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JP3955033B2 - 魚釣り用リール - Google Patents

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この発明は、ドラグ調整可能な魚釣用リールに係り、一度設定したドラグ力をスプールフリー後も正確に復帰し得る構造に関するものである。
特に中物以上の魚を釣る場合、魚の引きに対して無理に釣糸(以下、ラインという)を巻き上げたり、スプールの回転をロックすると、ラインが切れたり、魚の口を切ってしまい、いわゆる魚をばらしてしまうことがある。一方、スプールをフリーにして、魚の引きに任せてラインを繰り出してしまうと、そのまま餌を岩場や海草などの入り組んだ所に持って行かれて根がかりし、結局、釣果が得られない。
そこで、従来からドラグ調整が行われている。ドラグ調整とは、スプールと該スプールに巻き上げ方向の回転力を付与するモータや手動ハンドルのメインギアとの間に設けられた制動ディスクと摩擦ディスクの摩擦係合力、即ちクラッチ圧の強弱調整を行うことによって、スプールに一定以上、ライン繰り出し方向の逆回転力が作用した場合は、クラッチを滑らせてスプールの巻き上げ速度を遅めたり、逆回転を許容するものである。この結果、たとえスプールに巻き上げ方向の回転力が伝達されていたとしても、魚の引きがドラグ力を上回れば、クラッチが滑ってラインのテンション(引張力)を一定以下に保持するから、ライン切れ等を防ぐことができる。これは丁度、クラッチ付きの自動車で坂道発進をするときに半クラッチを用いることと似ている。
そして、このようなドラグ調整機構としては、レバードラグ式やスタードラグ式が公知である。特に、ドラグレバーと微調整用ノブの二つの調整ツマミを備え、ドラグ力を細かく設定することができるレバードラグ式リールも公知である(例えば、特許文献1や2を参照)。
特開2000−262196号公報 特開2003−70397号公報
しかしながら、従来の技術には大きく二つの課題がある。その一つは、最初に設定した最適なドラグ力をスプールフリー後に正確に再現することが困難なところにある。つまり、レバードラグ式ではドラグレバーを操作することによってドラグ力を0から最大まで調整することができるようになっている。即ち、一つのレバーでドラグ調整とスプールフリー調整の双方を行うようにしているのである。このため、従来のドラグレバー式リールでは、仕掛けを投入する度に、ドラグレバーを0位置に戻す必要がある。その後、当初の最適位置にドラグレバーを復帰させるのであるが、その操作はほとんど勘に頼っているため、ドラグレバーを0位置から常に同じ最適位置に復帰させることは困難である。この点、ドラグレバーが最適位置に復帰されなければ、その調整は無意味あるいは逆効果になってしまう程、ドラグ調整は厳格なものである。また、ドラグ調整に精通した熟練者にとっても、0位置から最適位置復帰までの一連のレバー操作は面倒であった。このように、一度設定したドラグ力は実釣時に変更する必要はなく、もってドラグ力は固定的であることが理想であるにも拘わらず、従来の技術では仕掛け投入の度に設定したドラグ力がリセットされてしまうという課題がある。この点、ドラグレバーとは別に、スプールをフリーとするボタンを備えたリールも公知であるが、内部構造が複雑化するといった課題がある。
他の一つの課題は、従来技術では制動ディスクと摩擦ディスクを各1枚ずつ合わせた単板クラッチであったため、耐久性に劣り、また広範囲なドラグ調整が困難であった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、スプールフリー後も当初設定した最適なドラグ力に正確に復帰できる魚釣用リールを提供することである。また、ドラグ調整用クラッチの耐久性および調整範囲を高めることも本発明創作の目的の一つである。
上述した目的を達成するために本発明では、電動モータまたは/および手動ハンドルを駆動源としてメインシャフトに回転可能に支承されたメインギアと、該メインギアと摩擦係合する制動ディスクおよび摩擦ディスクを介して一端が連結するように前記メインシャフトに回転可能に支承されたドライブシャフトと、該ドライブシャフトに回動自在に支承されるスプールと、前記ドライブシャフトの他端と常時係合してドライブシャフトの回転力が伝達され、且つ、前記スプールの他端とは係脱可能に噛合するクラッチギアと、該クラッチギアを前記スプール他端と噛合可能にスライドさせて回転力伝達の入切をするクラッチレバーと、該クラッチレバーと同方向に回転可能なドラグ調整レバーと、該ドラグ調整レバーの回転操作を軸方向のスライド運動に変換可能なカムと、該カムのスライド運動を前記ドライブシャフトに伝達し、該ドライブシャフトをメインギア側にスライドさせて前記制動ディスクと前記摩擦ディスクにおける摩擦係合力を調節するドラグ調整用バネとによって魚釣用リールを構成した。この手段において、スプールはクラッチギアをスプールと連結(噛合)することによって、スプールにクラッチギアを介してドライブシャフトの回転力が伝達され、電動モータや手動ハンドルを駆動源としてスプールを巻き取り方向に回転する。クラッチギアはクラッチレバーを操作することによって選択的にスプールと係脱する。他方、ドラグ調整はこれとは全く別の機構によって行われる。つまり、ドラグ調整はドラグ調整レバーを操作することによって行われる。このように、本発明では、クラッチギアのスプールに対する回転力伝達機構とドラグ調整機構が互いに干渉することがないため、クラッチレバーを操作してスプールをフリーの状態にした後でも当初設定したドラグ力が正確に復帰される。
また、請求項2では、クラッチギアをスプール他端から離反する方向に付勢するリターンバネを設けた。この手段によれば、クラッチギアをスプールから確実に離反することができ、回転力伝達機構の入切がより確実なものとなる。
さらに、請求項3では、リターンバネとドラグ調整用バネとをメインシャフト上に連続して設けると共に、前記ドラグ調整用バネはクラッチギアとスプール他端との噛合時に係る前記リターンバネの圧縮力では圧縮しない弾発力を有する。この手段によれば、ドラグ調整用バネとリターンバネの弾発力を適正化することによって、回転力伝達機構とドラグ調整機構の干渉をより確実に回避することができる。なお、請求項4では、上記構成を基本としつつ、クラッチレバーとドラグ調整レバーを同軸状に設けるという手段を用い、また請求項5ではドラグ調整レバーをリール本体に対して任意の位置で固定可能な固定手段を設けた。
本発明によればスプールを回転フリーに切り替える機構とドラグ調整機構が互いに干渉しない別個独立な状態で構成されるから、スプールを回転フリーから巻き取り動作状態に移行しても、常に初期設定されたドラグ力に復帰させることができる。このため、初心者であっても最初だけ熟練者に最適なドラグ調整をしてもらえば、後は電動リールのプログラムにほぼ任せた状態で釣りを楽しむことができるし、熟練者やプロ(漁師等)にとってもスプールフリーの度にドラグ力を一々再調整する手間が省けるから、釣りに専念できる時間が多くなる。また、多板クラッチを採用したので、ドラグ調整の耐久性および調整範囲を向上することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る魚釣用リール全体を示した断面図である。この実施形態では両軸受の電動リールを示している。なお、この実施形態においては、ある構造が複数の部材からなるものであっても、その機能上、同一部材とみなされるものについては、説明の便宜のため、後述の図6まで含め、共通のハッチング処理をした。また、この実施形態では本発明を構成するのに不可欠な構造だけを説明することとし、従来の魚釣用リールと共通する構成については適宜省略している。その例としては、手巻き用の手動ハンドルやレベルワンダーである。
図1において、1は回転不能に両端を固定したメインシャフト、2はメインシャフト1に回転可能に支承されたメインギア、3は電動モータであって、電動モータ3の動力はピニオンギア4、減速ギア5・6を介してメインギア2に伝達される。なお、メインギア2はラチェット7によってラインの巻き取り方向にのみ回転するワンウェイクラッチを構成している。
