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JP3990760B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP3990760B2
JP3990760B2 JP04825897A JP4825897A JP3990760B2 JP 3990760 B2 JP3990760 B2 JP 3990760B2 JP 04825897 A JP04825897 A JP 04825897A JP 4825897 A JP4825897 A JP 4825897A JP 3990760 B2 JP3990760 B2 JP 3990760B2
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の4色フルカラーの画像形成装置(例えば、複写機、レーザービームプリンタ)に装着される像担持体は、例えば、金属ドラムの表面に感光層を設けて構成されており、プリント開始信号により、一定方向に回転駆動される。回転駆動された像担持体は、帯電器に帯電バイアスを印加することにより、表面が一定の電位まで均一にチャージアップされる。さらに、コントローラからの信号に基づいて、特定の波長の光を像担持体表面に照射(露光)する。光照射位置はチャージダウンするため、像担持体表面に静電潜像が形成される。つづいて、イエローのトナーが充填されて像担持体に対向配置されたイエローの現像器に一定の現像バイアスを印加し、所定の電荷を付与されたトナーを、像担持体上の静電潜像に付着させてトナー像として可視化(現像)する。つづいて、像担持体に隣接して配置され、像担持体とほぼ同速度で移動する中間転写体(例えば、中間転写ベルト)に像担持体上のトナーと逆極性の1次転写バイアスを印加することにより、像担持体上のトナー像は、中間転写体に1次転写される。
【0003】
上述の1次転写工程において、中間転写体に転写されないで像担持体上に残った1次転写残トナーは、クリーニング装置によって除去される。クリーニング装置は、像担持体の回転方向に対してカウンタで当接させたクリーニングブレード(クリーニング部材)を備えており、像担持体上の1次転写残トナーを機械的に掻き取る。
【0004】
以上の行程をイエロー以外の他の色、すなわち、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーについても繰り返すことにより、中間転写体上に4色のトナー像を重ねる。
【0005】
その後で、中間転写体に対向配置した2次転写装置にトナー像と逆極性の2次転写バイアスを印加し、この状態で、中間転写体と2次転写装置との間に紙等の転写材を挿通させることにより、中間転写体上の4色のトナー像を一括して転写材に2次転写する。その際、中間転写体上に残った2次転写残トナーは、中間転写体クリーナ部材によって除去する。中間転写体のクリーニングには、中間転写体にブレードやブラシを当接させて、機械的に2次転写残トナーを掻き取る方法や2次転写残トナーを逆帯電して、中間転写体と像担持体との当接部において、像担持体に再転写する方法などがある。
【0006】
4色のトナー像が2次転写された転写材は、定着装置に搬送され、ここで加熱加圧を受けて表面にトナー像が定着される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、像担持体表面に付着した転写残トナー(1次転写残トナー及び2次転写残トナーの双方をいう。以下同じ)は、像担持体の移動方向に対してカウンタに取り付けたクリーニングブレードによって除去する。像担持体が定速度で動いている状態(以下適宜「通常回転状態」という)においては、像担持体とクリーニングブレードとが互いに一定の緊張状態にあり、像担持体とブレードの間に隙間は存在しないので、像担持体表面に付着した転写残トナーをきれいに除去することが可能である。
【0008】
しかしながら、像担持体の回転駆動を停止するときや開始するときには、像担持体とクリーニングブレードとの間は通常とは異なった状態になる。具体的な例として以下のような違いがある。通常回転状態においては、像担持体とクリーニングブレードとの間には、動摩擦係数による摩擦力が加わるが、像担持体の駆動開始時には、静摩擦係数による摩擦力が加わる。これら状態の急激な変化に伴うショックにより、クリーニングブレードのびびりが発生する。これにより、像担持体とクリーニングブレードの間に隙間が発生し、クリーニングブレード近傍に溜まっている転写残トナーが隙間から一時的にクリーニングブレードをすり抜けてしまうという現象が発生する。