JP3948318B2 - 光アシスト磁気記録ヘッドおよび光アシスト磁気記録ディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光アシスト磁気記録ヘッドおよび光アシスト磁気記録ディスク装置に関し、特に、小型で、レーザ光の利用効率が高く、それにより、高密度・高転送レートの記録・再生を可能とする光アシスト磁気記録ヘッドおよび光アシスト磁気記録ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハード磁気記録装置(HDD)の記録密度は年率100%で増大しており、実験段階では、60Gbpsiを超えるに至っている。しかし、超常磁性効果や、磁気ヘッドのギャップ幅の狭窄の難しさから、そろそろ従来型のHDDの記録密度の限界が見え、100〜300Gbpsiが限界と言われ、その限界を超えるものとして、光アシスト磁気記録が期待されている。
【0003】
ここで、「超常磁性効果」とは、熱や隣接磁区の磁界などにより記録磁区の磁化が乱されて記録情報が失われていく現象である。これを防ぐには、磁化やその異方性の大きな磁気記録媒体を使用することが一つの手段であるが、通常の磁気ヘッドでは記録できなくなる。それを解決する手段として、光アシスト磁気記録が提案されている。この「光アシスト磁気記録」は、レーザ光の照射により記録媒体をキュリー温度付近まで加熱することによりその磁化を下げたところで記録する方法である。
【0004】
図8は、従来の光アシスト磁気記録ヘッドを示す。この光アシスト磁気記録ヘッド1は、図8(a)に示すように、浮上スライダ2の後端面2aに、光導波路3、薄膜磁気記録トランスデューサ4および磁気抵抗センサ5を順次積層したものである。
【0005】
光導波路3は、図8(b)に示すように、コア31と、コア31の周囲に形成されたクラッド32とから構成され、光導波路3の上部に位置する半導体レーザ(図示せず)から入射したレーザ光を底面まで伝送する。コア31は、開口38を有する金属膜37により出射口が絞られ、出射されるレーザ光のサイズの微細化が図られている。
【0006】
薄膜磁気記録トランスデューサ4は、誘電体絶縁膜45により支持される薄膜コイル44、光導波路3側の下部ヨーク46、中部ヨーク46a、および磁気抵抗センサ5側の上部ヨーク47により磁気回路を形成する。
【0007】
磁気抵抗センサ5は、スピンバルブ膜51とその電極52a,52bが誘電体絶縁膜53a,53bを介して上部磁気ポール47と磁気シールド膜54に挟まれた構造である。
【0008】
上記の構造の光アシスト磁気記録ヘッド1は、浮上スライダ2の凹部2cを有する浮上面2bにより磁気ディスク8の基板8b上に形成された磁気記録層8a上を浮上走行し、光導波路3の開口38から出射される近接場光35により磁気記録層8aを加熱して抗磁力を下げ、薄膜磁気記録トランスデューサ4により磁気記録層8aに情報を記録し、磁気抵抗センサ5により情報を再生するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の光アシスト磁気記録ヘッドによると、半導体レーザ3によるレーザ光照射位置と薄膜磁気記録トランスデューサ4の磁気ギャップで形成される磁界印加位置とが離れているため、レーザ光による加熱から磁界印加による記録までの間にレーザ光により加熱した部分が熱伝導により広がるとともに、温度勾配がなだらかになるため、磁区の境界位置がばらつきやすく、微細な磁区が形成できないなどの問題がある。
【0010】
従って、発明の目的は、小型で、レーザ光の利用効率が高く、それにより、高密度・高転送レートの記録・再生を可能とする光アシスト磁気記録ヘッドおよび光アシスト磁気記録ディスク装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、磁気記録媒体上を浮上走行する浮上スライダの後端面または前記後端面に平行な面上に、光導波路または半導体レーザを配置してレーザ光出射口から前記磁気記録媒体にレーザ光を出射するレーザ光出射手段と、前記レーザ光の出射によって加熱された前記磁気記録媒体に一対の磁気ポールから磁界を印加して情報を記録する薄膜磁気記録トランスデューサと、前記磁気記録媒体に記録された前記情報を検出する磁気抵抗センサを順次積層した光アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記薄膜磁気記録トランスデューサは、前記一対の磁気ポール間のギャップ長が前記レーザ光出射口の前記ギャップ長の方向の長さよりも短く設定され、前記一対の磁気ポールの中心が前記レーザ光出射手段の前記レーザ光出射口の中心に一致し前記一対の磁気ポールが前記レーザ光出射口からの前記レーザ光が照射されるように配置され、前記磁気記録媒体に対向する面側に設けられた底面部ヨークを介して前記一対の磁気ポールを先端に有する下部ヨークと、前記下部ヨークの後端に中部ヨークを介して接続された上部ヨークと、前記下部ヨーク又は前記中部ヨークに巻回された薄膜コイルを備え、前記下部ヨークおよび前記薄膜コイルが、前記光導波路または前記半導体レーザが配置された前記面上であって前記レーザ光出射口側から見て前記光導波路または半導体レーザの一方または両方に配置されていることを特徴とする光アシスト磁気記録ヘッドを提供する。
