JP3970111B2 - Indoor unit for air conditioning and air conditioner equipped with the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空調用室内ユニットおよびこれを備えた空気調和機、並びにこの空気調和機の運転方法に関し、特にアレルギーを引き起こす原因物質である生物由来のタンパク質を主成分としたアレルゲンをトラップし、アレルゲンを変性・分解させるアレルゲン不活性化フィルターを組み込んだ空調用室内ユニットおよびこれを備えた空気調和機、並びにこの空気調和機の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人が先に出願した特願2002-019004には、上述したようなアレルゲン不活性化フィルターを具備した空調機が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特願2002-019004に記載された空調機では、フィルターの酵素が効力を発揮するために必要な水分として、冷房時に熱交換器に発生する凝縮水や冷却された空気の相対湿度が高くなることが利用され、またアレルゲンを不活性化させるため、空調機の運転が一時的に暖房運転とされる。このため、夏季冷房時においてアレルゲンを不活性化させるために加熱された熱交換器により暖められた空調機内の空気が室内に漏れ出してしまうおそれがあった。
【0004】
本発明はこうした事情に鑑みてなされたもので、夏季冷房(あるいは除湿)時に、アレルゲン不活性化フィルターに捕らえられたアレルゲンを不活性化させるために加熱された室内熱交換器周辺の暖かい空気が室内に漏れ出すことを防止することができる空調用室内ユニットおよびこれを備えた空気調和機、並びにこの空気調和機の運転方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の空調用室内ユニットおよびこれを備えた空気調和機、並びにこの空気調和機の運転方法では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1に記載の空調用室内ユニットによれば、フィルター本体にアレルゲンを不活性化する機能を有する酵素を具備させたアレルゲン不活性化フィルターと、室内の空気を取り入れるための吸込口と、前記吸込口から取り入れられた空気を冷却または加熱するための室内熱交換器と、前記室内熱交換器で熱交換された空気を室内に戻すための吹出口と、前記吸込口から空気を取り入れるとともに、前記吹出口から室内に熱交換された空気を吹き出させるためのファンと、吸引口および排出口を備えた換気装置と、を具備し、前記換気装置の前記吸引口には、室内の空気を直接前記換気装置に導く第1の排出路、当該室内ユニット内の空気を前記換気装置に導く第2の排出路、およびこれら第1の排出路と第2の排出路との流路を切り換える流路切換機構を有するダクトが設けられていることを特徴とする。
【0006】
この空調用室内ユニットにおいては、アレルゲン不活性化フィルターにより室内のアレルゲンが捕獲され、このアレルゲン不活性化フィルターに湿度を与えるために冷却された室内熱交換器周辺の冷たい空気、あるいはこのアレルゲン不活性化フィルターに熱を加えるために加熱された室内熱交換器周辺の暖かい空気が換気装置により室外に排出されることとなる。
また、この空調用室内ユニットにおいては、ダクト内に設けられた流路切換機構を切り換えることにより室内の空気または室内ユニット内の空気が選択的に換気装置を介して室外に排出されることとなる。
【0007】
請求項2に記載の空調用室内ユニットによれば、前記流路切換機構はダンパであることを特徴とする。
【0008】
この空調用室内ユニットにおいては、構成が簡単でかつ入手が容易なダンパで流路切換機構が構成されている。
【0009】
請求項3に記載の空調用室内ユニットによれば、前記流路切換機構は、換気運転モードにおいて前記第1の排出路を開放するとともに前記第2の排出路を閉鎖し、アレルゲン除去運転モードにおいて前記第2の排出路を開放するとともに前記第1の排出路を閉鎖するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
この空調用室内ユニットにおいては、換気運転モード時、室内の空気が第1の排出路を通って換気装置に導かれた後、室外に排出され、またアレルゲン除去運転モード時、空調用室内ユニット内の空気が第2の排出路を通って換気装置に導かれた後、室外に排出される。
【0011】
請求項4に記載の空調用室内ユニットによれば、前記アレルゲン不活性化フィルターは、前記室内熱交換器の近傍に配置されていることを特徴とする。
【0012】
この空調用室内ユニットにおいては、アレルゲン不活性化フィルターが室内熱交換器の近傍に配置されており、室内熱交換器に付着した凝縮水(結露水)あるいは加熱された室内熱交換器の熱が効率よくアレルゲン不活性化フィルターに移行あるいは伝達される。
【0013】
請求項5に記載の空気調和機によれば、請求項1から6のいずれか一項に記載の空調用室内ユニットと、冷媒を圧縮するための圧縮機、および冷媒と室外の空気との熱交換を行わせるための室外熱交換器を有する空調用室外ユニットと、これら空調用室内ユニットおよび空調用室外ユニットを連結するとともに、冷媒をこれら空調用室内ユニットおよび空調用室外ユニットの間で循環させるための冷媒配管と、を備えてなることを特徴とする。
【0014】
この空気調和機においては、まず冷房運転、除湿運転、暖房運転、送風運転を行うことにより室内の空気を循環させ、循環する空気中のアレルゲンをアレルゲン不活性化フィルターにより捕獲する。
冷房運転によりアレルゲン不活性化フィルターに適切な湿度を与えた後、暖房運転によりアレルゲン不活性化フィルターを適切な温度で加熱して、アレルゲンの不活性化を図る。
アレルゲンを不活性化させる際の冷房運転または暖房運転により空調用室内ユニット内の、室内の状況にそぐわない空気が室内に漏れ出すおそれがある場合には、室内熱交換器周辺の空気が換気装置により室外に排出される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による空調用室内ユニットの一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は空調用室内ユニット10の断面図、図2は空調用室内ユニット10の内部構成を示す斜視図である。
【0016】
図1または図2に示すように、この空調用室内ユニット10は、室内の空気を取り入れるための吸込グリル(吸込口)11,12と、この吸込グリル11,12から取り入れられた室内の空気を冷却または加熱するための室内熱交換器13,14,15と、この室内熱交換器13,14,15で熱交換された空気を室内に戻すための吹出口16と、吸込グリル11,12から空気を取り入れるとともに、吹出口16から室内に熱交換された空気を吹き出させるためのクロスフローファン(ファン)17と、室内熱交換器13の空気流路上流側の近傍に配置されたアレルゲン不活性化フィルター18と、空調用室内ユニット10の一側部に設けられた換気装置19と、空調用室内ユニット10の内部前面から内部上面にかけて配置されるとともに、吸込グリル11,12を通過して室内熱交換器13,14,15に導かれる空気中から塵・ゴミ等の不純物を取り除くプレフィルター25とを主たる要素として構成されたものである。
【0017】
吸込グリル11,12、室内熱交換器13,14,15、吹出口16、クロスフローファン17、およびプレフィルター25については従来周知のものであるので、ここではその説明は省略する。
【0018】
アレルゲン不活性化フィルター18は、例えば図3ないし図7に示すような形態を有するものである。なお、このアレルゲン不活性化フィルター18については本出願人が先に出願した特願2002−019004にも詳しくなされている。
図3はアレルゲン不活性化フィルター18の第1実施形態を示す図であって、図3(A)は全体図、図3(B)は図3(A)の部分拡大図である。
アレルゲン不活性化フィルター18は、不織布からなるフィルター本体18aと、このフィルター本体18aを構成する繊維18bに直接担待された酵素18cとを備えている。ここで、前記繊維18bとしては、例えば、ガラス、レーヨン、セルロース、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリル酸系、ポリアクリルアミド系統等の繊維が挙げられる。
【0019】
ここで、酵素18cを繊維18bに担持させる場合、物理的に担持する形態には限らず、化学的に担持する形態も利用できる。例えば、基材のカルボキシル基をアジト化し、アミド結合により酵素と化学結合させることで、酵素を基材に担持させることができる。なお、カルボキシル基に限らず、水酸基やアミノ基等の官能基であっても、化学結合に利用することができる。このように、化学的に担持する方法は、従来から知られている(新実験化学講座 生物化学(I),p.363〜409,丸善(1978))。
【0020】
本実施形態によるフラット型のアレルゲン不活性化フィルター18によれば、フィルター本体18aに、アレルゲンを不活性化する機能を有する酵素18cを担持した構成となっているため、アレルゲン量を大幅に低減することができる。
【0021】
図4はアレルゲン不活性化フィルター18の第2実施形態を示す図であって、アレルゲン不活性化フィルターの要部を示す図である。図4に示すように、吸水性および/または吸湿性を有する担持体18dに酵素18cを担持させ、更に前記担持体18dをバインダー(図示せず)を用いて繊維18eに固定させた構成であることを特徴とする。ここで、前記担持体18dの材質としては、例えばポリアクリル酸系,ポリアクリルアミド系,ポリビニルアルコール系などの合成材料、あるいは綿,羊毛,アルギン酸ナトリウム,マンナン,寒天などの天然材料、あるいはレーヨンなどの再生材料等が挙げられる。また、繊維18eの材質としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)が挙げられる。
【0022】
本実施形態によるフラット型のアレルゲン不活性化フィルター18によれば、吸水性および/または吸湿性を有する担持体18dに酵素18cを担持させ、更に前記担持体18dをバインダーを用いて繊維18eに固定させた構成となっているので、上述した第1実施形態と同様な効果を有する。
【0023】
図5(A)はアレルゲン不活性化フィルター18の第3実施形態を示す図である。ここで、不活性化フィルター18は、複数の酵素18cを担持させた担持体18dと、これらを上下からサンドイッチ状に挟む基材18f,18gとから構成されている。ここで、前記担持体18dの材質としては、例えばポリアクリル酸系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコール系、綿、羊毛、レーヨン、アルギン酸ナトリウム、マンナン、寒天が挙げられる。前記基材18f,18gは、繊維18eからなる不織布からなっている。ここで、担持体18dの下側に位置する基材18gとしては、花粉粒子(粒径:20〜30μm)やダニ(特に糞の粒径:10〜40μm)の径より小さいメッシュを有した不織布にすることが担持体18dを保持する意味で好ましい。
【0024】
本実施形態によるフラット型のアレルゲン不活性化フィルター18によれば、酵素18cを担持した担持体18dを上下の2つの基材18f,18gによりサンドイッチ状に挟んだ構成となっているので、上述した実施形態と同様な効果を有する。
【0025】
また、図5(B)はアレルゲン不活性化フィルター18の第4実施形態を示す図である。図5(B)に示すようなオープンサンドイッチ式のフラット型のアレルゲン不活性化フィルターであっても、上述した実施形態と同様の効果を発揮する。
【0026】
なお、今まで述べてきた第1実施形態ないし第4実施形態のようなフラット型のアレルゲン不活性化フィルター18は、図6に示すように、ケース9に入れて空気調和機の空気流路等に配置されて使用される。
【0027】
図7(A)はアレルゲン不活性化フィルター18の第5実施形態を示す図である。この不活性化フィルター18は、酵素を直接担持させた繊維によりフィルター本体18aを構成し、このフィルター本体18aをひだ折りにすることにより構成している。
【0028】
本実施形態によるプリーツ型のアレルゲン不活性化フィルター18によれば、酵素を直接担持した繊維によりフィルター本体18aを構成し、このフィルター本体18aをひだ折りした構成になっているため、上述した実施形態のものと比べ、低圧損であるとともに、アレルゲンとの接触機会が増えるので捕集率を高めることができ、更に水分の蒸発を抑制することができる。
【0029】
図7(B)は、アレルゲン不活性化フィルター18の第6実施形態を示す図である。この不活性化フィルター18は、酵素18cを担持させた繊維を束ねた断面形状が円形の棒状部材18hであり、これらの棒状部材18hの両端で夫々支持部材18i,18jに連結させた構成となっている。
【0030】
本実施形態による棒状型のアレルゲン不活性化フィルター18によれば、酵素を担持した繊維により棒状部材18hを構成し、この棒状部材18hの両端を夫々支持部材18i,18jに連結させた構成になっているため、上述した第1実施形態ないし第4実施形態と比べ、低圧損であるとともに、酵素担持量が増大するので不活化能力が大きく、更に長寿命にすることができる。
【0031】
なお、第6実施形態では、棒伏部材の断面形状は円形であったが、特に限定されることなく、例えば三角形、四角形、楕円形、あるいは中空体形状でもよい。また、棒状部材の方向性は特に限定されず、縦方向、横方向、あるいは斜め方向等に向きを統一してもよいし、交差させてもよい。更に、本実施形態のアレルゲン不活性化フィルター18を空気調和機に実装する場合は、例えば吹出口、あるいは吸込口と吹出口の両方等、空気の流れが連い所等に取り付けるときに好ましく適用できる。
【0032】
図7(C)は、アレルゲン不活性化フィルター18の第7実施形態を示す図である。この不活性化フィルター18は、ウレタン等の多孔体18kの表面に酵素18cを担持させた構成となっている。
