JP3993679B2 - セメント用収縮低減剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はセメントに混和することにより優れたひびわれ防止効果が得られるセメント用収縮低減剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
セメントと水との混練物は、凝結時には水和反応による自己収縮により、また凝結後の乾燥時には脱水に伴い、それぞれ体積が減少し、収縮するという性質を有する。これらの収縮のうち、前者の自己収縮は比較的材令初期(4時間〜7日)に生ずる現象で、高強度コンクリート等の水/結合材比が小さいセメント組成物に特に起こり易く、材令初期のひびわれ発生の原因となる。また、後者の乾燥時における収縮は、セメント、モルタル又はコンクリートの使用におけるひびわれの最大の原因となるものである。
【0003】
斯かるひびわれ、特に乾燥時のひびわれを防止する方法として、従来、セメントを水と混練する際に、(i)セメント膨張材を添加する;(ii)練り混ぜにおいて用いる水の量を減らすことを目的とし、界面活性作用を有する減水剤を添加する;(iii)収縮低減剤を添加する、等の方法が取られている。
【0004】
しかし、前記(i)の方法は、乾燥収縮を防止するために膨張材を多量に配合した場合には過大膨張が発生し、逆に膨張材量が少ないと所定の膨張量が得られず、乾燥収縮を補償できないという問題があり、膨張量のコントロールが極めて困難である。また、前記(ii)の方法は、練り混ぜ水量が減る分だけ乾燥収縮も低減されるものの、十分な練り混ぜ水量の低減化作用を有していないため、ひびわれを満足に防止し得るものではない。また前記(iii)の収縮低減剤としては、炭素数1〜4のアルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル(特公昭56−51148号)やアルキレンオキシドが付加された2〜8個の活性水素を有する化合物(特公平1−53214号)などが知られているが、そのいずれも界面活性作用が弱く、また十分なひびわれ防止効果を得るためには混練時にかなりの使用量を要するなどの欠点がある。このように上記(i)〜(iii)のいずれの方法を用いても十分な乾燥ひびわれ防止効果を発現するには到っていない。
【0005】
また、自己収縮によるひびわれ防止については、これまで、あまり検討されていないが、この防止手段としては収縮低減剤を添加する方法が考えられる。しかし、従来使用されている上記の収縮低減剤は、乾燥収縮を低減する効果はあるが、自己収縮の低減効果は不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、界面活性作用を備え、優れたひびわれ防止効果が得られるセメント用収縮低減剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる実状において、本発明者らは、前記課題を解決すべく種々検討した結果、下記一般式で表わされる化合物が、自己収縮及び乾燥収縮の何れにも優れた防止効果を有することを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、一般式(1)
【0009】
【化2】
R1-O-(AO)nSO3X (1)
【0010】
〔式中、R1 は炭素数1〜24の一価アルコール残基を示し、Aはエチレン基、プロピレン基及びブチレン基から選ばれる1種又は2種以上を示すが、ブチレン基単独の場合を除く、Xは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムを示し、nは3〜200の数を示す〕
で表わされる化合物を含有するセメント用収縮低減剤を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のセメント用収縮低減剤において、特に自己収縮の防止を目的とする場合には、(1)式中、R1 が炭素数3〜24の一価のアルコール残基で、nが3〜100の数で表わされる化合物が好ましい。
【0012】
一般式(1)中、R1 で示される炭素数1〜24の一価アルコール残基となる一価アルコールとしては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール及びオキソ法による炭素数11〜15の合成アルコールなどの直鎖アルコール;並びに2−ブチルオクタノール、2−ブチルデカノール2−ヘキシルドデカノール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルデカノール2−ヘキシルデカノール、2−オクチルデカノール、2−デシルテトラデカノール(以上コンデア社製イソホール)及び炭素数12〜14のセカンダリアルコール等の分岐鎖アルコールが挙げられる。
【0013】
これらのアルコールのうち、特に好ましいものとしては、オクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール等の直鎖高級アルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルデカノール等の2位置換アルコールが挙げられる。
【0014】
また、一般式(1)中、Aは、エチレン基、プロピレン基及びブチレン基が挙げられるが、エチレン基及び/又はプロピレン基が好ましい。また、一般式(1)においてAOで示されるアルキレンオキシドの付加モル数nは、3〜200であるが、好ましくは5〜60、特に好ましくは10〜30であり、nが3〜200の範囲外となると、セメントに混和しても収縮低減効果が少なく、セメント組成物中に空気を連行することがある。またAOは、エチレンオキシド(以下、「EO」という)又はプロピレンオキシド(以下、「PO」という)の単独重合したものでもよく、EO、PO及びブチレンオキシド(以下、「BO」という)から選ばれる2種又は3種をランダム又はブロック状に付加したものでもよい。このような種々のAOに対し、付加モル数nの好ましい範囲も変化する。すなわち、EOを単独で付加させる場合、nは5〜60が好ましく、より好ましくは10〜30である。POを単独で付加させる場合、nは3〜30が好ましい。EOとPOを併用した場合、nは5〜50モルでかつEO/PO付加モル比が90/10〜30/70の範囲が好ましい。EOとBOを併用した場合、nは5〜40モルでかつEO/BO付加モル比が90/10〜40/60の範囲が好ましい。POとBOを併用した場合、nは5〜15モルでかつPO/BO付加モル比が80/20〜50/50の範囲が好ましい。EO、PO及びBOを併用した場合、nは3〜40モルでかつEO/(PO+BO)付加モル比が80/20〜40/60の範囲が好ましい。
また、AOの付加は、ランダム状でもブロック状でもセメントの収縮低減効果が得られるが、空気連行防止効果の観点からランダム状が好ましい。
【0015】
一般式(1)中、Xとしては、水素原子、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、アンモニウム、炭素数1〜6のアルカノールアンモニウムが挙げられる。このうち、炭素数1〜6のアルカノールアンモニウムとしては、例えばモノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウムが挙げられる。Xとしては、アルカリ金属原子、アンモニウムが好ましい。
【0016】
一般式(1)で表される化合物は、例えば次の反応式に従って製造することができる。
【0017】
【化3】
【0018】
〔式中、R1 、A、X及びnは前記と同じものを示す〕
【0019】
すなわち、一般式(1)で表わされる化合物は、炭素数1〜24の一価アルコール(4)にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサイド(但しブチレンオキサイド単独はない)(3)を付加反応せしめ、得られたポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル(2)に硫酸化剤を反応させ、更にこのポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステルをアルカリで中和することにより容易に得ることができる。
ここで用いる硫酸化剤としては、クロルスルホン酸、無水硫酸、スルファミン酸等の公知の硫酸化剤が挙げられる。また中和に用いるアルカリは、苛性ソーダ、苛性カリ、水酸化リチウム、アンモニア水、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
【0020】
上記の方法により得られた生成物が、未反応物、副生物等の不純物を含む場合、そのままで用いることもできるが、公知の精製手段により精製して用いるのが好ましい。
【0021】
化合物(1)は、後記実施例に示すようにセメント、モルタル、コンクリート等の水硬性セメント製品の自己収縮及び乾燥収縮を低減し、ひびわれを防止する効果が優れているので、各種のセメント用収縮低減剤として使用できる。
【0022】
本発明のセメント用収縮低減剤には、化合物(1)の他、各種セメント混和剤、例えばナフタリンスルホン酸のホルマリン縮合物、オキシカルボン酸塩、リグニンスルホン酸塩等のAE減水剤を配合することができ、これらAE減水剤の併用は収縮低減効果を更に高めるので好ましい。
【0023】
本発明に係るセメント用収縮低減剤をセメント組成物に添加する場合の配合量は、収縮低減効果及び強度の点からセメント100重量部に対し化合物(1)として0.05〜8重量部が好ましく、0.2〜3重量部がより好ましい。
【0024】
本発明の収縮低減剤はポルトランドセメント、各種混合セメント、膨張セメント、急硬セメント、アルミナセメント等のすべての水硬性セメントに用いることができる。従って、セメント組成物の構成成分としては、このような水硬性セメント100重量部に対し、化合物(1)を好ましくは0.05〜8重量部配合する他は、一般のセメント組成物と同様の成分を概ね同程度含むものである。即ち、化合物(1)及びセメントに加えてセメント100重量部に対し、通常水30〜150重量部及び骨材50〜500重量部を含むものである。ここで骨材としては、砂、砂利に加えてフライアッシュやスラグ等を用いることもできる。ただし、フライアッシュやスラグ等は砂や砂利とともに用いるのが好ましい。更に、他の各種セメント混和剤を配合することもできる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
製造例1
1l容量のオートクレーブにラウリルアルコール93g、及び触媒として水酸化カリウム1.5gを加え、窒素置換を行った後、窒素ガスを導入しながら徐々に昇温して120〜130℃で30分間減圧脱水を行った。オートクレーブを密閉しエチレンオキシド440gとプロピレンオキシド280gの混合物を温度120〜140℃、圧力0.3〜0.5Mpaで1時間を要して圧入し、更に同条件で30分間熟成した後35℃まで冷却し、淡黄色油状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル810gを得た。
次いで、1l容量の四つ口フラスコにポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル700gを仕込み、クロルスルホン酸50gを温度20〜30℃にて2時間を要して徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し1時間脱塩化水素を行いポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル硫酸エステル735gを得た。
この硫酸エステルを3.2%水酸化ナトリウム水溶液730gで中和し、有効成分約50%の淡黄色液状の化合物(1)1455gを得た。
【0027】
製造例2
1l容量のオートクレーブにラウリルアルコール20.6g及び触媒として水酸化カリウム1.6gを加え、窒素置換を行った後、窒素ガスを導入しながら徐々に昇温して120〜130℃で30分間減圧脱水を行った。
オートクレーブを密閉しエチレンオキサイド392gとプロピレンオキサイド387gの混合物を温度120〜140℃、圧力0.3〜0.5Mpaで1時間を要して圧入し、更に同条件で30分間熟成した後35℃まで冷却し、淡黄色油状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル790gを得た。
次いで、1l容器の四つ口フラスコにポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル700gを仕込みクロルスルホン酸12gを温度20〜30℃で1時間を要して滴下した後、窒素ガスを導入し1時間脱塩化水素を行いポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル硫酸エステル709gを得た。この硫酸エステルを0.7%水酸化ナトリウム水溶液700gで中和し、有効成分50%の単黄色液状の表2記載の化合物(11)1392gを得た。
【0028】
製造例3
下記表1〜表4に示す化合物2〜10及び12〜19を製造例1又は2に準じて製造した。
【0029】
実施例1(モルタルでの乾燥収縮防止効果)
普通ポルトランドセメント及び豊浦標準砂を使用し、セメント:砂比=1:2、水:セメント比=6:10(重量比)とし、表1〜表3に示す化合物(1)〜(19)をそれぞれセメント100重量部に対し0.5重量部配合し、化合物(1)〜(14)を配合したものをセメント組成物(A1〜A14)(本発明品)、化合物(15)〜(19)を配合したものをセメント組成物(B1〜B5)及び収縮低減剤無添加のものをセメント組成物(B)とした(比較品)。次いで、JIS R−5201に準じてモルタルミキサーを用いて混練し、4×4×16cmの型枠中に流し込んだ。材令1日で脱型し、材令7日迄20℃で水中養生し、以後20℃、相対湿度60%の条件下に放置した。材令28日の圧縮強度をJIS R−5201に準じて測定した。また、乾燥開始後から材令7日及び28日の乾燥収縮率をコンパレーター法を用いて、長さ変化として測定し、%で表した。更に、空気連行量をJIS A−1116により測定した。結果を表1〜表4に示す。
なお、化合物(10)は参考例であって、特許請求の範囲に包含されるものではない。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
実施例2、比較例1(コンクリートでの乾燥収縮防止効果)
下記式で示される化合物をセメント100重量部に対し1重量部添加し、最大寸法25mmの骨材を用い、表4に示す配合でコンクリートを練混ぜ10×10×40cmの供試体を作成、材令7日迄20℃で水中養生した。以後20℃、相対湿度60%の条件下に放置し、乾燥開始後から材令1、3、7、14、21、28日の乾燥収縮率をコンパレーター法を用いて、長さ変化として測定し、%で表わした(実施例2)。
【0035】
【化4】
【0036】
また、比較として収縮低減剤を加えない以外は実施例2と同様にして供試体を作成し、実施例2と同一条件で養生・放置し(表5)、乾燥収縮率を測定した(比較例1)。
結果を表6に示す。
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
表6より、本発明の収縮低減剤を用いれば乾燥収縮率が半分以下に低減されることがわかる。
【0040】
実施例3(モルタルでの自己収縮防止効果)
水:セメント比=2.5:10(重量比)とし、これに表6に示す化合物(1)〜(19)をそれぞれセメント100重量部に対し1重量部及び高性能AE減水剤(秩父小野田(株)製:コアフローNP−55)を1重量部配合し、化合物(1)〜(14)を配合したものをセメント組成物(C1〜C14)(本発明品)とし、化合物(15)〜(19)を配合したものをセメント組成物(D1〜D5)及び収縮低減剤無添加のものをセメント組成物(D)とした(比較品)。
JIS R−5201に準じてモルタルミキサーを用いて混練し、混練後の試料を容量1lの密閉樹脂容器に注入し、防水被覆した長さ60mmの埋め込み型ひずみゲージを用いて、セメントペースト注入直後から材令7時間、及び材令7日までの自己収縮量を測定した。結果を表7に示す。
なお、化合物(10)は参考例であって、特許請求の範囲に包含されるものではない。
【0041】
【表7】
【0042】
表7より、本発明の収縮低減剤を用いたときの自己収縮量は、無添加の場合と比較し1/3以下に低減されることがわかる。
【0043】
【発明の効果】
本発明セメント用収縮低減剤は、優れた自己収縮低減作用及び乾燥収縮低減作用を有し、セメント組成物にこれを含有させることにより、その凝結時及び硬化乾燥時における収縮を低減でき、ひびわれを防止できる。
Claims (5)
- 一般式(1)
R1-O-(AO)nSO3X (1)
〔式中、R1 は炭素数1〜24の一価アルコール残基を示し、Aはエチレン基、プロピレン基及びブチレン基から選ばれる2種以上であって、エチレン基及びプロピレン基の組み合わせ、又はエチレン基、プロピレン基及びブチレン基の組み合わせを示し、Xは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムを示し、nは3〜200の数を示す。Aがエチレン基及びプロピレン基の組み合わせである場合、エチレンオキシド/プロピレンオキシド付加モル比は90/10〜30/70であり、Aがエチレン基、プロピレン基及びブチレン基の組み合わせである場合、エチレンオキシド/(プロピレンオキシド+ブチレンオキシド)付加モル比は80/20〜40/60である。〕
で表わされる化合物を含有するセメント用収縮低減剤。 - 一般式(1)において、R 1 が分岐鎖アルコール残基である請求項1記載のセメント用収縮低減剤。
- 一般式(1)において、R 1 が2位置換アルコール残基である請求項2記載のセメント用収縮低減剤。
- 一般式(1)において、Aがエチレン基及びプロピレン基の組み合わせである場合、nは5〜50であり、Aがエチレン基、プロピレン基及びブチレン基の組み合わせである場合、nは3〜40である請求項1〜3のいずれかに記載のセメント用収縮低減剤。
- 一般式(1)で表される化合物におけるAOの付加が、ランダム重合である請求項1〜4のいずれかに記載のセメント用収縮低減剤。
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