JP3951764B2 - 音響発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンサート等に用いて好適な音響発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカシステムは、ユーザの目的に合致したものが種々開発されている。例えば、指向性スピーカシステム、無指向性スピーカシステム、低音の発生に重点が置かれたものなどが存在する。ここで、指向性スピーカとは特定の方向には遠距離まで出力レベルが落ちずに音が伝達するものである。また、無指向性スピーカはスピーカの周辺であればどこで聴いても同様の音で聴けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで管弦楽(オーケストラ)の音を聴くときは、弦楽器は無指向性で表現すべきであり、管楽器は指向性を持たせるべきである。生演奏でも、弦楽器は広がり感のある音で、管楽器は朝顔軸の方向に指向性を持っている。このような臨場感をスピーカシステムで実現することは、指向性と無指向性との相反する性質を融合させる必要があり困難が多かった。
例えば、無指向性のスピーカシステムと指向性のスピーカシステムとをステージの近傍に置くことを検討する。この場合においては、互いに他のスピーカによって死角が発生すると共に、低音が響きすぎたりする問題点があった。そこで、これらの問題点を低減し、無指向性の音と指向性を有する音とをバランスよく発生させることができる音響発生装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載の音響発生装置にあっては、多面体から成り、少なくともその三面にスピーカ(ウーファスピーカ、スコーカスピーカ、ツィータスピーカ)を配した音響発生装置において、該多面体の少なくとも一面にスピーカを配して成る指向性を有する第1のスピーカシステム(指向性スピーカシステム)と、前記一面とは異なる少なくとも二面にスピーカを配して成る無指向性を有するとともに、その再生音域が前記第1のスピーカシステムの再生音域のうち低音域部分を除外した再生音域である第2のスピーカシステム(無指向性スピーカシステム)とを具備することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の音響発生装置において、前記第1のスピーカシステムのスピーカ取付面に対して、前記第2のスピーカシステムのスピーカ取付面が傾斜して連接されていることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1または2記載の音響発生装置において、前記第1のスピーカシステムは突出部を有し、前記第2のスピーカシステムは該突出部を覆うように設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項1または2記載の音響発生装置において、前記第1のスピーカシステムに属する少なくとも一のスピーカと、前記第2のスピーカシステムに属する少なくとも一のスピーカとは、方位角方向に30度ないし120度の範囲で偏向するように取り付けられていることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項1または2記載の音響発生装置において、前記第1のスピーカシステムにおけるスピーカの数よりも前記第2のスピーカシステムにおけるスピーカの数を多くしたことを特徴とする。
さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項1ないし5の何れかに記載の音響発生装置において、前記第1および第2のスピーカシステムは、少なくともスコーカスピーカを含んであり、前記第2のスピーカシステムにおけるスコーカの再生帯域の低域限界を第1のスピーカシステムのスコーカよりも低く設定したことを特徴とする。
なお、請求項5記載の音響発生装置にあっては、第1のスピーカシステムにウーハスピーカを含めるとよい。
【0005】
【発明の実施の形態】
1. 実施形態の構成
本発明の一実施形態である音響発生装置を図1を参照して説明する。
本発明の一実施形態である音響発生装置は指向性を有するスピーカシステム、無指向性のスピーカシステムおよび後述する周波数フィルタから構成される。
図において、100は指向性を有する指向性スピーカシステムであり、200は無指向性スピーカシステムであり、無指向性スピーカシステム200は指向性スピーカシステム100の上部に設けられている。なお、スピーカ取付面の全面にサランネット250がかぶせられている。
