JP3970680B2 - Annealing method for resin products - Google Patents
Annealing method for resin products Download PDFInfo
- Publication number
- JP3970680B2 JP3970680B2 JP2002131411A JP2002131411A JP3970680B2 JP 3970680 B2 JP3970680 B2 JP 3970680B2 JP 2002131411 A JP2002131411 A JP 2002131411A JP 2002131411 A JP2002131411 A JP 2002131411A JP 3970680 B2 JP3970680 B2 JP 3970680B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heat
- heater
- welded portion
- resin product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な樹脂製品のアニール方法に関する。詳しくは、樹脂製品の熱溶着部に生じた歪みを短時間で除去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱板溶着法、振動溶着法等の溶着手段によって溶着された合成樹脂部品には熱溶着部に応力が生じているため、一定時間以上一定の温度に保つことによって上記残留応力を除去してやる必要がある。
【0003】
そこで、従来にあっては、ほぼ密閉されたアニール炉内で樹脂製品を所定の経路上を搬送する間に加熱して一定時間以上一定の温度に保つことによって残留応力を除去する技術がある。
【0004】
例えば、アニール炉内に樹脂製品を所定の経路で移動させる走行経路を設けると共に該走行経路の近傍にヒータを配設し、樹脂製品が上記走行経路を始端から終端まで走行する間に上記ヒータによって加熱されて所定の温度まで昇温され、所定温度になった後は該温度に保温されるようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のアニール方法にはいくつかの問題点がある。
【0006】
先ず、ヒータに近赤外線ヒータを使用してアニール炉全体を昇温しているため、樹脂製品を一定の温度まで昇温させるのに時間がかかり、当該樹脂製品の製造のための各工程における所要時間と整合性が取れないと言う問題がある。例えば、ある種の自動車用灯具の場合、他の各工程の所要時間が約40秒であるのに対し、アニール工程の所要時間が約15分前後必要である。そのため、製造ライン上で製品の停滞が起こらないようにするために、20個以上の樹脂製品を走行させることの出来るアニール炉をライン上に用意し、各工程で遊び時間が生じることがないようにしなければならない。そのため、ライン上に多数の樹脂製品を走行させることが可能なアニール炉のための大きなスペースを必要とし、製造装置の小型化を阻害するという問題がある。また、20個以上の樹脂製品を走行させる走行経路と該走行経路近傍に配置する多数のヒータを設けなければならず設備費が膨大になると共に、時間がかかる分光熱費も増大して、コストがかかりすぎるという問題がある。
【0007】
さらに、所定の経路に沿って移動する樹脂製品に対しては走行の邪魔にならないような位置にヒータを配置しなければならず、ヒータの配置位置に制約が生じる。そのため、樹脂製品の除歪を必要とする箇所にヒータに近い箇所とヒータから遠い部分とが生じ、ヒータに近い箇所で所定の温度に保とうとするとヒータから遠い箇所は所定の温度まで上がることが出来ず十分に除歪されないし、ヒータに遠い箇所が所定の温度に保たれるようにすると、ヒータに近い箇所は所定の温度以上に温度上昇をしてしまって変形が生じてしまうという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、樹脂製品の熱溶着部に生じた歪みを大きな設備を要せずに短時間で除去することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明樹脂製品のアニール方法は、上記した課題を解決するために、遠赤外線を照射して樹脂製品の熱溶着部の表面温度を目的温度まで上昇させる昇温工程と、上記熱溶着部の表面温度を上記目的温度に保持させる保持工程を備え、上記保持工程は、上記ヒータを昇温工程中に位置していた位置より上記熱溶着部から離間させるように移動させて行い、上記保持工程中に上記熱溶着部の内部温度を上記目的温度又は上記目的温度近傍の温度まで上昇させるようにしたものである。
【0010】
従って、本発明樹脂製品のアニール方法にあっては、熱溶着が可能な合成樹脂、すなわち、熱可塑性樹脂に吸収されやすい遠赤外線によって熱溶着部を加熱するため樹脂製品の熱溶着部が短時間で目的温度まで上昇する。
【0011】
