to the rain gutter based on the above proposal, since the outer layer surface is covered with PMMA, it is easy to obtain coloring and high weather resistance. There is a problem that it is difficult to decorate with a pattern, a pattern, or embossing.
[0005]
In addition, even during the production, since there are two lamination extrusion processes using a crosshead die, process management is difficult, and it is difficult to control the uniform surface coating thickness, which is highly correlated with weather resistance. There is also.
[0006]
An object of the present invention, the surface layer can be easily subjected to decoration to also efficiently be produced without damaging the fiber composite gutter its decorative surface with easy structural control of the surface layer coating thickness It is to provide a method that can.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the method for producing a fiber composite rain gutter according to the present invention, a decorated thermoplastic resin sheet is laminated on one side of a core layer composed of a thermoplastic resin and a reinforcing fiber, and further, a spider molding temperature is formed on the sheet. Then, after forming a laminated body made of a protective film made of a material that does not melt or decompose into a substantially rain gutter shape so that the laminated surface of the protective film is on the outer surface side of the protective film, it is introduced into an extrusion mold. Thus, a thermoplastic resin is extruded and laminated on the inner surface side of the gutter and the whole is shaped into a gutter shape .
[0008]
In the method for producing a fiber composite rain gutter according to the present invention, a decorated thermoplastic resin sheet is laminated on one side of a core layer composed of a thermoplastic resin and reinforcing fibers, and the surface of the thermoplastic resin sheet is further laminated. After the laminated body covered with a protective film is almost formed into a gutter shape, a thermoplastic resin is extrusion coated on the opposite side of the core layer to shape it into a gutter shape. The formed thermoplastic resin sheet is not damaged or shifted during molding, and process management including uniform surface layer coating thickness is easy, and a high quality rain gutter can be obtained with good reproducibility.
[0009]
Here, in the present invention, as a method for pre-decorating the thermoplastic resin sheet laminated on the core material layer, the surface is uneven by coloring or embossing roll etc. Ordinarily used sheet decorating methods such as those provided can be employed and are not particularly limited.
[0010]
Moreover, the clear layer may be further laminated | stacked on the thermoplastic resin sheet (henceforth a decorating sheet) to which this decoration was given previously, for protection of a surface layer.
[0011]
The material of the decorative sheet used in the present invention may be any material as long as it can be heat-sealed with the fiber reinforced thermoplastic resin sheet as the core material layer.
[0012]
Moreover , as for the thickness of this decorating sheet, 10-500 micrometers is desirable. When the thickness is less than 10 μm, it is difficult to impart sufficient concealing property, and it is easily broken during molding. When the thickness exceeds 500 μm, even if a protective film is laminated on the surface, the resin of the sheet flows due to heat and pressure during molding, and the pattern on the decorative surface is displaced, which is not preferable.
[0013]
In the present invention, the protective film laminated on the surface of the decorative sheet is for preventing the decorative sheet from being broken or displaced during molding, and is not fused with the decorative sheet. A thermoplastic resin film (sheet) having a higher melting temperature than the thermoplastic resin used for the decorative sheet, a nonwoven fabric, or the like is used.
[0014]
Since this protective film must be peeled off from the product after the rain gutter is formed or before the rain gutter construction, it is desirable to perform a mold release treatment on the contact surface side with the decorative sheet as necessary.
[0015]
Also, by providing fine irregularities on the contact surface of the protective film to the decorative sheet, the surface gloss of the resulting product can be suppressed, and if the contact surface with the decorative sheet is also embossed It is also possible to transfer the embossed shape to the surface of the product obtained.
[0016]
The thickness of the protective film is desirably 500 μm or less, and more desirably 200 μm or less. When the thickness exceeds 500 μm, it is difficult to shape the decorative sheet. When the thickness is 200 to 500 μm, the shape of the corner of the molded product may not be sharp.
[0017]
As the reinforcing fiber used in the fiber-reinforced thermoplastic resin sheet as the core layer in the present invention, glass fiber, inorganic fiber such as carbon fiber, organic fiber such as aramid fiber, etc., usually used for reinforcing plastic, and It is not particularly limited as long as it is a fiber that does not undergo thermal decomposition, melting, or the like during the molding. Also, the fiber diameter, fiber length, etc. are not limited.
[0018]
In addition, as the fiber form of this fiber reinforced thermoplastic resin sheet, a fiber reinforced in one direction is impregnated with resin, or a fiber reinforced knitted fiber is impregnated with resin. can do.
[0019]
This fiber reinforced thermoplastic resin sheet must not be stretched in the longitudinal direction (longitudinal direction of rain gutter) at the time of cocoon molding, and long fibers are used or a thermoplastic resin having a melting temperature higher than the cocoon molding temperature is reinforced. It is necessary to take measures such as impregnating the fiber.
[0020]
If a fiber reinforced thermoplastic resin sheet that is extensible in the transverse direction (cross-sectional direction of the gutter) is used, such as a fiber reinforced thermoplastic resin sheet in which the reinforced fibers are impregnated with resin, the final shaping will be performed. Even if the shaping prior to the introduction of the extrusion mold is insufficient, it is preferable that the inner surface coating resin is laminated in the mold in the transverse direction to obtain the desired shape. In that case, it is necessary to use the material extended | stretched to a horizontal direction also about a protective sheet.
[0021]
The thermoplastic resin that is extrusion coated onto the core material layer to form the inner surface of the gutter (flowing surface such as rainwater) may be any thermoplastic resin that can be extruded at or below the melting temperature of the protective film, The material is not particularly limited.
[0022]
The inner layer preferably has a coating thickness of 200 μm or more, and if it is less than 200 μm, the product is easily deformed.
[0023]
When the melting temperature of the matrix resin constituting the fiber reinforced thermoplastic resin sheet as the core material layer is higher than the wrinkle molding temperature (inner layer resin coating temperature), the inner layer resin thickness is desirably 500 μm or more. In this case, if the inner layer resin thickness is less than 500 μm, it is difficult to maintain the product shape during rain gutter molding.
[0024]
As for the laminated body (henceforth a laminated sheet) which laminated | stacked the fiber reinforced thermoplastic resin sheet, the decorating sheet, and the protective film used in the manufacturing method of this invention, it is desirable that each layer is heat-seal | fused mutually. 2. The laminate according to claim 1, wherein such a laminate is generally shaped into a product shape and then introduced into an extrusion mold, followed by extrusion coating with a thermoplastic resin on the inner layer surface side, followed by cooling and solidification. The fiber composite rain gutter according to the invention is obtained.
[0025]
In the production method of the present invention, any method can be adopted for shaping the laminated sheet as long as it is a method used for shaping the sheet, such as roll forming and shoe forming, and is not particularly limited. .
[0026]
If the laminated sheet has poor lateral stretchability, the product circumference and the shaped sheet circumference should be closely matched to the applicable circumference in the extrusion mold for coating and final molding. It is necessary to keep.
[0027]
【Example】
Examples of the present invention will be described below together with comparative examples.
[0028]
<Example 1>
(1) Production of Fiber Reinforced Thermoplastic Resin Sheet As schematically shown in FIG. 1, polyvinyl chloride (made by Tokuyama Sekisui Chemical Co., Ltd., tin laurate stabilizer and polyethylene lubricant at a polymerization degree of 800 is contained in the
[0029]
(2) Manufacture of laminated sheet As schematically shown in FIG. 2, rewind rolls 21, 22 and 23 are respectively provided with
[0030]
As the
[0031]
The
[0032]
(3) Manufacture of rain gutter As shown schematically in FIG. 4 in a side view (A) and a plan view (B), the
[0033]
As shown schematically in FIG. 5, a sectional view and a partially enlarged view of the obtained product, a core material layer C made of a fiber reinforced thermoplastic resin and a decorative thermoplastic made of an acrylic resin covering the outer surface side of the bag. A fiber composite rain gutter comprising a resin layer D and an inner thermoplastic resin layer I made of a polyvinyl chloride resin covering the inner surface side of the gutter was obtained.
[0034]
<Example 2>
(1) Manufacture of fiber reinforced thermoplastic resin sheet As schematically shown in FIG. 6, carbon fiber (manufactured by Toho Rayon, fiber diameter: 7 μm) roving CF wound around a
[0035]
(2) Production of Laminated Sheet A laminated sheet was produced using the same apparatus as in Example 1, and the same decorative sheet and protective film.
[0036]
(3) Production of rain gutter Extrusion coating using the same apparatus and the same thermoplastic resin as in Example 1 was performed to form a gutter.
[0037]
<Comparative example>
A rain gutter-shaped molded article was produced in the same manner as in Example 1 described in JP-A-6-10460.
[0038]
<Evaluation of Examples and Comparative Examples>
About the product obtained by the above Examples 1 and 2 and a comparative example, the cross section was observed with the microscope, respectively, and the coating thickness of the acrylic layer (decorative thermoplastic resin layer D) was measured.
Further, the glossiness on the outer side of the bottom surface was measured using a gloss meter. The results are summarized in [Table 1] below.
[0039]
[Table 1]
[0040]
As is apparent from [Table 1], the products obtained in the respective examples of the present invention have a decorative thermoplastic resin layer covering the outer surface of the rain gutter as compared with the gutter obtained in the comparative example. It was confirmed that the thickness of the film was uniform and the surface glossiness could be freely adjusted by the glossiness of the protective film.
[0041]
【The invention's effect】
According to the method for producing a fiber composite rain gutter of the present invention, a laminated body in which a thermoplastic resin sheet decorated with a fiber reinforced thermoplastic resin sheet is further laminated with a protective film on its surface is formed into a gutter shape. Since the thermoplastic resin is extrusion coated on the inner surface of the heel after approximately shaping, the decorative surface can be given any decoration without damaging or shifting in the molding process, and the coating thickness of the surface layer Can be easily produced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory view of an apparatus for producing a fiber-reinforced thermoplastic resin sheet used in Example 1 of the present invention .
FIG. 2 is a schematic explanatory view of a laminated sheet manufacturing apparatus used in Example 1 of the present invention .
FIG. 3 is an explanatory diagram of the structure of a laminated sheet used in Example 1 of the present invention .
FIG. 4 is a schematic explanatory view of a rain gutter manufacturing apparatus used in Example 1 of the present invention .
FIG. 5 is a cross-sectional view of the fiber composite rain gutter obtained in Example 1 of the present invention .
FIG. 6 is a schematic explanatory view of an apparatus for producing a fiber-reinforced thermoplastic resin sheet used in Example 2 of the present invention .
[Explanation of symbols]
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Claims (1)
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- 1997-11-27 JP JP32672097A patent/JP3910704B2/en not_active Expired - Lifetime
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KR101651663B1 (en) * | 2016-01-13 | 2016-08-26 | 이상준 | Eave Trough For Vinyl Greenhouse And Method For Manufacturing The Same |
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