JP3980919B2 - Holding material for catalytic converter and method for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等の排気ガス浄化用触媒コンバーターに用いられる触媒担体の保持材に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、周知の如く、そのエンジンの排気ガス中に含まれる一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物等の有害成分を除去するために、排気ガス浄化用触媒コンバーターが積載されている。このような触媒コンバーターは、一般に、図3に断面図にて示されるように、筒状に形成され触媒担体1と、触媒担体1を収容する金属製のケーシング2と、触媒担体1に装着されて触媒担体1とケーシング2との間隙に介装される保持材3とから構成されている。
【0003】
触媒担体1としては、例えばコージェライト等からなる円筒状のハニカム状成形体に貴金属触媒等が担持されたものが一般的であるため、触媒担体1とケーシング2との間隙に介装される保持材3には、自動車の走行中に振動等によって触媒担体1がケーシング2に衝突して破損しないように触媒担体1を安全に保持する機能と、触媒担体1とケーシング2との間隙から未浄化の排気ガスが漏れないようにシールする機能とを兼ね備えることが必要とされている。そこで、現在では、アルミナ繊維やムライト繊維、あるいはその他のセラミック繊維等の無機繊維をバインダーを用いて所定厚さに集成して適度の弾性を持たせた、所謂「マット型」の保持材が広く使用されている。
【0004】
しかし、このマット型保持材は、触媒コンバーターの作製に際して、触媒担体1に巻付け、テープや不織布等で巻装状態を保持する作業、更にはケーシング2に圧入する作業等が必要なことことから、触媒担体1の外周とケーシング2の内周の形状に合わせて無機繊維を円筒状に成形した、所謂「モールド型保持材」も使用されている。このモールド型保持材は、触媒担体1にそのまま巻装でき、ケーシング2にもそのまま装着できることから、触媒コンバーターの作製作業を大幅に軽減できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のモールド型保持材を製造するには、無機繊維やバインダーを含有する水性スラリーを円筒状金網の表面に付着させ、円筒状金網の内側から吸引して脱水し、その後乾燥して円筒状金網を脱型する、吸引脱水成形法と呼ばれる方法を用いるのが一般的である。
【0006】
しかし、保持材にはある程度の厚みが必要であるため、マット型保持材と同程度の厚さに成形しようとすると4〜5倍程度の大きな成形圧力を要し、大型の設備が必要となっている。また、乾燥にもマット型保持材に比べてかなりの長時間を要する。
【0007】
このように、従来のモールド型保持材は、触媒コンバーターを製造する上での優位性はあるもの、保持材自体の製造には設備の大型化や製造コストの点で問題を抱えている。そこで、本発明の目的は、モールド型保持材の利点を備えつつ、製造条件を緩和しても製造可能な触媒コンバーター用保持材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の目的を達成すべく鋭意検討した結果、マット型保持材とモールド型保持材とを複合化することにより、製造条件を緩和することができることを見出して本発明を完成した。
【0009】
即ち、本発明は、上記目的を達成するために、筒状に形成された触媒担体と、該触媒担体を収容するケーシングと、前記触媒担体に巻装されて前記触媒担体と前記ケーシングとの間隙に介装される保持材とを備えた触媒コンバーターに用いられる前記保持材の製造方法であって、無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水してシート状の湿潤成形体を作製する工程と、前記湿潤成形体を円筒状に加工してマット層を形成した後、前記マット層の表面に無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水により付着させてモールド層を形成する工程と、全体を乾燥する工程とを備えることを特徴とする触媒コンバーター用保持材の第1の製造方法、あるいは、円筒状網型を用いて無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水して円筒状のモールド層を形成する工程と、無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水してシート状の湿潤成形体を作製する工程と、前記モールド層にシート状の湿潤成形体を巻き付けてマット層を形成した後、前記マット層の表面に無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水により付着させてモールド層を形成する工程と、全体を乾燥する工程とを備えることを特徴とする触媒コンバーター用保持材の第2の製造方法、並びに筒状に形成された触媒担体と、該触媒担体を収容するケーシングと、前記触媒担体に巻装されて前記触媒担体と前記ケーシングとの間隙に介装される保持材とを備えた触媒コンバーターに用いられる前記保持材であって、前記の製造方法により得られ、モールド層が最外層となるようにモールド層とマット層とを積層してなることを特徴とする触媒コンバーター用保持材を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る保持材について詳細に説明する。
【0011】
