JP3968401B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、路面から受ける振動または発動機(内燃機関を含む。以下、同じ。)から生ずる振動その他の振動をトルクセンサが検出した場合にも、操舵が不安定となってしまうことを防止することができる電動式パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パワーステアリング装置は、自動車(車輌)に搭載され、操舵力をアシストするステアリングシステムであり、操舵者の操舵力の軽減を主たる目的としている。このパワーステアリング装置の中には、構成部品が少なくて済み、小型で軽量な電動式パワーステアリング装置(以下、「EPS」と称する。)がある。
【0003】
EPSには、通常、運転者の操舵トルクの値に応じた信号を出力するトルクセンサと、操舵力をアシストするアシスト装置を駆動する電動モータ(駆動手段の一種)と、その電動モータに流れる電流(以下、「アシスト電流」と称する。)をトルクセンサの出力信号に応じて決定するECUとが設けられている。即ち、運転者がハンドル操作をすると、トルクセンサにより、運転者のハンドル操作により生ずる操舵トルクの値に応じた信号が出力され、ECUにより、アシスト電流が決定され、電動モータにより、そのアシスト電流に対応するトルクに基づいて、アシスト装置が駆動されるのである。これにより、操舵者の操舵力が軽減されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかるトルクセンサは、運転者のハンドル操作により生ずる操舵トルクのみならず、路面から受ける振動または内燃機関(発動機の一種)から生ずる振動その他の振動をも検出してしまうことがある。かかる振動がトルクセンサによって検出されると、アシスト電流にノイズ成分が含まれてしまう、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうという問題点があった。従って、操舵が不安定となってしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、案出されたのが本発明であって、路面から受ける振動または発動機(内燃機関を含む。以下、同じ。)から生ずる振動その他の振動をトルクセンサが検出した場合にも、操舵が不安定となってしまうことを防止することができる電動式パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1に記載の発明は、操舵トルクの大きさに応じた信号を出力するトルクセンサと、該トルクセンサの出力信号をそれぞれ入力するアシスト電流決定手段及び微分手段と、前記アシスト電流決定手段の出力信号と前記微分手段の出力信号に基づき操舵力をアシストするアシスト装置を電気的に駆動する駆動手段とを備え、
前記アシスト電流決定手段は前記トルクセンサの出力信号の大きさに相応した大きさの信号を前記駆動手段に出力し、
前記微分手段は前記トルクセンサの出力信号の微分値に相応した大きさの信号を前記駆動手段に出力するようにした電動式パワーステアリング装置において、
前記微分手段の利得を制御する利得制御手段を設け、該利得制御手段は、前記トルクセンサの出力信号が第1所定値より小さい場合に、前記微分手段の利得を0とし又は小さくすることで前記微分手段から前記駆動手段に出力される信号を制御し、
前記アシスト電流決定手段は、前記トルクセンサの出力信号が前記第1所定値より大きな第3所定値より小さくなった場合に、前記駆動手段に供給する信号を0とすることを特徴とするものである。
【0007】
この請求項1記載の電動式パワーステアリング装置によれば、トルクセンサにより、操舵トルクに応じた信号が出力され、微分手段により、トルクセンサの出力信号を微分した信号が出力される。操舵力をアシストするアシスト装置は駆動手段により電気的に駆動されるが、この駆動手段に流れる電流(以下、「アシスト電流」と称する。)は、アシスト電流決定手段により、トルクセンサの出力信号と微分手段の出力信号とに応じて決定される。そして、トルクセンサの出力信号が所定値より小さい場合には、利得制御手段により、微分手段の利得が0とされ、又は小さくされる。このため、路面から受ける振動または発動機(内燃機関を含む。以下、同じ。)から生ずる振動その他の振動をトルクセンサが検出しても、アシスト電流にノイズ成分が含まれてしまうことが、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうことが防止される。従って、直進走行時における操舵が不安定となってしまうことが防止される。
【0008】
また、前記したようにトルクセンサは振動を検出してしまうが、トルクセンサの検出した振動が高周波の振動である場合には、操舵トルクを検出してからアシストするまでの時間(遅れ時間)が相対的に大きくなり、操舵トルクの加わる方向とは逆の方向にアシスト力が加わってしまう。しかしながら、かかる場合においても、操舵が不安定となってしまうことが防止される。
【0009】
更に、トルクセンサの出力信号が、第3所定値の以下の場合、当該出力信号が、路面から受ける振動、又は、発電機等から受ける振動に基づくものであるとして、当該振動に基づく悪影響、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうという現象を防止すべく、駆動手段に供給される電流を0として、操舵の安定性を達成することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置において、微分手段の出力信号が第2所定値より小さい場合に、前記微分手段の利得を0とし又は小さくする利得制御手段を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
この請求項2記載の電動式パワーステアリング装置によれば、トルクセンサにより、操舵トルクに応じた信号が出力され、微分手段により、トルクセンサの出力信号を微分した信号が出力される。操舵力をアシストするアシスト装置は駆動手段により電気的に駆動されるが、この駆動手段に流れる電流は、アシスト電流決定手段により、トルクセンサの出力信号と微分手段の出力信号とに応じて決定される。そして、微分手段の出力信号が第2所定値より小さい場合には、即ち、操舵トルクの単位時間当たりの変化量が所定値より小さい場合には、例え所定の大きさ以上の操舵トルクが加わっていても、利得制御手段により、微分手段の利得が0とされ、又は小さくされる。このため、路面から受ける振動または発動機から生ずる振動をトルクセンサが検出しても、駆動手段に流れる電流にノイズ成分が含まれてしまうことが、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうことが防止される。従って、旋回走行時における操舵が不安定となってしまうことが防止される。
【0012】
また、前記したようにトルクセンサは振動を検出してしまうが、トルクセンサの検出した振動が高周波の振動である場合には、遅れ時間(操舵トルクを検出してからアシストするまでの時間)が相対的に大きくなり、操舵トルクの加わる方向とは逆の方向にアシスト力が加わってしまう。しかしながら、かかる場合においても、操舵が不安定となってしまうことが防止される。
【0013】
更に、トルクセンサの出力信号が、第3所定値の以下の場合、当該出力信号が、路面から受ける振動、又は、発電機等から受ける振動に基づくものであるとして、当該振動に基づく悪影響、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうという現象を防止すべく、駆動手段に供給される電流を0として、操舵の安定性を達成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
まず、本願発明と従来技術との差異を明確にするために、従来技術について詳細に説明する。図11は、従来技術の電動式パワーステアリング装置(EPS)91のブロック図である。図11に示すように、EPS91には、主として、ハンドル(ステアリングホイール)92と、ステアリングシャフト93と、トーションバー94と、トルクセンサ95aと、車速センサ95bと、ECU96と、電動モータ97と、減速機98とが設けられている。
【0015】
ハンドル92は、操舵者により操舵(回動)され、その操舵トルク(回動トルク)をステアリングシャフト93に伝達するものである。ステアリングシャフト93はハンドル92の操舵トルクをトーションバー94に伝達するものであり、そのステアリングシャフト93の上端部に、ハンドル92が取着されている。トーションバー94は、ステアリングシャフト93の下端側に配設されており、ステアリングシャフト93を介して伝達されるハンドル92の操舵トルクをピニオン94aに伝達するものである。ここで、ハンドル92の操舵トルクがステアリングシャフト93からピニオン94aへ伝達されるとき、トーションバー94にはネジレ力が発生し、このトーションバー94のネジレ力による円周方向への操舵トルクは、その軸方向への摺動量に変換されるようになっている。
【0016】
トルクセンサ95aは、トーションバー94の軸方向への摺動量、即ち、操舵者による操舵トルクに応じた大きさの電圧を出力するものである。車速センサ95bは、タイヤ11の回転速度、即ち、車輌の速度(以下、「車速」という。)に応じた大きさの電圧を出力するものである。なお、トルクセンサ95aには、通常、ポテンショメータが用いられることが多い。
【0017】
ECU96は、トルクセンサ95aの出力電圧値と車速センサ95bの出力電圧値とに基づいて電動モータ7に流れる電流の値(以下、「アシスト電流値」と称する。)を制御するものである。このようにアシスト電流値を制御することにより、操舵力をアシストする力(以下、単に「アシスト力」という。)を制御することができるのである。ECU96は、第1A/D変換器96aと、第2A/D変換器96bと、RAM96cと、CPU96dと、モータ駆動回路96eと、ROM96fと、EEPROM96gとを備えている。
【0018】
第1A/D変換器96aは、トルクセンサ95aの出力電圧をデジタル変換するものである。第2A/D変換器96bは、車速センサ95bの出力電圧をデジタル変換するものである。RAM96cは、データの書換えが可能な揮発性のメモリであり、第1A/D変換器96aによりデジタル変換されたトルクセンサ95aの出力電圧値と、第2A/D変換器96bとによりデジタル変換された車速センサ95bの出力電圧値とを記憶するものである。EEPROM96gは、データの書換えが可能な不揮発性のメモリであり、このEEPROM96gには、予め、各種データが記憶されている。EEPROM96gに記憶されている各種データの一部を具体的に説明すると、まず、第1に、操舵トルクの大きさに関するデータと、操舵トルクの大きさに対応する第1基本アシスト電流値に関するデータとがそれぞれ対応を付けて記憶されており、第2に、車速の大きさに関するデータと、車速の大きさに対応する車速対応比(Kv)に関するデータとがそれぞれ対応を付けて記憶されているのである。ここで、第1基本アシスト電流とは、アシスト電流値(電動モータ97に流れる電流値)を決定するための要素となる値であり、車速対応比とは、基本アシスト電流決定処理101aにより決定された電流値に掛け合わされる係数である。
【0019】
ROM96fは、データの書換えが不可能な不揮発性のメモリであり、EPS91で実行される制御プログラムなどを記憶(格納)している。後述する、基本アシスト電流決定処理101a、車速対応比決定処理101b、車速対応比乗算処理101c、補助アシスト電流決定処理101d、補助アシスト電流加算処理101e、及びフィードバック処理101fに関する制御プログラムは、全て、ROM96fに記憶されている。
【0020】
CPU96dは、ROM96fに記憶されている制御プログラムに従って、第1A/D変換器96aによりデジタル変換されたトルクセンサ95aの出力電圧値、及び第2A/D変換器96bによりデジタル変換された車速センサ95bの出力電圧値を所定時間毎(本実施例では、1ms毎)に検知して、その検知した出力電圧値に基づいて電動モータ97に流れる電流値を決定する処理を実行するものである。ここで、電動モータ97に流れる電流の大きさは、その電動モータ97が出力するトルク(アシスト力)の大きさに比例する。即ち、CPU96dは、トルクセンサ95aの出力電圧値に応じたアシスト力を決定するのである。
【0021】
電動モータ97は、減速機98を駆動することにより、その減速機98に取着されているアシストピニオン99を介してラック100にアシスト力を伝達するものである。なお、このようにラック100に伝達されたアシスト力により、ピニオン99を介して伝達された操舵力がアシストされるようにされており、更に、このアシスト力と操舵力とが相俟うことにより、タイヤ11の向きが変えられるようにされている。
【0022】
次に、図12を参照して、EPS91で実行される処理について説明する。図12は、EPS(電動式パワーステアリング装置)91の基本制御ブロック図である。図12に示すように、ECU96内で実行される処理101と、電動モータ97で実行される処理102とによって構成されている。以下、ECU96で実行される処理101について詳細に説明する。ECU96内で実行される処理101は、主として、基本アシスト電流決定処理101aと、車速対応比決定処理101bと、車速対応比乗算処理101cと、補助アシスト電流決定処理101dと、補助アシスト電流加算処理101eと、フィードバック処理101fとによって構成されている。
【0023】
基本アシスト電流決定処理101aは、トルクセンサ95aの出力信号の値に応じて、即ち、操舵者の操舵トルクの大きさに応じて、第1基本アシスト電流値を決定する処理である。この基本アシスト電流決定処理101aを詳細に説明すれば、予めEEPROM96gに記憶されているデータの中から、操舵トルクの大きさ(トルクセンサ95aの出力信号値)に対応するアシスト電流値に関するデータを、第1基本アシスト電流値として決定する処理である。この第1基本アシスト電流値は、ほぼ、トルクセンサ95aの出力信号の値の2乗に比例するようにされている。
【0024】
車速対応比決定処理101bは、車速センサ95bの出力信号の値に応じて、即ち、車速の大きさに応じて、車速対応比(Kv)を決定する処理である。具体的には、予めEEPROM96gに記憶されているデータの中から、車速の大きさ(車速センサ95bの出力信号値)に対応する車速対応比に関するデータを、車速対応比として決定する処理である。このEEPROM96gに記憶されているデータは、車速センサ95bの出力信号の値が0の場合に、車速対応比が一番大きくなるようにされており、車速センサ95bの出力信号の値が小さくなるにつれて、車速対応比が小さくなるようにされている。これは、車輌を操舵する場合、車速が0のときに、即ち、車輌が止まっているときに、最も大きな操舵力を必要とすることに起因している。
【0025】
車速対応比乗算処理101cは、第1基本アシスト電流値に、車速対応比決定処理により決定された車速対応比を掛け合わせる処理である。このように車速対応比が掛け合せる処理がされた後の値を、本明細書中においては、「第2基本アシスト電流値」と称する。
【0026】
補助アシスト電流決定処理101dは、トルクセンサ95aの出力信号を微分する処理であり、補助アシスト電流加算処理101eは、補助アシスト電流決定処理101dにより微分されたトルクセンサ95aの出力信号の値(トルクセンサ95aの出力信号の微分値)を、基本アシスト電流値に足し合わせる処理である。トルクセンサ95aの出力信号の微分値が足し合わされた後の第2基本アシスト電流値が、電動モータ97に流れる電流の値(アシスト電流値)となるのである。このようにトルクセンサ95aの出力信号の微分値を第1基本アシスト電流値に足し合わせる理由は、以下の2つの理由による。
【0027】
まず、第1の理由としては、トルクセンサ95aが操舵トルクを検出してからアシストピニオン99を介してラック100にアシスト力が伝達されるまでの時間(以下、「遅れ時間」と称する。)を短くすることを目的としている点が挙げられる。即ち、アシストの応答性を向上することを目的としている点が挙げられる。従って、トルクセンサ95aにより検出される操舵トルクが急変(急激に変化)した場合においても、その急変した操舵トルクに応じたアシスト力で操舵力をアシストすることができるのである。
【0028】
第2の理由としては、本EPS91が発振してしまうことを防止することを目的としている点が挙げられる。発振は、利得が1(0dB)で、位相が180度反転している場合に発生する。このため、微分することにより、位相を90度進ませて、発振してしまうことを防止しているのである。
【0029】
フィードバック処理101fは、電動モータ97に流れる電流値を一定に保持するための処理であり、アシスト電流値に電動モータ97に流れる電流の値をフィードバックする処理である。電動モータ97が回転すると電動モータ97が発電機と同様とに発電してしまうため、電動モータ97に流れる電流値が小さくなり、操舵トルクに応じたアシスト力よりも小さなアシスト力で操舵力がアシストされてしまうことに起因している。
【0030】
上記のように構成されたEPS91には、次の問題点があった。即ち、トルクセンサ95aは、運転者のハンドル操作により生ずる操舵トルクのみならず、路面から受ける振動または内燃機関(発動機の一種)から生ずる振動その他の振動をも検出してしまうことがある。かかる振動がトルクセンサ95aにより検出されると、電動モータ97に流れる電流(アシスト電流)にノイズ成分が含まれてしまう、即ち、アシスト電流が振動的に変化してしまうという問題点があった。従って、操舵が不安定となってしまうという問題点があった。
【0031】
本発明は、係る問題点を解決することができるEPS(電動式パワーステアリング装置)に関するものである。以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。なお、上述した従来技術のEPS91と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
【0032】
図1は、EPS1の基本制御ブロック図であり、図2は、操舵トルク−微分ゲイン特性を示した図であり、図3は、微分−微分ゲイン特性を示した図であり、図4は、操舵トルク−第1基本アシスト電流特性を示した図である。図1に示すように、ここで、微分ゲインとは、補助アシスト電流決定処理101dの利得を表しており、微分とは、補助アシスト電流決定処理101dにより微分されたトルクセンサ95aの出力信号の値(トルクセンサ95aの出力信号の微分値)を表している。
【0033】
EPS1のEEPROMには、EEPROM96gに記憶されている各種データに加え、更に、次のデータが記憶されている。まず、第1に、操舵トルクの大きさに関するデータと、操舵トルクの大きさに対応する微分ゲインの大きさに関するデータとがそれぞれ対応を付けて記憶されており、第2に、トルクセンサ95aの出力信号の微分値に関するデータと、トルクセンサ95aの出力信号の微分値に対応する微分ゲインの大きさに関するデータとがそれぞれ対応を付けて記憶されている。
【0034】
また、EPS1のROMには、ROM96fに記憶されている各制御プログラムに加え、更に、第1利得制御処理2および第2利得制御処理3に関する制御プログラムが記憶されている。即ち、EPS1においては、EPS91で実行される処理に加え、更に、第1利得制御処理2と、第2利得制御処理3とが付加されている。
【0035】
第1利得制御処理2は、図2に示すように、操舵トルク(トルクセンサ95aの出力信号)の値が第1所定値4より小さい場合に、微分ゲイン(補助アシスト電流決定処理101dの利得)を0とする処理である。このため、トルクセンサ95aの出力信号が第1所定値4より小さい場合には、路面から受ける振動または発動機から生ずる振動をトルクセンサ95aが検出しても、アシスト電流にノイズ成分が含まれてしまうことを防止することができる、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうことを防止することができるのである。ここで、トルクセンサ95aの出力信号値が小さいということは、車輌がほぼ直進走行していることを意味する。従って、直進走行時における操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。
【0036】
また、前記したようにトルクセンサ95aは振動を検出してしまうが、トルクセンサ95aの検出した振動が高周波である場合には、遅れ時間(トルクセンサ95aが操舵トルクを検出してからアシストピニオン99を介してラック100にアシスト力が伝達されるまでの時間)が相対的に大きくなり、操舵トルクの加わる方向とは逆の方向にアシスト力が加わってしまう。しかしながら、かかる場合においても、操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。従って、例えば、車輌が競技用の車輌である場合においても、操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。
【0037】
第2利得制御処理3は、図3に示すように、トルクセンサ95aの出力信号の微分値が第2所定値5より小さい場合に、微分ゲインを0とする処理である。この第2利得制御処理3は、トルクセンサ95aの出力電圧値が第1所定値4以上である場合に実行される処理である。このため、トルクセンサ95aの出力信号の微分値が第2所定値5より小さければ、トルクセンサ95aの出力信号値が第1所定値4以上であっても、路面から受ける振動または発動機から生ずる振動をトルクセンサ95aが検出した際に、電動モータ97に流れる電流にノイズ成分が含まれてしまうことが、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうことが防止することができるのである。ここで、トルクセンサ95aの出力信号値が第1所定値4以上であるというは、車輌が旋回中であることを意味する。従って、旋回走行時における操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。尚、図1に示す第1利得制御処理2と第2利得制御処理3とが入れ替わるようにされていても良い。
【0038】
基本アシスト電流決定処理6は、基本アシスト電流決定処理101aと略同一の処理であるが、基本アシスト電流決定処理101aと異なり、図4に示すように、トルクセンサ95aの出力信号値が第3所定値6aより小さい場合に、第1基本アシスト電流値を0Aとする処理である。従って、第1利得制御処理2または第2利得制御処理3により微分ゲインが0とされたにも拘わらず、トルクセンサ95aが路面からうける振動または発動機から受ける振動を検出することにより、操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。
【0039】
次に、上記のように構成されたEPS1の動作について説明する。操舵者によりハンドル92が操舵されると、トルクセンサ95aにより、操舵トルクが検出され、その操舵トルクの大きさに応じた信号が出力される。トルクセンサ95aにより信号が出力されると、第1A/D変換器96aにより、トルクセンサ95aの出力信号がデジタル変換される。トルクセンサ95aの出力信号のデジタル変換後、CPU96dにより、補助アシスト電流決定処理101dが実行される。即ち、トルクセンサ95aの出力信号が微分される。補助アシスト電流決定処理101dの実行後、CPU96dにより、第1利得制御処理2が実行される。即ち、トルクセンサ95aの出力電圧値が第1所定値4より小さい場合には、微分ゲインを0とする処理が実行される。
【0040】
このようにトルクセンサ95aの出力電圧値が第1所定値4より小さい場合には、CPU96dにより、微分ゲインを0とする処理が実行される。従って、路面から受ける振動または発動機から生ずる振動をトルクセンサ95aが検出しても、直進走行時における操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。
【0041】
一方、トルクセンサ95aの出力信号値が第1所定値4以上である場合には、補助アシスト電流決定処理101dの実行後、第2利得制御処理3が実行される。即ち、トルクセンサ95aの出力信号の微分値が第2所定値5より小さいときには、微分ゲインを0とする処理が実行される。
【0042】
このようにトルクセンサ95aの出力信号値が第1所定値4以上であり、且つトルクセンサ95aの出力信号の微分値が第2所定値5より小さい場合には、微分ゲインを0とする処理が実行される。従って、旋回走行時においても、路面から受ける振動または発動機から生ずる振動をトルクセンサ95aが検出することにより、操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。
【0043】
また、トルクセンサ95aの出力信号のデジタル変換後、CPU96dにより、基本アシスト電流決定処理6も実行される。即ち、デジタル変換されたトルクセンサ95aの出力信号値に基づいて、第1基本アシスト電流値を決定する処理が実行される。トルクセンサ95aの出力信号値が第3所定値6aより小さい場合には、基本アシスト電流決定処理6により、第1基本アシスト電流値が0Aとされる。従って、第1利得制御処理2または第2利得制御処理3により微分ゲインが0とされたにも拘わらず、トルクセンサ95aが路面からうける振動または発動機から受ける振動を検出することにより、操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。
【0044】
ところで、車速は、車速センサ95bによって、検出される。車速センサ95bにより車速が検出されると、更に、車速センサ95bにより、その車速の大きさに応じた信号が出力される。車速センサ95bにより信号が出力されると、第2A/D変換器96bにより、車速センサ95bの出力信号がデジタル変換される。車速センサ95bの出力信号のデジタル変換後、CPU96dにより、車速対応比決定処理101bが実行される。即ち、車速センサ95bの出力信号の値に応じて、車速対応比を決定する処理が実行される。
【0045】
第1基本アシスト電流値および車速対応比の決定後、CPU96dにより、車速対応比乗算処理101cが実行される。即ち、第1基本アシスト電流値に車速対応比を掛け合わせる処理が、実行される。車速対応比乗算処理101cの実行後、補助アシスト電流加算処理101eにより、第1利得制御処理2または第2利得制御処理3により決定された微分ゲインに応じて、補助アシスト電流決定処理101dにより微分されたトルクセンサ95aの出力信号(トルクセンサ95aの出力信号の微分値)が、第2基本アシスト電流に足し合わされる。このようにトルクセンサ95aの出力信号の微分値が足し合わされた後の第2基本アシスト電流値が、アシスト電流値、即ち、電動モータ97に流れる電流の値となるのである。
【0046】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察することができるものである。
【0047】
例えば、EPS1においては、ROMの中に、第1利得制御処理2および第2利得制御処理3に関するプログラムが共に記憶されている。即ち、第1利得制御処理2および第2制御処理3が両方ともに実行されるようにされている。しかしながら、必ずしも、第1利得制御処理2および第2利得制御処理3が両方共に実行されるようにされている必要はなく、図5に示すように第1利得制御処理2のみが実行されるようにしても良いし、図6に示すように第2利得制御処理3のみが実行されるようにしても良い。第1利得制御処理2のみが実行されるようにした場合には、直進走行時における操舵が不安定となってしまうことを防止することができる一方、第2利得制御処理3のみが実行されるようにした場合には、旋回走行時における操舵が不安定となってしまうことを防止することができるのである。
【0048】
また、EPS1においては、第1利得制御処理2において、トルクセンサ95aの出力信号の値が第1所定値4より小さい場合には、補助アシスト電流決定処理101dの利得(微分ゲイン)を0とする処理がされている。しかしながら、必ずしも、第1利得制御処理2は、微分ゲインを0とする処理に限られるものではなく、図7に示すように、微分ゲインを小さくする(例えば、0.1倍から0.9倍までの何れかの倍率とする。)ようにしても良いし、図8に示すように、操舵トルクと微分ゲインとが比例するようにしても良い。
【0049】
同様に、第2利得制御処理3において、補助アシスト電流決定処理101dにより微分されたトルクセンサ95aの出力信号(トルクセンサ95aの出力信号の微分値)が第2所定値5より小さい場合には、微分ゲインを0とする処理がされている。しかしながら、必ずしも、第1利得制御処理2は、微分ゲインを0とする処理に限られるものではなく、図9に示すように、微分ゲインを小さくする(例えば、0.1倍から0.9倍までの何れかの倍率とする。)ようにしても良いし、図10に示すように、トルクセンサ95aの出力信号の微分値と微分ゲインとが比例するようにしても良い。
【0050】
更に、EPS1においてはEEPROMに各種データが記憶されているが、EEPROMに記憶されるデータは、関数データであっても良い。具体的には、操舵トルクの大きさとアシスト電流値との関数データが記憶されるようにしても良いし、車速の大きさと車速対応比との関数データが記憶されるようにしても良いし、操舵トルクの大きさと微分ゲインの大きさとの関数データが記憶されるようにしても良いし、更には、トルクセンサ95aの出力信号の微分値と微分ゲインの大きさとの関数データが記憶されるようにしても良い。
【0051】
EPS1においては、CPU96dが補助アシスト電流決定処理を実行することにより、トルクセンサ95aの出力信号が微分されていた。しかしながら、トルクセンサ95aの出力信号の微分は、必ずしも、CPU96dにより実行される必要はなく、当然に、微分回路(コンデンサと抵抗とにより構成されているもの。)により微分されるようにしても良い。
【0052】
ところで、上記実施例において、第1利得制御処理2は請求項1,請求項3に記載の利得制御手段により実行される処理を、第2利得制御処理3は請求項2に記載の利得制御手段により実行される処理を、基本アシスト電流決定処理6は請求項1から請求項3に記載のアシスト電流決定手段で実行される処理を、補助アシスト電流決定処理101dは請求項1から請求項3に記載の微分手段で実行される処理を、補助アシスト電流加算処理101eは請求項1から請求項3に記載のアシスト電流決定手段により実行される処理を、それぞれ示している。
【0053】
また、「特許請求の範囲」の欄に記載されている「微分」には、一の時間におけるトルクセンサの出力信号から、別の時間におけるトルクセンサの出力信号を除算する意味をも含むものとする。なお、通常、別の時間より一の時間の方が、後の時間である方が好ましい。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の電動式パワーステアリング装置によれば、トルクセンサの出力信号が所定値より小さい場合には、利得制御手段により、微分手段の利得が0とされ、又は小さくされるので、路面から受ける振動または発動機から生ずる振動をトルクセンサが検出しても、駆動手段に流れる電流にノイズ成分が含まれてしまうことを防止することができるという効果が、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうことを防止することができるという効果がある。従って、直進走行時における操舵が不安定となってしまうことを防止することができるという効果がある。更には、トルクセンサの検出した振動が高周波の振動である場合においても、操舵が不安定となってしまうことを防止することができるという効果もある。更に又、トルクセンサの出力信号が、第3所定値の以下の場合、当該出力信号が、路面から受ける振動、又は、発電機等から受ける振動に基づくものであるとして、当該振動に基づく悪影響を防止すべく、駆動手段に供給される電流を0として、操舵の安定性を達成することができる。
【0055】
請求項2記載の電動式パワーステアリング装置によれば、微分手段の出力信号が所定値より小さい場合には、第2利得制御手段により、微分手段の利得が0とされ、又は小さくされるので、路面から受ける振動または発動機から生ずる振動をトルクセンサが検出しても、駆動手段に流れる電流にノイズ成分が含まれてしまうことを防止することができるという効果が、即ち、アシスト力が振動的に変化してしまうことを防止することができるという効果がある。従って、旋回走行時における操舵が不安定となってしまうことを防止することができるという効果がある。更には、トルクセンサの検出した振動が高周波の振動である場合においても、操舵が不安定となってしまうことを防止することができるという効果もある。更に又、トルクセンサの出力信号が、第3所定値の以下の場合、当該出力信号が、路面から受ける振動、又は、発電機等から受ける振動に基づくものであるとして、当該振動に基づく悪影響を防止すべく、駆動手段に供給される電流を0として、操舵の安定性を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である電動式パワーステアリング装置(EPS)の基本制御ブロック図である。
【図2】 上記電動式パワーステアリング装置(EPS)の操舵トルク−微分ゲイン特性を示した図である。
【図3】 上記電動式パワーステアリング装置(EPS)の微分−微分ゲイン特性を示した図である。
【図4】 上記電動式パワーステアリング装置(EPS)の操舵トルク−第1基本アシスト電流特性を示した図である。
【図5】 上記実施例の一変形例の電動式パワーステアリング装置(EPS)の基本制御ブロック図である。
【図6】 上記実施例の一変形例の電動式パワーステアリング装置(EPS)の基本制御ブロック図である。
【図7】 上記実施例の一変形例の電動式パワーステアリング装置(EPS)の操舵トルク−微分ゲイン特性を示した図である。
【図8】 上記実施例の一変形例の電動式パワーステアリング装置(EPS)の操舵トルク−微分ゲイン特性を示した図である。
【図9】 上記実施例の一変形例の電動式パワーステアリング装置(EPS)の微分−微分ゲイン特性を示した図である。
【図10】 上記実施例の一変形例の電動式パワーステアリング装置(EPS)の微分−微分ゲイン特性を示した図である。
【図11】 従来技術の電動式パワーステアリング装置(EPS)のブロック図である。
【図12】 従来技術の電動式パワーステアリング装置(EPS)の基本制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 電動式パワーステアリング装置(EPS)
95a トルクセンサ
96 ECU(微分手段、アシスト電流決定手段、第2アシスト電流決定手段、利得制御手段、及び第2利得制御手段)
97 電動モータ(駆動手段)
98 減速機(アシスト装置の一部)
99 アシストピニオン(アシスト装置の一部)
Claims (2)
- 操舵トルクの大きさに応じた信号を出力するトルクセンサと、該トルクセンサの出力信号をそれぞれ入力するアシスト電流決定手段及び微分手段と、前記アシスト電流決定手段の出力信号と前記微分手段の出力信号に基づき操舵力をアシストするアシスト装置を電気的に駆動する駆動手段とを備え、
前記アシスト電流決定手段は前記トルクセンサの出力信号の大きさに相応した大きさの信号を前記駆動手段に出力し、
前記微分手段は前記トルクセンサの出力信号の微分値に相応した大きさの信号を前記駆動手段に出力するようにした電動式パワーステアリング装置において、
前記微分手段の利得を制御する利得制御手段を設け、該利得制御手段は、前記トルクセンサの出力信号が第1所定値より小さい場合に、前記微分手段の利得を0とし又は小さくすることで前記微分手段から前記駆動手段に出力される信号を制御し、
前記アシスト電流決定手段は、前記トルクセンサの出力信号が前記第1所定値より大きな第3所定値より小さくなった場合に、前記駆動手段に供給する信号を0とすることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。 - 微分手段の出力信号が第2所定値より小さい場合に、前記微分手段の利得を0とし又は小さくする利得制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
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