JP3985007B2 - 体重のモジュレーター、対応する核酸およびタンパク質、ならびにそれらの診断および治療用途 - Google Patents
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Description
する。そしてより詳細には、本発明は、体重のモジュレーターとして本明細書中
に同定された物質、およびこのようなモジュレーターが適用され得る診断および
治療用途に関する。
医学的な病的状態に関連している。後者は、高血圧、血中脂肪の上昇、およびII
型または非インスリン依存性真性糖尿病(NIDDM)を包含する。米国では600万から
1000万人がNIDDMにかかっており、この中には65歳齢群の18%を含む[Harrisら,
Int. J.Obes., 11:275-283(1987)]。NIDDMにかかっている男性の約45%および
女性の約70%が肥満症であり、そして彼らの糖尿病は、体重を減少させることに
より実質的に改善されるか、または取り除かれる[Harris, Diabetes Care, 14(
3):639-648(1991)]。以下に記載されるように、肥満症およびNIDDMは両方とも遺
伝性が強いが、素因となる遺伝子は未だ同定されていない。これらの代謝関連障
害の分子遺伝学的基礎は、重要であるがあまり理解されていない問題である。
雑な恒常性系を構成している。陸上生活哺乳動物の間では、トリグリセリドとし
ての大量の代謝燃料の脂肪組織中の蓄積が、食物が涸渇したときの生存期間にと
ってきわめて重要である。生物体の大きさおよび形状に連続的な変化を生じさせ
ることなく固定レベルのエネルギー貯蔵を維持しようとする要求には、エネルギ
ー摂取および消費間の平衡の達成が必要とされる。しかし、エネルギー平衡を調
節する分子機構はまだ解明されていない。栄養情報を変換してエネルギー平衡の
制御を行う分子の単離が、健康および疾患状態の体重の調節の理解にとって重要
である。
の双生児または養子とその生物学的親との間の体重および脂肪蓄積の一致率の試
験は、肥満症の遺伝性(0.4〜0.8)が、実質的遺伝成分を有すると一般に考えら
れている特性(例えば、精神分裂症、アルコール依存症、およびアテローム性動
脈硬化症)の遺伝性より高いことを示唆した[Stunkardら、N. Engl. J. Med.,
322:1483-1487(1990)]。エネルギー消費率の家族制の類似もまた報告されてい
る[Bogardusら、Diabetes,35:1-5(1986)]。地理的に限定した集団内の遺伝学
的解析は比較的少数の遺伝子が身体組成の変動の30〜50%の原因となり得ること
を示唆する[Mollら,Am. J. Hum. Genet., 49:1243-1255(1991)]。しかし、一
般集団における肥満症の原因となる遺伝子はひとつも明確な染色体上の位置に対
して遺伝学的にマッピングされていない。
中的に研究されているマウス肥満症変異はob(肥満)遺伝子およびdb(糖尿病)
遺伝子である。同一の遺伝系統背景上に存在する場合、obおよびdbは識別し得な
い代謝および行動表現型を生じ、このことは、これらの遺伝子が同一の生理学的
経路において機能し得ることを示唆する[Colemanら, Diabetologia, 14:141-14
8(1978)]。いずれかの変異に対して同型接合性のマウスは過食および代謝低下性
であり、1カ月齢で顕著である肥満表現型となる。これらの動物の体重は60〜70
gで安定する傾向にある(比較してコントロールマウスでは30〜35gである)。
obおよびdb動物は非常に多くの他のホルモンおよび代謝の変化を発現し、これに
より変異に寄与し得る一次欠損を同定することが困難になる[Brayら, Am. J. C
lin. Nutr.,50:891-902(1989)]。
が伴う。ある場合では、糖尿病の重篤度は背景マウス系統に部分的に依存する[
Leiter,Endocrinology, 124:912-922(1989)]。obおよびdbの両方に対して、類
遺伝子性(congenic)C57BL/Kマウスは、極度のβ細胞壊死および小島萎縮を有
する重度の糖尿病を発症し、相対的インスリン不足(relative insulinopenia)
を生じる。逆に、類遺伝子性C57BL/6J obおよびdbマウスは、β細胞肥大により
最終的に補償される一時的インスリン抵抗性糖尿病を発症し、これはヒトII型糖
尿病に類似する。
−−変異マウスは、痩身型コントロールより食餌量が多くエネルギー消費量が少
ない(肥満者と同様)。この表現型はまた視床下部腹内側部の病巣を有する動物
で見られる表現型とかなり類似しており、このことは、両変異が適切に中枢神経
系内で栄養情報を統合するかまたはこれに応答する能力を妨害し得ることを示唆
する。この仮説の支持は並体癒合実験の結果から生じる[Colemanら, Diabetolo
gia,9:294-298(1973)]。この実験結果は、obマウスは循環飽食因子が欠損して
おり、そしてdbマウスはob因子の影響に対して抵抗性である(おそらくobレセプ
ター欠損のためと思われる)ことを示唆する。これらの実験は、これらの変異マ
ウスの肥満症が、身体組成を制御する仮定のフィードバック機構の輸入ループ(
afferent loop)および/または統合中枢における異なる欠陥から生じ得るとい
う結論を導いた。
はそれぞれ、近位の第6染色体および第4染色体中央部にマッピングされた[Ba
haryら, Proc.Nat. Acad. Sci. USA, 87:8642-8646(1990);Friedmanら, Genom
ics,11:1054-1062(1991)]。両場合とも、変異は、ヒトとシンテニー(syntenic
)であるマウスゲノム領域にマッピングされるので、これにより、obおよびdbの
ヒトホモログが存在すれば、それらはそれぞれ、ヒト染色体7qおよび1pにマッピ
ングされると思われることが示唆される。db遺伝子の欠損により、他の哺乳動物
種で肥満症が生じ得る:Zucker fa/faラットおよびBrown Norway +/+ラット
間の遺伝子交雑において、fa変異(ラット第5染色体)はマウスのdbに隣接する
同じ遺伝子座により隣接される[Truettら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88:7
806-7809(1991)]。
てより詳細にはどの恒常性機構が体重の主要な決定因子となるのか推定すること
ができなかった。従って、本発明の基となる主要な問題は、哺乳動物の脂肪蓄積
および脂肪含量の制御を可能にする体重のモジュレーターを提供することである
。
の制御を可能にする体重のモジュレーターをコードするDNA分子にハイブリダイ
ズし得る検出可能な標識をされた核酸分子およびアンチセンス核酸分子、非コー
ド領域にハイブリダイズし得る核酸、ならびにコードするヒトゲノムDNAを増幅
するためのオリゴヌクレオチドプライマーを提供することである。
する。そしてより詳細には、本発明は、体重のモジュレーターとして本明細書中
に同定された物質、およびこのようなモジュレーターが適用され得る診断および
治療用途に関する。その最も広い局面では、本発明は、ヌクレオチド配列の解明
および発見、およびこのようなヌクレオチドまたはそれらの変質性変異体により
発現されると推定されるタンパク質に関し、それらは哺乳動物の体重の制御に関
与する能力を示す。目的のヌクレオチド配列は、マウスおよびヒトのOB遺伝子に
相当する遺伝子を表し、これが体重および脂肪蓄積の調節に重要な役割を果たす
と仮定されている。本明細書中に示した予備的なデータは、目的の遺伝子のポリ
ペプチド産物がホルモンとして機能することを示唆している。本発明はさらに、
分子プローブまたはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅のプライマーとして有用
な核酸分子、すなわち合成または天然のオリゴヌクレオチドを提供する。さらな
る局面では、本発明は、本発明の核酸を含むクローニングベクター;および本発
明の核酸を、発現制御配列と作動可能に関連させて含む細菌発現ベクター、昆虫
発現ベクター、または哺乳動物発現ベクターを提供する。従って、本発明はさら
に、適切な発現ベクターでトランスフェクトまたはトランスフォームされた細菌
細胞または哺乳動物細胞、および対応して本発明のモジュレーターの調製におけ
る上記構築物の使用に関する。OBポリペプチドに対する抗体もまた提供される。
さらに、哺乳動物の体重を調整する方法が提供される。特定の実施例では、マウ
スおよびヒトのOBポリペプチドの2つのイソ型をコードする遺伝子が提供される
。
する肥満症(OB)ポリペプチド、あるいはフラグメントを包含する、同じ生物学
的活性を有するそれらの対立遺伝子変異体またはアナログが提供される。
する、それらの対立遺伝子変異体またはアナログは、配列番号2、4、5、また
は6のアミノ酸配列を含む。
原性フラグメントが提供される:
Val-Pro-Ile-Gln-Lys-Val-Gln-Asp-Asp-Thr-Lys-Thr-Leu-Ile-Lys-Thr(配列
番号18);
Leu-His-Pro-Ile-Leu-Ser-Leu-Ser-Lys-Met-Asp-Gln-Thr-Leu-Ala(配列番号
19);
Ser-Lys-Ser-Cys-Ser-Leu-Pro-Gln-Thr-Ser-Gly-Leu-Gln-Lys-Pro-Glu-Ser-Le
u-Asp(配列番号20);および
Ser-Arg-Leu-Gln-Gly-Ser-Leu-Gln-Asp-Ile-Leu-Gln-Gln-Leu-Asp-Val-Ser-Pr
o-Glu-Cys(配列番号21)。
、71、85、89、92、95、98、110、118、121、122、126、127、128、129、132、1
39、157、159、163、および166(配列番号4の番号付けに従う)からなる群から
選択される1つまたはより多くのアミノ酸が別のアミノ酸と置換されている。
配列番号2に記載のマウスOBポリペプチドの分岐アミノ酸とで行われる。
アラニンとで行われる。
チドからなる群から選択される:
(a)53位のセリン残基がグリシン、アラニン、バリン、システイン、メチ
オニン、またはトレオニンと置換される;
(b)98位のセリン残基がグリシン、アラニン、バリン、システイン、メチ
オニン、またはトレオニンと置換される;および
(c)92位のアルギニン残基がアスパラギン、リジン、ヒスチジン、グルタ
ミン、グルタミン酸、アスパラギン酸、セリン、トレオニン、メチオニン、また
はシステインと置換される。
5、または6に記載のヒトOBポリペプチドアミノ酸配列と、83%以上のアミノ酸
配列相同性を有する。
プチドからなる群から選択される:
(a)1つまたはより多くのアスパラギン酸残基がグルタミン酸と置換される
;
(b)1つまたはより多くのイソロイシン残基がロイシンと置換される;
(c)1つまたはより多くのグリシンまたはバリン残基がアラニンと置換され
る;
(d)1つまたはより多くのアルギニン残基がヒスチジンと置換される;
(e)1つまたはより多くのチロシンまたはフェニルアラニン残基がトリプト
ファンと置換される;
(f)121位から128位(配列番号4の番号付けに従う)の1つまたはより多く
の残基がグリシンまたはアラニンと置換される;および
(g)54位から60位または118位から166位(配列番号4の番号付けに従う)の
1つまたはより多くの残基がリジン、グルタミン酸、システイン、またはプロリ
ンと置換される。
る群から選択される:
(a)1位から21位の残基が欠失されている;および
(b)21位でメチオニン、または18位から21位でグリシン−セリン−ヒスチジ
ン−メチオニン配列(配列番号38)、または1位から21位でメチオニン−グリ
シン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒ
スチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリ
ン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号9
8)を有するサブパート(a)のポリペプチド。
る群から選択される:
(a)1位から21位の残基が欠失されている;および
(b)14位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グルタ
ミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、または18位
から21位でグルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号2
7)、または18位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列
(配列番号28)、または2位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリ
ン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジ
ン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グ
リシン−セリン−プロリン配列(配列番号99)、または18位から21位でグリシ
ン−セリン−プロリン配列を有するサブパート(a)のポリペプチド。
る群から選択される:
(a)1位から21位の残基が欠失されている;および
(b)21位でメチオニン、または18位から21位でグリシン−セリン−ヒスチジ
ン−メチオニン配列(配列番号38)、または1位から21位でメチオニン−グリ
シン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒ
スチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリ
ン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号9
8)、または14位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グ
ルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、または
18位から21位でグルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番
号27)、または18位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン
配列(配列番号28)、または2位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−
セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒス
チジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン
−グリシン−セリン−プロリン配列(配列番号99)、または18位から21位でグ
リシン−セリン−プロリン配列を有するサブパート(a)のポリペプチド。
ポリペプチドからなる群(配列番号4の番号付けに従う)から選択される:
(a)121位から128位の1つまたはより多くの残基が欠失される;
(b)1〜116位の残基が欠失される;
(c)1〜21位および54〜167位の残基が欠失される;
(d)1〜60位および117〜167位の残基が欠失される;
(e)1〜60位の残基が欠失される;
(f)1〜53位の残基が欠失される;
(g)1〜21位の残基が欠失されるサブパート(a)のアナログ;および
(h)以下からなる群から選択されるN末端アミノ酸またはアミノ酸配列を有
するサブパート(a)から(g)のアナログ:
(1)メチオニン、
(2)グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号38)、
(3)メチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−
ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン
−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−
メチオニン配列(配列番号98)、
(4)ロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グルタミン酸−アラ
ニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、
(5)グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号2
7)、
(6)ロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列(配列番号28)
、
(7)メチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−
ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン
−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−プロリン配列
(配列番号99)、および
(8)グリシン−セリン−プロリン配列。
ポリペプチドの誘導体が提供される。
る。
またはテトラPEG化されている。
ノ酸残基または配列番号6の22位から166位の残基を含むOBポリペプチドである
。
ノ酸残基または配列番号6の22位から166位の残基を含み、そして21位にメチオ
ニンを有するOBポリペプチドである。
供される。
チドの発現を得るために用いられるDNA分子であって、以下からなる群から選択
される、DNA分子:
(a)配列番号1および3に記載のDNA分子またはそれらのフラグメント;
(b)(a)に定義したDNA分子とハイブリダイズするDNA分子またはそれらの
ハイブリダイズし得るフラグメント;および
(c)該DNA分子のいずれかによりコードされるアミノ酸配列の発現をコード
するDNA分子、が提供される。
ノムDNA分子である。
なる群から選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする:
(a)配列番号2;
(b)配列番号2の22位から167位のアミノ酸;
(c)配列番号4;
(d)配列番号4の22位から167位のアミノ酸;
(e)配列番号5;
(f)配列番号5の22位から166位のアミノ酸;
(g)配列番号6;
(h)配列番号6の22位から166位のアミノ酸;
(i)以下からなる群から選択されるN末端アミノ酸またはアミノ酸配列を有
するサブパート(b)、(d)、(f)、または(h)のアミノ酸配列:
(1)メチオニン、
(2)グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号38)、
(3)メチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−
ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン
−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−
メチオニン配列(配列番号98)。
末端アミノ酸配列を有する(b)、(d)、(f)、または(h)のアミノ酸配
列をコードする:
(1)ロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グルタミン酸−アラ
ニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、
(2)グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号2
7)、
(3)ロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列(配列番号28)
、
(4)メチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−
ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン
−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−プロリン配列
(配列番号99)、および
(5)グリシン−セリン−プロリン配列。
列として記載される配列を含む。
ノ酸をコードする配列として記載される配列を含む。
れた核酸分子が提供される。
、該非コード領域がイントロン、5’非コード領域、および3’非コード領域か
らなる群から選択される、核酸が提供される。
のオリゴヌクレオチドプライマーが提供される。
択される:
HOB 1gF5'-CCCAAGAAGCCCATCCTG-3'(配列番号29) ;
HOB 1gR5'-GACTATCTGGGTCCAGTGCC-3'(配列番号30);
HOB 2gF5'-CCACATGCTGAGCACTTGTT-3'(配列番号31);および
HOB 2gR5'-CTTCAATCCTGGAGATACCTGG-3'(配列番号32)
本発明によれば、前記のDNA分子を含むベクターが提供される。
む発現ベクターが提供される。
はトランスフェクトされた単細胞宿主が提供される。
細胞、昆虫細胞、および組織培養におけるヒト細胞からなる群から選択される。
us、Streptomyces、酵母、CHO、R1.1、B-W、LM、COS1、COS7、BSC1、BSC40、BMT
10、およびSf9細胞からなる群から選択される。
da、Hansenula、およびTorulopsisからなる群から選択される酵母宿主である。
ポリペプチドをコードする配列に対して機能的に近接した位置に発現調節配列を
挿入することからなる相同的組換え事象によって、OBポリペプチドの高発現を可
能にするようにインビトロで改変された、哺乳動物細胞が提供される。
プチド発現調節配列であり、そして前記相同的組換え事象が変異OBポリペプチド
発現制御配列を置き換える。
ポリペプチド制御配列ではない。
供される:
(a)前記の細胞をOBポリペプチドの発現を提供する条件下で培養する工程;
および
(b)この発現されたOBポリペプチドを回収する工程。
ある。
(c)前記OBポリペプチドをNiキレートカラムでのクロマトグラフィーにかけ
る工程;および
(d)前記OBポリペプチドをゲル濾過により精製する工程。
記OBポリペプチドを強陽イオン交換カラムでのクロマトグラフィーにかける工程
をさらに包含する。
ポリペプチドに対して特異的な抗体が提供される。
ナル抗体である。
れる。
体を調製する方法が提供される:
(a)前記のOBポリペプチドまたは前記の方法により生産されたOBポリペプチ
ドを、キャリアタンパク質に複合体化させる工程;
(b)アジュバントと混合させた工程(a)のOBポリペプチドフラグメント−
キャリアタンパク質複合体で宿主動物を免疫する工程;および
(c)この免疫宿主動物から抗体を得る工程。
を測定する方法が提供される:
(a)OBポリペプチドを含有すると思われる試料を、該OBポリペプチドに特異
的に結合する抗体と、この抗体およびこのOBポリペプチドを含む反応複合体の形
成を可能にする条件下で接触させる工程;および
(b)この抗体およびこの試料中のOBポリペプチドを含む反応複合体の形成を
検出する工程であって、
ここでこの反応複合体の形成の検出がこの試料におけるOBポリペプチドの存在を
示す、工程。
合される。
ドレベルを評価するインビトロ方法が提供される:
(a)前記の方法に従って、生物学的試料における反応複合体の形成を検出す
る工程;および
(b)形成された反応複合体の量を評価する工程であって、ここでこの反応複
合体の量は、この生物学的試料におけるOBポリペプチドレベルに対応する、工程
。
チドレベルの上昇または低下に関連した疾患の存在を検出または診断するインビ
トロ方法が提供される:
(a)前記の哺乳動物被験体由来の生物学的試料におけるOBポリペプチドレベ
ルを評価する工程;および
(b)工程(a)において検出されたレベルと、正常被験体または初期の被験
体に存在するOBポリペプチドレベルとを比較する工程であって、
ここで、正常レベルに比較したこのOBポリペプチドレベルの上昇はOBポリペプチ
ドレベルの上昇に関連した疾患を示し、そして正常レベルに比較したこのOBポリ
ペプチドレベルの低下はOBポリペプチドレベルの低下に関連した疾患を示す、工
程。
は低下と関連した疾患の治療処置をモニターするインビトロ方法であって、前記
の方法に従って、OBポリペプチドレベルの上昇または低下に関連した疾患につい
て治療処置を受ける哺乳動物被験体から異なる時点で得られた一連の生物学的試
料におけるOBポリペプチドレベルを評価する工程を包含する、方法が提供される
。
ポリペプチドと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的組成物が提供され
る。
のものである。
ポリペプチドのアンタゴニストと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、動物
の体重を増大させるための薬学的組成物が提供される。
、前記OBポリペプチドに結合しそしてその活性を中和する抗体、このOBポリペプ
チドのレセプターに結合するがこれを活性化しないこのOBポリペプチドのフラグ
メント、およびこのOBポリペプチドの小分子アンタゴニストからなる群から選択
される。
ポリペプチドと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、個体の体重を減少させ
るための体型改善美容組成物が提供される。
ポリペプチドのアンタゴニストと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、個体
の体重を増大させるための体型改善美容組成物が提供される。
前記OBポリペプチドに結合しそしてその活性を中和する抗体、このOBポリペプチ
ドのレセプターに結合するがこれを活性化しないこのOBポリペプチドのフラグメ
ント、およびこのOBポリペプチドの小分子アンタゴニストからなる群から選択さ
れる。
組成物が、個体に、この個体の体重を所望のレベルに調整するに十分な用量で投
与される、方法が提供される。
記のOBポリペプチドをコードする核酸にハイブリダイズし得るアンチセンス核酸
分子の使用が提供される。
の、前記のOBポリペプチドまたは前記の方法により生産されたOBポリペプチドを
コードする核酸分子の使用が提供される。
OBポリペプチドまたは前記の方法により生産されたOBポリペプチドの使用が提供
される。
選択される障害の処置における哺乳動物の体重を調整するための医薬品の製造の
ための、前記のOBポリペプチドまたは前記の方法により生産されたOBポリペプチ
ドの使用が提供される。
医薬品と組み合わせて用いられる哺乳動物の体重を調整するための医薬品の製造
のための、前記のOBポリペプチドまたは前記の方法により生産されたOBポリペプ
チドの使用が提供される。
のOBポリペプチドまたは前記の方法により生産されたOBポリペプチドのアンタゴ
ニストの使用が提供される。
ポリペプチドに結合しそしてその活性を中和する抗体、このOBレセプターに結合
するがこれを活性化しないこのOBポリペプチドのフラグメント、およびこのOBポ
リペプチドの小分子アンタゴニストからなる群から選択される。
、筋内送達、皮下送達、鼻内送達、経口送達、または肺送達のための医薬品の製
造のためのものである。
は、本明細書中に開示されている肥満症(OB)ポリペプチドおよびこれらのポリ
ペプチドをコードする核酸分子の提供を通して解決された。本発明は、初めて、
体重および脂肪蓄積の調整(すなわち制御および調節)に有用な単離されたポリ
ペプチド、ならびにOBポリペプチドの組換え生産を可能にするだけでなくそれ自
身体重の調整に有用である、このようなポリペプチドをコードする核酸配列を提
供する。
特に哺乳動物)において体重を調整し得、そして同じ生物学的活性を有するそれ
らの対立遺伝子変異体またはアナログ(フラグメントを包含する)を包含する。
このポリペプチドは、組換え方法または化学合成方法によって調製され得る。本
発明の好ましいOBポリペプチドは、配列番号2、4、5、または6のアミノ酸配
列を有するOBポリペプチド、あるいはそれらの対立遺伝子変異体またはアナログ
(フラグメントを包含する)を包含する。
o-Ile-Gln-Lys-Val-Gln-Asp-Asp-Thr-Lys-Thr-Leu-Ile-Lys-Thr(配列番号18
);Leu-His-Pro-Ile-Leu-Ser-Leu-Ser-Lys-Met-Asp-Gln-Thr-Leu-Ala(配列番
号19);Ser-Lys-Ser-Cys-Ser-Leu-Pro-Gln-Thr-Ser-Gly-Leu-Gln-Lys-Pro-Gl
u-Ser-Leu-Asp(配列番号20);およびSer-Arg-Leu-Gln-Gly-Ser-Leu-Gln-Asp
-Ile-Leu-Gln-Gln-Leu-Asp-Val-Ser-Pro-Glu-Cys(配列番号21)。
するOBポリペプチドアナログを含み、ここでアミノ酸53、56、71、85、89、92、
95、98、110、118、121、122、126、127、128、129、132、139、157、159、163
、および166(配列番号4の番号付けに従う)からなる群から選択される1つま
たはより多くのアミノ酸が別のアミノ酸、例えば、配列番号2に記載のマウスOB
ポリペプチドの分岐(divergent)アミノ酸またはアラニンと置換されている。
このようなアナログはまた、以下のようなアナログを包含する:(a)53位の
セリン残基がグリシン、アラニン、バリン、システイン、メチオニン、またはト
レオニンと置換される;(b)98位のセリン残基がグリシン、アラニン、バリ
ン、システイン、メチオニン、またはトレオニンと置換される;および(c)9
2位のアルギニン残基がアスパラギン、リジン、ヒスチジン、グルタミン、グル
タミン酸、アスパラギン酸、セリン、トレオニン、メチオニン、またはシステイ
ンと置換される。本発明のOBポリペプチドアナログは、好ましくは、配列番号2
、4、5、または6に記載のヒトOBポリペプチドアミノ酸配列と、83%以上のア
ミノ酸配列相同性を有する。
配列を有し、そして以下を有する:(a)1つまたはより多くのアスパラギン酸
残基がグルタミン酸と置換される;(b)1つまたはより多くのイソロイシン残
基がロイシンと置換される;(c)1つまたはより多くのグリシンまたはバリン
残基がアラニンと置換される;(d)1つまたはより多くのアルギニン残基がヒ
スチジンと置換される;(e)1つまたはより多くのチロシンまたはフェニルア
ラニン残基がトリプトファンと置換される;(f)121位から128位(配列番号4
の番号付けに従う)の1つまたはより多くの残基がグリシンまたはアラニンと置
換される;および(g)54位から60位または118位から166位(配列番号4の番号
付けに従う)の1つまたはより多くの残基がリジン、グルタミン酸、システイン
、またはプロリンと置換される。
であることを包含する(配列番号4の番号付けに従う):(a)121位から128位
の1つまたはより多くの残基が欠失される;(b)1〜116位の残基が欠失され
る;(c)1〜21位および54〜167位の残基が欠失される;(d)1〜60位およ
び117〜167位の残基が欠失される;(e)1〜60位の残基が欠失される;(f)
1〜53位の残基が欠失される;および(g)1〜21位の残基が欠失されるサブパ
ート(subpart)(a)のアナログ。21アミノ酸「シグナル」配列(例えば配列
番号4の1〜21位のアミノ酸)を欠く本発明のOBポリペプチドおよびOBポリペプ
チドアナログは、以下のようなN末端アミノ酸またはアミノ酸配列を有する:(
1)メチオニン、(2)グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列
番号38)、(3)メチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒス
チジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−
グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒス
チジン−メチオニン配列(配列番号98)、(4)ロイシン−グルタミン酸−リ
ジン−アルギニン−グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配
列番号26)、(5)グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(
配列番号27)、(6)ロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列(配
列番号28)、(7)メチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒ
スチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン
−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−プ
ロリン配列(配列番号99)、および(8)グリシン−セリン−プロリン配列。
多くの化学部分を有し、この化学部分は、水溶性ポリマー(例えばポリエチレン
グリコール)を包含する。ポリエチレングリコール誘導体は、モノPEG化、ジPEG
化、トリPEG化、またはテトラPEG化であり得、例えばN末端モノPEG化であり得
る。本発明のOBポリペプチドの好ましいN末端モノPEG化誘導体は、配列番号4
の22位から167位のアミノ酸残基または配列番号6の22位から166位の残基を含み
、必要に応じて21位に(PEG化)メチオニンを有するOBポリペプチドである。
、対立遺伝子変異体、またはアナログ(それらのフラグメントを包含する)をコ
ードする。哺乳動物の体重を調整する生物学的活性を有するOBポリペプチドの発
現を得るために用いられるDNA分子であって、以下からなる群から選択される、D
NA分子が特に提供される:(a)配列番号1および3に記載のDNA分子またはそ
れらのフラグメント;(b)(a)に定義したDNA分子とハイブリダイズするDNA
分子またはそれらのハイブリダイズし得るフラグメント;および(c)該DNA分
子のいずれかによりコードされるアミノ酸配列の発現をコードするDNA分子。こ
のような分子の例示は、配列番号22および24のヒトゲノムDNA分子である。
選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする:(a)配列番号2
;(b)配列番号2の22位から167位のアミノ酸;(c)配列番号4;(d)配
列番号4の22位から167位のアミノ酸;(e)配列番号5;(f)配列番号5の2
2位から166位のアミノ酸;および(g)配列番号6;および(h)配列番号6の
22位から166位のアミノ酸、ならびに既に記載したようなN末端アミノ酸または
アミノ酸配列を有するポリペプチド。例示的には、好ましいDNA分子は、配列番
号3のタンパク質コード配列として記載される配列、および特に配列番号3の22
位から167位のアミノ酸をコードする配列として記載される配列を有する。
また提供され、そしてOB核酸の非コード領域にハイブリダイズし得る核酸分子(
非コード領域はイントロン、5’非コード領域、および3’非コード領域からな
る群から選択される)を包含する。本発明はまた、OBポリペプチドをコードする
ヒトゲノムDNAを増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーを提供し、この
ようなオリゴヌクレオチドは、配列番号29から32に記載される。
好ましくは、発現制御配列と作動可能に関連されたDNA分子を含む発現ベクター
の形態を有する。本発明の単細胞宿主細胞は、本発明のDNA分子または上記のベ
クターでトランスフォームまたはトランスフェクトされる。好ましい宿主細胞は
、細菌、酵母、哺乳動物細胞、植物細胞、昆虫細胞、および組織培養におけるヒ
ト細胞を包含する。例示的には、このような宿主細胞は、E. coli、Pseudomonas
、Bacillus、Streptomyces、酵母、CHO、R1.1、B-W、L-M、COS1、COS7、BSC1、B
SC40、BMT10、およびSf9細胞からなる群から選択される。本発明に好ましい酵母
細胞は、Saccharomyces、Pichia、Candida、Hansenula、およびTorulopsisを包
含する。OBポリペプチドをコードするDNA配列を含み、そして該OBポリペプチド
をコードする配列に対して機能的に近接した位置に発現調節配列を挿入すること
からなる相同組換え事象によって、OBポリペプチドの高発現を可能にするように
インビトロで改変された哺乳動物細胞もまた提供される。この発現調節配列は、
OBポリペプチド発現調節配列またはそれ以外であり得、そして細胞内で変異OBポ
リペプチド制御配列と置き換え得る。
(a)上記の細胞をOBポリペプチドの発現を提供する条件下で培養する工程;お
よび(b)発現されたOBポリペプチドを回収する工程。この手順はまた、以下に
よる工程を伴い得る:(c)上記ポリペプチドをNiキレートカラムでのクロマト
グラフィーにかける工程;および(d)上記ポリペプチドをゲル濾過により精製
する工程。好ましい実施態様では、工程(c)後かつ工程(d)前に、この方法
は、OBポリペプチドを強陽イオン交換カラムでのクロマトグラフィーにかける工
程を包含する。
ーナルおよびポリクローナル抗体ならびに本発明のモノクローナル抗体を生産す
る不死化細胞系を提供する。本発明の抗体調製は、以下の工程を包含する:(a
)OBポリペプチドをキャリアタンパク質に複合体化(conjugate)させる工程;
(b)アジュバントと混合させた工程(a)のOBポリペプチドフラグメント−キ
ャリアタンパク質複合体で宿主動物を免疫する工程;および(c)免疫された宿
主動物から抗体を得る工程。
測定する方法を提供する:(a)OBポリペプチドを含有すると思われる試料を、
該OBポリペプチドに特異的に結合する抗体と、抗体およびOBポリペプチドを含む
反応複合体の形成を可能にする条件下で接触させる工程;および(b)抗体およ
び試料中のOBポリペプチドを含む反応複合体の形成を検出する工程(ここで該反
応複合体の形成の検出が該試料におけるOBポリペプチドの存在を示す)。以下の
工程を包含する、生物学的試料におけるOBポリペプチドレベルを評価するインビ
トロ方法が、対応して提供される:(a)上記の方法に従って、生物学的試料に
おける反応複合体の形成を検出する工程;および(b)形成された反応複合体の
量を評価する工程(ここで反応複合体の量は、生物学的試料におけるOBポリペプ
チドレベルに対応する)。本発明によりOBポリペプチドの上昇または低下に関連
した疾患の存在を検出または診断する場合、上記の評価が行われ、そして検出さ
れたレベルが、正常被験体または初期の被験体に存在するOBポリペプチドレベル
と比較される。正常または以前のレベルに比較したOBポリペプチドレベルの上昇
はOBポリペプチドレベルの上昇に関連した疾患を示し、そして正常レベルに比較
したOBポリペプチドレベルの低下はOBポリペプチドレベルの低下に関連した疾患
を示す。哺乳動物被験体におけるOBポリペプチドのレベルの上昇または低下と関
連した疾患の治療処置をモニターするインビトロ方法が対応して提供され、これ
は、上記のようにしてOBポリペプチドの上昇または低下に関連した疾患について
治療処置を受ける哺乳動物被験体から異なる時点で得られた一連の生物学的試料
におけるOBポリペプチドレベルを評価する工程を包含する。
プチドを含み、動物の体重を減少させるための治療方法において有用である。動
物の体重を増大させるための治療方法において有用な本発明の別の薬学的組成物
は、OBポリペプチドのアンタゴニストを包含し、このアンタゴニストは、好まし
くはOBポリペプチドに結合しそしてその活性を中和する抗体、該OBポリペプチド
のレセプターに結合するがこれを活性化しないOBポリペプチドのフラグメント、
および該OBポリペプチドの小分子アンタゴニストからなる群から選択される。本
発明はまた、個体の体重を減少または増大させるための、対応する体型改善美容
組成物を提供し、これは、個体の体型を改善するための美容方法において有用で
ある。このような美容組成物は、個体に、個体の体重を所望のレベルに調整する
に十分な用量で投与される。
の核酸分子ならびに本発明OBポリペプチドをコードする核酸にハイブリダイズし
得るアンチセンス核酸分子の使用についても、本発明によって述べられている。
動物の体重を改変するための医薬品の製造のための本発明のOBポリペプチドまた
はアンタゴニストの使用もまた提供される。そのように開発された医薬品は、糖
尿病、高血圧、および高コレステロール症からなる群から選択される障害の処置
における、およびこのような障害の処置のための医薬品との組み合わせ療法の一
部としての、哺乳動物の体重を改変するための医薬品の製造のために用いられ得
る。このような医薬品は、静脈内送達系、動脈内送達系、腹腔内送達系、筋内送
達系、皮下送達系、鼻内送達系、経口送達系、または肺送達系において用いられ
得る。
