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JP3836357B2 - Odorant for fuel cell fuel hydrogen - Google Patents

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    • Y02E60/50Fuel cells

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の燃料水素用付臭剤、すなわち水素を燃料とする燃料電池用の燃料水素に対し添加して用いる付臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
水素は、各種用途に用いられる基礎原料であり、固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)やリン酸形燃料電池(PAFC:Phosphoric Acid Fuel Cell)などの燃料電池の燃料としても用いられる。水素を燃料とする燃料電池においては、これまで、その燃料水素として、炭化水素やアルコ−ル類を改質触媒を介して水蒸気改質法や部分燃焼法などにより改質して水素リッチな改質ガスとし、副生COなどを除去して用いることが行われている。
【0003】
都市ガスやLPガスは、炭化水素の身近かな供給源であることから、上記原料炭化水素として用いられているが、これらガスには漏洩保安上の目的、すなわち漏洩時に使用者などに気付かせるために付臭剤としてメルカプタン類、サルファイド類、あるいはチオフェンなどの硫黄化合物が添加されている。しかし、それら硫黄化合物は、改質触媒を被毒し触媒性能を劣化させるので、予め除去しておく必要がある。このように、都市ガスやLPガスを原料とする場合、改質操作だけでは足りず、前工程として脱硫操作が必要であることから、はなはだやっかいな操作となる。
【0004】
そのため、燃料電池用の燃料水素として、そのような炭化水素の改質を経ることなく、予め製造し精製した水素そのものを燃料として使用することが考えられ、この観点からの研究、開発も進められている。しかし、燃料電池用の燃料水素として、予め製造し精製した水素そのものを使用して発電する場合にも、当該水素燃料には、都市ガスやLPガスなどの場合と同じく、漏洩保安上の目的から付臭剤を添加しておくことが必要である。
【0005】
ところが、燃料電池、例えばPEFCの電極に用いられている触媒は、硫黄化合物により被毒することが知られている。このため、燃料水素に対し、都市ガスやLPガス用の付臭剤として従来使用されているメルカプタン類、サルファイド類、あるいはチオフェンなどの硫黄化合物を添加した場合、同様に触媒が被毒される可能性がある。当該触媒が被毒すると、触媒性能の劣化を来たし、その結果燃料電池としても性能劣化を来たし、燃料電池として致命的な結果となる。
【0006】
このため、例えば特開平8−60167号では、硫黄分を含まない燃料ガス用付臭剤として5−エチリデン−2−ノルボルネンと2−アルコキシ−3−アルキルピラジンを必須成分とする付臭剤が提案されている。しかし、硫黄分を含まない付臭剤であっても、燃料電池用の燃料水素に適用する場合、燃料電池の電解質膜を溶解するなど悪影響を及ぼす可能性があり、これまた燃料電池として致命的な結果となる。
【0007】
したがって、燃料電池の燃料水素用付臭剤としては、従来知られた付臭剤を直ちに適用することはできず、燃料電池の燃料水素用付臭剤としてどのような物質が使用できるかについては個々に探査し、開発するほかはない。ところが、従来、この点に焦点を当てた研究、検討はなされておらず、これまで付臭剤を含む水素が燃料電池に及ぼす影響についての報告は見当たらない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、以上のような事実、観点から、水素を燃料とする燃料電池用の燃料水素に対し付臭剤として添加し得る物質、すなわち各種数多くの物質について、燃料電池の燃料水素用付臭剤として適用できるか否かを徹底した実験により探査し、燃料電池の燃料水素用付臭剤として使用できる物質を見い出した。
すなわち、本発明は、燃料電池の燃料水素用付臭剤、すなわち水素を燃料とする燃料電池用の燃料水素に対し添加して用いる新規且つ有用な付臭剤を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、燃料電池用の燃料水素に対し添加して用いる付臭剤であって、該付臭剤が下記物質から選ばれた1種または2種以上の物質からなることを特徴とする燃料電池の燃料水素用付臭剤を提供する。本明細書中、下記物質をXグループの物質と言う。なお、以下の物質の記載について、例えばシクロペンタジエン(ジシクロペンタンジエン)との記載における、シクロペンタジエンに続く括弧内のジシクロペンタンジエンは当該物質シクロペンタジエンの別名であり、この点、本明細書の表および請求項における該括弧内について同じである。
1−ペンテン、cis−2−ペンテン、trans−2−ペンテン、2−メチル1−ブテン、3−メチル1−ブテン、2−メチル2−ブテン、アレン、メチルアレン、エチルアレン、1,3−ペンタジエン、2−メチル1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル1,3−ブタジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,3,5−ヘキサトリエン、1−ブチン、2−ブチン、スチレン、ビニルアセチレン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、trans−2−ブテン、cis−2−ブテン、1,5−ヘキサジエン3−イン、ジイソブチレン、1−ヘキセン、イソプレン、1,3−ブタジエン、1,2−ブタジエン、シクロペンテン、シクロペンタジエン(ジシクロペンタンジエン)、1,3−シクロヘキサジエン、1,3−シクロヘプタジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,5,9−シクロドデカトリエン、4−ビニルシクロヘキセン−1、1−ビニルシクロヘキセン−1、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、ビシクロペンタジエン、シクロヘキセン、1−メチルピロール、ピラジン、2−メチルピラジン、2−メチル−3−イソブチルピラジン、2,3−ジメチルピラジン、2,5−ジメチルピラジン、2,6−ジメチルピラジン、2,3,5−トリメチルピラジン、2−エチルピラジン、2−プロピルピラジン、2−ビニルピラジン、2−アリルピラジン、2−ピコリン、α.p−ジメチル−スチレン、クメン、2,5−ジエチルピラジン、リモネン、メシチレン、2−メチルナフタレン、3−メチルインドール(スカトール)、ミルセン、α−ピネン。
【0010】
また、本発明は、電解質膜としてグラフト重合系樹脂膜または炭化水素系樹脂膜のいずれかを用いる燃料電池用の燃料水素に対し添加して用いる付臭剤であって、該付臭剤が下記物質から選ばれた1種または2種以上の物質からなることを特徴とする燃料電池の燃料水素用付臭剤を提供する。本明細書中、下記物質をYグループの物質と言う。
1−オクテン−3−オン、2,3−ブタンジオン、ペンタン−2,3−ジオン、ヘキサン−2,5−ジオン、ヘプタン−2,5−ジオン、エチリデンジエチルエーテル、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、アミルアルコール、プロパギルアルコール、β,γ−ヘキセノール(cis−ヘキセン−1−オール)、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ヘキサナール(カプロアルデヒド)、クミンアルデヒド、アセトン、2−オクタノン、3−オクタノン、ジアセチル(2,3−ブタンジオン)、アセトフェノン、メチルホーメート、メチルアセテート、メチルプロピオネート、メチルフェニルアセテート、エチルホーメート、エチルアセテート、イソプロピルホーメート、イソアミルアセテート、n−アミルアセテート、フェニルエチルホーメート、2−イソペンテニルアセテート、エチルプロピオネート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート、アミルプロピオネート、エチルカプロエート、アミルブチレート、エチルカプリレート、エチルカプレート、ヘキシルブチレート、エチルシンナメート、ベンジルアセテート、エチルクロトネート、エチル3,3−ジメチルアクリレート、エチル−4−メチル−4−ペンテノエート、エチル−4−メチル−3−ペンテノエート、エチルヘプト−3−エノエート、エチルピルベート、プロピルクロトネート、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、アリルアクリレート、メチルメタアクリレート、メンチルアセテート、ボルニルアセテート、β−フェニルエチルアセテート、アリルカプロエート、エチルメチルフェニルグリシデート、p−クレジルアセテート、アセトールアセテート、エチル9−デセノエート、2,3オクタンジオン、メチル−3−アセトキシ−ブタノエート、プロピオノイン、2−メチル−2−ペンテナール、アセトインアセテート、メチル3−ヒドロキシ−ブチレート、2−メチル−1−ヘプテン−3−オール、8−ノネン−2−オン、アセトイン、3−メチル−3−ブテニルアセテート、テトラヒドロシトラール、アリルアルコール、ブタナール(ブチルアルデヒド)、2,3−ブタンジオン(ジアセチル)、イソブチルセロソルブ、イソブチルアルデヒド、カルビトールアセテート、2−デセナール、デカナール、ジイソブチルカルビノール、ドデカナール(ラウリルアルデヒド)、エチルアクリレート、エチルブチレート、エチルバレレート、エチルビニルケトン、エチル2−メチルブチレート、ヘプタナール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノン、2−ヘプテナール、2−ヘクセノール、メシチルオキサイド、2−メチルブタナール−1、3−メチルブタナール−1、2−メチルブタノール、メチルイソアミルケトン(5−メチル−2−ヘキサノン)、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチルブチルアセテート、2−メチルプロパナール(イソブチルアルデヒド)、2−ノナナール、n−ノナナール(ペラルゴンアルデヒド)、2−オクテナール、オクタナール(n−カプリルアルデヒド)、オクチルアセテート、1−ペンテン−3−オン(エチルビニールケトン)、イソペンタナール、ペンタナール(バレルアルデヒド)、2,4−ペンタンジオン(アセチルアセトン)、イソペンチルアセテート(イソアミルアセテート)、ペンチルアセテート(n−アミルアセテート)、プロパナール(プロピオンアルデヒド)、プロパノン酸、プロピルブチレート、ウンデカナール、ブチロイン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、シクロヘキセンオキサイド、m−クレゾール、N−(2′−フルフリル)ピロール、2−ピロールアルデヒド、5−メチル−2−ピロールアルデヒド、N−エチルピロールアルデヒド、2−アセチル−N−メチルピロール、ジケテン、5−アセチル2−メチルオキサゾール、2−アセチルフラン、2−メチルフラン、フルフラール、フルフリルアセトン、5−メチル−2−フルフラール、ジヒドロフラノン、シクロペンタノン、フェニルn−ブチレート、2−フェニル−2−ブテナール、ジフルフリルエーテル、クリサンテノン、2−ブテン−4−オリド、2−メトキシフェノール(ガイアコール)、2−メトキシ−3−エチルピラジン、2−メトキシ−3−イソブチルピラジン、2−メトキシ−3−イソブチルピリジン、2−メトキシ−3−イソプロピルピラジン、2−メトキシ−3−プロピルピラジン、アニソール、ベンズアルデヒド、1,8−シネオール、シクロペンチルアセテート、2−エトキシ−3−エチルピラジン、2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(o−バニリン)、フェニルエーテル。
【0011】
【発明の実施の形態】
水素を燃料とする燃料電池のうち、例えば固体高分子形燃料電池(PEFC)はイオン伝導体すなわち電解質が固体で且つ高分子である点に特徴を有する。PEFCにおいては、高分子電解質膜を挟んで負極(アノード)及び正極(カソード)の両電極を配置し、負極側に燃料水素を、正極側に酸素又は空気を供給して、電気化学反応を起こさせることで電力が得られる。PAFCの場合も原理的にはPEFCと同様である。
【0012】
図1はPEFC(単セル)の構成例についてその概略を示す図である。図1中、1は高分子電解質膜、2はカソード電極(正極)、3はアノード電極(負極)であり、高分子電解質膜1は相対するこの正負両電極2、3間に当接して配置されている。4はカソード電極側集電体、5はアノード電極側集電体であり、それぞれ正負の電極2および3に当接されている。電極材料としては、例えば白金等の白金属金属またはその合金や、白金等の白金属金属またはその合金を担持したカ−ボンなどが用いられる。
【0013】
カソード電極側集電体4の電極2側には酸素または空気供給用の溝が設けられ、同じくアノード電極側集電体5の電極3側には水素供給用の溝が設けられている。正極側集電体4の溝は酸素(あるいは酸素富化空気)または空気供給管6に、負極側集電体5の溝は水素供給管7に連通している。8は正極側集電体4に当接して設けられたカソード端子板、9は負極側集電体5に当接して設けられたアノード端子板であり、電池の作動中にこれらを通して電力が取り出される。
【0014】
PEFC用の電解質膜としては各種イオン交換樹脂膜が用いられるが、これらは大略下記(A)〜(C)のように分類することができる。
(A)パーフルオロカーボンスルホン酸系樹脂膜。この系統の高分子電解質膜の代表例としては下記式(1)で示される樹脂膜などが挙げられる。
【0015】
【化1】

Figure 0003836357
【0016】
(B)グラフト重合系樹脂膜。この系統の高分子電解質膜の代表例としては下記式(2)で示される基本骨格をもつ高分子膜(テトフルオロエチレン−エチレン共重合体などの樹脂膜にトリフルオロスチレンを反応させ、スルホン化処理したグラフト重合膜)や、トリフルオロスチレンとトリフルオロスチレン誘導体の共重合体にスルホン酸基、ホスホン酸基等を導入したイオン交換樹脂膜などが挙げられる。これらで代表される系統の高分子電解質膜を本明細書ではグラフト重合系樹脂膜と指称している。
【0017】
【化2】
Figure 0003836357
【0018】
(C)炭化水素系樹脂膜(フッ素を含まない耐熱性樹脂膜)。この系統の電解質膜には、芳香族ポリエーテルケトン(aromatic polyether ketone)やポリベンズイミダゾールなどに、スルホン酸基を付加するか、あるいはリン酸を含浸した樹脂膜などがあるが、その代表例としては下記式(3)で示される基本骨格をもつイオン交換樹脂膜などが挙げられる。この系統の高分子電解質膜は、フッ素を含まないことから〔上記(A)および(B)の系統ではフッ素を含む〕、本明細書では炭化水素系樹脂膜と指称している。
【0019】
【化3】
Figure 0003836357
【0020】
本発明に係る前記Xグループの物質は、上記電解質膜(A)パーフルオロカーボンスルホン酸系樹脂膜、(B)グラフト重合系樹脂膜および(C)炭化水素系樹脂膜のいずれの電解質膜を用いた燃料電池用の燃料水素に対しても、電池性能を劣化させることなく、付臭剤として用いることができる。その理由の詳細は不明であるが、おそらく、それら電解質膜を溶解するなどの悪影響を及ぼさず、また燃料電池の電極に用いられている触媒に対しても悪影響を及ぼさないことによるものと思われる。
【0021】
本発明に係る前記Yグループの物質は、上記(B)グラフト重合系樹脂膜および(C)炭化水素系樹脂膜からなる電解質膜を用いた燃料電池用の燃料水素に対して電池性能を劣化させることなく、付臭剤として用いることができる。しかし、上記(A)パーフルオロカーボンスルホン酸系樹脂膜からなる電解質膜を用いた燃料電池用の燃料水素に対しては、電池性能を劣化させ、付臭剤として用いることができない。その理由の詳細は不明であるが、おそらく、(A)パーフルオロカーボンスルホン酸系樹脂膜からなる電解質膜を溶解するなどの悪影響を及ぼすことによるものと思われる。
【0022】
本発明においては、前記Xグループの物質からなる付臭剤の1種または2種以上(すなわち少なくとも1種以上)を燃料電池用の燃料水素に対して添加して用い、また、前記Yグループの物質からなる付臭剤の1種または2種以上(すなわち少なくとも1種以上)を上記(B)グラフト重合系樹脂膜または(C)炭化水素系樹脂膜からなる電解質膜を用いた燃料電池用の燃料水素に対して添加して用いる。
【0023】
水素は、天然ガス、石油ガス、石油などの炭化水素の改質(変成)、水性ガスからの分離、水の電解、コークス炉ガスや石油精製工場の廃ガスなどからの分離、その他各種方法により製造されるが、本発明の付臭剤は、それら製造方法の如何を問わず、PEFCやPAFCなど水素を燃料とする燃料電池用の燃料水素として用いられる水素に対して使用される。なお、当該燃料水素には燃料電池に対して無害ないし実質上無害な成分であれば含まれていても差支えなく、本発明における燃料水素とはそのような場合も含む意味である。
【0024】
