JP3952849B2 - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents
歩行者用エアバッグ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3952849B2 JP3952849B2 JP2002148118A JP2002148118A JP3952849B2 JP 3952849 B2 JP3952849 B2 JP 3952849B2 JP 2002148118 A JP2002148118 A JP 2002148118A JP 2002148118 A JP2002148118 A JP 2002148118A JP 3952849 B2 JP3952849 B2 JP 3952849B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- vehicle
- pedestrian
- inflating
- inflator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前面側に搭載されて、車両の前面側で膨張して歩行者を保護可能なエアバッグを備えた歩行者用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、歩行者用エアバッグ装置としては、特開平6−239198号公報に記載されているように、車両の前面側に、折り畳まれたエアバッグを収納させ、車両の歩行者との衝突予測時、膨張用ガスを流入させてエアバッグを膨張させ、エアバッグによって、歩行者が、直接、車両と接触することを防止して、歩行者を保護するものがあった。
【0003】
しかし、上記公報のエアバッグ装置では、膨張を完了させたエアバッグが、歩行者と接触する際、歩行者の下半身と上半身とを大きく屈曲させて、歩行者にダメージを与える虞れがあった。
【0004】
特に、エアバッグ装置を搭載する車両が、SUV車(Sport Utility Vehicle)のように、フロントバンパの位置が高く、フロントバンパの下方の接地面との間に大きなスペースが空くような場合には、エアバッグとの接触時に、歩行者の腰部がバンパ付近に位置した状態で、歩行者が車両に押されて下肢がバンパの下方にもぐりこむような態様となって、歩行者の折れ曲がりを、助長させていた。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグとの接触時における歩行者の折れ曲がりを、極力、防止可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、車両の前面側に搭載されて、車両の前面を覆うように膨張するエアバッグを備えた歩行者用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、
膨張完了時の形状として、上部側に配置されて、車両の前面側におけるフードパネルの前端側の周縁の上方を覆うように配置される上部膨張部と、下部側に配置されて、車両の前面側におけるフロントバンパの下方の接地面との間のスペースを埋めるように配置される下部膨張部と、上部・下部膨張部の間の中間膨張部と、を備えて、フロントバンパの左右のコーナ部を越えた車両の側面側の前部付近の一部を覆うように、構成されるとともに、
歩行者との接触時、上部・下部膨張部とそれらの間の中間膨張部との車両側の壁部における車両側の面を車両の前面と略一致させ、かつ、上部・下部膨張部とそれらの間の中間膨張部との歩行者側の壁部の前面側の外表面を略鉛直面に沿わせて、配置されるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置では、歩行者との接触時におけるエアバッグが、上下方向の断面形状として、車両側の面を車両の前面と略一致させ、かつ、歩行者側の面を略鉛直面に沿わせて、配置される。すなわち、エアバッグの歩行者側の面が、略鉛直面に沿って配置されることから、歩行者は、エアバッグと接触しても、エアバッグにおける略鉛直面に沿った広い平面の歩行者側面で支持され、歩行者の下肢がバンパの下方に入り込むことを防止されて、歩行者は、上半身と下半身とを大きく屈曲させるような衝撃を受けず、かつ、エアバッグの広い略鉛直面で押圧されることから、ダメージが低減される。
【0008】
勿論、エアバッグの車両側の面は、車両の前面と略一致させていることから、歩行者との接触時、エアバッグの車両側の面が、車両の前面に安定して支持されて、歩行者側の面は、車両側に移動することなく、広い平らな略鉛直面を確保でき、その結果、歩行者を屈曲させること無く、的確に、歩行者を支持することができる。
【0009】
