JP3903716B2 - Microcomputer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロコンピュータに関し、特に、監視対象の二値信号がハイレベルとローレベルとの内の何れかである特定のレベルになると所定の動作を実施する電子制御装置を構成するのに好適なマイクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば車両に搭載される電子制御装置においては、車両のドアが開かれてドアスイッチからの二値のスイッチ信号が“ドア開”を示す方のレベルになると、ランプを点灯させたり、他の装置からの二値の動作要求信号が“動作要求”を示す方のレベルになると、その装置との通信を開始する、といった具合に、外部からの二値信号がハイレベルとローレベルとの内の何れかである特定のレベルになると所定の動作を実施するように構成されることが多々ある。尚、二値信号とは、ハイレベルとローレベルとの何れかとなる二値振幅の信号である。
【0003】
そして、この種の電子制御装置では、上記機能(即ち、外部からの二値信号が特定のレベルになると所定の動作を実施する、という機能であり、以下、信号連動機能という)を実現するために、その電子制御装置の動作を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)が、その信号連動機能に該当する外部からの二値信号(以下、監視対象信号ともいう)のレベルを入力端子(入力ポート)から定期的に読み込んで、その信号のレベルが予め定められた特定のレベルになったことを検知すると、所定の動作に該当する処理を行うようにされている。
【0004】
また、例えば車両に搭載される電子制御装置では、バッテリへの充電が行われないエンジン停止時に、上記の信号連動機能を実現しなければならない場合がある。このため、より少ない消費電力で信号連動機能を実現する必要がある。
そこで、従来の電子制御装置では、上記の信号連動機能を少ない消費電力(消費電流)で実現するために、下記の[従来例1]あるいは[従来例2]の構成及び方法を採用していた。
【0005】
[従来例1]
まず図6は、従来例1の電子制御装置を表す構成図である。
尚、以下の説明において、ローアクティブ信号とは、電子制御装置内で抵抗によりハイレベルに該当する電源電圧へプルアップされる信号線に発生する信号であり、その信号線がスイッチ等を介して接地電位に接続されることによりローレベルとなる、ローアクティブの信号のことである。また逆に、ハイアクティブ信号とは、電子制御装置内で抵抗により接地電位へプルダウンされる信号線に発生する信号であり、その信号線がスイッチ等を介して電源電圧に接続されることによりハイレベルとなる、ハイアクティブの信号のことである。そして、ここでは、信号連動機能に該当する監視対象信号がローアクティブ信号であると共に、その信号がローレベルになると所定の動作が実施され、更に、その監視対象信号が、図6に示す如く、信号線L1を介して、電子制御装置の動作を制御するマイコン101の入力端子(入力ポート)B1へ入力されるものとする。
【0006】
図6に示すように、従来例1の電子制御装置には、当該装置の動作を制御するマイコンとして、プログラムに従い動作するCPU(即ち、命令解読部や演算部等からなる中央演算装置)103及びI/Oポート105に加えて、CPU103を停止状態から動作状態へと起床(ウェイクアップ)させるための制御を行う起床制御部107を備えたマイコン101が用いられている。
【0007】
そして、このマイコン101において、監視対象信号(監視対象の二値信号)を入力するために割り当てられた入力端子B1には、その監視対象信号の信号線L1が接続されている。また、その信号線L1は、車両内のスイッチがオンすると、ローレベルに該当する接地電位(=0V)に接続されるようになっている。
【0008】
また更に、この電子制御装置には、一端が上記信号線L1に接続されて、その信号線L1をハイレベルに該当する電源電圧Vd(この例では5V)にプルアップするためのプルアップ抵抗Ruと、マイコン101の出力端子(出力ポート)Aから出力される通電信号に従って、プルアップ抵抗Ruへの通電を行う通電回路109とが設けられる。
【0009】
そして、通電回路109は、マイコン101からの通電信号がハイレベルの時にオンするNPNトランジスタTr1と、NPNトランジスタTr1のベースに上記通電信号を供給する電流制限用の抵抗R1と、NPNトランジスタTr1のコレクタと電源電圧Vdとの間に直列に接続された抵抗R2,R3と、その抵抗R2,R3同士の接続点にベースが接続され、エミッタが電源電圧Vdに接続され、コレクタがプルアップ抵抗Ruの信号線L1側とは反対側の端部に接続されたPNPトランジスタTr2とから構成されている。
【0010】
よって、この通電回路109では、マイコン101からの通電信号がハイレベルとなって、1段目のNPNトランジスタTr1がオンすると、2段目のPNPトランジスタTr2がオンして、プルアップ抵抗Ruに電源電圧Vdが印加され、そのプルアップ抵抗Ruへの通電が行われることとなる。
【0011】
このような従来例1の電子制御装置においては、図7に示すように、マイコン101が、間欠的に動作すると共に、その動作時毎に、後述する如く出力端子Aから通電回路109へハイレベルの通電信号を出力しながら入力端子B1から監視対象信号のレベルを読み込む、通電信号出力制御機能付きの信号読込処理を行い、更に、その処理で読み込んだレベルが前回値と今回値とで2回連続して同じであった場合にのみ、その今回値を監視対象信号の判断レベル(即ち、真にそうであると判断しているレベル)として更新記憶する、といったノイズ対策用のフィルタ処理を行う。そして、マイコン101は、図7の時刻t1に示すように、上記フィルタ処理の結果に基づき監視対象信号が特定のレベル(この例ではローレベル)になったことを検知すると(詳しくは、フィルタ処理による監視対象信号の判断レベルが、特定のレベルになったと判定すると)、動作を継続して所定の動作に該当する処理を行う。尚、図7において、“信号あり”とは、監視対象信号が、所定の動作を実施すべきことを指示する方の特定のレベルであることを意味しており、“信号なし”とは、監視対象信号が上記特定のレベルではないことを意味している。そして、このことは、後述する他の図面についても同様である。
【0012】
具体的に説明すると、まず、通電信号出力制御機能付きの信号読込処理とは、図7における()内に示すように、出力端子Aからハイレベルの通電信号を出力して、通電回路109のNPNトランジスタTr1をオンさせ、その時点から、事前に設定された信号読込タイミング時間Tmが経過した時に、入力端子B1のレベルを読み込み、その後、上記通電信号の出力を停止して(出力端子Aの出力レベルをローレベルに戻して)NPNトランジスタTr1をオフさせる、といった手順の処理である。そして、信号読込タイミング時間Tmは、信号線L1での容量分や通電回路109の動作遅れなどを考慮して、ハイレベルの通電信号が出力されてから信号線L1の状態が電気的に安定するまでの遅延時間以上の値に設定される。
【0013】
つまり、プルアップ抵抗Ruに電源電圧Vdを常時印加しておくと、そのプルアップ抵抗Ruに流れる電流が電子制御装置の消費電力を増大させる原因の一つになる。そこで、入力端子B1から信号レベルを読み込む際にだけ、プルアップ抵抗Ruへの通電(詳しくは、プルアップ抵抗Ruへの電源電圧Vdの印加)を行うようにして、無駄な消費電力を極力削減するのである。
【0014】
そして、マイコン101では、CPU103が、所定の動作停止命令を実行して、自分の動作(即ち、マイコンの本来の動作であるプログラム実行動作)を停止する共に、起床制御部107へ動作要求を出すと、起床制御部107が、事前にCPU101によってセットされているタイマ時間の計時を開始して、そのタイマ時間が経過した時に、CPU103を停止状態から動作状態へと起床させる。
【0015】
よって、従来例1の電子制御装置では、CPU103が、動作しなくても良い状態になったと判断すると、自分の動作を停止すると共に起床制御部107へ動作要求を出し、その後は、起床制御部107によって停止状態から動作状態へと起こされる毎に、上記通電信号出力制御機能付きの信号読込処理と上記フィルタ処理とを実行して、フィルタ処理の結果に基づき、監視対象信号が特定のレベルでないと判定したならば、動作しなくても良い状態であると判断して再び自分の動作を停止すると共に起床制御部107へ動作要求を出し、逆に、監視対象信号が特定のレベルであると判定したならば、動作状態を継続して必要な処理を実施する、といった動作を行うようにマイコン101のプログラム(即ち、CPU103が実行するプログラム)が設定される。
【0016】
つまり、このように設定すれば、監視対象信号が特定のレベルでない状態が継続している場合には、CPU103は、図7に示す如く、動作を停止してから起床制御部107で計時されるタイマ時間Ti(図7における「間欠動作の間隔Ti」)が経過すると一時的に動作して再びタイマ時間Tiだけ動作を停止する、といった具合に、定期的に動作と非動作(動作停止)とを繰り返す間欠動作を行うこととなる。そして、監視対象信号が特定のレベルになって、CPU103が、そのことを検知すると、そのまま動作を継続して、所定の動作に必要な処理を行うこととなる。
【0017】
この従来例1の電子制御装置によれば、マイコンの構成要素の中でも特に消費電力が大きいCPU103を、常時動作させるのではなく、間欠的に動作させることとなるため、その分、マイコンでの消費電力を小さく抑えることができ、延いては、電子制御装置全体での消費電力を抑えることができる。
【0018】
一方、監視対象信号がローアクティブ信号ではなく、ハイアクティブ信号である場合には、図6に示すように、そのハイアクティブ信号を伝搬する信号線L2が、電子制御装置内でプルダウン抵抗Rdにより接地電位へとプルダウンされることとなる。
【0019】
そして、そのプルダウンされた信号線L2は、例えば入力保護用の抵抗R4を介して、マイコン101の何れかの入力端子(この例では入力端子B2)に接続されることとなるが、この場合には、通電回路109が削除されると共に、マイコン101のCPU103は、入力端子B2から監視対象信号のレベルを読み込むための処理として、前述の通電信号出力制御は行わず(即ち、通電信号は出力せず)、ただ単に入力端子B2の信号レベルを読み込むだけである。尚、その他については、監視対象信号がローアクティブ信号である場合と同じである。
【0020】
つまり、ハイアクティブ信号の場合、その信号をハイレベルにする電力源は、電子制御装置の外部に存在することとなり、プルダウン抵抗Rdに流れる電流が電子制御装置の消費電力を直接増大させることはないからである。
また、監視対象信号が複数存在すると共に、それら監視対象信号として、ローアクティブ信号とハイアクティブ信号とが混在している場合には、各信号に応じた信号読込用の処理が並行して行われることとなる。
【0021】
[従来例2]
次に図8は、従来例2の電子制御装置を表す構成図である。尚、図8において、図6と同じものについては、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0022】
図8の電子制御装置では、電子制御装置の動作を制御するマイコンとして、動作速度が可変のマイコン201を用いている。即ち、このマイコン201は、CPU103及びI/Oポート105に加えて、CPU103により指示された周波数のクロックを生成して、そのクロックをCPU103の動作クロックとして出力する周波数制御回路203を備えている。
【0023】
そして、このマイコン201において、CPU103は、プログラムを実行している通常動作時には、周波数制御回路203から出力される動作クロックの周波数を通常の高い周波数(例えば数十MHz)に設定して、高速で動作するが、通常の動作が不要になったと判断すると、周波数制御回路203から出力される動作クロックの周波数を通常よりも低い周波数(例えば数MHz)に設定して、低速で動作する低消費電力状態になる。
【0024】
そして、CPU103は、図9に示すように、低速で動作している状態で、一定時間Tk(図9における「信号読込の間隔Tk」)毎に、入力端子から監視対象信号のレベルを読み込むと共に前述のフィルタ処理を実行し、図9の時刻t2に示す如く、そのフィルタ処理の結果に基づき監視対象信号が特定のレベルになったと判定したならば、動作速度を低速から高速に戻して、所定の動作に該当する処理を行う。
【0025】
このような従来例2の電子制御装置では、マイコン201のCPU103が通常時よりも低速で動作する期間が存在する分、消費電力を抑えることができる。
尚、この従来例2においても、従来例1と同様に、監視対象信号がローアクティブ信号である場合には、図8に示す如く前述の通電回路109が設けられ、更にマイコン201のCPU103は、図9の()内に示すように、監視対象信号のレベルを読み込むための処理として、前述の通電信号出力制御機能付きの信号読込処理を実行することとなる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例1,2では、マイコンのCPU103が動作することとなるため、消費電力の大幅な低減を実現するのが難しい。
特に、従来例1では、監視対象信号の検知遅れが問題とならない程度の短い時間毎(例えば数十ms毎)にCPU103を起床させて信号レベルの読み込みを実施しなければならず、消費電力を低減するには限界があり、従来例2では、CPU103が低速ではあるものの常時動作することとなるため、なおさら消費電力の低減効果が小さい。
【0027】
また、上記従来例1,2では、一定時間毎に信号を読み込むためのソフト処理が必要であり、前述したノイズ対策用のフィルタ処理や通電信号出力制御機能付きの信号読込処理を行うのであれば、更に処理負荷が増大する。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、監視対象信号がハイレベルとローレベルとの内の何れかである特定のレベルになると所定の動作を実施する、という信号連動機能を、より少ない消費電力で実現するのに好適なマイクロコンピュータを提供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のマイコン(マイクロコンピュータ)では、従来例1のマイコン101と同様に、CPUが所定の命令を実行することよって動作を停止できるようになっているが、特に本マイコンには、自動信号読込手段が設けられている。そして、この自動信号読込手段は、CPUが動作を停止している場合に、当該マイコンの所定の入力端子に供給される監視対象の二値信号(以下、監視対象信号という)のレベルを前記入力端子から一定時間毎に読み込んで判断し、その判断レベルが特定のレベルになると、CPUを停止状態から動作状態へと起床させる。尚、ここまでの点については、後述する請求項2,3の各マイコンについても同じである。
【0029】
よって、本マイコンによれば、特に消費電力が大きいCPUの動作を停止させたままで、監視対象信号が特定のレベルになったことを検知することができ、監視対象信号が特定のレベルになると所定の動作を実施する、という信号連動機能を、従来よりも格段に少ない消費電力で実現することができるようになる。
【0030】
つまり、CPUが、動作しなくても良い状態になったと判断すると自分の動作を停止し、その後、自動信号読込手段によって動作状態へと起こされたならば、所定の動作に該当する処理を実行する、といった具合にプログラムを設定することにより、CPUの動作期間を最小限にまで低減して、信号連動機能を実現することができるからである。
【0031】
また、自動信号読込手段は、監視対象信号のレベルを一定時間毎に読み込むように構成されているため、CPUの処理負荷を低減できる上に、耐ノイズ性にも優れている。つまり、上記入力端子への監視対象信号にノイズが重畳したとしても、入力端子から信号レベルを読み込むタイミング(所謂サンプリングタイミング)に同期してノイズが発生しない限り、誤検出をすることがないからである。
尚、請求項5に記載のように、自動信号読込手段は、前記一定時間がCPUによって(換言すればプログラムによって)設定されるように構成されていれば、入力端子から監視対象信号のレベルを読み込む間隔を任意に設定できるようになり、汎用性を高めることができる。
【0032】
ところで、自動信号読込手段は、前記入力端子から読み込んだレベルを、そのまま監視対象信号の判断レベル(即ち、当該自動信号読込手段が判断している監視対象信号のレベル)とする、というように構成しても良いが、前記入力端子から読み込んだレベルが予め定められた複数回分連続して同じであった場合にのみ、監視対象信号の判断レベルを今回読み込んだレベルに更新する、といったフィルタ処理を実施するように構成すれば、CPUの処理負荷を全く増加させることなく耐ノイズ性を更に向上させることができる。
【0033】
但し、このようなフィルタ処理を行うと、監視対象信号が実際に特定のレベルに変化してからそれを検知するまでの遅れ時間が大き目になる。
そこで、請求項1のマイコンでは、自動信号読込手段が、CPUからの指令に応じて(換言すればプログラムによって)、前記フィルタ処理を実施する動作モードM1と、前記フィルタ処理を実施せずに、前記入力端子から読み込んだレベルをそのまま監視対象信号の判断レベルとする動作モードM2とに、切替可能に構成されている。
【0034】
このような請求項1のマイコンによれば、耐ノイズ性を優先する場合には上記動作モードM1に設定し、検知速度(検知感度)を優先する場合には上記動作モードM2に設定すれば良く、高い汎用性が得られる。
【0036】
次に、請求項2のマイコンでは、自動信号読込手段は、前記入力端子から監視対象信号のレベルを読み込む前に、その入力端子に監視対象信号を供給する信号線をプルアップするプルアップ抵抗に電圧を印加するための通電信号を、当該マイコンの所定の出力端子から出力し、前記入力端子から監視対象信号のレベルを読み込んだら前記通電信号の出力を停止する、通電信号出力制御を実施するように構成されている。
【0037】
この請求項2のマイコンによれば、監視対象信号がローアクティブ信号であって、その監視対象信号の信号線が当該マイコンの外部でプルアップされる場合に、前述した通電信号出力制御機能付きの信号読込処理を行うことができる。そして、入力端子から信号レベルを読み込む際にだけ、プルアップ抵抗への電圧印加(延いては、プルアップ抵抗への通電)が行われることとなり、無駄な消費電力を極力削減することができるようになる。
【0038】
そして更に、請求項2のマイコンにおいて、自動信号読込手段は、前記通電信号を出力してから監視対象信号のレベルを読み込むまでの待ち時間(即ち、前述した図7,9の()内における信号読込タイミング時間Tmに相当する時間)が、CPU(換言すればプログラムによって)によって設定されるように構成されている。
【0039】
この請求項2のマイコンによれば、通電信号出力制御機能付きの信号読込処理を実施する場合に、上記待ち時間を、監視対象信号の信号線や当該マイコンの周辺回路の電気的特性に応じて適宜設定することができるため、高い汎用性が得られる。
【0040】
ところで、監視対象信号がハイアクティブ信号である場合や、監視対象信号がローアクティブ信号であるが、それの信号線のプルアップ抵抗に常時電圧を印加しておいても問題がない場合など、通電信号出力制御機能付きの信号読込処理が不要な場合には、通電信号を出力するための出力端子を実際に使用しなければ良い。但し、その場合には、出力端子が1つ無駄になってしまう。
【0041】
そこで、請求項3のマイコンでは、自動信号読込手段が、前記通電信号出力制御を実施する動作モードと、前記通電信号出力制御を実施しない動作モードとに、前記CPUからの指令に応じて(換言すればプログラムによって)設定可能に構成されている。
