JP3950742B2 - 紙幣取扱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣を取り扱う紙幣取扱装置、特に金融機関等に設置されカード、明細票、紙幣等を媒体として、顧客の要望に応じた紙幣の預入、支払、振込等の処理を行う自動取引装置(ATM=Automated Teller Machine)又はATMに内蔵され入金した紙幣を出金に使う還流機構を備える紙幣還流機構(BRM=Bill Recycle Module)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ATMには、利用される国や地域や金融機関等によって種々の条件で収納している紙幣を利用できることが求められている。
【0003】
特開2000−20783号公報では、入金専用ボックス、出金専用ボックス、リサイクルボックス等の紙幣収納ボックスを同じサイズにして互換性をもたせることで、状況に応じてそれぞれのボックスの組み合わせを自由にし、さらにボックスの数を増減可能にしたATM又はBRMの技術を提供している。
【0004】
この技術によれば、入金専用ボックスと出金専用ボックスとを別々にしてATM又はBRMを利用すること、又は入出金兼用のリサイクルボックスでATM又はBRMを利用することが選択できる。前者を選ぶケースには、紙幣流通事情などの理由で紙幣を還流(リサイクル)した場合に、偽造紙幣の危険や紙幣の損傷によるジャムの危険などのおそれがある場合など、そして後者を選ぶケースには、ATM内やBRM内に収納された紙幣などの現金を有効に利用し、紙幣切れや紙幣が満杯になったときなどのボックス交換の手間を減らすニーズが強い場合などがそれぞれ考えられる。
【0005】
さらに地域によらずとも入出金取引の稼動状況によって日や時間帯ごとに、例えば平日は紙幣を還流させて運用するものの、休日、給料日、お昼休み等などのように入金取引よりも出金取引が多く見込まれる日や時間帯には出金専用庫を多く設けて対応できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開2000−20783号公報記載の技術においては、上記のように状況に対応して入金専用ボックス、出金専用ボックス、リサイクルボックスを入れ替えて運用する際、例えば還流運用から出金専用運用へ運用を変更する場合には、リサイクルボックスを出金専用ボックスと交換していた。すなわち挿さっているリサイクルボックスを抜いて別の場所から出金専用ボックスを持ってきて挿す。したがってリサイクルボックスと入れ替えるための余分な出金専用ボックスを用意しなければならないとの問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題点を鑑み、余分な紙幣収納ボックスを用意しておかなくとも、種々の条件で紙幣を利用可能な紙幣取扱装置を提供することを一つの目的とする。
【0008】
また、単に紙幣取扱装置でリサイクルボックスの運用条件を一律に変更してしまうと次のような問題が生じる。すなわち、「出金専用」にする予定の紙幣収納ボックスには紙幣が入金されないため、通常係員はそのボックスに多めの紙幣を収納して装置にセットする。しかしこのときATM又はBRM側の設定で「入出金兼用」となっている場合にはその情報に基づいてその紙幣収納ボックスに対して紙幣が入金されることになり、結果短時間で満杯になり紙幣取扱装置における取引が休止してしまい、紙幣の回収などのメンテナンスが必要になってしまうなどの問題がある。特に各紙幣収納ボックスのサイズが同じで互換な場合に挿し間違える可能性は大きい。
【0009】
そこで本発明の他の目的として、紙幣収納ボックスが挿し間違えられるなどの不具合を防止し、係員の意図するように紙幣収納ボックスを利用可能な紙幣取扱装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明では、紙幣を入出金する入出金口と、金種毎に紙幣を収納し入金収納した紙幣を出金させる機能をもつリサイクルボックスを複数個有する紙幣取扱装置において、リサイクルボックス毎に、リサイクルボックス、入金専用ボックス、出金専用ボックスとしての運用の設定を可能とし、さらに、リサイクルボックスの運用情報をリサイクルボックス内に持たせ、装置との整合性を確認することでリサイクルボックスの誤動作を防ぐことを可能とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図1〜図12に従って、本発明に好適な一実施形態を説明する。なお、金融機関等に設置されカード、明細票、紙幣等を媒体として、顧客の要望に応じた紙幣の預入、支払、振込等の処理を行う自動取引装置をATM(Automated Teller Machine)と、ATMに内蔵され入金した紙幣を出金に使う還流機構を備える紙幣還流機構をBRM(Bill Recycle Module)と呼び、紙幣取扱装置とはATM又はBRMを意味する。
