JP3951415B2 - Heat resistant belt - Google Patents
Heat resistant belt Download PDFInfo
- Publication number
- JP3951415B2 JP3951415B2 JP05522998A JP5522998A JP3951415B2 JP 3951415 B2 JP3951415 B2 JP 3951415B2 JP 05522998 A JP05522998 A JP 05522998A JP 5522998 A JP5522998 A JP 5522998A JP 3951415 B2 JP3951415 B2 JP 3951415B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- heat
- rubber
- epm
- resistant belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Belt Conveyors (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄鋼、セメント等の産業分野において、高温(150〜250℃)の輸送物を搬送するためのコンベアベルトとして好適な、耐熱老化性、ロール加工性、成形粘着加工性に優れると共に、耐摩耗性、耐表面クラック性等にも優れ、長期使用に耐え得る耐熱ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄鋼、セメント等の産業分野においては、クリンカ等の150〜250℃の高温の輸送物がベルトコンベアで搬送される。一般に、このような高温輸送物の搬送に用いられるコンベアベルトは、帆布又はスチールコードで補強されたゴムベルトよりなるが、このゴムベルトとしては、ベルトとしてのロール加工性や成形粘着加工性並びに輸送物の高温に耐え得る耐熱性はもとより、使用期間中の保守点検作業を最小限に抑えると共に、長期間の使用寿命を得るために、特に耐熱劣化性に優れることが重要であり、また、輸送物による摩耗や表面クラックの発生防止の点から耐摩耗性、耐表面クラック性も良好であることが要求される。
【0003】
従来、耐熱ベルトとしての要求性能を極力得るために、ゴムベルトを構成するゴム成分としてはEPM(エチレン・プロピレン共重合体)が、また加硫剤としては過酸化物が選択使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ゴムとしてEPMを用いた従来の耐熱ベルトでは、耐熱老化性、耐摩耗性、耐表面クラック性において十分に満足し得る特性が得られない。
【0005】
耐熱老化性をより向上させる目的でEPMのエチレン含量を高くすることが行われる場合もあるが、EPMのエチレン含量を高くすると、結晶性が発現されるために、ゴム本来の持つ柔軟性が失われ、ロール加工性や成形時の粘着性が損なわれるという不具合がある。
【0006】
このため、従来においては、ロール加工性や成形粘着加工性を重視して、エチレン含量の低い、即ちゴム特性の高いEPMが用いられており、このため、耐熱老化性や、耐摩耗性、耐表面クラック性の要求性能が十分に満たされていないのが現状である。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決し、耐熱老化性、ロール加工性、成形粘着加工性、耐摩耗性、耐表面クラック性等のすべての要求性能に優れ、長期使用に耐え得る長寿命耐熱ベルトを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の耐熱ベルトは、ポリマーとしてエチレン・1−オクテン共重合体とエチレン・プロピレン共重合体とを併用して含有するゴム組成物を用いて構成される耐熱ベルトであって、該ゴム組成物中のエチレン・1−オクテン共重合体とエチレン・プロピレン共重合体との重量比率が20/80〜80/20の範囲であり、該エチレン・プロピレン共重合体のエチレン含有率が60モル%以上であることを特徴とする。
【0009】
本発明に従って、エチレン・プロピレン共重合体(EPM)とエチレン・1−オクテン共重合体とを併用することにより、高エチレン含量のEPMを用いた場合にゴム本来の柔軟性が損なわれることが防止され、耐熱老化性に優れた高エチレン含量EPMを用いて、良好な加工性を確保することができるようになると共に、耐摩耗性をも向上させることができるようになる。
【0010】
本発明において、エチレン・1−オクテン共重合体(以下「EOM」と称す。)とエチレン・プロピレン共重合体(EPM)との重量比率は20/80〜80/20の範囲である。
【0011】
また、エチレン・プロピレン共重合体はエチレン含有率60モル%以上の高エチレンEPMとすることにより、耐熱老化性をより一層高めることができる。
【0012】
本発明においては、ゴム組成物中に共架橋剤としてメタクリル酸金属塩をポリマー100重量部に対して0.2〜5重量部含有させることにより耐熱老化性、耐摩耗性、耐表面クラック性をより一層高めることができる。また、ゴム組成物中に加工性改良剤として液状ゴムをポリマー100重量部に対して5〜20重量部含有させることにより、ロール加工性、成形粘着加工性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1(a)、(b)は本発明の耐熱ベルトの実施の形態を示す模式的な断面図である。
【0015】
まず、本発明に係るゴム組成物について説明する。
【0016】
本発明に係るゴム組成物はポリマー成分としてEPMとEOMとを含有するものである。
【0017】
このうち、EPMについては、エチレン含量60モル%以上の高エチレンEPMであることが、耐熱老化性の向上の点で好ましく、特に好ましいエチレン含量は60〜85モル%である。
【0018】
一方、EOMについては、1−オクテン含量5〜20モル%程度のものを用いるのが、加工性を満足した上で耐熱老化性や耐摩耗性の維持の点で好ましい。
【0019】
このEPMとEOMの配合比は、重量比率で20/80〜80/20である。この範囲よりもEPMが多いとEOMを配合したことによる改善効果が十分に得られず、耐熱老化性や耐摩耗性の向上効果が劣るものとなる。逆にこの範囲よりもEOMが多いとロール及び成形加工性の点で問題が生じる。
【0020】
なお、ポリマー成分としては、本発明の目的を損なわない範囲でEPMとEOM以外のポリマーを用いても良く、この場合、その他のポリマーとしては、第三成分の少ないエチレン含量40モル%以上のEPDMやエチレン含量40モル%以上のEPM等が挙げられ、その配合割合は全ポリマー成分中50重量部以下が好ましい。
【0021】
本発明に係るゴム組成物では、共架橋剤として、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸アルミニウム、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸マグネシウム等のメタクリル酸金属塩を配合することにより、耐熱老化性や耐摩耗性、耐表面クラック性をより一層向上させることができ、この場合、メタクリル酸金属塩の配合量はポリマー100重量部に対して0.2〜5重量部とするのが好ましい。この範囲よりも配合量が少ないと配合による改善効果が十分に得られず、多いと流動時の分散、加硫後のモールド密着等の加工上の問題と、ポリマーとの架橋反応のバランスが損なわれる。
【0022】
また、本発明に係るゴム組成物では、加工性改良剤として、液状ゴムを配合することにより、ロール加工性や成形粘着加工性をより一層向上させることができる。この場合、液状ゴムの配合量はポリマー100重量部に対して5〜20重量部とするのが好ましい。この範囲よりも配合量が少ないと配合による改善効果が十分に得られず、多いと耐摩耗性が損なわれる。なお、液状ゴムとしては、水素添加IR(イソプレンゴム)、水素添加BR(ブタジエンゴム)、液状EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合体)、液状EPM等を用いることができる。
【0023】
本発明に係るゴム組成物は、ポリマー成分としてEPMとEOMとを併用すること以外は、通常のゴム組成物配合とすることができ、例えば、次のような配合組成で調製される。
【0024】
〈ゴム組成物配合(重量部)〉
ポリマー(EPMとEOMを含む):100
カーボン:30〜80
液状ゴム等の加工性改良剤:5〜40
メタクリル酸亜鉛等の共架橋剤:0.5〜7.0
熱老化防止剤:0.5〜3.0
加硫剤:3.0〜7.0
加硫助剤(ステアリン酸及びZnO):3.5〜11.0
なお、加硫剤としては通常の有機過酸化物を用いることができる。加硫助剤としてはステアリン酸、亜鉛華、パルミチン酸、オレイン酸、ラウリン酸等を用いることができる。加工性改良剤としては、前述の液状ゴムの他、脂肪族炭化水素樹脂、パラフィン系軟化剤、クマロン樹脂、フェノールテルペン樹脂、ロジン誘導体等を用いることができる。共架橋剤としてはメタクリル酸金属塩等の含金属モノマーの他、トリアリルイソシアヌレート等の多官能性モノマー、含イオウ化合物、p−キノンジオキシム、p,p’−ジベンゾイルキノンジオキシム、N,N’−m−フェニレン−ビス−マレイミド等を用いることができる。熱老化防止剤としてはジフェニルアミン系、キノリン系、イミダゾール系、p−フェニレンジアミン系、フェノール系、ビス,トリス−ポリフェノール系、チオビスフェノール系、ヒンダードフェノール系等の各種のものを用いることができる。
【0025】
本発明の耐熱ベルトは、このようなゴム組成物を用いて製造されるが、その具体的な構成としては、次のようなものが挙げられる。
【0026】
(1) 図1(a)に示す如く、帆布1を芯材とし、外周をゴム2でカバーした耐熱ゴム
ベルト3。
【0027】
(2) 図1(b)に示す如く、ゴム4内にスチールコード5を芯材として埋設した耐熱
ゴムベルト6。
【0028】
図1(a)の耐熱ゴムベルト3は、ナイロン、ビニロン、ポリエステル等の合成繊維の織布よりなる帆布1を芯材とするものであり、帆布1の積層枚数、カバーゴム2の厚さやベルト幅等は使用目的に応じて適宜決定されるが、カバーゴム2の厚さT1、T2は通常の場合1.5〜20mm程度とされる。
【0029】
