JP3956474B2 - Flame retardant resin processed fabric - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、難燃性、防汚性および耐水性がともに優れた、特にトラック幌用シート、倉庫テント、軒だしテント等のテント類、ターポリンや工事用メッシュシートなどの建築工事用シートに使用される難燃性樹脂加工布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から繊維布帛に軟質塩化ビニル樹脂をカレンダー法、押出しラミネートやコーティング法など種々の方法により被覆加工して各種イベント用あるいは倉庫用、軒出しテント、トラック用幌、建築工事用養生シート、などの各種シート、野積シート、看板用バックリット、フレキシブルコンテナなど様々な用途に広く使用されている。塩化ビニル樹脂は、低コストで取扱い性が良いなど種々の長所を有するが、焼却時にハロゲン元素を含む有毒なガスや煙り、残渣が発生するという重大な欠点を有するものであり、地球環境的規模から環境保全を目的にハロゲン元素を含まない樹脂による製品の開発が切望されている。
【0003】
かかる観点から、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などによる製品化の検討が各方面で行われているが、難燃性や物性が重要視される分野、例えばテント用や建築工事用仮設シート分野においては、満足できる製品が今だ提案されていないのが現状である。
【0004】
前記各種用途に使用される布帛としては、高度な難燃性が必要であり、従来の水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの含水水酸化金属塩を難燃剤として使用する場合、難燃規格を達成させるためには100重量部以上の充填が必要となり、樹脂物性大幅な低下が避けられないものである。また、難燃剤として燐酸エステル系化合物などの燐系化合物を使用する場合、ほとんどの燐系化合物は常温で液体状で、熱可塑性樹脂との親和性に乏しく表面にブリードしやすいために、表面が粘着性を帯びて汚れが付着しやすいという欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、難燃性、防汚性および耐水性がともに優れる上に、燃焼時にハロゲン元素を含む有毒な物質を発生しない優れた難燃性繊維布帛を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の難燃性樹脂加工布帛は、繊維布帛の少なくとも片面が、ガラス転移点が0℃以下である共重合ポリエステル樹脂100重量部に対し、ポリ燐酸アンモニウム系化合物が80〜120重量部からなる難燃樹脂組成物により被覆されてなり、さらに、該樹脂加工布帛の表面が、防汚性および耐水性の少なくとも1種の機能を有するガラス転移温度が10℃以上である共重合ポリエステル樹脂で積層されており、少なくとも下記の難燃規格を満足することを特徴とするものである。
【0007】
(1)防炎性が、JIS A1322に基づいて測定したときに、防炎2級に合格するものである。
【0008】
(2)防炎性が、JIS L1091に基づいて測定したときに、合格するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、従来、高度な難燃性、防汚性を持ち、燃焼時に有毒なハロゲン元素を含まない繊維構造物を得ることは極めて難しいとされていた事実に鑑み、鋭意検討したところ、粉体でブリードの心配のない無機系難燃剤であるポリ燐酸アンモニウム系化合物を含有するガラス転移点が0℃以下である特定の共重合ポリエステル樹脂で繊維基布の少なくとも片面を被覆することにより、優れた難燃性と、防汚性、樹脂物性の維持を達成できることを究明したものである。
【0010】
本発明において、難燃樹脂組成に用いる共重合ポリエステル樹脂としては、可塑剤の表面移行による汚れが生じないような可塑剤を含まない熱可塑性ポリエステル樹脂が好ましい。かかる共重合ポリエステル樹脂としては、水系及び溶剤系をもちいることができるが、近年の環境問題と加工性の点から水系、つまり水分散体が好ましい。
ポリエステル樹脂とは、通常多価アルコールと多価カルボン酸の組み合わせにより構成されており、水溶性ポリエステルとしては、エチレングリコールとテレフタル酸を主成分とする飽和ホモポリエステル樹脂を主体に第3、第4成分としてイソフタル酸、アジピン酸、脂肪族ジカルボン酸などを導入することで、分子骨格を非対称にさせて、低結晶化、低融点化を図り、また、スルホイソフタル酸ソーダを共重合させて、低結晶化、低融点化、水溶性化を図ったものが一般的に用いられている。
【0011】
本発明による難燃樹脂組成に用いる共重合ポリエステル樹脂は、フィラーの充填による被膜強度の低下を防止する観点から結晶性の低い柔軟性のものがよく、アルコール成分をポリエチレングリコールや脂肪族ジオールを用いたさらに結晶性の低いものが好ましい。この目安をガラス転移点に置き換えて表現すると、ガラス転移点温度が0℃以下のものがよく、さらには−20℃以下のものを好ましく用いることができる。
【0012】
本発明に使用されるポリ燐酸アンモニウム系化合物としては一般式として下記式にあらわされるものであるが、4000以上の分子量を有するものが耐久性の上から好ましく使用される。また、これらの化合物は通常吸湿性を示すものが多く、耐水性を向上させる点から、メラミンなどの共重合物であってもかまわないし、さらに樹脂との相溶性を向上させる点から、表面処理を施したものも好ましく使用される。