このような請求項3のマイコンによれば、通電信号出力制御機能付きの信号読込処理が不要な場合には、自動信号読込手段が通電信号出力制御を実施しないように設定しておくことにより、上記出力端子を他の用途に使用することができるようになる。
【0042】
次に、請求項4のマイコンでは、請求項1〜3のマイコンにおいて、自動信号読込手段が信号レベルの読み込みを行う入力端子は、CPUによって(換言すればプログラムによって)、当該マイコンの複数の端子のうちの何れかに設定されるようになっている。そして、このマイコンによれば、監視対象信号の入力端子を複数の端子の中から任意に選択することができるため、便利である。また更に、請求項2,3のマイコンについては、前述した通電信号を出力するための出力端子も複数の端子の中から任意に選択できるように構成すれば、より便利である。
一方、請求項1〜5のマイコンにおいて、請求項6に記載の如く、自動信号読込手段は、前記特定のレベル(即ち、CPUを起床させる方の監視対象信号のレベル)がCPUによって(換言すればプログラムによって)設定されるように構成すれば、監視対象信号がローレベルになった時に所定の動作を実施するローアクティブの場合と、監視対象信号がハイレベルになった時に所定の動作を実施するハイアクティブの場合との、両方に対応できるようになり、汎用性を高めることができる。
【0043】
次に、請求項7のマイコンは、上記請求項1〜6のマイコンにおいて、タイマ起床制御手段を備えている。そして、タイマ起床制御手段は、前述した従来例1のマイコン101に内蔵された起床制御部107と同様に、CPUからの動作要求を受けると、該CPUによって事前にセットされている時間(タイマ時間)の計時を開始して、その時間が経過した時に、CPUを停止状態から動作状態へと起床させる。
【0044】
このため、請求項7のマイコンでは、従来例1のマイコン101と同様に、CPUが、タイマ起床制御手段で計時される上記タイマ時間を事前にセットしておくと共に、自分の動作を停止する時にタイマ起床制御手段へ動作要求を出し、タイマ起床制御手段によって動作状態へと起こされると必要な処理を実行して、その処理が終わったら再び自分の動作を停止すると共にタイマ起床制御手段へ動作要求を出す、といった動作を行うようにプログラムを設定すれば、CPUは、動作を停止してから上記タイマ時間が経過すると起床して、その後、再びタイマ時間だけ動作を停止する、といった具合に、定期的に動作と非動作(動作停止)とを繰り返す間欠動作を行うことが可能になる。
【0045】
この請求項7のマイコンによれば、上記タイマ時間を、自動信号読込手段が監視対象信号のレベルを読み込む間隔(上記一定時間)よりも長い時間に設定すると共に、CPUが、動作を停止する時毎にタイマ起床制御手段へ動作要求を出すようにすれば、万一、信号線の断線などによって、監視対象信号が特定のレベルに変化せず、CPUが自動信号読込手段の作用によって起こされなくなったとしても、タイマ起床制御手段の作用により、CPUを定期的(上記タイマ時間毎)に起こすことができ、動作の信頼性及び安定性を向上させることができる。例えば、CPUが、停止状態から起床する毎に、当該マイコンの内部データ等をチェックして修復する処理を行うようにすれば、当該マイコンの動作が不安定になってしまうことを確実に防止することができる。
【0046】
尚、この場合、監視対象信号が本当に特定のレベルへ変化しない正常時においても、CPUは、タイマ起床制御手段の作用によって定期的に動作することとなるが、その起床間隔は、入力端子から監視対象信号のレベルを読み込まなければならない時間間隔よりも遙かに長く設定できるため、やはり、信号連動機能を従来よりも格段に少ない消費電力で実現することができる。
【0047】
次に、請求項8のマイコンでは、上記請求項1〜7のマイコンにおいて、自動信号読込手段には、CPUによって記憶内容が読み取り可能な読込結果記憶部が設けられている。そして、その読込結果記憶部には、当該自動信号読込手段による監視対象信号の判断レベルが記憶される。
【0048】
このような請求項8のマイコンによれば、CPUは、停止状態から動作状態へと起床した際に、上記読込結果記憶部の記憶内容を読み取って、今回起床した理由が監視対象信号の特定のレベルへの変化によるものか否かを確認することができるようになる。よって、処理の確実性及び信頼性を向上させることができる。また特に、請求項7のマイコンのように、自動信号読込手段とは別にCPUを起床させるための手段が設けられている場合には、CPUが起床した原因を特定することができるようになり、非常に有利である。
【0049】
次に、請求項9のマイコンでは、上記請求項8のマイコンにおいて、自動信号読込手段は、CPUからの指令により(換言すればプログラムにより)、CPUが動作をしている場合にも動作可能に構成されている。
このような請求項9のマイコンによれば、CPUが通常動作時において監視対象信号のレベルを把握するために実行しなければならない処理の負荷を軽減することができる。つまり、CPUは、自分が動作している通常動作時においても、自動信号読込手段を動作させて、上記読込結果記憶部から、自動信号読込手段による監視対象信号の判断レベルを任意のタイミングで読み取れば良いからである。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の電子制御装置について、図面を用いて説明する。
まず図1は、実施形態の電子制御装置1及びそれに搭載されたシングルチップマイコン2の構成を表す構成図である。尚、図1において、前述した図6と同じものについては、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。また、本実施形態の電子制御装置1は、信号線L1を介して供給される監視対象信号としてのローアクティブ信号が、特定のレベルとしてのローレベルになると、予め決められた所定の動作(例えばランプの点灯など)を実施する。
【0051】
図1に示すように、本実施形態の電子制御装置1には、当該装置1の動作を制御するシングルチップマイコン2が搭載されており、そのマイコン2の入力端子B1に上記信号線L1が接続されている。
そして更に、本実施形態の電子制御装置1には、従来例1(図6)の電子制御装置と同様に、一端が上記信号線L1に接続されて、その信号線L1をハイレベルに該当する電源電圧Vd(=5V)にプルアップするためのプルアップ抵抗Ruと、マイコン2の出力端子Aからハイレベルの通電信号が出力されている間、上記プルアップ抵抗Ruへの通電(詳しくは電源電圧Vdの印加)を行う通電回路109とが設けられている。
【0052】
次に、マイコン2は、基本的な構成要素として、プログラムに従い動作するCPU3と、プログラムや固定データが予め格納されるROM5と、CPU3による演算結果を一時記憶するためのRAM6と、当該マイコン2の端子を介して外部との信号の入出力を行うためのI/Oポート7とを備えている。
【0053】
そして更に、マイコン2は、当該マイコン2の外部に設けられる発振素子8と協同してCPU3の動作クロックであるメインクロック(本実施形態では数MHz〜数十MHz)を生成するメイン発振回路9及び該メイン発振回路9を制御する発振制御部11からなるメインクロック発生部13と、上記発振制御部11と協同して、主にCPU3を間欠的に動作(間欠動作)させるための制御を行う間欠動作制御部15と、CPU3からの指令に応じて動作して、当該マイコン2の端子から上記I/Oポート7を介して信号レベルを読み込む処理を一定時間毎に行う自動読込回路17と、当該マイコン2の外部に設けられる発振素子18と協同して上記メインクロックよりも周波数が低いサブクロック(本実施形態では数十KHz)を生成するサブ発振回路19とを備えている。
【0054】
そして、本実施形態のマイコン2において、上記発振制御部11と、間欠動作制御部15と、自動読込回路17との各々は、サブ発振回路19で常時生成されるサブクロックを受けて動作する。
尚、本実施形態では、自動読込回路17が、自動信号読込手段に相当し、発振制御部11と間欠動作制御部15とが、タイマ起床制御手段に相当している。
【0055】
ここで、CPU3は、前述した従来例1のCPU103と同様に、特定の動作停止命令を実行することによって自己の動作を停止することができるようになっている。そして、CPU3は、自ら動作を停止する時に(つまり、上記動作停止命令の実行時に)、間欠動作制御部15へ動作要求を出すようになっている。
【0056】
一方、間欠動作制御部15は、計時すべき時間(タイマ時間)がCPU3によってセットされる(書き込まれる)レジスタ15aを備えている。
そして、間欠動作制御部15は、通常時には、メインクロック発生部13の発振制御部11に動作指示を与えて、該発振制御部11にメイン発振回路9を動作させているが、CPU3からの上記動作要求を受けると(即ち、CPU3が動作を停止すると)、発振制御部11に停止指示を出力して、該発振制御部11にメイン発振回路9の動作を停止させると共に、CPU3により事前に上記レジスタ15aへセットされているタイマ時間の計時を開始し、そのタイマ時間が経過すると、発振制御部11に再び動作指示を出力して、該発振制御部11にメイン発振回路9の動作を再開させる。
【0057】
そして更に、間欠動作制御部15は、CPU3から上記動作要求を受けて、発振制御部11へ停止指示を出力した時に、自動読込回路17へ、CPU3の動作が停止したことを示す停止報知信号を出力する。尚、本実施形態において、上記停止報知信号は、極短いパルス幅のワンショットパルス信号である。
【0058】
また、メインクロック発生部13の発振制御部11は、上記間欠動作制御部15からの動作指示と停止指示とに応じて、メイン発振回路9の動作と非動作とを切り替えるが、特に、間欠動作制御部15からの動作指示を受けてメイン発振回路9の動作を開始させた際には、その時点からメインクロックの周波数が安定すると見なされる所定の発振安定待ち時間が経過した時に、CPU3へ、該CPU3を停止状態から動作状態へと起床させるためのRUN信号を出力する。
【0059】
尚、上記発振安定待ち時間は、メインクロックの周波数が確実に安定してからCPU3を起床させるために設けられており、サブクロックの数に基づいて計時される。そして、発振制御部11は、上記発振安定待ち時間がCPU3によってセットされる(書き込まれる)レジスタ11aを備えている。また、本実施形態において、発振制御部11は、上記RUN信号を、間欠動作制御部15から次に停止指示を受けるまで(つまり、CPU3の動作が停止してメイン発振回路9の動作を次に停止させる時まで)継続して出力するようになっている。そして、そのRUN信号は、自動読込回路17にも供給されるようになっており、自動読込回路17は、上記RUN信号に基づいて、CPU3が動作状態であるか否かを検知する。
【0060】
このような発振制御部11及び間欠動作制御部15を備えたマイコン2では、CPU3が、間欠動作制御部15のレジスタ15aへ事前にタイマ時間をセットしておくと共に、実行すべき処理がなくて動作を停止しても良いと判断すると、上記動作停止命令を実行して、自己の動作を停止すると共に間欠動作制御部15へ動作要求を出力する、といった具合にプログラムを設定すれば、図4の下段に示すようなCPU3の間欠動作(定期的に動作と非動作とを繰り返す動作)が実現されることとなる。
【0061】
即ち、CPU3が、動作を停止しても良いと判断して、自らの動作を停止すると共に間欠動作制御部15へ動作要求を出力すると、間欠動作制御部15が、発振制御部11に停止指示を出力してメイン発振回路9の動作を停止させると共に、レジスタ15aにセットされているタイマ時間の計時を開始し、そのタイマ時間が経過すると、発振制御部11に再び動作指示を出力してメイン発振回路9の動作を再開させることとなる。そして、その時点から、前述の発振安定待ち時間が経過すると、発振制御部11からCPU3へRUN信号が出力されて、CPU3が停止状態から動作状態へと起床することとなり、以後は、こうした動作が繰り返されることとにより、CPU3の間欠動作が実施される。
【0062】
一方、本実施形態のマイコン2において、間欠動作制御部15は、CPU3からの動作要求を受けて発振制御部11に停止指示を出力した際に、上記レジスタ15aにセットされているタイマ時間の値が0であった場合には、自動読込回路17から後述する起床要求が出力されるまで、メイン発振回路9の動作を停止させたままにし、自動読込回路17から起床要求が出力されると、発振制御部11に動作指示を出力して、該発振制御部11にメイン発振回路9及びCPU3の動作を再開させる。よって、本実施形態のマイコン2では、上記レジスタ15aに0がセットされるようにプログラムを設定すれば、CPU3を、自動読込回路17から起床要求が出力されるまで、停止状態のままにすることもできる。
【0063】
また、間欠動作制御部15は、レジスタ15aにセットされているタイマ時間を計時している最中に(つまり、CPU3が動作を停止してからタイマ時間が経過するまでの間に)、自動読込回路17から起床要求が出力された時にも、発振制御部11に動作指示を出力して、該発振制御部11にメイン発振回路9及びCPU3の動作を再開させる。
【0064】
そこで次に、自動読込回路17について説明する。
図2に示すように、自動読込回路17は、CPU3によって記憶内容が読み取り可能な読込結果記憶部17aと、マイコン2の複数の入力端子の内で当該回路17が信号レベルを読み込むべき端子を示す読込端子指令情報が、CPU3によって書き込まれる記憶部17bと、信号読込間隔(即ち、上記一定時間であり、信号レベルの読み込みを実施する時間間隔)Tkが、CPU3によって書き込まれる記憶部17cとを備えており、基本的には、記憶部17bに書き込まれた読込端子指令情報に該当する端子(以下、読込対象端子という)の信号レベルを、記憶部17cに書き込まれた一定時間Tk毎に読み込んで判断し、その判断したレベル(以下、判断レベルという)を上記読込結果記憶部17aに更新して記憶する。
【0065】
そして更に、自動読込回路17には、当該回路17のより詳細な動作内容を決定する様々な情報がCPU3によって書き込まれる他の記憶部17d〜17hも設けられている。
即ち、図2に示すように、自動読込回路17は、当該回路17の動作モードを、CPU3が動作を停止している場合に動作して、読込対象端子の信号の判断レベルが特定のレベルになるとCPU3を起床させるウェイクアップ動作モードと、CPU3が動作している場合に該CPU3と並行して動作するフリーラン動作モードとの、何れかに設定する1ビットのモード指令情報がCPU3によって書き込まれる記憶部17dと、上記特定のレベル(つまり、ウェイクアップ動作モードにおいてCPU3を起床させる方の入力レベル)がCPU3によって書き込まれる記憶部17eと、を備えている。
【0066】
そして、自動読込回路17は、上記記憶部17dのモード指令情報が、ウェイクアップ動作モードを示す値である場合(即ち、CPU3によって動作モードがウェイクアップ動作モードに設定された場合)には、CPU3が停止状態となって間欠動作制御部15から停止報知信号が出力されると動作を開始して、読込対象端子の信号レベルを、記憶部17cに書き込まれた一定時間Tk毎に読み込んで判断すると共に、その判断レベルを上記読込結果記憶部17aに更新記憶し、更に、その判断レベルが記憶部17eの入力レベル(特定のレベル)と一致すると、間欠動作制御部15へ前述の起床要求を出力して、メイン発振回路9の動作を再開させると共に、CPU3を停止状態から動作状態へと起床させる。そして更に、このウェイクアップ動作モードにおいて、自動読込回路17は、発振制御部11から前述のRUN信号が出力されると、CPU3が動作を再開したと判断して、自己の動作を停止する。
【0067】
また、自動読込回路17は、上記記憶部17dのモード指令情報が、フリーラン動作モードを示す値である場合(即ち、CPU3によって動作モードがフリーラン動作モードに設定された場合)には、CPU3からの動作指令に応じて動作し、上記の基本動作を行う。つまり、読込対象端子の信号レベルを、記憶部17cに書き込まれた一定時間Tk毎に読み込んで判断すると共に、その判断レベルを上記読込結果記憶部17aに更新記憶する。
【0068】
更に、自動読込回路17は、フィルタ処理機能の有り/無しを設定する1ビットのフィルタ処理指令情報がCPU3によって書き込まれる記憶部17fと、通電信号出力制御機能の有り/無しを設定する1ビットの通電信号出力制御指令情報がCPU3によって書き込まれる記憶部17gと、通電信号出力制御を実施する場合の信号読込タイミング時間Tm(請求項2の待ち時間に相当)がCPU3によって書き込まれる記憶部17hとを備えている。
【0069】
そして、自動読込回路17は、上記ウェイクアップ動作モードとフリーラン動作モードとの何れにおいても、上記記憶部17fのフィルタ指令情報が、フィルタ処理機能有りを示す値である場合(即ち、CPU3によってフィルタ処理を実施する動作モードに設定された場合)には、読込対象端子から読み込んだレベルが予め定められた複数回分(本実施形態では2回分)連続して同じであった場合にのみ、読込結果記憶部17aに記憶する読込対象信号の判断レベルを、今回読み込んだレベルに更新する、というノイズ対策用のフィルタ処理を実施する。逆に、上記記憶部17fのフィルタ指令情報が、フィルタ処理機能無しを示す値である場合(即ち、CPU3によってフィルタ処理を実施しない動作モードに設定された場合)には、読込対象端子から読み込んだレベルを、そのまま読込対象信号の判断レベルとして読込結果記憶部17aに記憶する。
【0070】
また更に、自動読込回路17は、上記記憶部17gの通電信号出力制御指令情報が、通電信号出力制御機能有りを示す値である場合(即ち、CPU3によって通電信号出力制御を実施する動作モードに設定された場合)には、読込対象端子から信号のレベルを読み込むタイミングよりも、上記記憶部17hに書き込まれている信号読込タイミング時間Tmだけ前のタイミングで、当該マイコン2の出力端子Aからハイレベルの通電信号を出力し、読込対象端子から信号のレベルを読み込んだら上記通電信号の出力を停止する、という通電信号出力制御を実施する。よって、この場合、自動読込回路17は、図3における()内に示す如く、出力端子Aからハイレベルの通電信号を出力して、通電回路109のNPNトランジスタTr1をオンさせ、その時点から上記記憶部17hの信号読込タイミング時間Tmが経過した時に、読込対象端子から信号レベルを読み込み、その後、上記通電信号の出力を停止してNPNトランジスタTr1をオフさせる、といった通電信号出力制御機能付きの信号読込処理を一定時間Tk毎に行うこととなる。
【0071】
逆に、自動読込回路17は、上記記憶部17gの通電信号出力制御指令情報が、通電信号出力制御機能無しを示す値である場合(即ち、CPU3によって通電信号出力制御を実施しない動作モードに設定された場合)には、上記のような通電信号出力制御を実施せず、出力端子Aを当該回路17の管理下から開放して、他の用途に使用できるようにする。
【0072】
ここで、本実施形態において、自動読込回路17の記憶部17bには、マイコン2の入力端子B1を示す読込端子指令情報が書き込まれている。これは、前述したように、本実施形態の電子制御装置1では、信号連動機能に該当する監視対象信号の信号線L1が、マイコン2の入力端子B1に接続されており、その入力端子B1を信号の読込対象端子とするためである。
【0073】
そして、記憶部17dには、モード指令情報として、ウェイクアップ動作モードを示す値が書き込まれており、記憶部17eには、CPU3を起床させる方の特定のレベルとして、ローレベルが書き込まれている。これは、前述したように、本実施形態の電子制御装置1では、信号線L1を介して供給される監視対象信号がローレベルになると、予め決められた所定の動作を実施する必要があるからである。
【0074】
また、記憶部17cには、信号読込間隔として例えば50msが書き込まれており、記憶部17fには、フィルタ処理指令情報として、フィルタ処理機能有りを示す値が書き込まれている。
そして更に、記憶部17gには、通電信号出力制御指令情報として、通電信号出力制御機能有りを示す値が書き込まれている。これは、前述したように、本実施形態の電子制御装置1では、信号線L1を介して供給される監視対象信号がローアクティブ信号であり、その信号線L1をプルアップするプルアップ抵抗Ruでの消費電力を極力削減するためである。また、記憶部17hには、信号読込タイミング時間Tmとして、マイコン2よりハイレベルの通電信号が出力されてから信号線L1の状態が電気的に安定するまでの遅延時間よりも若干長い値が書き込まれている。
【0075】
このような本実施形態のマイコン2において、CPU3は、少なくとも信号線L1を介して供給される監視対象信号がローレベルでない場合に、動作しなくても良い状態になったと判断して、自分の動作を停止する。
そして、CPU3が動作を停止すると、図3に示すように、自動読込回路17が、入力端子B1を信号の読込対象端子として、一定時間Tk毎に、上記通電信号出力制御機能付きの信号読込処理と上記フィルタ処理とを実施することとなる。
【0076】
そして、その後、信号線L1がスイッチ等を介し接地電位に接続されて、図3に示すように“信号あり”の状態になると、その時点から通電信号出力制御機能付きの信号読込処理及びフィルタ処理が2回実施された時刻taにて、自動読込回路17でのフィルタ処理による監視対象信号の判断レベル(即ち読込結果記憶部17a内のレベル)がローレベルとなり、自動読込回路17は、間欠動作制御部15へ起床要求を出力して、メイン発振回路9の動作を再開させると共に、CPU3を動作状態へと起床させる。
【0077】
そして、CPU3は、動作を再開すると、自動読込回路17の読込結果記憶部17aから監視対象信号の判断レベルを読み取り、その読み取ったレベルがローレベルならば、今回起床した理由が監視対象信号のローレベルへの変化によるものであると判断して、監視対象信号に関連して予め決められた所定の動作(例えばランプの点灯など)を実施するための制御処理を実行する。
【0078】
このような本実施形態のマイコン2によれば、特に消費電力が大きいCPU3とメイン発振回路9とを停止させたままで、監視対象信号が特定のレベルとしてのローレベルになったことを検知することができ、監視対象信号が特定のレベルになると所定の動作を実施する、という信号連動機能を、従来よりも格段に少ない消費電力で実現することができる。
【0079】
また、自動読込回路17は、フィルタ処理を実施するため、CPU3の処理負荷を全く増加させることなく、耐ノイズ性を向上させることができる。
尚、耐ノイズ性よりも、監視対象信号が特定のレベルになったことを検知する感度を優先する場合には、自動読込回路17の記憶部17fにフィルタ処理機能無しを示す値を書き込んで、自動読込回路17がフィルタ処理を実施しないように設定すればよい。
【0080】
そして更に、本実施形態のマイコン2は、タイマ起床制御手段としての間欠動作制御部15及び発振制御部11を備えており、既述したように、CPU3を、間欠動作制御部15のレジスタ15aにセットしたタイマ時間の間隔で間欠的に動作させることができる。
【0081】
よって、上記レジスタ15aに、自動読込回路17が監視対象信号のレベルを読み込む間隔(即ち、記憶部17cに書き込む信号読込間隔)よりも長いタイマ時間をセットしておけば、図4に例示するように、監視対象信号が特定のレベルにならないに状況が長い時間続いて、CPU3が自動読込回路17の作用により起こされなくなったとしても、間欠動作制御部15及び発振制御部11の作用により、CPU3を上記タイマ時間毎に起こすことができ、延いては、動作の信頼性及び安定性を向上させることができる。つまり、CPU3が、停止状態から起床する毎に、当該マイコン2の内部データ等をチェックして修復あるいは初期化する処理を行うようにすれば、当該マイコン2の動作が不安定になってしまうことを確実に防止することができるからである。
【0082】
また、本実施形態のマイコン2において、自動読込回路17は、記憶部17dに書き込むモード指令情報によって、CPU3と並行して動作するフリーラン動作モードに設定することができる。
このため、CPU3が通常動作時において監視対象信号のレベルを把握するために実行しなければならない処理の負荷を軽減することができる。
【0083】
つまり、図5に示すように、CPU3は、自分が動作している通常動作時において、自動読込回路17の動作モードをフリーラン動作モードに設定すると共に、自動読込回路17へ動作指令を与えて、該自動読込回路17に前述の基本動作を行わせ、その自動読込回路17による監視対象信号の判断レベルを上記読込結果記憶部17aから任意のタイミングで読み取れば良いからである。
【0084】
一方更に、自動読込回路17では、記憶部17bに書き込む読込端子指令情報によって、信号レベルを読み込む対象の端子(読込対象端子)を任意に選択することができ、また、CPU3を起床させる監視対象信号の入力レベルも、記憶部17eに書き込むレベルによって、ハイレベルとローレベルとの何れにも設定することができる。そして更に、自動読込回路17では、記憶部17gに書き込む通電信号出力制御指令情報によって、通電信号出力制御を実施するか否かを任意に設定することができる。
【0085】
よって例えば、図1においてマイコン2の入力端子B2に接続される信号線L2に生じるハイアクティブ信号が監視対象信号であると共に、その信号がローレベルからハイレベルになると、予め決められた所定の動作を実施しなければならない場合には、上記記憶部17bに、入力端子B2を示す読込端子指令情報を書き込むと共に、記憶部17eに、CPU3を起床させる方の特定のレベルとしてハイレベルを書き込み、更に、記憶部17gには、通電信号出力制御指令情報として、通電信号出力制御機能無しを示す値を書き込めばよい。
【0086】
そして更に、自動読込回路17では、記憶部17cに書き込む値によって、信号読込間隔Tkを任意に設定することができ、また、記憶部17hに書き込む値によって、通電信号出力制御における信号読込タイミング時間Tmを任意に設定することができる。
【0087】
このため、本実施形態のマイコン2は、非常に高い汎用性を有する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態のマイコン2において、通電回路109へ通電信号を出力するための出力端子も、複数の端子の中から任意に選択できるように構成すれば、汎用性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の電子制御装置及びマイコンの構成を表す構成図である。
【図2】 マイコン内の自動読込回路を説明するブロック図である。
【図3】 マイコンにおいて、自動読込回路がCPUを停止状態から動作状態へと起床させる場合の動作を表す説明図である。
【図4】 マイコンの使用例を説明する説明図である。
【図5】 マイコンの他の使用例を説明する説明図である。
【図6】 従来例1の電子制御装置を表す構成図である。
【図7】 従来例1の電子制御装置の作用を説明する説明図である。
【図8】 従来例2の電子制御装置を表す構成図である。
【図9】 従来例2の電子制御装置の作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…電子制御装置 2…マイコン(マイクロコンピュータ)
A…出力端子 B1,B2…入力端子 3…CPU 5…ROM
6…RAM 7…I/Oポート 8,18…発振素子
9…メイン発振回路 11…発振制御部 13…メインクロック発生部
15…間欠動作制御部 11a,15a…レジスタ 17…自動読込回路
19…サブ発振回路 109…通電回路 L1,L2…信号線
Ru…プルアップ抵抗 Rd…プルダウン抵抗
Tr1…NPNトランジスタ Tr2…PNPトランジスタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a microcomputer, and particularly suitable for configuring an electronic control device that performs a predetermined operation when a binary signal to be monitored reaches a specific level that is one of a high level and a low level. Related to a microcomputer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, in an electronic control device mounted on a vehicle, when the door of the vehicle is opened and the binary switch signal from the door switch reaches the level indicating “door open”, the lamp is turned on, When a binary operation request signal from another device reaches the level indicating “operation request”, communication with the device is started, and so on, the binary signal from the outside is high level and low level. Often, it is configured to perform a predetermined action when a certain level is reached. The binary signal is a binary amplitude signal that is either high level or low level.
[0003]
In order to realize the above function (that is, a function of performing a predetermined operation when a binary signal from the outside reaches a specific level, hereinafter referred to as a signal interlocking function). In addition, a microcomputer that controls the operation of the electronic control device (hereinafter referred to as a microcomputer) inputs the level of an external binary signal (hereinafter also referred to as a monitoring target signal) corresponding to the signal interlocking function to an input terminal (input). When the signal level is periodically read from the port) and it is detected that the signal level has reached a predetermined level, processing corresponding to a predetermined operation is performed.
[0004]
In addition, for example, in an electronic control device mounted on a vehicle, the signal interlocking function may have to be realized when the engine is stopped when the battery is not charged. For this reason, it is necessary to realize the signal interlocking function with less power consumption.
Therefore, the conventional electronic control apparatus employs the following [Conventional Example 1] or [Conventional Example 2] configuration and method in order to realize the above-described signal interlocking function with low power consumption (current consumption). .
[0005]
[Conventional example 1]
First, FIG. 6 is a block diagram showing the electronic control device of the first conventional example.
In the following description, the low active signal is a signal generated in a signal line pulled up to a power supply voltage corresponding to a high level by a resistor in the electronic control unit, and the signal line is connected via a switch or the like. It is a low active signal that becomes low level when connected to the ground potential. Conversely, a high active signal is a signal generated on a signal line that is pulled down to the ground potential by a resistor in the electronic control unit. When the signal line is connected to the power supply voltage via a switch or the like, the high active signal is high. It is a highly active signal that becomes level. And here, the monitoring target signal corresponding to the signal interlocking function is a low active signal, and when the signal becomes a low level, a predetermined operation is performed. Further, as shown in FIG. It is assumed that the signal is input to the input terminal (input port) B1 of the
[0006]
As shown in FIG. 6, the electronic control device of Conventional Example 1 includes a CPU (that is, a central processing unit including an instruction decoding unit and a calculation unit) 103 that operates according to a program as a microcomputer that controls the operation of the device. In addition to the I /
[0007]
In the
[0008]
Furthermore, this electronic control device has one end connected to the signal line L1 and a pull-up resistor Ru for pulling up the signal line L1 to a power supply voltage Vd (5 V in this example) corresponding to a high level. And an
[0009]
The
[0010]
Therefore, in this
[0011]
In such an electronic control device of Conventional Example 1, as shown in FIG. 7, the
[0012]
Specifically, the signal reading process with the energization signal output control function first outputs a high level energization signal from the output terminal A as shown in () in FIG. The NPN transistor Tr1 is turned on, and when a preset signal read timing time Tm has elapsed since that time, the level of the input terminal B1 is read, and then the output of the energization signal is stopped (the output terminal A of This is a process of a procedure of turning off the NPN transistor Tr1 by returning the output level to a low level. The signal read timing time Tm is electrically stable after a high level energization signal is output in consideration of the capacity of the signal line L1 and the operation delay of the
[0013]
That is, if the power supply voltage Vd is always applied to the pull-up resistor Ru, the current flowing through the pull-up resistor Ru becomes one of the causes for increasing the power consumption of the electronic control device. Therefore, only when the signal level is read from the input terminal B1, the energization to the pull-up resistor Ru (specifically, the application of the power supply voltage Vd to the pull-up resistor Ru) is performed, thereby reducing unnecessary power consumption. To do.
[0014]
In the
[0015]
Therefore, in the electronic control device of Conventional Example 1, when the
[0016]
That is, if the setting is made in this way, and the state where the monitoring target signal is not at a specific level continues, the
[0017]
According to the electronic control device of the conventional example 1, since the
[0018]
On the other hand, when the monitoring target signal is not a low active signal but a high active signal, as shown in FIG. 6, the signal line L2 that propagates the high active signal is grounded by a pull-down resistor Rd in the electronic control unit. It will be pulled down to the potential.
[0019]
The pulled-down signal line L2 is connected to one of the input terminals (in this example, the input terminal B2) of the
[0020]
That is, in the case of a high active signal, the power source for setting the signal to a high level exists outside the electronic control device, and the current flowing through the pull-down resistor Rd does not directly increase the power consumption of the electronic control device. Because.
Further, when there are a plurality of monitoring target signals and a low active signal and a high active signal are mixed as the monitoring target signals, signal reading processing corresponding to each signal is performed in parallel. It will be.
[0021]
[Conventional example 2]
Next, FIG. 8 is a block diagram showing an electronic control device of Conventional Example 2. In FIG. 8, the same components as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0022]
In the electronic control device of FIG. 8, a
[0023]
In the
[0024]
Then, as shown in FIG. 9, the
[0025]
In such an electronic control device of Conventional Example 2, the power consumption can be reduced by the amount of time during which the
In the conventional example 2, as in the conventional example 1, when the monitoring target signal is a low active signal, the above-described
[0026]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional examples 1 and 2, since the
In particular, in the first conventional example, the
[0027]
Further, in the above-described conventional examples 1 and 2, a software process is required for reading a signal at regular intervals, and if the above-described filter process for noise suppression and the signal reading process with the energization signal output control function are performed. Further, the processing load increases.
The present invention has been made in view of such problems, and has a signal interlocking function of performing a predetermined operation when a monitoring target signal becomes a specific level which is one of a high level and a low level. An object of the present invention is to provide a microcomputer suitable for realizing low power consumption.
[0028]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
In the microcomputer according to
[0029]
Therefore, according to the present microcomputer, it is possible to detect that the monitoring target signal has reached a specific level while stopping the operation of the CPU having particularly high power consumption. The signal interlocking function of performing the above operation can be realized with much less power consumption than in the past.
[0030]
In other words, if the CPU determines that it is not necessary to operate, it stops its own operation, and then, if it is caused to enter the operating state by the automatic signal reading means, the processing corresponding to the predetermined operation is executed. This is because, by setting the program such as, the signal operation function can be realized by reducing the operation period of the CPU to the minimum.
[0031]
Further, since the automatic signal reading means is configured to read the level of the monitoring target signal at regular intervals, the processing load on the CPU can be reduced and the noise resistance is also excellent. In other words, even if noise is superimposed on the monitoring target signal to the input terminal, false detection will not occur unless noise is generated in synchronization with the timing of reading the signal level from the input terminal (so-called sampling timing). is there.
As described in
[0032]
By the way, the automatic signal reading means is configured such that the level read from the input terminal is directly used as the judgment level of the monitoring target signal (that is, the level of the monitoring target signal judged by the automatic signal reading means). You may ,in front Only when the level read from the input terminal is continuously the same for a plurality of predetermined times, the filter processing such as updating the judgment level of the monitoring target signal to the level read this time is performed. For example, the noise resistance can be further improved without increasing the CPU processing load.
[0033]
However, when such a filtering process is performed, the delay time from when the monitoring target signal actually changes to a specific level until it is detected becomes large.
Therefore, the
[0034]
[0036]
Next, the claim 2 In the microcomputer, the automatic signal reading means applies a voltage to a pull-up resistor that pulls up a signal line that supplies the monitoring target signal to the input terminal before reading the level of the monitoring target signal from the input terminal. An energization signal output control is performed in which an energization signal is output from a predetermined output terminal of the microcomputer and the output of the energization signal is stopped when the level of the monitoring target signal is read from the input terminal.
[0037]
This claim 2 According to the microcomputer, when the monitoring target signal is a low active signal and the signal line of the monitoring target signal is pulled up outside the microcomputer, the signal reading process with the energization signal output control function described above is performed. It can be carried out. Only when the signal level is read from the input terminal, voltage is applied to the pull-up resistor (and energized to the pull-up resistor), and wasteful power consumption can be reduced as much as possible. become.
[0038]
And further claims 2 In this microcomputer, the automatic signal reading means waits until the level of the monitoring target signal is read after the energization signal is output (that is, the signal reading timing time Tm in FIGS. 7 and 9 described above). Is configured to be set by a CPU (in other words, by a program).
[0039]
This claim 2 According to the microcomputer, when the signal reading process with the energization signal output control function is performed, the waiting time is appropriately set according to the electrical characteristics of the signal line of the monitoring target signal and the peripheral circuit of the microcomputer. High versatility can be obtained.
[0040]
by the way , Supervisor When the target signal is a high active signal, or when the target signal is a low active signal, but there is no problem even if a voltage is always applied to the pull-up resistor of the signal line, the energization signal output If signal reading processing with a control function is not required, the output terminal for outputting the energization signal may not be actually used. However, in that case, one output terminal is wasted.
[0041]
Therefore, the claim 3 In the microcomputer, the automatic signal reading means is responsive to a command from the CPU (in other words, by a program) in an operation mode in which the energization signal output control is performed and an operation mode in which the energization signal output control is not performed. It is configured to be configurable.
Such claims 3 According to the microcomputer, when the signal reading process with the energization signal output control function is not required, the automatic signal reading means is set so as not to perform the energization signal output control, so that the output terminal is set to other It becomes possible to use it for a use.
[0042]
Next, in the microcomputer of claim 4, In the microcomputer of Claims 1-3, The input terminal from which the automatic signal reading means reads the signal level is set by the CPU (in other words, by the program) to one of a plurality of terminals of the microcomputer. According to this microcomputer, the input terminal for the monitoring target signal can be arbitrarily selected from a plurality of terminals, which is convenient. Furthermore, the microcomputer according to claims 2 and 3 is more convenient if the output terminal for outputting the energization signal described above can be arbitrarily selected from a plurality of terminals.
On the other hand, in the microcomputer according to any one of
[0043]
Next, the
[0044]
For this reason, the
[0045]
This
[0046]
In this case, even when the monitoring target signal does not really change to a specific level, the CPU operates periodically by the action of the timer wake-up control means, but the wake-up interval is monitored from the input terminal. Since the level of the target signal can be set much longer than the time interval at which the level of the target signal must be read, the signal interlocking function can be realized with much less power consumption than in the past.
[0047]
Next, the claim 8 In the microcomputer of
[0048]
Such claims 8 According to the microcomputer, when the CPU wakes up from the stop state to the operation state, the CPU reads the storage contents of the read result storage unit, and the reason for the wakeup this time is due to the change of the monitoring target signal to a specific level. It becomes possible to confirm whether or not. Therefore, the certainty and reliability of processing can be improved. In particular, the
[0049]
Next, the claim 9 In the microcomputer of the above, 8 In the microcomputer, the automatic signal reading means is configured to be operable even when the CPU is operating in accordance with a command from the CPU (in other words, by a program).
Such claims 9 According to this microcomputer, it is possible to reduce the processing load that the CPU must execute in order to grasp the level of the monitoring target signal during normal operation. That is, the CPU can read the judgment level of the monitoring target signal by the automatic signal reading means at any timing from the reading result storage unit by operating the automatic signal reading means even during the normal operation in which the CPU is operating. Because it is good.
[0050]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an electronic control device according to an embodiment to which the present invention is applied will be described with reference to the drawings.
First, FIG. 1 is a configuration diagram illustrating the configuration of an
[0051]
As shown in FIG. 1, the
Further, in the
[0052]
Next, the microcomputer 2 includes, as basic components, a CPU 3 that operates according to a program, a
[0053]
Further, the microcomputer 2 cooperates with the oscillation element 8 provided outside the microcomputer 2 to generate a main clock (several MHz to several tens of MHz in the present embodiment) that is an operation clock of the CPU 3, and
[0054]
In the microcomputer 2 of the present embodiment, each of the
In the present embodiment, the
[0055]
Here, the CPU 3 can stop its own operation by executing a specific operation stop command in the same manner as the
[0056]
On the other hand, the intermittent
The intermittent
[0057]
Further, when the intermittent
[0058]
The
[0059]
The oscillation stabilization wait time is provided to wake up the CPU 3 after the main clock frequency is reliably stabilized, and is counted based on the number of sub-clocks. The
[0060]
In the microcomputer 2 including the
[0061]
That is, when the CPU 3 determines that the operation may be stopped and stops its own operation and outputs an operation request to the intermittent
[0062]
On the other hand, in the microcomputer 2 of the present embodiment, when the intermittent
[0063]
Further, the intermittent
[0064]
Next, the
As shown in FIG. 2, the
[0065]
Further, the
That is, as shown in FIG. 2, the
[0066]
When the mode command information in the
[0067]
The
[0068]
Further, the
[0069]
Then, the
[0070]
Furthermore, the
[0071]
On the contrary, the
[0072]
Here, in the present embodiment, read terminal command information indicating the input terminal B1 of the microcomputer 2 is written in the
[0073]
A value indicating the wake-up operation mode is written as mode command information in the
[0074]
Further, for example, 50 ms is written as a signal reading interval in the
Further, a value indicating that the energization signal output control function is present is written in the
[0075]
In such a microcomputer 2 of this embodiment, the CPU 3 determines that it is not necessary to operate at least when the monitoring target signal supplied via the signal line L1 is not at a low level, Stop operation.
When the CPU 3 stops operating, as shown in FIG. 3, the
[0076]
After that, when the signal line L1 is connected to the ground potential via a switch or the like and becomes a “signal present” state as shown in FIG. 3, a signal reading process and a filtering process with an energization signal output control function are performed from that point. Is performed twice at time ta, the judgment level of the signal to be monitored by the filter processing in the automatic reading circuit 17 (that is, the level in the reading
[0077]
When the operation is resumed, the CPU 3 reads the judgment level of the monitoring target signal from the reading
[0078]
According to the microcomputer 2 of the present embodiment as described above, it is detected that the monitoring target signal has become a low level as a specific level while the CPU 3 and the main oscillation circuit 9 with particularly large power consumption are stopped. The signal interlocking function of performing a predetermined operation when the monitoring target signal reaches a specific level can be realized with much less power consumption than in the past.
[0079]
Further, since the
In addition, when giving priority to the sensitivity of detecting that the monitoring target signal has reached a specific level rather than noise resistance, a value indicating no filtering function is written in the
[0080]
Further, the microcomputer 2 of this embodiment includes an intermittent
[0081]
Therefore, if a timer time longer than the interval at which the
[0082]
Further, in the microcomputer 2 of the present embodiment, the
For this reason, it is possible to reduce the processing load that the CPU 3 has to execute in order to grasp the level of the monitoring target signal during the normal operation.
[0083]
That is, as shown in FIG. 5, the CPU 3 sets the operation mode of the
[0084]
On the other hand, the
[0085]
Thus, for example, in FIG. 1, a high active signal generated on the signal line L2 connected to the input terminal B2 of the microcomputer 2 is a monitoring target signal, and when the signal changes from low level to high level, a predetermined predetermined operation is performed. Is to be written, the read terminal command information indicating the input terminal B2 is written in the
[0086]
Further, in the
[0087]
For this reason, the microcomputer 2 of this embodiment has very high versatility.
As mentioned above, although one Embodiment of this invention was described, it cannot be overemphasized that this invention can take a various form.
For example, in the microcomputer 2 of the above embodiment, if the output terminal for outputting the energization signal to the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram illustrating configurations of an electronic control device and a microcomputer according to an embodiment.
FIG. 2 is a block diagram illustrating an automatic reading circuit in a microcomputer.
FIG. 3 is an explanatory diagram illustrating an operation when an automatic reading circuit wakes up a CPU from a stopped state to an operating state in a microcomputer.
FIG. 4 is an explanatory diagram for explaining an example of use of a microcomputer.
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining another use example of a microcomputer;
FIG. 6 is a configuration diagram illustrating an electronic control device of Conventional Example 1.
FIG. 7 is an explanatory diagram for explaining the operation of the electronic control device of Conventional Example 1;
FIG. 8 is a configuration diagram illustrating an electronic control device of Conventional Example 2.
FIG. 9 is an explanatory diagram for explaining the operation of the electronic control device according to the second conventional example.
[Explanation of symbols]
1 ... Electronic control unit 2 ... Microcomputer
A ... Output terminal B1, B2 ... Input terminal 3 ...
6 ...
9 ...
15 ... Intermittent
19 ...
Ru: Pull-up resistor Rd: Pull-down resistor
Tr1 ... NPN transistor Tr2 ... PNP transistor
Claims (9)
前記CPUが動作を停止している場合に、当該マイクロコンピュータの所定の入力端子に供給される監視対象の二値信号(以下、監視対象信号という)のレベルを前記入力端子から一定時間毎に読み込んで判断し、その判断レベルが特定のレベルになると、前記CPUを停止状態から動作状態へと起床させる自動信号読込手段を備え、
更に、前記自動信号読込手段は、
前記入力端子から読み込んだレベルが予め定められた複数回分連続して同じであった場合にのみ、前記監視対象信号の判断レベルを今回読み込んだレベルに更新する、フィルタ処理を実施する動作モードと、前記フィルタ処理を実施せずに、前記入力端子から読み込んだレベルをそのまま前記監視対象信号の判断レベルとする動作モードとに、前記CPUからの指令に応じて切替可能に構成されていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。A microcomputer including a CPU that operates according to a program, and the CPU can stop the operation by executing a predetermined instruction,
When the CPU stops operating, the level of a binary signal to be monitored (hereinafter referred to as a monitoring target signal) supplied to a predetermined input terminal of the microcomputer is read from the input terminal at regular intervals. And when the determination level reaches a specific level, the CPU includes an automatic signal reading means for waking up the CPU from the stopped state to the operating state,
Further, the automatic signal reading means includes
Only when the level read from the input terminal is continuously the same for a plurality of predetermined times, the judgment mode of the monitoring target signal is updated to the level read this time, an operation mode for performing a filtering process, Without being subjected to the filtering process, it is configured to be switchable to an operation mode in which the level read from the input terminal is set as the determination level of the monitoring target signal as it is according to a command from the CPU;
A microcomputer characterized by.
前記CPUが動作を停止している場合に、当該マイクロコンピュータの所定の入力端子に供給される監視対象の二値信号(以下、監視対象信号という)のレベルを前記入力端子から一定時間毎に読み込んで判断し、その判断レベルが特定のレベルになると、前記CPUを停止状態から動作状態へと起床させる自動信号読込手段を備え、
更に、前記自動信号読込手段は、
前記入力端子から前記監視対象信号のレベルを読み込む前に、前記入力端子に前記監視対象信号を供給する信号線をプルアップするプルアップ抵抗に電圧を印加するための通電信号を当該マイコンの所定の出力端子から出力し、前記入力端子から前記監視対象信号のレベルを読み込んだら前記通電信号の出力を停止する、通電信号出力制御を実施すると共に、前記通電信号を出力してから前記監視対象信号のレベルを読み込むまでの待ち時間が、前記CPUによって設定されるように構成されていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。A microcomputer including a CPU that operates according to a program, and the CPU can stop the operation by executing a predetermined instruction,
When the CPU stops operating, the level of a binary signal to be monitored (hereinafter referred to as a monitoring target signal) supplied to a predetermined input terminal of the microcomputer is read from the input terminal at regular intervals. And when the determination level reaches a specific level, the CPU includes an automatic signal reading means for waking up the CPU from the stopped state to the operating state,
Further, the automatic signal reading means includes
Before reading the level of the monitoring target signal from the input terminal, an energization signal for applying a voltage to a pull-up resistor that pulls up a signal line that supplies the monitoring target signal to the input terminal Output from the output terminal, and when the level of the monitoring target signal is read from the input terminal, the output of the energization signal is stopped, the energization signal output control is performed, and the monitoring target signal is output after the energization signal is output. The waiting time until the level is read is configured to be set by the CPU,
A microcomputer characterized by.
前記CPUが動作を停止している場合に、当該マイクロコンピュータの所定の入力端子に供給される監視対象の二値信号(以下、監視対象信号という)のレベルを前記入力端子から一定時間毎に読み込んで判断し、その判断レベルが特定のレベルになると、前記CPUを停止状態から動作状態へと起床させる自動信号読込手段を備え、
更に、前記自動信号読込手段は、
前記入力端子から前記監視対象信号のレベルを読み込む前に、前記入力端子に前記監視対象信号を供給する信号線をプルアップするプルアップ抵抗に電圧を印加するための通電信号を当該マイコンの所定の出力端子から出力し、前記入力端子から前記監視対象信号のレベルを読み込んだら前記通電信号の出力を停止する、通電信号出力制御を実施する動作モードと、前記通電信号出力制御を実施しない動作モードとに、前記CPUからの指令に応じて設定可能に構成されていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。A microcomputer including a CPU that operates according to a program, and the CPU can stop the operation by executing a predetermined instruction,
When the CPU stops operating, the level of a binary signal to be monitored (hereinafter referred to as a monitoring target signal) supplied to a predetermined input terminal of the microcomputer is read from the input terminal at regular intervals. And when the determination level reaches a specific level, the CPU includes an automatic signal reading means for waking up the CPU from the stopped state to the operating state,
Further, the automatic signal reading means includes
Before reading the level of the monitoring target signal from the input terminal, an energization signal for applying a voltage to a pull-up resistor that pulls up a signal line that supplies the monitoring target signal to the input terminal An operation mode in which the output of the energization signal is stopped when the level of the monitoring target signal is read from the input terminal and the energization signal output control is performed, and an operation mode in which the energization signal output control is not performed. And being configured to be settable in accordance with a command from the CPU,
A microcomputer characterized by.
前記自動信号読込手段が信号レベルの読み込みを行う入力端子は、前記CPUによって、当該マイクロコンピュータの複数の端子のうちの何れかに設定されること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。 The microcomputer according to any one of claims 1 to 3,
Input terminals before Symbol automatic signal reading means to read the signal level, by the CPU, it is set to any of a plurality of terminals of the microcomputer,
A microcomputer characterized by.
前記自動信号読込手段は、前記一定時間が前記CPUによって設定されるように構成されていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。The microcomputer according to any one of claims 1 to 4,
The automatic signal reading means is configured so that the predetermined time is set by the CPU;
A microcomputer characterized by.
前記自動信号読込手段は、
前記特定のレベルが前記CPUによって設定されるように構成されていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。The microcomputer according to any one of claims 1 to 5,
The automatic signal reading means is
The specific level is configured to be set by the CPU;
A microcomputer characterized by.
前記CPUからの動作要求を受けると、該CPUによって事前にセットされている時間の計時を開始して、その時間が経過した時に、前記CPUを停止状態から動作状態へと起床させるタイマ起床制御手段を備えていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。The microcomputer according to any one of claims 1 to 6,
Upon receiving an operation request from the CPU, timer wake-up control means for starting the time measurement set in advance by the CPU and wake-up the CPU from the stop state to the operation state when the time has elapsed. Having
A microcomputer characterized by.
前記自動信号読込手段には、
当該自動信号読込手段による前記監視対象信号の判断レベルが記憶されると共に、前記CPUによって記憶内容が読み取り可能な読込結果記憶部が設けられていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。The microcomputer according to any one of claims 1 to 7,
The automatic signal reading means includes
The determination level of the monitoring target signal by the automatic signal reading means is stored, and a reading result storage unit that can read the stored content by the CPU is provided,
A microcomputer characterized by.
前記自動信号読込手段は、
前記CPUからの指令により、該CPUが動作をしている場合にも動作可能に構成されていること、
を特徴とするマイクロコンピュータ。The microcomputer according to claim 8,
The automatic signal reading means is
It is configured to be operable even when the CPU is operating according to a command from the CPU.
A microcomputer characterized by.
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