また、樹脂製品の熱溶着部の表面温度が目的温度まで上昇した後は、該熱溶着部の表面温度を目的温度に保つ保持工程に移行するので、熱溶着部の表面温度が目的温度より異常に高くなってしまうことがない。そして、さらに、上記保持工程は、上記ヒータを昇温工程中に位置していた位置より上記熱溶着部から離間させるように移動させて行うので、保持工程のための設備が簡易なもので足りる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明樹脂製品のアニール方法の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を、車輌用灯具のランプボディとレンズとを熱板溶着、振動溶着等の熱溶着によって接合した外囲器(樹脂製品)において、ランプボディとレンズとの接合部(熱溶着部)の残留応力を除去するアニール方法に適用したものである。
【0013】
一般的に、内部に光源等を配置するための灯具空間を有する外囲器1のランプボディ2の材料にはABS樹脂やAAS樹脂、ASA樹脂が使用され、レンズ3の材料にはアクリル樹脂が使用される。なお、上記したように、車輌用灯具の外囲器1は本発明方法によって熱溶着部の残留応力を除去する樹脂製品の一例であって、本発明が適用される樹脂製品が車輌用灯具の外囲器に限られるものでないことは勿論である。また、当該樹脂製品の熱溶着によって互いに接合される各部の材料も、上記した樹脂材料、すなわち、ABS樹脂、AAS樹脂、ASA樹脂、アクリル樹脂に限定されるもではない。
【0014】
車輌用灯具の外囲器1はランプボディ2とレンズ3の周縁部2a、3aが熱溶着によって接合されて形成される。そして、ランプボディ2の周縁部2aとレンズ3の周縁部3aとの接合部である熱溶着部4には熱溶着時の加熱によって応力が残留している。
【0015】
外囲器1の熱溶着部4の加熱には遠赤外線ヒータ5が使用される。該ヒータ5は、セラミックスで形成された基材6中にニクロクム線等の電熱線7を埋め込んで形成されており、熱効率を良くするため、垂直断面で放物面形状をしており、、ヒータ5の発熱面5aと放物面の集光位置Fで囲まれた領域8内は効果的加熱範囲(破線ハッチングを施した領域)となる(図2参照)。この効果的発熱範囲8では遠赤外線の密度が濃く、発熱効率がよい。
【0016】
なお、遠赤外線を放射するヒータの材料がセラミックスに限定されるものではなく、また、発熱面の形状も放物面に限定されるものではない。
【0017】
アニール工程を実行するポジションでは外囲器1に対して離接する方向に移動可能な移動ベース9が設けられ、該移動ベース9に複数のヒータ5、5、・・・が支持される。すなわち、移動ベース9が外囲器1に近接して位置したときに外囲器1の熱溶着部4を囲むように複数のヒータ5、5、・・・が移動ベース9に支持される。しかも、図2に示すように、外囲器1の熱溶着部4が上記領域8内に位置されるように、ヒータ5、5、・・・が配置される。
【0018】
次に、外囲器1の熱溶着部4の残留応力を除去するための各工程について、図3を参照して説明する。
【0019】
先ず、ワーク支持台10に外囲器1を載置する。この時移動ベース9は外囲器1の上方に離間して待機位置に待機している(図3(a)参照)。なお、ヒータ5、5、・・・は通電されて適当な温度に加熱されている。
【0020】
そして、ワーク支持台10上に外囲器1が載置されると、移動ベース9が下降してきて、該移動ベース9に支持されているヒータ5、5、・・・が外囲器1の熱溶着部4を取り囲むように位置される(図1、図3(b)参照)。この状態で、外囲器1の熱溶着部4はヒータ5、5、・・・の効果的発熱範囲8、8、・・・内に位置するようにされる(図2参照)。これによって、昇温工程が開始される。
【0021】
そして、熱溶着部4の表面4aの温度が目的温度、すなわち、ランプボディ2及びレンズ3の材料樹脂のガラス転移点である約80゜Cになったところで外囲器1の熱溶着部4がヒータ5、5、・・・の効果的発熱範囲8、8、・・・の外に位置するように、移動ベース9を上昇させる(図3(c)参照)。このようにして保持工程が開始される。
【0022】
自動車の標準的なリアコンビネーションランプの外囲器1を樹脂製品とし、ヒータ5の発熱面5aの温度を380゜C〜390゜C、ヒータ5の発熱面5aと熱溶着部4の表面4a(図2参照)との間の距離を20〜40mmとした場合、図3(a)の状態として昇温工程を開始してから5秒前後で熱溶着部4の表面4aの温度は目的温度である約80゜Cに到達する。そして、熱溶着部4の表面4aの温度が約80度Cになった時点で表面4aから約3mmヒータ5から離間している内面4b(図2参照)の温度は50゜C前後になっている(図4参照)。
【0023】
そして、ヒータ5、5、・・・を熱溶着部4から遠ざけることによって、熱溶着部4の表面4aの80゜C以上への温度上昇が抑えられる一方、ヒータ5、5、・・・と熱溶着部4との間の距離を適当に保つことによって、熱溶着部4の表面4aの温度が一定に保たれると共に、該表面4aの温度が熱伝導によって内部に伝わり、熱溶着部4の内部の温度が上昇する。
【0025】
熱溶着部4の表面4aの温度を約80゜Cに保つと共に内部温度の上昇をもたらすためのヒータ5、5、・・・の昇温工程における位置からの上昇距離としては、上記リアコンビネーションランプの外囲器1の場合、約50mmである。