【0006】
ここで、指向性スピーカシステム100は、八角柱状体に形成されており、四方の広い側面と、それらの間の狭い側面とを有している。また、無指向性スピーカシステム200は、底面が指向性スピーカシステム100の上面と同一形状の八角形状であり、側面形状が台形である多角錘台状に形成されている。さらに、指向性スピーカシステム100は、複数の垂直面を有し、その一面にツィータスピーカ101、スコーカスピーカ102、ウーファスピーカ103が取り付けられる。
【0007】
101、201はツィータスピーカであり、高音域の音を発生する。102、202はスコーカスピーカであり、中音域の音を発生する。103はウーファスピーカであり、低音域の音を発生する。これらのスピーカには、コーン型、ホーン型、ドーム型等のバリエーションがあり、何れを適用してもよい。また、一般に口径は大きなものが多く、口径が大きいほど再生可能な周波数は低くなり、スピーカの性能を生かすためには大形の筐体(エンクロージャ)が必要になる。104はバスレフ穴であり、ウーファスピーカ103の背面から出た音の位相を反転して前面に出す機能を有する。それ故、背面からの空気振動を遮断し、バスレフ穴のみから放出するため、指向性スピーカシステム100の筐体(エンクロージャ)は強固・堅牢に構成される。
【0008】
無指向性スピーカシステム200において、スピーカ取付面は9面存在する。指向性スピーカシステム100のスピーカ取付面に連接する取付面210にスコーカスピーカ202、ツィータスピーカ201の二つのスピーカが取り付けられている。指向性スピーカシステム100の他の広い側面に連接する取付面211、212、213には、スコーカスピーカ202、ツィータスピーカ201が各二個、面の周囲方向に沿って交互に取り付けられている。
【0009】
それ故、無指向性スピーカシステム200における取付面9面のうち、取付面210に取り付けられているスピーカの数よりも、他のスピーカ取付面211,212、213に取り付けられているスピーカの数がより多い。なお、指向性スピーカシステム100の狭い側の面114、115、…に連接する取付面214、215、216、217に取り付けられているスピーカは、スコーカスピーカ202またはツィータスピーカ201のいずれか一方のスピーカである。さらに、無指向性スピーカシステム200の上部の取付面218においては、スコーカスピーカ202およびツィータスピーカ201が一つずつ、取付面218の後部に取り付けられている。
【0010】
また、指向性スピーカシステム100のスピーカ取付面110と、無指向性のスピーカ取付面の狭い側面214、215、216、217とは方位角方向に45度あるいは135度の角度差で偏向するように構成されている。
【0011】
図2は指向性スピーカシステム100の筐体の外観図である。図に示されるように指向性スピーカシステム100の上面の中心部に、略直方体形状の突出部100aを有している。指向性スピーカシステム100の上面板の中心部に正方形状の貫通孔100hが設けられ、その貫通孔100hの各辺から上方向に突出する長方形状の側板100sおよびそれら4枚の側板の上面を覆う上板100uにより、その突出部100aは構成されている。これにより、指向性スピーカシステム100内部の容積が突出部100aの容積だけ大きくなる。
【0012】
ところで、上記突出部の周りにおいて、無指向性スピーカシステム200が該突出部を覆うように設けられ、その無指向性スピーカシステム200内の各スピーカはこれらの背面を該突出部に対向させるように設けられる。また、100bはイコライザシステムおよびパワーアンプ等を収納するスペースであり、上下、左右の断面形状がコ字状とした凹部で形成され、アンプ等を後面壁100rの外側に配設することで壁を厚くしたことと等価になり後面からの音波放射を防止する役割を果たすと共に、音響発生のための全システムを音響発生装置の筐体内に収納でき、使用時の利便性を図ることが出来る。
【0013】
図9に示されるように、無指向性スピーカシステム200におけるスピーカ取付面において、その台形上の側面に上下方向に多段階に渡ってスピーカが取付られており、高い位置にあるスピーカの方が低い位置にあるスピーカよりも高い仰角を有している。ここで、仰角とはスピーカの中心線が水平面となす角をいう。なお、図において、θはツィータスピーカ201の傾斜を表し、βはツィータスピーカ201とスピーカ取付面との角度、αはスコーカスピーカ202とスピーカ取付面との角度を表す。
【0014】
2. 周波数フィルタの構成
本発明実施形態の音響発生装置は、内蔵している周波数フィルタによって入力信号が帯域分割され、分割された各信号がパワーアンプを介して各スピーカに分配される。その周波数フィルタの接続方法を図3を参照して説明する。図において、300は周波数フィルタであり、ハイパスフィルタ(HPF)301,302、ローパスフィルタ(LPF)305およびバンドパスフィルタ(BPF)303,304から構成される。
さらに、周波数フィルタ300の特性図を図4に示す。図においてL41はローパスフィルタ305の特性であり、L42はバンドパスフィルタ304の特性であり、L43はハイパスフィルタ301の特性である。また、L44はバンドパスフィルタ303の特性であり、L45はハイパスフィルタ302の特性である。401から405はパワーアンプであり、各周波数帯域において独立して増幅する構成にしている。
【0015】
指向性スピーカシステム100に取り付けられているツィータスピーカ101は、パワーアンプ405を介してハイパスフィルタ301に接続されている。そのハイパスフィルタ301のカットオフ周波数は4kHzに設計されているところ、測定値も4kHzであり、ピーク値は−17dBである(L43)。スコーカスピーカ102は、パワーアンプ404を介してバンドパスフィルタ304に接続されている。そのバンドパスフィルタ304は、カットオフ周波数560Hzのハイパスフィルタとカットオフ周波数3.6kHzのローパスフィルタとから構成されているところ、測定値も560Hzおよび3.6kHzであり、そのピーク値は−9dBである(L42)。ウーファスピーカ103は、パワーアンプ403を介してローパスフィルタ305に接続されている。そのローパスフィルタ305のカットオフ周波数は450Hzに設計されているところ、測定値も450Hzであり、そのピーク値は0dBである(L41)。
【0016】
また、無指向性スピーカシステム200に取り付けられているツィータスピーカ201は、パワーアンプ402を介してハイパスフィルタ302に接続されている。そのハイパスフィルタ302のカットオフ周波数は3.6kHzに設計されているところ、測定値も3.6kHzであり、そのピーク値は−13dBである(L45)。スコーカスピーカ202は、パワーアンプ401を介してバンドパスフィルタ303に接続されている。そのバンドパスフィルタ303はカットオフ周波数は250Hzのハイパスフィルタと、カットオフ周波数は3.6kHzのローパスフィルタとから構成されているところ、測定値も250Hzおよび3.6kHzであり、そのピーク値は−13dBである(L44)。
【0017】
バンドパスフィルタ303を構成するハイパスフィルタのカットオフ周波数250Hzは、バンドパスフィルタ304を構成するハイパスフィルタのカットオフ周波数560Hzよりも低い周波数にされている。それゆえ、無指向性スピーカシステム200に取り付けられているスコーカスピーカ202は、指向性スピーカシステム100に取り付けられているスコーカスピーカ102よりも低い周波数まで再生領域が確保される。
【0018】
3. 実施形態の動作
信号が周波数フィルタ300に入力され、それぞれのスピーカに適合した周波数成分の信号が分配される。
【0019】
また、無指向性スピーカシステム200に取り付けられているスピーカに使用されるフィルタ特性はL44およびL45であり、バンドパスフィルタ303高域成分の補償がハイパスフィルタ302を用いて行われることが解る。
【0020】
指向性スピーカシステム100は、スピーカが取付面の前面方向に放音される。周波数フィルタ300によって、低音域の音がウーファスピーカ103によって、中音域の音がスコーカスピーカ102によって、高音域の音がツィータスピーカによって各々放音される。
【0021】
一方、無指向性スピーカシステム200は多角錐台状に形成され、各々の面にスピーカが取り付けられているので任意の方向に音が放音される。ここで、高い位置にあるスピーカの方が低い位置にあるスピーカよりも高い仰角を有しているので、無指向性スピーカシステム200は多角錐状体に形成されていながら、半球面状にスピーカが取り付けられているのと近似した効果を有する。
【0022】
3. 音響発生装置の特性
本実施形態の音響発生装置の特性を従来の音響発生装置と比較しつつ説明する。ここで、従来の音響発生装置とは、略直方体状のスピーカシステムであり、前面のみにウーハスピーカ、スコーカスピーカ、ツィータスピーカが各一つ取り付けられ、さらにバスレフ穴が設けられている指向性スピーカシステムをいう。また、外形寸法は本実施形態の音響発生装置と略同一である。
【0023】
図5は従来の音響発生装置の特性、図6は本発明実施形態の音響発生装置の特性、図7は本実施形態の音響発生装置に用いられている指向性スピーカシステム100のみを起動させたときの特性、図8は本発明実施形態の音響発生装置に用いられている無指向性スピーカシステム200のみを起動させたときの特性が示されている。また、これらの図は音響発生装置から1m離れた位置での無響室における音圧レベルの周波数特性を示している。
【0024】
これらの図においてL51、L61、L71、L81はスピーカ前面での特性、L52、L62、L72、L82はスピーカ前面から方位角方向に45度傾斜した位置での特性、L53、L63、L73、L83はスピーカ前面から方位角方向に90度傾斜した位置での特性、L54、L64、L74、L84はスピーカ前面から方位角方向に135度傾斜した位置での特性、L55、L65、L75、L85はスピーカ後面での特性を示す。なお、L56、L66、L76、L86は、スピーカ前面での特性を平均化したものであり、L57、L67、L77、L87は、スピーカ後面での特性を平均化したものである。
【0025】
また、縦軸は音圧レベル(SPL:SOUND PRESSURE LEVEL)を表し、デシベル表示である。横軸は周波数[Hz]を表し対数表示である。ここで、ある音の音圧の実効値をp[Pa]、基準となる音圧の実効値をp0[Pa]としたとき、音圧レベルL[dB]は、
L=20log10p/p0
で与えられる。基準音圧p0は、空気中の音の場合20[μPa]であり、ほぼ正常の聴覚を有する人間の1[kHz]の正弦波に対する最小可聴値である。なお、p=p0のとき、0[dB]となる。
【0026】
従来の音響発生装置の特性(図5)を参照すると、高音域で特性の大きなバラツキ(細かいギザギザ)が見られる。これは、スピーカの位相干渉によるものであり、音響発生装置から1m離れた位置で測定したため現われるものである。本実施形態の実際の試聴距離は10mから20m程度を想定している。この程度の距離では位相干渉の影響は十分に小さいため、実用上は差し支えない。スピーカ前面での値を平均化した特性L56とスピーカ後面での値を平均化した特性L57とを比較すると、高音域になるほど音圧レベルの差が大きくなることが解る。一方、低音域においては、スピーカ前面とスピーカ後面とで音圧レベルの差がほとんど生じていないことも解る。
【0027】
次に、本実施形態の音響発生装置に用いられている指向性スピーカシステム100のみを起動させたときの特性(図7)を参照し、スピーカ前面での特性L76とスピーカ後面での特性L77とを比較すると、高音域になるほど音圧レベルの差が大きくなることが解る。一方、低音域においては、スピーカ前面とスピーカ後面とで音圧レベルの差が生じておらず実質的に指向性を有していない。
【0028】
次に、本実施形態の音響発生装置に用いられている無指向性スピーカシステム200のみの特性(図8)を参照すると、低音域での音が発生していないものの、中高音域ではスピーカ前面とスピーカ後面とでは、ほとんど同特性となっていることが解る。
【0029】
次に、本実施形態の音響発生装置の特性(図6)を参照すると、スピーカ前面での特性L66とスピーカ後面での特性L67との差が、従来装置の特性L56とL57との差に比べて、レベル差においてかなり小さくなっており、本発明の方が指向性が広がっていることが解る。これは中音域および高音域においては無指向性のスピーカシステムが実質的に機能し、低音域においては指向性スピーカシステム100であっても実質的に指向性を有しておらず、無指向性部の低域が指向性部によって補償されているからである。
【0030】
4. 変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能であり、全て本発明の範疇に含まれる。
(1)上記実施形態は、指向性スピーカシステム100を八角柱状体に形成したが、直方体状その他の多角柱状体状に形成してもよい。また、無指向性スピーカシステム200を八角錐台状に形成したが、三角錐台状、四角錐台状、六角錘台状その他の多角錐台状または多角柱状あるいは多角錐体状に形成してもよい。
【0031】
(2)本実施形態は指向性スピーカシステム100のスピーカ取付面と、無指向性のスピーカ取付面の狭い側面とは方位角方向に45度あるいは135度の角度で偏向するように構成したが、指向性スピーカシステム100に属する少なくとも一のスピーカと、無指向性スピーカシステム200に属する少なくとも一のスピーカとは、方位角方向に30度ないし120度の範囲(120度は、無指向性スピーカシステム200を正三角錐台状、正三角柱状に形成した場合)で偏向するように取り付けてもよい。
(3)上記実施形態においては、スピーカシステムとして3ウェイスピーカシステムおよび2ウェイスピーカシステムを用いて構成したが、本発明によるスピーカシステムはこれに限定されるものではなく、異なる周波数帯域を有する複数のスピーカを組み合わせたスピーカシステム(例えば、4ウェイスピーカシステム等)であればいずれでも構成可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、指向性を有する第一のスピーカシステムと、無指向性を有する第二のスピーカシステムとを具備することにより、指向性を有する第一のスピーカシステムの特徴を有しながら、全体として無指向性のスピーカシステムが実現する。
また、請求項2に係る発明においては、第一のスピーカシステムの容積が突出部の容積だけ大きくなるので、ウーファスピーカの性能をより発揮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である音響発生装置の外観図である。
【図2】 本発明の一実施形態である音響発生装置にかかる指向性を有するスピーカシステムの筐体の外観図である。
【図3】 周波数フィルタの接続図である。
【図4】 周波数フィルタの特性を示す図である。
【図5】 従来の音響発生装置の周波数特性を示す図である。
【図6】 本発明の一実施形態である音響発生装置の周波数特性を示す図である。
【図7】 指向性を有するスピーカシステムの周波数特性を示す図である。
【図8】 無指向性のスピーカシステムの周波数特性を示す図である。
【図9】 無指向性スピーカシステムにおけるスピーカ取付方法を示す図である。
【符号の説明】
100…指向性を有するスピーカシステム(第1のスピーカシステム)、200…無指向性のスピーカシステム(第2のスピーカシステム)、101,201…ツィータスピーカ(TWEETER)、102,202…スコーカスピーカ(SQUAWKER)、103…ウーファスピーカ(WOOFER)、104…バスレフ穴、250…サランネット、300…周波数フィルタ、301,302…ハイパスフィルタ(HPF)、303,304…バンドパスフィルタ(BPF)、305…ローパスフィルタ(LPF)、401,402,403,404,405…パワーアンプ
Claims (6)
- 多面体から成り、少なくともその三面にスピーカを配した音響発生装置において、
該多面体の少なくとも一面にスピーカを配して成る指向性を有する第1のスピーカシステムと、
前記一面とは異なる少なくとも二面にスピーカを配して成る無指向性を有するとともに、その再生音域が前記第1のスピーカシステムの再生音域のうち低音域部分を除外した再生音域である第2のスピーカシステムと
を具備することを特徴とする音響発生装置。 - 前記第1のスピーカシステムのスピーカ取付面に対して、前記第2のスピーカシステムのスピーカ取付面が傾斜して連接されていることを特徴とする請求項1記載の音響発生装置。
- 前記第1のスピーカシステムは突出部を有し、前記第2のスピーカシステムは該突出部を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の音響発生装置。
- 前記第1のスピーカシステムに属する少なくとも一のスピーカと、前記第2のスピーカシステムに属する少なくとも一のスピーカとは、方位角方向に30度ないし120度の範囲で偏向するように取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の音響発生装置。
- 前記第1のスピーカシステムにおけるスピーカの数よりも前記第2のスピーカシステムにおけるスピーカの数を多くしたことを特徴とする請求項1または2記載の音響発生装置。
- 前記第1および第2のスピーカシステムは、少なくともスコーカスピーカを含んであり、前記第2のスピーカシステムにおけるスコーカの再生帯域の低域限界を第1のスピーカシステムのスコーカよりも低く設定したことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の音響発生装置。
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