として哺乳動物脂肪細胞(adipocyte)から分泌され、そしてこのポリペプチド
はホルモンとして機能することを示す。
eptin)」と呼ばれる)がマウス、ラット、およびヒトの血漿中を循環することを
示している。レプチンはob/obマウス由来の血漿には存在せず、db/dbマウス由来
の血漿では10倍高い濃度で存在し、そしてfa/faラットでは20倍高い濃度で存在
する。最も重要なことには、組換えレプチンの毎日の注射により、ob/obマウス
の体重は劇的に減少し、野生型マウスの体重は大きな影響を及ぼされ、そしてdb
/dbマウスは全く影響を受けない。
学的に活性である。特に、ヒトOBポリペプチドはマウスにおいて活性である。
それ自身が体重制御のモジュレーターとして働くポリペプチド(このポリペプチ
ドは、図1A〜E(配列番号2)、図3(配列番号4)、図5(配列番号5)、
および図6(配列番号6)に記載されるようなアミノ酸配列を有する)、または
それらの保存的変異体またはフラグメント、特にシグナルペプチドを欠くフラグ
メント(あるいは本明細書中で成熟OBポリペプチドと呼ばれる)をコードする核
酸分子を含む。この核酸分子は、組換えDNA分子(例えばcDNA、またはcDNAまた
は単離されたゲノムDNAを含有するベクター)またはクローン化遺伝子(すなわ
ち単離されたゲノムDNA)、あるいはそれらの変質性(degenerate)変異体を包
含する。特定の実施態様では、マウスおよびヒトのOBポリペプチドの2つの変異
体に対するアミノ酸配列が提供される。両ポリペプチドは、49位のグルタミンが
欠失した形態で見出される。これは、mRNAスプライシングの例外から生じ得る。
種々の種に由来するOBポリペプチドは高度に相同性であり得る;図4に示される
ように、マウスおよびヒトのOBポリペプチドは、80%以上相同である。
列番号1)および図2AおよびB(配列番号3)に示されるヌクレオチド配列を
有し得るか、DNAコード配列に相補的であり得る。特に、このようなDNA分子は、
cDNAまたは染色体から単離されたゲノムDNAであり得る。本発明の核酸分子はま
た、DNAの5’および3’フランキング配列ならびにイントロンDNA配列に相当し
得る。従って、本発明はまた、本願において図1A〜E(配列番号1)および図
2AおよびB(配列番号3)に示される配列、および変質性変異体、対立遺伝子
変異、ならびに同様の同族分子から選択されるヌクレオチド配列を有する核酸の
同定に関する。
アナログ(例えばチオリン酸)結合を有する合成変異体を包含する。一本鎖およ
び二本鎖の両配列が、本明細書中で意図される。
ライマーとして用いられる核酸分子、すなわち図1A〜E(配列番号1)、図2
AおよびB(配列番号3)、および図20A〜C(配列番号22および24)に
示される配列;またはコード配列の5’および3’フランキング配列;またはゲ
ノムDNAのイントロン配列の一部分に相当する配列を有する合成または天然のオ
リゴヌクレオチド、を提供する。特に、本発明は、少なくとも約10ヌクレオチド
を有する核酸分子を意図し、ここでこの核酸分子の配列は、図1A〜E(配列番
号1)、図2AおよびB(配列番号3)、および図20A〜C(配列番号22)
のヌクレオチド配列中の同じヌクレオチド数のヌクレオチド配列、またはそれに
相補的な配列に相当する。より好ましくは、この分子の核酸配列は少なくとも15
ヌクレオチドを有する。最も好ましくは、この核酸配列は少なくとも20ヌクレオ
チドを有する。オリゴヌクレオチドがプローブである本発明の実施態様では、オ
リゴヌクレオチドは、例えば放射性核種(例えば32P)または酵素で検出可能に
標識される。
ドする本発明の核酸を含む);および細菌発現ベクター、昆虫発現ベクター、ま
たは哺乳動物発現ベクター(発現制御配列と作動可能に関連させて、OBポリペプ
チドをコードする本発明の核酸分子を含む)を提供する。従って、本発明はさら
に、適切な発現ベクターでトランスフェクトまたはトランスフォームされた宿主
細胞(例えば細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、または哺乳動物細胞)、および対
応して、本発明のモジュレーターの調製における上記構築物の使用に関する。
このような抗体は、完全長ポリペプチドまたはそれらの抗原性フラグメントに対
して生成され得る。1つの局面では、このような抗体は、OBポリペプチドの機能
的(すなわち体重および脂肪組成を調整する)活性を阻害する。別の局面では、
抗体は、血漿または血清中の循環OBポリペプチドレベルを決定するために用いら
れ得る。なおさらなる局面では、領域特異的抗体(特にモノクローナル抗体)が
、OBポリペプチド構造のプローブとして用いられ得る。
べきであり、そしてこのような物質は種々の背景で用いられ得る。詳細には、本
発明は、診断および治療の両適用、ならびに特定の農業適用、本明細書で定義さ
れるモジュレーター(核酸分子およびペプチドを包含する)の使用の可能性のあ
る全てを意図する。さらに、体重の調整は特定の治療含意および利益を有する。
それは、肥満症または逆に悪液質が望ましくない身体状態を示すような状態が、
本発明の1つまたはそれより多くのモジュレーターの投与により治療され得る状
態においてである。
E(配列番号1)の配列、図2AおよびB(配列番号3)の配列およびそれらの
変質性変異体および対立遺伝子変異体から選択されるヌクレオチド配列を有する
核酸によりコードされるタンパク質の発現を制御する工程を包含する。このよう
な制御は、遺伝子治療により目的のヌクレオチドを患者または宿主の脂肪細胞中
に導入し、肥満症を制御または低減させることによりもたらされ得る。逆に、ヌ
クレオチドに対するアンタゴニスト(例えばアンチセンス分子)の調製および投
与は、過度の体重損失を包含する状態(例えば神経性食欲不振、癌、またはAIDS
)が存在しそしてその治療下にある場合においてその必要が示され、続行される
。このような構築物は、ヌクレオチドの場合と同様に直接脂肪細胞に導入されて
、このような変化を生じさせ得る。
号5、および配列番号6)により定義されるタンパク質、それらの保存的変異体
、活性フラグメント、および同族小分子は、治療目的のために、直接投与用に処
方され、過度の体脂質または体重増加の減少または制御をもたらし得る。対応し
て、上述のタンパク質物質(例えばそれらのフラグメント)に対する抗体および
他のアンタゴニストが調製され、そして同様に投与されて、逆の効果を達成し得
る。従って、本発明は、好都合に、薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤と
混合して、本発明のOBポリペプチド、または別の場合はそのアンタゴニストを含
む薬学的組成物に関する。
せることによる体型改善のために投与され得る。OBポリペプチドは、その美容効
果のために、独立にまたは他の美容戦略(例えば手術)と併用して用いられ得る
。
適用に有用な活性ヌクレオチド物質のレパートリーを開発するために、その対立
遺伝子変異体のさらなる変異を同定するためのその核酸の使用に及ぶ。特に、目
的のヌクレオチドの同型接合変異および異型接合変異が同定され、それにより患
者の状態をより正確に定量化すると仮定され、肥満症に対する個体の危険状態潜
在性を決定し得る。詳細には、異型接合変異は現在、軽度から中度の肥満症に関
連しているとみなされ、一方、同型接合変異はより顕著な重度の肥満状態に関連
し得る。対応するDNA試験が、次いで上述の確定された物質を水準基標として用
いて行われ、特定の体質に対する的確な長期予後を容易にし、食事習慣または他
の個人的習慣の変更、あるいは直接治療介入を規定し得、このような状態を避け
得る。
(または試料)における本発明のモジュレーターの存在および量を測定する方法
に及び、そこでこのような試験試料における核酸(ゲノムDNAまたはmRNA)およ
び/またはタンパク質レベルが確定され得る。ヌクレオチドの活性増大およびそ
の結果生じるタンパク質の存在が被験体の肥満症阻害能を反映するとした場合、
肥満性被験体においてこのような結果を観察する医師は、本発明のヌクレオチド
の存在および活性に関する機能不全以外の要因が肥満状態の原因であると決定し
得る。逆に、ヌクレオチドおよび/または発現タンパク質のレベルの低下は、こ
のような肥満状態を治療するためにはこのようなレベルが増大しなければならな
いことを示唆し、次いで適切な治療養生法が行われ得る。
レオチドは、上記で簡単に述べたように、対応するRNAの測定に有用であるcDNA
を表す。同様に、図1A〜Eおよび3のポリペプチドに相当する組換えタンパク
質物質が調製され、そして、例えばOBタンパク質の脂肪および/または血漿レベ
ルの測定、または組織(例えば視床下部)上のOBに対するレセプターの存在およ
びレベルの検出のための、例えばラジオイムノアッセイにおける使用のために適
切に標識され得る。
ク質の同定だけでなく、このような物質に対するレセプターの明示もまた意図す
る。このような背景において、図1A〜E、3、5、および/または6のポリペ
プチドが調製され得、適切な発現ライブラリーをスクリーニングして活性なレセ
プターを単離するために利用され得る。このレセプターはその後クローン化され
得、そしてその後レセプター単独で、またはリガンドと併用して、本明細書中の
モジュレーターと同様の活性を有し得る小分子をスクリーニングするのに用いら
れ得る。
ような治療が適切である種々の投与様式の製剤形態において調製された、その配
列が配列番号2、配列番号4、配列番号5、および配列番号6に示されるポリペ
プチド、それらの抗体、それらの対応する小分子アゴニストまたはアンタゴニス
ト、または活性フラグメントを含む薬学的組成物に関する。このような製剤形態
は、薬学的に受容可能なキャリア、または必要に応じて他のアジュバントを含み
、そして各場合において臨床医または医師により決定される有効用量範囲で調製
され得る。
重モジュレーターを提供することであり、このモジュレーターは、哺乳動物の脂
肪蓄積および脂肪含量の制御および変動に関連した特定の特徴および活性を示す
。
な性質であるかまたはあり得る病理学的状態の有効な診断およびモニタリングの
手段として、本明細書中に記載したような体重制御のモジュレーターの検出およ
び測定方法を提供することである。
性を模倣または阻害するに潜在的に有効な物質(例えば、薬剤、因子など)のス
クリーニングのための方法および関連アッセイシステムを提供することである。
、そして/または体重の異常低下または異常上昇が特徴的な性質である特定の病
理学的状態を治療するための哺乳動物の処置方法を提供することである。
築物、および/または1つまたはそれより多くのモジュレーター、結合パートナ
ー、またはそれらの生産を制御し得るか、またはそれらの活性を模倣または拮抗
し得る因子を含むか、またはこれに基づく、同等の治療方法のための薬学的組成
物を調製することである。
することにより、当業者には明らかである。
(発明の効果)
本発明により、哺乳動物の脂肪蓄積および脂肪含量の制御を可能にする体重の
モジュレーターが提供される。
るタンパク質、本タンパク質をコードする核酸(例えば、特定の発現系における
発現のための最適コドンを取り込み、ここでタンパク質が哺乳動物の体重の制御
に関与する能力を示す、その核酸の縮重変異体を含む)の解明および発見に関す
る。対象となる核酸は、マウスおよびヒトOBポリペプチドに対応するコード配列
を示し、体重および脂肪蓄積の調節に重要な役割を果たすとされている。本明細
書に示されたデータは、本発明の核酸のポリペプチド産物は、それを発現する細
胞によって分泌されることを示し、そしてそのポリペプチドがホルモンとして機
能することを示す。別の実験データは、OBポリペプチドが、ob遺伝子の変異を有
するマウスの肥満症の治療において非常に有効であることを示す。さらに、OBポ
リペプチドの高用量の一回投与または中程度の継続用量は、正常(野生型)マウス
の重量滅少を起こす。
プチン」と呼ばれる)が、マウス、ラットおよびヒト血漿内を循環することを示す
。レプチンはob/obマウス由来の血漿中には存在せず、db/dbマウス由来の血漿中
には10倍高い濃度で存在し、そしてfa/faラット中には20倍高い濃度で存在した
。最も有意に、組換えレプチンの連日注入は劇的にob/obマウスの体重を滅少し
、野生型マウスの体重に有意に影響し、そしてdb/dbマウスには影響を及ぼさな
い。
生物学的に活性である。特に、ヒトOBポリペプチドは、マウスにおいて活性であ
る。
能する物質の同定に関する。詳細には、本発明は、マウスおよびヒト両者におけ
るOB遺伝子およびそのコード領域に対応する特定の核酸ならびにこれらの核酸に
よって発現される対応ポリベプチドの単離、精製、および配列決定に関する。従
って、本発明は、図11A-E(配列番号1)ならびに図2AおよびB(配列番号3)に記載
のヌクレオチド配列を有する核酸、ならびに縮重変異体、対立遺伝子およびその
フラグメントの発見を含み、そのすべては体重および脂肪蓄積を調製する活性を
有する。本核酸のOB遺伝子への対応は、肥満症ならびに体重の異常が寄与因子と
なっている他の疾病および機能不全のような状態に重要な影響を与えることを予
告する。本発明は、本発明の核酸によって発現されるタンパク質、詳細には図1
A-E(配列番号2)、図3(配列番号4)、図5(配列番号5)、および図6(配列番号
6)ならびに保存された変異体、活性フラグメント、および同族の小分子にまで
拡張する。
トナー、あるいはそれらに対する模倣または拮抗あるいはそれらの生産の制御の
いずれかを示す他のリガンドまたは薬剤は、適切なキャリアと共に、そして、体
重の異常変動または脂肪蓄積(単独、またはガンまたはAIDSのような有害な医学
的状態の一部として)を患う患者に対する種々の手段による投与に対して有効な
強度で、その治療のために、薬学的組成物中に調製され得る。種々の投与技術が
利用され得、それらの中には、経口投与、鼻および経粘膜投与の他の形態、皮下
、静脈内注射および腹腔内注射のような非経口技術、ならびにカテーテル注入な
どがある。認識因子またはそれらのサブユニットの平均量は変化し得、とくに資
格を有する医師または獣医の推奨または処方に基づくべきである。
在的薬物をスクリーニングするためのアッセイシステムを調製し得る。重量モジ
ュレーターは、試験システムに導入され得、そして候補薬物も得られた細胞培養
物に導入され得、培養物は細胞の活性における任意の変化を観察するためにその
後に試験され、それは候補薬物単独の添加、または既知重量モジュレーターの添
加量の効果による。
の体重を調整するために分子レベルで機能する物質のクラスの同定が行われた。
本発明のモジュレーターの発見は、栄養疾患の診断および治療について重要な意
味を有し、このような疾患には肥満症、ガン関連の重量の消失、および高血圧、
心臓病、およびII型糖尿病のような肥満症に関連する疾患の治療が含まれるがこ
れらには限定されない。さらに、家畜の体重を調整しようとする場合の、その遺
伝子産物に対する潜在的な農業上の用途がある。最後に、本発明の1つまたはそ
れ以上のモジュレーターが分泌された分子である限りは、それらのモジュレータ
ーは、生物学的に使用され、発現クローニングの技術を用いてそれらのレセプタ
ーを単離し得る。特にOB遺伝子について以下に行われる考察には、本発明の一部
を含有するモジュレーターのクラスヘの一般的適応性が含まれ、従って解釈の程
度および範囲などと一致される。
。この点に関して、トランスジェニックマウスモデルが使用され得る。ob遺伝子
は、トランスジェニックマウスを用いる相補試験において使用され得る。候補遺
伝子の野生型位置に対応するウイルスベクターまたはコスミドクローン(または
ファージクローン)を含むトランスジェニックベクターは、単離されたob遺伝子
を用いて構築され得る。コスミドは、公表されている手順[Jaenish,Science, 24
0:1468‐1474(1988)]を用いてトランスジェニックマウスに導入され得る。構築
物を、C57BL/6J ob/ob×DBA交雑のFl子孫間の交雑から誘導された受精卵に導入
する。これらの交雑は、Fl動物を作製するためのC57BL/6J ob/ob卵巣移植体の使
用を要する。DBA/2Jマウスは、対比株(counterstrain)として使用する。何故な
ら、このマウスは、卵巣移植体を用いる際に重要な非アグーティ(nonagouti)外
皮色を有するからである。コスミドトランスジェニックマウス動物のob位置での
遺伝子型は、緊密に連鎖したRFLPまたは変異の側面に位置し、そして先祖株間で
多型であるマイクロサテライトで動物を分類することによって、決定される。相
補性は、特定の構築物が遺伝的に肥満性型のF2動物(RFLP分析により評価された
ものとして)を痩身型および非糖尿的にする場合に示される。このような環境下
では、相補性を決定的に証明するために、トランスジーンを有するob/obまたはd
b/db動物を、ob/obまたはdb/db卵巣移植体と交配させる必要がある。この交配に
おいて、トランスジーンを有しないすべてのN2動物は肥満型およびインスリン耐
性/糖尿病性になるが、トランスジーンを有する動物は痩身型となり、そして正
常なグルコースおよびインスリン血漿中濃度を有する。遺伝的意義においては、
トランスジーンは抑制変異として作用する。
の効果を調べることによって、OB遺伝子を試験し得る。このアプローチにおいて
、野生型対立遺伝子の発現は抑制され、変異の表現型が生じる。RNA‐RNAの二本
鎖形成(アンチセンス‐センス)は、mRNAの正常な取り扱いを妨げ、野生型遺伝子
の効果の部分的または完全な消失を引き起こす。この技術を用いて、組織培養に
おけるTK合成の阻害ならびにDrosophilaのKruppel変異およびマウスのShiverer
変異の表現型が生じさせられているIzantら、Cell, 36, 1007-1015(1984);Green
ら、Annu.Rev.Biochem.,55:569-597(1986);Katsukiら、Science, 241:593‐595
(1988)。このアプローチの重要な利点は、同種mRNA全体の発現の効果的な阻害の
ために、遺伝子の小さい部分の発現しか必要としないことである。アンチセンス
トランスジーンを、それ自身のプロモーターまたは適切な細胞のタイプで発現さ
れる別のプロモーターの制御下に置き、かつSV40のポリA部位の上流に置く。こ
のトランスジーンを用いてトランスジェニックマウスを作成する。トランスジェ
ニックマウスはまた、卵巣移植体と接合させて、obヘテロ接合体が、アンチセン
ス構築物の効果に対してより感受性であるかどうかについて試験する。
能を解明することが、その活性に影響する小分子のアゴニストおよびアンタゴニ
ストを同定するのに有用である。
る定義を有する。
)」、および具体的に列挙されていないいずれの変異体も、本明細書において相互
に入れ換えて用いられ得、そして本出願および請求の範囲で用いられる通り、一
つの例でヌクレオチドおよびタンパク質性物質を意味し、後者は単一または多数
のタンパク質を包含する。さらに具体的には、前記用語は、ヌクレオチドならび
に本明細書に記載の配列および図1A-E(配列番号1)ならびに図2AおよびB(配列番
号3)に示される配列を有するDNAにまで及ぶ。同様に、本明細書に記載のアミノ
酸配列データならびに図1A〜E(配列番号2)および図3(配列番号4)に示される
アミノ酸配列データを有するタンパク質ならびに、本明細書中および請求の範囲
の両方における全ての物質について記載されている活性のプロフィールも同様に
考慮される。従って、実質的に等価なもしくは変化した活性を示すヌクレオチド
についても同様に考慮され、これは実質的に相同なアナログおよび対立遺伝子の
変異体を包含する。同様に、実質的に等価なもしくは変化した活性を示すタンパ
ク質で、例えば部位特異的変異によって意図的に改変されたタンパク質、または
モジュレーターを生産する宿主における偶発的な変異によるタンパク質を包含す
るタンパク質についても同様に考慮される。
ど)を有する組成物には、実質的に「B」(但し、「B」は、Aのラセミ体を除く1つま
たはそれ以上の混入タンパク質、DNA分子、ベクターなどを含む)が存在せず、こ
の場合、組成物において、重量で少なくとも約75%のタンパク質、DNA、ベクター
(これらは、AおよびBが属する種のカテゴリーに依存する)が、「A」である。好ま
しくは、「A」は、組成物においてA+B種の重量で少なくとも約90%を含み、最も好
ましくは、重量で少なくとも約99%を含む。また好ましくは、実質的に混入物が
存在しない組成物は、目的の種の活性または特徴を有する単一の分子量種のみを
含有する。
OBポリペプチド
用語「タンパク質」(これは天然に存在するポリペプチドを指す)および「ポ
リペプチド」は、ob遺伝子産物およびその変異体に関して、本明細書中で交換可
能に用いられる。用語「成熟タンパク質」または「成熟ポリペプチド」は特に、
シグナル配列(または融合タンパク質パートナー)が除去されたOB遺伝子産物を
指す。
中に記載したアミノ酸配列(例えば、配列番号2、4、5、6など)を有するポ
リペプチドを包含し、これは保存的アミノ酸置換で改変されたobポリペプチド、
ならびにそれらの生物学的に活性なフラグメント、アナログ、および誘導体を包
含する。用語「生物学的に活性」は、ポリペプチドの特定の効果を指すために本
明細書中で用いられ、これは特異的結合(例えばレセプター、抗体または他の認
識分子に対する);分子レベルでのシグナル伝達経路の活性化;および/または
インビボで天然obポリペプチドにより仲介される生理的効果の誘導(またはアン
タゴニストによる阻害)を包含するが、それらに限定されない。OBポリペプチド
(フラグメント、アナログ、および誘導体を包含する)は、合成により、例えば
、固相または液相ペプチド合成の周知の技術を用いて、調製され得る。好ましく
は、固相合成技術が用いられ得る。あるいは、本発明のOBポリペプチドは、以下
に記載されるような周知の遺伝子工学技術を用いて調製され得る。さらに別の実
施態様では、OBポリペプチドは、例えば免疫アフィニティー精製により、生体液
から精製され得る。生体液は、例えば、血漿、血清、または尿であり、好ましく
はヒトの血漿、血清、または尿であり、そしてより好ましくはポリペプチドを過
剰発現している被験者、例えばOBレセプターにおいて変異を受けている肥満者ま
たは「脂肪性」に対応する変異に関連した肥満症の肥満者に由来する血漿、血清
、または尿であるが、これらに限定されない。
OBポリペプチドのフラグメント
特定の実施態様では、本発明は、天然に存在するOBポリペプチドのフラグメン
トが重要であり得ることを意図する。ペプチド配列は、しばしばタンパク質分解
切断の標的となる多くの部位(例えばアルギニン残基)を含む。完全長ポリペプ
チドが1つまたはそれより多くの部位で切断され得て、生物学的に活性なフラグ
メントを形成することが可能である。このような生物学的に活性なフラグメント
は、体重を低下させるOBポリペプチドの機能的活性に対して作動的または拮抗的
のいずれかに作用し得る。
OBポリペプチドのアナログ
本発明は、特定的には、OBペプチドのアナログの調製を意図する。このアナロ
グは、OBポリペプチドの生物学的活性を保持し得る、例えばobペプチドの特異的
結合パートナー(例えばOBレセプター)に結合し得ることにより特徴づけられる
。1つの実施態様では、アナログはOB活性に作動的に作用し、すなわちそれはob
ペプチドと同様に機能する。好ましくは、OBアゴニストは天然タンパク質よりも
より効果的である。例えば、OBアゴニストアナログは、より高い親和性でOBレセ
プターに結合し得るか、またはインビボでより長い半減期を示し得るか、または
その両方であり得る。それにも関わらず、天然タンパク質より有効性が低いOBペ
プチドアゴニストアナログもまた意図される。別の実施態様では、アナログはOB
活性に拮抗的に作用する。例えば、OBレセプターに結合するがシグナル伝達を誘
導しないOBアナログは、天然OBのレセプターへの結合を競合的に阻害し得、従っ
てインビボでOB活性を低下させる。このようなOBアンタゴニストアナログはまた
、obペプチドと異なる特性を示し得、例えばインビボでのより長い(または短い
)半減期、OBレセプターに対するより高い(または低い)結合親和性、またはそ
の両方を示し得る。
たは機能に必須ではない位置でのアミノ酸置換により改変されたOBペプチドであ
る。例えば、ヒトOBペプチドはマウスにおいて生物学的に活性であるので、マウ
スアミノ酸配列に比較してヒト配列中の分岐アミノ酸残基を置換することにより
、OBペプチドの有用なアナログが得られると思われる。例えば、ヒトの53位また
は98位、またはその両位置のセリン残基(図4中に図示されるプロセスされてい
ないペプチド配列)は、例えばグリシン、アラニン、バリン、システイン、メチ
オニン、またはスレオニンと置換され得る。同様に、92位のアルギニン残基(図
4)は、例えば、アスパラギン、リジン、ヒスチジン、グルタミン、グルタミン
酸、アスパラギン酸、セリン、スレオニン、メチオニン、またはシステインと置
換され得る。図4をさらに参照すると、置換可能であると考えられるヒトOBペプ
チドの他のアミノ酸は、118位のヒスチジン、121位のトリプトファン、122位の
アラニン、126位のグルタミン酸、127位のスレオニン、128位のロイシン、132位
のグリシン、139位のグリシン、159位のトリプトファン、および166位のグリシ
ンである。別の実施態様では、121位から128位(図4中に図示される)のうち1
つ以上の残基を、例えばグリシンまたはアラニンと置換するか、または123位の
セリンまたは125位のロイシンを除いて一部の残基を置換することが可能であり
得る。
ログはポリペプチドの短縮型である。例えば、49位のグルタミンは必須ではなく
、ペプチドから欠失され得ることが既に実証されている。同様に、121位から128
位の分岐アミノ酸残基の一部または全てを欠失させることが可能であり得る。さ
らに、本発明は、生物学的活性に必要な最少アミノ酸配列を有するOBアナログの
提供を意図する。これは、例えば、OBフラグメントの活性を、OB特異的抗体に結
合する、天然OBポリペプチドの活性を阻害する、または天然OBペプチドの活性に
作動的に作用する能力について試験することにより、容易に決定され得る。1つ
の実施態様では、本発明は、117位および167位のシステイン残基(図4中に図示
される)間で形成するジスルフィド結合により形成されたループ構造からなる短
縮型OBポリペプチドを提供する。別の実施態様では、短縮型アナログは、22位(
推定シグナルペプチド切断部位の後に続く)から53位(限定タンパク質分解後の
OBポリペプチドの質量分析で検出される可動性ループ領域の直前のアミノ酸残基
;Cohenら、Protein Science, 4:1088(1995)を参照のこと)のアミノ酸残基に相
当する。別の実施態様では、短縮型アナログは、61位(OBポリペプチドの限定タ
ンパク質分解/質量分析で検出される可動性ループ領域の直後の残基)から116
位(最初のシステイン残基の直前の残基)のアミノ酸に相当する。さらに別の実
施態様では、短縮型アナログは、61位から167位のアミノ酸に相当する。
えば、1つ以上の残基が、架橋結合(例えばポリマーとの)のために、リジン、
グルタミン酸、またはシステイン(好ましくはリジン)と置換され得る。これは
、可動性ループ構造はタンパク質の誘導体化に好ましい部位であるからである。
あるいは、可動性ループ部分の残基が、タンパク質分解に対してより耐性である
が可動性構造を保持するアミノ酸残基、例えば1つ以上のプロリンと置換され得
る。さらに別の実施態様では、さらに誘導体化され得てそれらをより分解(例え
ばタンパク質分解)に対し耐性にするアミノ酸残基での置換が意図される。
グにおいてシステイン残基が維持されねばならないことを除いて、1個から約5
個のアミノ酸が、ポリペプチドまたはそのフラグメント、列挙された短縮型アナ
ログの各末端または両末端、あるいは内部に含められ得るかまたは欠失され得る
ことが、当業者により理解される。
ドは約60%のαヘリックス量を含有することが判明している。これらは、生理的
条件に近い条件下における組換えペプチドの円偏光二色性により検出される。従
って、別の実施態様では、アミノ酸残基が他の残基と置換され得て、OBポリペプ
チドのアナログを形成し、このアナログは、より安定したαヘリックス構造を形
成する傾向の増加を示すかまたは形成する。例えば、Glu、Ala、Leu、His、Trp
が、天然OBポリペプチド中で見出されるアミノ酸残基に対する置換基として導入
される場合、αヘリックス構造をとりやすい。好ましくは、保存的アミノ酸置換
が用いられ、例えば、29位、30位、44位、61位、76位、100位、および/または1
06位のアスパラギン酸(図4中に図示される)のグルタミン酸(Glu)での置換
;イソロイシンのロイシンでの置換;グリシンまたはバリンあるいは任意の分岐
アミノ酸のアラニンでの置換(例えばヒトOBポリペプチドの53位のセリンのアラ
ニンでの置換);アルギニンまたはリジンのヒスチジンでの置換;およびチロシ
ンおよび/またはフェニルアラニンのトリプトファンでの置換が挙げられる。α
ヘリックス構造の程度、またはより重要なことに、αヘリックス構造の安定性を
高めると、より高い活性、増大された結合親和性、またはより長い半減期を有す
るOBアナログが得られ得る。特定の実施態様では、22位から53位のアミノ酸残基
に相当するOBペプチド部分のヘリックス形成能力が増大される。別の実施態様で
は、61位から116位のアミノ酸残基のヘリックス形成能力または安定性が増大さ
れる。さらに別の実施態様では、117位から167位のアミノ酸に相当するジスルフ
ィドループ構造のヘリックス形成能力が増大される。また、上記ドメインの1つ
より多くにおいて増大されたαヘリックス能力または安定性を含有するOBアナロ
グが意図される。さらなる実施態様では、短縮型OBポリペプチドアナログは、構
造形成性(例えばヘリックス形成性)アミノ酸残基を取り込んで、ポリペプチド
フラグメントが安定構造を欠如する傾向がより高いことを補うように生成される
。
のペプシン消化により生成され得る。ムテイン(mutein)のような他のアナログ
は、体重モジュレーターペプチドコード配列の標準的な部位特異的変異誘発によ
り生成され得る。プロモーターまたはインヒビターのいずれとして機能するにせ
よ、小分子などのような「体重モジュレーター活性」を示すアナログは、公知の
インビボアッセイおよび/またはインビトロアッセイにより同定され得る。
OBポリペプチドの小分子アナログおよびペプチド模擬体(peptidomimetics)
obポリペプチド(好ましくはヒトOBポリペプチド)の構造は、当該分野で公知
の種々の方法により分析され得る。タンパク質配列は親水性分析[例えば、Hopp
ら、Proc.Natl.Acad. Sci. USA, 78:3824 (1981) ]により特徴づけられ得る
。親水性プロフィルは、OBポリペプチドの疎水性領域および親水性領域を同定す
るのに用いられ得、フォールディングされたポリペプチドの内部に埋まっている
領域、およびポリペプチドの外部で接近可能な領域を示し得る。さらに、二次構
造分析[例えば、Chouら、Biochem.,13:222 (1974) ]もまた行われ得、特定の
二次構造をとるOBポリペプチドの領域を同定し得る。二次構造推定を包含する構
造の推定または決定の操作は、当該分野で入手可能なコンピューターソフトウェ
アプログラムを用いて行われ得る。
ペプチドの定量的構造決定を可能にする。特に、核磁気共鳴(NMR)、赤外(IR
)、ラマン、および紫外(UV)、特に円偏光二色性(CD)分光分析のために、十
分な材料が提供される。特に、NMRは、溶液中分子の非常に強力な構造分析を提
供し、分子の天然の環境により正確に近づく[Marionら, Biochim. Biophys. Re
s. Comm.113:967-974 (1983);Barら, J. Magn. Reson., 65:355-360 (1985);
Kimuraら, Proc.Natl. Acad. Sci. USA, 77:1681-1685 (1980) ]。他の構造
分析方法もまた用いられ得る。これらは、X線結晶構造解析[Engstom、Biochem
. Exp. Biol.,11:7-13 (1974)]を包含するが、これに限定されない。
またはそれらの特定のフラグメントに対して特異的な抗体と交差反応するか否か
を決定するために試験され得る。交差反応度は、タンパク質の構造相同性または
類似性、あるいはフラグメント特異的抗体を生成するために用いられるポリペプ
チド部分に相当する領域の接近可能性についての情報を提供する。
OBアナログのスクリーニング
ポリペプチドのアナログをスクリーニングするために、種々のスクリーニング
技術が当該分野で知られている。化学物質の種々のライブラリーが利用可能であ
る。従って、本発明は、このようなライブラリー(例えば、何年もの研究で生成
された合成化合物のライブラリー、天然化合物のライブラリー、および組合せの
ライブラリー、以下でより詳細に記載する)を、OBポリペプチドのアナログにつ
いてスクリーニングすることを意図する。1つの実施態様では、本発明は、この
ようなライブラリーを抗OBポリペプチド抗体、好ましくは抗ヒトobポリペプチド
抗体に結合する化合物についてスクリーニングすることを意図する。別の局面で
は、一旦OBレセプターが同定されれば(以下を参照のこと)、当該分野で公知の
任意のスクリーニング技術がOBレセプターアゴニストまたはアンタゴニストにつ
いてスクリーニングするために用いられ得る。本発明は、小分子リガンドまたは
リガンドアナログおよび模倣物についてのスクリーニング、ならびにインビボで
OBレセプターに結合し、そしてその活性化に作動的または拮抗的に作用する天然
リガンドについてのスクリーニングを意図する。
性を認識することにより、タンパク質のアゴニストまたはアンタゴニストに関す
る端緒が提供され得る。アンタゴニストの同定およびスクリーニングは、タンパ
ク質の構造特徴を、例えば、X線結晶構造解析、中性子回折、核磁気共鳴分光法
、および構造決定のための他の技術を用いて決定することにより、さらに容易に
なる。これらの技術は、アゴニストおよびアンタゴニストの合理的な設計または
同定を提供する。
ァージを用いる。「ファージ法」[Scottら, Science, 249:386-390 (1990);Cw
irlaら, Proc.Natl. Acad. Sci. USA, 87:6378-6382 (1990);Devlinら, Scien
ce, 249:404-406(1990)]を用いて、非常に大きなライブラリーが構築され得
る(106〜108化学的実在(chemical entities))。第2の方法は、主に化学的方
法を用いる。この方法としては、Geysen法[Geysenら, Molecular Immunology,
23:709-715(1986);Geysenら, J. Immunologic Method, 102:259-274 (1987)
]およびFodorら、Science,251:767-773 (1991) による最新法が挙げられる。F
urkaら 14th International Congress of Biochemistry, Volume 5, Abstract
FR:013 (1988);Furka,Int. J. Peptide Protein Res., 37:487-493 (1991) ]
;Houghton(米国特許第4,631,211号、1986年12月発行);およびRutterら(米
国特許第5,010,175号、1991年4月23日発行)は、アゴニストまたはアンタゴニ
ストとして試験され得るペプチドの混合物を生成する方法を記載している。
90:10700-10704(1993);Lamら, 国際特許公開第WO92/00252号、それぞれその
全体が本明細書中に参考として援用されている]などが、本発明のOBレセプター
リガンドについてスクリーニングするために用いられ得る。このようなライブラ
リーを用いれば、レセプターアンタゴニストは、実際にOBレセプターをクローニ
ングしなくても、レセプターを発現する細胞を用いて検出され得る。
可溶性リガンドの結合についてのアッセイが行われ得る。この可溶性リガンドは
、組換えまたは合成OBポリペプチドとして容易に提供され得る。
製レセプタータンパク質(例えば、組換えにより生成された)を用いて、上述の
ように行われ得る。例えば、分子のリガンド結合部分を含む標識した可溶性また
は可溶化OBレセプターがリガンドに結合する能力が、上述の参照において記載さ
れるように、ライブラリーのスクリーニングのために用いられ得る。
OBポリペプチドの誘導体
一般に、本発明のタンパク質(ここで用語「タンパク質」は、他に指示されな
ければ「ポリペプチド」を包含するように用いられる)は、タンパク質部分への
1つ以上の化学部分の結合により誘導体化され得る。化学修飾誘導体は、さらに
動脈内、腹腔内、筋内、皮下、静脈内、経口、鼻内、直腸、経頬粘膜(bucal)、
舌下、肺、局所、経皮、または他の投与経路についてさらに処方され得る。生物
学的に活性なタンパク質の化学修飾は、特定の環境下で付加的な利点を提供する
ことが見出されている。この利点としては、例えば、治療タンパク質の安定性お
よび循環時間の増大および免疫原性の低下が挙げられる。例えば、米国特許第4,
179,337号、Davisら、1979年12月18日発行を参照のこと。概説については、Abuc
howskiら、「可溶性ポリマー−酵素付加物」、Enzymeas Drugs, 367〜383頁、H
olcenbergおよびRoberts編、Wiley-Interscience,New York, NY, (1981)を参照
のこと。タンパク質修飾および融合タンパク質について記載の概説的文献は、Fr
ancis、Focus on Growth Factors, 3:4-10(1992)である。
誘導体化のための化学部分
誘導体化に適切な化学部分は、水溶性ポリマーの中から選択され得る。選択さ
れるポリマーは、それに結合されるタンパク質が生理的環境のような水性環境で
沈澱しないように、水溶性でなければならない。好ましくは、最終産物調製物の
治療的使用のために、ポリマーは薬学的に受容可能である。当業者は、ポリマー
/タンパク質複合体が治療的に用いられるかどうかというような考慮、そしても
し用いられる場合、所望の投与量、循環時間、タンパク質分解に対する耐性、お
よび他の考慮条件に基づいて、所望のポリマーを選択し得る。本発明のタンパク
質およびペプチドについて、これらは本明細書中に提供されるアッセイを用いて
確かめられ得る。
ポリマー分子
水溶性ポリマーは、例えばポリエチレングリコール、エチレングリコール/プ
ロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン
、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ-1,3-ジオキソラン、ポ
リ-1,3,6-トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、ポリアミノ酸
(ホモポリマーまたはランダムコポリマーのいずれか)およびデキストランまた
はポリ(n-ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロプロピレングリコ
ールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポ
リオキシエチル化ポリオール、およびポリビニルアルコールからなる群から選択
され得る。ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒドは、その水中での安定
性のために製造に利点を提供し得る。
リエチレングリコールについて、好ましい分子量は、取り扱いおよび製造に容易
であるためには約2kDaと約100kDaとの間である(用語「約」はポリエチレング
リコールの調製において、いくらかの分子の分子量が記された分子量よりも高く
、いくらかは低いことを示す)。他のサイズは、所望の治療プロフィル(例えば
所望の徐放期間、(もしあれば生物学的活性に対する)効果、取り扱いの容易さ
、抗原性の程度または欠如、および治療タンパク質またはアナログに対するポリ
エチレングリコールの他の既知の効果依存して用いられ得る。
ポリマー/タンパク質比
そのように結合されるポリマー分子数は変化し得、そして当業者は機能に対す
るその効果を確かめ得る。モノ誘導体化され得るか、または同一のまたは異なる
化学部分(例えば、ポリマー(例えば異なる分子量のポリエチレングリコール)
)とジ誘導体化、トリ誘導体化、テトラ誘導体化、または誘導体化の組合せが提
供され得る。タンパク質(またはペプチド)分子に対するポリマー分子の割合は
、反応混合物におけるそれらの濃度の変化につれて変化する。一般に、最適比(
過剰な非反応タンパク質またはポリマーが存在しない反応効率に関する)は、所
望の誘導体化程度(例えば、モノ、ジ、トリなど)、選択されるポリマーの分子
量、ポリマーが分枝であるか非分枝であるか、および反応条件のような因子によ
り決定される。
タンパク質への化学部分の結合
ポリエチレングリコール分子(または他の化学部分)は、タンパク質の機能性
または抗原性ドメインにおける効果を考慮してタンパク質に結合されるべきであ
る。当業者に利用可能な多くの結合方法がある(例えば、本明細書中に参考とし
て援用されるEP0 401 384(PEGのG-CSFへのカップリング))。Malikら、Exp.
Hematol.,20:1028-1035 (1992)(塩化トレシルを用いるGM-CSFのPEG化を報告)
もまた参照のこと。例えば、ポリエチレングリコールは、反応基(例えば遊離ア
ミノまたはカルボキシル基)を介してアミノ酸残基に共有結合され得る。反応基
は、活性化ポリエチレングリコール分子が結合され得る基である。遊離アミノ基
を有するアミノ酸残基は、リジン残基およびN末端アミノ酸残基を含み、遊離カ
ルボキシル基を有するアミノ酸残基は、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基
、およびC末端アミノ酸残基を含む。スルフヒドリル基もまた、ポリエチレング
リコール分子を結合させるための反応基として用いられ得る。治療目的のために
好ましいのは、アミノ基での結合、例えば、N末端はまたはリジン基での結合で
ある。レセプター結合に重要な残基での結合は、レセプター結合が所望である場
合避けられるべきである。
N末端化学修飾タンパク質
特にN末端化学修飾タンパク質を所望し得る。本発明の組成物の例示としてポ
リエチレングリコールを用いる場合、種々のポリエチレングリコール分子(分子
量、分枝などでの)、反応混合物中におけるタンパク質(またはペプチド)分子
に対するポリエチレングリコール分子の割合、実施されるPEG化反応のタイプ、
および選択されたN末端PEG化タンパク質を得る方法から選択され得る。N末端P
EG化調製物を得る(すなわち、必要であれば他のモノPEG化部分からこの部分を
分離する)方法は、PEG化タンパク質分子の集団からN末端PEG化物質を精製する
ことにより行われ得る。選択的N末端化学修飾は、還元アルキル化により行われ
得、特定のタンパク質における誘導体化に利用可能な異なるタイプのもとのアミ
ノ基(N末端に対してリジン)の異なる反応性を用いる。適切な反応条件下で、
ポリマーを含むカルボニル基によるN末端でのタンパク質の実質的に選択的な誘
導体化が達成される。例えば、タンパク質のリジン残基のεアミノ基とN末端残
基のαアミノ基との間のpKa差を利用し得るpHで反応を行うことにより、タンパ
ク質を選択的にN末端でPEG化し得る。このような選択的誘導体化により、水溶
性ポリマーのタンパク質への結合が制御される:ポリマーとの複合体化は、タン
パク質のN末端で優勢的に生じ、そして他の反応基(例えばリジン側鎖アミノ基
)の有意な修飾は生じない。還元アルキル化を用いる場合、水溶性ポリマーは上
記のタイプであり得、そしてタンパク質にカップリングするため1つの反応性ア
ルデヒドを有するべきである。ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒド(
1つの反応性アルデヒドを含む)は用いられ得る。
OBポリペプチドに関連する核酸
上記のように、本発明はobポリペプチドをコードする核酸、およびOB遺伝子関
連ゲノムの5'、3'、およびイントロンの非コード配列に関する。それゆえ本発明
に従って、当該分野の技術範囲において従来の分子生物学、微生物学、および組
換えDNA技術が使用され得る。このような技術は文献中に十分に説明されている
。例えば、Sambrookら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual、第2版、Co
ld Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, New York (1989);
Glover編、DNA Cloning: A Practical Approach、第I巻および第II巻、MRL Pre
ss, Ltd.,Oxford, U.K. (1985); Gait編、Oligonucleotide Synthesis、Oxford
University Press (1984); Hamesら編、Nucleic Acid Hybridization、Springe
r-Verlag(1985); Hamesら編、Transcription And Translation、Oxford Univer
sity Press(1984); Freshney編、Animal Cell Culture、Oxford University Pr
ess (1986);Immobilized Cells And Enzymes、IRL Press (1986); Perbal、A P
ractical GuideTo Molecular Cloning、Wiley, New York (1984)を参照のこと
。本発明に特に関連するのは、遺伝子または核酸の、周知のポリメラーゼ連鎖反
応(PCR)技術に基づいた単離、クローニング、配列決定、解析、および特徴付け
のストラテジーである。
する、すなわちそれ自身の制御のもとに複製し得る任意の遺伝的要素(例えば、
プラスミド、染色体、ウイルス)である。
セグメントを結合して、結合されたセグメントの複製をもたらし得るレプリコン
である。
意味する。DNAのセグメントは目的のポリペプチドをコードし、そしてカセット
および制限部位は、転写および翻訳のための適切な読みとり枠(reading frame)
でのカセットの挿入を確実にするように設計される。
味する。好ましくは、異種DNAは細胞にとって外来の遺伝子を包含する。
「トランスフェクト」される。トランスフェクトされたDNAが表現型の変化をも
たらすとき、細胞は外因性または異種DNAにより「トランスフォーム」される。
好ましくはトランスフォームDNAは染色体DNAに組み込まれて(共有結合で結合さ
れて)細胞のゲノムを構成するべきである。
集団である。
形態のリボヌクレオシド(アデノシン、グアノシン、ウリジン、またはシチジン;
「RNA分子」)またはデオキシリボヌクレオシド(デオキシアデノシン、デオキシ
グアノシン、デオキシチミジン、またはデオキシシチジン; 「DNA分子」)を意味
する。二本鎖のDNA-DNA、DNA-RNA、およびRNA-RNAヘリックスが可能である。核
酸分子という用語(詳細にはDNAまたはRNA分子)は、分子の1次および2次構造
のみを意味し、そしていずれの特定の3次または4次形態に限定しない。それゆ
え、この用語はとりわけ直鎖または環状のDNA分子(例えば、制限フラグメント)
、プラスミド、および染色体に見出される二本鎖DNAを包含する。特定の二本鎖D
NA分子の構造について記載する場合、配列は本明細書中で、DNAの非転写ストラ
ンド(すなわちmRNAに相同な配列を有するストランド)に沿って5'から3'の方向の
配列のみを示す通常の慣例にしたがって記載され得る。「組換えDNA分子」は分
子生物学的操作を経たDNA分子である。
の一本鎖形態が他の核酸分子と適切な温度および溶液イオン強度の条件下でアニ
ールし得るときに「ハイブリダイズし得る」(Sambrookら、(1989)上記を参照の
こと)。温度およびイオン強度の条件はハイブリダイゼーションの「厳密性(stri
ngency)」を決定する。相同な核酸のための予備スクリーニングには、低い厳密
性のハイブリダイゼーション条件(55℃のTmに相当)が使用され得る(例えば、
5×SSC、0.1%SDS、0.25%ミルク、およびホルムアミドなし; または30%ホルム
アミド、5×SSC、0.5%SDS)。中程度の厳密性のハイブリダイゼーション条件は
より高いTm値に相当する(例えば、40%ホルムアミド、5×または6×SSC)。高
い厳密性のハイブリダイゼーション条件は、最も高いTm値に相当する(例えば、
50%ホルムアミド、5×または6×SSC)。ハイブリダイゼーションには相補的な
配列を含有する2種の核酸が必要であるが、ハイブリダイゼーションの厳密性に
依存して塩基間のミスマッチが可能である。核酸をハイブリダイズするための適
切な厳密性は、核酸の長さおよび相補性の程度に依存し、当該分野に周知の程度
で変化をする。2種のヌクレオチド配列の類似性または相同性が大きければ大き
いほど、それらの配列を有する核酸のハイブリッド形成のためのTm値は大きく
なる。核酸ハイブリダイゼーションの相対的安定性(より高いTmに相当する)は
以下の順序で減少する: RNA:RNA、DNA:RNA、DNA:DNA。長さが100ヌクレオチドを
超えるハイブリッド形成にはTm算出のための方程式が導かれている(Sambrookら
、(1989)上記、9.50-0.51を参照のこと)。より短い核酸、すなわちオリゴヌクレ
オチド、とのハイブリダイゼーションにはミスマッチの位置がより重要となり、
そしてオリゴヌクレオチドの長さはその特異性を決定する(Sambrookら、(1989)
上記、11.7-11.8を参照のこと)。好ましくは、ハイブリダイズし得る核酸の最小
の長さは少なくとも約10ヌクレオチドである; より好ましくは、少なくとも約15
ヌクレオチドである;最も好ましくは、長さが少なくとも約20ヌクレオチドであ
る。
ましくは、ベクターは特異的な染色体の部位を相同的組換えの標的とする。特異
的な相同的組換えのために、ベクターは染色体の配列に相同な十分に長い領域を
含むことで、相補的結合およびベクターの染色体への取り込みを実現させる。相
同性の領域がより長く、そして配列類似性の程度がより大きいと、相同的組換え
の効率が増加し得る。
またはインビボにおいて細胞内でポリペプチドに転写および翻訳される二本鎖の
DNA配列である。コード配列の境界は5'(アミノ)末端の開始コドンおよび3'(カル
ボキシル)末端の翻訳終止コドンによって決定される。コード配列は原核生物の
配列、真核生物のmRNA由来のcDNA、真核(例えば、哺乳類)DNA由来のゲノムDNA配
列、および合成DNA配列をも、包含し得るがこれらに限定されない。コード配列
が真核細胞内での発現を意図される場合は、ポリアデニル化シグナルおよび転写
終結配列がコード配列の3'側に通常位置される。
OBコード配列およびフランキング配列の単離
本発明により意図される核酸は、記載の通り、本明細書の図1A〜D(配列番
号2)、図3(配列番号4)、図5(配列番号5)、および図6(配列番号6)に示す
ようなペプチドの発現をコードする他の核酸まで及ぶ。したがって、ob遺伝子に
関連して特異的なDNAが単離および配列決定される一方、いずれの動物細胞も潜
在的に本発明のペプチドをコードする遺伝子の分子クローニングの核酸供給源と
して利用し得る。DNAはクローン化DNA(例えば、「DNAライブラリー」)から、化
学合成により、cDNAクローニングにより、もしくは所望の細胞より精製したゲノ
ムDNA、またはそのフラグメントのクローニングにより得られ得る(例えば、Samb
rookら、(1989)、上記;Glover、(1985)、上記を参照のこと)。ゲノムDNA由来の
クローンは調節およびイントロンのDNA領域、さらにコード領域を含有し得る; c
DNA由来のクローンはイントロンの配列を含有しない。供給源が何であれ、遺伝
子は、その遺伝子の増幅のために適切なベクターに分子的にクローン化される。
択されたプライマーを使用して増幅され得る。あるいは、DNAフラグメントが作
成され、そのいくつかが所望の遺伝子をコードする。DNAは特異的な部位で種々
の制限酵素を使用して切断され得る。DNAをフラグメント化するためにDNアーゼ
をマンガン存在下で使用し得、またはDNAは、例えば超音波処理によって物理的
に剪断され得る。直鎖DNAフラグメントはサイズに従って標準的な技術により分
離され得るこのような標準的な技術として、アガロースならびにポリアクリルア
ミドゲル電気泳動、およびカラムクロマトグラフィーが挙げられるがそれらに限
定されない。
する特異的なDNAフラグメントの同定は多くの方法によって達成され得る。例え
ば、一定量のobまたはob様遺伝子の部分またはその特異的RNA、あるいはそのフ
ラグメントを入手し得て精製および標識し得る場合は、生じたDNAフラグメント
は標識プローブに対する核酸ハイブリダイゼーションによりスクリーニングされ
得る(Bentonら、Science,196:180 (1977); Grunsteinら、Proc. Natl. Acad. S
ci. USA,72:3961 (1975))。本発明は、このような核酸プローブを提供し、これ
は本明細書中で開示される特異的な配列から容易に調製され得る。例えば、図1
A〜E(配列番号1)または図2AおよびB(配列番号3)に記載される配列の少な
くとも10、好ましくは15ヌクレオチドフラグメントに相当するヌクレオチド配列
を有するハイブリダイズし得るプローブがある。好ましくは、フラグメントは本
発明のモジュレーターペプチドに高度に特有であるように選択される。プローブ
に対して実質的に相同であるDNAフラグメントがハイブリダイズする。上記のよ
うに、相同性の程度が大きければ大きいほど、より厳密なハイブリダイゼーショ
ン条件が使用され得る。1つの実施態様において、低い厳密性のハイブリダイゼ
ーション条件が相同性のモジュレーターペプチドを同定するために使用される。
しかし、好ましい局面において、および本明細書中で実験的に示されるように、
本発明のモジュレーターペプチドをコードする核酸は、図1A〜E(配列番号1)
または図2AおよびB(配列番号3)に記載されるようなヌクレオチド配列を有す
る核酸、または中程度に厳密な条件でハイブリダイズし得るそのフラグメントに
ハイブリダイズする;より好ましくは、核酸は高い厳密性の条件でハイブリダイ
ズする。
は免疫学的特性に基づいたアッセイにより検出され得る。例えば、cDNAクローン
、または適切なmRNAをハイブリッドで選択する(hybrid-select)DNAクローンが
選択され得、本発明のモジュレーターペプチドについて既知の特性と類似または
同一の、電気泳動の移動度、等電点電気泳動上の挙動、プロテアーゼ切断マップ
、チロシンホスファターゼ活性、または抗原特性を有するタンパク質を生産する
。例えば、本発明の抗体は他の供給源に由来するモジュレーターペプチドのホモ
ログのスクリーニングに容易に利用され得る。
わち核酸ハイブリダイゼーションおよびそれに続くインビトロトランスレーショ
ン、により同定され得る。この手順において、フラグメントは、相補的mRNAをハ
イブリダイゼーションによって単離するために使用される。そのようなDNAフラ
グメントは入手可能な精製されたモジュレーターのDNAを示し得る。単離されたm
RNAの生産物のインビトロトランスレーション生産物の、免疫沈降分析または機
能的アッセイ(例えば、チロシンホスファターゼ活性)によりmRNAが同定され、そ
れゆえ所望の配列を含有する相補的DNAフラグメントが、同定される。さらに、
特異的なmRNAは、細胞から単離されたポリソームの、モジュレーターペプチドに
対して特異的な固定化抗体への吸着により選択され得る。
ら)選択されたmRNAを鋳型として使用して合成され得る。次に放射性標識されたm
RNAまたはcDNAは他のゲノムDNAフラグメントの中から相同なモジュレーターペプ
チドDNAフラグメントを同定するためのプローブとして使用され得る。
するDNA配列は、クローン化によらず合成で調製され得る。DNA配列は、体重モジ
ュレーターペプチドのアミノ酸配列に適切なコドンをもって設計され得る。一般
に配列を発現に使用する場合は、意図する宿主にとって好ましいコドンを選択す
る。標準的な方法で調製し、そして完全なコード配列に組み合わせた重複するオ
リゴヌクレオチドから、完全な配列を組み立てる。例えば、Edge, Nature, 292:
756 (1981);Nambairら、Science, 223:1299 (1984); Jayら、J. Biol. Chem.,
259:6311 (1984)を参照のこと。
子の簡便な構築を可能にする。あるいは、アナログをコードするDNAは天然のOB
遺伝子またはcDNAの部位特異的突然変異によって作製され得、そしてアナログは
従来のポリペプチド合成を使用して直接作製され得る。
Norenら、Science,244:182-188 (1989)に記載されている。本方法は非天然アミ
ノ酸をもつobポリペプチドのアナログの作製に使用され得る。
非コード核酸
本発明は、アンチセンスヌクレオチドおよびリボザイムの調製にまで及び、本
発明を用いて体重モジュレータータンパク質の発現を翻訳レベルで妨げ得る。本
アプローチでは、アンチセンス核酸およびリボザイムを利用して、特異的なmRN
Aの翻訳をブロックするが、これは、mRNAをアンチセンス核酸でマスクするかあ
るいはリボザイムで切断することによる。
はRNA分子である(Weintraub,Sci. Am., 262:40-46 (1990); Marcus-Sekura, An
al. Biochem.,172:289-295 (1988)を参照のこと)。細胞内においてアンチセン
ス核酸はmRNAにハイブリダイズして二本鎖分子を形成する。細胞はこの二本鎖の
形態に複合体化されたmRNAを翻訳しない。それゆえ、アンチセンス核酸はmRNAの
タンパク質への発現を妨げる。約15ヌクレオチドのオリゴマーおよびAUG開始コ
ドンにハイブリダイズする分子は特に効率的である。なぜならそれらは合成が容
易であり、そして体重モジュレーターペプチド産生細胞に導入する際に生じる問
題が、より大きな分子の場合よりも少ないと思われるからである。アンチセンス
法は多くの遺伝子のインビトロにおける発現を阻害するために使用されている(M
arcus-Sekura、(1988)、上記;Hamborら、J. Exp. Med., 168:1237-1245 (1988)
)。
似する様式で特異的に切断する能力を有するRNA分子である。リボザイムは、あ
る種のmRNAがそれ自身のイントロンを削除する能力を有するという観察から発見
された。これらのRNAのヌクレオチド配列を改変することにより、研究者らはRNA
分子における特異的なヌクレオチド配列を認識し、そして切断する分子を設計し
得る(Cech,J. Am. Med. Assoc., 260:3030-3034 (1988))。これらのリボザイム
は配列特異的であるので、特定の配列を有するmRNAのみが不活化される。
ド」タイプ、を同定した。Tetrahymenaタイプリボザイムは4塩基配列を認識し
、「ハンマーヘッド」タイプは11〜18塩基配列を認識する。認識配列が長ければ
長いほど、標的mRNA種により限定されて起こり得る。それゆえ、ハンマーヘッド
タイプリボザイムはTetrahymenaタイプリボザイムよりも特異的なRNA種の不活化
において好ましく、そして18塩基認識配列はより短い認識配列よりも好ましい。
よびそのリガンドのmRNAに対するアンチセンス分子およびmRNAを切断するリボザ
イムの調製に使用され得、それゆえob遺伝子の発現を阻害し、そして体重増加お
よび肥満に導く。
、3'、あるいはコード領域の内部の(イントロンの)非コード領域に相補的な短
いオリゴヌクレオチドが本発明により提供される。そのような核酸は直接標識さ
れたオリゴヌクレオチドプローブ、またはポリメラーゼ連鎖反応のプライマーの
いずれかとしてプローブに有用であり、ob遺伝子内の突然変異の存在、またはOB
mRNAの発現レベルの評価を目的とする。好ましくは、本発明の非コード核酸はヒ
トOB遺伝子由来である。
他の調節配列をOB遺伝子の付近に組み込ませるための相同的組換えを目的とし、
例えばOBポリペプチドの高レベルの発現、またはOBポリペプチドの適切な発現レ
ベルを妨げるob遺伝子調節配列における変異の克服を目的とする(国際特許公報
第WO91/06666号、1991年5月16日Skoultchiにより公開、; 国際特許公報第WO 9
1/09955号、1991年7月11日Chappelにより公開、;また国際特許公報第WO 90/14
092号、1990年11月29日KucherlapatiおよびCampbellにより公開、を参照のこと)
。
OBポリペプチドの生産:発現および合成
転写および翻訳制御配列はプロモーター、エンハンサー、ターミネーターなど
のようなDNA調節配列であり、宿主細胞におけるコード配列の発現を目的とする
。真核細胞においては、ポリアデニル化シグナルは制御配列である。
スプライシングを受け、そしてコード配列によってコードされるタンパク質に翻
訳されるとき、コード配列は細胞内において転写および翻訳制御配列の「制御下
」にある。
含まれる。この配列は成熟ポリペプチドのN-末端側にあるシグナルペプチドをコ
ードし、ポリペプチドの輸送を宿主細胞に指示する。用語「輸送シグナル配列」
もまた本明細書中に用いられ、この種類のシグナル配列を意味する。輸送シグナ
ル配列は各種の真核生物および原核生物由来のタンパク質に関して見出され得、
しばしば両方のタイプの生物において機能的である。
よび調節するとき、「作動可能に連結される」。用語「作動可能に連結される」
とは、発現されるDNA配列の前に適切な開始シグナル(例えば、ATG)を有すること
、および発現制御配列の制御下でのDNA配列の発現およびDNA配列にコードされる
所望の生産物の生産をもたらすために正しい読みとり枠を維持することを包含す
る。組換えDNA分子に挿入しようとする遺伝子が適切な開始シグナルを含有しな
い場合は、このような開始シグナルがその遺伝子の上流(5')およびその遺伝子を
有する読みとり枠内に挿入され得る。
コード配列の転写を開始させ得るDNA調節領域である。本発明を明確にする目的
のためには、プロモーター配列はその3'末端で転写開始部位により境界付けられ
、そしてバックグラウンド以上の検出し得るレベルの転写を開始するために必要
な最小数の塩基または要素を含有するように上流(5'方向)に延長する。プロモー
ター配列の内部には、転写開始部位(例えばS1ヌクレアーゼによるマッピングに
より容易に定義される)、およびRNAポリメラーゼの結合するタンパク質結合ドメ
イン(コンセンサス配列)が見られる。
野において公知なように、DNA配列はそれを適切な発現ベクター内の発現制御配
列に作動可能に連結し、そして発現ベクターを適切な単細胞宿主にトランスフォ
ームするために使用することによって発現し得る。
ずしもDNA配列の一部でない場合でも、開始コドンであるATGの、DNA配列上流の
正しい読みとり枠への提供を包含する。
され得る。有用な発現ベクターは、例えば、染色体、非染色体、および合成DNA
配列のセグメントからなり得る。適切なベクターは、SV40の誘導体および公知の
細菌プラスミド、例えば、大腸菌プラスミドcolE1、pCR1、pBR322、pMB9、pUC、
またはpUCプラスミド誘導体、例えば、pGEXベクター、pETベクター、pmal-c、pF
LAGなど、およびそれらの誘導体、RP4のようなプラスミド;ファージDNA、例え
ば、多数のλファージの誘導体、例えば、NM989、および他のファージDNA、例え
ば、M13および線状一本鎖ファージDNA;2μプラスミドまたはその誘導体のよう
な酵母プラスミド;昆虫または哺乳類細胞において有用なベクターのような真核
細胞において有用なベクター; ファージDNAまたは他の発現制御配列を使用する
ように改変したプラスミドのような、プラスミドおよびファージDNAの組み合わ
せから誘導されるベクターなどを含有する。好ましい実施態様において、obの発
現はメチロトロフ酵母、例えば、Pichia pastoris酵母において達成される(例え
ば、国際特許公報第WO90/03431号、1990年4月5日Brierleyらにより公開; 国
際特許公報第WO90/10697号、1990年9月20日Siegelらにより公開、を参照のこ
と)。下記の特定の実施態様において、発現ベクターがα接合因子シグナル配列
の制御下でのobの発現のために設計される。
する配列、がこれらのベクターにおいて本発明のDNA配列を発現させるために使
用され得る。そのような有用な発現制御配列は、例えばSV40の初期または後期プ
ロモーター、CMV、ワクシニア、ポリオーマまたはアデノウィルス、lacシステム
、trpシステム、TACシステム、TRCシステム、LTRシステム、λファージのメジャ
ーオペレーターおよびプロモーター領域、fdコートタンパク質の制御領域、3-ホ
スホグリセリン酸キナーゼまたはその他の解糖系酵素のプロモーター、酸性ホス
ファターゼ(例えば、Pho5)のプロモーター、メチロトロフ酵母のAOX1プロモータ
ー、酵母α-接合因子のプロモーター、および原核細胞または真核細胞、あるい
はそれらのウィルスの遺伝子の発現を制御することが公知である他の配列、およ
びそれらの種々の組み合わせを包含する。
る。これらの宿主は、E. coli、Pseudomonas、Bacillus、Streptomyces、; 酵母
などの菌類(Saccharomyces、およびPichia、Candida、Hansenula、およびTorulo
psisのようなメチロトロフ酵母);および、CHO、R1.1、B-W、およびLM細胞、ア
フリカミドリザル肝臓細胞(例えば、COS1、COS7、BSC1、BSC40、およびBMT10)、
昆虫細胞(例えば、Sf9)、およびヒト細胞のような動物細胞、ならびに組織培養
の植物細胞のような周知の真核性および原核性宿主を包含し得る。
るために同等に良好に機能するわけではないと理解される。いずれの宿主も同一
の発現系に同等に良好に機能するわけではない。しかし、当業者は適切なベクタ
ー、発現制御配列、および宿主を、所望の発現を達成するために必要以上に実験
をしたり、本発明の範囲を逸脱することなく選択し得る。例えば、ベクターの選
択において、宿主を考慮する必要がある、なぜならベクターはその中で機能する
はずであるからである。ベクターのコピー数、コピー数の制御能、および抗生物
質マーカーのようなベクターにコードされる他のいずれのタンパク質の発現も考
慮され得る。
、系の相対的な強度、その制御能、および、特に取り得る2次構造に関して、そ
の発現される特定のDNA配列または遺伝子との適合性を包含する。適切な単細胞
宿主は、例えば選択されたベクターとの適合性、分泌特性、タンパク質を正確に
フォールディングする能力、および発酵要求性、ならびに発現されるDNA配列に
コードされる生産物の宿主に対する毒性、および発現生産物の精製の容易さを考
慮することによって選択される。
は大規模動物細胞培養において発現する種々のベクター/発現制御配列/宿主の組
み合わせを構築し得る。
質は、少なくとも機能的に活性なOBポリペプチドの部分にペプチド結合によって
結合された少なくとも機能的に活性な非OBタンパク質の部分を包含する。非ob配
列はOB配列のアミノまたはカルボキシ末端であり得る。より好ましくは、タンパ
ク質分解的に不活性なOB融合タンパク質の安定な発現のためには、非OB融合タン
パク質の部分はOBタンパク質のアミノ末端にペプチド結合によって結合される。
このような融合タンパク質をコードする組換えDNA分子は、OBコード配列に読み
取り枠内で結合された少なくとも機能的に活性な非OBタンパク質の部分をコード
する配列を含み、好ましくは、特異的なプロテアーゼ例えば、トロンビンまたは
第Xa因子に対する切断部位を、好ましくはOB-非OB連結部でコードする。特定の
実施態様において、融合タンパク質はEscherichia coliまたはP. pastorisにお
いて発現される。
n-49のコドンを有しておよび有さないで、細菌発現系および酵母(Pichia)発現系
において融合タンパク質として発現するために調製した。ob遺伝子は例えばPCR
および新規なプライマーを使用して、エンドヌクレアーゼ切断部位を有して調製
される。PCRによって生じた配列を確認するのが望ましい、なぜなら本技術に関
しては点突然変異を含有する可能性がより高いからである。ヒスチジンtag(His-
Tag)およびプロテアーゼ切断部位を含有するプラスミドが使用される。ヒスチジ
ンの存在により組換えタンパク質のNi-キレートカラムまたはアフィニティー精
製により選択的単離が可能になる。プロテアーゼ切断部位(下記の特定の実施態
様ではトロンビン切断部位)が設計されプロテアーゼ(例えばトロンビン)によ
る処理で完全長の成熟(すなわちシグナル配列を欠く)OBポリペプチドを放出す
る。
れ得る。本ベクターは住血吸虫(schistosoma japonicum)グルタチオンS-トラン
スフェラーゼcDNAを目的の配列に融合する。細菌のタンパク質を回収し、組換え
タンパク質を還元型グルタチオンアフィニティーカラムで迅速に精製し得る。GS
Tキャリアーは後に部位特異的プロテアーゼを用いた切断によって融合タンパク
質から切断され得る。切断の後、キャリアーおよび切断されなかった融合タンパ
ク質はグルタチオンアガロースへの吸着によって除去され得る。この系は、コー
ドされるタンパク質が水溶液に不溶性である場合、時おり問題が生じる。
ルディングを生じ得、再フォールディングが必要である。組換えタンパク質を切
断の前または後に再フォールディングし、機能的に活性なOBポリペプチドを形成
し得る。OBポリペプチド、は以下の工程により再フォールディングされる:(i)
タンパク質の還元剤を含有する変成バッファー中でインキュベートする工程、(i
i)タンパク質を酸化剤、好ましくはタンパク質安定化剤またはカオトロピック剤
の一方または両方もまた含有する緩衝液中でインキュベートする工程。適切な酸
化還元(還元/酸化剤)の対は以下を包含するがそれに限定されない、還元型グ
ルタチオン/グルタチオンジスルフィド、シスチン/システイン、シスタミン(cy
stamine)/システアミン、および2-メルカプトエタノール/2-ヒドロキシエチル
ジスルフィド。特定の局面において、融合タンパク質は還元バッファーに交換す
る前に尿素のような変成剤中で可溶化され得る。好ましい実施態様においては、
タンパク質は還元バッファーに交換する前に例えば、イオン交換クロマトグラフ
ィーまたはNi-キレートクロマトグラフィーによっても精製される。変成剤は尿
素および塩酸グアニジンを含有するがそれに限定されない。次に組換えタンパク
質を少なくとも約10倍以上に、より好ましくは約100倍に、0.1MTris-HCl,pH8.0
、1mM EDTA、0.15MNaCl、0.3M酸化型グルタチオンのような、しかし限定されな
い、酸化剤を含有する酸化バッファーに希釈する。次に融合タンパク質は約1か
ら約24時間、好ましくは約2から約16時間、室温で酸化バッファー中でインキュ
ベートされる。酸化バッファーは、例えば糖、アルコール、または硫酸アンモニ
ウムのようなタンパク質安定化剤を含み得る。酸化バッファーはさらにカオトロ
ピック剤を低濃度で含有して、不正確な分子間相互作用を不安定化し、それゆえ
に適切なフォールディングを促進する。適切なカオトロピック剤としては、界面
活性剤、ポリオール、L-アルギニン、塩酸グアニジン、およびポリエチレングリ
コール(PEG)が挙げられるがそれに限定されない。十分に低濃度のカオトロピッ
ク剤を使用してタンパク質の変成を避けることが重要である。再フォールディン
グしたタンパク質は少なくとも約10倍以上に、より好ましくは酸化バッファーに
希釈されたもとの量に濃縮される。
パク質調製物を生じさせ得る。それゆえ、本発明は、例えばエンドトキシン特異
的抗体または他のエンドトキシン結合分子を使用したそのようなエンドトキシン
の除去を意図する。エンドトキシンの存在はE-TOXATE試薬(Sigma, St.Louis, Mi
ssouri)の使用、またはバイオアッセイのような標準的な技術によって決定され
得る。
系のobタンパク質の発現への使用を意図する。例えば、バキュロウィルス発現系
において、pVL941(BamHIクローニング部位; Summers)、pVL1393 (BamH1、SmaI
、XbaI、EcoR1、NotI、XmaIII、BglII、およびPstIクローニング部位;Invitrog
en)、pVL1392(BglII、PstI、NotI、XmaIII、EcoRI、XbaI、SmaI、およびBamH1ク
ローニング部位;SummersおよびInvitrogen)、およびpBlueBacIII (BamH1、BglI
I、PstI、NcoI、およびHindIIIクローニング部位、青色/白色組換え体スクリー
ニング可能;Invitrogen)のような、しかし限定されない非融合トランスファー
ベクター、およびpAc700(BamHIおよびKpnIクローニング部位、BamHI認識部位は
開始コドンから始まる; Summers)、pAc701およびpAc702 (pAc700と同様、異なる
読みとり枠を有する)、pAc360(ポリヘドリン開始コドンの36塩基対下流のBamHI
クローニング部位;Invitrogen (195))、およびpBlueBacHisA、B、C (3種の異
なる読みとり枠、BamHI、BglII、PstI、NcoI、およびHindIIIクローニング部位
、ProBond精製のためのN-末端ペプチド、およびプラークの青色/白色組換え体ス
クリーニング;Invitrogen (220))のような、しかし限定されない融合トランス
ファーベクターの両方が包含される。
ゼ(DHFR)プロモーターのような誘導性プロモーターを有するベクターを包含する
。それは例えば、DHFR発現ベクター、またはpED(PstI、SalI、SbaI、SmaI、お
よびEcoRIクローニング部位、クローン化遺伝子およびDHFRの両方を発現するベ
クター;Kaufmann, Current Protocols in Molecular Biology、16.12 (1991)を
参照のこと)のようなDHFR/メトトレキセート共増幅ベクターの任意な発現ベクタ
ーである。あるいは、pEE14 (HindIII、XbaI、SmaI、SbaI、EcoRI、およびBclI
クローニング部位、ベクターはグルタミンシンターゼおよびクローン化遺伝子を
発現;Celltech)のようなグルタミンシンターゼ/メチオニンスルフォキシミン共
増幅ベクター。その他の実施態様における、pREP4 (BamHI、SfiI、XhoI、NotI、
NheI、HindIII、NheI、PvuII、およびKpnIクローニング部位、構成的RSV-LTRプ
ロモーター、ヒグロマイシン選択マーカー; Invitrogen)、pCEP4 (BamHI、SfiI
、XhoI、NotI、NheI、HindIII、NheI、PvuII、およびKpnIクローニング部位、構
成的hCMV即時初期遺伝子、ヒグロマイシン選択マーカー;Invitrogen)、pMEP4 (
KpnI、PvuI、NheI、HindIII、NotI、XhoI、SfiI、BamHIクローニング部位、誘導
性メタロチオネインIIa遺伝子プロモーター、ヒグロマイシン選択マーカー;Inv
itrogen)、pREP8(BamHI、XhoI、NotI、HindIII、NheI、およびKpnIクローニン
グ部位、RSV-LTRプロモーター、ヒスチジノール選択マーカー;Invitrogen)、pR
EP9 (KpnI、NheI、HindIII、NotI、XhoI、SfiI、およびBamHIクローニング部位
、RSV-LTRプロモーター、G418選択マーカー;Invitrogen)、およびpEBVHis (RSV
-LTRプロモーター、ヒグロマイシン選択マーカー、ProBond樹脂で精製可能で、
そしてエンテロキナーゼで切断されるN-末端ペプチド; Invitrogen)などのよう
なエプスタイン-バーウィルス(EpsteinBarr Virus)(EBV)の制御下でのエピソ
ーム発現に導くベクター。本発明において使用される選択し得る哺乳類発現ベク
ターは、pRc/CMV(HindIII、BstXI、NotI、SbaI、およびApaIクローニング部位
、G418選択;Invitrogen)、pRc/RSV (HindIII、SpeI、BstXI、NotI、XbaIクロー
ニング部位、G418選択;Invitrogen)などを含む。本発明に従って使用されるワ
クシニアウィルス哺乳類発現ベクター(Kaufman、(1991)、上記を参照のこと)は
、pSC11(SmaIクローニング部位、TK-およびβ-gal選択)、pMJ601 (SalI、SmaI
、AflI、NarI、BspMII、BamHI、ApaI、NheI、SacII、KpnI、およびHindIIIクロ
ーニング部位;TK-およびβ-gal選択)、およびpTKgptF1S (EcoRI、PstI、SalI、
AccI、HindII、SbaI、BamHI、およびHpaクローニング部位、TKまたはXPRT選択)
などを含むがそれに限定されない。
ば、非融合pYES2ベクター(XbaI、SphI、ShoI、NotI、GstXI、EcoRI、BstXI、Ba
mH1、SacI、Kpn1、およびHindIIIクローニング部位;Invitrogen)または融合pYE
SHisA、B、C (XbaI、SphI、ShoI、NotI、BstXI、EcoRI、BamHI、SacI、KpnI、お
よびHindIIIクローニング部位、ProBond樹脂で精製され、エンテロキナーゼで
切断されるN-末端ペプチド;Invitrogen)の2例のみ挙げるが、本発明に従って
使用され得る。
ド配列から調製され得ることがさらに意図される。
フラグメントの、周知で高度に開発された固相ペプチド合成技術を用いての、調
製を想定し完全に可能にする。本発明は一般的なBocおよびFmocの両方、および
その他の保護基ストラテジーのobポリペプチドまたはそのフラグメントの調製へ
の使用を意図する。再フォールディングおよびシステイン側鎖の酸化をしてジス
ルフィド結合を形成する種々の技術もまた当該分野に周知である。
OBポリペプチドに対する抗体
本発明に従い、組換えまたは化学合成で生産したOBポリペプチド、およびその
フラグメントまたはその他の誘導体あるいはアナログ(融合タンパク質を含む)
は、OBポリペプチドを認識する抗体を生じさせるための免疫原として使用され得
る。そのような抗体はポリクローナル、モノクローナル、キメラ、一本鎖、Fab
フラグメント、およびFab発現ライブラリーを含むがそれに限定されない。
抗原認識分子と特異的に相互作用し得るときに「抗原性」である。抗原性のポリ
ペプチドは少なくとも約5個、好ましくは少なくとも約10個アミノ酸を含有する
。分子の抗原性部分は、抗体またはT細胞レセプター認識に免疫優先である部分
であり得、または免疫感作のために抗原性部分をキャリアー分子にコンジュゲー
トすることにより分子に対する抗体を生じさせるのに使用される部分であり得る
。抗原性の分子はそれ自身が免疫原性である、すなわちキャリアーなしで免疫応
答を引き起こし得る、必要はない。
免疫グロブリンには抗体およびそのフラグメントが含まれる。この用語はポリク
ローナル、モノクローナル、キメラ抗体(米国特許第4,816,397号および同第4,81
6,567号にさらに詳細に記載)、ならびにFab、F(ab')2、およびF(v)(一本鎖抗体
を含む)を含む抗体の抗原結合部分を含む。従って、語句「抗体分子」は、本明
細書中で用いられる種々の文法的形態において、インタクトな(intact)免疫グ
ロブリン分子および抗体結合部位を含有する免疫グロブリン分子の免疫的に活性
な部分の両方を意図する。「抗体結合部位」は抗原に特異的に結合するH鎖およ
びL鎖の可変および超可変領域から構成され抗体分子の構造的部分である。抗体
分子の例としては、インタクトな免疫グロブリン分子、実質的にインタクトな免
疫グロブリン分子、および当該分野においてFab、Fab'、F(ab')2、およびF(v)と
して公知の部分を含むパラトープを含有する免疫グロブリンの部分が挙げられる
。
ク質分解反応により調製され、実質的にインタクトな抗体分子については周知の
方法による。例えば、米国特許第4,342,566号、Theofilopolousらを参照のこと
。Fab'抗体分子部分もまた周知であり、そしてF(ab')2部分から、メルカプトエ
タノールで二本のH鎖部分を連結しているジスルフィド結合を還元し、続いて得
られたタンパク質メルカプタンをヨードアセトアミドのような試薬でアルキル化
して生産される。インタクトな抗体分子を含む抗体が本明細書中において好まし
い。
反応し得る抗体結合部位を1種類のみ有する抗体を意味する。モノクローナル抗
体はそれゆえ、それが免疫反応する任意の抗原に対して単一の結合親和性を典型
的に提示する。従って、モノクローナル抗体は、複数の、それぞれが異なる抗原
に免疫特異的な抗体結合部位を有する抗体分子、例えば2特異性(キメラ)モノク
ローナル抗体、を含み得る。
を意味する。アジュバントは、徐々に抗原を放出する組織貯蔵所として、また免
疫応答を非特異的に増強するリンパ系活性因子として作用し得る[Hoodら、Immun
ology、384頁、第2版、Benjamin/Cummings,Menlo Park, California (1984)]
。しばしば、抗原のみによる、アジュバント非存在下の、1次の免疫は、体液性
または細胞性免疫応答を引き起こし得ない。アジュバントは完全フロイントアジ
ュバント、不完全フロイントアジュバント、サポニン、水酸化アルミニウムのよ
うなミネラルゲル、リソレシチンのような表面活性物質、プルロニックポリオー
ル、ポリアニオン、ペプチド、油または炭化水素エマルジョン、キーホールリン
ペットヘモシアニン、ジニトロフェノール、およびBCG(bacille Calmette-Gueri
n)およびCorynebacterium parvumのような潜在的に有用なヒトアジュバントを包
含するがそれに限定されない。好ましくは、アジュバントは薬学的に受容される
。
、誘導体、またはアナログに対するポリクローナル抗体の生産に使用され得る。
抗体の生産のためには、ウサギ、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギなどを含むがそ
れに限定されない種々の宿主動物が、OBポリペプチドまたはその誘導体(例えば
、フラグメントまたは融合タンパク質)の注入によって免疫され得る。1つの実
施態様において、OBポリペプチドまたはそのフラグメントは、例えばウシ血清ア
ルブミン(BSA)またはキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)の免疫原性キャリ
アーに結合され得る。種々のアジュバント、フロイント(完全および不完全) 、
水酸化アルミニウムのようなミネラルゲル、リソレシチンのような表面活性物質
、プルロニックポリオール、ポリアニオン、ペプチド、油エマルジョン、キーホ
ールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノール、およびBCG(bacille Calmet
te-Guerin)およびCorynebacterium parvumのような潜在的に有用なヒトアジュバ
ントを含むがそれに限定されない、が宿主種に依存して、免疫学的応答を増加さ
せるために使用され得る。
するモノクローナル抗体の調製のためには、培養中の連続的細胞株による抗体分
子の生産を提供する任意の技術が使用され得る。これらの技術は、Kohlerら(Nat
ure,256:495-497 (1975))によって最初に開発されたハイブリドーマ技術、なら
びにヒトB細胞ハイブリドーマ技術であるトリオーマ技術(Kozbrら、Immunology
Today,4:72 (1983))、およびヒトモノクローナル抗体を生産するためのEBV-ハ
イブリドーマ技術[Coleら、Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy、77-96
頁, AlanR. Liss, Inc., (1985)]を包含するがそれに限定されない。不死の抗
体生産細胞株は、Bリンパ吸の癌遺伝子DNAによる直接トランスフォーメーショ
ン、またはエプスタイン-バーウィルスによるトランスフェクションなどの融合
以外の技術により作製され得る(例えば、M. Schreierら、「Hybridoma Techniqu
es 」(1980);Hammerlingら、「Monoclonal Antibodies And T-cell Hybridomas
」 (1981);Kennettら、「Monoclonal Antibodies」 (1980)を参照のこと; また
米国特許第4,341,761号;同第4,399,121号; 同第4,427,783号; 同第4,444,887号
; 同第4,451,570号; 同第4,466,917号;同第4,472,500号; 同第4,491,632号; お
よび同第4,493,890号を参照のこと)。
して無菌動物において生産され得る(PCT/US90/02545)。本発明に従って、ヒト抗
体は使用され得、そしてヒトハイブリドーマを使用して[Coteら、Proc. Natl. A
cad. Sci. USA,80:2026-2030 (1983)]、またはヒトB細胞をEBVウィルスにより
インビトロにおいてトランスフォームすることにより(Coleら、1985、上記)、獲
得され得る。実際、本発明に従い、「キメラ抗体」[Morrisonら、J. Bacteriol.