したがって、本発明に係る歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグとの接触時における歩行者の折れ曲がりを、極力、防止することができて、エアバッグとの接触時における歩行者へのダメージを低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、前後の方向は、車両の前後方向に沿う方向を基準とし、左右の方向は、車両の後方側から前方側を見た際の左右の方向に沿う方向を基準とする。
【0011】
実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mは、図1〜4に示すように、エアバッグ10、エアバッグ10に膨張用ガスを供給するインフレーター20、折り畳まれたエアバッグ10とインフレーター20とを収納するケース26、及び、折り畳まれたエアバッグ10を覆うエアバッグカバー32、を備えて構成され、車両Vの前面VF側に収納されている。実施形態の場合、エアバッグ装置Mは、フロントバンパ3の左右方向の中央付近の内部に、収納されている。
【0012】
なお、車両Vは、アンダーボディを高くして、フロントバンパ3を高い位置に配置させたSUV車としている。
【0013】
また、車両Vには、フロントバンパ3に、歩行者Wとの衝突を検知若しくは予知可能な超音波等を利用した複数のセンサ8(図2参照)が配設され、図示しないエアバッグ作動回路が、車両Vの歩行者Wとの衝突を予測した信号をセンサ8から入力させた際、インフレーター20を作動させて、エアバッグ10を展開膨張させるように、構成されている。さらに、フロントバンパ3は、合成樹脂製としており、実施形態の場合、その一部を、エアバッグカバー32(図3・4参照)として構成されている。
【0014】
エアバッグカバー32は、上下方向に両開きとなる二つの扉部33・34を備えて構成され、扉部33は、開き時、上方へ開くこととなり、扉部34は、開き時、下方に開くように、構成されている。扉部33・34の周囲には、扉部33・34の開き時に破断する薄肉の破断予定部35が、形成されている。扉部33・34は、ケース26の後述するエアバッグ収納部27の長方形状に空いた開口27aの前方側を塞ぐように、配設されている。
【0015】
さらに、エアバッグカバー32の扉部33・34の周縁には、後面から略四角筒状に突出する連結壁部36が、突設されている。連結壁部36には、図3に示すように、複数の係止孔36aが、形成されている。各係止孔36aには、ケース26のエアバッグ収納部27に設けられた所定数のフック27bが挿入されて、周縁がフック27bに係止されている。そして、連結壁部36は、各係止孔36aの周縁を係止するフック27bを利用して、ケース26のエアバッグ収納部27と連結させ、エアバッグ10の膨張時、扉部33・34の周囲の破断予定部35を円滑に破断させるために、配設されている。
【0016】
なお、エアバッグカバー32を配設させたフロントバンパ3は、図示しない部位で、車両Vのボディ1側に連結固定されている。
【0017】
ケース26は、板金から形成されて、図3・4に示すように、折り畳んだエアバッグ10を収納するエアバッグ収納部27と、エアバッグ収納部27の後端側に連なるインフレーター収納部28と、を備えている。エアバッグ収納部27は、前端側に左右方向に細長い長方形状の開口27aを備えた略直方体形状に形成されて、折り畳まれたエアバッグ10を収納している。収納部27の外表面側には、先端側を後方側に反転させるように形成した既述のフック27bが、所定位置に配設されている。インフレーター収納部28は、略直方体形状として、エアバッグ収納部27の後端側に、前端側を連通させて、配設されている。この収納部28は、エアバッグ収納部27より左右方向の幅寸法を小さくして、収納部27の中央付近から後方に延びるように配設されている。収納部28の後壁28aには、インフレーター20を保持した後述するブラケット21のボルト23を挿通させる挿通孔28bが形成され、左右方向の一方の側壁28cには、インフレーター20を挿通させる挿通孔28dが、形成されている。
【0018】
インフレーター20は、車両Vの左右方向に沿って軸方向を配置させたシリンダタイプの円柱状として、周面に、複数のガス吐出口20a(図4参照)を配設させて構成されている。このインフレーター20は、ブラケット21により保持されている。インフレーター20には、リード線(図符号省略)が結線され、このリード線は、図示しないエアバッグ作動回路に接続されている。そして、インフレーター20は、センサ8からの車両Vの歩行者Wとの衝突を予測した信号を入力させたエアバッグ作動回路から、所定の電気信号を入力させた際、作動されることとなる。
【0019】
