JP3908191B2

JP3908191B2 - Body fluid absorbent article having absorption control function

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Publication number: JP3908191B2
Application number: JP2003094627A
Authority: JP
Inventors: 由香栗田; 一徳西沢
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 2003-03-31
Filing date: 2003-03-31
Publication date: 2007-04-25
Anticipated expiration: 2023-03-31
Also published as: CN1767797A; CN100459964C; JP2004298385A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキンなどの体液吸収性物品に関し、特に吸収制御機能を有する体液吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
体液吸収性物品は、基本的に、身体の肌に面する側に設けられた液透過性の表面層、身体の肌から遠ざかる側に設けられた防漏層、および両者の間に設けられた吸収体を有する。
【０００３】
この場合における、吸収体の構成は、種々のものが知られているが、吸収性素材として、高吸収性ポリマー、綿状パルプ（フラッフパルプ）、クレープ紙などの吸収紙を主としている。
【０００４】
特に、高吸収性ポリマー技術の進展により吸収体自体の吸収能力は著しく増加し、近年では、その吸収能力を物品としての吸収性能に十分に活かし、吸収容量が大きく、長時間の着用にも耐えうる（すなわち、複数回の排尿を経てもなお快適に装着していられる）新製品の開発が要望されている。
【０００５】
かかる要求を満たすためには、例えば、尿の場合であっては多数回の排尿量のすべてを体液吸収性部が吸収しなければならない。しかし、排尿が繰り返される度に吸収体の吸収速度は遅くなり、吸収体の隅々まで、特に長手方向端部まで体液が吸収されず、吸収体全体を有効利用できないことが多い。この原因としては、体液の縦方向（製品の長手方向）への拡散が十分でないこと、高吸収性ポリマーの膨潤による拡張濡れが阻害されるいわゆるゲルブロッキング現象が起こることが知られている。
【０００６】
従来、かかる問題点を解決する手法として、縦方向への濡れ拡がりを助ける技術、高吸収性ポリマーのゲルブロッキングを防ぐ技術、高吸収性ポリマーの形状や組み込みの工夫、濡れによって膨潤する空間を確保する技術など（特許文献１〜３参照）が提案されている。
【特許文献１】
特表２０００−５１００３１号公報
【特許文献２】
特表２０００−５１００３３号公報
【特許文献３】
特表平成１１−５０６９６６号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしいずれの方法を用いても、体液の拡散制御が不十分であり、吸収体の有効利用を図るという観点からは改善の余地がある。
【０００８】
そこで、本発明の主たる課題は、より確実に体液の拡散を制御でき、吸収体を十分に有効利用できる技術を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
＜請求項１記載の発明＞
体液を吸収保持する吸収体を備えた体液吸収性物品であって、
前記吸収体上に、体液の排泄がある度に不透液範囲が縮小する吸収制御層が設けられており、
前記吸収体へ向かう体液は、不透液範囲内ではその実質的に全てが吸収体に到達せずに周囲に拡散し、不透液範囲外においてのみ吸収体に供給されるように構成されているとともに、
前記体液の排泄がある度に、前記不透液範囲の縮小によって、次の吸収体に対する体液供給部位が、先の体液供給部位の内側であって且つ縮小後の不透液範囲の外側の範囲内となるように構成されている、
ことを特徴とする吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００１０】
（作用効果）
体液の拡散を図るための技術としては、吸収体上に体液拡散機能を有する繊維集合体層または拡散スペースを設けたりするものが提案されている。しかし、これらの従来技術は、吸収体への体液の受け入れを遮るものではないため、拡散形態を変えようとしても、吸収体による体液吸収が物品の体液受入部分と対応する部位を中心としてその周囲に広がるように進行することに変わりが無く、吸収体の有効利用を図るのにも自ずと限界がある。
【００１１】
しかるに、本発明に従って、吸収体上に、体液の排泄がある度に不透液範囲が縮小する吸収制御層を設けると、吸収体へ向かう体液は、不透液範囲内ではその実質的に全てが吸収体に到達せずに周囲に拡散し、不透液範囲外においてのみ吸収体に吸収される。よって、吸収体に対する体液供給部位と非供給部位とが明確に定まるため、体液の拡散形態、すなわちどの方向に、何処まで、どの程度拡散させるかを従来よりも確実に定めることができる。
【００１２】
しかも、この不透液範囲は体液の排泄がある度に縮小するため、次に吸収体に対して体液が供給される部位は、先の体液供給部位の内側であって且つ縮小後の不透液範囲の外側の範囲内となる。つまり、吸収体の体液供給部位が排泄の度に位置変化し、かつそれに伴い体液の拡散範囲が縮小するのである。その結果、排泄の度に、吸収体における体液未吸収部位または吸収余力を十分に有する部位に対して体液を供給できるため、吸収体を確実に有効利用できる。またそのため、複数回の排泄を経ても、ゲルブロッキング等による吸収能力低下が発生し難く、このこともあいまって、更に十分な吸収体の有効利用を図ることができる。また、排泄の度に体液の拡散範囲が縮小するという一定の傾向は、体液の拡散形態の設定の容易化に寄与する。
【００１３】
したがって、本発明によれば、意図する体液の拡散形態（例えば製品長手方向および幅方向にどの程度拡散するか等）ならびに排泄毎の不透液範囲の縮小度合いに応じて、不透液範囲のサイズ、配置、数、および配列等を適宜定めることによって、確実に体液の拡散を制御でき、且つ吸収体の十分な有効利用を図ることができるようになる。
【００１４】
＜請求項２記載の発明＞
身体の肌に面する側に設けられた液透過性の表面層と、身体の肌から遠ざかる側に設けられた防漏層とを有し、前記吸収体が前記表面層と前記防漏層との間に設けられており、
前記吸収制御層が前記表面層と前記吸収体との間に設けられている、請求項１記載の体液吸収性物品。
【００１５】
（作用効果）
かかる体液吸収性物品に対して本発明の吸収制御層を設ける場合、表面層と吸収体との間に設けるのが好ましい。
【００１６】
＜請求項３記載の発明＞
前記吸収制御層は、体液の排泄がある度に周縁部が溶解する不透液性水溶性層である、請求項１または２記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００１７】
（作用効果）
かかる水溶性層を用いることにより、確実に体液の拡散を制御でき、吸収体を十分に有効利用できるようになる。
【００１８】
＜請求項４記載の発明＞
前記水溶性層は、表面層側面が撥水処理され且つ防漏層側面が撥水処理されていない水溶性フィルムである、請求項３記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００１９】
（作用効果）
かかる水溶性フィルムは、表面層側面が撥水処理されているため、フィルム全体が不透液範囲を形成する。よって、表面層側の撥水処理面は体液と接触しても溶解しないため、体液は撥水処理面に到達しても透過せず当該面上を拡散する。そして、拡散した体液がフィルムの周囲から非処理面に回りこみ、非処理面に接触すると溶解する。したがって、不透液範囲をなすフィルム全体が、体液の排泄がある度に溶解して縮小するようになる。
【００２０】
＜請求項５記載の発明＞
前記吸収制御層が、湿潤によりその面積が５０％以上収縮する不透液性シートである、請求項１または２記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００２１】
（作用効果）
かかる不透液性シートは溶解しないものの、湿潤により収縮するものであり、体液の排泄がある度に不透液範囲が縮小する吸収制御層として好適に用いることができるものである。
【００２２】
＜請求項６記載の発明＞
前記吸収制御層が、体液との接触により収縮する収縮性材を一体化した不透液性シートである、請求項１、２または５記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００２３】
（作用効果）
体液吸収性物品の分野で良く用いられるポリエチレンシートや撥水処理を施した不織布等のように、体液と接触しても収縮しないシートであっても、体液との接触により収縮する収縮性材を一体化することにより、体液の排泄がある度に不透液範囲が縮小する吸収制御層として好適に用いることができる。
【００２４】
＜請求項７記載の発明＞
前記吸収制御層が、所定時間以上の体液接触により撥水性を失う撥水加工を施した体液透過性シートからなる請求項１または２記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００２５】