【0033】
本実施形態による海綿状型のアレルゲン不活性化フィルター18によれば、上述した第1実施形態ないし第4実施形態と同様な効果を有する。
【0034】
上述した酵素としては、アレルゲンを構成するタンパク質を変成もしくは分解できるものであり、特に限定はないが、例えばプロテアーゼやペプチターゼが挙げられる。前記プロテアーゼは、タンパク質分子のペプチド結合を加水分解する酵素で、タンパク質はペプトン化される。また、ペプチアーゼは、ペプチド鎮のアミノ末端あるいはカルボキシ末端のペプシド結合を加水分解する働きがある。更に、適用する酵素は、酸性・中性・塩基性の酵素が利用可能であり、100万U(1分間に1μmolのタンパク質を分解する酵素の単位)のものである。但し、これ以上でも何ら問題ない。
【0035】
上述したフィルター本体の材質としては、例えば綿や羊毛などの天然繊維,レーヨンや酢酸セルロースなどの再生繊維,ポリエチレンやポリエチレンテレフタレートやポリアミドなどの合成繊維の不織布または編織物、ガラス繊維マット、金属繊維マット、さらにはアクリル酸系,アクリルアミド系,ポリビルアルコール系などの合成樹脂,あるいはアルギン酸ナトリウム,マンナン,寒天などの天然・再生材料である吸水性および/または吸湿性材料が使用され、前記フィルター本体に前記酵素が直接固定、または担持体を介して固定されている。
【0036】
図2に示すように、換気装置19はケーシングの一側壁に吸引口19aを有するとともに、ケーシングの一端部に排出口19bを備えるものである。ケーシング内には電動モータにより駆動されるシロッコファンが設けられている。したがって、このシロッコファンが電動モータにより駆動されると、吸引口19aから空気が吸引されるとともに、排出口19bから吸引された空気が排出されるようになっている。
【0037】
また、図2のVIII−VIII矢視断面図である図8に示すように、換気装置19の吸引口19aにはダクト20が設けられている。ダクト20は平面視略L字状を有するものであり、その両端部およびこれら両端部の略中央部にそれぞれ開口部を有するものである。
これら開口部は、空調用室内ユニット10の正面側、すなわち吸込グリル11の側に向かって開口する第1の開口部21、室内熱交換器13の正面側、すなわち吸込グリル11と室内熱交換器13との間、言い換えればアレルゲン不活性化フィルター18の側に向かって開口する第2の開口部22、および換気装置19の吸引口19aの側に向かって開口する第3の開口部23である。
また、第1の開口部21にはダンパ(流路切換機構)24が設けられている。このダンパ24は第1の開口部21を閉鎖する位置(図8(a))、および第1の開口部21を開放するとともに、第2の開口部22と第3の開口部23との連通を遮断する位置(図8(a))の2位置を取り得るものである。
なお、このダンパ24は、例えばリンク機構や2位置モータなど周知の機構によりその位置が変えられるようになっている。
【0038】
この構成により、ダンパ24が図8(a)の位置を取る場合には第2の開口部22と第3の開口部23とが連通されることとなり、これにより空調用室内ユニット10内の空気を換気装置19の吸引口19aに導く流路(第2の排出路)C2が形成されることとなる。
一方、ダンパ24が図8(b)の位置を取る場合には第1の開口部21と第3の開口部23とが連通されるとともに、第2の開口部22と第3の開口部23との連通が遮断されることとなり、これにより室内の空気を換気装置19の吸引口19aに導く流路(第1の排出路)C1が形成されることとなる。
【0039】
図9はこの空調用室内ユニット10を備える空気調和機100の概略構成図である。
図9において符号30は空調用室外ユニットである。この空調用室外ユニット30は、冷媒を圧縮するための圧縮機31、冷媒と室外の空気との熱交換を行わせるための室外熱交換器32、および室外熱交換器32における冷媒と室外の空気との熱交換を促進させる室外ファン33を有するものである。
また、符号50は、これら空調用室内ユニット10および空調用室外ユニット30を連結するとともに、冷媒をこれら空調用室内ユニット10および空調用室外ユニット30の間で循環させるための冷媒配管である。
なお、符号60はリモコン(リモートコントローラ)であり、これにより空気調和機100の運転状態が設定され得るようになっている。
【0040】
図9において符号70は換気用ホースであり、一端部は前述した換気装置19の排出口19bに接続されるとともに、他端部は室外に位置するように配置されるものである。
これにより、換気装置19を通過した空気は室外に排出されることとなる。
【0041】
上記のように構成された空調用室内ユニット10を備える空気調和機100では、アレルゲン不活性化フィルターに捕らえられたアレルゲンを不活性化させるために行われる暖房運転の際、ダクト20に設けられたダンパ24が図8(a)の位置、すなわち第1の開口部21を閉鎖するとともに、第2の開口部22と第3の開口部23とを連通する位置を取り、かつ換気装置19が作動するようになっている。
【0042】
これにより、アレルゲン不活性化フィルターに捕らえられたアレルゲンを不活性化させるために加熱された熱交換器周辺の暖かい空気をダクト20および換気装置19を介して室外に排出することができ、例えば夏季の冷房中においてアレルゲン不活性化フィルターに捕らえられたアレルゲンを不活性化させるために空気調和機100を暖房運転にしたとしても、室内熱交換器周辺の暖かい空気が室内に漏れ出すことを防止することができる。
【0043】
また、加熱によりアレルゲン不活性化フィルターに捕らえられていたアレルゲンが仮にフィルターから脱落したとしても、ダクト20および換気装置19によりアレルゲンが確実に室外に排出されるようになっているので、アレルゲンが再び室内に戻されることを確実に防止することができる。
【0044】
一方、上記のように構成された空調用室内ユニット10を備える空気調和機100では、室内の空気を室外に排出する換気運転を行う際、ダクト20に設けられたダンパ24が図8(b)の位置、すなわち第2の開口部22と第3の開口部23との連通を遮断するとともに、第1の開口部21と第3の開口部23とを連通する位置を取り、かつ換気装置19が作動するようになっている。
【0045】
これにより、室内の空気をダクト20および換気装置19を介して室外に排出することができる。すなわち、人の呼吸によって発生した二酸化炭素や、建材・壁紙などから発生するホルムアルデヒドなどの有害なガスなどを室外に排出することができる。
【0046】
図1に示すように、アレルゲン不活性化フィルター18は室内熱交換器13の近傍、すなわち空気流路上流側に設けられている。
これにより、室内熱交換器13に発生した凝縮水でアレルゲン不活性化フィルター18の相対湿度を効率よく高めることができる。
また、加熱された室内熱交換器13の熱を効率よくアレルゲン不活性化フィルター18に伝達することができる。
【0047】
さらに、ダクト20の第2の開口部22が室内熱交換器13の空気流路上流側に向かって開口しているので、アレルゲン不活性化フィルター18を加熱する際の空気の流れが、室内熱交換器13からアレルゲン不活性化フィルター18に向かうこととなり、アレルゲン不活性化フィルター18をさらに効率よく加熱することができる。
【0048】
最近の研究成果として、上述したアレルゲン不活性化フィルター18に、相対湿度が80%以上となるように湿気(水分)を与え、このアレルゲン不活性化フィルター18を40℃以上で約30分加熱するとアレルゲンの不活性化率が80%を超えるという結果が得られている。
したがって、アレルゲン除去運転モード時、上述した空調用室内ユニット、空気調和機において、アレルゲン不活性化フィルターがこのような状態になるように運転されると最も効果的である。
【0049】
なお、アレルゲン除去運転は、上述したような夏季の冷房運転(あるいは除湿運転)時のみに作動可能とされたものではなく、冬季の暖房運転時でも作動させることができる。
冬季の暖房運転時には、アレルゲン不活性化フィルター18の相対湿度を、例えば80%以上になるように高めるため、低能力の冷房運転を行う。このとき、室内熱交換器周辺の冷たい空気が室内に漏れ出すことを防止するため、ダンパ24を図8(a)に位置させて換気装置19を作動させておけば好適である。
フィルターの酵素が効力を発揮するために必要な相対湿度(水分)が冷房運転により確保された後、再び暖房運転として、室内熱交換器が例えば40℃以上となるように加熱する。
これにより、アレルゲン不活性化フィルター18に捕らえられたアレルゲンを不活性化させることができる。
【0050】
また、この空気調和機100を使用すれば、春季および秋季においても室内のアレルゲンを捕獲するとともに不活性化させることができる。
すなわち、空気調和機100を送風運転させることにより、室内に存在するアレルゲンをアレルゲン不活性化フィルター18で捕獲する。
次に、アレルゲン不活性化フィルター18の相対湿度を、例えば80%以上になるように高めるため、低能力の冷房運転を行う。このとき、室内熱交換器周辺の冷たい空気が室内に漏れ出すことを防止するため、ダンパ24を図8(a)に位置させて換気装置19を作動させておけば好適である。
フィルターの酵素が効力を発揮するために必要な相対湿度(水分)が冷房運転により確保された後、再び暖房運転として、室内熱交換器が例えば40℃以上となるように加熱する。このときも、室内熱交換器周辺の暖かい空気が室内に漏れ出すことを防止するため、ダンパ24を図8(a)に位置させて換気装置19を作動させておけば好適である。
これにより、アレルゲン不活性化フィルター18に捕らえられたアレルゲンを不活性化させることができる。
【0051】
このように、本発明による空調用室内ユニットおよびこれを備えた空気調和機を使用すれば、年間を通じて室内のアレルゲンを除去・不活性化させることができるとともに、季節に合わない不快な空気が室内に放出されることを防止することができる。
【0052】
さらに、上述した実施形態ではアレルゲン不活性化フィルター18が室内熱交換器13にのみ配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、室内熱交換器14および/または室内熱交換器15の空気流路上流側にも配置することができる。
【0053】
さらにまた、図2,図8,図9を用いて説明したダクト20はこれに限定されるものではなく、第1の開口部21が壁面で閉ざされているとともに、ダンパ24を有しないようなものであっても良い。すなわち、図8(a)に示すように、第2の開口部22と第3の開口部23とを有し、これによりプレフィルター25を通過した室内の空気および空調用室内ユニット10内の空気を換気装置19の吸引口19aに導く流路(第2の排出路)C2のみが形成されたダクトとされていても良い。言い換えれば、プレフィルター25を通過した室内の空気および空調用室内ユニット10内の空気を吸い込むことができる位置に開口するダクトが、換気装置19の吸引口19aに配置されていても良い。
このように、第1の開口部21およびダンパ24を省略することにより、製造コストを低減させることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明の空調用室内ユニットおよびこれを備えた空気調和機、並びにこの空気調和機の運転方法によれば、以下の効果を得ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、アレルゲン不活性化フィルターにより室内のアレルゲンが捕獲され、このアレルゲン不活性化フィルターに湿度を与えるために冷却された室内熱交換器周辺の冷たい空気、あるいはこのアレルゲン不活性化フィルターに熱を加えるために加熱された室内熱交換器周辺の暖かい空気が換気装置により室外に排出されることとなるので、室内の状況に合わない不快な空気が空調用室内ユニットから放出されることを防止することができる。
また、ダクト内に設けられた流路切換機構を切り換えることにより室内の空気または室内ユニット内の空気が選択的に換気装置を介して室外に排出されることとなる。したがっ て、1つの換気装置に2つの機能(室内の空気を室外に排出する機能、および空調用室内ユニット内の、室内の状況に合わない不快な空気を室外に排出させる機能)を持たせることができて、空調用室内ユニットの小型化を図ることができるとともに、コストを低減させることができる。
【0055】
請求項2に記載の発明によれば、構成が簡単でかつ入手が容易なダンパで流路切換機構が構成されており、設計・開発上も有利であるため、コストを低減させることができる。
【0056】
請求項3に記載の発明によれば、換気運転モード時、室内の空気が室外に排出され、またアレルゲン除去運転モード時、空調用室内ユニット内の空気が室外に排出されることとなるので、換気運転モード時には、人の呼吸によって発生した二酸化炭素や、建材・壁紙などから発生するホルムアルデヒドなどの有害なガスなどを室内から室外に排出することができるとともに、アレルゲン除去運転モード時には、空調用室内ユニット内の、室内の状況に合わない不快な空気を室外に排出させることができて、室内にいるユーザーのフィーリングを快適な状態に保つことができる。
【0057】
請求項4に記載の発明によれば、アレルゲン不活性化フィルターが室内熱交換器の近傍に配置されており、室内熱交換器に付着した凝縮水(結露水)あるいは加熱された室内熱交換器の熱が効率よくアレルゲン不活性化フィルターに移行あるいは伝達されることとなるので、アレルゲン除去運転モードにおける消費電力量を最小限に抑制することができる。
【0058】
請求項5に記載の発明によれば、まず冷房運転、除湿運転、暖房運転、送風運転を行うことにより室内の空気を循環させ、循環する空気中のアレルゲンをアレルゲン不活性化フィルターにより捕獲し、冷房運転によりアレルゲン不活性化フィルターに適切な湿度を与えた後、暖房運転によりアレルゲン不活性化フィルターを適切な温度で加熱して、アレルゲンの不活性化を図ることができるので、年間を通じて室内のアレルゲンを除去・不活性化させることができて、室内をいつでもアレルゲンが低減あるいは除去されたクリーンな状態に保つことができる。また、アレルゲンを不活性化させる際の冷房運転または暖房運転により空調用室内ユニット内の、室内の状況にそぐわない空気が室内に漏れ出すおそれがある場合には、室内熱交換器周辺の空気が換気装置により室外に排出されるので、室内にいるユーザーのフィーリングを常に快適な状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による空調用室内ユニット10一実施形態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す空調用室内ユニット10の内部構成を示す斜視図である。
【図3】 アレルゲン不活性化フィルターの第1実施形態を示す図であって、(A)は全体図、(B)は(A)の部分拡大図である。
【図4】 アレルゲン不活性化フィルターの第2実施形態を示す図であって、アレルゲン不活性化フィルターの要部を示す図である。
【図5】 アレルゲン不活性化フィルターの別の実施形態を示す図であって、(A)はアレルゲン不活性化フィルターの第3実施形態を示す全体図、(B)はアレルゲン不活性化フィルターの第4実施形態を示す全体図である。
【図6】 図3ないし図5に示すアレルゲン不活性化フィルターをケース内に納めた状態を示す平面図である。
【図7】 アレルゲン不活性化フィルターのさらに別の実施形態を示す図であって、(A)はアレルゲン不活性化フィルターの第5実施形態を示す全体図、(B)はアレルゲン不活性化フィルターの第6実施形態を示す全体図、(C)はアレルゲン不活性化フィルターの第7実施形態を示す全体図である。
【図8】 図2のVIII−VIII矢視断面図であって、(a)はアレルゲン除去運転モード、(b)は換気運転モードにおけるダンパの状態を示す図である。
【図9】 空調用室内ユニット10を備える空気調和機100の概略構成図である。
【符号の説明】
10 空調用室内ユニット
11 吸込グリル(吸込口)
12 吸込グリル(吸込口)
13 室内熱交換器
14 室内熱交換器
15 室内熱交換器
16 吹出口
17 クロスフローファン(ファン)
18 アレルゲン不活性化フィルター
18a フィルター本体
18c 酵素
19 換気装置
19a 吸引口
19b 排出口
20 ダクト
24 ダンパ(流路切換機構)
25 プレフィルター
30 空調用室外ユニット
31 圧縮機
32 室外熱交換器
50 冷媒配管
100 空気調和機
C1 流路(第1の排出路)
C2 流路(第2の排出路)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an indoor unit for air conditioning, an air conditioner equipped with the same, and a method of operating the air conditioner, and particularly traps allergens mainly composed of biological proteins that are causative substances that cause allergies. The present invention relates to an indoor unit for air conditioning incorporating an allergen deactivating filter to be denatured and decomposed, an air conditioner provided with the same, and a method for operating the air conditioner.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Application No. 2002-019004 filed earlier by the present applicant proposes an air conditioner equipped with an allergen deactivation filter as described above.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the air conditioner described in Japanese Patent Application No. 2002-019004, the relative humidity of the condensed water generated in the heat exchanger during cooling or the cooled air as the moisture necessary for the enzyme of the filter to be effective. In order to make use of the increase and inactivate the allergen, the operation of the air conditioner is temporarily set to the heating operation. For this reason, the air in the air conditioner heated by the heat exchanger heated to inactivate the allergen during the summer cooling may leak into the room.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances. During summer cooling (or dehumidification), warm air around the indoor heat exchanger heated to inactivate the allergen captured by the allergen deactivation filter It is an object of the present invention to provide an indoor unit for air conditioning that can be prevented from leaking into the room, an air conditioner equipped with the same, and a method for operating the air conditioner.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In the indoor unit for air conditioning of the present invention, the air conditioner including the same, and the operation method of the air conditioner, the following means are adopted in order to solve the above problems.
That is, according to the indoor unit for air conditioning according to claim 1, the allergen inactivation filter provided with an enzyme having a function of inactivating the allergen in the filter body, and an inlet for taking in indoor air , An indoor heat exchanger for cooling or heating the air taken in from the suction port, a blowout port for returning the air heat-exchanged by the indoor heat exchanger to the room, and taking in air from the suction port And a fan for blowing out the air heat-exchanged into the room from the outlet, and a ventilator having a suction port and a discharge port.In the suction port of the ventilator, a first exhaust path that guides indoor air directly to the ventilator, a second exhaust path that guides air in the indoor unit to the ventilator, and the first A duct having a flow path switching mechanism for switching the flow path between the discharge path and the second discharge path is provided.It is characterized by that.
[0006]
In this indoor unit for air conditioning, the allergen deactivation filter captures allergens in the room, and the cold air around the indoor heat exchanger cooled to give humidity to the allergen deactivation filter, or this allergen deactivation Warm air around the indoor heat exchanger that is heated to apply heat to the activated filter is exhausted to the outside by the ventilator.
In this indoor unit for air conditioning, indoor air or air in the indoor unit is selectively discharged to the outside through the ventilator by switching the flow path switching mechanism provided in the duct. .
[0007]
Claim2According to the air conditioning indoor unit described above, the flow path switching mechanism is a damper.
[0008]
In this air conditioning indoor unit, the flow path switching mechanism is configured with a damper that is simple in configuration and easily available.
[0009]
Claim3According to the air conditioning indoor unit described above, the flow path switching mechanism opens the first discharge path and closes the second discharge path in the ventilation operation mode, and closes the second discharge path in the allergen removal operation mode. The first discharge path is configured to be opened and the first discharge path is closed.
[0010]
In this air conditioning indoor unit, in the ventilation operation mode, the indoor air is led to the ventilator through the first discharge path and then discharged to the outside of the room, and in the allergen removal operation mode, Air is led to the ventilator through the second exhaust passage and then exhausted outside the room.
[0011]
Claim4According to the air conditioning indoor unit described above, the allergen deactivation filter is arranged in the vicinity of the indoor heat exchanger.
[0012]
In this indoor unit for air conditioning, an allergen deactivation filter is disposed in the vicinity of the indoor heat exchanger, and the heat of the condensed water (condensed water) adhering to the indoor heat exchanger or the heated indoor heat exchanger is Efficiently transferred or transmitted to the allergen inactivation filter.
[0013]
Claim5According to the air conditioner described in claim 1, heat exchange is performed between the air conditioning indoor unit according to any one of claims 1 to 6, a compressor for compressing the refrigerant, and the refrigerant and outdoor air. An air conditioning outdoor unit having an outdoor heat exchanger for connecting the air conditioning indoor unit and the air conditioning outdoor unit, and a refrigerant for circulating the refrigerant between the air conditioning indoor unit and the air conditioning outdoor unit And a pipe.
[0014]
In this air conditioner, first, the air in the room is circulated by performing the cooling operation, the dehumidifying operation, the heating operation, and the air blowing operation, and the allergen in the circulating air is captured by the allergen deactivation filter.
After providing an appropriate humidity to the allergen inactivation filter by cooling operation, the allergen inactivation filter is heated at an appropriate temperature by heating operation to inactivate the allergen.
If air that is not suitable for indoor conditions in the air conditioning indoor unit may leak into the room due to cooling operation or heating operation when inactivating allergens, the air around the indoor heat exchanger is It is discharged outside the room.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, one embodiment of an indoor unit for air conditioning by the present invention is described using a drawing.
