JP3976392B2 - Polyimide coating mold and manufacturing method thereof, and manufacturing method of polyimide endless belt - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の静電複写装置において中間トナー担持体として用いられる無端ベルトを成形するための成形型、並びに、ポリイミド無端ベルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
静電複写装置において中間トナー担持体として用いられる無端ベルトは、耐熱性、難燃性、引っ張り強さ、曲げ強さ、電気安定性等の性質が要求されるので、ポリイミド等の材料により形成されている。このような無端ベルトは、遠心塗布成形法により成形されている。遠心塗布成形法は、回転するアルミニウム、真鍮、ステンレス等より構成される円筒形の成形型の内面にスプレー塗布等の手段により樹脂溶液を流し込み、その遠心力で塗布液を軸方向に拡げて均一な円筒形の膜を形成し、そして、この円筒形の膜を乾燥固化した後取り出すものである。
【0003】
ポリイミドは、接着性が良いために接着剤としても使用されるほどの樹脂であるため、ポリイミドを直接遠心塗布成形してポリイミド無端ベルトを成形することはできない。そのために、従来においては、例えば、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸の溶液をステンレス等の円筒成形型に遠心塗布して円筒膜を成形し、これを加熱してイミド化することにより、ポリイミド無端ベルトを成形していた。ポリアミド酸の溶液は、例えば、無水ピロメリット酸及び4,4´−ジアミノジフェニルエーテルよりなる2種のモノマーをジメチルホルムアミドのような極性溶媒中で溶液重合させることにより得ている。
【0004】
このような遠心塗布成形されたポリアミド酸よりなる円筒膜は、溶剤乾燥が不十分であると柔らかくて成形型から取り出す際に破れてしまい、また、溶剤乾燥し過ぎたり硬化し過ぎると成形型に密着し過ぎて成形型から取り出す際に破れが生じてしまうという問題があった。そこで、このような問題を解決するために、従来においては、遠心塗布成形されたポリアミド酸(ポリアミック酸ともよばれている)よりなる円筒膜を、適度に乾燥した後、細心の注意を払って成形型から取り出し、次に、この円筒膜の中に硬化するための円筒硬化型を挿入してから、該円筒膜を加熱硬化することにより、最終的にポリイミド無端ベルトを作成していた。
【0005】
また、円筒成形型の内側表面に予め離型膜を被覆した円筒形の成形型を用いて円筒膜を加熱硬化した後、該離型膜をその融点以上に保持して円筒成形型より流出させることにより、円筒膜を円筒型より剥離し取り出すことも提案されている(特開昭48−91159号公報)。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来のポリイミドよりなる無端ベルトの成形においては、1)乾燥条件を一定にしているつもりでも、環境条件で円筒膜がうまく剥離できず、そのために、円筒膜の取り出しができない場合が発生したり、また、円筒膜を無理に取り出そうとすると該円筒膜に破れが発生したりすること、2)円筒形の成形型の径等が変更になると乾燥条件が全く変わってしまうのでその条件出しを最初からする必要があること、3)成形型より剥離して取り出した円筒膜を円筒形の硬化型で硬化させる際に加熱温度分布があると、円筒膜が均一に硬化収縮せずに部分的に皺となること、4)ポリイミド材料から無端ベルトが形成されるまでに複雑な工程をとること、5)前記1)〜4)のためにコストがかかること、等の問題があった。
【0007】
また、特開昭48−91159号公報に開示されている従来技術をポリイミド無端ベルトの成形に適用すると、6)ポリイミドよりなる円筒膜を円筒型より剥離して取り出すことは良好であるが、被覆した離型膜を円筒型より流出させるために、円筒型を繰り返し使用するには適さないこと、7)ポリイミド無端ベルトの硬化温度以上の融点を有する離型膜を選択しなければならないので、その適用が限定されてしまうこと、8)円筒膜の材料をポリイミドとすると300℃程度の融点を有する剥離膜が必要になってくること、9)前記6)〜8)のためにコストがかかること、等の問題があった。
【0008】
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。
即ち、本発明は、ポリイミド無端状ベルトをその形状を変化させないで容易に離型して取り出すことができるポリイミド塗布成形型及びその製造方法、並びに、ポリイミド無端ベルトの製造方法を低コストで提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、ポリイミド無端ベルトを成形する円筒形のポリイミド塗布成形型の内側表面に塗布されたポリアミド酸塗布膜におけるポリアミド酸をイミド化温度以上の温度でイミド化したポリイミドで構成される離型膜を設けたところ、ポリイミド無端ベルトをその形状を変化させないで容易に離型して取り出すことができることを見出して、本発明を完成させるに至った。
【0010】
即ち、請求項1に記載された発明は、ポリイミド無端ベルトを成形する円筒形のポリイミド塗布成形型であって、該ポリイミド塗布成形型が、その内側表面に塗布されたポリアミド酸塗布膜におけるポリアミド酸をイミド化温度以上の温度でイミド化したポリイミドで構成される離型膜を有することを特徴とするポリイミド塗布成形型である。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記離型膜が、ポリアミド酸のイミド化温度として設定した280〜300℃以上の温度でポリアミド酸をイミド化したポリイミドで構成される膜であることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3に記載された発明は、ポリイミド無端ベルトを成形する円筒形の塗布成形型の製造において、該ポリイミド塗布成形型の内側表面にポリアミド酸溶液を塗布した後、これをポリアミド酸のイミド化温度以上の温度に加熱してポリアミド酸をイミド化することにより離型膜を形成することを特徴とするポリイミド塗布成形型の製造方法である。
【0013】
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記ポリアミド酸を該ポリアミド酸のイミド化温度として設定した280〜300℃以上の温度でイミド化することを特徴とするものである。
【0014】
請求項5に記載された発明は、ポリイミド無端ベルトを成形する円筒形のポリイミド塗布成形型の製造において、該ポリイミド塗布成形型の内側表面にテトラカルボン酸無水物及びジアミンを塗布する際又は塗布した後、生成したポリアミド酸をイミド化温度以上の温度に加熱してイミド化することにより離型膜を形成することを特徴とするポリイミド塗布成形型の製造方法。
【0015】
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載された発明において、前記テトラカルボン酸無水物及びジアミンを真空蒸着により塗布することを特徴とするものである。
【0016】
請求項7に記載された発明は、(イ)請求項1又は2に記載されたポリイミド塗布成形型を低速で回転させながらポリアミド酸塗布液を塗布する工程、(ロ)前記ポリイミド塗布成形型を高速で回転させて均一な膜厚のポリアミド酸塗布膜を形成する工程、(ハ)前記ポリアミド酸塗布膜を乾燥させて溶剤を除去する工程、及び、(ニ)前記溶剤を除去したポリアミド酸塗布膜をイミド化温度以上に加熱してポリアミド酸をイミド化する工程、を順次有することを特徴とするポリイミド無端ベルトの製造方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施の形態を示すポリイミド無端ベルトを成形する円筒形のポリイミド塗布成形型の縦断面である。図1に示されるように、本発明における離型膜2は、ポリアミド酸をポリイミド無端ベルト3を成形する円筒形のポリイミド塗布成形型1の内側表面に塗布した後、これをポリイアミド酸のイミド化温度以上の温度に加熱してイミド化するか、或いは、無水ピロメリット酸等のテトラカルボン酸無水物及び4,4´−ジアミノジフェニルエーテル等のジアミンよりなる2種のモノマーをポリイミド無端ベルト3を成形する円筒形のポリイミド塗布成形型1の内側表面に塗布する際又は塗布した後、これをポリイアミド酸のイミド化温度以上の温度に加熱してイミド化することにより形成される。前記無水ピロメリット酸等のテトラカルボン酸無水物及び4,4´−ジアミノジフェニルエーテル等のジアミンの塗布は、真空蒸着により行うこともできる。
【0019】
本発明においては、ポリイミド無端ベルト3のイミド化温度、即ち、ポリイミド無端ベルト3を成形する円筒形の成形型1の内側表面に塗布したポリアミド酸をイミド化してポリイミド無端ベルト3を形成する温度、或いは、ポリイミド無端ベルト3を成形する円筒形のポリイミド塗布成形型1の内側表面に塗布した無水ピロメリット酸等のテトラカルボン酸無水物及び4,4´−ジアミノジフェニルエーテル等のジアミンよりなる2種のモノマーの混合膜をイミド化してポリイミド無端ベルト3を形成する温度を、例えば、280〜300℃に設定すると、その離型膜2のイミド化温度は、280〜300℃よりも高い温度、例えば、310℃である。ここに記載した離型膜2のイミド化温度は、あくまでも、本発明の一実施の形態であるので、設定するポリイミド無端ベルト3のイミド化温度を考慮して、前記温度とは別の温度を選択することもできる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)
ポリイミド前駆体のポリアミド酸(東レ社製、トレニース#3000)をN,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)で30%に希釈した溶液を円筒形のアルミニウム製成ポリイミド塗布成形型の内側に該ポリイミド塗布成形型を低速に回転させながら塗布し、続いて、ポリイミド塗布成形型を高速に回転して塗布膜を均一な膜に成形した。この膜を乾燥させて溶媒を除去した後310℃に加熱してポリアミド酸をイミド化することにより離型膜を形成した。
【0021】
このように形成した離型膜を有するポリイミド塗布円筒形の成形型を低速で回転させながら、その内側にポリアミド酸(東レ社製、トレニース#3000)をDMACで30%に希釈した溶液を塗布し、続いて、ポリイミド塗布成形型を高速に回転して塗布膜を均一な膜に成形した。この膜を乾燥させ溶媒を除去した後280℃に加熱して、ポリアミド酸をイミド化することにより、ポリイミド無端ベルトを形成した。このポリイミド無端ベルトを冷却した後、その端部を離型膜よりゆっくりと剥がすと、剥がれたポリイミド無端ベルトは、ゆっくりと滑り落ちてきたが、離型膜は、円筒形のポリイミド塗布成形型の内側に付着したままであった。この円筒形のポリイミド塗布成形型を繰り返し使用してポリイミド無端ベルトを形成したが、再現性よくポリイミド無端ベルトが形成できた。
【0022】
(実施例2)
実施例1と同様に形成した剥離膜を有する円筒形のポリイミド塗布成形型に実施例1と同一のポリアミド酸溶液を塗布し、これを300℃に加熱して、ポリアミド酸をイミド化することにより、ポリイミド無端ベルトを形成した。このポリイミド無端ベルトを冷却した後、その端部を離型膜よりゆっくりと剥がすと、剥がれたポリイミド無端ベルトは、ゆっくりと滑り落ちてきたが、離型膜は、円筒形のポリイミド塗布成形型の内側に付着したままであった。この円筒形の成形型を繰り返し使用してポリイミド無端ベルトを形成したが、再現性よくポリイミド無端ベルトが形成できた。
【0023】
(実施例3)
真空蒸着装置の内部で円筒形のアルミニウム製ポリイミド塗布成形型の内面に無水ピロメリット酸及び4,4´−ジアミノジフェニルエーテルよりなる2種のモノマーのそれぞれの蒸着源を加熱してこれらのモノマーの混合膜を形成した。真空蒸着装置内を常圧に戻した後、この形成された混合膜を徐々に加熱しながら最終温度を310℃に保持した脱水重合反応を起こさせることにより離型膜を形成した。このように形成した離型膜を有する円筒形のポリイミド塗布成形型に実施例1と同様にポリアミド酸溶液を塗布して膜を形成し、この膜を乾燥させ溶媒を除去した後280℃に加熱して、ポリアミド酸をイミド化することにより、ポリイミド無端ベルトを形成した。このポリイミド無端ベルトを冷却した後、その端部を離型膜よりゆっくりと剥がすと、剥がれたポリイミド無端ベルトは、ゆっくりと滑り落ちてきたが、離型膜は、円筒形のポリイミド塗布成形型の内側に付着したままであった。この円筒形のポリイミド塗布成形型を繰り返し使用してポリイミド無端ベルトを形成したが、再現性よくポリイミド無端ベルトが形成できた。
【0024】
(比較例1)
実施例1と同様に形成した離型膜を有する円筒形のポリイミド塗布成形型に実施例1と同一のポリアミド酸溶液を塗布して膜を形成し、この膜を乾燥させ溶媒を除去した後320℃に加熱して、ポリアミド酸をイミド化することにより、ポリイミド無端ベルトを形成した。このポリイミド無端ベルトを冷却した後、その端部を離型膜よりゆっくりと剥がしたが、ポリイミド無端ベルトは、剥離膜に強固に付着してしまい、無理に剥がすと剥離膜も破けて一緒に剥離してしまった。
【0025】
(比較例2)
実施例1と同様に形成した離型膜を有するポリイミド塗布円筒形の成形型に実施例1と同一のポリアミド酸溶液を塗布して膜を形成し、この膜を乾燥させ溶媒を除去した後350℃に加熱して、ポリアミド酸をイミド化することにより、ポリイミド無端ベルトを形成した。このポリイミド無端ベルトを冷却した後、その端部を離型膜よりゆっくりと剥がしたが、ポリイミド無端ベルトは、剥離膜に強固に付着してしまい、無理に剥がすと剥離膜も破けて一緒に剥離してしまった。
【0026】
(比較例3)
実施例3と同様に円筒形のアルミニウム製ポリイミド塗布成形型の内面に無水ピロメリット酸及び4,4´−ジアミノジフェニルエーテルよりなる2種のモノマーの混合膜を形成した。真空蒸着装置内を常圧に戻した後、この形成された混合膜を徐々に加熱しながら最終温度を250℃に保持して脱水重合反応を起こさせることにより離型膜を形成した。このように形成した離型膜を有する円筒形のポリイミド塗布成形型に実施例1と同様にポリアミド酸溶液を塗布して膜を形成し、この膜を乾燥させ溶媒を除去した後280℃に加熱して、ポリアミド酸をイミド化することにより、ポリイミド無端ベルトを形成した。このポリイミド無端ベルトを冷却した後、その端部を離型膜よりゆっくりと剥がしたが、ポリイミド無端ベルトは、剥離膜に強固に付着してしまい、無理に剥がすと剥離膜も破けて一緒に剥離してしまった。
【0027】
以上、本発明の作用を説明すると次のとおりとなる。
【0028】
請求項1〜4に記載された発明によれば、円筒形のポリイミド塗布成形型は、その内側表面にポリイミド無端ベルトのイミド化温度、例えば、280〜300℃以上の温度でイミド化したポリイミドで構成される離型膜を有しているので、ポリイミド無端状ベルトを、その形状の変化、即ち、皺、破れ等による形状の変化、をさせないで、容易に離型して取り出すことができ、しかも、繰り返し安定して使用することができる。その理由は、このように280〜300℃以上の温度でイミド化したポリイミドで構成される離型膜は、ポリイミド無端ベルトに対してほとんど密着力を持たないからである。
【0029】
請求項5〜6に記載された発明によれば、テトラカルボン酸無水物及びジアミンよりなる2つのモノマーを用いるので、乾式塗布が可能となり、そのために、円筒形のポリイミド塗布成形型の内側への塗布が容易となる。また、2つのモノマーの混合膜は、真空蒸着により形成することができる。その際、イミド化温度以上に加熱すると重合の過程まで一気に進めることができる。
【0030】
【発明の効果】
ポリイミド無端状ベルトを、その形状の変化をさせないで、容易に離型して取り出すことができるポリイミド塗布成形型及びその製造方法、並びに、ポリイミド無端ベルトの製造方法を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示すポリイミド無端ベルトを成形する円筒形のポリイミド塗布成形型の縦断面である。
【符号の説明】
1 円筒形のポリイミド塗布成形型
2 離型膜
3 ポリイミド無端ベルト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a forming die for forming an endless belt used as an intermediate toner carrier in an electrostatic copying apparatus such as a copying machine, a printer, and a facsimile machine, and a method for manufacturing a polyimide endless belt .