, 159-870(1984); Neubergerら、Nature, 312:604-608 (1984); Takedaら、Nat
ure,314:452-454 (1985)]の生産のために、obポリペプチドに特異的なマウス抗
体分子からの遺伝子と適切な生物学的活性のヒト抗体分子からの遺伝子とを組み
継ぐことによって開発された技術が使用され得る; そのような抗体は本発明の範
囲内である。このようなヒトまたはヒト化キメラ抗体は、ヒトの疾病または疾患
の治療における使用(以下で記載)に好ましい、なぜならヒトまたはヒト化抗体は
異種移植抗体よりもそれ自身で免疫応答、特にアレルギー反応を引き起こす可能
性が非常に低いからである。
,778号)、がOBポリペプチド特異的一本鎖抗体の生産に適応され得る。本発明の
さらなる実施態様は、Fab発現ライブラリーの構築のために記載される技術[Huse
ら、Science,246:1275-1281 (1989)]が、obポリペプチド、あるいはその誘導体
またはアナログに対する所望の特異性を有するモノクローナルFab断片の迅速で
容易な同定をもたらすために利用する。
じさせ得る。例えば、そのようなフラグメントは、抗体分子のペプシン消化で生
産され得るF(ab')2フラグメント、F(ab')2フラグメントのジスルフィド架橋の還
元で生じさせ得るFab'フラグメント、および抗体分子をパパインおよび還元剤で
処理して生じさせ得るFabフラグメントを含むが、それに限定されない。
例えば、ラジオイムノアッセイ、ELISA(酵素免疫吸着測定法)、「サンドウィッ
チ」イムノアッセイ、イムノラジオメトリックアッセイ、ゲル拡散沈降反応、免
疫拡散測定法、インサイチュイムノアッセイ(例えば、金コロイド、酵素、また
は放射性同位元素標識物使用)、ウェスタンブロット、沈降反応、凝集測定法(例
えば、ゲル凝集測定法、血液凝集測定法)、補体結合測定法、免疫蛍光測定法、
プロテインA測定法、および免疫電気泳動測定法など、により達成され得る。1
つの実施態様において、抗体は1次抗体の標識を検出することにより検出される
。他の実施態様において、1次抗体は2次抗体または試薬の1次抗体の結合を検
出することにより検出される。さらなる実施態様において、2次抗体は標識され
る。イムノアッセイにおける結合の検出のための多くの方法が当該分野において
公知であり、本発明の範囲内にある。例えば、OBポリペプチドの特異的なエピト
ープを認識する抗体を選択するために、このようなエピトープを含有するOBポリ
ペプチドフラグメントに結合する生産物について、生じたハイブリドーマをアッ
セイし得る。特定の動物種からのOBポリペプチドに特異的な抗体の選択のために
、動物種の細胞から発現または単離されるOBポリペプチドとの陽性結合に基づい
て選択し得る。
、例えば、ウェスタンブロッティング、インサイチュにおけるOBポリペプチドの
イメージング、適切な生理学的サンプル中のそのレベルの測定など、当該分野で
公知の方法で使用され得る。
する抗体を生じ得る。そのような抗体は後述のリガンド同定のためのアッセイを
使用して試験され得る。
チドまたは細菌発現ベクターを使用して作製された組換えタンパク質でウサギを
免疫して開発される。合成ペプチドの選択は上記のように、予想されるタンパク
質構造の慎重な解析によりなされる。特に、推定上の切断部位の間のペプチド配
列が選択される。合成ペプチドはKLHヘモシアニンまたはBSAのようなキャリアー
にカルボジイミドを使用して結合され、フロイントアジュバント中でウサギの免
疫に使用される。組換えタンパク質を調製するために、pGEXベクターがポリペプ
チドの発現に使用され得る(Smithら、1988、上記)。あるいは、親水性ドメイン
のみが融合タンパク質を生じさせるために使用され得る。発現タンパク質は大量
に調製されフロイントアジュバント中でウサギの免疫に使用される。
され、ニワトリ抗OB抗体は卵黄から、例えば、OBカラムのアフィニティ精製によ
って、回収される。好ましくは、免疫に使用されるニワトリは特定の無病原体(S
PF)状態に保たれる。
/obマウスにおいて生じ、それゆえ抗OBポリペプチド応答を生じる得ると期待さ
れる、なぜなら、それはポリペプチドおよび野生型マウスにたいして寛容でない
からである。
、ポリクローナル抗体は以後の使用前に免疫精製される。精製された抗体は、半
定量的アッセイ、特に血清または血漿中の循環OBポリペプチドの存在の検出に、
特に有用である。
々の特性、すなわちイソタイプ、エピトープ、親和性など、についてスクリーニ
ングされ得る。特に重要なのはモジュレーターペプチドの活性を中和するモノク
ローナル抗体である。そのようなモノクローナルは体重モジュレーターの活性ア
ッセイで容易に同定される。高親和性抗体はまた、天然のまたは組換えモジュレ
ーターの免疫親和性精製が可能であるときに有用である。
は親和性精製されたポリクローナル抗体である。より好ましくは、抗体はモノク
ローナル抗体(mAb)である。さらに、本明細書中で使用される抗モジュレーター
抗体は、抗体分子全体のFab、Fab'、F(ab')2、またはF(v)の形態であることが好
ましい。
診断用途
本発明はまた、本発明の体重モジュレーターに媒介される活性を引き出すそれ
らの能力に関連して、体重の異常または脂肪症に影響を与える状態および/また
は刺激の存在を検出する方法を包含する、種々の診断への応用に関する。上に記
載したように、体重モジュレーターペプチドは種々の公知の技術により本ペプチ
ドに対する抗体を産生するために使用され得、次いでこのような抗体が単離され
、そして対象の標的細胞における特定の転写活性の存在についての試験において
使用され得る。あるいは、本発明の核酸は診断に使用され得る。
抗体に基づいた診断
上に示唆したように、本発明において有用な診断法は、抗モジュレーター抗体
、好ましくはアフィニティー精製したポリクローナル抗体、より好ましくはモノ
クローナル抗体(mAb)のようなモジュレータータンパク質に対するアンタゴニス
トの有効量を含むアッセイによって細胞サンプルまたは培養液を試験することを
包含する。さらに、本明細書中で使用される抗モジュレーター抗体分子は、好ま
しくは抗体分子全体のFab、Fab'、F(ab')2、あるいはF(v)部分の形態または抗体
分子全体である。既に論じたように、この方法からの利益を得られ得る患者は癌
、AIDS、肥満症または異常な体重が特徴または因子となる他の状態を患う患者を
含む。モジュレーターを単離し、そして抗モジュレーター抗体を誘導する方法お
よび抗モジュレーター抗体の能力を測定し、そして最適化して標的細胞の試験を
援助する方法は当該分野に周知である。
重モジュレーターおよび他の認識因子および/またはそのサブユニットの産生ま
たは活性を調節する薬物は、ある種の診断への応用を有し得、例えば、体重の異
常が発症しているかあるいは発達しそうであり得る状態を検出および/または測
定する目的のために利用され得る。例えば、モジュレーターペプチドまたはその
活性なフラグメントは、例えば、融合されたマウス脾臓リンパ球および骨髄腫細
胞を利用するハイブリドーマ技術のような公知の技術によって、種々の細胞培地
中に自身に対するポリクローナルおよびモノクローナル両方の抗体を産生するこ
とに使用され得る。これらの技術については以下に詳細に記載する。同様に、本
発明のレセプター認識因子の活性を模倣するまたはそれに拮抗する小分子が発見
または合成され得、診断的および/または治療的プロトコールに使用され得る。
免疫学的手順によって確認され得る。多くの有用な手順が公知である。3つのこ
のような特に有用な手順は、検出可能な標識で標識されたレセプター認識因子、
検出可能な標識で標識された抗体Ab1、または検出可能な標識で標識された抗体A
b2を利用する。手順は以下の式で要約され、ここで式中のアステリスク(*)は
粒子が標識されていることを示し、「WM」は体重モジュレーターを表す。
A.WM*+Ab1=WM*Ab1
B.WM+Ab* 1=WMAb1 *
C.WM+Ab1+Ab2 *=Ab1WMAb2 *
手順およびその応用はすべて当業者に周知であり、従って本発明の範囲で利用さ
れ得る。「競合」手順、手順A、は米国特許第3,654,090号および同第3,850,752
号に記載されている。手順Bは周知の競合アッセイ技術の典型である。手順C、
「サンドウィッチ」手順、は米国特許第RE 31,006号および同第4,016,043号に記
載されている。さらに「2重抗体」、または「DASP」手順のような他の手順が公
知である。
結合パートナーと複合体を形成し、複合体の1つのメンバーが検出可能な標識で
標識されている。複合体が形成された事実および、所望する場合その量は、標識
の検出に応用され得る公知の方法により測定され得る。
。なぜなら、これは1種の哺乳類種から生じたAb1が、その他の動物種において
抗体Ab2を生じる抗原として使用されたからである。例えばAb2は、ウサギ抗体を
用いて、ヤギ中で生じさせ得る。Ab2はそれゆえヤギで生じた抗ウサギ抗体であ
る。本明細書中および特許請求の範囲の目的のために、Ab1は1次または抗体重
モジュレーター抗体を意味し、そしてAb2は2次または抗Ab1抗体を意味する。
外光線にさらすと蛍光を発する化学物質などである。
オレセイン、ローダミンおよびオーラミンを含む。特定の検出物質はヤギで調製
された抗ウサギ抗体であり、イソチオシアネートによりフルオレセインと結合さ
れる。
され得る。放射性標識は任意の現在入手し得る計数手順により検出され得る。好
ましい同位体元素は、3H、14C、32P、35S、36Cl、51Cr、57Co、58C
o、59Fe、90Y、125I、131I、および186Reから選択され得る。
光光度、電流測定またはガス測定の技術により検出され得る。酵素は選択された
粒子にカルボジイミド、ジイソシアネート、グルタルアルデヒドのような架橋分
子を用いた反応により結合される。これらの手順で使用され得る多くの酵素が公
知であり、そして利用され得る。好ましくは、ペルオキシダーゼ、β-グルクロ
ニダーゼ、β-D-グルコシダーゼ、β-D-ガラクトシダーゼ、ウレアーゼ、グルコ
ースオキシダーゼ+ペルオキシダーゼおよびアルカリ性ホスファターゼである。
米国特許第3,654,090号;同第3,850,752号; および同第4,016,043号が他の標識
物質および方法の開示例として引用される。
トが、対象の標的細胞における所定の転写活性の有無、あるいは所定の転写活性
能を測定するために調製され得る。上記の試験技術に従って、このようなキット
の1つのクラスは少なくとも標識された体重モジュレーターまたはその結合パー
トナー、例えばそれに特異的な抗体、およびもちろん、例えば「競合」、「サン
ドウィッチ」、「DASP」などの選択された方法に依存して、説明書を含有する。
キットはバッファー、安定化剤などの周辺試薬もまた含有し得る。
ために調製され得、以下のものを含有する:
(a) 所定量の少なくとも1つの標識された免疫化学的に反応性の成分であって
、検出されるレベルの本発明の体重モジュレーターまたはその特異的な結合パー
トナーの直接的または間接的な付着により得られる成分;
(b) 他の試薬;および
(c) そのキットの使用説明書
より具体的には、診断試験キットは以下のものを包含し得る:
(a) 既知の量の上記の体重モジュレーター(または結合パートナーであって)一
般に固相に結合して免疫吸着剤を形成するか、あるいは適切なタグ、または複数
のそれらの最終産物など(またはそれらの結合パートナー)の各々の1つに結合し
た、体重モジュレーター;
(b) 必要な場合、他の試薬;および
(c) そのキットの使用説明書。
れ、所定のプロトコール(例えば、「競合」、「サンドウィッチ」、「2重抗体
」など)に従って作用し、以下のものを包含する:
(a) 体重モジュレーターを検出し得る標識に結合して得られる標識された成分
;
(b) 1つまたはそれ以上の別の免疫化学的試薬であって少なくとも1つの試薬
がリガンドまたは固定化されたリガンドであり、リガンドが以下からなる群より
選択される免疫化学的試薬:
(i) 標識された成分(a)に結合可能なリガンド;
(ii) 標識された成分(a)の結合パートナーに結合可能なリガンド;
(iii) 測定しようとする単一または複数の成分の少なくとも1つに結合
可能なリガンド; および
(iv) 測定しようとする少なくとも1つの単一または複数の成分の少な
くとも1つの結合パートナーに結合可能なリガンド; ならびに
(c) 体重モジュレーターとその特異的な結合パートナーとの間の免疫化学的反
応の1つまたはそれ以上の成分の検出および/または測定のプロトコールの実施
のための説明書。
核酸に基づいた診断
下記の実施例に示すように、本発明の核酸は、結果として肥満表現型を生じる
OBポリペプチドにおける欠陥に関連する欠陥の検出に使用され得る。例えば、核
酸プローブ(例えば、ノーザン解析またはRT-PCR解析)が肥満表現型がOBmRNA発現
の欠損、または非機能性OBmRNAの発現、例えば、db/dbマウス(その欠陥はOBレセ
プターの欠損から生じる)または突然変異により非転写mRNAを生じる場合、のい
ずれと関連するのかを決定するために使用される。そのうえ、本発明の核酸に基
づいた診断技術は抗体に基づいた技術とともに使用され得、さらなる肥満または
無食欲症の表現型の分子的理解を発展させる。
これによりヒト遺伝子の完全な配列の決定が容易になった(図20A〜C; 配列番号2
2を参照のこと)。ヒトOB遺伝子のイントロンからのDNA配列が得られ(図20)、そ
してこれらはOB遺伝子の突然変異または対立遺伝子変異体(allelicvariant)を
同定するためにヒトゲノムDNAからOB遺伝子のコード配列をPCR増幅するためのPC
Rプライマーを調製するために使用され、すべては本明細書中で上に詳細に記載
したプロトコールに従う。ヒトゲノムOBの増幅のための特異的なPCRプライマー
は下記の特定の実施例に記載される。
肥満に関連し、一方ホモ接合体の突然変異は肥満のためのいくつかのDNA配列に
基づいた診断的試験に関連する。これが真実であれば、発症のおそれのある人々
の肥満の進行についての確認が行え、体重の増加が完全に進行する前に薬物治療
および/または生活様式の変化の適用が可能になる。
e)の存在が診断に使用され得る。(図20A〜Cに提供されるヌクレオチド配列に基
づいたプライマーを含む)種々のPCRプライマーが、これに関して使用され得る
。
の測定に診断上有用であり得る。特定の栄養障害において、OB RNAおよび/また
はそれにコードされるタンパク質が調節されていないかまたは負の調節がなされ
ているかを知ることは重要である。それゆえ、肥満型の人がOBレベルの増加を有
する場合は、問題はOBの下流にありそうであり、一方OBが減少していれば、OBの
不適切に低いレベルが肥満の原因であり得る(欠陥がOB遺伝子内であるか否かに
かかわらず)。逆に、体重を落とした癌またはAIDSの患者が上昇したレベルのOB
を有する場合は、不適切に高いOBの発現が体重低下の原因であると結論され得る
。
、組換えヒトタンパク質は調製され、そしてOBタンパク質の脂肪およびおそらく
血漿レベルの測定を可能にするイムノアッセイの開発に使用される。
治療用途
本発明のポリペプチド、核酸、および抗体は顕著な治療能力を有する。
好ましくは、このような試薬の治療有効量を、薬学的に受容可能なキャリア、希
釈剤、または賦形剤中で投与する。
あり、代表的にはアレルギーまたは同様の厄介な反応(例えば、胃の不調、めま
いなど)を起こさない分子の実体および組成物を意味する。好ましくは、本明細
書で用いる場合、用語「薬学的に受容可能な」は、動物における、そしてさらに
特定すればヒトにおける使用のために、連邦または州政府の規制局により認可さ
れていること、もしくは米国薬局方(U.S. Pharmacopeia)、または他の一般に認
められた薬局方に列挙されていることを意味する。用語「キャリア」は、化合物
とともに投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤、またはビヒクルを意味する
。このような薬学的なキャリアは、水、および油などの滅菌した液体であり得、
これらは、ピーナツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油などのような石油、動物、植物、
または合成起源の液体を含む。好ましくは、水、または生理食塩水およびデキス
トロース水溶液およびグリセロール溶液が、キャリアとして、特に注射液として
使用される。適切な薬学的キャリアは、Martin, Remington's Pharmaceutical S
ciens, 第18版、Mack Publishing Co., Easton, PA, (1990)に記載されている。
答において、臨床的に重篤な欠陥を少なくとも約15%、好ましくは少なくとも50
%、さらに好ましくは少なくとも90%減少するために、そして最も好ましくは予
防するに十分な量を意味する。あるいは、治療有効量は、宿主の、臨床的に重篤
な症状を改善するに十分である。
本明細書で先に全てを詳細に記述したように、OBポリペプチドは、標準の、細菌
および/または哺乳動物発現ベクターを用いて、合成的に、調製され得、または
血漿または血清から精製され得る。あるいは、天然OBポリペプチドの増加した発
現が、上記のように相同組換え技術により誘導され得る。
、またはアンチセンス分子を開発することによる)は、癌、AIDS、または神経性
食欲不振にともなう体重減少の処置が望まれる場合、体重増加の結果を生じる。
OB活性の調整は、体重の減少(その活性を増加することによる)または体重の増加
(その活性を減少することによる)に有用であり得る。
ポリペプチドを基礎にした治療処置
最も単純な分析では、OB遺伝子は、哺乳動物、特にマウスおよびヒトで体重を
決定する。OB遺伝子産物および対応して同種の分子は、脂肪組織が脳および他の
器官と連絡するシグナル経路の一部分であるようである。OBポリペプチドはそれ
自身がシグナル分子、すなわちホルモンであると考えられている。
は、経口または非経口、好ましくは非経口的に投与され得る。なぜなら、代謝恒
常性は連続的なプロセスであり、OBポリペプチドの制御された放出投与が好まし
いからである。例えば、ポリペプチドは、静脈内注入、移植性浸透圧ポンプ、経
皮パッチ、リポソーム、または他の投与様式を用いて投与され得る。1つの実施
態様では、ポンプが用いられ得る[Langerら編、Medical Applications of Contr
olled Release,CRC Pres., Boca Raton, Florida(1974); Sefton, CRC Crit. R
ef. Biomed.Eng., 14:201 (1987); Buchwaldら、Surgery, 88:507 (1980); Sau
dekら、N. Engl.J. Med., 321:574 (1989)]。別の実施態様では、ポリマー材料
が用いられ得る[Langer、1974、前出;Sefton, 1987、前出; Smolenら編、Contr
olled Drug Bioavailability, Drug Product Design and Performance, Wiley,
New York(1984); Rangerら、J. Macromol. Sci. Rev. Macromol. Chem., 23:61
(1983); 以下も参照のこと、Levyら、Science,228:190 (1985); Duringら、An
n. Neurol.,25:351 (1989); Howardら、J. Neurosurg., 71:105 (1989)]。さら
に別の実施態様では、制御された放出系は治療標的(すなわち、脳)に近接して配
置され得、従って、全身投与量の一画分のみを必要とする[例えば、Goodson, Me
dical Applications of Controlled Release, 第2巻、115-138頁(1984)参照]。
他の制御放出系は、Langer、Science, 249:1527-1533(1990)による総説で述べ
られている。別の実施態様では、治療用化合物は、小胞、特にリポソームを用い
て送達され得る(Langer、1990前出,を参照); Treatら、Liposomes in the Ther
apy of Infectious Disease and Cancer, Lopez-BeresteinおよびFidler(編)、L
iss, New York,353-365頁(1989); Lopez-Berestein,同書 、317-327頁;一般に
同書を参照)。
高レベルのポリペプチドを発現する細胞は、OBポリペプチドを必要とする被験体
に移植され得る。好ましくは、拒絶を避けるために、OBでトランスフォームされ
た自己の細胞が移植される;あるいは、免疫認識および拒絶を防ぐポリマーマト
リックス内に、可溶性因子を生産する非自己の細胞を防御する技術が有用である
。
により送達され得る。あるいは、OBポリペプチドは、適切に製剤化され、鼻腔ま
たは経口投与により投与され得る。OBの一定供給は、必要な間隔で、例えば、毎
日、12時間毎に、治療有効投与量(すなわち、被験体において代謝変化を誘導す
るために有効な投与量)を提供することにより確保され得る。これらのパラメー
ターは、処置されている病状の重篤度、他の作用(例えば、補充されている食餌
改変)、被験体の体重、年齢、および性別、ならびに他の基準に依存するが、そ
れらは、当業者による標準の良好な医療の実践に従って容易に決定され得る。
薬学的組成物
本発明のさらに別の実施態様では、上記の薬学的組成物が提供される。このよ
うな薬学的組成物は、注射用、または経口、肺、鼻腔用の投与、または他の形態
の投与用であり得る。一般に、薬学的に受容可能な希釈剤、保存剤、可溶化剤、
乳化剤、アジュバント、および/またはキャリアとともに、本発明の有効量のタ
ンパク質または誘導体産物を含有する薬学的組成物が、本発明に包含される。こ
のような組成物は、種々の緩衝液成分(例えば、Tris-HCl、酢酸塩、リン酸塩)
、pH、イオン強度の希釈物;デタージェントおよび可溶化剤のような添加物(例
えば、Tween80、Polysorbate 80)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、メタ重
亜硫酸ナトリウム)、保存剤(例えば、Thimersol、ベンジルアルコール)、および
増量物質(例えば、ラクトース、マンニトール)を含み;ポリマー化合物(例えば
、ポリ乳酸、ポリグリコール酸など)の粒子状調製物中またはリポソーム中への
材料の取り込みを含む。ヒラウロン酸(hylauronic acid)もまた用いられ得る。
このような組成物は、身体の状態、安定性、インビボ放出速度、および本タンパ
ク質および誘導体のインビボクリアランス速度に影響し得る。例えば、本明細書
中に参考として援用されるMartin, Remington's Pharmaceutical Sciences, 第1
8版、(1990、Mack Publishing Co., Easton, PA 18042)1435-1712頁を参照。組
成物は、液体形態で調製され得るか、または凍結乾燥形態のような乾燥粉末であ
り得る。
経口送達
本明細書における使用には、参考として本明細書に援用されるMartin, Reming
ton's Pharmaceutical Sciences, 第18版、(1990、Mack Publishing Co. Easton
PA 18042)の第89章に一般に記載されている経口固形投与量形態が意図されてい
る。固形投与形態は、タブレット、カプセル、ピル、トローチまたはロゼンジ、
カシェ剤またはペレットを含む。また、リポソームまたはプロテイノイドカプセ
ル化(例えば、米国特許第4,925,673号に報告されているプロテイノイドマイクロ
スフェアのような)を用いて、本発明の組成物を処方し得る。リポソームのカプ
セル化が用いられ得、そしてリポソームを種々のポリマーを用いて誘導体化し得
る(例えば、米国特許第5,013,556号)。治療用の可能な固形投与形態の説明は、
参考として本明細書に援用されるMarshallによる、Modern Pharmrceutics, 第10
章、BankerおよびRhodes編、(1979)に記載されている。一般に、製剤は、タンパ
ク質(または化学的に改変されたタンパク質)および胃の環境に対する保護を可能
とする不活性成分を含み、そして腸内に生物学的に活性な物質を放出し得る。
。タンパク質は化学的に改変され得、誘導体の経口送達を有効にする。一般に、
タンパク質(またはペプチド)分子自身への少なくとも1つの部分の付着が意図さ
れる化学的改変であり、ここで、この部分は、(a)タンパク質分解を阻害し得;
そして(b)胃または腸から血流中への取り込みを可能にする。タンパク質の全体
的な安定性の増加および体内での循環時間の増加もまた所望される。このような
部分の例は、ポリエチレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコ
ールとのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ならびにポリプロリンを含む。Abuchowski
ら、1981、前出;Newmarkら、J. Appl. Biochem., 4:185-189(1982)。用いられ
得る他のポリマーは、ポリ-1,3-ジオキソランおよびポリ-1,3,6-チオキソカン(t
ioxocane)である。上記に示したような薬学的用途には、ポリエチレングリコー
ル部分が好ましい。
回腸)、または大腸であり得る。当業者は、胃で溶解せず、十二指腸または腸の
他の場所で物質を放出する入手可能な製剤を有する。好ましくは、放出は、タン
パク質(または誘導体)の保護により、もしくは胃の環境を越えて、例えば腸にお
ける生物学的に活性な物質の放出によるのいずれかにより胃環境の有害な影響を
避ける。
透性であるコーティングが必須である。腸溶コーテイング剤として用いられる、
より一般的な不活性成分の例は、セルロースアセテートトリメリテート(CAT)、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、HPMCP50、HPMCP55、
ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、Eudragit L30D、Aquateric、セルロー
スアセテートフタレート(CAP)、 Eudragit L、 Eudragit S、およびShellacであ
る。これらのコーティング剤は混合フィルムとして用いられ得る。
で、タブレット上で用いられ得る。これは、糖コーティング、またはタブレット
を飲み込み易くするコーティングを含み得る。カプセルは乾燥治療剤、すなわち
、粉末の送達には硬い殻(例えば、ゼラチン)からなり;液体形態には、柔軟なゼ
ラチン殻が用いられ得る。カシェ剤の殻材料は厚いデンプンまたは他の食用紙で
あり得る。ピル、ロゼンジ、成形タブレットまたはタブレット粉薬には、湿潤塊
状化技術が用いられ得る。
して製剤に含まれ得る。カプセル投与のための物質の製剤はまた、粉末、軽く圧
縮されたプラグ、またはタブレットであり得る。治療剤は圧縮により調製され得
る。
体)(例えば、リポソームまたはマイクロスフェアのカプセル化により)は処方さ
れ得、次いで、食品、例えば、着色料および香料を含有する冷却飲料中にさらに
含有され得る。
、炭水化物、特にマンニトール、α-ラクトース、無水ラクトース、セルロース
、スクロース、改変デキストランおよびデンプンを含み得る。特定の無機塩もま
た、カルシウム三リン酸、炭酸マグネシウム、および塩化ナトリウムを含有する
充填剤として用いられ得る。いくつかの市販の希釈剤は、Fast-Flo、Emdex、STA
Rx 1500、Emcompress、およびAvicellである。
れる物質は、デンプン、Explotabに基づく市販の崩壊剤を含むデンプンを包含す
るが、これに限定されない。デンプングリコール酸ナトリウム、Amberlite、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、ウルトラアミロペクチン(ultramylopect
in)、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、オレンジ皮、酸性カルボキシメチルセ
ルロース、天然スポンジおよびベントナイトも全て用いられ得る。崩壊剤の別の
形態は、不溶性カチオン交換樹脂である。粉末化ゴムは崩壊剤および結合剤とし
て用いられ得、そしてこれらは寒天、Karaya、またはトラガカントゴムのような
粉末化ゴムを含み得る。アルギン酸およびそのナトリウム塩もまた、崩壊剤とし
て有用である。
合剤には、アラビアゴム、トラガカントゴム、デンプン、およびゼラチンのよう
な天然物由来の物質が含まれる。その他には、メチルセルロース(MC)、エチルセ
ルロース(EC)、およびカルボキシメチルセルロース(CMC)が含まれる。ポリビニ
ルピロリドン(PVP)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は、とも
にアルコール溶液中で使用し得、治療剤を顆粒化し得る。
治療剤と型版の壁の間の層として使用され得、そしてそれらは、ステアリン酸マ
グネシウムおよびステアリン酸カルシウムを含むステアリン酸、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、液体パラフィン、植物油、およびワックスを含み得るが、
それらに限定されない。可溶性潤滑剤がまた使用され得、これには、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、種々の分子量のポリエチレングリコ
ール、およびCarbowax4000および6000が含まれる。
滑材を添加し得る。滑材は、デンプン、タルク、火成シリカ、およびシリコアル
ミネート水和物を含み得る。
加し得る。界面活性剤は、アニオン性デタージェント、例えば、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ジオクチルスルホスクシネートナトリウム、およびジオクチルスルホ
ン酸ナトリウムを含み得る。カチオン性デタージェントが用いられ得、そして塩
化ベンザルコニウムまたは塩化ベンゼトミウムを含み得る。界面活性剤として製
剤中に含まれ得る可能な非イオン性デタージェントを列挙すれば、ラウロマクロ
ゴール400、ポリオキシル40ステアレート、ポリオキシエチレン硬化ひまし油10
、50、および60、グリセロールモノステアレート、ポリソルベート40、60、65お
よび80、スクロース脂肪酸エステル、メチルセルロース、およびカルボキシメチ
ルセルロースを含み得る。これらの界面活性剤は、タンパク質または誘導体の製
剤中に、単独または異なる割合の混合物としてのいずれかで存在し得る。
脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、およびリノレン酸である。
ゴム)のいずれかにより放出を許容する不活性なマトリックス中に取り込まれ得
る。ゆっくりと変性するマトリックスもまた処方剤に取り込まれ得る。この治療
剤の制御放出の他の形態は、Oros治療系(Alza Corp.)に基づく方法により、換言
すれば、薬剤が半透膜に包まれている。半透膜は、浸透性効果に起因して、単一
な小さな開口部を通じて水を入れ、そして薬剤を押し出させる。いくつかの腸溶
コーティングがまた、遅延放出効果を有する。
る種々の糖を含む。治療剤はまた、フィルムでコートされたタブレットであり得
;この例で用られる物質は、2つのグループに分けられる。第1のグループは、
非腸溶性物質であり、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシナトリウム-メチルセル
ロース、プロビドン、およびポリエチレングリコールを含む。第2のグループは
、一般にフタル酸のエステルである腸溶性物質からなる。
コーティングは、コーティング機または流動床でまたは圧縮コーティングにより
実施され得る。
肺送達
本発明のタンパク質(またはその誘導体)の肺送達もまた本明細書中で意図され
る。タンパク質(または誘導体)は、吸入する間に哺乳動物の肺に送達され、そし
て血流に沿って肺の上皮を横切って移動する。このことを示す他の報告は、以下
を含む:Adjeiら、Pharmaceutical Research, 7(6):565-569 (1990); Adjeiら、
International Journal of Pharmaceutics, 63:135-144 (1990)(酢酸ロイプロ
レリン);Braquetら、Journal of Cardiovascular Pharmacology, 13(同上 5):
143-146 (1989)(エンドセリン-1);Hubbardら、Annals of Internal Medicine
, 3(3):206-212(1989)(α1-アンチトリプシン); Smithら、J. Clin. Invest.
, 84:1145-1146(1989)(α1-プロテイナーゼ); Osweinら、"Aerosolization o
fProteins", Proceedings of Symposium on Respiratory Drug Delivery II, K
eystone,Colorado, (March 1990)(組換えヒト成長ホルモン); Debsら、J. Im
munol.,140:3482-3488 (1988)およびPlatzら、米国特許第5,284,656号(顆粒球
コロニー刺激因子)。
機械的デバイスが意図され、その全てが当業者によく知られたネブライザー、投
与量測定吸入器、および粉末吸入器を含むがこれらに限定されない。
inckrodt, Inc.、St.Louis, Missouriにより製造されるUltraventネブライザー
;Marquest Medical Products, Englewood, Coloradoにより製造されるAcornII
ネブライザー;GlaxoInc.、Research Triangle Park, North Carolinaにより製
造されるVentolin投与量測定吸入器;およびFisonsCorp.、Bedford, Massachus
ettsにより製造されるSpinhaler粉末吸入器である。
使用を必要とする。代表的には、各製剤は、使用したデバイスのタイプに特異的
であり、そして治療に有用な通常の希釈剤、アジュバント、および/またはキャ
リアに加えて適切な推進剤の使用を含み得る。また、リポソーム、マイクロカプ
セルまたはマイクロスフェア、封入複合体、または他のタイプのキャリアの使用
が意図される。化学的に改変されたタンパク質もまた、化学的改変のタイプまた
は使用するデバイスのタイプに依存して異なる製剤中で調製され得る。
表的には、溶液1mlにつき約0.1〜25mgの生物学的に活性なタンパク質の濃度で
水に溶解されたタンパク質(または誘導体)を含む。製剤はまた、緩衝液および単
糖を(例えば、タンパク質の安定化および浸透圧の調節のために)含み得る。ネブ
ライザーの製剤はまた、界面活性剤を含み得、エアロゾルの形成において、溶液
の噴霧により生じるタンパク質の表面誘導凝集を減少または妨ぎ得る。
剤中に懸濁されるタンパク質(または誘導体)を含有する、微細に分けられた粉末
を含む。この推進剤は、この目的のために用いられる任意の従来物質であり得、
例えば、クロロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ヒドロフル
オロカーボン、または炭化水素(トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオ
ロメタン、ジクロロテトラフルオロエタノール、および1,1,1,2-テトラフルオロ
エタンを含む)、またはそれらの組合せを含む。適切な界面活性剤は、ソルビタ
ントリオレートおよび大豆レシチンを含む。オレイン酸もまた界面活性剤として
有用であり得る。
る、微細に分けられた乾燥粉末を含み、そしてまた、増量剤、例えば、デバイス
からの粉末の散布を促進する量のラクトース、ソルビトール、スクロース、また
はマンニトールを、例えば、製剤の50〜90重量%で含む。タンパク質(または誘
導体)は、肺末端に最も効率的に送達するために、10μm(またはミクロン)以下の
、最も好ましくは0.5〜5μmの平均粒子サイズで粒子形態で最も有利に調製され
得る。
鼻腔送達
タンパク質(または誘導体)の鼻腔送達もまた意図される。鼻腔送達は、鼻に治
療製品を投与した後、肺における製品の沈着を必要とせずに、直接的に、血流へ
のタンパク質輸送を可能にする。鼻腔送達のための製剤は、デキストランまたは
サイクロデキストランともにこれらを含む。
処置方法、薬物の調製法
本発明のさらに他の局面では、処置方法および薬物の製造方法が提供される。
本発明の誘導体の投与による緩和または調整される症状は、上記の症状である。
投与量
上記の分子の全てについて、さらなる研究が行われ、種々の患者における種々
の症状の処置に対する適切な投与量レベルについての情報が増え、そして受容体
の治療情況、年齢、および全身的な健康を考慮する当業者は、適切な投与量を確
かめる。一般に、注射または注入について、投与量は、0.01μgの生物学的活性
タンパク質/kg体重(化学的改変のないタンパク質のみの量を計算)と10mg/kg(同
様に基づく)との間である。投与量スケジュールは、用いるタンパク質または誘
導体の循環半減期、ポリペプチドがボーラス投与量または連続注入により送達さ
れるかどうか、および用いる製剤に依存して変化し得る。
他の化合物との投与
肥満症に関連した治療に対しては、本発明のタンパク質(または誘導体)を、肥
満症の他の医療合併症を処置するために用いられる1つまたはそれ以上の薬学的
組成物、例えば、糖尿病(例えば、インスリン)、高血圧、高コレステロール、お
よび肥満症に付随する他の有害な症状の処置に用いられる薬学的組成物とともに
投与し得る。また、他の食欲抑制剤、例えばアンフェタミンが、ともに投与され
得る。投与は同時であり得る(例えば、本発明のタンパク質およびインスリンの
混合物の投与)か、または逐次であり得る。
核酸を基礎にした治療処置
OB遺伝子は、肥満症の遺伝子治療を開発するために、ヒト脂肪細胞中に導入さ
れ得る。このような治療は、体重を減少させると予期され得る。反対に、ヒト脂
肪細胞中へのアンチセンス構築物の導入は、活性OBポリペプチドのレベルを減少
し得、身体の脂肪症を増加すると予測され得る。
ウイルスベクターで導入される。このようなベクターは弱毒化または欠陥DNAウ
イルス、例えば、単純ヘルペスウイルス(HSV)、パピローマウイルス、エプスタ
インバーウイルス(EBV)、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス(AAV)などを含む
がこれらに限定されない。完全にまたはほぼ完全にウイルス遺伝子を欠く欠陥ウ
イルスが好ましい。欠陥ウイルスは、細胞に導入した後、感染性でない。欠陥ウ
イルスベクターの使用は、ベクターが他の細胞に感染し得ることを考慮せずに、
細胞中の特異的な局在領域に投与することが可能である。従って、脂肪組織が特
異的に標的され得る。特定のベクターの例は、欠陥ヘルペスウイルス1(HSV1)ベ
クター[Kaplittら、Molec.Cell. Neurosci., 2:320-330 (1991)]、弱毒化アデ
ノウイルスベクター、例えば、Stratford-Perricaudetら、J. Clin. Invest., 9
0:626-630(1992)により記載されるベクター、および欠陥アデノ随伴ウイルスベ
クター[Samulskiら、J.Virol., 61:3096-3101 (1987); Samulskiら、J. Virol.
, 63:3822-3828(1989)]を含むが、これらに限定されない。
ウイルスベクターで導入され得る:Andersonら、米国特許第5,399,346号; Mann
ら、Cell,33:153(1983); Teminら、米国特許第4,650,764号; Teminら、米国特
許第4,980,289号;Markowitzら、J. Virol., 62:1120(1988); Teminら、米国特
許第5,124,263号;Doughertyらによる、1995年3月16日に公開された国際特許公
開第WO95/07358号;およびKuoら、Blood, 82:845(1993)。
10年間、インビトロで、核酸のカプセル化およびトランスフェクションのための
リポソームの使用が増加している。リポソームが介在するトランスフェクション
で遭遇する困難性および危険性を限定するために設計された合成のカチオン性脂
質が、マーカーをコードする遺伝子のインビボトランスフェクションのためのリ
ポソームを調製するために用いられ得る[Felgnerら、Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA,84:7413-7417(1987); Mackeyら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85:8027-80
31(1988)参照]。カチオン性脂質の使用は、負に荷電した核酸のカプセル化を促
進し得、そして負に荷電した細胞膜との融合も促進する[Felgnerら、Science, 3
37:387-388(1989)]。外因性遺伝子を、インビボで、特定の器官に導入するため
のリポフェクションの使用は、特定の実用的な利点を有する。特定細胞へのリポ
ソームの分子標的は、1つの有益な領域である。特定の細胞タイプをトランスフ
ェクションすることは、細胞の不均質性を有する組織、例えば、膵臓、肝臓、腎
臓、および脳で特に有益であり得る。脂質は、標的の目的のために他の分子に化
学的に結合され得る(Mackeyら、1988、前出)。標的されたペプチド、例えば、ホ
ルモンまたは神経伝達物質、および抗体のようなタンパク質、または非ペプチド
分子が化学的にリポソームに結合され得る。
遺伝子治療のための裸のDNAベクターは、当該分野で公知の方法、例えば、トラ
ンスフェクション、エレクトロポレーション、マイクロインジェクション、形質
導入、細胞融合、DEAEデキストラン、リン酸カルシウム沈澱、遺伝子銃の使用、
またはDNAベクタートランスポーターの使用により、所望の宿主細胞に導入され
得る(例えば、Wuら、J.Biol., Chem., 267:963-967(1992); Wuら、J. Biol., C
hem.,263:14621-14624(1988); 1990年3月15日に出願されたHartmutら、カナダ
特許出願第2,012,311号を参照)。
農業への応用
OB遺伝子はまた、家畜動物から単離され得、そしてそれによって相当するOBポ
リペプチドが得られ得る。下記の特定の例では、マウスOB遺伝子由来のプローブ
は、多数の種の動物由来の相当する相同性のコード配列にハイブリダイズする。
ヒトの治療について述べられたように、組換えタンパク質がまた調製され得、そ
して家畜動物に投与され得る。ポリペプチドの投与は、より痩身型の食用動物、
例えば、ウシ、ブタ、家禽、ヒツジなどを生産するために実行され得る。好まし
くは、自己のポリペプチドOBポリペプチドが投与されるが、本発明はまた、抗自
己のポリペプチドの投与を意図する。OBポリペプチドは約160のアミノ酸残基か
らなるので、高度に免疫原性であり得ない。従って、非自己のポリペプチドの投
与は、免疫応答を生じ得ない。
ランスジーンの過剰発現によるトランスジェニック家畜動物の潜在的な体重およ
び脂肪症の減少を可能にし得る。このことを達成するための最も簡単な手法は、
それ自身のまたは別の脂肪特異的なプロモーターを用いて、OBトランスジーンを
脂肪に標的することであり得る。
開発の目的のような他の情況では所望される。これは、アンチセンスなOBトラン
スジーンを脂肪に標的すること、または遺伝子ノックアウト技法を用いることに
より達成され得た。あるいは、体重において脂肪パーセントの増加が所望される
場合、OBポリペプチドのインヒビターまたはアンタゴニストが投与され得る。こ
のようなインヒビターまたはアンタゴニストは、ポリペプチドと反応性の抗体、
およびOBレセプターに結合するが活性化しないポリペプチドの断片、すなわちOB
ポリペプチドのアンタゴニストを含むが、それらに限定されない。
美容用途
OBポリペプチドは、健康の利益に加えて美容使用に重要な価値を有する。特に
、誘導体およびそのアゴニストアナログを含む本発明のOBポリペプチドが、動物
の脂肪細胞沈着の速度および量の調整に有用であるので、目ざわりな脂肪組織、
例えば、肥満状態に必ずしも達しないが、やはり個人の外見を損なう腹部、股関
節部、腿、首、および顎での脂肪沈着を減少するために有用である。脂肪減少効
果は、部分的には、食欲の減少、すなわち食糧摂取の減少によるか、基礎代謝の
増加によるか、または両方により達成されると考えられている。従って、本発明
のOBポリペプチド、もしくはその誘導体またはアゴニストアナログは、脂肪沈着
を調整することにより、食欲を減少することにより、またはその両方により、脂
肪組織沈着において美容上の変化をもたらすために、被験体への投与に有用であ
る。
て身体の外見を改善するための試み得る方法の例として、種々の手順、例えば、
身体の全体の外見を変えるために設計された美容手術(例えば、脂肪組織を吸引
または除去することにより体重を減少するために設計された脂肪吸引(liposucti
on)またはレーザー手術)、運動(特に、ランニングおよびウエートトレーニング)
、低脂肪食餌、催眠、生体フィードバックとともに用いられ得る。
、この方法は、OBポリペプチド、もしくは誘導体またはそのアゴニストアナログ
の脂肪調整量を、身体全体の外見を改善するために、美容のために脂肪組織調整
を所望する個体に投与する工程を包含する。特定の局面では、脂肪組織調整は食
欲抑制の結果である。好ましくは、脂肪組織調整は、脂肪組織の減少である。
し、この方法は、OBポリペプチド、もしくは誘導体またはそのアゴニストアナロ
グの脂肪調整量を、身体全体の外見を改善するために、美容のために脂肪組織調
整を所望する個体に投与することにより身体の外見を変化させるための手順を組
み合わせる工程を包含する。
OBレセプター
OB因子の小分子アゴニストおよびアンタゴニストの開発は、そのレセプターの
単離により大きく促進される。これは、活性なOBポリペプチドを調製しそしてそ
れを標準的な方法を用いて発現ライブラリーをスクリーニングするために使用し
て達成され得る。発現ライブラリー中のレセプターの結合は、細菌または哺乳動
物発現ベクターのいずれかを用いて調製された組換えポリペプチドを投与する工
程、および発現ライブラリーの細胞について組換えポリペプチドの短期間および
連続投与の効果を観察する工程、または細胞へのOBポリペプチドの結合を直接検
出する工程により試験され得る。
考えられているので、好ましくは、これらの組織由来のcDNAライブラリーが、標
準的な発現クローニングベクター中で構築される。次に、これらのcDNAクローン
が、プールとしてCOS細胞に導入され得、そして得られるトランスフォーマント
は、OBレセプターを発現するCOS細胞を同定するために、活性リガンドを用いて
スクリーニングされ得る。次いで、陽性のクローンが、クローン化レセプターを
回収するために単離され得る。クローン化レセプターは、OBリガンド(それがホ
ルモンであると仮定して)とともに用いられ、OBの小分子モジュレーターのスク
リーニングに必要な成分を開発する。
て公知である。レセプターアッセイでは、アッセイされるべき物質は、適切に標
識され、次いで、特定の細胞試験コロニーは、所定量の標識および非標識の両物
質が接種され、その後、標識物質が細胞レセプターに結合する程度を決定するた
めに結合研究が行われる。このように、物質間の親和性の違いが確認され得る。
ば、抗体またはそれらに対する他のインヒビターと組み合わされ、その後結合研
究が実施された得る。次いで、種々の量の標識および非標識の組み合わされてい
ない体積モジュレーターを含む溶液が調製され得、次いで細胞試料が接種され、
そしてその後インキュベートされ得る。得られる細胞の単層を、次いで洗浄し、
可溶化し、そして5%以下の標準誤差を生じるに十分な時間の長さの間、ガンマ
ーカウンターで計測した。次いで、これらのデータは、スキャッチャード分析に
供せられ、その後、物質の活性についての観察および結論づけが行われ得る。先
行する記載は例示であり、それは、レセプターアッセイが行われ用いられる様式
を例示し、例ではアッセイした物質の細胞結合能力が区別する特徴として供し得
る。あるいは、レセプターアッセイは、dbレセプターのような本発明のモジュレ
ーターに対する特異的レセプターの同定に特に有用である。
」アッセイとして知られている。簡単に説明すると、このアッセイは、2つの遺
伝子構築物を使用し、その内の1つは、代表的には、適切な細胞株にトランスフ
ェクトする場合、目的の特定のレセプターを速続的に発現するプラスミドであり
、そしてその第2番目は、レセプター/リガンド複合体の制御下で、ルシフェラ
ーゼのようなレポーターを発現するプラスミドである。従って、例えば、特定の
レセプターに対するリガンドとして化合物を評価することが所望される場合、プ
ラスミドの1つは、選択された細胞株でレセプターの発現を生じる構築物であり
得、その一方、第二のプラスミドは、特定のレセプターに対して応答要素が挿入
されるルシフェラーゼ遺伝子に連結されたプロモーターを所有する。試験される
化合物がレセプターに対するアゴニストである場合、リガンドはレセプターと複
合体化し、そして生じた複合体は応答要素と結合し、そしてルシフェラーゼ遺伝
子の転写を開始する。次いで、生じた化学発光を光度計により測定し、投与量応
答曲線を得、そして既知のリガンドの投与量応答曲線と比較する。前記のプロト
コールは、当業者が参考とする目的のために、米国特許第4,981,784号およびPCT
国際公開第WO88/03168号で詳細に記載されている。
レセプターが分析され得る。これは、レセプターの放射性標識を含むOBレセプタ
ーの物理学または機能的特徴に基づくアッセイとそれに続くゲル電気泳動、イム
ノアッセイ、リガンド結合などによる分析により達成される。さらに、OBレセプ
ターに対する抗体が上記のように生成され得る。
ましくは、種々のドメインの構造、特にOB結合部位が分析される。構造分析は、
他の公知のタンパク質、特にホルモンおよびタンパク質レセプターとの配列類似
性を同定することにより行われ得る。類似性(または相同性)の程度は、OBレセプ
ターまたはそのドメインの構造および機能を推定するための基礎を提供し得る。
特定の実施態様では、配列比較は、例えば、FASTAおよびFASTPプログラム[Pears
onら、Proc. Natl.Acad. Sci. USA, 85:2444-48(1988)]を用いてGenBankで見い
出される配列を用いて行われ得る。
、1981、同上)。親水性プロフィールを用いて、OBレセプタータンパク質の疎水
性および親水性領域を同定し得、それはまた、細胞質外、膜結合性、および細胞
質内領域を示し得る。
造をとると推定されるOBレセプターの領域を同定し得る。
の推定および製図(plotting)はまた、当該分野で利用可能なコンピューターソフ