FIG. 1 is a cross-sectional view of the air conditioning
[0016]
As shown in FIG. 1 or FIG. 2, the air conditioning
[0017]
Since the
[0018]
The
FIGS. 3A and 3B are diagrams showing a first embodiment of the
The allergen-inactivating
[0019]
Here, when the
[0020]
According to the flat type
[0021]
FIG. 4 is a view showing a second embodiment of the
[0022]
According to the flat type
[0023]
FIG. 5A is a diagram showing a third embodiment of the
[0024]
According to the flat type
[0025]
FIG. 5B is a view showing a fourth embodiment of the
[0026]
The flat type
[0027]
FIG. 7A is a view showing a fifth embodiment of the
[0028]
According to the pleated
[0029]
FIG. 7B is a view showing a sixth embodiment of the
[0030]
According to the rod-type
[0031]
In addition, in 6th Embodiment, although the cross-sectional shape of the rod member was circular, it is not specifically limited, For example, a triangle, a square, an ellipse, or a hollow body shape may be sufficient. Further, the directionality of the rod-shaped member is not particularly limited, and the directions may be unified or crossed in the vertical direction, the horizontal direction, the oblique direction, or the like. Further, when the
[0032]
FIG. 7C is a diagram showing a seventh embodiment of the
[0033]
According to the sponge-type
[0034]
The above-mentioned enzyme can denature or degrade the protein constituting the allergen, and is not particularly limited, and examples thereof include protease and peptidase. The protease is an enzyme that hydrolyzes peptide bonds of protein molecules, and proteins are peptinated. In addition, peptidase has a function of hydrolyzing the peptidic bond at the amino terminal or carboxy terminal of peptide. Furthermore, the enzyme to apply can use an acidic, neutral, and basic enzyme, and is 1 million U (unit of the enzyme which decomposes | disassembles 1 micromol protein per minute). However, there is no problem with more than this.
[0035]
Examples of the material of the filter body described above include natural fibers such as cotton and wool, regenerated fibers such as rayon and cellulose acetate, non-woven fabrics or knitted fabrics of synthetic fibers such as polyethylene, polyethylene terephthalate, and polyamide, glass fiber mats, and metal fiber mats. Furthermore, water-absorbing and / or moisture-absorbing materials that are synthetic resins such as acrylic acid-based, acrylamide-based, and polyville alcohol-based materials, or natural / regenerated materials such as sodium alginate, mannan, and agar are used in the filter body. The enzyme is directly fixed or fixed via a carrier.
[0036]
As shown in FIG. 2, the
[0037]
Moreover, as shown in FIG. 8 which is a sectional view taken along the line VIII-VIII in FIG. 2, a
These openings are the
The
The position of the
[0038]
With this configuration, when the
On the other hand, when the
[0039]
FIG. 9 is a schematic configuration diagram of an
In FIG. 9,
[0040]
In FIG. 9,
Thereby, the air which passed the
[0041]
In the
[0042]
Thereby, warm air around the heat exchanger heated to inactivate the allergen captured by the allergen deactivation filter can be discharged to the outside through the
[0043]
Moreover, even if the allergen captured by the allergen deactivation filter is removed from the filter by heating, the allergen is again discharged by the
[0044]
On the other hand, in the
[0045]
Thereby, indoor air can be discharged | emitted outside through the
[0046]
As shown in FIG. 1, the
Thereby, the relative humidity of the
Moreover, the heat of the heated
[0047]
Furthermore, since the
[0048]
As a recent research result, when the above-mentioned
Therefore, in the allergen removal operation mode, it is most effective if the allergen deactivation filter is operated in such a state in the above-described air conditioning indoor unit and air conditioner.
[0049]
The allergen removal operation is not enabled only during the summer cooling operation (or dehumidification operation) as described above, and can also be operated during the winter heating operation.
During heating operation in winter, low-capacity cooling operation is performed in order to increase the relative humidity of the
After the relative humidity (moisture) necessary for the enzyme of the filter to be effective is ensured by the cooling operation, the indoor heat exchanger is heated to 40 ° C. or higher again as the heating operation.
Thereby, the allergen caught by the
[0050]
Further, if this
That is, the
Next, in order to increase the relative humidity of the
After the relative humidity (moisture) necessary for the enzyme of the filter to be effective is ensured by the cooling operation, the indoor heat exchanger is heated to 40 ° C. or higher again as the heating operation. Also at this time, in order to prevent the warm air around the indoor heat exchanger from leaking into the room, it is preferable to place the
Thereby, the allergen caught by the
[0051]
As described above, by using the indoor unit for air conditioning according to the present invention and the air conditioner equipped with the indoor unit, it is possible to remove and inactivate allergens in the room throughout the year, and uncomfortable air that does not suit the season Can be prevented from being released.
[0052]
Furthermore, in the embodiment described above, the
[0053]
Furthermore, the
Thus, the manufacturing cost can be reduced by omitting the
[0054]
【The invention's effect】
According to the indoor unit for air conditioning of the present invention, the air conditioner including the same, and the operation method of the air conditioner, the following effects can be obtained.
According to the first aspect of the present invention, allergens in the room are captured by the allergen deactivation filter, and cold air around the indoor heat exchanger cooled to give humidity to the allergen deactivation filter, or this The warm air around the indoor heat exchanger heated to apply heat to the allergen deactivation filter is exhausted to the outside by the ventilator. Can be prevented from being released.
Moreover, by switching the flow path switching mechanism provided in the duct, indoor air or air in the indoor unit is selectively discharged to the outside through the ventilator. Therefore One ventilator can have two functions (a function for discharging indoor air to the outside and a function for discharging uncomfortable air outside the indoor unit for air conditioning to the outside). In addition, the air conditioning indoor unit can be downsized and the cost can be reduced.
[0055]
Claim2According to the invention described in (1), since the flow path switching mechanism is configured with a damper that is simple in configuration and easily available, and is advantageous in terms of design and development, the cost can be reduced.
[0056]
Claim3In the ventilation operation mode, the indoor air is discharged to the outside of the room, and the air in the air conditioning indoor unit is discharged to the outside of the air in the allergen removal operation mode. At times, carbon dioxide generated by human breathing and harmful gases such as formaldehyde generated from building materials and wallpaper can be discharged from the room to the outside, and in the allergen removal operation mode, Uncomfortable air that does not match indoor conditions can be discharged outside the room, and the feeling of the user in the room can be maintained in a comfortable state.
[0057]
Claim4According to the invention, the allergen deactivation filter is disposed in the vicinity of the indoor heat exchanger, and the heat of the condensed water (condensed water) attached to the indoor heat exchanger or the heated indoor heat exchanger is Since it is transferred or transmitted to the allergen deactivation filter efficiently, the power consumption in the allergen removal operation mode can be suppressed to the minimum.
[0058]
Claim5According to the invention described in the above, first, the indoor air is circulated by performing the cooling operation, the dehumidifying operation, the heating operation, and the air blowing operation, and the allergen in the circulating air is captured by the allergen deactivation filter, and the cooling operation is performed. After allergen deactivation filter is given appropriate humidity, it can be heated at an appropriate temperature by heating operation to inactivate allergen, so allergens in the room are removed throughout the year. It can be inactivated and the room can be kept clean with allergens reduced or removed at any time. If air that is not suitable for the indoor conditions in the air conditioning indoor unit may leak into the room due to cooling or heating when inactivating allergens, the air around the indoor heat exchanger is ventilated. Since it is discharged outside the room by the device, the feeling of the user in the room can always be kept in a comfortable state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an embodiment of an air conditioning
2 is a perspective view showing an internal configuration of the air conditioning
3A and 3B are diagrams showing a first embodiment of an allergen inactivation filter, in which FIG. 3A is an overall view, and FIG. 3B is a partially enlarged view of FIG.
FIG. 4 is a diagram showing a second embodiment of the allergen inactivation filter, and is a diagram showing a main part of the allergen inactivation filter.
FIG. 5 is a diagram showing another embodiment of the allergen inactivation filter, in which (A) is an overall view showing a third embodiment of the allergen inactivation filter, and (B) is an allergen inactivation filter. It is a general view which shows 4th Embodiment.
6 is a plan view showing a state in which the allergen deactivation filter shown in FIGS. 3 to 5 is housed in a case. FIG.
7A and 7B show still another embodiment of an allergen inactivation filter, in which FIG. 7A is an overall view showing a fifth embodiment of the allergen inactivation filter, and FIG. 7B is an allergen inactivation filter. (C) is a whole view which shows 7th Embodiment of an allergen inactivation filter.
8 is a cross-sectional view taken along the line VIII-VIII in FIG. 2, in which (a) shows an allergen removal operation mode and (b) shows a damper state in a ventilation operation mode.
FIG. 9 is a schematic configuration diagram of an
[Explanation of symbols]
10 Indoor unit for air conditioning
11 Suction grill (suction port)
12 Suction grill (suction port)
13 Indoor heat exchanger
14 Indoor heat exchanger
15 Indoor heat exchanger
16 Air outlet
17 Cross flow fan (fan)
18 Allergen deactivation filter
18a Filter body
18c enzyme
19 Ventilator
19a Suction port
19b outlet
20 Duct
24 Damper (Flow path switching mechanism)
25 Prefilter
30 Outdoor unit for air conditioning
31 Compressor
32 Outdoor heat exchanger
50 Refrigerant piping
100 air conditioner
C1 flow path (first discharge path)
C2 flow path (second discharge path)
Claims (5)
室内の空気を取り入れるための吸込口と、
前記吸込口から取り入れられた空気を冷却または加熱するための室内熱交換器と、
前記室内熱交換器で熱交換された空気を室内に戻すための吹出口と、
前記吸込口から空気を取り入れるとともに、前記吹出口から室内に熱交換された空気を吹き出させるためのファンと、
吸引口および排出口を備えた換気装置と、を具備し、
前記換気装置の前記吸引口には、室内の空気を直接前記換気装置に導く第1の排出路、当該室内ユニット内の空気を前記換気装置に導く第2の排出路、およびこれら第1の排出路と第2の排出路との流路を切り換える流路切換機構を有するダクトが設けられていることを特徴とする空調用室内ユニット。An allergen-inactivating filter comprising an enzyme having a function of inactivating the allergen in the filter body;
A suction port for taking in indoor air;
An indoor heat exchanger for cooling or heating the air taken from the inlet;
An air outlet for returning the air heat-exchanged by the indoor heat exchanger to the room;
A fan for taking in air from the suction port and blowing out the air heat-exchanged into the room from the blowout port;
A ventilation device having a suction port and a discharge port ,
The suction port of the ventilator has a first exhaust path that guides indoor air directly to the ventilator, a second exhaust path that guides air in the indoor unit to the ventilator, and these first exhausts An air conditioning indoor unit comprising a duct having a flow path switching mechanism for switching a flow path between a path and a second discharge path .
冷媒を圧縮するための圧縮機、および冷媒と室外の空気との熱交換を行わせるための室外熱交換器を有する空調用室外ユニットと、
これら空調用室内ユニットおよび空調用室外ユニットを連結するとともに、冷媒をこれら空調用室内ユニットおよび空調用室外ユニットの間で循環させるための冷媒配管と、を備えてなることを特徴とする空気調和機。An indoor unit for air conditioning according to any one of claims 1 to 4 ,
An air conditioning outdoor unit having a compressor for compressing the refrigerant, and an outdoor heat exchanger for causing heat exchange between the refrigerant and outdoor air;
An air conditioner comprising: an air conditioning unit that connects the indoor unit for air conditioning and the outdoor unit for air conditioning, and a refrigerant pipe for circulating the refrigerant between the indoor unit for air conditioning and the outdoor unit for air conditioning. .
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