[0002]
[Prior art]
An endless belt used as an intermediate toner carrier in an electrostatic copying apparatus is required to have properties such as heat resistance, flame retardancy, tensile strength, bending strength, and electrical stability, and is therefore formed of a material such as polyimide. ing. Such an endless belt is formed by a centrifugal coating method. Centrifugal coating is a method in which a resin solution is poured onto the inner surface of a cylindrical mold made of rotating aluminum, brass, stainless steel, etc. by means of spray coating, etc., and the coating solution is spread in the axial direction by the centrifugal force to be uniform A cylindrical film is formed, and the cylindrical film is dried and solidified and then taken out.
[0003]
Since polyimide is a resin that can be used as an adhesive because of its good adhesiveness, polyimide endless belts cannot be formed by direct centrifugal coating of polyimide. Therefore, conventionally, for example, a solution of polyamic acid, which is a precursor of polyimide, is centrifugally applied to a cylindrical mold such as stainless steel to form a cylindrical film, and this is heated to imidize to endless polyimide. A belt was molded. The polyamic acid solution is obtained, for example, by solution polymerization of two monomers consisting of pyromellitic anhydride and 4,4′-diaminodiphenyl ether in a polar solvent such as dimethylformamide.
[0004]
Such a cylindrical film made of polyamic acid formed by centrifugal coating is soft when the solvent is insufficiently dried and tears when taken out of the mold, and when the solvent is excessively dried or hardened, it becomes a mold. There was a problem that tearing occurred when taking out from the mold due to the close contact. Therefore, in order to solve such problems, conventionally, a cylindrical film made of centrifugally coated and formed polyamic acid (also called polyamic acid) is appropriately dried and then molded with great care. After removing from the mold and then inserting a cylindrical curing mold for curing into the cylindrical film, the cylindrical film was heated and cured to finally produce a polyimide endless belt.
[0005]
In addition, after the cylindrical film is heat-cured using a cylindrical mold in which the inner surface of the cylindrical mold is coated with a release film in advance, the mold release film is held above its melting point and is allowed to flow out of the cylindrical mold. Thus, it has also been proposed to remove the cylindrical membrane from the cylindrical mold (Japanese Patent Laid-Open No. 48-91159).
[Problems to be solved by the invention]
[0006]
However, in the molding of such conventional endless belts made of polyimide, 1) Even if the drying conditions are kept constant, the cylindrical film cannot be peeled off well under environmental conditions, and therefore the cylindrical film cannot be removed. Or if the cylindrical membrane is forcibly removed, the cylindrical membrane may be torn. 2) If the diameter of the cylindrical mold is changed, the drying conditions will change completely. It is necessary to set the conditions from the beginning. 3) When the cylindrical film peeled off from the mold is cured with a cylindrical curing mold and the heating temperature distribution is present, the cylindrical film does not cure and shrink uniformly. 4) It takes a complicated process until an endless belt is formed from a polyimide material, and 5) It is costly due to 1) to 4). It was.
[0007]
Further, when the conventional technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 48-91159 is applied to the molding of a polyimide endless belt, it is good to peel off the cylindrical film made of polyimide from the cylindrical mold, In order to allow the released release film to flow out of the cylindrical shape, it is not suitable for repeated use of the cylindrical shape. 7) Since a release membrane having a melting point higher than the curing temperature of the polyimide endless belt must be selected, 8) When the material of the cylindrical film is polyimide, a release film having a melting point of about 300 ° C. is required, and 9) The cost is high because of the above 6) to 8) There was a problem such as.
[0008]
The present invention aims to solve this problem.
That is, the present invention provides a polyimide coating mold that can be easily removed from a polyimide endless belt without changing its shape, a method for manufacturing the same, and a method for manufacturing a polyimide endless belt at a low cost. For the purpose.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor is a mold release made of polyimide obtained by imidizing polyamic acid at a temperature equal to or higher than imidization temperature in a polyamic acid coating film coated on the inner surface of a cylindrical polyimide coating mold for molding a polyimide endless belt. When a film was provided, it was found that the polyimide endless belt could be easily released and removed without changing its shape, and the present invention was completed.
[0010]
That is, the invention described in
[0011]
The invention described in
[0012]
According to the third aspect of the present invention, in the manufacture of a cylindrical coating mold for molding a polyimide endless belt, after applying a polyamic acid solution to the inner surface of the polyimide coating mold, this is imidized with polyamic acid. A method for producing a polyimide coating mold, wherein the release film is formed by heating to a temperature equal to or higher than the temperature to imidize the polyamic acid.
[0013]
The invention described in claim 4 is characterized in that, in the invention described in
[0014]
The invention described in claim 5 is applied in the production of a cylindrical polyimide coating mold for molding a polyimide endless belt, or when a tetracarboxylic acid anhydride and a diamine are coated on the inner surface of the polyimide coating mold. Thereafter, the produced polyamic acid is heated to a temperature equal to or higher than the imidization temperature and imidized to form a release film, and a method for producing a polyimide coating mold.
[0015]
The invention described in claim 6 is characterized in that, in the invention described in claim 5, the tetracarboxylic acid anhydride and the diamine are applied by vacuum deposition.
[0016]
The invention described in claim 7 includes (a) a step of applying a polyamic acid coating solution while rotating the polyimide coating mold described in
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a cylindrical polyimide coating mold for molding a polyimide endless belt according to an embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the
[0019]
In the present invention, the imidization temperature of the polyimide
[0020]
【Example】
Example 1
A polyimide precursor polyamic acid (Toray Industries, Ltd., Torenice # 3000) diluted to 30% with N, N-dimethylacetamide (DMAC) is applied to the inner side of a cylindrical aluminum-made polyimide coating mold. Coating was performed while rotating the mold at a low speed, and then the polyimide coating mold was rotated at a high speed to form a coating film into a uniform film. This film was dried to remove the solvent, and then heated to 310 ° C. to imidize the polyamic acid to form a release film.
[0021]
While rotating the polyimide-coated cylindrical mold having the release film formed in this way at a low speed, a solution obtained by diluting polyamic acid (manufactured by Toray Industries, Inc., Torenice # 3000) to 30% with DMAC was applied. Subsequently, the polyimide coating mold was rotated at high speed to form a coating film into a uniform film. The membrane was dried to remove the solvent, and then heated to 280 ° C. to imidize the polyamic acid to form a polyimide endless belt. After cooling this polyimide endless belt, when its end was slowly peeled off from the release film, the peeled polyimide endless belt slipped slowly, but the release film was a cylindrical polyimide coating mold. It remained attached inside. A polyimide endless belt was formed by repeatedly using this cylindrical polyimide coating mold, but a polyimide endless belt could be formed with good reproducibility.
[0022]
(Example 2)
By applying the same polyamic acid solution as in Example 1 to a cylindrical polyimide coating mold having a release film formed in the same manner as in Example 1, and heating this to 300 ° C. to imidize the polyamic acid. A polyimide endless belt was formed. After cooling this polyimide endless belt, when its end was slowly peeled off from the release film, the peeled polyimide endless belt slipped slowly, but the release film was a cylindrical polyimide coating mold. It remained attached inside. A polyimide endless belt was formed by repeatedly using this cylindrical mold, but a polyimide endless belt could be formed with good reproducibility.
[0023]
(Example 3)
Mixing of these monomers by heating each vapor deposition source of pyromellitic anhydride and 4,4'-diaminodiphenyl ether on the inner surface of a cylindrical aluminum polyimide coating mold inside the vacuum deposition apparatus A film was formed. After returning the inside of the vacuum deposition apparatus to normal pressure, a release film was formed by causing a dehydration polymerization reaction in which the final temperature was maintained at 310 ° C. while gradually heating the formed mixed film. In the same manner as in Example 1, a polyamic acid solution was applied to a cylindrical polyimide coating mold having a release film formed in this way to form a film, this film was dried, the solvent was removed, and then heated to 280 ° C. Then, a polyimide endless belt was formed by imidizing the polyamic acid. After cooling this polyimide endless belt, when its end was slowly peeled off from the release film, the peeled polyimide endless belt slipped slowly, but the release film was a cylindrical polyimide coating mold. It remained attached inside. A polyimide endless belt was formed by repeatedly using this cylindrical polyimide coating mold, but a polyimide endless belt could be formed with good reproducibility.
[0024]
(Comparative Example 1)
The same polyamic acid solution as in Example 1 was applied to a cylindrical polyimide coating mold having a release film formed in the same manner as in Example 1 to form a film. After drying the film and removing the solvent, 320 A polyimide endless belt was formed by heating to 0 ° C. to imidize the polyamic acid. After cooling this polyimide endless belt, its end was slowly peeled off from the release film, but the polyimide endless belt adhered firmly to the release film, and if peeled off forcibly, the release film would also break and peel together have done.
[0025]
(Comparative Example 2)
A polyimide-coated cylindrical mold having a release film formed in the same manner as in Example 1 was coated with the same polyamic acid solution as in Example 1 to form a film. After the film was dried and the solvent was removed, 350 A polyimide endless belt was formed by heating to 0 ° C. to imidize the polyamic acid. After cooling this polyimide endless belt, its end was slowly peeled off from the release film, but the polyimide endless belt adhered firmly to the release film, and if peeled off forcibly, the release film would also break and peel together have done.
[0026]
(Comparative Example 3)
As in Example 3, a mixed film of two monomers composed of pyromellitic anhydride and 4,4′-diaminodiphenyl ether was formed on the inner surface of a cylindrical aluminum polyimide coating mold. After the inside of the vacuum vapor deposition apparatus was returned to normal pressure, a release film was formed by causing the dehydration polymerization reaction while maintaining the final temperature at 250 ° C. while gradually heating the formed mixed film. In the same manner as in Example 1, a polyamic acid solution was applied to a cylindrical polyimide coating mold having a release film formed in this way to form a film, this film was dried, the solvent was removed, and then heated to 280 ° C. Then, a polyimide endless belt was formed by imidizing the polyamic acid. After cooling this polyimide endless belt, its end was slowly peeled off from the release film, but the polyimide endless belt adhered firmly to the release film, and if peeled off forcibly, the release film would also break and peel together have done.
[0027]
The operation of the present invention is described as follows.
[0028]
According to the invention described in
[0029]
According to the invention described in claims 5 to 6, since two monomers composed of tetracarboxylic anhydride and diamine are used, dry coating is possible, and for that purpose, the inside of the cylindrical polyimide coating mold is made. Application becomes easy. The mixed film of two monomers can be formed by vacuum deposition. In that case, if it heats more than imidation temperature, it can advance at a stretch to the process of superposition | polymerization.
[0030]
【The invention's effect】
It is possible to provide a polyimide coating mold, a manufacturing method thereof, and a manufacturing method of a polyimide endless belt that can be easily released from the polyimide endless belt without changing its shape, and a manufacturing method of the polyimide endless belt. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal section of a cylindrical polyimide coating mold for forming a polyimide endless belt according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
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Claims (7)
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