ブラケット21は、インフレーター20を保持する略円筒状の板金製の保持部22と、保持部22から後方へ突出する複数(実施形態では2本)のボルト23と、を備えて構成されている。保持部22には、内周側に凹ませてインフレーター20を挟持するための複数の挟持片部22aが、形成されている。各ボルト23は、それぞれ、エアバッグ10の取付部18における挿通孔18bとケース26の挿通孔28bとを挿通し、さらに、ブラケット30の挿通孔30aを挿通して、ナット24を締結されることとなる。このナット24止めにより、インフレーター20とケース26とが、ブラケット30に固定させることとなる。なお、ブラケット30は、車両Vのボディ1側に固定されている。
【0020】
エアバッグ10は、実施形態の場合、内部にインフレーター20とブラケット21とを収納した状態で、折り畳まれて、大部分が、ケース26のエアバッグ収納部27に収納されている。インフレーター20とブラケット21とを収納した部位は、エアバッグ20をケース26へ取り付けるための取付部18として構成され、ブラケット21の各ボルト23を挿通させてエアバッグ20外へ突出させるための二つの取付孔18aと、インフレーター20のリード線側の端部をエアバッグ10外へ突出させる一つの挿通孔18bと、を備えて構成されている。取付部18は、エアバッグ10のケース26内への収納時、インフレーター20やブラケット21とともに、ケース26のインフレーター収納部28に収納され、各ボルト23へのナット24の締結により、取付孔18aの周縁が、ブラケット21の保持部22と、ケース26のインフレーター収納部28における底壁28aと、に挟持されて、ケース26に取り付けられることとなる。
【0021】
このエアバッグ10は、ポリエステル糸等の合成繊維糸を平織りした織布を、袋状に、縫合若しくは接着等して、結合させて形成されている。なお、エアバッグ10は、袋織りにより、所定の袋状に形成してもよい。
【0022】
そして、実施形態のエアバッグ10は、膨張完了時に車両Vの前面VF側に位置する車体側壁部11と、膨張完了時に歩行者W側に位置する歩行者用壁部12と、を備えて構成されている。実施形態の場合、車体側壁部11の略中央に、取付部18が形成されている。
【0023】
そして、エアバッグ10は、膨張用ガスを流入させて膨らんだ後の歩行者Wとの接触時、上下方向の断面形状として、図1に示すように、車両側壁部11における車両側の面11aが、車両Vの前面VFと略一致させ、かつ、歩行者側壁部12における歩行者側の面12aを略鉛直面に沿わせて、配置されるように、膨張形状を設定されて、配設されている。
【0024】
実施形態の場合、エアバッグ10は、膨張完了時の形状として、上部側の上部膨張部14と、下部側の下部膨張部16と、上部・下部膨張部14・16の間の中間膨張部15と、を備えて構成されている。上部膨張部14は、車両Vの前面VF側におけるフードパネル5の前端側の周縁の上方を覆うように配設されるとともに、歩行者Wの少なくとも腰部WWより上方に配設されて、下部膨張部16は、車両Vの前面VF側におけるフロントバンパ3の下方における接地面GLとの間のスペースSを埋めるように、配設されている。なお、実施形態の場合、上部膨張部14は、歩行者Wの胸部WB付近までを覆い可能に、構成されている。そして、上部・下部膨張部14・16とそれらの間の中間膨張部15との歩行者W側の壁部12が、その前面側の外表面12aを略鉛直方向に沿って配置されるように、構成されている。また、上部・下部膨張部14・16とそれらの間の中間膨張部15との車両V側の壁部11における車両V側の面11aが、車両Vの前面VFと略一致することとなる。
【0025】
なお、このエアバッグ10の前面12a側が略鉛直方向に沿って配設される構成は、歩行者Wとの接触時に、設定されればよく、エアバッグ10の膨張完了直後に、前面12aが略鉛直方向に沿って配設されていなくとも、歩行者Wとの接触初期時の押圧力や車両Vの前進に伴う慣性力等によって、エアバッグ10の前面12aは、略鉛直方向に沿って、配設されればよい。
【0026】
また、エアバッグ10は、車両Vの前面VFだけでなく、図2の二点鎖線に示すように、フロントバンパ3の左右のコーナ部3aを越えた車両Vの側面VS側の前部付近の一部も覆うように、構成されている。
【0027】
実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明すれば、まず、エアバッグ10の内部に、ブラケット21に保持させたインフレーター20を挿入して、各取付孔18aからボルト23を突出させるとともに、挿通孔18bからインフレーター20の端部を突出させておく。
【0028】
