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JP3955799B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属板のコア材(芯材)を有するコア基板を用いた配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の絶縁層とこれらの間に位置する複数の配線層とを含む多層構造の配線基板には、樹脂製または樹脂−ガラス製の絶縁性を有するコア基板が用いられている。しかし、配線基板の強度を高め且つ反りなどの変形を防ぐため、例えば銅合金からなる金属板を有するコア基板も活用されている。
かかる金属製のコア基板60は、図6(A)に示すように、銅合金からなり且つ厚み0.25mmの金属板62と、その表面63と裏面64との間を貫通する貫通孔65と、かかる貫通孔65内に充填された合成樹脂からなる絶縁材66などとからなる。上記金属板62の表面63および裏面64には、合成樹脂からなる絶縁層66a,66bが個別に形成されている。
【0003】
配線基板の放熱性や、使用電流値および基板強度を重視する場合には、比較的厚肉の金属板62が使用される。しかしながら、図6(B)に示すように、かかる金属板62の表面63と裏面64との間に貫通孔65を穿孔する際、かかる貫通孔65の軸方向の長さと内径との比(アスペクト比)が大きくなる。このため、ドリルなどによる貫通孔65の正確な形成が困難になる、という問題があった。
一方、小型化および薄肉化に対応したり、内部を貫通するスルーホール導体におけるループインダクタンスの低減を重視する配線基板のコア基板60においては、比較的薄肉の金属板62が使用される。しかしながら、薄肉の金属板62を有するコア基板60を用いると、基板強度が低下する、という問題があった。
【0004】
更に、図6(C)に示すように、コア基板60の表面67側のみ(片面)にビルドアップ層BUを形成した配線基板70は、以下のような構造を有する。
上記配線基板70は、図6(C)に示すように、コア基板60内の金属板62の貫通孔65内を、絶縁材66を介して貫通するスルーホール71内にスルーホール導体72および充填樹脂73を形成する。また、コア基板60の表面67と裏面68とには、表面配線層74と裏面配線層75とが個別に形成される。更に、ビルドアップ層BUは、樹脂からなる絶縁層76,82と、これらに間に形成した配線層80,86とを有し、配線層80は、表面配線層74とビア導体78を介して接続され、配線層80,86間は、ビア導体84により接続される。
【0005】
図6(C)に示すように、絶縁層82および配線層86の上には、最上層の絶縁層(ソルダーレジスト層)88が形成され、配線層86上から立設する複数のハンダバンプ92は、絶縁層88を貫通し、その表面90よりも高く突出している。また、図6(C)に示すように、コア基板60の裏面68および裏面配線層75の下にも、絶縁層(ソルダーレジスト層)79が形成され、その表面81に開口する複数の開口部83には、裏面配線層75から延びた配線77が位置している。
【0006】
しかしながら、配線基板70は、コア基板60内の金属板62が厚肉で貫通孔65が長くなると、この内部に充填される絶縁材66の量が増えるため、かかる貫通孔65の真上および真下に位置するコア基板60の表面67や裏面68に凹みが生じ、これらの上に形成される配線層74などの平坦性が得られない、という問題がある。更に、貫通孔65が長くなると、これを貫通するスルーホール導体72のループインダクタンスが増加する、という問題がある。
加えて、ビルトアップ層BU側に樹脂が偏在し且つコア基板60側に金属が偏在しているため、図6(C)中の一点鎖線で示すように、配線基板70全体がビルドアップ層BU側に凹むような反りを生じ易くなる、という問題もあった。
【0007】
【発明が解決すべき課題】