このようにして、転写残トナーがクリーニングブレードをすり抜けると、すり抜けた転写残トナーは、中間転写体に転写され、最終的には、中間転写体から転写材上に転写されて画像不良を発生するという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、像担持体の駆動開始時にクリーニング部材(上述ではクリーニングブレード)をすり抜けた転写残トナーが転写材上には転写されて画像不良を起こすことを防止するようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、トナー像を担持する移動可能な感光体と、帯電領域内の前記感光体表面を帯電する帯電部材と、光照射位置において前記感光体表面を露光して前記感光体の帯電電位を下げて静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置と、転写バイアスを受けて前記感光体上の転写位置の前記トナー像を転写材または中間転写体に転写する転写部材と、前記感光体表面の移動方向に対してカウンタで前記感光体表面に当接し、前記感光体上の転写残トナーを除去するクリーニングブレードと、を有する画像形成装置において、前記感光体が停止している時に前記クリーニングブレードが当接する前記感光体表面の位置を当接部とすると、前記感光体の移動開始後、初めて前記当接部が前記帯電領域に到達する時には前記帯電部材に前記転写バイアスとは逆極性のバイアス印加されていて、初めて前記当接部が前記光照射位置に到達する時には前記露光装置により露光が行われ、初めて前記当接部が前記転写位置に到達する時には前記転写部材に、前記転写バイアスとは逆極性の電圧印加されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る本発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記帯電部材に印加するバイアスは、直流電圧に交流電圧を重畳しているものである、ことを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る本発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記帯電部材にバイアスを印加する電源が、前記転写部材に前記転写バイアスとは逆極性の電圧を印加することを特徴とする、ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
参考例1〉
図1は、本発明に係る画像形成装置の参考例1の概略構成を示す縦断面図、また、図2(a)、(b)は同じく参考例1の特徴的な部分の動作を示す図である。
【0016】
図1に示す画像形成装置は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)を備えている。感光ドラム1は、アルミシリンダ1aの外周面(表面)に感光層1bを塗布して構成されている。感光層1bは、通常は絶縁体であり、特定の波長の光を照射することにより、導電体となるような特徴を有している。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に回転駆動される。
【0017】
感光ドラム1の上方には、感光ドラム1表面を均一に帯電する帯電部材として帯電ローラ2が配置されている。帯電ローラ2は金属の芯金2aを中抵抗の弾性ゴム2b等で覆った構造をしている。実用的には、過電流流れ込み、感光ドラム1との固着等の感光ドラム1に対するダメージ防止のための層を幾層か設けたものを用いるのがよい。帯電ローラ2は感光ドラム1に対して従動回転させる。帯電ローラ2の芯金2aにしきい値以上のDCバイアスを印加すると、帯電ローラ2と感光ドラム1との近傍で放電が発生する。それにより、感光ドラム1は帯電ローラ2に印加したバイアスと同極性に帯電する。バイアスを印加するとき、同時にACバイアスを印加すると、感光ドラム1表面をより均一に帯電することができる。ACバイアスのVPP、周波数は帯電ローラ2の抵抗等により変化するが、VPPが1〜3kV、周波数が500〜3000Hz程度がよいといわれている。また、環境変動により弾性ゴム2bの抵抗は変化する。常に感光ドラム1表面を均一に帯電するためには、ACバイアスは、定電流制御にするとよい。その際の電流IACは、500〜3000μA程度とするのがよい。本参考例では、DCバイアスは負極性とする。印加電圧は、−350〜−800V程度とするのがよい。本参考例で示した帯電ローラ2を用いると、感光ドラム1表面はDC印加バイアスとほぼ同程度の電位になる。以後、このときの感光ドラム1上の表面電位を暗部電位VD という。
【0018】
帯電ローラ2により一定の負の電位に保たれた感光ドラム1表面に露光装置3を用い、コントローラ(不図示)からの信号に基づいて、光照射することにより、静電潜像が形成される。すなわち、感光ドラム1上の光照射位置の感光ドラム1表面は導電体となり、感光ドラム1の表面電位の絶対値が下がるのである。光源としては、半導体レーザーやLED等が考えられる。光照射位置の感光ドラム1上の表面電位が−50〜−250V程度になるように光量を制御するとよい。以後、このときの感光ドラム1上の表面電位を明部電位VL という。
【0019】