トウエアプログラムを用いても達成され得る。
伝子産物)を単離する機会を提供することにより、本発明は、OBポリペプチドお
よびOBレセプター、またはそのドメインの活性なコンホメーションの定量的な構
造決定を可能にする。特に、十分量の物質が、核磁気共鳴(NMR)、赤外(IR)、Ram
an、および紫外(UV)、特に円二色性(CD)、分光分析のために提供される。特に、
NMRは、溶液中の分子の非常に強力な構造分析を提供し、それは、それらの天然
環境により緊密に近づける(Marionら、1983、同上: Barら、1985、同上; Kimura
ら、1980、同上)。構造分析の他の方法がまた使用され得る。これらは、X線結
晶学(Engstom,1974,同上)を含むがこれらに限定されない。
が研究され得る。共結晶の分析は、結合についての詳細な情報を提供し、それは
さらに、リガンドアゴニストおよびアンタゴニストの合理的な設計を可能にする
。コンピューターモデリングもまた使用され得、特にNMRまたはX線法[Fletteri
ckら編、Computer Graphics and Molecular Modeling, in Current Communicati
ons in Molecular Biology, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Har
bor, NewYork(1986)]と組み合わせて使用され得る。
ら単離され得るより大量に、または細胞のトランスフェクションまたはトランス
フォーメーション後に発現するレセプターの活性を示すように特に加工されたイ
ンジケーター細胞でレセプターの発現を提供する。従って、OBポリペプチドの構
造に基づくアゴニストおよびアンタゴニストの合理的な設計に加えて、本発明は
、当該分野で公知の種々のスクリーニングアッセイを用いて、OBレセプターの特
異的リガンドを同定する代替の方法を意図する。
の例示であり、そして限定することを意図しない。
を述べる。この努力は4つの連続的な工程を含む:A)遺伝子地図作製、B)物
理地図作製、C)候補遺伝子単離、およびD)変異検出。目的のマウス遺伝子が
単離された(工程D)ことの確認の後、相同なヒト遺伝子が捜され、そしてマウス
およびヒトの両遺伝子および推定タンパク質が特徴付られた。この工程は、さら
に詳細に以下に要約される。
A.遺伝子地図作製
ob変異は遺伝的交雑で分離し、そして標準の連鎖分析を用いて、RFLP(制限酵素
断片長多型)に対する変異を位置付けた。これらのデータは、OB遺伝子をマウス
第6染色体近位約5cMに置いた。(5cMは、100匹の動物当たりの5つのみかけ
の遺伝的交差に相当する遺伝子距離の測定値である。) 全部で771の情報を与え
る減数分裂が生じ、そしてその後の遺伝子地図作製(Friedmanら、1991、同上)
で用いられた。OBに対してマップされた遺伝子座は、全て先に公開された。記載
された最も近い2つのRFLPは、カルボキシペプチダーゼおよびmetガン遺伝子由
来のプローブにより定義された。
しないので、obをクローン化するためには不適当であった。強く連鎖する必要と
するRFLPを同定するために、特別のプローブが単離され、そして遺伝的交雑を行
った。公知の方法である染色体顕微解剖を用いて、マウス第6染色体の近位から
DNAのランダムな小片を単離した[Baharyら、Mammalian Genome, 4:511-515(1993
)]。個々のクローン化プローブをobに対する強い連鎖について試験した。これら
の研究を基礎にして、1つのプローブD6Rck13(psd3とも称せられる)を、OBに対
するその遺伝的近接性によりさらなる解析のために選択した。
ために用い、D6Rck13が、Baharyらに報告されているように、835匹全ての動物に
おいて非組換え体であることを示した。物理地図作製の過程で、新規な多型マー
カーを、YAC53A6由来のコスミドのサブクローンから同定した。この新規マーカ
ーは、D6Rck13とOB遺伝子との間に位置し、種間内交雑および戻し交雑由来の別
の771の情報を与える減数分裂の遺伝子型決定のために用いた。1匹の動物#167
は、obとD6Rck39との間の組換え交差を保有すると同定された。これらの研究は
、D6Rck39/D6RcK13がobから約0.06cMであることを示した。別のプローブPax4は
、obに0.12cM近接していたことが同定された。Pax4は2匹の動物(#111および#42
0)で組換えられていた。Pax4は、Grussおよび共同研究者により、マウス第6染
色体近位に先にマップされた偽遺伝子である[Grussら、Genomics, 11:424-434(1
991)]。これを基礎に、OB遺伝子は、Pax4とD6Rck13との間の約0.2cM間隔で存在
すると決定された。これは、OBを単離する成果において介在DNAをクローンする
成果を導く。
B.物理地図作製
この間隔でのDNAのクローニングには、酵母人工染色体(YAC)を使用した。YAC
は、比較的新しいクローニングベクターであり、しばしば長さが100万塩基対以
上の連続するDNAの長い鎖をクローニングし得る。
プローブを調製し、そして対応するYACを単離するためにそれらを使用すること
により達成された。これらのYAC(#8、#16、#107、および#24)を単離し、そして
最初に特徴付け、そして得られた分析に基づき、YAC16は最も遠くまで、すなわ
ちobの最も近くまで伸びたYACであったと結論された。次いで、YAC#16の重要な
末端を回収し、そしてこの末端がPax4よりobに近いと決定された。この末端を16
M(+)と名付けた。このプローブは動物#420においては(Pax4と同様に)組換えられ
ていなかったことが示されたので、この結果が得られた。この末端を配列決定し
、そしてPCRアッセイを開発するために用いた。このPCRアッセイを用いて、YAC
ライブラリーをスクリーニングした。4つの陽性のクローンを単離した。続いて
、エンド-レスキュー法、制限地図作製、パルスフィールドゲル電気泳動、およ
び遺伝的交雑を用いるサザンブロットによるこれらのYACの特徴付けにより、こ
れらのYACのうちの2つaduおよびaadが、引き続く研究に重要であることを決定
した。YACaadは、最も遠くまで伸びた550kBの非キメラYACである。従って、こ
のYAC、aad(pICL)の遠位末端を用いて物理地図を完成した。YACaduは370kbの非
キメラYACであり、そしてその遠位末端adu(+)は、動物#111および#167を含む遺
伝的交雑の全てのob子孫において非組換え体であることが決定され、OB遺伝子が
このYACに存在することを示唆した。
理地図作製を続行するために、さらにYACおよびP1クローンを単離するために用
いた。重要なP1クローンを、498、499、500(aad(pICL)由来のプローブを用いて
単離された)、ならびに322、323、および324(adu(+)由来のプローブを用いて)を
含むこの成果により単離した。
けた。これらの研究により、53A6がaad YACの近くの方向に最も遠くまで伸びる
ことが決定された。53A6とaadとの間のギャップのサイズは、約70kBであると決
定された。次いで、53A6の重要な末端である53(pICL)を用いて、3つの利用可能
なYACライブラリーおよびP1ライブラリーをスクリーニングした。重要なP1クロ
ーン、325を単離した。このP1クローンは、上記のように、aad(pICL)により単離
されたP1クローンとオーバーラップし、そしてそれ故53(pICL)とaad(pICL)の間
のギャップを近づけるために供された。結果として、長さが約2.5百万塩基対のY
ACおよびP1クローンを含み、そしてPax4、16M(+)、adu(+)、aad(pICL)、53(pICL
)、D6Rck39、およびD6Rck13に達する全コンティグがクローン化された。動物#11
1および#167における明らかな組換え部位を注意深くマッピングすることにより
、OBが400kB間隔で位置していたと結論された。OB遺伝子を単離するために作用
するDNAの供給源を提供するために、この非組換え領域をカバーする約500kBを合
計24のP1クローンで単離した。これらのP1クローンは、322および323を含み、そ
れらは後に有用なクローンであることが見い出され、エキソントラッピングのた
めに用いた。
を示す。図7CはP1コンティグを示す。
C.候補遺伝子の単離
この間隔にある遺伝子を単離するために用いた方法は、エキソントラッピング
である。この方法では、市販のベクターを用い、試験構築物中に導入されたゲノ
ムDNAにおける機能的なスプライスアクセプターおよびドナー配列について選択
することにより、エキソンDNA(すなわち、コード配列)を同定した。これらのP1
クローン由来のDNAを増幅し、エキソントラッピングベクター中にサブクローニ
ングした。これらのクローンは、Bluescriptベクターにクローン化された短い挿
入物であった。各クローンを、挿入物に近接するプラスミド配列に対応するPCR
プライマーを用いてPCR増幅した。PCR増幅を、プラスミドを有する細菌に対し直
接行った。反応はBiomekロボットを用いてセットアップした。PCR産物は、臭化
エチジウムを含むTBE緩衝液中1%アガロースゲルで電気泳動した。エキソント
ラッピング技術を改変し、P1クローンから混入しているE. coli DNAを除去し、
そして大量の人工エキソンをスクリーニングした。人工エキソンはトラップされ
た推定エキソンの80〜90%を超えた。エキソントラッピングベクターは、HIV配
列;この人工産物に対応するこれらベクター配列の短いセグメントを含む。
ソントラッピング産物をPCRにより増幅し、選択し、そして配列決定した。推定
「エキソン」配列を、Blastコンピュータープログラムを用いて、Genbankの配列
と比較した。約15のエキソンを、さらなる実験のために、RT-PCR、ノーザン分析
、および対応するRNAまたは保存配列の存在についてのズーブロット(zooblot)
により選択した。15の推定エキソンのうち7つ、325-2、323-9、322-5、D1-F7、
1H3、および2G7が、RNA転写物をコードすることが見い出された。325-2は、精巣
に特異的な遺伝子であり;323-8および323-9は、主に脳および腎臓で発現される
同じ遺伝子由来の2つのエキソンのようである。IH3および322-5は、2つの低レ
ベルの脳転写物を示す。D1-F7は、先にクローン化された遺伝子であるイノシン
モノホスフェートデヒドロゲナーゼ(IMPDH)由来のエキソンで、遍在性発現パタ
ーンを有する。これらの遺伝子は、いずれも、OBをコードしないようであった。
OBエキソンである2G7を以下でさらに説明する。
重要なOB領域由来の全てのP1からのDNAをプールすることにより行った。これら
は、以下のP1を含む:258、259、322、323、324、325、498、499、500、653、65
4、およびその他。その後、258、260、322、498、および499のP1をエキソントラ
ッピングベクターにサブクローニングし、次にいくつかのプレートを、推定エキ
ソンを有していた細菌クローンで調製した。推定OB候補を示す約192のクローン
を得た。上記のように、多くの単離物がベクター由来の2つのトラップされたエ
キソン含むことに一致する人工産物が観察された。従って、クローンは、それら
のサイズによる、およびゲルのサザンブロット上の対応するバンドにハイブリダ
イズするこの人工産物に対応するDNAプローブのハイブリダイゼーションの事実
による両方により同定された。この方法で、192クローンのうち185をさらなる評
価から除外した。結局、OBに対応するエキソンの排除に至り得るので、サイズ単
独を基礎にした人工産物の排除は不可能であった。
選択した。7つのエキソンの配列決定のための鋳型を調製し、そして配列決定を
行った。7つのエキソンの配列を分析し、そして7つが同一であり、そして1つ
が明らかに人工産物であることが見い出された。特に、クローン1D12は、「HIV
配列」、すなわち人工産物バンドを含んでいた。これは、さらなる分析のために
3つのエキソン:1F1、2G7、および1H3を残した。1F1が重要領域の外側にマップ
されたので排除された。1H3および2G7の両方に対するPCRプライマーを選択し、
そして合成した。
Rプライマーを選択し、そして合成した。PCRプライマーに対応する配列部分に下
線を引く。用いたプライマーは以下のとおりである:
5' CCAGGG CAG GAA AAT GTG (Tm=60.0℃)
(配列番号8)
3' CATCCT GGA CTT TCT GGA TAG G (Tm=60.0℃)
(配列番号9)
これらのプライマーは、以下のようなPCR条件でゲノムDNAを増幅した:標準PC
R緩衝液中、55℃で2分間のアニーリング、72℃で2分間の伸長、94℃で1分間
の変性の25〜30サイクル。これらのプライマーをまた、非放射能dCTP量を対応し
て減少させ、PCR反応において、32P-dCTPを含めることにより標識プローブを生
成するために用いた。
脂肪において排他的に発現されたと結論された(図11A)。その後、32Pで標識した
2G7を組織RNAのノーザンブロットとハイブリダイズし(図11B)、そしてそのRNAが
脂肪組織で高レベルで発現するが、他の全ての組織(ここで、シグナルは、組織
調製物中に混入する脂肪の結果であり得る)においては、発現されないか、また
は非常に低いレベルで発現されたことを示した。列挙された各組織由来の全RNA
の10μgを、ホルムアルデヒドを含むアガロースゲルで電気泳動した。プローブ
を、標準ハイブリダイゼーション緩衝液Rapid Hybe(Amersham)中、65℃で、ブロ
ットにハイブリダイズさせた。RNAのサイズは約4.9kBであった。この時点で、2G
7はOBについての有効な候補遺伝子であると考えられ、そしてさらに分析された
。
D.変異検出。
て、変異体におけるこの遺伝子のDNA配列のRNA発現のレベルの違いを示すことが
必要であった。ob遺伝子の2つの別の変異(C57BL/6J ob/ob (1J)およびCkc/Smj
ob/ob (2J))が、研究に利用可能である。これらは、以降1Jおよび2Jとそれぞれ
呼ばれる。(非公式な命名を、研究されるマウス株を呼ぶために用いる。本明細
書および図面では、C57BL/6Jは、C57BL/6J+/+を意味し;CKC/smjは、SM/Ckc-+
Dac-+/+を意味し; CKC/smj ob/obは、SM/Ckc-+Dac-ob2J/ob2Jを意味することを
理解されたい)。RNAは、1J、2J、およびコントロール動物から単離された脂肪組
織から調製された。各試料由来の全RNAを、DNアーゼで処理し、次いで、プライ
マーとしてのオリゴ-dT、および逆転写酵素を用いて逆転写した。次いで、得ら
れる1本鎖cDNAを、下方のバンドについて2G7プライマー(上記の条件)または上
方のバンドについて市販のアクチンプライマーのいずれかを用いてPCR増幅した
。RT-PCR産物を、臭化エチジウムで染色した1%アガロースTBEゲルで泳動した(
図12A)。RT-PCRを用いて、2G7mRNAが、1Jおよび全ての他のコントロールマウス
で発現されたが、それは2Jマウスでは完全に見あたらなかったことが見い出され
た。30サイクルの増幅後、シグナルは検出されなかった。この実験は、2G7がOB
遺伝子由来のエキソンに対応する直接的な証拠を提供した。
、この結果は、2G7がOB遺伝子由来のエキソンであることを示した最初に得られ
た証拠であった。変異は、mRNA合成の全体的な停止に至るプロモーター領域に位
置するようである。このRT-PCR実験における1Jマウスにおけるシグナルの存在は
、1JがRNA試料のサイズに大きな変化を生じない点突然変異を有し得ることを示
唆した。さらに、RT-PCRにより試験された場合、2G7mRNAは、4匹の追加の2J動
物には存在しなかった。
(C57B1/6J、1J、CKC/smj、および2J)から調製した。これらのRNAの10μgを泳動
してブロットした。このブロットは、PCR反応中に、32P-dCTPを用いる物質、す
なわち図11中のバンドの増幅により、PCR標識された2G7プローブで釣った。アク
チンは、付与されたRNAの量に対するコントロールである。アクチンシグナルは
、全ての試料中でほぼ同じである。mRNAが脂肪細胞に特異的であるので、OBシグ
ナルは脳では存在していない。
認した。この肥満型変異株においては、RNAが作られないように遺伝子が破壊さ
れているので、obRNAはCKC/smj ob/obマウスで存在していない。さらに、2G7 R
NAのレベルは1Jおよびdb/db脂肪で約10-20倍増加した。これらの結果は、OBが循
環ホルモンをコードしている、またはOBが体重を調整する脂肪細胞からのシグナ
ル発生の原因であるといういずれかの仮説に適合する。これらの結果は、2G7がO
B遺伝子であるという結論を支持し、そして1Jマウスが、点突然変異、おそらく
未成熟翻訳終止に至るナンセンス変異を有することを予測した。
用いても繰り返された(図13)。このアッセイでは、ap2は、図12Bのアクチンと全
く同様に、コントロールとして用いた脂肪特異的転写物である。ap2バンドの変
化する濃度には有意差はない。ap2は、公開されたap2配列からPCRプライマーを
設計することにより標識された。次いで、脂肪細胞RNAのRT-PCR産物は、PCR標識
のための同じプロトコールを用いて再度標識された。この分析は、正常の同型接
合(homozygous)または異型接合(heterozygous)動物におけるOBmRNAの存在、お
よび2J変異体動物におけるその不在を示す。
はアミノ酸108でアルギニンの見かけ上未成熟終止コドンへの変化を生じ、そし
て、おそらくこれがobmRNAの高レベル発現に反する1J変異(図14)の原因である(
図12および13、C57BL/6J ob/obレーン参照)。
するように見えるOBの5'末端で検出可能なDNA変化の結果であると結論された。
この可能な再配置の正確な性質は、決定されるべきままである。
C57BL/6Jマウス由来のDNAのゲノムサザンブロットを、変異obが独特なフラグメ
ントパターンを生じるかどうかを決定するために行った(図15A)。約10μgのDNA(
肝臓、腎臓、または脾臓から調製されたゲノムDNA由来)を、示された制限酵素で
切断した。次いで、DNAを1%アガロースTBEゲルで電気泳動した。DNAをイモビ
ロン(imobilon)膜にトランスファーし、PCR標識2G7プローブにハイブリダイズし
た。重要なバンドは、CKC/smj ob/ob(SM/Ckc-+Dac ob2J/ob2J)DNAのBglII消化物
中の一番上のバンドである。このバンドは、他の株におけるより分子量が大きく
、この株における変異を示している。
ブロットである。いくつかのDNAは、上方のバンドのみを有し、いくつかは下方
のバンドのみを有し、そしていくつかは両方のバンドを有する。上方のバンドの
みを有する動物は、アロ型の肥満型(allo-obese)、すなわちob2J/ob2Jである。
これらのデータは、図15Aに示される多型(すなわち、変異)が遺伝的意味で(in a
genetic sense)分離することを示す。
実施例1:OBのcDNAクローニングおよび配列決定
標識2G7PCRプローブを用いて、マウス脂肪細胞λgt11cDNAライブラリー(Swis
sマウスの睾丸の脂肪パッド由来のClonetech 5'-STRETCH cDNA、#ML3005b)から
の合計50のマウスcDNAクローン、およびヒト脂肪細胞λgt10cDNAライブラリー(
腹部由来のClonetech 5'-STRETCH cDNA、#HL1108a)からの30のクロスハイブリダ
イズするヒトcDNAクローンを単離した。ライブラリーのスクリーニングは、プラ
ークリフト手順を用いて行った。プラークリフトからのフィルターを、オートク
レーブ法を用いて変性した。フィルターをPCR標識2G7プローブを用いて2重(dup
licate)ハイブリダイズした(Rapid Hybe緩衝液、65℃、一晩)。2〜4時間のプ
レハイブリダイゼーションの後、フィルターを2×SSC、2%SDS中、65℃で30分
間2回洗浄し、そしてx線フィルムに感光させた。2重陽性についてプラーク精
製した。プラーク精製したファージを、市販のベクタープライマー、例えば、λ
gt10およびλgt11を用いて増幅した。得られたPCR産物は、いずれかの末端に小
量のベクター配列を有する各ファージについてのcDNA挿入物に対応した。バンド
をゲル精製し、そしてABI自動シークエンサーおよびDNAポリメラーゼをプローブ
するためのベクタープライマーを用いて配列決定した。
ために手動で塩基毎に調べた。正しい配列が利用可能になったので、下流のプラ
イマーを合成し、配列決定を継続するために用いた。各利用可能なcDNAクローン
が配列決定され、コンティグに合成されるまで、このような実験を繰り返した。
現在までのところ、mRNAの5'末端から約3000塩基対が蓄積された。cDNAクロー
ンの1つは、mRNAの5'末端まで伸長しており、その配列は脂肪組織RNAの5'RAC
E産物の配列と同一であった(データは示さない)。
を示した(図1)。Kozak翻訳開始共通配列は、ATGの3塩基上流のアデノシン残基
で存在した。cDNAの2つのクラスは、1つのグルタミンコドンを含むまたは含ま
ないで異なることが見い出された。この残基は、2G7エキソンのスプライスアク
セプターに対して3'側直ぐ近くに位置することが見い出されている。グルタミ
ンのCAGコドンは可能なAGスプライスアクセプター配列を含むので、下記のよう
なcDNAのサブセットにおいて見かけ上3塩基対欠失しているスプライスアクセプ
ター部位でのずれが存在しているようである。
ag CAG TCG GTA (グルタミンを含む)(配列番号17)
↑
(スプライスアクセプター部位)
ser val
ag CAG TCG GTA (グルタミンを含まない)(配列番号17)
↑
(スプライスアクセプター部位)
上記の配列の「ag」は、グルタミンコドンの上流の推定されたイントロン配列
に相当し、そしてAGは推定のオルタナティブスプライス部位である。このグルタ
ミン残基は分子の高度に保存された領域に位置し、そして生物学的活性について
のその重要性は、未だに知られていない。
置21のアラニン残基のカルボキシル末端にあると推測される。この推定のシグナ
ル配列は、von Heijneの方法によるコンピューターアルゴリズムの適用により確
認された。この技術を用いて、最も確からしいシグナル配列はアミノ酸1〜23に
相当するポリペプチドコード領域で同定され、以下の配列を有する:
MCWRPLCRFLWLWSYLSYVQA↑VP(配列番号10)
ここで、矢印は、推定のシグナル配列切断部位を示す。アミノ酸配列の残りの部
分は非常に親水性であり、そして任意の注目すべき構造モチーフまたはN末端シ
グナル配列以外の膜に達するドメインを有さなかった。特に、本発明者らは、N
結合型グリコシル化に関する、または推定のプロセッシングされたタンパク質中
のタンパク質切断を示唆する二塩基性アミノ酸配列の共通配列を(Sabatiniら、T
he metabolic basis of inherited disease, pp.177-223, C.V. Scriverら編、M
cGraw-Hill, NewYork)見出せなかった。BlastおよびBlockプログラムを用いた
データベース検索は、任意の相同性配列を同定しなかった。
ズのRNA種を検出した。cDNAクローンの配列決定および分析は、ヒトOBがまた、1
67アミノ酸ポリペプチドをコードすることを示した(図2AおよびB、図3)。3塩
基対の欠失を有するかまたは有さない2つのcDNAクラスが、同様にヒトで見い出
された(図6)。マウスおよびヒトOB遺伝子は、推定のコード領域において高度に
相同性であるが、得られた3'および5'の非翻訳領域で30%だけの相同性を有す
る。N末端シグナル配列はまた、ヒトOBポリペプチド中に存在していた。ヒトお
よびマウスOBポリペプチド配列の比較により、2つの分子はアミノ酸レベルで全
体で83%の同一性を有することを示した(図4)。両方の種由来の成熟タンパク質
のN末端は、N末端の100アミノ酸残基のうち6つの保存および3つの非保存ア
ミノ酸置換だけを有して、より高い相同性を共有する。
ブタ、ヒト、ニワトリ、ウナギ、およびショウジョウバエから単離し、EcoR1で
制限切断した。切断物を1%アガロースTBEゲルで電気泳動した。次いで、DNAを
イモビロン膜にトランスファーし、そしてPCR標識2G7プローブで釣った。このフ
ィルターを、65℃でハイブリダイズし、そして20分間の各洗浄につき、65℃で、
2×SSC、0.2%SDSで2回洗浄した(すなわち、緩衝液を2回変えた)。これらの
データは、OBが脊椎動物間で保存されていることを示した(図16)。この観点から
、ウナギDNAに2+のシグナルがあること;ウナギは魚であることに留意。
を示唆する。7年前、この系の2つの重要な成分(OBおよびDB遺伝子)を同定する
努力を開始した。この実施例に示すように、OB遺伝子は、今や、体重を調節する
重要な役割を果たす脂肪特異的遺伝子として同定された。この遺伝子の産物は、
分泌ホルモンである可能性が最も高く、ヒトおよびヒト以外の動物における栄養
障害の診断および処置のための重要な用途を有し得る。
実施例2:細菌におけるOBの発現
obをコードしているマウスおよびヒトの両方のcDNAを、pET-15b発現ベクター(
Novagen)にクローン化した。このベクターは、lacオペレーターとともにT7プロ
モーターを含み、そしてヒスチジンtag(His-tag)およびコード配列挿入部位の直
ぐ上流のトロンビン切断部位(図17)(配列番号11および12)を含む融合タンパ
ク質を発現する。
ように改変した。これは、別の配列が3'領域において存在していたからである
。NdeI部位の挿入は、以下の新規なプライマーを用いるPCRを用いて達成された
:
Mnde-5'(マウス5プライムプライマー):
CTTATGTTCATATGGTGCCG ATCCAGAAAG TC(配列番号13)
Mnde-3'(マウス3プライムプライマー):
TCCCTCTACATATGTCTTGG GAGCCTGGTG GC(配列番号14)
Hnde-5'(ヒト5プライムプライマー):
TCTATGTCCATATGGTGCCG ATCCAAAAAG TC(配列番号15)
Hnde-3'(ヒト3プライムプライマー):
TTCCTTCCCATATGGTACTC CTTGCAGGAA GA(配列番号16)
プライマーは、PCRフラグメントの各末端にNdeI制限部位を導入する、中央に
6塩基対のミスマッチを含む。マウスまたはヒトcDNAのいずれかを有するファー
ジを、これらのプライマーを用いてPCR増幅した。PCR産物をNdeIで切断し、1%
低融点アガロースゲルでゲル精製した。ゲル精製したバンドをpETベクターにサ
ブクローニングした。得られるプラスミドを配列決定し、変異がクローニングの
PCR増幅工程の間に導入されないことを確実にした。グルタミン49をコードする
、およびグルタミン49を欠失するヒトおよびマウスcDNAの構築物を調製した。特
に、ヒトまたはマウスいずれかのOBコード配列を含み、シグナル配列がなく、そ
してHis-tagと融合したpET15b構築物を、PCRクローニング法を用いて作成した
。この構築物は、配列の誤りがPCR増幅工程の間にOB遺伝子のコード領域に導入
されていないことを確認するために配列決定した。
トランスフォームするために選択した。最適条件下で1mM IPTGを用いた誘導に際
し、トランスフォームされた細菌は、100-300μg/mlのOB融合物を生産し得た。
大部分のOB融合タンパク質が封入体で見い出された。6Mグアニジン-HClまたは尿
素を用いた可溶化の後、融合タンパク質は、His結合(Ni-キレート化)樹脂カラム
を通して精製された。OB融合タンパク質のカラム精製のための条件(結合、洗浄
、および溶出を含む)は、実験的に確立された。OB融合タンパク質は、5mMイミダ
ゾール/6Mグアニジン-HClで樹脂に結合し、そして20mMまでのイミダゾール/6Mグ
アニジン-HClで結合したままである。タンパク質は、樹脂から60mMイミダゾール
/6Mグアニジンで溶出し得る(図18A、B)。精製ヒトおよびマウスの両OB融合タン
パク質を、PBS中でさらに透析し、調製物からグアニジン-HClを除去し、次いで
ポリクローナル抗体を惹起するために用いた。
ォールディング条件を試験しそして開発した。これは、1Mグアニジン溶液中で融
合タンパク質を最初に透析し、次いで0.4Mアルギニン溶液を用いて希釈すること
を含む。His-tagを、生物学的機能をアッセイする前に、融合タンパク質から除
去した。tagの除去は、ヒト胎盤由来のトロンビンで融合タンパク質を処理する
ことにより達成された。
ローニング法を用いてpET12cベクターにそれぞれ挿入した。これらの構築物は、
細菌宿主細胞の周辺腔(periplasmic space)に合成したOB融合タンパク質を指向
し得る。周辺腔から回収したOB融合タンパク質は、他の宿主タンパク質から精製
するために簡単なゲル濾過を必要とするだけで、そしてこのようなプロセスの間
変性されない。
実施例3:OBポリペプチドに対する抗体の調製
ポリクローナル抗体を生成するために組換えタンパク質を用いることに加えて
、論理的に推理されたマウスOB配列由来の4種のペプチド配列のセットを、免
疫原性プロットソフトウエア(GCG Package)を用いて同定した。4つのカルボキ
シ末端ペプチドフラグメントは以下の通りである:
(配列番号18):
Val-Pro-Ile-Gln-Lys-Val-Gln-Asp-Asp-Thr-Lys-Thr-Leu-Ile-Lys-Thr
(配列番号19):
Leu-His-Pro-Ile-Leu-Ser-Leu-Ser-Lys-Met-Asp-Gln-Thr-Leu-Ala
(配列番号20):
Ser-Lys-Ser-Cys-Ser-Leu-Pro-Gln-Thr-Ser-Gly-Leu-Gln-Lys-Pro-Glu-Ser-Leu-
Asp
(配列番号21):
Ser-Arg-Leu-Gln-Gly-Ser-Leu-Gln-Asp-Ile-Leu-Gln-Gln-Leu-Asp-Val-Ser-Pro-
Glu-Cys
これらのペプチドは、KLHと結合し、そしてこのペプチド−KLH結合体を用いて
、標準的技術を用いてウサギを免疫した。各ペプチドに特異的なポリクローナル
抗血清をウサギから回収する。
実施例4:OBポリペプチドのインビトロ転移
機能的シグナル配列の存在を確認するために、オープンリーディングフレーム
全体を含むヒトcDNAをpGEMベクターにサブクローニングした。この実験にはヒト
cDNAのみを用いた。なぜなら、適切なマウスサブクローンは回収されなかったか
らである。ポジティブ鎖であるヒトob RNAをSp6ポリメラーゼを用いて転写し、
イヌ膵臓ミクロソーム膜を伴ってまたは伴わずにインビトロ翻訳反応に用いた。
一次翻訳産物は、約18kD(これは、cDNA配列から予想された分子量と一致する)
の見かけの分子量で移動した。ミクロソーム膜を反応物中に含有することにより
翻訳の全体的な効率が約5倍阻害された。それにも関わらず、約50〜70%のOBの
一次翻訳産物は、膜調製物の存在下では約2kDに短縮された。このことは、シグ
ナル配列が機能的であることを示唆する(図19A)。インターロイキン-1αRNA(
これはシグナル配列をコードしない)の一次翻訳産物のサイズは、反応物にミク
ロソーム膜が含まれない場合には、変化しなかった。OBタンパク質の転移(trans
location)が起こったことを確認するために、インビトロ翻訳産物をプロティナ
ーゼ-Kで処理した。プロテアーゼ処理の結果、18kDの一次翻訳産物は完全にタ
ンパク質分解されたが、16kDのプロセスされた形態は酵素処理により影響を受け
なかった。このことは、それがミクロソームの内腔へ転移したことを示す(図19
B)。これらのデータは、OBが分泌された分子であるという仮説に適合する。
り、この分子が他の分泌ポリペプチドの特徴であるジスルフィド結合を含む可能
性を高めた[Shenら、Science,224:168-171 (1984)]。
実施例5:OB遺伝子の特徴付け
ヒトにおける肥満症とOB遺伝子内の遺伝的改変との関係を確証するために、
ヒトOB遺伝子の配列を決定した(図20A〜20C)(配列番号22および24)。ヒト
コード配列由来の特定のプライマーを用いてヒトP1ライブラリーをスクリーニン
グした。3つの異なるP1クローンを入手し、増殖させ、そして第1コードエキソ
ンと第2コードエキソンとの間のスプライシング部位に隣接するプライマーを用
いてPCR増幅を行った。約2kbの全イントロン領域を増幅し、部分的に配列決定し
た(図20A参照;および配列番号22および24に示す)。
の標準的技術を用いて特徴付けた。マウスOB遺伝子は、3つのエキソンからな
ることが見出され、第2および第3のエキソンがコード配列を占める(図20D)
。ヒトOB遺伝子のコード領域は、同じ構造を有する;しかし、ヒト遺伝子は5
’エキソンおよびイントロンを欠いている(図20E)。
(図20A〜C)。プライマーの配列は以下の通りである(FおよびRはそれぞれフ
ォワードおよびリバースを表す):
HOB 1gF 5'-CCCAAGAAGCCCATCCTG-3' (配列番号29)
HOB 1gR 5'-GACTATCTGGGTCCAGTGCC-3' (配列番号30)
HOB 2gF 5'-CCACATGCTGAGCACTTGTT-3' (配列番号31)
HOB 2gR 5'-CTTCAATCCTGGAGATACCTGG-3' (配列番号32)
DNAサンプルを種々の供給源から入手し、そしてこれらのプライマーのセット
を用いて深刻な肥満の人由来のヒトゲノムDNAを増幅させた。このPCR産物を低融
点アガロースゲル上で流し、バンドを切り出してアガラーゼ(agarase)で消化し
た。ABI373A DNAシークエンサーおよびTaqジデオキシターミネーターキット(AB
I,Perkin-Elmer)を用いてその配列を得た。患者サンプル由来のob遺伝子内に1
点変異が現在までに検出された。この変異は第1エキソン内にあり、アミノ酸配
列を変化させない。予備データは、別の患者の第1エキソン内に挿入配列が存在
し得ることを示す。TaqDNAポリメラーゼの代わりにSequenaseを用いる異なる自
動化された配列決定法が、変異検出のためにより容易に読める配列を得るために
用いられ得る。
実施例6:酵母におけるOBの発現
OBのポジショナルクローニングに続き、OBタンパク質が食物の摂取量およ
び体重を減少させる生理学的メカニズムを明らかにすることが重要になった。こ
の方針の第1段階は、発現系を用いて機能的タンパク質を組換えによって産生さ
せることであった。細菌の発現系が好結果であることに加えて、酵母の発現系も
また選択された。酵母発現は、OBの発現のためにいくつかの魅力的な特徴を有
する。最も重要なのは、生物学的に活性な真核生物のタンパク質が産生されやす
いということである。OBポリペプチドは哺乳動物細胞によって分泌される。タ
ンパク質の分泌は全ての真核生物について非常に類似している。このことは、細
菌の分泌経路が似ているよりずっと酵母の分泌器官が哺乳動物の分泌経路に似て
いることを意味する。特に、哺乳動物細胞で見られるOBのタンパク質改変は、
酵母の分泌系を通じての発現においてもよく見られる。さらに、タンパク質のフ
ォールディングは分泌器官を通過中に行われ、従って酵母の分泌器官を介してob
を送達することは、天然の生物学的活性を有する適切にフォールディングしたタ
ンパク質を生じやすい。このことは、2つのシステイン残基がジスルフィド結合
を形成し得るのでOBについて著しい。分泌経路とは対照的に、細胞の細胞質の
還元環境は、ジスルフィド結合の形成を妨げる;従って、インビボでこのジスル
フィド結合が形成されるためにはOBが分泌経路を通過することが必須である。
他の利点は、酵母の操作の簡便性と迅速性、ベクターおよび株の利用性、ならび
に酵母の組換え技術の膨大な経験に関係する。
の酵母の系(例えば、S.cerevisiae)より高レベルの異種タンパク質の発現を有
する;(2)P.pastorisにおけるタンパク質のグリコシル化がS.cerevisiaeにお
いてより哺乳動物の系に類似している(もっとも、コンピューターサーチを用い
てグリコシル化部位をobにおいて検出したのではないが、認識されていない部位
でのグリコシル化の可能性はまだ残っている);(3) P.pastorisは、天然に
はほとんどタンパク質を分泌しない、従って、一般に発現した外来タンパク質を
精製することが容易である;そして(4)ベクターおよび酵母の株が市販されて
いる(Invitrogenから)。図21および22に酵母発現ベクターを生成する2つのス
トラテジーを示す。
ing factor)プレプロコード配列のすぐ下流のクローニング部位を含む。この配
列は、分泌経路によって分泌されるクローニング部位にクローン化された遺伝子
によってコードされるタンパク質を支配する。このベクターの別の重要な特徴は
HIS4遺伝子である。この遺伝子は、このベクターによって酵母をトランスフォー
ムした後、ヒスチジン欠損培地で増殖させた酵母の栄養要求性株を用いてこのベ
クターの取り込みに関して選択を可能にする。クローニングのストラテジーは以
下の通りであった:OB cDNAを5'プライマーを用いてPCR増幅する。このプライ
マーは、3'末端部に、予想されるリーダーペプチド開裂部位のすぐ後ろのOB
配列と相補的な配列を、そしてそのほぼ5'末端部にはベクターのα-接合因子配
列の3'末端部に相補的な配列を含む。この5'プライマーはまたXhoI部位も含む
。3'プライマーは、その3'末端部にOBの最後の数個のアミノ酸に相補的な配
列を、その5'末端部にはEcoRI部位を有するように設計された。PCR増幅の後、
このPCR産物をXhoIおよびEcoRIで消化して同様に消化したpPIC.9にクローニング
した。マウスおよびヒトの両OB cDNAをクローニングした後(各々、コドン49
位にグルタミンを有するものおよび有さないもの)、個々のクローンを4つの構
築物全てについて単離し、配列決定して構築物が正しい方向、およびフレームに
クローニングされたこと、およびPCR増幅工程に由来する変異を含まないことを
立証した。正しい配列を有するクローンの同定後、これらをP.pastoris GS115株
(ヒスチジン要求株)にトランスフォームした。
ンパク質の発現に関してスクリーニングした。トランスフォームされた酵母はO
Bを含むという証拠として、DNAドット−ブロットアッセイおよびコロニーハイ
ブリダイゼーションアッセイを行った。これらはどちらもOB配列がトランスフ
ォームされた酵母内にはあるが、トランスフォームされていない酵母内にはない
ことを示した。さらに、トランスフォームされた酵母は今では16kDaのタンパク
質を培養培地に分泌したが、トランスフォームされていない酵母はこのサイズの
タンパク質を分泌しない(図23A)。これはOBの予想されたサイズである。O
Bの高い発現体である両方のマウスの構築物の個々のクローンを同定した。現在
、obを均一に精製するための精製ストラテジーが開発されている。1つのストラ
テジーは、OBをカチオン交換カラムで精製することである(図23B);予備デ
ータは、強いカチオン交換体が有用であり得ることを示唆している。しかし、カ
チオン交換クロマトグラフィー後、推定されるob産物は失われている。このこと
は、サンプル中のプロテアーゼの存在を示す。
-tag融合物を調製することである(図22)。さらなる評価は、His-tagを持たな
いOBがNi-キレート化カラムにしっかりと結合していることを示した。Ni-キレ
ート化とそれに続くゲル濾過によるOBポリペプチドの精製は、質量分析法に十
分な純度の産物を生じた。質量分析は、発現されたタンパク質の分子量が予想し
た分子量と同じであることを裏付け、このことはOBがPichiaにおいて成功裡に
発現されたことを強く確証する。
に純粋な形態で生じない。別の小分子が存在する。タンパク質分解活性はNi-キ
レート化カラムからの排除体積に溶出するようである。従って、3工程の精製プ
ロセスを計画する:Ni-キレート化、続いてカチオン交換(これは小分子混入物
を除く)、その後ゲル濾過。
ラスコ内で増殖された場合には、約10mg/lであることを示す。これらのレベルは
発酵容器内で増加することが期待され、そして本発明者らはより多量のタンパク
質を得るという希望を持って発酵を開始しようとしている。ヒトOB構築物に関
しては、高コピー数のOB遺伝子を含むトランスフォームされた酵母のクローン
が同定され、それらはOBタンパク質を発現することが予想される。抗体が開発
されれば、分泌された16kDaのタンパク質の独自性(identity)の確認のためにそ
れらが用いられるであろう。
実施例7:細菌におけるOb融合ペプチドの高レベルの発現
フリーザー貯蔵物の調製:
炭素供給源を含まない滅菌されたM9ZB培地の2つの4mlアリコートのそれぞれに
、40μlのストックデキストロース(0.4g/ml、フィルター滅菌済み)、10μlのア
ンピシリンストック(200mg/ml)、および5μlのクロラムフェニコールストック(3
4mg/ml、エタノール中)を添加した。それらに、Novagen pET-14bベクター内に
クローン化されたマウスおよびヒトOB1 DNAを有するE.coliの単一のコロニーそ
れぞれを用いてこれらを接種した。チューブを37℃で一晩インキュベートした。
クロラムフェニコールを含む50mlのM9ZB培地に接種した。これらを30℃でインキ
ュベートして600nmでの吸光度(A600)を定期的にモニターした。A600が約1〜1.2
の時点で、175μlの培養物のアリコートを2mlのエッペンドルフチューブ内で25
μlの60%グリセロールと混合し、液体窒素中で瞬間凍結し-80℃で保存した。
培養物の増殖:
0.5mlの40%デキストロース、125μlのアンピシリンストックおよび50μlのク
ロラムフェニコールストックを含む50mlのM9ZB培地に1mlの凍結ストックを接種
して30℃でインキュベートした。A600が1〜1.2の時点で、この培養物10mlを用い
て、デキストロース、アンピシリンおよびクロラムフェニコールを含む500mlのM
9ZB培地の入った2Lのフラスコ4本に接種した。これらを、A600が約1〜1.2の時点
で最終濃度0.5mMのIPTGを用いた誘導まで30℃でインキュベートした。培養物を
一晩インキュベートした。細胞を4000rpmで20分間遠心分離して回収した。この
発現系は全タンパク質のかなり高い割合(グラム/ 1リットルE.coliのオーダー
で)として組換えOBポリペプチドを生じる。
細胞溶解および封入体の再懸濁:
細胞ペーストを最少容量の20mM HEPES,pH7.2、10%グリセロール、0.1M KCl、5
mM MgCl2、1%アプロチニン、1mMPMSF、5μg/mlロイペプチン、および50μg/mlD
Nase Iに再懸濁した。懸濁物を液体窒素および温湯を用いて凍結融解を3度行っ
た。溶解した細胞を18000rpmで30分間遠心分離して、20mM HEPES,pH7.5、0.1M N
aClに再懸濁した。懸濁物を超音波処理してTritonX100を最終濃度2%になるよ
うに添加した。これを18000rpmで15分間遠心分離した。このサイクルをさらに2
回行った後、Tritonなしで3サイクル洗浄した。最後に、ペレットを、超音波処
理およびそれに続く遠心分離により6M GdHCl(グアニジン-HCl)、20mM HEPES,pH7
.5に溶解した。上清をさらなる精製に用いた。
ィニティークロマトグラフィー(IMAC)により精製した。5カラム容量の50mM NiSO
4で帯電させて6M GdHCl、20mM HEPES,pH7.5で平衡化したPharmaciachelating f
ast flowsepharoseの40mlカラムに溶液をかけた。このカラムを6M GdHCl、30mM
イミダゾール、20mM HEPES,pH7.5で洗浄した。最後に、タンパク質を0.2Mイミダ
ゾールを含む同じ緩衝液で溶出した。6M GdHCl中のフォールディングされていな
いタンパク質を、酢酸ナトリウム(NaAc)を10mMまで添加してpHを酢酸で約4.5に
調整した後、4℃で保存した。
タンパク質の再フォールディングおよび精製:
100mgのタンパク質を含む6M GdHCl溶液を、67μlの1Mジチオスレイトール(DTT
)で処理し、そして6M GdHCl、10mM NaAc, pH4.5で約67mlまで希釈した。それを
室温で約1時間撹拌した。それを撹拌しながら4Lの20%グリセロール、2.5mMCaC
l2、20mMTris, pH8.4緩衝液に希釈した。適切に混合した後、この溶液をさらに
は撹拌せずに室温に約8時間おいた。次いで、2000単位の精製ウシトロンビン(Pa
rke-Davis製品のthrombostat由来)を添加し、そしてこの溶液を緩やかに撹拌し
ながら放置した。2.5時間後、2000単位のトロンビンを再度投与し、ヒスチジン-
tagの開裂をさらに3時間続けた。トロンビンの開裂はPMSFを最終濃度0.1mMまで
添加することにより停止させた。この溶液を濾過して4℃で保存した。
で平衡化した上記と同じIMACカラムでさらに精製した。タンパク質溶液をロード
後、それを同じ緩衝液で洗浄し、そして開裂したタンパク質を1M KCl、20%グリ
セロール、40mMイミダゾール、20mM HEPES, pH8.4で溶出した。開裂しなかった
タンパク質を0.2Mイミダゾールで溶出した。
化カリウムで処理して(全ての不完全な酸化を完全にするため)、superdex 75
16/60カラムでゲル濾過した。この手順を用いた収率は出発ペプチドの約50%に
近づいた。
られた。物理的な特徴付けは、構造の均一性を決定するための動的光散乱を含み
、そして適切なフォールディングの尺度として用いられる。光散乱データは、ヒ
トOBポリペプチドは、主に、または専らモノマーとして発現され、一方、マウ
スOBポリペプチドは、ダイマーならびにモノマーとして見出され得ることを示
した。
質内でジスルフィド結合を形成することを確証した。このポリペプチドの酸化型
は以下のようにマウスに投与され、そして生物学的活性を示した。
学的緩衝液(pH約8、およそ生理学的イオン強度)中のCDスペクトルは、ヒトO
Bポリペプチドが約60%のαヘリックス構造および約40%のランダムコイル構造
を有することを示す。マウスOBポリペプチドは、CD分光学により約50%のαヘ
リックスおよび50%のランダムコイルを有することが見出された。
ク質分解の影響を受けやすいOBポリペプチドの部分を同定した。この分析はア
ミノ酸残基54位〜60位の可動性ループ構造の存在を示した(図4に図示)。この
可動性ループは定義された2°の構造(例えば、α-ヘリックス)の2つのドメ
インに結合しているようである。
性を、そのタンパク質を痩身型齧歯類および肥満型齧歯類の両方に浸透圧ポンプ
(例えば、Alza Corporation, Palo Alto, CAのALZET浸透圧ポンプ)を介して投
与することにより、または少なくとも2週間にわたって毎日腹腔内にボーラス投
与することによりアッセイし、そして摂食行動および体重に及ぼす影響を観察し
た。
実施例8:OBポリペプチド(レプチン)の体重減少効果
マウスOB遺伝子座の遺伝子産物は、体重調節に重要な役割を果たす。この実
施例は、マウス、ラット、およびヒト血漿においてOBタンパク質が循環してい
ることを立証する。3つの全ての種における循環形態は、SDS-PAGEによるとシグ
ナル配列を持たない推定ポリペプチド配列と同じ分子量を有する。このことは、
インビボではこのタンパク質がシグナル配列を開裂した後でプロセスされないこ
とを示す。OBタンパク質はC57/B16J ob/obマウス由来の血漿には存在せず、コ
ントロールと比較してdb/dbマウスの血漿中には10倍高い濃度で存在し、fa/faラ
ットの血漿中には20倍高いレベルで存在した。これらの肥満動物変異体はOBの
効果に耐性であることが示唆される。6人の痩身型ヒト被検者の群内でOBタン
パク質の血漿レベルに7倍の差があった。組換えマウスOBタンパク質の毎日の
注射は、ob/obマウスの体重を劇的に減少させ、野生型マウスの体重に対して有
意な効果を有したが、db/dbマウスに対しては影響を有さなかった。これらのデ
ータは、OB遺伝子座の遺伝子産物が体重調節のための内分泌機能を提供するこ
とを示唆する。
材料および方法
ウサギをフロイントアジュバント(HRP, Inc.)中の組換えタンパク質で免疫し
た。免疫精製された抗マウスOB抗体を、記載されたように組換えタンパク質に
結合させたsepharose4Bカラムに抗血清を通過させることにより調製した[Harlo
wら、Antibodies:A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press
, Cold Spring Harbor, NY(1988)]。マウス血漿の免疫沈降を次のように行った
:約2.5mMのEDTAを含むマウス、ラット、およびヒト由来の血漿0.5mlを、結合し
ていないsepharose-4Bと揺り動かしながら室温で2時間予め明澄化(pre-cleared
)した。スピンによりsepharoseを取り出し、アフィニティー精製した抗体を1mg/
mlのパックされたsepharoseの濃度で含む抗体結合sepharoseの50%スラリー50ml
を添加した。1/2mlの2×RIPA緩衝液を添加して最終結合条件を次のようにした
:50mMTris-HCl, pH7.5、100mM NaCl、1% NP-40、0.1% SDS、0.5%デオキシ
コール酸ナトリウム、および0.025%アジ化ナトリウム。反応を揺らしながら4
℃で一晩行った。抗体結合sepharoseをRIPA緩衝液を用いて8回洗浄し、続いて
、PBSを用いて3回濯ぎ、15%のSDS-PAGE上で泳動した。タンパク質をニトロセ
ルロースフィルターに移し、組換えタンパク質に対するビオチン化した免疫精製
抗体でウエスタンブロットした。用いた二次抗体はHRP-ストレプトアビジンであ
り、ECLを検出に用いた。
ded)組換えマウスOBタンパク質の量を増加させて(0.01、0.1、0.5、2.0、15.0
ng)100λのC57BL/6J ob/ob血漿に添加し、protein A sepharoseに結合した抗体
と共に4℃で3時間インキュベートした。緩衝液A(10mMリン酸ナトリウム緩衝
液, pH7.4;100mMNaCl;1% Triton X-100、5mM EDTA、1mM PMSF)による多
数回の洗浄の後、サンプルをサンプル緩衝液に再懸濁し、15%SDS-PAGEにロード
して、ニトロセルロースメンブレンに移した。免疫精製ビオチン化抗アミノ末端
抗体を一次抗体として、HRP-ストレプトアビジンを二次抗体として用いてウエス
タンブロットを行い、続いてECL検出を行った。
CI、0.15mMスペルミン、0.5mMスペルミジン、14mMβ-メルカプトエタノール、0
.5mM EGTA、2mMEDTA、0.5% NP-40)中でpolytronおよびdounceホモジナイゼー
ションによってホモジナイズすることにより調製し、そして核の除去は700gでの