ついで、エアバッグ10を折り畳む。この折り畳みは、例えば、歩行者側壁部12を車体側壁部11に重ねて、左右の幅寸法を、ケース26のエアバッグ収納部27に収納可能に、エアバッグ10の左右の両縁10c・10d(図2参照)を、車体側壁部11の側で中央側に折り畳む。ついで、エアバッグ10の膨張途中で、歩行者Wと接触しても、巻きを解くように、円滑に、折りの解消を行なえるようにするために、図3に示すように、壁部11・12相互の上端10a側を、歩行者側壁部12の側で、取付部18に接近させるように巻くロール折りによって、折り、また、壁部11・12相互の下端10b側を、歩行者側壁部12の側で、取付部18に接近させるように巻くロール折りによって、折り、エアバッグ10の折り畳みを完了させる。折り畳み後には、適宜、折り崩れ防止用の破断可能なラッピング材によって、エアバッグ10を包んでおく。なお、ロール折りの代わりに、蛇腹折りで折り畳んだり、端10a・10b側をエアバッグ10内に入れ込むように折り畳むカクタス折り等で、エアバッグ10を折り畳んでもよい。
【0029】
そして、折り畳んだエアバッグ10をケース26のエアバッグ収納部27に収納し、かつ、インフレーター20やブラケット21をエアバッグ10の取付部18とともに、ケース26のインフレーター収納部28に収納する。この時、インフレーター20の端部を挿通孔18dから突出させると共に、各ボルト23を挿通孔28bから突出させる。なお、ケース26から突出させた各ボルト23には、ボルト23の挿通孔28bからの抜け防止のために、スプリングナット25(図3参照)を嵌めておく。
【0030】
そして、各フック27bを利用して、エアバッグカバー32の連結壁部36に連結させて、エアバッグ装置Mをフロントバンパ3と一定的に組み立てる。その後、バンパ3の所定箇所をボディ1に取付固定するとともに、各ボルト23をナット止めして、エアバッグ装置Mをブラケット30に取付固定して、エアバッグ作動回路から延びるリード線をインフレーター20に接続すれば、エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
【0031】
歩行者用エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、センサ8が歩行者Wとの衝突を予測した検知信号をエアバッグ作動回路に出力すると、エアバッグ作動回路により、インフレーター20が作動して、インフレーター20の各ガス吐出口20aから膨張用ガスが吐出され、エアバッグ10が、膨張し、各扉部33・34を押し開いて、車両Vの前面VFを覆うこととなる。
【0032】
そして、歩行者Wとの接触時におけるエアバッグ10は、上下方向の断面形状として、車両側の面11aを車両Vの前面VFと略一致させ、かつ、歩行者側の面12aを略鉛直面に沿わせて、配置される。すなわち、エアバッグ10の歩行者側の面12aが、略鉛直面に沿って配置されることから、歩行者Wは、エアバッグ10と接触しても、エアバッグ10における略鉛直面に沿った広い平面の歩行者側面12aで支持され、歩行者Wの下肢WLがパンパ3の下方に入り込むことを防止されて、歩行者Wは、上半身と下半身とを大きく屈曲させるような衝撃を受けず、かつ、エアバッグ20の広い略鉛直面12aで押圧されることから、ダメージが低減される。
【0033】
勿論、エアバッグ10の車両側の面11aは、車両Vの前面VFと略一致させていることから、歩行者Wとの接触時、エアバッグ10の車両側の面11aが、車両Vの前面VFに安定して支持されて、歩行者側の面12aは、車両V側に移動することなく、広い平らな略鉛直面を確保でき、その結果、歩行者Wを大きく屈曲させること無く、的確に、歩行者Wを支持することができる。
【0034】
したがって、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ10との接触時における歩行者Wの折れ曲がりを、極力、防止することができて、エアバッグ10との接触時における歩行者Wへのダメージを低減することができる。
【0035】
そして特に、実施形態のエアバッグ10では、歩行者Wとの接触時、下部膨張部16が、フロントパンパ3の下方における接地面GLとの間のスペースSに埋まるように、配置されることから、歩行者Wの下肢WLをバンパ3の下方に侵入させることを的確に防止でき、車両Vがフロントバンパ3の位置を高くするSUV車であっても、歩行者Wに大きく折れ曲がるようなダメージを与えない。
【0036】
さらに、実施形態のエアバッグ10では、上部膨張部14が、歩行者Wの少なくとも腰部WWより上方に延び、さらに、胸部WB付近までを保護可能に、構成されている。すなわち、エアバッグ10の歩行者側面12aが、歩行者Wとの接触時、歩行者Wの下肢WLから腰部WWを越えた部位、実施形態では、さらに、下肢WLから胸部WB付近まで、平らな広い略鉛直面を確保できることから、殆ど、歩行者Wを腰部WW付近から折り曲がらせること無く、広い面12aで保護できて、一層、歩行者Wに与えるダメージを低減することができる。