図1に示すように、本発明の保持材3は、内層をマット層30とし、外層をモールド層31とする2層構造、または図2に示すように、最内層をモールド層31とし、その外側にマット層30を設け、最外層をモールド層31とする3層構造である。
【0012】
マット層30は、従来のマット型保持材と同等物であり、適度の弾性を有する。一方、モールド層31は、従来のモールド型保持材と同等物である。
【0013】
マット層30及びモールド層31を形成する無機繊維は、従来から保持材に用いられている種々の無機繊維を用いることができる。例えば、アルミナ繊維、ムライト繊維、あるいはその他のセラミック繊維等を適宜使用できる。より具体的には、アルミナ繊維としては、例えばAl2O3が90重量%以上(残りはSiO2分)であって、かつX線的には低結晶化度のものが好ましく、また、その平均繊維径が3〜7μm、平均繊維長0.05〜5mmが好ましい。ムライト繊維としては、例えばAl2O3分/SiO2分重量比が72/28〜80/20程度のムライト組成であって、かつX線的には低結晶化度のものが好ましく、また、その平均繊維径が3〜7μm、平均繊維長0.05〜5mmが好ましい。その他のセラミック繊維としては、シリカアルミナ繊維やシリカ繊維を挙げることができるが、何れも従来から保持材に使用されているもので構わない。また、ガラス繊維やロックウールを配合してもよい。
【0014】
尚、マット層30を形成する無機繊維とモールド層31を形成する無機繊維は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。マッド層30及びモールド層31個々の無機繊維の選択、両層の組み合わせは、所期の保持性能やシール性能に合わせて適宜行うことができる。
【0015】
また、最外層となるモールド層31を形成する無機繊維は、他のモールド層(図2に示すように3層以上の場合)及びマット層30を形成するそれぞれの無機繊維よりも、平均繊維長が短いことが好ましい。平均繊維長が長くなると、得られる保持材3の表面、即ちモールド層31の表面が粗くなり、外観並びに取り扱い性が悪くなる。
【0016】
また、無機繊維を結着するバインダーも従来と同様のもので構わず、ゴム類、水溶性有機高分子化合物、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を使用できる。具体的には、ゴム類の例としては、n−ブチルアクリレートとアクリロニトリルの共重合体、エチルアクリレートとアクリロニトリルの共重合体、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体、ブタジエンゴム等がある。水溶性有機高分子化合物の例としては、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等がある。熱可塑性樹脂の例としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル等の単独重合体および共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等がある。熱硬化性樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等がある。これらバインダーの使用量は、従来のマット型保持材またはモールド型保持材と同等で構わない。
【0017】
上記のマット層30の層厚とモールド層31の層厚との比率は特に制限されるものでは無く、所期の保持性能やシール性能が得られるように、無機繊維の種類や密度等を考慮して適宜設定される。但し、モールド層31が厚くなりすぎると、従来のモールド型保持材が抱える問題(大圧力、長時間乾燥等)が顕在化してくるため好ましくない。そのため、モールド層31の厚さは、最大でも保持材全厚の60%以下、好ましくは50%以下とすることが望ましいといえる。
【0018】
次に、本発明の保持材3を作製する方法について説明する。
【0019】
例えば、図1に示す2層構造の保持材3を製造するには、先ず、マット層30を形成するために組成調整された無機繊維含有水性スラリーを平らな網型に流し込み、吸引脱水してシート状の湿潤成形体を得て、これを円筒状網型に巻き着けてテープや不織布で固定してもよい。次いで、円筒状の湿潤成形体の表面に、モールド層31を形成するために組成調整された無機繊維含有水性スラリーを付着させ、吸引脱水する。そして、全体をオーブンに入れ、十分に乾燥させた後、円筒状網型を脱型することにより、内層がマット層30で、外層がモールド層31の保持材3が得られる。
【0020】
また、図2に示す3層構造の保持材3を製造するには、先ず、円筒状網型の表面にモールド層用の無機繊維含有水性スラリーを付着させ、吸引脱水し、その後、上記と同様にしてマット層30及びモールド層31を順次形成すればよい。
【0021】
上記の製造方法において、モールド層31を吸引脱水するのに要する圧力は、モールド層31の層厚にもよるが、保持材全体をモールド型とする場合に比べて3分の1から2分の1程度にまで低減することができる。また、乾燥時間についても、保持材全体をモールド型とする場合に比べて3分の1から2分の1程度にまで短縮することができる。
【0022】
上記の如く形成される本発明の保持材3は、図3に示すように、従来と同様に触媒担体1に巻装されてケーシング2との間隙に介装されるが、予め円筒状に成形されているために、触媒担体1への巻装作業及びケーシング2の装着作業を容易に行うことができる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0024】
(実施例1)
