JP3838497B2 - Metal strip unwinding device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
請求項に係る発明は、コイル状に巻かれた金属帯(帯状の薄い金属板)をアンコイラーから巻き出すにあたり、金属帯の腰折れ現象にて生じる表面のシワをできるだけ微小にしまたは目立たないようにするための、金属帯の巻き出し方法および巻き出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メッキや酸洗、圧延、焼鈍または切断などのうち何らかの処理を薄い金属板に施すためには、多くの場合、コイルに巻いた長尺の金属帯を巻き出す(巻き解く)過程が必要になる。コイルからの金属帯の巻き出しは、コイルをアンコイラーに保持し、外周にある端部から順に金属帯を剥がして、隣接するピンチロールのロール間などに送り出すことにより実施される。
【0003】
コイルに巻いていた金属帯をそうして巻き出すとき、いわゆる「腰折れ」という現象が生じがちである。巻き出しにともなって、金属帯表面に曲げ応力が局部的・波状的に集中する結果、幅方向に延びたシワ(皺。歪み模様)が数mm間隔で金属帯表面に多数発生するのである。
【0004】
このような腰折れ現象を防止する従来の装置として、図4に示すものが知られている(特開平9−70618号公報)。図示の装置は、アンコイラー31が保持するコイルXから鋼帯Yをピンチロール32に向けて巻き出し、その鋼帯Yをレベラー33にかけたうえシャー34によって切断するものである。図中の符号31aは、昇降機能のあるコイル台車である。腰折れが起きやすいと判断される場合には、コイルXに冷却水を供給して鋼帯Yの温度を一定値以下にするか、または巻き出し(通板)速度を高くして歪み速度を一定値以上にすることにより、腰折れ発生を防止する。なお、巻き出す鋼帯Yには、図のようにコイルXの外側からプレッシャーロール31bを押し付けて、コイルXに巻かれていた場合とは逆向きの曲げを鋼帯Yに加えることとしており、上記の歪み速度はそのロール31bの外径とも関係して定まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図4のような装置によって鋼帯の腰折れを防止するには、コイルの冷却用設備等に相当のコストがかかることと、必要時に通板速度を急上昇させねばならないこと等から、現実には実施の容易でない面がある。また、歪み速度を高くして腰折れを防止するためにはプレッシャーロールを細く(つまり小径に)するのが好ましいが、あまりに細くすると、鋼帯の張力によってそのロールがたわんでしまうことがある。
【0006】
一方、発明者らの調査によれば、腰折れを完全に防止することができない場合にも、腰折れで生じるシワのピッチ(間隔)を小さく(1mm程度以下に)することができれば、金属帯の強度・外観等において実質的な不都合は発生しない。また、そのようにシワのピッチを小さくするためには、プレッシャーロールについて、直径よりもその表面における金属帯の巻き付け角度を広くとることが重要であることが分かった。
【0007】
本願請求項の発明は、シワのピッチを小さくすることにより腰折れの実質的な影響をなくすこと等のできる簡単な巻き出し方法および巻き出し装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した金属帯の巻き出し装置は、コイルとして巻かれた金属帯をアンコイラーから隣接する上方のピンチロール(またはピンチロールと同様に金属帯をはさむ手段)へ向けて巻き出すための装置であって、アンコイラーとピンチロールとの間で、巻き出す金属帯にコイルの外側から押し付けられるようプレッシャーロールが配置され、
a)当該プレッシャーロールが、揺動アームの先端部に支持されたバックアップロールと、バックアップロールの支軸を中心に回転変位自在に設けられたブラケットにより両端を支持されてバックアップロールの周面と接触するワークロールとにより構成されるとともに、
b)当該プレッシャーロールのバックアップロールが、金属帯に押し付けるための出力源として鉛直下向きに固定配置した直線動作手段の下端の動作部分にリンクを介して連結され、
c)当該プレッシャーロールのバックアップロールが、コイル径の減少につれて上記直線動作手段にて押し下げられ、揺動アームの作用で上記リンクがピンチロールとアンコイラーとの間で傾きを変化させることにより、
d)当該プレッシャーロールのワークロールが、コイル径によらずつねに周面上の90°以上(180°未満)の角度範囲に金属帯を巻き付かせる位置を保ちながら移動するものであることを特徴とする。
プレッシャーロールのワークロールの周面に金属帯を巻き付かせるについての上記の(および下記にいう)角度範囲とは、図2または図3に示す巻付き角度θをいい、プレッシャーロール(のとくにワークロール)の前後で金属帯がなす角度をαとすると、