本発明の付臭剤を添加した水素は、水素を燃料とする燃料電池に対して用いられる。水素を燃料とする燃料電池を登載した自動車では、水素タンク、配管等が配置され、その停車時には駐車場やガレージに駐車される。また、関連設備として、水素スタンド、そこへの輸送配管またはタンクローリー、タンクローリーへまたはそこからの配管、さらにはメーター等が必要である。水素に本発明に係る付臭剤を添加しておくことで、それら水素タンク、配管等のほか、水素スタンド、配管、メーター等の諸設備から万一水素が漏洩しても、使用者などに気付かせ、漏洩保安上の目的を達成することができる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明するが、本発明がこれら実施例により制限されないことは勿論である。
【0026】
電解質膜として、それぞれ、系統の異なる3種類の固体高分子電解質膜を使用した各PEFCを図1に示すように単セルとして構成した。電極材料としては白金を担持したカーボンを用いた。こうして系統の異なる電解質膜を用いた各単セルを数多く作製し、各々、以下の電池性能試験に供した。
【0027】
ここで、3種類の異なる固体高分子電解質膜としては前記式(1)で表されるパーフルオロカーボンスルホン酸系電解質膜〔デュポン社製、ナフィオン117膜(商品名、ナフィオン=登録商標)〕、前記式(2)で表されるグラフト重合系電解質膜(式中、n≒1)、および前記式(3)で表される炭化水素系電解質を使用した。このうち、グラフト重合系電解質膜は、テトフルオロエチレン−エチレン共重合体膜にトリフルオロスチレンを反応させた後、スルホン化処理したグラフト重合膜である。
【0028】
まず、上記各単セルについて、初期性能として、純水素ガス(純度=99.99%)を燃料として用いた時の電池性能試験を下記のようにして実施したところ、電池性能に何らの変化もなかった。
1.燃料極に水素を、空気極に空気を導入し、電圧値が約0.75Vになるよう電流値を設定し、連続運転前の電圧値を測定した。
2.連続運転前と同じ電流値で1000時間(41日間超)の連続発電試験を実施した。
3.連続運転前試験と同じ電流値で連続運転後、電圧値を測定した。
【0029】
次いで、匂い(=臭い)をもつ各種物質を添加した水素ガス(添加前の水素ガス=上記と同じ純水素ガス)を燃料として用いて上記と同じくして電池性能試験を行った。各種物質についての臭質等の評価、すなわち各物質についての臭気強度、臭質の測定は、日本瓦斯協会の「ガスの臭気濃度の測定方法」に準拠して無臭室法で行った。各物質の添加量は、その匂いの認識閾値(匂いとして人が認識できる最低濃度)の100万倍の濃度とした。試験は、上記と同様にして各物質を添加した水素ガスを燃料として用いて1000時間(41日間超)の連続発電試験を行い、電池性能への影響を検討した。なお、上記のように認識閾値に対する添加倍率を高くし過酷な条件としたのは、燃料電池について数箇月乃至数年という単位の長期間にわたる影響の有無を短期間でみるためである。
【0030】
表1に、その試験方法(すなわち各物質の認識閾値、水素ガスへの添加量等を含む)およびその幾つか(7種)の結果を示している。表1中、3系統の電解質膜については、それぞれパーフルオロカーボンスルホン酸系、グラフト重合系、炭化水素系と略記し、この点以下の表での記載ついても同様である。表1の閾値(=認識閾値)および添加量の欄については、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネンの場合、認識閾値は73ppb(容量、以下同じ)であるので、水素ガスに対して7,300ppm(容量、以下同じ)添加し、エチルアクリレートについては、認識閾値は0.30ppbであるので、水素ガスに対して30ppm添加したことを示している。他の物質については表1のとおりである。
【0031】
〈付臭剤としての適否の判定方法〉
表1の判定の欄中の○印は、当該物質について、以下(1)および(2)の事項が確認されたことを示したものである。(1)その臭が生活臭と明確に区別でき、低い濃度でも特有の臭気が認められること、人間に対して害がなく毒性もないこと等、付臭剤として具備すべき要件が満たされていたこと。そして、(2)1000時間の連続発電試験後も電池性能に変化が見られず、当該物質が燃料電池に対して悪影響を及ぼさず、当該物質が燃料電池用の水素燃料に添加する付臭剤として使用できること。
【0032】
表1の判定の欄中の×印は、当該物質について、以下(1)および(2)の事項が確認されたことを示したものである。(1)生活臭と明確に区別でき、低い濃度でも特有の臭気が認められること、人間に対して害がなく毒性もないこと等、付臭剤として具備すべき要件は満たされていること。しかし、(2)1000時間の連続発電試験後の電池性能が5%以上劣化しており、当該物質が燃料電池用の水素燃料に添加する付臭剤としては使用できないこと。
【0033】
表1のとおり、5−エチリデン−2−ノルボルネンおよび2,3−ジメチルピラジンについては、パーフルオロカーボンスルホン酸系電解質膜、グラフト重合系電解質膜および炭化水素系電解質膜のいずれの電解質膜を用いた燃料電池に対しても悪影響はなく、これら物質が付臭剤として使えることを示している。イソプロパノールおよびエチルアクリレートについては、グラフト重合系電解質膜および炭化水素系電解質を用いた燃料電池に対しては影響はなく、付臭剤として使えることを示しているが、パーフルオロカーボンスルホン酸系電解質膜を用いた燃料電池に対しては悪影響を及ぼし、付臭剤として使えないことを示している。モノアリルピラジン、ピペリジンおよびジメチルサルファイドについては、それら3系統のいずれ電解質膜を用いた燃料電池に対しても悪影響を及ぼし、付臭剤として使えないことを示している。
【0034】
表2〜11は、表1の場合と同様の試験方法および判定方法によって得られた結果である。表2中の物質、表3中の物質および表4中のピクリン酸までの物質は、パーフルオロカーボンスルホン酸系電解質膜、グラフト重合系電解質膜および炭化水素系電解質のいずれの電解質膜を用いた燃料電池に対しても悪影響を及ぼし、これら物質は、燃料電池用の燃料水素に添加する付臭剤としては使えないことを示している。
【0035】
表4中の1−オクテン−3−オンから、表5中の物質、表6中の物質、表7中の物質、表8中の物質および表9中のフェニルエーテルまでの物質は、グラフト重合系電解質膜および炭化水素系電解質の電解質膜を用いた燃料電池に対しては影響はなく付臭剤として使用できるが、パーフルオロカーボンスルホン酸系電解質膜を用いた燃料電池に対しては悪影響を及ぼし、この系統の電解質膜を用いた燃料電池用の燃料水素に添加する付臭剤としては使えないことを示している。
【0036】
表9中の1−ペンテンから、表10中の物質および表11中の物質は、パーフルオロカーボンスルホン酸系電解質膜、グラフト重合系電解質膜および炭化水素系電解質膜のいずれの電解質膜を用いた燃料電池についても悪影響はなく、いずれの電解質膜を用いた燃料電池用の燃料水素に添加する付臭剤としても使えることを示している。
【0037】
【表1】
Figure 0003836357
【0038】
【表2】
Figure 0003836357
【0039】
【表3】
Figure 0003836357
【0040】
【表4】
Figure 0003836357
【0041】
【表5】
Figure 0003836357
【0042】
【表6】
Figure 0003836357
【0043】
【表7】
Figure 0003836357
【0044】
【表8】
Figure 0003836357
【0045】
【表9】
Figure 0003836357
【0046】
【表10】
Figure 0003836357
【0047】
【表11】
Figure 0003836357
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、水素を燃料とする燃料電池用の燃料水素に対し添加して用いる付臭剤として新規且つ有用な付臭剤が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PEFC(単セル)の構成例の概略を示す図
【符号の説明】
1 高分子電解質膜
2 カソード電極(正極)
3 アノード電極(負極)
4 カソード電極側集電体
5 アノード電極側集電体
6 酸素または空気供給管
7 水素供給管
8 正極側集電体4に当接して設けられたカソード端子板
9 負極側集電体5に当接して設けられたアノード端子板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an odorant for fuel hydrogen of a fuel cell, that is, an odorant used by being added to fuel hydrogen for a fuel cell using hydrogen as a fuel.