その後、現像装置4のイエロー現像器4Yにより、感光ドラム1上の静電潜像を可視化する。これは、以下のようにして行う。ロータリ4aが回転することにより、イエロー現像器4Yが感光ドラム1と対向する現像位置N1 に配置される。イエロー現像器4Y内には、イエロー現像剤(以下「トナー」という)が蓄えられている。イエロー現像器4Y内のイエロートナーは、イエロー現像器4Y内にある部材との摺擦により、常に、負に帯電するようにする。そして、負に帯電したイエロートナーを、感光ドラム1と隣接して配置され、感光ドラム1の回転方向(矢印R1方向)に対して、順方向に回転しているスリーブ4bに薄層コートする。一般に、スリーブ4bは金属ローラでできている。このとき、スリーブ4bに暗部電位VD と明部電位VL との間の適当なバイアス(以下「現像バイアス」という)を印加する。これにより、感光ドラム1とスリーブ4bとの間に電界を発生させ、感光ドラム1上の明部電位VL 部分に対応するスリーブ4b上のトナーだけが、感光ドラム1上に飛び散り、現像が完了する。しかしながら、この方式をとると、感光ドラム1上の暗部電位VD 部分にも余分なトナーが付着してしまうことがよくある。現像バイアスに、同時にACバイアスを印加すると、トナーを、スリーブ4bと感光ドラム1との間を何度も、行ったり来たりさせながら収束させることができ、DC成分だけを印加したときよりもきれいに現像できる。すなわち、AC成分を同時に印加したときの方が、感光ドラム1上の暗部電位VD 部分に余分なトナーが付着するのを制御できる。よって、通常は、現像バイアスは、AC+DCバイアスを用いる。
【0020】
感光ドラム1に対して、転写装置5の中間転写ベルト5aが当接配置されている。感光ドラム1上に付着したトナーは、中間転写ベルト5aの裏面における感光ドラム1との対向部に当接配置した1次転写ローラ5eに正のDCバイアスを印加することにより、感光ドラム1と1次転写ローラ5eとの間の1次転写位置T1 に発生する電界により、感光ドラム1上の負極性のイエロートナーが中間転写ベルト5a上に1次転写される。1次転写ローラ5eは、金属の芯金とこれを覆う中抵抗(106 〜1010Ω・cm程度)の弾性体で構成されている。また、中間転写ベルト5aとしては、主に、ゴム材料、又は樹脂材料が用いられる。代表的なものに、ゴムでできた基層(ゴム層)の上に中抵抗の表層をコートしたものがある。ゴム層には、伸縮防止のため、金属の芯体を埋め込んでもよい。中間転写ベルト5aは駆動ローラ5b、2次転写対向ローラ5c、テンションローラ5dの3本のローラにより支持されており、適当なテンションが維持されるようになっている。駆動ローラ5bを駆動させることにより中間転写ベルト5aは感光ドラム1に対して順方向(矢印R5方向)にほぼ同速度で回転する。
【0021】
上述の1次転写において、感光ドラム1から中間転写ベルト5aにトナーを100%移し替える(1次転写する)ことはできず、多少のトナーが1次転写残トナーとして感光ドラム1表面に残ってしまう。この1次転写残トナーをそのまま放置すると、感光ドラム1の次の回転で中間転写ベルト5aに転写され、画像の乱れが発生する。これを防止するため、本参考例では、クリーニング装置6を設け、感光ドラム1の回転方向に対してカウンタの向きで、クリーニングブレード6aを当接し、1次転写残トナーを感光ドラム1から機械的に除去するということを行う。このとき、クリーニングブレード6aの当接部と感光ドラム1との当接部における接線との角度が0〜20°、クリーニングブレード6aの感光ドラム1に対する線圧が20〜100g/cm程度とするのがよい。クリーニングブレード6aとしては、ウレタンゴムを金属板金で支持したものがよく用いられる。
【0022】
以上の行程の後、ロータリ4aが回転し、順次にマゼンタ現像器4M、シアン現像器4C、ブラック現像器4Bが感光ドラム1と対向する現像位置N1 に配置され、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーについて同様の動作を繰り返し行い、中間転写ベルト5a上に4色のトナー像を重ねる。
【0023】
その後、中間転写ベルト5aを挟んで2次転写対向ローラ5cに対向配置した2次転写ローラ5fを中間転写ベルト5aに当接させ、トナーと逆極性のバイアスを印加し、その状態で、中間転写ベルト5aと2次転写ローラ5fの間の2次転写位置T2 に紙等の転写材Pを通紙させることにより、中間転写ベルト5a上に担持されていた4色のトナー像を一括して転写材Pに2次転写する。転写材Pは、給紙カセット7に収納されていたものが、搬送ローラ8等によってガイド部材9に添って搬送され、中間転写ベルト5a上の4色のトナー像に同期するようにして2次転写位置T2 に供給される。2次転写において、4色のトナーの帯電量に違いががあると、各色での転写性が異なってしまうので、必要に応じて、2次転写前にコロナ帯電器5h等で中間転写ベルト5a上のトナーを再帯電して、各色のトナーの帯電量を揃えるということを行ってもよい。2次転写ローラ5fは、金属の芯金とこれを覆う中抵抗(106 〜1010Ω・cm程度)の弾性体で構成されている。
【0024】
上述の2次転写において、中間転写ベルト5a上のトナーのすべてが転写材P上に転写されるわけではなく、その一部が2次転写残トナーとして中間転写ベルト5a上に残る。この2次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニングローラ5gにより除去する。中間転写ベルトクリーニングローラ5gは中間転写ベルト5aを挟んで2次転写対向ローラ5cに対向して配置されており、2次転写開始と同時に中間転写ベルト5aに当接させ、放電開始しきい値以上の正のDCバイアスを印加して2次転写残トナーを正に帯電する。正に帯電された2次転写残トナーは感光ドラム1と中間転写ベルト5aの間の1次転写位置T1 において、感光ドラム1表面電位と1次転写ローラ5eに印加する正のDCバイアスによって形成される電界により、感光ドラム1に再転写される。中間転写ベルトクリーニングローラ5gは金属の芯金を中抵抗の弾性ゴム層で覆って構成されている。実用的には、過電流流れ込み、中間転写ベルト5aとの固着等の中間転写ベルト5aに対するダメージ防止のための層を何層か設けたものを用いるのがよい。
