JP3953792B2 - ネットワークシステム、ネットワークシステム構築方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタルインターフェースを介して接続され、AVデータを送信する送信装置とAVデータを受信する受信装置とから構成されるネットワークシステム、ネットワークシステムの構築方法、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のネットワークシステム例としては、機器を数珠繋ぎに接続するデイジーチェーン接続、または、階層的に接続するツリー接続などがあり、機器が接続されるとルート決定などバスの初期化プロセスがある。
【0003】
IEEE1394シリアルバスの初期化プロセスについて図7を参照して説明する。初期化プロセスは、バスリセットS701、ツリー識別S702、自己識別S703、調停S704の順で行われる。
【0004】
バスリセットS701は、新たにノードがバスに接続されたり、バスから外されるなど、トポロジーに変化が起きると、バスリセット信号がバス上の全ノードに伝送され、トポロジー情報は全て初期化される。
【0005】
初期化後、各ノードはブランチノード(複数ポート接続されているノード)、リーフノード(1ポートだけ接続されているノード)、単体(未接続)かを認識する。ツリー識別S702について図8を参照して、説明する。バスリセットS701の処理後、ツリー構造の解析を行い、接続されている全てのポートの、ルートノードへの方向付けを決めることによって、最終的に1つのノードがルートに決まる。
【0006】
各ポートは、pポート(ルート側)、cポート(ルートから逆側)、offポート(未接続)のうちのいずれかのラベルが付けられる。まず、ラベルの未確定なポートが1つだけになったリーフノード#A801、リーフノード#B802,リーフノード#C803は接続先のポートへ、自分のポートがルートに接続されるpポートであると宣言することができる。
【0007】
pポートの宣言を受けたブランチノード(複数ポート接続されているノード)#D804、及びブランチノード#F805は、それぞれpポート宣言を受けたポートをcポートとして識別し、残りの未確定なポートからブランチノード#G807、ブランチノード#E806へそれぞれpポート宣言を行う。ブランチノード#E806は、pポート宣言を受けたポートをcポートとして識別し、残りの未確定なポート#G807へはpポート宣言を行う。ブランチノード#E807も、pポート宣言を受けたポートをcポートとして識別する。
【0008】
ブランチノード#D804、及びブランチノード#E806から同時にpポート宣言した場合、各ノードが起動するタイマーのタイムアウト値が大、小の2つあり、ランダムに選択されることにより、ブランチノード#D804、及びブランチノード#E806どちらかのノードから順番にpポート宣言をブランチノード#G807が受け取ることになる。
【0009】
ブランチノード#G807はpポート宣言を受けたポートをcポートとして識別し、全てのポートをcポートと認識するためルートとなる。全てのノードが自分に接続された他の全てのノードを子かまたは親として識別すると、ツリー識別プロセスは完了する。
【0010】
自己識別S703は、ツリー識別終了後、それぞれノードの識別に必要なバスで唯一のPHY−IDを決め、PHYスピード、ポートのステータスなどの情報を伝送する。全てのノードが自己識別IDパケットを送信すると、調停が行える状態になる。
【0011】
調停S704は、自己識別が終了すると、各ノードがパケット伝送するために調停を行う。バス上で何も通信が行われていないとき、バスはアイドル状態になり、所定の時間以上アイドル状態になると、データを送信したいノードは調停を行う。調停の結果勝ったノードがパケット伝送できることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のツリー識別プロセスによりルートノードを決定してしまうと、ノード間の伝送距離の差により、pポート宣言の伝送遅延が異なり、全てのポートがcポートと認識するノード即ちルートノードが一意には決まらない。また、接続方法の差により、ルートノードからリーフノードまでの伝送遅延が異なる。即ち、複数台の映像出力装置がリーフまたはブランチノード、映像受信装置が常にルートになることはない。
【0013】
従って、ネットワークシステムの許容伝送帯域を見積もる場合、ルートノードとリーフノードとの伝送遅延が最大となるトポロジー接続を想定しないといけなくなる。例えば、4台の映像出力装置と1台の映像受信装置でネットワークを構成する場合、図9、図10に示す接続等が考えられる。
【0014】
図9では、4台の映像出力装置901〜904と1台の映像受信装置905を4mのケーブルで順番に数珠繋ぎ接続するので、最悪の伝送遅延は映像受信装置905がルートになる場合で、伝送遅延の最悪値は、16mのケーブル遅延と3つのリピート遅延とを加算した値となる。これに対して、図10では、映像出力装置904で分岐させツリー接続をするので、最悪の伝送遅延は映像受信装置905がルートになる場合で、伝送遅延の最悪値は、12mのケーブル遅延と、2つのリピート遅延とを加算した値となる。
【0015】
要するに、伝送遅延の最悪値は、同じ接続方法でも、ルートの位置によって異なるし、ルートの機器を決めても、接続方法によって異なってくる。さらに、図9の接続の場合、接続する映像出力装置が多くなると映像受信装置とのホップ数が増加し、映像出力装置から映像受信装置までの伝送遅延最悪値が大きくなり、伝送帯域を所定量確保しようとすると、ノード間距離を短くせざるを得ない。逆にノード間距離を長くすると、接続機器を増やすことができなくなる。
【0016】