平均繊維径4μm、平均繊維長3mmのアルミナ繊維100重量部に対して有機バインダー(アクリルエマルジョン)8重量部の割合で含有するマット層用水性スラリーを調製した。また、平均繊維径4μm、平均繊維長1mmのアルミナ繊維100重量部に対して有機バインダー(アクリルエマルジョン)8重量部の割合で含有するモ−ルド層用水性スラリーを調製した。そして、先ず、200メッシュのステンレス製の平面状網型の表面にマット層用水性スラリーを付着させ、吸引脱水して厚さ8mmの湿潤成形体を得た。この湿潤成形体を1槽プレスを用いて加圧し、厚さ5mmの湿潤成形体を得た。引き続き、この湿潤成形体の表面にモールド層用水性スラリーを付着させ、吸引脱水して内層厚さ5mm、外層厚さ2mm、合計厚さ7mmの湿潤成形体を得た。次いで、この湿潤形成体に厚さを確保するために内径114mmの円筒状カバーを装着し、全体を105℃で加熱乾燥して、内径100mm、厚さ7mm、長さ100mmの円筒状保持材を得た。
【0025】
(比較例1)
実施例1のモールド層用水性スラリーを用い、円筒状網型への付着、吸引脱水及び乾燥を行って、同一形状の円筒状保持材を得た。
【0026】
(製造条件の比較)
比較例1では、乾燥後に厚さが復元し、目標より約10%大きくなった。これに伴い、成形体の嵩密度が0.16g/cm3と目標の0.175g/cm3より小さくなった。これに対して、実施例1では厚さが2%しか復元せず、嵩密度も0.173g/cm3となり、目標の厚さ、嵩密度に成形することが容易であった。
【0027】
(実装試験)
実施例1で得られた保持材を、外径100mm、長さ110mmの円筒状ハニカム構造のコージェライト製触媒担体に巻装し、ステンレス製ケーシングに装着して触媒コンバーターを作製した。そして、作製した触媒コンバーターをガソリンエンジンの排気管に接続し、排気ガスを通過させた。排気ガスの通過中、触媒コンバーターから排出されるガスを分析したところ、保持材の漏洩に由来すると思われる未浄化の排気ガスは検出されず、シール性能も良好であった。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、モールド型保持材の利点を備える触媒コンバーター用保持材を、従来のモールド型保持器を製造する場合よりも緩和された製造条件にて得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持材を示す斜視図である。
【図2】本発明の保持材の他の例を示す斜視図である。
【図3】触媒コンバーターを模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 触媒担体
2 ケーシング
3 保持材
30 マット層
31 モールド層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a support material for a catalyst carrier used, for example, in an exhaust gas purification catalytic converter of an automobile or the like.
[0002]
[Prior art]
As is well known, vehicles such as automobiles are equipped with a catalytic converter for exhaust gas purification in order to remove harmful components such as carbon monoxide, hydrocarbons and nitrogen oxides contained in the exhaust gas of the engine. Yes. Such a catalytic converter is generally mounted in a
[0003]
As the
[0004]
However, this mat type holding material is required to be wound around the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In order to produce the above mold type holding material, an aqueous slurry containing inorganic fibers and a binder is attached to the surface of the cylindrical wire mesh, sucked from the inside of the cylindrical wire mesh, dehydrated, and then dried to form the cylindrical wire mesh. In general, a method called suction dehydration molding is used to demold.
[0006]
However, since the holding material needs to have a certain thickness, if it is to be molded to the same thickness as the mat type holding material, a large molding pressure of about 4 to 5 times is required, and a large facility is required. ing. Also, drying takes a considerably long time compared to the mat-type holding material.
