JP3831867B2 - Sample sorting method and apparatus therefor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気泳動法による試料分取方法及び試料分取装置に関し、更にこの方法又は装置を次段の分析処理と組み合わせた分析方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャピラリー電気泳動法(CZE法)は数10ミクロンの内径のキャピラリー(毛細管)の中の溶液に電場を印加したり、溶液中の試料の大きさや電気的性質によって移動度が異なることを応用して混合された試料を分離する方法である。CZE法は非常に細いキャピラリーを使用するために、分子拡散などによる試料領域の分散をおさえることができ、非常に高い分解能で試料成分を分離することができる。また内容量が微小であるために微量分析に適している。
また、電気クロマトグラフィーは、キャピラリーなどの内部にクロマトグラフィー用樹脂を充填し、極微少量で、溶液試料内の分子を電気泳動力で駆動して、樹脂表面への分配や吸着などの相互作用と移動度の違いで、成分を分離する方法で、キャピラリー電気泳動法とは異なった微量分離法として注目されている。
【0003】
この様な電気泳動力で混合物試料から分離された分子やイオン成分は、泳動電圧を印加しているときに泳動管の一端から成分毎に時間差をもって排出される。分離された成分が泳動管中の特定位置に来たときに紫外線吸収式などの検出器でその時刻を知ることができる。また、検出器を通過した時刻とその成分が泳動管の一端から排出されるまでの時間(排出時間)は泳動条件ごとにほぼ一定である。
CZE法や電気クロマトグラフィーで分離された試料は、試料ごとに分析することによって各分離成分の組成や構造が解析される、このとき微量試料を容器に分注すると、容器壁等に試料が付着して失われ、分析に使用する試料の量が不足する問題がある。
【0004】
このため、電気泳動により分離した微量成分を確実に分注するために、分離した成分を一旦回収液に溶解させて試験管に分注する技術が、例えば、特開平6−198137に開示されている。しかし、この方法には、多数の成分を対象にする分析の場合、多数の試験管が必要となり、試験管の識別や取扱いが煩雑になるという問題や、試料ごとに分析する前に濃縮操作が必要になるという問題がある。
一方、電気泳動により分離した成分をそのまま質量分析装置にかけて分析するための装置も開発されている(特開平5−164741)。しかし、通常このような場合、電気泳動管の開放端の外周を導電性物質でコーティングしたり、開放端に金属のアッタチメントを付けて、電気泳動力を電気泳動管の開放端まで及ぼさせる工夫をしているが、コーティングの被膜が剥れたり、アッタチメントの導電性にムラが生じたりして、泳動された成分を安定して一点に確実に集めることができないという問題があった。
【0005】
一方、マトリックス支援型レーザー脱離イオン化法(MALDI法)はマトリックスと呼ばれる非常に良く光を吸収する分子と試料化合物を混合し、レーザー光によって試料をイオン化する方法であり、パルスレーザー照射により、マトリックス分子に大きなエネルギーが与えられ、マトリックスや試料化合物イオンが脱離する。一方、飛行時間質量分析法(TOF/MS法)は、このイオンに逆電場を印加し、イオンが電極表面から検出器まで到達する時間を測定することで質量を決定する。
このMALDI法は試料に大きな負担をかけることなくイオン化できるので、高質量の物質のイオン化が行え、またTOF/MS法は測定の質量範囲に制限がないため、これらを組み合わせたマトリックス支援型レーザー脱離イオン化−飛行時間質量分析法(以下、「MALDI−TOF/MS法」という。)は高質量の質量分析に適している。
【0006】
特に、タンパク質、ペプチド、DNA等の生体関連物質を分析するために、MALDI−TOF/MS法は低分子量から高分子量まで迅速に感度良く生体成分の分析を行うことができるため、MALDI−TOF/MS法をキャピラリー電気泳動法等の電気泳動法と組み合わせることで、多種類の物質を分離してから分析が行える汎用性の高い質量分析法ができると考えられる。しかし、従来の電気泳動法によるサンプル分取方法では微量なサンプルを確実にMALDI−TOF/MS法に送ることができないという問題があった。更に、MALDI−TOF/MS法は試料をマトリックスと混合してプレート上にロードするという前処理操作が必要なために、CE法と組み合わせたオンライン測定を行うのは困難であった。電気泳動により分離された試料をMALDI−TOF質量分析計に組み合わせる方法として、エレクトロスプレーイオン化法を用いて、サンプルプレートにスプレーする方法があるが、試料が拡がり、濃く取れず、特に試料が微量な時には有効でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電気泳動法や電気クロマトグラフィーなどのように電気泳動力によって分離ないし搬送される試料を、多数の成分であっても、また微量であっても確実に分取することが可能な、分取方法および装置を提供することを目的とする。更に、このような方法及び装置を利用して、電気泳動により分離した成分をMALDI−TOF/MS法のような次段階の分析と組み合わせた分析方法及びそのための装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、導電性の分取台に泳動電圧の一方を印加し、これに反対電場の印加されているガラス細管など電気泳動担体の電場の印加されていない開放端(泳動担体開放端)を接触あるいは接近させ、電場で泳動あるいは飛散した溶液が液滴を形成するか、あるいはあらかじめ分取台の上に準備されていた微小体積の液滴との間で、分取台と泳動担体開放端を液滴で導通するようにして、泳動した溶液ないし成分をその液滴中に分取することにより、上記の課題を解決するものである。
また、このような分取方法により電気泳動法により分離された微量な成分について、MALDI−TOF/MS法のような次段階の分析を確実に可能とするものである。
【0009】
即ち、本発明の目的は、導電性の分取台上に液滴を形成させて、電気泳動管の開放端を該液滴に接触させることにより該開放端(正確には、電気泳動管内の泳動液)と該分取台とを導通させ、試料を電気泳動力により該分取台上に成分別に排出させる試料分取方法を提供することである。ここで電気泳動管内の泳動液とと分取台上の液滴とを導通させるわけであるが、この液滴による導通を確実にするために電気泳動管から分取台上へ金属繊維やガラス繊維等の導電性又は非導電性の補助棒を用いてもよい。また、本発明の別の目的は、前記電気泳動管に泳動する成分を検知する検知器を配置し、該検知器からの信号により該電気泳動管の末端又は該分取台を移動させることにより、所望の成分が該分取台の所望の位置に排出される上記の試料分取方法を提供することである。本発明の更に別の目的は、前記分取台がMALDI−TOF質量分析装置用のプレートを兼ね、該分取台上に上記の試料分取方法により試料が成分別に排出され、該排出された成分にマトリックスを混合した後MALDI−TOF質量分析にかけられることを特徴とする分析方法を提供することである。本発明の更に別の目的は、前記分取台がMALDI−TOF質量分析装置用のプレートを兼ね、該分取台上の所定位置に所定量のマトリックスが置かれ、このマトリックス上に上記の試料分取方法により試料が成分別に排出され、該排出された成分が該マトリックスと混合されてMALDI−TOF質量分析にかけられることを特徴とする分析方法を提供することである。本発明の試料分取方法によって分取台に成分別に排出された試料に、必要に応じて、種々の薬品(例えば、酵素処理、脱塩処理、濃縮処理等の処理を行うための薬品)を添加若しくは混合してもよい。このような操作は微量サンプルを有効に用いることを可能にするものである。
【0010】
本発明のまた別の目的は、電気泳動管及び導電性の分取台から成る試料分取装置であって、該分取台上に液滴を形成させて、電気泳動管の開放端を該液滴に接触させることにより該開放端(正確には、電気泳動管内の泳動液)と該分取台とを導通させ、試料を電気泳動力により該分取台上に成分別に排出させる試料分取装置を提供することである。本発明の更に別の目的は、更に前記電気泳動管を泳動する成分を検知する検知器を備え、該検知器からの信号により該電気泳動管の末端又は該分取台を移動することが可能な上記の試料分取装置を提供することである。本発明のまた別の目的は、上記の試料分取装置とMALDI−TOF質量分析装置とを組み合わせた分析装置であって、該分取台が該MALDI−TOF質量分析装置用のプレートを兼ね、該試料分取装置により該プレート上に試料が成分別に排出され、該排出された成分がMALDI−TOF質量分析にかけられることを特徴とする分析装置を提供することである。本発明の試料分取装置によって分取台に成分別に排出された試料に、必要に応じて、種々の処理(例えば、酵素処理、脱塩処理、濃縮処理等)を行う装置を更に付加してもよい。このような装置を付加することにより微量サンプルを有効に用いることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の試料分取方法は、導電性の分取台上に液滴を形成させて、電気泳動管の開放端を該液滴に接触させることにより該開放端(正確には、泳動液)と該分取台とを導通させ、試料を電気泳動力により該分取台上に成分別に排出させる。
本発明に用いる分取台は導電性であり、金属、導電性有機若しくは無機材料、又は表面を導電性物質でコート若しくはプリントした非導電性材料等から成る。
この分取台上に形成される液滴は水溶液又は導電性液体から成り、この液滴は、電場で泳動あるいは飛散した溶液により形成されたり、又は予め人手若しくは自動で分取台の上に液滴を形成しておくことにより準備する。
【0012】
また、電気泳動管は導電性の極めて低い有機又は無機材質(例えば、溶融石英キャピラリー)から成り、電界をかける場としては溶液、濾紙、ゲル状物質、両性担体などがある。現在の技術では、本発明の電気泳動にはキャピラリー電気泳動又は電気クロマトグラフィーが該当する。
本発明においては電気泳動管のこれらの物質がその開放端で露出し分取台上の液滴と接触することによりこれらが導通し、電気泳動管の他端の基準側電極と分取台との間に電界をかけることになり、電気泳動管中の試料が泳動して分離され成分ごとに分取台上の一点に確実に排出される。
本発明で用いることのできる試料は、水溶液中あるいは極性溶媒中で、高圧電場の印加によって泳動する分子、例えば各種イオン、永久双極子あるいは誘起双極子を持つ有機分子、界面活性剤などの有機イオン会合体の中に分配される有機分子、タンパク質、核酸、糖あるいは、これらの複合体など、電気泳動により、分子構造に依存して、電気泳動液の中で、移動度を変えるものが、全て対象となる。この試料の分離は上記泳動管中のそれぞれの物質の移動度の違いによって定まるため、分取の目的に従って泳動条件を設定し、物質の移動度の差により排出端に泳動される時間を適宜設定して、分取することができる。
【0013】
本発明においては、電気泳動管に検知器を備えて、泳動する成分を検知してもよい。この検知器としては特に制限はないが、泳動に影響を及ぼさないという観点から紫外若しくは可視光吸収検出器又はケイ光検出器等が挙げられる。また、この検知器を備える位置は、電気泳動管の排出端に近い側が好ましい。泳動条件により成分毎の泳動速度は一定であるので、この検知器で泳動する成分を検知した後、この成分が排出する時間を正確に予測することができる。従って、電気泳動により分離された成分が所望の分取台上の位置に排出されるように、分取台又は電気泳動管の末端を適当に移動させてもよい。上記検知器からの信号によってこれらを移動させるために通常の機械工学上の手段を用いればよい。
【0014】
また、泳動管の一端と分取台とを垂直方向に相対的に移動させることにより、泳動管の開放端と分取台の接触・離反が可能となる。分取台が泳動電極の一方を構成しているので、接触ないし接液時は、泳動試料が分取台に排出される。泳動管と分取台とを離反させると、泳動電圧の印加がなくなるので、泳動管中の試料は泳動と排出が止まる。泳動管の開放端を分取台とを離反状態で水平方向に相対移動させると、分取台の相異なる場所に液滴を構成し、成分試料の分注が可能となる。これにより、一つの分取台の上に多成分試料が分注できるので、取扱いが容易確実となる。
【0015】
このようにして本発明の試料分取方法又は装置により、電気泳動により分離した成分を成分ごとに確実に分取台上の一点に排出させることが可能になるが、次段階でこのような成分について様々な操作が可能であり、また様々な分析装置と組み合わせることにより様々な連続分析が可能になる。
本発明の方法は、プレート上に分離成分をスポットするので、分離後(この手法の場合、完全分離の他、大まかな分離をも含む。)、消化酵素による蛋白質や核酸や糖鎖等の切断あるいは断片化による分子の一次構造解析、蛋白チップなどの抗原抗体反応あるいは生体分子の選択的結合を利用した、大まかな分子分離後の選択的な分子捕捉とマトリックス添加によるその捕捉分子の脱離と構造解析、大まかな分子分離後の遺伝子や核酸チップ上での相補的な結合による核酸のタイピングと、マトリックス添加による脱離後のこれら分子の構造解析解析(この時、消化酵素も併用する場合がある)が、そのままプレート上で出来る。
【0016】
また、本発明の試料分取方法又は装置と組み合わせることのできる分析装置及び方法には、例えば、MALDI−TOF質量分析法を用いたプロテインシクエンサー、DNAシークエンサー、生体成分分離同定システム、又は導電性基材(例えば、ダイアモンド薄膜等)の上に構成した遺伝子チップ、蛋白チップ若しくはアフィニティーチップ等が挙げられる。
この中で特にサンプル台が導電性でなければならないものには特に本発明の方法が好適である。
特に、MALDI−TOF/MS法をキャピラリー電気泳動と組み合わせる場合には、MALDI−TOF質量分析装置用のプレートを兼ねた分取台に電気泳動により分離した成分を排出させるが、この分取台上の所定位置に所定量のマトリックスを予めスポット若しくは噴霧乾燥させて置くか又はマトリックス溶液の液滴を形成しておくと簡便に成分とマトリックスを混合できる。
【0017】
MALDI−TOF/MSに通常用いられるレーザーはN2レーザー(337nm)やEr−YAGレーザー(2940nm)であるが、Nd:YAG(1064nm)、色素(可視領域で波長可変)、YAG−OPO(630nm)、CO2(10600nm)、アレキサンドライト(755nm)、Ar(488〜514nm)、ホロミウム−YAG(20100nm)などのレーザーも用いることが可能である。
マトリックスとしては、励起光源(主に、パルスレーザー)の光を吸収する有機酸又は有機塩基を用いることができる。例えば、N2レーザー(337nm)には、CHCA(α-cyano-4-hydroxycinnamic acid)、DHBA(2,5-dihydroxybenzoic acid)、3−HPA(3-hydroxypicolinic acid)、HABA(2-(4-hydroxyphenylazo)-benzoic acid)、シナピン酸(3,5-dimethoxy-4-hydroxy-cinnamic acid)、ピコリン酸(picolinic acid)等の有機酸、HARMAN(2-methyl-β-carboline; 1-methyl-9H-pyrido[3,4-b]indole)、HARMINE(2-methyl-β-carboline; 1-methyl-9-acethyl-pyrido[3,4-b]indole)、HARMOL(2-methyl-β-carboline; 1-methyl-9-hydroxy-pyrido[3,4-b]indole)等のβ−カルボリン、THAP(2,4,6-trihydroxyacetophenone monohydrate)、ATT(6-aza-2-thiothymine)等のプリン、ピリミジン類(有機塩基)、コバルト超微細粒子(商品名 Co-UFP)、多孔性シリカなどを用いることができる。また、Er−YAGレーザー(2940nm)には、グリセロール、氷、コハク酸などを用いることができる。
【0018】
マトリックスの量は試料や目的に応じて適宜定めるが、多くの場合、結晶化を促進するためマトリックスの飽和濃度近くの含有機溶媒溶液として用いる。
このようにプレート上でマトリックスと混合された成分を自然乾燥させるか又はデシケータ中等で乾燥した後、そのプレートをMALDI−TOF質量分析装置内に装着する。このように、MALDI−TOF/MS法をキャピラリー電気泳動と組み合わせることにより、前分離による分子同定と分子一次構造解析の同時解析のような従来考えられなかった高速の分子解析が可能になる。
【0019】
以下、本発明を具体的に例証するが、本発明を制限する意図ではない。
本発明の試料分取装置の一例を図1に示す。
キャピラリー電気泳動において、混合物の試料、および溶媒(泳動液)は、試料を入れた容器1から順にキャピラリー3に導入される。このキャピラリーの内径は通常30〜200μm程度である。泳動液としては、通常揮発性塩の例えば、0.01Mアンモニア・蟻酸アンモニウム緩衝液1マイクロリッターが用いられる。そして、正負の電極2と6との間に電圧が印加される。この電圧は通常1〜20kV程度である。キャピラリー3内で混合物が電気泳動することによって、試料中の成分が分離し、各成分試料が通過したことが検出器4で検出される。その後一定時間の後に成分試料はキャピラリー3の一端から排出される。
位置制御機構8は、上面に多数の試料載せ部をもったプレート5をXYの2軸方向に位置制御する機能を持っている。位置制御機構7は、板をXY方向に0.1mm程度の再現性で、任意の試料載せ部が作動範囲になるよう位置決めできるものであればよい。断続的に出てくる成分の時間間隔が短い場合があるので、高速で位置決めできるサーボ機構を持つものが好ましい。位置制御機構7は、さらにプレートの高さを昇降させる機能を持つ。細管とプレートとの関係が接触と離反の2位置に位置決めできるものであればよい。
【0020】
計測・制御装置7は、正負の電極間に泳動電圧を供給する。また、検出器4の出力を変換して、分離成分の有無と通過時刻を計測する。さらに、位置制御機構8に指令して、プレートの位置・高さを変更する。
プレート5の一例を図2に示す。このプレートは導電性の材質(例えば、金メッキステンレス、ステンレス、ダイアモンド薄膜等)で作成される。また、負電極6に泳動電圧配線が接続できるようになっている。この例では、5×5=25個のくぼみからなる試料載せ部があり、一度に混合物の25成分の連続分析が可能なものである。分取する試料が少量の場合は、くぼみが無くとも単なる平板でもかまわない。
【0021】
本発明の分取方法の一例を、検出器出力(図3)及び図1を用いて説明する。本発明の分取方法は、まず分取台の上(A)に導電性の液体(泳動液でよい)を液滴状に配置する。泳動用電極の一方を構成する導電性の分取台を移動させて(または細管の一端を移動させてもよい)、分取台上の液体と細管の一端を接液させると、電気泳動の電圧が印加されて泳動が始まる。検出器が成分を検出するまでは、(A)部の液は泳動液だけなので、図示しない装置で吸引除去する。最初に必要な分取成分(a)が検出され、排出時間が経過する前に相対的に移動させて(A)と細管との接液状態を解除する。このとき泳動が停止する、分取台または細管の一端を移動させて、分取台上の別の個所(B)と細管の一端を接触させると最初の必要な分取成分(a)は液滴(B)中に分取される。次に必要な成分(b)が検出されたとき、同様に排出時問が経過する前に接液状態を解除した後、別の個所(C)に接触させる。このようにして、相対的な移動を繰り返すことにより、複数の成分が同一の分取台上の相異なる位置に分取される。
【0022】
各分離成分の組成や構造が解析するために、MALDI−TOF/MS法を用いる場合には、MALDI用のプレートを本発明のプレートと共用できる形状としておくことが好ましい。また、予めMALDI用のマトリックスを分注位置のプレートに載せておくこともできる。こうすると電気泳動試料はマトリックス上に分注されるので、質量分析を連続的に行なうことができるので好都合である。
本発明の分取された試料は、分取位置ごとに化学処理することができる。従って、分離成分ごとにプレート上で異なる処理を行なうことができ、自動化にも適している。
【0023】
以上説明したキャピラリー電気泳動は、成分分離方法の一例として示したものであって、成分が電気泳動により分離でき時間差を持って排出されるものであれば、本発明の方法や装置は電気クロマトグラフィー等他の分離方法や装置にも適用できる。さらに、本発明の試料の分取方法は、成分の分離を目的とした装置のみならず、電気泳動力が適用できる場合は微量成分の搬送にも用いることができる。例えば、図4に示すように、マイクロピペットなどで吸引した微量試料を細管中に保持し、細管の一旦を基準電極を設けた溶媒容器に浸漬させ、他端に本発明の分取台を用いれば、吸引試料ごとに分取台の上に吸引試料を分注することができる。この図の例では、キャピラリーの先は2連になっているが、連鎖的に何段階でも続けてサンプルを採取することが可能であり、キャピラリー先端はガラスキャピラリー全体のしなりを使うか、又は根本にテフロン(登録商標)チューブなどを結合して可動部を作って、先端の位置を動かすことができる。このようにすれば、ピペットの吸引・排出を毎回同じ口から正逆方向に行なう従来のピペット採取方法にくらべ、多数の試料を短時間で連続的に分取することができる。
【0024】
【実施例】
実施例1
2種類の蛋白質の電気泳動による分離と分注を行なうために、図1に示す測定系を用いた。容量1.5ccの容器1に、2種類の蛋白質、ミオグロビン(ウマ、Fw:17.2kDa)1.7mgとリゾチーム(ニワトリ蛋白、Fw:14.3kDa)1.4mgとを泳動液(20mMピリジン−NH3溶液(pH8.0)1mlに混合溶解させた溶液を用意した。全長約60cmのキャピラリー3(溶融石英製、内径50μm)の一端を容器1中に浸す。分取台1として図2に示すような一端に電極を備えたMALDI用プレートを用いた。分取台5上の所望の位置に上記泳動液をスポイトにて一滴垂らし、その液滴にこのキャピラリー3の他端を接液するよう配置した。またこのキャピラリー1の途中にUV検出器4(日本分光社製 E−800、測定波長280nm)を配し、キャピラリー1の外部から泳動する蛋白質を検出できるようにした。試料の導入端から検出器4までのキャピラリーの長さは約40cm、UV検出器4から分取台5までの長さを約20cmとした。容器1に正電極2を差し込み、分取台5から負電極6をとり、その両電極間に167V/cmの電場を印加した。図3には電場を印加してからのUV検出器による吸収を示す。図3中、aはリゾチーム、bはミオグロビンによる吸収ピークである。泳動を開始してからこれら蛋白質がUV検出器4で検出されるまでの時間から、試料が分取台5に排出される時刻を予測し、UV検出器4からの信号を計測・制御装置7を介することにより、30秒ごとに分取台5上の分注位置を位置制御機構8により変更して、蛋白質の検出が終わるまでの5分間連続して10区画の分離試料を作成した。
【0025】
実施例2
実施例1で得た10区画の分離試料を風乾後、試料溶出部にマトリックスとしてα−シアノ−4−ヒドロキシシアン酸(10mg/mL)溶液を1μL滴下した。この試料をMALDI−TOF/MSとしてPEBiosystem社製VoyagerRPを用いて測定した。CZEによって、図3に示すようにa、b二つのピークが分離され、これらピークに相当する試料を質量分析した結果を図5に示すが、それぞれの質量分析から、最初のピークはリゾチーム(m/z 14,311)、二番目のピークはミオグロビン(m/z 17,237)が溶出されたものであることが同定できた。
【0026】
実施例3
また、実施例1と同様に分離した成分a及びbに、それぞれ消化酵素処理を行って、そのマススペクトルからシークエンス解析を行った。後段のMALDI−TOF/MSは実施例2と同様に行った。プレート上に溶出した試料(ミオグロビン(a)、リゾチーム(b))にそれぞれトリプシン及びキモトリプシンを加えて消化酵素処理を行った後に、マトリックスとしてα−シアノ−4−ヒドロキシシアン酸(10mg/mL)溶液を1μL加えて、そのマススペクトルデータからシークェンスを行った。図6及び図7に示す質量分析の結果からミオグロビン及びリゾチームのアミノ酸配列を決定することができた。
従来、数種の蛋白質が混合した試料に含まれる各蛋白質のアミノ酸配列を決定するためには各蛋白を精製するという別工程を経て質量分析することが必要であったが、本発明の方法を用いることによりこのような従来の複雑な工程を経ることなく、蛋白質の分離と質量分析を一工程で行うことが可能になり、更にそのために極微量の試料によるこのような分析を確実且つ簡便に行うことが可能になった。
【0027】
以下、図6及び図7に示す質量分析の結果とそのアミノ酸配列を示す。なお、
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の効果】
本発明の試料分取方法および装置により、電気泳動法などによって分離された成分試料を同一の基盤上に連続的に分取することが可能となり、分取試料の分析操作が容易になった。また、分取台の位置によって試料成分を識別できるので、多数試料でも取扱いが容易である。更に、顕微鏡下で観察した特定の物質を採取することができる。また、回収液が不要であり、分離試料を液滴として直接分取するので、微量成分であっても確実に分注できる。また、電気泳動力を利用しているので、微量試料の搬送が容易で確実に分注できる。これらは、ごく微量の試料に対応できる。分取された被測定試料に酵素処理、脱塩処理、濃縮処理等の処理が効果的にできる。
さらに、本発明の試料分取方法および装置を他の分析装置と組み合わせることにより、超微量の分離液の分取が非常に簡便且つ確実に可能となり、分離を前提とした超微量での二次分析が安定且つ簡単に達成できる。
【0031】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオンプレート分注法の実施形態を示す図である。
【図2】本発明の分取台の一例を示す図である。(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】泳動成分の検出器出力の一例を示す図である。
【図4】本発明のマイクロピペットによる搬送・分取の一例を示す図である。
【図5】各分画のマススペクトルを示す図である。図中、a及びbは図3のピークa及びbに相当する。
【図6】分画aの消化酵素処理を示す図である。
【図7】分画bの消化酵素処理を示す図である。
【符号の説明】
1 試料の入った容器
2 正電極
3 キャピラリー(細管)
4 検出器(UV検出器)
5 分取台
6 負電極
7 計測・制御装置
8 位置制御機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sample sorting method and a sample sorting apparatus by electrophoresis, and further relates to an analysis method and apparatus in which this method or apparatus is combined with an analysis process in the next stage.
[0002]
[Prior art]
Capillary electrophoresis (CZE method) is applied by applying an electric field to a solution in a capillary (capillary) having an inner diameter of several tens of microns, or by changing the mobility depending on the size and electrical properties of the sample in the solution. This is a method for separating a mixed sample. Since the CZE method uses very thin capillaries, dispersion of the sample region due to molecular diffusion or the like can be suppressed, and sample components can be separated with very high resolution. Moreover, since the internal volume is very small, it is suitable for trace analysis.
In electrochromatography, the inside of a capillary or the like is filled with a chromatographic resin, and the molecules in the solution sample are driven by an electrophoretic force with a very small amount to interact with the resin surface such as distribution and adsorption. A method for separating components based on the difference in mobility has attracted attention as a micro-separation method different from capillary electrophoresis.
[0003]
Molecules and ionic components separated from the mixture sample by such an electrophoretic force are discharged from the one end of the electrophoresis tube with a time difference for each component when an electrophoresis voltage is applied. When the separated component comes to a specific position in the electrophoresis tube, the time can be known by a detector such as an ultraviolet absorption type. Further, the time of passing through the detector and the time until the component is discharged from one end of the electrophoresis tube (discharge time) are substantially constant for each electrophoresis condition.
Samples separated by the CZE method or electrochromatography are analyzed for each sample to analyze the composition and structure of each separated component. At this time, if a small amount of sample is dispensed into a container, the sample adheres to the container wall, etc. There is a problem that the amount of the sample used for analysis is insufficient.
[0004]
For this reason, in order to reliably dispense the trace components separated by electrophoresis, a technique for dissolving the separated components in a recovered solution and dispensing them into a test tube is disclosed in, for example, Japanese Patent Laid-Open No. Hei 6-1981.37Is disclosed. However, this method requires a large number of test tubes in the case of analysis of a large number of components, and there is a problem that the identification and handling of the test tubes becomes complicated, and a concentration operation is required before analyzing each sample. There is a problem that it becomes necessary.
On the other hand, an apparatus for analyzing a component separated by electrophoresis by directly applying it to a mass spectrometer has also been developed (Japanese Patent Laid-Open No. Hei.5-164741). However, in such a case, usually, the outer periphery of the electrophoresis tube is coated with a conductive material, or a metal attachment is attached to the opening, so that the electrophoretic force is exerted to the electrophoresis tube. However, there has been a problem that the electrophoretic components cannot be stably and reliably collected at one point because the coating film is peeled off or the conductivity of the attachment is uneven.
[0005]
On the other hand, the matrix-assisted laser desorption / ionization method (MALDI method) is a method in which a sample compound is mixed with a very light-absorbing molecule called a matrix, and the sample is ionized by laser light. Large energy is given to the molecule, and the matrix and sample compound ions are desorbed. On the other hand, time-of-flight mass spectrometry (TOF / MS method) determines the mass by applying a reverse electric field to the ions and measuring the time for the ions to reach the detector from the electrode surface.
Since this MALDI method can be ionized without imposing a heavy burden on the sample, high-mass substances can be ionized, and the TOF / MS method has no limitation on the mass range of measurement. Deionization-time-of-flight mass spectrometry (hereinafter referred to as “MALDI-TOF / MS method”) is suitable for mass analysis of high mass.
[0006]
In particular, in order to analyze biological materials such as proteins, peptides, DNA, etc., the MALDI-TOF / MS method can quickly and sensitively analyze biological components from low molecular weight to high molecular weight. By combining the MS method with an electrophoresis method such as capillary electrophoresis, it is considered that a highly versatile mass spectrometry method can be performed in which analysis can be performed after separating many kinds of substances. However, there has been a problem in that a small amount of sample cannot be reliably sent to the MALDI-TOF / MS method by the conventional sample separation method by electrophoresis. Furthermore, since the MALDI-TOF / MS method requires a pretreatment operation in which a sample is mixed with a matrix and loaded onto a plate, it is difficult to perform on-line measurement combined with the CE method. As a method of combining a sample separated by electrophoresis with a MALDI-TOF mass spectrometer, there is a method of spraying on a sample plate using an electrospray ionization method. Sometimes not valid.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention can reliably separate a sample separated or transported by an electrophoretic force, such as an electrophoresis method or electrochromatography, regardless of whether it is a large number of components or a small amount. It is an object to provide a sorting method and apparatus. It is another object of the present invention to provide an analysis method in which components separated by electrophoresis are combined with the next-stage analysis such as the MALDI-TOF / MS method and an apparatus therefor using such a method and apparatus. .
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, in the present invention, one end of an electrophoresis voltage is applied to a conductive sorting table, and an open end to which an electric field of an electrophoresis carrier such as a glass capillary to which an opposite electric field is applied is not applied (open end of an electrophoresis carrier). ) Are brought into contact with or close to each other, and the solution migrated or scattered by the electric field forms droplets, or a minute volume droplet prepared in advance on the sorting table, between the sorting table and the electrophoresis carrier The above-described problem is solved by separating the electrophoresed solution or component into the liquid droplet so that the open end is conducted by the liquid droplet.
Further, it is possible to reliably perform the next-stage analysis such as the MALDI-TOF / MS method for a very small amount of components separated by the electrophoresis method by such a sorting method.
[0009]
That is, an object of the present invention is to form droplets on a conductive sorting table and bring the open end of the electrophoresis tube into contact with the droplets, thereby accurately opening the open end (more precisely, in the electrophoresis tube). It is an object of the present invention to provide a sample sorting method in which an electrophoretic solution is electrically connected to the sorting table, and the sample is discharged onto the sorting table by components by electrophoretic force. Here, the electrophoretic solution in the electrophoresis tube and the droplet on the sorting table are made to conduct, and in order to ensure conduction by this droplet, metal fibers or glass are transferred from the electrophoresis tube to the sorting table. Conductive or non-conductive auxiliary rods such as fibers may be used. Another object of the present invention is to dispose a detector for detecting a component to be migrated in the electrophoresis tube, and to move the end of the electrophoresis tube or the sorting table by a signal from the detector. It is to provide the above-described sample sorting method in which a desired component is discharged to a desired position of the sorting table. Still another object of the present invention is that the fractionation table also serves as a plate for a MALDI-TOF mass spectrometer, and a sample is discharged on the fractionation table by the above-described sample fractionation method, and the sample is discharged. It is an object of the present invention to provide an analytical method characterized in that a matrix is mixed with components and then subjected to MALDI-TOF mass spectrometry. Still another object of the present invention is to provide a plate for the MALDI-TOF mass spectrometer, wherein a predetermined amount of matrix is placed at a predetermined position on the sorting table, and the sample is placed on the matrix. It is an object of the present invention to provide an analysis method characterized in that a sample is discharged by components by a fractionation method, and the discharged components are mixed with the matrix and subjected to MALDI-TOF mass spectrometry. If necessary, various chemicals (for example, chemicals for enzyme treatment, desalting treatment, concentration treatment, etc.) are applied to the sample discharged by the component by the sample sorting method of the present invention. It may be added or mixed. Such an operation makes it possible to use a very small amount of sample effectively.
[0010]
Another object of the present invention is a sample sorting device comprising an electrophoresis tube and a conductive sorting table, wherein droplets are formed on the sorting table, and the open end of the electrophoresis tube is connected to the open end. A sample fraction in which the open end (to be exact, the electrophoresis solution in the electrophoresis tube) and the sorting table are brought into electrical contact with a droplet, and the sample is discharged onto the sorting table by component by electrophoresis force. It is to provide a take-off device. Still another object of the present invention is to further include a detector for detecting a component that migrates in the electrophoresis tube, and to move the end of the electrophoresis tube or the sorting table by a signal from the detector. It is an object of the present invention to provide a sample sorting apparatus. Another object of the present invention is an analyzer in which the sample fractionator and the MALDI-TOF mass spectrometer are combined, wherein the fractionation table also serves as a plate for the MALDI-TOF mass spectrometer, An object of the present invention is to provide an analyzer characterized in that a sample is discharged onto the plate by the sample sorting device and the discharged component is subjected to MALDI-TOF mass spectrometry. A device for performing various treatments (for example, enzyme treatment, desalting treatment, concentration treatment, etc.) is further added to the sample discharged by the component by the sample sorting device of the present invention on a component basis as necessary. Also good. By adding such a device, it is possible to effectively use a small amount of sample.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the sample sorting method of the present invention, droplets are formed on a conductive sorting table, and the open end of the electrophoresis tube is brought into contact with the droplets (precisely, the electrophoresis solution). And the sorting table are conducted, and the sample is discharged on the sorting table by component by electrophoretic force.
The sorting table used in the present invention is conductive and is made of metal, conductive organic or inorganic material, or non-conductive material whose surface is coated or printed with a conductive substance.
The droplets formed on the sorting table are made of an aqueous solution or a conductive liquid, and the droplets are formed by a solution that has migrated or scattered in an electric field, or have previously been manually or automatically placed on the sorting table. Prepare by forming drops.
[0012]
In addition, the electrophoresis tube is made of an organic or inorganic material (for example, fused silica capillary) having extremely low conductivity, and there are a solution, a filter paper, a gel-like substance, an amphoteric carrier and the like as a place to apply an electric field. In the current technology, the electrophoresis of the present invention corresponds to capillary electrophoresis or electrochromatography.
In the present invention, these substances in the electrophoresis tube are exposed at their open ends and come into contact with the droplets on the sorting table, thereby conducting them, and the reference side electrode and the sorting table at the other end of the electrophoresis tube, As a result, an electric field is applied, and the sample in the electrophoresis tube migrates and is separated and reliably discharged to one point on the sorting table for each component.
Samples that can be used in the present invention are molecules that migrate by applying a high piezoelectric field in an aqueous solution or in a polar solvent, such as organic ions having various ions, permanent dipoles or induced dipoles, and organic ions such as surfactants. Organic molecules, proteins, nucleic acids, sugars, or complexes of these that are distributed in aggregates are all electrophoretic solutions that change mobility depending on the molecular structure. It becomes a target. Since the separation of this sample is determined by the difference in mobility of each substance in the electrophoresis tube, the electrophoresis conditions are set according to the purpose of fractionation, and the time for migration to the discharge end is set appropriately according to the difference in substance mobility. And can be sorted.
[0013]
In the present invention, the electrophoresis tube may be provided with a detector to detect the component to be migrated. Although there is no restriction | limiting in particular as this detector, From a viewpoint that it does not affect electrophoresis, an ultraviolet or visible light absorption detector, a quartz light detector, etc. are mentioned. Further, the position where this detector is provided is preferably on the side close to the discharge end of the electrophoresis tube. Since the migration speed of each component is constant depending on the electrophoresis conditions, the time for discharging this component can be accurately predicted after the component to be migrated is detected by this detector. Therefore, the end of the sorting table or the electrophoresis tube may be appropriately moved so that the components separated by electrophoresis are discharged to a desired position on the sorting table. In order to move them by the signal from the detector, ordinary mechanical engineering means may be used.
[0014]
Further, by moving one end of the electrophoresis tube and the sorting table relative to each other in the vertical direction, the open end of the electrophoresis tube and the sorting table can be brought into contact with or separated from each other. Since the sorting table constitutes one of the electrophoresis electrodes, the electrophoresis sample is discharged to the sorting table at the time of contact or liquid contact. When the electrophoresis tube and the sorting table are separated from each other, no migration voltage is applied, and thus the sample in the migration tube stops migration and discharge. When the open end of the electrophoresis tube is relatively moved in the horizontal direction while being separated from the sorting table, droplets are formed at different locations on the sorting table, and component samples can be dispensed. Thereby, since a multi-component sample can be dispensed on one sort stand, handling becomes easy and reliable.
[0015]
In this way, the sample separation method or apparatus of the present invention makes it possible to reliably discharge components separated by electrophoresis to one point on the sorting table for each component. Various operations can be performed, and various continuous analyzes can be performed by combining with various analyzers.
Since the separation component is spotted on the plate, the method of the present invention cleaves proteins, nucleic acids, sugar chains, etc. by digestive enzymes after separation (in this method, including complete separation as well as rough separation). Alternatively, selective molecular capture after rough molecular separation using the primary structure analysis of molecules by fragmentation, antigen-antibody reactions such as protein chips, or selective binding of biomolecules, and desorption of the captured molecules by matrix addition Structural analysis, nucleic acid typing by complementary binding on a gene or nucleic acid chip after rough molecular separation, and structural analysis analysis of these molecules after desorption by addition of matrix (At this time, digestive enzymes may be used in combination) Yes, it can be done on the plate as it is.
[0016]
Examples of the analysis apparatus and method that can be combined with the sample sorting method or apparatus of the present invention include, for example, a protein sequencer, DNA sequencer, biological component separation / identification system using MALDI-TOF mass spectrometry, or conductivity. Examples thereof include a gene chip, a protein chip, an affinity chip and the like configured on a base material (for example, a diamond thin film).
Among these, the method of the present invention is particularly suitable for a sample stage that must be conductive.
In particular, when the MALDI-TOF / MS method is combined with capillary electrophoresis, components separated by electrophoresis are discharged to a sorting table that also serves as a plate for a MALDI-TOF mass spectrometer. When a predetermined amount of the matrix is previously spotted or spray-dried at a predetermined position of the substrate or droplets of the matrix solution are formed, the components and the matrix can be easily mixed.
[0017]
The laser normally used for MALDI-TOF / MS is N2Laser (337 nm) and Er-YAG laser (2940 nm), but Nd: YAG (1064 nm), dye (tunable in the visible region), YAG-OPO (630 nm), CO2Lasers such as (10600 nm), alexandrite (755 nm), Ar (488 to 514 nm), holmium-YAG (20100 nm) can also be used.
As the matrix, an organic acid or an organic base that absorbs light from an excitation light source (mainly a pulse laser) can be used. For example, N2The laser (337 nm) includes CHCA (α-cyano-4-hydroxycinnamic acid), DHBA (2,5-dihydroxybenzoic acid), 3-HPA (3-hydroxypicolinic acid), HABA (2- (4-hydroxyphenylazo) -benzoic. acid), sinapinic acid (3,5-dimethoxy-4-hydroxy-cinnamic acid), organic acids such as picolinic acid, HARMAN (2-methyl-β-carboline; 1-methyl-9H-pyrido [3 , 4-b] indole), HARMINE (2-methyl-β-carboline; 1-methyl-9-acethyl-pyrido [3,4-b] indole), HARMOL (2-methyl-β-carboline; 1-methyl -9-hydroxy-pyrido [3,4-b] indole) and other β-carbolines, THAP (2,4,6-trihydroxyacetophenone monohydrate), ATT (6-aza-2-thiothymine) and other purines and pyrimidines ( Organic base), cobalt ultrafine particles (trade name Co-UFP), porous silica and the like can be used. For the Er-YAG laser (2940 nm), glycerol, ice, succinic acid, or the like can be used.
[0018]
The amount of the matrix is appropriately determined according to the sample and the purpose, but in many cases, it is used as an organic solvent solution near the saturation concentration of the matrix in order to promote crystallization.
After the components thus mixed with the matrix on the plate are naturally dried or dried in a desiccator or the like, the plate is mounted in a MALDI-TOF mass spectrometer. Thus, by combining the MALDI-TOF / MS method with capillary electrophoresis, high-speed molecular analysis that has not been conceived in the past, such as simultaneous analysis of molecular identification by pre-separation and molecular primary structure analysis, becomes possible.
[0019]
Hereinafter, the present invention will be specifically illustrated, but is not intended to limit the present invention.
An example of the sample sorting device of the present invention is shown in FIG.
In capillary electrophoresis, a sample of a mixture and a solvent (electrophoretic solution) are sequentially introduced into a capillary 3 from a container 1 in which the sample is placed. The inner diameter of this capillary is usually about 30 to 200 μm. As the electrophoresis solution, a volatile salt, for example, 0.01 M ammonia / ammonium formate buffer 1 microliter is usually used. A voltage is applied between the positive and
The position control mechanism 8 has a function of controlling the position of the
[0020]
The measurement / control device 7 supplies an electrophoretic voltage between the positive and negative electrodes. Further, the output of the detector 4 is converted to measure the presence / absence of separation components and the passage time. Further, the position control mechanism 8 is instructed to change the position / height of the plate.
An example of the
[0021]
An example of the sorting method of the present invention will be described with reference to the detector output (FIG. 3) and FIG. In the sorting method of the present invention, a conductive liquid (which may be an electrophoretic solution) is first placed in the form of droplets on the sorting table (A). When the conductive sorting table constituting one of the electrophoresis electrodes is moved (or one end of the capillary tube may be moved), and the liquid on the sorting table is brought into contact with one end of the capillary tube, the electrophoresis A voltage is applied and migration begins. Until the detector detects the component, the liquid in part (A) is only the electrophoresis solution, and is removed by suction with a device (not shown). First, the necessary fractionation component (a) is detected and moved relatively before the discharge time elapses to cancel the liquid contact state between (A) and the thin tube. At this time, the electrophoresis stops. When one end of the sorting table or capillary tube is moved and another part (B) on the sorting table is brought into contact with one end of the capillary tube, the first required sorting component (a) is liquid. Sorted into drops (B). Next, when the necessary component (b) is detected, the liquid contact state is released before the time of discharge similarly passes, and then it is brought into contact with another portion (C). In this way, by repeating the relative movement, a plurality of components are sorted at different positions on the same sorting table.