遠心分離によって行った。
た。ELISAに関しては、免疫精製抗ヒトOB抗体の1mg/ml溶液100mlをホウ酸緩衝
PBS溶液に溶解し、マイクロタイター(Corning cat.#2595)プレートに入れ一晩4
℃でおいた。次いで、このプレートを0.05%Tween20を含むホウ酸生理食塩水溶液
で4回洗浄し、余分な液体を除いた。プレートを室温で2時間1ウェル当たり24
0mlの0.3%ゼラチンを含むホウ酸生理食塩水溶液とともにインキュベートするこ
とによりブロックし、次いで、洗浄して乾燥した。既知量の再びフォールディン
グしたヒトOBタンパク質または血漿サンプルのいずれかを100mlの容量で個々
のウェル中4℃で一晩インキュベートした。洗浄後、このプレートを100mlのビ
オチン化免疫精製抗ヒト抗体(ゼラチン-ホウ酸緩衝溶液中0.1mg/ml)とともに
室温で4時間インキュベートした。洗浄後、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)-
ストレプトアビジンをこのプレートに添加した(ホウ酸緩衝液中0.1mg/ml、0.3%
ゼラチン)。次いで、HRP基質溶液(クエン酸中ABTS、0.3mg/mlおよびH2O2、0.0
1%)を検出に用いてO.D.を414nmで測定して抗体の結合を定量した。
からPCR増幅し、pPIC.9プラスミド(Invitrogen)にサブクローニングした。用い
たヒト5’プライマーは
5'GTATCTCTCGAGAAAAGAGTGCCCATCCAAAAAGTCCAAG3'(配列番号34)
であり、そして3’プライマーは
5'GCGCGAATTCTCAGCACCCAGGGCTGAGGTC3'(配列番号35)であった。
マウスに関しては、5’プライマーは
5'GTATCTCTCGAGAAAAGAGTGCCTATCCAGAAAGTCCAGG3'(配列番号36)
であり、そして3’プライマーは
5'GCGCGAATTCTCAGCATTCAGGGCTAACATC3'(配列番号37)であった。
クターpPIC.9内に存在するα接合因子シグナル配列の最後の4アミノ酸のコード
配列を含む。このベクターは不均一に発現される遺伝子の細胞から培養培地への
分泌を支配する。5'PCRプライマーはまた、シグナル配列開裂部位の後で21位の
アミノ酸アラニンの前のOB遺伝子のオープンリーディングフレームの最初の19
ヌクレオチドを含む。3'プライマーはその5'末端にEcoRI部位を含む。この部
位のすぐ後ろに推定OB停止コドンと相補的な配列が続いている。PCR条件は次
の通りであった:94℃で1分間の変性、55℃で1分間のアニーリング、そして72
℃で2.5分間の伸長。低サイクルPCR(15サイクル)および校正ポリメラーゼPFU(
Stratagene)を用いてPCRによって生成される変異の数を制限した。PCR産物をXh
oIおよびEcoRIによって消化し、そして同様に消化されたベクターpPIC.9にクロ
ーニングした。全ての構築物を両方の鎖について配列決定し、PCRによって生成
された変異がないことを確認した。クローンを、スフェロプラスト法によってPi
chiapastoris(His-)にトランスフォームし、ヒスチジン欠損培地で選択した。
コロニーハイブリダイゼーションアッセイによって高コピー数の組み込みに関し
て約200のマウスおよびヒトクローンがスクリーニングされた。次いで、高コピ
ー数のクローンを、OB発現についてアッセイした。始めはクマシー染色によっ
て、トランスフォームされた酵母の培養培地中に存在する新規な16kDタンパク質
の存在が示された。この16kDのバンドは、細菌で発現されたOBタンパク質に対
して生じた抗体を用いてOBであることが確証された。この組換えタンパク質は
以下に記載する2段階の精製方法によって精製された。質量分析および臭化シア
ン処理をBeavisら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,87:6873-6877(1990)に記載のよう
に行った。
列をpET15b発現ベクター(Novagen)にサブクローニングし、そしてEscherichiac
oli[BL21(DE3)plYsS]内でT7RNAポリメラーゼ系を用いて過剰発現させた[Studie
rら、Meth.Enzymology,185:80-89(1990)]。30℃で595nmにおける吸光度が0.7に
なるまで増殖させ、そして0.5mMのイソプロピル-β-D-チオガラクト-ピラノシド
で一晩誘導した細胞を低速遠心分離により回収した。溶解を3サイクルの凍結溶
解によって行い、DNA消化はDNaseIを用いて行った。膜抽出を超音波処理および
デタージェント可溶化(detergent solubilization)によって行い、そして最終封
入体ペレット(final inclusion body pellet)を6Mグアニジン-HCl、20mM HEPES,
pH8.4に溶解した。組換えOBタンパク質を、Niイオンアフィニティーカラムを
用い、イミダゾールの量を増加させながら洗浄するIMACによって、変性条件下で
精製した。次いで、精製された変性OBタンパク質を6Mグアニジン-HCl、10mM酢
酸ナトリウム(NaAc),pH5中で貯蔵し、そして1mMDTTを用いて室温で1時間還元
した。還元したタンパク質を20%グリセロール、5mM CaCl2、5mM NaAc, pH5に希
釈し、混合して室温で8〜12時間インキュベートすることによって変性を行った
。変性後、Trisを10mMまで添加することによりpHを8.4に調整し、そしてヘキサ-
ヒスチジンtagをトロンビン開裂によって除いた。開裂され、復元されたタンパ
ク質をIMACによって再精製し、トロンビンおよび開裂されなかった融合タンパク
質から生成物を分離した。開裂され、復元されたタンパク質はNiイオンアフィニ
ティーカラムから40mMイミダゾールで溶出するが、トロンビンは保持されず、そ
して開裂されなかった融合タンパク質は0.2mMイミダゾールで溶出する。次いで
、生成物を濃縮し、100mMEDTAおよび10mMフェリシアン化カリウムで処理してPh
armacia superdex 75 16/60カラムを用いるゲル濾過によってさらに精製した。
うに行った。Ellman試薬は、39.6mgの5,5'-ジチオ-ビス(2-ニトロ安息香酸)(DTN
B)を10mlの0.05Mホスフェート、pH8に溶解することにより調製した。較正曲線を
10〜120mMの遊離スルフヒドリル(還元DTTの1mMストック溶液を用いる)の濃度
範囲で412nmで構成した。各アッセイは0.02mlのEllman試薬および総反応混合物0
.5mlを用いて行った。測定された消衰係数は遊離スルフヒドリル基に関しては12
974M-1cm-1(相関係数0.99987)であり、これは、先に報告された値13600M-1cm-1
の5%以内である。
ヒドリル濃度約24mMに相当)をEllmanアッセイに供した。得られた溶液はA412
が約0.02であり、このことはタンパク質中の2つのシステイン残基がシスチンを
形成する酸化された状態であるか、またはそれらの遊離スルフヒドリル基が、フ
ォールディングしたタンパク質の近づきにくいコア内に完全に埋まっていること
を示唆する。同じアッセイを6Mグアニジン-HClの存在下でフォールディングさ
れていないタンパク質に関して行うことによって同じ結果が得られた。
nt Diet 5001(PMP Feeds, Inc.)、5.9%(w/w)タピオカプリンミックス(General
Foods)、および59.1%水を含む飼料(エネルギー含量1.30kcal/gm)に順応させ
た。この飼料はオートクレーブで滅菌されそして60mmプラスチック皿(この皿は
100mmのペトリ皿の頂部に固定されている)に詰めた。タピオカは飼料に糊状の
性質を与え、それにより動物が食物をケージに散らかすのを困難にする。100mm
の蓋により動物がこぼした少量の食物を回収する。毎朝新鮮な食物をケージに入
れそして前日の皿を取り出して重量を量った。重量の差は毎日の食物消費の尺度
を提供する。組換えタンパク質が食物摂取量および体重に与える影響は3系統の
マウスで測定された:C57Bl/6J ob/ob、C57 Bl/Ks db/db、およびCBA/J +/+(Ja
ckson Laboratoryから購入)。30匹の各系統のマウスを10匹ずつの群に分けた。
各系統の1群には毎日300μlのPBS中5mg/g/日の用量で再びフォールディングし
た細菌obタンパク質を腹腔内(i.p.)に注射した。第2の群には同容量のPBSを腹
腔内注射した。これらのコントロールマウスに組換えタンパク質をPBSで透析し
たものを注射した。このPBSはActiclean ETOXカラムを用いてエンドトキシンを
取り除かれた。第3群の動物には注射しなかった。食物摂取量を毎日記録し、そ
して体重測定値を3.5週間隔で定期的に記録した。ペアーフィーディング実験に
ついては、別の群のobマウスの食物摂取量は、タンパク質を与えられているo
bマウスによって消費される食物摂取量と日毎ベースで(on a daily basis)一致
した。
結果
OBタンパク質はマウス、ラット、およびヒト血漿中を循環している
組換えマウスおよびヒトOBタンパク質をpET 15b細菌発現ベクター(Novagen)
を用い、そしてPichia pastoris(酵母の発現系で組換えタンパク質を培養培地
に直接分泌する)にクローニングすることにより調製した。酵母で発現されるo
bタンパク質は、カルボキシ末端からシグナル配列までの146アミノ酸を含む。
ウサギを細菌タンパク質(HRP,Inc.)で免疫した。抗体を免疫精製して(Research
Genetics)、免疫沈降、および血漿および脂肪組織由来のタンパク質のウエスタ
ンブロットに用いた。
動した。電気泳動による移動性が、シグナル配列を除去した後の酵母によって分
泌される組換えOBタンパク質と一致する(図24A)。このタンパク質は、105位
のコドンにナンセンス変異を有するC57BL/6J ob/obマウス由来の血漿では検出さ
れなかった。いくつかの異なる抗血清は、cDNA配列から予想された短縮された10
5残基ポリペプチド鎖を同定できなかった。
大していることが観察された(図24A)。野生型およびfa/faラット由来の血漿の
免疫沈降は、変異ラットにおけるOBタンパク質のレベルが、野生型と比較して
20倍増加していることを明らかにした(図24B)。db変異は、結果としてobマウ
スに見られるのと同じ肥満型表現型になる(Baharyら、1990、前出)。fattyのラ
ットは、dbに相同な遺伝子内の劣性変異の結果として肥満する(Truettら、1991
、前出)。マウス血漿中OBのレベルを定量するために、組換えタンパク質の量
を増加させながら血清に添加して免疫沈降させた(図24C)。組換えタンパク質の
量の増加に伴ってウエスタンブロットのシグナル強度の直線的増加が見られた。
マウス血漿中の天然タンパク質のシグナル強度と標準との比較は、野生型マウス
において循環しているOBタンパク質のレベルは約20ng/mlであることを示した
。これらのデータは、免疫沈降およびウエスタンブロットが抗体過剰条件下で行
われたことを示す。コントロールと比較して増加したレベルのOBタンパク質は
db/dbマウス由来の脂肪組織のタンパク質抽出物においても見られる(図24D)。分
泌されたタンパク質について予想されたように、脂肪組織由来のタンパク質は粗
膜画分と一緒に分画された(データは示していない)。
ト被検者の血漿サンプルを、ヒトタンパク質に対する免疫精製抗体を用いて免疫
沈降させた。免疫沈降した物質は、酵母で発現された146アミノ酸のヒトタンパ
ク質で見られた電気泳動の移動度と同じ移動度で移動した。シグナルの強度は6
サンプル間で有意に異なった(図25A)。オートラジオグラフのデンシトメトリ
ーは、個体HP1およびHP6におけるレベルはおよそ5倍の差があり、他の被検者に
おけるレベルは中間にあることを明らかにした。酵素連結免疫アッセイ(ELISA)
を、免疫精製された抗体およびスタンダードとして再びフォールディングした細
菌タンパク質を用いて行った(下記参照)。得られた標準曲線を図25Bに示す。
このアッセイを用いると、この6人のヒト血漿サンプル中のOBタンパク質血漿
レベルは2〜15ng/mlの間で変化した(図25C)。HP6由来の血漿中のOBタンパ
ク質のレベルは免疫アッセイの直線範囲の外側にあり、≧15ng/mlである。これ
らの量的な差はウエスタンブロットで見られる差と相関していた。
ク質と複合体化して循環し得ることを示唆する。この結論は、組換えスタンダー
ドに比べて血清の滴定曲線の形の不均一性に基づく。変性条件および非変性条件
下でゲル濾過HPLCによりウサギ抗OBカラムで免疫精製された多量のレプチンの
分析(ELISAおよびSDS-PAGEによりモニターした)は、OBポリペプチドが高分子
量複合体のように振る舞うことを示唆した。しかし、これらのデータは予備的な
ままである;もし必要であれば、OB結合タンパク質をさらに特徴付けなければ
ならない。
OBタンパク質の構造的特徴
OBタンパク質は2つのシステイン残基を有するので、インビボの酸化条件下
では分子内または分子間ジスルフィド結合を形成し得る。サンプル緩衝液に還元
剤を添加してまたはしないでウエスタンブロットを繰り返した。どちらの条件下
でも、ヒト血清中のOBタンパク質はモノマーとして移動した(データは示さな
い)。非還元条件下ではdbマウス血清から免疫沈降したタンパク質が、16kDのモ
ノマーおよび約32kDのダイマーの両方のタンパク質と一致した位置に検出された
(図26A)。高分子量部分が還元条件下で消失したことは、マウスOB画分が分
子間ジスルフィド結合の形成を通じて高分子量種として循環していることを示唆
する。約80%のマウスOBが約16kDのタンパク質として循環し、そして20%が約
32kDの形態で循環している。
分子形態が見られる[Abramsら、Immunol.Rev.,:5-24(1992)]。これらの研究にお
いて、146アミノ酸の成熟OBタンパク質に対応するDNA配列がpPIC.9ベクター(I
nvitrogen)内の酵母α接合因子シグナル配列の下流にクローニングされた。OB
タンパク質を、マウスおよびヒトのタンパク質を発現する株の酵母培地から精製
し、そして還元条件および非還元条件下で電気泳動した(図26A)。マウスのタ
ンパク質は非還元条件下では主にダイマーとして酵母内で発現され、還元剤存在
下でモノマーとしてのみ発現された。組換えヒトタンパク質はどちらの条件下で
もモノマーの位置に移動した(データは示さない)。
出)により測定された16,024±3Daの分子量を有した。この値は、1個の分子内ジ
スルフィド架橋を含むタンパク質のアミノ酸配列から計算した質量(16,024Da)と
一致する。このタンパク質の臭化シアン開裂産物のマトリックスアシストレーザ
ー脱着(Matrix-assisted laser desorption)質量分析は、117位のシステインと1
67位のシステインとが分子内ジスルフィド結合を通じて結合していることを示す
(図26B)。臭化シアンはカルボキシ末端からメチオニン残基までを開裂する。
生物活性な組換えタンパク質の調製および特徴付け
マウスOBタンパク質は、E.coli内でpET 15bプラスミドから、トロンビン開
裂部位を含む20残基のN-末端のヘキサ-ヒスチジンtagを有する不溶性融合タンパ
ク質として発現された。細菌の封入体をグアニジン-HClを用いて可溶化しそして
固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィー(IMAC)を用いて変性条件下
で精製した(図27)。精製され、変性された融合タンパク質を還元、希釈して室
温で水溶液中で再びフォールディングさせた。トロンビン開裂に続いて、さらに
4つのN-末端残基(Gly-Ser-His-Met;配列番号38)を含む復元した(renatured)マ
ウスOBタンパク質を、IMACによって(SDS-PAGEおよび質量分析による判定によ
ると)>98%均一まで再精製した。マトリックスアシストレーザー脱着質量分析
は、16,414±3Daの質量を測定された(予想された質量=16,415Da)。還元およ
び非還元SDS-PAGEゲルは共に、見かけの分子量が16kDである単一の分子種を示し
た(データは示していない)。
乱測定は、復元したマウスOBタンパク質が主としてモノマー性であり、いくつ
かはより高次の凝集物であることを示した。このタンパク質をEDTAで処理して化
学的に酸化した。次いで、高分子量種をゲル濾過により除いた。さらなる動的光
散乱測定は、精製され復元された組換えマウスOBタンパク質が単分散している
ことを確証した。リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に対して透析した後、細菌のエン
ドトキシンをActiclean ETOXカラム(Stereogene Bioseparations,Inc.)を用いて
除去した。タンパク質の最終収量は45mg/lであった。
い、その酸化状態を評価した(Ellman,1959,前出)。復元されたタンパク質も6Mグ
アニジン-HClによってフォールディングしないタンパク質もどちらも遊離のスル
フヒドリル含有量が<0.5%であることを示し、モノマー産物が分子内ジスルフ
ィド結合を含むことが示された。このことは再フォールディングした細菌性タン
パク質の臭化シアン開裂生成物の質量分析により確かめられた。
OBタンパク質の生物活性。 精製され、復元された組換えマウスOBタンパク
質を、5mg/kg/日の腹腔内注射として10匹のC57B1/6J ob/ob(16週齢)、C57Bl/K
s db/db(12週齢)、およびCBA/J+/+(8週齢)マウスの群に毎日投与した。同
数の動物にPBSを毎日注射した。コントロール注射に用いたPBSは、タンパク質を
平衡化した後の透析物に由来した。3種のマウス系統のさらに10匹の動物は注射
を受けなかった。個々の動物の食物摂取量を毎日モニターし、そしてその動物の
体重を3、4日おきに記録した。9群のマウスのそれぞれの食物摂取量と体重の
累積結果を図28A〜Fに示し、そしてデータの統計学的な有意性を表1に示す。タ
ンパク質を注射したC57B1/6J ob/obマウスの食物摂取量は、最初の注射の後有意
に減少し、第5日目(すなわち、PBSの注射を受けた動物の摂取量の約40%と同
じレベルに安定したとき)まで減少し続けた(p<0.001)。擬注射したOBマウス
は3週間の研究期間を通じて、体重が減少しなかった。タンパク質を与えたC57B
1/6J ob/obマウスは、5日後に体重が約10%減少した(p<0.001)。これらの動物
は3週間の処理を通して体重が減少し続け、その時点で、タンパク質を与えられ
ていたob動物の体重は、平均でそれらの始めの体重の60%まで減少していた(p
.<0.0001)。別の群のobマウスとタンパク質を与えられているobマウスとを
ペアフィードした。図29Bに示したデータは、ペアフィードしたマウスの体重の
減少が組換えタンパク質を与えられた動物より有意に少ないことを示す(p<0.02
)。タンパク質またはビヒクルのいずれかの注射を受けた2匹のマウスの写真は
、タンパク質処置の結果として外見に著しい違いを示している(図29B)。この
タンパク質の効果をさらに確かめるために、各群の2匹のマウスの剖検を行った
。タンパク質を与えたobマウスの総合的な視診により、体脂肪および肝臓のサ
イズの劇的な減少が明らかにされた。dbマウスおよび野生型マウスの肝臓の重量
は処置によって変化しなかった。PBSの注射を受けたobマウスの肝臓は5.04g
および5.02gであり、これに対して組換えタンパク質を与えた動物のそれは2.23
gおよび2.03gであった。obマウスに特徴的な色の薄い脂肪肝とは対照的に、
タンパク質を与えたobマウスの肝臓は、正常な肝臓の特徴である濃い色をして
いた(図29C)。肝臓の組織切片は、未処置の動物は、タンパク質で処置した動
物では著しく改善された脂肪肝を有することを示した(データは示していない)
。
重または食物摂取量はビヒクルを与えたコントロール群と比較して有意差はなか
った(図28A〜F、表1)。db/dbマウスの3つ全ての群は処置期間中に2〜5g
体重が減少した。dbマウスの平均血糖値をグルコメーターを用いて測定し、そ
れは全てのマウスで≧500mg/dlであった。このことは、これらの動物が肥満症に
続いて糖尿病を発症したことを示す。dbマウスの注射は、2週間後に終止した
。
減少があった(図28A〜F、表1)。タンパク質注射の5日後、処置したマウスは
平均0.5gの減少であったが、コントロールマウスは0.4g増加していた(p<0.02)
。続く2回の時点では、タンパク質を与えたマウスは毎日PBSを注射されたマウ
スより有意に軽かった。体重変化の有意性は、後の時点では減少した。体重の減
った動物では、食物摂取量はコントロール動物と有意差はなかった。PBSの注射
は、注射を受けなかったマウスと比較して少ないが有意な影響をob、db、お
よび野生型マウスの食物摂取量および体重に及ぼした(p<0.05)。
OB遺伝子座位のタンパク質産物に対する内分泌機能は、Colemanによって最
初に示唆された。彼は、ob/obマウスの体重が正常またはdbマウスに対する並
体癒合(parabiotic union)の後減少することを示した(Colemanら、1978、前出)
。上記に示した結果は、OBタンパク質が血流中で循環し、組換えタンパク質の
注射が体重を減少させることを示すことによりこの仮説を支持した。OB遺伝子
によってコードされる遺伝子産物の分子量はおよそ16kDであり、これは、カルボ
キシ末端からシグナル配列までの146アミノ酸配列と等しい。組換えOBタンパ
ク質はPichia pastoris中で発現される場合には改変されない。Pichiaにおける
哺乳動物遺伝子の発現は、一般に結果として、正しいタンパク質構造の形成に至
る[Creggら、Bio/Technology,11:905-914(1993)]。これらの知見は、インビボ
でOBタンパク質がグリコシル化されず、そして翻訳後にプロセスされないこと
を示唆する。このデータは、OBタンパク質が、それ自身あるいは血漿または脂
肪組織内の他のタンパク質に非共有結合している可能性を排除するものではない
。このタンパク質のタンパク質分解性開裂は排除されていないが、低分子量形態
のOBタンパク質は、どのような抗血清(4種の抗ペプチド抗体を含む)を用い
ても検出されなかった。
して、マウスにおいてはモノマーおよびダイマーとして循環している。分泌され
る分子に典型的な分子内ジスルフィド結合は、ヒトタンパク質がPichia pastris
内で発現される場合に見出され、このことは、それがインビボで存在しやすいこ
とを示唆する。このことは、分子内ジスルフィド結合を有する組換え細菌タンパ
ク質の生物活性によって支持される。マウスOBタンパク質は、血漿中でモノマ
ーおよびダイマーとして見出され得る。このモノマーおよびダイマーは、マウス
OBタンパク質が酵母で発現される場合に見られ、このマウスタンパク質がダイ
マーを形成する傾向は、一次配列がヒトと比べて異なることに起因することを示
す。モノマーが生物活性を有することは明らかであるが、ダイマーの機能的活性
は不明である。
劇的である。3週間の処置の後、組換えタンパク質を毎日注射されたobマウス
はその体重を40%減少させ、そしてコントロール動物の40%程度の食物を消費し
た。さらに、処置されたobマウスの体重は、実験を終了した時点でもまだ平衡
化していなかった。ペアーフィーディング実験の結果は、体重の減少が、食物摂
取量およびエネルギー消費量の両方に対する影響の結果であることを示す。従っ
て、カロリー摂取量が、タンパク質を与えられたobマウスの摂取量に制限され
た別の群のobマウスは、タンパク質を与えた動物より体重減少が有意に少なか
った。 OBタンパク質を与えて1日以内に、ob/obマウスの食物摂取量が野生型
マウスのそれよりも低いレベルに減少することは、ob/obマウスがOBタンパク
質の効果に対して特に感受性であることを示す。実際、OBレセプターは、これ
らの動物においてアップレギュレートされ得る。処置されたobマウスの食物摂
取量は5日間の処置後には比較的一定になった。もしこれがタンパク質が定常期
レベルに達したことの結果なら、このタンパク質が比較的長い半減期を有するこ
とが示唆される[The Pharmacological Basis of Therapeutics, pp. 19-45, Goo
dman およびGilman編、Pergamon Press, New York, (1990)]。この結論は、並体
癒合実験のデータに一致する[Colemanら、1978、前出;Weigle, Int.J.Obesity,
12:567-578(1988)]。
影響は小さいが、統計的には有意であった。タンパク質を与えた野生型マウスと
PBSを与えた野生型マウスとの間の体重の差は後の時点でも維持されたが、デー
タの統計的有意性は3週間後に著しく減少した。初期の体重減少は、食物摂取量
の違いによると説明され得ない。おそらく、食物摂取量の測定は、処置期間中の
体重の1gの差を生じる減少を検出するには正確さが十分ではなかった。この観
察は、先の実験の結果と異なる。先の実験では、野生型の齧歯類が、dbマウス
、faラット、視床下部を損傷したラット、および高カロリーの飼料によって肥
満にさせたラットとの並体癒合によって結合された[Colemanら、1978、前出;Ha
rrisら、1987、前出;Harrisら、「Physiological and metabolic changes in p
arabiotic partners of obese rats」、Hormones, Thermogenesis and Obesity,
LardyおよびStraatman編、Elsevier Science Publishing Co., New York(1989)
;Hervey、J.Physiol.,145:336-352(1959)]。それぞれの場合において、野生型
動物は食欲が減退し大量の体重が減少する。dbマウスおよびfaラットではO
Bタンパク質のレベルが増加し、そして視床下部を損傷したマウスではOB RNAの
レベルが増加するので、野生型マウスは、OBタンパク質が十分に高いレベルで
血漿中を循環している場合には、OBに応答し得るようである。本明細書で報告
される知見は、投与されるタンパク質のレベルが内因性レベルよりも低かったと
いう可能性と一致し、それは、僅かに少ない体重で平衡化することにつながる。
処置されたマウスにおいてOBタンパク質の循環レベルを定量することは、この
問題を解決するであろう。マウスタンパク質の免疫アッセイは未だ利用し得ない
が、免疫沈降は、循環OBタンパク質のレベルがタンパク質を与えた野生型マウ
スにおいて実質的に上昇しないことを示唆した。
応答の欠如により、この処置が非特異的または有害な影響を有するということは
ありそうもない。全てのdbマウスは、それらがobタンパク質を与えられたか
否かに関わらず、処置期間中に少量の体重が減少した。db動物は明らかに高血
糖症であり、体重の減少は糖尿病の結果であって、実験プロトコルの結果ではな
いようである。C57BL/Ksdb/dbマウスは、しばしば糖尿病を発症し、この実験に
用いられた動物の年齢で少量の体重が減少し始める(Colemanら、1978、前出)。
同様な年齢のC57Bl/6J ob/obマウスは、著しい高血糖症を発症しない。これらの
表現型的な違いは、変異を有する系統間(C57Bl6J対C57Bl/Ks)の遺伝的違いの結
果であると考えられる(Colemanら、1978、前出)。
た105アミノ酸タンパク質の検出の失敗は、変異タンパク質が分解されるか翻訳
されないかのどちらかであることを示唆する。しかし、用いた抗血清がこの短縮
されたタンパク質を検出しないという可能性は排除され得ない。dbマウスにお
けるobタンパク質のレベルが野生型と比較して10倍増加していることが観察さ
れたことは、obタンパク質の効果に対して耐性がある場合にはobタンパク質
が過剰に産生されることを示唆する。これらのデータは、OB mRNAの研究と相関
する。言及したように、先の実験は、マウスdb遺伝子およびラットfa遺伝子
の変異(これらは相同な染色体領域に位置する)が、体重を抑制する血漿因子の
過剰生産に結果として至ることを示した(Truettら、1991、前出;Coleman、1978
、前出;Hervey、1959、前出)。どちらの場合においても、変異動物がOBタン
パク質の効果に対して耐性であることが示唆された。この可能性は、OBタンパ
ク質がdbマウスに投与された場合には体重または食物摂取量に影響を及ぼさな
いという観察によって確認される。
ク質のレベルの増加と関連し得る。一方、OBの発現の減少もまた肥満症につな
がる。この場合、「正常」(すなわち、不適切に低い)レベルのこのタンパク質
が見出され得る。したがって、ヒト血漿中のOBタンパク質のレベルは、肥満症
の別の形態のマーカーであり得る。BMI<25である痩身型被検者の少人数の群で
は、低いナノグラムレベルの循環OBタンパク質がELISAによって検出される。
重要なのは、種々の濃度が示されたことにより、発現のレベルおよび/またはタ
ンパク質に対する感受性が体重の決定にある役割を果たし得るということが示唆
されることである。
およびエネルギー消費量のどちらにも影響する。これは両システムの変更が、体
重の調節に働くことを示す臨床研究[Leibelら、N.Engl.J.Med.、332:621-628(19
95);Keeseyら、「Metabolic defense of the body weight set-point(体重セ
ットポイントの代謝的防御)」、Association for Research in Nervous and Me
ntal Disease、pp.87-96、StunkardおよびStellar編、RavenPress, New York.(
1984)]と一致する知見である。視床下部は、体重を制御する経路においてOBの
下流にあるようであるが、直接的な影響を種々の器官に及ぼすことは可能である
。
実施例9:視床下部に損傷を受けたマウスおよびdb遺伝子座に変異を有するマウ
スにおけるOBRNAの脂肪細胞における発現の増加
最近クローニングされたマウス肥満遺伝子(OB)の遺伝子産物は、脂肪組織の量
の調節に重要な役割を果たす。OB RNAは、褐色脂肪を含むいくつかの異なる脂肪
細胞貯蔵部それぞれにおいてインビボでマウス脂肪細胞によって特異的に発現さ
れる。それはまた、分化に誘導された培養3T3-442A前脂肪細胞においても発現さ
れる。視床下部に損傷を有するマウスおよびdb遺伝子座に変異を有するマウスは
、脂肪組織中で20倍高いレベルのOBRNAを発現する。これらのデータは、db遺伝
子および視床下部のどちらも、脂肪組織の量を調節する経路においてOB遺伝子
の下流にあることを示唆し、そしてdb遺伝子座がOBレセプターをコードするこ
とを示唆する先の実験と一致する。db/dbおよび損傷マウスでは、OB RNAの発現
レベルにおける量的な差が脂肪細胞の脂質含有量と相関していた。脂肪細胞中で
OB遺伝子の発現レベルを調節する分子は、OBの作用部位でOBの効果を仲介
する分子のように、体重の決定に重要な役割を果たしているようである。
材料および方法
インサイチュハイブリダイゼーション
野生型(wt)およびdbマウスの同じ腹部領域由来の白色脂肪(whitefat)組織を
、Richardsonら、Growth,Development& Aging,56:149-157(1992)によって記載
された改変方法に従って、同時にプロセスした。簡単にいうと、組織をBouin溶
液中で2時間4℃で固定した。次いで、それらをエタノール濃度を10%から100
%まで増加させる連続処理(4℃で各5分間ずつ)により脱水した。組織をキシ
レン(1時間)とそしてパラフィン(2時間)とともに65℃でさらにインキュベ
ートした。包埋されたwtおよびdb/db脂肪組織を切片にし、後に同じ条件により
マウントした。薄切片を65℃で1時間ベイクし、そしてキシレン、およびエタノ
ールの100%から50%の連続希釈液(室温で各3分間ずつ)で処理した。OB遺
伝子のアンチセンスRNAプローブを、Sp6RNAポリメラーゼプロモーターの上流の
直鎖状化(linearized)されたOB遺伝子コード配列のインビトロ転写により合成
した。インサイチュハイブリダイゼーションをSchaeren-Wiemersら、Histochemi
stry,100:431-440(1993)に正確に従って行った。
RNA調製および細胞培養
全RNAおよびノーザンブロットを記載されたように調製した。間質血管細胞お
よび脂肪細胞をRodbellに従って調製し、そしてDaniら、Mol.Cell.Endocrinol.,
63:199-208(1989);Rodbell,J.Biol.Chem.239:375-380(19)に従って、両画分か
らRNAを調製した。サブクローニング後、3T3-F442細胞を、10%ウシ胎児血清を
含むDulbeccoの改変Eagle培地(標準培地と規定した)中で生育させた[Daniら、
"Molecular biology techniques in the study of adipocyte differentiation
(脂肪細胞の分化の研究における分子生物学技術)"、Obesity in Europe vol 8
8,pp.371-376,BjorntorpおよびRossner編、Johon Libbey Company Ltd.,London
,England(1989)]。集密時に、細胞を、2nMトリヨードチロニン (T3)および17nM
インスリンを補足した標準培地中で処理した。12日後、上記のようにRNAを調製
した。
金チオグルコース処理(GTG)
2ヶ月齢の雌性CBA/Jマウスをオーロチオグルコース(aurothioglucose)(Sigma
CatalogNo.A0632) 単回腹腔内注射(用量0.2mg/g、正常生理食塩水中)で処置
した。コントロール動物には正常生理食塩水を注射した。処置の1ヶ月後にマウ
スの体重を測定した。GTG処理後に20g以上体重が増加した処置動物由来の脂肪
組織RNAを単離した。
結果
最近、OB遺伝子は脂肪組織で発現されることが見出された[Zhangら、Nature
,372:425-432(1994)]。脂肪組織は脂肪細胞、前脂肪細胞、線維芽細胞、および
血管細胞を含む多くの細胞タイプから成るので、インサイチュハイブリダイゼー
ションをセンスおよびアンチセンスOBリボプローブを用いて正常動物の精巣上
体脂肪パッドの薄切片に対して行った[Richardsonら、1992、前出;Wasserman,"
The concept ofthe fat organ(脂肪器官の概念)"、Rodhal,Issekutz,fat as
atissue",pp.22-92,McGraw Hill,New York(1964)]。アンチセンスプローブを用
いる場合、ポジティブシグナルは薄切片中の全ての脂肪細胞において検出された
。(図30、Wtと標記した)。アンチセンスプローブを脳の薄切片とハイブリダイ
ズさせた場合、シグナルは示されなかった(データは示さず)。C57Bl/Ks db/db
マウス由来の脂肪組織の薄切片へのアンチセンスプローブのハイブリダイゼーシ
ョンは、著しく増加し、そのことは、OB RNAの脂肪細胞特異的発現を確証し、そ
してこれらの動物における脂肪細胞当たりのOB RNAレベルの大きな増加を示した
(図30、db/dbと標記した)。db遺伝子座におけるマウスの変異は、C57Bl/6J ob
/obマウスに見られる症候群と表現型的に同一の症候群の一部としての広範囲の
肥満である(Baharyら、1990、前出)。
た。予想したように、脂肪細胞画分中の細胞はノーザンブロットを用いるとOB R
NAを発現していた(図31)。RT-PCRを用いても同じ結果が得られた(データは示
さず)。これらのデータは、脂肪細胞のみがOB遺伝子を発現するという結論を
支持する。培養された脂肪細胞由来のデータはこの結論を確証する。これらの研
究において、3T3-F442A細胞は、脂肪細胞への分化につながる細胞プログラムの
一部としての脂質蓄積を導く条件を用いて、培養された。OB RNAは指数関数的に
増殖する細胞内で発現されたのでも、集密3T3-F442A前脂肪細胞(初期のマーカ
ーを発現する)内で発現されたのでもない。しかし、これらの細胞の脂肪細胞へ
の分化は、検出可能なレベルのOB RNAの発現につながった(図31)[Daniら、J.B
iol.Chem.,264:10119-10125(1989)]。OBRNAのレベルは、培養条件に非常に感受
性である。なぜなら、インスリンに曝されなかった後期の集密後(post-confluen
t)細胞では、メッセージが観察されなかったからである。
囲、および鼠蹊部の脂肪パッドを含むいくつかの異なる脂肪貯蔵部においてイン
ビボで発現されることを示した(図32A)。各貯蔵部における正確な発現レベル
はいくらか可変であり、鼠蹊部および子宮傍組織の脂肪はより低いレベルのOB R
NAを発現した。OB RNAはまた、褐色脂肪組織でも発現されるが、発現レベルは他
の脂肪組織貯蔵部と比べて褐色脂肪内ではおよそ50倍低い。これらの量的な違い
は、先に報告された異なる脂肪細胞貯蔵部間の細胞サイズの違いと緩やかに相関
している[Johnsonら、J.Lipid Res.,13:2-11(1972)]。褐色脂肪中のOB RNAの量
は低温に曝されることによって影響を受けない(図32B)。この実験では、カッ
プリングしていないタンパク質RNA(UCP)のレベルは低温に曝された後に褐色脂肪
中で増加したが、obRNAレベルは変化しなかった[Jacobssonら、J.Biol.Chem.,2
60:16250-16254(1985)]。凝集体において、これらのデータは、全ての脂肪細胞
がOB RNAを産生し得、そして異なる脂肪貯蔵部で種々の発現レベルを示すことを
確証する。これらのデータは、コードされたタンパク質のレベルが脂肪組織の総
量と相関するという可能性を支持する。
定した。腹内側視床下部(VMH)の損傷は、ob/obマウスおよびdb/dbマウスに見ら
れるのと似た症候群の一部としての肥満症に至る[Brayら、Metabolism,24:99-11
7(1975)]。並体癒合実験は、そのような損傷が結果として血液によって運ばれる
食物摂取量および体重を抑制する因子の過剰発現につながることを示唆する(Her
vay,1959,前出)。db遺伝子座に変異を有するマウス変異体を正常マウスと並体癒
合させる場合、同様の結果が示され、このことは、OBレセプターがdb遺伝子座
によってコードされ得ることを示唆する(Coleman等、1978、前出)。従って、VM
H損傷およびdb変異の結果に由来する肥満症は、OBタンパク質の効果に対する
耐性の結果であり得る。もしそうなら、脂肪組織中のOB RNAのレベルの二次的な
増加が予想される。
した(Debonsら、Fed.Proc.,36:143-147(1977)]。この処置は結果として視床下部
(主として腹内側視床下部(VMH))に特定された損傷を生じ、続いて、数週間の
うちに肥満症が発症した。通常、単回のGTG腹腔内注射(0.2mg/gm体重)の結果、
4週間以内に肥満症が発症する。1ヶ月齢の雌性CBA/Jマウス(20〜25g)をGTGで
処置し、その後の体重増加の処置およびコントロール動物を示す(表2)。脂肪
組織RNAをdb/dbマウスおよび>20gm体重増加したこれらGTG処置動物から調製し
た。ノーザンブロットは、2ヶ月齢のdb/dbマウスおよびGTG処置マウスでは正常
動物に比べてOB RNAレベルが20倍増加していることを示した(図33)。
コース(Sigma A0632)を正常生理食塩水中で2.0mg/gの用量で腹腔内投与した。コ
ントロールおよび処置動物の体重を注射の前および1ヶ月後に記録した。1つの
ケージに5匹の動物をいれ、自由に摂食させた。注射の1ヶ月後に増えた体重の
量を表2に示す。注射1ヶ月後に体重が20g以上増加した動物を更なる研究用に
選択した。
考察
マウスOB遺伝子の遺伝子産物はマウスおよびヒトとの血漿中で循環する。こ
こでは、その産物は脂肪組織の質量を調節するように作用し得る。OBの作用の
発現およびメカニズムの調節に関するさらなる研究は、体重を調節する生理学的
経路についての理解にとって重要な示唆を有するであろう。
現されることを示す。この結果は、OB遺伝子のタンパク質産物が身体の脂質貯
蔵と相関するという可能性と一致する。さらに、OB RNAは、dbマウスおよび視床
下部損傷を受けたマウスにおいて20倍アップレギュレートされる。これらの動物
においては、細胞当たりのOB RNAレベルの実際の増加は20倍より高いようである
。なぜなら、脂肪細胞の細胞サイズはこれらの動物において約5倍増加している
からである(図30参照)(Debonsら、1977、前出)。これらのデータはdb遺伝子
および視床下部が体重を調節する経路においてOBの下流にあると位置づけ、そ
してOBレセプターがdb遺伝子座でコードされるという仮説に一致する[Colem
anら、Diabetologia 14:141-148(1978)]。OBレセプター遺伝子および/または
db遺伝子の分子クローニングがこの問題を解決するであろう。db/dbマウスおよ
びGTG処置マウスにおけるOBRNAレベルの増加もまた、脂肪細胞におけるOB遺
伝子産物の非細胞自律機能を示唆する[Ashwellら、Proc.R.Soc.Lond.,195:343-3
53(1977);Ashwellら、Diabetologia,15:465-470]。従って、コードされたタン
パク質が脂肪細胞に直接作用して成長または分化を阻害するならば、GTG処置さ
れたマウスにおける野生型OB遺伝子の過剰発現は、結果として痩身型表現型とな
る。
によって分泌される内分泌シグナル分子として機能し、視床下部に直接あるいは
間接的に作用するというものである。視床下部への直接の影響には、OB遺伝子
産物が血液脳関門を通過することを可能にするメカニズムの存在が必要である。
脳室周囲器官(circumventricular organ)および/または特定の輸送体を含むメ
カニズムが、OB遺伝子によってコードされるサイズの分子を脳へ進入させ得る
であろう[Johnsonら、FASEBJ.,7:678-686(1983);Bauraら、J.Clin.Invest.,92
:1824-1830(1993);Pardridge,Endocrine Reviews,7:314-330(1986)]。しかし
、この仮説は、タンパク質を血液脳関門を通過させ得る手段が同定されるまでは
注意して考慮されなければならない。さらに、他の標的器官におよぼす可能な影
響が評価されることが必要であろう。
られていないが、脂肪細胞の細胞サイズの差と相関する。db/dbマウスの脂肪細
胞は正常マウスのそれの5倍の大きさであり、細胞サイズはおよそ1.0μg脂質
/細胞である(Johnsonら、1972、前出)。先の証拠は、脂肪細胞の脂質含有量お
よび/またはサイズが体重決定の重要なパラメーターであることを示した[Faust
ら、Am.J.Physiol.,235:279-286(1978);Faustら、Science,197:393-396(1977)]
。各脂肪細胞は、細胞サイズに比例してさらに増加する低レベルのOB RNAを発現
し得る。細胞サイズは意味のあるパラメーターではなく、db/dbマウスおよびVMH
損傷マウスの脂肪細胞内のOB遺伝子発現を増加させる細胞内シグナルと単に相
関することもあり得る。どの場合も、OB RNAの合成を調節するシグナル伝達経路
の要素が体重の決定には重要であるようである。コードされたタンパク質に対す
る感受性を減少させる影響が働くにつれ、OBの発現レベルを低下させる遺伝的
および環境的影響が働いて体重を増加させるであろう。OB遺伝子の発現レベル
を調節する特定の分子は、未だ不明であり、OB RNAのレベルにおける量的な変動
につながる遺伝子コントロールのレベルの決定、およびOB遺伝子の調節因子の
研究が待たれる。脂肪細胞におけるOB遺伝子の発現を調節する分子、およびコ
ードされたタンパク質の効果をその作用部位で仲介する分子の同定は、体重を調
節する生理学的メカニズムに対する理解を大いに高めるであろう。
実施例10:RNA発現パターンおよび第7染色体の物理的、細胞遺伝学的、遺伝学的
地図におけるマッピング
OB RNAはヒトの脂肪組織において高いレベルで発現し、そして胎盤および心臓
においてはかなり低いレベルで発現する。ヒトOB遺伝子地図は、染色体7q31.3に
由来する大きな酵母人工染色体(YAC)コンティグに、マッピングされる。マウス-
ヒト比較マッピングに基づいて遺伝子の相対位置を確証することに加えて、この
研究は、ヒトOB遺伝子に物理的に近接した位置にある、8つの確立されたマイク
ロサテライトマーカーを同定した。マウスOBにおける突然変異は、ヒトの病的肥
満に非常に類似する症候群を生じさせ得るので、これらの遺伝マーカーは、ヒト
肥満症の遺伝形態におけるOB遺伝子の可能な役割を研究するための重要なツール
を表す。
材料と方法
ノーザンブロット分析
全RNAを脂肪組織からChirgwinら、Biochem.,18:5294-5299(1979)の方法を用
いて調製した。ノーザンブロット、放射性標識法、およびハイブリダイゼーショ
ンは記述(Zhangら、1994、上記)に従って行った。ポリA+RNA(ヒトMTN、ヒトMTN
II、およびヒト胎児MTNII)のノーザンブロットは、放射性標識化したヒトアクチ
ンプローブを生成するために用いられるPCRプライマーと同様に、CLONETECH(Pal
o Alto, CA)から得た。
STS 展開
配列タグ部位(STS)特異的PCRアッセイは、本質的に次の記述に従って展開およ
び最適化した[(Greenら、PCR Methods Applic., 1991;Greenら、Genomics, 11:5
48-564(1991);Green,「ヒト染色体の物理的マッピング: 染色体特異的配列タグ
部位の生成」,Methods in Molecular Genetics Vol.1, Gene and Chromosome A
nalysis(PartA), pp. 192-210, Adolph編., Academic Press, Inc., San Diego
(1993); Greenら、Hum.Mol. Genet.,3:489-501(1994)]。それぞれのSTSは接頭
辞「sWSS」の後に独自の番号をつなげたものを用いて命名する。ここで報告した
19のSTSについての詳細は、表3に示し、追加情報(例えば、PCR反応条件、完全DN
A配列)は、GenBankおよび/あるいはGenome Data Base(GDB)で入手可能である。
マイクロサテライト特異的STSについて、 PCRアッセイに用いたオリゴヌクレオ
チドプライマー(表3)は、遺伝子型分析に使用したもの(表4)、あるいはGenBank
で入手可能なDNA配列を用いて設計されたもの(通常コンピュータープログラムOS
Pを用いる)[Hillierら、PCR Methods Applic., 1:124-128(1991)]のどちらかに
相当した。表3は、ヒトOB遺伝子を含むYACコンティグでのSTSを示す。
(図35)を列挙する。それぞれの場合において、各「sWSS」名、関連別名、GDB指
定遺伝子座名、STS供給源、PCRプライマー配列、STSサイズ、GDB同定番号を示す
。STSの供給源は次の通りである:「YAC末端」(YACの単離された挿入物末端)(Gr
een,1993,上記)、「ラムダクローン」(ランダム第7染色体特異的ラムダクロー
ン)(Greenら、1991,上記;Green,1993,上記)、「遺伝子マーカー」(マイクロサ
テライトマーカー,表2参照)(Greenら、1994,上記)、「YAC 挿入物」(YAC挿入
物由来のランダムセグメント)、および「遺伝子」(遺伝子特異的STS)。注意すべ
きことは、いくつかの遺伝マーカー特異的STSについて、YACを同定するために用
いたPCRプライマー(この表に示した)は遺伝子型分析を行うために用いられたも
の(表4)と異なっていることであり、この理由としては、遺伝子マーカーを含む
YACの検出には多型領域自体の増幅を必要としないことが挙げられる。指示したP
CRアッセイは、全て55℃のアニーリング温度を用いた[但しsWSS494、sWSS883、s
WSS1529、およびsWSS2619(50℃)、sWSS999およびsWSS1174(60℃)、ならびにsWSS
808(65℃)を除く]。STS特異的PCRアッセイに関する追加の詳細は、GDBにおいて
入手可能である。
トマーカー(図35)を列挙する。それぞれの場合において、マーカー名(表3に別名
として示した)、マイクロサテライトモチーフのタイプ(テトラヌクレオチド-「
Tetra」反復あるいは(CA)n反復)、GDB指定遺伝子座名、PCRに基づいた遺伝子型
分析で用いたプライマー配列およびGDB同定番号を示す。PCRアッセイおよび多型
性に関する追加の詳細は、GDBで入手可能である。
用いて設計した。ヒトPax4特異的STS(sWSS808)は、次のストラトジーを用いて生
成した。マウスPax4遺伝子(GGCTGTGTGAGCAAGATCCTAGGA)(配列番号63)および(GGG
AGCCTTGTCCTGGGTACAAAG)(配列番号93)[Waltherら、1991,Genomics 11:424-434)
(1991)]に対して特異的なオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、ヒトゲノムD
NA(マウスゲノムDNAから生成させたものと同サイズの産物)由来の204bpフラグメ
ントを増幅した。このPCRアッセイは、対応するYACを同定するのには適していな
かった。これは、同様のサイズの産物(200bp)もまた酵母DNAから増幅されたから
である。しかしながら、ヒトDNAから生成されたPCR産物のDNA配列分析は、分析
された156の塩基中20箇所で置換が生じていることを明らかにした(データは示し
ていない)。このヒト特異的配列を用いて、新しいプライマー(TTGCCAGGCAAAGAGG
GCTGGAC)(配列番号64)を設計し、また、最初の上記マウスPax4特異的プライマー
と共に用いた (表3を参照のこと)。得られるヒトPax4特異的PCRアッセイは、酵
母DNAからの有意な産物を増幅しなかったので、このアッセイを対応するYACの同
定に用いた。
PCRに基づくスクリーニングによるYACの同定
図35に示したYACの多くは、PCRに基づくスクリーニングストラトジー[Greenら
、1995,上記;Greenaら、Proc.Natl. Acad. Sci. USA, 87:1213-1217(1990)]
を用いたヒト第7染色体DNA「第7染色体YAC供給源」(Greenら、1995,上記)につ
いて高く富化されたクローンのコレクションに由来した。数例では、クローンは
、CEPH[Daussetら、Behring Inst. Mitt., 91:13-20(1992); Albertsenら、Pro
c. Natl. Acad.Sci. USA, 87:4256-4260(1990)]あるいはICI[Anandら、Nucl.
Acids Res., 17:3425-3433(1989);Anandら., Nucl. Acids Res.18:1951-195
6(1990)]で構築された入手可能な全ヒトゲノムYACライブラリーのPCRに基づくス
クリーニング(Greenaら、1990, 上記)により単離された。それぞれのYACは、接
頭辞「yWSS」の後に独自の番号をつなげたものを用いて命名する。
結果および考察
ノーザンブロット分析によるヒトOB遺伝子の組織発現の検査では、OB RNAがヒ
ト脂肪組織において高レベルで発現し、そして胎盤および心臓においてはかなり
低レベルで発現することが示された(図34)。RNAのサイズ(およそ4.5kb)は、ヒト
およびマウスにおいてならびに発現している組織のそれぞれにおいて等価であっ
た。これらの研究では、2μgのポリA+胎盤RNAにおいてと同様に、5倍高いシグナ
ルが10μgの全脂肪組織RNAで見られた。胎盤と比較して心臓のポリA+RNAでは、5
倍低いシグナルが見られた。OB RNAのレベルは、脂肪組織よりも胎盤組織の方が
およそ250倍低いと概算される。この実験では、OB RNAは、脳、肺、肝臓、骨格
筋、腎臓、および膵臓を含む、分析を行った他の組織のいずれにおいても、検出
されなかった。追加の実験では、脾臓、胸腺、前立腺、睾丸、卵巣、小腸、結腸
、末梢血白血球、あるいは、胎児の脳、肝臓または腎臓においてOB RNAを示さな
かった(データは示していない)。OBは、これらの後者の組織あるいは研究されて
いない他の組織において、検出できない(ノーザンブロット分析により)レベルで
発現している可能性がある。ヒトで観測された発現パターンは、OB RNAが脂肪組
織においてほぼ独占的に検出されるマウスの場合と幾分異なっている。
伝子は、ヒト第7染色体qの一部と相同な領域にある近位の第6染色体上に位置
している。このセグメント内の遺伝子は、以下を含んでいる(近位から遠位へ):
Met癌原遺伝子、嚢胞性線維症膜貫通伝導調節因子(Cftr)、対合ボックス含有遺
伝子4(Pax4)、OB、およびカルボキシペプチダーゼA(Cpa)(Zhangら、1994,上記;
Friedmanら、1991,上記)。マウスでは、遺伝的マッピングを用いて、Pax4が強く
obに連鎖していることが示された[Waltherら、1991,上記;Zhangら、1994,上記]
。OBおよびPax4間の物理的距離は、およそ1メガ塩基対(Mb)であることが明らか
となった(Zhangら、1994、上記)。これらの比較マッピングの研究に基づくと、
ヒトOB遺伝子は染色体7q上のPax4およびCPA間に存在すると予測された。さらに
、ヒトCFTR[Hengら、Cell Genet., 62:108-109(1993)]およびPax4[Tamuraら、 C
ytogenet. Cell Genet., 66:132-134(1994)]は、蛍光インサイチュハイブリダイ
ゼーション(FISH)により、それぞれ、7q31.3および7q32にマッピングされたので
、ヒトOB遺伝子の最も考えられる細胞遺伝的位置は、7q31.3〜q32境界の付近で
あり得る。
ヒト第7染色体におけるOB遺伝子のマッピング
ヒトOB遺伝子の3'非翻訳領域の小セグメントを増幅しているSTS(sWSS2619)を
、ヒト第7染色体のDNA(Greenら、1995a,Genomics 25:170-183)について高く
富化されているYACクローンのコレクションをスクリーンするのに用いた。そし
て、9のYACを同定した(yWSS691、yWSS1332、yWSS1998、yWSS2087、yWSS3319、y
WSS3512、yWSS4875、yWSS4970、およびyWSS5004)。これらのYACが真正ヒトOB遺
伝子を含むことを証明するために、二つの追加実験を行った。第一に、YACのそ
れぞれを別のヒトOB特異的PCRアッセイでテストした。その結果、全てが陽性で
あることが明らかとなった(データは示していない)。第二に、それぞれのクロー
ン由来の酵母DNAを、EcoRIで消化し、ヒトOB cDNA-由来プローブを用いたゲルト
ランスファーハイブリダイゼーションにより分析した。全ての例において、単独
のハイブリダイズバンドが見られた。そしてこのバンドは、ヒトOB遺伝子を含む
ことが既知であるYACおよびP1クローンにおいて同サイズであった(データは示
していない)。
明者らが第7染色体について生じさせた他のYACに基づくSTS内容データ(Greenら
、1991,上記;Greenら、1994,上記;Greenら、1995,上記)を用いて、ヒトOB遺伝
子が図35に示したYACコンティグ内に存在することが明らかとなった。特筆すべ
きは、このコンティグは、43の重複YACおよび19の独自に整列化したSTSから構成
されていることである。19のSTSのそれぞれについての詳細は、表3に示す。OB特
異的STSに加えて、コンティグはまたヒトPax4遺伝子に対して特異的なSTS(sWSS8
08)(Tamuraら、1994,上記;Stapletonら、1993,Nature Genet. 3:292-298)、
第7染色体特異的YAC由来の7つのSTS、第7染色体特異的ラムダクローン由来の
2つのSTS、および重要なことに、8つのマイクロサテライト特異的STSを含む。遺
伝子型分析に用いたプライマーの配列を含む、これらの8つの遺伝マーカーにつ
いての追加の詳細は、表2に示す。ここで注意したいのは、コンティグ全体にわ
たって多くのYACに基づく連結性がある(すなわち、STSのそれぞれの隣接対に接
続する2あるいはそれ以上のYACが存在する)ことであり、図35に示されるSTSの
相対順序に対する強い支持を与える。
もセントロメア側(centrometric-most)STS(すなわち、CFTRに最も近接)であり、
一方、sWSS2367は、最もテロメア側(teromeric-most)STS(すなわち、CPAに最も
近接)である。この配位は、主として、比較マッピングデータに基づき、これは
マウスおよびヒトDNAに存在するシンテニックブロック内のPax4近位およびOB遠
位に位置する(Zhangら、1994,上記)。 OB遺伝子は、 OB特異的STS(sWSS2619)の
配置に基づくと、コンティグのテロメア末端近傍にマップされる。
より、 STSを互いから等距離で示す)が、YACサイズについて説明したSEGMAPによ
るデータの同様の解析は、コンティグによりカバーされた領域の全サイズがちょ
うど2Mb強であることを示した(データは示していない)。このように、8つのマ
イクロサテライト特異的STS(表4)の全てが、概算で2Mbにわたるゲノム区間間
隔内に含まれている一方、コンティグのテロメア末端に最も近い3つ(sWSS1392
、sWSS1148、およびsWSS2367)は、特にOB遺伝子自体に近い(おそらく約500kb程
度の小さな間隔内)。実際、後者の3つのSTSの全ては、ヒトOB含有YACの少なく
とも1つに存在する。ここで注意したいのは、ヒトPax4(sWSS808)およびob(sWSS
2619)の間の間隔がおよそ400kbと見積もられている一方、この領域はマウスにお
いては、約1Mbにわたると予測されていたことである(Zhangら、1994,上記)。最
後に、コンティグ内の3つのYAC(yWSS691、yWSS999およびyWSS2935)もまたFISH
により分析されており、そしてそれぞれは、専ら7q31.3とハイブリダイズするこ
とが明らかとなった。これらのYACの1つ(yWSS691)は、OB特異的STSを含む一方、
その他の2つのクローンは、Pax4特異的STSを含む。後者の結果は、一般的に7q3
2へのヒトPax4の以前の細胞遺伝的割り当て(Tamuraら、1994,上記)と一致する。
これらのデータに基づいて、ヒトOB遺伝子は、細胞遺伝的バンド7q31.3に割り当
てられ得る。
実施例11:ヒトOBポリペプチドは、マウスにおいて生物学的に活性である
10匹のob/obマウスのグループを、10μg/g/日の組換え(細菌性)ヒトおよびマウ
スOBポリペプチドあるいは食塩水の腹腔内注射により処理した。4日後、食塩水
を与えたグループは、0.3g増加した。マウスOBを与えたグループは、3.2g減少し
た。ヒトOBを与えたグループは、2g減少した(p<0.01 食塩水コントロールと比
較)。これらのグループへは、食物摂取のテストも行った。食物摂取のデータを
表5に、体重に対するデータを表6に示す。
している。
実施例12:高用量OBが野生型マウスに影響を及ぼす
野生型マウス(C57B16J+/?)を、10μg/g/日の組換えマウスOBの腹腔内注射で
処理し、4日ごとに体重の測定を行った。その結果を表7に示す。
同様、野生型マウスの体重に影響を及ぼすことを実証している。
実施例13:連続ポンプ注入により投与されたOBポリペプチド
本実施例は、OBポリペプチドの連続注入が正常なマウスの体重損失をもたらす
ことを実証している。正常な(肥満型でない)マウスに浸透ポンプ注入によってマ
ウスのobポリペプチドを投与した。0.5mgタンパク質/kg体重/日の用量が、6日
目の注入により、基線体重から4.62%損失(+/-1.34%)を生じさせた。
材料および方法
動物
本実施例では、野生型(+/+)C57B16マウスを用いた。マウスには、個室を与え
ゆったりとした条件下で飼育した。初期時点におけるマウスの年齢は8週齢であ
り、また、動物の体重は安定していた。各グループ(媒体(vehicle)対タンパク質
)に対して、10匹のマウスを用いた。
給餌および体重測定
マウスへは、粉末化食物フィーダー(Allentown Caging and Equipment)で粉末
状齧歯類用食物(PMIFeeds,Inc.)を与え、これにより通常の固形状食物を用いる
場合より正確および鋭敏な食物摂取の測定が可能であった。体重は、6日間、毎
日同時刻(午後2:00)に測定した。注入前の日の体重を、基線体重として定義した
。
マウスOBDNAのクローニング
E. coliでの発現のために、マウスOB DNAのクローニングを以下のように行っ
た。発行された(Zhangら、1994,上記,すなわち、実施例1,上記)公開ペプチド配
列から推定したDNA配列を、E.coli最適コドンを用いて逆翻訳した。末端クロー
ニング部位は、XbaIからBamHIであった。リボソーム結合エンハンサーおよび強
いリボソーム結合部位は、コード領域の前方に含まれていた。二本鎖DNA配列を
標準的な技法により合成した。正確なクローンは、組換えタンパク質の発現およ
びレジデント(resident)プラスミド中の正確なOB DNA配列の存在を実証すること
により確認した。アミノ酸配列(およびDNA配列)は、以下の通りである:
組換えマウスmet OB(二本鎖)DNAおよびアミノ酸配列(配列番号94および95):
タンパク質を生産するために用いたプラスミド発現ベクターは、pCFM1656、ア
メリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)受託番号第69576号であった。上
記のDNAを、XbaIおよびBamHIで線形化した発現ベクターpCFM1656に連結し、E.c
oli宿主株FM5をトランスフォームさせた。E.coli FM5細胞は、Amgen Inc.,Thou
sand Oaks, CAにおいて、E.coli K-12株[Bachmannら、Bacteriol. Rev., 40:11
6-167(1976)]から派生したが、これは組み込みラムダファージリプレッサー遺伝
子cI857[Sussmanら、C.R.Acad.Sci., 254:1517-1579(1962)]を含んでいる。ベ
クター生産、細胞トランスフォーメーションおよびコロニー選択は標準的な方法
(例えば、Sambrookら、1989,上記)に従って行った。宿主細胞を、LB培地で成長
させた。
タンパク質あるいは媒体の投与
この実験では、組換えマウスOBポリペプチドを一般的に約0.9mg/ml濃度でリン
酸緩衝化生理食塩水(pH7.4)中で用いた。用いたアミノ酸配列(およびDNA配列)を
すぐ上に示す。タンパク質あるいは媒体(リン酸緩衝化生理食塩水、pH7.4)を、
浸透ポンプ注入によって投与した。Alzert浸透ミニポンプ(Alza, Palo Alto, CA
, model no.1007D)を、それぞれのマウスの肩甲下領域にある皮下ポケットへ外
科的に配した。ポンプは、0.5mgタンパク質/kg 体重/日の用量のために、1時間
当たり0.5mlの溶液中にタンパク質を投与するように目盛りを付けた。コントロ
ール動物は、Alzert浸透ミニポンプを用いてリン酸緩衝化生理食塩水(pH7.4)を
注入した。
発酵プロセス:供給バッチプロセスとして知られる三相発酵プロトコールをタン
パク質を調製するために用いた。培地組成は以下に説明する。
バッチ: 窒素およびリン酸塩源を、発酵容器(Biolafitte,12リットル容量)内で
滅菌した(18〜20psiで35分間122℃まで温度を上昇させることによった)。冷却時
に、炭素源、マグネシウム源、ビタミン源および微量金属源を、無菌的に添加し
た。一晩培養(16時間あるいはそれ以上)500mlの上記組換えマウスタンパク質生
産細菌(LB培地内で成長)を、発酵槽に加えた。
供給材I: 4.0〜6.0O.D.600間に達した際に、供給材Iを培養物に加えた。その
後、グルコースを成長速度(μ)を制御するために、制限速度で加えた。自動シス
テム(分布制御システムと呼ばれる)は、0.15世代hr-1に成長速度を制御するよう
プログラムした。
供給材II:O.D.が30に達したとき、温度をゆっくり42℃まで上げ、供給材を以下
に記述のように供給材IIに変更した。その後、発酵を2時間ごとにサンプリン
グを行いながら10時間続けた。10時間後、発酵槽の中身を20℃以下に冷却した後
、遠心分離により採集した。
培地組成:
バッチ: 10g/L 酵母エキス
5.25 g/L (NH4)2SO4
3.5 g/L K2HPO4
4.0 g/L KH2PO4
5.0 g/L グルコース
1.0 g/L MgSO4・7H2O
2.0 ml/L ビタミン溶液
2.0 ml/L 微量金属溶液
1.0 ml/L P2000 Antifoam
供給材I: 50g/L バクトトリプトン
50g/L 酵母エキス
450 g/L グルコース
8.75 g/L MgSO4・7H2O
10ml/L ビタミン溶液
10ml/L 微量金属溶液
供給材II:200g/L バクトトリプトン
100g/L 酵母エキス
110g/L グルコース
ビタミン溶液(バッチ、供給材I):0.5gビオチン、0.4g葉酸、および4.2gリボフ
ラビンを450mlのH2Oおよび3mlの10NNaOHに溶解し、その後H2Oを加えて500mlと
した。14gのピリドキシン-HClおよび61gのナイアシンを150mlのH2Oおよび50mlの
10N NaOHに溶解し、その後をH2Oを加えて250mlとした。54gのパントテン酸を200
mlのH2Oに溶解して250mlとした。3つの溶液を混合し、全容積を10リットルとし
た。
微量金属溶液(バッチ、供給源I):
塩化鉄(FeCl3・6H2O):27g/L
塩化亜鉛(ZnCl2・4H2O):2g/L
塩化コバルト(CoCl2・6H2O):2g/L
モリブデン酸ナトリウム(NaMoO4・2H2O):2g/L
塩化カルシウム(CaCl2・2H2O):1g/L
硫酸銅(CuSO4・5H2O):1.9g/L
ホウ酸(H3BO3):0.5g/L
塩化マンガン(MnCl2・4H2O):1.6g/L
クエン酸ナトリウム二水和物:73.5g/L
マウスOBポリペプチドの精製プロセス
精製は、以下の工程により行った(もし他に記されていなければ、以下の工程
は4℃で行った)。
1.細胞ペースト.E. coli 細胞ペーストを、5倍容量の7mM EDTA(pH7.0)で懸
濁した。EDTA中の細胞を、マイクロフルイダイザー(microfluidizer)の2つの流
路により、さらに破壊した。破壊した細胞を、J5-4.2ローターを用いてBeckman
JB-6遠心機において4.2krpmで1時間遠心分離した。
2.封入体洗浄#1.上記から上清を除去し、ペレットを5倍容量の7mMのEDTA(pH
7.0)で再懸濁させ、ホモジナイズした。この混合物を、工程1と同様に遠心分離
した。
3.封入体洗浄#2.上記から上清を除去し、ペレットを10倍容量の20mM Tris(p
H8.5)、10mM DTT、1%デオキシコール酸塩で再懸濁し、ホモジナイズした。この
混合物を、工程1と同様に遠心分離した。
4.封入体洗浄#3.上記から上清を除去し、ペレットを10倍容量の蒸留水で再
懸濁し、ホモジナイズした。この混合物を、工程1と同様に遠心分離した。
5.再フォールディング. ペレットを15倍容量の10mM HEPES(pH8.5)、1%ナトリ
ウムサルコシン(N-lauryl sarcosine)を用い、室温で再フォールディングさせた
。60分後、溶液を60mM硫酸銅にし、その後一晩撹拌した。
6.サルコシンの除去. 再フォールディング混合物を5倍容量の10mM Tris緩衝液
(pH7.5)で希釈し、その後、工程1と同様に遠心分離した。上清を集め、Dowex1
-X4樹脂、20〜50メッシュ、塩化物型とともに1時間撹拌して混合した(0.066%希
釈再フォールディング混合物の全容量)。次に、この混合物をカラムに通し、そ
の溶出液を集めた。サルコシンの除去は、HPLCによって確認した。
7.酸沈殿. 以前の工程からの溶出液を集め、そのpHをpH5.5に調整した後、室
温で30分間インキュベートした。この混合物を、工程1と同様に遠心分離した。
8.カチオン交換クロマトグラフィー. 以前の工程からの上清のpHをpH4.2に調
整し、CMSepharose Fast Flow上に流した。20カラム容量の塩勾配を、20mM NaOA
C、pH4.2、0M〜1.0MNaClで用いた。
9.HICクロマトグラフィー.上記工程からのピーク画分CMSepharoseプール(紫
外分析から確認)を、0.2Mの硫酸アンモニウムとなるよう調整した。20 カラム
容量の逆塩勾配は、0.4Mから0Mの硫酸アンモニウムを有する5mM NaOAc, pH4.2
で行った。この物質を濃縮し、PBS中へダイアフィルトレートした。
結果
以下に、C57B16Jマウス(8週齢)の基線体重からのパーセント(%)差を示す。
ていた動物では、基線と比較して体重が4%以上減少した。これは、腹腔内(i.p.
)注射で観測された体重損失よりも、実質的に急速な体重損失である。10mg/kg用
量の組換えマウスOBポリペプチドの毎日のi.p.注射では、受けた野生型(正常)マ
ウスにおいて、32日注入期間の終わりで、ほんの2.6〜3.0%の体重損失しか見ら
れなかった。また、投与スケジュール中いかなるときにも、体重損失は4%を超
えることはなかった(データは示していない)。本データは、連続注入において20
倍低い投与量(10mg/kgに対して0.5mg/kg)が、より短い期間でさらなる体重損失
を達成することを示す。
1である。
実施例14:組換えヒトOBポリペプチドアナログのクローニングおよび発現
本実施例は、OBポリペプチドのアナログ組換えヒト型の組成および調製方法を
提供する。
2本鎖DNA(合成オリゴヌクレオチドから生成)を有するMluIおよびBamHI部位間の
領域を置換することによってマウスOB DNAから構築した。マウス成熟35位のアル
ギニンおよびマウスの成熟74位のロイシンに対するコドンは変化しなかった。下
記の配列ではMluI部位を実線の下に示す。このDNAは、上記のように、組換えマ
ウスタンパク質と同様の様式で、pCFM1656ベクター(ATCC受託番号第69576号)中
に入れた。
組換えヒトmetOB(二本鎖)DNAおよびアミノ酸配列(配列番号96および97)
組換えヒトOBポリペプチドを生産するための上記宿主細胞の発酵を、組換えマ
ウス物質について上述した条件および組成を用いて行った。結果は、組換えヒト
OB物質(および微量の細菌性タンパク質)の収率(グラム/リットル)(精製前)につ
いて解析を行い、そして細菌発現を解析するために関連づけた。
56を用いた組換えマウス物質のための実施例13の記載と同様である。
O.D.:光学濃度、分光光度計で測定。1リットル当たり1O.D.当たりミリグラム
mg/O.D.・L:1リットル当たり1O.D.単位当たりタンパク質mgに換算した発現
組換えヒトobポリペプチドの精製
組換えヒトタンパク質は、上記実施例13のように組換えマウスタンパク質の精
製について用いられた方法と同様の方法を用いて精製され得る。組換えヒトOBポ
リペプチドの調製のために、工程7の上清のpHをpH5.0に調整することにより工
程8を行い、これをCMSepharose fast flowカラムへ流した。20カラム容量塩勾
配は、20mMNaOAC, pH5.5, 0M〜0.5MのNaClで行った。工程9はCMSepharoseプー
ルを水で4倍に希釈し、pHを7.5に調整することによって行った。この混合物を、
0.7Mの硫酸アンモニアにした。20カラム容量の逆塩勾配を5mMのNaOAc,pH5.5,0.