（作用効果）
表面層に良く用いられる親水性不織布等のように体液透過性を有するシートであっても、経時的に撥水性を失う撥水加工を施すことにより、撥水性が失われた部位から体液透過性を有するようになり、シート自体の縮小を伴わないものの、不透液範囲が縮小することになる。よって、かかるシートも、体液の排泄がある度に不透液範囲が縮小する吸収制御層として好適に用いることができる。
【００２６】
＜請求項８記載の発明＞
前記表面層と吸収制御層との間に、不透液範囲をカバーし且つ少なくとも一部が不透液範囲の外側に食み出る体液拡散層が設けられている、請求項１〜７のいずれか１項に記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００２７】
（作用効果）
本発明の吸収制御層は不透液範囲を有し、表面層と吸収体との間に設けられるものであるため、表面層の裏面に接して配置されていると、体液が表面層を通過し難くなり装着者に不快感を与えたり、表面層を通過した体液が表面層の表面に逆戻りしたりする。
【００２８】
このため、表面層と吸収制御層との間に、不透液範囲をカバーし且つ少なくとも一部が不透液範囲の外側に食み出る体液拡散層を設けるのが望ましい。これにより、表面層を透過した体液は吸収制御層に沿って拡散層内を移動できるようになるため、排泄体液は表面層を瞬時に通過するとともに、その後表面層側に逆戻りせずに、不透液範囲外の吸収体上に導かれるようになる。
【００２９】
＜請求項９記載の発明＞
前記体液拡散層は、JIS P 8141に規定される「紙及び板紙のクレム法による吸水度試験方法」によるクレム吸水度が１０分で１００ｍｍ以上の繊維集合体シートからなるものである、請求項８記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００３０】
（作用効果）
前述のように不透液範囲上に体液拡散層を設ける場合、かかる吸水紙が特に好適である。
【００３１】
＜請求項１０記載の発明＞
前記吸収制御層の不透液範囲は、少なくとも泄体液が最初に表面層を透過する範囲として定まる体液受入部分全体をカバーするように設けられている請求項１〜９のいずれか１項に記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００３２】
（作用効果）
体液吸収性物品においては、排泄された体液は先ず表面層に到達し、この到達部分から物品に受け入れられる（体液受入部分）。したがって、吸収体の有効利用を図るためには、体液を表面層を介して受け入れた後、吸収体により吸収されるまでの間に、受入部分から如何に遠くまで拡散させるかが重要となる。
【００３３】
しかし、前述したように、吸収体への体液の供給を遮らずに拡散させようとしても、吸収体による体液吸収が物品の体液受入部分を中心としてその周囲に広がるように進行することに変わりが無く、吸収体の有効利用を図るのにも自ずと限界がある。
【００３４】
これに対して、本請求項１０記載のように、吸収制御層の不透液範囲が少なくとも体液受入部分全体をカバーするように設けられていると、例えば一回目の排泄で表面層を通過した体液は、吸収制御層の不透液範囲によって遮られ、その全量が吸収体に供給されずに周囲に拡散され、不透液範囲の周囲から吸収体に供給される。不透液範囲は体液の排泄がある度に縮小するため、次に吸収体に対して体液が供給される部位は、先の体液供給部位の内側であって且つ縮小後の不透液範囲の外側の範囲内となる。
【００３５】
この場合、少なくとも一回目の排泄では、排泄体液の受入部分では吸収体に対する体液供給がなされず、二回目以降の排泄において、物品の体液受入部分において吸収体に対する体液供給がなされる。よって、排泄毎の吸収体による吸収位置が変化するため、吸収体の十分な有効利用を図ることができるとともに、長時間の快適な装着が可能となる。
【００３６】
＜請求項１１記載の発明＞
前記吸収体は高吸収性ポリマーを含むものであり、かつ前記吸収制御層の不透液範囲と対応する部分における高吸収性ポリマー量が３００ｇ／ｍ²以上である、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の吸収制御機能を有する体液吸収性物品。
【００３７】
（作用効果）
本請求項１１記載の発明によれば、吸収制御層によって吸収体への体液供給が制御され、体液受入部分における体液吸収が最後になされるため、吸収体における不透液範囲と対応する部分に多量のポリマーを含有させても、股下部近傍が局所的に膨れないため横漏れが発生し難い。また、股下部近傍での吸収が最後の吸収となるから、物品装着者において股下部の吸収体の膨張による違和感や、股下部が湿った感覚を受けた場合には、その時が交換時期である。よって装着者が交換時期を容易に判断できるという利点もある。
【００３８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながらさらに詳説する。
本発明は使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキンなどの体液吸収性物品一般に適用できるものであり、紙おむつに対する適用例を説明すれば、パンツ型使い捨ておむつやパッド型使い捨て吸収性物品での実施の形態や、生理用ナプキンでの実施の形態も直ちに理解できるため、後二者の例についてはその説明を省略する。
【００３９】
図１〜図３は、本発明を適用した使い捨ておむつの例を示している。この使い捨ておむつは、身体の肌に面する側に設けられた液透過性の不織布シート、あるいは孔開きフィルムシートなどからなり、着用者の肌に直接触れる長方形の表面層２、身体の肌から遠ざかる側に設けられたポリエチレンプラスチックフィルムなどからなる長方形の不透液性バックシートなどからなる防漏層３、および両者の間に設けられた吸収体１を有する。
【００４０】
さらに、防漏層３より裏面側たる製品の裏面側には、可撓性の外形シート４を有し、この外形シート４は１枚の不織布または複数枚の通気・撥水性の不織布を積層固定したものにより形成できる。
【００４１】
製品の両側部には、使用面側に突出する脚周り起立カフスＣ，Ｃがそれぞれ形成され、この起立カフスＣは、実質的に幅方向に連続した起立シート８と、たとえば糸ゴムからなる一本のまたは複数本の伸縮部材９とにより構成されている。さらに詳細には、起立カフスＣは、起立シート８を二重にして形成され、伸縮部材９を包んでホットメルト接着剤などにより固着した状態で形成されたものである。各起立カフスＣ，Ｃを形成する起立シート８は、透液性でなく不透液性もしくは疎水性であるのが望ましい。また、不織布などの透液性シートに対してシリコン処理などにより液体をはじく性質となるようにしてもよい。さらに、通気もしくは蒸気透過性を有しているのが望ましい。起立シート８の間に不透液性フィルムシートを挟み込み、さらに防漏性を高めることができる。
【００４２】
二重の起立シート８の内面は、表面層２及び外形シート４にホットメルト接着剤などにより固着されている。その結果、二重の起立シート８のこの固着始端は、起立カフスＣの起立端を形成している。この起立端より先端側は、製品本体に固定されていない自由部分である。
【００４３】
二重の起立シート８の長手方向前後端部は、ホットメルト接着剤などにより、自由部分がその先端を物品の中央側に向かう状態で物品に、具体的には表面層２外面に固定されている。左右の起立カフスＣ，Ｃで囲まれる空間は、尿または軟便の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿されると、その尿は透液性表面層２を通って吸収体１内に吸収されるとともに、軟便の固形分については、起立カフスＣがバリヤーとなり、その乗り越えが防止される。
【００４４】
他方、前身頃及び後身頃の長手方向端部において、ウエスト部における外形シート４の不織布間に、ウエスト周りのフィット性を高めるために、ウエスト開口部の端縁に平行に間隔を置いて細い糸ゴムからなるウエスト伸縮部材１０，１０…を配置し、これらが伸縮するように伸長下にホットメルト接着剤などにより固定されている。ウエスト伸縮部材１０，１０…の間隔および本数は適宜定めることができるが、例えば間隔としては４〜８ｍｍ程度、本数としては３〜１０本程度が好ましい。符号１１は背側の左右両側部を腹側の左右両側部に持ち込み、接合するためのテープファスナーを示している。
【００４５】
（本発明に関連する構成等）
本実施形態では、上述したような紙おむつに対して、表面層２と吸収体３との間に、体液の排泄がある度に不透液範囲が縮小する吸収制御層５が設けられている。
【００４６】
吸収制御層５としては、周縁から中央に向かって順に溶解が進行する水溶性層が好適である。この水溶性層は、例えば、表面層２側の面がシリコン加工やフッ素加工により撥水処理され且つ防漏層３側の面が撥水処理されていない水溶性フィルムにより形成でき、この場合フィルム全体が不透液範囲を形成する（よって、以下では吸収制御層および不透液範囲に共通の符号を用いることがある）。水溶性フィルムとしては、３０℃の生理食塩水に浸漬したときに３０分以内で完全に溶解するものが好ましく、例えば日本合成化学工業社製の商品名ハイセロンを用いることができる。
【００４７】