【0025】
トナー像が2次転写された転写材Pは、搬送ベルト10によって定着装置11に搬送され、ここで定着ローラ11aと加圧ローラ11bとによって加熱加圧されて表面にトナー像が定着される。トナー像定着との転写材Pは、上方に搬送され、排紙ローラ12によって排紙トレイ13上に排出される。
【0026】
ところで、カラーの画像形成装置では、4色のトナーを重ねて、色を再現するため、使用する環境の変化、プリント枚数等の諸条件によって画像濃度が変動すると、本来の正しい色調が得られなくなってしまう。
【0027】
そこで、本参考例では、感光ドラム1上に濃度検知用トナー像(パッチ)を試験的にそれぞれ作成し、それらの濃度を感光ドラム1に隣接させて配置した光学式の濃度検知センサ15で検出し、その検出結果から現像バイアスの値にフィードバックをかける画像濃度制御を行うようにしている。濃度検知センサ15はLEDの発光素子、フォトダイオードの受光素子で構成されており、発光素子からの赤外光を感光ドラム1上のパッチに感光ドラム1に対して45°の角度で照射し、そこからの乱反射光を感光ドラム1に対して垂直になるように配置した受光素子で測定することによりパッチの濃度を測定するようにしている。トナーの飛散等により、濃度検知センサ15が汚れると濃度制御の精度が低下するため、濃度検知センサ15はなるべくトナーの飛散の影響が少ない位置に配置するの好ましい。具体的には、図1に示したように現像装置4の正反対の位置に配置するのがよい。実際の濃度制御の実行は、プリント100枚おき程度に行うのがよい。パッチが乱れるのを防止するため、感光ドラム1から中間転写ベルト5aを離間させる機構を設けておいて、濃度制御の実行時には感光ドラム1から中間転写ベルト5aを離間させるようにしておく。
【0028】
さて、感光ドラム1上の駆動を停止または開始するときには、感光ドラム1とクリーニングブレード6aの当接状態の急激な変化に伴うショックにより、クリーニングブレード6aのびびりが発生する。これにより、感光ドラム1とクリーニングブレード6aとの間に隙間が発生し、クリーニングブレード6a近傍に溜まっていた転写残トナー(1次転写残トナー及び2次転写残トナーの双方をいう)が一時的にクリーニングブレード6aをすり抜けてしまうという現象が発生する。これらすり抜けた転写残トナーが1次転写位置T1 において中間転写ベルト5aに転写されてしまうのを防止するために、本参考例では図2(a)、(b)に示すように転写装置5を動作させる。画像形成装置本体(以下単に「本体」という)の立上げ時及びプリントアウト終了時に、図2(a)に示すように、1次転写ローラ5eを感光ドラム1から離れる方向(同図では下方)に移動させ、感光ドラム1から中間転写ベルト5aを離間させる。そして、プリントアウト開始後、感光ドラム1と中間転写ベルト5aを離間したまま感光ドラム1を回転駆動し、本体停止時においてクリーニングブレード6aが当接する感光ドラム1上の当接部A(以下単に「当接部A」という)が、中間転写ベルト5aとの対向位置Bを通過した後、同図(b)に示すように、1次転写ローラ5eを感光ドラム1に向けて移動し、感光ドラム1に中間転写ベルト5aを当接させて、先に述べた画像データ印字の所定の行程を開始する。あるいは、本体立上げ時及びプリントアウト終了時には感光ドラム1と中間転写ベルト5aを当接させておいて、当接部Aが中間転写ベルト5aとの対向位置Bを通過する前に感光ドラム1から中間転写ベルト5aを離間させるという動作を行ってもよい。
【0029】
このように本体を制御することにより、感光ドラム1の駆動停止時及び開始時における急激な変化に伴うショックによりクリーニングブレード6aがびびり、一時的な転写残トナーのすり抜けが発生しても、それらの転写残トナーが中間転写ベルト5aに転写されるのを防止することができる。
【0030】
参考例2
図3、図4(a)、(b)を参照して、本発明に係る画像形成装置の参考例2について説明する。なお、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、及び定着装置11等は、参考例1と同じ構成とする。
【0031】