本発明は、以上において説明した従来の技術における問題点を解決し、貫通孔の穿孔が容易で且つ平坦な表面や裏面を有するコア基板を含み高い基板強度を有る配線基板の製造方法を提供する、ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明は、上記課題を解決するため、コア基板に比較的薄肉の金属板を複数用いる、ことに着想して成されたものである。
【0009】
即ち、本発明の配線基板の製造方法(請求項1)は、表面および裏面を有する平行な複数の金属板の間に絶縁シートを挿入し且つ絶縁層として密着する工程と、上記複数の金属板およびこれらの間に挟まれた上記絶縁層からなる積層体の厚み方向に沿って貫通孔を形成する工程と、上記積層体の表面および裏面に外層絶縁シートをそれぞれ積層し且つこれらを厚み方向に沿って押圧して密着すると共に、上記貫通孔に絶縁材を充填する工程と、を備えるコア基板の製造工程を含む、ことを特徴とする。
【0010】
これによれば、複数の金属板に上記貫通孔を精度良く形成でき、且つかかる貫通孔に絶縁材を過不足なく充填できると共に、所要の強度を有するコア基板、およびこれを用いた所望の基板強度や平坦性を有し且つ電気的特性が安定し易い配線基板を確実に製造できる
【0011】
付言すると、上記複数の金属板の熱膨張率などの特性や厚みなどを相違させることにより、多層構造を有する配線基板の内部構造に起因する反りを抑制したり、解消することも容易な配線基板を製造することも可能である。
【0012】
尚、前記金属板には、Cu−2.3wt%Fe−0.03wt%P(194アロイ)などの銅合金、純銅、無酸素銅、Fe−42wt%Ni(42アロイ)やFe−36wt%Ni(インバー)などのFe−Ni系合金、その他の鋼種、チタンやその合金、およびアルミニウムやその合金などからなる板が含まれる
【0013】
また、本発明には、前記各工程の後に、前記積層体の貫通孔内で且つ前記絶縁層、前記絶縁シートから形成された表面絶縁層、および裏面絶縁層を貫通するスルーホールおよびスルーホール導体を形成する工程を有する、配線基板の製造方法(請求項2)も含まれる。
【0014】
これによる場合、複数の金属板の貫通孔の中心部に沿ってスルーホール導体を精度良く配置できるため、所要の基板強度を有し且つ上記スルーホール導体周りの絶縁性などの電気的特性に優れた配線基板を製造することが可能となる
【0015】
更に、本発明には、前記スルーホールは、前記コア基板における金属板の貫通孔の中心部、これらの間に位置する絶縁層、および前記絶縁シートから形成された表面・裏面絶縁層の厚み方向に沿って、ドリルまたはレーザ加工を行うことによって形成される、配線基板の製造方法(請求項3)も含まれる。
【0016】
加えて、本発明には、前記各工程の後に、前記コア基板の表面および裏面に前記絶縁シートから形成された表面・裏面絶縁層の少なくとも一方の上方に、複数の絶縁層とこれらの間に位置する複数の配線層とからなるビルドッアップ層を形成する工程を有する、配線基板の製造方法(請求項4)も含まれる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施に好適な形態を図面と共に説明する。
図1(A)は、本発明により得られるコア基板1の断面を示す。
コア基板1は、図1(A)に示すように、一対(複数)の金属板(コア材)2,6と、これらの間に介在する絶縁層10と、金属板2,6の表面3,7と裏面4,8との間を貫通する複数の貫通孔5と、かかる貫通孔5内に充填された絶縁材10a,10bと、金属板2の表面3に形成された表面絶縁層(外層絶縁層)9aと、金属板6の裏面8に形成された裏面絶縁層(外層絶縁層)9bと、を有する。
上記金属板2,6は、Cu−2.3wt%Fe−0.03wt%P(194アロイ)の銅合金からなり、その厚みは0.1mmと従来に比べて比較的薄肉である。
【0018】
また、上記貫通孔5は、断面円形で且つその内径は約0.3mmであり、上記金属板2,6をパンチング、ドリル、またはエッチングして形成される。複数の貫通孔5,5は、図1(A)に示すように、平面視で同じ位置に形成されている。
更に、上記絶縁層10、絶縁材10a,10b、表面絶縁層9a、および裏面絶縁層9bは、例えばエポキシ樹脂からなる。このうち、絶縁層10および表面・裏面絶縁層9a,9bの厚みは、約20〜40μmである。
即ち、図1(A)に示すコア基板1は、その表面11と裏面12との間における全体の厚みが約0.3mmであり、上記貫通孔5の加工性が向上する。
【0019】
以上のようなコア基板1によれば、比較的薄肉の一対の金属板2,6、これらの間に配置した絶縁層10、および上記金属板2,6の表面3・裏面8に形成された表面・裏面絶縁層9a,9bからなる積層構造であるため、従来のような単一の金属板62を用いたコア基板60に比べて強度が低下しない。また、比較的薄肉の金属板2,6には、内壁が平滑な貫通孔5が形成されているため、かかる貫通孔5,5内に絶縁材10a,10bが過不足なく充填される。しかも、貫通孔5,5に充填される絶縁材10a,10bの量が従来よりも減るため、その真上や真下のコア基板1の表面11や裏面12に凹みが生じにくくなり、これらの上方に追って形成される配線層や絶縁層を平坦にして形成することができる。
【0020】
図1(B)は、前記コア基板1を用いた配線基板36の断面を示す。
配線基板36は、図1(B)に示すように、コア基板1と、その貫通孔5,5内に位置する絶縁材10a,10bの中心部などを貫通するスルーホール13およびその内壁に沿ったスルーホール導体14と、コア基板1の表面11と裏面12に個別に形成された表面配線層16,裏面配線層17と、を含む。尚、前記金属板2,6は、表面配線層16や裏面配線層17と図示しないビア導体を介して導通することにより、電源またはグランド層として使用することもできる。
上記スルーホール導体14は、外径が約150μmで且つ厚みが約20μmであり、その上・下端で表面配線層16および裏面配線層17と接続している。かかる表面配線層16および裏面配線層17は、所定パターンを有し且つ厚みが約10〜40μmの銅メッキ膜からなる。
【0021】
また、図1(B)に示すように、コア基板1の表面11および表面配線層16の上方には、絶縁層18,24およびこれらの間や表面に形成された配線層22,28からなるビルドアップ層BUが形成されている。上記絶縁層18,24は、厚みが30μmでシリカフィラなどの無機フィラを含むエポキシ樹脂フィルムからなる。また、上記配線層22,28は、所定パターンを有し且つ厚みが上記同様の銅メッキ膜からなる。かかる配線層22,28間や表面配線層16と配線層22との間は、銅メッキからなるビア導体(フィルドビア)20,26を介して接続される。上記絶縁層24および配線層28の上には、厚みが20μmの絶縁層(ソルダーレジスト層)30が形成される。
【0022】
更に、図1(B)に示すように、上記配線層28の適所からは、絶縁層30を貫通し且つその表面である第1主面34よりも高く複数のハンダバンプ32が突出している。ハンダバンプ32は、Sn−Ag系、Pb−Sn系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Cu系、Sn−Zn系など(本実施形態ではSn−Ag系)の低融点合金からなり、第1主面34上に実装されるICチップ(電子部品)38の図示しない接続端子と個別に接続される。また、ハンダバンプ32とICチップ38の接続端子とは、図示しないアンダーフィル材により埋設され且つ保護される。
【0023】
一方、図1(B)に示すように、コア基板1の裏面12および裏面配線層17の下方(上方)には、前記同様の絶縁層(ソルダーレジスト層)19が形成され、かかる絶縁層19において第2主面25側に開口する開口部23の底面には、裏面配線層17から延びた配線21が位置する。かかる配線21は、その表面にNiメッキおよびAuメッキが被覆され、図示しなマザーボードなどのプリント基板との接続端子として活用される。
【0024】
以上のような配線基板36では、コア基板1には比較的薄肉で一対の金属2,6が平行に配置されいるため、従来同様の基板強度を有すると共に、貫通孔5が精度良く形成されているため、その内部に絶縁材10a,10bを密にして充填され且つスルーホール導体14の周囲を確実に絶縁できる。また、コア基板1の表面11が平坦であるため、この上方に形成される表面配線層16などや絶縁層18などの平坦性も確保し易くなる。更に、比較的薄肉の金属2,6を含む薄いコア基板1をスルーホール導体14が貫通しているため、従来の厚い1枚の金属板を用いる場合に比べ、かかるスルーホール導体14の長さが数10μmほど短くなる。この結果、スルーホール導体14を流れる電流によるループインダクタンスを低減して、電気的特性を安定させることができる。従って、従来と同様の強度を有し且つ軽量化も可能であり、内部配線などが平坦で電気的特性が安定し易い配線基板36となる。
【0025】
以下において、前記配線基板36の製造方法について説明する。
図2は、本発明による配線基板36の製造方法(請求項)に関する。
図2(A)は、前記銅合金からなり厚みが0.1mmの一対の金属板2,6の裏面4と表面7との間に、厚みが60μmの絶縁シートSを挿入し且つこれらの厚み方向に沿ってプレスして密着させた工程を示す。上記絶縁シートSには、例えばエポキシ樹脂からなるドライタイプのフイルムが用いられる。
次に、図2(B)に示すように、金属板2,6および絶縁シートSからなる積層体との厚み方向に沿って、ドリルまたはパンチングにより内径が0.3mmの貫通孔5,hを複数形成する工程を行う。この際、金属板2,6は、それぞれの厚みが0.1mmと薄肉であるため、これらを貫通する上記貫通孔5,hは、その位置精度が良く且つその内壁が比較的平滑な切削面または破断面となる。
【0026】
次いで、図2(C)に示すように、複数の貫通孔5,hを有する金属板2,6および絶縁シートSからなる積層体の表面3と裏面8とに、厚みが60μmの前記同様の外層絶縁シートS1,S2を個別に積層する。そして、図2(C)中の矢印で示すように、金属板2,6、絶縁シートS、および外層絶縁シートS1,S2を、厚み方向に沿ってホットプレスなどにより加熱しつつ押圧する工程を行う。
尚、かかる工程の後で、上記絶縁シートS,S1,S2を加熱して硬化させる公知の硬化(キュア)処理が施される。
その結果、図2(D)に示すように、上記絶縁シートS,S1,S2は、厚み方向で圧縮され、且つそれらの一部は金属板2,6の貫通孔5,5内に圧入して充填され、絶縁材10a,10bになる。同時に、上記絶縁シートS,S1,S2は、互いに一体に接続された絶縁層10と表面・裏面絶縁層9a,9bとなって、図2(D)に示すように、金属板2,6を内蔵する前記コア基板1が得られる。
かかるコア基板1では、複数の貫通孔5に充填される絶縁材10a,10bが減るため、その真上や真下の表面11および裏面12に凹みが生じにくくなる。即ち、貫通孔5の長さが短く樹脂の硬化収縮が小さいため、凹みが少なくなる。
【0027】
図3は、参考形態の配線基板36の製造方法に関する。
図3(A)は、前記銅合金からなり且つ前記と同じ厚みの金属板2,6に、平面視における表面3,7と裏面4,8との間の同じ位置に内径0.3mmの貫通孔5を複数パンチングにより形成した工程を示す。かかる金属板2,6は、それぞれ比較的薄肉であるため、これらを貫通する上記貫通孔5は、その位置精度が良く且つその内壁が比較的平滑な打ち抜き面となる。
次に、図3(B)に示すように、貫通孔5が形成された金属板2,6の裏面4と表面7との間に、厚みが80μmの絶縁シートSを挿入し、同図中の矢印で示すように、これらの厚み方向に沿ってホットプレスにより押圧する工程を行う。
【0028】
その結果、図3(C)に示すように、絶縁シートSは薄くなり、同時にその一部Sa,Sbは金属板2,6の貫通孔5,5内に圧入され且つこれらをほぼ満たす。これにより、金属板2,6および絶縁シートSは、密着した積層体となる。
次いで、図3(D)に示すように、金属板2,6および絶縁シートSからなる積層体の表面3と裏面8とに、厚みが40μmの前記同様の外層絶縁シートS1,S2を個別に積層する。そして、図3(D)中の矢印で示すように、金属板2,6、絶縁シートS、および外層絶縁シートS1,S2を、厚み方向に沿ってホットプレスにより加熱しつつ押圧する工程を行う。その後で、上記絶縁シートS,S1,S2を加熱して硬化させる公知の硬化(キュア)処理が施される。その結果、前記図1(A)および2(D)に示したと同様なコア基板1を得ることができる。
【0029】
本発明の前記製造方法により得られたコア基板1における金属板2,6の貫通孔5,5の中心部およびこれらの間に位置する絶縁層10や上下の表面・裏面絶縁層9a,9bの厚み方向に沿って、ドリルまたはレーザ加工を行う。
その結果、図4(A)に示すように、金属板2,6の貫通孔5,5の中心部に沿って、内径が約150μmのスルーホール13が形成される。
上記スルーホール13の内壁とコア基板1の表面11および裏面12の全面とに、Pdなどのメッキ触媒を被覆し且つ無電解銅メッキおよび電解銅メッキを施す。その結果、図4(B)に示すように、スルーホール13の内壁に沿って厚みが約20μmでほぼ円筒形のスルーホール導体14が形成されると共に、コア基板1の表面11および裏面12の全面に銅メッキ膜11a,12aが形成される。
【0030】
次に、図4(C)に示すように、上記スルーホール導体14の内側に非導電性または導電性で且つ無機フィラを含む充填樹脂15を充填する。また、上記充填樹脂15の上・下端を銅メッキして蓋メッキする。
次いで、上記銅メッキ膜11a,12aの上に、所定のパターンを有する図示しないエッチングレジストをそれぞれ形成し、かかるレジストの隙間から露出する銅メッキ膜11a,12aを公知の方法によりエッチングする。
その結果、図4(C)に示すように、コア基板1の表面11と裏面12とには、上記パターンに倣った表面配線層16と裏面配線層17とが形成され、これらはスルーホール導体14を介して互いに接続される。
【0031】
これ以降は、コア基板1の表面11および表面配線層16の上方に、前記ビルドアップ層BUを形成する絶縁層18,24、ソルダーレジスト層30、配線層22,28、フィルドビア導体20,26を公知のビルドアップ工程(セミアディティブ法、フルアディティブ法、サブトラクティブ法、フィルム状樹脂材料のラミネートによる絶縁層の形成、フォトリソグラフィ技術など)により形成する。
また、前記ハンダバンプ32を配線層28上の適所に形成する。
【0032】
更に、コア基板1の裏面12および裏面配線層17の上方(下方)に、前記ソルダーレジスト層19を形成し、これにレーザ加工を施して前記開口部23を形成し且つその底面に配線21を露出させ、その表面に前記メッキを施す。
この結果、前記図1(B)に示した本発明の配線基板36を得ることができる。
以上のような本発明の配線基板36の製造方法によれば、前記コア基板1を用い且つ所要の基板強度および平坦度を有し電気的特性が安定し易い配線基板36を確実に提供することができる。
尚、コア基板1の裏面12および裏面配線層17の上方にも、前記と同様なビルドアップ層BUを対称に形成しても良い。
【0033】
図5(A)は、前記コア基板1の応用形態であるコア基板1aの断面を示す。
コア基板1aは、図5(A)に示すように、前記銅合金からなり且つ互いに平行に配置された厚みが0.12mmの金属板2aおよび厚みが0.08mmの金属板6aと、これらの間に位置する前記と同じ絶縁層10とを含む。
また、図5(A)に示すように、上記金属板2a,6aの表面3,7と裏面4,8との間で平面視で同じ位置を貫通する前記同様の複数の貫通孔5内には、前記と同じ絶縁材10a,10bが充填され、金属板2aの表面3と金属板6aの裏面8にも前記と同じ表面絶縁層9aや裏面絶縁層9bが形成されている。かかるコア基板1aも前記第1または第2の製造方法により得ることができる。
【0034】
上記コア基板1aによっても、前記同様の強度や平坦性などが得られる。しかも、コア基板1aの表面11寄りに相対的に厚肉の金属板2aを配置しているため、当該コア基板1aの表面11の上にのみ(片面にのみ)前記ビルドアップ層BUを形成した前記配線基板36と同様な配線基板としても、当該ビルドアップ層BU側が凹むような反りをなくすか、抑制することも可能となる。
尚、同じ厚みの金属板2,6を用いた前記コア基板1においても、かかるコア基板1の表面11寄りの金属板2の熱膨張率を、裏面12寄りの金属板6の熱膨張率よりも大きいものを選定することによっても、上記反りを防止可能となる。
【0035】
図5()は、本発明により得られる異なる形態のコア基板40の断面を示す。
コア基板40は、図5()に示すように、前記銅合金からなり且つ互いに平行に配置された厚みが0.08mmの金属板41,44,47と、これらの間に配置された絶縁層51,52と、を含む。金属板41,44,47には、表面42,45,48と裏面43,46,49との間を、平面視で同じ位置において複数の貫通孔50が同軸心に貫通している。また、各貫通孔50内には、前記同様の絶縁材が充填され、且つ最上層の金属板41の表面42と最下層の金属板47の裏面49には、表面絶縁層(外層絶縁層)53と裏面絶縁層(外層絶縁層)54とが個別に形成されている。かかるコア基板40の表面55と裏面56との間における全体の厚みは、前記コア基板1,1aの厚みとほぼ同様である。
以上のようなコア基板40も前記製造方法により得ることができ、前記コア基板1と同様な効果が得られると共に、前記配線基板36と同様な配線基板を形成することが可能である。
【0036】
図5(C)は、上記コア基板40の応用形態たるコア基板40aの断面を示す。
コア基板40aは、図5(C)に示すように、前記銅合金からなり互いに平行に配置された3枚の金属板41a,44,47aを含む。最上層の金属板41aの厚みは0.10mm、中層の金属板44の厚みは0.08mm、最下層の金属板47aの厚みは0.05mmである。金属板41a,44,47a間には、前記と同様の絶縁層51,52が位置し、これらの表面42,45,48と裏面43,46,49との間には、前記同様の貫通孔50が形成される。
更に、最上層の金属板41aの表面42と最下層の裏面49には、前記と同じ表面絶縁層53と裏面絶縁層54とが個別に形成されている。
【0037】
上記コア基板40aによっても、前記同様の強度や平坦性などが得られる。しかも、コア基板40aの表面55寄りほどに相対的に厚肉の金属板41aを配置し且つ裏面56寄りほどに相対的に薄肉の金属板47aを配置しているため、当該コア基板40aの表面55の上にのみ(片面にのみ)前記ビルドアップ層BUを形成した前記配線基板36と同様な配線基板としても、かかるビルドアップ層BU側が凹むような反りをなくすか、抑制することも可能となる。
尚、同じ厚みの金属板41,44,47を用いた前記コア基板40においても、かかるコア基板40の表面55寄りの金属板41の熱膨張率を、裏面56寄りの金属板47の熱膨張率よりも大きくし、且つ中層の金属板44の熱膨張率をこれらの中間のものに選定することによっても、上記反りを防止可能となる。
【0038】
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
各形態における金属板2,6などには、前記銅合金のほか、純銅、無酸素銅、Fe−42wt%NiやFe−36wt%NiなどのFe−Ni系合金、その他の鋼種、チタンやその合金、およびアルミニウムやその合金も適用可能である。且つ、コア基板1などには、4枚以上の金属板を併用することも可能である。
また、前記絶縁層10などや表面・裏面絶縁層9a,9bなどになる絶縁材には、連続多孔質PTFEにエポキシ樹脂を含浸した複合材のプリプレグなどを適用することも可能である。
更に、ビルドアップ層BUの絶縁層18などには、前記エポキシ樹脂を主成分とするもののほか、同様の耐熱性、パターン成形性等を有するポリイミド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂、あるいは、連続気孔を有するPTFEなど3次元網目構造のフッ素系樹脂にエポキシ樹脂などの樹脂を含浸させた樹脂−樹脂系の複合材料などを用いることもできる。尚、絶縁層の形成には、絶縁性の樹脂フィルムを熱圧着する方法のほか、液状の樹脂をロールコータにより塗布する方法を用いることもできる。尚また、絶縁層に混入するガラス布またはガラスフィラの組成は、Eガラス、Dガラス、Qガラス、Sガラスの何れか、またはこれらのうちの2種類以上を併用したものとしても良い。
【0039】
また、表面配線層16やビルドアップ層BUの配線層22などには、前記Cu(銅)の他、Ag、Ni、Ni−Au系などにしても良く、あるいは、これら金属のメッキ層を用いず、導電性樹脂を塗布するなどの方法により形成しても良い。