[0007]
Thus, although the conventional mold-type holding material has an advantage in manufacturing the catalytic converter, the manufacturing of the holding material itself has problems in terms of the size of the equipment and the manufacturing cost. Accordingly, an object of the present invention is to provide a holding material for a catalytic converter that can be manufactured even if the manufacturing conditions are relaxed while having the advantages of a mold type holding material.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above-mentioned object, the present inventors have found that the manufacturing conditions can be relaxed by combining the mat-type holding material and the mold-type holding material, thereby completing the present invention. did.
[0009]
That is, in order to achieve the above object, the present invention provides a cylindrical catalyst carrier, a casing for housing the catalyst carrier, a gap between the catalyst carrier and the casing wound around the catalyst carrier. A method for producing the holding material used in a catalytic converter provided with a holding material interposed between the inorganic material- containing aqueous slurry and producing a sheet-like wet molded body by sucking and dehydrating the inorganic fiber- containing aqueous slurry; After forming the mat layer by processing the molded body into a cylindrical shape, a step of forming a mold layer by adhering an inorganic fiber- containing aqueous slurry to the surface of the mat layer by suction dehydration and a step of drying the whole are provided. the first method of manufacturing a catalytic converter for holding material, characterized in Rukoto or, forming a cylindrical mold layer by sucking dehydrating the inorganic fiber-containing aqueous slurry with a cylindrical network type, A step of producing a sheet-like wet molded body by sucking and dehydrating the machine fiber-containing aqueous slurry, and forming a mat layer by wrapping the sheet-like wet molded body around the mold layer, and then forming an inorganic fiber on the surface of the mat layer. A second method for producing a holding material for a catalytic converter, comprising: a step of forming a mold layer by adhering the aqueous slurry by suction dehydration; and a step of drying the whole. The holding material used in a catalytic converter comprising a catalyst carrier, a casing that accommodates the catalyst carrier, and a holding material that is wound around the catalyst carrier and interposed in a gap between the catalyst carrier and the casing. A holding for a catalytic converter obtained by the above manufacturing method, wherein the mold layer and the mat layer are laminated so that the mold layer is an outermost layer. To provide.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the holding material according to the present invention will be described in detail.
[0011]
As shown in FIG. 1, the
[0012]
The
[0013]
As the inorganic fibers forming the
[0014]
The inorganic fibers forming the
[0015]
In addition, the inorganic fiber forming the
[0016]
Further, the binder for binding the inorganic fibers may be the same as the conventional one, and rubbers, water-soluble organic polymer compounds, thermoplastic resins, thermosetting resins and the like can be used. Specifically, examples of rubbers include a copolymer of n-butyl acrylate and acrylonitrile, a copolymer of ethyl acrylate and acrylonitrile, a copolymer of butadiene and acrylonitrile, and butadiene rubber. Examples of the water-soluble organic polymer compound include carboxymethyl cellulose and polyvinyl alcohol. Examples of thermoplastic resins include homopolymers and copolymers such as acrylic acid, acrylic ester, acrylamide, acrylonitrile, methacrylic acid, methacrylic ester, acrylonitrile / styrene copolymer, acrylonitrile / butadiene / styrene copolymer Etc. Examples of the thermosetting resin include a bisphenol type epoxy resin and a novolac type epoxy resin. The amount of these binders used may be the same as that of a conventional mat type holding material or mold type holding material.
[0017]
The ratio between the layer thickness of the
[0018]
Next, a method for producing the holding
[0019]
For example, to produce a holding
[0020]
In order to manufacture the holding
[0021]
In the above manufacturing method, the pressure required for suction dehydration of the
[0022]
As shown in FIG. 3, the holding
[0023]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example are given and this invention is demonstrated further more concretely, this invention is not limited at all by this.
[0024]
Example 1
A mat layer aqueous slurry containing 8 parts by weight of an organic binder (acrylic emulsion) per 100 parts by weight of alumina fibers having an average fiber diameter of 4 μm and an average fiber length of 3 mm was prepared. Further, an aqueous slurry for a mold layer containing 8 parts by weight of an organic binder (acrylic emulsion) with respect to 100 parts by weight of alumina fibers having an average fiber diameter of 4 μm and an average fiber length of 1 mm was prepared. First, an aqueous slurry for a mat layer was attached to the surface of a 200 mesh stainless steel flat mesh mold, and suction dewatered to obtain a wet molded body having a thickness of 8 mm. This wet molded body was pressurized using a 1 tank press to obtain a wet molded body having a thickness of 5 mm. Subsequently, an aqueous slurry for the mold layer was adhered to the surface of the wet molded body, and suction dehydration was performed to obtain a wet molded body having an inner layer thickness of 5 mm, an outer layer thickness of 2 mm, and a total thickness of 7 mm. Next, a cylindrical cover having an inner diameter of 114 mm is attached to the wet formed body, and the whole is heated and dried at 105 ° C. to obtain a cylindrical holding material having an inner diameter of 100 mm, a thickness of 7 mm, and a length of 100 mm. Obtained.
[0025]
(Comparative Example 1)
Using the aqueous slurry for mold layers of Example 1, adhesion to a cylindrical net, suction dehydration, and drying were performed to obtain a cylindrical holding material having the same shape.
[0026]
(Comparison of manufacturing conditions)
In Comparative Example 1, the thickness was restored after drying, and was about 10% larger than the target. Accordingly, the bulk density of the molded body is smaller than 0.16 g / cm 3 and the target of 0.175 g / cm 3. On the other hand, in Example 1, only 2% of the thickness was restored and the bulk density was 0.173 g / cm 3 , and it was easy to mold to the target thickness and bulk density.
[0027]
(Mounting test)
The holding material obtained in Example 1 was wound around a cordierite catalyst carrier having a cylindrical honeycomb structure with an outer diameter of 100 mm and a length of 110 mm, and mounted on a stainless steel casing to produce a catalytic converter. And the produced catalytic converter was connected to the exhaust pipe of the gasoline engine, and let the exhaust gas pass. Analysis of the gas discharged from the catalytic converter during the passage of the exhaust gas revealed that no unpurified exhaust gas that would have come from the leakage of the holding material was detected and the sealing performance was good.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the holding material for the catalytic converter having the advantages of the mold type holding material can be obtained under manufacturing conditions that are relaxed compared with the case of manufacturing the conventional mold type holding device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a holding material of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing another example of the holding material of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view schematically showing a catalytic converter.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水してシート状の湿潤成形体を作製する工程と、
前記湿潤成形体を円筒状に加工してマット層を形成した後、前記マット層の表面に無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水により付着させてモールド層を形成する工程と、
全体を乾燥する工程と
を備えることを特徴とする触媒コンバーター用保持材の製造方法。A catalytic converter comprising a catalyst carrier formed in a cylindrical shape, a casing for housing the catalyst carrier, and a holding member wound around the catalyst carrier and interposed in a gap between the catalyst carrier and the casing A method for producing the holding material used,
A step of sucking and dehydrating the inorganic fiber- containing aqueous slurry to produce a sheet-like wet molded body;
Forming the mold layer by processing the wet molded body into a cylindrical shape to form a mat layer, and then attaching an inorganic fiber- containing aqueous slurry to the surface of the mat layer by suction dehydration;
The process of drying the whole
Method of manufacturing a catalytic converter for holding material, characterized in Rukoto equipped with.
円筒状網型を用いて無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水して円筒状のモールド層を形成する工程と、
無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水してシート状の湿潤成形体を作製する工程と、
前記モールド層にシート状の湿潤成形体を巻き付けてマット層を形成した後、前記マット層の表面に無機繊維含有水性スラリーを吸引脱水により付着させてモールド層を形成する工程と、
全体を乾燥する工程と
を備えることを特徴とする触媒コンバーター用保持材の製造方法。 A catalytic converter comprising a catalyst carrier formed in a cylindrical shape, a casing for housing the catalyst carrier, and a holding member wound around the catalyst carrier and interposed in a gap between the catalyst carrier and the casing A method for producing the holding material used,
A step of sucking and dewatering the inorganic fiber-containing aqueous slurry using a cylindrical net to form a cylindrical mold layer;
A step of sucking and dehydrating the inorganic fiber-containing aqueous slurry to produce a sheet-like wet molded body;
Forming a matte layer by winding a sheet-like wet compact around the mold layer, and then adhering an inorganic fiber-containing aqueous slurry to the surface of the matte layer by suction dehydration; and
The process of drying the whole
Manufacturing method of that catalytic converter for holding material to said Rukoto equipped with.
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