図10の接続の場合、映像受信装置905がルートであれば、映像出力装置903に映像出力装置1台追加しても、映像出力装置から映像受信装置までの伝送遅延最悪値が変化しないので接続機器を増やすことができるが、映像出力装置901がルートになれば、ルートである映像出力装置901からリーフである映像出力装置903までの伝送遅延は12mのケーブル遅延と2つのリピート遅延とを加算した値になり、映像出力装置903に1台追加すると、さらに伝送遅延は4mのケーブル遅延と1つのリピート遅延とが加算され、伝送遅延の最悪値が映像出力装置905がルートである場合に比べて増えてしまう。
【0017】
このように、伝送遅延の最悪値は、同じ接続方法でも、いずれの機器がルートになるかによって異なり、また、ルートの機器を決めても、接続方法によって異なってくる。
【0018】
従って、ネットワークシステムの許容伝送帯域を見積もる場合、ルートノードとリーフノードとの伝送遅延が最大となるようなトポロジー接続を想定して見積もられる。このようにして見積もられた最悪の許容伝送帯域がネットワークシステムの許容伝送帯域として用いられる。
【0019】
従って、実際のネットワークシステムが上記の伝送遅延が最大となるトポロジー接続とは異なっている場合であっても、ネットワークシステムの許容伝送帯域としては上記の最悪の許容伝送帯域が使用される。従って、ネットワークシステムの実際の許容伝送帯域にはまだ余裕があっても、上記の最悪の許容伝送帯域を超えるような長さのケーブルを使用したり、また、上記の最悪の許容伝送帯域を超えるような数の機器をネットワークシステムに接続することは、ネットワークシステムが許可しないので、ネットワークシステムの実際の伝送帯域を効率的に利用することが出来ない。
【0020】
すなわち、従来のネットワークシステムでは、伝送帯域を効率的に利用することが出来ない。また、このため、ネットワークシステムの機器間を接続するケーブルの長さが短くなるように制限を受けたり、またネットワークシステムに接続出来る機器の台数が少なくなるように制限を受けてしまう。
【0021】
すなわち、従来のネットワークシステムでは、実際の伝送帯域を効率的に利用することが出来ないという課題がある。
【0022】
また、従来のネットワークシステムでは、各機器どうしを接続するケーブルの長さが短くなるように制限を受けるという課題がある。
【0023】
また、従来のネットワークシステムでは、接続出来る機器の台数が少なくなるように制限を受けるという課題がある。
【0024】
本発明は上記課題を解決するもので、ディジタルインターフェースを介して複数台の映像出力装置と1台の映像受信装置を接続し、映像受信装置をルートにして、ツリー接続の頂点に位置付けることにより、ルートからリーフまでの伝送遅延の最悪値を所定の値に確定でき、この最悪値を超えない範囲で映像出力装置を増やすことができ、ディジタルインターフェースの伝送帯域を効率的に利用できるネットワークシステム、ネットワークシステム構築方法、及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、第1の本発明(請求項1に対応)は、ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する複数の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介して前記AVデータを受信する1台の受信装置とを備え、
前記複数の送信装置及び前記受信装置は、前記受信装置を頂点に前記複数の送信装置が所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスになるように、それぞれの前記ディジタルインターフェースを介して接続されており、
前記受信装置は、初期化後にルートノードになるネットワークシステムである。
【0026】
また、第2の本発明(請求項2に対応)は、前記ディジタルインターフェースは、IEEE1394規格に準拠し、
前記ディジタルインターフェースの全部または一部は、前記受信装置と前記複数の送信装置との間の伝送遅延の最大値に基づいて、アイソクロナス通信できる許容伝送帯域またはアイソクロナス通信できる前記送信装置の数を決定する第1の本発明のネットワークシステムである。
【0027】
また、第3の本発明(請求項3に対応)は、前記受信装置がルートノードに確定するまでの間に前記複数の送信装置のいずれかがルートノードになった場合、前記送信装置は、アイソクロナス通信を行わない第1の本発明のネットワークシステムである。
【0028】
また、第4の本発明(請求項4に対応)は、ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する複数の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介して前記AVデータを受信する1台の受信装置とを備えたネットワークシステムを構築するネットワークシステム構築方法であって、
前記複数の送信装置及び前記受信装置を、前記受信装置を頂点にして、前記複数の送信装置のうち、前記受信装置と所望の送信装置との伝送遅延が最大となり、前記送信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記受信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにすることを備えたネットワークシステム構築方法である。
【0029】
なお、本発明は、前記ディジタルインターフェースは、IEEE1394規格に準拠し、
前記ディジタルインターフェースの全部または一部に、前記受信装置と前記複数の送信装置との間の伝送遅延の最大値に基づいて、アイソクロナス通信できる許容伝送帯域またはアイソクロナス通信できる前記送信装置の数を決定させるステップを備えた第4の本発明のネットワークシステム構築方法であってもよい。
【0030】
さらに、本発明は、前記受信装置がルートノードに確定するまでの間に前記複数の送信装置のいずれかがルートノードになった場合、前記送信装置は、アイソクロナス通信を行わない第4の本発明のネットワークシステム構築方法であってもよい。
【0031】
また、第5の本発明(請求項5に対応)は、ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する1台の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを受信する複数の受信装置とを備え、
前記複数の受信装置及び前記送信装置は、前記送信装置を頂点に前記複数の受信装置が所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスになるように、それぞれの前記ディジタルインターフェースを介して接続されており、
前記送信装置は、初期化後にルートノードになるネットワークシステムである。
【0032】
また、第6の本発明(請求項6に対応)は、前記ディジタルインターフェースは、IEEE1394規格に準拠し、
前記ディジタルインターフェースの全部または一部は、前記送信装置と前記複数の受信装置との間の伝送遅延の最大値に基づいて、アイソクロナス通信できる許容伝送帯域またはアイソクロナス通信できる前記受信装置の数を決定する第5の本発明のネットワークシステムである。
【0033】
また、第7の本発明(請求項7に対応)は、前記送信装置がルートノードに確定するまでの間に前記複数の受信装置のいずれかがルートノードになった場合、前記受信装置は、アイソクロナス通信を行わない第5の本発明のネットワークシステムである。
【0034】
また、第8の本発明(請求項8に対応)は、ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する1台の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを受信する複数の受信装置とを備えたネットワークシステムを構築するネットワークシステム構築方法であって、
前記複数の受信装置及び前記送信装置を、前記送信装置を頂点にして前記複数の受信装置のうち、前記送信装置と所望の受信装置との伝送遅延が最大となり、前記受信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記送信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにすることを備えたネットワークシステム構築方法である。
【0035】
なお、本発明は、前記ディジタルインターフェースは、IEEE1394規格に準拠し、
前記ディジタルインターフェースの全部または一部に、前記送信装置と前記複数の受信装置との間の伝送遅延の最大値に基づいて、アイソクロナス通信できる許容伝送帯域またはアイソクロナス通信できる前記受信装置の数を決定させるステップを備えた第8の本発明のネットワークシステム構築方法であってもよい。
【0036】
さらに、第3の本発明(請求項3に対応)は、前記送信装置がルートノードに確定するまでの間に前記複数の受信装置のいずれかがルートノードになった場合、前記受信装置は、アイソクロナス通信を行わない第8の本発明のネットワークシステム構築方法であってもよい。
【0037】
また、第9の本発明(請求項9に対応)は、 第4の本発明のネットワークシステム構築方法の、前記複数の送信装置及び前記受信装置を、前記受信装置を頂点にして、前記複数の送信装置のうち、前記受信装置と所望の送信装置との伝送遅延が最大となり、前記送信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記受信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにするステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0038】
また、第10の本発明(請求項10に対応)は、第8の本発明のネットワークシステム構築方法の、前記複数の受信装置及び前記送信装置を、前記送信装置を頂点にして前記複数の受信装置のうち、前記送信装置と所望の受信装置との伝送遅延が最大となり、前記受信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記送信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにするステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0039】
また、第11の本発明(請求項11に対応)は、第9または第10の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能である記録媒体である。
【0041】
この課題を解決するために本発明は、ディジタルインターフェースを介して複数の映像出力装置と1台の映像受信装置とを接続してネットワークを構成する場合、映像受信装置が必ずルートノードとなり、前記映像受信装置を頂点に前記複数の映像出力装置を所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスにする。
【0042】
これにより、ディジタルインターフェースを介して、ディジタルインターフェースの伝送帯域を所定量確保し、できるだけ多くの映像出力装置を接続できる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0044】
図1は、本発明の実施の形態によるカメラと映像受信装置とから構成されるネットワークシステムのネットワーク構成を示すブロック図である。本実施の形態では、4台のカメラ101〜104と映像受信装置105とリピータ106とがそれぞれディジタルインターフェース110を介して接続されている。ここで、ディジタルインターフェース110は、IEEE1394シリアルバス規格に基づくインターフェースとする。
【0045】
映像受信装置105は、IEEE1394シリアルバスの許容伝送帯域の範囲で、カメラ101〜104から所望の映像を1つまたは複数選択して受信するものである。また、映像受信装置105からカメラまでの伝送遅延が所定値以内であればカメラの台数を増やすことができるネットワークシステムである。
【0046】
リピータ106は、1ノードで5ポートもつもので、カメラ101〜104と映像受信装置105をディジタルインターフェース110で接続する手段である。
【0047】
ここで、ディジタルインターフェース110のIEEE1394シリアルバスについて図2〜図6を用いて説明する。
【0048】
図2は、本実施の形態のIEEE1394シリアルバスの初期化プロセスを示したフロー図であり、図3はAsynchronous subactionのプロセスを示す図であり、図4はFair Arbitrationのプロセスを示す図であり、図5はIsochronous Subactionのプロセスを示す図であり、図6は1通信サイクル125μsecのプロセスを示す図である。
【0049】
初期化プロセスは、バスリセットS201、及びツリー識別S202が行われた後、強制的に所定ノードをルートにする処理S203を行い、自己識別S204、調停S205の順で行われる。バスリセットS201、ツリー識別S202及び自己識別S204、調停S205は従来と全く同様なので説明を省略する。
【0050】
所定ノードをルートにする処理S203は、映像受信装置105が、バスリセット後、自ら、PHYコンフィグレーションパケットのフォースルートビットを立てて、PHYコンフィグレーションパケットを送信する。これにより、映像受信装置105がpポート宣言するのを待たせることになり、カメラ101〜104のどれかがpポート宣言し、映像受信装置105の未確定ポートがcポートと識別され、強制的にルートノードとすることができる。
【0051】
1394シリアルバスは、送信の遅延時間を保証しないAsynchronous通信と、1サイクル125μsec毎にデータ転送が完了するIsochronous通信が可能である。これらの通信は、Asynchronous subaction、Fair Arbitration、Isochronous subactionの組み合わせにより成り立っている。
【0052】
図3に示す通り、Asynchronous subaction308は、Arbitration302でバスの調停後、Data#prefix303、Asynchronous Data packet304、Data#end305のパケット転送部分と、Acknowledge gap306を挟んで、Data#prefix303、Acknowledge packet307、Data#end305の認識部分からなり、Asynchronous subaction308とAsynchronous subaction308との間にはSubaction gap301のアイドル時間が存在する。Asynchronousパケットを送信したいノードは、Subaction gap301の間バスがアイドル状態になると調停を開始する。調停に勝ったノードは、Data#prefix303、Asynchronous Data packet304、Data#end305のパケット転送を行う。データを受信したノードは、送信ノードに対して、受信状況を示すAcknowledge packet307を返す。Acknowledge packet307の前後にはData#prefix303及びData#end305が付けられる。Acknowledge packet307はパケットを受信してからAcknowledge gap306内にパケット送信ノードに返さなければならない。Acknowledge gap306の長さは、Subaction gap301の長さよりも短くなるように規定されている。これにより、Acknowledge packet307が返送されてくる前に、他ノードが調停にはいることがないようにしている。
【0053】
また、Fair Arbitrationは、バス上の全ての送信要求ノードに対して、公平にバスアクセスを保証する調停である。図4に示すとおり、Fairness interval407は、Arbitration402、ノードAのAsynchronous通信NODE_A403、Subaction gap404、ノードBのAsynchronous通信NODE_B405、Subaction gap404、ノードCのAsynchronous通信NODE_C406、Arbitration reset gap401からなり、Arbitration reset gap401はSubaction gap404より長い時間に規定されている。
【0054】
Fair Arbitrationでは、各ノードがFairness interval407毎に1度だけ、Asynchronous通信することができるようになっている。Arbitration reset gap401が検出されると、Fairness interval407が始まり、各ノードに調停権があるかどうかを示すフラグ410、411、及び312をみて調停がなされる。
【0055】
Arbitration reset gap401が検出後、全てのノードのフラグはHIGHになり、調停に勝ったノードのフラグは順にクリアされていく。クリアされたノードは、Fairness interval407の間、調停することができない。バス上のAsynchronous通信したい全てのノードのバスアクセスが終わり、Arbitration reset gap401がアイドル状態になるとFairness interval407は終了する。図4では、ノードA、ノードB、ノードCの順番に調停で送信権を勝ち取り、Asynchronous通信をしていることがわかる。
【0056】
一方、Isochronous通信はバス上に1台存在するサイクルマスターが125μsec間隔で送信するCycle start packetに同期して行われる。サイクルマスターノードには最優先のアクセス権を与えることが必要となるので、ルートノードがサイクルマスターの役割を果たすことになる。図5に示すとおり、ルートノードがSubaction gap501後、Arbitration502で調停を行い、Data#prefix503、Cycle start packet504、Data#end505を送信する。