参考例2では、画像濃度制御を中間転写ベルト5a上で行う。中間転写ベルト5a上で行うことにより、環境の変化等に伴う1次転写効率のばらつきによる濃度の変化も加味できるようになるため、感光ドラム1上で濃度制御を行うよりも、より高精度な制御を実行できるようになる。中間転写ベルト5a上に濃度検知トナー像(パッチ)を試験的にそれぞれ作成し、それらの濃度を中間転写ベルト5aに隣接させて配置した光学式の濃度検知センサ15で検出し、その検出結果から現像バイアスの値にフィードバックをかける画像濃度制御を行う。濃度検知センサ15はLEDの発光素子、フォトダイオードの受光素子で構成されており、発光素子からの赤外光を中間転写ベルト5a上のパッチに、中間転写ベルト5aに対して45°の角度で照射し、そこからの乱反射光を中間転写ベルト5aに対して垂直になるように配置した受光素子で測定することによりパッチの濃度を測定する。実際の濃度制御の実行は、プリント100枚おき程度に行うのがよい。参考例2においては、参考例1とは異なり、特に、感光ドラム1から中間転写ベルト5aを離間させる機構を設けておく必要はない。この点について以下に説明する。
【0032】
さて、感光ドラム1の駆動の停止時及び開始時のショックに伴うクリーニングブレード6aのびびりにより、一時的にクリーニングブレード6aをすり抜けた転写残トナーが中間転写ベルト5aに転写してしまうのを防止するために、参考例2では、図4(a)、(b)に示すように本体を動作させる。プリント動作が開始され、感光ドラム1が回転駆動を始めた後、当接部Aが帯電ローラ2による放電領域に達する前に、スイッチSをオンし、スイッチSをオフして、帯電ローラ2に放電開始電圧以上の負極性のDC高圧16、17(−0.8〜−1.5kV程度)を印加し、すり抜けた転写残トナーを帯電させる。さらに、当接部Aが感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの間の当接位置Bに達する前に、スイッチSをオンし、スイッチSをオフして1次転写ローラ5eに当接部Aの表面電位より大きな負極性のDC高圧16、17(−0.6〜−1.3kV程度)を印加する。そうすることにより、感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの当接位置Bには、電界が発生し、帯電されたすり抜けた転写残トナーは感光ドラム1側に引き付けられるような静電気力を受けることになる。そして、当接部Aが中間転写ベルト5aとの当接位置Bを通過した後で、スイッチS、Sをオフし、スイッチS、Sをオンして、通常の画像データ印字の所定の行程を開始する。なお、19はAC電源である。
【0033】
帯電ローラ2にDC高圧のみを印加するときには、放電開始電圧に相当する分は、感光ドラム1は帯電されないため、感光ドラム1の表面電位は必ず帯電ローラ2に印加するDC高圧よりも低くなる。よって、1次転写ローラ5eに印加するDC高圧を帯電ローラ2に印加するDC高圧と共通化しても先に述べた条件(1次転写ローラ5eに印加するDC高圧の絶対値>感光ドラム1の表面電位)を満足する。よって、上述の説明のように、1次転写ローラ5eに印加するDC高圧を帯電ローラ2に印加するDC高圧と共通化した構成をとってもよい。
【0034】
このように本体を制御することにより、感光ドラム1から中間転写ベルト5aを離間させるための離間機構を持たない系においても、感光ドラム1の駆動停止時及び開始時における急激な変化に伴うショックによりクリーニングブレード6aがびびり、一時的な転写残トナーのすり抜けが発生しても、感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの間の1次転写位置T1 では、電気的力により、すり抜けた転写残トナーが、感光ドラム1に保持されるため、それらのトナーが中間転写ベルト5aに転写するのを防止することができる。
【0035】
実施の形態1
図5を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施の形態1について説明する。なお、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、及び定着装置11等は、上述の参考例2と同じ構成とする。
【0036】
感光ドラム1の駆動の停止時及び開始時のショックに伴うクリーニングブレード6aのびびりにより、一時的にクリーニングブレード6aをすり抜けたトナーが中間転写ベルト5aに転写してしまうのを防止するために、本実施の形態1では、図5(a)、(b)に示すように本体を動作させる。プリント動作が開始され、感光ドラム1が回転駆動を始めた後、当接部Aが帯電ローラ2による放電領域に達する前に、帯電ローラ2にAC高圧及び負極性のDC高圧20(max及びminがともに放電開始電圧以上である)を印加し、すり抜けた転写残トナーを均一に帯電させる。AC成分を重畳させることにより、DC成分のみのときよりトナーはより均一に帯電される。AC成分は環境による変動を抑制するため、定電流制御とするのがよい。そのときの電流IACは500〜3000μA程度、周波数は500〜3000Hz程度、DC成分は−350〜−800V程度とするのがよい。さらに、当接部Aに対して、露光装置3により露光を行い、当接部Aの表面電位を小さくする(−50〜−250V)。さらに、当接部Aが感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの当接位置Bに達する前に、図5(a)に示すように、スイッチSをオンし、スイッチSをオフして1次転写ローラ5eに、当接部Aの表面電位より大きな負極性DC高圧20を印加する。レーザー露光により、感光ドラム1の表面電位は、小さくなっている(−50〜−250V)ので、1次転写ローラ5eに印加する電圧は、それ程大きくなくてもよい(−300〜−700V程度)。そうすることにより、感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの当接位置Bには、電界が発生し、帯電されたすり抜けた転写残トナーは感光ドラム1側に引き付けられるような静電気力を受けることになる。当接部Aが中間転写ベルト5aとの当接位置Bを通過した後で、図5(b)に示すように、スイッチSをオフし、スイッチSをオンして、通常の画像データ印字の所定の行程を開始する。
【0037】
レーザー露光により感光ドラム1の表面電位が下がるので、感光ドラム1の表面電位は、必ず帯電ローラ2に印加するDC高圧よりも低くなる。よって、上述で説明したように、1次転写ローラ5eに印加するDC高圧を帯電ローラ2に印加するDC高圧と共通化してもよい。逆に言えば、レーザー露光を行わなければ、感光ドラム1の表面電位は、帯電ローラ2に印加するDC高圧とほぼ等しくなるので、直接、1次転写ローラ5eに印加するDC高圧を帯電ローラ2に印加するDC高圧と共通化することはできない。
【0038】
このように本体を制御することにより、感光ドラム1から中間転写ベルト5aを離間させるための離間機構を持たない系において、感光ドラム1の駆動停止時及び開始時における急激な変化に伴うショックによりクリーニングブレード6aがびびり、一時的な転写残トナーのすり抜けが発生しても、感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの間の1次転写位置T1 では、電気的力により、均一に帯電されたすり抜けた転写残トナーが、感光ドラム1に保持されるため、それらの転写残トナーが中間転写ベルト5aに転写されるのを防止することができる。本実施の形態1によれば、参考例2に比べて、トナーをより均一に帯電させることができる。よって、参考例2より、すり抜けた転写残トナーが中間転写ベルト5aに転写するのを防止するのに大きな効果が得られる。また、ノイズ等の発生により、1次転写ローラ5eに印加する電圧を帯電ローラ2等の高圧と共有化できない場合でも、1次転写ローラ5eに印加する電圧は参考例2よりも抑えられるので、高圧電源に対するコストが低くなるという効果も本実施の形態1にはある。
【0039】
実施の形態2
図6(a)、(b)を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施の形態2について説明する。なお、本実施の形態2では、白黒の画像形成装置について説明する。帯電ローラ2、露光装置3、クリーニング装置6等は参考例1と同じ構成である。同図中、22は現像装置、22aは現像スリーブである。
【0040】
白黒の画像形成装置においては、ブラックの1色のみで感光ドラム1上の静電潜像を現像する。現像方法は参考例1で述べた方法と同様である。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、中間転写ベルトを介さずに直接、転写材Pに転写する。転写ローラ23を感光ドラム1に当接配置する。転写ローラ23は感光ドラム1に対して順方向(時計回り)にほぼ同速度で回転駆動される。そして、転写ローラ23にトナーと逆極性である正極性のDCバイアスを印加し、その状態で、感光ドラム1と転写ローラ23との間に転写材Pを通紙させると、感光ドラム1と転写ローラ23との間に生じる電界により、感光ドラム1上に担持された負極性のトナーを転写材Pに転写させることができる。転写ローラ23は、金属の芯金とこれを覆う中抵抗(10〜1010Ω・cm程度)の弾性体で構成されている。
【0041】
感光ドラム1の駆動の停止時及び開始時のショックに伴うクリーニングブレード6aのびびりにより、一時的にクリーニングブレード6aをすり抜けた転写残トナーが転写ローラ23に転写され、これにより、さらに転写材Pの裏側が汚れてしまうのを防止するために、本実施の形態2では図6(a)、(b)に示すように本体を動作させる。プリント動作が開始され、感光ドラム1が回転駆動を始めた後、当接部Aが帯電ローラ2による放電領域に達する前に、帯電ローラ2にAC高圧25及び負極性のDC高圧26(max及びminがともに放電開始電圧以上である)を印加し、すり抜けた転写残トナーを均一に帯電させる。AC成分を重畳させることにより、DC成分のみの時より転写残トナーはより均一に帯電させる。AC成分は環境による変動を抑制するため、定電流制御とするのがよい。その電流IACは500〜3000μA程度、周波数は500〜3000Hz程度、DC成分は−350〜−800V程度とするのがい。さらに、当接部Aに対して、露光装置3により露光を行い、当接部Aの表面電位を小さくする(−50〜−250V)。さらに、当接部Aが感光ドラム1と転写ローラ23との当接位置Bに達する前に、図6(a)に示すように、スイッチSをオンし、スイッチSをオフすることにより、転写ローラ23に当接部Aの表面電位より大きな負極性のDC高圧26を印加する。レーザー露光により、感光ドラム1の表面電位は、小さくなっている(−50〜−250V)ので、1次転写ローラ5eに印加する電圧は、それほど大きくなくてもよい(−300〜−700V程度)。そうすることにより、感光ドラム1と転写ローラ23との間の当接位置Bには、電界が発生し、帯電されたすり抜けた転写残トナーは感光ドラム1側に引き付けられるような静電気力を受けることになる。当接部Aが転写ローラ23との当接位置Bを通過した後で、図6(b)に示すように、スイッチSをオフし、スイッチSをオンして、通常の画像データ印字の所定の行程を開始する。
【0042】
レーザー露光により感光ドラム1の表面電位は下がるので、必ず帯電ローラ2に印加するDC高圧よりも低くなる。よって、上述で説明したように、転写ローラ23に印加するDC高圧を帯電ローラ2に印加するDC高圧と共通化してもよい。逆に言えば、レーザー露光を行わなければ、感光ドラム1の表面電位は、帯電ローラ2に印加するDC高圧とほぼ等しくなるので、直接、転写ローラ23に印加するDC高圧を帯電ローラ2に印加するDC高圧と共通化することはできない。
【0043】
通常は感光ドラム1と転写ローラ23との接離機構を持たない白黒の画像形成装置において、このように本体を制御することにより、感光ドラム1の駆動の停止時及び開始時における急激な変化に伴うショックによりクリーニングブレード6aがびびり、一時的な転写残トナーのすり抜けが発生しても、感光ドラム1と転写ローラ23との間の転写位置では、電気的力により、均一に帯電されたすり抜けた転写残トナーが、感光ドラム1に保持されるため、それらの転写残トナーが転写ローラ23に転写されて転写材Pの裏汚れが発生するのを防止することができる。
【0044】
参考例3
図7、図8(a)、(b)、(c)を参照して、本発明に係る画像形成装置の参考例3を説明する。なお、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、定着装置11、及び濃度制御方式は、参考例2および実施の形態1と同様であるものとする。また、参考例3においては、感光ドラム1と中間転写ベルト5aを駆動する駆動ローラ5bとは同一の駆動モータで駆動されているものとする。
【0045】
感光ドラム1の駆動の停止時及び開始時のショックに伴うクリーニングブレード6aのびびりにより、一時的にクリーニングブレード6aをすり抜けた転写残トナーが転写材Pに転写してしまうのを防止するために、参考例3では、図8(a)〜(c)に示すように本体を動作させる。中間転写ベルト5aには、画像形成のためのトップ信号を検出するための機構として、以下のトップセンサ29を設けている。中間転写ベルト5aの移動方向(矢印R5方向)に向かって左右方向の一方の端部(最大使用可能転写材の長手範囲の外側)に小さな角型の孔(以下「端部孔」という)を中間転写ベルト5aの周上に一定間隔で設ける。本体内の、端部孔に対応する位置に、LED発光素子、受光素子を中間転写ベルト5aを挟んで対向させる。プリント動作の開始により、中間転写ベルト5aが回転駆動を開始するとともに、LEDを発光させ、受光素子により、LED光を検知する。このLED検知のタイミングでトップ信号を検出するようにする。
【0046】
中間転写ベルト5aの周長をX、使用可能最長転写材の長さをYとする。ここで、(X−Y)以下でかつ整数倍するとXに等しくなる最大の値をKとする。そして、参考例3においては、中間転写ベルト5aの端部には、トップ信号を検出するための端部孔をKの間隔で設けることにする。具体的な例を挙げると、中間転写ベルト5aの周長を440mm、使用可能最長転写材がA4(297mm)の場合には、トップ信号を検出するための端部孔は、110mmの間隔で設けることになる。
【0047】
以下、本参考例3の具体的な機構を述べる。コントローラからの信号に基づき、プリント動作が開始され、感光ドラム1及び駆動ローラ5bが回転駆動を始める。ここで、感光ドラム1の回転駆動の開始後、当接部Aが感光ドラム1と中間転写ベルト5aの当接位置Bに達するまでの時間をTとする。そして、T時間経過後、初めてトップセンサ29によりトップ信号を検知した中間転写ベルト5aの位置を基準位置Lと定める。そして、基準位置Lがトップセンサ29との対向部を通過後初めて、感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの間の当接位置Bを通過した中間転写ベルト5aの端部孔の位置を書出し位置Mとする。書出し位置Mは、実際には、基準位置Lがトップセンサ29との対向部を通過後、トップセンサ29との対向部を通過した何個目の端部孔かということで特定できる。端部孔の個数、トップセンサ29の本体内の配置位置等により、何個目に相当するかは異なる。中間転写ベルト5aの周長が440mm、使用可能最長転写材がA4(297mm)であり、トップセンサ29が図7に示す位置にある場合には、トップ信号を検出するための端部孔は、110mmの間隔で設けることになり、端部孔の個数は4個となる。この場合には、書出し位置Mは基準位置Lから数えて、2個目の位置ということになる。そして、画像印字の開始に当たっては、書出し位置Mに対応する位置が、画像の書始めになるようなタイミングにする。すなわち、書出し位置Mが転写材Pのトップに対応するようにする。書出し位置Mがトップセンサ29との対向部を通過後、一定時間後にレーザー露光を開始するという制御を施すことにより本参考例3においては上記状況を達成することができる。
【0048】
上記機構を用いることにより、当接部Aが初めて中間転写ベルト5aと接触したときの中間転写ベルト5a上の対応位置A′が必ず非画像領域に対応することになる。
【0049】
このように本体を制御することにより、感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの離間機構を持たない系において、感光ドラム1の駆動の停止時及び開始時における急激な変化に伴うショックによりクリーニングブレード6aがびびり、一時的な転写残トナーのすり抜けが発生しても、それらの転写残トナーが中間転写ベルト5a上の非画像領域に転写されることになり、それらが転写材Pに転写されるのを防止することができる。そして、中間転写ベルト5a上の非画像領域に転写されたこれらの転写残トナーは、通常プリント終了後、中間転写ベルトクリーニングローラ5gにより、再帯電され、感光ドラム1に回収されることになる。本参考例3によれば、中間転写ベルト5aの画像領域がすり抜けトナーと接触することがないため、実施の形態1と比較して、すり抜けたトナーが転写されるのをより確実に防止することができるという効果がある。
【0050】
上述の参考例1、2、3、および実施の形態1においては、中間転写体としてベルト状の中間転写ベルト5aを使用した場合について説明したが、本発明においては、中間転写体はこれに限定されるものではなく、中間転写ベルト5aに代えて、例えば、ドラム状の中間転写ドラムを使用することもできる。この場合も画像形成装置の基本的な構成は、上述の実施の形態のものとほぼ同様とすることができ、またその効果も同様な効果を期待することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、像担持体の駆動の停止時及び開始時における急激な変化に伴うショックによってクリーニングブレードがびびり、一時的な転写残トナーのすり抜けが発生した場合でも、それらの転写残トナーが中間転写体(又は転写材)に転写されることを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1の画像形成装置の概略構成を示す縦断面図。
【図2】 (a)、(b)は、参考例1における動作説明図。
【図3】 参考例2の画像形成装置の概略構成を示す縦断面図。
【図4】 (a)、(b)は、参考例2における動作説明図。
【図5】 (a)、(b)は、実施の形態1における動作説明図。
【図6】 (a)、(b)は、実施の形態2における動作説明図。
【図7】 参考例3の画像形成装置の概略構成を示す縦断面図。
【図8】 (a)、(b)、(c)は、参考例3における動作説明図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム)
2 帯電部材(帯電ローラ)
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
5a 中間転写ベルト
5b 駆動ローラ
5c 2次転写対向ローラ
5e 1次転写ローラ
5f 2次転写ローラ
5g クリーニングローラ
6 クリーニング装置
6a クリーニングブレード
15 濃度検知センサ
29 トップセンサ
A 感光ドラム表面におけるクリーニングブレードが当接する当接部
B 感光ドラムと中間転写ベルトとが対向する対向位置(感光ドラムと中間転写ベルトとが当接する当接位置)
L 基準位置
M 書出し位置
1次転写位置
2次転写位置

Claims (3)

  1. トナー像を担持する移動可能な感光体と、帯電領域内の前記感光体表面を帯電する帯電部材と、光照射位置において前記感光体表面を露光して前記感光体の帯電電位を下げて静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置と、転写バイアスを受けて前記感光体上の転写位置の前記トナー像を転写材または中間転写体に転写する転写部材と、前記感光体表面の移動方向に対してカウンタで前記感光体表面に当接し、前記感光体上の転写残トナーを除去するクリーニングブレードと、を有する画像形成装置において、
    前記感光体が停止している時に前記クリーニングブレードが当接する前記感光体表面の位置を当接部とすると、前記感光体の移動開始後、初めて前記当接部が前記帯電領域に到達する時には前記帯電部材に前記転写バイアスとは逆極性のバイアス印加されていて、初めて前記当接部が前記光照射位置に到達する時には前記露光装置により露光が行われ、初めて前記当接部が前記転写位置に到達する時には前記転写部材に、前記転写バイアスとは逆極性の電圧印加されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記帯電部材に印加するバイアスは、直流電圧に交流電圧を重畳しているものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電部材にバイアスを印加する電源が、前記転写部材に前記転写バイアスとは逆極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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