【0026】
そして、熱溶着部4の内面4bの温度が目的温度である約80度Cに上昇し、それを一定時間保持したところで保持工程を終了し、移動ベース9を上記待機位置まで上昇させる(図3(c)参照)。
【0027】
そして、上記リアコンビネーションランプの外囲器1の場合、昇温工程開始から約12〜13秒で熱溶着部4の内面4bの温度が目的温度(80゜C)に到達し(図4参照)、保持工程を約17秒間継続する。
【0028】
上記保持工程の終了後、徐冷することによって、加熱溶着によって熱溶着部4に残留した応力が除去される。
【0029】
上記したアニール方法によれば、約30秒以内という短時間で熱溶着部の目的温度までの上昇とその保持を行うことが出来、他の工程の工程サイクルとの整合性が取れ、一のライン上にそこだけ異常にスペースと時間を取るポジションを設ける必要が無く、設備の小型化と設備費及び運用費用の低コスト化を図ることが出来る。
【0030】
また、樹脂製品一個ごとに熱溶着部の昇温と温度保持を行うことが出来るので、ライン上における製品の流れが非常にスムーズになる。
【0031】
さらに、上記アニール方法にあっては、複数のヒータ5、5、・・・を熱溶着部4の形状に合わせて該熱溶着部4を囲むように配置することが出来るので、加熱する必要のない箇所を加熱すること無しに加熱の必要な箇所のみを加熱することが出来、無用な加熱による変形等の不具合を解消することが出来る。
【0032】
なお、上記した実施の形態において示した各部の形状乃至構造並びに数値等は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0033】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明樹脂製品のアニール方法は、樹脂製品の熱溶着部をヒータによって加熱して上記熱溶着部に生じた歪みを除去するアニール方法であって、遠赤外線を照射して上記熱溶着部の表面温度を目的温度まで上昇させる昇温工程と、上記熱溶着部の表面温度を上記目的温度に保持させる保持工程を備え、上記保持工程は、上記ヒータを昇温工程中に位置していた位置より上記熱溶着部から離間させるように移動させて行い、上記保持工程中に上記熱溶着部の内部温度を上記目的温度又は上記目的温度近傍の温度まで上昇させることを特徴とする。
【0034】
従って、本発明樹脂製品のアニール方法にあっては、熱溶着が可能な合成樹脂、すなわち、熱可塑性樹脂に吸収されやすい遠赤外線によって熱溶着部を加熱するため樹脂製品の熱溶着部が短時間で目的温度まで上昇する。そのため、極めて短時間に樹脂製品のアニールを行うことが出来る。
【0035】
また、樹脂製品の熱溶着部の表面温度が目的温度まで上昇した後は、該熱溶着部の表面温度を目的温度に保つ保持工程に移行するので、熱溶着部の表面温度が目的温度より異常に高くなってしまうことがない。そのため、温度の異常上昇による樹脂製品の変形を避けることが出来る。そして、熱溶着部の内部には表面温度が熱伝導によって伝わるため、表面温度を目的温度に保つことによって内部温度が目的温度まで上昇する。
【0036】
さらに、樹脂製品一個ごとにアニールを行うことが出来るので、設備が小型で済み、設備の小型化と低コスト化及び運用コストの低減を図ることが出来る。
【0037】
そして、さらに、上記保持工程は、上記ヒータを昇温工程中に位置していた位置より上記熱溶着部から離間させるように移動させて行うので、保持工程のための設備が簡易なもので足りる。
【0038】
請求項2に記載した発明にあっては、上記ヒータは遠赤外線を集光させる形状を有し、上記昇温工程中は上記熱溶着部を遠赤外線の集光位置よりヒータに近い位置に位置させるので、熱溶着部の昇温を効率よく行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本発明アニール方法の実施の形態を示すものであり、本図は樹脂製品とヒーターとの平面的位置関係を示す図である。
【図2】ヒーターの拡大側面図である。
【図3】工程の全体を概略的に示す図であり、左(a)から右(d)へと時系列を追って順番に示す概略断面図をグラフと共に示すものである。
【図4】熱溶着部の表面温度と内部温度の推移を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…外囲器(樹脂製品)、4…熱溶着部、4a…表面、4b…内面(内部)、5…ヒータ、F…集光位置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel method for annealing a resin product. Specifically, the present invention relates to a technique for removing distortion generated in a heat-welded portion of a resin product in a short time.
[0002]
[Prior art]
The synthetic resin parts welded by the welding means such as hot plate welding method, vibration welding method, etc. have stress in the heat welding part, so it is necessary to remove the residual stress by keeping it at a constant temperature for a certain time or more is there.
[0003]
Therefore, in the prior art, there is a technique for removing the residual stress by heating the resin product while transporting the resin product on a predetermined path in a substantially sealed annealing furnace and maintaining the temperature at a constant temperature for a predetermined time or more.
[0004]
For example, a travel path for moving the resin product along a predetermined path is provided in the annealing furnace, and a heater is disposed in the vicinity of the travel path, so that the resin product travels from the start end to the end of the travel path by the heater. Some are heated to a predetermined temperature and kept at that temperature after reaching a predetermined temperature.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, the above-described conventional annealing method has several problems.
[0006]
First, because the temperature of the entire annealing furnace is raised using a near-infrared heater as the heater, it takes time to raise the temperature of the resin product to a certain temperature, which is necessary in each process for manufacturing the resin product. There is a problem that it is not consistent with time. For example, in the case of a certain type of automotive lamp, the time required for each process is about 40 seconds, while the time required for the annealing process is about 15 minutes. Therefore, in order to prevent stagnation of products on the production line, an annealing furnace capable of running 20 or more resin products is prepared on the line so that play time does not occur in each process. Must be. For this reason, there is a problem that a large space for an annealing furnace capable of running a large number of resin products on the line is required, which hinders downsizing of the manufacturing apparatus. In addition, a traveling route for traveling 20 or more resin products and a large number of heaters arranged in the vicinity of the traveling route must be provided, and the equipment cost becomes enormous and the spectral heat cost that takes time increases. There is a problem that it takes too much.
[0007]
Furthermore, for the resin product moving along a predetermined route, the heater must be arranged at a position that does not interfere with traveling, and the heater arrangement position is restricted. For this reason, a part near the heater and a part far from the heater are generated at the part requiring the strain removal of the resin product, and if it is kept at a predetermined temperature near the heater, the part far from the heater may rise to the predetermined temperature. If the part far from the heater is kept at a predetermined temperature without being sufficiently distorted, there is a problem that the part near the heater is heated to a temperature higher than the predetermined temperature and deformed. is there.
[0008]
Then, this invention makes it a subject to remove the distortion which arose in the heat welding part of the resin product in a short time, without requiring big equipment.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the method for annealing a resin product of the present invention includes a temperature raising step of irradiating far infrared rays to raise the surface temperature of the heat-welded portion of the resin product to a target temperature, and the surface of the heat-welded portion. A holding step for holding the temperature at the target temperature, and the holding step is performed by moving the heater away from the position where the heater was positioned during the temperature raising step so as to be separated from the heat welding portion. Further, the internal temperature of the heat welding part is raised to the target temperature or a temperature near the target temperature.
[0010]
Therefore, in the annealing method of the resin product of the present invention, the heat-welded portion of the resin product is heated in a short time because the heat-welded portion is heated by a far infrared ray that is easily absorbed by the thermoplastic resin, that is, the thermoplastic resin. To reach the target temperature.
[0011]
In addition, after the surface temperature of the heat-welded part of the resin product rises to the target temperature, the process proceeds to a holding process in which the surface temperature of the heat-welded part is maintained at the target temperature. It will never be too high. Further, since the holding step is performed by moving the heater away from the heat welding portion from the position located during the temperature raising step, simple equipment for the holding step is sufficient. .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of an annealing method for resin products of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In the embodiment described below, the present invention relates to an envelope (resin product) in which a lamp body and a lens of a vehicular lamp are joined by heat welding such as hot plate welding or vibration welding. This is applied to an annealing method for removing residual stress at the joint (thermal weld) with the lens.
[0013]
In general, ABS resin, AAS resin, or ASA resin is used as the material of the
[0014]
An envelope 1 of a vehicular lamp is formed by joining a
[0015]
A far-
[0016]
The material of the heater that emits far infrared rays is not limited to ceramics, and the shape of the heat generating surface is not limited to a parabolic surface.
[0017]
At the position where the annealing step is performed, a moving base 9 is provided that can move in a direction to be separated from or in contact with the envelope 1, and a plurality of
[0018]
Next, each process for removing the residual stress of the heat welding part 4 of the envelope 1 is demonstrated with reference to FIG.
[0019]
First, the envelope 1 is placed on the
[0020]
When the envelope 1 is placed on the
[0021]
When the temperature of the
[0022]
The envelope 1 of a standard rear combination lamp of an automobile is a resin product, the temperature of the
[0023]
Then, by keeping the
[0025]
As the rising distance from the position in the temperature raising process of the
[0026]
Then, the temperature of the
[0027]
In the case of the envelope 1 of the rear combination lamp, the temperature of the
[0028]
By gradually cooling after the holding step, the stress remaining in the heat welded portion 4 is removed by heat welding.
[0029]
According to the above-described annealing method, the temperature can be raised to the target temperature of the heat-welded portion within about 30 seconds and maintained, and consistency with the process cycle of other processes can be obtained. There is no need to provide an unusually large space and time position on the top, and the equipment can be downsized and the equipment and operation costs can be reduced.
[0030]
Moreover, since the temperature of the heat-welded portion and the temperature can be maintained for each resin product, the product flow on the line becomes very smooth.
[0031]
Furthermore, in the above annealing method, a plurality of
[0032]
It should be noted that the shapes, structures, numerical values, and the like of the respective parts shown in the above-described embodiments are merely examples of the implementation performed in carrying out the present invention, and thus the technical scope of the present invention. Should not be interpreted in a limited way.
[0033]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the annealing method of the resin product of the present invention is an annealing method in which the heat-welded part of the resin product is heated by a heater to remove the strain generated in the heat-welded part, a heating step of irradiating infrared rays raise the surface temperature of the heat welded portion to the target temperature, the surface temperature of the heat welded portion includes a holding step of holding to the target temperature, the holding step, the heater Moved away from the heat welded portion from the position located during the temperature raising step, and raised the internal temperature of the heat welded portion to the target temperature or a temperature near the target temperature during the holding step. It is characterized by making it.
[0034]
Therefore, in the annealing method of the resin product of the present invention, the heat-welded portion of the resin product is heated in a short time because the heat-welded portion is heated by a far infrared ray that is easily absorbed by the thermoplastic resin, that is, the thermoplastic resin. To reach the target temperature. Therefore, the resin product can be annealed in a very short time.
[0035]
In addition, after the surface temperature of the heat-welded part of the resin product rises to the target temperature, the process proceeds to a holding process in which the surface temperature of the heat-welded part is maintained at the target temperature. It will never be too high. Therefore, deformation of the resin product due to an abnormal increase in temperature can be avoided. Since the surface temperature is transmitted to the inside of the heat welded portion by heat conduction, the internal temperature rises to the target temperature by keeping the surface temperature at the target temperature.
[0036]
Furthermore, since annealing can be performed for each resin product, the equipment can be small, and the equipment can be miniaturized, the cost can be reduced, and the operation cost can be reduced.
[0037]
Then, further, the holding step, is performed by moving to space from the heat welded portion from the position located above the heater during temperature rise process, equipment for holding step is sufficient in those simple .
[0038]
In the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of the annealing method of the present invention, and FIG. 1 is a diagram showing a planar positional relationship between a resin product and a heater.
FIG. 2 is an enlarged side view of a heater.
FIG. 3 is a diagram schematically showing the whole process, and shows a schematic cross-sectional view in order of time series from left (a) to right (d) together with a graph.
FIG. 4 is a graph showing the transition of the surface temperature and internal temperature of the heat welded portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Envelop (resin product), 4 ... Thermal welding part, 4a ... Surface, 4b ... Inner surface (inside), 5 ... Heater, F ... Condensing position
Claims (2)
遠赤外線を照射して上記熱溶着部の表面温度を目的温度まで上昇させる昇温工程と、
上記熱溶着部の表面温度を上記目的温度に保持させる保持工程を備え、
上記保持工程は、上記ヒータを昇温工程中に位置していた位置より上記熱溶着部から離間させるように移動させて行い、
上記保持工程中に上記熱溶着部の内部温度を上記目的温度又は上記目的温度近傍の温度まで上昇させる
ことを特徴とする樹脂製品のアニール方法。An annealing method for removing the distortion generated in the heat welded portion by heating the heat welded portion of the resin product with a heater,
A temperature raising step of irradiating far infrared rays to raise the surface temperature of the heat welded portion to a target temperature,
A holding step of holding the surface temperature of the heat welded portion at the target temperature;
The holding step is performed by moving the heater away from the heat welded portion from the position where the heater was located during the temperature raising step.
An annealing method for a resin product, characterized in that, during the holding step, the internal temperature of the heat welded portion is raised to the target temperature or a temperature in the vicinity of the target temperature.
ことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製品のアニール方法。The said heater has a shape which condenses a far-infrared ray, The said heat welding part is located in a position near a heater from the condensing position of a far-infrared ray during the said temperature rising process. Annealing method for resin products.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002131411A JP3970680B2 (en) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | Annealing method for resin products |
CN 03130674 CN1280084C (en) | 2002-05-07 | 2003-05-07 | Annealing method for resin products |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002131411A JP3970680B2 (en) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | Annealing method for resin products |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003320593A JP2003320593A (en) | 2003-11-11 |
JP3970680B2 true JP3970680B2 (en) | 2007-09-05 |
Family
ID=29416608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002131411A Expired - Fee Related JP3970680B2 (en) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | Annealing method for resin products |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3970680B2 (en) |
CN (1) | CN1280084C (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4914240B2 (en) * | 2007-02-16 | 2012-04-11 | 積水化学工業株式会社 | Heat treatment method for odd-shaped long shaped body |
JP5547940B2 (en) * | 2009-09-30 | 2014-07-16 | 日本碍子株式会社 | Heating method of sheet-like laminate |
CN103737915B (en) * | 2013-12-11 | 2015-12-30 | 甘肃大禹节水集团股份有限公司 | A kind of PE hot melt pipe fitting rapid welding technique |
JP6535554B2 (en) * | 2015-09-10 | 2019-06-26 | 株式会社小糸製作所 | Vehicle lamp |
-
2002
- 2002-05-07 JP JP2002131411A patent/JP3970680B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-05-07 CN CN 03130674 patent/CN1280084C/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1280084C (en) | 2006-10-18 |
CN1456434A (en) | 2003-11-19 |
JP2003320593A (en) | 2003-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7591698B2 (en) | Vehicle lighting device manufacturing method for positioning and welding a cover to a housing | |
KR101568471B1 (en) | Vehicular lamp and method for producing the same | |
JP2669261B2 (en) | Forming rail manufacturing equipment | |
US8728268B2 (en) | Method for manufacturing resin molding and laser beam irradiation apparatus | |
JP2004528199A (en) | Infrared radiator heating apparatus and lens release method | |
JP2006512221A5 (en) | ||
JP2006512221A (en) | Method and apparatus for welding thermoplastic moldings, in particular contour welding of three-dimensional moldings | |
JP3970680B2 (en) | Annealing method for resin products | |
JP2005205416A (en) | Hot press-forming method and hot press-forming die | |
KR930000202B1 (en) | Method and apparatus for shaping glass sheets | |
JP2007182003A (en) | Laser welding method for resin material | |
JP4021120B2 (en) | Vehicle lamp manufacturing equipment | |
JP2004074734A (en) | Plastic welding method | |
US20210008610A1 (en) | Hot press processing method and processing device | |
US6579402B1 (en) | Method and system for manufacturing an air bag cover assembly including a switch | |
KR101931745B1 (en) | Inner Pot For Electric Pressure Cooker and Manufacturing Method thereof | |
KR101678986B1 (en) | Glass forming apparatus and glass forming method using laser beam | |
JP4561519B2 (en) | Heat treatment method for flange part, heat treatment apparatus for flange part, and method for producing resin container with flange | |
CN114367739A (en) | Composite laser synchronous plastic welding method | |
JP4333950B2 (en) | Manufacturing method of vehicular lamp | |
JP3909136B2 (en) | Manufacturing method of weldable resin product | |
JP5064986B2 (en) | Beam welding apparatus and beam welding method | |
TWI634084B (en) | Stacked molding structure and glass molding apparatus | |
JP6129592B2 (en) | Heating method and heating apparatus for fiber-containing resin body | |
JP4433362B2 (en) | Method and apparatus for welding thermoplastic resin molding material |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050330 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070327 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070605 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3970680 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |