JP3839284B2 - 携帯端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やPDA等の携帯端末装置に関するものであり、特に、表示部および操作部の点灯を行うバックライトの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、携帯電話やPDAといった携帯端末装置の表示部は、液晶表示装置とバックライトの組み合わせにより構成されている。そして、暗い場所においてもバックライトを点灯させることによって液晶画面の表示を見やすくすることができる。また、携帯端末装置の操作部においても同様にバックライトが用いられたものも多く、それにより暗い場所での操作による誤操作を防止することができる。
【0003】
しかしながら、携帯端末装置に搭載されているバッテリは容量が小さいため、それらのバックライトの点灯による消費電力を無視することができない。よって、従来の携帯電話ではバックライトの不要な点灯によるバッテリの消耗を防ぐことは重要である。
【0004】
図6は、特開2001−103153公報に開示されている従来の携帯電話の構成図である。同図において、100は不図示の無線基地局との通信を確立する無線通信処理部、101は携帯電話内部の各種情報処理および制御を行う情報処理部、102は電源、103は各処理部への電源供給の切替を行うスイッチ部である。104はデーターベースであり、電話番号、名前およびそれらの接続種別(音声通話あるいはデータ通話)等が記憶されている。また、105はユーザーインターフェースである操作部としての入力部、106はバックライトを備えた表示部である。
【0005】
この携帯電話は、発信時および着信時において通話に入る前にその通話の目的が音声通話かデータ通話であるかを判別し、その判別に基づいてその通話目的に適した表示部の電源制御を行うことによって省電力化を実現するものである。
【0006】
図7は図6に示した従来の携帯電話の発信時の動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、従来の携帯電話の動作を説明する。
【0007】
ユーザーが相手先に電話をかける際に入力部105から電話番号が入力されると(S100)、データベース104の情報に基づきその入力した電話番号が音声通話であるかどうかの判定が行われる(S101)。その判定の結果が音声通話である場合、音声通話の接続処理を行う(S102)。また、音声通話でないときにはデータ通信の接続処理を行い(S103)、続いてデータ通信処理を行う(S106)。一方、音声通話の接続処理が行われた場合はその後、通話が開始されたかどうかを判定し(S104)、まだ通話が開始されていないときには何も行わずに相手番号の入力待ち処理を行う。通話が開始されたときには図9で示されるスイッチ部103によって表示部108の電源を切断する(S105)。そしてその通話が終了したかどうかを判定し(S107)終了していないときには引き続きこのままの状態で通話を行い、通話が終了したときには表示部106への電源を投入する(S109)。
【0008】
このように、入力した電話番号の接続種別が表示が不要な音声通話の場合には表示部のバックライトを消灯し、テレビ電話、電子メールのような表示部を使用するデータ通信の場合にはバックライトの点灯を持続させることにより、携帯電話で用いられるバッテリのバックライトの無駄な点灯による消費電力を減らすことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の携帯電話は、さらにバッテリの消費電力を抑える目的で、入力部への入力操作が無くなってから一定時間経過すると自動的にバックライトが消える仕様となっている。例えば、電子メールとして入力する文章を思考する過程や、受信した電子メールを読む途中に、キー操作をしない状態が長く続く状況がよくあるが、その場合にも突然バックライトが消灯してしまうこととなる。また、消灯したバックライトを再点灯させるためには、入力部への更なるキー入力操作が必要であるが、例えば操作を暗い場所で行っている場合、再点灯のためのキー入力操作を暗闇の中で手探りで行うことになり、誤操作によって編集中あるいは読んでいる途中の文章を誤って破棄してしまう危険性がある。
【0010】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、表示部や操作部のバックライト消灯のタイミングをユーザーに通知すると共に、バックライトが突然消灯してしまうことによる誤操作を防止することができる携帯端末装置を提供することを第1の目的とする。また、携帯端末の使用状態に応じたバックライト制御により、バックライトの点灯による無駄な消費電力をさらに抑えることを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の携帯端末装置は、操作部への入力により発光する第1のバックライトを表示部に用いた携帯端末装置であって、時間を計時するタイマーと、当該携帯端末装置の使用状態に対応する前記第1のバックライトの発光量の設定情報が予め記憶された記憶手段と、前記第1のバックライトの発光量を制御する発光量制御手段とを備え、前記発光量制御手段は、前記操作部への入力による前記第1のバックライトの発光時から前記タイマーが計時するカウント時間が所定の第1の時間に達した場合、そのときの前記携帯端末装置の使用状態に対応する前記設定情報に基づいて、前記第1のバックライトの発光量を、前記操作部への入力による前記第1のバックライトの発光時よりも下げ、前記カウント時間が前記第1の時間に達した以降、前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間の経過毎に前記第1のバックライトの発光量を多段階的に下げ、前記カウント時間において前記第1の時間に達してからの前記第2の時間の経過回数が所定の回数に達した場合は、前記バックライトを消灯させ、前記カウント時間において前記第1の時間に達してからの前記第2の時間の経過回数が所定の回数に達する前に前記操作部への入力があった場合は、前記第1のバックライトの発光量を前記第1の時間に達する前の発光量にするように制御し、前記タイマーは、前記カウント時間において前記第1の時間に達してからの前記第2の時間の経過回数が所定の回数に達する前に前記操作部への入力があった場合は、そのときから改めて前記カウント時間の計時を開始することを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の携帯端末装置は、請求項1に記載の携帯端末装置であって、前記発光量制御手段が、前記カウント時間が前記第1の時間に達したときの前記使用状態が前記バックライト機能を必要としないものである場合に、前記第1のバックライトを消灯させることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の携帯端末装置は、請求項1または請求項2に記載の携帯端末装置であって、請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末装置であって、前記操作部への入力により発光する第2のバックライトを当該操作部に備え、前記発光量制御手段が、前記第1のバックライトの発光量を下げるときは前記第2のバックライトの発光量は維持し、前記第1のバックライトを消灯させる際には、前記第2のバックライトも消灯させることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
図1は、本発明の発明の実施の形態1に係る携帯端末装置である携帯電話の構成図である。同図において、1は携帯電話のマイコン、2はマイコン1に付随するタイマー、3はユーザーが操作を行う操作部であるキースイッチである。4はキースイッチ3に対する操作を検出する検出手段として動作すると共にその操作によって入力されたキーを判別し、それらの情報をマイコン1に通知するキー入力デコーダである。5は液晶表示部、6は液晶表示部5を点灯するためのバックライト、7はマイコン1の制御によりバックライト6の点灯および消灯を行うバックライト駆動回路、8はマイコン1の制御によりバックライト6の点灯時の電流値を切り替える電流値切替回路である。即ち、マイコン1およびバックライト駆動回路7、電流値切替回路8によって、バックライト6の発光量を制御する発光量制御手段を構成している。
【0017】
また、9はキースイッチ3を点灯するためのキーバックライトである。10はキーバックライト9の点灯および消灯を行うキーバックライト駆動回路であり、キーバックライト9がバックライト6と同じタイミングで点灯および消灯を行うようにマイコン1によって制御されている。つまり、キーバックライト駆動回路10とマイコン1によって、キーバックライト9の点灯制御手段を構成している。
【0018】
また、11はメモリであり、ユーザーが携帯電話を使用している状態(使用状態)の情報と、各使用状態に対応したバックライト6の電流値の設定情報が記録されている。ここで、メモリ11に記録されている携帯電話の使用状態の情報は、ユーザーの操作によって携帯電話の使用状態が切り替わる(遷移する)たびに逐一上書き記録される。それによりマイコン1は、メモリ11に記憶されている情報を参照することによって、当該携帯電話の使用状態を判別する判別手段として動作することができる。
【0019】
図2は、本実施の形態に係る携帯電話におけるバックライト6の制御動作を示すフローチャートである。また、図3はメモリ11に記憶されているバックライト6の電流値の設定情報の一例を示す図である。以下、これらの図に基づき本実施の形態に係る携帯電話の動作を説明する。
【0020】
ユーザーが携帯電話のキースイッチ3を押すと(S1)、キー入力デコーダ4はそれを検出し、その入力キーの情報をマイコン1に通知する。マイコン1は、キー入力デコーダ4からの情報を受けると、バックライト駆動回路7および電流値切替回路8、キーバックライト駆動回路10を制御してバックライト6およびキーバックライト9を点灯させる(S2)。なお、このときバックライト6に流す電流の値は、電流値切替回路8によって所定の電流値Aに設定される。ユーザーはこれにより暗い場所でも液晶表示部5に表示された画面と、操作部であるキースイッチ3を視認することができる。
【0021】
マイコン1は、バックライト6およびキーバックライト9を点灯させると、続いてタイマー2により所定の時間t1のカウントを開始する(S3)。その後、時間t1が経過したかどうかを判定する(S4)。このとき時間t1が経過していた場合、マイコン1はその時点でメモリ11に記録されている携帯電話の使用状態の情報に基づき、ユーザーの携帯電話の使用状態を判別する(S5)。そして、バックライト駆動回路7および電流値切替回路8を制御してバックライト6に流れる電流値を、同じくメモリ11に記録されている当該使用状態に対応した電流値に切り替える(S6)。
【0022】
ここで、図3に示すような設定情報がメモリ11に記憶されているとすると、例えば、所定の時間t1が経過したその時点でのユーザーの端末の使用状態が”メール”である場合、マイコン1は電流値切替回路9を制御してバックライト6の電流設定を電流値B(電流値A>電流値B)にする。それによりバックライト6の輝度は下がる。このとき、マイコン1はキーバックライト駆動回路10に対しての制御は何も行わないのでキーバックライト9は点灯したままである。
【0023】
また例えば、時間t1が経過した時点での携帯電話の使用状態が、バックライト機能が不要な”通話”である場合、マイコン1はバックライト駆動回路7を制御してバックライト6の電流値を0とし、直ちにバックライト消灯する。この場合、図2での図示は省略するが、マイコン1はキーバックライト駆動回路10を制御してキーバックライト9も消灯し、図2のフローから抜ける。
【0024】
マイコン1は、時間t1でバックライト6の輝度を低下させると、続いてタイマー2により所定の時間t2のカウントを開始する(S7)。その後、時間t2が経過したかどうか(即ち、キー操作が行なわれてからt1+t2経過したかどうか)を判定して(S8)、経過していた場合には、マイコン1はバックライト駆動回路7およびキーバックライト駆動回路10を制御して、バックライト6の電流を0にしてバックライト6を消灯させると共に、キーバックライト9も消灯させる(S9)。
【0025】
なお、上記フローチャートに示した動作の途中でキースイッチ3に対するキー入力操作があった場合には、フローの中のどの状態にあっても直ちにステップS1にジャンプするものとする。つまり、ユーザーは時間t1以降においてもキー入力操作を行なうことで、直ちにバックライト6の電流を電流値Aにすることができ、バックライト6を時間t1以前の明るさに戻すことができる。また、キー操作が行なわれ、S1にジャンプするとタイマー2はリセットされるので、結果的にタイマー2はキースイッチ3に対する最後のキー操作が行われてからの、キー操作が行なわれていない非操作時間をカウントしていることになる。
【0026】
以上のように、本実施の形態に係る携帯電話においては、バックライト6が消灯する前の時間t1における当該携帯電話の使用状態に応じてバックライト6の輝度を低下あるいは消灯させる。よってユーザーは、バックライト6の輝度の変化により最後のキー操作からの時間t1の経過を察知でき、もうすぐバックライト6が消灯するタイミングであること察知できる。
【0027】
そしてユーザーは再びバックライト6の輝度を元に戻して完全に点灯させたい場合は、キースイッチ3に対して何らかのキー操作を行なえばよい。このときバックライト6は輝度が低下しているものの完全に消灯しているわけではなく、さらにキーバックライト9はバックライト6が完全に消灯するまで点灯を維持しているので、ユーザーは液晶表示部5およびキースイッチ3を視認した状態での操作が可能であり、誤操作を防止することができる。
【0028】
また時間t1において例えば通話等のバックライトが不要な使用状態である場合には、バックライト6およびキーバックライト9は消灯するので、バックライトの無駄な点灯による電力消費をさらに削減でき、携帯電話の消費電力低下にさらに寄与できる。
【0029】
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2においては、携帯端末装置のバックライトの輝度を多段階に制御することでスムースに輝度変化させる。なお、本実施の形態における携帯端末装置のシステム構成は実施の形態1に示した図1と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。ただし、本実施の形態においてメモリ11には、ユーザーが携帯電話を使用している状態(使用状態)の情報と、各使用状態に対応したバックライト6の電流値の変化量の設定情報が記録されている。
【0030】
図4は、本実施の形態に係る携帯電話におけるバックライト6の制御動作を示すフローチャートである。また、図5はメモリ11に記憶されているバックライト6の電流値の変化量の設定情報の一例を示す図である。以下、これらの図に基づき本実施の形態に係る携帯電話の動作を説明する。
【0031】
ユーザーが携帯電話のキースイッチ3を押すと(S11)、キー入力デコーダ4はそれを検出し、その入力キーの情報をマイコン1に通知する。マイコン1は、キー入力デコーダ4からの情報を受けると、バックライト駆動回路7および電流値切替回路8、キーバックライト駆動回路10を制御してバックライト6およびキーバックライト9を点灯させる(S12)。なお、このときバックライト6に流す電流の値は、電流値切替回路8によって所定の電流値Aに設定される。ユーザーはこれにより暗い場所でも液晶表示部5に表示された画面と操作部であるキースイッチ3を視認することができる。
【0032】
バックライト6およびキーバックライト9を点灯させると、続いてマイコン1はタイマー2により所定の時間t3のカウントを開始する(S13)。その後、時間t3が経過したかどうかを判定する(S14)。このとき時間t3が経過していた場合には、マイコン1はその時点でメモリ11に記録されている携帯電話の使用状態の情報に基づき、ユーザーの携帯電話の使用状態を判別する(S15)。そして、バックライト駆動回路7および電流値切替回路8を制御してバックライト6に流れる電流値を、同じくメモリ11に記録されている当該使用状態に対応した電流値の変化量だけ下げる(S16)。
【0033】
ここで、図5に示す設定情報がメモリ11に記憶されているとすると、例えば、所定の時間t1が経過したその時点でのユーザーの端末の使用状態が”メール”である場合、マイコン1は電流値切替回路9を制御してバックライト6の電流設定をdBだけ下げ、それによりバックライト6の輝度は若干下がる。このとき、マイコン1はキーバックライト駆動回路10に対しての制御は何も行わないのでキーバックライト9は点灯したままである。
【0034】
また例えば、時間t1が経過した時点での携帯電話の使用状態が、バックライト機能が不要な”通話”である場合、マイコン1はバックライト駆動回路7を制御してバックライト6の電流値を0とし、直ちにバックライト消灯する。それと同時にマイコン1は、キーバックライト駆動回路10を制御してキーバックライト9も消灯する。この場合、図4での図示は省略するが、マイコン1はキーバックライト駆動回路10を制御してキーバックライト9も消灯し、図4のフローから抜ける。
【0035】
時間t3でバックライト6の輝度を低下させると、続いてマイコン1はタイマー2によって所定の時間dtのカウントを開始する(S17)。ここでdtは、dt<t3となるような微小な時間である。所定の時間dtが経過したかどうかを判定し(S18)、経過していた場合には、マイコン1はその時点でメモリ11に記録されている携帯電話の使用状態の情報に基づき、ユーザーの携帯電話の使用状態を判別する(S19)。そして、バックライト駆動回路7および電流値切替回路8を制御してバックライト6に流れる電流値を、同じくメモリ11に記録されている当該使用状態に対応した電流値の変化量だけさらに下げる(S20)。これによって、バックライト6の輝度がさらに若干下がることになる。
【0036】
次に、S20による電流値設定変更を所定の回数n回だけ行われたかどうかを判定する(S21)。このときS20による電流値設定変更の回数がn回に達していない場合には、再びS17に戻る。そして、S20による電流値設定変更がn回に達するまでS17〜S21を繰り返す。
【0037】
その後S21において、S20による電流値設定変更がn回に達したものと判定されると、マイコン1はバックライト駆動回路7およびキーバックライト駆動回路10を制御して、バックライト6の電流を0にして消灯させると共に、キーバックライト9も消灯させる(S22)。
【0038】
なお、上記フローチャートに示した動作の途中でキースイッチ3に対するキー入力操作があった場合には、フローの中のどの状態にあっても直ちにステップS11にジャンプするものとする。つまり、ユーザーは時間t3以降においてもキー入力操作を行なうことで、直ちにバックライト6の電流を電流値Aにしてバックライト6を時間t3以前の明るさに戻すことができる。また、キー操作が行なわれ、S11にジャンプするとタイマー2はリセットされるので、結果的にタイマー2はキースイッチ3に対する最後のキー操作が行われてからの、キー操作が行なわれていない非操作時間をカウントしていることになる。
【0039】
以上のように、本実施の形態に係る携帯電話においては、バックライト6が消灯する前の時間t3以降、徐々に(多段階的に)バックライト6の輝度が低下する。よって、ユーザーは、バックライト6の輝度の変化により、バックライト6が消灯するタイミングを察知できる。さらに、ユーザーへの消灯タイミングの通知の際にバックライト6の輝度を急激に下げずに徐々に下げるので、実施の形態1に比較して表示画面の視認性を維持しつつ消灯タイミングを通知できる。
【0040】
そしてユーザーは再びバックライト6の輝度を元に戻して完全に点灯させたい場合は、キースイッチ3に対して何らかのキー操作を行なえばよい。このときバックライト6は輝度が低下しているものの完全に消灯しているわけではなく、さらにキーバックライト9はバックライト6が完全に消灯するまで点灯を維持しているので、ユーザーは液晶表示部5およびキースイッチ3を視認した状態での操作が可能であり、誤操作を防止することができる。
【0041】
また、当該携帯電話がバックライトの点灯が不要な使用状態になった場合に、バックライト6、およびキーバックライト9を消灯させることでバックライトの無駄な点灯を防ぐことができ、携帯電話の消費電力低下にさらに寄与できる。
【0042】
なお、以上の説明においては、表示部や操作部にバックライト機能を有する携帯端末装置として、携帯電話を例として示したが、本発明の適用の範囲はそれに限定されるものではなく、例えばPDA等の他の携帯端末装置に対しても広く適用可能であることは言うまでも無い。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に記載の携帯端末装置によれば、第1のバックライトの発光量を制御する発光量制御手段が、操作部への入力による第1のバックライトの発光時からタイマーが計時するカウント時間が所定の第1の時間に達した場合、そのときの携帯端末装置の使用状態に対応する設定情報に基づいて、第1のバックライトの発光量を、操作部への入力による第1のバックライトの発光時よりも下げるので、第1のバックライトの輝度の変化によって非操作時間の経過をユーザーに通知でき、ユーザーは第1のバックライトが消灯するタイミングを察知できる。
【0045】
また、発光量制御手段が、カウント時間が第1の時間に達した以降、第1の時間よりも短い所定の第2の時間の経過毎に第1のバックライトの発光量を多段階的に下げ、カウント時間において第1の時間に達してからの第2の時間の経過回数が所定の回数に達した場合は、バックライトを消灯させ、カウント時間において第1の時間に達してからの第2の時間の経過回数が所定の回数に達する前に操作部への入力があった場合は、第1のバックライトの発光量を第1の時間に達する前の発光量にするように制御し、タイマーは、カウント時間において第1の時間に達してからの第2の時間の経過回数が所定の回数に達する前に操作部への入力があった場合は、そのときから改めてカウント時間の計時を開始するので、表示画面の視認性を著しく損なうことなく、第1のバックライトの輝度の変化により、第1のバックライトが消灯するタイミング(第2の時間)をユーザーに通知できる。
【0046】
請求項2に記載の携帯端末装置によれば、請求項1に記載の携帯端末装置において、発光量制御手段が、上記カウント時間が第1の時間に達したときの使用状態がバックライト機能を必要としないものである場合に、第1のバックライトを消灯させるので、バックライトの無駄な点灯を防ぐことができ、携帯電話の消費電力低下にさらに寄与できる。
【0047】
請求項3に記載の携帯端末装置によれば、請求項1または請求項2に記載の携帯端末装置において、操作部への入力により発光する第2のバックライトを当該操作部に備え、発光量制御手段が、第1のバックライトの発光量を下げるときは第2のバックライトの発光量は維持し、第1のバックライトを消灯させる際には、第2のバックライトも消灯させるので、バックライトの無駄な点灯を防ぐことができ、携帯電話の消費電力低下にさらに寄与できる。また、第1のバックライトの輝度を変化させた場合においても、操作部の視認性は維持される。よって、ユーザーは表示部および操作部を視認した状態で、低下した第1のバックライトの輝度を元に戻すための操作が可能であり、それによる誤操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る携帯電話の構成図である。
【図2】 実施の形態1に係る携帯電話におけるバックライトの制御動作を示すフローチャートである。
【図3】 実施の形態1に係る携帯電話のメモリに記憶されているバックライトの電流値の設定情報の一例を示す図である。
【図4】 実施の形態2に係る携帯電話におけるバックライトの制御動作を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態2に係る携帯電話のメモリに記憶されているバックライトの電流値の設定情報の一例を示す図である。
【図6】 従来の携帯電話の構成図である。
【図7】 従来の携帯電話の発信時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイコン、2 タイマー、3 キースイッチ、4 キー入力デコーダ、5液晶表示部、6 バックライト、7 バックライト駆動回路、8 電流値切替回路、9 キーバックライト、10 キーバックライト駆動装置、11 メモリ。
Claims (3)
- 操作部への入力により発光する第1のバックライトを表示部に用いた携帯端末装置であって、
時間を計時するタイマーと、
当該携帯端末装置の使用状態に対応する前記第1のバックライトの発光量の設定情報が予め記憶された記憶手段と、
前記第1のバックライトの発光量を制御する発光量制御手段とを備え、
前記発光量制御手段は、
前記操作部への入力による前記第1のバックライトの発光時から前記タイマーが計時するカウント時間が所定の第1の時間に達した場合、そのときの前記携帯端末装置の使用状態に対応する前記設定情報に基づいて、前記第1のバックライトの発光量を、前記操作部への入力による前記第1のバックライトの発光時よりも下げ、
前記カウント時間が前記第1の時間に達した以降、前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間の経過毎に前記第1のバックライトの発光量を多段階的に下げ、
前記カウント時間において前記第1の時間に達してからの前記第2の時間の経過回数が所定の回数に達した場合は、前記バックライトを消灯させ、
前記カウント時間において前記第1の時間に達してからの前記第2の時間の経過回数が所定の回数に達する前に前記操作部への入力があった場合は、前記第1のバックライトの発光量を前記第1の時間に達する前の発光量にするように制御し、
前記タイマーは、
前記カウント時間において前記第1の時間に達してからの前記第2の時間の経過回数が所定の回数に達する前に前記操作部への入力があった場合は、そのときから改めて前記カウント時間の計時を開始する、
ことを特徴とする携帯端末装置。 - 請求項1に記載の携帯端末装置であって、
前記発光量制御手段が、
前記カウント時間が前記第1の時間に達したときの前記使用状態が前記バックライト機能を必要としないものである場合に、前記第1のバックライトを消灯させる、
ことを特徴とする携帯端末装置。 - 請求項1または請求項2に記載の携帯端末装置であって、
前記操作部への入力により発光する第2のバックライトを当該操作部に備え、
前記発光量制御手段が、
前記第1のバックライトの発光量を下げるときは前記第2のバックライトの発光量は維持し、
前記第1のバックライトを消灯させる際には、前記第2のバックライトも消灯させる、
ことを特徴とする携帯端末装置。
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