この構成により、レーザ光の照射位置と一対の磁気ポール間の磁気ギャップで形成される磁界印加位置が一致するため、磁界印加位置を正確に加熱することができる。従って、レーザ光照射から磁界印加までの間に加熱部が熱拡散により広がらないので、記録部分を狭めることができ、高記録密度化が可能となる。また、薄膜磁気記録トランスデューサの薄膜コイルおよびヨークの少なくとも一方をレーザ出射口の側方に配置することにより、小型化が可能となるとともに、レーザ出射口と磁気抵抗センサの距離を近づけることができるため、同一トラックをトラッキングさせることが容易となる。
【0013】
本発明は、前記目的を達成するために、磁気記録ディスク上を浮上走行し、前記磁気記録ディスクの磁気記録媒体に対して情報の記録を行う光アシスト磁気記録ヘッドを有する光アシスト磁気記録ディスク装置において、前記光アシスト磁気記録ヘッドは、前記磁気記録媒体上を浮上走行する浮上スライダの後端面または前記後端面に平行な面上に、光導波路または半導体レーザを配置してレーザ光出射口から前記磁気記録媒体にレーザ光を出射するレーザ光出射手段と、前記レーザ光の出射によって加熱された前記磁気記録媒体に一対の磁気ポールから磁界を印加して情報を記録する薄膜磁気記録トランスデューサと、前記磁気記録媒体に記録された前記情報を検出する磁気抵抗センサが順次積層され、前記薄膜磁気記録トランスデューサは、前記一対の磁気ポール間のギャップ長が前記レーザ光出射口の前記ギャップ長の方向の長さよりも短く設定され、前記一対の磁気ポールの中心が前記レーザ光出射手段の前記レーザ光出射口の中心に一致し前記一対の磁気ポールが前記レーザ光出射口からの前記レーザ光が照射されるように配置され、前記磁気記録媒体に対向する面側に設けられた底面部ヨークを介して前記一対の磁気ポールを先端に有する下部ヨークと、前記下部ヨークの後端に中部ヨークを介して接続された上部ヨークと、前記下部ヨーク又は前記中部ヨークに巻回された薄膜コイルを備え、前記下部ヨークおよび前記薄膜コイルが、前記光導波路または前記半導体レーザが配置された前記面上であって前記レーザ光出射口側から見て前記光導波路または半導体レーザの一方または両方に配置されていることを特徴とする光アシスト磁気ディスク装置を提供する。
この構成により、レーザ光の利用効率を高めた光アシスト磁気記録ヘッドを用いることができ、高密度・高転送レートの記録・再生が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録・再生ヘッド(以下、「光アシスト磁気記録ヘッド」という。)を示す。この光アシスト磁気記録ヘッド1は、図1(a)に示すように、浮上スライダ2の後端面2aに、光導波路3、薄膜磁気記録トランスデューサ4および磁気抵抗センサ5を順次積層したものである。光アシスト磁気記録ヘッド1は、浮上スライダ2の凹部2cを有する浮上面2bにより、磁気ディスク8の基板8b上に形成された磁気記録層8a上を浮上走行し、図示しない半導体レーザから光導波路3を介して出射されるレーザ光により、磁気記録層8aを加熱して抗磁力を下げ、薄膜磁気記録トランスデューサ4によりその磁気記録層8aに情報を記録し、磁気抵抗センサ5により情報を再生する。
【0015】
光導波路3は、図1(b)に示すように、誘電体層30上に形成された、SiN層からなるコア31と、それを取り巻くSiO2からなるクラッド32から構成され、光導波路3の上部に位置する図示しない半導体レーザから入射したレーザ光を底面まで伝送するものである。光導波路3のクラッド32の幅は、カップリング効率を上げ、光損失を下げるために約3μmと幅広くしている。一方、底面のレーザ出射端での光スポットのサイズは小さい方が光利用効率がよいため、光導波路3の内部に平面型の集光レンズなどの集光系を形成してもよい。光導波路3の底面のレーザ出射端には、後述する磁気ポール6a,6bが形成される。
【0016】
薄膜磁気記録トランスデューサ4は、図1(b)に示すように、誘電体層30から光導波路3が後方に突出するように光導波路3の外周辺をメサエッチングで除去し、光導波路3の左右に一対の凹部を形成し、下部ヨーク42、薄膜コイル44、および薄膜コイル44を支持する磁気シールド膜45を一対の凹部内にそれぞれ積層し、更に下部ヨーク42の後端で接合される中部ヨーク43、および誘電体膜40を介して中部ヨーク43,43の後端を結合する上部ヨーク53を順次積層したものである。また、図1(d)に示すように、下部ヨーク42のそれぞれの先端42aに底面部ヨーク6dを介して磁気ポール6aおよび磁気ポール6bが形成される。磁気ポール6aと磁気ポール6b間に磁気ギャップ6cが形成される。下部ヨーク42、中部ヨーク43、上部ヨーク53、底面部ヨーク6dを介して形成される磁気ポール6aおよび磁気ポール6bにより磁気回路を形成する。薄膜コイル44は、図1(c)に示すように、磁気回路と差交するように巻かれており、薄膜コイル44に流れる電流に比例して磁気ポール6aおよび磁気ポール6b間の磁気ギャップ6cに磁界を発生し、その磁界の変調により磁気記録層8aに記録を行う。下部ヨーク42、薄膜コイル44、中部ヨーク43、上部ヨーク53、底面部ヨーク6d、磁気ポール6aおよび磁気ポール6bは、それぞれパーマロイなどの軟磁性体で形成してもよい。なお、44aは、薄膜コイル44に記録信号に基づく電流を供給するためのリード線である。