【0037】
なお、膨張時のエアバッグ10における車両側壁部11の外表面11aを、車両Vの前面VFに対応させる場合、エアバッグ10は、立体裁断して、三次元的に縫製して、製造したり、あるいは、車両側壁部11の外表面11aを、車両Vの前面VFに対応させるように、内部に、車両側壁部11と歩行者側壁部12との間を、所定寸法に制限する複数のテザー等を配設させて構成してもよい。
【0038】
また、実施形態では、折り畳んだエアバッグ10を覆うエアバッグカバー32に、膨張時のエアバッグ10に押されて開く扉部として、上下両開きの扉部33・34を配設させた場合を示した。しかし、エアバッグカバー32に配設させる扉部としては、上方若しくは下方に開く一枚の扉部としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の歩行者用エアバッグ装置におけるエアバッグの膨張時を示す車両の部分破断側面図である。
【図2】同実施形態のエアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。
【図3】同実施形態のエアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。
【図4】同実施形態のエアバッグ装置の車両の水平方向に沿った概略横断面図であり、図1のIV−IV部位に対応する。
【符号の説明】
10…エアバッグ、
11…車両側壁部、
11a…車両側の面、
12…歩行者側壁部、
12a…歩行者側の面、
V…車両、
VF…(車両の)前面、
W…歩行者、
M…歩行者用エアバッグ装置。
Claims (1)
- 車両の前面側に搭載されて、車両の前面を覆うように膨張するエアバッグを備えた歩行者用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグが、
膨張完了時の形状として、上部側に配置されて、前記車両の前面側におけるフードパネルの前端側の周縁の上方を覆うように配置される上部膨張部と、下部側に配置されて、前記車両の前面側におけるフロントバンパの下方の接地面との間のスペースを埋めるように配置される下部膨張部と、前記上部・下部膨張部の間の中間膨張部と、を備えて、前記フロントバンパの左右のコーナ部を越えた前記車両の側面側の前部付近の一部を覆うように、構成されるとともに、
歩行者との接触時、前記上部・下部膨張部とそれらの間の前記中間膨張部との前記車両側の壁部における車両側の面を前記車両の前面と略一致させ、かつ、前記上部・下部膨張部とそれらの間の前記中間膨張部との歩行者側の壁部の前面側の外表面を略鉛直面に沿わせて、配置されるように構成されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148118A JP3952849B2 (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 歩行者用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148118A JP3952849B2 (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 歩行者用エアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003341451A JP2003341451A (ja) | 2003-12-03 |
JP3952849B2 true JP3952849B2 (ja) | 2007-08-01 |
Family
ID=29766829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002148118A Expired - Fee Related JP3952849B2 (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 歩行者用エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3952849B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4403913B2 (ja) * | 2004-07-30 | 2010-01-27 | 豊田合成株式会社 | 歩行者用エアバッグ装置 |
JP5186942B2 (ja) * | 2008-02-15 | 2013-04-24 | マツダ株式会社 | 歩行者保護装置 |
JP4867944B2 (ja) | 2008-03-27 | 2012-02-01 | 豊田合成株式会社 | 歩行者保護装置 |