【0057】
Isochronous通信したいノードはCycle start packetを受信すると、Isochronous gap506の間待ち、調停を行う。調停に勝ったノードはIsochronous Subaction508であるData#prefix503、Isochronous Data packet507、Data#end505を送信し、その後、Isochronous gap506が再びアイドル状態になると、他ノードが調停を開始する。
【0058】
次に、Isochronous通信とAsynchronous通信とが混在している場合について図6を参照して説明する。1通信サイクル609は、ルートノードがCycle start packet601を送信することで始まり、Isochronous gap602後、調停を勝ち取ったノードがIsochronous packet603を送信する。さらに、Subaction gap604後、調停を勝ち取ったノードがAsynchronous packet605を送信し、Asynchronous packet605受信したノードがAcknowledge gap606後に返信する。Isochronous gap602が、Subaction gap604より十分短く規定されているため、Isochronous通信がAsynchronous通信よりも先に開始され、同期通信が保証されることになる。従って、Asynchronous通信パケットが1通信サイクル609を超えてしまう場合、Isochronous通信が優先されるため、1通信サイクル609中に1度も伝送できないこともある。
【0059】
IEEE1394シリアルバスは、上記した仕組みであるので、ルートである映像受信装置105は、Cycle start packetを送信し、カメラ101〜カメラ104と調停をすることになる。この時、映像受信装置105からカメラ101〜カメラ104のうち最悪の伝送遅延をLとした場合、次に示す式1となるようにArbitration reset gap及びSubaction gapを規定する。
【0060】
【数1】
L<Arbitration reset gap−Subaction gap
例えば、カメラ101が映像受信装置105に対して一番遠い場合、ケーブル伝送遅延とリピータ106の伝送からDelayを算出し、数1を満足するようにArbitration reset gap及びSubaction gapを設定する。
【0061】
Arbitration reset gapとSubaction gapとの差のアイドル時間でFair Arbitrationを確立するため、このアイドル時間内に映像受信装置105とカメラ101とのやり取りが行われる必要があるところから数1の関係が成り立つ。
【0062】
また、1通信サイクル609は125μsecであるので、図4、図6から次に示す数2が成り立つ。
【0063】
【数2】
A+(B+I)*N+(C+D+S+K)*M+S+R+L*(M+N)*2=125[μsec]
A=Cycle start packet送信にかかる送信時間[μsec]
B=Isochronous packet送信にかかる送信時間[μsec]
I=Isochronous gap時間[μsec]
N=1通信サイクル609の間にIsochronous通信できるIsochronous packetの数
C=Asynchronous packet送信にかかる送信時間[μsec]
D=Acknowledge packet送信にかかる送信時間[μsec]
S=Subaction gap時間[μsec]
K=Acknowledge gap時間[μsec]
M=1通信サイクル609の間でAsynchronous通信できるAsynchronous packetの数
R=Arbitration reset gap時間[μsec]
L=映像受信装置105からカメラ101〜カメラ104のうち最悪の伝送遅延[μsec]
Cycle start packet送信にかかる送信時間A、Isochronous packet送信にかかる送信時間B、Isochronous gap時間I、Asynchronous packet送信にかかる送信時間C、Acknowledge packet送信にかかる送信時間D、Acknowledge gap時間KはIEEE1394シリアルバスの規格より規定することができ、伝送遅延合計は、調停時と伝送パケット送信時のそれぞれで2倍となるのでL*(M+N)*2となる。従って、数1を満足できるように、Arbitration reset gap時間R、Subaction gap時間Sを決定すれば、1通信サイクル609の間にIsochronous通信できるIsochronous packetの数N、1通信サイクル609の間にAsynchronous通信できるIsochronous packetの数Mは決定できる。
【0064】
この結果、映像受信装置105からカメラ101〜カメラ104のうち最悪の伝送遅延を見積もれば、1通信サイクル609の間にIsochronous通信できるIsochronous packetの数すなわち、許容伝送帯域が決定できる。
【0065】
本実施の形態の最悪の伝送遅延は、映像受信装置105からカメラ101〜カメラ104のうち最悪の伝送遅延である。一方、従来の技術における最悪の伝送遅延は、ルートノードとリーフノードとの伝送遅延が最大となるようなトポロジー接続を想定して、そのトポロジー接続における最悪の伝送遅延としていた。
【0066】
例えばルートノードとリーフノードとの伝送遅延が最大となるようなトポロジー接続として図9のように映像出力装置や映像受信装置を数珠つなぎにしたトポロジーを想定し、そのトポロジーにおける末端に位置する2つの装置間の伝送遅延を最悪の伝送遅延とした。
【0067】
従って、本実施の形態の最悪の伝送遅延の方が従来の最悪の伝送遅延よりも常に小さくなるので、本実施の形態のネットワークシステムの方が従来のものよりも、1通信サイクル609の間にIsochronous通信できるIsochronous packetの数が大きくなる。すなわち、許容伝送帯域が広くなる。
【0068】
この結果、映像受信装置105をルートノードでかつ、ツリー接続の頂点にするトポロジーでカメラを接続するネットワークシステムを構築することにより、ルートノードである映像受信装置105からリーフノードであるカメラまでの伝送遅延が所定値以内であれば、1通信サイクル609の間に所定のIsochronous packetの数を伝送するネットワークシステムで従来のものに比べてカメラの数を増やすことが可能となる。
【0069】
すなわち、上記の所定値を数1の最悪の伝送遅延をLとして、上述したように数1及び数2から1通信サイクル609の間にIsochronous通信できるIsochronous packetの数Nを決定する。1通信サイクル609の間にIsochronous通信するIsochronous packetの数が、この数N以下である限り、所定のIsochronous packetの数を伝送するネットワークシステムでカメラの数を増やすことが出来る。
【0070】
つまり、本実施の形態のネットワークシステムでは、映像受信装置105をルートノードでかつ、ツリー接続の頂点にするトポロジーでカメラを接続した。このことにより、アシンクロナスパケットは、カメラ101〜104から映像受信装置105に送信され、また、アシンクロナスパケットは、カメラ101〜104と映像受信装置との間でやり取りされる。
【0071】
従って、カメラ101〜104のいずれか2つのカメラの間でアイソクロナスパケットをやり取りすることはなく、またこれら2つのカメラの間でアシンクロナスパケットをやり取りすることはない。このようにアシンクロナスパケットやアイソクロナスパケットの送信元及び送信先を特定の装置に限定することにより、限定しない場合に比較して数1で説明した最悪の伝送遅延Lが小さくなる。
【0072】
従って、本実施の形態のように送信元及び送信先を特定の装置に限定した場合は、限定しない場合に比べて1通信サイクル609の間にIsochronous通信できるIsochronous packetの数Nの値が大きくなる。このように、本実施の形態のネットワークシステムにおいて映像受信装置105をルートノードでかつ、ツリー接続の頂点にするトポロジーでカメラを接続することにより、カメラの数を最大限に増やすことが出来る。
【0073】
また、同様に、カメラの数を一定の数に固定する場合には、本実施の形態のネットワークシステムにおいて映像受信装置105をルートノードでかつ、ツリー接続の頂点にするトポロジーでカメラを接続することにより、他のトポロジーのネットワークシステムを用いる場合や、送信元及び送信先を特定の装置に限定しない場合に比べて、ケーブルの長さを最大限に長くすることが出来る。
【0074】
また、ルートノードである映像受信装置105からリーフノードであるカメラまでの伝送遅延が上述した所定値以内になるようにするためには、本実施の形態のネットワークシステムにおいて、映像受信装置105を頂点に前記複数の送信装置が所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスになるように、それぞれの前記ディジタルインターフェースを介して接続するようにすればよい。このように本実施の形態の映像受信装置105を頂点とするツリー上のトポロジーバスの階層が所定の数以下になるようにして各カメラをネットワーク接続することにより、伝送遅延が上述した所定値以内になるようにすることが出来るので、本実施の形態のネットワークシステムの許容伝送帯域がある帯域より広くなるようにすることが出来る。
【0075】
一方、このネットワークシステムは映像受信装置105がルートノードになっていることが前提であるので、映像受信装置105がルートノードになるまでは、Isochronous通信できるIsochronous packetの数が決定できない。従って、映像受信装置105がルートノードになるまでの間に何らかの原因により映像受信装置105以外の装置がルートノードになった場合には、Isochronous通信しないようにして、ネットワークシステムが破綻しないようにするものである。なお、映像受信装置105以外の装置がルートノードになる場合としては例えば以下のような場合がある。
【0076】
すなわち、本実施の形態では映像受信装置105が、バスリセット後、自らPHYコンフィグレーションパケットのフォースルートビットを立てて、PHYコンフィグレーションパケットを送信するとして説明したが、これとは異なり、カメラ101〜104のいずれか、またはカメラ101〜104及び映像受信装置105を制御する図示していないコントローラが映像受信装置105にPHYコンフィグレーションパケットのフォースルートビットを立てるよう指示し、この指示に従って、映像受信装置105がバスリセット後、自らPHYコンフィグレーションパケットのフォースルートビットを立てて、PHYコンフィグレーションパケットを送信する場合である。
【0077】
この場合には、映像受信装置105に上記の指示を行うためには、例えば上記指示を含むAsynchronous packetを送信する必要がある。つまり、上記指示を行うためにはバス初期化プロセスが完了しており、いずれかの装置がルートノードになっている必要がある。そしてこのルートとなった装置は、映像受信装置105とは限らない。従って、この場合は、上述したように、カメラ101〜104等はアイソクロナス通信を行わない。従って、ネットワークシステムが破綻しないようにすることが出来る。
【0078】
そして、映像受信装置105が上記指示を受け取った後には、カメラ101〜104及び映像受信装置105など映像受信装置105に上記指示を行った装置が再び強制的にバスリセットを発生させ、このバスリセットにともなう初期化プロセスで映像受信装置105がPHYコンフィグレーションパケットのフォースルートビットを立てて、PHYコンフィグレーションパケットを送信する。従って、強制的に発生された今回のバスリセット後に映像受信装置105がルートに確定することになる。
【0079】
このように、本実施の形態のネットワークシステムには、接続するカメラの台数を従来のネットワークシステムに比べて増やすことが可能であり、またカメラと映像受信装置とを接続するケーブルの長さを長くすることが出来るので、映画やテレビドラマやニュース中継やスポーツ中継などの撮影現場で用いる業務用システムとして好適である。また、このような撮影現場としては、屋外またはスタジオなどの室内のいずれでもよい。
【0080】
なお、本実施の形態のネットワークシステムは、1台の映像受信装置105と、4台のカメラ101〜104とから構成されるとして説明したが、これに限らず、1台のカメラと複数台の映像受信装置とから構成されているネットワークシステムであってもよい。この場合には、本実施の形態のカメラを映像受信装置と読み替え、また、本実施の形態の映像受信装置をカメラと読み替えることにより、本実施の形態と同等の効果を得ることが出来る。
【0081】
このネットワークシステムの1台のカメラが例えば再生装置であり、複数台の映像受信装置が映像を記録する記録装置である場合についても同様であり、この場合には、記録装置の数を増やすことが出来るので、再生装置が再生する映像を大量かつ高速に複製する業務用システムとして応用することが出来る。
【0082】
なお、本実施の形態では、リピータ106が、1ノードで5ポートもつ装置すなわち、映像受信装置105に5台のカメラ101〜104を接続する装置であるとして説明したが、これに限らず、5以上の数のポートまたは5以下の数のポートを持つ装置であっても構わない。
【0083】
なお、本実施の形態の映像出力装置は本発明の送信装置の例であり、本実施の形態の映像受信装置は本発明の受信装置である。
【0084】
さらに、本発明の送信装置は、本実施の形態のカメラに限らず、DVD−ROMなどのAVデータを再生する再生装置、放送局から放送波として放送された番組を受信してIEEE1394バスなどのネットワークシステムに出力することが出来るセットトップボックスなど、要するにAVデータを出力することが出来る装置でありさえすればよい。
【0085】
さらに、本発明の受信装置は、本実施の形態の映像受信装置に限らず、DVD−RAMやハードディスクなどの記録媒体にAVデータを記録する記録装置など、要するにAVデータを入力することが出来る装置でありさえすればよい。
【0086】
このように、本実施の形態によれば、IEEE1394規格に準拠したディジタルインターフェースにおいて、複数台の映像出力装置と1台の映像受信装置を接続し、映像受信装置をルートにして、ツリー接続の頂点に位置付けることにより、映像受信装置と映像出力装置との伝送遅延見積もりが一意にでき、ディジタルインターフェースの伝送帯域を有効に利用でき、映像受信装置と映像出力装置との伝送遅延が所定の伝送遅延以内であれば映像出力装置の増設も可能となる。
【0087】
なお、本発明は、上述した本発明のネットワークシステム構築方法の全部または一部のステップ(または、工程、動作、作用等)の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0088】
さらに、本発明は、上述した本発明のネットワークシステム構築方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する媒体である。
【0089】
なお、本発明の一部の手段(または、装置、素子、回路、部等)、本発明の一部のステップ(または、工程、動作、作用等)とは、それらの複数の手段またはステップの内の、幾つかの手段またはステップを意味し、あるいは、一つの手段またはステップの内の、一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0090】
また、本発明のプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれる。
【0091】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0092】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0093】
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
【0094】
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0095】
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、ルートからリーフまでの伝送遅延の最悪値を所定の値に確定でき、この最悪値を超えない範囲で映像出力装置を増やすことが出来、ディジタルインターフェースの伝送帯域を効率的に利用できるネットワークシステム、ネットワークシステム構築方法、及び記録媒体を提供することが出来る。
【0097】
また、本発明は、ルートからリーフまでの伝送遅延の最悪値を所定の値に確定でき、この最悪値を超えない範囲で映像受信装置を増やすことが出来、ディジタルインターフェースの伝送帯域を効率的に利用できるネットワークシステム、ネットワークシステム構築方法、及び記録媒体を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるカメラと映像受信装置のネットワーク構成を示すブロック図
【図2】本発明のIEEE1394シリアルバスの初期化プロセスを示したフロー図
【図3】 Asynchronous subactionのパケット構造を示す図
【図4】 Fair Arbitrationのプロセスを示す図
【図5】 Isochronous Subactionのパケット構造を示す図
【図6】1通信サイクル125μsecのパケット構造を示す図
【図7】従来例のIEEE1394シリアルバスの初期化プロセスを示したフロー図
【図8】従来例のツリー識別のプロセスを示す図
【図9】デイジーチェーン接続した場合のネットワーク構成を示すブロック図
【図10】デイジーチェーン接続とツリー接続した場合のネットワーク構成を示すブロック図
【符号の説明】
101〜104 カメラ
105、905 映像受信装置
106 リピータ
901〜904 映像出力装置
Claims (11)
- ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する複数の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介して前記AVデータを受信する1台の受信装置とを備え、
前記複数の送信装置及び前記受信装置は、前記受信装置を頂点に前記複数の送信装置が所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスになるように、それぞれの前記ディジタルインターフェースを介して接続されており、
前記受信装置は、初期化後にルートノードになるネットワークシステム。 - 前記ディジタルインターフェースは、IEEE1394規格に準拠し、
前記ディジタルインターフェースの全部または一部は、前記受信装置と前記複数の送信装置との間の伝送遅延の最大値に基づいて、アイソクロナス通信できる許容伝送帯域またはアイソクロナス通信できる前記送信装置の数を決定する請求項1記載のネットワークシステム。 - 前記受信装置がルートノードに確定するまでの間に前記複数の送信装置のいずれかがルートノードになった場合、前記送信装置は、アイソクロナス通信を行わない請求項1記載のネットワークシステム。
- ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する複数の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介して前記AVデータを受信する1台の受信装置とを備えたネットワークシステムを構築するネットワークシステム構築方法であって、
前記複数の送信装置及び前記受信装置を、前記受信装置を頂点にして、前記複数の送信装置のうち、前記受信装置と所望の送信装置との伝送遅延が最大となり、前記送信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記受信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにすることを備えたネットワークシステム構築方法。 - ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する1台の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを受信する複数の受信装置とを備え、
前記複数の受信装置及び前記送信装置は、前記送信装置を頂点に前記複数の受信装置が所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスになるように、それぞれの前記ディジタルインターフェースを介して接続されており、
前記送信装置は、初期化後にルートノードになるネットワークシステム。 - 前記ディジタルインターフェースは、IEEE1394規格に準拠し、
前記ディジタルインターフェースの全部または一部は、前記送信装置と前記複数の受信装置との間の伝送遅延の最大値に基づいて、アイソクロナス通信できる許容伝送帯域またはアイソクロナス通信できる前記受信装置の数を決定する請求項5記載のネットワークシステム。 - 前記送信装置がルートノードに確定するまでの間に前記複数の受信装置のいずれかがルートノードになった場合、前記受信装置は、アイソクロナス通信を行わない請求項5記載のネットワークシステム。
- ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを送信する1台の送信装置と、
ディジタルインターフェースを有し、前記ディジタルインターフェースを介してAVデータを受信する複数の受信装置とを備えたネットワークシステムを構築するネットワークシステム構築方法であって、
前記複数の受信装置及び前記送信装置を、前記送信装置を頂点にして前記複数の受信装置のうち、前記送信装置と所望の受信装置との伝送遅延が最大となり、前記受信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記送信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにすることを備えたネットワークシステム構築方法。 - 請求項4記載のネットワークシステム構築方法の、前記複数の送信装置及び前記受信装置を、前記受信装置を頂点にして、前記複数の送信装置のうち、前記受信装置と所望の送信装置との伝送遅延が最大となり、前記送信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記受信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにするステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 請求項8記載のネットワークシステム構築方法の、前記複数の受信装置及び前記送信装置を、前記送信装置を頂点にして前記複数の受信装置のうち、前記送信装置と所望の受信装置との伝送遅延が最大となり、前記受信装置以外との伝送遅延が前記伝送遅延以下になるように、所定の数以下の階層を有するツリー状のトポロジーバスを構成し、
前記送信装置を、前記構成されたツリー状のトポロジーバスを有する前記ネットワークシステムの初期化後にルートノードにするステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 請求項9または10に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能である記録媒体。
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