JP3958081B2 - ドリルヘッドスイング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掘削機におけるドリルヘッドスイング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
掘削機は、ドリルヘッドがビットを先端に有した掘削ロッドを把持した状態で、掘削ロッドに対して回転及び/または振動を与えることにより、所定径の掘削孔を掘削する。地質調査や地盤調査を行う場合、掘削を行うことに加えて、掘削孔内から土砂のサンプリングを行う必要がある。また、鋼管矢板等では、掘削後に掘削孔に対しての落とし込みを行う必要がある。このような場合、掘削機をそのままにして、ドリルヘッドだけを掘削線上から退避させ、ドリルヘッドの退避状態で掘削機を用いてこれらの作業を行うことが効率上、好ましい。
【0003】
このようなドリルヘッドの退避については、従来、作業者が手動によって行うものと、シリンダ等を用いて自動的に行うものとが用いられている。
【0004】
手動式は、作業者がドリルヘッドを移動させて掘削線から退避させ、退避したドリルヘッドをボルト等によってロックして固定する構造となっている。自動式は、ドリルヘッドを退避移動させるロータリーアクチュエータと、退避位置でドリルヘッドを固定するシリンダとの2系統の油圧回路を用いる構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、手動によってドリルヘッドを退避させる構造では、退避及びロック作業が重労働で面倒であるばかりでなく、危険を伴う問題を有している。
【0006】
一方、自動でドリルヘッドを退避させる構造は、このような問題がないが、2系統の油圧回路(駆動系統)を必要とするため、構成が複雑となるばかりでなく、制御が複雑及び面倒となる問題を有している。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、自動によってドリルヘッドを退避させると共に、単系統の駆動系統での作動が可能であり、これにより、簡単で制御も容易なドリルヘッドスイング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のドリルヘッドスイング装置は、立設状のガイドセルに沿って昇降するドリルヘッドを掘削線上から退避させる装置であって、
前記ガイドセルに沿って昇降するスライドテーブルと、
前記ドリルヘッドが取り付けられており、前記掘削線から外れる方向に移動すると共に移動端で回動するように前記スライドテーブルに支持されたスイングテーブルと、
前記スイングテーブルを前記スライドテーブル上で移動させる駆動手段と、
前記スライドテーブル及びスイングテーブルの間に設けられ、前記スイングテーブルの移動方向に沿って伸びたガイド長孔及びこのガイド長孔内にスライド可能に挿入されたガイドピンからなるガイド手段と、
前記スライドテーブルに設けられ、前記スイングテーブルの移動方向に沿って伸びる直線部及び直線部に連設された円弧部が形成されているガイドブラケットと、
前記直線部及び円弧部の間を走行するように前記スイングテーブルに設けられたガイドローラとを備え、
前記駆動手段の駆動によって前記ガイドピンが前記ガイド長孔の移動端に達したとき、前記ガイドローラが前記ガイドブラケットの円弧部を走行することにより前記スライドテーブルに対して前記スイングテーブルが前記ガイドピンを中心に回動して前記ドリルヘッドが退避することを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明では、駆動手段が駆動することにより、ドリルヘッドの掘削線から外れる方向にスイングテーブルが移動する。この移動の際には、ガイドピンがガイド長孔内をスライドするため、安定して移動することができる。また、このときにはガイドローラが回転しながらガイドブラケットの直線部を走行するため、スイングテーブルを小さな力で移動させることができる。
【0010】
スイングテーブルがさらに移動してガイドピンがガイド長孔の移動端に達すると、ガイドローラがガイドブラケットの円弧部に達して回転しながら円弧部に沿って走行する。この走行の際には、移動端に達しているガイドピンを中心にスイングテーブルが回動するため、ドリルヘッドがスイングテーブルと共に回動する。この回動によって、ドリルヘッドが掘削線から完全に退避した状態となる。その後、駆動手段は駆動を停止し、この停止によってドリルヘッドの退避状態が維持される。
【0011】
このような発明では、ドリルヘッドの掘削線からの退避を駆動手段の駆動によって行うため、自動的な退避が可能となり、手動による作業が不要となり、ドリルヘッドの退避を簡単に行うことができる。
【0012】
また、移動端では、ガイドローラがガイドブラケットの円弧部を走行し、この走行に伴ってガイドピンを中心に回動してドリルヘッドが掘削線から退避するため、完全な退避位置に達するまでの直線的な長いストロークが不要となる。このため、退避のための構造を小型とすることができる。
【0013】
さらに、単一の駆動手段の駆動だけでドリルヘッドを退避させることができるため、駆動系統を簡素化することができる。従って、例えば、駆動手段としてシリンダを用いる場合には、その油圧回路を簡素化することができ、その制御も容易となる。
【0014】
また、ドリルヘッドの再設定は、駆動手段の逆作動により行うことができる。まず、ガイドピンを移動端に位置させたままの状態で駆動手段を逆作動させると、ガイドピンは移動端の位置に置かれたまま、ガイドローラのみがガイドブラケットの円弧部を逆方向へ走行し、直線部に至る。この間、ドリルヘッドがガイドピンを中心にスイングテーブルと共に回動する。その後、駆動手段の逆作動をさらに継続させると、ガイドピンのガイド長孔内の逆方向への移動を伴って、ガイドローラが、ガイドブラケットの直線部に沿って逆方向に移動し、この移動によりドリルヘッドが掘削線上に復帰し、再設定が完了する。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載のドリルヘッドスイング装置であって、前記ドリルヘッドが掘削線上で停止するようにスイングテーブルをロックするロック機構が設けられていることを特徴とする。
【0016】
このようなロック機構を備えることにより、ドリルヘッドを掘削線上に位置させることができ、ドリルヘッドが掘削線からずれることがないため、掘削を安定して行うことができる。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1または2記載のドリルヘッドスイング装置であって、前記ガイド長孔がガイドブラケットに形成されていることを特徴とする。
【0018】
このように、ガイド長孔がガイドブラケットに形成されることにより、これらを別個に設ける必要がなく、コンパクトとすることができると共に、部品点数を削減することができ、組み立ても容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明の一実施形態であり、図1及び図2はこの実施形態が適用された掘削機1の全体を、図3はこの実施形態のドリルヘッドスイング装置20の構造及び作動を示す。
【0020】
図1及び図2に示すように、掘削機1は、基台2にクローラ3が取り付けられることにより自走可能となっており、基台2上には、複数の操作レバー4が取り付けられたコントロールボックス5が載置されている。また、基台2には、地盤上に圧接するアウトリガー6が設けられて、掘削作業時の安定性が確保されている。
【0021】
基台2には、掘削時に立設状態となるガイドセル7が起伏自在に取り付けられており、ガイドセル7の長さ方向に沿ってドリルヘッド8が昇降可能に設けられている。ガイドセル7の上端部分からは、マスト9が立設されている。マスト9は、例えば、掘削作業以外のとき、鋼管矢板等の外部々材10を吊り下げるためのものであり、滑車を備えた滑車アーム11を上端部に有すると共に、下端部には、ウインチ12が取り付けられている。外部々材10は、これらに掛け渡されたロープ、ワイヤ等の連結体13を介して吊り下げられており、ウインチ12の正逆駆動によって連結体13が引き出しあるいは巻き取りされることにより下降及び上昇する。
【0022】
ドリルヘッド8は、無端状となってガイドセル7の長さ方向に沿って配置されたチェーン、ワイヤ等の伝達部材(図示省略)によってガイドセル7に沿って昇降する。伝達部材の作動を行うため、昇降用オイルモータ15がガイドセル7上に取り付けられている。伝達部材には、ドリルヘッドスイング装置20の構成部材であるスライドテーブル21がコネクタ(図示省略)を介して取り付けられている。スライドテーブル21は昇降用オイルモータ15の駆動によって伝達部材の作動と共に昇降し、この昇降によってドリルヘッド8が昇降する。
【0023】
ドリルヘッド8は、掘削ロッド(図示省略)を把持するチャック8aを下部に備えていると共に、チャック8a及び掘削ロッドを正逆方向に回転させて掘削を行う掘削用オイルモータ16を備えている。掘削時において、ドリルヘッド8はガイドセル7と平行な掘削線Kに沿って昇降する。また、外部々材10も掘削線Kに沿って昇降する。
【0024】
次に、この実施形態のドリルヘッドスイング装置20を図3により説明する。
【0025】
図3は、掘削方向に対して上方から見た状態であり、掘削線Kは紙面貫通方向となっている。
【0026】
スライドテーブル21の側面には、スイングテーブル22が支持されており、このスイングテーブル22にドリルヘッド8が取り付けられている。スライドテーブル21とスイングテーブル22との間には、駆動手段としての油圧シリンダ23(以下、シリンダ23と言う)が掛け渡されている。シリンダ23は、その両端部がスライドテーブル21側のブラケット21a及びスイングテーブル22側のブラケット22aに連結された状態で、スイングテーブル22の下部に配置されている。また、シリンダ23の両端部は、それぞれのブラケット21a、22aに枢支されており、これにより、図3(a)から同図(c)で示すように、スライドテーブル21に対して傾動可能となっている。
【0027】
シリンダ23の駆動によって、スイングテーブル22はスライドテーブル21に対し、掘削線Kから外れる方向(図3においては、右方向)に移動可能となっている。この掘削線Kから外れる方向には、ガイド手段29が配置されている。
【0028】
ガイド手段29は、スライドテーブル21の一側面(右側面)から伸びているガイドブラケット24に形成されたガイド長孔25と、ガイド長孔25に対応するようにスイングテーブル22に設けられたガイドピン26とによって構成されている。ガイドピン26は、スイングテーブル22のブラケット22bに固着されている。
【0029】
ガイド長孔25は、ドリルヘッド8が掘削線Kから離れる方向に直線的に伸びており、ガイドピン26は、このガイド長孔25内にスライド自在に挿入されている。従って、ガイドピン26が、ガイド長孔25内を掘削線Kから離れる方向にスライドすることにより、ドリルヘッド8は、スイングテーブル22と共に同方向に移動する。なお、ガイド長孔25の内面の両端部分は、ガイドピン26の径と略同じ径を有した円弧状に形成されている。
【0030】
ガイドブラケット24は、スライドテーブル21の一側面から掘削線Kから離れる方向(図3においては、右方向)に伸びている。このガイドブラケット24の外面には、掘削線Kから離れる方向、すなわちスイングテーブル22の移動方向に沿って直線的に伸びた直線部24a及び直線部24aの終端から連設した円弧部24bとが形成されている。
【0031】
円弧部24bは、ガイドピン26と略同じ曲率となるように形成されており、これにより、円弧部24b及びガイドピン26は同心円状となっている。このように円弧部24bとガイドピン26とが同心円状となっていることにより、後述する円弧部24bに沿うガイドローラ27の走行に伴ったガイドピン26の回転ががたつくことなく円滑に行うことが可能となっている。
【0032】
ガイドブラケット24に対し、スイングテーブル22には、ガイドローラ27が取り付けられている。ガイドローラ27は、スイングテーブル22におけるスライドテーブル21と対向した側面に回転自在に取り付けられている。このガイドローラ27は、ガイドブラケット24の外面に形成した直線部24a及び円弧部24bを回転しながら走行する。
【0033】
さらに、スライドテーブル21及びスイングテーブル22には、ロック機構28が設けられている。ロック機構28は、スライドテーブル21におけるガイドブラケット24との反対側に設けたロック爪部28aと、同様な位置となるようにスイングテーブル22に形成したロック段部28bとからなり、ロック段部28bがロック爪28a内に侵入して相互に係合することにより、スイングテーブル22の移動が停止するようにロックする。このロックは、ドリルヘッド8が掘削線K上で停止するように設定されている。
【0034】
図3(a)は、ドリルヘッド8によって掘削を行っている状態であり、この状態では、ロック機構28のロックにより、ドリルヘッド8が掘削線Kと一致した位置で停止している。従って、ドリルヘッド8は、掘削ロッドを回転させることが可能であり、掘削ロッドの回転による掘削が行われる。
【0035】
図3(b)及び(c)は、サンプリングロッド等を掘削孔に挿入して地質調査や地盤調査を行う場合、あるいは鋼管矢板等を掘削孔に対して落とし込みする場合の作動であり、図1に示すように外部々材10が吊り下げられて掘削線Kに沿って下降する。
【0036】
この場合には、図3(b)で示すように、シリンダ23を伸長駆動する。この駆動によって、スイングテーブル22が掘削線Kから離れる方向に移動する。スイングテーブル22の移動に伴って、ガイドピン26はガイド長孔25内を同方向にスライドすると共に、ガイドローラ27が回転しながらガイドブラケット24の直線部24aを走行する。従って、スイングテーブル22は安定して移動することができ、しかも、ガイドローラ27が回転しながら走行するため、小さな力で移動することができる。
【0037】
シリンダ23が、伸長駆動を継続することにより、ガイドピン26がガイド長孔25の移動端に達すると同時に、ガイドローラ27が直線部24aの終端に達する。
【0038】
シリンダ23がさらに伸長駆動すると、ガイドローラ27は円弧部24bを回転しながら走行する。これにより、ガイドピン26もガイド長孔25の移動端で回転し、スイングテーブル22は、ガイドピン26を中心に時計方向に回動する。この回動によって、スイングテーブル22と共にドリルヘッド8が同方向に回動して図3(c)で示す状態となる。この状態では、図2の鎖線で示すように、ドリルヘッド8が掘削線Kから完全に退避することができ、外部々材10が掘削線Kに沿って移動する際の邪魔となることがない。
【0039】
かかる退避状態において、シリンダ23は、スライドテーブル21に対して傾動して最大に伸長している。従って、シリンダ23が短縮駆動しない限り、ドリルヘッド8は退避位置で停止することができる。
【0040】
ドリルヘッド8を掘削線Kに戻す場合は、以上と逆の作動を行うことにより可能である。すなわち、シリンダ23を短縮駆動することにより、まずガイドローラ27が円弧部24bに沿って走行し直線部24aに至ると共に、ガイドピン26を中心にスイングテーブル22が反時計方向に回動する。このときガイドピン26は、ガイド長孔25の移動端の位置に置かれたまま回動する。
【0041】
さらに、シリンダ23を短縮駆動することにより、ガイドローラ27が直線部24aを戻り走行すると共に、ガイドピン26がガイド長孔25内を戻りスライドする。これにより、ドリルヘッド8が掘削線K上に戻り、ロック機構28の係合によってスイングテーブル22の移動が停止し、ドリルヘッド8が掘削線K上で停止し、安定した掘削が可能となる。
【0042】
このときガイドローラ27が存在しない場合は、スイングテーブル22が反時計方向に回動し終わる前に、ガイドピン26が戻りスライドを開始して、スイングテーブル22のロック段部28bがロック爪28aに乗り上げて、ロック爪28a内に侵入することができず、ロック機構28の良好な係合を達成することができない。
【0043】
このような実施形態では、ドリルヘッド8の掘削線Kからの退避をシリンダ8の駆動によって行うため、自動的な退避が可能となり、手動による作業が不要となり、ドリルヘッド8の退避を簡単に行うことができる。
【0044】
また、ドリルヘッド8の移動端では、ガイドローラ27がガイドブラケット24の円弧部24bを走行して、スイングテーブル22がガイドピン26を中心に回動し、ドリルヘッド8が掘削線Kから退避するため、完全な退避位置に達するまでの直線的な長いストロークが不要となる。従って、退避のための構造を小型化できる。
【0045】
さらに、単一のシリンダ23の駆動だけでドリルヘッド8を退避させることができるため、油圧回路等の駆動系統を簡素化することができると共に、その制御も容易となる。
【0046】
さらに、また、この実施の形態では、ガイド長孔25がガイドブラケット24に形成されているため、これらを別個に設ける必要がなく、コンパクトとすることができると共に、部品点数を削減することができ、組み立ても容易となっている。
【0047】
図4〜図6は、本実施形態をさらに具体的に説明する。
【0048】
すなわち図5に示すように、ガイドブラケット24は、筒状に形成されて一対が設けられており、一対のガイドブラケット24にガイド長孔25が貫通するように形成されている。ガイドピン26は、ガイドブラケット24に形成されたガイド長孔25内に挿入されてスライドするが、その両端部には、ガイド長孔25よりも大径となっている円盤状の抜け止め部材31がボルト32によって固定されている。抜け止め部材31は各ガイドブラケット24の外側に位置するように設けられており、これにより、ガイドピン26がガイド長孔25から抜け出ることを防止している。なお、符号33はスイングテーブル22に取り付けられたホース中継板であり、シリンダ23を始めとした油圧部材にオイルを供給するホース(図示省略)を配索するために用いられる。
【0049】
このように、抜け止め部材31を設けているため、ガイドピン26がガイド長孔25から外れることがないため、安定した作動を行うことができる。
【0050】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、ガイド長孔25をガイドブラケット24と別個な位置に形成しても良い。また、駆動手段としては、油圧モータ、電動モータ等とラック・ピニオンとの組み合わせ等のシリンダ以外の部材を使用することも可能である。
【0051】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ドリルヘッドの自動的な退避を行うため、手動による作業が不要となり、ドリルヘッドの退避を簡単に行うことができる。また、回動によって掘削線からの退避を行うため、退避位置に達するまでの直線的な長いストロークが不要となり、小型化することができる。さらに、単一の駆動手段の駆動だけでドリルヘッドを退避させることができるため、駆動系統を簡素化することができ、その制御も容易となる。
【0052】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ロック機構によってドリルヘッドを掘削線上に位置させるため、ドリルヘッドが掘削線からずれることがなく、掘削を安定して行うことができる。
【0053】
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明の効果に加えて、ガイド長孔とガイドブラケットとが一体となっているため、これらを別個に設ける必要がなく、コンパクトとすることができ、しかも部品点数を削減することができ、組み立てが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態が適用された掘削機の正面図である。
【図2】図1の掘削機の側面図である。
【図3】(a)〜(c)は、ドリルヘッドスイング装置の一実施形態の構造及び作動を示す平面図である。
【図4】(a)〜(c)は、図3の(a)〜(c)にそれぞれ対応するドリルヘッドスイング装置の詳細平面図である。
【図5】図4のスライドテーブル及びスイングテーブルを示す側面図である。
【図6】図4のスライドテーブル及びスイングテーブルを示す平面図である。
【符号の説明】
1 掘削機
7 ガイドセル
8 ドリルヘッド
20 ドリルヘッドスイング装置
21 スライドテーブル
22 スイングテーブル
23 シリンダ(駆動手段)
24 ガイドブラケット
24a 直線部
24b 円弧部
25 ガイド長孔
26 ガイドピン
27 ガイドローラ
28 ロック機構
29 ガイド手段
K 掘削線
Claims (3)
- 立設状のガイドセルに沿って昇降するドリルヘッドを掘削線上から退避させる装置であって、
前記ガイドセルに沿って昇降するスライドテーブルと、
前記ドリルヘッドが取り付けられており、前記掘削線から外れる方向に移動すると共に移動端で回動するように前記スライドテーブルに支持されたスイングテーブルと、
前記スイングテーブルを前記スライドテーブル上で移動させる駆動手段と、
前記スライドテーブル及びスイングテーブルの間に設けられ、前記スイングテーブルの移動方向に沿って伸びたガイド長孔及びこのガイド長孔内にスライド可能に挿入されたガイドピンからなるガイド手段と、
前記スライドテーブルに設けられ、前記スイングテーブルの移動方向に沿って伸びる直線部及び直線部に連設された円弧部が形成されているガイドブラケットと、
前記直線部及び円弧部の間を走行するように前記スイングテーブルに設けられたガイドローラとを備え、
前記駆動手段の駆動によって前記ガイドピンが前記ガイド長孔の移動端に達したとき、前記ガイドローラが前記ガイドブラケットの円弧部を走行することにより前記スライドテーブルに対して前記スイングテーブルが前記ガイドピンを中心に回動して前記ドリルヘッドが退避することを特徴とするドリルヘッドスイング装置。 - 請求項1記載のドリルヘッドスイング装置であって、
前記ドリルヘッドが掘削線上で停止するように前記スイングテーブルをロックするロック機構が設けられていることを特徴とするドリルヘッドスイング装置。 - 請求項1または2記載のドリルヘッドスイング装置であって、
前記ガイド長孔が前記ガイドブラケットに形成されていることを特徴とするドリルヘッドスイング装置。
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