また、図1(b)の耐熱ゴムベルト6は、直径0.2〜0.4mm程度の素線を複数本撚り合わせて直径2.0〜9.5mm程度のワイヤロープとしたスチールコード5を50〜230本程度並列させて芯材とするものであり、一般に、耐熱ゴムベルト6の総厚みTは10〜50mm程度とされる。
【0030】
このような耐熱ベルトは、常法に従って、芯材となる帆布やスチールコードを本発明に係るゴム組成物で成形した未加硫のゴムシート間に介在させ、加熱加圧して加硫することにより容易に製造することができる。なお、加硫条件は、通常120〜180℃、10〜50kg/cm2程度で10〜90分程度である。
【0031】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明する。
【0032】
実施例1〜5、比較例1〜5
表1に示す配合のゴム組成物を170℃、60kg/cm2で30分間加熱加圧して加硫成形し、得られたゴムについて、緒特性を測定し、結果を表1に示した。
【0033】
なお、用いた原材料の詳細は次の通りである。
【0034】
〈ポリマー〉
EPM−1:日本合成ゴム社製「T7942」(エチレン含量62モル%)
EPM−2:日本合成ゴム社製「EP11」(エチレン含量53モル%)
EOM:ジュポン・ダウエラストマー社製「Engage8180」(オクテン含量9重量%)
〈加工性改良剤〉
液状EPDM:ユニロイヤルケミカルカンパニー社製「トライレン66」(第3成分EMB(エチリデンノルボルネン)4.5重量%、粘度平均分子量8000)
脂肪族系炭化水素樹脂:エクソン化学社製「エスコレツ1102」
パラフィン系軟化剤:日本サン石油社製「サンバー2280」
〈共架橋剤〉
メタクリル酸亜鉛:川口化学社製「アクターZMA」
トリアリルイソシアヌレート:日本化成社製「TAIC」
〈熱老化防止剤〉
ジフェニルアミン系老化防止剤:バイエル社製「Vulkanox
DDA」(ジフェニルアミン誘導体)
イミダゾール系老化防止剤:川口化学社製「アンテージMB」(2−メルカプトベンズイミダゾール)
〈加硫剤〉
有機過酸化物:日本油脂社製「ぺロキシモンF40」(炭酸カルシウム60重量%、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン40重量%含有)
また、各種特性の測定方法は次の通りである。
【0035】
〈耐熱老化性〉
JIS 3号ダンベルで打ち抜いた厚さ2mmの加硫シート状物を180℃の高温下に10日間放置したときの、伸び及び強度の保持率(放置前の値に対する放置後の値の割合)を求めた。
【0036】
〈加工性〉
ロール加工性は10’’ロールで前後ロール温度50℃、圧延シート厚さ3mmの条件でロール加工した際の加工の良(○)否(×)で測定し、成形粘着加工性は上記圧延シートを1日間室温下で放置した後、2枚貼り合わせ、成形粘着可能水準に対する粘着性の発現の良(○)否(×)で判定した。なお、△は「若干劣る」を示す。
【0037】
〈耐摩耗性(DIN摩耗)〉
室温下、摩耗試験を行った際の摩耗量を180℃、10日間の耐熱老化試験前後で測定した。
【0038】
〈耐表面クラック性(デマチャカトグロウス)〉
室温下5万回の条件でクラック試験を行った際のクラック幅を180℃、10日間の放置前後で測定した。
【0039】
【表1】
【0040】
表1より、次のことがわかる。
【0041】
即ち、ポリマーとしてEPMのみを用いた比較例1、2では、耐熱老化性が著しく悪く、耐摩耗性や耐表面クラック性についても耐熱老化試験後における劣化が著しく、耐熱ベルトとしての長期使用に耐え得ない。
【0042】
これに対して、EPMとEOMをブレンドした実施例1〜5では耐熱老化性が良好である。特に、液状ゴムを配合した実施例1、2では、液状ゴムを配合していない実施例3に比べて加工性に優れる。また、メタクリル酸亜鉛を配合した実施例1では、メタクリル酸亜鉛を配合していない実施例2に比べて耐熱老化性、耐摩耗性、耐表面クラック性に優れる。
【0043】
なお、実施例1〜5と比較例3、4との比較から、EPMとEOMとの配合比は、20/80〜80/20の範囲とすることが好ましいことがわかる。また、実施例1と比較例5との比較から、EPMはエチレン含量60モル以上の高エチレンEPMであることが好ましいことがわかる。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の耐熱ベルトによれば、鉄鋼、セメント等の産業分野において、高温輸送物の搬送用コンベアベルトとして好適な、耐熱老化性、ロール加工性、成形粘着加工性に優れると共に、耐摩耗性、耐クラック性等にも優れ、長期使用に耐え得る耐熱ベルトが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の耐熱ベルトの実施の形態を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 帆布
2、4 ゴム
3、6 耐熱ゴムベルト
5 スチールコード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is excellent in heat aging resistance, roll processability, and molding adhesive processability, suitable as a conveyor belt for transporting high-temperature (150 to 250 ° C) transported goods in industrial fields such as steel and cement, The present invention relates to a heat-resistant belt that is excellent in wear resistance, surface crack resistance, etc. and can withstand long-term use.
[0002]
[Prior art]
In industrial fields such as steel and cement, high-temperature transport items such as clinker such as 150 to 250 ° C. are conveyed by a belt conveyor. In general, a conveyor belt used for transporting such a high-temperature transported article is composed of a rubber belt reinforced with canvas or a steel cord. In addition to the heat resistance that can withstand high temperatures, it is important to have excellent heat resistance deterioration in order to minimize maintenance and inspection work during the period of use and to obtain a long service life. From the viewpoint of preventing the occurrence of wear and surface cracks, good wear resistance and surface crack resistance are also required.
[0003]
Conventionally, in order to obtain the required performance as a heat-resistant belt as much as possible, EPM (ethylene / propylene copolymer) is selectively used as the rubber component constituting the rubber belt, and peroxide is selectively used as the vulcanizing agent.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
A conventional heat-resistant belt using EPM as a rubber cannot obtain sufficiently satisfactory characteristics in heat aging resistance, wear resistance, and surface crack resistance.
[0005]
In some cases, the ethylene content of EPM is increased for the purpose of further improving the heat aging resistance. However, when the ethylene content of EPM is increased, crystallinity is manifested and the inherent flexibility of rubber is lost. However, there is a problem that roll processability and adhesiveness during molding are impaired.
[0006]
For this reason, conventionally, EPM having a low ethylene content, that is, having high rubber properties, has been used with emphasis on roll processability and molding adhesive processability. For this reason, heat aging resistance, wear resistance, The present condition is that the required performance of surface crack property is not fully satisfied.
[0007]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, is excellent in all required performances such as heat aging resistance, roll processability, molding adhesive processability, wear resistance, surface crack resistance, etc., and has a long life and heat resistance that can withstand long-term use. The object is to provide a belt.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The heat-resistant belt of the present invention is a heat-resistant belt constituted by using a rubber composition containing an ethylene / 1-octene copolymer and an ethylene / propylene copolymer in combination as a polymer , and the rubber composition The weight ratio of the ethylene / 1-octene copolymer to the ethylene / propylene copolymer is in the range of 20/80 to 80/20, and the ethylene content of the ethylene / propylene copolymer is 60 mol% or more. It is characterized by being.
[0009]
According to the present invention, the combined use of an ethylene / propylene copolymer (EPM) and an ethylene / 1-octene copolymer prevents the inherent flexibility of rubber from being impaired when an EPM having a high ethylene content is used. In addition, by using a high ethylene content EPM having excellent heat aging resistance, it becomes possible to ensure good workability and to improve wear resistance.
[0010]
In the present invention, ethylene-1-octene copolymer (hereinafter referred to as "EOM".) And the weight ratio of ethylene-propylene copolymer (EPM) is area by der of 20/80 to 80/20.
[0011]
The ethylene / propylene copolymer can be further improved in heat aging resistance by using a high ethylene EPM having an ethylene content of 60 mol% or more.
[0012]
In the present invention, heat aging resistance, wear resistance, and surface crack resistance can be obtained by adding 0.2 to 5 parts by weight of a metal methacrylate as a co-crosslinking agent in the rubber composition with respect to 100 parts by weight of the polymer. It can be further increased. Moreover, roll processability and shaping | molding adhesion processability can be improved by making liquid rubber contain 5-20 weight part with respect to 100 weight part of polymers as a workability improving agent in a rubber composition.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
[0014]
1A and 1B are schematic cross-sectional views showing an embodiment of a heat-resistant belt of the present invention.
[0015]
First, the rubber composition according to the present invention will be described.
[0016]
The rubber composition according to the present invention contains EPM and EOM as polymer components.
[0017]
Among these, the EPM is preferably a high ethylene EPM having an ethylene content of 60 mol% or more from the viewpoint of improvement in heat aging resistance, and a particularly preferable ethylene content is 60 to 85 mol%.
[0018]
On the other hand, it is preferable to use an EOM having a 1-octene content of about 5 to 20 mol% from the viewpoint of maintaining heat aging resistance and wear resistance while satisfying processability.
[0019]
The blending ratio of EPM and EOM is 20/80 to 80/20 by weight . When there is more EPM than this range, the improvement effect by having mix | blended EOM is not fully acquired, but the improvement effect of heat aging resistance or abrasion resistance will be inferior. Conversely, if the EOM is larger than this range, a problem arises in terms of rolls and moldability.
[0020]
As the polymer component, a polymer other than EPM and EOM may be used as long as the object of the present invention is not impaired. In this case, as the other polymer, an EPDM having an ethylene content of 40 mol% or less with a small third component is used. And EPM having an ethylene content of 40 mol% or more, and the blending ratio is preferably 50 parts by weight or less in all polymer components.
[0021]
In the rubber composition according to the present invention, heat aging resistance, wear resistance, and anti-wear properties are obtained by blending a metal methacrylate salt such as zinc methacrylate, aluminum methacrylate, calcium methacrylate, magnesium methacrylate as a co-crosslinking agent. The surface cracking property can be further improved. In this case, the amount of the metal methacrylate is preferably 0.2 to 5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polymer. If the blending amount is less than this range, the improvement effect due to blending cannot be obtained sufficiently. It is.
[0022]
Moreover, in the rubber composition which concerns on this invention, roll processability and shaping | molding adhesion processability can be improved further by mix | blending liquid rubber as a processability improving agent. In this case, the blending amount of the liquid rubber is preferably 5 to 20 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polymer. If the blending amount is less than this range, the improvement effect by blending cannot be sufficiently obtained, and if it is large, the wear resistance is impaired. As the liquid rubber, hydrogenated IR (isoprene rubber), hydrogenated BR (butadiene rubber), liquid EPDM (ethylene / propylene / diene copolymer), liquid EPM, and the like can be used.
[0023]
The rubber composition according to the present invention can be formulated with a normal rubber composition except that EPM and EOM are used in combination as polymer components. For example, the rubber composition is prepared with the following composition.
[0024]
<Rubber composition formulation (parts by weight)>
Polymer (including EPM and EOM): 100
Carbon: 30-80
Processability improver such as liquid rubber: 5-40
Co-crosslinking agent such as zinc methacrylate: 0.5 to 7.0
Heat aging inhibitor: 0.5 to 3.0
Vulcanizing agent: 3.0 to 7.0
Vulcanization aid (stearic acid and ZnO): 3.5 to 11.0
Note that a normal organic peroxide can be used as the vulcanizing agent. As the vulcanization aid, stearic acid, zinc white, palmitic acid, oleic acid, lauric acid and the like can be used. As the processability improver, an aliphatic hydrocarbon resin, a paraffin softener, a coumarone resin, a phenol terpene resin, a rosin derivative and the like can be used in addition to the liquid rubber described above. Co-crosslinking agents include metal-containing monomers such as metal methacrylates, polyfunctional monomers such as triallyl isocyanurate, sulfur-containing compounds, p-quinone dioxime, p, p'-dibenzoylquinone dioxime, N , N′-m-phenylene-bis-maleimide and the like can be used. Various antiaging agents such as diphenylamine, quinoline, imidazole, p-phenylenediamine, phenol, bis, tris-polyphenol, thiobisphenol, and hindered phenol can be used.
[0025]
The heat-resistant belt of the present invention is manufactured using such a rubber composition, and specific examples thereof include the following.
[0026]
(1) A heat-resistant rubber belt 3 having a canvas 1 as a core and an outer periphery covered with rubber 2 as shown in FIG.
[0027]
(2) A heat-resistant rubber belt 6 in which a steel cord 5 is embedded in a rubber 4 as a core material as shown in FIG.
[0028]
The heat-resistant rubber belt 3 in FIG. 1 (a) has a canvas 1 made of a woven fabric of synthetic fibers such as nylon, vinylon, polyester, etc. as a core material. The number of stacked canvases 1, the thickness of the cover rubber 2, and the belt width. The thicknesses T 1 and T 2 of the cover rubber 2 are usually about 1.5 to 20 mm.
[0029]
In addition, the heat-resistant rubber belt 6 of FIG. 1 (b) is a steel cord 5 having a wire rope having a diameter of about 2.0 to 9.5 mm by twisting a plurality of strands having a diameter of about 0.2 to 0.4 mm. About 230 cores are arranged in parallel, and the total thickness T of the heat-resistant rubber belt 6 is generally about 10-50 mm.
[0030]
Such a heat-resistant belt is obtained by interposing a canvas or steel cord as a core material between unvulcanized rubber sheets molded with the rubber composition according to the present invention and vulcanizing by heating and pressurizing according to a conventional method. It can be manufactured easily. The vulcanization conditions are usually 120 to 180 ° C., about 10 to 50 kg / cm 2 and about 10 to 90 minutes.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to Examples and Comparative Examples.
[0032]
Examples 1 5 and Comparative Example 1-5
A rubber composition having the composition shown in Table 1 was vulcanized and molded by heating and pressing at 170 ° C. and 60 kg / cm 2 for 30 minutes. The obtained rubber was measured for its characteristics, and the results are shown in Table 1.
[0033]
The details of the raw materials used are as follows.
[0034]
<polymer>
EPM-1: “T7942” manufactured by Nippon Synthetic Rubber Co., Ltd. (ethylene content: 62 mol%)
EPM-2: “EP11” manufactured by Nippon Synthetic Rubber Co., Ltd. (ethylene content 53 mol%)
EOM: “Engage 8180” (Octene content: 9% by weight) manufactured by Jupon Dow Elastomer
<Processability improver>
Liquid EPDM: “Trilen 66” manufactured by Uniroyal Chemical Company (third component EMB (ethylidene norbornene) 4.5 wt%, viscosity average molecular weight 8000)
Aliphatic hydrocarbon resin: “Escollet 1102” manufactured by Exxon Chemical
Paraffin softener: “Sanbar 2280” manufactured by Nippon San Oil Co., Ltd.
<Co-crosslinking agent>
Zinc methacrylate: “Actor ZMA” manufactured by Kawaguchi Chemical Co., Ltd.
Triallyl isocyanurate: “TAIC” manufactured by Nippon Kasei Co., Ltd.
<Anti-aging agent>
Diphenylamine anti-aging agent: “Vulkanox” manufactured by Bayer
DDA "(diphenylamine derivative)
Imidazole-based anti-aging agent: “ANTAGE MB” (2-mercaptobenzimidazole) manufactured by Kawaguchi Chemical Co., Ltd.
<Vulcanizing agent>
Organic peroxide: “Peroximon F40” manufactured by NOF Corporation (containing 60 wt% calcium carbonate, 40 wt% α, α′-bis (t-butylperoxy-m-isopropyl) benzene)
Moreover, the measuring method of various characteristics is as follows.
[0035]
<Heat aging resistance>
The retention ratio of elongation and strength (ratio of the value after being left to stand) when the 2 mm thick vulcanized sheet punched with a JIS No. 3 dumbbell is left at a high temperature of 180 ° C. for 10 days. Asked.
[0036]
<Processability>
Roll workability is measured by good (○) or not (×) when a roll process is performed with a 10 ″ roll at a front and rear roll temperature of 50 ° C. and a rolled sheet thickness of 3 mm. Was allowed to stand at room temperature for 1 day, and two sheets were bonded together. Δ indicates “slightly inferior”.
[0037]
<Abrasion resistance (DIN wear)>
The amount of wear when the wear test was performed at room temperature was measured before and after the heat aging test at 180 ° C. for 10 days.
[0038]
<Surface crack resistance (demacachatogrouse)>
The crack width when the crack test was performed under conditions of 50,000 times at room temperature was measured before and after leaving at 180 ° C. for 10 days.
[0039]
[Table 1]
[0040]
Table 1 shows the following.
[0041]
That is, in Comparative Examples 1 and 2 using only EPM as a polymer, the heat aging resistance is remarkably deteriorated, and the wear resistance and surface crack resistance are remarkably deteriorated after the heat aging test, and can withstand long-term use as a heat resistant belt. I don't get it.
[0042]
On the other hand, in Examples 1 to 5 in which EPM and EOM are blended, the heat aging resistance is good. In particular, in Examples 1 and 2 in which liquid rubber was blended, the processability was excellent compared to Example 3 in which liquid rubber was not blended. Moreover, in Example 1 which mix | blended zinc methacrylate, it is excellent in heat aging resistance, abrasion resistance, and surface crack resistance compared with Example 2 which does not mix | blend zinc methacrylate.
[0043]
In addition, it turns out that it is preferable to make the compounding ratio of EPM and EOM into the range of 20 / 80-80 / 20 from the comparison with Examples 1-5 and Comparative Examples 3 and 4. FIG. Further, from the comparison between Example 1 and Comparative Example 5 , it is found that the EPM is preferably a high ethylene EPM having an ethylene content of 60 mol or more.
[0044]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the heat-resistant belt of the present invention, it is excellent in heat aging resistance, roll workability, and molding pressure-sensitive adhesiveness suitable as a conveyor belt for conveying high-temperature transported goods in industrial fields such as steel and cement. In addition, a heat-resistant belt that is excellent in wear resistance, crack resistance, etc. and can withstand long-term use is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an embodiment of a heat-resistant belt of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Canvas 2, 4 Rubber 3, 6 Heat-resistant rubber belt 5 Steel cord
Claims (4)
該エチレン・プロピレン共重合体のエチレン含有率が60モル%以上であることを特徴とする耐熱ベルト。A heat-resistant belt comprising a rubber composition containing an ethylene / 1-octene copolymer and an ethylene / propylene copolymer in combination as a polymer , wherein the ethylene / 1-octene in the rubber composition The weight ratio of the copolymer and the ethylene / propylene copolymer is in the range of 20/80 to 80/20,
A heat-resistant belt, wherein the ethylene / propylene copolymer has an ethylene content of 60 mol% or more .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05522998A JP3951415B2 (en) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | Heat resistant belt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05522998A JP3951415B2 (en) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | Heat resistant belt |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246017A JPH11246017A (en) | 1999-09-14 |
JP3951415B2 true JP3951415B2 (en) | 2007-08-01 |
Family
ID=12992789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05522998A Expired - Fee Related JP3951415B2 (en) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | Heat resistant belt |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3951415B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9359495B2 (en) | 2013-01-29 | 2016-06-07 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Rubber composition for heat resistant conveyor belts, and heat-resistant conveyor belt |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4792708B2 (en) * | 2004-04-28 | 2011-10-12 | 横浜ゴム株式会社 | Rubber composition for conveyor belt and conveyor belt |
JP4729298B2 (en) * | 2004-12-21 | 2011-07-20 | 株式会社ブリヂストン | Adhesive rubber composition |
JP5625391B2 (en) * | 2010-03-02 | 2014-11-19 | 横浜ゴム株式会社 | Rubber composition for heat-resistant conveyor belt and heat-resistant conveyor belt |
JP6073159B2 (en) * | 2013-03-18 | 2017-02-01 | 株式会社ブリヂストン | Rubber composition for conveyor belt, conveyor belt and belt conveyor apparatus |
CN103600960B (en) * | 2013-12-03 | 2017-01-25 | 山东威普斯橡胶股份有限公司 | Rubber conveyer belt capable of enduring 300 DEG C high temperature |
CN110758982B (en) * | 2019-11-20 | 2022-03-22 | 浙江双箭橡胶股份有限公司 | Carbon fiber core rubber conveying belt and manufacturing method thereof |
-
1998
- 1998-03-06 JP JP05522998A patent/JP3951415B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9359495B2 (en) | 2013-01-29 | 2016-06-07 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Rubber composition for heat resistant conveyor belts, and heat-resistant conveyor belt |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11246017A (en) | 1999-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108314849B (en) | Rubber composition and processing method thereof, adhesive tape and rubber roller using rubber composition and production method thereof | |
EP1205515B1 (en) | Ethylene-Alpha-Olefin belting | |
EP0737228B2 (en) | Ethylene-alpha-olefin belting | |
US9359495B2 (en) | Rubber composition for heat resistant conveyor belts, and heat-resistant conveyor belt | |
JPH01146935A (en) | Rubber composition | |
JP5625391B2 (en) | Rubber composition for heat-resistant conveyor belt and heat-resistant conveyor belt | |
JP4553682B2 (en) | Rubber composition for coating steel cord and steel cord coated thereby | |
JP3951415B2 (en) | Heat resistant belt | |
WO2016013486A1 (en) | Rubber composition for heat-resistant conveyor belts and heat-resistant conveyor belt | |
EP3551447A1 (en) | Anti-stick easy-release conveyor belts | |
JP3911840B2 (en) | Heat resistant belt | |
CN104312018A (en) | Cover compound for heat-resistant conveyor belt | |
JP2000355415A (en) | Heat resistant conveyor belt | |
ITMI20000700A1 (en) | RUBBER COMPOSITION | |
WO2006001408A1 (en) | Power transmission belt | |
JP2007217142A (en) | Reinforcement canvas for heat-resistant conveyor belt and heat-resistant conveyor belt | |
JP4698342B2 (en) | Rubber composition and conveyor belt using the rubber composition | |
JP2651670B2 (en) | Heat resistant conveyor belt | |
JP4792708B2 (en) | Rubber composition for conveyor belt and conveyor belt | |
JP4183827B2 (en) | Heat resistant conveyor belt | |
JP5037801B2 (en) | Conveyor belt using rubber composition | |
CN115725139B (en) | Rubber composition for conveyor belt and conveyor belt | |
JP2000168931A (en) | Heat resistant conveyer belt | |
JP2007217143A (en) | Reinforcement canvas for pipe conveyor belt and pipe conveyor belt | |
JP2007039624A (en) | Fiber-reinforced heat-resistant rubber product |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060926 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061116 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070214 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070314 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070416 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |