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JP3988157B2 - パネルの気密接続構造 - Google Patents

パネルの気密接続構造 Download PDF

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JP3988157B2
JP3988157B2 JP00137399A JP137399A JP3988157B2 JP 3988157 B2 JP3988157 B2 JP 3988157B2 JP 00137399 A JP00137399 A JP 00137399A JP 137399 A JP137399 A JP 137399A JP 3988157 B2 JP3988157 B2 JP 3988157B2
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panel
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昭 西連寺
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ベニックス株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種パ−ティションその他パネルをフレ−ム枠で接続して構成する構造体において、該パネルを気密状態に接続できるようにしたパネルの気密接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工場におけるクリ−ンル−ムや実験室その他パネルを組み立てて区画した部屋や間仕切りを設ける場合、パネルの一側から他側へガス等が流れないように気密状態に接続したい場合があるが、従来そのような気密性のあるパネルの接続を簡単にできるようにした構成は知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決課題は、上記のように気密性を要求されるパネルの接続部において簡単にかつ気密性よく組み立てできるようにしたパネルの気密接続構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、パネルをフレ−ム枠を介して接続する構造であって、上記パネルの小口を嵌着するようフレ−ム枠のフレ−ム面に受溝を形成し、該パネルの小口にパッキング材を当接し上記フレ−ム枠のフレ−ム面を通して取付ねじを上記パネルの小口にねじ着することにより上記パネルとフレ−ム枠を締着し、上記パッキング材を圧縮した状態で上記パネルをフレ−ム枠で連結したことを特徴とするパネルの気密接続構造が提供され、上記課題が解決される。
【0005】
また、本発明によれば、上記フレ−ム面に押圧突起を突設し、該押圧突起部分で上記パッキング材を集中的に圧着できるようにすると共に上記取付ねじを差し込むためのビスポケットを長手方向に連続して形成したフレ−ム枠を有する上記パネルの気密接続構造が提供され、上記課題が解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例を示し、パネルの接続構造としてクリ−ンル−ム内にパネルを組み立ててケ−シングを設ける場合の実施例を示している。図においてはケ−シング(1)が4連形成され、端部のケ−シングにトンネル(2),(2) を有する組立状態の一形態が示されている。このようなケ−シングを構成する各部材を図2に示す如き2連のケ−シングを一例として以下説明する。
【0007】
図3に示すように、本発明のケ−シング(1)は、矩形状のパネル(P)、すなわち正面パネル(3)、背面パネル(4)、側面パネル(5)、天板パネル(6)、棚板パネル(7)、底板パネル(8)及びこれらの各パネルを連結するフレ−ム枠(F)を具備し、上記パネル及びフレ−ム枠はケ−シングの大きさに応じた数用意され、基本的には、正面パネルと背面パネルの上下に天板パネルと底板パネルを配置し、側面に側面パネルを配置して箱体を構成する。
【0008】
上記パネル(P)は、所望により種々の構成のパネルを用いることができ、主として表面が鋼板で覆われたパネルを用いているが、図において正面パネル(3)は、表面が鋼板で覆われた鋼板正面パネル(3a)とガラスを枠に嵌込んだガラス枠正面パネル(3b)が用いられている。
【0009】
上記フレ−ム枠(F)は、各パネルに応じて長さや形状の異なるフレ−ム枠が用意されている。図においては、正面パネル(3)や背面パネル(4)等を縦方向に連結するための正面フレ−ム枠(9)と、側面パネル(5)を縦方向に連結するための側面フレ−ム枠(10)と、側面パネル(5)と正面パネル(3)等の角部を連結する角部フレ−ム枠(11)と、ケ−シング間を連結するための横フレ−ム枠(12)と縦フレ−ム枠(13)を具備している。
【0010】
そして、上記各部材を用いてケ−シングを組み立てるには、図4に示すように先ず、正面フレ−ム枠(9)を用いて正面パネル(3)と背面パネル(4)をそれぞれ縦方向に連結して正面パネル連結体(14)と背面パネル連結体(15)を構成すると共に側面フレ−ム枠(10)を用いて側面パネル(5)を縦方向に連結して側面パネル連結体(16)を構成し、該側面パネル連結体(16)に縦方向の角部フレ−ム枠(11)を取付ける。また、上記横フレ−ム枠(12)と縦フレ−ム枠(13)を連結して中間枠(17)を形成する(図5)。
【0011】
上記のように各部分毎に連結した後、上記正面パネル連結体(14)と背面パネル連結体(15)の上方に天板パネル(6)を連結し、下方に底板パネル(8)を連結し、中間に棚板パネル(7)を連結して図5に示すようなボックス部(18)を構成する。このボックス部(18)の側面に上記側面パネル連結体(16)を連結すると共に該ボックス部(18)間に上記中間枠(17)を挟んで両ボックス部を連結すれば、図2に示す如き2連のケ−シングが組み立てできる。
【0012】
上記のように各パネルをフレ−ム枠で連結する際、各パネル(P)の小口(19)を嵌着することができるよう各フレ−ム枠(F)のフレ−ム面(20)には受溝(21)が形成されている。図6,図7に示すように、上記正面フレ−ム枠(9)等のフレ−ム枠は、接続するパネル数が3枚であるので、3つのフレ−ム面(20)を有する断面略コ字状に形成され、角部フレ−ム枠(11)は2枚のパネルを連結できるよう2つのフレ−ム面を有する断面略L字状に形成され、各フレ−ム枠の側面の開口部からは組み立ての際に工具を差し込むことができ、組立後に該開口部は両端に設けた差込溝にカバ−(22),(23)の側縁を差し込むことにより閉塞される。
【0013】
而して、上記各パネルとフレ−ム枠を連結する際、上記パネルの小口にパッキング材(24)を当接し、上記フレ−ム面を通して上記小口(19)に十字穴付六角タッピングねじ等の取付ねじ(25)をねじ着することにより、上記パッキング材(24)を圧縮した状態で挟着できるようにしてある。該パッキング材(24)は、小口に沿って延びる帯板状に形成され、取付作業の際に落下しないよう、図6,図7等に示すように取付前は上記受溝(21)から張り出した状態で受溝に嵌着され、パネルを取付けたときに所定の圧縮率に圧縮されるようにしてあるが、適宜の両面粘着テ−プや接着剤で受溝に仮着するようにしてもよい(図示略)。
【0014】
また、上記フレ−ム面には、少なくとも1つ、好ましくは、図に示すように2つ若しくはそれ以上の押圧突起(26),(26)を間隔をあけて形成してあり、該押圧突起(26),(26)間に取付ねじ(25)を挿通することにより、上記パッキング材(24)を集中的に圧着して確実に圧縮し圧縮効率と気密性を上げることができるようにしてある。なお、上記パネル(P)の小口(19)には、上記パッキング材(24)の端縁を圧縮できるよう外方突起(27),(27)が形成されている。
【0015】
上記取付ねじ(25)は、ねじ締めによってフレ−ム枠(F)をパネル(P)に引き寄せ、上記パッキング材(24)を圧縮できるような適宜の位置に、適宜数設けることができるが、図に示すように上記フレ−ム枠の長手方向に連続して取付ねじ(25)を差し込むためのビスポケット(28)を形成し、パネルには該ビスポケット(28)に対応して小口に沿ってねじ受溝(29)を形成しておけば、上記ビスポケットに沿った任意の位置にねじの差込孔(図示略)を形成して取付ねじをパネルの小口にねじ着することができ、上記パッキング材の圧縮程度を適宜に調整することができる。
【0016】
上記フレ−ム枠を用いて各パネルの小口を連結して上記ケ−シングを形成する。図8は、正面パネル連結体(14)の断面図を示し、下端にはアジャスタ−(30)を取付けてある。なお、アジャスタ−(30)を連結する部分のフレ−ム枠(F)の受溝(21)には、予め該受溝に嵌着する形状に成型したパッキング材(31)を挟着して気密性を上げるようにしてある。なお、一部の図面においては図面の理解を助けるために取付ねじやパッキング材等や断面を表わすハッチング等を省略してあるが、いずれのフレ−ム面にも図6等に示すようにパッキング材等が設けられる。