更に、前記フィルドビア導体20などに替えて、絶縁層18などに形成するビアホール内部が完全に導体で埋まっていない逆円錐形状のコンフォーマルビア導体を用いることもできる。あるいは、各ビア導体の軸心をずらしつつ積み重ねるスタッガードの形態でも良いし、途中で平面方向に延びる配線層が介在する形態としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明により得られるコア基板の1形態を示す断面図、(B)はかかるコア基板を用いた本発明により得られる配線基板を示す断面図。
【図2】(A)〜(D)は本発明による配線基板の製造方法の各工程を示す概略図。
【図3】(A)〜(D)は参考形態の製造方法の各工程を示す概略図。
【図4】(A)〜(C)は上記製造方法の末尾の工程に続く各工程を示す概略図。
【図5】(A)は図1(A)のコア基板の応用形態を示す断面図、(B)は異なる形態のコア基板を示す断面図、(C)は(B)のコア基板の応用形態を示す断面図。
【図6】(A)は従来のコア基板を示す断面図、(B)はこれに用いた金属板を示す断面図、(C)は(A)のコア基板を用いた従来の配線基板を示す断面図。
【符号の説明】
1,1a,40,40a………………コア基板
2,2a,6,6a,41,44,47…金属板
3,7,42,45,48……………金属板の表面
4,8,43,46,49……………金属板の裏面
5,50………………………………貫通孔
9a,53……………………………表面絶縁層(外層絶縁層)
9b,54……………………………裏面絶縁層(外層絶縁層)
10,51,52……………………絶縁層
10a,10b………………………絶縁材
11,55……………………………コア基板の表面
12,56……………………………コア基板の裏面
16……………………………………表面配線層
17……………………………………裏面配線層
18,24……………………………絶縁層
22,28……………………………配線層
36……………………………………配線基板
BU……………………………………ビルドアップ層
S………………………………………絶縁シート
S1,S2……………………………外層絶縁シート
h………………………………………貫通孔

Claims (4)

  1. 表面および裏面を有する平行な複数の金属板の間に絶縁シートを挿入し且つ絶縁層として密着する工程と、
    上記複数の金属板およびこれらの間に挟まれた上記絶縁層からなる積層体の厚み方向に沿って貫通孔を形成する工程と、
    上記積層体の表面および裏面に外層絶縁シートをそれぞれ積層し且つこれらを厚み方向に沿って押圧して密着すると共に、上記貫通孔に絶縁材を充填する工程と、を備えるコア基板の製造工程を含む、
    ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 前記各工程の後に、前記積層体の貫通孔内で且つ前記絶縁層、前記絶縁シートから形成された表面絶縁層、および裏面絶縁層を貫通するスルーホールおよびスルーホール導体を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
  3. 前記スルーホールは、前記コア基板における金属板の貫通孔の中心部、これらの間に位置する絶縁層、および前記絶縁シートから形成された表面・裏面絶縁層の厚み方向に沿って、ドリルまたはレーザ加工を行うことによって形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配線基板の製造方法。
  4. 前記各工程の後に、前記コア基板の表面および裏面に前記絶縁シートから形成された表面・裏面絶縁層の少なくとも一方の上方に、複数の絶縁層とこれらの間に位置する複数の配線層とからなるビルドッアップ層を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の配線基板の製造方法。
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