JP3973143B2 - 熱間圧延機における温度制御方法及び温度制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間圧延機によって圧延される圧延材を目標温度にするための熱間圧延機における温度制御方法及び温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、熱間圧延機により圧延を行う場合、製品の品質を確保するためには、圧延された圧延材の仕上温度を目標温度に一定に保たなければならない。
そこで従来は、温度コントローラを用いて、圧延材の温度(実績温度)に応じて圧延速度を調整する温度制御方法が用いられている。この従来の温度制御方法では、一般に、圧延速度と仕上温度との関係を温度モデルとしてモデル化し、この温度モデルを用いて、温度コントローラの各種制御パラメータを設定して使用している。
【0003】
しかし、この温度制御方法では、圧延速度の変更等によって、温度モデルの誤差(モデル誤差)が大きくなることがあり、圧延材の仕上温度が目標温度に安定しなかったり、目標温度に到達するまでの時間が長くかかってしまう等の問題があった。
【0004】
そこで、従来、この問題を解決するために、特開平9−141316号公報に記載された「圧延機における温度制御方法および温度制御装置」で開示されているように、圧延速度の設定可能範囲を複数の速度区間に区分し、その各速度区間毎に温度コントローラの制御パラメータを設定し、圧延速度に応じてその制御パラメータを変更する技術が存在している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平9−141316号公報に記載された「圧延機における温度制御方法および温度制御装置」では、圧延速度の設定可能範囲を複数の速度区間に区分し、その各速度区間毎に温度モデルに基づいた温度コントローラに設定するための制御パラメータを設定する必要があり、その複数の制御パラメータを最適化する必要があった。
【0006】
また、圧延速度と仕上温度との関係を温度モデルとして用いる場合、圧延速度の変更による圧延材の温度変化の遅れ時間が変化するため、これをモデル化することは非常に困難であり、圧延速度の設定可能範囲を、モデル誤差の影響を受けない範囲で複数の速度区間に区分するには、多くの実験データにより検証を行わなければならないという問題があった。
【0007】
さらに、速度区間の区分や、その各速度区間毎の温度モデルに基づいた温度コントローラに設定する制御パラメータは、圧延を行う材料毎に異なるもので、材料毎に最適な区分及び制御パラメータを決定しなければならないという問題があった。
【0008】
また、複数の圧延スタンドによって圧延を行う場合、通常、圧延速度は加減速され、各圧延スタンドを通過する圧延材は、異なる速度履歴を持って圧延される。このため、各圧延スタンドにおける圧延材の温度変化量を精度よく計算することは困難であり、温度モデルとしてモデル化することが困難であるため、各圧延スタンドにおける圧延速度を精度よく算出することができないという問題があった。
【0009】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、圧延速度を調整することで圧延材の仕上温度を調整する際に、仕上温度を速やかに目標温度に収束させ、安定した圧延を行うことができる熱間圧延機における温度制御方法及び温度制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の熱間圧延機における温度制御方法は、圧延速度を調整することで、1基以上の圧延スタンドによって圧延される圧延材を予め設定された目標温度になるように制御する熱間圧延機における温度制御方法であって、最終段の圧延スタンドを通過した後の温度測定点において、圧延材の温度を測定する温度測定ステップと、この温度測定ステップで測定した圧延材の温度と、目標温度との差分に基づいて、その差分を補正するように圧延速度を調整する圧延速度調整ステップと、この圧延速度調整ステップで圧延速度を調整した後に、特定の圧延スタンドの入側から温度測定点までの圧延材の圧延距離を、その調整された後の一定の圧延速度で圧延を行う一定速度圧延ステップと、を含み、この一定速度圧延ステップで圧延材を前記圧延距離だけ圧延させた後に温度測定ステップに戻って各ステップを継続することを特徴とする。
【0011】
この方法によれば、熱間圧延機における温度制御方法は、温度測定ステップによって、熱間圧延機の圧延に伴って変化する圧延材の実績温度(仕上温度)が測定され、圧延速度調整ステップによって、その実績温度と予め設定されている目標温度との差分に基づいて、圧延スタンドの圧延速度が調整される。そして、一定速度圧延ステップによって、特定の圧延スタンドの入側から温度測定点までの圧延材の圧延距離分圧延を行う際の圧延速度を一定にする。
【0012】
そして、この熱間圧延機における温度制御方法は、一定速度圧延ステップによって、特定の圧延スタンドの入側から温度測定点までの圧延材の圧延距離分一定の速度で圧延を行うため、圧延材がその特定の圧延スタンド以降を一定の速度で移動することになり、温度測定ステップが圧延材の温度を測定する時点で、圧延材の温度履歴と、特定の圧延スタンド以降の速度履歴とを容易に把握することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の熱間圧延機における温度制御方法は、請求項1に記載の温度制御方法において、圧延速度調整ステップが、温度測定ステップで測定された現時点での圧延材の実績温度と目標温度との差分、並びに、現時点での圧延材の実績温度と前回測定した圧延材の実績温度との差分に基づいて、圧延速度を調整することを特徴とする。
【0014】
この方法によれば、熱間圧延機における温度制御方法は、圧延速度調整ステップによって、温度測定ステップで測定される圧延材の現時点での実績温度と目標温度との差分により、圧延材の現在の温度と目標温度との温度差を0にするように圧延速度の調整を行い、現時点での実績温度と前回測定した実績温度との差分により、速度調整に伴う温度変化の位相のずれを検出して、その位相差を補正するように圧延速度の調整を行う。
【0015】
さらに、請求項3に記載の熱間圧延機における温度制御装置は、圧延速度を調整することで、1基以上の圧延スタンドによって圧延される圧延材を予め設定された目標温度になるように制御する熱間圧延機における温度制御装置であって、最終段の圧延スタンドを通過した後の温度測定点において、圧延材の温度を測定する温度測定手段と、この温度測定手段で測定した圧延材の温度と、目標温度との差分に基づいて、その差分を補正するように圧延速度を調整する圧延速度調整手段と、前記圧延速度で圧延される圧延材の圧延時間又は圧延距離を測定する圧延移動量測定手段と、を備える構成とした。
【0016】
かかる構成によれば、熱間圧延機における温度制御装置は、温度測定手段によって、熱間圧延機の圧延に伴って変化する圧延材の実績温度(仕上温度)が測定され、圧延速度調整手段によって、その実績温度と予め設定されている目標温度との差分に基づいて、圧延スタンドの圧延速度が調整される。そして、圧延移動量測定手段によって、特定の圧延スタンドの入側から温度測定点まで圧延材が圧延されて移動する時間又は距離を測定する。
【0017】
また、請求項4に記載の熱間圧延機における温度制御装置は、請求項3に記載の温度制御装置において、圧延速度調整手段が、圧延速度を調整した後に、圧延移動量測定手段によって測定された圧延材の圧延時間又は圧延距離が、特定の圧延スタンドの入側から温度測定点までの通過時間又は移動距離になるまで、一定の圧延速度で前記圧延材を圧延させることを特徴とする。
【0018】
かかる構成によれば、熱間圧延機における温度制御装置は、温度測定手段によって、熱間圧延機の圧延に伴って変化する圧延材の実績温度(仕上温度)が測定され、圧延速度調整手段によって、その実績温度と予め設定されている目標温度との差分に基づいて、圧延スタンドの圧延速度が調整される。そして、圧延移動量測定手段によって、特定の圧延スタンドの入側から温度測定点までの圧延材の圧延距離分又はその移動に要する圧延材の圧延時間分圧延を行うまで圧延速度を一定に保つ。
【0019】
そして、この熱間圧延機における温度制御装置は、圧延移動量測定手段によって、特定の圧延スタンドの入側から温度測定点までの圧延材の移動量分一定の速度で圧延を行うため、圧延材がその特定の圧延スタンド以降を一定の速度で移動することになり、温度測定手段が圧延材の温度を測定する時点で、圧延材の温度履歴と、特定の圧延スタンド以降の速度履歴とを容易に把握することができる。
【0020】
さらに、請求項5に記載の熱間圧延機における温度制御装置は、請求項3または請求項4に記載の温度制御装置において、圧延速度調整手段が、温度測定手段で測定された現時点での圧延材の実績温度と目標温度との差分、並びに、現時点での圧延材の実績温度と前回測定した圧延材の実績温度との差分に基づいて、圧延速度を調整することを特徴とする。
【0021】
かかる構成によれば、熱間圧延機における温度制御装置は、圧延速度調整手段によって、温度測定手段で測定される圧延材の現時点での実績温度と目標温度との差分により、現在の圧延材の温度と目標温度との温度差を0にするように圧延速度の調整を行い、現時点での実績温度と前回測定した実績温度との差分により、速度調整に伴う温度変化の位相のずれを検出して、その位相差を補正するように圧延速度の調整を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(温度制御装置の構成)
図1は、本発明に係る熱間圧延機における温度制御装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、温度制御装置10は、圧延移動量測定手段11と、温度測定手段12と、圧延速度調整手段13とを含む構成とした。
【0024】
この温度制御装置10を備えた熱間圧延機1は、複数段の圧延スタンドFを有するタンデム圧延機とし、最終段の圧延スタンドFの出側に配置された温度センサTによって、圧延材Zの温度(実績温度)が測定され、その実績温度と、圧延材Zの品質を確保するために予め設定された目標温度との差分(差分温度)に基づいて、温度制御装置10がロール駆動モータRを制御することで各圧延スタンドFの圧延速度が調整され、圧延材Zの温度を目標温度に収束させ、圧延材Zの圧延を行うものである。
【0025】
ここで、図1に基づいて、温度制御装置10の各構成について説明する。
圧延移動量測定手段11は、圧延スタンドFを通過しながら圧延される圧延材Zの移動量を測定するものである。この圧延移動量測定手段11は、圧延速度調整手段13から移動量測定指示信号を通知されてから、圧延材Zの移動量を測定し、圧延材Zが予め設定された特定の圧延スタンドの入側(基準点)から温度センサTが温度を測定する温度測定点Cまで移動した段階で、温度測定手段12に対して圧延材Zの温度を測定する旨の温度測定指示信号を通知する。
ここで移動量とは、移動に要する圧延時間であって、圧延移動量測定手段11は、圧延スタンドの入側(基準点)から温度測定点Cまでの距離を圧延材Zが移動する圧延時間を測定する。
なお、この移動量は前記基準点から各圧延スタンドFの圧延速度に経過時間を乗算することで得られる圧延距離としてもよい。
【0026】
温度測定手段12は、温度センサTで測定される圧延材Zの実績温度を取得するものである。この温度測定手段12は、圧延移動量測定手段11から温度測定指示信号を通知されたときに、温度センサTから取得した圧延材Zの実績温度と目標温度との差(比例差分温度)、並びに今回の実績温度と前回の実績温度との差(微分差分温度)の2種類の差分温度を含んだ速度調整指示信号を圧延速度調整手段13に通知する。なお、今回測定した実績温度は、次回の温度測定時において微分差分温度を算出するために使用するため、その温度を記憶手段(図示せず)に記憶しておく。
【0027】
圧延速度調整手段13は、温度測定手段12から通知される速度調整指示信号に含まれる差分温度と、予め圧延材Zの材料毎に定められた単位温度を変更するために必要な速度とに基づいて、圧延スタンドFの圧延速度を計算し、ロール駆動モータRを制御することで圧延スタンドFの圧延速度を調整するものである。なお、圧延速度調整手段13は、各圧延スタンドFの圧延速度を変更した後に、圧延移動量測定手段11に移動量測定指示信号を通知する。
【0028】
ここで、図1及び図2に基づいて前記特定スタンドの入側の基準点について説明する。図2は、n段の熱間圧延機1の基準点を説明するために圧延スタンドFを直列(タンデム)に配置した図1の一部分を抽出して模式化した図である。
図2に示すように、熱間圧延機1においては、圧延スタンドFの近傍でクーラント冷却、ロール冷却、摩擦発熱、加工発熱等に基づいて圧延材Zの温度が変わる冷却発熱区間HZと、空冷のみで圧延材Zの温度変化が圧延スタンドFの近傍と比較して極端に小さい空冷区間AZとが存在する。ここで基準点Dを、特定の圧延スタンドFiの前方にある空冷区間AZに設定する。そして、圧延材Zがこの基準点Dから温度測定点Cまでの距離(圧延速度一定区間MV)を移動する間は、圧延材Zの圧延速度を一定にして圧延を行う。
【0029】
なお、この基準点Dを、熱間圧延機1の入側に近い圧延スタンドFの前方に設定することで各圧延スタンドの速度履歴はより明確になるが、圧延材Zが基準点Dから温度測定点Cまでの距離を移動(圧延)する時間(1周期にかかる時間)が長くなり、圧延材Zを目標温度にするための制御時間が長くなる。このため、基準点Dは、熱間圧延機1の中央付近の圧延スタンドFに設定すればよい。
【0030】
このように構成されることで、温度制御装置10は、基準点D以降の圧延スタンドFでは速度調整を行わないため、基準点Dに存在する圧延材Zが温度測定点Cに到達したときの温度履歴と、その基準点Dに存在していた圧延材Zが各圧延スタンドFをどのような速度履歴で通過したかを容易に把握することができ、且つ速度変化に伴う温度の遅延(位相のずれ)がほぼ同一となるため、それを補正するための計算精度を向上させることができる。
【0031】
(温度制御装置の動作)
次に、図1、図2及び図3に基づいて、熱間圧延機1における温度制御装置10の動作について説明する。図3は、温度制御装置10の動作を示すフローチャートである。
【0032】
[温度測定ステップ]
熱間圧延機1における温度制御装置10は、まず最初に、温度測定手段12によって、温度センサTから温度測定点Cの温度を取得することで、圧延材Zの温度測定点Cの温度(実績温度)を測定する(ステップS10)。そして、その実績温度と目標温度との差(比例差分温度)、並びに今回の実績温度と前回測定した実績温度との差(微分差分温度)の2種類の差分温度を算出し(ステップS11)、圧延速度調整ステップ(ステップS12)へ進む。ただし、起動時は前回測定した実績温度は存在しないため、その実績温度は今回の実績温度と等しいものとする。
【0033】
[圧延速度調整ステップ]
温度制御装置10は、ステップS11で算出された差分温度(比例差分温度及び微分差分温度)を含んだ速度調整指示信号に基づいて、圧延速度調整手段13が各圧延スタンドFの圧延速度を算出する(ステップS12)。なお、このステップS12では、自動制御方式で一般的に用いられているPD(比例微分)制御に基づいて、比例差分温度を比例項とし、微分差分温度を微分項とすることで、圧延材Zの温度を目標温度にする制御を行うことができる。
そして、圧延速度調整手段13が各圧延スタンドFのロール駆動モータRを制御することで各圧延スタンドFの圧延速度の調整を行い(ステップS13)、一定速度圧延ステップ(ステップS14)へ進む。
【0034】
[一定速度圧延ステップ]
温度制御装置10は、ステップS13で調整された後の一定の圧延速度で圧延材Zの圧延を行う(ステップS14)。そして、圧延材Zの移動距離が基準点Dから温度測定点Cまでの距離すなわち圧延速度一定区間MV分圧延を実行したかどうかを判定し(ステップS15)、まだ、圧延速度一定区間MV分の圧延を実行していない場合(No)は、ステップS14へ戻って一定速度の圧延を続ける。一方、圧延速度一定区間MV分の圧延を実行した場合(Yes)はステップS16へ進む。
【0035】
そして、圧延材Zの圧延が完了したかどうかを、外部からのスイッチ等に基づいて判定し(ステップS16)、完了していない場合(No)は、ステップS10に戻って圧延材Zの温度測定、圧延速度の調整、圧延速度一定区間MV分の圧延を実行する。一方、圧延材Zの圧延が完了した場合(Yes)は、動作を終了する。
【0036】
以上のステップに基づいて、温度制御装置10は、熱間圧延機1の圧延スタンドFの圧延速度を制御することで、圧延材Zを速やかに目標温度に収束させ、安定した圧延を実現することができる。なお、本発明はこの手順に限定されるものではなく、例えば、各圧延スタンド(F1、F2、…、Fn)間に温度センサを設置し、その実績温度に基づいて圧延速度を制御することも可能である。
【0037】
(4段タンデム熱間圧延機の構成)
次に、本発明に係る熱間圧延機における温度制御方法及び温度制御装置をより詳細に説明するために、圧延スタンドを4つ備えた熱間圧延機(4段タンデム熱間圧延機)を例にして説明を行う。図4は、4段タンデム熱間圧延機の構成を示すブロック図である。
【0038】
図4に示すように4段タンデム熱間圧延機2は、4つの圧延スタンドF1、F2、F3及びF4を直列(タンデム)に配置し、圧延スタンドF1、F2、F3及びF4の間の空冷区間AZを3m、圧延スタンドF1、F2、F3及びF4の近傍の冷却発熱区間HZを2mとしている。さらに最終段の圧延スタンドF4と温度センサT間の空冷区間AZ2を1mとしている。このように4つの圧延スタンドF1、F2、F3及びF4を配置した4段タンデム熱間圧延機2は、温度センサTによって、圧延材Zの温度(実績温度)が測定され、その実績温度と圧延材Zの目標温度との差分(差分温度)に基づいて、本発明に係る温度制御装置10がロール駆動モータRを制御することで圧延スタンドF1、F2、F3及びF4の圧延速度が調整され、圧延材Zの温度を目標温度に収束させ、圧延材Zの圧延を行うものである。なお、本発明に係る温度制御装置10は、4段の圧延スタンドの制御に限定されるものではない。
【0039】
(4段タンデム熱間圧延機における温度制御装置の動作)
次に、図4に基づいて4段タンデム熱間圧延機2における温度制御装置10の動作を詳細に説明する。なお、温度制御装置10の構成については適宜図1を参照するものとする。
【0040】
ここでは、図4に示すように、基準点Dを、各圧延スタンドの速度履歴と、圧延材Zの温度履歴とを好適に把握できる位置として、圧延スタンドF3の冷却発熱区間HZと、その前方にある空冷区間AZの間(空冷区間AZの最終点)に設定するものとする。また、各圧延スタンドF1、F2、F3及びF4における圧延材Zを圧延する位置が冷却発熱区間HZの中間点であったとする。
【0041】
まず、温度制御装置10は、温度測定手段12によって、温度センサTから温度測定点Cの温度を取得することで、圧延材Zの温度測定点Cの温度(実績温度)を測定し、その実績温度と目標温度との差(比例差分温度)、並びに今回の実績温度と前回測定した実績温度との差(微分差分温度)の2種類の差分温度を含んだ速度調整指示信号を圧延速度調整手段13に通知する。
【0042】
そして、圧延速度調整手段13が、ロール駆動モータRの駆動量を制御することで各圧延スタンドF1、F2、F3及びF4の圧延速度の調整を行う。この圧延速度調整手段13は、圧延速度を調整した後に、その圧延速度を一定に保つようにロール駆動モータRを制御するとともに、圧延移動量測定手段11に移動量測定指示信号を通知する。
【0043】
この移動量測定指示信号を通知された圧延移動量測定手段11は、圧延材Zの移動距離が、圧延速度一定区間MVの距離である8m(1m+5m+2m)になるまで測定を行う。ここでは、(1m/圧延スタンドF2の圧延速度)+(5m/圧延スタンドF3の圧延速度)+(2m/スタンドF4の圧延速度)の時間経過後に圧延材Zが圧延速度一定区間MV分移動したと判定する。
【0044】
次に、図4及び図5に基づいて、温度制御装置10の圧延速度調整手段13による圧延速度の速度調整量の算出方法について説明する(温度制御装置10の構成については適宜図1を参照)。図5は、圧延速度調整手段13の速度調整量を算出する動作を説明するためのブロック図である。
【0045】
図5に示すように、n周期目の実績温度(今回実績温度)をT(n)、(n−1)周期目の実績温度(前回実績温度)をT(n−1)、目標温度をTm、圧延材Zを1℃温度変更するために必要な速度を∂V/∂T[mpm/℃]とする。ここで、目標温度Tmと今回実績温度T(n)との差分は、比例差分温度として温度測定手段12から速度調整指示信号に含まれて通知される。また、前回実績温度T(n−1)と今回実績温度T(n)との差分は、微分差分温度として、比例差分温度と同様に温度測定手段12から通知される。
【0046】
この比例差分温度及び微分差分温度は、一般的に用いられているPD(比例微分)制御に基づいて、比例差分温度を比例項とし、微分差分温度を微分項とすることで、圧延材Zの温度を目標温度にするための温度調整量を算出し、その温度調整量に∂V/∂Tを乗算することで速度調整量Veを算出する。
図5のブロック図を数式化すると、(1)式のように表わすことができる。
【0047】
【数1】
【0048】
ここで、g1及びg2はゲインG1及びゲインG2の利得値を表わしており、g1=1、g2=0.5の固定値を使用する。
この(1)式において、比例項である{Tm−T(n)}は、目標温度Tmと今回実績温度T(n)との差分により、温度差が0になるように作用する。また、微分項である{T(n−1)−T(n)}は、速度履歴と温度履歴との位相のずれを補正する作用を持つ。
【0049】
なお、ゲインG1及びゲインG2の利得値(g1及びg2)は、前記した比例項及び微分項の各温度差に基づいて変更することが望ましい。例えば、図6に示すように前記各温度差に基づいて利得値(g1及びg2)を変更する形態をとることも可能である。ここで、図6(a)は、ゲインG1の利得値g1の値と、目標温度及び実績温度の温度差との関係を示した例である。また、図6(b)は、ゲインG2の利得値g2の値と、目標温度及び実績温度の温度差との関係を示した例である。
【0050】
(4段タンデム熱間圧延機における温度制御例)
次に、図4及び図7に基づいて、温度制御装置10によって、4段タンデム熱間圧延機2の温度制御を行ったときの実績温度と圧延スタンドF4の圧延速度の関係について具体的な数値を用いて説明する。図7は、アルミニウム材を圧延したときの実績温度と圧延スタンドF4の圧延速度の関係を示したグラフである。
【0051】
なお、本動作においては圧延材Zの目標温度は300℃とし、この圧延材Zは、圧延スタンドF4の圧延速度が2/60[m/s]変化することで1℃変化する(∂V/∂T=2)ものとし、ゲインG1及びゲインG2の利得値は、それぞれg1=1.0、g2=0.5の固定値を使用するものとする。また、初期値として、実績温度が310℃、圧延スタンドF4の圧延速度(出側速度)を240[mpm]とする。さらに、圧延スタンドF3の圧延速度は圧延スタンドF4の圧延速度の半分(初期値120[mpm])、圧延スタンドF2の圧延速度は圧延スタンドF3の圧延速度の半分(初期値60[mpm])、圧延スタンドF1の圧延速度は圧延スタンドF2の圧延速度の半分(初期値30[mpm])で動作しているものとする。
【0052】
まず、1回目の周期で、実績温度を測定すると310℃であり、(1)式で示した比例項は{目標温度(300)−今回実績温度(310)}=−10となり、微分項は{前回実績温度(310)−今回実績温度(310)}=0となるため、当該温度差におけるゲインG1及びゲインG2の利得値であるg1=1.05、g2=0.5を用いて、(1)式の速度調整量Veを算出すると、Ve=−10[mpm]となる。
【0053】
そこで10[mpm]圧延速度を下げるため2[mpm/s]で速度調整を行い、圧延スタンドF4の圧延速度が240[mpm]から230[mpm]まで10[mpm]速度を減速した段階で速度調整を終了し、その230[mpm]の圧延速度を維持し圧延を行う。
なお、この圧延速度の速度調整に要する時間の下限値を、圧延スタンドF2と、圧延スタンドF3との間の空冷区間AZを圧延材Zが通過する時間とする。そして、空冷区間AZを通過する時間より前に速度調節が終了する場合は、圧延材Zが空冷区間AZを通過する時間を速度調整時間とみなす。
【0054】
そして、圧延速度一定区間MV分の圧延を実行した段階、すなわち、2回目の周期で、実績温度を測定する。このときの実績温度は308℃であり、(1)式で示した比例項は{目標温度(300)−今回実績温度(308)}=−8となり、微分項は{前回実績温度(310)−今回実績温度(308)}=2となるため、速度調整量Veは、Ve=−6[mpm]となる。
【0055】
そこで6[mpm]圧延速度を下げるため2[mpm/s]で速度調整を行い、圧延スタンドF4の圧延速度が230[mpm]から224[mpm]まで6[mpm]速度を減速した段階で速度調整を終了し、その224[mpm]の圧延速度を維持し圧延を行う。この場合、圧延速度の速度調整に要する時間は、圧延材Zが圧延スタンドF2と圧延スタンドF3との間の空冷区間AZを通過する時間より短い。このため、圧延材Zがこの空冷区間AZを通過する時間と、圧延速度一定区間MVの距離である8m(1m+5m+2m)分の圧延を実行する時間とを経過した後に次の周期へと進む。
【0056】
このように、圧延速度の調整に要する時間(速度調整時間)と、圧延材Zが基準点Dから温度測定点Cに移動するまでの時間を1周期として、圧延を行うことで、圧延材Zの実績温度を目標温度に収束させる。
【0057】
また、本実施の形態においては、n周期目に温度測定した圧延材Zの測定点は、圧延スタンドF3及び圧延スタンドF4を一定速度で通過し、圧延スタンドF2を(n−1)周期目に一定速度で通過し、圧延スタンドF1は(n−2)周期目に通過している。このように、圧延材Zの圧延速度やパススケジュール(段階的に圧延される圧延材Zを、その各段階でどの程度の板厚にするかを規定する板厚の設定)にかかわらず、圧延される圧延材Zの温度履歴及び速度履歴を容易に把握することができ、従来、誤差要因であった遅れ時間のモデル化が不要となる。
これにより、温度制御装置10によって、速度変更量が大きい(温度差大)状況では、大きく速度変更を行うため目標温度への収束が早く、速度変更量が小さい状況(温度差小)になると、温度履歴及び速度履歴を容易に把握することができるため、飛躍的に計算精度が向上し安定した圧延を実現することができる。
【0058】
なお、本実施の形態においては、圧延スタンドを4つ備えた熱間圧延機(4段タンデム熱間圧延機)を制御する温度制御方法及び温度制御装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、圧延スタンドが1基の熱間圧延機であっても、その圧延スタンドの前段の空冷区間内に基準点を設けることで、圧延材の速度履歴及び温度履歴を把握することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係る熱間圧延機における温度制御方法及び温度制御装置では、以下に示す優れた効果を奏する。
【0060】
請求項1、請求項3または請求項4に記載の発明によれば、熱間圧延機における温度制御方法または温度制御装置は、圧延される圧延材の温度履歴及び速度履歴を容易に把握することができる。これによって、従来のような圧延材毎に異なる温度モデルを用いることなく、圧延材の温度を目標温度に収束させるための圧延スタンドの速度調整を精度よく計算することができる。
【0061】
請求項2または請求項5に記載の発明によれば、熱間圧延機における温度制御方法または温度制御装置は、圧延スタンドの速度調整に伴う温度変化の位相のずれを検出して、その位相差を補正することができるので、圧延材の温度を目標温度に速やかに収束させることができる。これによって、熱間圧延機の起動時に発生する目標品質に達していない生成材を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱間圧延機における温度制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る特定スタンドの入側の基準点位置を説明するための説明である。
【図3】本発明に係る熱間圧延機における温度制御装置の動作を説明したフローチャートである。
【図4】本発明に係る温度制御装置を備えた4段タンデム熱間圧延機の構成を示すブロック図である。
【図5】圧延スタンドの速度調整量を算出するための制御を説明するためのブロック図である。
【図6】圧延スタンドの速度調整量を算出するための温度差と利得値との関係の一例を示すグラフである。
【図7】圧延スタンドの速度調整量と圧延材の実績温度との関係を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
1……熱間圧延機
2……4段タンデム熱間圧延機
10……温度制御装置
11……圧延移動量測定手段
12……温度測定手段
13……圧延速度調整手段
F……圧延スタンド
T……温度センサ
R……ロール駆動モータ
Claims (5)
- 圧延速度を調整することで、1基以上の圧延スタンドによって圧延される圧延材を予め設定された目標温度になるように制御する熱間圧延機における温度制御方法であって、
最終段の圧延スタンドを通過した後の温度測定点において、前記圧延材の温度を測定する温度測定ステップと、
この温度測定ステップで測定した前記圧延材の温度と、前記目標温度との差分に基づいて、その差分を補正するように前記圧延速度を調整する圧延速度調整ステップと、
この圧延速度調整ステップで前記圧延速度を調整した後に、特定の圧延スタンドの入側から前記温度測定点までの前記圧延材の圧延距離を、その調整された後の一定の圧延速度で圧延を行う一定速度圧延ステップと、
を含み、この一定速度圧延ステップで前記圧延材を前記圧延距離だけ圧延させた後に前記温度測定ステップに戻って各ステップを継続することを特徴とする熱間圧延機における温度制御方法。 - 前記圧延速度調整ステップは、前記温度測定ステップで測定された現時点での前記圧延材の実績温度と前記目標温度との差分、並びに、前記現時点での前記圧延材の実績温度と前回測定した前記圧延材の実績温度との差分に基づいて、圧延速度を調整することを特徴とする請求項1に記載の熱間圧延機における温度制御方法。
- 圧延速度を調整することで、1基以上の圧延スタンドによって圧延される圧延材を予め設定された目標温度になるように制御する熱間圧延機における温度制御装置であって、
最終段の圧延スタンドを通過した後の温度測定点において、前記圧延材の温度を測定する温度測定手段と、
この温度測定手段で測定した前記圧延材の温度と、前記目標温度との差分に基づいて、その差分を補正するように前記圧延速度を調整する圧延速度調整手段と、
前記圧延速度で圧延される前記圧延材の圧延時間又は圧延距離を測定する圧延移動量測定手段と、
を備えていることを特徴とする熱間圧延機における温度制御装置。 - 前記圧延速度調整手段は、前記圧延速度を調整した後に、前記圧延移動量測定手段によって測定された前記圧延材の圧延時間又は圧延距離が、特定の圧延スタンドの入側から前記温度測定点までの通過時間又は移動距離になるまで、一定の圧延速度で前記圧延材を圧延させることを特徴とする請求項3に記載の熱間圧延機における温度制御装置。
- 前記圧延速度調整手段は、前記温度測定手段で測定された現時点での前記圧延材の実績温度と前記目標温度との差分、並びに、前記現時点での前記圧延材の実績温度と前回測定した前記圧延材の実績温度との差分に基づいて、圧延速度を調整することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の熱間圧延機における温度制御装置。
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