吸収制御層５における不透液範囲は、意図する体液の拡散形態ならびに排泄毎の縮小度合いに応じて、サイズ、配置、数、および配列等を適宜定めることができ、いずれの場合にも本発明の効果を発揮できるものであるが、受入部分Ｚを中心とし、吸収体１に対して長さＬ及び幅Ｗが５０〜９０％程度の範囲内、特に６０〜８０％の範囲内とするのが好ましい。これにより、排泄体液の受入部分Ｚ全体が不透液範囲により確実にカバーされる。
【００４８】
吸収性制御層５は、製造上のトラブルを避ける目的で、周囲の部材、例えば吸収体１や後述する拡散層６に対して仮接着するのが好ましく、この場合、体液を吸収して接着力が低下する水溶性（水分散型）ホットメルト接着剤を用いることができる。
【００４９】
また本実施形態では、表面層と吸収制御層との間に、不透液範囲をカバーし且つ周縁部が不透液範囲の周縁の外側に食み出るように、体液拡散層６が設けられている。この体液拡散層６としては、JIS P 8141に規定される「紙及び板紙のクレム法による吸水度試験方法」によるクレム吸水度が１０分で１００ｍｍ以上、特に１５０ｍｍ以上の繊維集合体（吸収紙等）が好適に使用できる。より詳細には、表面親水化した合成繊維（レーヨン繊維等）からなるか、または表面親水化した合成繊維（レーヨン繊維等）およびセルロース系繊維（パルプ繊維等）の両繊維からなり、坪量が３０〜１００ｇ／ｍ²、特に３０〜５０ｇ／ｍ²であり、かつJIS P 8141に規定される生理食塩水による１０分後のクレム吸水度が１００ｍｍ以上、特に１５０ｍｍ以上である繊維集合体シートを用いることができる。特に、レーヨン繊維のウェブをウォータージェットにより絡合した繊維集合体や、レーヨン繊維のウェブにパルプ繊維を積層し、これらをウォータージェットにより絡合した繊維集合体が好適である。
【００５０】
かくして構成された体液吸収性物品においては、例えば図５（ａ）及び図６に示すように、一回目の排泄で表面層２を通過した体液は、吸収制御層の不透液範囲５によって遮られるため、その全量が吸収体１に供給されずに二点鎖線矢印で示すように周囲に拡散され、不透液範囲５の周囲から吸収体１に供給される。この供給範囲が符号Ｄ１で示す範囲である。ここで、不透液範囲５は体液の排泄がある度に縮小するため、次の排泄時においては同図（ｂ）に符号５´で示すようになり、吸収体１に対して体液が供給される部位は、先の体液供給部位Ｄ１の内側であって且つ縮小後の不透液範囲５の外側に位置する未吸収のまたは吸収余力が十分に残っている範囲Ｄ２内となり、そこに二回目の排泄体液の全てが供給される。図示例では、更に次の排泄時において、同図（ｃ）に示すように不透液範囲５が溶解により消失し、排泄体液の受入部分Ｚを含む未吸収のまたは吸収余力が十分に残っている範囲Ｄ３において吸収体１に体液が供給される。
【００５１】
このように、少なくとも一回目の排泄では、排泄体液の受入部分Ｚでは吸収体１に対する体液供給がなされず、二回目以降の排泄において、物品の排泄体液の受入部分Ｚにおいて吸収体１に対する体液供給がなされると、排泄の度に吸収体１による吸収位置が変化するため、吸収体１の十分な有効利用を図ることができるとともに、長時間の快適な装着が可能となる。
【００５２】
また、図示形態のように表面層２と吸収体１との間に拡散層６が設けられていると、体液の移動路が確保され、体液が表面層２を瞬時に透過するとともに、通過した体液が表面層２側に逆戻りせずに、不透液範囲５外の吸収体１上に導かれるようになる。
【００５３】
さらに、体液は不透液範囲５の周囲から吸収体１に吸収されるが、当該部位から不透液範囲５と吸収体１との間の適宜位置まで延在する拡散性シートを設けることにより、不透液範囲の吸収体側面への回り込みを調節できる。この拡散性シートは、別途設けても良いが、例えば通常吸収体１を構成する繊維集合体の外面を包むクレープ紙により構成できる。
【００５４】
さらに、上述のように不透液範囲５によって吸収体１への体液供給が制御され、体液受入部分ｚにおける体液吸収が最後になされるようになっていると、吸収体１が高吸収性ポリマーを含むものである場合、不透液範囲５と対応する部分における高吸収性ポリマー量を多量（３００ｇ／ｍ²以上）にできる。すなわち、このような構成を採用しても、吸収体１全体の有効利用が図られるため、股下部近傍が局所的に膨れず横漏れが発生し難い。また、股下部近傍での吸収が最後の吸収となるから、物品装着者において股下部の吸収体１の膨張による違和感や、股下部が湿った感覚を受けた場合、その時が交換時期であり、装着者が交換時期を容易に判別できる。
【００５５】
他方、本発明の吸収制御層５としては、水溶性フィルムの他にも、例えば図７に示すように、湿潤によりその面積が５０％以上収縮する不透液性シート２０により形成できる。この場合、不透液性シート２０全体が本発明の不透液範囲となり、これが溶解せずに収縮することにより縮小する。図中には縮小後の状態が二点鎖線で示されている。
【００５６】
湿潤によりその面積が５０％以上収縮する不透液性シート２０としては、変性ポリビニルアルコール系繊維や、セルロース系繊維をカルボキシメチル化した繊維（具体的には特公平６−１０２０６８号公報、特許第２６５６２４５号公報に開示されているもの）等を、不織布、紙、布の形態とすることにより製造できる。不透液性シートの収縮率は適宜設定できる。
【００５７】
これに対して、例えば図８に示すように、不透液性シート３１に対して体液との接触により収縮する収縮性材３２を一体化することにより、体液の排泄がある度に不透液範囲が縮小する吸収制御層５として好適に用いることができる。この吸収制御層は物品に対して非固定であっても良いが、収縮性材３２の収縮方向を考慮し、収縮先の位置と対応する部分を物品に対して、例えば体液拡散層６等の周辺の部材に固定するのが望ましく、これにより、意図する方向に収縮する不透液範囲を構成できる。図示例では収縮性材３２の収縮方向が一方向に揃えられており、不透液性シート３１の縮小方向も一方向となる。
【００５８】
不透液性シート３１としては、体液吸収性物品の分野で良く用いられるポリエチレンシートや撥水処理を施した不織布等のように、体液と接触しても収縮しないものを用いることができる。また、体液との接触により収縮する不透液性シートや、体液との接触により溶解する不透液性シートであっても、例えば不透液範囲の縮小を促進若しくは補助する場合等、必要に応じて収縮性材３２を一体化することができる。
【００５９】
収縮性材３２としては、ポリビニルアルコール系長繊維を複数本引き揃えてなる収縮糸や、セルロース系短繊維を紡績し、これをカルボキシメチル化した後に強撚してなる収縮糸を好適に使用できる。具体的には、特公平６−１０２０６８号公報、特許第２６５６２４５号公報に開示されているものや、市販のものとしては、株式会社ニチビの商品名「ソルブロン」を用いることができ、太さは５００〜１６００ｄｔｅｘのものが好適である。収縮性材３２としては、横断面円形や四角形の糸状もしくは紐状のものや、又はシート状、フィルム状若しくは網状のものなど、あらゆる形状のものを用いることができる。収縮性材３２は、フィラメント状や紡績糸であることもできる。不透液性シート３１の効率良い縮小を可能ならしめるためには、１本あたり１０Ｎ以上の体液吸収時収縮力を有している収縮性材３２を、両端部および中央部に長手方向に沿って複数配列するのが好ましい。
【００６０】
収縮性材３２は、接着や溶着により不透液性シート３１に対して一体化するほか、不透液性シート３１に縫い付ける、または巻き付ける、絡める等により一体化することもできる。この場合、少なくとも収縮性材３２の両端部については、体液と接触しても又収縮張力が作用しても、不透液性シートから解離しないように一体化する。特にホットメルト接着剤は、体液を吸収して接着強度が低下する水溶性（水分散型）のものがあるため、少なくとも収縮性材３２の両端部については、体液を吸収しても十分な接合強度が保たれるものを用いる。
【００６１】
収縮性材３２は不透液性シート３１の吸収体側面および表面層２側面のいずれかに露出していれば良いが、吸収体１側面にのみ露出されるのが好ましい。
【００６２】
かくして構成された不透液性シート３１は、排泄体液が収縮性材３２に接触すると、収縮性材３２が収縮するのに伴って縮小される。
【００６３】
さらに、本発明の吸収制御層５としては、図９に示すように所定時間以上の体液接触により撥水性を失う撥水加工４２を施した体液透過性シート４１を用いることができる。この場合、前述した例のようにシート全体が不透液範囲とならず、撥水性を有する部分４２が不透液範囲となる。しかも、この場合、不透液性範囲の全体に一様に撥水加工を施しても、体液は撥水加工部分４２の周囲に多く供給されるから、撥水性の喪失は撥水加工部分４２の周縁部から中央に向かって進行することになる。
【００６４】
もちろん、撥水加工の程度を加工位置によって変化させることもでき、例えば図１０に示すように、中央から外側に向かうにつれてより容易に撥水性が失われるように、撥水加工の種類や程度を符号４２ａ〜４２ｃで示すように変化させることもできる。
【００６５】
所定時間以上の体液接触により撥水性を失う撥水加工としては、重金属石鹸、ワックス、シリコン等の撥水剤と乳化分散剤とを混合した溶液を親水性不織布等体液透過性シートに塗布することにより製造できる。この際、乳化分散剤量を調節することによりどの程度で撥水性が失われるかを調節できる。撥水性を喪失する時間は、体液の種類や物品の種類（幼児用若しくは大人用紙おむつ、テープ止着式紙おむつ、パンツ型紙おむつ、パッド利用紙おむつ、昼用または夜用紙おむつ、昼用、夜用若しくは多い日用の生理用ナプキン等）に応じて適宜定めることができるが、一般に１０〜３０分程度が好ましい。
【００６６】
他方、前述の水溶性層を用いる場合においても、図１１に示すように溶解性が共通する又は異なる複数の水溶性層５１〜５３を用い、部分的に多層構造とすることにより、溶解し易さ（溶解速度や溶解範囲）を位置によって変化させることができる。図示例では、三層の水溶性層５０が設けられ、表面層２側の上層５１から、防漏層３側の下層５３に向かうに連れて面積が小さくなるように構成されている。この場合、初期段階では体液は上層５１のみ溶解するから不透液範囲の縮小が比較的速やかにかつ広い範囲で進行するが、中期段階では上層５１および中層５２の両者が溶解して初めて不透液範囲が減少することになり、その速度および範囲が一段階低下し、後期段階では上中下の全ての層５１〜５３が溶解して初めて不透液範囲が減少することになり、その速度および範囲が更に一段階低下するようになる。
【００６７】
また、本発明の不透液範囲は、一物品あたり一箇所に設けるのでも良いが、必要に応じて複数箇所にそれぞれ設けることもできる。この場合、吸収制御層５を複数箇所設けるか、一つの吸収制御層５あたり複数の不透液性範囲を設けることができる。図１２は、この例を示しており、物品前後方向に延在する細長の不透液範囲６０，６０…を物品幅方向に複数列配置したものである。
【００６８】
さらに、本発明の不透液範囲によって体液拡散性を制御する場合、不透液範囲を多数設け、その配置の疎密により位置毎に不透液性を異ならしめることができる。例えば、物品中央に近くなるほど不透液範囲間の間隔が小さくなり、体液が吸収体に到達しにくくなる配列を採用できる。
【００６９】
さらに、本発明の不透液範囲の形状は矩形のみならず、適宜定めることができ、体液吸収性物品における一般的な体液拡散形態を考慮し、例えば図１３に示すように、物品前後方向を長軸とし且つ排泄体液の受入部分を中心とする楕円形状の不透液範囲７０を設けたり、図示しないが、排泄体液の受入部分におけるスポット的な吸収を排除するために、排泄体液の受入部分を含む可能な限り小径の円形不透液範囲を設けたりすることもできる。
【００７０】
【発明の効果】
以上のとおり本発明によれば、より確実に体液の拡散を制御でき、吸収体を十分に有効利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る紙おむつの展開状態における表面層側平面図である。
【図２】図１のII−II断面図である。
【図３】図１のIII−III断面図である。
【図４】表面層と防漏層との間の部分の、長手方向に沿う断面図である。
【図５】拡散形態を示す要部（吸収体及び制御層）平面図である。
【図６】拡散形態を示す断面概略図である。
【図７】他の吸収制御層の例を示す要部（吸収体及び制御層）平面図である。
【図８】別の吸収制御層の例を示す斜視図である。
【図９】他の吸収制御層の例を示す要部（吸収体及び制御層）平面図である。
【図１０】別の吸収制御層の例を示す要部（吸収体及び制御層）平面図である。
【図１１】他の吸収制御層の例を示す要部（吸収体及び制御層）平面図である。
【図１２】別の吸収制御層の例を示す要部（吸収体及び制御層）平面図である。
【図１３】他の吸収制御層の例を示す要部（吸収体及び制御層）平面図である。
【符号の説明】
１…吸収体、２…表面層、３…防漏層、５…吸収制御層、６…体液拡散層。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a bodily fluid absorbent article such as disposable paper diapers and sanitary napkins, and more particularly to a bodily fluid absorbent article having an absorption control function.
[0002]
[Prior art]
  The body fluid absorbent article is basically provided between the liquid-permeable surface layer provided on the side facing the body skin, the leak-proof layer provided on the side away from the body skin, and the both. Has an absorber.
[0003]
  In this case, various configurations of the absorbent body are known, but as the absorbent material, mainly absorbent paper such as superabsorbent polymer, cotton-like pulp (fluff pulp), and crepe paper is used.
[0004]
  In particular, the absorption capacity of the absorber itself has increased remarkably due to the development of superabsorbent polymer technology.In recent years, the absorption capacity has been fully utilized for the absorption performance as an article, the absorption capacity is large, and it can withstand long wear. There is a need to develop new products that can be worn (that is, can be comfortably worn even after multiple urinations).
[0005]
  In order to satisfy such a requirement, for example, in the case of urine, the bodily fluid absorption part must absorb all of the urination volume of many times. However, each time urination is repeated, the absorption speed of the absorber decreases, and body fluid is not absorbed to every corner of the absorber, particularly to the end in the longitudinal direction, and the entire absorber is often not effectively used. As a cause of this, it is known that the diffusion of the body fluid in the longitudinal direction (longitudinal direction of the product) is insufficient, and a so-called gel blocking phenomenon in which expansion wetting due to swelling of the superabsorbent polymer occurs is caused.
[0006]
  Conventionally, as a method to solve such problems, technology that helps wet spread in the vertical direction, technology that prevents gel blocking of the superabsorbent polymer, shape of the superabsorbent polymer and ingenuity of incorporation, space to be swollen by wetting And the like (see Patent Documents 1 to 3) have been proposed.
[Patent Document 1]
          Special table 2000-510031 gazette
[Patent Document 2]
          JP 2000-510033 JP
[Patent Document 3]
          Special table Heisei 11-506966 gazette
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
  However, no matter which method is used, the diffusion control of the body fluid is insufficient, and there is room for improvement from the viewpoint of effective use of the absorber.
[0008]
  Then, the main subject of this invention is providing the technique which can control the spreading | diffusion of a bodily fluid more reliably and can fully utilize an absorber.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
  The present invention that has solved the above problems is as follows.
  <Invention of Claim 1>
  A bodily fluid absorbent article comprising an absorbent for absorbing and holding bodily fluids,
  On the absorber, an absorption control layer is provided that reduces the impermeable range each time there is excretion of body fluid.Cage,
  The body fluid toward the absorber is configured so that substantially all of the body fluid does not reach the absorber within the impermeable range and diffuses to the surroundings and is supplied to the absorber only outside the impermeable range. And
  Every time there is excretion of the body fluid, the body fluid supply site for the next absorbent body is the inside of the previous body fluid supply site and the outside of the liquid impermeability range after the reduction by reducing the liquid impervious range. Inside and Configured to be
  A body fluid absorbent article having an absorption control function.
[0010]
  (Function and effect)
  As a technique for diffusing body fluid, a technique has been proposed in which a fiber assembly layer having a body fluid diffusing function or a diffusion space is provided on an absorbent body. However, these conventional technologies do not block the acceptance of body fluid into the absorbent body, so even if the diffusion mode is changed, the body fluid absorption by the absorbent body is centered around the part corresponding to the body fluid receiving part of the article. However, there is no limit to the effective use of the absorber.
[0011]
  However, in accordance with the present invention, when an absorption control layer is provided on the absorber that reduces the impermeable range each time body fluid is excreted, substantially all of the body fluid going to the absorber is within the impermeable range. Diffuses to the surroundings without reaching the absorber and is absorbed by the absorber only outside the impermeable range. Therefore, since the body fluid supply site and the non-supply site for the absorber are clearly determined, it is possible to more reliably determine the diffusion mode of the body fluid, that is, in which direction, to what extent, and to what extent.
[0012]
  Moreover, since this impermeable range is reduced every time body fluid is excreted, the site where the body fluid is next supplied to the absorber is inside the previous body fluid supply site and the impermeability after reduction. Within the range outside the liquid range. That is, the position of the body fluid supply site of the absorber changes every time it is excreted, and the body fluid diffusion range is reduced accordingly. As a result, since the body fluid can be supplied to the body fluid non-absorbed site or the site having sufficient absorption capacity every time the body is excreted, the absorber can be used effectively reliably. For this reason, even after a plurality of excretions, a decrease in absorption capacity due to gel blocking or the like is unlikely to occur, and this also makes it possible to achieve more effective use of the absorber. In addition, a certain tendency that the diffusion range of the body fluid is reduced at every excretion contributes to easy setting of the diffusion mode of the body fluid.
[0013]
  Therefore, according to the present invention, depending on the intended form of diffusion of body fluid (for example, how much it diffuses in the longitudinal direction and width direction of the product) and the degree of reduction of the impervious range for each excretion, By appropriately determining the size, arrangement, number, arrangement, and the like, diffusion of body fluid can be reliably controlled and sufficient effective use of the absorber can be achieved.
[0014]
  <Invention of Claim 2>
  A liquid-permeable surface layer provided on the side facing the skin of the body, and a leak-proof layer provided on the side away from the skin of the body, wherein the absorber is the surface layer and the leak-proof layer. It is provided between
  The body fluid absorbent article according to claim 1, wherein the absorption control layer is provided between the surface layer and the absorber.
[0015]
  (Function and effect)
  When providing the absorption control layer of this invention with respect to this bodily fluid absorbent article, it is preferable to provide between a surface layer and an absorber.
[0016]
  <Invention of Claim 3>
  The bodily fluid absorbent article having an absorption control function according to claim 1 or 2, wherein the absorption control layer is a liquid-impermeable water-soluble layer in which a peripheral portion dissolves whenever body fluid is excreted.
[0017]
  (Function and effect)
  By using such a water-soluble layer, diffusion of body fluid can be reliably controlled, and the absorber can be used sufficiently effectively.
[0018]
  <Invention of Claim 4>
  4. The body fluid absorbent article having an absorption control function according to claim 3, wherein the water-soluble layer is a water-soluble film whose surface layer side surface is treated with water repellency and whose leak-proof layer side surface is not treated with water repellency.
[0019]
  (Function and effect)
  Since such a water-soluble film has a water-repellent treatment on the side surface of the surface layer, the entire film forms an impermeable range. Therefore, the water-repellent surface on the surface layer side does not dissolve even when it comes into contact with the body fluid, so that the body fluid does not permeate even when it reaches the water-repellent surface and diffuses on the surface. Then, the diffused body fluid flows from the periphery of the film to the non-treated surface and dissolves when it comes into contact with the non-treated surface. Therefore, the entire film forming the liquid-impervious range is dissolved and reduced every time body fluid is excreted.
[0020]
  <Invention of Claim 5>
  The bodily fluid absorbent article having an absorption control function according to claim 1 or 2, wherein the absorption control layer is a liquid-impermeable sheet whose area shrinks by 50% or more when wet.
[0021]
  (Function and effect)
  Such a liquid-impervious sheet does not dissolve, but shrinks when wet, and can be suitably used as an absorption control layer in which the liquid-impervious range is reduced every time body fluid is excreted.
[0022]
  <Invention of Claim 6>
  The bodily fluid absorbent article having an absorption control function according to claim 1, wherein the absorption control layer is a liquid-impermeable sheet integrated with a shrinkable material that shrinks by contact with bodily fluids.
[0023]
  (Function and effect)
  A shrinkable material that shrinks by contact with body fluids, such as a polyethylene sheet often used in the field of body fluid absorbent articles or a non-shrinkable non-woven fabric, etc. By integrating, it can be suitably used as an absorption control layer in which the liquid-impervious range is reduced each time body fluid is excreted.
[0024]
  <Invention of Claim 7>
  The humor absorbent article having an absorption control function according to claim 1 or 2, wherein the absorption control layer comprises a humor permeable sheet subjected to a water repellency treatment that loses water repellency by contact with the humor for a predetermined time or longer.
[0025]
  (Function and effect)
  Even if the sheet is permeable to body fluids, such as hydrophilic non-woven fabrics often used for the surface layer, the body fluid permeability from the site where the water repellency is lost by applying water repellency treatment that loses water repellency over time. The liquid impervious range is reduced although the sheet itself is not reduced. Therefore, such a sheet can also be suitably used as an absorption control layer in which the liquid-impervious range is reduced every time body fluid is excreted.
[0026]
  <Invention of Claim 8>
  A body fluid diffusion layer is provided between the surface layer and the absorption control layer. The body fluid diffusion layer covers the liquid-impervious range and at least partially protrudes outside the liquid-impervious range.In any one ofA bodily fluid absorbent article having the described absorption control function.
[0027]
  (Function and effect)
  Since the absorption control layer of the present invention has a liquid-impervious range and is provided between the surface layer and the absorber, the body fluid passes through the surface layer when arranged in contact with the back surface of the surface layer. This makes it difficult for the wearer to feel uncomfortable or the body fluid that has passed through the surface layer returns to the surface of the surface layer.
[0028]
  For this reason, it is desirable to provide a body fluid diffusion layer that covers the liquid-impervious range and at least partly protrudes outside the liquid-impervious range between the surface layer and the absorption control layer. As a result, the bodily fluid that has permeated the surface layer can move in the diffusion layer along the absorption control layer, so that the excretory bodily fluid passes through the surface layer instantaneously, and then does not return to the surface layer side and is not It becomes guided on the absorber outside the liquid permeation range.
[0029]
  <Invention of Claim 9>
  The body fluid diffusion layer is made of a fiber assembly sheet having a Krem water absorption of 100 mm or more in 10 minutes according to "Water absorption test method by paper and paperboard Krem method" defined in JIS P 8141. A bodily fluid absorbent article having the described absorption control function.
[0030]
  (Function and effect)
  As described above, when the body fluid diffusion layer is provided on the liquid-impervious range, such a water absorbent paper is particularly suitable.
[0031]
  <Invention of Claim 10>
  The impermeable range of the absorption control layer is provided so as to cover at least a whole body fluid receiving portion determined as a range in which excretory fluid first passes through the surface layer. A body fluid absorbent article having an absorption control function.
[0032]
  (Function and effect)
  In the bodily fluid absorbent article, the excreted body fluid first reaches the surface layer and is received by the article from this reaching portion (body fluid receiving portion). Therefore, in order to make effective use of the absorber, it is important how far the body fluid is diffused from the receiving portion after being received through the surface layer and before being absorbed by the absorber.
[0033]
  However, as described above, even if the body fluid supply to the absorber is diffused without being interrupted, the body fluid absorption by the absorber proceeds to spread around the body fluid receiving portion of the article. There is no limit to the effective use of the absorber.
[0034]
  On the other hand, when the impermeable range of the absorption control layer is provided so as to cover at least the whole body fluid receiving portion as described in claim 10, for example, the surface layer passed through the first excretion. The body fluid is blocked by the liquid-impervious range of the absorption control layer, and the entire amount is diffused to the surroundings without being supplied to the absorber, and is supplied to the absorber from the periphery of the liquid-impervious range. Since the liquid impermeability range is reduced every time body fluid is excreted, the site where the body fluid is supplied to the absorber next is the inside of the previous body fluid supply site and the reduced liquid impermeability range. Within the outer range.
[0035]
  In this case, at least in the first excretion, the body fluid is not supplied to the absorber in the excretion body fluid receiving portion, and in the second and subsequent excretion, the body fluid is supplied to the absorber in the body fluid receiving portion of the article. Therefore, since the absorption position by the absorber for every excretion changes, the absorber can be used sufficiently effectively and can be worn comfortably for a long time.
[0036]
  <Invention of Claim 11>
  The absorber contains a superabsorbent polymer, and the amount of superabsorbent polymer in the portion corresponding to the liquid-impermeable range of the absorption control layer is 300 g / m.²The bodily fluid absorbent article which has the absorption control function of any one of Claims 1-10 which is the above.
[0037]
  (Function and effect)
  According to the eleventh aspect of the present invention, the body fluid supply to the absorber is controlled by the absorption control layer, and the body fluid absorption in the body fluid receiving portion is performed last. Even if a large amount of polymer is contained, side leakage is unlikely to occur because the vicinity of the crotch does not swell locally. In addition, since the absorption near the crotch becomes the last absorption, if the article wearer feels uncomfortable due to the expansion of the absorbent body in the crotch or a feeling that the crotch is moist, that time is the replacement time . Therefore, there is also an advantage that the wearer can easily determine the replacement time.
[0038]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in more detail with reference to the accompanying drawings.
  The present invention can be applied to body fluid absorbent articles such as disposable paper diapers and sanitary napkins, and an application example for paper diapers will be described as an embodiment of a pants-type disposable diaper or a pad-type disposable absorbent article, Since the embodiment of the sanitary napkin can be readily understood, the description of the latter two examples will be omitted.
[0039]
  1 to 3 show examples of disposable diapers to which the present invention is applied. This disposable diaper is made of a liquid-permeable non-woven sheet provided on the side facing the body skin or a perforated film sheet, etc., and has a rectangular surface layer 2 that directly touches the wearer's skin, away from the body skin. It has a leak-proof layer 3 made of a rectangular liquid-impervious backsheet made of a polyethylene plastic film or the like provided on the side, and an absorbent body 1 provided between the two.
[0040]
  Further, a flexible outer sheet 4 is provided on the rear surface side of the product, which is the rear surface side from the leak-proof layer 3, and this outer sheet 4 is laminated and fixed with one nonwoven fabric or a plurality of breathable / water-repellent nonwoven fabrics. Can be formed.
[0041]
  Standing cuffs C, C are formed on both sides of the product so as to protrude from the use surface side. The standing cuffs C are formed of a standing sheet 8 that is substantially continuous in the width direction, and a rubber cuff, for example. It is constituted by one or a plurality of elastic members 9. More specifically, the standing cuff C is formed with the standing sheet 8 being doubled, and is formed in a state where the stretchable member 9 is wrapped and fixed by a hot melt adhesive or the like. The standing sheet 8 forming each standing cuff C, C is preferably not liquid-permeable but liquid-permeable or hydrophobic. Moreover, you may make it become a property which repels a liquid by a silicon process etc. with respect to liquid-permeable sheets, such as a nonwoven fabric. Furthermore, it is desirable to have air permeability or vapor permeability. A liquid-impervious film sheet can be sandwiched between the standing sheets 8 to further improve the leak-proof property.
[0042]
  The inner surface of the double upright sheet 8 is fixed to the surface layer 2 and the outer sheet 4 with a hot melt adhesive or the like. As a result, this fixed start end of the double upright sheet 8 forms the upright end of the upright cuff C. The tip side from the standing end is a free part that is not fixed to the product body.
[0043]
  The longitudinal front and rear end portions of the double upright sheet 8 are fixed to the article, specifically, to the outer surface of the surface layer 2 by a hot melt adhesive or the like with the free portion directed toward the center of the article. Yes. The space surrounded by the left and right standing cuffs C, C forms a urine or soft stool confinement space. When urinating into this space, the urine is absorbed into the absorbent body 1 through the liquid-permeable surface layer 2, and the standing cuff C becomes a barrier for the solid matter of loose stool, and the overpass is prevented. The
[0044]
  On the other hand, at the longitudinal ends of the front body and the back body, between the nonwoven fabrics of the outer sheet 4 at the waist, a thin thread is provided with a space parallel to the edge of the waist opening in order to enhance the fit around the waist. The waist elastic members 10, 10... Made of rubber are arranged, and are fixed by hot melt adhesive or the like under expansion so that they expand and contract. The interval and the number of the waist elastic members 10, 10... Can be determined as appropriate. For example, the interval is preferably about 4 to 8 mm, and the number is preferably about 3 to 10. Reference numeral 11 denotes a tape fastener for bringing the left and right side portions on the back side into the left and right side portions on the ventral side and joining them.
[0045]
  (Configuration related to the present invention)
  In the present embodiment, an absorption control layer 5 is provided between the surface layer 2 and the absorber 3 for the paper diaper as described above so that the liquid impervious range is reduced every time body fluid is excreted.
[0046]
  As the absorption control layer 5, a water-soluble layer in which dissolution proceeds in order from the periphery toward the center is preferable. This water-soluble layer can be formed by, for example, a water-soluble film whose surface on the surface layer 2 side is water repellent treated by silicon processing or fluorine processing and whose surface on the leak-proof layer 3 side is not water repellent treated. The whole forms a liquid-impervious range (thus, hereinafter, a common reference may be used for the absorption control layer and the liquid-impervious range). The water-soluble film is preferably one that completely dissolves within 30 minutes when immersed in physiological saline at 30 ° C., for example, trade name “Hi-Selon” manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. can be used.
[0047]
  The impermeable range in the absorption control layer 5 can be appropriately determined in size, arrangement, number, arrangement, etc. according to the intended diffusion form of body fluid and the degree of reduction for each excretion, and in any case, the present invention However, the length L and the width W with respect to the absorber 1 are in the range of about 50 to 90%, particularly in the range of 60 to 80% with the receiving portion Z as the center. Is preferred. Thereby, the whole receiving part Z of excretory fluid is reliably covered with the liquid impervious range.
[0048]
  The absorptive control layer 5 is preferably temporarily bonded to surrounding members, for example, the absorber 1 and a diffusion layer 6 described later, in order to avoid manufacturing troubles. It is possible to use a water-soluble (water-dispersed) hot melt adhesive that lowers the temperature.
[0049]
  Further, in the present embodiment, the body fluid diffusion layer 6 is provided between the surface layer and the absorption control layer so as to cover the liquid-impervious range and the peripheral edge protrudes outside the peripheral edge of the liquid-impervious range. ing. The body fluid diffusion layer 6 is a fiber aggregate (absorbing paper or the like) having a Krem water absorption of 100 mm or more, particularly 150 mm or more in 10 minutes according to the “water absorption test method by the Krem method for paper and paperboard” defined in JIS P 8141. ) Can be suitably used. More specifically, it consists of synthetic fibers (such as rayon fibers) that have been hydrophilized, or both synthetic fibers (such as rayon fibers) that have been hydrophilized and cellulose fibers (such as pulp fibers), and has a basis weight of 30-100g / m², Especially 30-50g / m²In addition, a fiber assembly sheet having a Klem water absorbency after 10 minutes with physiological saline specified in JIS P 8141 of 100 mm or more, particularly 150 mm or more can be used. In particular, a fiber assembly in which a web of rayon fibers is entangled by a water jet, or a fiber aggregate in which pulp fibers are laminated on a web of rayon fibers and these are entangled by a water jet is preferable.
[0050]
  In the body fluid absorbent article thus configured, for example, as shown in FIGS. 5A and 6, the body fluid that has passed through the surface layer 2 in the first excretion is blocked by the liquid impervious range 5 of the absorption control layer. Therefore, the entire amount is not supplied to the absorbent body 1 but is diffused to the surroundings as indicated by a two-dot chain line arrow, and supplied from the periphery of the liquid-impermeable range 5 to the absorbent body 1. This supply range is a range indicated by reference sign D1. Here, since the liquid impervious range 5 is reduced every time body fluid is excreted, the fluid is supplied to the absorbent body 1 at the next excretion as indicated by reference numeral 5 'in FIG. The portion to be applied is within the range D2 that is located inside the previous body fluid supply site D1 and outside the impervious liquid impregnated range 5 after the reduction, and in which there is sufficient remaining absorption capacity. All of the second excretory fluid is supplied. In the illustrated example, at the time of the next excretion, as shown in FIG. 5C, the impermeable range 5 disappears due to dissolution, and unabsorbed or remaining absorption capacity including the excretion body fluid receiving portion Z remains sufficiently. Body fluid is supplied to the absorber 1 in the range D3.
[0051]
  Thus, in at least the first excretion, the body fluid supply to the absorber 1 is not performed in the excretion body fluid receiving part Z, and in the second and subsequent excretion, the body fluid supply to the absorber 1 in the excretion body fluid receiving part Z of the article. Since the absorption position by the absorbent body 1 changes every time it is excreted, the absorbent body 1 can be used sufficiently effectively and can be worn comfortably for a long time.
[0052]
  Further, when the diffusion layer 6 is provided between the surface layer 2 and the absorber 1 as shown in the figure, a movement path for the body fluid is secured, and the body fluid passes through the surface layer 2 instantaneously and passes therethrough. The body fluid does not return to the surface layer 2 side but is guided onto the absorbent body 1 outside the liquid-impervious range 5.
[0053]
  Furthermore, body fluid is absorbed into the absorbent body 1 from the periphery of the liquid-impervious range 5, but by providing a diffusive sheet that extends from the site to an appropriate position between the liquid-impervious range 5 and the absorbent body 1. The wraparound of the liquid impervious range to the absorber side surface can be adjusted. Although this diffusive sheet may be provided separately, for example, it can be constituted by crepe paper that wraps the outer surface of the fiber assembly that normally constitutes the absorbent body 1.
[0054]
  Furthermore, when the body fluid supply to the absorbent body 1 is controlled by the liquid impervious range 5 as described above, and the body fluid is absorbed last in the body fluid receiving portion z, the absorbent body 1 becomes a superabsorbent polymer. In the portion corresponding to the liquid impervious range 5, a large amount of superabsorbent polymer (300 g / m²Above). That is, even if such a configuration is adopted, the entire absorbent body 1 can be effectively used, so that the vicinity of the crotch portion does not swell locally and side leakage hardly occurs. In addition, since the absorption near the crotch is the last absorption, when the article wearer feels uncomfortable due to the expansion of the absorbent body 1 at the crotch, or when the crotch is moistened, that time is the replacement period, The wearer can easily determine the replacement time.
[0055]
  On the other hand, the absorption control layer 5 of the present invention can be formed of a liquid-impervious sheet 20 whose area is shrunk by 50% or more as shown in FIG. In this case, the whole liquid-impervious sheet 20 becomes the liquid-impervious range of the present invention, and it shrinks by contracting without dissolving. In the figure, the reduced state is indicated by a two-dot chain line.
[0056]
  Examples of the liquid-impermeable sheet 20 whose area shrinks by 50% or more when wet include modified polyvinyl alcohol fibers and fibers obtained by carboxymethylating cellulose fibers (specifically, Japanese Patent Publication No. 6-102068, Patent No. And the like disclosed in Japanese Patent No. 2656245 can be produced in the form of a nonwoven fabric, paper, or cloth. The shrinkage ratio of the liquid-impermeable sheet can be set as appropriate.
[0057]
  On the other hand, for example, as shown in FIG. 8, by integrating a contractible material 32 that contracts by contact with a body fluid into the liquid-impermeable sheet 31, the liquid is impervious every time there is excretion of the body fluid. It can be suitably used as the absorption control layer 5 whose range is reduced. This absorption control layer may be non-fixed to the article. However, in consideration of the shrinking direction of the shrinkable material 32, a portion corresponding to the position of the shrinkage destination is placed on the article such as the body fluid diffusion layer 6 or the like. It is desirable to fix to a peripheral member, and this can constitute an impermeable range that contracts in the intended direction. In the illustrated example, the shrinkage direction of the shrinkable material 32 is aligned in one direction, and the reduction direction of the liquid-impermeable sheet 31 is also one direction.
[0058]
  As the liquid-impermeable sheet 31, a sheet that does not shrink even when it comes into contact with body fluids, such as a polyethylene sheet often used in the field of body fluid-absorbing articles or a non-woven fabric subjected to water repellent treatment, can be used. Moreover, even in the case of a liquid-impervious sheet that contracts by contact with body fluids or a liquid-impervious sheet that dissolves by contact with body fluids, such as when promoting or assisting the reduction of the liquid-impervious range, it is necessary. Accordingly, the shrinkable material 32 can be integrated.
[0059]
  As the shrinkable material 32, a shrinkable yarn obtained by aligning a plurality of polyvinyl alcohol-based long fibers, or a shrinkable yarn obtained by spinning a cellulose-based short fiber, carboxymethylating it, and then twisting it twistly can be suitably used. . Specifically, as a product disclosed in Japanese Patent Publication No. 6-102068 and Japanese Patent No. 2656245, or a commercially available product, the product name “Solbron” of Nichibi Co., Ltd. can be used. The thing of 500-1600 dtex is suitable. As the shrinkable material 32, those having any shape such as a circular or quadrangular thread shape or string shape, a sheet shape, a film shape, or a net shape can be used. The shrinkable material 32 can be in the form of a filament or spun yarn. In order to enable efficient reduction of the liquid-impervious sheet 31, the shrinkable material 32 having a contraction force upon absorption of body fluid of 10 N or more per one piece is provided along the longitudinal direction at both ends and the center. It is preferable to arrange a plurality of them.
[0060]
  The shrinkable material 32 can be integrated with the liquid-impervious sheet 31 by adhesion or welding, and can also be integrated with the liquid-impervious sheet 31 by sewing, winding, entanglement, or the like. In this case, at least both ends of the shrinkable material 32 are integrated so as not to dissociate from the liquid-impervious sheet even if they come into contact with body fluid or contraction tension acts. In particular, some hot-melt adhesives are water-soluble (water-dispersed) that absorb body fluids and reduce adhesive strength. Therefore, at least both ends of the shrinkable material 32 are sufficiently bonded even if they absorb body fluids. Use one that maintains strength.
[0061]
  Although the shrinkable material 32 should just be exposed to either the absorber side surface of the liquid-impermeable sheet 31, and the surface layer 2 side surface, it is preferable to be exposed only to the absorber 1 side surface.
[0062]
  The liquid-impervious sheet 31 thus configured is reduced as the contractible material 32 contracts when the excretory fluid comes into contact with the contractible material 32.
[0063]
  Furthermore, as the absorption control layer 5 of the present invention, as shown in FIG. 9, a body fluid permeable sheet 41 subjected to a water repellent process 42 that loses water repellency by contact with body fluid for a predetermined time or longer can be used. In this case, as in the example described above, the entire sheet is not in the liquid-impervious range, and the portion 42 having water repellency is in the liquid-impervious range. In addition, in this case, even if water repellent processing is uniformly applied to the entire liquid-impervious range, a large amount of body fluid is supplied around the water repellent processed portion 42, so that the loss of water repellency is caused by the water repellent processed portion 42. It progresses from the peripheral part to the center.
[0064]
  Of course, the degree of water repellency can also be changed depending on the processing position. For example, as shown in FIG. 10, the type and degree of water repellency can be changed so that the water repellency is more easily lost from the center toward the outside. It can also be changed as indicated by reference numerals 42a to 42c.
[0065]
  As a water repellent process that loses water repellency by contact with bodily fluids for a predetermined time or longer, a solution obtained by mixing a water repellent such as heavy metal soap, wax, silicon and an emulsifying dispersant is applied to a body fluid permeable sheet such as a hydrophilic nonwoven fabric. Can be manufactured. At this time, it is possible to adjust how much water repellency is lost by adjusting the amount of the emulsifying dispersant. The time to lose water repellency depends on the type of body fluid and the type of goods (for infants or adult paper diapers, tape-fastened paper diapers, pants-type paper diapers, pad-use paper diapers, daytime or nighttime paper diapers, daytime, nighttime or It can be appropriately determined according to the daily sanitary napkin, etc., but generally it is preferably about 10 to 30 minutes.
[0066]
  On the other hand, even in the case of using the water-soluble layer described above, a plurality of water-soluble layers 51 to 53 having the same or different solubility as shown in FIG. The thickness (dissolution rate and dissolution range) can be changed depending on the position. In the illustrated example, three water-soluble layers 50 are provided, and the area decreases from the upper layer 51 on the surface layer 2 side toward the lower layer 53 on the leakage prevention layer 3 side. In this case, since the body fluid dissolves only in the upper layer 51 in the initial stage, the reduction of the liquid impervious range proceeds relatively quickly and in a wide range. However, in the middle stage, the impermeability is not achieved until both the upper layer 51 and the middle layer 52 are dissolved. The liquid range will be reduced, and the speed and range will be reduced by one step. In the latter stage, the impervious range will be reduced only when all the upper, middle and lower layers 51 to 53 are dissolved. And the range is further reduced by one step.
[0067]
  Moreover, although the liquid impervious range of this invention may be provided in one place per article, it can also each be provided in multiple places as needed. In this case, a plurality of absorption control layers 5 can be provided, or a plurality of liquid-impermeable ranges can be provided per one absorption control layer 5. FIG. 12 shows this example, in which elongated liquid-impermeable ranges 60, 60... Extending in the front-rear direction of the article are arranged in a plurality of rows in the article width direction.
[0068]
  Furthermore, when the body fluid diffusibility is controlled by the liquid-impervious range of the present invention, a large number of liquid-impervious ranges can be provided, and the liquid-imperviousness can be made different for each position by the density of the arrangement. For example, as the distance from the center of the article decreases, the interval between the liquid-impervious ranges decreases, and an arrangement in which body fluid does not easily reach the absorber can be employed.
[0069]
  Furthermore, the shape of the liquid impervious range of the present invention is not limited to a rectangle, and can be determined as appropriate. Considering a general body fluid diffusion mode in a body fluid absorbent article, for example, as shown in FIG. In order to eliminate the spot-like absorption in the excretory fluid receiving part, although not shown, an elliptical liquid impervious range 70 having a long axis and centering on the excretory fluid receiving part is provided. It is also possible to provide a circular impervious range having a diameter as small as possible.
[0070]
【The invention's effect】
  As described above, according to the present invention, the diffusion of body fluid can be controlled more reliably, and the absorber can be used sufficiently effectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a surface layer side in a developed state of a disposable diaper according to the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along the line III-III in FIG.
FIG. 4 is a cross-sectional view along the longitudinal direction of a portion between a surface layer and a leak-proof layer.
FIG. 5 is a plan view of a main part (absorber and control layer) showing a diffusion form;
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view showing a diffusion form.
FIG. 7 is a plan view of a main part (absorber and control layer) showing an example of another absorption control layer.
FIG. 8 is a perspective view showing another example of the absorption control layer.
FIG. 9 is a plan view of a main part (absorber and control layer) showing an example of another absorption control layer.
FIG. 10 is a plan view of a main part (absorber and control layer) showing an example of another absorption control layer.
FIG. 11 is a plan view of a main part (absorber and control layer) showing an example of another absorption control layer.
FIG. 12 is a plan view of a main part (absorber and control layer) showing an example of another absorption control layer.
FIG. 13 is a plan view of a main part (absorber and control layer) showing an example of another absorption control layer.
[Explanation of symbols]
  DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Absorber, 2 ... Surface layer, 3 ... Leak-proof layer, 5 ... Absorption control layer, 6 ... Body fluid diffusion layer.

Claims

A bodily fluid absorbent article comprising an absorbent for absorbing and holding bodily fluids,
Wherein on the absorber, and absorption control layer is provided liquid-impervious range is reduced every time there is excretion of body fluid,
Body fluid toward the absorber diffuses to the surroundings without substantially reaching the absorber within the liquid impervious range of the absorption control layer, and is absorbed only outside the liquid impervious range of the absorption control layer. Configured to be supplied to the body,
Every time there is excretion of the body fluid, the body fluid supply site for the next absorbent body is inside the body fluid supply site and the liquid-impermeable range after the reduction by reducing the liquid-impervious range of the absorption control layer. Configured to be within the outer range of the
A body fluid absorbent article having an absorption control function.

A liquid-permeable surface layer provided on the side facing the skin of the body, and a leak-proof layer provided on the side away from the skin of the body, wherein the absorber is the surface layer and the leak-proof layer. It is provided between
The body fluid absorbent article according to claim 1, wherein the absorption control layer is provided between the surface layer and the absorber.

The bodily fluid absorbent article according to claim 1 or 2, wherein the absorption control layer is a liquid-impermeable water-soluble layer in which a peripheral portion dissolves whenever bodily fluid is excreted.

4. The body fluid absorbent article having an absorption control function according to claim 3, wherein the absorption control layer is a water-soluble film whose surface layer side surface is treated with water repellency and whose leakage prevention layer side surface is not treated with water repellency.

The bodily fluid absorbent article according to claim 1 or 2, wherein the absorption control layer is a liquid-impermeable sheet whose area shrinks by 50% or more when wet.

The bodily fluid absorbent article having an absorption control function according to claim 1, wherein the absorption control layer is a liquid-impermeable sheet integrated with a shrinkable material that shrinks by contact with bodily fluids.

The humor absorbent article having an absorption control function according to claim 1 or 2, wherein the absorption control layer comprises a humor permeable sheet subjected to a water repellency treatment that loses water repellency by contact with the humor for a predetermined time or longer.

Between the surface layer and the absorption control layer, the body fluid diffusion layer cover to and at least partially liquid-impervious range run off outside the liquid-impervious range are provided, one of the claims 1 to 7 A body fluid absorbent article having the absorption control function according to claim 1 .

The body fluid diffusion layer is made of a fiber assembly sheet having a Krem water absorption of 100 mm or more in 10 minutes according to "Water absorption test method by paper and paperboard Krem method" defined in JIS P 8141. A bodily fluid absorbent article having the described absorption control function.

The impermeable range of the absorption control layer is provided so as to cover the entire body fluid receiving portion determined as a range in which excretory body fluid first permeates the surface layer. A body fluid absorbent article having an absorption control function.

The absorbent body contains a superabsorbent polymer, and the amount of superabsorbent polymer in a portion corresponding to a body fluid receiving portion determined as a range in which excreted body fluid first permeates the surface layer is 300 g / m ² or more. A bodily fluid absorbent article having the absorption control function according to claim 1.