[0002]
[Prior art]
Hydrogen is a basic raw material used in various applications, and is also used as a fuel for fuel cells such as polymer electrolyte fuel cells (PEFCs) and phosphoric acid fuel cells (PAFCs). It is done. In a fuel cell using hydrogen as a fuel, until now, as a fuel hydrogen, a hydrocarbon or alcohol is reformed by a steam reforming method or a partial combustion method through a reforming catalyst, and a hydrogen rich reforming is performed. It is used as a quality gas after removing by-product CO and the like.
[0003]
Since city gas and LP gas are familiar sources of hydrocarbons, they are used as the above-mentioned raw material hydrocarbons. However, these gases are used for the purpose of leakage safety, that is, to be noticed by users at the time of leakage. In addition, sulfur compounds such as mercaptans, sulfides, or thiophene are added as odorants. However, since these sulfur compounds poison the reforming catalyst and deteriorate the catalyst performance, it is necessary to remove them beforehand. Thus, when city gas or LP gas is used as a raw material, the reforming operation alone is not sufficient, and a desulfurization operation is necessary as a previous process, which is a troublesome operation.
[0004]
For this reason, it is conceivable to use hydrogen that has been produced and purified in advance as fuel as fuel hydrogen for fuel cells without undergoing such reforming of hydrocarbons, and research and development from this point of view are also underway. ing. However, even when power is generated using hydrogen produced in advance and purified as fuel hydrogen for a fuel cell, the hydrogen fuel has a leakage safety purpose as in the case of city gas or LP gas. It is necessary to add an odorant.
[0005]
However, it is known that a catalyst used for an electrode of a fuel cell, for example, PEFC is poisoned by a sulfur compound. For this reason, when sulfur compounds such as mercaptans, sulfides, or thiophene, which are conventionally used as odorants for city gas and LP gas, are added to fuel hydrogen, the catalyst can be similarly poisoned. There is sex. When the catalyst is poisoned, the catalyst performance is deteriorated. As a result, the performance of the fuel cell is also deteriorated, resulting in a fatal result as the fuel cell.
[0006]
For this reason, for example, JP-A-8-60167 proposes an odorant containing 5-ethylidene-2-norbornene and 2-alkoxy-3-alkylpyrazine as essential components as an odorant for fuel gas not containing sulfur. Has been. However, even if it is an odorant that does not contain sulfur, when applied to fuel hydrogen for fuel cells, it may have adverse effects such as dissolving the electrolyte membrane of the fuel cell, which is also fatal as a fuel cell. Result.
[0007]
Therefore, as a fuel cell odorant for a fuel cell, a conventionally known odorant cannot be immediately applied. What substances can be used as a fuel cell odorant for a fuel cell? There is no choice but to explore and develop individually. However, there has been no research or examination focusing on this point, and no reports have been found on the influence of hydrogen containing odorants on fuel cells.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above facts and viewpoints, the inventors of the present invention have proposed various substances that can be added as odorants to fuel hydrogen for fuel cells using hydrogen as a fuel, that is, various substances for fuel hydrogen for fuel cells. We investigated whether it could be applied as an odorant through thorough experiments and found a substance that could be used as an odorant for fuel hydrogen in fuel cells.
That is, an object of the present invention is to provide a new and useful odorant for use in a fuel cell, which is added to a fuel hydrogen for a fuel cell using hydrogen as a fuel.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an odorant used by being added to fuel hydrogen for a fuel cell, wherein the odorant comprises one or more substances selected from the following substances: An odorant for fuel hydrogen of a battery is provided. In the present specification, the following substances are referred to as X group substances. In the description of the following substances, for example, in the description of cyclopentadiene (dicyclopentanediene), the dicyclopentanediene in parentheses following cyclopentadiene is an alias for the substance cyclopentadiene. The same applies to the parentheses in the tables and claims.
1-pentene, cis-2-pentene, trans-2-pentene, 2-methyl 1-butene, 3-methyl 1-butene, 2-methyl 2-butene, allene, methyl allene, ethyl allene, 1,3-pentadiene 2-methyl 1,3-butadiene, 2,3-dimethyl 1,3-butadiene, 1,4-pentadiene, 1,5-hexadiene, 1,6-heptadiene, 1,3,5-hexatriene, 1- Butyne, 2-butyne, styrene, vinylacetylene, heptene, octene, nonene, decene, propylene, 1-butene, isobutene, trans-2-butene, cis-2-butene, 1,5-hexadiene-3-in, diisobutylene 1-hexene, isoprene, 1,3-butadiene, 1,2-butadiene, cyclopentene, cyclopentadiene (disi Lopentanediene), 1,3-cyclohexadiene, 1,3-cycloheptadiene, 1,5-cyclooctadiene, 1,5,9-cyclododecatriene, 4-vinylcyclohexene-1, 1-vinylcyclohexene- 1,5-ethylidene-2-norbornene, 5-vinyl-2-norbornene, bicyclopentadiene, cyclohexene, 1-methylpyrrole, pyrazine, 2-methylpyrazine, 2-methyl-3-isobutylpyrazine, 2,3-dimethylpyrazine 2,5-dimethylpyrazine, 2,6-dimethylpyrazine, 2,3,5-trimethylpyrazine, 2-ethylpyrazine, 2-propylpyrazine, 2-vinylpyrazine, 2-allylpyrazine, 2-picoline, α. p-dimethyl-styrene, cumene, 2,5-diethylpyrazine, limonene, mesitylene, 2-methylnaphthalene, 3-methylindole (skatole), myrcene, α-pinene.
[0010]
Further, the present invention is an odorant used by adding to fuel hydrogen for a fuel cell using either a graft polymerization resin film or a hydrocarbon resin film as an electrolyte film, and the odorant is as follows: Provided is an odorant for fuel hydrogen of a fuel cell, comprising one or more substances selected from substances. In the present specification, the following substances are referred to as Y group substances.
1-octen-3-one, 2,3-butanedione, pentane-2,3-dione, hexane-2,5-dione, heptane-2,5-dione, ethylidene diethyl ether, isopropanol, n-butanol, isobutanol , Amyl alcohol, propargyl alcohol, β, γ-hexenol (cis-hexen-1-ol), formaldehyde, acetaldehyde, propionaldehyde, hexanal (caproaldehyde), cuminaldehyde, acetone, 2-octanone, 3-octanone, Diacetyl (2,3-butanedione), acetophenone, methyl formate, methyl acetate, methyl propionate, methyl phenyl acetate, ethyl formate, ethyl acetate, isopropyl formate, isoamyl acetate, n -Amyl acetate, phenyl ethyl formate, 2-isopentenyl acetate, ethyl propionate, butyl acetate, isobutyl acetate, amyl propionate, ethyl caproate, amyl butyrate, ethyl caprylate, ethyl caprate, hexyl buty Rate, ethyl cinnamate, benzyl acetate, ethyl crotonate, ethyl 3,3-dimethyl acrylate, ethyl-4-methyl-4-pentenoate, ethyl-4-methyl-3-pentenoate, ethyl hept-3-enoate, ethyl pyruvate , Propyl crotonate, methyl acrylate, butyl acrylate, allyl acrylate, methyl methacrylate, menthyl acetate, bornyl acetate, β-phenylethyl acetate, allyl cap , Ethylmethylphenylglycidate, p-cresyl acetate, acetol acetate, ethyl 9-decenoate, 2,3-octanedione, methyl-3-acetoxy-butanoate, propionoin, 2-methyl-2-pentenal, acetoin acetate, Methyl 3-hydroxy-butyrate, 2-methyl-1-hepten-3-ol, 8-nonen-2-one, acetoin, 3-methyl-3-butenyl acetate, tetrahydrocitral, allyl alcohol, butanal (butyraldehyde) 2,3-butanedione (diacetyl), isobutyl cellosolve, isobutyraldehyde, carbitol acetate, 2-decenal, decanal, diisobutyl carbinol, dodecanal (lauryl aldehyde), ethyl acrylate , Ethyl butyrate, ethyl valerate, ethyl vinyl ketone, ethyl 2-methylbutyrate, heptanal, 1-heptanol, 2-heptanone, 2-heptenal, 2-hexenol, mesityl oxide, 2-methylbutanal-1 3-methylbutanal-1, 2-methylbutanol, methyl isoamyl ketone (5-methyl-2-hexanone), 2-methyl-1-pentanol, 2-methylbutyl acetate, 2-methylpropanal (isobutyraldehyde) ), 2-nonanal, n-nonanal (pelargonaldehyde), 2-octenal, octanal (n-caprylaldehyde), octyl acetate, 1-penten-3-one (ethyl vinyl ketone), isopentanal, pentanal (valeraldehyde) ), 2, 4 Pentanedione (acetylacetone), isopentyl acetate (isoamyl acetate), pentyl acetate (n-amyl acetate), propanal (propionaldehyde), propanoic acid, propylbutyrate, undecanal, butyroin, tetrahydrofuran, 2-methyltetrahydrofuran, cyclohexene Oxide, m-cresol, N- (2′-furfuryl) pyrrole, 2-pyrrolaldehyde, 5-methyl-2-pyrrolaldehyde, N-ethylpyrrolaldehyde, 2-acetyl-N-methylpyrrole, diketene, 5-acetyl 2-methyloxazole, 2-acetylfuran, 2-methylfuran, furfural, furfuryl acetone, 5-methyl-2-furfural, dihydrofuranone, cyclopentanone, fur Nyl n-butyrate, 2-phenyl-2-butenal, difurfuryl ether, chrysanthenone, 2-butene-4-olide, 2-methoxyphenol (Gaiacol), 2-methoxy-3-ethylpyrazine, 2-methoxy-3 -Isobutylpyrazine, 2-methoxy-3-isobutylpyridine, 2-methoxy-3-isopropylpyrazine, 2-methoxy-3-propylpyrazine, anisole, benzaldehyde, 1,8-cineol, cyclopentyl acetate, 2-ethoxy-3- Ethylpyrazine, 2-hydroxy-3-methoxybenzaldehyde (o-vanillin), phenyl ether.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Among fuel cells using hydrogen as a fuel, for example, a polymer electrolyte fuel cell (PEFC) is characterized in that an ionic conductor, that is, an electrolyte, is a solid and a polymer. In PEFC, a negative electrode (anode) and a positive electrode (cathode) are arranged with a polymer electrolyte membrane in between, fuel hydrogen is supplied to the negative electrode side, and oxygen or air is supplied to the positive electrode side to cause an electrochemical reaction. Electric power can be obtained. The principle of PAFC is the same as that of PEFC in principle.
[0012]
FIG. 1 is a diagram schematically illustrating a configuration example of a PEFC (single cell). In FIG. 1, 1 is a polymer electrolyte membrane, 2 is a cathode electrode (positive electrode), 3 is an anode electrode (negative electrode), and the polymer electrolyte membrane 1 is disposed in contact with both the positive and negative electrodes 2 and 3 facing each other. Has been. 4 is a cathode electrode side current collector, and 5 is an anode electrode side current collector, which are in contact with positive and negative electrodes 2 and 3, respectively. As the electrode material, for example, a white metal such as platinum or an alloy thereof, or a carbon carrying a white metal such as platinum or an alloy thereof is used.
[0013]
A groove for supplying oxygen or air is provided on the electrode 2 side of the cathode electrode side current collector 4, and a groove for supplying hydrogen is also provided on the electrode 3 side of the anode electrode side current collector 5. The groove of the positive current collector 4 communicates with oxygen (or oxygen-enriched air) or the air supply pipe 6, and the groove of the negative current collector 5 communicates with the hydrogen supply pipe 7. 8 is a cathode terminal plate provided in contact with the positive current collector 4, and 9 is an anode terminal plate provided in contact with the negative current collector 5, through which power is taken out during operation of the battery. It is.
[0014]
Various ion exchange resin membranes are used as the electrolyte membrane for PEFC, and these can be roughly classified as shown in (A) to (C) below.
(A) Perfluorocarbon sulfonic acid resin film. A typical example of this type of polymer electrolyte membrane is a resin membrane represented by the following formula (1).
[0015]
[Chemical 1]
Figure 0003836357
[0016]
(B) Graft polymerization type resin film. A typical example of this type of polymer electrolyte membrane is a polymer membrane having a basic skeleton represented by the following formula (2) (a trifluorostyrene is reacted with a resin membrane such as a tetrofluoroethylene-ethylene copolymer to sulfonate the polymer membrane). Treated graft polymerized membranes) and ion exchange resin membranes in which sulfonic acid groups, phosphonic acid groups and the like are introduced into a copolymer of trifluorostyrene and a trifluorostyrene derivative. In the present specification, the polymer electrolyte membranes of the systems represented by these are referred to as graft polymerization resin membranes.
[0017]
[Chemical 2]
Figure 0003836357
[0018]
(C) Hydrocarbon resin film (heat-resistant resin film not containing fluorine). Examples of this type of electrolyte membrane include resin membranes in which sulfonic acid groups are added to or impregnated with phosphoric acid to aromatic polyether ketones or polybenzimidazoles. Includes an ion exchange resin membrane having a basic skeleton represented by the following formula (3). Since this type of polymer electrolyte membrane does not contain fluorine (the above types (A) and (B) contain fluorine), it is referred to as a hydrocarbon-based resin membrane in this specification.
[0019]
[Chemical 3]
Figure 0003836357
[0020]
As the substance of the X group according to the present invention, any one of the electrolyte membrane (A) perfluorocarbon sulfonic acid resin film, (B) graft polymerization resin film, and (C) hydrocarbon resin film was used. Even fuel hydrogen for fuel cells can be used as an odorant without deteriorating cell performance. Although the details of the reason are unknown, it is probably due to the fact that the electrolyte membrane is not adversely affected and the catalyst used for the fuel cell electrode is not adversely affected. .
[0021]
The substance of the Y group according to the present invention deteriorates the cell performance with respect to the fuel hydrogen for the fuel cell using the electrolyte membrane comprising the (B) graft polymerization resin membrane and the (C) hydrocarbon resin membrane. And can be used as an odorant. However, the fuel hydrogen for a fuel cell using the electrolyte membrane made of the (A) perfluorocarbon sulfonic acid resin membrane deteriorates the cell performance and cannot be used as an odorant. The details of the reason are unknown, but it is probably due to adverse effects such as (A) dissolving an electrolyte membrane made of a perfluorocarbon sulfonic acid resin membrane.
[0022]
In the present invention, one or more odorants (that is, at least one) of the odorant consisting of the substance of the X group are added to the fuel hydrogen for a fuel cell, and the odorant of the Y group is used. One or more odorants comprising substances (ie, at least one odorant) for a fuel cell using an electrolyte membrane comprising the above-mentioned (B) graft polymerization resin membrane or (C) hydrocarbon resin membrane Used by adding to fuel hydrogen.
[0023]
Hydrogen is reformed (transformed) from hydrocarbons such as natural gas, petroleum gas, and petroleum, separated from water gas, electrolyzed water, separated from coke oven gas and waste gas from petroleum refineries, and other various methods. Although manufactured, the odorant of the present invention is used for hydrogen used as fuel hydrogen for fuel cells using hydrogen as a fuel, such as PEFC and PAFC, regardless of the manufacturing method. The fuel hydrogen may be contained as long as it is harmless or substantially harmless to the fuel cell, and the term fuel hydrogen in the present invention includes such a case.
[0024]
Hydrogen added with the odorant of the present invention is used for a fuel cell using hydrogen as a fuel. In an automobile on which a fuel cell using hydrogen as a fuel is mounted, a hydrogen tank, piping, and the like are arranged, and when the vehicle stops, the vehicle is parked in a parking lot or a garage. In addition, as a related facility, a hydrogen stand, a transportation pipe or tank truck there, a pipe to or from the tank truck, a meter, etc. are required. By adding the odorant according to the present invention to hydrogen, in addition to these hydrogen tanks, piping, etc., even if hydrogen leaks from various facilities such as hydrogen stands, piping, meters, etc., it is possible for users etc. Awareness and leakage security objectives can be achieved.
[0025]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated in more detail based on an Example, of course, this invention is not restrict | limited by these Examples.
[0026]
As the electrolyte membrane, each PEFC using three types of solid polymer electrolyte membranes having different systems was constructed as a single cell as shown in FIG. As the electrode material, carbon carrying platinum was used. In this way, a large number of single cells using electrolyte membranes of different systems were produced and each was subjected to the following battery performance tests.
[0027]
Here, as three different types of solid polymer electrolyte membranes, perfluorocarbon sulfonic acid electrolyte membranes represented by the above formula (1) [manufactured by DuPont, Nafion 117 membrane (trade name, Nafion = registered trademark)], A graft polymerization electrolyte membrane represented by the formula (2) (where n≈1) and a hydrocarbon electrolyte represented by the formula (3) were used. Among these, the graft polymerization electrolyte membrane is a graft polymer membrane obtained by reacting tetrofluoroethylene-ethylene copolymer membrane with trifluorostyrene and then sulfonating.
[0028]
First, for each of the above single cells, as an initial performance, a battery performance test using pure hydrogen gas (purity = 99.99%) as a fuel was carried out as follows. There wasn't.
1. Hydrogen was introduced into the fuel electrode and air was introduced into the air electrode, the current value was set so that the voltage value was about 0.75 V, and the voltage value before continuous operation was measured.
2. A continuous power generation test was conducted for 1000 hours (over 41 days) at the same current value as before the continuous operation.
3. After continuous operation at the same current value as in the test before continuous operation, the voltage value was measured.
[0029]
Next, a battery performance test was performed in the same manner as described above using hydrogen gas to which various substances having odor (= odor) were added (hydrogen gas before addition = pure hydrogen gas as described above) as a fuel. Evaluation of odor quality and the like of various substances, that is, measurement of odor intensity and odor quality of each substance was performed by the odorless chamber method in accordance with “Method of measuring gas odor concentration” of the Japan Gas Association. The amount of each substance added was 1 million times the odor recognition threshold (the lowest concentration that a person can recognize as an odor). In the same manner as described above, a continuous power generation test for 1000 hours (over 41 days) was performed using hydrogen gas added with each substance as a fuel, and the influence on the battery performance was examined. The reason why the addition ratio with respect to the recognition threshold is set to be harsh conditions as described above is to see whether or not the fuel cell has an influence over a long period of several months to several years.
[0030]
Table 1 shows the test methods (that is, the recognition threshold value of each substance, the amount added to hydrogen gas, etc.) and some (seven types) results. In Table 1, the three electrolyte membranes are abbreviated as perfluorocarbon sulfonic acid, graft polymerization, and hydrocarbon, respectively, and the same applies to the description in the table below this point. Regarding the column of threshold value (= recognition threshold value) and addition amount in Table 1, for example, in the case of 5-ethylidene-2-norbornene, the recognition threshold value is 73 ppb (capacity, hereinafter the same), and therefore, 7,300 ppm relative to hydrogen gas. (Capacity, the same applies hereinafter), and since ethyl acrylate has a recognition threshold value of 0.30 ppb, it indicates that 30 ppm is added to hydrogen gas. Other substances are as shown in Table 1.
[0031]
<Method for judging suitability as odorant>
The circles in the judgment column of Table 1 indicate that the following items (1) and (2) have been confirmed for the substance. (1) The requirement to be provided as an odorant is fulfilled, such that the odor can be clearly distinguished from the daily odor, a unique odor is recognized even at a low concentration, and there is no harm or toxicity to humans. Was it. (2) An odorant added to a hydrogen fuel for a fuel cell without any change in the cell performance after 1000 hours of continuous power generation test, the material does not adversely affect the fuel cell. Can be used as.
[0032]
The x mark in the judgment column of Table 1 indicates that the following items (1) and (2) were confirmed for the substance. (1) It must be clearly distinguishable from daily odors, and must satisfy the requirements to be provided as an odorant, such as having a unique odor even at low concentrations, and being harmless and non-toxic to humans. However, (2) the battery performance after 1000 hours of continuous power generation test has deteriorated by 5% or more, and the substance cannot be used as an odorant added to hydrogen fuel for fuel cells.
[0033]
As shown in Table 1, for 5-ethylidene-2-norbornene and 2,3-dimethylpyrazine, a fuel using any one of perfluorocarbon sulfonic acid electrolyte membrane, graft polymerization electrolyte membrane and hydrocarbon electrolyte membrane There is no adverse effect on the battery, indicating that these substances can be used as odorants. Isopropanol and ethyl acrylate have no effect on fuel cells using graft polymerization electrolyte membranes and hydrocarbon electrolytes, indicating that they can be used as odorants, but perfluorocarbon sulfonic acid electrolyte membranes It has an adverse effect on the fuel cell used and indicates that it cannot be used as an odorant. Monoallylpyrazine, piperidine and dimethylsulfide have an adverse effect on fuel cells using any of these three electrolyte membranes, indicating that they cannot be used as odorants.
[0034]
Tables 2 to 11 show the results obtained by the same test method and determination method as in Table 1. The substances in Table 2, the substances in Table 3 and the substances up to picric acid in Table 4 are fuels using any one of perfluorocarbon sulfonic acid electrolyte membranes, graft polymerization electrolyte membranes, and hydrocarbon electrolytes. It also has an adverse effect on batteries, indicating that these substances cannot be used as odorants added to fuel hydrogen for fuel cells.
[0035]
The substances from 1-octen-3-one in Table 4 to the substances in Table 5, the substances in Table 6, the substances in Table 7, the substances in Table 8 and the phenyl ethers in Table 9 are graft polymerized. It can be used as an odorant for fuel cells that use electrolyte membranes and hydrocarbon electrolyte membranes, but it has an adverse effect on fuel cells that use perfluorocarbon sulfonic acid electrolyte membranes. This indicates that it cannot be used as an odorant added to fuel hydrogen for fuel cells using the electrolyte membrane of this system.
[0036]
From the 1-pentene in Table 9, the substances in Table 10 and the substances in Table 11 are fuels using any one of perfluorocarbon sulfonic acid electrolyte membranes, graft polymerization electrolyte membranes, and hydrocarbon electrolyte membranes. There is no adverse effect on the battery, indicating that it can be used as an odorant added to fuel hydrogen for fuel cells using any electrolyte membrane.
[0037]
[Table 1]
Figure 0003836357
[0038]
[Table 2]
Figure 0003836357
[0039]
[Table 3]
Figure 0003836357
[0040]
[Table 4]
Figure 0003836357
[0041]
[Table 5]
Figure 0003836357
[0042]
[Table 6]
Figure 0003836357
[0043]
[Table 7]
Figure 0003836357
[0044]
[Table 8]
Figure 0003836357
[0045]
[Table 9]
Figure 0003836357
[0046]
[Table 10]
Figure 0003836357
[0047]
[Table 11]
Figure 0003836357
[0048]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, a novel and useful odorant is obtained as an odorant added and used with respect to the fuel hydrogen for fuel cells which use hydrogen as a fuel.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an outline of a configuration example of PEFC (single cell).
1 Polymer electrolyte membrane 2 Cathode electrode (positive electrode)
3 Anode electrode (negative electrode)
4 Cathode electrode side current collector 5 Anode electrode side current collector 6 Oxygen or air supply pipe 7 Hydrogen supply pipe 8 Cathode terminal plate 9 provided in contact with the positive electrode side current collector 4 Anode terminal plate provided in contact

Claims (3)

燃料電池用の燃料水素に対し添加して用いる付臭剤であって、該付臭剤が下記物質から選ばれた1種または2種以上の物質からなることを特徴とする燃料電池の燃料水素用付臭剤。
1−ペンテン、cis−2−ペンテン、trans−2−ペンテン、2−メチル1−ブテン、3−メチル1−ブテン、2−メチル2−ブテン、アレン、メチルアレン、エチルアレン、1,3−ペンタジエン、2−メチル1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル1,3−ブタジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,3,5−ヘキサトリエン、1−ブチン、2−ブチン、スチレン、ビニルアセチレン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、trans−2−ブテン、cis−2−ブテン、1,5−ヘキサジエン3−イン、ジイソブチレン、1−ヘキセン、イソプレン、1,3−ブタジエン、1,2−ブタジエン、シクロペンテン、シクロペンタジエン(ジシクロペンタンジエン)、1,3−シクロヘキサジエン、1,3−シクロヘプタジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,5,9−シクロドデカトリエン、4−ビニルシクロヘキセン−1、1−ビニルシクロヘキセン−1、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、ビシクロペンタジエン、シクロヘキセン、1−メチルピロール、ピラジン、2−メチルピラジン、2−メチル−3−イソブチルピラジン、2,3−ジメチルピラジン、2,5−ジメチルピラジン、2,6−ジメチルピラジン、2,3,5−トリメチルピラジン、2−エチルピラジン、2−プロピルピラジン、2−ビニルピラジン、2−アリルピラジン、2−ピコリン、α.p−ジメチル−スチレン、クメン、2,5−ジエチルピラジン、リモネン、メシチレン、2−メチルナフタレン、3−メチルインドール(スカトール)、ミルセン、α−ピネン。
An odorant used by being added to fuel hydrogen for a fuel cell, wherein the odorant comprises one or more substances selected from the following substances: Odorant.
1-pentene, cis-2-pentene, trans-2-pentene, 2-methyl 1-butene, 3-methyl 1-butene, 2-methyl 2-butene, allene, methyl allene, ethyl allene, 1,3-pentadiene 2-methyl 1,3-butadiene, 2,3-dimethyl 1,3-butadiene, 1,4-pentadiene, 1,5-hexadiene, 1,6-heptadiene, 1,3,5-hexatriene, 1- Butyne, 2-butyne, styrene, vinylacetylene, heptene, octene, nonene, decene, propylene, 1-butene, isobutene, trans-2-butene, cis-2-butene, 1,5-hexadiene-3-in, diisobutylene 1-hexene, isoprene, 1,3-butadiene, 1,2-butadiene, cyclopentene, cyclopentadiene (disi Lopentanediene), 1,3-cyclohexadiene, 1,3-cycloheptadiene, 1,5-cyclooctadiene, 1,5,9-cyclododecatriene, 4-vinylcyclohexene-1, 1-vinylcyclohexene- 1,5-ethylidene-2-norbornene, 5-vinyl-2-norbornene, bicyclopentadiene, cyclohexene, 1-methylpyrrole, pyrazine, 2-methylpyrazine, 2-methyl-3-isobutylpyrazine, 2,3-dimethylpyrazine 2,5-dimethylpyrazine, 2,6-dimethylpyrazine, 2,3,5-trimethylpyrazine, 2-ethylpyrazine, 2-propylpyrazine, 2-vinylpyrazine, 2-allylpyrazine, 2-picoline, α. p-dimethyl-styrene, cumene, 2,5-diethylpyrazine, limonene, mesitylene, 2-methylnaphthalene, 3-methylindole (skatole), myrcene, α-pinene.
電解質膜としてグラフト重合系樹脂膜または炭化水素系樹脂膜のいずれかを用いる燃料電池用の燃料水素に対し添加して用いる付臭剤であって、該付臭剤が下記物質から選ばれた1種または2種以上の物質からなることを特徴とする燃料電池の燃料水素用付臭剤。
1−オクテン−3−オン、2,3−ブタンジオン、ペンタン−2,3−ジオン、ヘキサン−2,5−ジオン、ヘプタン−2,5−ジオン、エチリデンジエチルエーテル、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、アミルアルコール、プロパギルアルコール、β,γ−ヘキセノール(cis−ヘキセン−1−オール)、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ヘキサナール(カプロアルデヒド)、クミンアルデヒド、アセトン、2−オクタノン、3−オクタノン、ジアセチル(2,3−ブタンジオン)、アセトフェノン、メチルホーメート、メチルアセテート、メチルプロピオネート、メチルフェニルアセテート、エチルホーメート、エチルアセテート、イソプロピルホーメート、イソアミルアセテート、n−アミルアセテート、フェニルエチルホーメート、2−イソペンテニルアセテート、エチルプロピオネート、ブチルアセテート、イソブチルアセテート、アミルプロピオネート、エチルカプロエート、アミルブチレート、エチルカプリレート、エチルカプレート、ヘキシルブチレート、エチルシンナメート、ベンジルアセテート、エチルクロトネート、エチル3,3−ジメチルアクリレート、エチル−4−メチル−4−ペンテノエート、エチル−4−メチル−3−ペンテノエート、エチルヘプト−3−エノエート、エチルピルベート、プロピルクロトネート、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、アリルアクリレート、メチルメタアクリレート、メンチルアセテート、ボルニルアセテート、β−フェニルエチルアセテート、アリルカプロエート、エチルメチルフェニルグリシデート、p−クレジルアセテート、アセトールアセテート、エチル9−デセノエート、2,3オクタンジオン、メチル−3−アセトキシ−ブタノエート、プロピオノイン、2−メチル−2−ペンテナール、アセトインアセテート、メチル3−ヒドロキシ−ブチレート、2−メチル−1−ヘプテン−3−オール、8−ノネン−2−オン、アセトイン、3−メチル−3−ブテニルアセテート、テトラヒドロシトラール、アリルアルコール、ブタナール(ブチルアルデヒド)、2,3−ブタンジオン(ジアセチル)、イソブチルセロソルブ、イソブチルアルデヒド、カルビトールアセテート、2−デセナール、デカナール、ジイソブチルカルビノール、ドデカナール(ラウリルアルデヒド)、エチルアクリレート、エチルブチレート、エチルバレレート、エチルビニルケトン、エチル2−メチルブチレート、ヘプタナール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノン、2−ヘプテナール、2−ヘクセノール、メシチルオキサイド、2−メチルブタナール−1、3−メチルブタナール−1、2−メチルブタノール、メチルイソアミルケトン(5−メチル−2−ヘキサノン)、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチルブチルアセテート、2−メチルプロパナール(イソブチルアルデヒド)、2−ノナナール、n−ノナナール(ペラルゴンアルデヒド)、2−オクテナール、オクタナール(n−カプリルアルデヒド)、オクチルアセテート、1−ペンテン−3−オン(エチルビニールケトン)、イソペンタナール、ペンタナール(バレルアルデヒド)、2,4−ペンタンジオン(アセチルアセトン)、イソペンチルアセテート(イソアミルアセテート)、ペンチルアセテート(n−アミルアセテート)、プロパナール(プロピオンアルデヒド)、プロパノン酸、プロピルブチレート、ウンデカナール、ブチロイン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、シクロヘキセンオキサイド、m−クレゾール、N−(2′−フルフリル)ピロール、2−ピロールアルデヒド、5−メチル−2−ピロールアルデヒド、N−エチルピロールアルデヒド、2−アセチル−N−メチルピロール、ジケテン、5−アセチル2−メチルオキサゾール、2−アセチルフラン、2−メチルフラン、フルフラール、フルフリルアセトン、5−メチル−2−フルフラール、ジヒドロフラノン、シクロペンタノン、フェニルn−ブチレート、2−フェニル−2−ブテナール、ジフルフリルエーテル、クリサンテノン、2−ブテン−4−オリド、2−メトキシフェノール(ガイアコール)、2−メトキシ−3−エチルピラジン、2−メトキシ−3−イソブチルピラジン、2−メトキシ−3−イソブチルピリジン、2−メトキシ−3−イソプロピルピラジン、2−メトキシ−3−プロピルピラジン、アニソール、ベンズアルデヒド、1,8−シネオール、シクロペンチルアセテート、2−エトキシ−3−エチルピラジン、2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(o−バニリン)、フェニルエーテル。
An odorant used by adding to a fuel hydrogen for a fuel cell using either a graft polymerization resin film or a hydrocarbon resin film as an electrolyte film, wherein the odorant is selected from the following substances: An odorant for fuel hydrogen of a fuel cell, comprising a seed or two or more substances.
1-octen-3-one, 2,3-butanedione, pentane-2,3-dione, hexane-2,5-dione, heptane-2,5-dione, ethylidene diethyl ether, isopropanol, n-butanol, isobutanol , Amyl alcohol, propargyl alcohol, β, γ-hexenol (cis-hexen-1-ol), formaldehyde, acetaldehyde, propionaldehyde, hexanal (caproaldehyde), cuminaldehyde, acetone, 2-octanone, 3-octanone, Diacetyl (2,3-butanedione), acetophenone, methyl formate, methyl acetate, methyl propionate, methyl phenyl acetate, ethyl formate, ethyl acetate, isopropyl formate, isoamyl acetate, n -Amyl acetate, phenyl ethyl formate, 2-isopentenyl acetate, ethyl propionate, butyl acetate, isobutyl acetate, amyl propionate, ethyl caproate, amyl butyrate, ethyl caprylate, ethyl caprate, hexyl buty Rate, ethyl cinnamate, benzyl acetate, ethyl crotonate, ethyl 3,3-dimethyl acrylate, ethyl-4-methyl-4-pentenoate, ethyl-4-methyl-3-pentenoate, ethyl hept-3-enoate, ethyl pyruvate , Propyl crotonate, methyl acrylate, butyl acrylate, allyl acrylate, methyl methacrylate, menthyl acetate, bornyl acetate, β-phenylethyl acetate, allyl cap , Ethylmethylphenylglycidate, p-cresyl acetate, acetol acetate, ethyl 9-decenoate, 2,3-octanedione, methyl-3-acetoxy-butanoate, propionoin, 2-methyl-2-pentenal, acetoin acetate, Methyl 3-hydroxy-butyrate, 2-methyl-1-hepten-3-ol, 8-nonen-2-one, acetoin, 3-methyl-3-butenyl acetate, tetrahydrocitral, allyl alcohol, butanal (butyraldehyde) 2,3-butanedione (diacetyl), isobutyl cellosolve, isobutyraldehyde, carbitol acetate, 2-decenal, decanal, diisobutyl carbinol, dodecanal (lauryl aldehyde), ethyl acrylate , Ethyl butyrate, ethyl valerate, ethyl vinyl ketone, ethyl 2-methylbutyrate, heptanal, 1-heptanol, 2-heptanone, 2-heptenal, 2-hexenol, mesityl oxide, 2-methylbutanal-1 3-methylbutanal-1, 2-methylbutanol, methyl isoamyl ketone (5-methyl-2-hexanone), 2-methyl-1-pentanol, 2-methylbutyl acetate, 2-methylpropanal (isobutyraldehyde) ), 2-nonanal, n-nonanal (pelargonaldehyde), 2-octenal, octanal (n-caprylaldehyde), octyl acetate, 1-penten-3-one (ethyl vinyl ketone), isopentanal, pentanal (valeraldehyde) ), 2, 4 Pentanedione (acetylacetone), isopentyl acetate (isoamyl acetate), pentyl acetate (n-amyl acetate), propanal (propionaldehyde), propanoic acid, propylbutyrate, undecanal, butyroin, tetrahydrofuran, 2-methyltetrahydrofuran, cyclohexene Oxide, m-cresol, N- (2′-furfuryl) pyrrole, 2-pyrrolaldehyde, 5-methyl-2-pyrrolaldehyde, N-ethylpyrrolaldehyde, 2-acetyl-N-methylpyrrole, diketene, 5-acetyl 2-methyloxazole, 2-acetylfuran, 2-methylfuran, furfural, furfuryl acetone, 5-methyl-2-furfural, dihydrofuranone, cyclopentanone, fur Nyl n-butyrate, 2-phenyl-2-butenal, difurfuryl ether, chrysanthenone, 2-butene-4-olide, 2-methoxyphenol (Gaiacol), 2-methoxy-3-ethylpyrazine, 2-methoxy-3 -Isobutylpyrazine, 2-methoxy-3-isobutylpyridine, 2-methoxy-3-isopropylpyrazine, 2-methoxy-3-propylpyrazine, anisole, benzaldehyde, 1,8-cineol, cyclopentyl acetate, 2-ethoxy-3- Ethylpyrazine, 2-hydroxy-3-methoxybenzaldehyde (o-vanillin), phenyl ether.
上記燃料電池が固体高分子形燃料電池である請求項1または2に記載の燃料電池の燃料水素用付臭剤。The fuel cell odorant for a fuel cell according to claim 1 or 2, wherein the fuel cell is a polymer electrolyte fuel cell.
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