2Mから0Mの硫酸アンモニアで行った。その他の点では、上記の工程は同一であっ
た。
実施例15:用量応答研究
追加研究は、OBタンパク質の連続投与に対する用量応答が存在することを実証
した。この研究では、野生型マウス(肥満型でない、体重35〜40gのCD-1マウス)
に実施例12および13と同様の方法を用いて組換えマウスOBタンパク質を投与した
。その結果は次の通りであった(上記のように測定した、基線と比較した体重損
失%を示す)。
損失も3.5%から7.5%へ増加した。注目すべきは14日目において、1mg/kg/日投与
量の結果が、14%の体重損失となったことである。
実施例16:ob/obマウスの体組成におけるレプチンの効果
C57Bl/6J ob/ob16週齢マウスに、5μg/g/日のマウスレプチン、媒体で処理する
か、あるいは33日間いかなる処理も施さなかった。第二の実験では、、7週齢ob/
obマウスに10μg/g/日のヒトレプチン、マウスレプチン、あるいは媒体で12日間
処理した。マウスを屠殺し、全体重、体組成、インスリンレベル、およびグルコ
ースレベルを評価した。これらの実験のデータを表11において報告する。
を実証している:脂肪量、痩身体重、および水分量。データは、レプチンが、体
脂肪量を有意に減少させ、そして痩身体重には最低限の効果を及ぼすことを示し
ている。しかしながら、痩身体重への効果は、統計上有意ではなかった。
レプチン処理マウスおよびコントロール(未処理)マウスにおけるインスリンおよ
びグルコースレベルの比較により、レプチンが血糖およびインスリンレベルを低
下させ、従ってこれらの糖尿病の徴候を改善することが示された。
実施例17:野生型マウスにおけるレプチンの高用量効果
ob/obマウス(C57B1/6J+/?)の痩身コントロールに、10μg/gのマウスレプチンあ
るいは媒体(PBS)を一日一度腹腔内注射し、体重および食物摂取を次の二週間に
わたって測定した。4日目から体重に有意な減少が現れ、最初の一週間は食物摂
取にも有意な減少が現れた。しかしながら、一週間後には食物摂取のレベルは双
方のマウスグループ間で区別が付かなくなった。動物を、二週間後に屠殺し、体
組成を測定した。体組成分析の結果を表12に示す。データは、レプチンを与えた
動物対PBSを与えた動物の体脂肪の減少を示す。
度の腹腔内注射の効果を示した。ポリペプチドの一日二度の注射と関連した体重
および食物摂取の有意の減少が見られた。この実験のために、動物は代謝室に配
した。食物は、粉末状Purina#5001チャウダイエットで構成された。この食物は
、チャウダイエット、タピオカ、および水で構成された食物を用いた初期の実験
とは異なった。このように代謝室で用いた食物は、高カロリーであった。これに
より、消費した食物の量が、水分含有食物を与えられたこれらの動物とは異なる
ことが説明される。
トである。
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本発明は、その意図的あるいは不可欠な特性から逸脱することなく、他の形式
で実施され得たり、他の方法で実行され得る。従って、本開示は、全ての点で例
示的でありかつ非限定的であり、発明の範囲は添付の請求の範囲によって示され
てると考えられるべきである。また、意味および等価の範囲内の全ての変化が、
本発明中に含まれることが意図される。
細書中で参考として援用される。
開始物質に従って実施可能である。それにも関わらず、出願人は、1995年8月9
日に以下の寄託をアメリカンタイプカルチャーコレクション、12301 Parklawn D
rive,Rockville,MD,20852-1178,U.S.A.に特許手続上の微生物の寄託の国際的承
認に関するブダペスト条約の規定に従って行った:プラスミドpETH14保有E. col
i H14、受託番号第69880号;プラスミドpETM9保有E.coli M9;受託番号第69879
号。
配列番号:1
配列の長さ:2793塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(genomic)
他の情報:マウスob cDNA
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:マウス
配列の特徴
特徴を表す記号:CDS
存在位置:57..560
配列:
GGATCCCTGCTCCAGCAGCT GCAAGGTGCA AGAAGAAGAA GATCCCAGGGAGGAAA 56
ATG TGC TGG AGACCC CTG TGT CGG TTC CTG TGG CTT TGG TCC TAT CTG 104
Met Cys Trp ArgPro Leu Cys Arg Phe Leu Trp Leu Trp Ser Tyr Leu
1 5 10 15
TCT TAT GTT CAAGCA GTG CCT ATC CAG AAA GTC CAG GAT GAC ACC AAA 152
Ser Tyr Val Gln Ala Val Pro Ile Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys
20 25 30
ACC CTC ATC AAG ACC ATT GTC ACC AGG ATC AAT GAC ATT TCA CACACG 200
Thr Leu Ile LysThr Ile Val Thr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr
35 40 45
CAG TCG GTA TCCGCC AAG CAG AGG GTC ACT GGC TTG GAC TTC ATT CCT 248
Gln Ser Val SerAla Lys Gln Arg Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro
50 55 60
GGG CTT CAC CCCATT CTG AGT TTG TCC AAG ATG GAC CAG ACT CTG GCA 296
Gly Leu His ProIle Leu Ser Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala
65 70 75 80
GTC TAT CAA CAGGTC CTC ACC AGC CTG CCT TCC CAA AAT GTG CTG CAG 344
Val Tyr Gln GlnVal Leu Thr Ser Leu Pro Ser Gln Asn Val Leu Gln
85 90 95
ATA GCC AAT GACCTG GAG AAT CTC CGA GAC CTC CTC CAT CTG CTG GCC 392
Ile Ala Asn AspLeu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Leu Leu Ala
100 105 110
TTC TCC AAG AGCTGC TCC CTG CCT CAG ACC AGT GGC CTG CAG AAG CCA 440
Phe Ser Lys SerCys Ser Leu Pro Gln Thr Ser Gly Leu Gln Lys Pro
115 120 125
GAG AGC CTG GATGGC GTC CTG GAA GCC TCA CTC TAC TCC ACA GAG GTG 488
Glu Ser Leu Asp Gly Val Leu Glu Ala Ser Leu Tyr Ser Thr Glu Val
130 135 140
GTG GCT TTG AGC AGG CTG CAG GGC TCT CTG CAG GAC ATT CTT CAACAG 536
Val Ala Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Ile Leu Gln Gln
145 150 155 160
TTG GAT GTT AGC CCT GAA TGC TGA AGTTTCAAAG GCCACCAGGCTCCCAAGA 588
Leu Asp Val Ser Pro Glu Cys *
165
ATCATGTAGA GGGAAGAAAC CTTGGCTTCC AGGGGTCTTC AGGAGAAGAGAGCCATGTGC 648
ACACATCCAT CATTCATTTC TCTCCCTCCT GTAGACCACC CATCCAAAGGCATGACTCCA 708
CAATGCTTGA CTCAAGTTAT CCACACAACT TCATGAGCAC AAGGAGGGGCCAGCCTGCAG 768
AGGGGACTCT CACCTAGTTC TTCAGCAAGT AGAGATAAGA GCCATCCCATCCCCTCCATG 828
TCCCACCTGC TCCGGGTACA TGTTCCTCCG TGGGTACACG CTTCGCTGCGGCCCAGGAGA 888
GGTGAGGTAG GGATGGGTAG AGCCTTTGGG CTGTCTCAGA GTCTTTGGGAGCACCGTGAA 948
GGCTGCATCC ACACACAGCT GGAAACTCCC AAGCAGCACA CGATGGAAGCACTTATTTAT 1008
TTATTCTGCA TTCTATTTTG GATGGATCTG AAGCAAGGCA TCAGCTTTTTCAGGCTTTGG 1068
GGGTCAGCCA GGATGAGGAA GGCTCCTGGG GTGCTGCTTT CAATCCTATTGATGGGTCTG 1128
CCCGAGGCAA ACCTAATTTT TGAGTGACTG GAAGGAAGGT TGGGATCTTCCAAACAAGAG 1188
TCTATGCAGG TAGCGCTCAA GATTGACCTC TGGTGACTGG TTTTGTTTCTATTGTGACTG 1248
ACTCTATCCA AACACGTTTG CAGCGGCATT GCCGGGAGCA TAGGCTAGGTTATTATCAAA 1308
AGCAGATGAA TTTTGTCAAG TGTAATATGT ATCTATGTGC ACCTGAGGGTAGAGGATGTG 1368
TTAGAGGGAG GGTGAAGGAT CCGGAAGTGT TCTCTGAATT ACATATGTGTGGTAGGCTTT 1428
TCTGAAAGGG TGAGGCATTT TCTTACCTCT GTGGCCACAT AGTGTGGCTTTGTGAAAAGG 1488
ACAAAGGAGT TGACTCTTTC CGGAACATTT GGAGTGTACC AGGCACCCTTGGAGGGGCTA 1548
AAGCTACAGG CCTTTTGTTG GCATATTGCT GAGCTCAGGG AGTGAGGGCCCCACATTTGA 1608
GACAGTGAGC CCCAAGAAAA GGGTCCCTGG TGTAGATCTC CAAGGTTGTCCAGGGTTGAT 1668
CTCACAATGC GTTTCTTAAG CAGGTAGACG TTTGCATGCC AATATGTGGTTCTCATCTGA 1728
TTGGTTCATC CAAAGTAGAA CCCTGTCTCC CACCCATTCT GTGGGGAGTTTTGTTCCAGT 1788
GGGAATGAGA AATCACTTAG CAGATGGTCC TGAGCCCTGG GCCAGCACTGCTGAGGAAGT 1848
GCCAGGGCCC CAGGCCAGGC TGCCAGAATT GCCCTTCGGG CTGGAGGATGAACAAAGGGG 1908
CTTGGGTTTT TCCATCACCC CTGCACCCTA TGTCACCATC AAACTGGGGGGCAGATCAGT 1968
GAGAGGACAC TTGATGGAAA GCAATACACT TTAAGACTGA GCACAGTTTCGTGCTCAGCT 2028
CTGTCTGGTG CTGTGAGCTA GAGAAGCTCA CCACATACAT ATAAAAATCAGAGGCTCATG 2088
TCCCTGTGGT TAGACCCTAC TCGCGGCGGT GTACTCCACC ACAGCAGCACCGCACCGCTG 2148
GAAGTACAGT GCTGTCTTCA ACAGGTGTGA AAGAACCTGA GCTGAGGGTGACAGTGCCCA 2208
GGGGAACCCT GCTTGCAGTC TATTGCATTT ACATACCGCA TTTCAGGGCACATTAGCATC 2268
CACTCCTATG GTAGCACACT GTTGACAATA GGACAAGGGA TAGGGGTTGACTATCCCTTA 2328
TCCAAAATGC TTGGGACTAG AAGAGTTTTG GATTTTAGAG TCTTTTCAGGCATAGGTATA 2388
TTTGAGTATA TATAAAATGA GATATCTTGG GGATGGGGCC CAAGTATAAACATGAAGTTC 2448
ATTTATATTT CATAATACCG TATAGACACT GCTTGAAGTG TAGTTTTATACAGTGTTTTA 2508
AATAACGTTG TATGCATGAA AGACGTTTTT ACAGCATGAA CCTGTCTACTCATGCCAGCA 2568
CTCAAAAACC TTGGGGTTTT GGAGCAGTTT GGATCTTGGG TTTTCTGTTAAGAGATGGTT 2628
AGCTTATACC TAAAACCATA ATGGCAAACA GGCTGCAGGA CCAGACTGGATCCTCAGCCC 2688
TGAAGTGTGC CCTTCCAGCC AGGTCATACC CTGTGGAGGT GAGCGGGATCAGGTTTTGTG 2748
GTGCTAAGAG AGGAGTTGGA GGTAGATTTT GGAGGATCTGAGGGC 2793
配列番号:2
配列の長さ:167アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報:マウスobポリペプチド
配列:
Met Cys Trp ArgPro Leu Cys Arg Phe Leu Trp Leu Trp Ser Tyr Leu
1 5 10 15
Ser Tyr Val Gln Ala Val Pro Ile Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys
20 25 30
Thr Leu Ile LysThr Ile Val Thr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr
35 40 45
Gln Ser Val SerAla Lys Gln Arg Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro
50 55 60
Gly Leu His ProIle Leu Ser Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala
65 70 75 80
Val Tyr Gln GlnVal Leu Thr Ser Leu Pro Ser Gln Asn Val Leu Gln
85 90 95
Ile Ala Asn AspLeu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Leu Leu Ala
100 105 110
Phe Ser Lys SerCys Ser Leu Pro Gln Thr Ser Gly Leu Gln Lys Pro
115 120 125
Glu Ser Leu Asp Gly Val Leu Glu Ala Ser Leu Tyr Ser Thr Glu Val
130 135 140
Val Ala Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Ile Leu Gln Gln
145 150 155 160
Leu Asp Val Ser Pro Glu Cys
165
配列番号:3
配列の長さ:700塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:cDNA
他の情報: ヒトob cDNAここでNは任意のヌクレオチドを表す
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列の特徴
特徴を表す記号:CDS
存在位置:46..546
配列:
NNNGNNGTTGCAAGGCCCAA GAAGCCCANN NTCCTGGGAA GGAAA ATG CATTGG 54
MetHis Trp
1
GGA ACC CTG TGCGGA TTC TTG TGG CTT TGG CCC TAT CTT TTC TAT GTC 102
Gly Thr Leu CysGly Phe Leu Trp Leu Trp Pro Tyr Leu Phe Tyr Val
5 10 15
CAA GCT GTG CCCATC CAA AAA GTC CAA GAT GAC ACC AAA ACC CTC ATC 150
Gln Ala Val ProIle Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys Thr Leu Ile
20 25 30 35
AAG ACA ATT GTCACC AGG ATC AAT GAC ATT TCA CAC ACG CAG TCA GTC 198
Lys Thr Ile ValThr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr Gln Ser Val
40 45 50
TCC TCC AAA CAGAAA GTC ACC GGT TTG GAC TTC ATT CCT GGG CTC CAC 246
Ser Ser Lys GlnLys Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro Gly Leu His
55 60 65
CCC ATC CTG ACCTTA TCC AAG ATG GAC CAG ACA CTG GCA GTC TAC CAA 294
Pro Ile Leu Thr Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val Tyr Gln
70 75 80
CAG ATC CTC ACC AGT ATG CCT TCC AGA AAC GTG ATC CAA ATA TCCAAC 342
Gln Ile Leu Thr Ser Met Pro Ser Arg Asn Val Ile Gln Ile Ser Asn
85 90 95
GAC CTG GAG AAC CTC CGG GAT CTT CTT CAC GTG CTG GCC TTC TCTAAG 390
Asp Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Val Leu Ala Phe Ser Lys
100 105 110 115
AGC TGC CAC TTG CCC TGG GCC AGT GGC CTG GAG ACC TTG GAC AGCCTG 438
Ser Cys His Leu Pro Trp Ala Ser Gly Leu Glu Thr Leu Asp Ser Leu
120 125 130
GGG GGT GTC CTG GAA GCT TCA GGC TAC TCC ACA GAG GTG GTG GCCCTG 486
Gly Gly Val Leu Glu Ala Ser Gly Tyr Ser Thr Glu Val Val Ala Leu
135 140 145
AGC AGG CTG CAG GGG TCT CTG CAG GAC ATG CTG TGG CAG CTG GACCTC 534
Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Met Leu Trp Gln Leu Asp Leu
150 155 160
AGC CCT GGG TGC TGAGGCCTT GAAGGTCACT CTTCCTGCAAGGACTNACGT 585
Ser Pro GlyCys
165
TAAGGGAAGG AACTCTGGTT TCCAGGTATC TCCAGGATTG AAGAGCATTG CATGGACACC 645
CCTTATCCAG GACTCTGTCA ATTTCCCTGA CTCCTCTAAG CCACTCTTCCAAAGG 700
配列番号:4
配列の長さ:167アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報: ヒトobポリペプチド
起源:ヒト
配列:
Met His Trp GlyThr Leu Cys Gly Phe Leu Trp Leu Trp Pro Tyr Leu
1 5 10 15
Phe Tyr Val GlnAla Val Pro Ile Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys
20 25 30
Thr Leu Ile LysThr Ile Val Thr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr
35 40 45
Gln Ser Val Ser Ser Lys Gln Lys Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro
50 55 60
Gly Leu His Pro Ile Leu Thr Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala
65 70 75 80
Val Tyr Gln Gln Ile Leu Thr Ser Met Pro Ser Arg Asn Val Ile Gln
85 90 95
Ile Ser Asn Asp Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Val Leu Ala
100 105 110
Phe Ser Lys Ser Cys His Leu Pro Trp Ala Ser Gly Leu Glu Thr Leu
115 120 125
Asp Ser Leu Gly Gly Val Leu Glu Ala Ser Gly Tyr Ser Thr Glu Val
130 135 140
Val Ala Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Met Leu Trp Gln
145 150 155 160
Leu Asp Leu Ser Pro Gly Cys
165
配列番号:5
配列の長さ:166アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報:49位でGlnを欠くマウスobポリペプチド
起源:
生物名:マウス
配列:
Met Cys Trp ArgPro Leu Cys Arg Phe Leu Trp Leu Trp Ser Tyr Leu
1 5 10 15
Ser Tyr Val Gln Ala Val Pro Ile Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys
20 25 30
Thr Leu Ile LysThr Ile Val Thr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr
35 40 45
Ser Val Ser AlaLys Gln Arg Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro Gly
50 55 60
Leu His Pro IleLeu Ser Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val
65 70 75 80
Tyr Gln Gln ValLeu Thr Ser Leu Pro Ser Gln Asn Val Leu Gln Ile
85 90 95
Ala Asn Asp LeuGlu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Leu Leu Ala Phe
100 105 110
Ser Lys Ser CysSer Leu Pro Gln Thr Ser Gly Leu Gln Lys Pro Glu
115 120 125
Ser Leu Asp Gly Val Leu Glu Ala Ser Leu Tyr Ser Thr Glu Val Val
130 135 140
Ala Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Ile Leu Gln Gln Leu
145 150 155 160
Asp Val Ser Pro Glu Cys
165
配列番号:6
配列の長さ:166アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報:49位でGlnを欠くヒトobポリペプチド
起源:
生物名:ヒト
配列:
Met His Trp GlyThr Leu Cys Gly Phe Leu Trp Leu Trp Pro Tyr Leu
1 5 10 15
Phe Tyr Val GlnAla Val Pro Ile Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys
20 25 30
Thr Leu Ile LysThr Ile Val Thr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr
35 40 45
Ser Val Ser Ser Lys Gln Lys Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro Gly
50 55 60
Leu His Pro Ile Leu Thr Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val
65 70 75 80
Tyr Gln Gln Ile Leu Thr Ser Met Pro Ser Arg Asn Val Ile Gln Ile
85 90 95
Ser Asn Asp Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Val Leu Ala Phe
100 105 110
Ser Lys Ser Cys His Leu Pro Trp Ala Ser Gly Leu Glu Thr Leu Asp
115 120 125
Ser Leu Gly Gly Val Leu Glu Ala Ser Gly Tyr Ser Thr Glu Val Val
130 135 140
Ala Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Met Leu Trp Gln Leu
145 150 155 160
Asp Leu Ser Pro Gly Cys
165
配列番号:7
配列の長さ:175塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(genomic)
他の情報:エクソン2G7
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列:
GTGCAAGAAGAAGAAGATCC CAGGGCAGGA AAATGTGCTG GAGACCCCTG TGTCGGGTCC 60
NGTGGNTTTGGTCCTATCTG TCTTATGTNC AAGCAGTGCC TATCCAGAAA GTCCAGGATG 120
ACACCAAAAGCCTCATCAAG ACCATTGTCA NCAGGATCAC TGANATTTCACACACG 176
配列番号:8
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:エクソン2G7に対するPCR 5 プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列:
CCAGGGCAGGAAAATGTG 18
配列番号:9
配列の長さ:22塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:エクソン2G7に対するPCR 3プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:YES
配列:
CATCCTGGACTTTCTGGATAGG 22
配列番号:10
配列の長さ:23アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:ペプチド
他の情報:推定のN末端シグナルペプチド
配列
Met Cys Trp ArgPro Leu Cys Arg Phe Leu Trp Leu Trp Ser Tyr Leu
1 5 10 15
Ser Tyr Val GlnAla Val Pro
20
配列番号:11
配列の長さ:287塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:環状
配列の種類:DNA(plasmid)
他の情報:発現ベクターpET-15b
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列の特徴
特徴を表す記号:T7プロモーター
存在位置:20..37
配列の特徴
特徴を表す記号:lacオペレーター
存在位置:39..64
配列の特徴
特徴を表す記号:CDS
存在位置:108..243
配列の特徴
特徴を表す記号:His-Tag
存在位置:123..137
配列の特徴
特徴を表す記号:トロンビン切断部位
存在位置:184..196
配列
AGATCTCGATCCCGCGAAAT TAATACGACT CACTATAGGG GAATTGTGAG CGGATAACAA 60
TTCCCCTCTACAAATAATTT TGTTTAACTT TAAGAAGGAG ATATACC ATG GGCAGC 116
Met Gly Ser
1
AGC CAT CAT CATCAT CAT CAC AGC AGC GGC CTG GTG CCG CGC GGC AGC 164
Ser His His HisHis His His Ser Ser Gly Leu Val Pro Arg Gly Ser
5 10 15
CAT ATG CTC GAGGAT CCC GCT GCT AAC AAA GCC CGA AAG GAA GCT GAG 212
His Met Leu Glu Asp Pro Ala Ala Asn Lys Ala Arg Lys Glu Ala Glu
20 25 30 35
TTG GCT GCT GCC ACC GCT GAG CAA TAA CTA G CATAACCCCTTGGGGCCTCT 263
Leu Ala Ala Ala Thr Ala Glu Gln *
40
AAACGGGTCT TGAGGGGTTTTTTG 287
配列番号:12
配列の長さ:43アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
配列
Met Gly Ser SerHis His His His His His Ser Ser Gly Leu Val Pro
1 5 10 15
Arg Gly Ser His Met Leu Glu Asp Pro Ala Ala Asn Lys Ala Arg Lys
20 25 30
Glu Ala Glu Leu Ala Ala Ala Thr Ala Glu Gln
35 40
配列番号:13
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マウス5プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列
CTTATGTTCATATGGTGCCG ATCCAGAAAGTC 32
配列番号:14
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マウス3プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:Yes
配列
TCCCTCTACATATGTCTTGG GAGCCTGGTGGC 32
配列番号:15
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: ヒト5プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列
TCTATGTCCATATGGTGCCG ATCCAAAAAGTC 32
配列番号:16
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: ヒト3プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:Yes
配列
TTCCTTCCCATATGGTACTC CTTGCAGGAAGA 32
配列番号:17
配列の長さ:11塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:cDNA
他の情報:obにおけるスプライスアクセプター部位
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列の特徴
特徴を表す記号:Splice acceptor site
配列
AGCAGTCGGTA 11
配列番号:18
配列の長さ:16アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:不明
配列の種類:ペプチド
他の情報: obペプチドフラグメント
フラグメント型:中間部フラグメント
起源:
生物名:マウス
配列
Val Pro Ile GlnLys Val Gln Asp Asp Thr Lys Thr Leu Ile Lys Thr
1 5 10 15
配列番号:19
配列の長さ:15アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:不明
配列の種類:ペプチド
他の情報: obペプチドフラグメント
フラグメント型:中間部フラグメント
起源:
生物名:マウス
配列
Leu His Pro IleLeu Ser Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala
1 5 10 15
配列番号:20
配列の長さ:19アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:不明
配列の種類:ペプチド
他の情報: obペプチドフラグメント
フラグメント型:中間部フラグメント
起源:
生物名:マウス
配列
Ser Lys Ser CysSer Leu Pro Gln Thr Ser Gly Leu Gln Lys Pro Glu
1 5 10 15
Ser Leu Asp
配列番号:21
配列の長さ:20アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:不明
配列の種類:ペプチド
他の情報: obペプチドフラグメント
フラグメント型:カルボキシル末端
起源:
生物名:マウス
配列
Ser Arg Leu GlnGly Ser Leu Gln Asp Ile Leu Gln Gln Leu Asp Val
1 5 10 15
Ser Pro Glu Cys
20
配列番号:22
配列の長さ:414塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(genomic)
他の情報:第1エクソンの非コード配列上流を含むヒトob遺伝子の一部分、第
1エクソンのコード配列、および第1イントロンの5領域
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列の特徴
特徴を表す記号:CDS
存在位置:38..181
配列の特徴
特徴を表す記号:第1イントロンの5領域
存在位置:182..414
配列の特徴
特徴を表す記号:HOB 1gF DNAプライマーが生成されたヒトob遺伝子の5非コー
ド配列
存在位置:11..28
配列の特徴
特徴を表す記号:HOB 1gRプライマーが生成されたヒトob遺伝子のイントロン
の配列
存在位置:241..260
配列
GGTTGCAAGGCCCAAGAAGC CCATCCTGGG AAGGAAA ATG CAT TGG GGA ACCCTG 55
Met His Trp Gly Thr Leu
1 5
TGC GGA TTC TTGTGG CTT TGG CCC TAT CTT TTC TAT GTC CAA GCT GTG 103
Cys Gly Phe LeuTrp Leu Trp Pro Tyr Leu Phe Tyr Val Gln Ala Val
10 15 20
CCC ATC CAA AAAGTC CAA GAT GAC ACC AAA ACC CTC ATC AAG ACA ATT 151
Pro Ile Gln LysVal Gln Asp Asp Thr Lys Thr Leu Ile Lys Thr Ile
25 30 35
GTC ACC AGG ATCAAT GAC ATT TCA CAC ACG GTAAGGAGAGTATGCGGGGA 201
Val Thr Arg IleAsn Asp Ile Ser HisThr
40 45
CAAAGTAGAACTGCAGCCAG CCCAGCACTG GCTCCTAGTG GCACTGGACC CAGATAGTCC 261
AAGAAACATTTATTGAACGC CTCCTGAATG CCAGGCACCT ACTGGAAGCT GAGAAGGATT 321
TTGGATAGCACAGGGCTCCA CTCTTTCTGG TTGTTTCTTN TGGCCCCCTC TGCCTGCTGA 381
GATNCCAGGGGTTAGNGGTT CTTAATTCCTAAA 414
配列番号:23
配列の長さ:48アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報:第1エクソンによりコードされるヒトobタンパク質のN末端部分
配列
Met His Trp GlyThr Leu Cys Gly Phe Leu Trp Leu Trp Pro Tyr Leu
1 5 10 15
Phe Tyr Val GlnAla Val Pro Ile Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys
20 25 30
Thr Leu Ile LysThr Ile Val Thr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr
35 40 45
配列番号:24
配列の長さ:801塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(genomic)
他の情報:第1イントロンの3領域、第2エクソンのコード配列、および3非コ
ード配列を含むヒトob遺伝子の一部分
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列の特徴
特徴を表す記号:CDS
存在位置:291..648
配列の特徴
特徴を表す記号:第1イントロンの3
存在位置:1..290
配列の特徴
特徴を表す記号:HOB 2gFプライマーが生成されたヒトob遺伝子のイントロン
の配列
存在位置:250..269
配列の特徴
特徴を表す記号:HOB 2gR DNAプライマーが生成されたヒトob遺伝子の3非コー
ド配列
存在位置:707..728
配列
CTGGTTCTTTCAGGAAGAGG CCATGTAAGA GAAAGGAATT GACCTAGGGA AAATTGGCCT 60
GGGAAGTGGAGGGAACGGAT GGTGTGGGAA AAGCAGGAAT CTCGGAGACC AGCTTAGAGG 120
CTTGGCAGTCACCTGGGTGC AGGANACAAG GGCCTGAGCC AAAGTGGTGA GGGAGGGTGG 180
AAGGAGACAGCCCAGAGAAT GACCCTCCAT GCCCACGGGG AAGGCAGAGG GCTCTGAGAG 240
CGATTCCTCCCACATGCTGA GCACTTGTTC TCCCTCTTCC TCCTNCATAG CAGTCA 296
Gln Ser
1
GTC TCC TCC AAACAG AAA GTC ACC GGT TTG GAC TTC ATT CCT GGG CTC 344
Val Ser Ser LysGln Lys Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro Gly Leu
5 10 15
CAC CCC ATC CTGACC TTA TCC AAG ATG GAC CAG ACA CTG GCA GTC TAC 392
His Pro Ile LeuThr Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val Tyr
20 25 30
CAA CAG ATC CTCACC AGT ATG CCT TCC AGA AAC GTG ATC CAA ATA TCC 440
Gln Gln Ile LeuThr Ser Met Pro Ser Arg Asn Val Ile Gln Ile Ser
35 40 45 50
AAC GAC CTG GAGAAC CTC CGG GAT CTT CTT CAC GTG CTG GCC TTC TCT 488
Asn Asp Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Val Leu Ala Phe Ser
55 60 65
AAG AGC TGC CAC TTG CCC TGG GCC AGT GGC CTG GAG ACC TTG GACAGC 536
Lys Ser Cys His Leu Pro Trp Ala Ser Gly Leu Glu Thr Leu Asp Ser
70 75 80
CTG GGG GGT GTC CTG GAA GCT TCA GGC TAC TCC ACA GAG GTG GTGGCC 584
Leu Gly Gly Val Leu Glu Ala Ser Gly Tyr Ser Thr Glu Val Val Ala
85 90 95
CTG AGC AGG CTG CAG GGG TCT CTG CAG GAC ATG CTG TGG CAG CTGGAC 632
Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Met Leu Trp Gln Leu Asp
100 105 110
CTC AGC CCT GGG TGC T GAGGCCTTGA AGGTCACTCT TCCTGCAAGGACTACGTTAA 688
Leu Ser Pro GlyCys
115
GGGAAGGAAC TCTGGCTTTC CAGGTATCTC CAGGATTGAA GAGCATTGCATGGACACCCC 748
TTATCCAGGA CTCTGTCAAT TTCCCTGACT CCTCTAAGCC ACTCTTCCAAAGG 801
配列番号:25
配列の長さ:119アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報:第2エクソンによりコードされるヒトobタンパク質のC末端部分
配列
Gln Ser Val Ser Ser Lys Gln Lys Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro
1 5 10 15
Gly Leu His Pro Ile Leu Thr Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala
20 25 30
Val Tyr Gln Gln Ile Leu Thr Ser Met Pro Ser Arg Asn Val Ile Gln
35 40 45
Ile Ser Asn Asp Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Val Leu Ala
50 55 60
Phe Ser Lys Ser Cys His Leu Pro Trp Ala Ser Gly Leu Glu Thr Leu
65 70 75 80
Asp Ser Leu Gly Gly Val Leu Glu Ala Ser Gly Tyr Ser Thr Glu Val
85 90 95
Val Ala Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Met Leu Trp Gln
100 105 110
Leu Asp Leu Ser Pro Gly Cys
115
配列番号:26
配列の長さ:8アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:不明
配列の種類:ペプチド
フラグメント型:中間部フラグメント
起源:
生物名:pichia酵母
配列
Leu Glu Lys Arg Glu Ala Glu Ala
1 5
配列番号:27
配列の長さ:4アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:不明
配列の種類:ペプチド
フラグメント型:中間部フラグメント
起源:
生物名:pichia酵母
配列
Glu Ala Glu Ala
1
配列番号:28
配列の長さ:4アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:不明
配列の種類:ペプチド
フラグメント型:中間部フラグメント
起源:
生物名:pichia酵母
配列
Leu Glu Lys Arg
1
配列番号:29
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:ヒトob遺伝子の5非コード配列から生成されたHOB 1gF DNAプライ
マー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列
CCCAAGAAGCCCATCCTG 18
配列番号:30
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:ヒトob遺伝子の第1イントロンの配列から生成されたHOB1gR DNA
プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:YES
配列
GACTATCTGGGTCCAGTGCC 20
配列番号:31
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:ヒトob遺伝子の第1イントロンの配列から生成されたHOB2gF DNA
プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列
CCACATGCTGAGCACTTGTT 20
配列番号:32
配列の長さ:22塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:ヒトob遺伝子の3非コード配列から生成されたHOB 2gR DNAプライ
マー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:YES
配列
CTTCAATCCTGGAGATACCTGG 22
配列番号:33
配列の長さ:51塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:環状
配列の種類:DNA
他の情報:pPIC.9 クローニング部位
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列
CTCGAGAAAA GAGAGGCTGAAGCTTACGTA GAATTCCCTA GGCCGGCCGGG 51
配列番号:34
配列の長さ:40塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:ヒトob cDNA 配列を増幅するためのPCR 5プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列
GTATCTCTCGAGAAAAGAGT GCCCATCCAAAAAGTCCAAG 40
配列番号:35
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:ヒトob cDNA 配列を増幅するためのPCR 3プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:YES
配列
GCGCGAATTCTCAGCACCCA GGGCTGAGGTC 31
配列番号:36
配列の長さ:40塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マウスob cDNA配列を増幅するためのPCR 5プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
配列
GTATCTCTCGAGAAAAGAGT GCCTATCCAGAAAGTCCAGG 40
配列番号:37
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マウスob cDNA 配列を増幅するためのPCR 3プライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:YES
配列
GCGCGAATTCTCAGCATTCA GGGCTAACATC 31
配列番号:38
配列の長さ:4アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報:トロンビン切断後の再生マウスob タンパク質のN末端におけるテト
ラペプチド
起源:
生物名:マウス
配列
Gly Ser His Met
1
配列番号:39
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1734
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CAAGACAAATGAGATAAGG 19
配列番号:40
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1734
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AGAGTTACAGCTTTACAG 18
配列番号:41
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS494
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CTAAACACCTTTCCATTCC 19
配列番号:42
配列の長さ:22塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS494
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TTATATTCAC TTTTCCCCTCTC 22
配列番号:43
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS883
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TGCAGTAAGCTGTGATTGAG 20
配列番号:44
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS883
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GTGCAGCTTTAATTGTGAGC 20
配列番号:45
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2359
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AGTGTTGTGTTTCTCCTG 18
配列番号:46
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2359
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AAAGGGGATGTGATAAGTG 19
配列番号:47
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2336
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GGTGTTACGTTTAGTTAC 18
配列番号:48
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2336
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GGAATAATGAGAGAAGATTG 20
配列番号:49
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1218
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GCTCAACTGACAGAAAAC 18
配列番号:50
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1218
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GACTATGTAAAAGAAATGCC 20
配列番号:51
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1402
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AAAGGGCTTCTAATCTAC 18
配列番号:52
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1402
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CCTTCCAACTTCTTTGAC 18
配列番号:53
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS999
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TAAACCCCCTTTCTGTTC 18
配列番号:54
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS999
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TTGCATAATAGTCACACCC 19
配列番号:55
配列の長さ:22塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1751
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CCAAAATCAGAATTGTCAGAAG 22
配列番号:56
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1751
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源
生物名:ヒト
配列
AAACCGAAGTTCAGATACAG 20
配列番号:57
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1174
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AATATCTGACATTGGCAC 18
配列番号:58
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1174
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TTAGACCTGAGAAAAGAG 18
配列番号:59
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2061
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GTTGCACAAT ACAAAATCC 19
配列番号:60
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2061
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CTTCCATTAGTGTCTTATAG 20
配列番号:61
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2588
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
ATCACTACACACCTAATC 18
配列番号:62
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2588
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CCATTCTACATTTCCACC 18
配列番号:63
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS808
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GGCTGTGTGAGCAAGATCCTAGGA 24
配列番号:64
配列の長さ:23塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS808
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TTGCCAGGCAAAGAGGGCTGGAC 23
配列番号:65
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1392
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CTCAGGTATGTCTTTATC 18
配列番号:66
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1392
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TGTCTCTGCATTCTTTTC 18
配列番号:67
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1148
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GACACATACAAACACAAG 18
配列番号:68
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1148
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
ATTGAGTTGAGTGTAGTAG 19
配列番号:69
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1529
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CAGGGATTTCTAATTGTC 18
配列番号:70
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS1529
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AAAAGATGGA GGCTTTTG 18
配列番号:71
配列の長さ:21塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2619
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CGTTAAGGGAAGGAACTCTGG 21
配列番号:72
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2619
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TGGCTTAGAGGAGTCAGGGA 20
配列番号:73
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS404
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
ACCAGGGTCAATACAAAG 18
配列番号:74
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS404
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TAATGTGTCCTTCTTGCC 18
配列番号:75
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2367
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CAATCCTGGCTTCATTTG 18
配列番号:76
配列の長さ:18塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報: 配列タグ部位に特異的なPCRプライマー sWSS2367
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AAGGTGGGTAGGATGCTA 18
配列番号:77
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーUT528
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TGCAGTAAGCTGTGATTGAG 20
配列番号:78
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーUT528
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GTGCAGCTTTAATTGTGAGC 20
配列番号:79
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFMa065zg9
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AGCTTCAAGACTTTNAGCCT 20
配列番号:80
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFMa065zg9
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GGTCAGCAGCACTGTGATT 19
配列番号:81
配列の長さ:19塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFMa125wh1
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TCACCTTGAGATTCCATCC 19
配列番号:82
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFMa125wh1
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AACACCGTGGTCTTATCAAA 20
配列番号:83
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM309yf10
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CATCCAAGTTGGCAGTTTTT 20
配列番号:84
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM309yf10
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AGATGCTGAA TTCCCAGACA 20
配列番号:85
配列の長さ:16塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM218xf10
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TGGGCAACACAGCAAA 16
配列番号:86
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM218xf10
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TGCAGTTAGTGCCAATGTCA 20
配列番号:87
配列の長さ:16塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM206xc1
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
CCAGGCCATGTGGAAC 16
配列番号:88
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM206xc1
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AGTTCTTGGCTTGCGTCAGT 20
配列番号:89
配列の長さ:16塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM199xh12
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
TCTGATTGCTGGCTGC 16
配列番号:90
配列の長さ:17塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFM199xh12
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GCGCGTGTGTATGTGAG 17
配列番号:91
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFMa345wc9
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
AGCTCTTGGCAAACTCACAT 20
配列番号:92
配列の長さ:20塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マーカーAFMa345wc9
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列
GCCTAAGGGAATGAGACACA 20
配列番号:93
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA(primer)
他の情報:マウスPax4遺伝子に対するプライマー
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:マウス
配列
GGGAGCCTTGTCCTGGGTACAAAG 24
配列番号:94
配列の長さ:491塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:cDNA
他の情報: 組換えマウスmet ob
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:マウス
配列の特徴
特徴を表す記号:CDS
存在位置:41..478
配列
TCTAGATTTGAGTTTTAACT TTTAGAAGGA GGAATAACAT ATG GTA CCG ATCCAG 55
Met Val Pro Ile Gln
1 5
AAA GTT CAG GACGAC ACC AAA ACC TTA ATT AAA ACG ATC GTT ACG CGT 103
Lys Val Gln AspAsp Thr Lys Thr Leu Ile Lys Thr Ile Val Thr Arg
10 15 20
ATC AAC GAC ATCAGT CAC ACC CAG TCG GTC TCC GCT AAA CAG CGT GTT 151
Ile Asn Asp Ile Ser His Thr Gln Ser Val Ser Ala Lys Gln Arg Val
25 30 35
ACC GGT CTG GAC TTC ATC CCG GGT CTG CAC CCG ATC CTA AGC TTGTCC 199
Thr Gly Leu AspPhe Ile Pro Gly Leu His Pro Ile Leu Ser Leu Ser
40 45 50
AAA ATG GAC CAGACC CTG GCT GTA TAC CAG CAG GTG TTA ACC TCC CTG 247
Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val Tyr Gln Gln Val Leu Thr Ser Leu
55 60 65
CCG TCC CAG AAC GTT CTT CAG ATC GCT AAC GAC CTC GAG AAC CTTCGC 295
Pro Ser Gln Asn Val Leu Gln Ile Ala Asn Asp Leu Glu Asn Leu Arg
70 75 80 85
GAC CTG CTG CAC CTG CTG GCA TTC TCC AAA TCC TGC TCC CTG CCGCAG 343
Asp Leu Leu His Leu Leu Ala Phe Ser Lys Ser Cys Ser Leu Pro Gln
90 95 100
ACC TCA GGT CTT CAG AAA CCG GAA TCC CTG GAC GGG GTC CTG GAAGCA 391
Thr Ser Gly Leu Gln Lys Pro Glu Ser Leu Asp Gly Val Leu Glu Ala
105 110 115
TCC CTG TAC AGC ACC GAA GTT GTT GCT CTG TCC CGT CTG CAG GGTTCC 439
Ser Leu Tyr Ser Thr Glu Val Val Ala Leu Ser Arg Leu Gln Gly Ser
120 125 130
CTT CAG GAC ATC CTT CAG CAG CTG GAC GTT TCT CCG GAA TGTTAATGGA 488
Leu Gln Asp Ile Leu Gln Gln Leu Asp Val Ser Pro GluCys
135 140 145
TCC 491
配列番号:95
配列の長さ:147アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報: 組換えマウスmet ob タンパク質
配列
Met Val Pro IleGln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys Thr Leu Ile Lys
1 5 10 15
Thr Ile Val ThrArg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr Gln Ser Val Ser
20 25 30
Ala Lys Gln ArgVal Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro Gly Leu His Pro
35 40 45
Ile Leu Ser LeuSer Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val Tyr Gln Gln
50 55 60
Val Leu Thr SerLeu Pro Ser Gln Asn Val Leu Gln Ile Ala Asn Asp
65 70 75 80
Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Leu Leu Ala Phe Ser Lys Ser
85 90 95
Cys Ser Leu Pro Gln Thr Ser Gly Leu Gln Lys Pro Glu Ser Leu Asp
100 105 110
Gly Val Leu Glu Ala Ser Leu Tyr Ser Thr Glu Val Val Ala Leu Ser
115 120 125
Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Ile Leu Gln Gln Leu Asp Val Ser
130 135 140
Pro Glu Cys
145
配列番号:96
配列の長さ:454塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:DNA
他の情報: 組換えヒトmet ob
ハイポセティカル:NO
アンチセンス:NO
起源:
生物名:ヒト
配列の特徴
特徴を表す記号:CDS
存在位置:4..444
配列
CAT ATG GTA CCGATC CAG AAA GTT CAG GAC GAC ACC AAA ACC TTAATT 48
Met Val Pro Ile Gln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys Thr Leu Ile
1 5 10 15
AAA ACG ATC GTTACG CGT ATC AAC GAC ATC AGT CAC ACC CAG TCGGTG 96
Lys Thr Ile ValThr Arg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr Gln Ser Val
20 25 30
AGC TCT AAA CAGCGT GTT ACA GGC CTG GAC TTC ATC CCG GGT CTG CAC 144
Ser Ser Lys GlnArg Val Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro Gly Leu His
35 40 45
CCG ATC CTG ACCTTG TCC AAA ATG GAC CAG ACC CTG GCT GTA TAC CAG 192
Pro Ile Leu Thr Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val Tyr Gln
50 55 60
CAG ATC TTA ACC TCC ATG CCG TCC CGT AAC GTT CTT CAG ATC TCTAAC 240
Gln Ile Leu Thr Ser Met Pro Ser Arg Asn Val Leu Gln Ile Ser Asn
65 70 75
GAC CTC GAG AAC CTT CGC GAC CTG CTG CAC GTG CTG GCA TTC TCCAAA 288
Asp Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Val Leu Ala Phe Ser Lys
80 85 90 95
TCC TGC CAC CTG CCA TGG GCT TCA GGT CTT GAG ACT CTG GAC TCTCTG 336
Ser Cys His Leu Pro Trp Ala Ser Gly Leu Glu Thr Leu Asp Ser Leu
100 105 110
GGC GGG GTC CTG GAA GCA TCC GGT TAC AGC ACC GAA GTT GTT GCTCTG 384
Gly Gly Val Leu Glu Ala Ser Gly Tyr Ser Thr Glu Val Val Ala Leu
115 120 125
TCC CGT CTG CAG GGT TCC CTT CAG GAC ATG CTT TGG CAG CTG GAC CTG 432
Ser Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Met Leu Trp Gln Leu Asp Leu
130 135 140
TCT CCG GGT TGT TAATGGATCC 454
Ser Pro GlyCys
145
配列番号:97
配列の長さ:147アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
他の情報: 組換えヒトmet ob タンパク質
配列
Met Val Pro IleGln Lys Val Gln Asp Asp Thr Lys Thr Leu Ile Lys
1 5 10 15
Thr Ile Val ThrArg Ile Asn Asp Ile Ser His Thr Gln Ser Val Ser
20 25 30
Ser Lys Gln ArgVal Thr Gly Leu Asp Phe Ile Pro Gly Leu His Pro
35 40 45
Ile Leu Thr Leu Ser Lys Met Asp Gln Thr Leu Ala Val Tyr Gln Gln
50 55 60
Ile Leu Thr Ser Met Pro Ser Arg Asn Val Leu Gln Ile Ser Asn Asp
65 70 75 80
Leu Glu Asn Leu Arg Asp Leu Leu His Val Leu Ala Phe Ser Lys Ser
85 90 95
Cys His Leu Pro Trp Ala Ser Gly Leu Glu Thr Leu Asp Ser Leu Gly
100 105 110
Gly Val Leu Glu Ala Ser Gly Tyr Ser Thr Glu Val Val Ala Leu Ser
115 120 125
Arg Leu Gln Gly Ser Leu Gln Asp Met Leu Trp Gln Leu Asp Leu Ser
130 135 140
Pro Gly Cys
145
配列番号:98
配列の長さ:21アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:ペプチド
フラグメント型:N末端フラグメント
配列
Met Gly Ser SerHis His His His His His Ser Ser Gly Leu Val Pro
1 5 10 15
Arg Gly Ser HisMet
20
配列番号:99
配列の長さ:20アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:ペプチド
フラグメント型:N末端His-タグ
配列
Met Gly Ser SerHis His His His His His Ser Ser Gly Leu Val Pro
1 5 10 15
Arg Gly Ser Pro
20
Claims (4)
- 動物の脂肪蓄積を減少させるための薬学的組成物であって、以下:
(a)配列番号2、4、5、または6のアミノ酸配列を含む、動物において体脂肪を減少させ得る肥満症OBポリペプチド、あるいは、体脂肪減少活性を有するそのアナログであって、ここで1または数個のアミノ酸残基が該アミノ酸配列において欠失、置換または挿入されている、アナログ;
(b)アミノ酸53、56、71、85、89、92、95、98、110、118、121、122、126、127、128、129、132、139、157、159、163、および166(配列番号4の番号付けに従う)からなる群から選択される1個以上のアミノ酸が別のアミノ酸と置換されている、(a)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(c)該置換が、配列番号2に記載のマウスOBポリペプチドの対応する位置の分岐アミノ酸で行われる、(b)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(d)配列番号2、4、5、または6に記載のOBポリペプチドアミノ酸配列全体と、83%以上のアミノ酸配列同一性を有する、(a)に記載のOBポリペプチドアナログ;ならびに、
(e)以下:
(i)1位から21位の残基が欠失されているポリペプチド:および
(ii)N末端において、21位でメチオニン、または18位から21位でグリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号38)、または1位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号98)、または14位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、または18位から21位でグルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号27)、または18位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列(配列番号28)、または2位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−プロリン配列(配列番号99)、または19位から21位でグリシン−セリン−プロリン配列を有する(i)のポリペプチド
、からなる群から選択される、(a)〜(d)のいずれかに記載のOBポリペプチド;
の群から選択されるOBポリペプチドと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、薬学的組成物。 - 個体の脂肪蓄積を減少させるための身体の外観を改善する美容組成物であって、以下:
(a)配列番号2、4、5、または6のアミノ酸配列を含む、動物において体脂肪を減少させ得る肥満症OBポリペプチド、あるいは、体脂肪減少活性を有するそのアナログであって、ここで1または数個のアミノ酸残基が該アミノ酸配列において欠失、置換または挿入されている、アナログ;
(b)アミノ酸53、56、71、85、89、92、95、98、110、118、121、122、126、127、128、129、132、139、157、159、163、および166(配列番号4の番号付けに従う)からなる群から選択される1個以上のアミノ酸が別のアミノ酸と置換されている、(a)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(c)該置換が、配列番号2に記載のマウスOBポリペプチドの対応する位置の分岐アミノ酸で行われる、(b)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(d)配列番号2、4、5、または6に記載のOBポリペプチドアミノ酸配列全体と、83%以上のアミノ酸配列同一性を有する、(a)に記載のOBポリペプチドアナログ;ならびに、
(e)以下:
(i)1位から21位の残基が欠失されているポリペプチド:および
(ii)N末端において、21位でメチオニン、または18位から21位でグリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号38)、または1位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号98)、または14位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、または18位から21位でグルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号27)、または18位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列(配列番号28)、または2位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−プロリン配列(配列番号99)、または19位から21位でグリシン−セリン−プロリン配列を有する(i)のポリペプチド
、からなる群から選択される、(a)〜(d)のいずれかに記載のOBポリペプチド;
の群から選択されるOBポリペプチドと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、美容組成物。 - 動物の脂肪蓄積を減少させるための医薬の製造のための、OBポリペプチドの使用であって、該OBポリペプチドは、以下:
(a)配列番号2、4、5、または6のアミノ酸配列を含む、動物において体脂肪を減少させ得る肥満症OBポリペプチド、あるいは、体脂肪減少活性を有するそのアナログであって、ここで1または数個のアミノ酸残基が該アミノ酸配列において欠失、置換または挿入されている、アナログ;
(b)アミノ酸53、56、71、85、89、92、95、98、110、118、121、122、126、127、128、129、132、139、157、159、163、および166(配列番号4の番号付けに従う)からなる群から選択される1個以上のアミノ酸が別のアミノ酸と置換されている、(a)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(c)該置換が、配列番号2に記載のマウスOBポリペプチドの対応する位置の分岐アミノ酸で行われる、(b)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(d)配列番号2、4、5、または6に記載のOBポリペプチドアミノ酸配列全体と、83%以上のアミノ酸配列同一性を有する、(a)に記載のOBポリペプチドアナログ;ならびに、
(e)以下:
(i)1位から21位の残基が欠失されているポリペプチド:および
(ii)N末端において、21位でメチオニン、または18位から21位でグリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号38)、または1位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号98)、または14位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、または18位から21位でグルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号27)、または18位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列(配列番号28)、または2位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−プロリン配列(配列番号99)、または19位から21位でグリシン−セリン−プロリン配列を有する(i)のポリペプチド
、からなる群から選択される、(a)〜(d)のいずれかに記載のOBポリペプチド;
の群から選択される、使用。 - 動物の脂肪蓄積を減少させるための薬学的組成物であって、以下:
(a)配列番号2、4、5、または6のアミノ酸配列を含む、動物において体脂肪を減少させ得る肥満症OBポリペプチド、あるいは、体重減少活性を有するそのアナログであって、ここで1または数個のアミノ酸残基が該アミノ酸配列において欠失、置換または挿入されている、アナログ;
(b)アミノ酸53、56、71、85、89、92、95、98、110、118、121、122、126、127、128、129、132、139、157、159、163、および166(配列番号4の番号付けに従う)からなる群から選択される1個以上のアミノ酸が別のアミノ酸と置換されている、(a)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(c)該置換が、配列番号2に記載のマウスOBポリペプチドの対応する位置の分岐アミノ酸で行われる、(b)に記載のヒトOBポリペプチドアナログ;
(d)配列番号2、4、5、または6に記載のOBポリペプチドアミノ酸配列全体と、83%以上のアミノ酸配列同一性を有する、(a)に記載のOBポリペプチドアナログ;ならびに、
(e)以下:
(i)1位から21位の残基が欠失されているポリペプチド:および
(ii)N末端において、21位でメチオニン、または18位から21位でグリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号38)、または1位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−ヒスチジン−メチオニン配列(配列番号98)、または14位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン−グルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号26)、または18位から21位でグルタミン酸−アラニン−グルタミン酸−アラニン配列(配列番号27)、または18位から21位でロイシン−グルタミン酸−リジン−アルギニン配列(配列番号28)、または2位から21位でメチオニン−グリシン−セリン−セリン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−ヒスチジン−セリン−セリン−グリシン−ロイシン−バリン−プロリン−アルギニン−グリシン−セリン−プロリン配列(配列番号99)、または19位から21位でグリシン−セリン−プロリン配列を有する(i)のポリペプチド
、からなる群から選択される、(a)〜(d)のいずれかに記載のOBポリペプチド;
の群から選択されるOBポリペプチドと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、薬学的組成物。
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