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JP3827230B2 - Multi-color paint composition - Google Patents

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JP3827230B2
JP3827230B2 JP2003024837A JP2003024837A JP3827230B2 JP 3827230 B2 JP3827230 B2 JP 3827230B2 JP 2003024837 A JP2003024837 A JP 2003024837A JP 2003024837 A JP2003024837 A JP 2003024837A JP 3827230 B2 JP3827230 B2 JP 3827230B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な水中水型多彩模様塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁面、天井、扉等の建築物内外装面を塗装する際には、一般にフラット塗料と呼ばれる塗料がよく用いられている。フラット塗料としては、JIS K5663「合成樹脂エマルションペイント」に規定されている塗料が代表的である。このようなフラット塗料では、表面の艶が低減された塗膜を形成することができ、落ち着きのある仕上り感を得ることができる。また、顔料で調色することによって様々な色彩を表出することができる。しかし、フラット塗料によって得られる色彩は単一色であり、複数の色が混在した模様を一回の塗装で表出することはできない。
【0003】
これに対し、特開平9−302281号公報では、多数の色合いが複合した多彩な意匠感を表出することができる塗料が開示されている。該公報の塗料は、架橋性官能基を含有する共重合体を用いて得られたエナメルを水系分散媒に分散した後、架橋成分を配合してなるエナメル分散粒子を含むものである。しかしながら、該公報に記載の塗料は、エナメル分散粒子中に有機溶剤を含む水中油型の多彩模様塗料であり、乾燥時に強い臭気が発生してしまう。また、該公報のエナメル分散粒子は硬度が高く、またほぼ球状の立体的な形状であるため、平滑な塗膜を形成することは困難である。
【0004】
水系媒体中に水系粒子が分散した水中水型の多彩模様塗料では、上述のような臭気発生の問題を大きく改善することができる。このような水中水型多彩模様塗料としては、例えば、特開平4−202265号公報に記載の塗料が挙げられる。特開平4−202265号の塗料は、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール等に由来する燐片状ゲル着色粒子と、中空樹脂発泡体や無機系バルーン等の中空粒子とを含むものである。該公報の塗料を使用すれば、比較的平滑な塗膜を形成することもできる。しかしながら、該公報の塗料では、中空粒子が光散乱性を有するため、形成塗膜が白っぽくなり、鮮映性に欠ける仕上りとなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、平滑性及び鮮映性に優れた艶消しの塗膜が形成可能な水中水型多彩模様塗料を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
これらの課題を解決するため、本発明者は鋭意検討を行い本発明を完成した。1.水性樹脂、及び屈折率1.4〜1.7の体質顔料を含有する透明艶消し塗料中に、少なくとも1種の扁平状着色ゲル粒子が分散してなることを特徴とする水中水型多彩模様塗料組成物。
2.体質顔料の平均粒子径が0.1〜15μmであることを特徴とする1.に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
3.前記扁平状着色ゲル粒子が、水存在下で反応可能な反応性化合物に由来する成分を含有するものであることを特徴とする1.または2.に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
4.前記扁平状着色ゲル粒子が、
(A)水性樹脂、(B)着色顔料、及び(C)水を含む水性塗料と、(D)水存在下で反応可能な反応性化合物との混合によりゲル化されたものであることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
5.前記(D)水存在下で反応可能な反応性化合物が、加水分解縮合型反応性化合物であることを特徴とする3.または4.に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
6.加水分解縮合型反応性化合物がテトラアルコキシシラン化合物であることを特徴とする5.に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
7.水性塗料のpHが7〜14であることを特徴とする1.〜6.のいずれかに記載の水中水型多彩模様塗料組成物。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態とともに詳細に説明する。
【0008】
本発明組成物における透明艶消し塗料は、透明性を有する塗膜が形成可能なものであり、必須の成分として、水性樹脂、及び屈折率1.4〜1.7の体質顔料を含む。その透明性の度合は、扁平状着色ゲル粒子が目視にて認識可能で、鮮映性が失われない程度であればよい。
【0009】
透明艶消し塗料における水性樹脂としては、水分散性樹脂及び/または水溶性樹脂を使用することができる。樹脂の種類としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル・酢酸ビニル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂、アクリル・シリコン樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
このような水性樹脂は、塗膜形成後に架橋反応を生じる性質を有するものであってもよい。このような架橋反応性を有することにより、耐水性、耐汚染性、耐薬品性等の塗膜物性を高めることができる。
【0010】
透明艶消し塗料における体質顔料は、屈折率が1.4〜1.7であることが必須である。このような体質顔料を使用することにより、塗膜の鮮映性を保持しつつ艶消し効果を得ることが可能となる。本発明において使用可能な体質顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、寒水石、軽微性炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、陶土、チャイナクレー、珪藻土、バライト粉、硫酸バリウム、沈降性硫酸バリウム、珪砂、珪石粉、石英粉、樹脂粉等(中空品を除く)が挙げられ、これらは単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。なお、屈折率はアッベ屈折計を用いて測定することができる。
体質顔料の平均粒子径は、通常20μm以下、好ましくは0.1〜15μm、さらに好ましくは0.5〜8μmである。このような平均粒子径の体質顔料を使用することにより、塗膜の鮮映性をより高めることができる。なお、ここで言う平均粒子径とは、遠心沈降式粒度分布測定装置によって測定される50%粒子径を意味するものである。
透明艶消し塗料における体質顔料の混合比率は、水性樹脂の固形分100重量部に対し、通常5〜200重量部、好ましくは10〜100重量部である。
【0011】
なお、本発明における「艶消し」とは、一般に艶消しと呼ばれるものの他に、3分艶、5分艶等と呼ばれるものも包含する。具体的に、本発明では、鏡面光沢度によって艶を規定することができる。上述の透明艶消し塗料における鏡面光沢度は、通常40以下、好ましくは20以下、さらに好ましくは10以下である。透明艶消し塗料の艶の調整は、透明艶消し塗料に使用する体質顔料の種類、粒子径、混合比率等によって適宜調整することができる。
ここで、鏡面光沢度とは、JIS K5400の7.6「鏡面光沢度」に準じて測定される値である。具体的には、ガラス板の片面に、すきま150μmのB形フィルムアプリケータを用いて塗料を塗り、塗面を水平に置いて温度20℃・相対湿度65%下で48時間乾燥したときの鏡面光沢度(測定角度60度)を測定することによって得られる値である。
【0012】
本発明組成物では、上述の透明艶消し塗料中に扁平状着色ゲル粒子(以下単に「着色粒子」ともいう)が分散している。本発明では、着色粒子の形状が扁平状であることにより、平滑な塗膜が形成可能となる。なお、本発明で言う「偏平状」とは、厚さに対する短径の比が1より大きい状態を意味するものである。着色粒子の短径及び長径は、特に限定されないが、通常0.01〜10mm、好ましくは0.1〜5mm、さらに好ましくは0.7〜2mmである。
着色粒子は、少なくとも1種含まれなければならないが、多彩な模様面を表出するためには、色相の異なる2種以上の着色粒子が含まれることが望ましい。着色粒子の色相は、所望の模様に応じ適宜設定することができる。着色粒子として、透明性を有する粒子を含むこともできる。
