JP3978552B2 - 歯科治療装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本装置は、歯科用チェアユニットにおけるインスツルメント水回路の滅菌及び腐食の防止に係り、特にインスツルメントをホルダにセットしたまま実施できる歯科治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水回路内の水処理装置は、水回路内の排出及び吸引のチューブ接続端を集約して水処理ユニットにセットし、該ユニットから排出される殺菌水並びに水を吸引排水して、水回路の滅菌並びに腐食、劣化の防止を行う機構のものがあった。また、コップ給水及びスピットン洗浄用の水回路は、単に水を流して洗浄していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の機構においては、
殺菌水と洗浄水との切換制御部の外に、排出及び吸引のチューブ接続端を集約してセットするための水処理ユニットを必要とし、またその設置場所の選択及び、水回路殺菌並びに腐食防止のために、排出及び吸引チューブ接続端を一括して水処理ユニットにセットし操作する作業を必要とした。また、コップ給水及びスピットン洗浄用水回路の殺菌水による滅菌はなかった。本発明においては、上記課題を解決する装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記に鑑み鋭意研究の結果、下記の手段により上記課題を解決した。
(1)歯科用チェアユニットの水回路処理機構において、インスツルメントの水回路に殺菌水を充満させておく制御回路と、前記インスツルメントの水回路に充満させた殺菌水を、一旦殺菌水生成装置側に移送して、前記インスツルメントの水回路を空にする制御回路と、移送後空になった前記インスツルメントの水回路に、洗浄水を充満する制御回路とを有し、さらにそれら回路の切り替え手段を設けてなることを特徴とする歯科治療装置。
(2)インスツルメントが、インスツルメントホルダに設置されたままの状態で、その水回路の滅菌並びに腐食、劣化の防止を行うものであることを特徴とする(1)項に記載の歯科治療装置。
(3)歯科用チェアユニットの、コップ給水用及びスピットン洗浄用の水回路を、殺菌水並びに洗浄水の供給回路から分岐して設けたことを特徴とする(1)項に記載の歯科治療装置。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明においては、水回路用殺菌水生成装置、水回路切換制御部および水回路切換弁等は、チエアユニットのチェア台座の内部に収納されており、また排出用のインスツルメントは従来通りインスツルメントホルダに収納したまま、水回路の滅菌並びに腐食や劣化を防止している。また、コップ給水及びスピットン洗浄用の水回路はスピットンの内部に収納されている。
以下、その構造及び作用を図に基づいて説明する。
【0006】
【実施例】
図1は、本発明の装置を収納した歯科治療装置の外観斜視図、である。図において、1はチェアユニット、2はブラケットテーブル、3はインスツルメントホルダ、4はチェア台座、5、6はエアタービンハンドピース、7はマイクロモータハンドピース、8はスケーラ、9はスリーウェイシリンジの各インスツルメント、10はチェア、11はスピットン、12は補助者用テーブル、43はコップ給水管、44はコップ置口、45はスピットン洗浄管、46はスピットン排出孔、をそれぞれ示す。
水回路用殺菌水生成装置、水回路切換制御部および水回路切換弁等(後記)は、チエアユニットのチェア台座4の内部に収納されている。
また、インスツルメントのエアタービンハンドピース5、6、マイクロモータハンドピース7、スケーラ8、スリーウェイシリンジ9の各インスツルメントは図示するように、インスツルメントホルダ3に収納されままの状態で、水回路内の滅菌並びに酸化による腐食、劣化を防止している。
また、コップ給水35及びスピットン洗浄用36の水回路はスピットンの内部に収納されている。
【0007】
図2は、本発明装置のブロックダイヤを示す。以下図に基づいて、作用を説明する。
図において、13は洗浄水(水道水)の流入方向、14は殺菌水生成装置、15は水回路切換制御部、16はリニヤアクチエータ、17、18、19、20、21はバルブ、22、23、24、25、42はソレノイドバルブ、26は分岐用具、27は逆止弁、28はインスツルメントの水回路、30、31は洗浄水の水回路、33,34は2方向切換器、35はコップ給水水回路、36はスピットン洗浄水回路、37は給水管、38は排水管、39は外部排出管への排出方向、40、41は逆止弁をそれぞれ示す。
【0008】
まず、排出器側水回路の作用を説明する。
水回路31のソレノイドバルブ22〜25、42は閉じられており、また逆止弁27により、殺菌水が流入しないようにしている。
洗浄水は、洗浄水(水道水)の流入方向13のように流入し、そして洗浄水の水路30を通って殺菌水生成装置14に供給される。
ここで生成された殺菌水は、リニヤアクチエータ16によって、殺菌水の水回路29を通ってバルブ17〜21、分岐用具26、及び排出器の水回路28を経て前記エアタービンハンドピース5、6、マイクロモータハンドピース7、スケーラ8、スリーウェイシリンジ9の各インスツルメントに供給されており、施療者はインスツルメントの手元の切り換えスイッチ(図示せず)をONすることにより殺菌水を排出することができる。
上記は、施療時の使用状態であり、この状態では前記水回路は殺菌水により充満されていて常に、滅菌されている状態にある。
【0009】
次ぎに、施療が終了し前記殺菌水(例えば、ソフト酸性水)により水回路が酸化により腐食や劣化するのを防止するために、前記水回路にある殺菌水を、前記リニヤアクチエータ16を作動させて移送させインスツルメントの水回路を一旦空の状態にする。