θ=180°−α
である。直線動作手段としては、流体圧シリンダのほかに、モータ等とともにネジ(またはボールネジ)やラックアンドピニオンを含む機構などを使用するのもよい。
【0009】
プレッシャーロールのワークロールの表面におけるこのような広い角度範囲に金属帯を巻き付けると、腰折れによって金属帯表面に生じるシワの間隔をせまく(悪くとも1mm程度以下に)することができ、強度や外観を含む種々の点で金属帯製造上の実質的な不都合が解消される。広い角度範囲で巻き付けると、金属帯は、プレッシャーロールのワークロールの周面上を送られる間に、コイルに巻かれていたときとは逆の向きに長く(時間および距離の面で長く)曲げを受け、そのためにシワの間隔が狭くなるものと考えられる。なお発明者らの調査によると、上記の角度範囲が90°以上あれば好ましい効果が得られるが、120°程度以上あるのが最も好ましい。
【0010】
コイルから金属帯を巻き出すと次第にコイル径が小さくなるので、コイルの表面とプレッシャーロール(のバックアップロールおよびワークロール)との位置関係は変化していく。しかし、そのような変化にかかわらず、上記のとおりつねにワークロール周面の90°以上の角度範囲に金属帯を巻き付かせるようにするなら、コイルから巻き出される金属帯の全長において、上記したシワの間隔をせまくすることができる。
この装置では、揺動アームによってプレッシャーロール(のバックアップロールおよびワークロール)の位置を適切に変化させ得るとともに、金属帯に押し付けるべきプレッシャーロール(同上)に、必要な押し付け力をスムーズに作用させることができる。それは、第一には、直線動作手段が揺動アームの基部付近ではなく揺動アームの先端部に出力を伝えるので、金属帯に対して大きな押し付け力を効率的にかけられるからである。第二に、直線動作手段の動作部分と揺動アームの先端部との間を上記のとおりリンクを介して連結したため、直線動作手段を角度変位可能なように配置しなくてもよい、つまり、直線動作手段を特定のフレームに対して固定的に配置すれば足りる(したがって各種の直線動作手段を最も安定した態様で使用できる)からである。
【0013】
請求項2に記載した金属帯の巻き出し装置は、とくに、コイル径の減少につれて上記リンクが傾きを変化させることにより、上記プレッシャーロール(のバックアップロールおよびワークロール)が、ピンチロール寄りの位置からアンコイラー寄りの位置に移ることを特徴とする。
【0014】
この装置によれば、プレッシャーロール(のとくにワークロール)は、コイル径によらずつねにコイルの外側に押し付けられ、周面上の90°以上(180°未満)の角度範囲に金属帯を巻き付かせる位置を保ちながら移動することになる。
【0015】
請求項3に記載の巻き出し装置は、とくに、プレッシャーロールのうち上記ワークロールの直径を200mm以下としたことを特徴とする。
【0016】
プレッシャーロールのうち、金属帯に直接押し付けられるロールであるワークロールについて200mm以下と小径にすることにより剛性が低下しても、接触し合うバックアップロールの作用でそのたわみが防止される。ワークロールが小径になれば、金属帯の歪み速度等を適切にコントロールして金属帯の腰折れを防止し、または腰折れの程度を穏やかなものにすることが可能である。
【0017】
バックアップロールの周面と接触を保ちながら位置を変える小径のワークロールを使用すれば、金属帯を、請求項1・2にしたがってその周面上の広い角度範囲に巻き付かせることが容易である。図2または図3に例示するように、その細いワークロールが、太いロールでは位置し難い、コイルとピンチロールとの間のせまい空間内に入り込むからである。またこうした作用により、この巻き出し装置は、レイアウト状の都合等によりアンコイラーとピンチロールとが接近して配置されている場合にも、金属帯をコイルから適切かつ円滑に巻き出し、かつその表面への腰折れの影響を解消(または小さく)することができる。
【0019】
ワークロールがこの程度に細いと、前記のとおり金属帯の腰折れを防止しまたは穏やかにできるほか、その周面上の広い角度範囲に金属帯を巻き付かせることが容易であるため、腰折れによる金属帯表面のシワについての不都合を効果的に解消することが可能である。ただし、上記ワークロールがあまりに小径だと、バックアップロールの周面から突出する寸法が小さくなり過ぎて、上記のようにコイルとピンチロールとの間の空間内にワークロールの入り込む度合いがわずかになるため、その直径は50mm以上・200mm以下にするのが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
発明の実施についての一形態を図1〜図3に示す。図1は、アンコイラー1からレベラー4までの各装置とともに鋼帯Yの巻き出し装置10を示す全体側面図である。図2・図3は、その巻き出し装置10を用いて行う鋼帯Yの巻き出し状況を示す側面図であって、図2はコイルXの径が大きいとき、図3はコイルXの径が小さいときをそれぞれ示す。
【0021】
図1に示す各装置は、熱延鋼板のシャーラインにおいて上流側に配置されていて、熱間圧延により製造された鋼帯YをコイルXから巻き出して平坦にする工程に関するものである。図示右方のアンコイラー(マンドレル)1は、鋼帯YのコイルXを保持して図示左向きに回転することにより、鋼帯Yを外側から巻き解いて、やや上方の隣接位置(図示左方)にあるピンチロール2の一対のロール2a・2b間に送り出す。ピンチロール2を通る鋼帯Yは、さらにガイド3(図2のように下部ガイド3aと上部ガイド3bとを含む)で案内しながらレベラー4のロール間に通し、そこで軽圧下することにより平坦にする。レベラー4は、バックアップロール4bにて支持されたワークロール4aが下側に複数個配置される一方、圧下用油圧シリンダ4eと接続されたバックアップロール4dにて支持されるワークロール4cが上側に複数個、下側のワークロール4a等と位置をずらして配置されている。なお、ピンチロール2は、下側のロール2aに対し上側のロール2bを油圧シリンダ(圧下手段)2cで押し付けることにより鋼帯Yをはさみ付けるもので、それにより鋼帯Yの位置を定め、かつ、その前後において鋼帯Yへの張力付与を可能にする。
【0022】
アンコイラー1とピンチロール2との間には、図1のとおり巻き出し装置10を配置している。この巻き出し装置10は、プレッシャーロール20を、図2・図3のように鋼帯Yに対してコイルXの外側から押し付け、コイルXに巻かれていたときとは逆向きの曲げを鋼帯Yに加えるためのものである。その押し付けを適切に行うことによって、いわゆる腰折れ現象により生じる鋼帯Yの表面のシワを小ピッチの目立たないものにする、というのがこの巻き出し装置10の役割である。
【0023】
巻き出し装置10は下記a)〜d)のとおり構成している。
a) 鋼帯Yに押し付けるプレッシャーロール20を、揺動アーム11の先端部に設けている。揺動アーム11は、アンコイラー1の中心をはさんでピンチロール2と反対側のやや上方位置を揺動中心11aとし、鉛直平面内で揺動自在にしたアーム(一対の平行部材からなる)である。そのような揺動アーム11の先端部にプレッシャーロール20を設ければ、巻き出しにともなうコイルXの径の変化に合わせてプレッシャーロール20を適切な位置に移すことが容易である。
【0024】
b) プレッシャーロール20は、上記の揺動アーム11の先端部に取り付けたバックアップロール21と、そのバックアップロール21に支持されるワークロール22とによって構成している。ワークロール22は、図2・図3のように鋼帯Yの表面に対し実際に押し付けて接触させるロールである。バックアップロール21の支軸21aを中心に回転変位の自在なブラケット22aを設け、そのブラケット22aにワークロール22の両端を支持させることによって、ワークロール22がつねにバックアップロール21の周面と接触を保ちながら変位するようにした。バックアップロール21の直径は約300mmであるが、ワークロール22は、腰折れの防止効果を高く発揮できるように、直径約150mmと細めにしている。
【0025】
c) プレッシャーロール20を鋼帯Yに押し付ける力の発生源として油圧シリンダ13を固定配置し、その動作部分に上記揺動アーム11の先端部を連結している。すなわち、直線動作手段である油圧シリンダ13を固定フレーム12上に鉛直下向きに固定し、その下端の動作部分を、固定フレーム12と一体のガイド枠16内で上下移動し得るチョック14として配置し、チョック14内に設けた支点15とバックアップロール21の支軸21aとをリンク17により連結している。このような配置および連結の態様には、プレッシャーロール20に対して下向きの力を強く効率的に発揮させることができ、また、油圧シリンダ13(直線動作手段)の配置がシンプルになる、という利点がある。なお、鋼帯Yが厚さ4.5mm・幅1200mmの低炭素鋼である場合、油圧シリンダ13には5〜10トン程度の押し下げ力を発揮させる。
【0026】
d) 揺動アーム11の長さと角度および揺動中心11aの位置等によって決定されるプレッシャーロール20の位置は、図2・図3のように、それがピンチロール2に近い箇所で鋼帯Yに押し付けられるように定めている。つまり、コイルXの最上部やそれよりもピンチロール2から遠い箇所などではなく、アンコイラー1の軸とピンチロール2との間であってコイルXの傾斜面付近につねにプレッシャーロール20が位置するようにしている。そうすることにより、プレッシャーロール20のうちワークロール22を図2・図3のようにその周面上の広い角度範囲で鋼帯Yに接触させ、その巻付き角度範囲θが120°以上になるようにしたのである。実施例では、図2のように鋼帯Yの巻き出しの初期であってコイルXの外径が大きい場合には巻付き角度範囲θが約120°であり、図3のように巻き出しの後期であってコイルXの外径が小さい場合には巻付き角度範囲θが140°前後になる。ワークロール22上のこのような広い角度範囲に鋼帯Yを巻き付けると、腰折れによって鋼帯Yの表面に生じるシワの間隔をせまく(平均で0.3mm程度に)することができ、強度・外観など種々の点で不都合がなくなる。なお、バックアップロール21と接触を保ちながらブラケット22aとともに自在に回転変位するワークロール22は、それに巻き付けられる前・後の部分の鋼帯Yの張力がバランスすることから、特別なコントロールをしなくともつねにコイルXの外周に近い位置にあって安定的に鋼帯Yを巻き付ける。そしてそのことは、鋼帯Yの巻き出しの初期(図2)にもその後期(図3)にも、コイルXとピンチロール2との間のせまいスペース内にワークロール22が適切に進入し、鋼帯Yに対する上述した広い角度範囲での接触を容易にする。
【0027】
以上に説明した巻き出し装置10によれば、コイルXからピンチロール2以降の各装置への鋼帯Yの巻き出しをつぎのように行うことができる。
▲1▼ 図1のように、巻き出し装置10の油圧シリンダ13を縮めてチョック14とともにプレッシャーロール20や揺動アーム11を引き上げ、その状態でアンコイラー1にコイルXをセットする。そのうえでコイルXの外周から鋼帯Yの端部を引き出し、ピンチロール2以降へ送り出す。
【0028】
▲2▼ ピンチロール2で鋼帯Yをはさみこんだのち、図2のように巻き出し装置10の油圧シリンダ13を伸ばし、チョック14や揺動アーム11とともにプレッシャーロール20を押し下げる。プレッシャーロール20のうちワークロール22は、図のようにその外周上の広い角度範囲(θ≒120°)に鋼帯Yを巻き付かせて曲げ、かつ下方へ張力をかけるようになる。これにより、コイルXより巻き出される鋼帯Yには腰折れが生じにくく、また生じたとしてもそれによる表面のシワが目立たないものになる。
【0029】
▲3▼ 鋼帯Yの巻き出しが進むと図3のようにコイルXの径が小さくなるが、それに連れて油圧シリンダ13の伸長量を増し、プレッシャーロール20を押し下げていくことにより、つねにワークロール22の外周上の広い角度範囲(θ≧120°)に鋼帯Yを巻き付かせつづける。そうすれば、鋼帯Yの全長について表面のシワを目立たないものにすることができる。
【0030】
なお、ここでは熱延鋼板のシャーラインにおける鋼帯Yの巻き出しについて紹介したが、発明の方法および装置はこうした例に限るものではない。すなわち、シャーラインのほか、メッキや酸洗、圧延(スキンパスを含む)、焼鈍など種々の工程のために金属帯をコイルから巻き出すうえで効果的である。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に記載した金属帯の巻き出し装置によれば、腰折れによって金属帯表面に生じるシワの間隔をせまくすることができ、金属帯製造における実質的な不都合を解消することができる。コイルからの金属帯の巻き出しに連れてコイル径が変化するにもかかわらず、金属帯の全長において上記のようなメリットを得ることが可能である。コイル径の変化にしたがってプレッシャーロール(のバックアップロールおよびワークロール)の位置を適切に変化させることも容易である。
【0032】
またこの装置によれば、揺動アームによってプレッシャーロール(のバックアップロールおよびワークロール)の位置を適切に変化させ得るうえ、プレッシャーロール(同上)に対し必要な押し付け力をスムーズに作用させることができる。各種の直線動作手段を最も安定した態様で使用できるというメリットもある。
【0033】
請求項2に記載した金属帯の巻き出し装置なら、プレッシャーロール(のとくにワークロール)が、コイル径によらずつねにコイルの外側に押し付けられ、周面上の90°以上(180°未満)の角度範囲に金属帯を巻き付かせる位置を保ちながら移動できる。
【0034】
請求項3に記載した装置なら、さらに、プレッシャーロールのうち金属帯に直接押し付けられるワークロールを小径にするため、金属帯の腰折れを防止し、もしくは腰折れの程度を穏やかなものにし、または、腰折れが生じる場合にも金属帯の表面性状への影響を小さくすることが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の一形態として、アンコイラー1からレベラー4までの各装置とともに鋼帯Yの巻き出し装置10を示す全体側面図である。
【図2】図1の巻き出し装置10を用いて行う鋼帯Yの巻き出し状況を示す側面図であって、コイルXの径が大きいときの状況を示す。
【図3】図1の巻き出し装置10を用いて行う鋼帯Yの巻き出し状況を示す側面図であって、コイルXの径が小さいときの状況を示す。
【図4】鋼帯Yの腰折れを防止する従来の装置を示す模式的な側面図である。
【符号の説明】
1 アンコイラー
2 ピンチロール
10 巻き出し装置
11 揺動アーム
13 油圧シリンダ(直線動作手段)
17 リンク
20 プレッシャーロール
21 バックアップロール
22 ワークロール
X コイル
Y 鋼帯(金属帯)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The invention according to the claim makes the surface wrinkles caused by the folding phenomenon of the metal band as small as possible or made inconspicuous when unwinding the metal band wound in a coil shape (strip-shaped thin metal plate) from the uncoiler. Therefore, the present invention relates to an unwinding method and unwinding device for a metal strip.
[0002]
[Prior art]
In order to perform any treatment such as plating, pickling, rolling, annealing or cutting on a thin metal plate, a process of unwinding (unwinding) a long metal strip wound around a coil is often required. . The unwinding of the metal strip from the coil is carried out by holding the coil on an uncoiler, peeling off the metal strip in order from the end on the outer periphery, and feeding it between adjacent rolls of pinch rolls.
[0003]
When a metal strip wound around a coil is unwound, a so-called “lumbar break” phenomenon tends to occur. As a result of unwinding, bending stress concentrates locally and in a wavy manner on the surface of the metal band, and as a result, a large number of wrinkles extending in the width direction are generated on the surface of the metal band at intervals of several mm.
[0004]
As a conventional device for preventing such a hip folding phenomenon, a device shown in FIG. 4 is known (Japanese Patent Laid-Open No. 9-70618). In the illustrated apparatus, a steel strip Y is unwound from a coil X held by an
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In order to prevent the steel strip from being folded with the device as shown in Fig. 4, it is actually implemented because of the considerable cost of coil cooling equipment and the need to rapidly increase the threading speed when necessary. There are some aspects that are not easy. Further, in order to increase the strain rate and prevent hip breakage, it is preferable to make the pressure roll thin (that is, to have a small diameter), but if it is too thin, the roll may bend due to the tension of the steel strip.
[0006]
On the other hand, according to the investigations by the inventors, the strength of the metal band can be reduced if the pitch (interval) of the wrinkles caused by the hip fold can be reduced (less than about 1 mm) even when the hip fold cannot be completely prevented.・ No substantial inconvenience occurs in appearance. Moreover, in order to reduce the wrinkle pitch in this way, it has been found that it is important for the pressure roll to have a wider winding angle of the metal band on its surface than the diameter.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention is intended to provide a simple unwinding method and unwinding device that can eliminate the substantial influence of hip folding by reducing the pitch of wrinkles.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The unwinding device for a metal band according to
a) The pressure roll is in contact with the peripheral surface of the backup roll supported at both ends by a backup roll supported at the tip of the swing arm and a bracket that is rotatably displaceable around the support shaft of the backup roll. is constituted by the work rolls to Rutotomoni,
b) A backup roll of the pressure roll is connected via a link to the operation part at the lower end of the linear operation means fixedly arranged vertically downward as an output source for pressing against the metal strip,
c) The backup roll of the pressure roll is pushed down by the linear motion means as the coil diameter decreases, and the link changes the inclination between the pinch roll and the uncoiler by the action of the swing arm,
d) The work roll of the pressure roll always moves while maintaining the position where the metal band is wound around the angular range of 90 ° or more (less than 180 °) on the peripheral surface regardless of the coil diameter. And
The above (and referred to below) angular range for causing wind around the metal strip on the peripheral surface of the work rolls of the pressure roll, means a wrap angle θ shown in FIG. 2 or FIG. 3, the pressure roll (in particular workpiece If the angle formed by the metal band before and after ( roll) is α,
θ = 180 ° -α
It is. As the linear operation means, a mechanism including a screw (or ball screw) or a rack and pinion may be used together with a motor or the like in addition to the fluid pressure cylinder.
[0009]
When a metal strip is wound around such a wide angle range on the surface of the work roll of the pressure roll, the wrinkles generated on the surface of the metal strip due to folding back can be reduced (at most, about 1 mm or less). Various disadvantages including the elimination of substantial disadvantages in the production of metal strips. When wound in a wide angle range, the metal strip is bent in the opposite direction (longer in terms of time and distance) while being wound on the coil while being fed on the work roll circumference. Therefore, it is considered that the wrinkle interval is narrowed. According to the investigation by the inventors, a preferable effect can be obtained if the angle range is 90 ° or more, but it is most preferable that the angle range is about 120 ° or more.
[0010]
When the metal strip is unwound from the coil, the coil diameter gradually decreases, and the positional relationship between the surface of the coil and the pressure roll (the backup roll and the work roll) changes. However, regardless of such changes, if the metal band is always wound around the angular range of 90 ° or more of the work roll peripheral surface as described above, the entire length of the metal band unwound from the coil is as described above. Wrinkle spacing can be reduced.
In this device, the position of the pressure roll (the backup roll and work roll) can be appropriately changed by the swing arm, and the necessary pressing force can be smoothly applied to the pressure roll (same as above) to be pressed against the metal band. Can do. This is because, firstly, since the linear motion means transmits the output to the tip of the swing arm, not near the base of the swing arm, a large pressing force can be efficiently applied to the metal strip. Secondly, since the operating portion of the linear motion means and the tip of the swing arm are connected via the link as described above, the linear motion means need not be arranged so as to be angularly displaceable. This is because it is sufficient to arrange the linear motion means in a fixed manner with respect to a specific frame (thus, various linear motion means can be used in the most stable manner).
[0013]
In the metal strip unwinding device according to
[0014]
According to this apparatus, the pressure roll (especially the work roll) is always pressed against the outside of the coil regardless of the coil diameter, and the metal band is wound around an angular range of 90 ° or more (less than 180 °) on the peripheral surface. It will move while keeping the position to hide.
[0015]
The unwinding device according to
[0016]
Among the pressure rolls, even if the work roll , which is a roll that is directly pressed against the metal strip, has a small diameter of 200 mm or less , the deflection is prevented by the action of the contacting backup roll even if the rigidity is lowered . If the work roll has a small diameter, it is possible to appropriately control the strain rate and the like of the metal band to prevent the metal band from folding or to make the degree of hip folding gentle.
[0017]
If a small-diameter work roll that changes its position while maintaining contact with the peripheral surface of the backup roll is used, it is easy to wrap the metal strip in a wide angular range on the peripheral surface according to
[0019]
If the work roll is thin like this, the metal band can be prevented from being folded back or gently as described above, and it is easy to wrap the metal band around a wide angle range on the peripheral surface. It is possible to effectively eliminate the inconvenience of wrinkles on the belt surface. However, if the work roll has a too small diameter, the dimension protruding from the peripheral surface of the backup roll becomes too small, and the degree of the work roll entering the space between the coil and the pinch roll becomes small as described above. Therefore, the diameter is desirably 50 mm or more and 200 mm or less.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the invention is shown in FIGS. FIG. 1 is an overall side view showing a steel strip
[0021]
Each apparatus shown in FIG. 1 is disposed on the upstream side in a shear line of a hot-rolled steel sheet, and relates to a process of unwinding and flattening a steel strip Y manufactured by hot rolling from a coil X. The uncoiler (mandrel) 1 on the right side in the figure holds the coil X of the steel strip Y and rotates leftward in the figure, thereby unwinding the steel strip Y from the outside to a slightly upper adjacent position (left side in the figure). A
[0022]
An unwinding
[0023]
The unwinding
a) A
[0024]
b) The
[0025]
c) The
[0026]
d) The position of the
[0027]
According to the unwinding
{Circle around (1)} As shown in FIG. 1, the
[0028]
(2) After pinching the steel strip Y with the
[0029]
(3) As the steel strip Y unwinds, the diameter of the coil X decreases as shown in FIG. 3, but the work is always performed by increasing the amount of extension of the
[0030]
In addition, although unwinding of the steel strip Y in the shear line of a hot-rolled steel sheet was introduced here, the method and apparatus of the invention are not limited to these examples. That is, it is effective in unwinding the metal strip from the coil for various processes such as plating, pickling, rolling (including skin pass) and annealing in addition to shear line.
[0031]
【The invention's effect】
According to the metal band unwinding device of the first aspect, it is possible to reduce the interval between the wrinkles generated on the surface of the metal band due to the folding of the waist, and it is possible to eliminate the substantial inconvenience in the metal band manufacturing. In spite of the coil diameter changing as the metal strip is unwound from the coil, it is possible to obtain the above-described advantages over the entire length of the metal strip. It is also easy to appropriately change the position of the pressure roll (the backup roll and the work roll) according to the change in the coil diameter.
[0032]
Further, according to this apparatus, the position of the pressure roll (the backup roll and the work roll) can be appropriately changed by the swing arm, and the necessary pressing force can be smoothly applied to the pressure roll (same as above). . There is also an advantage that various linear motion means can be used in the most stable manner.
[0033]
In the metal band unwinding device according to
[0034]
In the apparatus according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view showing a steel strip
2 is a side view showing an unwinding situation of a steel strip Y performed using the unwinding
3 is a side view showing an unwinding situation of a steel strip Y performed using the unwinding
FIG. 4 is a schematic side view showing a conventional device for preventing the steel strip Y from being folded back.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
17
Claims (3)
アンコイラーとピンチロールとの間で、巻き出す金属帯にコイルの外側から押し付けられるようプレッシャーロールが配置され、
a)当該プレッシャーロールが、揺動アームの先端部に支持されたバックアップロールと、バックアップロールの支軸を中心に回転変位自在に設けられたブラケットにより両端を支持されてバックアップロールの周面と接触するワークロールとにより構成されるとともに、
b)当該プレッシャーロールのバックアップロールが、金属帯に押し付けるための出力源として鉛直下向きに固定配置した直線動作手段の下端の動作部分にリンクを介して連結され、
c)当該プレッシャーロールのバックアップロールがコイル径の減少につれて上記直線動作手段にて押し下げられ、揺動アームの作用で上記リンクがピンチロールとアンコイラーとの間で傾きを変化させることにより、
d)当該プレッシャーロールのワークロールが、コイル径によらずつねに周面上の90°以上の角度範囲に金属帯を巻き付かせる位置を保ちながら移動する
ことを特徴とする金属帯の巻き出し装置。A device for unwinding a metal band wound as a coil from an uncoiler toward an adjacent upper pinch roll,
A pressure roll is arranged between the uncoiler and the pinch roll so as to be pressed from the outside of the coil to the metal strip to be unwound,
a) The pressure roll is in contact with the peripheral surface of the backup roll supported at both ends by a backup roll supported at the tip of the swing arm and a bracket that is rotatably displaceable around the support shaft of the backup roll. is constituted by the work rolls to Rutotomoni,
b) A backup roll of the pressure roll is connected via a link to the operation part at the lower end of the linear operation means fixedly arranged vertically downward as an output source for pressing against the metal strip,
c) The pressure roll backup roll is pushed down by the linear movement means as the coil diameter decreases, and the link changes the inclination between the pinch roll and the uncoiler by the action of the swing arm,
d) Metal band unwinding device, characterized in that the work roll of the pressure roll always moves while maintaining the position where the metal band is wound in an angular range of 90 ° or more on the peripheral surface regardless of the coil diameter. .
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