図1は、金融機関等に設置されカード、明細票、紙幣を媒体として、顧客の要望に応じた紙幣の預入、支払、振込等の処理を行う自動取引装置、ATM100の概観を示す斜視図である。
【0012】
ATM100には、顧客に案内表示し顧客からの指示を入力する顧客操作部101と、顧客のカードや通帳を装着し顧客へ明細票とともに返却する媒体スロット102と、顧客の紙幣を装着する又は顧客へ排出する、シャッターを備えた入出金口201とを有する。入出金口201は、ATM内部の紙幣還流機構、BRM200と連通している。
【0013】
図2は、BRM200の内部構成を示す側面図である。
【0014】
BRM200には、入出金口201と、紙幣を搬送する搬送路202と、紙幣の光学的あるいは磁気的特徴などから真偽等を判別する判別部203と、搬送された紙幣を一時保管する一時保管庫204と、搬送路の分岐点において搬送を切り替える搬送路切替ゲート205と、紙幣を収納する複数の紙幣収納ボックス206と、紙幣収納ボックス206を装着する複数のフレーム207とがある。
【0015】
紙幣収納ボックス206には、リサイクルボックス(RBとも呼ぶ)、入金専用ボックス(ABとも呼ぶ)、出金専用ボックス、リジェクトボックス等の種類がある。これらの紙幣収納ボックスは、それぞれ同一形状で互換であるため目的に応じて配置を変更でき、紙幣収納ボックスの数とフレームの数とを増減することもできる。また、それぞれの紙幣収納ボックス206はボックスメモリ208を有し、収納する金種と紙幣収納ボックスの運用情報とを係員操作部からの操作によりソフト上で変更できる。それぞれのフレーム207は装着された紙幣集ボックス206のボックスメモリ208から情報を読み取るボックスメモリ読取部209を図示しないが有する。
【0016】
図3は、ATM100の機能回路を示すブロック図である。
【0017】
ATM100は、顧客操作部101と、媒体スロット102に接続し媒体を処理する媒体処理部304と、係員操作部305と、それら各部を制御するATM制御部301とを有し、ATM制御部301は、IF(インターフェース)302を介してBRM200のBRM制御部303と接続している。
【0018】
BRM制御部303は、紙幣を判別する判別部203と、紙幣を搬送する搬送部306と、紙幣の搬送を切り替える搬送切替ゲート部307とを、図示しないセンサによって紙幣や機器の状態を監視しながらATM制御部301が行う取引に応じて制御する。
【0019】
また、BRM制御部303は、各フレームに装着される各紙幣収納ボックスについて設定された情報を記憶するボックス設定記憶部308を有し、このボックス設定記憶部308の記憶に基づいて紙幣の搬送を制御する。ボックス設定記憶部308に記憶された情報はATM制御部301のメモリにも送られATM100全体の制御にも利用される。なおボックス設定記憶部308はATM100又はBRM200のいずれかに存すれば足り、ATM100側のみに有していてよいし、ATM制御部301又はBRM制御部303自身に記憶してもよい。
【0020】
以下BRM200のBRM制御部303による入金および出金を説明する。
【0021】
顧客操作部101で入金処理が選択されると入出金口201のシャッターを開く。紙幣が入出金口201に装着されると、ゴムを周設した繰り出しローラなどの機構により、紙幣を一枚ずつに分けて引き出して、搬送路202へ送り出す。搬送路202は、例えばベルトやローラなどから構成され、紙幣を挟みベルトやローラを駆動モータや電磁ソレノイドといった各アクチュエータ等によって移動、回転することにより紙幣を搬送する。搬送された紙幣は、判別部203において判別される。ここで、偽紙幣あるいは破れなどにより紙幣面積が小さいなど取引に不適であると判定された紙幣(入金リジェクト紙幣)は、ゲートを切り替えて入出金口201へ返却される。一方取引可能と判定された紙幣は、一時保管庫204へ収納される。操作者と顧客操作部101との間で金額の確認等がされた後、一時保管庫204から紙幣を引き出して判別部203を介して搬送路で紙幣収納ボックス206へ搬送する。なおこのとき判別部203で顧客へ出金するには不適当と判断された紙幣は入金収納リジェクト紙幣とされる。搬送切替ゲート部307は、搬送路切替ゲート205を切り替えて判別部203での判別結果(千円紙幣や万円紙幣等の金種又は入金収納リジェクト紙幣等)に応じ、ボックス設定記憶部308の記憶に基づいて対応する紙幣収納ボックス206に紙幣を収納する。
【0022】
一方、顧客操作部101で出金処理が選択されたとき、ボックス設定記憶部308の記憶に基づいて対応する紙幣収納ボックス206から所定の枚数の紙幣を引き出して、搬送路202へ送り出す。判別部203を通過する際に、紙幣が出金に不適当であると判定された紙幣(出金リジェクト紙幣)はゲートを切り替えて一時保管庫204へ収納する。適当である紙幣は入出金口201へ搬送する。所定の枚数が搬送された後、入出金口201のシャッターを開く。また、出金リジェクト紙幣は一時保管庫204から繰り出し、ボックス設定記憶部308の記憶に基づいて対応する紙幣収納ボックス206に紙幣を収納する。
【0023】
図4は、ボックス設定記憶部308に記憶されている紙幣収納ボックス206のボックス設定情報テーブル400を示す。ボックス設定情報テーブル400には、フレーム番号に応じて、それぞれボックス種別、金種情報、運用情報が記憶されている。
【0024】
フレーム番号欄401はフレーム207の位置の番号を表す。入出金口201を上として上から順に番号が割り当てられている。フレーム207の数が増減した場合には、その増減に合わせてフレーム番号も増減する。
【0025】
ボックス種別欄402は紙幣収納ボックス206の種別を示す。ここで「リサイクル」とは紙幣収納ボックス206には紙幣を取り込み及び搬出可能なリサイクルボックスを、「入金」とは紙幣を取り込むことだけができる入金専用ボックスを、「出金」とは紙幣を搬出することだけができる出金専用ボックスをそれぞれ意味する。他にも収納した紙幣を他の紙幣収納ボックス206に装填するための装填ボックス(ボックス種別「装填」)や、他の紙幣収納ボックス206から紙幣を回収するための回収ボックス(ボックス種別「回収」)、上述した入金収納リジェクト紙幣や出金リジェクト紙幣を収納するリジェクトボックス(ボックス種別「リジェクト」)もある。
【0026】
金種情報欄403は紙幣収納ボックス206に収納する金種を示す。「万円」とは一万円札を収納することを、「千円」とは一千円札を収納することを、「取扱無し」は紙幣を収納しないことをそれぞれ意味する。
【0027】
「ALL」は一万円札や一千円札だけではなく、五千円札、二千円札、10ドル札等の複数の紙幣を収納することを意味する。例えば、図4のボックス設定情報テーブル400の場合、一万円の真券はフレーム番号2に挿入された紙幣収納ボックス206へ、一千円の真券はフレーム番号3に挿入された紙幣収納ボックス206へそれぞれ収納されるので、フレーム番号1の金種情報「ALL」且つ「RJ−A」の入金専用ボックスには一万円の真券と一千円の真券以外の紙幣、リジェクト紙幣や取り忘れ紙幣、五千円札、二千円札、10ドル札等が収納されることになる。
【0028】
運用情報欄404はボックス種別が「リサイクル」のとき、もしくはボックス種別が「入金」且つ金種情報が「ALL」のときに入力する欄であり後述する。
【0029】
図5は、ボックス種別501と金種情報502と運用情報503との関係を示す条件テーブル500である。この条件テーブル500は、図示しない条件テーブル記憶部に記憶されている。条件テーブル記憶部は、ATM制御部301とBRM制御部303の少なくとも一方に含まれていてもよい。
【0030】
ボックス種別501が「入金」の場合、金種情報502には一万円札、一千円札などの各紙幣を一種類入力する選択肢と、「ALL」を入力する選択肢とがある。ここで各紙幣の種類を入力した場合には運用情報503を入力する必要はなく、仮に入力するとエラーにするか無効とする。
【0031】
金種情報502にALLを入力した場合には、運用情報503に「RJ−A」又は「RJ−B」又は「RJ−C」を入力する。
【0032】
「RJ−B」は、紙幣収納庫から繰り出された紙幣、つまり出金リジェクト紙幣や顧客の取り忘れ紙幣等を収納することを示す情報である。
【0033】
「RJ−C」は、顧客によって入出金口201に投入された紙幣、例えば入金収納リジェクト紙幣を収納することを示す情報である。
【0034】
「RJ−A」は「RJ−C」に収納される紙幣と「RJ−B」に収納される紙幣とを両方収納することを示す情報である。
【0035】
「RJ−B」と「RJ−C」は紙幣収納ボックス206や入出金口201といったリジェクト紙幣のATM100又はBRM200における出所によって分類されている。すなわち「RJ−B」には紙幣収納ボックス206から繰り出され、リジェクトされた紙幣が収納される。これに対して、「RJ−C」には入出金口201に投入され判別の結果、入金は許可されたものの、顧客に出金するにはそぐわない紙幣(入金収納リジェクト紙幣)が収納される。このような紙幣には判別部203で真正と判断されたが損傷や汚れがある紙幣や、非真正とは判断できないが真正であることが疑わしい紙幣などが含まれる。これらの紙幣を別に管理することで会計上、計数上の切り分けができる効果等があり、特に真正であることが疑わしい紙幣については他の紙幣とは別に収納して管理することでその紙幣の拡散を防ぎ追跡を容易にする防犯上の効果がある。
【0036】
また、場合によっては判別部203で非真正と判断された紙幣と、非真正とは判断できないが真正であることが疑わしい紙幣とを一方の入金専用ボックスに、他方の入金専用ボックスには判別部203で真正と判断されたが損傷や汚れがある紙幣と出金リジェクト券とを収納する運用情報によっても、非真正券に対する管理をより厳格にできよい。
【0037】
ボックス種別501が「リサイクル」の場合、金種情報502には万円札、千円札などの各紙幣を一種類入力し、運用情報503に「入出金兼用」、「入金専用」、「出金専用」を入力する選択肢がある。
【0038】
「入出金兼用」は、リサイクルボックスに紙幣を搬入する動作と、繰り出す動作とを両方とも実行する運用情報であり、「入金専用」とはリサイクルボックスに紙幣を搬入する動作のみを行う運用情報、「出金専用」とはリサイクルボックスから紙幣を繰り出す操作のみを行う運用情報である。
【0039】
このように各リサイクルボックスを入出金兼用、入金専用、出金専用に設定を変更して運用することで、一々紙幣収納ボックスを差し替える必要がなくとも紙幣取扱装置における紙幣の利用条件を変更できる。
【0040】
ボックス種別501が「出金」の場合、金種情報502には万円札、千円札などの各紙幣を一種類入力する。何れの場合にも運用情報503を入力する必要はなく、仮に入力するとエラーにするか無効にする。
【0041】
なお、入金専用ボックス、リサイクルボックス、出金専用ボックスのそれぞれにおいて、金種情報502に「取扱無し」を入力することで、紙幣収納ボックス206の数が多いときなどに「取扱無し」の紙幣収納ボックス206の運用を休止することができる。ここで取扱無しを入力したときには運用情報503を入力する必要はなく、仮に入力するとエラーにするか無効とする。
【0042】
図6は、フレーム番号1〜5にそれぞれ挿入された紙幣収納ボックス206にそれぞれ内蔵されたボックスメモリ208(A〜E)がもつ設定情報601〜605である。これらの情報はATM100又はBRM200によってフレーム207に挿入されている紙幣収納ボックスに送られて記憶されたものであり、フレーム207から引き抜いても保たれる。なお、ボックスメモリ208のボックス種別は、それぞれのボックスに固有な情報であるため書き換えはできない。紙幣収納ボックス毎にメモリを持たせているので、ボックス種別情報、金種情報、運用情報を共有でき、ATM制御部301又はBRM制御部303は各ボックスメモリ208の運用情報と設定した運用情報との整合性を確認できる。
【0043】
以上、本発明の一実施形態の構成を説明してきた。次に、ATM100又はBRM200がもつ(つまり、ボックス設定記憶部308の)紙幣収納ボックスの運用情報と、紙幣収納ボックスに内蔵されているボックスメモリ208の運用情報との整合作業について以下説明する。
【0044】
ボックス設定記憶部308とボックスメモリ208との整合作業は3つのタイミングで実行する。
【0045】
第1にATM100又はBRM200の電源が投入されたときである。これは、電源がオフのときに紙幣収納ボックス206が変更されている可能性があるため、ボックス設定記憶部における前回の設定情報を確認するとともに、ボックス設定記憶部308とボックスメモリ208とを整合する。
【0046】
第2にATM100の扉が開閉されたことを図示しないセンサが検知したときである。扉が開閉されたことで紙幣収納ボックス206が変更された可能性があることからボックス設定記憶部308とボックスメモリ208とを整合して確認する。
【0047】
第3にBRM200がATM100から入金又は出金動作を指示するコマンドを受信したときである。電源投入時又は扉を開閉したときの整合作業が実行されていれば問題は生じないが、なんらかの理由で整合作業が実行されていなかった場合に備え毎回の入金又は出金動作に先立ってボックス設定記憶部308とボックスメモリ208とを整合して確認する。
【0048】
図7は、ATM100又はBRM200の電源を投入したときのATM制御部301が実行するの制御フローチャートである。
【0049】
図7のフローチャートはATM100の電源投入時に毎回実行される。電源が入っていないときにはATM制御部301又はBRM制御部303によって紙幣収納ボックス206がフレーム207から抜き差しされることが監視されていないため、紙幣収納ボックス206が変更されていたときにチェック、確認、又は調べ(以下、単にチェックと呼ぶ)もせずにATM100又はBRM200の動作を開始してしまうと不良が発生するためである。以下、図7を説明する。
【0050】
電源が投入されると(ステップS701)、まずボックス設定記憶部308に記憶されているボックス設定情報テーブル400をチェックする(ステップS702)。詳細は図9で説明するが、ボックス設定情報テーブル400の内容が前記ボックス設定記憶部308に記憶された情報が前記条件テーブルの条件に適合するか否かを判断する等、ATM100又はBRM200が入金又は出金動作を十分に行うためにATM制御部301又はBRM制御部303に予め記憶されたルールに従ってチェックする。
【0051】
次に、ボックスメモリ208とボックス設定記憶部308にそれぞれ記憶された設定情報が整合するかを確認する(ステップS703)。詳細は図10にて説明する。
【0052】
図9は、ステップS702、そして後述するステップS1008で実行されるボックス設定チェックの詳細なフローチャートである。以下、図9を説明する。なお、図9と図10のフローチャートの制御はATM制御部301が実行しても良いし、BRM制御部303が実行しても良いし、両方の制御部が協働して実行しても良い。
【0053】
まず、ボックス設定記憶部308のボックス設定情報テーブル400を調べ、ボックス種別「リジェクト」若しくは、ボックス種別「入金」かつ金種情報「ALL」があるか否かを判断する(ステップS901)。なぜならATM100又はBRM200を運用する際にリジェクト紙幣を収納する紙幣収納ボックス206を収納しておく必要があるためである。
【0054】
否と判断された場合、入金専用ボックスの設定が不適当である旨とその対処方法を案内する画面を係員操作部305に表示する(ステップS906)。
【0055】
ステップS901がYesだった場合には、ボックス設定情報テーブル400を調べ、ボックス種別「リジェクト」若しくは、ボックス種別「入金」かつ金種情報「ALL」が両方あるかを判断する(ステップS902)。これは、一つのリジェクト紙幣(例えば出金リジェクト紙幣)に対して複数の紙幣収納ボックス206が収納先として設定されていると、どこにそのリジェクト紙幣を搬送すべきかをBRM制御部303が確定できないためである。ステップS902がNoの場合には入金専用ボックスの設定が不適当である旨とその対処方法を案内する画面を係員操作部305に表示する(ステップS906)。
【0056】
次に、ボックス設定記憶部308の図5に示した条件テーブル500とボックス設定情報テーブル400とを照らして、ボックス種別と金種情報の組み合わせが妥当か否かをチェックする(ステップS903)。妥当ではないと判断した場合にはその旨のメッセージを係員操作部305に表示すると共に設定画面を表示して修正を促す(ステップS906)。
【0057】
図11は、この設定画面の一例であり、ボックス種別に対して金種情報が妥当ではないことを案内している(1101参照)。また、設定情報入力欄1102にはボックス種別、金種情報、運用情報のそれぞれに対して入力エリアがある。なお、ボックス種別は書き換えできない情報であるから変更できない。フレーム番号「2」にはボックス種別「リサイクル」に対して金種情報「ALL」が入力されており、図5の条件テーブル500で認められている組み合わせではないことから、変更を促している(1103参照)。係員は所望の入力エリアをタッチして選択することにより、プルダウン式で示される選択肢の中から所望の情報を選択して入力する。なお、入力方法はこれに限られずキーボードによって入力してもよい。
【0058】
ステップS903で、ボックス種別と金種情報の組み合わせが妥当であると判断したときには、次にボックス種別と金種情報の組み合わせに対して運用情報が妥当か否かを、図5に示した条件テーブル500に従ってチェックし(ステップS904)、運用情報が妥当ではないと判断した場合にはその旨のメッセージを示すと共に修正を促す(ステップS906)。
【0059】
ステップS904がYesのときには、「RJ−A」と、「RJ−B」又は「RJ−C」とが設定されていないかをチェックする(ステップS905)。これは、ステップS902と同様に、一つのリジェクト紙幣(例えば出金リジェクト紙幣)に対して複数(例えば「RJ−A」と「RJ−B」)が収納先として設定されていると、どこにそのリジェクト紙幣を搬送すべきかをBRM制御部303が確定できないためである。同様の理由で「RJ−A」が設定されたフレーム207が複数あるか否かもチェックし、複数設定されている場合には入金専用ボックスの設定が不適当である旨とその対処方法を案内する画面を係員操作部305に表示する(ステップS906)。
【0060】
ステップS906でボックス設定記憶部308(BRMメモリ)を変更することが選択された場合、変更内容をボックス設定記憶部308に更新する(ステップ907)。
【0061】
このように、ボックス設定記憶部308のボックス設定情報を条件テーブル500と照らし合わせて設定することでATM100が又はBRM200が正常に動作するにあたって無効な設定がされることを防ぐ。
【0062】
図10は、ステップS703でATM制御部301が実行するボックスメモリ208とボックス設定記憶部308との整合チェックのフローチャートである。
【0063】
また、図10のフローチャートは、ATM100の電源が投入されている状態でATM100の扉が閉じられたことを図示しないセンサが検知した場合にも実行される。ATM100又はBRM200において、紙幣の補充又は回収時、BRM200間でのボックス交換、ボックス内での不具合発生時の対処時、保守員による定期点検時等に複数のボックスが引き抜かれることが考えられるが、本実施例においては特に各紙幣収納ボックス206は同一形状で互換であるため挿入する紙幣収納ボックス206や位置を間違えてしまうリスクがある。この点を鑑み、本発明では、設定情報が記憶されたBRM200に、設定情報が記憶された紙幣収納ボックス206を挿入するとき、ボックス設定記憶部308とボックスメモリ208とを整合することでATM100又はBRM200が記憶している情報とボックスが記憶している情報とが不一致することの不具合を防止しているのである。なお、図10の作業を整合チェック作業とも呼ぶ。以下、図10を説明する。
【0064】
ボックス設定記憶部308のボックス設定情報テーブル400に金種情報が設定されている(金種情報「取扱無し」を除く)フレーム207に対して、紙幣収納ボックス206が全てセットされているかをフレーム207に設けられたセンサによって検出する(ステップS1001)。
【0065】
ステップS1001がYesの場合、ATM100の扉が閉まっていることを図示しないセンサによって検出する(ステップS1002)。
【0066】
ステップS1002がYesの場合、各フレーム207に設けられたボックスメモリ読取部209からボックスメモリ208の設定情報を取得する(S1003)。
【0067】
ボックスメモリ208に記憶されているボックス種別、金種情報、運用情報を、ボックス設定記憶部308のボックス設定情報テーブル400とフレーム番号毎に照らし合わせ、整合しているか(それぞれの情報が異なっていないか、それぞれの情報が一致しているか)をチェックする(ステップS1004)。
【0068】
ここで、ステップS1004がNo(つまり、ボックスメモリ208とボックス設定記憶部308とが整合しなかったとき)にはボックス設定記憶部308の記憶(設定情報)を変更するか否かの選択肢がある(ステップS1005)。
【0069】
その場で係員操作部305に表示してこの選択肢を与えても良いし、ボックス設定記憶部308を変更するか否かを予め決めておいても良い。前者の場合、挿入されたボックスメモリ208の記憶を優先(ボックス設定記憶部308を変更)するか、ATM100又はBRM200側の情報を優先(ボックス設定記憶部308を変更しない)するかを係員が状況に応じてして判断することができ、後者の場合には、例えばボックス設定記憶部308を変更しないように予め決めておくことで係員がATM100又はBRM200の設定を勝手に変更できないようにしておくことができる。
【0070】
図12は、BRM200のフレーム番号「3」に装着されたボックスメモリ208の運用情報がボックス設定記憶部308の運用情報と整合しなかったときに係員操作部305に表示する画面例である。紙幣収納ボックス206側(ボックスメモリ208)設定(1202参照)と、BRM200側(ボックス設定記憶部308)設定(1203参照)を表示し、BRM200側設定には整合しなかったフレーム207の番号を示すマークを表示している。なお、ここで整合しなかったフレーム207のみを表示してもよいが、他のフレーム207の設定情報もあわせて表示することで係員が他のフレーム207に対する設定を参照して対処を決めることができる。
【0071】
図12のケースでは、ボックスメモリ208にはボックス種別が「リサイクル」、金種情報が「千円」、運用情報が「入金専用」であることが記憶されている。これに対しボックス設定記憶部308には同様にボックス種別が「リサイクル」で金種情報が「千円」であることが記憶されているが、運用情報が「入出金兼用」である点が一致せず非整合である。
【0072】
このままBRM200又はATM100を運用してしまった場合、不都合が生じる。すなわち、「入金専用」の運用設定がされた紙幣収納ボックス206は紙幣を出金することがないため紙幣が収納されていない。しかしBRM200側(ボックス設定記憶部308)の設定で「入出金兼用」となっている場合には、その情報に基づいてBRM制御部303又はATM制御部301からその紙幣収納ボックス206に対して出金する指示がある可能性があり、そのときその紙幣収納ボックス206に紙幣が収納されていなければエラーになってしまう。
【0073】
また、「出金専用」にする予定の紙幣収納ボックスには紙幣が入金されないため、通常係員はそのボックスに多めの紙幣を収納して装置にセットする。しかしこのときATM又はBRM側の設定で「入出金兼用」となっている場合にはその情報に基づいてその紙幣収納ボックスに対して紙幣が入金されることになり、結果短時間で満杯になり紙幣取扱装置における取引が休止してしまい、紙幣の回収などのメンテナンスが必要になってしまう。
【0074】
さらに入金専用ボックスについても、例えば、「RJ−B」の設定が記憶された入金専用ボックスを「RJ−C」の入金専用ボックスを待つフレームに挿した場合、入金専用ボックスとボックス設定記憶部308との整合を取らなければ「RJ−B」の入金専用ボックスに「RJ−C」に収納されるリジェクト紙幣が収納されることになる。つまり、紙幣収納ボックスから繰り出されたリジェクト紙幣を収納するはずの入金専用ボックスに、入出金口に投入されたリジェクト紙幣が収納されることになってしまい、係員がリジェクト紙幣を回収する際に紙幣の出所、計数に混乱を生じる可能性がある。
【0075】
これらの問題を防ぐために本発明では、ボックスメモリ208にリサイクルボックスの運用情報(入金専用、出金専用、入出金兼用)を記憶するとともに、さらにフレーム207に挿入された紙幣収納ボックス206のボックスメモリ208とボックス設定記憶部308との整合チェックを実行する。
【0076】
ステップS1005でNo、つまりボックス設定記憶部308の記憶を変更しない場合には、ボックスをセットし直すようにガイダンスを表示する(ステップS1006)。ここでボックスメモリ208の記憶を変更する画面を合わせて表示することもできる。
【0077】
ステップS1005でYes、つまりボックス設定記憶部308の記憶を変更する場合には、ボックスメモリ208の情報をボックス設定記憶部308に転送して更新する(S1007)。このように紙幣収納ボックス206の情報を優先することで係員が挿入した紙幣収納ボックス206に合わせてATM100又はBRM200を使うことができる。
【0078】
実際の運用では、ボックスメモリ208を変更することは多くはない。なぜならフレーム207に挿入される紙幣収納ボックス206には紙幣収納ボックス206の運用に合わせて係員によって既に紙幣が収納されているためであり、紙幣が収納されている紙幣収納ボックス206を有効に利用する点で紙幣収納ボックス206の情報を優先することは効果がある。
【0079】
ステップ1005とS1007について補足説明する。実際にセットされた複数の紙幣収納ボックス206の構成に対して、ATM100側又はBRM200が利用可能な場合(ここで利用可能とはアプリケーションが用意されているという意味である)にはボックス設定記憶部308の記憶を変更することが可能であり効率的だが、利用不可能な場合には既存のアプリケーションで対応していない金種は使用することができず、その場合は、ボックスをセットし直すしかない。例えば、万円と千円しかサポートしていないアプリケーションに2千円のボックスを挿入しても、顧客の操作画面には「万円」、「千円」しか表示できないため、この場合は、2千円ボックスは使用できず、別の万円、千円ボックスを挿入する必要がある。しかし、2千円にも対応したアプリケーションが用意してあれば、2千円のボックスを挿入しても、ボックス設定情報の変更により運用することができる。このように、通常は対応しているアプリケーションによってボックスの設定の変更を行う。
【0080】
ボックスメモリの情報を優先するのは、例えば、目的とする金種と異なる金種をやむなく利用する場合や、間違って異なる金種ボックスを挿入してしまった場合でも、金種情報を容易に変更可能とするためである。例えば、ATMが店外店にあり、紙幣が収納されたボックスを持ってきて運用する場合に、間違って異なる金種の紙幣収納ボックス206を持ってきても、そのままその紙幣収納ボックス206を挿入し、ボックス設定記憶部308の金種情報を変更することにより、その金種でATM100又はBRM200を利用することができる。またその後正規の紙幣収納ボックス206を運用する場合に、ボックスを入れ替え、ボックス設定記憶部308の金種情報を変更することで、ATM100又はBRM200を効率的に利用できる。
【0081】
また、ステップ1007をYesと予め定めておく、つまり強制的にボックスメモリ208の情報によってボックス設定記憶部308を上書きする場合の効果は、例えば、警備員や委託業者等のATM100又はBRM200の運用について理解していない人が、運用開始又は終了時に紙幣を持ち運びし、ATM100又はBRM200にセットする場合に自動的にボックス設定記憶部308がボックスメモリ208によって上書きされ、手を煩わすことがないという効果がある。もちろんこの場合にATM側は考え得る運用金種に対してアプリケーションを備えていなければならない。
【0082】
ボックス設定記憶部308の記憶を変更した場合には、図9のボックス設定チェックを実行する(ステップS1008)。なお、このボックス設定チェックでボックス記憶部308の設定が変更された場合には、ボックスメモリとの整合をとる必要があるためATM100の電源を落とし図7のフローチャートを実行する。
【0083】
図8は、ATM100又はBRM200が入金又は出金動作を行うときに先立って紙幣収納ボックス206を確認するBRM制御部303の制御フローチャートである。図8のフローチャートは毎回の入金又は出金動作に先立って実行される。ATM制御部301は定期的(数秒間隔)にBRM200の状態を監視しているが、この監視周期が長すぎる、監視以外の処理(大規模記憶媒体の読み込みなど)に注力している、又は他のユニットの処理を優先しているときなどにはBRM200の監視が一時的に行われないことがある。このとき、仮に紙幣収納ボックス206が変更されていたとしてもボックス設定記憶部308に反映されず、フレーム207にセットされている紙幣収納ボックス206のボックスメモリ208とボックス設定記憶部308とが非整合になる場合が想定される。そのため入金又は出金取引に先立って紙幣収納ボックス206のチェックを行っている。以下、図8を説明する。
【0084】
ATM制御部301から入金又は出金の動作コマンドを、IF302を介して受信する(ステップS801)と、各フレーム207に設けられたボックスメモリ読取部209からボックスメモリ208の情報を取得する。
【0085】
取得したボックスメモリ208の情報とボックス設定記憶部308の情報との整合を行ない(ステップS802)、整合しているときには、受信した動作コマンドに対応する入金又は出金動作を行う。
【0086】
ボックスメモリ208とボックス設定記憶部308とが整合していないときには、エラーメッセージを係員操作部305の画面に表示する(ステップS803)。
【0087】
このように本発明では、リサイクルボックス毎にメモリを持たせているので、制御部は各メモリの運用情報と設定した運用情報との整合性を確認できる、ATM又はBRMと紙幣収納ボックスとが同じボックス種別情報、金種情報、運用情報を共有できる。
【0088】
整合性の確認は、ATM又はBRMの電源が投入されたとき、ATMの扉が開閉されたことを図示しないセンサが検知したとき、BRMがATMから入金又は出金動作を指示するコマンドを受信したときに実行することで運用情報の不一致による不具合のリスクを低減する。
【0089】
また、整合しなかった場合には、ボックス設定記憶部に記憶されている設定を優先するか、ボックスメモリの情報を優先するかを選択できる。このことによりリサイクルボックスや入金専用ボックスを誤ってセットすることによる係員が意図しない動作を防ぎ誤って挿入した係員に対処の選択肢を提供することができる。
【0090】
本実施例は本発明の一つの実施形態であり発明の要旨を脱しない範囲で変更が可能であり、例えば多数の国の紙幣を扱うことも可能であり、各フローチャートの順序も適宜入れ替えることが可能である。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、紙幣取扱装置と紙幣収納ボックスとが同じボックス種別情報、金種情報、運用情報を共有できるため、特に運用情報の不一致による不具合のリスクを低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ATMの外観図
【図2】 BRMの側面概略図
【図3】 ATMの制御ブロック図
【図4】 ボックス設定情報テーブルの一例を示す図
【図5】 条件テーブルの一例を示す図
【図6】 ボックスメモリの一例を示す図
【図7】 ATM制御部の電源投入時制御フローチャート
【図8】 BRM制御部の動作コマンド受信時制御フローチャート
【図9】 ボックス設定チェックフローチャート
【図10】 整合チェック作業フローチャート
【図11】 係員操作部の画面例(1)を示す図
【図12】 係員操作部の画面例(2)を示す図
【符号の説明】
100:ATM、200:BRM、206:紙幣収納ボックス、207:フレーム、208:ボックスメモリ、301:ATM制御部、303:BRM制御部、305:係員操作部、308:ボックス設定記憶部、400:ボックス設定情報テーブル、500:条件テーブル
Claims (4)
- 紙幣を入出金する入出金口と、紙幣を搬送する搬送路と、紙幣を判別する判別部と、紙幣を収納する複数の紙幣収納ボックスとを有する紙幣取扱装置において、
前記紙幣収納ボックスの運用情報を記憶するボックス設定記憶部と、
前記紙幣収納ボックスに含まれ、前記紙幣収納ボックスの運用情報を記憶するボックスメモリと、
前記ボックス設定記憶部の運用情報が、前記ボックスメモリの運用情報に整合するか否かをチェックする整合チェック作業を実行する制御部とを有し、
前記整合チェック作業の結果、前記ボックス設定記憶部の情報と前記ボックスメモリの情報とが非整合だった場合、前記制御部は、前記ボックスメモリの運用情報を前記ボックス設定記憶部に転送して更新することを特徴とする紙幣取扱装置。 - 請求項1記載の紙幣取扱装置において、
前記紙幣収納ボックスは、紙幣を収納し入金収納した紙幣を出金する機能をもつリサイクルボックスを含み、
前記運用情報は、前記リサイクルボックスを入出金兼用にするか、入金専用にするか、出金専用にするかの情報を含むことを特徴とする紙幣取扱装置。 - 請求項1記載の紙幣取扱装置において、
前記運用情報は、紙幣収納庫から繰り出され前記判別部でリジェクトされた紙幣を収納することを示す情報と、前記入出金口に投入され前記判別部でリジェクトされた紙幣を収納することを示す情報とを含むことを特徴とする紙幣取扱装置。 - 請求項1記載の紙幣取扱装置において、
前記ボックス設定記憶部は、前記紙幣収納ボックスに収納する金種を示す金種情報を記憶し、
前記ボックスメモリは、前記紙幣収納ボックスが扱う金種情報を記憶し、
前記制御部は、前記紙幣ボックス設定記憶部の金種情報が、前記ボックスメモリの金種情報に整合するか否かをチェックすることを特徴とする紙幣取扱装置。
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