【0013】
(NH4 PO3 )n
式中、nは、正の整数を示す。
【0014】
また、他の燐系、無機系難燃剤あるいは助剤との併用についても、物性を阻害しない範囲で用いることができる。
【0015】
またその添加量については、樹脂固形分100重量部に対して80重量部以上の添加量で難燃性を達成できるが、安定性、樹脂物性のバランスから100〜120重量部が好ましい。
【0016】
本発明の難燃樹脂組成物は、該共重合ポリエステル樹脂に、着色剤、耐候剤および光安定剤から選ばれた少なくとも1種を含む形で含有させたものを使用することができる。かかる着色剤は一般に使用されている顔料系着色剤が相溶性、耐候性の面で好ましい。また、かかる紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系またはトリアジン系のものを1種以上の混合物として使用することができ、樹脂100重量部に対し好ましくは0.1〜3重量部添加する。本発明の光安定剤としてはヒンダードアミン系、ヒンダードフェノール系の化合物を使用することができ、樹脂100重量部に対し好ましくは0.1〜3重量部添加する。また、必要に応じて酸化防止剤、抗菌剤、防黴剤を添加してもかまわない。
【0017】
本発明の樹脂被覆加工布帛はその表面に防汚性、耐水性を付与するための樹脂を積層してなる。防汚性を有する樹脂としては難燃樹脂組成物との相間接着性の点からポリエステル系樹脂が好ましい。
【0018】
本発明の防汚性を付与するポリエステル系樹脂とは、該樹脂加工布帛の表面に防汚性、耐水性、耐久性を付与するために積層するものであるため、ある一定の硬さが必要になる。この目安を前記のガラス転移点に置き換えて表現すると、ガラス転移点温度が10℃以上のものがよく、さらには20℃以上のものを好ましく用いることができる。
【0019】
本発明の難燃性樹脂加工布帛とは、織物、編み物、不織布等の基布の表面に樹脂を被覆してなるものであり、かかる基布に用いる繊維素材とはポリエステル、ポリアミド、ビニロン等の合成繊維や木綿、麻等の天然繊維を単独あるいは混合した編織物であり、繊維は長繊維でも短繊維でも良い。本発明の繊維布帛は難燃化合物を含有していても良い。繊維布帛の難燃剤処理は難燃性化合物を繊維にブレンドあるいは共重合しても良く、また、繊維表面に付着させたものでもよく、特に限定はされない。本発明においては、繊維の強度、寸法安定性などからポリエステル繊維の長繊維を好ましく用いることができる。
本発明でいうポリエステル繊維とは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートあるいはこれらに第三成分、たとえばイソフタル酸、イソフタル酸スルホネート、アジピン酸、ポリエチレングリコールなどを共重合またはブレンドして得られるポリエステルからなる繊維であり、あらかじめ難燃化された繊維であってもよい。かかるポリエステル繊維のポリマーとしては、固有粘度が好ましくは0.65以上、さらに好ましくは0.8〜1.0のものが使用される。さらに、かかる繊維自身の密度が1.38 g/cm3 以上で、引張強度が好ましくは6g/d 以上さらに好ましくは7〜9g/d の高強度繊維が好ましく使用される。
【0020】
かかるポリエステル繊維に難燃性を付与するには、難燃性化合物をポリエステルの重合時に共重合するか、または難燃性化合物を重合時あるいは製糸時にブレンドするか、またはポリエステル繊維を形成した後に、難燃性化合物を後加工するなど、いずれの方法でも良く、公知の難燃化されたポリエステル繊維を使用することができるが、難燃性化合物をポリエステルの重合時に共重合したポリエステル繊維が難燃性能の安定性の面から好ましい。
【0021】
かかる共重合により難燃化されたポリエステル繊維を製造するための化合物としては、トリフェニルホスフェートのような燐酸エステル類あるいはエチレンジメチルホスホン酸、ベンゼンホスホン酸誘導体のようなホスホン酸類などのような燐系化合物を使用することができる。
本発明に好適な難燃化されたポリエステル繊維としては、ポリエステルの繰り返し単位の少なくとも85モル%がポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフタレートなどのポリエステルであり、かつその繰り返し単位の中に、燐原子含有量として0.2〜1.0重量%の範囲に2官能燐化合物が存在するコポリマーからなる繊維を使用することができる。
【0022】
本発明に使用される繊維布帛としては、目的に応じて、さらに撥水処理、接着剤処理、制電剤処理、耐候剤、抗菌剤、防カビ剤等を施すことができる。
【0023】
【実施例】
(難燃性A)
JIS L 1091 A−1法で、炭化面積、残炎時間、残塵時間を測定し、D法で、接炎回数を測定し、合格するものを○、不合格であるものを×で表示した。なお、難燃性の測定は、加工布を50℃のお湯に30分間浸漬し、自然乾燥したものについて実施した。
【0024】
(難燃性B)
JIS A 1322に規定される方法で、残炎時間、残塵時間、炭化長を測定した。防炎2級以上を○、2級に満たないものを×で表示した。なお、難燃性の測定は、加工布を50℃のお湯に30分間浸漬し、乾燥するB法の前処理を施したものについて実施した。
【0025】
(防汚性)JIS A−1410に規定される屋外曝露45度法で180日間の汚染試験を行い、汚染前と汚染後の表面をデジタル測色色差計(スガ試験機株式会社製)でL値を測定し次の計算式により汚染の程度を求めた。
【0026】
汚染度(%)=A/B×100
ここでAは汚染後のL値、Bは汚染前のL値であり、汚染度の数値が小さい程、汚染がひどいことを表す。
【0027】
(樹脂物性)
JIS K−6328に規定されるスコット揉み試験1kgで1000回を実施。樹脂に亀裂や剥離が生じたものについては×、生じなかったものについては○として表示した。
【0028】
実施例1〜4、比較例1〜6
1000デニール、96フィラメントのポリエステル糸(東レ株式会社製)を経糸および緯糸に使用して経糸/緯糸密度が13本/インチの目空き状のメッシュ織物を製織し、次に示す方法で処理し性能を評価した結果を表1に示す。
【0029】
樹脂
(樹脂A):共重合ポリエステル樹脂エマルジョン (Tg=−20℃)
(樹脂B): 〃 (Tg=− 5℃)
(樹脂C): 〃 (Tg= 10℃)
(樹脂D): 〃 (Tg= 20℃)
難燃剤
(難燃剤a)分子量約5000のポリ燐酸アンモニウム
(難燃剤b)水酸化アルミ二ウム
熱可塑性樹脂A、B,Cに難燃剤を混合し,さらに青色顔料液(固形分70%の水分散液)を3%混合したものに織物を浸漬し、付着固形分が150g/m2 になるように調整し、130℃で乾燥し、160℃で熱処理した。次いでポリエステル系樹脂の溶液に浸漬し、付着固形分が4%になるように調整し、120℃で乾燥し、150℃で熱処理した。
【0030】
さらに、共重合ポリエステル樹脂溶液を表面層に5g/m2 の樹脂付量になるようにコーティングして130℃乾燥、170℃熱処理を行った。
【0031】
【表1】
表1から明らかなように、実施例1〜4のものは、優れた難燃性を持ち、ポリエステル系樹脂で表面処理したものは表面タックもなく防汚性を兼ね備えたものであることが分かる。本発明によるものは建築工事用養生メッシュとして好適に使用し得るものであった。
【0032】
実施例5〜8、比較例7〜8
ポリエステルスパン糸の20番手双糸(東レ株式会社製)を経糸、緯糸に使用して経糸/緯糸密度が54/48本/インチの平織物を製織し、次に示す方法で処理し性能を評価した結果を表2に示した。
【0033】
樹脂
(樹脂A):共重合ポリエステル樹脂エマルジョン (Tg=−20℃)
(樹脂B): 〃 (Tg=− 5℃)
(樹脂C): 〃 (Tg= 10℃)
(樹脂D): 〃 (Tg= 20℃)
難燃剤
(難燃剤a)分子量約5000のポリ燐酸アンモニウム
(難燃剤b)水酸化アルミ二ウム
熱可塑性樹脂A、B、Cに難燃剤を混合し,さらに青色顔料液(固形分70%の水分散液)を3%混合したものを、織物にナイフコートを施し付着固形分が150g/m2 になるように調整し、130℃で乾燥し、160℃で熱処理した。次いでポリエステル系樹脂の溶液に浸漬し、付着固形分が4%になるように調整し、120℃で乾燥し、150℃で熱処理した。
【0034】
さらに、共重合ポリエステル樹脂溶液を表面層に5g/m2 の樹脂付量になるようにコーティングして130℃乾燥、170℃ 熱処理を行った。
【0035】
【表2】
表2から明らかなように、実施例5〜8のものは、難燃性と防汚性を兼ね備え、屋外で使用する膜材、テント倉庫用帆布、建築工事用シートとして好適に使用できるものであった。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた難燃性と、防汚性、樹脂物性に優れた樹脂加工基布を供給することができる。また本発明の樹脂加工基布は燃焼時にハロゲン元素を含む有毒ガスを発生しなもので環境に対しても非常に優しい。
【0037】
本発明は、産業資材用途における樹脂加工基布として、トラック幌用シート、倉庫テント、軒だしテント等のテント類、ターポリンや工事用メッシュシートなどの建築工事用シートに好適に使用することができるものであった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is excellent in both flame retardancy, antifouling property and water resistance, especially for truck hood seats, warehouse tents, eaves tents and other tents, tarpaulins and construction sheets such as construction mesh sheets It is related with the flame-retardant resin processed fabric.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, soft vinyl chloride resin is coated on fiber fabrics by various methods such as calendering, extrusion laminating, and coating methods for various events or warehouses, eaves tents, truck hoods, curing sheets for building construction, etc. It is widely used in various applications such as various sheets, field sheets, signboard backlit, flexible containers. Vinyl chloride resin has various advantages such as low cost and good handleability, but has the serious disadvantage of producing toxic gases, smoke and residues containing halogen elements during incineration. Therefore, the development of products that do not contain halogen elements is eagerly desired for environmental conservation.
