JP3947618B2 - コネクティングロッドの加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両用エンジン部品のコネクティングロッドを製造するにあたり、作業の段取りの簡素化と工数の削減化を図り、しかも安定した品質を有するコネクティングロッドを得ることが可能なコネクティングロッドの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、車両用エンジンのピストンピンとクランクピンを連結するコネクティングロッドでは、クランクピンに連結する大端部側の連結孔部分がキャップ部とロッド部に分割されているのが一般的である。
【0003】
そして、このようなコネクティングロッドは、クランクピンをキャップ部とロッド部で挟んで締め付けてクランクシャフトに結合するようにしているが、この締付結合時に、両者の合せ方法を間違えて結合したり、合せ面が位置ずれしたりしないよう、当初は大端部と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、その後、大端部の結合孔部分を破断分割してキャップ部とロッド部に二分することで、破断面を故意に凹凸の粗面にし、誤組み付け、位置ずれを防止するようにした技術が知られている。
【0004】
このような従来技術に係る加工方法の代表例では、図11A〜図11Hに示すように、大端部1と小端部2を有するコネクティングロッド3を一体成形し、図11Aに示すように結合孔4の真円粗加工を行った後、図11Bに示すように結合孔4の真円仕上げ加工を行い、図11Cに示すように結合孔4の内周面の左右に厚み方向に沿ってノッチ5a、5bを加工した後、結合孔4の内周部に押し広げるような荷重を加えて、図11Dに示すようにキャップ部6とロッド部7に破断分割するようにしている。
【0005】
ここで、破断分割する前に結合孔4の真円仕上げ加工を行うのは、結合孔4の内周部に荷重を加える際、内周部に凹凸があると拡張押圧部に均等荷重をかけることができず、その後、仮組み付けができなくなるような歪みが発生することを防止するためである。
【0006】
そして、このように分割されたキャップ部6とロッド部7を図11Eに示すように仮組み付けして締結ボルト8a、8bで所定の結合荷重を付与すると、結合孔4は、図12Dに示すように、締め付けによって発生した歪みにより変形する。そこで、図11Fに示すように所定の結合荷重を与えた状態で再度真円仕上げ加工を行い、加工終了後に図11Gに示すようにクランクピンに結合する際、結合孔4の真円が確保され、図11Hに示すようにクランクピンとの間に偏摩耗等が生じない。
【0007】
ところが、上記のような従来技術に係る加工方法では、破断分割する前と後にそれぞれ結合孔4の真円仕上げ加工を行うようにしており、加工工数が増えるばかりでなく、分割面の正確な面合せと締結ボルト8a、8bによる高精度な締め付け作業を複数回行う必要があり、段取りが複雑で手間がかかるという問題があった。
【0008】
そこで、本出願人は、このような一連の加工系列を簡素化し、簡単に段取りできるコネクティングロッドの加工方法を提案している(特願平8−284384号参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、例えば、車両用エンジンのコネクティングロッドの品質をより一層向上させ、しかも前記コネクティングロッドの品質を安定化させることが可能なコネクティングロッドの加工方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に係る本発明は、大端部と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、その後、大端部の結合孔を破断分割してキャップ部とロッド部に二分するようにしたコネクティングロッドの加工方法であって、大端部を破断分割する前に、キャップ部とロッド部の結合荷重と略同等の荷重を大端部に与え、且つ前記大端部を軸方向に押圧する荷重を付与した状態で結合孔の真円加工を行い、その後、大端部を破断分割するようにした。
【0011】
このように、大端部を分割する前に、大端部に結合荷重と同等の荷重を与えれば、結合時とほぼ同じ歪みを与えることができ、この状態で真円加工すれば、破断分割した後に再度真円仕上げ加工を行わなくても、公差内の真円度が確保される。
【0012】
また、キャップ部とロッド部の結合荷重と略同等の荷重と軸方向を押圧する荷重とを共に付与した状態で結合孔の真円加工を行うことにより、前記ノッチ加工および真円加工の際に発生する残留加工応力が破断によって開放されることによる変形を阻止することができる。この結果、品質をより一層向上させ、安定した品質を有するコネクティングロッドを得ることができる。
【0013】
なお、大端部に結合荷重と同等の荷重を与えるには、締結ボルトを使用して所定のトルクで締め付けるようにしてもよく、または締結ボルトを使用しないで、何らかの手段で大端部の締め付け方向に沿って所定の圧縮力を加えるようにしてもよい。
【0014】
また、請求項2では、大端部に荷重を付与する際、真円加工のためのワーククランプ治具を兼用して行うようにした。そして、ワーククランプ治具でコネクティングロッドを位置決めすると同時に、大端部に対して締付方向および軸方向に沿って所定の圧縮力を加えた状態で真円加工する。
【0015】
このようにすることで、作業の段取りが簡単になり、設備等の簡素化が図られる。
【0016】
さらに、請求項3では、ワーククランプ治具を構成する押圧部材の第1押圧部および第2押圧部によって結合荷重と略同等の締付荷重を大端部に付与するとともに、第3押圧部によって軸方向に押圧する変形荷重を大端部に同時に付与した状態において結合孔の真円加工を行うようにした。この結果、大端部に対し締付荷重および変形荷重を簡便に付与することができ、作業効率を向上させることができる。
【0017】
請求項4では、コネクティングロッドを鋳鉄製とし、また破断分割を結合孔の内周の所定部にレーザによるノッチ加工を施して行うようにした。
【0018】
ここで、鋳鉄製のコネクティングロッドにレーザ加工を施すと、ノッチ加工部の近傍の組織が硬くて脆いセメンタイトに変質し、破断分裂加工時に結合孔の内周部に荷重を加えると、歪みを伴わないでノッチ部に沿って綺麗に分割することができる。
【0019】
また、レーザ加工によれば、結合孔の内周面に容易に加工を行うことができ、しかも、例えば非直線上のノッチ部も容易に加工できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコネクティングロッドの加工方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0021】
図1A〜図1Gは本発明のコネクティングロッドの加工方法の第1構成例を説明する工程図、図2A〜図2Fは大端部の結合孔の形状を示す説明図、図3は分割加工装置の一例を示す側面図、図4は分割加工装置の平面図、図5は拡張具と楔の斜視図、図6はノッチ部の一例を示す説明図である。
【0022】
鋳鉄製のコネクティングロッド10を大端部12から小端部14まで一体に成形した後、図1Aに示すように大端部12の結合孔16の真円粗加工を行う。そして結合孔16の真円粗加工が終了すると、結合孔16は図2Aに示すように略真円に形成される。
【0023】
因みに、本実施の形態におけるコネクティングロッド10の鋳造は、例えば鋳型内で外殻部分が半凝固状となり、内部が未凝固のうちに取り出すような鋳造法が採用されている。
【0024】
次いで図1Bに示すように、結合孔16の内周面のうち分割面に対応して対向する2箇所にレーザにてノッチ加工が行われ、ノッチ部18a、18bが形成される。
【0025】
このノッチ加工は、例えば、ワイヤカット加工、機械加工、レーザ加工等によって行い、図6に示すように、例えば、深さ1.0mm程度の断面V字型溝を厚み方向に沿って形成するようにしている。また、このノッチ部18a、18bは、厚み方向に沿って直線状でもよく、千鳥状等の非直線にしてもよい。そしてこのようにノッチ部18a、18bを非直線にすると、破断面が波打ち状態にうねり、面合わせ時の誤組み付け、位置ずれ防止等に有効であり、このような非直線のノッチ部18a、18bはレーザ加工を採用すれば容易に加工できる。
【0026】
次に、図1Cに示すように、大端部12の両サイドに形成されているボルト孔に一組の締付ボルト20a、20bを挿入して締め付けることにより大端部12に対して締付荷重を付与するとともに、前記一組の締付ボルト20a、20b間の湾曲部22に対して図示しない押圧手段によって軸方向(矢印A方向)に変形荷重を付与する。この場合、本実施の形態では、ボルト孔の一端側にタッピング加工等によって雌ネジが形成されており、この雌ネジに締付ボルト20a、20bの雄ネジをネジ込んで締め付ける。そして、この締付荷重は、エンジン組立時にキャップ部24とロッド部26を締結する結合荷重と同一の負荷が得られる荷重としている。
【0027】
すると、それまで略真円であった結合孔16は、前記締付荷重および変形荷重に起因する歪みによって図2Cに示すように変形する。すなわち、結合孔16には、前記締付荷重の作用下に略V字状の溝部28a、28bが略対称に左右に対向して形成されるとともに、前記変形荷重の作用下に中心部に向かって曲線状に膨出する膨出部30a、30bが上下方向に対向して形成される。
【0028】