着色粒子の混合比率は、透明艶消し塗料に含まれる水性樹脂の固形分100重量部に対し、通常50〜1000重量部、好ましくは100〜900重量部、さらに好ましくは200〜800重量部である。
【0013】
本発明組成物における着色粒子は、水存在下で反応可能な反応性化合物に由来する成分を含むものであることが望ましい。このような着色粒子は、適度な柔軟性と強度とを兼ね備えたものであり、塗装器具、塗装温度等の塗装条件が変動しても一定の多彩模様が形成できる。さらに、スプレー塗装は勿論、ローラー塗装または刷毛塗装を行った場合においても、着色粒子からの顔料によるにじみ発生等を防止することができる。したがって、ローラー塗装用または刷毛塗装用としても有用な水中水型多彩模様塗料を得ることができる。
このような着色粒子は、(A)水性樹脂、(B)着色顔料、及び(C)水を含む水性塗料に対し、(D)水存在下で反応可能な反応性化合物を混合して水性塗料をゲル化せしめ、このゲル化物を透明艶消し塗料中に分散させることによって得ることができる。
【0014】
水性塗料における(A)水性樹脂(以下「(A)成分」という)は展色剤としての機能を有するものであり、水分散性樹脂及び/または水溶性樹脂を使用することができる。具体的には、例えば、アクリル樹脂エマルション、ウレタン樹脂エマルション、酢酸ビニル樹脂エマルション、シリコン樹脂エマルション、フッ素樹脂エマルション、アクリル・酢酸ビニル樹脂エマルション、アクリル・ウレタン樹脂エマルション、アクリル・シリコン樹脂エマルション、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリエチレンオキサイド、水溶性ウレタン、バイオガム、ガラクトマンナン誘導体、アルギン酸もしくはその誘導体、セルロース誘導体、ゼラチン、カゼイン、アルブミン等、あるいはこれらを酸化、メチル化、カルボキシメチル化、ヒドロキシエチル化、ヒドロキシプロピル化、硫酸化、リン酸化、カチオン化等によって化学変性したもの等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。このような(A)成分は、塗膜形成後に架橋反応を生じる性質を有するものであってもよい。(A)成分がこのような架橋反応性を有することにより、耐水性、耐薬品性等の塗膜物性を高めることができる。
水性塗料における(A)成分の混合量は、通常3〜95重量%、好ましくは5〜80重量%である。
【0015】
(B)着色顔料(以下「(B)成分」という)としては、一般的に塗料に配合するものを使用することができる。具体的には、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、黒鉛、黒色酸化鉄、銅クロムブラック、コバルトブラック、銅マンガン鉄ブラック、べんがら、モリブデートオレンジ、パーマネントレッド、パーマネントカーミン、アントラキノンレッド、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、黄色酸化鉄、チタンイエロー、ファーストイエロー、ベンツイミダゾロンイエロー、クロムグリーン、コバルトグリーン、フタロシアニングリーン、群青、紺青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレット、ジオキサジンバイオレット、アルミニウム顔料、パール顔料等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
水性塗料における(B)成分の混合量は、通常0.01〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量%である。
【0016】
(D)水存在下で反応可能な反応性化合物(以下「(D)成分」という)は、水の存在によって反応が進行する化合物である。(D)成分としては、例えば、アルコキシシリル基、イソシアネート基等の官能基を有する化合物が使用可能である。
【0017】
本発明では、(D)成分として、アルコキシシリル基を含有する加水分解縮合型反応性化合物が好適である。このような加水分解型反応性化合物としては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラsec−ブトキシシラン、テトラt−ブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロロシラン等、あるいはこれらの縮合物が挙げられる。また、カルボキシル基、水酸基、スルホン基、オキシアルキレン基等を含有するアルコキシシラン化合物を使用することもできる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
このうち、本発明ではテトラアルコキシシラン化合物が好適に用いられる。テトラアルコキシシラン化合物は、
RO−(Si(OR)−O)−R (但しRはアルキル基、n≧1)
で表される化合物である。特に、本発明では、炭素数1〜2のアルキル基と炭素数3以上(好ましくは3〜12)のアルキル基が混在するテトラアルコキシシラン化合物が最も好適である。
【0018】
水性塗料における(D)成分の混合量は、通常0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%である。(D)成分が少なすぎる場合は、ゲル形成能が不十分となり、塗装時(特にローラー塗装時または刷毛塗装時)に着色粒子が破壊されるおそれがある。(D)成分が多すぎる場合は、着色粒子が硬くなり、平滑な塗膜が得られにくくなる。
【0019】
上述の水性塗料には、必要に応じ(D)成分の触媒を混合することもできる。このような触媒としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;酢酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の有機酸;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、アミン化合物などのアルカリ触媒;ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオクチエート、ジブチルスズジアセテート等の有機スズ化合物;アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)等の有機アルミニウム化合物;チタニウムテトラキス(アセチルアセトネート)等の有機チタニウム化合物;ジルコニウムテトラキス(セチルアセトネート)等の有機ジルコニウム化合物;ホウ酸等のホウ素化合物等が挙げられる。
【0020】
本発明における偏平状着色ゲル粒子では、その中に含まれる着色顔料の種類を適宜選択し、組合わせることによって、所望の色相を表出することができる。ここで、着色顔料の分散剤として高分子分散剤を使用すれば、着色粒子の色安定性、特に高温での貯蔵時における色安定性を向上させることができる。
このような高分子分散剤の分子量は、通常2000〜100000、好ましくは5000〜50000である。具体的には、アニオン性高分子分散剤、ノニオン性高分子分散剤、カチオン性高分子分散剤、両性高分子分散剤等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。このうち、本発明では特にカチオン性高分子分散剤が好適である。
高分子分散剤のHLBは3〜15であることが望ましく、さらには5〜10であることがより望ましい。このようなHLBを有する高分子分散剤を使用すれば、着色粒子の色安定性をいっそう高めることができる。なお、HLBとは、親水性−親油性バランスの略称で、両親媒性物質の親水性と親油性の強度比を数値化して表したものである。
【0021】
本発明組成物の製造においては、まず、上述の(A)〜(C)成分が含まれる水性塗料に(D)成分を混合することによって、ゲル化物を調製する。なお、ここに言うゲル化物としては、ゲル化反応の進行の程度には関係なく、(D)成分の混合によってゲル化反応が開始したものをすべて包含する。
【0022】
次いで、このゲル化物を透明艶消し塗料に加え、扁平粒状に分散させる。このとき、透明艶消し塗料の一部にゲル化物を加えて分散させた後に、透明艶消し塗料の残部を混合することもできる。
ゲル化物を透明艶消し塗料に加えるタイミングは、適宜設定することができ、水性塗料と(D)成分とを混合した直後でもよいし、一定時間放置した後でもよい。
【0023】
形成される着色粒子の形状を偏平状にするには、攪拌羽根の形状、攪拌槽に対する攪拌羽根の大きさや位置、攪拌羽根の回転速度、水性塗料の粘性や添加方法、透明艶消し分散媒の粘性等を適宜選択・調整すればよい。着色粒子の粒子径も同様の方法によって調整することができる。
また、色相が異なる2種以上の着色粒子を含む本発明組成物を得るためには、例えば、
単色の着色粒子が分散した透明艶消し塗料をそれぞれ製造した後、これらを混合する方法;あるいは、
色相が異なる2種以上のゲル化物を、同時または順に透明艶消し塗料に添加し分散させる方法;
等の方法を採用すればよい。
【0024】
着色粒子を形成する水性塗料のpHは、通常7〜14、好ましくは9〜13である。水性塗料のpHをこのような値に設定しておくことにより、特に(D)成分として加水分解縮合型反応性化合物を使用した場合に、適度な反応性を得ることができる。
また、透明艶消し塗料のpHは、7〜10(さらには7〜9)の範囲内で、かつ着色粒子を形成する水性塗料のpHより低く設定しておくことが望ましい。これにより、着色粒子内に加水分解縮合型反応性化合物が含まれる場合に、加水分解縮合形反応性化合物の反応性をより安定化させることが可能となる。
【0025】
透明艶消し塗料中にゲル化物を分散させる際には、分散安定剤を使用することもできる。このような分散安定剤しては、例えば、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アルミニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ホウ酸塩等が挙げられる。
また、着色粒子における未反応部分の反応を促進させる成分を、透明艶消し塗料に混合しておき、ゲル化をより確実にすることもできる。
【0026】
本発明組成物においては、上述以外の公知の塗料用添加剤を適宜使用することもできる。このような添加剤としては、例えば、顔料分散剤、消泡剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防黴剤、防腐剤、造膜助剤、凍結防止剤等が挙げられる。また、塗膜の鮮映性を損なわない限り、透明艶消し塗料に着色顔料を添加することも可能である。着色粒子を形成する水性塗料に体質顔料を使用することも可能である。
【0027】
本発明組成物は、例えば、建築用、建材用、土木用、木工用、プラスチック製品用、金属製品用、非鉄金属製品用等の種々の用途に適用することができる。具体的には、例えば、コンクリート、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、プラスチック板、金属板、ガラス、磁器タイル等の各種基材の表面化粧材として用いることが可能である。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー等)が施されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。
【0028】
塗装時には、スプレー、ローラー、刷毛、鏝等の各種塗装器具を使用することができる。特に、扁平状着色ゲル粒子が、水存在下で反応可能な反応性化合物に由来する成分を含有する場合は、ひとつの被塗面に対して異なる塗装器具を併用した場合であっても、均一な仕上りを得ることができる。このため、スプレー塗装の後にローラーや刷毛を用いて補修を行った場合においても、違和感なく仕上げることができる。
塗装の際には、水を用いて希釈することも可能である。水の混合量は、塗装器具の種類、塗装下地の状態、塗装時の温度等を勘案して適宜設定すればよい。
本発明組成物の塗付量は、通常0.2〜1.6kg/m、好ましくは0.3〜1.2kg/mである。また、本発明組成物を塗装した後の乾燥は通常、常温で行えばよいが、加熱することも可能である。乾燥時間は、通常1〜5時間である。
【0029】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
【0030】
(塗料の製造)
塗料組成物A
まず、容器内に水分散性樹脂A200重量部を仕込み、攪拌羽根の回転速度を1800rpmとして攪拌を行いながら、水溶性樹脂A3重量部と、顔料A20重量部と、消泡剤1重量部と、水250重量部とを均一に混合することにより、透明塗料Aを製造した。この透明塗料AのpHは8.0、鏡面光沢度は8であった。
次に、別の容器内に水分散性樹脂A90重量部を仕込み、攪拌羽根の回転速度を1800rpmとして攪拌を行いながら、水溶性樹脂B180重量部と、白色顔料液90重量部と、消泡剤5重量部と、水80重量部と、反応性化合物A5重量部とを均一に混合することにより白色の水性塗料Aを製造した。この水性塗料AのpHは9.5であった。
上述の透明塗料A474重量部に対し、分散安定剤としてホウ酸アンモニウム5重量%水溶液を8重量部加え、攪拌羽根の回転速度を900rpmとして均一に混合した後、さらに攪拌を継続しながら水性塗料A450重量部を徐々に添加・分散することにより、0.8〜1.2mmの扁平状白色粒子が分散した塗料組成物Aを得た。
【0031】
なお、本発明組成物の製造においては以下の原料を使用した。
・水分散性樹脂A:アクリル系樹脂エマルション(スチレン−メチルメタクリレート−2−エチルヘキシルアクリレート共重合体、最低造膜温度3℃、pH8.8、固形分50重量%)
・水分散性樹脂B:アクリル系樹脂エマルション(スチレン−メチルメタクリレート−2−エチルヘキシルアクリレート共重合体、最低造膜温度2℃、pH6.2、固形分50重量%)
・水溶性樹脂A:ヒドロキシエチルセルロース粉
・水溶性樹脂B:ガラクトマンナン3重量%水溶液
・顔料A:重質炭酸カルシウム(屈折率1.50、平均粒子径8μm)
・顔料B:珪石粉(屈折率1.55、平均粒子径2μm)
・顔料C:沈降性硫酸バリウム(屈折率1.64、平均粒子径4μm)
・顔料D:珪石粉(屈折率1.55、平均粒子径50μm)
・顔料E:酸化亜鉛(屈折率2.01、平均粒子径0.2μm)
・白色顔料液A:酸化チタン60重量%分散液(分散剤:カルボン酸系分散剤、分子量1800)
・白色顔料液B:酸化チタン60重量%分散液(分散剤:カチオン性高分子分散剤(アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加体、分子量15000、HLB8))
・黒色顔料液A:黒色酸化鉄15重量%分散液(分散剤:カルボン酸系分散剤、分子量1800)
・黒色顔料液B:黒色酸化鉄15重量%分散液(分散剤:カチオン性高分子分散剤(アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加体、分子量15000、HLB8))
・反応性化合物A:テトラメトキシシラン縮合物のブトキシ変性物
・反応性化合物B:テトラメトキシシラン縮合物
・pH調整剤:アンモニア水
・消泡剤:シリコーン系消泡剤
【0032】
塗料組成物B
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、1.0〜1.6mmの扁平状灰色粒子が分散した塗料組成物Bを得た。
【0033】
塗料組成物C
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.2mmの扁平状黒色粒子が分散した塗料組成物Cを得た。
【0034】
塗料組成物D
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.6mmの扁平状灰色粒子が分散した塗料組成物Dを得た。
塗料組成物E
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.2mmの扁平状黒色粒子が分散した塗料組成物Eを得た。
塗料組成物F
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.4mmの扁平状灰色粒子が分散した塗料組成物Fを得た。
塗料組成物G
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.2mmの扁平状黒色粒子が分散した塗料組成物Gを得た。
塗料組成物H
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、1.0〜1.8mmの扁平状灰色粒子が分散した塗料組成物Hを得た。
塗料組成物I
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、1.2〜1.6mmの扁平状黒色粒子が分散した塗料組成物Iを得た。
塗料組成物J
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.4mmの扁平状灰色粒子が分散した塗料組成物Jを得た。
塗料組成物K
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.2mmの扁平状黒色粒子が分散した塗料組成物Kを得た。
塗料組成物L
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、1.0〜1.8mmの扁平状灰色粒子が分散した塗料組成物Lを得た。
塗料組成物M
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、1.0〜1.6mmの扁平状黒色粒子が分散した塗料組成物Mを得た。
塗料組成物N
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、1.0〜1.6mmの扁平状灰色粒子が分散した塗料組成物Nを得た。
塗料組成物O
表1に示す混合比率にて各原料を使用した以外は、塗料組成物Aと同様の方法にて塗料を製造し、0.8〜1.4mmの扁平状黒色粒子が分散した塗料組成物Oを得た。
【0035】
【表1】

Figure 0003827230
【0036】
(実施例1)
予め灰色のシーラーが塗装されたスレート板に対し、塗料組成物Aと塗料組成物Bとが50:50の重量比率にて混合された塗料組成物を、砂骨ローラーを用いて塗付量0.6kg/mで塗装し、常温にて24時間乾燥させた後、塗膜の状態を観察した。実施例1では、白色と灰色が混在し、平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。着色粒子の異常も観察されなかった。
【0037】
(実施例2)
塗料組成物として、塗料組成物Aと塗料組成物Bと塗料組成物Cとが80:10:10の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、実施例1と同様に塗装を行った。
実施例2では、白色と灰色と黒色とが混在し、平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。着色粒子の異常も観察されなかった。
【0038】
(実施例3)
塗料組成物として、塗料組成物Dと塗料組成物Eとが50:50の重量比率にて混合されたものを使用した以外は、実施例1と同様に塗装を行った。
実施例2では、灰色と黒色とが混在し、平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。着色粒子の異常も観察されなかった。
【0039】
(実施例4)
塗料組成物として、塗料組成物Fと塗料組成物Gとが50:50の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、実施例1と同様に塗装を行った。
実施例3では、灰色と黒色とが混在し、平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。但し、着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生していた。
【0040】
(実施例5)
塗料組成物として、塗料組成物Hと塗料組成物Iとが50:50の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、実施例1と同様に塗装を行った。
実施例4では、灰色と黒色とが混在する鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。但し、実施例1に比べ、凹凸が目立つ模様となってしまった。
【0041】
(実施例6)
塗料組成物として、塗料組成物Jと塗料組成物Kとが50:50の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、実施例1と同様に塗装を行った。
実施例5では、灰色と黒色とが混在し、平滑で鮮映性の高い模様塗膜を形成することができた。但し、着色粒子から灰色と黒色のにじみが発生していた。
【0042】
(実施例7)
塗料組成物として、塗料組成物Lと塗料組成物Mとが50:50の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、実施例1と同様に塗装を行った。
実施例6では、灰色と黒色とが混在する平滑な模様塗膜を形成することができた。但し、実施例1に比べやや鮮映性に劣る仕上りとなった。
【0043】
(比較例1)
塗料組成物として、塗料組成物Nと塗料組成物Oとが50:50の重量比率にて混合された塗料組成物を使用した以外は、実施例1と同様に塗装を行った。
比較例1では、塗膜全体が白っぽくなり、鮮映性の高い模様塗膜を形成することができなかった。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、平滑性及び鮮映性に優れた艶消しの塗膜が形成可能な水中水型多彩模様塗料を得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel water-in-water multicolor pattern coating composition.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, paints called flat paints are commonly used when painting interior and exterior surfaces of buildings such as wall surfaces, ceilings, and doors. A typical example of the flat paint is a paint defined in JIS K5663 “Synthetic Resin Emulsion Paint”. With such a flat paint, it is possible to form a coating film with a reduced surface gloss, and to obtain a calm finish. Various colors can be expressed by toning with a pigment. However, the color obtained by the flat paint is a single color, and a pattern in which a plurality of colors are mixed cannot be expressed by a single painting.
[0003]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-302281 discloses a paint capable of expressing a variety of design feelings in which a large number of hues are combined. The paint of this publication includes enamel-dispersed particles obtained by dispersing an enamel obtained using a copolymer containing a crosslinkable functional group in an aqueous dispersion medium and then blending a crosslinking component. However, the paint described in the publication is an oil-in-water multicolor pattern paint containing an organic solvent in enamel-dispersed particles, and a strong odor is generated during drying. In addition, the enamel-dispersed particles disclosed in this publication have a high hardness and a substantially spherical three-dimensional shape, so that it is difficult to form a smooth coating film.
[0004]
The water-in-water multicolor pattern paint in which aqueous particles are dispersed in an aqueous medium can greatly improve the above-mentioned problem of odor generation. Examples of such a water-in-water colorful pattern paint include paints described in JP-A-4-202265. The paint disclosed in JP-A-4-202265 contains flaky gel colored particles derived from sodium alginate, polyvinyl alcohol, and the like, and hollow particles such as a hollow resin foam and an inorganic balloon. If the paint of this publication is used, a relatively smooth coating film can be formed. However, in the coating material of the publication, since the hollow particles have light scattering properties, the formed coating film becomes whitish and the finish lacks clearness.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of these points, and an object thereof is to obtain a water-in-water multicolor pattern paint capable of forming a matte coating film having excellent smoothness and sharpness. .
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve these problems, the present inventor has intensively studied and completed the present invention. 1. A water-in-water multicolor pattern characterized by comprising at least one flat colored gel particle dispersed in a transparent matte paint containing an aqueous resin and an extender having a refractive index of 1.4 to 1.7. Paint composition.
2. The extender pigment has an average particle size of 0.1 to 15 μm. A water-in-water multicolor pattern coating composition as described in 1.
3. The flat colored gel particles contain a component derived from a reactive compound capable of reacting in the presence of water. Or 2. A water-in-water multicolor pattern coating composition as described in 1.
4). The flat colored gel particles are
(A) Water-based resin, (B) Colored pigment, and (C) Water-based paint containing water, and (D) Reactive compound capable of reacting in the presence of water. 1. ~ 3. The underwater water-type multicolor pattern coating composition according to any one of the above.
5). (D) The reactive compound capable of reacting in the presence of water is a hydrolytic condensation type reactive compound. Or 4. A water-in-water multicolor pattern coating composition as described in 1.
6). 4. The hydrolytic condensation-type reactive compound is a tetraalkoxysilane compound. A water-in-water multicolor pattern coating composition as described in 1.
7). 1. pH of water-based paint is 7 to 14. ~ 6. The underwater water-type multicolor pattern coating composition according to any one of the above.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail together with embodiments thereof.
[0008]
The transparent matte paint in the composition of the present invention is capable of forming a transparent coating film, and includes an aqueous resin and an extender having a refractive index of 1.4 to 1.7 as essential components. The degree of transparency may be such that the flat colored gel particles can be visually recognized and the sharpness is not lost.
[0009]
As the water-based resin in the transparent matte paint, a water-dispersible resin and / or a water-soluble resin can be used. Examples of the resin include acrylic resin, urethane resin, vinyl acetate resin, silicon resin, fluorine resin, acrylic / vinyl acetate resin, acrylic / urethane resin, acrylic / silicone resin, polyvinyl alcohol, and cellulose derivatives. These 1 type (s) or 2 or more types can be used.
Such an aqueous resin may have a property of causing a crosslinking reaction after the coating film is formed. By having such cross-linking reactivity, coating film properties such as water resistance, stain resistance and chemical resistance can be enhanced.
[0010]
The extender pigment in the transparent matte paint must have a refractive index of 1.4 to 1.7. By using such extender pigments, it is possible to obtain a matte effect while maintaining the sharpness of the coating film. Examples of extender pigments that can be used in the present invention include heavy calcium carbonate, cryolite, light calcium carbonate, white carbon, talc, kaolin, clay, porcelain clay, china clay, diatomaceous earth, barite powder, barium sulfate, and sedimentation properties. Examples thereof include barium sulfate, silica sand, silica stone powder, quartz powder, and resin powder (excluding hollow products), and these can be used alone or in combination of two or more. The refractive index can be measured using an Abbe refractometer.
The average particle size of the extender pigment is usually 20 μm or less, preferably 0.1 to 15 μm, more preferably 0.5 to 8 μm. By using the extender pigment having such an average particle diameter, the sharpness of the coating film can be further improved. The average particle size referred to here means a 50% particle size measured by a centrifugal sedimentation type particle size distribution measuring device.
The mixing ratio of the extender pigment in the transparent matte coating is usually 5 to 200 parts by weight, preferably 10 to 100 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the solid content of the aqueous resin.
[0011]
The “matte” in the present invention includes not only what is generally called matte but also what is called three-minute gloss, five-minute gloss or the like. Specifically, in the present invention, the gloss can be defined by the specular gloss. The specular gloss in the transparent matte coating described above is usually 40 or less, preferably 20 or less, and more preferably 10 or less. The gloss of the transparent matte paint can be appropriately adjusted depending on the type, particle diameter, mixing ratio, etc. of the extender pigment used in the transparent matte paint.
Here, the specular gloss is a value measured according to 7.6 “Specular gloss” of JIS K5400. Specifically, paint is applied to one side of a glass plate using a B-type film applicator with a clearance of 150 μm, and the mirror surface when the coating surface is placed horizontally and dried at a temperature of 20 ° C. and a relative humidity of 65% for 48 hours. It is a value obtained by measuring the glossiness (measuring angle 60 degrees).
[0012]
In the composition of the present invention, flat colored gel particles (hereinafter also simply referred to as “colored particles”) are dispersed in the transparent matte coating described above. In the present invention, since the colored particles have a flat shape, a smooth coating film can be formed. The “flat shape” as used in the present invention means a state where the ratio of the minor axis to the thickness is larger than 1. The short diameter and long diameter of the colored particles are not particularly limited, but are usually 0.01 to 10 mm, preferably 0.1 to 5 mm, and more preferably 0.7 to 2 mm.
At least one kind of colored particles must be included, but it is desirable that two or more kinds of colored particles having different hues are included in order to express various pattern surfaces. The hue of the colored particles can be appropriately set according to a desired pattern. The colored particles can also include particles having transparency.
The mixing ratio of the colored particles is usually 50 to 1000 parts by weight, preferably 100 to 900 parts by weight, more preferably 200 to 800 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the solid content of the aqueous resin contained in the transparent matte paint. .
[0013]
The colored particles in the composition of the present invention preferably contain a component derived from a reactive compound capable of reacting in the presence of water. Such colored particles have moderate flexibility and strength, and can form a uniform pattern even when the coating conditions such as the coating equipment and the coating temperature fluctuate. Furthermore, in the case of roller coating or brush coating as well as spray coating, it is possible to prevent the occurrence of bleeding due to the pigment from the colored particles. Therefore, it is possible to obtain a water-in-water multicolor pattern paint that is also useful for roller coating or brush coating.
Such colored particles are prepared by mixing (D) a reactive compound capable of reacting in the presence of water with (A) an aqueous resin, (B) a colored pigment, and (C) an aqueous paint containing water. Can be obtained by gelling and dispersing the gelled product in a transparent matte paint.
[0014]
The (A) water-based resin (hereinafter referred to as “component (A)”) in the water-based paint has a function as a color developing agent, and a water-dispersible resin and / or a water-soluble resin can be used. Specifically, for example, acrylic resin emulsion, urethane resin emulsion, vinyl acetate resin emulsion, silicone resin emulsion, fluororesin emulsion, acrylic / vinyl acetate resin emulsion, acrylic / urethane resin emulsion, acrylic / silicone resin emulsion, polyvinyl alcohol, Poly (meth) acrylic acid, polyethylene oxide, water-soluble urethane, bio gum, galactomannan derivatives, alginic acid or derivatives thereof, cellulose derivatives, gelatin, casein, albumin, etc., or oxidation, methylation, carboxymethylation, hydroxyethylation of these , Hydroxypropylated, sulfated, phosphorylated, cationized, etc. chemically modified, etc., using one or more of these It can be. Such component (A) may have a property of causing a crosslinking reaction after the coating film is formed. When the component (A) has such crosslinking reactivity, the coating film properties such as water resistance and chemical resistance can be enhanced.
The mixing amount of the component (A) in the aqueous paint is usually 3 to 95% by weight, preferably 5 to 80% by weight.
[0015]
As the color pigment (B) (hereinafter referred to as “component (B)”), those generally blended into paints can be used. Specifically, for example, titanium oxide, zinc oxide, carbon black, lamp black, bone black, graphite, black iron oxide, copper chrome black, cobalt black, copper manganese iron black, brown, molybdate orange, permanent red, permanent Carmine, anthraquinone red, perylene red, quinacridone red, yellow iron oxide, titanium yellow, first yellow, benzimidazolone yellow, chrome green, cobalt green, phthalocyanine green, ultramarine, bitumen, cobalt blue, phthalocyanine blue, quinacridone violet, dioxazine A violet, an aluminum pigment, a pearl pigment, etc. are mentioned, These 1 type (s) or 2 or more types can be used.
The mixing amount of the component (B) in the water-based paint is usually 0.01 to 50% by weight, preferably 0.5 to 40% by weight.
[0016]
(D) A reactive compound capable of reacting in the presence of water (hereinafter referred to as “component (D)”) is a compound in which the reaction proceeds in the presence of water. As the component (D), for example, a compound having a functional group such as an alkoxysilyl group or an isocyanate group can be used.
[0017]
In the present invention, a hydrolytic condensation-type reactive compound containing an alkoxysilyl group is suitable as the component (D). Examples of such hydrolytic reactive compounds include tetramethoxysilane, tetraethoxysilane, tetra n-propoxysilane, tetraisopropoxysilane, tetra n-butoxysilane, tetraisobutoxysilane, tetrasec-butoxysilane, Tetra-t-butoxysilane, tetraphenoxysilane, dimethoxydiethoxysilane, methyltrimethoxysilane, methyltriethoxysilane, ethyltrimethoxysilane, ethyltriethoxysilane, phenyltrimethoxysilane, dimethyldimethoxysilane, diethyldimethoxysilane, diphenyldimethoxy Silane, γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane, γ-glycidoxypropylmethyldimethoxysilane, γ-mercaptopropyltrimethoxysilane, γ-aminop Pyrtriethoxysilane, N- (β-aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane, N- (β-aminoethyl) -γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, γ-methacryloxypropyltrimethoxysilane, γ- Examples include methacryloxypropylmethyldimethoxysilane, methyltrichlorosilane, and the like, or condensates thereof. Moreover, the alkoxysilane compound containing a carboxyl group, a hydroxyl group, a sulfone group, an oxyalkylene group etc. can also be used. These can be used alone or in combination of two or more.
Of these, tetraalkoxysilane compounds are preferably used in the present invention. Tetraalkoxysilane compounds are
RO— (Si (OR) 2 —O) n —R (where R is an alkyl group, n ≧ 1)
It is a compound represented by these. In particular, in the present invention, a tetraalkoxysilane compound in which an alkyl group having 1 to 2 carbon atoms and an alkyl group having 3 or more carbon atoms (preferably 3 to 12 carbon atoms) are mixed is most preferable.
[0018]
The mixing amount of the component (D) in the aqueous paint is usually 0.1 to 10% by weight, preferably 0.3 to 5% by weight. When the amount of the component (D) is too small, the gel-forming ability becomes insufficient, and the colored particles may be destroyed during coating (particularly during roller coating or brush coating). (D) When there are too many components, a colored particle becomes hard and it becomes difficult to obtain a smooth coating film.
[0019]
The above-mentioned water-based paint can be mixed with a catalyst of component (D) as necessary. Examples of such catalysts include inorganic acids such as hydrochloric acid, sulfuric acid, nitric acid, and phosphoric acid; organic acids such as acetic acid, benzenesulfonic acid, and toluenesulfonic acid; sodium hydroxide, potassium hydroxide, ammonia, and amine compounds. Alkali catalyst; Organotin compounds such as dibutyltin dilaurate, dibutyltin dioctiate and dibutyltin diacetate; Organoaluminum compounds such as aluminum tris (acetylacetonate) and aluminum monoacetylacetonate bis (ethylacetoacetate); Titanium tetrakis (acetylacetate) And organic titanium compounds such as zirconium tetrakis (cetylacetonate); and boron compounds such as boric acid.
[0020]
In the flat colored gel particles in the present invention, a desired hue can be expressed by appropriately selecting and combining the types of color pigments contained therein. Here, if a polymer dispersant is used as the dispersant for the color pigment, the color stability of the colored particles, particularly the color stability during storage at a high temperature, can be improved.
The molecular weight of such a polymer dispersant is usually 2000-100000, preferably 5000-50000. Specific examples include anionic polymer dispersants, nonionic polymer dispersants, cationic polymer dispersants, and amphoteric polymer dispersants, and one or more of these can be used. . Among these, in the present invention, a cationic polymer dispersant is particularly suitable.
The HLB of the polymer dispersant is desirably 3 to 15, and more desirably 5 to 10. If such a polymer dispersant having HLB is used, the color stability of the colored particles can be further enhanced. HLB is an abbreviation for hydrophilic-lipophilic balance, and is a numerical representation of the hydrophilic / lipophilic strength ratio of an amphiphilic substance.
[0021]
In the production of the composition of the present invention, first, a gelled product is prepared by mixing the component (D) with the aqueous paint containing the components (A) to (C) described above. In addition, as the gelled product here, regardless of the degree of progress of the gelation reaction, all those in which the gelation reaction is started by mixing the component (D) are included.
[0022]
Next, this gelled product is added to a transparent matte paint and dispersed in a flat granular form. At this time, after the gelled product is added to and dispersed in a part of the transparent matte paint, the remainder of the transparent matte paint can also be mixed.
The timing at which the gelled product is added to the transparent matte paint can be set as appropriate, and may be immediately after mixing the water-based paint and the component (D) or may be allowed to stand for a certain period of time.
[0023]
In order to make the shape of the colored particles flat, the shape of the stirring blade, the size and position of the stirring blade with respect to the stirring tank, the rotation speed of the stirring blade, the viscosity of the water-based paint and the addition method, the transparent matte dispersion medium What is necessary is just to select and adjust viscosity etc. suitably. The particle diameter of the colored particles can be adjusted by the same method.
In order to obtain the composition of the present invention containing two or more kinds of colored particles having different hues, for example,
A method of mixing transparent matte paints in which monochromatic colored particles are dispersed, and then mixing them; or
A method of adding and dispersing two or more kinds of gelled substances having different hues to a transparent matte paint simultaneously or sequentially;
Or the like.
[0024]
The pH of the water-based paint that forms the colored particles is usually 7 to 14, preferably 9 to 13. By setting the pH of the water-based paint to such a value, moderate reactivity can be obtained particularly when a hydrolytic condensation type reactive compound is used as the component (D).
The pH of the transparent matte paint is desirably set within a range of 7 to 10 (more preferably 7 to 9) and lower than the pH of the water-based paint that forms colored particles. Thereby, when the hydrolysis condensation type reactive compound is contained in the colored particles, the reactivity of the hydrolysis condensation type reactive compound can be further stabilized.
[0025]
A dispersion stabilizer can also be used when the gelled product is dispersed in the transparent matte paint. Examples of such a dispersion stabilizer include magnesium salt, calcium salt, barium salt, aluminum salt, sodium salt, potassium salt, borate and the like.
Moreover, the component which accelerates | stimulates the reaction of the unreacted part in colored particle | grains can be mixed with a transparent mat paint, and gelatinization can also be made more reliable.
[0026]
In the composition of the present invention, known paint additives other than those described above can be appropriately used. Examples of such additives include pigment dispersants, antifoaming agents, thickeners, ultraviolet absorbers, antioxidants, antifungal agents, preservatives, film-forming aids, antifreeze agents, and the like. Further, it is also possible to add a color pigment to the transparent matte paint as long as the sharpness of the coating film is not impaired. It is also possible to use extender pigments in water-based paints that form colored particles.
[0027]
The composition of the present invention can be applied to various uses such as for construction, building materials, civil engineering, woodworking, plastic products, metal products, and non-ferrous metal products. Specifically, it can be used as a surface decorative material for various base materials such as concrete, mortar, siding board, extruded board, gypsum board, pearlite board, plywood, plastic board, metal plate, glass, porcelain tile, etc. It is. The surface of these base materials may have been subjected to some surface treatment (for example, a sealer, a surfacer, a filler, etc.), or may have already been formed with a coating film or have a wallpaper attached thereto. Good.
[0028]
At the time of painting, various painting tools such as sprays, rollers, brushes, scissors and the like can be used. In particular, when the flat colored gel particles contain a component derived from a reactive compound capable of reacting in the presence of water, even if different coating instruments are used in combination on one coated surface, it is uniform. You can get a nice finish. For this reason, even when repair is performed using a roller or a brush after spray coating, it can be finished without a sense of incongruity.
In the case of painting, it is also possible to dilute with water. What is necessary is just to set the mixing amount of water suitably in consideration of the kind of coating instrument, the state of the coating base, the temperature at the time of coating, and the like.
The application amount of the composition of the present invention is usually 0.2 to 1.6 kg / m 2 , preferably 0.3 to 1.2 kg / m 2 . In addition, drying after coating the composition of the present invention is usually performed at room temperature, but can be performed. The drying time is usually 1 to 5 hours.
[0029]
【Example】
Examples and Comparative Examples are shown below to clarify the features of the present invention.
[0030]
(Manufacture of paint)
Coating composition A
First, 200 parts by weight of water-dispersible resin A is charged in a container, and while stirring at a rotational speed of the stirring blade of 1800 rpm, 3 parts by weight of water-soluble resin A, 20 parts by weight of pigment A, 1 part by weight of antifoaming agent, Transparent paint A was produced by uniformly mixing 250 parts by weight of water. The transparent paint A had a pH of 8.0 and a specular gloss of 8.
Next, 90 parts by weight of water-dispersible resin A is charged in another container, and while stirring at a rotation speed of the stirring blade of 1800 rpm, 180 parts by weight of water-soluble resin B, 90 parts by weight of white pigment liquid, and antifoaming agent White water-based paint A was produced by uniformly mixing 5 parts by weight, 80 parts by weight of water, and 5 parts by weight of reactive compound A. The pH of this water-based paint A was 9.5.
8 parts by weight of an aqueous solution of ammonium borate 5% by weight as a dispersion stabilizer is added to 474 parts by weight of the above-described transparent paint A, and the mixture is uniformly mixed at a rotation speed of a stirring blade of 900 rpm. By gradually adding and dispersing parts by weight, a coating composition A in which 0.8 to 1.2 mm of flat white particles were dispersed was obtained.
[0031]
In the production of the composition of the present invention, the following raw materials were used.
Water-dispersible resin A: acrylic resin emulsion (styrene-methyl methacrylate-2-ethylhexyl acrylate copolymer, minimum film forming temperature 3 ° C., pH 8.8, solid content 50% by weight)
Water-dispersible resin B: acrylic resin emulsion (styrene-methyl methacrylate-2-ethylhexyl acrylate copolymer, minimum film-forming temperature 2 ° C., pH 6.2, solid content 50% by weight)
Water-soluble resin A: hydroxyethyl cellulose powder Water-soluble resin B: 3% by weight galactomannan aqueous solution Pigment A: heavy calcium carbonate (refractive index 1.50, average particle size 8 μm)
Pigment B: Silica powder (refractive index 1.55, average particle diameter 2 μm)
Pigment C: precipitated barium sulfate (refractive index 1.64, average particle size 4 μm)
Pigment D: silica powder (refractive index 1.55, average particle diameter 50 μm)
Pigment E: zinc oxide (refractive index 2.01, average particle size 0.2 μm)
White pigment liquid A: titanium oxide 60 wt% dispersion (dispersant: carboxylic acid dispersant, molecular weight 1800)
White pigment liquid B: 60% by weight of titanium oxide dispersion (dispersant: cationic polymer dispersant (alkylamine alkylene oxide adduct, molecular weight 15000, HLB8))
Black pigment liquid A: Black iron oxide 15% by weight dispersion (dispersant: carboxylic acid dispersant, molecular weight 1800)
Black pigment liquid B: Black iron oxide 15% by weight dispersion (dispersant: cationic polymer dispersant (alkylamine alkylene oxide adduct, molecular weight 15000, HLB8))
-Reactive compound A: Butoxy modified product of tetramethoxysilane condensate-Reactive compound B: Tetramethoxysilane condensate-pH adjuster: ammonia water-Antifoaming agent: Silicone antifoaming agent
Coating composition B
A coating composition B in which flat gray particles of 1.0 to 1.6 mm are dispersed is manufactured by the same method as the coating composition A except that each raw material is used at a mixing ratio shown in Table 1. Got.
[0033]
Coating composition C
A coating composition C in which flat black particles of 0.8 to 1.2 mm are dispersed is manufactured by the same method as the coating composition A except that each raw material is used at the mixing ratio shown in Table 1. Got.
[0034]
Coating composition D
A coating composition D in which flat gray particles of 0.8 to 1.6 mm are dispersed is manufactured by the same method as the coating composition A except that each raw material is used at the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition E
A coating composition E was produced in the same manner as the coating composition A except that each raw material was used at a mixing ratio shown in Table 1, and 0.8 to 1.2 mm of flat black particles were dispersed. Got.
Coating composition F
A coating composition F in which flat gray particles of 0.8 to 1.4 mm are dispersed is manufactured in the same manner as the coating composition A except that each raw material is used in the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition G
A coating composition G in which flat black particles of 0.8 to 1.2 mm are dispersed is prepared by the same method as the coating composition A except that each raw material is used in the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition H
A coating composition H in which flat gray particles of 1.0 to 1.8 mm are dispersed is manufactured by the same method as the coating composition A except that each raw material is used at the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition I
A coating composition I was produced in the same manner as the coating composition A except that each raw material was used at the mixing ratio shown in Table 1, and flat black particles of 1.2 to 1.6 mm were dispersed. Got.
Coating composition J
A coating composition J in which flat gray particles of 0.8 to 1.4 mm were dispersed was manufactured in the same manner as the coating composition A except that each raw material was used at the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition K
A coating composition K in which flat black particles of 0.8 to 1.2 mm are dispersed is manufactured by the same method as the coating composition A except that each raw material is used in the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition L
A coating composition L in which flat gray particles of 1.0 to 1.8 mm are dispersed is manufactured by the same method as the coating composition A except that each raw material is used at the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition M
A coating composition M was produced in the same manner as the coating composition A except that each raw material was used at a mixing ratio shown in Table 1, and 1.0 to 1.6 mm of flat black particles were dispersed. Got.
Coating composition N
A coating composition N in which flat gray particles of 1.0 to 1.6 mm are dispersed is manufactured by the same method as the coating composition A except that each raw material is used at the mixing ratio shown in Table 1. Got.
Coating composition O
A coating composition O was produced in the same manner as the coating composition A except that each raw material was used at the mixing ratio shown in Table 1, and 0.8 to 1.4 mm of flat black particles were dispersed. Got.
[0035]
[Table 1]
Figure 0003827230
[0036]
Example 1
A coating composition in which a coating composition A and a coating composition B are mixed at a weight ratio of 50:50 to a slate plate previously coated with a gray sealer is applied using a sandbone roller to a coating amount of 0. After coating at 0.6 kg / m 2 and drying at room temperature for 24 hours, the state of the coating film was observed. In Example 1, white and gray were mixed, and a smooth and high pattern coating film could be formed. No abnormality of the colored particles was observed.
[0037]
(Example 2)
The coating was performed in the same manner as in Example 1 except that the coating composition A, the coating composition B, and the coating composition C were mixed at a weight ratio of 80:10:10. It was.
In Example 2, white, gray, and black were mixed, and a pattern coating film that was smooth and had high sharpness could be formed. No abnormality of the colored particles was observed.
[0038]
Example 3
Coating was performed in the same manner as in Example 1 except that the coating composition D and the coating composition E were mixed at a weight ratio of 50:50.
In Example 2, gray and black were mixed, and a smooth and high pattern coating film could be formed. No abnormality of the colored particles was observed.
[0039]
Example 4
Coating was performed in the same manner as in Example 1 except that a coating composition in which the coating composition F and the coating composition G were mixed at a weight ratio of 50:50 was used as the coating composition.
In Example 3, gray and black were mixed, and a smooth and high pattern coating film could be formed. However, gray and black blots were generated from the colored particles.
[0040]
(Example 5)
Coating was performed in the same manner as in Example 1 except that a coating composition in which the coating composition H and the coating composition I were mixed at a weight ratio of 50:50 was used as the coating composition.
In Example 4, it was possible to form a pattern coating film with high vividness in which gray and black were mixed. However, as compared with Example 1, the unevenness was conspicuous.
[0041]
(Example 6)
Coating was performed in the same manner as in Example 1 except that a coating composition in which the coating composition J and the coating composition K were mixed at a weight ratio of 50:50 was used as the coating composition.
In Example 5, gray and black were mixed, and a smooth and high pattern coating film could be formed. However, gray and black blots were generated from the colored particles.
[0042]
(Example 7)
Coating was performed in the same manner as in Example 1 except that a coating composition in which the coating composition L and the coating composition M were mixed at a weight ratio of 50:50 was used as the coating composition.
In Example 6, a smooth pattern coating film in which gray and black were mixed could be formed. However, the finish was slightly inferior to that of Example 1.
[0043]
(Comparative Example 1)
Coating was performed in the same manner as in Example 1 except that a coating composition in which the coating composition N and the coating composition O were mixed at a weight ratio of 50:50 was used as the coating composition.
In Comparative Example 1, the entire coating film became whitish, and a pattern coating film with high sharpness could not be formed.
[0044]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the water-in-water type colorful pattern coating material which can form the matte coating film excellent in smoothness and clearness can be obtained.

Claims (3)

水性樹脂、及び屈折率1.4〜1.7の体質顔料を含有する透明艶消し塗料中に、少なくとも1種の扁平状着色ゲル粒子が分散してなる水中水型多彩模様塗料組成物であって、
前記扁平状着色ゲル粒子が、
(A)水性樹脂、(B)着色顔料、及び(C)水を含む水性塗料と、(D)加水分解縮合型反応性化合物との混合によりゲル化されたものであることを特徴とする水中水型多彩模様塗料組成物
A water-in-water multicolor pattern coating composition in which at least one flat colored gel particle is dispersed in a transparent matte paint containing an aqueous resin and an extender having a refractive index of 1.4 to 1.7. And
The flat colored gel particles are
Underwater characterized by being gelled by mixing (A) an aqueous resin, (B) a color pigment, and (C) an aqueous paint containing water and (D) a hydrolytic condensation-type reactive compound. Water-type colorful pattern paint composition .
体質顔料の平均粒子径が0.1〜15μmであることを特徴とする請求項1に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。  The water-in-water multicolor pattern coating composition according to claim 1, wherein the extender has an average particle size of 0.1 to 15 µm. 前記(D)加水分解縮合型反応性化合物が、テトラアルコキシシラン化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の水中水型多彩模様塗料組成物。The water-in-water multicolor pattern coating composition according to claim 1 or 2 , wherein the (D) hydrolytic condensation-type reactive compound is a tetraalkoxysilane compound .
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