また、このとき前記のインスツルメント5〜9は、インスツルメントホルダ3に収納されている状態であり、前記手元のスイッチはOFF(図示せず)になっている。
そして、バルブ17〜21を閉じると殺菌水は生成装置14のリニヤアクチエータ16と前記バルブ17〜21間に残留することがあるが、この間の水回路は酸化されない材質例えば塩化ビニール等により構成されているので腐食や劣化防止対策は必要としない。
【0010】
さらに上記に説明した、空になっているインスツルメント側の水回路の酸化による腐食や劣化の防止対策として、まず、洗浄水の水回路31に流入している水を、ソレノイドバルブ22〜25、42を開き、分岐用具26を介して前記空になっているインスツルメント側水回路のインスツルメント5〜9に供給する。
こうして、水回路は洗浄水によって充満されるため、仮に前記殺菌水が多少残留していたとしても希釈され、酸化の度合いは僅少であり、水回路の腐食や劣化防止の目的を達成することができる。
なお、以上説明した水回路のリニヤアクチエータ16、バルブ17〜21、ソレノイドバルブ22〜25、42等のタイミングによる開閉は、水回路切換制御部15の作動により操作される。以上はインスツルメント側の処理の説明である。
【0011】
次ぎに、コップ給水及びスピット洗浄水回路の作用について説明する。
図において、滅菌時には前記洗浄水の水回路に連結されている2方向切換器34は閉じられ、2方向切換器33は開かれており、殺菌生成装置14のからの殺菌水は、コップ給水35及びスピットン洗浄36の水回路に供給される。
この殺菌水は前記水回路を通って排水管38に流れ、外部排出管への排出方向39のように排出され、水回路は滅菌される。
上記作用の後、2方向切換器33は閉じられ、2方向切換器34が開かれて、洗浄水が、コップ給水35及びスピットン洗浄36の水回路に供給される。
この洗浄水は前記水回路を通って排出管38に流れ、外部排出管への排出方向39のように排出され、水回路は洗浄されるとともに、水回路の酸化による腐食や劣化を防止している。
なお、逆止弁40、41は、インスツルメント側水回路と、コップ給水、スピットン洗浄側水回路の、洗浄水及び殺菌水の供給が混合されることを防止している。以上の作動のタイミングは、前記排水器側水回路の作動と同期させて実施するものとする。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、次ぎに示す優れた効果が発揮される。
1、本発明の請求項1及び請求項2の発明によれば、
歯科用チェアユニットの水回路処理機構において、インスツルメント内の水回路に殺菌水を充満させておく制御回路と、前記インスツルメントの水回路に充満させた殺菌水を一旦殺菌水生成装置側に移送して、前記インスツルメントの水回路を空にする制御回路と、移送後空になった前記インスツルメントの水回路に、洗浄水を充満する制御回路を有し、さらにそれら回路の切替え手段を設けてなるため、排出作用をもつインスツルメント側の水回路を、インスツルメントをインスツルメントホルダにセットしたままの状態で、滅菌しかつ、酸化による腐食や劣化の防止を行うことができる。
2、本発明の請求項3の発明によれば、
チェアユニットにおいて、コップ給水及びスピットン洗浄用水を、インスツルメント用殺菌水及び洗浄水回路から分岐して設けたため、両者が同時に水回路の残留水を滅菌し、かつ酸化による腐食や劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を収納した歯科治療装置の外観斜視図。
【図2】本発明装置のブロックダイヤ図。
【符号の説明】
1:チェアユニット 2:ブラケットテーブル
3:インスツルメントホルダ 4:チェア台座
5、6:エアタービンハンドピース 7:マイクロモータハンドピース
8:スケーラ 9:スリーウェイシリンジ
10:チェア 11:スピットン
12:補助者用テーブル 13:洗浄水の流入方向
14:殺菌水生成装置 15:水回路切換制御部
16:リニヤアクチエータ
17、18、19、20、21:バルブ
22、23、24、25:ソレノイドバルブ
26:分岐用具 27:逆止弁
28:排出器の水回路 30、31:洗浄水の水回路
33,34:2方向切換器 35:コップ給水水回路
36:スピットン洗浄水回路 37:給水管
38:排水管 39:外部排出管への排出方向
40、41:逆止弁 42:ソレノイドバルブ
43:コップ給水管、 44:コップ置口、
45:スピットン洗浄管、 46:スピットン排出孔
Claims (3)
- 歯科用チェアユニットの水回路処理機構において、インスツルメントの水回路に殺菌水を充満させておく制御回路と、前記インスツルメントの水回路に充満させた殺菌水を、一旦殺菌水生成装置側に移送して、前記インスツルメントの水回路を空にする制御回路と、移送後空になった前記インスツルメントの水回路に、洗浄水を充満する制御回路とを有し、さらにそれら回路の切り替え手段を設けてなることを特徴とする歯科治療装置。
- インスツルメントが、インスツルメントホルダに設置されたままの状態で、その水回路の滅菌並びに腐食、劣化の防止を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の歯科治療装置。
- 歯科用チェアユニットの、コップ給水用及びスピットン洗浄用の水回路を、殺菌水並びに洗浄水の供給回路から分岐して設けたことを特徴とする請求項1に記載の歯科治療装置。
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JPH11299811A JPH11299811A (ja) | 1999-11-02 |
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