次いで、図1Dに示すように、結合孔16の真円仕上げ加工を行う。すなわち、大端部12に対して、一組の締付ボルト20a、20bによって締付荷重が付与されているとともに、図示しない押圧手段を介して軸方向(矢印A方向)に向かって変形荷重が同時に付与された状態において真円仕上げ加工が行われる。
【0029】
そして、真円仕上げ加工が終了した後、図1Eに示すように締付ボルト20a、20bを外し、その後、図1Fに示すように破断分割加工を行い、ノッチ部18a、18bを破断起点にしてキャップ部24とロッド部26とに分割する。
【0030】
ここで、破断分割加工の一例について図3〜図4に基づき説明する。
【0031】
図3、図4に示すように、コネクティングロッド10を分割加工装置の受台32にセットする。この受台32は、小端部14を支持する小端部支持部材34と、大端部12の一端側を支持する大端部支持部材36a、36bと、分割されたキャップ部24の飛散を防止する飛散防止部材38を備えており、この受台32にコネクティングロッド10をセットした後、大端部12の結合孔16に図5に示すような半円盤状の一対の拡張具40a、40bを挿入し、拡張具40a、40bの対面部に形成された楔挿入凹部42a、42bをロッド軸方向に拡張させて破断分割するようにしている。
【0032】
そして楔44を打ち込むと、コネクティングロッド10の大端部12はノッチ部18a、18bの箇所から破断してキャップ部24とロッド部26とに分割される。
【0033】
この際、ノッチ部18a、18b近傍の組織は、レーザ加工によってセメンタイトが晶出して脆くなっており、ノッチ部18a、18bが破断起点となって綺麗に破断され、歪み等を少なくできる。
【0034】
そして破断分割が終えると、一連の加工が終了し、部品として送り出されるが、このような方法で加工した後、エンジン組立工程等で、図1Gに示すようにクランクピンに連結して締付ボルト20a、20bを締め付けると、結合孔16は公差範囲内で真円が確保される。
【0035】
以上のような加工方法において、分割前に締付ボルト20a、20bを締め付けて結合荷重と同等の締付荷重を与え、且つ押圧手段を介して変形荷重を付与し、前記締付荷重および変形荷重が共に付与された状態で真円仕上げ加工を行うとともに、その後、破断分割するようにしたため、図11に示す従来技術に比べて破断分割前の真円仕上げ加工を廃止することができ、工数削減を図ることができる。しかも、破断分割の際に発生する残留加工応力の開放による変形を阻止することができる。
【0036】
次に上記方法のうち、結合荷重と同等の締付荷重および変形荷重を与える方法として、真円加工のためのワーククランプ治具を兼用する第2構成例について図7および図8に基づき説明する。
【0037】
ここで、図7はワーククランプ治具の要部斜視図、図8A〜図8Gは本発明のコネクティングロッドの加工方法の第2構成例を説明する工程図である。
【0038】
このワーククランプ治具46は、コネクティングロッド10を位置決めしつつ大端部12に対し締付荷重および変形荷重を同時に且つ簡便に付与することができるように構成されている。
【0039】
前記ワーククランプ治具46は、図7に示すように、大端部12のボルト孔が形成された部分をコネクティングロッド10の軸方向に押圧する第1押圧部48および第2押圧部50と左右のボルト孔間の湾曲部22を軸方向に押圧する第3押圧部52とが一体的に形成された押圧部材54と、前記押圧部材54の反対側に配設され、左右のボルト孔の一端側に部分的に挿入されてコネクティングロッド10を位置決めし且つ大端部12の軸方向の移動を阻止する一対の位置決め部材56a、56bと、ピストンロッド58が前記押圧部材54に連結され、大端部12を位置決め部材56a、56b側に向けて押圧するシリンダ60とから構成される。
【0040】
この場合、シリンダ60の駆動作用下に、位置決め部材56a、56bによって固定された大端部12に対し、第1押圧部48および第2押圧部50によって締付荷重を付与するとともに、第3押圧部52によって変形荷重を付与することができるように構成されている。
【0041】
そして、このワーククランプ治具46を活用したコネクティングロッド10の加工方法は、前記第1構成例と同様に、図8Bに示すようにノッチ加工を終えた後、図8Cに示すようにコネクティングロッド10をワーククランプ治具46にセットし、シリンダ60の駆動作用下に、第1押圧部48および第2押圧部50によって結合荷重と略同等の締付荷重を与えるとともに、第3押圧部52によって変形荷重を同時に付与した状態において、図8Dに示すように結合孔16に対し真円仕上げ加工を行う。
【0042】
真円仕上げ加工が終了すると、図8Eに示すように、シリンダ60のピストンロッド58を後退させて荷重を解除し、以降、前記第1構成例と同様の工程で破断分割する。
【0043】
そして、このようなワーククランプ治具46を用いて荷重を与えるようにすれば、締付ボルト20a、20bを使用して締め付ける必要がなくなり、作業の段取りがより一層簡単となって、設備費用の削減も図られる。しかも、大端部12に対して締付荷重および変形荷重を同時に且つ簡便に付与することができるため、作業効率を向上させることができる。
【0044】
なお、図10に示すように、第1押圧部48a、第2押圧部50a並びに第3押圧部52aにそれぞれ分割して形成された押圧部材54aを用いてもよい。この場合、第1押圧部48a、第2押圧部50a並びに第3押圧部52aにそれぞれピストンロッド58a〜58cが連結される。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果乃至利点を有する。
【0046】
すなわち、大端部を破断分割する前に、キャップ部とロッド部の結合荷重と同等の負荷を大端部に与え、且つ前記大端部を軸方向に押圧する荷重を付与した状態で結合孔の真円加工を行い、その後、大端部を破断分割するようにしたため、真円仕上げ加工を何度も行う必要がなくなり、工数の削減が図られる。
【0047】
また、大端部に負荷を与える際、真円加工のためのワーククランプ治具を兼用することにより、作業の段取りがより簡単になり、設備等の簡素化も図られる。
【0048】
さらに、ノッチ加工および真円加工の際に発生する残留加工応力が破断によって開放されることによる変形を阻止することができる。この結果、品質をより一層向上させ、安定した品質を有するコネクティングロッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A〜図1Gは、本発明の実施の形態に係るコネクティングロッドの加工方法の第1構成例を説明する工程図である。
【図2】図2A〜図2Fは、前記第1構成例におけるコネクティングロッドの大端部の結合孔の形状を示す説明図である。
【図3】分割加工装置の一例を示す側面図である。
【図4】図3に示す分割加工装置の平面図である。
【図5】図3に示す分割加工装置を構成する拡張具と楔の斜視図である。
【図6】ノッチ部の一例を示す説明図である。
【図7】ワーククランプ治具の要部斜視図である。
【図8】図8A〜図8Gは、本発明のコネクティングロッドの加工方法の第2構成例を説明する工程図である。
【図9】図9A〜図9Fは、前記第2構成例におけるコネクティングロッドの大端部の結合孔の形状を示す説明図である。
【図10】ワーククランプ治具の変形例を示す要部斜視図である。
【図11】図11A〜図11Hは、従来技術に係るコネクティングロッドの加工方法を説明する工程図である。
【図12】図12A〜図12Fは、従来技術に係るコネクティングロッドの加工方法によって形成された大端部の結合孔の形状を示す説明図である。
【符号の説明】
10…コネクティングロッド 12…大端部
14…小端部 16…結合孔
18a、18b…ノッチ部 20a、20b…締付ボルト
22…湾曲部 24…キャップ部
26…ロッド部 28a、28b…溝部
30a、30b…膨出部 46…ワーククランプ治具
48、48a、50、50a、52、52a…押圧部
54、54a…押圧部材 60…シリンダ
Claims (4)
- 大端部と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、その後、大端部の結合孔部分を破断分割してキャップ部とロッド部に二分するようにしたコネクティングロッドの加工方法であって、
前記大端部を破断分割する前に、キャップ部とロッド部の結合荷重と略同等の荷重を大端部に与え、且つ前記大端部を軸方向に押圧する荷重を付与した状態で結合孔の真円加工を行い、その後、前記大端部を破断分割することを特徴とするコネクティングロッドの加工方法。 - 請求項1記載のコネクティングロッドの加工方法において、前記大端部に荷重を付与する際、前記真円加工のためのワーククランプ治具を兼用して行うことを特徴とするコネクティングロッドの加工方法。
- 請求項2記載のコネクティングロッドの加工方法において、前記ワーククランプ治具は押圧部材を有し、前記押圧部材の第1押圧部および第2押圧部によって結合荷重と略同等の締付荷重を大端部に付与するとともに、前記押圧部材の第3押圧部によって軸方向に押圧する変形荷重を大端部に同時に付与することを特徴とするコネクティングロッドの加工方法。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコネクティングロッドの加工方法において、前記コネクティングロッドは鋳鉄製であり、また前記破断分割は、結合孔の内周の所定部にレーザによるノッチ加工が施されて行われることを特徴とするコネクティングロッドの加工方法。
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