JP3907133B2 - Reactor core and method of operation - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は沸騰水型原子炉の炉心とその運転方法に係り、特に取出燃焼度の増大によって燃料経済性を大幅に向上させた初装荷燃料集合体からなる原子炉の炉心とその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子炉が建設されて初めて炉心に装荷される燃料を初装荷燃料という。このような初装荷燃料として、かつては燃料集合体の濃縮度を統一したものを使用していたが、近年では、取出燃焼度を向上させるため、濃縮度の異なる複数の種類の燃料集合体を組み合わせて使用するようになった。但しいずれの場合においても、初装荷燃料の平均濃縮度は、第1サイクルの終了時に炉心の余剰反応度がほぼゼロとなるように、2.1〜2.5%の範囲に設定されている。
【0003】
このような初装荷炉心の例として、燃料ウランの平均濃縮度の異なる4種類の燃料集合体の組み合わせからなる初装荷燃料によって構成された、従来の沸騰水型原子炉の燃料配置の一例を示す1/4炉心の構成図を、図12に示す。この図に示す炉心1は872体の燃料集合体2、3、4、5で構成されており、またこの図においては升目□が1体の燃料集合体を表す。またここでは4種類の燃料集合体が使用されている。記号Hで示された燃料2は平均濃縮度が3.7%のものであり、燃料交換時に新たに装荷される取替燃料集合体の平均濃縮度と等しい。また、記号M、L、Sで示された燃料集合体3、4、5は、それぞれ平均濃縮度が2.5%、1.6%、0.9%のものを示す。この燃料集合体3、4、5については、取替燃料集合体がそれぞれ1、2、3サイクルにわたって炉内に滞在した後の反応度とほぼ同等の反応度となるように、濃縮度を定めている。またここに示した炉心においては、燃料集合体2、3、4は各200体、燃料集合体5は272体装荷されており、初装荷燃料の全体の平均濃縮度は2.1%である。
【0004】
ここで用いられている4種類の燃料集合体2、3、4、5はともに高燃焼度燃料集合体の一例である。この高燃焼度燃料集合体の縦断面図を図13(a)に示す。また図13(a)におけるb−b及びc−c矢視方向断面図をそれぞれ図13(b)及び(c)に示す。
【0005】
ここに示した燃料集合体は、長尺燃料棒6と、長尺燃料棒6より短い短尺燃料棒7及び内部を冷却材が流れるウォータロッド8を、スペーサ9により9行9列の正方格子状に束ねて上部タイプレート10及び下部タイプレート11に固定して燃料棒束とし、この燃料棒束をチャンネルボックス12で包囲して構成されている。短尺燃料棒7を採用することで、燃料集合体上部の冷却材流路を拡大して圧力損失を低減するとともに、炉停止余裕を向上させることができる。
【0006】
また、図12に示した初装荷炉心1においては、図中丸印で示した位置13に制御棒が、合計205本具備されている。この制御棒1本とこれを包囲する4体の燃料棒を合わせて1体のセルと呼ぶ。この炉心の最外周の一部にはセルを構成しない燃料が存在する。
【0007】
ところで、原子炉運転中に炉心の余剰反応度を適切に制御するために、図中の位置13に配置された制御棒の少なくとも一部を移動させる。この際、制御棒の移動に伴って制御棒に隣接する燃料集合体の出力分布に歪みが生ずる。そこで、濃縮度が低い燃料集合体あるいは燃焼の進んだ反応度の低い燃料集合体を4体1組にして配したコントロールセルを炉心内に離散的に配置することで、この出力分布の歪みを緩和することができる。尚図12においては、低濃縮度燃料集合体5からなるコントロールセル14を太枠で示した。この炉心内には21体のコントロールセル14が配置されている。
【0008】
この図12に示した初装荷炉心により原子炉を運転し、第1サイクルが終了すると、この炉心内の反応度の低下した燃料集合体約200体を炉心から取り出し、新たに取替燃料集合体を装荷して第2サイクルの運転を行う。以下同様に、第3、第4サイクル…と運転を繰り返す。
【0009】
ところで近年、このような初装荷燃料集合体の取出燃焼度を増大させ、もって燃料の経済性を向上させるための開発が進められている。そのためには初装荷燃料の平均濃縮度を高める必要があるが、一方で濃縮度を高めると特に第1サイクル及び第2サイクルにおいて余剰反応度が増加し、また炉停止余裕が低下するという、2つの課題が生じる。
【0010】
沸騰水型原子炉では一般に、炉心の余剰反応度を1〜2%Δkの適正な範囲に制御するために、燃料集合体を構成する一部の燃料棒にガドリニア等の可燃性毒物を含有させている。燃料集合体1体あたりの可燃性毒物入り燃料棒の本数は、サイクル初期における余剰反応度が適切な範囲内となるように、また可燃性毒物の濃度はサイクル長さを考慮して、それぞれ設定される。図12に示した平均濃縮度2.1%の初装荷炉心において、燃料集合体2、3、4を構成する適切な本数の燃料棒を、濃度7.5%でガドリニアを混合した燃料棒とした場合、第1サイクルの余剰反応度は、1.5〜2%Δkの範囲でほぼ一定して推移し、サイクル末期にはほぼゼロとなる。
【0011】
ところが、初装荷燃料の平均濃縮度を高くすると、原子炉の運転期間が一定であっても、サイクル中期以降の余剰反応度が増大してしまう。たとえば図12における初装荷燃料において各燃料集合体2、3、4、5の装荷体数を調整して平均濃縮度を2.7%とした場合の初装荷炉心では、余剰反応度がサイクル後半で3%Δkを超える。
【0012】
また、平均濃縮度を高くすると、一般に原子炉運転時の反応度と原子炉停止時の反応度との差が大きくなる。従って、平均濃縮度を従来よりも大幅に高めた初装荷炉心においては、仮に余剰反応度を適正な範囲内に制御できたとしても、十分な炉停止余裕を確保することが困難となる。ここで炉停止余裕とは、通常原子炉停止時には全ての制御棒が炉心に挿入されるのに対し、何らかの理由により1本の制御棒が炉心に挿入されないような場合、特に最大反応度価値の制御棒が挿入されない場合の未臨界度のことをいう。こうした場合においても原子炉を未臨界に保つことが設計上要求される。
【0013】
こうした課題に対して、第1サイクル及び第2サイクルにおける余剰反応度を適正な範囲に制御するとともに、十分な炉停止余裕を確保することを目的とする発明が、特開平7−244184号公報に開示されている。同公報の請求項3及び4に記載された発明では、第1サイクルの炉停止余裕を確保するための手段として、低濃縮度燃料と高濃縮度燃料の炉内での配置を規定している。また同公報の請求項5乃至7に記載された発明では、第2サイクルの余剰反応度を低減しさらに燃料の燃焼効率を向上させるための手段として、第1サイクルから第2サイクルに移行する際の燃料の移動を規定している。また同公報の請求項9乃至12に記載された発明では、第1サイクルと第2サイクルの余剰反応度を適正な範囲に制御するとともに炉心径方向の出力分布の歪みを平坦化するための手段として、初装荷燃料のうち最高濃縮度の燃料を可燃性毒物入り燃料棒の本数が異なる2種類の燃料からなるものとして、各燃料の炉心内での配置を規定している。また同公報の請求項19及び20に記載された発明では、第2サイクルにおける余剰反応度を低減するために、燃料集合体内での可燃性毒物入り燃料棒の配置を規定している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
余剰反応度を制御するために、可燃性毒物濃度を高く設定して可燃性毒物を長寿命化する方法がある。しかし可燃性毒物の濃度を過度に高めると燃料棒の熱伝導度が低下して燃料温度が上昇しやすくなるので、燃料の健全性を高く維持するためにも可燃性毒物の濃度は低い方が望ましい。
【0015】
可燃性毒物の濃度を変えずに長寿命化する方法として、可燃性毒物入り燃料棒を、燃料集合体内においてウォータロッドに面しない位置に配置する方法がある。すなわち、可燃性毒物は減速した低エネルギーの中性子ほどよく吸収する性質があるので、中性子を減速する冷却水が多く存在するウォータロッドに面した位置を避けて配置することで、中性子の吸収を抑制し可燃性毒物としての効果を長期化させることができる。
【0016】
一方、可燃性毒物入り燃料棒をウォータロッドに面する位置に配置した場合には、炉停止余裕が向上するという利点がある。高温の原子炉運転状態と比較して、水の密度が大きく低温の原子炉停止状態の方が、中性子の減速作用が大きい。そのため可燃性毒物入り燃料棒をウォータロッドの近くに配置した場合、可燃性毒物による中性子吸収効果は原子炉運転時よりも原子炉停止状態において大きくなり、その結果炉停止余裕が向上する。
【0017】
特開平7−244184号公報に開示されている請求項19及び20記載の発明に係る燃料集合体では、少なくとも1本の可燃性毒物入り燃料棒がX方向及びY方向において他の4本の可燃性毒物入り燃料棒と面するように配置されている。すなわち、5本の可燃性毒物入り燃料棒が十字型に配置されている。この十字型配置の可燃性毒物入り燃料棒のうち、特に中央に位置する燃料棒においてその可燃性毒物の中性子吸収効果が抑制されるため、可燃性毒物によるこの効果を長期間持続させることができる。しかしながら、上述したようなウォータロッドに面する位置に可燃性毒物入り燃料棒を配置することから生じる利点や課題を考え、原子炉の炉心における余剰反応度の適切な制御と炉停止余裕の確保という2つの点を同時に改善するために、燃料集合体中のどの位置に可燃性毒物入り燃料棒を配置するべきかについては、従来は考慮されてこなかった。
【0018】
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、初装荷燃料の平均濃縮度を高めた原子炉の炉心において、余剰反応度を適切な範囲に制御するとともに十分な炉停止余裕を確保し、さらに初装荷燃料の取出燃焼度を増大させることで燃料の経済性を大幅に向上させた原子炉の炉心を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、核燃料物質を含み可燃性毒物を含まない第1群の燃料棒と、核燃料物質及び可燃性毒物を含む第2群の燃料棒と、内部を冷却水が流れるウォータロッドとを格子状に束ねて構成された燃料集合体を複数具備する原子炉の炉心において、平均濃縮度が異なる少なくとも2種類の燃料集合体を具備し、かつこれらの燃料集合体のうち最高濃縮度の燃料集合体には、第1の燃料集合体と、前記第2群の燃料棒のうち前記ウォータロッドに面する位置に配置されている燃料棒の割合が前記第1の燃料集合体より小さい第2の燃料集合体とが含まれ、炉心内には1本の制御棒とこれを包囲する4体の燃料集合体とから構成されるセルが多数配置されており、炉心最外周の少なくとも一部には前記第1の燃料集合体または前記第2の燃料集合体が装荷され、かつ前記炉心を、炉心最外周に位置する燃料集合体と前記炉心最外周に位置する燃料集合体を少なくとも1体含むセルを構成する燃料集合体とからなる炉心周辺領域と、この炉心周辺領域に属さない炉心内部領域とに分けたとき、前記炉心内部領域における第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比は、前記炉心周辺領域における前記第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比より大きいことを特徴とする原子炉の炉心を提供する。
【0020】
可燃性毒物を含む第2群の燃料棒のうち、ウォータロッドに面する位置に配置されている燃料棒の割合の異なる2種類の燃料集合体の一例として、2種類の燃料集合体15、16の燃料棒配置を示す断面図を、それぞれ図8(a)及び(b)に示す。また、各燃料集合体15、16の無限増倍率を示すグラフを図9に示す。
【0021】
可燃性毒物を含む第2群の燃料棒17及び18を、図中では記号Gで表す。図8に示した燃料集合体15、16は、いずれも10本の第2群の燃料棒を含む。またこの第2群の燃料棒Gのうちウォータロッドに面する位置に配置されている燃料棒(図中符号18で示した。)の割合は、燃料集合体15では20%、燃料集合体16では0%である。
【0022】
図9はこれらの燃料集合体15及び16の無限増倍率の燃焼推移を示すグラフである。ここでは、燃料集合体15及び16の原子炉運転時の無限増倍率をそれぞれa、bとし、また原子炉停止時の無限増倍率をそれぞれc、dとしている。またいずれの場合も制御棒が未挿入の状態である。原子炉停止時には実際は全ての制御棒が挿入されるが、炉停止余裕を考えるうえでは何らかの理由により1本の制御棒が挿入されない場合を想定する必要があるため、ここでは制御棒未挿入の条件下で考察する。
【0023】
原子炉運転状態では、燃焼初期段階では燃料集合体15に比べて燃料集合体16の無限増倍率bが大きいが、燃焼が進むにつれて今度は燃料集合体15の無限増倍率aの方が大きくなる。従って燃料集合体16の方が可燃性毒物の中性子吸収効果が小さく、可燃性毒物の寿命が長いことがわかる。一方原子炉停止状態では、燃焼初期から長期にわたり、燃料集合体16に比べて燃料集合体15の無限増倍率cが小さい。すなわち燃料集合体15の方が炉停止余裕を改善する。
【0024】
よってこれらの燃料集合体の特性を有効に用いることにより、炉停止余裕の改善と長期間にわたる余剰反応度の低減を同時に達成することができる。たとえば、炉心内で炉停止余裕が厳しくなりやすい場所には、第2群の燃料棒のうちウォータロッドに面した位置に配置された燃料棒の割合の比較的大きい燃料集合体15を多く配置し、また炉停止余裕の面でそれほど厳しくない位置には燃料集合体16を多く配置すると効果的である。
【0025】
さらに本発明では、平均濃縮度が異なる少なくとも2種類の燃料集合体を具備し、かつこれらの燃料集合体のうち最高濃縮度の燃料集合体には、第1の燃料集合体と、前記第2群の燃料棒のうち前記ウォータロッドに面する位置に配置されている燃料棒の割合が前記第1の燃料集合体より小さい第2の燃料集合体とが含まれることを特徴とする原子炉の炉心を提供する。
【0026】
平均濃縮度が異なる2種類以上の燃料集合体が装荷された炉心では、最高濃縮度が装荷されているセルの位置において炉停止余裕が厳しくなりやすい。また、燃料の濃縮度を高くするほど中性子スペクトルがエネルギーの高い方へ移動する現象(中性子硬化)により、可燃性毒物による中性子吸収の効果は濃縮度の高い燃料ほど小さくなる。よって、炉心の余剰反応度を長期にわたって抑制するためには、最高濃縮度の燃料集合体に含まれる可燃性毒物の寿命を伸長させることが最も効果的である。従って、2種類以上に分類された最高濃縮度の燃料集合体において、第2群の燃料棒のうちウォータロッドに面する位置に配置されている燃料棒の割合が異なるように設計することにより、炉停止余裕の改善と余剰反応度抑制効果の一層の長期化を図ることができる。
【0034】
さらに本発明では、炉心内には1本の制御棒とこれを包囲する4体の燃料集合体とから構成されるセルが多数配置されており、かつ前記炉心を、炉心最外周に位置する燃料集合体と前記炉心最外周に位置する燃料集合体を少なくとも1体含むセルを構成する燃料集合体とからなる炉心周辺領域と、この炉心周辺領域に属さない炉心中心領域とに分けたとき、前記炉心内部領域における第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比は、前記炉心周辺領域における前記第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比より大きいことを特徴とする原子炉の炉心を提供する。
【0035】
上述したように、第1の燃料集合体は主に炉停止余裕を改善する作用を有し、また第2の燃料集合体は主に可燃性毒物の寿命を伸長させる作用を有する。
図10は、同一仕様の燃料集合体のみからなる原子炉の炉心における、原子炉停止時の制御棒価値の分布の一例を示す1/4炉心の構成図である。ここでは径方向での制御棒価値の最大値を1として、相対値を示した。この図より、炉心周辺領域に属するセルの制御棒価値は、炉心内部領域に属するセルと比べて著しく低いことがわかる。このため、炉心内部領域において可燃性毒物による炉停止余裕の改善効果を高くすることが要求される一方、炉心周辺領域においてはそれほど厳しい要求はなく、可燃性毒物による効果が小さい場合でも十分な炉停止余裕を確保することができる。
【0036】
従って、炉心周辺領域には、第1の燃料集合体と比べて炉停止余裕の改善効果の小さい第2の燃料集合体を多く配置することができる。この炉心周辺領域では中性子の一部が炉心外に漏れ出すため、この位置に装荷された燃料集合体の出力が低く燃焼の進行が遅いので、可燃性毒物の寿命は相対的に長くなる。よってこの炉心周辺領域に配置された第2の燃料集合体に関しては可燃性毒物の寿命をさらに伸長させることができる。
【0037】
また、図9によれば、燃焼初期から燃焼前半にわたって、第1の燃料集合体と比べて第2の燃料集合体の運転時の無限増倍率が大きいことがわかる。よって第2の燃料集合体を出力の低い炉心周辺領域に多く配置することにより、炉心内の径方向の出力分布の歪みを平坦化することができる。
【0038】
さらに本発明では、炉心周辺領域においては第2の燃料集合体の体数が第1の燃料集合体の体数より多いことを特徴とする原子炉の炉心を提供する。また、炉心内部領域においては第1の燃料集合体の体数が第2の燃料集合体の体数より多いことを特徴とする原子炉の炉心を提供する。また、炉心周辺領域において装荷される最高濃縮度の燃料集合体は第2の燃料集合体であることを特徴とする原子炉の炉心を提供する。
【0039】
炉心周辺領域に第2の燃料集合体を多く配置することにより、高い炉停止余裕を維持しつつも、炉心全体として可燃性毒物の寿命を伸長させることができる。また炉心内部領域に第1の燃料集合体を多く配置することにより、可燃性毒物の寿命を長く維持しつつも、炉停止余裕をさらに向上させることができる。同時に、第1の燃料集合体を配置することにより元来出力が大きい炉心内部領域の出力を下げ、径方向の出力分布の歪みをさらに平坦化することができる。
【0040】
さらに本発明では、炉心内に多数配置されたセルの一部が反応度の低い燃料集合体4体からなるコントロールセルであり、かつ前記炉心内での前記コントロールセルに面するセルまたは最低濃縮度の燃料集合体を少なくとも1体含むセルに装荷される第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比が、前記炉心内部領域での前記コントロールセル以外の前記コントロールセルに面しないかつ最低濃縮度の燃料集合体を含まないセルに装荷される前記第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比よりも小さいことを特徴とする原子炉の炉心を提供する。
【0041】
また本発明では、炉心内部領域において、第2の燃料集合体はコントロールセルに面するセルまたは最低濃縮度の燃料集合体を少なくとも1体含むセルにのみ装荷されていることを特徴とする原子炉の炉心を提供する。
【0042】
図11は、コントロールセル14を21個配置した原子炉の炉心における、原子炉停止時の制御棒価値の分布の一例を示す1/4炉心の構成図である。この炉心は図中太枠で示された位置14に低濃縮度燃料集合体からなるコントロールセルを配置し、コントロールセル以外の位置には全て同一仕様の高濃縮度燃料集合体を配置した。またここでは径方向での制御棒価値の最大値を1として、相対値を示した。この図より、コントロールセルにおいては、高濃縮度燃料集合体のみからなるセルと比べて制御棒価値が小さいことがわかる。ただし、高濃縮度燃料集合体のみからなるセルのうちコントロールセルと面する位置にあるセルは、コントロールセルに面しないセルと比べて制御棒価値が10〜20%程度小さい。また、低濃縮度燃料集合体を少なくとも1体含むセルは相対的に制御棒価値が小さいので、十分な炉停止余裕がある。従って、このような制御棒価値が小さいセルに、炉停止余裕が相対的に厳しい第2の燃料集合体を多く配置することにより、十分な炉停止余裕を確保しつつ炉心全体としての可燃性毒物の寿命を伸長させることができる。
【0043】
さらに本発明では、炉心内部領域における第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比を、第1サイクルにおいては炉心周辺領域における前記第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比より大きく設定し、第2サイクルにおいては前記炉心周辺領域における前記第1の燃料集合体と第2の燃料集合体の体数の比より小さく設定することを特徴とする原子炉の炉心の運転方法を提供する。
【0044】
この構成によれば、第1サイクルでは、制御棒価値の小さい炉心周辺領域に第2の燃料集合体が多く装荷されることから、上述したように、炉停止余裕の改善と可燃性毒物の寿命の伸長という2つの課題を同時に達成できるとともに径方向出力分布を平坦化することができる。また第2サイクルでは、第1サイクルで炉心周辺領域に装荷されて燃焼の進行が遅くまだ多くの可燃性毒物を残している第2の燃料集合体の一部を、炉心全体の実効増倍率への寄与が大きい炉心内部領域に配置するため、余剰反応度を十分低くすることができる。また図9によれば、燃焼後半においては、第1の燃料集合体と比べて第2の燃料集合体の原子炉運転時の無限増倍率が大きいことがわかる。よって上記構成により、第2サイクルにおいて径方向出力分布の歪みを平坦化することができる。
【0045】
さらに本発明では、炉心周辺領域において第1の燃料集合体の体数は、第1サイクルでは第2の燃料集合体の体数より少なくかつ第2サイクルでは第2の燃料集合体の体数より多いことを特徴とする原子炉の炉心の運転方法を提供する。また、炉心内部領域において第1の燃料集合体の体数は、第1サイクルでは第2の燃料集合体の体数より多くかつ第2サイクルでは第2の燃料集合体の体数より少ないことを特徴とする原子炉の炉心の運転方法を提供する。
【0046】
この構成により、特に第2サイクルにおいて余剰反応度を低く制御しつつ径方向の出力分布の歪みを平坦化することができる。
さらに本発明では、炉心の最外周には最高濃縮度の燃料集合体として、第1サイクルでは第2の燃料集合体を、また第2サイクルでは第1の燃料集合体を装荷することを特徴とする原子炉の炉心の運転方法を提供する。
【0047】
制御棒価値が小さい炉心周辺領域の中でも炉心最外周は、炉停止余裕への影響が少なく、かつ炉心内で径方向で最も出力の小さい領域にあたる。従って上記構成によれば、第1サイクルにおいては、炉停止余裕を悪化させることなく可燃性毒物の燃焼の進行を最大限に遅らせることができると同時に径方向の出力分布の歪みを平坦化することができる。また第2サイクルにおいては、余剰反応度をさらに低減させることができると同時に径方向の出力分布を平坦化させることができる。
【0048】
さらに本発明では、第1サイクルから第2サイクルに移行する際に、炉心内部領域内の低濃縮度燃料集合体4体からなるコントロールセルに装荷された低濃縮度燃料集合体を、前記コントロールセル以外に装荷された低濃縮度燃料集合体と交換することを特徴とする原子炉の炉心の運転方法を提供する。
【0049】
また本発明では、第1サイクルから第2サイクルに移行する際に、炉心周辺領域に装荷された第2の燃料集合体を、炉心内部領域に装荷された第1の燃料集合体と交換することを特徴とする原子炉の炉心の運転方法を提供する。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)は第1の実施形態に係る原子炉の1/4炉心の燃料配置構成図である。この炉心に装荷する燃料集合体の基本構成は図13に示した従来の沸騰水型原子炉の燃料集合体と同じである。図1(a)において記号A及びBは、それぞれ平均濃縮度3.7%の高濃縮度初装荷燃料集合体19及び20を表し、また記号Lは平均濃縮度1.6%の低濃縮度初装荷燃料集合体21を表す。この高濃縮度燃料集合体19、20の平均濃縮度は、燃料交換時に装荷する取替燃料集合体の濃縮度と等しい。またこの初装荷炉心には、高濃縮度燃料集合体AとBは合わせて688体、低濃縮度燃料集合体Lは184体装荷されており、初装荷炉心全体の平均濃縮度は3.3%である。
【0051】
またこの炉心は、炉心最外周に位置する燃料集合体とこの炉心最外周に位置する燃料集合体を少なくとも1体含むセルを構成する燃料集合体とからなる炉心周辺領域30と、この炉心周辺領域30に属さない炉心内部領域31とに分けられる。図1(a)中の2重線はこの炉心周辺領域30と炉心内部領域31との境界を示している。
【0052】
図1(a)に太枠で示すように、低濃縮度燃料集合体21が4体で構成されるコントロールセル14が、炉心内に21個配置されている。またコントロールセル14以外にも、低濃縮度燃料集合体21は炉心内にほぼ均等に装荷されている。
【0053】
各燃料集合体の軸方向の濃縮度の分布の構成図を図2に示す。またここでは、可燃性毒物としてガドリニアを用いたガドリニア入り燃料棒を一部採用しており、この燃料棒の軸方向の分布構成についても示す。図2(a)は高濃縮度燃料集合体19、20の構成図、図2(b)は低濃縮度燃料集合体21の構成図、図2(c)は取替燃料集合体の構成図である。この図において例えば「3.9e,10G7.0」とは、「濃縮度が3.9%で、かつ7.0%濃度のガドリニア入り燃料棒を10本有する」ことを示す。またこれらの燃料集合体はいずれも図13に示した燃料集合体と同様の形状の高燃焼度燃料集合体であり、全長24ノードのうち上端部2ノード及び下端部1ノードに、図中斜線で示すガドリニアを含有しない天然ウラン領域が設けられている。また図中の矢印は、図12に示した短尺燃料棒7の上端を示す。これらの燃料集合体のうち図2(b)及び(c)に示した低濃縮度燃料集合体21及び取替燃料集合体22は、特開平7−244184号公報に開示された発明で図7に示された燃料集合体と同一である。
【0054】
図3(a)及び(b)は、それぞれ図1(a)で記号A及びBを付して示した高濃縮度燃料集合体19及び20の燃料棒の配置を示す断面図である。これらの断面図は図13(a)の燃料集合体におけるc−c矢視方向位置での断面図である。図3で記号Gで示した燃料棒がガドリニア入り燃料棒である。また1から4までの番号を付した燃料棒は、ガドリニアを含まず、また番号の若い順に濃縮度が高い燃料棒を示す。燃料集合体19と20とでは、燃料集合体中に配置されるガドリニアを含まない燃料棒4種類及びガドリニア入り燃料棒の構造や燃料集合体中の本数は同じである。但し図3に示すように、燃料集合体19では11本のガドリニア入り燃料棒のうち5本がウォータロッドに面しているのに対し、燃料集合体20では11本のガドリニア入り燃料棒のうち1本がウォータロッドに面している。すなわち、ガドリニア入り燃料棒のうちウォータロッドに接する位置に配置されている燃料棒の割合は、燃料集合体19が5/11、燃料集合体20が1/11であるから、燃料集合体19の方がその割合が高い。
【0055】
また、図3に示した燃料集合体19及び20中にそれぞれ1本存在する、図中符号18を付したガドリニア入り燃料棒Gは、2本のウォータロッド8に面している。この燃料棒18については、図2に示した軸方向分布構成図において図中矢印で示した部分より上部にはガドリニアを含まないものとする。また、図3に示した燃料集合体19及び20中にそれぞれ2本存在する、図中符号23を付したガドリニア入り燃料棒Gは、X方向及びY方向で4本のガドリニア入り燃料棒に接している。尚ここでX方向及びY方向とは図3に矢印で示した方向をさすものとする。
【0056】
このような配置とした場合、燃料集合体中のガドリニアが燃え尽きたときの燃焼度は約25GWd/tとなる。一方、同濃度のガドリニア入り燃料棒を上述した図8に示した燃料配置とした場合に、燃料集合体中のガドリニアが燃え尽きたときの燃焼度は約20GWd/tである。従って、図3のようにガドリニア入り燃料棒を配置することにより、図8の場合と比較してガドリニアの寿命を約20%伸長させることができる。
【0057】
図4は高濃縮度燃料集合体19、20の無限増倍率の燃焼推移を示すグラフである。ここでは高濃縮度燃料集合体19及び20の原子炉運転時の無限増倍率をそれぞれa、bとし、また原子炉停止状態の無限増倍率をそれぞれc、dとしている。またいずれの場合も制御棒が未挿入の状態である。図4からわかるように、燃焼初期においては、燃料集合体20と比べて燃料集合体19の方が原子炉停止時の無限増倍率が小さいため炉停止余裕を改善する。一方燃焼が進み燃焼度が15GWd/t超の段階では燃料集合体19と比べて燃料集合体20の方が原子炉運転時の無限増倍率が小さくなる。よって燃料集合体20の方が燃料中のガドリニアの寿命が長い。
【0058】
図1(b)は図1(a)に示した配置での、炉心周辺領域30及び炉心内部領域31における、記号A及びBで示される高濃縮度燃料集合体19及び20の体数を表す表である。ここに示すように、炉心周辺領域30では燃料集合体19と比べて燃料集合体20の体数が多く、また炉心内部領域31では燃料集合体20と比べて燃料集合体19の体数が多い。また、炉心内部領域31における燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比は、炉心周辺領域30における燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比より大きい。尚ここで、燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比とは、燃料集合体19の体数を燃料集合体20の体数で除した値である。
【0059】
以上のような配置の結果、本実施形態に係る炉心は、初装荷燃料の平均濃縮度が3.3%と従来より高く設定しているにもかかわらず、約1〜2%Δkの範囲内でほぼ一定した余剰反応度を示し、また1%Δk以上の十分な炉停止余裕を確保することができる。
【0060】
以下本実施形態の作用について、図1に示した炉心において記号A及びBで示した2種類の高濃縮度燃料集合体19、20の位置に、全て燃料集合体19を配置した場合あるいは全て燃料集合体20を配置した場合と比較して説明する。図1に示した炉心において燃料集合体20を全て燃料集合体19で置き換えた炉心では、本実施形態と比較して炉停止余裕がやや改善されるが、炉心周辺領域の出力が低下するので径方向ピーキングが増大する。すなわち径方向の出力分布の歪みが大きくなる。また図1に示した炉心において燃料集合体19を全て燃料集合体20で置き換えた炉心では、本実施形態と比較して炉停止余裕が悪化するとともに、炉心内部領域の出力が増大するので径方向ピーキングが増大する。従って、本実施形態のように2種類の高濃縮度燃料19、20を適切な位置に配置することにより、径方向の出力分布の歪みを平坦化し、かつ十分な炉停止余裕を確保することができる。
【0061】
以下本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。尚第1の実施形態と同様の構成部分については同一符号を付し詳細な説明を省略する。第2の実施形態に係る原子炉の炉心の運転方法においては、燃焼の第1サイクルと第2サイクルとで燃料配置のパタンが異なるため、第1サイクルから第2サイクルに移行する際に燃料配置を一部変更する。本実施形態の第1サイクルにおける原子炉の炉心は、第1の実施形態において図1に示した炉心と同じものである。第2サイクルにおける炉心について図5に示す。図5(a)は本実施形態の第2サイクルにおける原子炉の1/4炉心の燃料配置構成図、図5(b)は図5(a)に示した配置での、炉心周辺領域30及び炉心内部領域31における、記号A及びBで示された高濃縮度燃料集合体19及び20の体数を表す表である。
【0062】
第1サイクルが終了し第2サイクルに移行する際には、初装荷燃料集合体と取替燃料集合体との交換は行わず、初装荷燃料集合体の配置の変更のみを行う。まず、第1サイクルにおいて炉心内部領域31内のコントロールセル14に装荷された低濃縮度燃料集合体21を、コントロールセル以外に装荷された低濃縮度燃料集合体21と交換する。第1サイクルに比べて余剰反応度が増加するのに備えて、第2サイクルでは符号14aで示した箇所に新しくコントロールセル4個を配置して全部で25個としている。
【0063】
また高濃縮度燃料集合体については、第1サイクルで炉心周辺領域30に装荷されていた燃料集合体20と第1サイクルで炉心内部領域31に装荷されていた燃料集合体19とを交換する。この結果、炉心の最外周には高濃縮度燃料集合体として、第1サイクルでは燃料集合体20が配置されたが、第2サイクルでは燃料集合体19が配置されることになる。またこの燃料集合体の交換により、炉心周辺領域30及び炉心内部領域31における燃料集合体19及び20の体数は、この交換により図1(b)から図5(b)の表に示すように変化する。すなわち、第1サイクルにおいて炉心内部領域31における燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比は、炉心周辺領域30における燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比より大きいが、第2サイクルにおいてはこの両者の大小関係が逆転している。
【0064】
以下本実施形態の作用について説明する。第1サイクルにおいては第1の実施形態と同様の作用が得られる。第1サイクルでは炉心周辺領域30は出力が低いため、炉心周辺領域30に配置された燃料集合体20は炉心内部領域31に比べ相対的に燃焼が進まない。また上述したように燃料集合体20内のガドリニアの寿命は燃料棒配置の作用により伸長されている。よって、燃料集合体20内のガドリニアは第1サイクル終了時においてもまだ十分に残っている。従って第2サイクルにおいて、この燃料集合体20を炉心内部領域31に多く配置することによって、主に炉心内部領域31に位置するガドリニアの作用により、余剰反応度を十分低くして適切な範囲内に制御することができる。
【0065】
無限増倍率の推移を示した図4において、記号f1及びf2は、それぞれ本実施形態における第1サイクル及び第2サイクルの燃焼期間を表すものとする。図4からわかるように、炉心内部領域30に配置された燃料集合体19の無限増倍率aは、第1サイクルでは燃料集合体20の無限増倍率bよりも小さいが、燃焼が進み第2サイクルへ移行すると逆転して燃料集合体20の無限増倍率bよりも大きくなる。従って、第2サイクルにおいて、無限増倍率が大きい燃料集合体19を炉心周辺領域30に配置し、かつガドリニアを多く残している燃料集合体20を炉心内部領域31に多く配置することにより、炉心の径方向の出力分布の歪みを低減することができる。
【0066】
以下本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。尚第1または第2の実施形態と同様の構成部分については同一符号を付し詳細な説明を省略する。図6(a)は第3の実施形態に係る原子炉の1/4炉心の燃料配置構成図である。第3の実施形態に係る原子炉の炉心には低濃縮度、中濃縮度、高濃縮度の3種類の濃縮度の初装荷燃料が用いられている。尚図中で記号A、B、Lで示した燃料は第1の実施形態で詳述した燃料と同一であり、また記号Mは中濃縮度燃料24を表す。
【0067】
この炉心には記号Lで示した平均濃縮度1.6%の低濃縮度燃料集合体21が296体、記号Mで示した平均濃縮度2.5%の中濃縮度燃料集合体24が84体、記号A及びBで示した平均濃縮度3.7%の高濃縮度燃料集合体19及び20が合わせて492体装荷されており、初装荷燃料集合体の全体の平均濃縮度は2.9%である。
【0068】
低濃縮度燃料集合体21は、炉心最外周と、炉心内部に離散的に配置されたコントロールセル14に装荷されているほか、炉心内部領域31にあって炉心最外周に近いセルにも一部装荷されている。また中濃縮度燃料集合体24は、炉心内部領域31のコントロールセル14以外の低濃縮度燃料集合体21を含むセルに装荷されている。
【0069】
図6(b)は図6(a)に示した配置での、炉心周辺領域30及び炉心内部領域31における、記号A及びBで示される高濃縮度燃料集合体19及び20の体数を表す表である。ここに示すように、炉心内部領域31における燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比は、炉心周辺領域30における燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比より大きい。また、炉心内部領域31でのコントロールセル14に面するセルまたは低濃縮度燃料集合体21を少なくとも1体含むセルに装荷される燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比は、炉心内部領域31でのコントロールセル14以外のコントロールセル14に面しないかつ低濃縮度燃料集合体21を含まないセルに装荷される燃料集合体19と燃料集合体20の体数の比よりも小さい。
【0070】
図6(a)に示すように、炉心周辺領域30に装荷される高濃縮度燃料集合体は全て燃料集合体20である。また炉心内部領域31では燃料集合体20は、コントロールセル14に面したセルや、あるいは炉心周辺領域31に近くかつ低濃縮度燃料集合体21を含むセルに装荷される。このような装荷位置においては制御棒価値は相対的に小さいので、原子炉運転時と原子炉停止時とで反応度の差が大きい燃料集合体20を装荷しても炉停止余裕を悪化させることはない。一方、炉心内部領域31の制御棒価値が大きい位置には、燃料集合体20と比べて原子炉運転時と停止時とで反応度差が小さい燃料集合体19を多く装荷している。これにより炉停止余裕を確保したうえで、ガドリニアの寿命を長期化することができる。
【0071】
また本実施形態では、炉心最外周に低濃縮度燃料集合体21を装荷することによって炉心外への中性子の漏れを低減し、中性子の利用効率を向上させている。この配置により炉心最外周における出力が極端に小さくなるきらいがあるが、その対策として、炉心最外周から2層目及び3層目に高濃縮度燃料集合体を装荷して、炉心の径方向出力分布の歪みを平坦化している。またこの2、3層目に配置する高濃縮度燃料集合体の殆どを、燃焼初期の無限増倍率が大きい燃料集合体20としたため、径方向出力分布の歪みの低減効果はさらに大きくなる。
【0072】
本実施形態では初装荷燃料集合体の全体の平均濃縮度が2.9%であり、第2の実施形態の3.3%よりも低く設定されている。そのため、初装荷燃料集合体の第1サイクルの燃焼が終了した後、低濃縮度燃料集合体21のうち最も燃焼が進んだ56体を選んで、図2(c)に示した取替燃料集合体22と交換して、第2サイクルの運転を行う。また、第1サイクルで炉心最外周を除く炉心周辺領域30に装荷された燃料集合体20を、炉心内部領域31に装荷された燃料集合体19と交換する。このとき第2サイクルでは、炉心最外周には低濃縮度燃料集合体21が配置され、炉心最外周を除いた炉心周辺領域30には燃料集合体19が配置され、炉心内部領域31内の高濃縮度燃料集合体の殆どを燃料集合体20が占めることになる。従って第2サイクルにおいて、炉心の径方向の出力分布の歪みを平坦化できるとともに、炉心内部領域31内における燃料集合体20の作用により余剰反応度を低減することができる。
【0073】
また、本実施形態の変形例として、炉心最外周に低濃縮度燃料21に代えて中濃縮度燃料24を装荷した初装荷炉心がある。この場合、炉心からの中性子漏れは第3の実施形態と比較していくらか増大するが、中濃縮度燃料集合体24の作用により径方向の出力分布の歪みの低減効果はより大きくなる。
【0074】
あるいはまた、本実施形態の他の変形例として、図12に示した4種類の濃縮度の初装荷燃料集合体で構成される初装荷炉心がある。この場合、第3の実施形態において炉心内部領域31内の低濃縮度燃料集合体21の装荷位置には、4種類のうち最低濃縮度の燃料集合体または2番目に低い濃縮度の燃料集合体を装荷することで、炉停止余裕の向上を図ることができる。また、第1サイクルにおいて炉心最外周に装荷される燃料集合体としては、最低濃縮度燃料集合体に限らず、2番目に低い濃縮度の燃料集合体、3番目に低い濃縮度の燃料集合体あるいは最高濃縮度の燃料集合体を装荷することが考えられる。あるいはこれらの4種類の燃料を適切に組み合わせた配置も可能である。
【0075】
以下本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。尚第1乃至第3の実施形態と同様の構成部分については同一符号を付し詳細な説明を省略する。本実施形態に係る原子炉の炉心は、第1乃至第3の実施形態における記号A及びBで示された高濃縮度燃料集合体19及び20を、それぞれ以下に詳述する高濃縮度燃料集合体25及び26に置き換えたものである。図7は、本実施形態に係る原子炉の炉心の高濃縮度燃料集合体の配置構成図である。ここで図7(a)が燃料集合体25、図7(b)が燃料集合体26に関するものである。また記号Gがガドリニア入り燃料棒を表す。
【0076】
図3に示した高濃縮度燃料集合体19及び20は、X方向及びY方向で4本のガドリニア入り燃料棒に接するガドリニア入り燃料棒23をそれぞれ2本有していた。すなわち5本のガドリニア入り燃料棒2組がそれぞれ十字型に配置されていた。これに対して本実施形態では、燃料集合体25及び26において、ガドリニア入り燃料棒の十字型配置をなくし、各ガドリニア入り燃料棒が隣接しているガドリニア入り燃料棒が多くて2本となるよう配置されている。またガドリニア入り燃料棒のうちウォータロッド8に面する位置に配置されている燃料棒の割合は、燃料集合体25は6/11、燃料集合体26は0/10であるから、燃料集合体25の方がその割合が高い。この燃料集合体25中に2本存在する、図中符号18を付したガドリニア入り燃料棒Gは、2本のウォータロッド8に面している。
【0077】
本実施形態においては、燃料集合体19及び20をそれぞれ燃料集合体25及び26に置き換えた以外は、第1乃至第3の実施形態の炉心配置のいずれかを採用するものとする。
【0078】
高濃縮度燃料集合体の燃料棒の配置変更によりガドリニアの寿命は短くなるが、ガドリニア入り燃料棒を燃料集合体内で均一に配置することにより、燃料集合体内の出力分布を平坦化することができるので、熱的余裕が向上する。
【0079】
燃料集合体内において、一般にガドリニアの中性子吸収量が最大となる位置とウォータロッドに面する位置とは一致しないことが知られている。従って、燃料集合体25においてウォータロッドに面する位置にガドリニア入り燃料棒を集中して配置しているため、場合によっては燃料集合体26よりも燃焼初期の無限増倍率が大きくなることも起こり得る。しかし、本実施形態においては、燃料集合体26にガドリニア入り燃料棒を10本配置したのに対し、燃料集合体25にはガドリニア入り燃料棒を11本配置している。この構成により、燃料集合体26と比べて燃料集合体25の燃焼初期の無限増倍率を低く抑えている。
【0080】
ところで、上述したように、燃料の健全性を保持するため、燃料内に配置されるガドリニア入り燃料棒の本数を少なくまたガドリニア濃度を低く抑える場合がある。ガドリニア濃度の上限を仮に10%以下に抑える必要がある場合には、燃料集合体25及び26に用いられる全てのガドリニア入り燃料棒のガドリニア濃度を10%とすることで、第2サイクルの余剰反応度を最大限に抑制することができる。また設定条件によっては、燃料集合体25には濃度10%のガドリニア入り燃料棒を、また燃料集合体26には濃度11%のガドリニア入り燃料棒を用いることが考えられる。この場合、第2サイクルにおいて炉心内部に燃料集合体26が多く配置したことにより、第2サイクルにおける余剰反応度の抑制効果が一層高められる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、初装荷燃料集合体の全体の平均濃縮度を大幅に高めた原子炉の炉心において、燃料の健全性維持の観点から許容される範囲内で従来よりも可燃性毒物の濃度を高く設定し、燃焼初期から後期に至るまで余剰反応度を適切な範囲に制御しつつも同時に十分な炉停止余裕を確保することができるので、初装荷燃料集合体の取出燃焼度を増大させることで燃料の経済性を従来より大幅に向上させることができる。さらに本発明により、燃焼初期から長期にわたって径方向の出力分布の歪みを平坦化させることができるので、最大線出力密度を低く制御しペレット−被覆管相互作用を防止し、また最小限界出力比を適切な範囲に制御することで炉心の熱的余裕を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る原子炉の1/4炉心の燃料配置構成図、(b)は(a)に示した配置での炉心周辺領域及び炉心内部領域における高濃縮度燃料集合体19、20の体数を示す表である。
【図2】(a)は高濃縮度燃料集合体19、20の軸方向の濃縮度及びガドリニア分布の構成図、(b)は低濃縮度燃料集合体21の軸方向の濃縮度及びガドリニア分布の構成図、(c)は取替燃料集合体24の軸方向の濃縮度及びガドリニア分布の構成図である。
【図3】(a)は高濃縮度燃料集合体19の燃料棒配置を示す断面図、(b)は高濃縮度燃料集合体20の燃料集合体の燃料棒配置を示す断面図である。
【図4】本発明の第1乃至第3の実施形態に係る原子炉の炉心の高濃縮度燃料集合体19、20の無限増倍率の推移を示すグラフである。
【図5】(a)は本発明の第2の実施形態における第2サイクルに係る原子炉の1/4炉心の燃料配置構成図、(b)は(a)に示した配置での炉心周辺領域及び炉心内部領域における高濃縮度燃料集合体19、20の体数を示す表である。
【図6】(a)は本発明の第3の実施形態に係る原子炉の1/4炉心の燃料配置構成図、(b)は(a)に示した配置での炉心周辺領域及び炉心内部領域における高濃縮度燃料集合体19、20の体数を示す表である。
【図7】(a)は本発明の第4の実施形態に係る原子炉の炉心の高濃縮度燃料集合体25の燃料棒配置を示す断面図、(b)は本発明の第4の実施形態に係る原子炉の炉心の高濃縮度燃料集合体26の燃料棒配置を示す断面図である。
【図8】(a)及び(b)は、可燃性毒物を含む燃料棒のうち、ウォータロッドに面する位置に配置されている燃料棒の割合の異なる2種類の燃料集合体の燃料棒配置を示す断面図である。
【図9】図8に示した燃料集合体の無限増倍率の推移を示すグラフである。
【図10】同一仕様の燃料集合体のみからなる原子炉の炉心における、原子炉停止時の制御棒価値の分布の一例を示す1/4炉心の構成図である。
【図11】21個のコントロールセルを配備した原子炉の炉心における、原子炉停止時の制御棒価値の分布の一例を示す1/4炉心の構成図である。
【図12】濃縮度の異なる4種類の初装荷燃料集合体により構成される、従来の沸騰水型原子炉の燃料配置の一例を示す1/4炉心の構成図である。
【図13】(a)は沸騰水型原子炉の高燃焼度燃料集合体の縦断面図、(b)は(a)のb−b矢視方向断面図、(c)は(a)のc−c矢視方向断面図である。
【符号の説明】
6 長尺燃料棒
7 短尺燃料棒
8 ウォータロッド
9 スペーサ
10 上部タイプレート
11 下部タイプレート
12 チャンネルボックス
13 制御棒
14 コントロールセル
19、20、25、26 高濃縮度燃料集合体
21 低濃縮度燃料集合体
22 取替燃料集合体
24 中濃縮度燃料集合体
30 炉心周辺領域
31 炉心内部領域[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a boiling water reactor core and a method of operating the same, and more particularly, to a reactor core and a method of operating the same, which is composed of an initially loaded fuel assembly that has greatly improved fuel economy due to an increase in extraction burnup.
[0002]
[Prior art]
The fuel that is loaded into the core for the first time after the reactor is built is called the first loaded fuel. In the past, fuels with a unified enrichment of fuel assemblies were used as such initially loaded fuel, but in recent years, in order to improve the burnup degree, multiple types of fuel assemblies with different enrichments have been used. It came to be used in combination. In either case, however, the average enrichment of the initially loaded fuel is set in the range of 2.1 to 2.5% so that the excess reactivity of the core is almost zero at the end of the first cycle. .
[0003]
As an example of such an initial loading core, an example of a fuel arrangement of a conventional boiling water reactor constituted by an initial loading fuel composed of a combination of four types of fuel assemblies having different average enrichments of fuel uranium is shown. A block diagram of the quarter core is shown in FIG. The
[0004]
The four types of
[0005]
The fuel assembly shown here includes a
[0006]
In the
[0007]
By the way, in order to appropriately control the excess reactivity of the core during the operation of the reactor, at least a part of the control rod arranged at the
[0008]
When the nuclear reactor is operated by the initial loading core shown in FIG. 12 and the first cycle is completed, about 200 fuel assemblies with reduced reactivity in the core are taken out of the core and newly replaced with the replacement fuel assemblies. To perform the second cycle operation. In the same manner, the operation is repeated in the third, fourth cycle, and so on.
[0009]
By the way, in recent years, developments have been advanced to increase the take-off burnup of such initially loaded fuel assemblies and thereby improve the fuel economy. For this purpose, it is necessary to increase the average enrichment of the initially loaded fuel. On the other hand, increasing the enrichment increases the excess reactivity particularly in the first cycle and the second cycle, and decreases the furnace shutdown margin. One challenge arises.
[0010]
In general, in boiling water reactors, in order to control the excess reactivity of the core within an appropriate range of 1 to 2% Δk, some fuel rods constituting the fuel assembly contain a flammable poison such as gadolinia. ing. The number of fuel rods containing flammable poisons per fuel assembly is set so that the excess reactivity at the beginning of the cycle falls within an appropriate range, and the concentration of flammable poisons is set in consideration of the cycle length. Is done. In the initial loading core with an average enrichment of 2.1% shown in FIG. 12, an appropriate number of fuel rods constituting the
[0011]
However, when the average enrichment of the initially loaded fuel is increased, the excess reactivity after the middle of the cycle increases even if the reactor operation period is constant. For example, in the initial loading core in the case of the initial loading core in FIG. 12 where the average enrichment is adjusted to 2.7% by adjusting the number of loaded
[0012]
Further, when the average enrichment is increased, generally, the difference between the reactivity at the time of reactor operation and the reactivity at the time of shutdown of the reactor is increased. Therefore, in the initial loading core in which the average enrichment is significantly higher than before, even if the excess reactivity can be controlled within an appropriate range, it is difficult to ensure a sufficient furnace shutdown margin. Here, the reactor shutdown margin means that all control rods are normally inserted into the reactor core when the reactor is shut down, but when one control rod is not inserted into the reactor core for some reason, the maximum reactivity value is particularly high. The subcriticality when the control rod is not inserted. Even in such a case, the design is required to keep the reactor subcritical.
[0013]
In order to deal with these problems, an invention aimed at controlling the excess reactivity in the first cycle and the second cycle within an appropriate range and ensuring a sufficient furnace shutdown margin is disclosed in JP-A-7-244184. It is disclosed. In the invention described in
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
In order to control the excess reactivity, there is a method of extending the life of the flammable poison by setting the flammable poison concentration high. However, if the concentration of the flammable poison is excessively increased, the thermal conductivity of the fuel rods will decrease and the fuel temperature will rise easily, so the lower the concentration of the flammable poison, the higher the health of the fuel. desirable.
[0015]
As a method for extending the life without changing the concentration of the flammable poison, there is a method in which the fuel rod containing the flammable poison is disposed in a position not facing the water rod in the fuel assembly. In other words, flammable poisons have the property of absorbing better neutrons that are slowed down, so neutron absorption is suppressed by placing them away from the position facing the water rod where there is a lot of cooling water to slow down neutrons. However, the effect as a flammable poison can be prolonged.
[0016]
On the other hand, when the fuel rod containing the flammable poison is arranged at a position facing the water rod, there is an advantage that the furnace stop margin is improved. Compared with the high temperature reactor operation state, the water density is large and the low temperature reactor shutdown state has a greater neutron moderating action. Therefore, when the fuel rod containing the flammable poison is arranged near the water rod, the neutron absorption effect by the flammable poison becomes larger in the reactor shutdown state than in the reactor operation, and as a result, the reactor shutdown margin is improved.
[0017]
In the fuel assembly according to
[0018]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and in the core of the reactor in which the average enrichment of the initially loaded fuel is increased, the excess reactivity is controlled within an appropriate range, and sufficient reactor shutdown margin is ensured. An object of the present invention is to provide a nuclear reactor core in which the fuel efficiency is greatly improved by increasing the take-off burnup of the initially loaded fuel.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the present invention, A first group of fuel rods that contain nuclear fuel material and does not contain flammable poisons, a second group of fuel rods that contain nuclear fuel materials and flammable poisons, and a water rod through which cooling water flows are bundled in a lattice pattern. The core of a nuclear reactor having a plurality of prepared fuel assemblies includes at least two types of fuel assemblies having different average enrichments, and the highest enrichment fuel assembly among these fuel assemblies is 1 fuel assembly and a second fuel assembly in which the proportion of the fuel rods arranged at the position facing the water rod in the second group of fuel rods is smaller than the first fuel assembly. In the core, a large number of cells composed of one control rod and four fuel assemblies surrounding the control rod are arranged. At least a part of the outermost periphery of the core has the first fuel. The assembly or the second fuel assembly is loaded. And a core peripheral region comprising a fuel assembly located on the outermost periphery of the core and a fuel assembly constituting a cell including at least one fuel assembly located on the outermost periphery of the core, and in the core peripheral region When divided into the core internal region that does not belong, the ratio of the number of the first fuel assembly and the second fuel assembly in the core internal region is the same as the first fuel assembly and the second fuel assembly in the core peripheral region. Greater than the ratio of the number of fuel assemblies of 2 A reactor core characterized by the above is provided.
[0020]
As an example of two types of fuel assemblies having different ratios of fuel rods arranged at positions facing the water rods in the second group of fuel rods containing combustible poisons, two types of
[0021]
The second group of
[0022]
FIG. 9 is a graph showing the combustion transition of these
[0023]
In the reactor operation state, the infinite multiplication factor b of the
[0024]
Therefore, by effectively using the characteristics of these fuel assemblies, it is possible to simultaneously improve the furnace shutdown margin and reduce the excess reactivity over a long period of time. For example,
[0025]
Further, in the present invention, at least two types of fuel assemblies having different average enrichments are provided, and the fuel assembly having the highest enrichment among these fuel assemblies includes the first fuel assembly and the second fuel assembly. And a second fuel assembly having a ratio of fuel rods arranged at a position facing the water rod in a group of fuel rods, which is smaller than the first fuel assembly. Provide the core.
[0026]
In a core loaded with two or more types of fuel assemblies having different average enrichments, the reactor shutdown margin tends to be severe at the cell location where the highest enrichment is loaded. In addition, as the fuel enrichment increases, the effect of neutron absorption by the flammable poison becomes smaller as the fuel is more concentrated due to the phenomenon that the neutron spectrum moves toward higher energy (neutron curing). Therefore, in order to suppress the excess reactivity of the core for a long period of time, it is most effective to extend the life of the flammable poison contained in the fuel assembly having the highest concentration. Therefore, by designing the fuel assemblies of the highest enrichment classified into two or more types so that the proportions of the fuel rods arranged at positions facing the water rods in the second group of fuel rods are different, It is possible to improve the furnace shutdown margin and further extend the effect of suppressing the excess reactivity.
[0034]
Further, according to the present invention, a large number of cells composed of one control rod and four fuel assemblies surrounding the control rod are arranged in the core, and the core is located on the outermost periphery of the core. When the core is divided into a core peripheral region composed of a fuel assembly and a fuel assembly constituting a cell including at least one fuel assembly located on the outermost periphery of the core, and a core central region not belonging to the core peripheral region, The ratio of the number of first fuel assemblies to the second fuel assembly in the core inner region is larger than the ratio of the number of the first fuel assemblies to the second fuel assembly in the core peripheral region. A reactor core characterized by the above is provided.
[0035]
As described above, the first fuel assembly mainly has an action of improving the furnace shutdown margin, and the second fuel assembly mainly has an action of extending the life of the combustible poison.
FIG. 10 is a block diagram of a quarter core showing an example of the distribution of control rod values when the reactor is shut down, in a reactor core consisting only of fuel assemblies of the same specification. Here, the maximum value of the control rod value in the radial direction is taken as 1, and the relative value is shown. From this figure, it can be seen that the value of the control rod of the cell belonging to the core peripheral region is significantly lower than that of the cell belonging to the core inner region. For this reason, it is required to increase the reactor shutdown margin improvement effect due to the flammable poison in the core internal region, while there is no strict requirement in the core peripheral region, and even if the effect due to the flammable poison is small A stop margin can be secured.
[0036]
Therefore, a large number of second fuel assemblies having a smaller effect of improving the reactor stop margin than the first fuel assemblies can be arranged in the core peripheral region. In this region around the core, a part of the neutrons leaks out of the core, so the output of the fuel assembly loaded at this position is low and the combustion progresses slowly, so the life of the combustible poison becomes relatively long. Therefore, the lifetime of the flammable poison can be further extended with respect to the second fuel assembly disposed in the core peripheral region.
[0037]
Further, FIG. 9 shows that the infinite multiplication factor during operation of the second fuel assembly is larger than that of the first fuel assembly from the initial combustion stage to the first half of combustion. Therefore, by arranging a large number of the second fuel assemblies in the core peripheral region having a low output, the distortion of the power distribution in the radial direction in the core can be flattened.
[0038]
Furthermore, the present invention provides a reactor core characterized in that the number of second fuel assemblies is greater than the number of first fuel assemblies in the core peripheral region. Also provided is a nuclear reactor core characterized in that the number of first fuel assemblies is greater than the number of second fuel assemblies in the core inner region. In addition, there is provided a nuclear reactor core characterized in that the highest enrichment fuel assembly loaded in the core peripheral region is a second fuel assembly.
[0039]
By arranging many second fuel assemblies in the core peripheral region, it is possible to extend the life of the flammable poison as a whole core while maintaining a high reactor shutdown margin. In addition, by disposing a large number of the first fuel assemblies in the core inner region, it is possible to further improve the reactor shutdown margin while maintaining the life of the flammable poison. At the same time, by disposing the first fuel assembly, it is possible to lower the power in the core inner region where the power is originally large and further flatten the distortion of the power distribution in the radial direction.
[0040]
Further, in the present invention, a part of the cells arranged in the core is a control cell composed of four low-reactivity fuel assemblies, and the cell facing the control cell in the core or the minimum enrichment The ratio of the number of the first fuel assembly and the second fuel assembly loaded in a cell including at least one fuel assembly is a surface of the control cell other than the control cell in the core inner region. A reactor core characterized in that it is smaller than the ratio of the number of the first fuel assemblies and the second fuel assemblies loaded in a cell that does not contain the lowest enriched fuel assembly. To do.
[0041]
In the present invention, in the core inner region, the second fuel assembly is loaded only in a cell facing the control cell or a cell containing at least one fuel assembly having the lowest enrichment. Provide the core.
[0042]
FIG. 11 is a block diagram of a quarter core showing an example of the distribution of control rod values when the reactor is shut down in a reactor core in which 21
[0043]
Further, according to the present invention, the ratio of the number of the first fuel assemblies and the second fuel assemblies in the core inner region is determined, and in the first cycle, the first fuel assembly and the second fuel in the core peripheral region are determined. It is set larger than the ratio of the number of assemblies, and is set smaller than the ratio of the number of the first fuel assemblies and the second fuel assemblies in the core peripheral region in the second cycle. A method of operating a reactor core is provided.
[0044]
According to this configuration, in the first cycle, a large amount of the second fuel assembly is loaded in the core peripheral region having a small control rod value. As described above, the improvement of the reactor shutdown margin and the life of the flammable poison are achieved. It is possible to simultaneously achieve the two problems of extending the diameter and flatten the radial output distribution. In the second cycle, a part of the second fuel assembly that is loaded in the core peripheral region in the first cycle and the progress of combustion is slow and still leaves a lot of flammable poisons is transferred to the effective multiplication factor of the entire core. Therefore, the excess reactivity can be made sufficiently low. Further, FIG. 9 shows that in the second half of combustion, the infinite multiplication factor during the reactor operation of the second fuel assembly is larger than that of the first fuel assembly. Therefore, with the above configuration, the distortion of the radial output distribution can be flattened in the second cycle.
[0045]
Further, in the present invention, the number of the first fuel assemblies in the core peripheral region is smaller than the number of the second fuel assemblies in the first cycle and from the number of the second fuel assemblies in the second cycle. Provided is a method of operating a reactor core characterized by a large number. Further, the number of the first fuel assemblies in the core inner region is larger than the number of the second fuel assemblies in the first cycle and smaller than the number of the second fuel assemblies in the second cycle. Provided is a method of operating a nuclear reactor core.
[0046]
With this configuration, it is possible to flatten the distortion of the radial output distribution while controlling the excessive reactivity low particularly in the second cycle.
Furthermore, the present invention is characterized in that a fuel assembly having the highest concentration is loaded on the outermost periphery of the core, the second fuel assembly is loaded in the first cycle, and the first fuel assembly is loaded in the second cycle. A method for operating a reactor core is provided.
[0047]
The outermost periphery of the core in the core peripheral region where the control rod value is small has the least influence on the reactor shutdown margin and corresponds to the region where the output is the smallest in the radial direction in the core. Therefore, according to the above configuration, in the first cycle, the progress of combustion of the combustible poison can be delayed to the maximum without deteriorating the furnace shutdown margin, and at the same time, the distortion in the radial power distribution can be flattened. Can do. Further, in the second cycle, the excess reactivity can be further reduced, and at the same time, the radial output distribution can be flattened.
[0048]
Further, according to the present invention, when shifting from the first cycle to the second cycle, the low enrichment fuel assembly loaded in the control cell composed of four low enrichment fuel assemblies in the core inner region is used as the control cell. In addition, the present invention provides a method for operating a reactor core characterized in that it is replaced with a low-enrichment fuel assembly loaded.
[0049]
Further, in the present invention, when shifting from the first cycle to the second cycle, the second fuel assembly loaded in the core peripheral region is replaced with the first fuel assembly loaded in the core inner region. A method of operating a reactor core characterized by the above is provided.
[0050]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1A is a fuel arrangement configuration diagram of a quarter core of the nuclear reactor according to the first embodiment. The basic structure of the fuel assembly loaded in the core is the same as the fuel assembly of the conventional boiling water reactor shown in FIG. In FIG. 1A, symbols A and B represent high enrichment initial loaded
[0051]
The core also includes a core
[0052]
As shown by a thick frame in FIG. 1A, 21
[0053]
FIG. 2 shows a configuration diagram of the concentration distribution in the axial direction of each fuel assembly. Further, here, a part of gadolinia-containing fuel rods using gadolinia as a flammable poison is adopted, and an axial distribution configuration of the fuel rods is also shown. 2A is a configuration diagram of the high
[0054]
3 (a) and 3 (b) are cross-sectional views showing the arrangement of the fuel rods of the highly enriched
[0055]
Further, a gadolinia-containing fuel rod G, which is present in each of the
[0056]
In such an arrangement, the burnup when the gadolinia in the fuel assembly is burned out is about 25 GWd / t. On the other hand, when the fuel rods containing the same concentration of gadolinia have the fuel arrangement shown in FIG. 8 described above, the burnup when the gadolinia in the fuel assembly is burned out is about 20 GWd / t. Therefore, by arranging the gadolinia-containing fuel rod as shown in FIG. 3, the life of the gadolinia can be extended by about 20% compared to the case of FIG.
[0057]
FIG. 4 is a graph showing the combustion transition of the highly enriched
[0058]
FIG. 1B shows the number of highly enriched
[0059]
As a result of the arrangement as described above, the core according to the present embodiment is within the range of about 1 to 2% Δk even though the average enrichment of the initially loaded fuel is set to 3.3% higher than the conventional one. Shows a substantially constant excess reactivity, and a sufficient furnace shutdown margin of 1% Δk or more can be secured.
[0060]
Hereinafter, with respect to the operation of this embodiment, when the
[0061]
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. In the operating method of the reactor core according to the second embodiment, the fuel arrangement pattern is different between the first cycle and the second cycle of combustion. Therefore, the fuel arrangement is changed when the first cycle is shifted to the second cycle. Change a part of The core of the nuclear reactor in the first cycle of this embodiment is the same as the core shown in FIG. 1 in the first embodiment. The core in the second cycle is shown in FIG. FIG. 5 (a) is a fuel arrangement configuration diagram of a quarter core of the nuclear reactor in the second cycle of the present embodiment, and FIG. 5 (b) is a core
[0062]
When the first cycle is finished and the process proceeds to the second cycle, the initial loaded fuel assembly and the replacement fuel assembly are not exchanged, and only the arrangement of the initial loaded fuel assembly is changed. First, in the first cycle, the low
[0063]
As for the highly enriched fuel assembly, the
[0064]
The operation of this embodiment will be described below. In the first cycle, the same operation as in the first embodiment is obtained. In the first cycle, since the power in the core
[0065]
In FIG. 4 showing the transition of the infinite multiplication factor, symbols f1 and f2 represent the combustion periods of the first cycle and the second cycle in the present embodiment, respectively. As can be seen from FIG. 4, the infinite multiplication factor “a” of the
[0066]
Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The same components as those in the first or second embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. FIG. 6A is a fuel arrangement configuration diagram of a quarter core of a nuclear reactor according to the third embodiment. In the core of the nuclear reactor according to the third embodiment, three kinds of enriched initial loaded fuels of low enrichment, intermediate enrichment, and high enrichment are used. The fuel indicated by symbols A, B, and L in the figure is the same as the fuel described in detail in the first embodiment, and the symbol M represents the medium enriched fuel 24.
[0067]
In this core, 296 low
[0068]
The low
[0069]
FIG. 6B shows the number of highly enriched
[0070]
As shown in FIG. 6A, all the highly enriched fuel assemblies loaded in the core
[0071]
In the present embodiment, the low
[0072]
In the present embodiment, the overall average enrichment of the initially loaded fuel assembly is 2.9%, which is set lower than 3.3% in the second embodiment. Therefore, after the first cycle combustion of the initially loaded fuel assembly is completed, 56 of the low
[0073]
Further, as a modification of the present embodiment, there is an initial loading core in which a medium enrichment fuel 24 is loaded instead of the
[0074]
Alternatively, as another modified example of the present embodiment, there is an initial loading core composed of four types of enriched initial loading fuel assemblies shown in FIG. In this case, in the third embodiment, the loading position of the low
[0075]
Hereinafter, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The same components as those in the first to third embodiments are denoted by the same reference numerals and detailed description thereof is omitted. The core of the nuclear reactor according to this embodiment includes highly enriched
[0076]
The highly enriched
[0077]
In the present embodiment, any one of the core arrangements of the first to third embodiments is adopted except that the
[0078]
Although the life of gadolinia is shortened by changing the arrangement of the fuel rods of the highly enriched fuel assembly, the power distribution in the fuel assembly can be flattened by arranging the gadolinia-containing fuel rods uniformly in the fuel assembly. Therefore, the thermal margin is improved.
[0079]
In a fuel assembly, it is generally known that the position where the amount of neutron absorption of gadolinia is maximum does not coincide with the position facing the water rod. Therefore, since the gadolinia-containing fuel rods are concentrated and arranged at the position facing the water rod in the fuel assembly 25, the infinite multiplication factor at the initial stage of combustion may be larger than that of the
[0080]
By the way, as described above, in order to maintain the soundness of the fuel, the number of fuel rods containing gadolinia disposed in the fuel may be reduced and the gadolinia concentration may be kept low. If it is necessary to limit the upper limit of the gadolinia concentration to 10% or less, the excess reaction of the second cycle can be performed by setting the gadolinia concentration of all the gadolinia-containing fuel rods used in the
[0081]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the core of a nuclear reactor in which the average enrichment of the entire initially loaded fuel assembly is significantly increased, it is within the allowable range from the viewpoint of maintaining the soundness of the fuel. Since the concentration of flammable poisons is set high and the excess reactivity can be controlled within an appropriate range from the beginning to the end of combustion, a sufficient furnace shutdown margin can be secured at the same time. By increasing the burn-up, the fuel economy can be greatly improved as compared with the prior art. Furthermore, the present invention can flatten the distortion of the radial power distribution from the beginning of combustion to a long period of time, so that the maximum linear power density is controlled low to prevent pellet-cladding interaction, and the minimum critical power ratio is reduced. By controlling to an appropriate range, the thermal margin of the core can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a fuel arrangement configuration diagram of a quarter core of a nuclear reactor according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a core peripheral region and a core interior in the arrangement shown in FIG. It is a table | surface which shows the number of bodies of the high
2A is a configuration diagram of the enrichment and gadolinia distribution in the axial direction of the high
3A is a cross-sectional view showing the fuel rod arrangement of the high
FIG. 4 is a graph showing a transition of infinite multiplication factor of highly enriched
5A is a fuel arrangement configuration diagram of a quarter core of a nuclear reactor according to a second cycle in the second embodiment of the present invention, and FIG. 5B is a periphery of the core in the arrangement shown in FIG. 5A. It is a table | surface which shows the number of bodies of the high
6A is a fuel arrangement configuration diagram of a quarter core of a nuclear reactor according to a third embodiment of the present invention, and FIG. 6B is a core peripheral region and an inside of the core in the arrangement shown in FIG. It is a table | surface which shows the number of bodies of the high
7A is a cross-sectional view showing a fuel rod arrangement of a highly concentrated fuel assembly 25 in a reactor core according to a fourth embodiment of the present invention, and FIG. 7B is a fourth embodiment of the present invention. It is sectional drawing which shows the fuel rod arrangement | positioning of the highly
FIGS. 8A and 8B are fuel rod arrangements of two types of fuel assemblies having different proportions of fuel rods arranged at positions facing water rods among fuel rods containing combustible poisons. FIG.
9 is a graph showing the transition of the infinite multiplication factor of the fuel assembly shown in FIG.
FIG. 10 is a configuration diagram of a quarter core showing an example of a distribution of control rod values at the time of reactor shutdown in a reactor core composed of only fuel assemblies of the same specification.
FIG. 11 is a configuration diagram of a quarter core showing an example of a distribution of control rod values when the reactor is shut down in a reactor core provided with 21 control cells.
FIG. 12 is a configuration diagram of a quarter core showing an example of a fuel arrangement of a conventional boiling water reactor constituted by four types of initially loaded fuel assemblies having different enrichments.
FIG. 13A is a longitudinal sectional view of a high burnup fuel assembly of a boiling water reactor, FIG. 13B is a sectional view in the direction of the arrow bb in FIG. It is cc arrow direction sectional drawing.
[Explanation of symbols]
6 Long fuel rod
7 Short fuel rod
8 Water rod
9 Spacer
10 Upper tie plate
11 Lower tie plate
12 Channel box
13 Control rod
14 Control cell
19, 20, 25, 26 High enrichment fuel assembly
21 Low enrichment fuel assembly
22 Replacement fuel assembly
24 Medium enrichment fuel assembly
30 Core area
31 Core internal area
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