JP3958493B2 - 符号化装置及び復号化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像信号の符号化装置及び復号化装置に関するものであり、例えば、2眼式立体テレビジョンシステムに適用され、2眼式立体画像を構成する左眼及び右眼用画像信号のような第1及び第2画像信号の符号化装置及び及び復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、2眼式立体画像をその状態で観察することができる1画像に多重圧縮する方法として、以下のものが提案されている。
1.フィールド順次切換方式
2.垂直周波数帯域制限多重方式
3.水平周波数帯域制限多重方式
4.2次元周波数帯域制限多重方式
【0003】
フィールド順次切換方式では、左眼用及び右眼用画像をフィールド順次に交互に切り換えている。
【0004】
垂直周波数帯域制限多重方式では、左眼用及び右眼用画像の垂直周波数帯域をそれぞれ1/2に制限して走査線を一つごとに間引き、1画面の上側半分と下側半分とに多重化している。
【0005】
水平周波数帯域制限多重方式では、左眼用及び右眼用画像の水平周波数帯域をそれぞれ1/2に制限してサンプリング点を一つごとに間引き、1画面の左側半分と右側半分とに多重化している。
【0006】
2次元周波数帯域制限多重方式では、左眼用及び右眼用画像を、左眼用及び右眼用画像に対してフィールド内で1/2の面積となる台形の2次元通過周波数帯域を有する2次元デジタルフィルタ処理した後、フィールド内オフセットサンプリングを行い、そのサンプリング点の値をそのまま並び替えて両眼の画像を1画面の左側半分と右側半分とに多重している。この場合、サブサンプリング点の並び替えは、フィールド内で1走査線ごとにサンプリング点の値をそのまま水平サブサンプリング間隔の1/2だけずらして垂直方向の位置を揃えた上で時間軸圧縮を行うことに相当する。
【0007】
また、立体動画像の圧縮伝送方式として、国際標準化されているMPEG2 の多眼画像対応プロファイル(MVP:Multi View Profile)が提案されている(以下、MPEG2-MVP 方式と称する。)。この場合、左眼と右眼のうちの一方の画像は、順方向と逆方向の両方の動き予測補償を用いた通常のプロファイル(MP:Main Profile)で符号化され、他方の画像は、順方向のみの動き補償と両眼の画像間の視差補償を用いて符号化される。これによって、両眼ともMPで符号化した場合すなわち単眼の2倍の符号量とした場合と同質の画質が、約15%少ない符号量すなわち単眼の約1.7倍の符号量で得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィールド順次切換方式では、垂直解像度及び時間解像度が共に半減するため、画質の劣化が顕著になる。また、垂直周波数帯域制限多重方式では、垂直解像度が半減し、水平周波数帯域制限多重方式では、水平解像度が半減する。したがって、垂直周波数帯域制限多重方式及び水平周波数帯域制限多重方式の場合でも画質が幾分劣化し、具体的には、標準画像を用いた画質評価試験で1ランク近い劣化が生じる。
【0009】
2次元周波数帯域制限多重方式では、多重した画像を非可逆の圧縮伝送を行わずにそのまま分離及び再生する場合には、画質の劣化を検知限前後に抑制することができ、具体的には、標準画像を用いた画質評価試験で0.5ランク程度の劣化まで抑制することができる。しかしながら、多重した画像を、MPEG2 のように復号化後の斜め方向成分の欠落が大きくなる非可逆の圧縮伝送を行った後に分離及び再生する場合、水平サブサンプリング点の位置移動のために、元の画像で垂直方向に伸びた直線がジグザグに再生され、局所的に画質の劣化が顕著になるという不都合がある。
【0010】
MPEG2-MVP 方式では、視差補償を行っており、その結果、視差補償を行わない場合に比べて少ない伝送符号量で同一の画質を得ることができるが、圧縮装置及び再生装置のハードウェア規模が共に単眼用のものに比べて2倍以上になる。また、動きの激しい画像では視差補償による伝送符号量の低減効果がほとんどなく、伝送する両眼の画像を1台のモニタで観察して確認することができないという不都合がある。さらに、符号化すべき2画像が立体画像のように画像間に相関を有しない場合、再生された画像の画質は、同一伝送レートであるときには単眼用の装置を2台使用した場合に比べて劣化する。
【0011】
本発明の目的は、局所的な画質の劣化が生じることなく第1及び第2画像信号の非可逆伝送を行うことができる符号化装置及び復号化装置を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、従来のMPEG2-MVP 方式に比べてハードウェア規模を小さくし、かつ、両眼の画像を1台のモニタで観察して確認することができる符号化装置及び復号化装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による符号化装置は、
第1及び第2画像信号に対してそれぞれ、フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周波数帯域制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段と、
これら第1及び第2フィルタ処理手段によって2次元通過周波数帯域制限を施した第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って間引きを行う第1及び第2間引き手段と、
これら第1及び第2間引き手段によって間引きを行った第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によって算出する第1及び第2内挿手段と、
これら第1及び第2内挿手段によってデジタル内挿処理された第1及び第2画像信号を多重する画像信号多重手段とを具えることを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、間引きを行った第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によって算出する。このように1/2ではなく1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動させることによって、非可逆伝送時において、垂直方向に伸びた直線がジグザグではなく直線上に再生されるので、局所的な画像の劣化が抑制される。
【0015】
また、2次元通過周波数帯域制限を施すことによって、特開平7−95618号公報に記載されているように、再生される画質が最良となり、非可逆伝送時における画質の劣化を更に抑制することができる。
【0016】
さらに、第1及び第2画像信号を多重することによって、単眼用の装置を1台しか必要としないので、従来のMPEG2-MVP 方式に比べてハードウェア規模を小さくし、かつ、両眼の画像を1台のモニタで観察して確認することができる。
【0017】
前記第1及び第2画像信号を、例えば、2眼式立体画像信号を構成する左眼及び右眼用画像信号とする
【0018】
本発明による復号化装置は、
第1及び第2画像信号から構成された信号を第1及び第2画像信号に分離する画像信号分離手段と
その画像信号分離手段によって分離された第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によって算出する第1及び第2内挿手段と、
これら第1及び第2内挿手段によってデジタル内挿処理された第1及び第2画像信号についてそれぞれ、前記サブサンプリング周期の中間点にそれぞれ0値を挿入する第1及び第2挿入手段と、
これら第1及び第2挿入手段によって0値が挿入された第1及び第2画像信号に対してそれぞれ、フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周波数帯域制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段とを具えることを特徴とするものである。
【0019】
本発明によれば、第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によって算出する。このように1/2ではなく1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動させることによって、非可逆伝送時において、垂直方向に伸びた直線がジグザグではなく直線上に再生されるので、局所的な画像の劣化が抑制される。
【0020】
また、2次元通過周波数帯域制限を施すことによって、特開平7−95618号公報に記載されているように、再生される画質が最良となり、非可逆伝送時における画質の劣化を更に抑制することができる。
【0021】
さらに、に第1及び第2画像信号を分離して、前記第1及び第2内挿手段にそれぞれ供給することによって、単眼用の装置を1台しか必要としないので、従来のMPEG2-MVP 方式に比べてハードウェア規模を小さくし、かつ、両眼の画像を1台のモニタで観察して確認することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明によるの実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明による符号化装置及び復号化装置を有する伝送システムのブロック図である。図示した伝送システムは、例えば2眼式立体テレビジョンシステムに適用され、符号化装置1と、復号化装置2と、可逆伝送又は非可逆伝送に使用される従来既知の単眼用の伝送装置(例えば、MPEG2 エンコーダ/デコーダ)3と、通常のD/A変換器4と、通常のモニタ5とを具える。
【0023】
符号化装置1は、第1及び第2画像信号としての左眼用及び右眼用デジタル画像信号がそれぞれ入力されるサンプリング点間引き部6a,6bと、そのサンプリング点間引き部6a,6bによって処理された左眼用及び右眼用デジタル画像信号を多重して2眼式立体画像信号を出力する画面内左右画像多重器7とを有する。
【0024】
サンプリング点間引き部6a,6bはそれぞれ、第1及び第2フィルタ処理手段としてのフィールド内2次元台形フィルタ7a,7bと、第1及び第2間引き手段としてのフィールド内オフセットサブサンプリング器8a,8bと、第1及び第2内挿手段としての1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9bとを有する。
【0025】
フィールド内2次元台形フィルタ7a,7bはそれぞれ、左眼用及び右眼用画像信号に対してフィールド内で1/2の面積となる台形の2次元通過周波数帯域を有する。フィールド内オフセットサブサンプリング器8a,8bはそれぞれ、左眼用及び右眼用画像信号に対してフィールド内オフセットサブサンプリングを行う、すなわち、走査線番号の偶奇性に従って間引きを行う。1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9bはそれぞれ、左眼用及び右眼用画像信号について、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によって算出する。なお、フィールド内オフセットサブサンプリング器8a,8b及び1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9bにはそれぞれ、動作中に偶奇性走査線フラグが立てられる。
【0026】
復号化装置2は、2眼式立体画像信号が伝送装置3を通じて入力されるとともに左眼用及び右眼用画像信号に分離する画像信号分離手段としての左右画像分離器10と、これら左眼用及び右眼用画像信号がそれぞれ入力されるサンプリング点補間部11a,11bを有する。
【0027】
サンプリング点補間部11a,11bはそれぞれ、第1及び第2内挿手段としての1/4サブサンプリング周期移動点内挿器12a,12bと、第1及び第2挿入手段としてのサブサンプリング点間0値挿入器13a,13bと、第1及び第2フィルタ処理手段としてのフィールド内2次元台形フィルタ14a,14bとを有する。
【0028】
1/4サブサンプリング周期移動点内挿器12a,12bは、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器6a,6bと同一構成を有する。サブサンプリング点間0値挿入器13a,13bは、左眼用及び右眼用画像信号について、前記サブサンプリング周期の中間点にそれぞれ0値を挿入する。2次元台形フィルタ14a,14bは、2次元台形フィルタ7a,7bと同一構成を有する。なお、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器12a,12b及びサブサンプリング点間0値挿入器13a,13bにはそれぞれ、動作中に偶奇性走査線フラグが立てられる。
【0029】
本実施の形態の動作を、2眼式立体画像信号を構成する第1及び第2画像信号としての左眼及び右眼用画像信号(ハイビジョン信号の場合にはBTA S-002 規格の信号)を非可逆伝送する場合について説明する。
【0030】
サンプリング点間引き部6a,6bに入力される左眼及び右眼用画像信号a1,a2はそれぞれ、図2において斜線で示すような全帯域の1/2の通過帯域特性を有するフィールド内2次元台形フィルタ7a,7bによって、2次元帯域制限が施される。図2において、fsをサンプリング周波数とし、fHを1フレーム走査線数とする。
【0031】
このような通過帯域特性のフィルタを使用することによって、再生される画質が最良となり、これは、特開平7−95618号公報に記載されている。なお、左眼及び右眼用画像信号a1,a2の構成を、図3に示すが、この場合、■,□は、左眼画像の画素を表し、▲,△は、右眼画像の画素を表す。
【0032】
2次元帯域制限が施された左眼及び右眼用画像信号b1,b2はそれぞれ、フィールド内オフセットサブサンプリング器8a,8bによって、フィールド内オフセットサブサンプリング、すなわち、走査線番号の偶奇性に従った間引きが行われる。このように間引きが行われた左眼及び右眼用画像信号c1,c2の構成も図3に示すが、この場合、 ×は、間引かれた画素を表す。
【0033】
間引きが行われた左眼及び右眼用画像信号c1,c2はそれぞれ、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器6a,6bにおいて、走査線番号の偶奇性すなわち偶奇性走査線フラグに従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値をデジタル内挿処理によって算出した上で、その点を新たなサンプリング点とすることによって、図3に示すように、サブサンプリング点が垂直方向に揃った左眼及び右眼用画像信号d1,d2に変換される。なお、図3の
は、移動点における内挿値を示す。
【0034】
図4は、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器6a,6bの構成の一例を示す図である。1/4サブサンプリング周期移動点内挿器6a,6bはそれぞれ、第1区分21と、第2区分22と、偶奇性走査線フラグに従って第1区分21の出力側と第2区分22の出力側との間で接続を交互に切り換えるスイッチ23とを有する。
【0035】
第1区分21は、係数α1,α2,α3,...,αnをそれぞれ乗算するn(n:整数)個の乗算器24−1,24−2,24−3,...,24−nと、1クロック分だけ遅延を行うディレイ25−1,25−2,...,25−n−1と、乗算器26−1,26−2,...,26−n−1とを有する。
【0036】
第2区分21は、係数αn,αn−1,αn−2,...,α1をそれぞれ乗算するn(n:整数)個の乗算器27−1,27−2,27−3,...,27−nと、1クロック分だけ遅延を行うディレイ28−1,28−2,...,28−n−1と、乗算器29−1,29−2,...,29−n−1とを有する。
【0037】
サブサンプリング点を垂直方向に揃えるに当たり、1走査線ごとに1/2サブサンプリング周期だけ移動した点における値を同様のデジタル内挿処理によって算出することも考えられるが、この場合、移動を行ったサブサンプリング点の値がフィルタの有効なタップ数の制限による折り返し妨害の影響が顕著になり、かつ、オーバーシュートやアンダーシュートによる振幅のクリッピングの発生割合が比較的高くなるために再生画像の劣化が大きくなる。本発明のように1走査線ごとに左又は右に1/4サブサンプリング周期だけ移動すると、1/2サブサンプリング周期だけ移動させる場合に比べて繰り返し妨害の影響及び再生画像の劣化が抑制される。
【0038】
左眼及び右眼用画像信号d1,d2は、画面内左右画像多重器7において、それぞれ1走査線で間引く前の元のサンプリング周期に時間軸圧縮された上で、画面の左側及び右側の位置に時間軸多重され、図3に示すような構成の2眼式立体画像信号eに変換される。2眼式立体画像信号eは、非可逆伝送時には幾分の誤差を有するが、これによる画質への影響はほとんどない。
【0039】
2眼式立体画像信号eは、単眼の画像信号と同一規格に沿ったデジタル画像信号となるので、2眼式立体画像信号eを、単一の伝送装置3のみを通じて復号化装置2に伝送できるだけでなく、D/A変換器4を通じてモニタ5に供給することによって、左眼用及び右眼用画像がモニタ5の画面の左側及び右側にそれぞれ多重された1枚の画像を観察することができる。
【0040】
復号化装置2に伝送された2眼式立体画像信号eは、左右画像分離器10において、画面の左側及び右側の位置に時間軸多重された左眼用及び右眼用画像信号として分離された後、1走査線上でのサンプリング周期が2サンプル間隔にそれぞれ時間軸伸長され、図3に示すような構成の左眼及び右眼用画像信号f1,f2にそれぞれ変換される。
【0041】
左眼及び右眼用画像信号f1,f2はそれぞれ、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器12a,12bにおいて、走査線番号の偶奇性すなわち偶奇性走査フラグに従って、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9bでの移動方向とは反対方向に1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値をデジタル内挿処理によって算出した上で、その点を新たなサブサンプリング点とするように処理される。
【0042】
このような処理の後、サブサンプリング点間0値挿入器13a,13bによって、サブサンプリング周期の中間点に0値が挿入され、そのようにして得られた左眼及び右眼用画像信号g1,g2の構成をそれぞれ図3に示す。図3において、 ○は、挿入された0値を表す。
【0043】
なお、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器12a,12bの構成は、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9bの構成とほとんど同一であるが、走査線番号の偶奇性に従った左又は右方向への移動を、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器9a,9bの場合とは反対方向に行う必要がある。
【0044】
左眼及び右眼用画像信号g1,g2は、フィールド内2次元台形フィルタ14a,14bによってフィルタ処理することによって、図3に示すような構成の左眼及び右眼用画像信号h1,h2が復号化装置2から出力される。なお、フィールド内2次元台形フィルタ14a,14bに入力される左眼及び右眼用画像信号g1,g2は1サンプルごとに0値となっているので、直流に対するゲインをフィールド内2次元台形フィルタ7a,7bの2倍にする必要がある。
【0045】
本実施の形態によれば、1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動させることによって、非可逆伝送時において、垂直方向に伸びた直線がジグザグではなく直線上に再生されるので、局所的な画像の劣化が抑制される。
【0046】
また、伝送装置を1台しか必要としないので、従来のMPEG2-MVP 方式に比べてハードウェア規模を小さくし、かつ、両眼の画像を1台のモニタで観察して確認することができ、番組の素材収録から編集、送出のいずれの段階においても、誤りのない内容確認を容易に行うことができる。
【0047】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
例えば、本発明による符号化装置及び復号化装置を、2眼式立体テレビジョンシステム以外の他の伝送システムに適用することができる。また、第1及び第2画像信号として、立体表示に要する画像間の相関を有しない二つの画像信号を用いることもでき、可逆伝送を行う場合についても本発明を適用することができる。なお、可逆伝送を行う場合、再生画像の帯域幅が損なわれにくくなる。
【0048】
フィールド内2次元台形フィルタの代わりに、他のタイプのフィルタを所望の特性に従って適用することもでき、1/4サブサンプリング周期移動点内挿器の構成を、図4に示した構成以外の他の任意の構成とすることができる。また、上記実施の形態では、符号化装置のフィルタが復号化装置のものと同一特性を有する場合について説明したが、ハードウェア規模との両立や折り返し成分の除去のために、これらの特性が互いに相違するようにしてもよい。この場合でも、復号化装置のフィルタの直流に対するゲインを符号化装置のものの2倍にする必要がある。
【0049】
さらに、伝送装置を、VTRなどの記録及び再生装置に置換することができ、この場合、簡便な2眼式立体画像素材の収録及び編集用の信号圧縮及び伸長装置として使用することも可能になる。また、両眼の画像を2台のVTRなどに個別に収録及び編集する際には不可欠な同期運転制御を行う必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による符号化装置及び復号化装置を有するシステムのブロック図である。
【図2】 図1のフィールド内2次元台形フィルタの通過帯域の特性図である。
【図3】 図1の符号化装置及び復号化装置を通過する信号の構造を示す図である。
【図4】 図1の1/4サブサンプリング周期移動点内挿器の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化装置
2 復号化装置
3 伝送装置
4 D/A変換器
5 モニタ
6a,6b サンプリング点間引き部
7a,7b フィールド内2次元台形フィルタ
8a,8b フィールド内オフセットサブサンプリング器
9a,9b,12a,12b 1/4サブサンプリング周期移動点内挿器
10 左右画像分離器
11a,11b サンプリング点補間部
13a,13b サブサンプリング点間0値挿入器
a1,b1,c1,d1,f1,g1,h1 左眼用デジタル画像信号
a2,b2,c2,d2,f2,g2,h2 右眼用デジタル画像信号
e 2眼式立体画像信号
Claims (4)
- 第1及び第2画像信号に対してそれぞれ、フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周波数帯域制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段と、
これら第1及び第2フィルタ処理手段によって2次元通過周波数帯域制限を施した第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って間引きを行う第1及び第2間引き手段と、
これら第1及び第2間引き手段によって間引きを行った第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によって算出する第1及び第2内挿手段と、
これら第1及び第2内挿手段によってデジタル内挿処理された第1及び第2画像信号を多重する画像信号多重手段とを具えることを特徴とする符号化装置。 - 前記第1及び第2画像信号を、2眼式立体画像信号を構成する左眼及び右眼用画像信号としたことを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
- 第1及び第2画像信号から構成された信号を第1及び第2画像信号に分離する画像信号分離手段と
その画像信号分離手段によって分離された第1及び第2画像信号についてそれぞれ、走査線番号の偶奇性に従って1/4サブサンプリング周期だけ左又は右に移動した点における値を、デジタル内挿処理によって算出する第1及び第2内挿手段と、
これら第1及び第2内挿手段によってデジタル内挿処理された第1及び第2画像信号についてそれぞれ、前記サブサンプリング周期の中間点にそれぞれ0値を挿入する第1及び第2挿入手段と、
これら第1及び第2挿入手段によって0値が挿入された第1及び第2画像信号に対してそれぞれ、フィールド内で全帯域の1/2の2次元通過周波数帯域制限を施す第1及び第2フィルタ処理手段とを具えることを特徴とする復号化装置。 - 前記第1及び第2画像信号を、2眼式立体画像信号を構成する左眼及び右眼用画像信号としたことを特徴とする請求項3記載の復号化装置。
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