【0017】
側面パネル連結体(16)と正面パネル連結体(14)の連結は、図9に示すように行えばよい。また、フレ−ム枠(F)の4方向にパネルを連結するような場合は、フレ−ム枠の開口部に上記押圧突起(26)と同様の押圧突起(32)を有するカバ−(33)を嵌着してパネル(P)の小口(19)との間でパッキング材(24)を圧縮できるようにすればよい(図10)。なお、上記中間枠(17)を構成する横フレ−ム枠(12)と縦フレ−ム(13)等フレ−ム同志を接続するには、図11(A),(B)に示すように上記パッキング材(24)を押圧する目板(34)とフレ−ムの端面とほぼ同様の形状のパッキング材(35) を間に挾んで横フレ−ム枠(12)を縦フレ−ム枠(13)の側面に当て、縦フレ−ム枠側から取付ねじ(25)を横フレ−ム枠(12)のビスポケット(28)にねじ着して縦フレ−ム枠(13)に取付ければよい。
【0018】
図1に示すように、トンネル(2)を形成する場合は、図12,図13に示すように、トンネルパネル(36),(37)を上記角部フレ−ム枠とほぼ同様のトンネルフレ−ム枠(38)で角筒状に連結し、これを側面パネル(5)に取付けた上記正面フレ−ム枠とほぼ同様の開口フレ−ム枠(39)に連結すればよい。なお、トンネル部の端面には、上記パネルの小口とほぼ同様の構造のフレ−ム(40)を設けてパッキング材を押圧するようにすればよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成され、パネルをフレ−ム枠を介して接続する構造であって、パネルの小口を嵌着するようフレ−ム枠のフレ−ム面に受溝を形成し、上記パネルの小口にパッキング材を当接し上記フレ−ム枠のフレ−ム面を通して上記パネルの小口に取付ねじをねじ着することにより上記パネルとフレ−ム枠を締着し、上記パッキング材を圧縮した状態でパネルをフレ−ム枠で連結するようにしたので、パネルとフレ−ム枠を接続すると同時にパッキング材が自動的に圧縮されて気密に形成され、クリ−ンル−ム内で該クリ−ンル−ムの空間と隔離した空間を形成したり、その他各種の気密性を要求される部所でのパネルの接続部に好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、パネルをフレ−ム枠で接続して4連のケ−シングを構成した場合の斜視図である。
【図2】2連のケ−シングを示す斜視図である。
【図3】図2に示すケ−シングを構成する各部材の分解斜視図である。
【図4】組み立て工程を示す説明図である。
【図5】図4の次の工程を示す説明である。
【図6】連結部の一部の拡大断面図である。
【図7】角部フレ−ム枠の拡大断面図である。
【図8】主として、正面パネル部分の一部省略断面図である。
【図9】主として、角部フレ−ム枠により側面パネルと正面パネルを連結する部分の一部省略断面図である。
【図10】フレ−ム枠とパネルの他の接続部を示す断面図である。
【図11】フレ−ム同志を連結する部分を示し、(A)は連結前の説明図、(B)は連結状態の断面図である。
【図12】トンネル部分の断面図である。
【図13】トンネル部分と側面パネル部分を接続する場合の説明図である。
【符号の説明】
P パネル F フレ−ム枠
1 ケ−シング 2 トンネル
3 正面パネル 4 背面パネル
5 側面パネル 6 天板パネル
8 底板パネル 19 小口
20 フレ−ム面 21 受溝
24 パッキング材 25 取付ねじ
26 押圧突起 28 ビスポケット

Claims (3)

  1. パネルをフレ−ム枠を介して接続する構造であって、上記パネルの小口を嵌着するようフレ−ム枠のフレ−ム面に受溝を形成し、該パネルの小口にパッキング材を当接し上記フレ−ム枠のフレ−ム面を通して上記パネルの小口に取付ねじをねじ着することにより上記パネルとフレ−ム枠を締着し、上記パッキング材を圧縮した状態で上記パネルをフレ−ム枠で連結したことを特徴とするパネルの気密接続構造。
  2. 上記フレ−ム面にはパネルの小口方向に突出する押圧突起が形成され、上記パネルとフレ−ム枠を締着した際該押圧突起部分で上記パッキング材を集中的に圧着するようにした請求項1に記載のパネルの気密接続構造。
  3. 上記フレ−ム面には、上記取付ねじを差し込むためのビスポケットが長手方向に連続して形成されている請求項1または2に記載のパネルの気密接続構造。
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