【0017】
磁気ポール6a,6bは、これらの並び方向と光導波路3からのレーザ光の偏光方向36を一致させている。このように形成することにより、磁気ポール6a,6b中にレーザ光によりその周波数に等しい電子の集団運動が励起され、その極性が磁気ポール6aと磁気ポール6bが逆位相になることから、磁気ポール6a,6bがダイポールアンテナの役割を果たし、磁気ギャップ6cに強力な近接場光が誘起される。磁気ポール6a,6bの先端は、テーパー状に細くなっており、それにより強力な磁界が形成できるとともに、近接場光の増強効果も高めることができ、光利用効率をあげることができる。なお、符号9は、記録トラックである。
【0018】
磁気抵抗センサ5は、図1(b),(d)に示すように、スピンバルブ膜51とその電極52a、52bが誘電体55に支持され、磁気シールド膜54と上部ヨーク53に挟まれた構造を有する。磁気抵抗センサ5は、光導波路3との間に熱導電率の低い誘電体膜40を介して積層されている。情報信号の再生は、スピンバルブ膜51と差交する磁気記録層8aからの磁界の強度を、スピンバルブ膜51の抵抗変化として検出することにより行う。なお、磁気記録媒体として、遷移金属と希土類金属からなるフェリ磁性体を使用する場合には、補償点温度を調節することで加熱によって読み出し磁化の強度を上げることができ、その場合には、再生時にも照射を行う。それによって、記録層の加熱された部分だけからの信号を再生できるため、記録感度を上げられるのみならず、再生時の隣接トラックからのクロストークを下げることができる。
【0019】
次に、上記の光アシスト磁気記録ヘッド1の製造方法の一例を説明する。浮上スライダ2の材質は、通常のハードディスク用磁気ヘッドに使用されるアルチック(Al2O3−TiO2)を用いる。磁気抵抗センサ5は、通常のGMR(Giant Magnetic Sensor)を使用する。アルチックのウェーハ上に1次元状又は2次元状に配されるように複数の光導波路を形成し、光導波路のクラッドの外周辺部をメサエッチングして、光導波路3の左右に一対の凹部を形成し、一対の凹部内に、構成要素である薄膜コイル44および下部ヨーク42を配置した複数の薄膜磁気記録トランスデューサ4および複数の磁気抵抗センサ5を薄膜プロセス法を用いて積層した後、通常の磁気ヘッド製造の際になされるように、光導波路3、薄膜磁気記録トランスデューサ4および磁気抵抗センサが1次元状に配列されたチップバーを切り出し、その断面を浮上スライダ2の浮上面2bとして加工した後、各ヘッドチップに切断する。磁気ポール6a,6bは、メサエッチングにより光導波路のレーザ光射出端の高屈折率の誘電体膜の一部を除去して凹部を形成し、その凹部にパーマロイなどの軟磁性膜を着膜して形成する。
【0020】
次に、上記の光アシスト磁気記録ヘッド1の動作を説明する。光アシスト磁気記録ヘッド1は、浮上スライダ2の凹部2cを有する浮上面2bにより、磁気ディスク8の基板8b上に形成された磁気記録層8a上を浮上走行し、光導波路3から出射されるレーザ光により、磁気記録層8aを加熱して抗磁力を下げ、薄膜磁気記録トランスデューサ4の薄膜コイル44に記録信号に基づく電流を供給し、その電流に比例した磁界を磁気ギャップ6cに発生させ、その磁界の変調により磁気記録層8aに情報の記録を行う。信号再生は、スピンバルブ膜51と交差する、磁気記録層8aからの磁界の強度変化をスピンバルブ膜51の抵抗変化として検出することにより行う。
【0021】
以上述べた第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)この近接場光のサイズは磁気ギャップ6cと同程度であり、この近接場光を磁気記録層8aの加熱に使用することにより、微細な記録領域を効率よく加熱することが可能となり、高密度の光アシスト磁気記録が達成できる。
(ロ)磁気ポール6a、6bは、磁界の発生と近接場光の発生を兼ねているため、構造が簡単で作製しやすい構造となる。このことは、ギャップ長が数十nmと現在の加工精度の限界を要求されることから特に重要である。
(ハ)この構造によれば、下部ヨーク42、中部ヨーク43の幅に制限がなく、この部分を微細化する必要がないため、磁気回路の磁気抵抗を下げることができる。そのため高速の磁界変調が可能となり、記録の高速化が図れる。
(ニ)下部ヨーク42、中部ヨーク43は、磁気抵抗を高めずに薄くできるため、磁気トランスデューサ4の凹凸を少なくでき、磁気トランスデューサ4の上部の誘電体膜を用いた平坦化がしやすくなる。これは、その上に形成される磁気抵抗センサ5のスピンバルブ膜51の形成に特に平坦な面が必要とされることから重要である。
【0022】
なお、本実施の形態では、光導波路3を用いてレーザ光を導入したが、光導波路3の代わりに半導体レーザを使用することも可能である。この場合には、半導体レーザの活性層(図示せず)が光導波路3のコア31の位置に来るように形成する。このようにしても、光利用効率を上げることが可能となる。半導体レーザとしては、端面発光型のレーザが磁気ヘッド部との作製プロセスとなじみがよいが、面発光型(VCSEL)レーザも使用可能である。この場合には、面発光型レーザの出力面まで形成したのち、その上に磁気ヘッド部を集積することで使用可能となる。
【0023】
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す。この第2の実施の形態は、薄膜磁気記録トランスデューサ4の薄膜コイル44を1つとし、一対の中部ヨーク43,43の一方が光導波路3の近くに形成されている点を除き、他は、前述した第1の実施の形態と同じである。すなわち、薄膜磁気記録トランスデューサ4は、図2(a)に示すように、下部ヨーク42、薄膜コイル44を支持する誘電体絶縁膜45、下部ヨーク42の後端で接合される中部ヨーク43、および誘電体膜40を介して中部ヨーク43,43の後端を結合する上部ヨーク53を順次積層したもので、図の上方に一つの薄膜コイル44が形成されている。下部ヨーク42の先端に底面部ヨーク6dを介して磁気ポール6aが形成され、中部ヨーク43の先端に底面部ヨーク6dを介して磁気ポール6bが形成され、図2(c)に示すように、磁気ポール6aと磁気ポール6b間に磁気ギャップ6cが形成される。この第2の実施の形態においても、情報の記録、再生が第1の実施の形態と同様に行われ、効果も第1の実施の形態と同様である。
【0024】
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す。この第3の実施の形態は、下部ヨーク42に導体を巻回して薄膜コイル48を形成する点を除き、他は、前述した第1の実施の形態と同じである。なお、同図中48aは、薄膜コイル48に記録信号に基づく電流を供給するためのリード線である。この第3の実施の形態においても、情報の記録、再生が第1の実施の形態と同様に行われ、効果も第1の実施の形態と同様である。
【0025】
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す。この第4の実施の形態の光アシスト磁気記録ヘッドは、図4(a)に示すように、浮上スライダ2の後端面2aに、光導波路3、薄膜磁気記録トランスデューサ4および磁気抵抗センサ5を順次集積したものである。
【0026】
光導波路3は、図4(a)に示すように、SiN層からなるコア31と、それを取り巻くSiO2からなるクラッド32とにより構成され、浮上スライダ2の後端面2aに形成された誘電体層30中に形成する。光導波路3の底面のレーザ出射端に後述する磁気ポール6a,6bが形成される。
【0027】
薄膜磁気記録トランスデューサ4は、図4(a)に示すように、誘電体層30上に下部ヨーク42、薄膜コイル44を支持する誘電体絶縁膜45、下部ヨーク42の後端で接合される中部ヨーク43、および中部ヨーク43,43の後端を結合する上部ヨーク53を順次積層したものである。また、図4(c)に示すように、下部ヨーク42のそれぞれの先端42aに底面部ヨーク6dを介して磁気ポール6aおよび磁気ポール6bが形成される。磁気ポール6aと磁気ポール6b間に磁気ギャップ6cが形成される。下部ヨーク42、中部ヨーク43、上部ヨーク53、底面部ヨーク6dを介して形成される磁気ポール6aおよび磁気ポール6bにより磁気回路を形成する。薄膜コイル44は、図4(b)に示すように、磁気回路と差交するように巻かれており、薄膜コイル44に流れる電流に比例して磁気ギャップ6cに磁界を発生させる。
【0028】
磁気ポール6a,6bは、これらの並び方向と光導波路3からのレーザ光の偏光方向36を一致させている。このように形成することにより、磁気ポール6a,6b中にレーザ光によりその周波数に等しい電子の集団運動が励起され、その極性が磁気ポール6aと磁気ポール6bが逆位相になることから、磁気ポール6a,6bがダイポールアンテナの役割を果たし、磁気ギャップ6cに強力な近接場光が誘起される。磁気ポール6a,6bの先端は、テーパー状に細くなっており、それにより強力な磁界が形成できるとともに、近接場光の増強効果も高めることができる。
【0029】
磁気抵抗センサ5は、図4(a),(c)に示すように、スピンバルブ膜51とその電極52a,52bが誘電体55に支持され、磁気シールド膜54と上部ヨーク53に挟まれた構造を有する。磁気抵抗センサ5は、光導波路3との間に熱導電率の低い誘電体膜40を介して積層されている。
【0030】
以上述べた第4の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)薄膜コイル44や下部ヨーク42を光導波路3と磁気抵抗センサとを結ぶ線上から外れる位置に形成することとしたため、レーザ光が出射される光導波路3と磁気抵抗センサとの距離を短くすることができることから、同一トラックをトラッキングさせるのが容易となり、レーザ光を効率よく利用でき、記録領域に記録された情報信号が微弱でも再生することができる。
(ロ)この近接場光のサイズは磁気ギャップ6cと同程度であり、この近接場光を磁気記録層8aの加熱に使用することにより、微細な記録領域を効率よく加熱することが可能となり、高密度の光アシスト磁気記録が達成できる。
(ハ)磁気ポール6a,6bは、磁界の発生と近接場光の発生を兼ねているため、構造が簡単で作製しやすい構造となる。このことは、ギャップ長が数十nmと現在の加工精度の限界を要求されることから特に重要である。
(ニ)この構造によれば、下部ヨーク42、中部ヨーク43の幅に制限がなく、この部分を微細化する必要がないため、磁気回路の磁気抵抗を下げることができる。そのため高速の磁界変調が可能となり、記録の高速化が図れる。
(ホ)下部ヨーク42、中部ヨーク43は、磁気抵抗を高めずに薄くできるため、薄膜磁気記録トランスデューサ4の凹凸を少なくでき、薄膜磁気記録トランスデューサ4の上部の誘電体膜を用いた平坦化がしやすくなる。これは、その上に形成される磁気抵抗センサ5のスピンバルブ膜51の形成に特に平坦な面が必要とされることから重要である。
(ヘ)端面に比較的簡単な薄膜プロセスにより、磁気ポール6a,6bを光出力位置に形成でき、それにより磁気抵抗の低い磁気回路ができるとともに、表面プラズモンを効率よく励起することができ、それによって高密度・高速、かつ、高効率の光アシスト磁気記録が可能となる。
【0031】
図5は、光導波路のレーザ光出射口に配される磁気ポール6a,6bの構造の変形例を示す。図5(a)は、レーザ光出射口であるコア31に配される一方の磁気ポール6bの先端を平坦にした例である。他方の磁気ポール6aは、先端が台形状に形成し、底面部ヨーク6dを介して下部ヨークに取り付けられる。磁気ポール6aの先端は、三角形状あるいは長方形状でもよい。なお、符号36は、光導波路3からのレーザ光の偏光方向である。この構造により、さらに磁気ポールの加工性を高めることができる。また、レーザ光出射口から発生する近接場光の強度を実質的に弱めることなく、磁気ポール6a,6bでの磁気飽和を防ぐことができる。
【0032】
図5(b)は、磁気ポール6a,6bの並びにより形成される磁気ギャップ6cの方向を記録トラック9に対して90度回転した例である。この場合、レーザ光の偏光方向36も同様に90度回転されている。このようにして、記録トラック9に対して垂直方向の磁化を有する記録を行うことが可能となる。
【0033】
図5(c)は、光導波路3の断面拡大図であり、光導波路のコア31の出力端部および磁気ポール6a,6bの先端をテーパー状に形成した例を示す。これらの先端部をテーパー状に形成することにより、光導波路3の出力端での集光性能を上げることができるため高密度化が可能となり、かつ、底面部ヨーク6dの厚さを厚くできるため磁気回路の磁気抵抗を下げることができ、さらに高速動作が可能となる。なお、符号49は、磁気ポール6a,6b間で発生する磁界を示す。
【0034】
図5(d)は、コア31のレーザ光射出端に開口38が形成された金属薄膜37を配した例である。金属薄膜37は、Au,Ag,Al(金、銀、アルミニウム)等の低抵抗金属、あるいはその合金から形成する。開口38の代わりにスリットを形成してもよい。これにより、横方向への漏れ磁界を抑えられ、トラック幅を狭められるという利点がある。また、磁気ギャップ6cの形成には磁気ポール用の金属膜を被着した後、磁気ギャップ6cをエッチングすることにより、ギャップの位置精度を高めることができる。
【0035】
図5(e)は、コア31のレーザ光射出端に、ボータイ型のダイポールアンテナを構成する一対の微小金属39,39を、一対の微小金属39,39および磁気ポール6a,6bのそれぞれの並び方向が互いに直角をなすように配し、それらの先端に開口38が形成された例である。このとき、レーザ光の偏向方向36は、磁気トラックと直角な方向、すなわち、ダイポールアンテナを形成する微小金属39,39の並びと同方向である。これにより、横方向への漏れ磁界を抑えられ、開口38に強力な近接場光が誘起される。また、磁気ポール6a,6bの先端がテーパー状に細く形成することにより強力な磁界が形成できるとともに、近接場光を更に増強する効果をも奏する。
【0036】
以上の磁気ポール6a,6bは、材料としてパーマロイを使用したが、その表面にAuやAg,Alの薄膜をコーティングしてもよい。これにより、表面プラズモンの励起効率を上げることができ、より高効率、低エネルギー消費の光アシスト磁気記録が可能となる。
【0037】
図6は、磁気ギャップを複数形成した例を示す。この例では、図に示すように、2つの磁気ポール6a,6a’に対向した2つの磁気ポール6b,6b’により2つの磁気ギャップ6c,6c’が2本の記録トラック9,9’上に形成されている。磁気ポール6b,6b’は、それぞれ底面部ヨーク6d,6d’を介して下部ヨーク42,42’に接続されて、それぞれ独立な2つの磁気回路を構成する。また、下部ヨーク42,42’と中部ヨークの間には2つの薄膜コイル(図示せず)が形成されており、それぞれの磁気回路を独立に駆動することが可能である。また、磁気抵抗センサも磁気ギャップ6c,6c’の位置に合わせて、2つ形成される(図示せず)。
【0038】
この構成によれば、底面部ヨークの膜厚を薄くできるため、複数のヨークを高密度に並べることができるので、並列記録に適した構造を有している。従って、磁気ギャップ6c,6c’と磁気抵抗センサを複数構成するだけで、磁気ギャップの数だけ記録再生速度を上げることができる。本実施の形態では、記録・再生速度を2倍に高めることができる。
【0039】
図6は、本発明の第5の実施の形態の光アシスト磁気記録・再生ディスク装置を示す。この実施の形態の光アシスト磁気記録・再生ディスク装置60は、磁気記録層61aとしてPt/Crなどからなる垂直磁気記録媒体を使用した磁気ディスク61と、その磁気ディスク61を回転するためのモータ62と、磁気記録層61a上を浮上走行して、磁気記録層61aに記録・再生を行う第1〜第4の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッド70と、光アシスト磁気記録ヘッド70を支えるスイングアーム63と、スイングアーム63を走査するためのボイスコイルモータ64と、記録時には記録信号を処理し、光アシスト磁気記録ヘッド70のレーザ光を変調し、再生時には光アシスト磁気記録ヘッド70からの光強度信号を用いて記録情報を再生する信号処理回路65と、記録・再生時にモータ62やボイスコイルモータ64を制御する制御回路66とを備える。
【0040】
この構成により、記録時には半導体レーザから出射された信号入力に基づいて強度変調されたレーザ光が光導波路の出射面から出射され、その直下に配置された磁気記録層61aに入射して、磁気記録層61aに情報を記録する。また、再生時には、半導体レーザからの磁気記録層61aの記録に影響を与えない程度に弱いレーザ光を磁気記録層61aに照射する。また、記録・再生時には、ヘッド70から出射した光を磁気記録層61a上の特定の記録トラック(図示せず)上に移動し、かつ、トラッキングさせる必要がある。これは、ボイスコイルモータ64の駆動による位置制御により行う。すなわち、磁気ディスク61のアドレス情報を読み取り、その情報に基づいて形成した駆動信号により、ボイスコイルモータ64を駆動してヘッド70を所定のトラック付近に移動させた後、ボイスコイルモータ64とビームスポット走査型半導体レーザ(図示せず)の駆動により、精細に所定のトラックを追従させる。また、ヘッド70が自体、小型・軽量であるため、このヘッド70全体を圧電素子(図示せず)により、駆動させて精細なトラッキングをさせてもよい。また、磁気抵抗センサの信号を用いてトラッキング誤差信号を形成することも可能である。
【0041】
この第5の実施の形態によれば、高効率の光アシスト磁気記録ヘッド70を磁気ディスク61の記録・再生に使用することができ、高速記録・再生、高密度、特に高体積記録密度の光アシスト磁気ディスク装置を提供することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、レーザ光の照射位置と磁界印加位置が一致するため、レーザ光照射から磁界印加までの間に加熱部が熱拡散により広がらないので、記録部分を狭めることができ、高記録密度化が可能となる。
また、レーザ光の偏光方向を一対の磁気ポールが並ぶ方向と一致させることにより、一対の磁気ポールがレーザ光に対してダイポールアンテナの役割を果たし、ダイポールアンテナから強度の高い近接場光が放出されるので、レーザ光の利用効率を大幅に向上する。
また、薄膜磁気記録トランスデューサの薄膜コイルおよびヨークの少なくとも一方をレーザ出射口の側方に配置することにより、小型化が可能となるとともに、レーザ出射口と磁気抵抗センサの距離を近づけることができるため、同一トラックをトラッキングさせることが容易となる。
また、薄膜磁気記録トランスデューサの薄膜コイルをレーザ出射口と磁気抵抗センサの検出部を結ぶ線上から外れた位置に配置することにより、小型化が可能となるとともに、レーザ出射口と磁気抵抗センサの距離を近づけることができるため、同一トラックをトラッキングさせることが容易となる。
更に、レーザ光の利用効率を高めた光アシスト磁気ヘッドを用いるため、高密度・高転送レートでの記録・再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドを示ずであり、(a)は光ヘッドの側面概略断面図、(b)は主要部の横断面の拡大図、(c)は図(a)のA−A線に沿う断面図、(d)は底面主要部の拡大図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す図であり、(a)は主要部の横断面の拡大図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は磁気ポールの詳細図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す図であり、(a)は主要部の横断面の拡大図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す図であり、(a)は主要部の横断面の拡大図、(b)は図(a)のD−D線に沿う断面図、(c)は底面主要部の拡大図である。
【図5】(a)から(e)は、レーザ光出射口に配される磁気ポールの構造の変形例を示す図である。
【図6】磁気ギャップを複数形成した例を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の光アシスト磁気記録・再生ディスク装置を示す図である。
【図8】(a)は従来の光アシスト磁気記録ヘッドの概略構成を示す断面図、(b)はその要部断面図である。
【符号の説明】
1 光アシスト磁気記録ヘッド
2 浮上スライダ
2a 浮上スライダの後端面
2b 浮上スライダの浮上面
2c 浮上スライダの凹部
3 光導波路
4 薄膜磁気記録トランスデューサ
5 磁気抵抗センサ
6a 磁気ポール
6b,6b’ 磁気ポール
6c,6c’ 磁気ギャップ
6d,6d’ 底面部ヨーク
8 磁気ディスク
8a 磁気記録層
8b 基板
9,9’ 記録トラック
30 誘電体層
31 薄膜コア
32 クラッド
35 近接場光
36 レーザ光の偏光方向
37 金属膜
38 開口
39 微小金属
40 熱導電率の低い誘電体膜
42,42’ 下部ヨーク
42a 下部ヨークの先端
43 中部ヨーク
44 薄膜コイル
44a リード線
45 誘電体絶縁膜
46 下部ヨーク
46a 中部ヨーク
47 上部ヨーク
48 薄膜コイル
48a リード線
49 磁界
51 スピンバルブ膜
52a,52b 電極
53 上部ヨーク
53a 誘電体絶縁膜
53b 誘電体絶縁膜
54 磁気シールド膜
55 誘電体
60 光アシスト磁気記録・再生ディスク装置
61 磁気ディスク
61a 磁気記録層
62 モータ
63 スイングアーム
64 ボイスコイルモータ
65 信号処理回路
66 制御回路
70 光アシスト磁気記録ヘッド
Claims (19)
- 磁気記録媒体上を浮上走行する浮上スライダの後端面または前記後端面に平行な面上に、光導波路または半導体レーザを配置してレーザ光出射口から前記磁気記録媒体にレーザ光を出射するレーザ光出射手段と、前記レーザ光の出射によって加熱された前記磁気記録媒体に一対の磁気ポールから磁界を印加して情報を記録する薄膜磁気記録トランスデューサと、前記磁気記録媒体に記録された前記情報を検出する磁気抵抗センサを順次積層した光アシスト磁気記録ヘッドにおいて、
前記薄膜磁気記録トランスデューサは、前記一対の磁気ポール間のギャップ長が前記レーザ光出射口の前記ギャップ長の方向の長さよりも短く設定され、前記一対の磁気ポールの中心が前記レーザ光出射手段の前記レーザ光出射口の中心に一致し前記一対の磁気ポールが前記レーザ光出射口からの前記レーザ光が照射されるように配置され、前記磁気記録媒体に対向する面側に設けられた底面部ヨークを介して前記一対の磁気ポールを先端に有する下部ヨークと、前記下部ヨークの後端に中部ヨークを介して接続された上部ヨークと、前記下部ヨーク又は前記中部ヨークに巻回された薄膜コイルを備え、
前記下部ヨークおよび前記薄膜コイルが、前記光導波路または前記半導体レーザが配置された前記面上であって前記レーザ光出射口側から見て前記光導波路または半導体レーザの一方または両方に配置されていることを特徴とする光アシスト磁気記録ヘッド。 - 前記薄膜磁気記録トランスデューサは、前記薄膜コイルおよび前記ヨークが、前記レーザ光出射手段の前記レーザ出射口の左右の両側方にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記レーザ光出射手段は、前記レーザ光の偏光方向が、前記一対の磁気ポールが並ぶ方向と一致することを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記レーザ光出射手段は、半導体レーザから構成されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記レーザ光出射手段は、レーザ光を出射する半導体レーザと、前記半導体レーザからの前記レーザ光を一端から導入して他端の前記レーザ光出射口から出射する光導波路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記レーザ光出射手段および前記磁気抵抗センサは、熱伝導率の低い膜を介して積層されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記薄膜磁気記録トランスデューサの前記薄膜コイルは、前記浮上スライダのスライド方向に沿う軸回りに巻回されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記薄膜磁気記録トランスデューサの前記薄膜コイルは、前記浮上スライダのスライド方向に対して垂直な方向の軸周りに巻回されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記薄膜磁気記録トランスデューサの前記薄膜コイルは、複数形成されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記一対の磁気ポールは、少なくとも一方の磁気ポールが先端に向けて厚さが徐々に薄くなるように形成されたこと特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記一対の磁気ポールは、少なくとも一方の先端が三角形状、台形状あるいは長方形状に形成されていること特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記一対の磁気ポールは、少なくとも一方の先端が平坦に形成されていること特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記一対の磁気ポールは、前記磁気記録媒体の記録方向に磁気ギャップが形成されていること特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記一対の磁気ポールは、前記磁気記録媒体の記録方向に対して垂直な方向に磁気ギャップが形成されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記一対の磁気ポールは、その先端が、高屈折率を有する誘電体に埋め込まれていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記磁気ポールは、複数の磁気ギャップを有することを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記レーザ光出射手段の前記レーザ出射口は、開口あるいはスリットが形成されたAu,Ag,Al等の低抵抗金属、あるいはその合金からなる金属薄膜が配置されていることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 前記レーザ光出射手段の前記レーザ出射口は、Au,Ag,Al等の低抵抗金属、あるいはその合金からなるボータイ型のダイポールアンテナが、前記ダイポールアンテナおよび前記一対の磁気ポールのそれぞれの並び方向が互いに直角をなすように配置され、前記レーザ光の偏光方向が前記ダイポールアンテナの並ぶ方向と同方向であることを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ヘッド。
- 磁気記録ディスク上を浮上走行し、前記磁気記録ディスクの磁気記録媒体に対して情報の記録を行う光アシスト磁気記録ヘッドを有する光アシスト磁気記録ディスク装置において、
前記光アシスト磁気記録ヘッドは、
前記磁気記録媒体上を浮上走行する浮上スライダの後端面または前記後端面に平行な面上に、光導波路または半導体レーザを配置してレーザ光出射口から前記磁気記録媒体にレーザ光を出射するレーザ光出射手段と、前記レーザ光の出射によって加熱された前記磁気記録媒体に一対の磁気ポールから磁界を印加して情報を記録する薄膜磁気記録トランスデューサと、前記磁気記録媒体に記録された前記情報を検出する磁気抵抗センサが順次積層され、
前記薄膜磁気記録トランスデューサは、前記一対の磁気ポール間のギャップ長が前記レーザ光出射口の前記ギャップ長の方向の長さよりも短く設定され、前記一対の磁気ポールの中心が前記レーザ光出射手段の前記レーザ光出射口の中心に一致し前記一対の磁気ポールが前記レーザ光出射口からの前記レーザ光が照射されるように配置され、前記磁気記録媒体に対向する面側に設けられた底面部ヨークを介して前記一対の磁気ポールを先端に有する下部ヨークと、前記下部ヨークの後端に中部ヨークを介して接続された上部ヨークと、前記下部ヨーク又は前記中部ヨークに巻回された薄膜コイルを備え、
前記下部ヨークおよび前記薄膜コイルが、前記光導波路または前記半導体レーザが配置された前記面上であって前記レーザ光出射口側から見て前記光導波路または半導体レーザの一方または両方に配置されていることを特徴とする光アシスト磁気ディスク装置。
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