[0003]
From this point of view, commercialization with olefin resin, acrylic resin, urethane resin, etc. has been studied in various fields, but in fields where flame retardancy and physical properties are important, such as for temporary sheets for tents and construction work Currently, no satisfactory product has been proposed yet.
[0004]
The fabric used for the various applications requires high flame retardancy, and when using conventional hydrous metal hydroxides such as magnesium hydroxide and aluminum hydroxide as a flame retardant, flame retardant standards are achieved. In order to achieve this, it is necessary to fill 100 parts by weight or more, and a significant decrease in the physical properties of the resin is inevitable. In addition, when using a phosphorus compound such as a phosphate ester compound as a flame retardant, most of the phosphorus compounds are liquid at room temperature, and have poor affinity with thermoplastic resins and are likely to bleed on the surface. It has a drawback that it is sticky and easily adheres to dirt.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the background of such prior art, the present invention does not provide an excellent flame retardant fiber fabric that is excellent in both flame retardancy, antifouling property, and water resistance and that does not generate a toxic substance containing a halogen element during combustion. It is what.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve such problems. That is, the flame-retardant resin processed fabric of the present invention, at least one surface of the fiber fabric, to copolymerized polyester Le resins 100 parts by weight of the glass transition point is at 0 ℃ below, ammonium polyphosphate compound is 80 to 120 A copolymer having a glass transition temperature of 10 ° C. or higher, which is coated with a flame retardant resin composition comprising parts by weight , and further, the surface of the resin processed fabric has at least one function of antifouling property and water resistance It is laminated with a polyester resin and satisfies at least the following flame retardant standards.
[0007]
(1) When the flameproofness is measured based on JIS A1322, the flameproof grade 2 is passed.
[0008]
(2) When the flameproofness is measured based on JIS L109 1 , it passes.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention has been intensively studied in view of the fact that it has been considered extremely difficult to obtain a fiber structure having high flame retardancy and antifouling properties and not containing a toxic halogen element during combustion. By covering at least one side of the fiber base fabric with a specific copolyester resin having a glass transition point of 0 ° C. or less containing an ammonium polyphosphate compound that is an inorganic flame retardant that does not cause bleed on the body, It has been clarified that the maintenance of flame retardancy, antifouling properties and resin properties can be achieved.
[0010]
In the present invention, the copolymer polyester resin used for the flame retardant resin composition is preferably a thermoplastic polyester resin that does not contain a plasticizer that does not cause contamination due to surface migration of the plasticizer. As such a copolyester resin, an aqueous system and a solvent system can be used, but an aqueous system , that is, an aqueous dispersion is preferable from the viewpoint of recent environmental problems and processability.
The polyester resin is usually composed of a combination of a polyhydric alcohol and a polycarboxylic acid, and the water-soluble polyester is mainly a saturated homopolyester resin mainly composed of ethylene glycol and terephthalic acid. By introducing isophthalic acid, adipic acid, aliphatic dicarboxylic acid, etc. as components, the molecular skeleton is made asymmetrical to achieve low crystallization and low melting point, and copolymerized with sulfoisophthalic acid soda. Those which have been crystallized, reduced in melting point and water-soluble are generally used.
[0011]
The copolyester resin used in the flame retardant resin composition according to the present invention is preferably a flexible resin with low crystallinity from the viewpoint of preventing a decrease in film strength due to filler filling, and the alcohol component is polyethylene glycol or aliphatic diol. Those having lower crystallinity are preferred. Expressed replace this measure the glass transition temperature, good glass transition point temperature of 0 ℃ or less, further may and preferably using Turkey those -20 ° C. or less.
[0012]
The ammonium polyphosphate compound used in the present invention is represented by the following formula as a general formula, but those having a molecular weight of 4000 or more are preferably used from the viewpoint of durability. In addition, many of these compounds usually exhibit hygroscopicity, and from the viewpoint of improving water resistance, they may be copolymers such as melamine, and further from the point of improving compatibility with resins, surface treatment. Those subjected to are also preferably used.
[0013]
(NH 4 PO 3 ) n
In the formula, n represents a positive integer.
[0014]
Moreover, it can use in the range which does not inhibit a physical property also about combined use with another phosphorus type | system | group, an inorganic type flame retardant, or adjuvant.
[0015]
Moreover, about the addition amount, although a flame retardance can be achieved with the addition amount of 80 weight part or more with respect to 100 weight part of resin solid content, 100-120 weight part is preferable from balance of stability and a resin physical property.
[0016]
As the flame retardant resin composition of the present invention, the copolymer polyester resin containing at least one selected from a colorant, a weathering agent and a light stabilizer can be used. As such a colorant, a commonly used pigment-based colorant is preferable in terms of compatibility and weather resistance. Moreover, as this ultraviolet absorber, the thing of a benzotriazole type, a benzophenone type, or a triazine type can be used as 1 or more types of mixture, Preferably 0.1-3 weight part is added with respect to 100 weight part of resin. As the light stabilizer of the present invention, a hindered amine-based compound or a hindered phenol-based compound can be used, and 0.1 to 3 parts by weight is preferably added to 100 parts by weight of the resin. Moreover, you may add antioxidant, an antibacterial agent, and an antifungal agent as needed.
[0017]
Antifouling property to the surface of the resin-coating fabric Waso of the present invention, comprising a resin for imparting water resistance to stacking. The resin having antifouling property is preferably a polyester resin from the viewpoint of interphase adhesion with the flame retardant resin composition.
[0018]
The polyester-based resin imparting antifouling property of the present invention is laminated to impart antifouling property, water resistance and durability to the surface of the resin-treated fabric, and therefore requires a certain hardness. become. It expressed replace this measure the glass transition point of the glass transition temperature of well more than 10 ° C., more can and preferably using Turkey of not less than 20 ° C..
[0019]
The flame-retardant resin processed fabric of the present invention is obtained by coating a resin on the surface of a base fabric such as woven fabric, knitted fabric, and non-woven fabric. The fiber material used for the base fabric is polyester, polyamide, vinylon, or the like. synthetic fibers and cotton, and a knitted woven material that alone or mixed natural fibers hemp, the fiber may be staple in long fibers. The fiber fabric of the present invention may contain a flame retardant compound. Flame retardant treatment of fiber fabric may flame retardant compounds are blended or copolymerized with fibers, also may be those adhered to the fiber surface is not particularly limited. In the present invention, the strength of the fibers can be preferably used long fibers of the polyester fibers and the like dimensional stability.
The polyester fiber as used in the present invention is a fiber made of polyester obtained by copolymerizing or blending polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate or a third component such as isophthalic acid, isophthalic acid sulfonate, adipic acid, or polyethylene glycol. Yes, it may be a fiber that has been flame-retarded in advance. As the polyester fiber polymer, those having an intrinsic viscosity of preferably 0.65 or more, and more preferably 0.8 to 1.0 are used. Furthermore, the density of such fibers themselves at 1.38 g / cm 3 or more, high strength fibers preferably the tensile strength of the 6 g / d or more and more preferably 7~9g / d is preferably used.
[0020]
To impart flame retardancy to the polyester fibers, a flame retardant compound or copolymerizing during polymerization of the polyester, or after forming the blend, or polyester fibers during the polymerization or during reeling a flame retardant compound Any method such as post-processing a flame retardant compound can be used, and a known flame retardant polyester fiber can be used, but a polyester fiber obtained by copolymerizing a flame retardant compound during polymerization of polyester is difficult. This is preferable from the viewpoint of stability of the fuel performance.
[0021]
Such a compound for the production of polyester fibers flame retardancy by copolymerization, phosphoric esters or ethylene dimethyl phosphonic acid, such as Application Benefits phenyl phosphate, phosphorus, such as phosphonic acids such as benzene phosphonic acid derivative System compounds can be used .
As the flame-retardant polyester fiber suitable for the present invention, at least 85 mol% of the repeating unit of the polyester is a polyester such as polyethylene terephthalate and polyethylene 2,6 naphthalate, and the repeating unit contains a phosphorus atom. A fiber made of a copolymer having a bifunctional phosphorus compound in the range of 0.2 to 1.0% by weight can be used.
[0022]
The fiber fabric used in the present invention can be further subjected to water repellent treatment, adhesive treatment, antistatic treatment, weathering agent, antibacterial agent, antifungal agent and the like depending on the purpose.
[0023]
【Example】
(Flame retardant A)
JIS L 1091 A-1 method was used to measure the carbonization area, afterflame time, and residual dust time, and D method was used to measure the number of flame contact. . In addition, the flame retardance measurement was implemented about the thing which dipped the processed cloth in 50 degreeC hot water for 30 minutes, and dried naturally.
[0024]
(Flame retardant B)
Residual flame time, residual dust time, and carbonization length were measured by the methods specified in JIS A 1322. Flame proof grade 2 or higher was marked with ◯, and grades less than grade 2 were marked with x. In addition, the flame retardance measurement was implemented about what performed the pre-processing of B method which immerses a work cloth in 50 degreeC hot water for 30 minutes, and dries.
[0025]
(Anti-fouling property) A contamination test for 180 days was conducted by the outdoor exposure 45 degree method specified in JIS A-1410, and the surface before and after contamination was measured with a digital colorimetric color difference meter (manufactured by Suga Test Instruments Co., Ltd.). The value was measured and the degree of contamination was determined by the following formula.
[0026]
Pollution degree (%) = A / B × 100
Here, A is the L value after contamination, and B is the L value before contamination. The smaller the value of the contamination degree, the more serious the contamination.
[0027]
(Resin physical properties)
1000 times with 1 kg of Scott stagnation test specified in JIS K-6328. For those resin crack or peeling occurs ×, for the ash did not occur was indicated as ○.
[0028]
Examples 1-4, Comparative Examples 1-6
A 1000 denier, 96 filament polyester yarn (manufactured by Toray Industries, Inc.) is used for warp and weft to weave an open mesh fabric with a warp / weft density of 13 yarns / inch and processed by the following method. Table 1 shows the results of the evaluation.
[0029]
Resin (Resin A): Copolyester resin emulsion (Tg = −20 ° C.)
(Resin B): 〃 (Tg = −5 ° C.)
(Resin C): 〃 (Tg = 10 ° C.)
(Resin D): 〃 (Tg = 20 ° C.)
Flame retardant (Flame retardant a) Ammonium polyphosphate having a molecular weight of about 5000 (Flame retardant b) Aluminum hydroxide thermoplastic resins A, B and C are mixed with a flame retardant, and further a blue pigment solution (70% solids water) The woven fabric was immersed in a mixture of 3% of (dispersion), adjusted so that the adhered solid content was 150 g / m 2 , dried at 130 ° C., and heat-treated at 160 ° C. Subsequently, it was immersed in a polyester resin solution, adjusted so that the adhered solid content was 4%, dried at 120 ° C., and heat-treated at 150 ° C.
[0030]
Furthermore, the copolymerized polyester resin solution was coated on the surface layer so that the amount of the resin was 5 g / m 2 , dried at 130 ° C., and heat-treated at 170 ° C.
[0031]
[Table 1]
As is clear from Table 1, the samples of Examples 1 to 4 have excellent flame retardancy, and those treated with a polyester resin have no surface tack and have antifouling properties. . The thing by this invention could be used conveniently as a curing mesh for building construction.
[0032]
Examples 5-8, Comparative Examples 7-8
Weaving a plain woven fabric with a warp / weft density of 54/48 / inch using warp and weft yarns as 20th-hand double yarn (manufactured by Toray Industries, Inc.) of polyester spun yarn and treating it by the following method to evaluate its performance The results are shown in Table 2.
[0033]
Resin (Resin A): Copolyester resin emulsion (Tg = −20 ° C.)
(Resin B): 〃 (Tg = −5 ° C.)
(Resin C): 〃 (Tg = 10 ° C.)
(Resin D): 〃 (Tg = 20 ° C.)
Flame retardant (Flame retardant a) Ammonium polyphosphate having a molecular weight of about 5000 (Flame retardant b) Aluminum hydroxide thermoplastic resins A, B and C are mixed with a flame retardant, and further a blue pigment liquid (water with a solid content of 70%) A mixture of 3% of (dispersion liquid) was knife-coated on the woven fabric, adjusted so that the adhered solid content was 150 g / m 2 , dried at 130 ° C., and heat-treated at 160 ° C. Subsequently, it was immersed in a polyester resin solution, adjusted so that the adhered solid content was 4%, dried at 120 ° C., and heat-treated at 150 ° C.
[0034]
Further, the copolymerized polyester resin solution was coated on the surface layer so as to have a resin weight of 5 g / m 2 , dried at 130 ° C., and heat-treated at 170 ° C.
[0035]
[Table 2]
As is apparent from Table 2, those in Examples 5 to 8 have both flame retardancy and antifouling properties, and can be suitably used as membrane materials used outdoors, canvas for tent warehouses, and sheets for building construction. there were.
[0036]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the resin-processed base fabric excellent in the flame retardance excellent, antifouling property, and the resin physical property can be supplied. Moreover, the resin-processed base fabric of the present invention does not generate a toxic gas containing a halogen element at the time of combustion, and is very friendly to the environment.
[0037]
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be suitably used as a resin processing base fabric for industrial material applications, such as truck hood sheets, tents such as warehouse tents and eaves tents, and building construction sheets such as tarpaulins and construction mesh sheets. It was a thing.
Claims (7)
(1)防炎性が、JIS A1322に基づいて測定したときに、防炎2級に合格するものである。
(2)防炎性が、JIS L1091に基づいて測定したときに、合格するものである。At least one surface of the fiber fabric, to copolymerized polyester Le resins 100 parts by weight of the glass transition point is at 0 ℃ below, is coated with the flame retardant resin composition ammonium polyphosphate compound consists 80 to 120 parts by weight Furthermore, the surface of the resin processed fabric is laminated with a copolymerized polyester resin having a glass transition temperature of 10 ° C. or higher having at least one function of antifouling property and water resistance, and at least the following flame retardant: A flame-retardant resin processed fabric characterized by satisfying the standard.
(1) When the flameproofness is measured based on JIS A1322, the flameproof grade 2 is passed.
(2) When the flameproofness is measured based on JIS L1091, it passes.
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