8はメインシャフトに回転可能に挿入されたドライブシャフトであって、メインギア2とはライニング9を介して一定の摩擦係合力をもって連結される。具体的には、ドライブシャフト8の左端にはクラッチ板8a(摩擦ディスク)を設けたリム8bが構成され、該クラッチ板8aとメインギア2のクラッチ板2a(摩擦ディスク)とでライニング9(制動ディスク)を挟み込み、後述するドラグ調整機構によりライニング9に対するクラッチ板8a・2aの摩擦係合力、即ちドラグ力を調整可能なクラッチ機構としている。そして通常は、いわゆるクラッチがつながった状態で、メインギア2の回転力はそのままドライブシャフト8に伝達されるのであるが、魚の引きが上記摩擦係合力、即ちドラグ力を越えた場合は、電動モータ3が駆動していても、クラッチが滑ってドライブシャフト8の回転速度がメインギア2よりも遅くなったり、ドライブシャフト8が停止したり、さらにはドライブシャフト8が逆回転をする。
なお、この実施形態ではクラッチ機構として、図2に示したように、多板クラッチを採用している。即ち、この実施形態では、三枚のクラッチ板の間に二枚のライニング9を挟み込み多板クラッチを構成しているのである。
なお、ライニング9やクラッチ板の枚数はこれに限定されず、より多数層としてもよい。また、摩擦ディスクと制動ディスクの摩擦係合力は熱によっても変化するから、耐熱性や耐摩耗性を高めるためにはライニングはテフロン(登録商標)やガラスを素材として成型することが好ましい。
次に、図1において、11はドライブシャフト8に対して回転可能に挿通されたスプールであり、周知の通り、ラインの巻き取りおよび繰り出しを行う部材である。ここで明らかなように、本発明では、スプール11はメインギア2およびドライブシャフト8に直結されていない。そこで、本発明では、スプール11にドライブシャフト8の回転力を伝達すべく、後述するように、クラッチギア12、クラッチレバー13、該クラッチレバー13により軸方向にスライド可能なスライド部14およびクラッチ用バネ15からなる回転力伝達機構によって、スプール11をドライブシャフト8とを選択的に連結・切り離し(回転力伝達機構の入切)できるようにしている。
さらに、図1において、16はリールのクラッチ機構とは反対側に移動不能かつ回転可能に設けられたドラグ調整用のレバー、17aは該レバー16に設けられた第一のカム、17bは該第一カムと接触して軸方向にスライド可能な第二のカムである。具体的には、該第二のカム17bはメインシャフト1の係合部1aと係合させることによって回転不能とされ、第一のカム17aとの連携によりドラグ調整用レバー16の回転運動をスライドノブ運動に変換する機能を持つ。つまり、第一カム17aおよび第二カム17bは図3に示すように、その合わせ面の一定範囲に互いに合致して係合するカム山17cおよびカム溝17dを形成している。そして、第一カム17aをドラグ調整用レバー16によって回転させることにより、カム山17cと17dの係合が解けると共に、カム山17cが第二カム17bを押圧して、該第二カム17bを軸方向にスライドさせる。このようにして、第二のカム17bの前記スライド運動は、その端面が当接するブッシュ18を介してドラグ調整用バネ19に伝達され、ドラグ調整用バネ19の圧縮力を利用してドライブシャフト8を上述したクラッチ機構側に軸移動させるようにしている。つまり、本発明ではこれら部材16〜19によってドラグ調整機構を構成している。なお、ドラグ調整用バネ19はブッシュ18のフランジ18aとドライブシャフト8の内孔奥端8dに配置されたバネ受け部材20の間に介装されている。
続いて、スプール11とドライブシャフト8の回転力伝達機構について説明する。該機構は、上述のようにクラッチギア12、クラッチレバー13、該クラッチレバー13により軸方向にスライド可能なスライド部14およびクラッチ用バネ15を主要部材として構成されるのであるが、詳述すると、クラッチレバー13はカム17a・17bの外周を回転可能に枢支されており、その回転力はスライド部14を軸方向にスライドさせる。スライド部14の当該スライド運動はクラッチ用バネ15を介してクラッチギア12に伝達される。
一方、クラッチギア12は、図4に示すように、筒体12aの端部にフランジ12bを一体に設けてなり、さらに筒体12aには先端で開口する切欠き溝12cが形成されると共に、フランジ12bにはクラウンギア12dが設けられている。このクラッチギア12に対して、ドライブシャフト8は、その端部に前記切欠き溝12cと常時係合する係合突片8eを形成してなる。なお、クラッチギア12は前記カム17bのスライド運動を受けて軸方向にスライドするため、そのスライド長を吸収し得る深さに切欠き溝12cは形成されている。また、クラッチギア12はそのスライド運動によってスプール11と連結するように、スプール11の回転力伝達機構側リム11aの端面にはクラッチギア12のクラウンギア12dと噛合可能なクラウンギア11bが形成されている。
上記構成からなる回転力伝達機構の動作を図5、6に従って説明する。図5は回転力伝達機構が解除されスプール11が回転フリーとなっている状態を示している。即ち、クラッチレバー13が所定位置にあるとき、クラッチギア12のクラウンギア12dはスプール11のクラウンギア11bと離反状態となる。なお、図5、6において、21は回転力伝達機構のリターンバネであり、ベアリング22を介してブッシュ18のフランジ18aに支持される挟持板23とドラグ調整用バネ19の端面で支持され、かつ、ブッシュ18上を摺動可能なスライド板の間に介装されている。さらに、スライド板はクラッチギア12の内孔段部12eと係合して、クラッチギア12と連動してブッシュ18上をスライドし、リターンバネ21を圧縮させる。
この回転フリー状態にあるスプール11をドライブシャフト8と連結して、メインギア2側の回転力を伝達するには、図6に示したように、クラッチレバー13を操作することによって行われる。即ち、クラッチレバー13を回転させることによって、スライド部14が軸移動し、クラッチ用バネ15を介してクラッチギア12をスプール11側にスライドさせるように伝達され、クラッチギア12のクラウンギア12dとスプール11のクラウンギア11bが噛合する。この結果、ドライブシャフト8の回転力はクラッチギア12を介してスプール11に伝達され、スプール11を電動モータ3によって巻き上げ方向に駆動させることができる。そして、通常は、この状態でドラグ調整を行い、魚を釣り上げた後、仕掛けを再度投入するときは、スプール11を回転フリーとするため、クラッチレバー13を上記連結とは反対方向に操作することにより、スライド部14を上記とは反対方向に復帰させ、クラッチギア12とスプール11のクラウンギア12dと11bを離反し、もってクラッチギア12とスプール11の連結を解除するのである。
ところで、リターンバネ21の戻り位置はドラグ調整機構のドラグ調整用バネ19によって規制される。従って、クラッチギア12とスプール11を連結した状態でドラグ調整するとドラグ調整用バネ19の端面位置が変わり、リターンバネ21の戻り位置、即ちクラッチギア12の戻り位置も厳密には変わることになる。しかしながら、ドラグ調整時におけるドラグ調整用バネ19の移動距離は微少であるから、その移動距離は無視することができる。つまり、ドラグ調整用バネ19の移動はクラッチギア12が戻り位置に復帰することに何ら影響せず、その戻り位置においてクラッチギア12とスプール11の連結は確実に解除される。
これに対して、クラッチギア12とスプール11を連結したときは、リターンバネ21が圧縮され、その圧縮力が挟持板23、ベアリング22およびブッシュ18のフランジ18aを介してドラグ調整用バネ19に伝達されることになるが、ドラグ調整用バネ19はリターンバネ21よりも十分に大きい弾発力を有する。従って、リターンバネ21の圧縮力によってはドラグ調整用バネ19は圧縮せず、結果、クラッチギア12とスプール11の連結時にドラグ調整は行われない。
このように、本発明ではドラグ調整用バネ19とリターンバネ21をメインシャフト1上に連続して設けるなど、ドラグ調整機構と回転力伝達機構をスプール11の一方に集約するも、それぞれは全く干渉することなく、実質的に別個独立の動作を行うのである。従って、回転伝達機構を操作してもドラグ調整は行われず、且つ、ドラグ調整しても回転伝達機構は操作されず、結果、スプール11の駆動状態でドラグ調整を行い、その後、スプール11を一旦フリーの状態にしてから駆動状態に切り替えても、常に当初設定したドラグ力が保持される。
