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JP3968717B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、照明空間にいる昆虫等の害虫を捕虫する機能を備えた照明器具に関するものである。
従来から、例えば住宅等の居室内を照明する一般照明器具は、図12に示すような構成になっている。一般照明器具90は、居室内を照明するための光を放射する光源91と、その周囲の一部あるいは全面に配置されたグローブ、パネル、あるいはカバーと称される透光部材92とで構成されている。透光部材92は、光源91の保護、光源91から放射される光の方向や波長の制御、あるいは装飾のために設けられている。透光部材92の材料は、アクリル樹脂、スチロール樹脂、ポリカーボネート樹脂、あるいはガラス等が用いられている。
ところで、昆虫は光に誘引される習性を持っている。このため、一般照明器具90の近傍に昆虫99が飛来することがあり、照明空間に居る人へ不快感を与えることがある。また、一般照明器具90の内部に昆虫90が侵入することがあり、一般照明器具90内に侵入した昆虫99が電気部品に悪影響を及ぼして一般照明器具90の動作に支障を生じたり、一般照明器具90内に侵入した昆虫99の死骸が透光部材92の内面に溜まって一般照明器具90の見栄えを損なう可能性がある。
そこで、このような光に誘引される習性を持つ昆虫を捕殺する電撃殺虫器や粘着式捕虫器等の器具が知られている。これらの器具は、昆虫を誘引し易い光(波長360[nm]近傍の光)を放射する誘虫光源で昆虫を誘引し、誘虫光源に近づいた昆虫を電撃あるいは粘着紙により捕殺するものである。
また、上記一般照明器具90は、昆虫99が侵入する可能性のある部位、例えば、光源91を保持する照明器具本体93と透光部材92とが合わさる部分の隙間94等を、侵入の可能性のある昆虫99の大きさよりも狭くすることで昆虫99の侵入を防いでいる。
また、光源の明かり集まってきた虫をモータ駆動される回転ファンによる吸引力で吸い込んで、捕集袋に捕獲するようにした捕虫機能付照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−155509号公報
ところが、上述した電撃殺虫器においては、電撃で昆虫を捕殺する際に“バチバチ”という電撃音が生じたり、電撃で虫の死骸が飛び散ったりするため、一般照明器具と共に使用すると照明空間の雰囲気を損なってしまう。このため、電撃殺虫器は、一般照明器具との併用には適さない。また、上述した粘着式捕虫器においては、誘虫光源が青白い光を放射するため、一般照明器具と共に使用すると照明空間の雰囲気を損なう可能性がある。このため、粘着式捕虫器を一般照明器具と併用するには、誘虫光源の光が見え難いように粘着式捕虫器を配置するか粘着式捕虫器自体を目立ち難い場所に配置して、照明空間の雰囲気を損なわないようにする配慮が必要である。
また、上述した従来の一般照明器具90においては、透光部材92の取付が正規の状態でなく照明器具本体93と透光部材92との間の隙間94等が必要以上に空いている場合や、器具温度あるいは雰囲気温度の変化により透光部材92が膨張収縮して隙間94等が大きくなった場合は、昆虫99の侵入が可能になってしてしまう。
また、上述した特許文献1に記載の捕虫機能付照明器具では、ファン及びファンを駆動するためのモータが必要であるため、器具の構造が複雑化すると共に器具の外形が大きくなり、器具の外観や見栄えが損なわれてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、外観を損なうことなく且つ照明空間の雰囲気を変えることなく照明空間にいる害虫を捕虫する捕虫機能を付加すると共に、この捕虫機能により外観や機能を損なう部位へ害虫が侵入するのを低減する照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光源と、前記光源からの光を透過させる透光部材と、前記光源からの光に誘引される虫が侵入する開口部を有し、前記光源からの光により虫を誘引して捕獲する捕虫部品とを具備する照明器具であって、前記捕虫部品は、透光性を有しており、前記透光部材を透過する光の誘虫性よりも該捕虫部品を透過する光の誘虫性の方が高く、当該照明器具の取付面側に取外し可能に設けられているものである。
この構成においては、照明器具の取付面側(天井側や壁側等、主に照明する方向と反対側)に捕虫部品が設けられているため、照明器具により主に照明される側からは捕虫部品が見え難く、これにより、照明器具の外観や見栄えが損なわれることがない。また、捕虫部品を透過する光の誘虫性の方が透光部材を透過する光の誘虫性よりも高いため、虫は透光部材を透過する光よりも捕虫部品を透過する光に誘引されて、捕虫部品に引き寄せられる。従って、虫が透光部材に引き寄せられて透光部材の隙間等から照明器具内に侵入することが低減される。捕虫部品に引き寄せられた虫は、捕虫部品の開口部から捕虫部品内に侵入することにより、捕虫部品内に捕獲される。捕虫部品内に捕獲された虫は、捕虫部品を照明器具から取外して除去される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の照明器具において、前記捕虫部品の光学特性は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の平均透過率が、前記透光部材の平均透過率よりも高いものである。
この構成においては、透光部材よりも捕虫部品の方が、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光をより多く透過する。波長が250[nm]から410[nm]までの間の光は、高い誘虫性を持っている。従って、虫は、投光部材を透過する光よりも捕虫部品を透過する光に一層強く誘引され、捕虫部品に一層強く引き寄せられる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の照明器具において、前記捕虫部品は、前記開口部を有する袋状の構造であり、前記開口部が当該照明器具の外側を向いているものである。
この構成においては、光源からの光は、捕虫部品の袋状の底部側(開口部と反対側)から開口部側に向かって透過する。従って、捕虫部品の開口部から侵入した虫は、袋状の底部側から開口部側に向う光に誘引されて袋状の底部側に引き寄せられる。袋状の底部側に引き寄せられた虫は、光に誘引されるため開口部に後戻りできず、また、照明器具内に侵入することもできず、袋状の底部に滞留して捕獲される。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の照明器具において、前記捕虫部品の少なくとも一部は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光を遮光する部材で被われているものである。
この構成においては、光源からの光は、捕虫部品の遮光する部材で被われていない部位を透過する。このため、虫は、捕虫部品の遮光する部材で被われていない部位に誘引される。従って、例えば、捕虫部品の開口部と底部(開口部と反対側の末端部)は遮光する部材で被わず、これら以外の部位は遮光する部材で被うことにより、捕虫部品の開口部に集中的に虫を引き寄せることができると共に、開口部から侵入した虫を底部に引き寄せて滞留させることができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の照明器具において、前記捕虫部品の開口部は、前記光源から放射され前記捕虫部品の内部を導光して該開口部から放射される光の方向を規制する形状とされているものである。
この構成においては、捕虫部品の開口部からの光の放射方向にいる虫が開口部に誘引される。従って、開口部からの光の放射方向を例えば虫の飛来する可能性の高い方向になるように規制することにより、開口部に効率良く虫を引き寄せることが可能となる。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の照明器具において、前記捕虫部品の底部は、該捕虫部品の底部に滞留した虫が前記光源から放射される熱で死滅し得るように前記光源の近傍に配置されているものである。
この構成においては、捕虫部品の開口部から侵入して捕虫部品の底部に滞留した虫は、光源から放射される熱により死滅される。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の照明器具において、前記捕虫部品は、前記開口部以外は虫が通り抜けられず、且つ通気性がある構造であるものである。
この構成においては、捕虫部品の開口部に掃除機等の吸い込み口を当てて吸引すると、捕虫部品が通気性を有するため、捕虫部品内に溜まった虫の死骸が空気と共に捕虫部品の開口部から掃除機等に吸い取られる。
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の照明器具において、前記捕虫部品は、少なくとも捕獲された虫の滞留する部分が着脱自在な構造であるものである。
この構成においては、捕獲された虫の滞留する部分を取外すことにより、捕虫部品に捕獲された虫が除去される。捕獲された虫の滞留する部分は、虫を除去した後に再び装着されるか、又は、新しいものと交換される。
請求項1の発明によれば、捕虫部品が照明器具の取付面側に設けられているため、照明器具の外観や照明空間の雰囲気を損なうことなく捕虫機能を付加できる。また、透光部材を透過する光の誘虫性よりも捕虫部品を透過する光の誘虫性の方が高いため、虫は捕虫部品に引き寄せられて捕獲され、これにより、照明器具の外観や機能を損なう部位への虫の侵入を低減できる。しかも、捕虫部品は照明器具に取外し可能に設けられているため、捕虫部品内に捕獲された虫は、捕虫部品を照明器具から取外して容易に除去することができる。
請求項2の発明によれば、捕虫部品の光学特性は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の平均透過率が透光部材の平均透過率よりも高いため、虫は捕虫部品に一層強く引き寄せられ、これにより、照明器具の外観や機能を損なう部位への虫の侵入をより確実に低減できると共に、効率良く虫を捕獲することができる。
請求項3の発明によれば、捕虫部品は開口部を有する袋状の構造であり、開口部が照明器具の外側を向いているため、捕虫部品内に虫を閉じ込めて確実に虫を捕獲することができる。
請求項4の発明によれば、捕虫部品の少なくとも一部を波長が250[nm]から410[nm]までの間の光を遮光する部材で被うことにより、効率良く虫を捕獲することが可能となる。
請求項5の発明によれば、捕虫部品の開口部が該開口部から放射される光の方向を規制する形状であるため、効率良く虫を捕獲することが可能となる。
請求項6の発明によれば、捕虫部品の底部は光源の近傍に配置されているため、捕虫部品の開口部から侵入した虫は光源から放射される熱により死滅され、これにより、確実に虫を捕獲することができる。
請求項7の発明によれば、捕虫部品は開口部以外は虫が通り抜けられず且つ通気性があるため、掃除機等を用いて容易に捕虫部品内の虫を除去でき、捕虫部品を簡便に掃除できる。
請求項8の発明によれば、捕虫部品は少なくとも捕獲された虫の滞留する部分が着脱自在であるため、捕獲された虫の滞留する部分を取外して容易に捕虫部品内の虫を除去でき、捕虫部品を簡便に掃除できる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について図1(a)(b)、図2、及び図3を参照して説明する。シーリングライト1は、住宅等の居室内を照明するものであり、天井に取付けて使用される照明器具である。シーリングライト1は、器具本体2と、光源である蛍光灯3と、透光部材であるグローブ4と、3個の捕虫部品5とを備えており、器具本体2の上面部分が天井への取付面21とされて天井に取付けられる。
器具本体2は、蛍光灯3の点灯、消灯等を制御する制御部(不図示)を格納しており、また、蛍光灯3及びグローブ4を支持している。蛍光灯3は、照明するための光を放射するものであり、器具本体2により支持されて、器具本体2の下方に配置されている。従って、シーリングライト1は、取付面21側(すなわち天井側)と反対側を蛍光灯3からの光により主に照明する。グローブ4は、蛍光灯3からの光を透過させるものであり、蛍光灯3の保護、蛍光灯3から放射される光の方向や波長の制御、及び装飾のために設けられている。このグローブ4は、蛍光灯3の周囲を覆うように器具本体2に着脱自在に取付けられている。
捕虫部品5は、昆虫等の害虫を誘引して捕獲するものであり、グローブ4の上面側(すなわちシーリングライト1の取付面21側)の3箇所に設けられた差込穴(不図示)に差込まれて、グローブ4に取付けられている。この捕虫部品5は、透光性を有しており、蛍光灯3からの光を透過するようになっている。
捕虫部品5は、図2に示すような構成になっており、昆虫が侵入する開口部51を有し、開口部51と反対側の末端部(底部)が封鎖された略円筒形状の袋状の構造をしている。捕虫部品5の寸法は、長さが略60[mm]、外径が10[mm]に設計されている。また、捕虫部品5は、開口部51の周囲にフランジ52が形成されている。フランジ52の外径は、14[mm]に設計されている。また、捕虫部品5の内部には、侵入した昆虫の退路を制限することにより、捕獲した昆虫が開口部51から脱出するのを防止する退路制限具60が配置されている。
退路制限具60は、図3に示すような構成になっており、円環状のリング部材61と、リング部材61に繋がった複数のガイド片62とを有している。退路制限具60の口径は、各ガイド片62の先端側がリング部材61の中心に向かって傾斜していることにより、ガイド片62の先端側に向かって漸次小さくなっている。退路制限具60の寸法は、リング部材61の外径が8[mm]、リング部材61の口径(ガイド片62の基端側の口径)が6[mm]、リング部材61の幅が1.5[mm]、ガイド片62の先端側の口径が略4[mm]に設計されている。また、各ガイド片62は、昆虫がリング状部材61からガイド片62の先端側に向かって容易に通り抜けることができるように、柔軟性を持つ肉厚に設計されている。
このような構成の捕虫部品5は、グローブ4の差込穴(不図示)にグローブ4の外側から蛍光灯3に向かって斜め方向に差込まれて、グローブ4に取付けられている(図1(a)(b)参照)。捕虫部品5をグローブ4に取付けた状態では、フランジ52がグローブ4の上部に露出して、開口部51がグローブ4の上方(すなわちシーリングライト1の外側)に向けられる。また、捕虫部品5の底部は、捕虫部品5の底部(開口部51と反対側の末端部)に滞留した虫が蛍光灯3から放射される熱で死滅し得るように、蛍光灯3の近傍に配置される。捕虫部品5は、フランジ52の外径が差込穴の径よりも大きく形成されており、フランジ52が差込穴の周囲に係止されてグローブ4に保持されている。また、捕虫部品5は、フランジ52を摘んで引張ることにより、グローブ4から取外せるようになっている。
また、捕虫部品5をグローブ4に取付けた状態では、蛍光灯3からの光は、捕虫部品5を透過して開口部51から放射されると共に、捕虫部品5の構成部材内を導光してフランジ52から放射される。フランジ52は、フランジ52から放射される光の方向を昆虫の飛来する可能性の高い方向に規制する形状になっており、フランジ52からは、略水平方向に広範囲に亘って光が放射されるようになっている。
ところで、一般に、昆虫は光に誘引される習性を持っている。上記捕虫部品5は、グローブ4を透過する光よりも誘虫性の高い光を透過するようになっており、これにより、シーリングライト1の近傍に飛来する昆虫を捕虫部品5に引き寄せて捕獲するようにしている。
次に、上記グローブ4及び捕虫部品5の材質及び光学特性について説明する。グローブ4及び捕虫部品5の材質及び光学特性は、表1に示すようになっている。
Figure 0003968717
グローブ4は、アクリル樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の平均透過率が5%である。一方、捕虫部品5は、ポリエチレン樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が60%である。このように、捕虫部品5の光学特性は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が、グローブ4の平均透過率よりも高くなっている。なお、退路制限具60は、捕虫部品5と同じポリエチレン樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が60%程度になっている。
昆虫が光に誘引される誘虫性は、光の波長と相関があり、250[nm]から410[nm]までの波長の光が誘虫性に大きく関与している。250[nm]から410[nm]までの波長の光の放射が多いと誘虫性は高くなり、逆に、250[nm]から410[nm]までの波長の光の放射が少ないと誘虫性は低くなる。
上述のように、捕虫部品5の光学特性は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が、グローブ4の平均透過率よりも高くなっている。従って、250[nm]から410[nm]までの波長の光は、グローブ4よりも捕虫部品5から多く放射されることになり、捕虫部品5を透過する光の誘虫性の方が、グローブ4を透過する光の誘虫性よりも高くなっている。
このような構成により、シーリングライト1の近傍を飛来する昆虫は、グローブ4を透過する光よりも捕虫部品5を透過する光に誘引されて、捕虫部品5の開口部51に引き寄せられる。このとき、捕虫部品5を透過する光は捕虫部品5のフランジ52から略水平方向にも放射されるため、グローブ4の上面付近に飛来した虫も、その後、フランジ52から略水平方向に放射される光により捕虫部品5の開口部51に引き寄せられる。
捕虫部品5を透過する光は、捕虫部品5の底部側(すなわち蛍光灯3の位置する側)から開口部51に向かって放射されるため、開口部51に引き寄せられた昆虫は、その光に誘引されて捕虫部品5の開口部51から捕虫部品5内に侵入し捕虫部品5の底部側へと進んでゆく。そして、昆虫は、退路制限具60を通り抜けて捕虫部品5の底部に至り、捕虫部品5の底部に捕獲される。捕虫部品5の底部に捕獲された虫は、捕虫部品5の底部側から開口部51側に向かって放射される光に誘引されるため捕虫部品5の底部に滞留し、また、シーリングライト1の消燈後も退路制限具60のために脱出できず、やがて蛍光灯3から放射される熱で死滅する。
捕虫部品5で捕獲された昆虫の死骸は、捕虫部品5をグローブ4から取外して除去される。このとき、捕虫部品5は、昆虫の死骸を除去して掃除した後に再びグローブ4に取付けられるか、又は、昆虫の死骸が溜まったものをそのまま捨てて新しいものと交換してグローブ4に取付けられる。
このような構成のシーリングライト1によれば、シーリングライト1の取付面21側(主に照明する方向と反対側)に捕虫部品5が設けられているため、シーリングライト1により主に照明される側からは捕虫部品5が見え難く、シーリングライト1の外観や照明空間の雰囲気を損なうことなく捕虫機能を付加できる。しかも、昆虫は捕虫部品5に引き寄せられて捕虫部品5に捕獲されるため、シーリングライト1の外観や機能を損なう部位への昆虫の侵入を低減でき、シーリングライト1内に昆虫が侵入することによる動作の支障を生じることがなく、グローブ4の内面に昆虫の死骸が溜まってシーリングライトの外観を損なうこともない。
また、捕虫部品5の内部に退路制限具60が設けられているため、昆虫の脱出を困難なものとし、昆虫を確実に捕獲することができる。また、捕虫部品5で捕獲された昆虫の死骸は、捕虫部品5をグローブ4から取外して容易に除去でき、捕虫部品5を簡便に掃除することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について図4(a)(b)、及び図5(a)(b)を参照して説明する。シーリングライト1は、上記第1の実施形態と同様に、住宅等の居室内を照明するものであり、天井に取付けて使用される照明器具である。このシーリングライト1は、器具本体2と、光源である2本の蛍光灯3と、透光部材であるグローブ4と、2個の捕虫部品5とを備えており、上記第1の実施形態と同様に、器具本体2の上面部分が天井への取付面21とされて天井に取付けられ、取付面21側(すなわち天井側)と反対側を主に照明する。
本実施形態では、捕虫部品5は、器具本体2の上面側(すなわちシーリングライト1の取付面21側)の2箇所に設けられた差込穴(不図示)に差込まれている。また、本実施形態では、捕虫部品5の構造が上記第1の実施形態と異なっている。さらに、本実施形態では、グローブ4及び捕虫部品5の材質及び光学特性が上記第1の実施形態と異なっている。本実施形態における他の構成については、上記第1の実施形態と同様である。
捕虫部品5は、図5(a)(b)に示すような構成になっており、昆虫が侵入する開口部51を有し、途中で屈曲した略円筒形状の袋状の構造をしている。捕虫部品5の寸法は、全長が略170[mm]、開口部51から屈曲箇所までの長さが略90[mm]、屈曲箇所から開口部51と反対側の末端部(底部)までの長さが略80[mm]、外径が16[mm]に設計されている。また、捕虫部品5は、上記第1の実施形態と同様に、開口部51の周囲にフランジ52が形成されており、内部には退路制限具60が配置されている。フランジ52の外径は、22[mm]に設計されている。退路制限具60は、第1の実施形態と同様の構成である。
また、捕虫部品5は、開口部51のフランジ52を除く部分から屈曲箇所を経て末端側の途中までのエリアが、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光を遮光する遮光材53で被われている。遮光材53で被う方法は、アルミ蒸着を施す、黒色塗料を塗装する、アルミ箔を巻き付ける等があり、本実施形態では、捕虫部品5の表面にアルミ蒸着を施している。アルミ蒸着による遮光材53は、捕虫部品5の屈曲箇所から末端側へ35[mm]の地点まで施されている。また、捕虫部品5は、開口部51と反対側の末端部(底部)に開口54を形成し、その開口54に通気性を有するメッシュ55を配置することにより、通気性を有する構造とされている。メッシュ55の孔の大きさは、昆虫が通り抜けられないように、略0.3[mm]としている。
このような構成の捕虫部品5は、捕虫部品5の屈曲箇所から末端側が器具本体2の差込穴(不図示)に器具本体2の外側から略鉛直下向きに蛍光灯3の内側に差込まれて、器具本体2に取付けられている(図4(a)(b)参照)。捕虫部品5を器具本体2に取付けた状態では、捕虫部品5の屈曲箇所から開口部51側が器具本体2の上部に露出されて略水平に配置され、開口部51が器具本体2の外周方向(すなわちシーリングライト1の外側)に向けられる。捕虫部品5のフランジ52を除く部分から屈曲箇所を経て末端側の途中までのエリアは、遮光材53で被われているため、捕虫部品5の器具本体2から上部に露出される部分は、フランジ52以外は遮光材53で被われている。捕虫部品5の底部は、滞留した虫が蛍光灯3から放射される熱で死滅し得るように蛍光灯3の近傍に配置される。また、捕虫部品5は、屈曲箇所から開口部51側(器具本体2から露出している箇所)を摘んで引張ることにより、器具本体2から取外せるようになっている。
また、捕虫部品5を器具本体2に取付けた状態では、蛍光灯3からの光は、捕虫部品5を透過して放射される。このとき、捕虫部品5の器具本体2から上部に露出している部分は、フランジ52以外は遮光材53で被われているため、蛍光灯3からの光は、遮光材53で被われている箇所からは放射されず、開口部51及びフランジ52からのみ放射される。フランジ52は、フランジ52から放射される光の方向を昆虫の飛来する可能性の高い方向に規制する形状になっており、フランジ52からは、略水平方向に広範囲に亘って光が放射されるようになっている。
次に、上記グローブ4及び捕虫部品5の材質及び光学特性について説明する。グローブ4及び捕虫部品5の材質及び光学特性は、表2に示すようになっている。
Figure 0003968717
グローブ4は、アクリル樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が2%である。一方、捕虫部品5は、ポリプロピレン樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が72%である。このように、捕虫部品5の光学特性は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が、グローブ4の平均透過率よりも高くなっている。なお、退路制限具60は、捕虫部品5と同じポリプロピレン樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の平均透過率が72%程度になっている。
このような構成により、250[nm]から410[nm]までの波長の光は、グローブ4よりも捕虫部品5から多く放射されることになり、捕虫部品5を透過する光の誘虫性の方が、グローブ4を透過する光の誘虫性よりも高くなっている。従って、シーリングライト1の近傍を飛来する昆虫は、グローブ4を透過する光よりも捕虫部品5を透過する光に誘引される。このとき、捕虫部品5を透過した光は、上述のように開口部51及びフランジ52からのみ放射されるため、シーリングライト1の近傍を飛来する昆虫は、捕虫部品5の開口部51に集中的に引き寄せられる。
そして、捕虫部品5に引き寄せられた虫は、上記第1の実施形態と同様に、捕虫部品5の底部に捕獲され、捕虫部品5の底部に滞留して脱出できず、やがて蛍光灯3から放射される熱で死滅する。
捕虫部品5に捕獲された昆虫の死骸は、例えば、捕虫部品5を器具本体2に取付けたまま、捕虫部品5の開口部51に掃除機等の吸い込み口を当てて吸引することにより除去される。掃除機等の吸い込み口を開口部51に当てて吸引すると、捕虫部品5の底部のメッシュ55が通気性を有するため、捕虫部品5内に溜まった虫の死骸が空気と共に開口部51から掃除機等に吸い取られる。なお、捕虫部品5に捕獲された昆虫の死骸は、捕虫部品5を器具本体2から取外して除去してもよい。
このような構成のシーリングライト1によれば、上記第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、このような構成のシーリングライト1によれば、シーリングライト1の近傍を飛来する昆虫は捕虫部品5の開口部51に集中的に引き寄せられるため、効率よく昆虫を捕獲することができる。また、捕虫部品5に捕獲された昆虫は、捕虫部品5を器具本体2から取外すことなく、掃除機等を用いて簡便に除去することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について図6(a)(b)、及び図7を参照して説明する。ペンダントライト1は、住宅等の居室内を照明するものであり、天井に取付けて使用される照明器具である。このペンダントライト1は、器具本体2と、光源である蛍光灯3と、透光部材であるパネル4と、4個の捕虫部品5とを備えており、器具本体2の上面部分が天井への取付面21とされて吊下げ具(図示省略)により天井に吊下げられる。
器具本体2は、蛍光灯3の点灯、消灯等を制御する制御部(不図示)を格納しており、また、蛍光灯3及びパネル4を支持している。蛍光灯3は、住宅等の居室内を照明するための光を放射するものであり、器具本体2により支持されて、器具本体2の下方に配置されている。従って、ペンダントライト1は、取付面21側(すなわち天井側)と反対側を蛍光灯3からの光により主に照明する。パネル4は、上記第1及び第2の実施形態におけるグローブと同様に、蛍光灯3からの光を透過させるものであり、蛍光灯3の保護、蛍光灯3から放射される光の方向や波長の制御、及び装飾のために設けられている。このパネル4は、下側が開放されている。
捕虫部品5は、パネル4の天板45(すなわちペンダントライト1の取付面21側)の4箇所に設けられた差込穴(不図示)に差込まれている。捕虫部品5は、図7に示すような構成になっており、昆虫が侵入する開口部51を有し、開口部51と反対側の末端部(底部)が封鎖された略円筒形状の袋状の構造をしている。また、捕虫部品5は、末端部側の昆虫滞留部56が着脱できる嵌合構造になっている。また、捕虫部品5は、上記第1の実施形態と同様に、開口部51の周囲にフランジ52が形成されており、内部には退路制限具60が配置されている。退路制限具60は、第1の実施形態と同様の構成である。
このような構成の捕虫部品5は、パネル4の天板部45の差込穴(不図示)に天板部45の外側から鉛直下向きに蛍光灯3の内側に差込まれて、天板部45に取付けられている(図6(a)(b)参照)。捕虫部品5を天板部45に取付けた状態では、フランジ52が天板部45の上部に露出して、開口部51が天板部45の上方(すなわちペンダントライト1の外側)に向けられる。捕虫部品5の底部は、滞留した虫が蛍光灯3から放射される熱で死滅し得るように蛍光灯3の近傍に配置される。捕虫部品5は、フランジ52の外径が差込穴の径よりも大きく形成されており、フランジ52が差込穴の周囲に係止されて天板部45に保持されている。また、捕虫部品5は、フランジ52を摘んで引張ることにより、天板部45から取外せるようになっている。
また、捕虫部品5を天板部45に取付けた状態では、蛍光灯3からの光は、開口部51及びフランジ52から放射される。フランジ52は、フランジ52から放射される光の方向を昆虫の飛来する可能性の高い方向に規制する形状になっており、フランジ52からは、略水平方向に広範囲に亘って光が放射されるようになっている。






次に、上記パネル4及び捕虫部品5の材質及び光学特性について説明する。パネル4及び捕虫部品5の材質及び光学特性は、表3に示すようになっている。
Figure 0003968717
パネル4は、アクリル樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が2%である。一方、捕虫部品5は、ポリプロピレン樹脂に白色顔料を添加した材料で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が53%である。このように、捕虫部品5の光学特性は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が、パネル4の平均透過率よりも高くなっている。
なお、捕虫部品5は、ポリプロピレン樹脂に白色顔料を添加した材料で成形することにより白色とされ、捕虫部品5の内部が透けて見えないようにされている。白色顔料は、紫外線吸収性能が低いシリコンパウダー、ガラスパウダー等を用いることができ、本実施形態では、シリコンパウダーをポリプロピレン樹脂に対して10wt%添加している。また、退路制限具60は、捕虫部品5と同じポリプロピレン樹脂で成形されており、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光の平均透過率が53%程度になっている。
このような構成により、250[nm]から410[nm]までの波長の光は、パネル4よりも捕虫部品5から多く放射されることになり、捕虫部品5を透過する光の誘虫性の方が、パネル4を透過する光の誘虫性よりも高くなっている。従って、ペンダントライト1の近傍を飛来する昆虫は、パネル4を透過する光よりも捕虫部品5を透過する光に誘引される。そして、捕虫部品5に引き寄せられた虫は、上記第1の実施形態と同様に、捕虫部品5の底部に捕獲され、捕虫部品5の底部に滞留して脱出できず、やがて蛍光灯3から放射される熱で死滅する。
捕虫部品5に捕獲された昆虫の死骸は、例えば、捕虫部品5を器具本体2に取付けたまま、捕虫部品5の昆虫滞留部56を取外すことにより除去される。このとき、捕虫部品5の昆虫滞留部56は、昆虫の死骸を除去して掃除した後に再び捕虫部品5に取付けられるか、又は、昆虫の死骸が溜まったものをそのまま捨てて新しいものと交換して捕虫部品5に取付けられる。なお、捕虫部品5に捕獲された昆虫の死骸は、捕虫部品5を天板部452から取外して除去してもよい。
このような構成のペンダントライト1によれば、上記第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる。また、このような構成のペンダントライト1によれば、捕虫部品5に捕獲された昆虫は、捕虫部品5を器具本体2から取外すことなく、捕虫部品5の昆虫滞留部56を取外すことにより簡便に除去できる。また、パネル4は下側が開放されているためパネル4の下方側から捕虫部品5が見えるが、捕虫部品5は白色で内部が透けて見えないため、パネル4の下方側からは捕虫部品5に捕獲された昆虫が見えず、ペンダントライト1の外観や照明空間の雰囲気を損なうことがない。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態では、捕虫部品5の構成が上記第3の実施形態構成と異なっている。本実施形態の捕虫部品5は、上記第3の実施形態における退路制限具に代えて、捕虫部品5の内側に粘着材71を塗布した構成となっている。粘着材71としては、ブチルゴム系粘着材、アクリル樹脂系粘着材等が使用可能である。本実施形態における他の構成については、上記第3の実施形態と同様である。
このような構成の捕虫部品5では、捕虫部品5の開口部51から侵入した昆虫は、捕虫部品5の内側に塗布された粘着材71に粘着され、捕虫部品5からの脱出が困難となる。なお、捕虫部品5の内側に粘着材71を塗布する構成は、上記第1又は第2の実施形態における捕虫部品に適用することも可能である。
従って、このような構成によれば、上記第1乃至第3の実施形態と同様に、捕虫部品5内に侵入した昆虫の脱出を困難なものとし、確実に昆虫を捕獲することができる。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について図9を参照して説明する。本実施形態では、捕虫部品5の構成が上記第3の実施形態と異なっている。本実施形態の捕虫部品5は、上記第3の実施形態における退路制限具に代えて、捕虫部品5の内部に粘性液体72を充填した構成となっている。粘性液体72としては、シリコンオイル、サラダオイル等の揮発性の低い液体が適している。本実施形態における他の構成については、上記第3の実施形態と同様である。
このような構成の捕虫部品5では、捕虫部品5の開口部51から侵入した昆虫は、捕虫部品5の内部に充填された粘性液体72に沈み込んで、捕虫部品5からの脱出が困難となる。なお、捕虫部品5の内部に粘性液体72を充填する構成は、上記第1の実施形態における捕虫部品に適用することも可能である。
従って、このような構成によれば、上記第1又は第3の実施形態と同様に、捕虫部品5内に侵入した昆虫の脱出を困難なものとし、確実に昆虫を捕獲することができる。
<第6の実施形態>
次に、第6の実施形態について図10(a)(b)を参照して説明する。本実施形態では、捕虫部品5の構成が上記第2の実施形態と異なっている。本実施形態の捕虫部品5は、上記第2の実施形態におけるメッシュによる通気性構造に代えて、開口部51と反対側の末端部(底部)に通気口57を形成し、その通気口57の内側に開閉弁58を設けることにより、通気性を有する構造としている。本実施形態における他の構成については、上記第3の実施形態と同様である。
開閉弁58は、捕虫部品5と同じポリプロピレン樹脂により成形されており、融着材80を用いて熱融着により捕虫部品5に接着されている。開閉弁58は、弾力性を有し、通常状態では通気口57を塞ぐように閉じとおり、外力を受けると接着箇所を支点に湾曲して開くようになっている。
このような構成の捕虫部品5では、捕虫部品5の開口部51に掃除機等の吸い込み口を当てて吸引すると、捕虫部品5の内部が負圧となり、その圧力によって開閉弁58が開き、捕虫部品5内に溜まった昆虫の死骸が空気と共に開口部51から掃除機等に吸い取られる。
従って、このような構成によれば、上記第2の実施形態と同様に、捕虫部品5に捕獲された昆虫を掃除機等を用いて簡便に除去することができる。
<第7の実施形態>
次に、第7の実施形態について図11(a)(b)を参照して説明する。本実施形態では、捕虫部品5の構成が上記第3の実施形態と異なっている。本実施形態の捕虫部品5は、糸状部材から成る複数の退路制限具65を有している。各退路制限具65は、ナイロン、ポリエチレン等の糸状部材を用いることができ、本実施形態では、市販の釣り糸用のテグスを用いている。本実施形態における他の構成については、上記第3の実施形態と同様である。
退路制限具65を捕虫部品5に設ける方法は、まず、捕虫部品5に退路制限具65の直径とほぼ同じ直径の穴59を開ける。この穴59は、捕虫部品5の開口部51側から底部側に傾けて開ける。次に、退路制限具65を穴59に差込み、退路制限具65が抜けないように必要に応じて熱融着又は接着材等で固定する。退路制限具65の長さは、退路制限具65の先端が捕虫部品5の中心に位置する程度とする。
このような構成の捕虫部品5では、捕虫部品5の開口部51から侵入した昆虫は、一旦退路制限具65を通り抜けると、退路制限具65のために捕虫部品5からの脱出が困難となる。なお、退路制限具65は、上記第1又は第2の実施形態における捕虫部品に適用することも可能である。
従って、このような構成によれば、上記第1乃至第3の実施形態と同様に、捕虫部品5内に侵入した昆虫の脱出を困難なものとし、確実に昆虫を捕獲することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態において、透光部材であるグローブ又はパネルは、アクリル樹脂に限らず、スチロール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラス等により成形したものであってもよい。また、捕虫部品5は、少なくとも捕獲された虫の滞留する部分が着脱自在であればよく、従って、捕虫部品5の一部が捕虫部品5の全体から着脱自在であってもよいし、捕虫部品の全体がシーリングライト又はペンダントライトから着脱自在であってもよい。また、本発明は、天井に取付けるシーリングライトや天井に吊下げるペンダントライトに限らず、壁等に取付けるタイプの照明器具にも適用できるものであり、さらに、屋外で使用する照明器具にも適用できるものである。
(a)は本発明の一実施形態に係るシーリングライトの概略構成を示す平面図、(b)は同一部破断した側面図。 同シーリングライトの捕虫部品の構成を示す断面図。 同捕虫部品の内部に配置される退路制限具の構成を示す側面図。 (a)は本発明の別の実施形態に係るシーリングライトの概略構成を示す平面図、(b)は同一部破断した側面図。 (a)は同シーリングライトの捕虫部品の構成を示す一部破断した側面図、(b)は同捕虫部品の通気性構造を示す部分拡大図。 (a)は本発明のさらに別の実施形態に係るペンダントライトの概略構成を示す平面図、(b)は同一部破断した側面図。 同ペンダントライトの捕虫部品の構成を示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る捕虫部品の構成を示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る捕虫部品の構成を示す断面図。 (a)は本発明のさらに別の実施形態に係る捕虫部品の構成を示す一部破断した側面図、(b)は同捕虫部品の通気性構造を示す部分拡大図。 (a)は本発明のさらに別の実施形態に係る捕虫部品の構成を示す断面図、(b)は同捕虫部品の退路制限具の構成を示す部分拡大図。 従来の照明器具の概略構成を示す一部破断した側面図。
符号の説明
1 シーリングライト、ペンダントライト(照明器具)
2 器具本体
3 蛍光灯(光源)
4 グローブ、パネル(透光部材)
5 捕虫部品
21 取付面
51 開口部
52 フランジ
53 遮光材
54 開口
55 メッシュ
56 昆虫滞留部
57 通気口
58 開閉弁
60、65 退路制限具
71 粘着材
72 粘性液体

Claims (8)

  1. 光源と、前記光源からの光を透過させる透光部材と、前記光源からの光に誘引される虫が侵入する開口部を有し、前記光源からの光により虫を誘引して捕獲する捕虫部品とを具備する照明器具であって、
    前記捕虫部品は、透光性を有しており、前記透光部材を透過する光の誘虫性よりも該捕虫部品を透過する光の誘虫性の方が高く、当該照明器具の取付面側に取外し可能に設けられていることを特徴とする照明器具。
  2. 前記捕虫部品の光学特性は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の平均透過率が、前記透光部材の平均透過率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記捕虫部品は、前記開口部を有する袋状の構造であり、前記開口部が当該照明器具の外側を向いていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記捕虫部品の少なくとも一部は、波長が250[nm]から410[nm]までの間の光を遮光する部材で被われていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の照明器具。
  5. 前記捕虫部品の開口部は、前記光源から放射され前記捕虫部品の内部を導光して該開口部から放射される光の方向を規制する形状とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の照明器具。
  6. 前記捕虫部品の底部は、該捕虫部品の底部に滞留した虫が前記光源から放射される熱で死滅し得るように前記光源の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の照明器具。
  7. 前記捕虫部品は、前記開口部以外は虫が通り抜けられず、且つ通気性がある構造であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の照明器具。
  8. 前記捕虫部品は、少なくとも捕獲された虫の滞留する部分が着脱自在な構造であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の照明器具。
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