[0022]
When the MALDI-TOF / MS method is used to analyze the composition and structure of each separation component, it is preferable that the MALDI plate has a shape that can be shared with the plate of the present invention. It is also possible to place a MALDI matrix in advance on the plate at the dispensing position. This is advantageous because the electrophoretic sample is dispensed onto the matrix, allowing mass spectrometry to be performed continuously.
The sample collected according to the present invention can be chemically processed for each sorting position. Therefore, different processing can be performed on the plate for each separated component, which is suitable for automation.
[0023]
The capillary electrophoresis described above is shown as an example of a component separation method. If the components can be separated by electrophoresis and discharged with a time difference, the method and apparatus of the present invention can be used in electrochromatography. The present invention can also be applied to other separation methods and apparatuses. Furthermore, the sample sorting method of the present invention can be used not only for an apparatus for separating components, but also for transporting trace components when an electrophoretic force can be applied. For example, as shown in FIG. 4, a minute sample sucked by a micropipette or the like is held in a thin tube, and the thin tube is once immersed in a solvent container provided with a reference electrode, and the sorting table of the present invention is used at the other end. For example, the suction sample can be dispensed on the sorting table for each suction sample. In the example of this figure, the tip of the capillary is doubled, but it is possible to collect samples continuously in any number of stages, and the tip of the capillary uses the bend of the entire glass capillary, or Teflon at the root(Registered trademark)The position of the tip can be moved by connecting a tube to create a moving part. In this way, many samples can be collected continuously in a short time compared to the conventional pipette collection method in which the pipette is sucked and discharged from the same mouth in the forward and reverse directions each time.
[0024]
【Example】
Example 1
In order to separate and dispense two kinds of proteins by electrophoresis, the measurement system shown in FIG. 1 was used. In a container 1 having a capacity of 1.5 cc, two kinds of proteins, 1.7 mg of myoglobin (horse, Fw: 17.2 kDa) and 1.4 mg of lysozyme (chicken protein, Fw: 14.3 kDa) were electrophoresed (20 mM pyridine- NH3A solution prepared by mixing and dissolving in 1 ml of a solution (pH 8.0) was prepared. One end of a capillary 3 (made of fused silica, inner diameter 50 μm) having a total length of about 60 cm is immersed in the container 1. A MALDI plate having an electrode at one end as shown in FIG. One drop of the electrophoresis solution was dropped with a dropper at a desired position on the sorting table 5, and the other end of the
[0025]
Example 2
The 10-section separated sample obtained in Example 1 was air-dried, and 1 μL of α-cyano-4-hydroxycyanic acid (10 mg / mL) solution was added dropwise as a matrix to the sample elution part. This sample was measured as a MALDI-TOF / MS using a Voyager RP manufactured by PEBiosystem. As shown in FIG. 3, two peaks a and b are separated by CZE, and the results of mass analysis of the sample corresponding to these peaks are shown in FIG. 5. From each mass analysis, the first peak is lysozyme (m / Z 14,311), the second peak could be identified as the eluted myoglobin (m / z 17,237).
[0026]
Example 3
Further, the components a and b separated in the same manner as in Example 1 were each subjected to digestive enzyme treatment, and sequence analysis was performed from the mass spectrum. The latter MALDI-TOF / MS was performed in the same manner as in Example 2. Samples (myoglobin (a), lysozyme (b)) eluted on the plate were digested with an enzyme by adding trypsin and chymotrypsin, respectively, and then an α-cyano-4-hydroxycyanic acid (10 mg / mL) solution as a matrix Was added, and the sequence was performed from the mass spectrum data. The amino acid sequences of myoglobin and lysozyme could be determined from the results of mass spectrometry shown in FIGS.
Conventionally, in order to determine the amino acid sequence of each protein contained in a sample in which several kinds of proteins are mixed, it has been necessary to perform mass spectrometry through a separate process of purifying each protein. By using it, it becomes possible to perform protein separation and mass spectrometry in one step without going through such conventional complicated steps, and for that purpose, such analysis with a very small amount of sample can be performed reliably and easily. It became possible to do.
[0027]
Hereinafter, the results of the mass spectrometry shown in FIGS. 6 and 7 and their amino acid sequences are shown. In addition,
[0028]
[0029]
[0030]
【The invention's effect】
According to the sample sorting method and apparatus of the present invention, it is possible to continuously sort component samples separated by electrophoresis or the like on the same substrate, and the analysis operation of the collected sample becomes easy. Further, since the sample components can be identified by the position of the sorting table, even a large number of samples can be handled easily. Furthermore, a specific substance observed under a microscope can be collected. In addition, since no recovery liquid is required and the separated sample is directly collected as droplets, even a trace amount component can be reliably dispensed. In addition, since the electrophoretic force is used, a very small amount of sample can be easily and reliably dispensed. These can cope with a very small amount of sample. Treatments such as enzyme treatment, desalting treatment, and concentration treatment can be effectively performed on the collected sample to be measured.
Furthermore, by combining the sample sorting method and apparatus of the present invention with other analyzers, it is possible to very easily and reliably sort a very small amount of separation liquid. Analysis can be achieved stably and easily.
[0031]
[Sequence Listing]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of an on-plate dispensing method of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an example of a sorting table according to the present invention. (A) is a front view, (b) is a side view.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of a detector output of an electrophoretic component.
FIG. 4 is a diagram showing an example of conveyance / sorting by the micropipette of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a mass spectrum of each fraction. In the figure, a and b correspond to peaks a and b in FIG.
FIG. 6 is a diagram showing digestive enzyme treatment of fraction a.
FIG. 7 shows digestive enzyme treatment of fraction b.
[Explanation of symbols]
1 Container with sample
2 Positive electrode
3 Capillary
4 Detector (UV detector)
5 Preparatory stand
6 Negative electrode
7 Measurement and control equipment
8 Position control mechanism
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