なお、上記実施形態では、クラッチレバー13とドラグ調整レバー16を同軸状に設けることによって、内部構造の合理化を図ると共に、両レバーをレバー式として集約することによって操作をしやすくしている。さらに、ドラグ調整レバー16は、図1や図5に示されるように、固定ノブ30を締め付けることよって、そのボルト先31を本体に設けた円弧状のガイド板32に押圧することにより、任意の位置で固定可能としている。なお、33はドラグ調整レバー16に設けたクリックボールであって、バネ34によってインジケータ板35の穴36に嵌合するようにしている。
上記実施形態では本発明を電動リールに適用したが、手動リールに適用することも可能である。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リール全体の断面図 同、リールのメインギア側の拡大断面図 同、リールのカムを示した説明図 同、リールのクラッチギアおよびその周辺に係る詳細図 同、リールの回転力伝達機構およびドラグ調整機構側の拡大断面図(スプールフリー状態) 同、リールの回転力伝達機構およびドラグ調整機構側の拡大断面図(スプール駆動状態)
符号の説明
1 メインシャフト
2 メインギア
3 モータ
4 ピニオンギア
5・6 減速ギア
7 ラチェット
8 ドライブシャフト
9 ライニング
11 スプール
12 クラッチギア
13 クラッチレバー
14 スライド部
15 クラッチ用バネ
16 ドラグ調整用バネ
17a 第一のカム
17b 第二のカム
18 ブッシュ
19 ドラグ調整用バネ
20 バネ受け部材
21 リターンバネ
22・25 ベアリング
23 挟持板
24 スライド板
30 固定ノブ
31 ボルト
32 ガイド板
33 クリックボール

Claims (5)

  1. 電動モータまたは手動ハンドルを駆動源としてメインシャフトに回転可能に支承されたメインギアと、該メインギアと摩擦係合する制動ディスクおよび摩擦ディスクを介して一端が連結するように前記メインシャフトに回転可能に支承されたドライブシャフトと、該ドライブシャフトに回動自在に支承されるスプールと、前記ドライブシャフトの他端と常時係合してドライブシャフトの回転力が伝達され、且つ、前記スプールの他端とは係脱可能に噛合するクラッチギアと、該クラッチギアを前記スプール他端と噛合可能にスライドさせて回転力伝達の入切をするクラッチレバーと、該クラッチレバーと同方向に回転可能なドラグ調整レバーと、該ドラグ調整レバーの回転操作を軸方向のスライド運動に変換可能なカムと、該カムのスライド運動を前記ドライブシャフトに伝達し、該ドライブシャフトをメインギア側にスライドさせて前記制動ディスクと前記摩擦ディスクにおける摩擦係合力を調節するドラグ調整用バネとからなることを特徴とした魚釣り用リール。
  2. クラッチギアをスプール他端から離反する方向に付勢するリターンバネを設けた請求項1記載の魚釣り用リール。
  3. リターンバネとドラグ調整用バネとをメインシャフト上に連続して設けると共に、前記ドラグ調整用バネはクラッチギアとスプール他端との噛合時に係る前記リターンバネの圧縮力では圧縮しない弾発力を有する請求項2記載の魚釣り用リール。
  4. 電動モータまたは手動ハンドルを駆動源としてメインシャフトに回転可能に支承されたメインギアと、該メインギアと摩擦係合する制動ディスクおよび摩擦ディスクを介して一端が連結するように前記メインシャフトに回転可能に支承されたドライブシャフトと、該ドライブシャフトに回動自在に支承されるスプールと、前記ドライブシャフトの他端と常時係合してドライブシャフトの回転力が伝達され、且つ、前記スプールの他端とは係脱可能に噛合するクラッチギアと、該クラッチギアを前記スプール他端と噛合可能にスライドさせて回転力伝達の入切をするクラッチレバーと、該クラッチレバーと同方向に回転可能なドラグ調整レバーと、該ドラグ調整レバーの回転操作を軸方向のスライド運動に変換可能なカムと、該カムのスライド運動を前記ドライブシャフトに伝達し、該ドライブシャフトをメインギア側にスライドさせて前記制動ディスクと前記摩擦ディスクにおける摩擦係合力を調節するドラグ調整用バネとからなり、前記クラッチレバーとドラグ調整レバーは同軸状に設けたことを特徴とした魚釣り用リール。
  5. ドラグ調整レバーをリール本体に対して任意の位置で固定可能な固定手段を設けた請求項4記載の魚釣り用リール。
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