JP3958543B2 - 血糖値測定可能なインシュリン自動注射器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インシュリンを自動的に注射する自動注射器本来の機能及び注入量と血糖測定結果を同時に表示できるようにした自動注射器に関し、特に、インシュリンを長時間自動に注入する自動注射器のハウジングに血糖値測定器を一体に形成し、血糖値測定結果とインシュリン注入量を同時に表示するように制御する制御部を含み、血糖値測定部の測定結果を制御部に入力して判断するように構成した血糖値測定可能なインシュリン自動注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】
20世紀を代表する文明病と言われる糖尿病は、約60億の世界人口のうち1億人を超える人々がこの病で苦しんでおり、韓国でも2百万人程度が糖尿病患者として推定されており、内科患者の10%程度が糖尿病患者である。これまで糖尿病は完治される病でなく、調節される病として認識されてきている。調節に失敗すると各種余病で生命を失う恐れもある。このような糖尿病による韓国内の死亡率も人口10万人当たり11.5人(1990年統計)に増え、恐怖の病として我々に迫ってきた。
【0003】
糖尿病は、血糖値が空腹時140mg/dlを超えたり、食事の後2時間経過して200mg/dlを超える病である。このように血糖値が高くなる正確な原因は未だ突き止められておらず、現在、糖を同化するインシュリンの異常がその一因として知られている。インシュリンの異常は、インシュリンを分泌する膵臓のベータ細胞がインシュリンを十分に生産できないことからインシュリンが足りない状態であるか、膵臓のベータ細胞からはインシュリンを正常的に分泌するが、何らかの理由によってそのインシュリンの作用が劣って血糖同化を適正な線まで果たせない、所謂インシュリン抵抗性によって血糖が高くなると知られている。インシュリンが絶対的に足りない糖尿病を「インシュリン依存形糖尿病」、インシュリンの分泌はあるが、その作用が十分でない糖尿病を「インシュリン非依存形糖尿病」といい、最近ではその中間形も取り上げられている。しかし、糖尿患者をかかるインシュリン依存、あるいは非依存形に区別づけるのは容易でない。現在糖尿病治療方法には食餌療法、運動療法、薬物療法、インシュリン注射法などがあり、膵臓移植も行われている。
【0004】
インシュリン注射法はインシュリン依存形糖尿患者に使用される治療方法であるが、インシュリン非依存形の患者にも効果がある。インシュリン注射法は、1日に1〜2回インシュリン注射を打つ一般的な方法であるが、人体内から分泌されるインシュリンの量は一定でなく、食事前後は多く分泌され、その他の時間は少なく分泌される。そのため、人体内のインシュリン分泌量の平均値を注入するしかない前記1〜2回注射法では、食後にはインシュリンが足りないため高血糖になり、逆に夜にはインシュリン量が多いため低血糖となる。すなわち、このようなインシュリン供給の異常によって体が非正常的になる問題がある。したがって、既存のインシュリン注射法が糖尿合併症の予防に役に立たなかった原因も、前述の如く正常人のインシュリン分泌量の変化を提供できなかったことにある。
【0005】
そこで、さらに改善された治療方法として提案されたものが、インシュリンの注入量をコンピュータで調節することによって人体内の正常的なインシュリン分泌に近づかせる所謂インシュリンポンプ(機械的人工膵臓器)と膵臓のベータ細胞移植手術方法である。膵臓ベータ細胞移植手術は、糖尿病患者に正常人の膵臓のベータ細胞を移植して適正なインシュリンを分泌するようにして血糖調節を図ったものであり、免疫学的拒否反応及び膵臓移植の問題点を克服するために1974年から米国で研究が始まり、1979年米国のイエイル(Yale)大学のTemberane教授によって実用化された。
【0006】
通常、長時間注射用自動注射器(インシュリンポンプ、インシュリン注射器、インシュリン自動注射器などと呼ばれる)は、注射器を収容するハウジングに注射器のピストンを押すための押圧手段が結合される構造となっている。例えば、日本国実開昭52−3292号に記載された自動注射器では、基本ケースの外部に注射器注入口が設けられる構造のため、2重構造のケースを必要として携帯に不便であるという問題点があった。
【0007】
そこで、上記問題点を解決するため、米国特許第4,417,889号には、2重構造のケースが不要な方式の注射器が開示されている。そのブロック構成を図1に示す。図1に示すように、振動子A1の出力はタイマA2に入力され、タイマA2の出力とスイッチA4の出力はデジタルコンパレータA3に入力される。また、デジタルコンパレータA3の出力はカウンタA6とフリップフロップA9に入力される。
【0008】
他の振動子A5の出力は、カウンタA6、アンドゲートA10,A11及びカウンタA13に入力される。デジタルコンパレータA7の出力はフリップフロップA9をリセットさせ、デジタルコンパレータA14の出力はフリップフロップA16をリセットさせる。コントロールユニットA17は、マニュアルスイッチA12の作動によってカウンタA13を作動させるように接続されている。コントロールユニットA17の出力は、各カウンタA13、A16、及びA21に入力される。
【0009】
カウンタA21の出力はデジタルコンパレータA22に入力され、このデジタルコンパレータA22の出力はステップモータA20を駆動するステップモータドライブA19に入力される。フリップフロップA16の出力はアンドゲートA11の一方の入力端子に入力され、アンドゲートA11の他の入力端子にはオシレータA5の出力が入力される。アンドゲートA11の出力はオアゲートA18の一方の入力端子に入力される。
【0010】
数値が固定された各スイッチA4,A8,A15,A22は、それぞれ突き出した5つの入力棒(protruding insert bars)を有しており、対応する各デジタルコンパレータA3,A7,A14,A22に参照値を入力する機能を行う。
【0011】
光源A24と受光素子A23はカウンタA21に接続され、その検出結果を入力する。光源A24と受光素子A23の構成を図2及び図3に示す。各図に示すように、光源A24と受光素子A23とがギア板を挟んで垂直方向に対向するように配置されている。図3に示すように、ギア板には、複数の孔(hole)A26が円周方向に所定の間隔をおいて形成されている。このギア板は、ねじ部分を有するギア軸A27に固定されている。ピストン板A28は、ギア軸A27が回転するとギア軸A27のねじ部分に沿って上下移動できるようにねじ結合されている。上記光源A24と受光素子A23は上記穴A26の上下に位置し、ギア板に対して所定の間隔を隔てて別のフレームに固定されている。
【0012】
図2に示すように、ハウジングの上部には光源A24と受光素子A23が配置されており、光源A24と受光素子A23の間の水平線上にギア機構Gが配置されている。ギア機構GはモータMによって駆動される。モータMの駆動はカウンタA21、デジタルコンパレータA22、スイッチA25及びモータドライバA19によって制御される。ギア機構Gのギア軸A27には、上記ピストン板A28がナット形態でねじ結合されており、ピストン板A28が上下動すると、注射器(Syringe)内の注射液(インシュリン)が注射針Nから注射される。
【0013】
しかし、かかる構造は注射器I部分が外気に曝される状態であるため、水分や湿気などが侵入しやすい。そのため、注射器の使用者が注射中に例えばシャワーを浴びる際には、ハウジングを別途のシーリングケースに収納した後、シャワーを浴びなければならないという不便がある。
【0014】
そこで、本出願人は、図4に示すようなシーリング可能な注射器を提案している。図4はシリング可能な自動注射器の正面図であり、ハウジング20の上端部と下端部にはそれぞれ、カバー10と底カバー40がシーリング結合されており、カバー10には導管1と一体となっているコネクタ2がねじ結合されている。コネクタ2はシリンジ21と導通し、このシリンジ21内にはピストン22が摺動可能に挿入され、かつ注射液が収容される。ハウジング20の底部には駆動機構30が収納され、駆動機構30は、その外周面全長に雄ねじを有するねじ回転軸31を有し、このねじ回転軸31には円板状押圧機構50がねじ結合されている。押圧機構50はねじ回転軸31の回転によって垂直方向に移動し、従って、ピストン22が同方向に移動する。
【0015】
図5は図4の平面図であり、カバー10はハウジング20表面の左側に位置し、右側にはバッテリ蓋24が設置されている。カバー10には導管1と連結されたコネクタ2が連結されている。図6は図5のA−A断面分解図であり、カバー10の中央部にはコネクタ2とねじ結合されるねじ孔11があり、外周にはシリンジ収納空間23をシーリング結合させるボルトねじ部12及びパッキング13が設けられている。シリンジ収納空間23を形成するハウジング20の下部内面には、押圧機構50の上昇下降を案内する押圧機構案内突起51が嵌め込まれる押圧機構案内溝25が形成され、さらに図4に示すピストン22の上昇を案内するピストン案内溝27が形成される。
【0016】
図7は図6で示すシリンジ収納空間23に嵌め込まれる駆動機構30及びねじ回転軸31にねじ結合される円板状の押圧機構50を示す。押圧機構50は、外周縁に図6に示す押圧機構案内溝25に垂直移動ができるように嵌め込まれる押圧機構案内突起51を有する下部円板54と、ピストン22を支えかつピストン22を配置させる凹凸構造52があって下部円板54と一体となっている上部円板55を有する。駆動機構30はモータの回転力を減速させてねじ回転軸31に提供する減速メカニズム33を含む。上部円板55は、ピストン22の下端部に固定されたスリーブ板26に嵌まり、その凹凸構造52がスリーブ板26の係合部に係合する。スリーブ板26はピストン案内溝27に嵌まる突起を有する。上部円板55または下部円板54にはジグ嵌め込み溝(図示せず)を形成し、ジグ嵌め込み溝にジグを嵌め込むとき押圧機構案内突起51が中心に向かって入り込む構造とする。
【0017】
この自動注射器を使用するときには、図8に示すように、ハウジング20から分離した状態のシリンジ21にピストン22を嵌め込み、シリンジ21のチップ21−1に取り付けた使い捨て注射針(図示せず)を薬びん栓に刺した後、ピストン22を引いて注射液(例えばインシュリン)をシリンジ21に収納する。
【0018】
この状態で、図6及び図4のシリンジ収納空間23内部においてピストン22を押圧機構50に配置し、カバー10をシリンジ収納空間23の上端部とねじ結合させる。そして、コネクタ2をカバー10とねじ結合させるとコネクタ2は自然にシリンジチップ21−1と結合される。従ってシーリング状態でシリンジ21内容物が押圧機構50の作動によって自動注射される。この際、押圧機構50は、押圧機構案内突起51がシリンジ収納空間23の押圧機構案内溝25と結合され、図8に示すピストン案内突起26は図6に示すピストン案内溝27に沿って移動し、ピストン22が正しく上昇する。
【0019】
しかしながら、この自動注射器は、シリンジ内の薬液を使い果たす度にシリンジを捨て、新たなシリンジ21に注射液を満たした後、ピストン22を結合した状態で押圧機構50を成す下部円板54の高さを合わせて上部円板55にはピストン22を配置させる方式なので、初期位置をセッティングするのが難しいという問題点がある。
【0020】
図9は長時間注射できる携帯用自動注射器の他の従来例を示すものであり、「一」字形の水平形注射針部材(一字形蝶注射針部材とも言う)3と、導管(移送管)1及びコネクタ2を備えている。
【0021】
ところが、上記のような一字形蝶注射針部材3は、使用者が自身の皮膚に直接刺し入れるとき、刺し入れる部位を見ることになるので苦痛が大きい。すなわち、長時間注射器の注射薬として主に使用されるインシュリンは糖尿病患者が直接注射針を刺し入れて体内に注射しているが、一字形蝶注射針は使用者が直接自身の体(皮膚)に斜めに刺し込むので、刺し込むとき直接目で確認しなければならず、心地よいものではない。
【0022】
さらに、上記の一字形蝶注射針部材3は皮膚組織に注射するとき斜めに刺し入れなければならないので、注射針の先端チップが細胞組織によって詰まりやすくなる。すなわち、皮膚組織は細胞の組織配列が層を成しているため注射するとき注射針の先端チップが詰まりやすくなり、例えば、インシュリンが円滑に供給されないという問題点がある。
【0023】
さらに、上記一字形蝶注射針部材3は皮膚組織に斜めに刺し入れられるので、揺れやすくなって皮膚組織が傷つけられ、出血したりひどく痛むことがある。このように、一字形蝶注射針部材3を有する注射針ユニットは皮膚組織に斜めに刺し入れられるので細胞組織によって注射針が詰まりやすく、さらにインシュリンが円滑に入り込まないことによって導管1の直径が大きくならざるを得なくなる。
【0024】
このことは、インシュリンの過多な入り込みにより、高価であるインシュリンの無駄づかいをもたらす。すなわち、インシュリンを供給するために注射針を刺し入れる前に導管1と注射針部材3内の空気を完全に除去しなければならない。このためインシュリン自動注入器のポンピングでインシュリンを送り込んで導管1と注射針部材3内の空気をハウジング20の外部に排出することとなるが、この際、導管1の直径が大きいと多くの量のインシュリンが無駄になり、従って製作コストが上昇する原因となる。
【0025】
また、コネクタ2はインシュリン自動注入器ハウジング20のコネクタ部20−5に単に直線方向に差し込んで結合するように構成されているので、使用中、ややとすれば脱落するおそれがある。
【0026】
このような問題点から、図10及び図11に示すように、L字型に曲げて皮膚に直接刺し入れて使用することのできる注射針ユニットが開発されたところ、これは注射針部材3と導管1及びコネクタ2からなるものである。
【0027】
注射針部材3は、注射針部3−11と連結リブ3−12を有するL字型に形成され、この連結リブ3−12に上記導管1を一体になるように連結形成している。連結リブ3−12に接続される注射針部3−11は、図11の如く導管1に接続されると略水平部とこれと略直角をなす先端に注射チップを有する垂直部を有し、略水平部には屈曲部3−13が形成されている。この注射針部3−11にはこれを皮膚に刺し入れるとき押圧することのできる押片3−14を一体に形成する。この押片3−14の前方(皮膚側)に消毒処理された不織布を素材にした細菌感染防止部材3−14−1を固着する。この細菌感染防止部材3−14−1の材質は天然木材パルプを使用するのがよい。導管1は、図9のそれに比べて、その直径を細く、その長さはより長く形成する。導管1の他端部に連結されるコネクタ2には雄ねじ部2−15を形成して雌ねじ部2−16を有する保護キャップ2−17と結合されるようにする。さらに、コネクタ2をインシュリン自動注入器のハウジング20のコネクタ部20−5と結合するべく、コネクタ部20−5には雌ねじ部20−5aが形成されている。図10の符号3−18は注射針保護キャップである。
【0028】
以上の如く構成した注射針ユニットを使用してインシュリン自動注入器のハウジング20からインシュリンの供給を受けるには、先ず、保護キャップ2−17を外してコネクタ2をコネクター部20−5とねじ結合する。次いで、注射針部3−11に挿入された注射針保護キャップ3−18を外す。その後、押片3−14を指先で押しながら、使用者の皮膚組織に刺し入れる。この際、注射針11はL字型をなしているので皮膚組織へ垂直に刺し入れることができ、使用者は注射針が刺し入れられることを目で確認する必要がなく、それ程苦痛を感じることなく、瞬間的に刺し入れることができ、図13のごとく便利に使用することができる。
【0029】
また、注射針部材3がL字型に構成されて垂直に刺し入れられるので、層を成している皮膚組織により注射針部3−11の先端チップが詰まるおそれが全くないため、インシュリンの供給を円滑にすることができる。以上のようにインシュリンを円滑に供給できることにより、導管1の直径を小さくすることができ、またその長さを長くすることもできる。導管1の直径を小さくすることにより、導管1と注射針部3−11内の空気を除去するときインシュリンの無駄づかいを最小限に止めることができてさらに省コストを期することができ、長さを長くすることによって図12及び図13のように使用するとき刺し入れる部位の選択肢が広くなって使用上便利である。押片3−14の前方に滅菌処理された天然不織布を固着構成することによって注射針部3−11を皮膚組織に刺し入れてインシュリンを供給するとき合成樹脂からなる押片3−14が皮膚に直接触れることを防止することができ、さらに細菌感染などが予防できる。
【0030】
上記の注射針部材3の形状をL字型で構成することによって皮膚組織に刺し入れて使用するとき垂直に突き入れられるので、外力が加えられても注射針部3−11が揺れにくいため皮膚損傷が防止でき、さらに出血も痛みも生じにくい。
【0031】
また、この注射針ユニットは図14のように注射器保護キャップ3−18を設置して使用するが、注射器保護キャップ3−18は注射針部3−11と同様の直径の差込み口3−18−1と、注射針部3−11の直径より大きい内径の挿入口3−18−2を有する。従って、注射針部3−11に注射器保護キャップ3−18を差し込むとき差込み口3−18−1の内壁に注射針部3−11が差し込まれて注射針部3−11を損傷させたり、注射針部3−11から注射器保護キャップ3−18を外しにくいなどの問題点がある。また、導管1と注射針部3−11内の初期空気を除去するとき、注射器保護キャップ3−18の内周面と注射針部3−11の外周面との間に生ずる毛細管現象によって細菌感染防止部材3−14−1に注射液が浸透し、患者に不快感を与えたりする。加えて、注射針部材3の垂直部3−11と屈曲部3−13とは急激な屈曲部3−11−1で接続されているため、使用中に移動が激しい場合(運動やハードな作業をしたり、使用前に使用者が必要に応じて垂直部先端位置を図15のように点線状態にする場合)、屈曲部3−11−1が過重な負荷によって切断されたりして製品の信頼性に問題を起こすこととなる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動注射器は、自動注射器の本来の機能を行うことに止まり、該注射器を使用する糖尿病患者は別途の装置で血糖値を測定すべき煩わしさがあり、医者も別途の血糖測定機を用いて各時間ごとに記録し、これを基にしてインシュリン注入量の程度を調節しなければならないという不便さがあり、かつ、使用する各血糖測定に時間的誤差があるため正確な測定時間の対比が不可能であった。
【0033】
本発明は上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、インシュリンを自動注射する自動注射器本来の機能の以外に、注入量と血糖測定結果も表示するようにした自動注射器を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る血糖値測定可能なインシュリン自動注射器は、長時間注射が打てる自動注射器において、
(a) 血糖値を測定するために注射器ハウジングの一側面に設けられ、下記 (i) 〜 (v) を備える血糖値測定部と、
(i) ランプ孔と嵌め込み孔とを備える測定ハウジング、
(ii) 前記ランプ孔に装着され、該ランプ孔を通して露出するように配置された測定ランプ、
(iii) 前記測定ランプを制御し、該測定ランプによる測定値を制御部が認識可能な測定信号に変換する制御回路、
(iv) 前記嵌め込み孔に嵌め込まれ、前記ランプ孔に対応する位置に該ランプ孔を覆うように設けられた測定板を備える測定プローブ、及び、
(v) 前記測定ハウジングに設けられ、前記測定プローブの嵌め込み状態を固定するための固定部材、
(b) 前記注射器ハウジングに搭載され、前記血糖値測定部及び自動注射器を制御すると共に、前記血糖値測定部から前記測定信号を受け取り、インシュリンの注入量と血糖値の変動を時間の経過に関連付けて出力する制御部と、
(c) 前記注射器ハウジングに搭載され、注射器の注入量状態と血糖値の時間変化を同時にグラフの形態で表示する表示部と、
を具備する。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明に係る血糖値測定可能なインシュリン自動注射器の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0036】
図16は、本実施形態におけるインシュリン自動注射器の外観構成を示す斜視図である。このインシュリン自動注射器は、ハウジング120と、このハウジング120に対して分離可能で、かつハウジング120内に挿入されたシリンジ21と、このシリンジ21に摺動自在に挿入され、かつハウジング120に対して分離可能なピストン122と、ピストン122を垂直方向(上下方向)に移動させるようにハウジング120に収納されたピストン押圧機構150と、駆動力を発生させるためにハウジング120内に収納された駆動機構130と、駆動機構130から伝達された駆動力によってピストン押圧機構150を駆動するためにハウジング120内に収納されたねじ回転軸131を備えている。
【0037】
また、この自動注射器は、注射針ユニット(図16では、導管1とコネクタ2だけを示す)を有する。注射針ユニットは、ハウジング120の上端部にシーリング状態で結合されるカバー110を介してハウジング120に接続されている。上記ハウジング120には、駆動機構130を制御するための制御回路(図示せず)に接続された操作ボタン部123(各操作ボタンを省略)と、制御状態を表示するLCDなどの表示部124と、電力を提供するバッテリを保持するバッテリ蓋125と、リセット機能を行うリセットボタン121が備えられている。なお、140は底カバーである。
【0038】
ハウジング120の一側面には、測定ハウジング223を含む血糖値測定部200が設けられている。測定ハウジング223は後述する測定プローブ230を嵌め込むための嵌め込み穴222を有する。
【0039】
図17は図16の平面図であり、ハウジング120は、その上面にバッテリ蓋125と、リセットボタン121と、カバー110及びカバー110と連結されるコネクタ2とを有し、コネクタ2は導管1と連結されている。図18は図17のカバー110を省略した状態を示す平面図であり、図19は図18のB−B断面図である。ハウジング120のシリンジ収納空間126の下部中心には、駆動機構130と連結される結合部材(ロッキング回転口)132と、押圧機構150の上昇を案内する押圧機構案内溝25と、ピストン122の直線上下運動を案内するピストン案内溝27とが備えられている。駆動機構130と結合部材132は駆動機構用ハウジング130−1に設置され、駆動機構用ハウジング130−1はハウジング120の下端部と結合されている。
【0040】
図20は、ハウジング120のシリンジ収納空間126に設けられる結合部材132と、結合部最132を介して動力を受けるねじ回転軸131との結合構造を示す要部拡大斜視図である。結合部材132は、駆動機構130の出力段のギアに結合された減速ギア132−3と、減速ギア132−3と一体に形成された十字型溝132−1を有し、この十字型溝132−1には、結合部材132とは分離されたねじ回転軸131の結合ピン133が着脱可能に係合する。ねじ回転軸131は、押圧機構150の押圧板154を直線運動させるものであり、ねじ回転軸131とねじ結合し押圧機構案内溝25に沿って押圧板154が上下移動できるように案内するピストンエッジ突起122−2と、ピストン122と一体とされたピストンエッジ122−1の押圧板結合溝122−3に結合する押圧板結合突起151−1と、ピストン案内溝27に沿って案内されるピストンエッジ突起122−2を有するピストン122と、注射液を収容しこのピストン122を介して図16に示す導管1に供給するシリンジ21とを備えている。
【0041】
上記減速ギア132−3と十字型溝132−1は結合部材を構成し、この結合部材と結合ピン133は結合機構を構成し、この結合機構が駆動機構130とねじ回転軸131とを分離可能に結合させている。
【0042】
図21は、分離されたねじ回転軸131と、これと結合する押圧機構150と、ピストン122及びシリンジ21を分解して示した分解斜視図であり、図22はこれらの結合状態を示す断面図である。ねじ回転軸131はその全長を雄ねじとしたねじ棒からなり、ねじ回転軸131の下端部には上記十字型溝132−1に結合される結合ピン133が一体に形成され、上端部にはねじ回転軸131とねじ結合するキャップ型ヘッド131−1が結合されている。上記ねじ回転軸131には押圧機構150が上下移動できるようにねじ結合される。押圧機構150は、ねじ回転軸131とナット形態でねじ結合する押圧板154と、押圧板154に水平に突設して押圧機構案内溝25と結合する押圧板案内突起151と、押圧板結合溝122−3と結合する押圧板結合突起151−1と、ピストン122と差込み結合する挿入突起155と、挿入突起155に形成されたリング状のスナップリング溝156とを備えている。ピストン122には上記スナップリング溝156に対応するスナップリング122−4が形成されている。上記ピストン122の下端部にはピストンエッジ122−1が形成され、このピストンエッジ122−1にはピストンエッジ突起122−2が突設される。ピストンエッジ122−1にはさらに押圧板結合突起151−1と結合される押圧板結合溝122−3が形成されている。
【0043】
図23はリセットボタン121の設置状態を示す断面図である。リセットボタン121は、ハウジング120の上端部に形成した穴に摺動可能にかつその突出端を規制した状態で圧縮ばねにより突出付勢されて結合されている。このリセットボタン121とハウジング120の少なくとも一カ所にはシーリング用パッキング121−1が設置されている。
【0044】
図24は血糖値測定部200の分解断面図である。血糖値測定部200は、制御部170と、測定ランプ211と、測定ランプ211を制御し、測定ランプ211を通した測定値を制御部170が認識可能なように変換する制御回路210と、測定ランプ211が測定ランプ孔221を通して露出されるように配置され、測定プローブ230を嵌め込んで結合させる嵌め込み穴222を有する測定ハウジング223と、測定プローブ230の嵌め込み状態を固定させるように測定ハウジング223に弾性設置した固定用突起224とを具備する。
【0045】
測定プローブ230は、固定用突起224が挿入される挿入穴231と、測定プローブ230を嵌め込み穴222に嵌め込んで結合する際に、測定ランプ211に対応する位置に形成された光透過孔233と、光透過孔233を覆う測定板235とを含む。
【0046】
図25はかかる注射器の制御回路の一例を示すブロック図であり、制御用指令を入力するための操作ボタン部123と、操作ボタン部123の操作を認識するマイコン機能の制御部170と、認識されたデータを出力して表す表示部124と、各種データ及びプログラムを記憶する記憶部(ROM)165と、制御部170の制御信号によってモータ168を駆動するモータ駆動部167と、モータ駆動部167によって回転力が制御されるモータ168と、モータ168の回転力を検出するフォトカップラ169などからなる。また、制御部170には血糖値測定部200が連結され、血糖値測定を可能にする。本実施例の制御部170は、同一機能を有する第1制御部171及び第2制御部172で構成され、いずれか一方に異常が生じた場合にもその機能が持続される。制御部171及び172の端子P1〜P6とP1’〜P2’は、データ及び/又はバスラインと連結されるポートである。モータ68として、ステッピングモータやサーボモータなどを用いることができる。
【0047】
図26は制御回路210の構成を示すブロック図である。制御回路210は、制御部170からの指令及び測定ランプ211による測定値を受信する機能を有し、制御部170の一端子P6からの出力信号をアナログ信号に変換させるD/A変換器212と、D/A変換器212の変換出力を基にして発光部211−1を駆動させるランプ駆動部213とを含む。
【0048】
測定ランプ211は、発光部211−1の他に測定板235を通して反射された光を受信する受光部211−2を含む。制御回路210は、測定ランプ211の受光部211−2を通した受信光を受信して増幅するランプ信号受信/増幅部214と、ランプ信号受信/増幅部214により増幅された出力をデジタル信号に変換させて制御部170の端子P6に提供するA/D変換器25とを含む。
【0049】
次に、上記自動注射器の使用方法について説明する。まず、ねじ回転軸131上部のヘッド131−1をねじ分離し、図22に示すように押圧機構150をねじ回転軸131にねじ結合した後、ねじ回転軸131の上端部にヘッド131−1をねじ結合させる。ねじ回転軸131の下端部には結合ピン133を差し込む。さらに、押圧板154の結合突起151−1をピストン122の押圧板結合溝122−3に嵌め合わせて、ねじ回転軸131と押圧機構150の挿入突起155をピストン122に差し込む。ねじ回転軸131に結合されたピストン122は、図22において2点鎖線で示すように、シリンジ21に挿入される。シリンジ21の先端チップには、使い捨て注射針が装着される。この状態で注射薬びんに注射針を刺した後、ピストン122をねじ回転軸131と一緒に図22の実線位置に引いて、薬びんの注射液をシリンジ21に満たす。注射液を満たしたシリンジ21をハウジング122のシリンジ収納空間126に挿入する際、ねじ回転軸131の結合ピン133を結合部材132の十字型溝132−1に正確に結合させるため、シリンジ21に含まれている薬液の量に応じて、ピストン122から突出するねじ回転軸131の突出長さを適切に調節する必要がある。このねじ回転軸131の初期突出長さを簡単に調節するために、ハウジング120に図示しないスケールやねじ回転軸の基準位置を示すマークを付すことができる。あるいは、別途の長さ確認ジグを使用することもできる。この状態で、ピストン122を結合したシリンジ21をハウジング122のシリンジ収納空間126に挿入し、図20に矢印で示すように、ねじ回転軸131の結合ピン133を結合部材132の十字型溝132−1に結合させる。その後、ハウジング120の上端部にカバー110をねじ結合し、シリンジ21の先端チップ21−1に注射針ユニットを結合する。
【0050】
なお、押圧板結合溝122−3を小さいピッチ間隔をしたギア形態で多数形成し、これに結合する結合突起151−1を数個間欠的に形成すれば組立が容易である。その場合、押圧板案内突起151を省略することにより基準位置がなくなり、組立が容易になる。勿論、案内突起122−2を設けることにより、組立が若干困難になるが、正位置に作動するという利点を有する。
【0051】
モータ(図示せず)が駆動されると、駆動機構130を介して回転力がギア132−3に伝達され、ギア132−3と一体の結合部材132が回転する。結合部材132の回転は、結合ピン133と十字型溝132−1の係合及び駆動機構130を介し減速してねじ回転軸131に伝達される。ねじ回転軸131が回転すると、押圧板154のガイド突起151はハウジング21の押圧機構案内溝25に係合しているので、押圧機構150が上下方向に移動する。例えば、ねじ回転軸131が図22において反時計方向に回転すると、押圧機構案内溝25に支持される押圧板154は上昇する。すると、押圧板154と結合したピストン122は、シリンジ21に保持された注射液をコネクタ2を通して注射針ユニットから押し出す。
【0052】
このようにして注射液を長時間提供すると、ピストン122はやがて初期2点鎖線位置に上昇する。この状態において、使用者は注射針ユニットを身体から分離させ、注射器の使用を止める。すなわち、使用後には導管と連結されている注射針を身体から分離させてコネクタ2をカバー110から分離し、ねじ結合されているカバー110をハウジング120から外す。その後、図20の過程とは逆順に、結合ピン133を十字型溝132−1から分離し、シリンジ21、ピストン122、押圧機構150及びねじ回転軸131をシリンジ収納空間126から取り出す。
【0053】
これを再び使用するときには、注射液を上述のピストン作用で注入した後、ねじ回転軸131を手で回転させて図22のようにピストン122内の実線位置に入り込ませる。すなわち、ねじ回転軸131のピストン122からの突出長さを調整する。この調整を容易にするため、上述のように、ハウジング120にスケールやマークを設けても良いし、別途の基準位置表示用ジグを用いるても良い。
【0054】
ねじ回転軸131の突出長さを適切に調整することにより、シリンジ21をハウジング120のシリンジ収納空間120に装着する際、ねじ回転軸131の結合ピン133を結合部材132の十字型溝132−1に正確に係合させることができる。ねじ回転軸131の上端部には、押圧板154とねじ回転軸131がねじ結合された後、ヘッド131−1がキャップ形態でねじ結合されているため、押圧板154はねじ回転軸131から分離されない。よって製品の耐久性が向上する。
【0055】
上述のように、この自動注射器は、シリンジ21内の薬液の注射(押し出し)が押圧機構150のねじ回転軸131に沿う上昇運動の結果生じるピストン122の上昇運動によって行われるので、注射液を再供給する場合には押圧機構150を下向に移動させて元の位置に戻さなければならない。しかし、モータの回転力でねじ回転軸131を逆転させて押圧機構150を元に戻すのは、ねじ回転軸の回転数が極めて低速で初期位置に戻すのに5分から10分もかかり時間を浪費する。これを解消するために、ねじ回転軸131をモータから分離できるようにすると、手作業で回転させることができるので、ねじ回転軸131を容易に初期位置に復帰させることができる。さらに、モータ駆動力によりねじ回転軸131を一方向にのみ回転するようにすることにより、制御機能を単純化させて製造コストを低減することができる。
【0056】
なお、カバー110、バッテリ蓋125、リセットボタン121及び底カバー140を全部シーリングできるように構成(かかる構成自体はパッキングを使用して構成できる公知の技術であるため図示を省略した)したので、シリンジ21内部の注射液を身体に供給するにつれてハウジング120の内部が真空化し、その結果、ピストン122には過負荷が加わる。この過負荷は、例えばリセットボタン121を公知の半透過性素材(通気非通水性素材)で作ることにより予防することができる。半透過性素材は、ハウジング120内部に水分が浸透することを防止し、外部空気の流入はできるようにしてハウジング120内部が真空になることを防ぐ。例えばハウジング120全体を公知の半透過性素材でつくると、製造コストが上昇するが、小部分のみ(リセットボタン121)を半透過性素材で作ることにより、半透過性機能を維持しながら省コストに寄与することができる。この場合好ましくはリセットボタン121とハウジング120の少なくとも1カ所にシーリング特性を維持するためのパッキング121−1を設置することが望ましい。
【0057】
図27は本発明による表示部の一例を示すグラフの一例である。図16に示す自動注射器を使用し、使用する注入量は図27のように出力状態が表示される。また、血糖値測定は、図16に示す血糖値測定部200を使用して容易に血糖を測定することができる。血糖値測定部200の血糖値測定は、図24ないし図26のような制御部170との連結構成を通して行われる。
【0058】
図26で端子P6から測定のための設定信号を出力するとD/A変換器212からアナログ信号に変換され、変換された信号は発光のためのランプ211−1を駆動させるようにランプ駆動部213で増幅され、ランプ211−1の発光は測定板235から反射されて受光部211−2に受信される。受信された受信信号はランプ信号受信/増幅部214で増幅された後、A/D変換器215でデジタル値に変換されて端子P6を通して制御部170に印加される。制御部170ではこれを認識し、認識した時間と認識値を表示部124に出力させ、図27のように該当する時間における血糖値をグラフとして出力する。
【0059】
この場合、血糖値は各々該当する時間ごとの測定値を記録したもので、記録値は制御部170から認識した測定値を測定時間ごとに基準値が変わるグラフの形態として出力するようにする。グラフ形態はこれに限定されず、その他の形態であっても良い。また、デザインを変更することもできる。
【0060】
以上説明した本発明は、上記実施形態及び図面には限定されず、本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な置換、変形及び変更が可能であることは本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって自明であろう。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インシュリン注入量とこれに対応する身体内の血糖値を一つのインシュリン自動注射器で測定し、血糖値とインシュリン注入器の注入量を同時に表示部に表示させるため、医者はインシュリン注入による量と血糖を一々入れ替えて別に測定することなく、表示状態を見ながら容易に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の携帯用自動注射器の制御構成図である。
【図2】 図1の従来の自動注射器の構成を示す断面図である。
【図3】 図1における光源及び受光素子の設置例を示す斜視図である。
【図4】 従来の携帯用自動注射器の他の例を示す正面図である。
【図5】 図4の携帯用自動注射器の平面図である。
【図6】 図4のA−A断面分解図である。
【図7】 図4の従来例における動力伝達機構の一例を示す正面図である。
【図8】 図4の従来例における押圧機構の使用状態を示す分解図である。
【図9】 従来の注射針ユニットの他の一例を示す斜視図である。
【図10】 従来の注射針ユニットの他の一例を示す斜視図である。
【図11】 図10の注射針ユニットの構成を示す一部断面図である。
【図12】 図10の注射針ユニットの使用状態を示す部分拡大図である。
【図13】 図10の注射針ユニットの使用状態を示す斜視図である。
【図14】 図10の注射針ユニットの要部拡大断面図である。
【図15】 図14の使用上の問題点を示す説明図である。
【図16】 本発明の血糖値測定可能なインシュリン自動注射器の一実施形態の構成を示す斜視図である。
【図17】 図16の平面状態を示す平面図である。
【図18】 図16の平面状態で、蓋を外した状態を示す平面図である。
【図19】 図18のB−B断面状態を示す断面図である。
【図20】 図16の要部拡大一部切欠分解斜視図である。
【図21】 図16の要部分解斜視図である。
【図22】 図16の結合状態を示す結合状態断面図である。
【図23】 図16に示すリセットボタンの構成を示す拡大断面図である。
【図24】 上記実施形態における血糖値測定部の一構成例を示す断面図である。
【図25】 上記実施形態における自動注射器のブロック構成図である。
【図26】 上記実施形態における制御回路の一構成例を示す構成例を示すブロック図である。
【図27】 上記実施形態における血糖値及びインシュリンレベルを同時に表示するグラフである。
【符号の説明】
1:導管
2:コネクタ
21:シリンジ
120:ハウジング
122:ピストン
123:操作ボタン部
124:表示部
130:駆動機構
150:押圧機構
170:制御部
200:血糖値測定部
210:制御回路
211:測定ランプ
221:測定ランプ孔
222:嵌め込み孔
223:測定ハウジング
224:固定用突起
230:測定プローブ
231:挿入穴
233:光透過孔
235:測定板
Claims (1)
- 長時間注射が打てる自動注射器において、
(a) 血糖値を測定するために注射器ハウジングの一側面に設けられ、下記 (i) 〜 (v) を備える血糖値測定部と、
(i) ランプ孔と嵌め込み孔とを備える測定ハウジング、
(ii) 前記ランプ孔に装着され、該ランプ孔を通して露出するように配置された測定ランプ、
(iii) 前記測定ランプを制御し、該測定ランプによる測定値を制御部が認識可能な測定信号に変換する制御回路、
(iv) 前記嵌め込み孔に嵌め込まれ、前記ランプ孔に対応する位置に該ランプ孔を覆うように設けられた測定板を備える測定プローブ、及び、
(v) 前記測定ハウジングに設けられ、前記測定プローブの嵌め込み状態を固定するための固定部材、
(b) 前記注射器ハウジングに搭載され、前記血糖値測定部及び自動注射器を制御すると共に、前記血糖値測定部から前記測定信号を受け取り、インシュリンの注入量と血糖値の変動を時間の経過に関連付けて出力する制御部と、
(c) 前記注射器ハウジングに搭載され、注射器の注入量状態と血糖値の時間変化を同時にグラフの形態で表示する表示部と、
を具備する血糖値測定可能なインシュリン自動注射器。
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