KR101219708B1 (ko) * | 2011-06-17 | 2013-01-21 | 기아자동차주식회사 | 차량용 외장 에어백 |
KR101327050B1 (ko) | 2011-12-06 | 2013-11-07 | 기아자동차주식회사 | 차량의 외장 에어백 구조 |
KR101382296B1 (ko) * | 2012-10-31 | 2014-04-08 | 현대자동차(주) | 차량의 전방 차체 구조물 |
DE112014006091T5 (de) * | 2013-12-30 | 2016-11-03 | Tk Holdings Inc. | Aktives Knieschutzsystem |
JP5983641B2 (ja) * | 2014-01-23 | 2016-09-06 | トヨタ自動車株式会社 | フード付け車両用歩行者保護エアバッグ装置の搭載構造 |
JP2016168932A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | トヨタ自動車株式会社 | 車両挙動制御装置、車両挙動制御プログラム、及び車両 |
JP7252811B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-04-05 | 株式会社Subaru | エアバッグ装置 |
-
2002
- 2002-05-22 JP JP2002148118A patent/JP3952849B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003341451A (ja) | 2003-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6880666B2 (en) | Automotive outboard air bag system | |
US7607685B2 (en) | Automobile side airbag guide plate | |
US7549671B2 (en) | Knee-protecting airbag apparatus | |
JP4951986B2 (ja) | エアバッグ及びエアバッグ装置 | |
JP4332183B2 (ja) | コラム付けニーエアバッグ装置及びこれを備えたステアリングコラムの車両への組付方法 | |
US7314232B2 (en) | Driver leg restraint apparatus | |
US7213834B2 (en) | Knee-protecting airbag device | |
US20030178239A1 (en) | Externally-developed airbag device | |
JP2009101793A (ja) | 歩行者用エアバッグ装置 | |
KR100956151B1 (ko) | 에어백 장치 | |
JP3807258B2 (ja) | 鞍乗型車両用エアバッグ装置 | |
JP4175338B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP3952849B2 (ja) | 歩行者用エアバッグ装置 | |
EP3012161B1 (en) | Pedestrian protection aribag device | |
KR100503294B1 (ko) | 자동차용 조수석 에어백 모듈 | |
WO2018173514A1 (ja) | 車両用保護装置及び車両 | |
JP4793370B2 (ja) | 歩行者用エアバッグ装置 | |
JP6070511B2 (ja) | 歩行者用エアバッグ装置 | |
JP4053385B2 (ja) | 膝保護用エアバッグ装置 | |
JP2006273139A (ja) | 歩行者用エアバッグ装置 | |
JP2006205934A (ja) | エアバッグ及び非乗員保護装置 | |
JP3951945B2 (ja) | 車両の後突用エアバッグ装置 | |
JP2005280556A (ja) | フードパネル | |
US12145527B2 (en) | Airbag apparatus for vehicle | |
JP4238755B2 (ja) | フードパネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070314 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070410 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070423 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |