JP3826383B2 - Rotary drilling equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穿孔内に冷却水や適宜の冷却媒体を供給しながら建築物の壁面等に穿孔作業を行う回転ドリル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンクリート建造物において、壁面や天井等に発生したクラックやタイルの剥離、或いは外装壁の浮き上がり等の補修を行う場合には、これらの発生箇所に補修用の孔を穿孔し、この補修孔内に接着剤を充填したりアンカーピンを打ち込んだりする。補修孔は、一般に振動ドリル装置や回転ドリル装置等が用いられて壁面等の所定箇所に穿孔される。振動ドリル装置は、冷却水等を不要とすることによって穿孔作業を手軽に実施することができるといった特徴を有している。振動ドリル装置は、穿孔作業に際してドリルの振動による騒音が大きく、例えばマンションやホテル、病院等の補修工事で使用するには問題があった。振動ドリル装置は、穿孔位置やその孔径等を誤った状態で使用した場合には、補修すべき亀裂を無意味に拡げてしまうといった問題を生じさせる。
【0003】
このため、最近では上述した補修工事には、一般に先端にダイヤモンドビットを装着した回転ドリル装置が用いられている。この回転ドリル装置は、作業効率の向上或いは騒音の低減を図るために、一般にドリルビットの先端から冷却水を穿孔内に供給しながら穿孔作業が行われる。回転ドリル装置は、ドリルビットを効率的に冷却するとともに穿設した孔から生じる粉塵を除去するために、圧搾空気を利用して冷却水が霧状に噴出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転ドリル装置においては、ドリル本体に切替レバーを設け、この切替レバーを切替操作することによって冷却材供給部からの冷却材の供給・停止を行っていた。回転ドリル装置においては、一般にドリルビットを回転駆動するとともに切替レバーを操作してその先端から冷却材を噴出させた状態で、ドリルビットを穿孔箇所に位置決めして穿孔が行われる。従来の回転ドリル装置においては、このために切替レバーの切替操作から実際の穿孔動作の間及び穿孔動作を終了して切替レバーを切替操作する間において、ドリルビットの先端から冷却材が無用に流出してしまう。従来の回転ドリル装置は、このために冷却材が無駄になるとともに周囲を汚損させるといった問題があった。
【0005】
回転ドリル装置においては、冷却材が、穿孔動作時には常にドリルビットから穿孔内に供給され、穿孔動作を終了すると直ちにその供給が停止されるように構成されることが理想である。回転ドリル装置においては、このために例えば回転軸の回転動作を検出して弁機構を開閉動作を制御するように構成することが考慮される。しかしながら、かかる回転ドリル装置は、例えばドリルビットの回転テスト等を行った場合に冷却材が流出するために実用的では無い。
【0006】
本発明は、上述した従来の回転ドリル装置の問題点を解決して、簡易な構造により実穿孔動作時のみ冷却媒体を穿孔内に自動的に供給することで冷却媒体の効率使用と使い勝手の向上を図る回転ドリル装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明に係る回転ドリル装置は、冷却媒体供給部と、回転軸と、カップリング部材と、連結ノズル部材と、弁部材と、弾性部材と、ドリルヘッドとを備える。回転ドリル装置は、冷却媒体供給部が、持ち運び自在なホルダと、このホルダの内部に収納されて液体を基材として低沸点特性の有機溶剤が混合された冷却媒体を封入したエアゾール缶とから構成される。回転ドリル装置は、駆動モータによって回転駆動される回転軸の内部に、先端側に開口する底付き孔からなり冷却媒体供給部から冷却媒体が供給される第1の冷却媒体流路を形成される。回転ドリル装置は、カップリング部材が、回転軸の先端部に一体に組み合わされ、第1の冷却媒体流路の開口部と連通する冷却媒体供給口が設けられる。回転ドリル装置は、連結ノズル部材が、カップリング部材の内部に回転方向に対して固定されるとともに軸方向に対して移動自在に組み合わされ、内部にカップリング部材の冷却媒体供給口を介して回転軸に形成した第1の冷却媒体流路の開口部と連通される第2の冷却媒体流路が軸方向の全長に亘って形成される。回転ドリル装置は、弁部材が、回転軸の第1の冷却媒体流路内に軸方向に移動自在に設けられ、第1の冷却媒体流路の開口部を開閉する。回転ドリル装置は、弾性部材が、弁部材を第2の冷却媒体流路側に付勢して第1の冷却媒体流路の開口部を閉塞させることにより、この弁部材に対して第1の冷却媒体流路と第2の冷却媒体流路との間の閉塞習性を付与する。回転ドリル装置は、ドリルヘッドが、内部に第2の冷却媒体流路と連通する冷却媒体流路が全長に亘って形成されて連結ノズル部材の先端部に着脱され、冷却媒体供給部から供給された冷却媒体を先端部に取り付けたドリルビットから穿孔内に供給する。
【0008】
以上のように構成された本発明に係る回転ドリル装置によれば、穿孔動作に伴って弁部材が連結ノズル部材を介して穿孔箇所に押し付けられたドリルヘッドからの押圧力を作用されて弾性部材の弾性力に抗して第1の冷却媒体流路内を開口部を開放する方向に移動する。回転ドリル装置によれば、この弁部材の移動動作により、回転軸内の第1の冷却媒体流路と、連結ノズル部材内の第2冷却媒体流路と、ドリルヘッド内の冷却媒体流路とが連通することで、冷却媒体供給部から供給された冷却媒体がドリルビットの先端から穿孔内へと噴射供給された状態で穿孔動作が行われる。
【0009】
回転ドリル装置によれば、所定の穿孔動作を終了して穿孔内からドリルヘッドを引き出すことによってこのドリルヘッドからの押圧力から解放され、弾性部材の弾性力によって弁部材が初期位置へと復帰移動して第1の冷却媒体流路の開口部を閉塞することで、第1の冷却媒体流路と第2の冷却媒体流路との間が閉塞される。したがって、回転ドリル装置によれば、ドリルヘッドを押し込んでドリルビットにより実際に穿孔動作が行われている状態においてのみ穿孔内に冷却媒体が供給されるようにする。回転ドリル装置によれば、冷却媒体が必要最低限で使用されることから、冷却媒体の有効利用を図るとともに無用な冷却媒体が飛散して周囲を汚損するといった事態の発生を防止する。回転ドリル装置によれば、弁機構の開閉操作が不要となり操作性の向上が図られるようになる。回転ドリル装置によれば、回転軸に組み込まれた弁部材と弾性部材とからなる簡易な構造により構成されることから、小型軽量化が図られるとともに廉価に構成することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。本発明に係る回転ドリル装置の第1の実施の形態として図1に示した回転ドリル装置1は、コンクリート建築物の壁面や天井等に発生したクラックやタイルの剥離、或いは外装壁の浮き上がり等の補修作業に際して、これらの発生箇所に接着剤を充填したりアンカーピンを打ち込んだりするための補修用の補修孔を穿孔する場合に好適に用いられる。回転ドリル装置1は、ドリル本体部2と、ドリル部3と、冷却媒体供給部4とから構成される。ドリル本体部2は、市販の回転ドリル装置と同様に構成され、詳細を省略するが一方側に手持ち部2bが設けられるとともに電源スイッチ2cが配設された筐体2aの内部に駆動モータや回転軸及びこの回転軸に設けられた周知のドリルチャック機構等が内蔵されている。
【0011】
ドリル部3は、筒状筐体5と、回転軸6と、ドリルヘッド7と、回止め部材8及び内蔵された図示しないバルブ機構の切換えレバー9等によって構成され、ドリル本体部2の他方側に着脱自在に取り付けられる。筒状筐体5は、その内部に図示しない軸受機構が設けられており、回転軸6とドリルヘッド7とを互いに同軸上に位置させかつ一体的に回転するようにして支持している。また、筒状筐体5には、その内部に後述する冷却媒体供給部4から供給される冷却媒体を受け入れる液密の空間部が構成されている。
【0012】
回転軸6は、筒状筐体5の一方側から突出されてドリル本体部2のドリルチャック機構にチャッキングされ、駆動モータによって回転駆動される。ドリルヘッド7は、ドリルビット支持部7aと、ドリルビット7bとから構成される。ドリルビット支持部7aは、図示しないが筒状筐体5の空間部と連通する冷却媒体流路が、その軸方向の全長に亘って形成された細長い筒状を呈している。このドリルビット支持部7aは、回転軸6がドリル本体部2のドリルチャック機構にチャッキングされて回転駆動されることによってこの回転軸6を介して回転駆動されるとともに、先端部にドリルビット7bが装着される。ドリルビット7bは、その先端部に冷却媒体流路と連通される噴射口が開口され、例えばダイヤモンド等から形成されて壁面等に補修孔を穿孔する刃先部を構成する。
【0013】
回止め部材8は、略クランク状の部材であり、ドリル部3の筒状筐体5から突出して設けられている。この回止め部材8は、回転ドリル装置1によって後述する穿孔作業を行うに際して、作業者が一方の手でドリル本体部2の手持ち部2bを把持するとともに他方の手で持たれることによって、穿孔位置に対してドリルヘッド7を安定した状態に保持させる。
【0014】
冷却媒体供給部4は、冷却媒体を封入した2本のエアゾール缶10A、10B(以下、エアゾール缶10と総称する。)と、これらエアゾール缶10を内部に収納するホルダケーシング11と、エアゾール缶10とドリル部2の筒状筐体5内に構成された液密空間部とを連結するホース12等から構成されている。冷却媒体供給部4は、ホルダケーシング11にエアゾール缶10を装填すると、このエアゾール缶10のステムが押し込まれて封入された冷却媒体の供給を可能な状態とする。冷却媒体は、切換えレバー9が操作されてバルブ機構が開放されると、エアゾール缶10からドリル部3へと供給され、ドリルヘッド7内の冷却媒体流路を介してドリルビット7bの噴射口から補修孔内に噴射される。冷却媒体は、補修孔の内部から切屑を排除するとともに、ドリルヘッド7を冷却する。
【0015】
ホルダケーシング11は、図示しないが、ハーネス等が設けられており、作業者の腰等に装着が可能とされる。冷却媒体供給部4は、エアゾール缶10の1個当たりの重量が約900gであり、ホルダケーシング11の重量を含めても充分に持ち運びが可能とされ、補修孔の穿孔作業に支障をきたすことは無い。また、冷却媒体供給部4は、これによってホース12の引回し量が少なくなるため、取り扱いが簡便となる。
【0016】
エアゾール缶10は、初期保存状態において、充填体の内容量が1000ミリリットル以下、充填率が90%以下を上限仕様とする法的規制があり、一般的には安全率を考慮して800ミリリットル乃至850ミリリットルの充填物が充填される。このエアゾール缶10には、充填物として、液体を基材として低沸点の有機溶剤が混合されてなる冷却媒体が後述する噴射圧を以って封入されている。基材としては、例えば揮発性を有するアルコールやアセトン等の使用も考慮されるが、廉価で安全で有り、かつ取り扱いの容易な水を用いることが好ましい。
【0017】
冷却媒体として冷却水のみを単に加圧した状態で缶内に充填したエアゾール缶の場合には、ドリルビット7bの噴射口から充分な噴射圧を以ってこの冷却水を穿孔する補修孔の内部に噴射することが困難である。また、かかる冷却水のみを充填したエアゾール缶は、ノズル口径が2.0mm程度とされたドリルヘッド7を必要とすることから、内径寸法が小さな補修孔を穿孔する場合に用いることができない。
【0018】
したがって、エアゾール缶10には、水を基材として、例えばメタノール、エタノール或いは各種エステル材、ジメチルエーテル等の低沸点の有機溶剤及び/又はジメチルエーテル等の可溶性液化ガス等からなる補助剤を混合した液体によって構成される冷却媒体が封入される。低沸点の有機溶剤は、冷却水に対して5重量%乃至90重量%の割合で混合され、その性質によって溶融或いは乳化状態を呈する。また、可溶性液化ガスは、冷却水に対して5重量%乃至60重量%の割合で混合される。
【0019】
例えば、冷却水にジメチルエーテルを溶化した冷却媒体は、冷却水のみの冷却媒体と比較して流動性が極めて高く、ドリルヘッド7のノズル口径を約1/10の0.2mm程度とすることを可能にする。このドリルヘッド7は、穿孔作業に際して、ドリルビット7bの噴射口から噴射される冷却媒体の噴射圧が2.0Kg/cm 2 程度であってもその穿孔効率が充分保持される。したがって、回転ドリル装置1は、冷却媒体が有効に利用され長時間の使用が可能とされ、1本のエアゾール缶10によって平均25個の補修孔を穿孔することができる。
【0020】
さらに、エアゾール缶10には、例えば外気温が低い場合等においても冷却媒体の噴射圧の低下を最小限に抑えてドリルビット7bの噴射口から充分な噴射圧を以って噴射されるようにするために、炭酸ガス、窒素ガス等の不活性ガスが充填されている。不活性ガスは、外気温度が25℃においてエアゾール缶10の内圧を6.0Kg/cm 2 乃至6.5Kg/cm 2 の範囲に保持するに足る量が充填される。
【0021】
以上のように構成された回転ドリル装置1は、作業者が一方の手でドリル本体部2の手持ち部2bをまた他方の手で回止め部材8を把持するとともに、ドリルヘッド7のドリルビット7bを壁面等の穿孔位置にあてがった状態で電源スイッチ2c及び切換えレバー9の操作が行われる。回転ドリル装置1は、スイッチ2cの操作によって駆動モータに電源が投入され、回転軸6を介してドリルヘッド7が回転してドリルビット7bによって補修孔の穿孔が行われる。また、回転ドリル装置1は、冷却媒体供給部4から冷却媒体が供給され、この冷却媒体を冷却媒体流路を介してドリルビット7bの先端部から穿孔される補修孔の内部に噴出させる。
【0022】
冷却媒体は、混合した補助剤の作用によって補修孔内で霧化した状態となり、外気温及び穿孔動作によるドリルビット7bの摩擦熱によって急速に気化拡散する。ドリルビット7bは、この冷却媒体の気化熱により冷却されることで良好な状態を保持して補修孔を穿孔する。また、冷却媒体は、補助剤が補修孔内で気化してその容量が数百倍と急激に膨張することから、あたかもこの補修孔内へ高圧で噴射される状態を呈して基材の冷却水とともに切屑等を外部へと効率的に排出する。
【0023】
また、穿孔された補修孔の内部に残留した冷却媒体は、低沸点の有機溶剤及び液化ガスとの共沸現象によって基材の冷却水の蒸発が促進されることから、補修孔内を短時間で乾燥させる。回転ドリル装置1は、補修孔の穿孔に要する時間が従来の低温液化ガス等を用いる回転ドリル装置による場合とほぼ同等とするが、段取り時間を大幅に短縮するとともに手軽な作業によってその効率化が図られさらに補修孔の乾燥時間もほぼ10分の1程度となることから、工期の大幅な短縮を図ることを可能とする。また、回転ドリル装置1は、小型軽量であり、長いホースの引き回しも不要であるために壁面や天井等の高所での作業を安全に行うことを可能とする。また、回転ドリル装置1は、大量の冷却水を不要とすることから、水道設備の無い現場でも使用することができるとともに、こぼれ出た冷却水による階下等の漏水災害や現場の汚損等の不都合を生じさせることは無い。
【0024】
図2及び図3は、上述した回転ドリル装置1のドリル本体部2の内部構造の詳細を示した図である。回転ドリル装置1は、穿孔作業に際して切換えレバー9を操作してからドリルビット7bが回転して実際に補修孔の穿孔動作が開始される間及び補修孔の穿孔が完了して切換えレバー9を操作する間に、冷却媒体が無用に流出することを防止するいわゆる自動弁機構が備えられている。すなわち、回転ドリル装置1は、冷却媒体を効率的に使用するために、この冷却媒体が実際に補修孔を穿孔している間のみドリルビット7bから噴出供給される。
【0025】
自動弁機構は、回転軸6内に設けられた弁部材13と、回転軸6と一体的に回転するカップリング部材14と、ドリルヘッド7が取り付けられる連結ノズル部材15と、筒状筐体5の内部にはめ込み固定された固定部材16と、回転軸6を筒状筐体5内に回転自在に支持する一対の軸受17A、17B(以下、軸受17と総称する。)と、一対のシーリング部材18A、18B(以下シーリング部材18と総称する。)と、コイルスプリング19等の部材によって構成される。
【0026】
筒状筐体5には、その内部に所定の間隔を以って組み込まれた軸受17により回転軸6がその一端部を露呈させて回転自在に支持される。また、筒状筐体5には、これら軸受17間において、シーリング部材18によって液密に区割りされて冷却媒体供給空間部21が構成されている。冷却媒体供給空間部21は、切換えレバー9によって開閉動作される詳細を省略する弁機構22の冷却媒体流路23と連通されている。
【0027】
回転軸6は、筒状筐体5から突出露呈する一端部の外周にドリル本体部2のチャッキング機構にチャッキングされるためのDカット部6aが形成されるとともに、他端部に拡径とされかつ外周に逆ねじ6cが形成されたフランジ部6bが一体に突出形成されている。回転軸6は、フランジ部6bが一方の軸受17Bに突き当てられることによって筒状筐体5から抜け止めされている。回転軸6には、その内部に軸方向の第1の冷却媒体流路24が設けられている。この第1の冷却媒体流路24は、回転軸6の外周側へと折曲された一端部24aが冷却媒体供給空間部21に連通するとともに他端部(開口部)24bがフランジ部6b側に開口されている。第1の冷却媒体流路24は、この開口部24b側が拡径とされて拡径空間部24cを構成している。なお、拡径空間部24cは、後述するように冷却媒体の流路も構成している。
【0028】
弁部材13は、回転軸6の拡径空間部24c内に軸方向に移動自在に組み込まれている。この弁部材13は、拡径空間部24cの内径寸法に対してやや小径とされた外径寸法を有する略円柱状を呈し、例えば断面が6角形とされることによってその外周部と拡径空間部24cとの間に冷却媒体が流れる空間部を構成している。また、弁部材13は、拡径空間部24cに組み込まれたコイルスプリング19によって第1の冷却媒体流路24内で図2において左側へと付勢され、その先端部が開口部24bを閉塞している。
【0029】
カップリング部材14は、筒状筐体5の内径寸法とほぼ等しい外径寸法を有する略有底短筒状に形成され、内周ねじがフランジ部6bの逆ねじ6cにねじ込まれることによって第1の冷却媒体流路24を閉塞するようにして回転軸6の一端部に一体的に組み合わされている。このカップリング部材14には、その中心部に回転軸6に設けられた第1の冷却媒体流路24と連通する冷却媒体供給口14aが設けられている。冷却媒体供給口14aは、第1の冷却媒体流路24よりもやや小径とされるとともに弁部材13の先端部とほぼ同径の内径寸法を有している。
【0030】
また、カップリング部材14には、その一方側面に筒状凸部14bが一体に突設されている。この筒状凸部14bは、筒状筐体5の内径寸法よりもやや小径寸法とされ、キー溝14cが設けられている。なお、カップリング部材14は、詳細を省略するが回転軸6との突合せ端部にはめ込まれたシールドリングによって液密とされている。
【0031】
連結ノズル部材15は、カップリング部材14の筒状凸部14bの内径寸法よりも小径寸法の丸棒部材によって構成され、その内部に軸方向の全長に亘って第2の冷却媒体流路25が設けられている。また、連結ノズル部材15は、その一端部に冷却媒体供給口14aの内径寸法よりもやや小径とされた軸方向の弁駆動凸部15aが一体に突設されるとともに他端部の外周には逆ねじ15bが形成されている。
【0032】
連結ノズル部材15には、カップリング部材14の筒状凸部14bに設けられたキー溝14cと相対係合するキー20がその外周部に嵌合されている。これによって、連結ノズル部材15は、カップリング部材14に対して軸方向に移動自在とされるとともに回転方向に対してこのカップリング部材14、換言すれば回転軸6と一体化されている。この連結ノズル部材15には、他端部に設けられた逆ねじ15bを利用してドリルヘッド7が固定される。
【0033】
第2の冷却媒体流路25は、図3に示すように、その一端部25aが弁部材13を介して第1の冷却媒体流路24と連通されている。また、第2の冷却媒体流路25は、図2に示すようにその他端部側が細径とされることによってノズル部25bを構成している。このノズル部25bは、上述したようにその口径が0.2mmとされ後述するように冷却媒体供給部4から供給されて第2の冷却媒体流路25内を流れる冷却媒体をドリルヘッド7へと噴射させる。
【0034】
固定部材16は、筒状筐体5の内径寸法とほぼ等しい外径寸法を有する有底筒状を呈しており、筒状筐体5の一方開口部を閉塞するようにしてその内部にしっかりと固定されている。固定部材16は、その中心部に軸孔が設けられており、連結ノズル部材15の一端部を外方へと臨ませる。また、固定部材16は、詳細を省略するが筒状凸部14bの外周にはめ込まれたシールドリングを介して筒状筐体5の内部を液密とする。
【0035】
以上のように構成された自動弁機構を備える回転ドリル装置1は、壁面等に実際に補修孔を穿孔している間においてのみ、冷却媒体がドリルヘッド7へと効率的に供給される。冷却媒体は、切換レバー9が操作されることによって弁機構22が開放動作することにより、冷却媒体流路23を介して冷却媒体供給空間部21内へと充填される。冷却媒体は、さらにこの冷却媒体供給空間部21から回転軸6の第1の冷却媒体流路24内へと充填される。冷却媒体は、上述したように第1の冷却媒体流路24がその開口部24bをコイルスプリング19の弾性力により付勢された弁部材13によって閉塞されていることから、連結ノズル部材15の第2の冷却媒体流路25には供給されない。
【0036】
回転ドリル装置1においては、補修孔の穿孔動作に伴ってドリルヘッド7に圧力が加わることによって、連結ノズル部材15が図3矢印Aに示すように、第1の冷却媒体流路24内を同図右側へと移動動作する。連結ノズル部材15は、これによってその弁駆動凸部15aにより弁部材13をコイルスプリング19の弾性力に抗して同図右側へと移動動作させる。弁部材13は、この移動動作により第1の冷却媒体流路24の開口部24bの閉塞状態を解除する。したがって、回転ドリル装置1は、冷却媒体が第1の冷却媒体流路24から開口部24bを介して連結ノズル部材15の第2の冷却媒体流路25へと流入し、さらにノズル部25bを介してドリルヘッド7へと噴射供給される。
【0037】
回転ドリル装置1は、補修孔の穿孔動作を終えて壁面等からドリルヘッド7を離すことにより、自動弁機構が動作して冷却媒体の供給が自動的に停止される。すなわち、弁部材13は、連結ノズル部材15を介してドリルヘッド7から加えられていた押圧力が解除されることにより、コイルスプリング19の弾性力によって第1の冷却媒体流路24内を図3において左側へと復帰移動する。弁部材13は、その先端部によって第1の冷却媒体流路24の開口部24bを閉塞してこの第1の冷却媒体流路24と第2の冷却媒体流路25との間を遮断することにより、ドリルヘッド7への冷却媒体の供給を停止する。
【0038】
回転ドリル装置1は、上述したようにドリルヘッド7の回転動作と関係無く、このドリルヘッド7に対して穿孔方向と反対方向の力が加えられた時においてのみ冷却媒体の供給が行われるように構成したことにより、冷却媒体が効率的に使用される。また、回転ドリル装置1は、このように必要以上の冷却媒体が使用されないことから、壁面や床等の汚損等が最小限の範囲にとどめられる。
【0039】
本発明は、図4乃至図6に示すように、市販されている小型の回転ドリル装置35に着脱される回転ドリル装置用アタッチメント装置40にも展開される。アタッチメント装置40は、装置本体部41と、この装置本体部41に対して冷却媒体を供給する冷却媒体供給部42とから構成されている。なお、このアタッチメント装置40に供給される冷却媒体及びこの冷却媒体を充填したエアゾール缶68は、上述した冷却媒体及びエアゾール缶10と同一であるため、その詳細は省略する。
【0040】
回転ドリル装置35は、図4に示すように、内部に図示しないモータが内蔵された筐体36の一方側に取付用フランジ板36aが一体に形成され、他方側に手持ち部36bが設けられている。この回転ドリル装置35には、後述するように取付用フランジ板36aを介してアタッチメント装置40が取り付けられる。回転ドリル装置35は、手持ち部36bに電源スイッチ37が配設されており、この電源スイッチ37を操作することによって駆動モータに電源が投入されて図5に示した回転軸38が回転駆動される。
【0041】
回転軸38は、その一端部が筐体36から突出露呈されており、アタッチメント装置40が取り付けられた状態においてその筒状筐体43の内部に位置する。回転軸38には、この露呈端部に詳細を省略するチャッキング機構39が付設されている。チャッキング機構39は、図5に示すように筒状筐体43に設けた開口部43bに臨ませられ、この開口部43bから差し込まれるチャッキングキーの回転操作によって複数のチャッキングレバー39aが収斂・拡張して後述するアタッチメント装置40の駆動軸部材44の一端部44aを着脱する。
【0042】
アタッチメント装置40は、装置本体部41を構成する筒状筐体43と、駆動軸部材44と、この駆動軸部材44を含んで後述する自動弁機構45を構成する各部材(固定筒部材46、オイルシール47、ボールベアリング軸受け48、弁部材49、コイルスプリング50、外筒部材51、連結ノズル部材53、キー54、ストッパ55等)と、ノズル部材56と、供給管部材57とを備えている。また、アタッチメント装置40は、装置本体部41に対して着脱されるドリルヘッド58と、このドリルヘッド58の先端部に配設されて粉塵等の飛散を防止する粉塵飛散防止機構59と、これらドリルヘッド58と粉塵飛散防止機構59とをガイドするガイド機構60とを備えている。
【0043】
アタッチメント装置40には、装置本体部41の内部に冷却媒体供給部42から冷却媒体が供給される冷却媒体供給空間部61と、自動弁機構45によって開閉される第1の冷却媒体流路62と、第2の冷却媒体流路63とが形成されている。また、アタッチメント装置40には、詳細を後述するが、ドリルヘッド58の内部に第2の冷却媒体流路63と連通される第3の冷却媒体流路64が形成されている。
【0044】
さらに、アタッチメント装置40は、ケーシング本体66と蓋部材67とからなるホルダケーシング65と、ケーシング本体66に装填される図示しないエアゾール缶と、ホルダケーシング65と装置本体部41との間を連結するホース69と、ハーネスベルト70とによって冷却媒体供給部42を構成している。
【0045】
装置本体部41は、筒状筐体43が軽量金属材料等によって一体形成され、後述する自動弁機構45の固定筒部材46及び外筒部材51とともに装置本体部41の外観部材を構成する。筒状筐体43には、図5に示すように、その一端側の開口部43cから回転ドリル装置35の回転軸38が挿通されるとともに他端側の開口部に逆ねじからなる内周ねじが形成されており、固定筒部材46がねじ止め固定されている。また、筒状筐体43には、外周部に後述するガイド機構60を構成するガイド軸部材87が貫通支持されるガイド筒部43dが一体に形成されている。さらに、筒状筐体43には、図4に示すように、その側面に回止めレバー71が設けられている。この回止めレバー71は、補修孔を穿孔する際に、回転ドリル装置35側の手持部36bとともに作業者の把持部を構成する。
【0046】
自動弁機構45は、上述した駆動軸部材44及び固定筒部材46と、一対のオイルシール47A、47B(以下、オイルシール47と総称する。)と、一対のボールベアリング軸受48A、48B(以下、軸受48と総称する。)と、弁部材49と、コイルスプリング50と、外筒部材51と、カップリング部材52と、連結ノズル部材53と、キー54及びストッパ55等の各部材によって構成される。自動弁機構45は、実際に補修孔の穿孔動作が行われている間においてのみ、後述するドリルヘッド58に対して冷却媒体を供給することによって冷却媒体の使用量の効率化を図っている。
【0047】
駆動軸部材44は、上述したようにその一端部44aが回転ドリル装置35のチャッキング機構39によってチャッキングされ、回転ドリル装置35に電源が投入されて駆動モータが駆動されることによって回転軸38及びチャッキング機構39を介して回転駆動される。この駆動軸部材44には、図5に示すように、その他端部側に大径のフランジ部44bが一体に突出形成されている。また、駆動軸部材44には、その先端側に軸方向の盲孔からなる第1の冷却媒体流路62が設けられるとともに、この第1の冷却媒体流路62と連通しかつ他端側がフランジ部44bに開口する軸方向の嵌合孔44cとが設けられている。駆動軸部材44は、第1の冷却媒体流路62の内径寸法が嵌合孔44cの内径寸法に対してやや小径とされることによって、その連結部分に弁段部44dを構成している。
【0048】
駆動軸部材44には、詳細を後述するように第1の冷却媒体流路62の内部に弁部材49とコイルスプリング50とが組み込まれる。また、駆動軸部材44には、詳細を後述するように嵌合孔44cの内部に連結ノズル部材53の一端部が嵌合される。さらに、駆動軸部材44には、第1の冷却媒体流路62と外周部に構成される冷却媒体供給空間部61との間を連結する冷却媒体流路44eが形成されている。
【0049】
駆動軸部材44は、軸受48を介して固定筒部材46の内部に回転自在に支持される。固定筒部材46は、上述したように一端部が筒状筐体43にねじ止め固定され、また他端部に内周ねじを介して外筒部材51を固定することによってこれら部材とともに装置本体部41の外観部材を構成している。この固定筒部材46には、一方の開口部に駆動軸部材44を貫通させるようにして押え板72がはめ込まれ、この押え板72とフランジ部44bの内側に位置して互いに軸方向に離間された軸受48がそれぞれ組み込まれている。
【0050】
また、固定筒部材46には、軸受48の内側に位置して、その対向空間部内に冷却媒体供給空間部61を構成するオイルシール47がそれぞれ組み込まれている。さらに、固定筒部材46には、図5に示すように、冷却媒体供給空間部61に連通するようにして後述する供給管部材57がねじ込まれる内周ねじを有する接続孔46aが設けられている。
【0051】
弁部材49は、その外径寸法が駆動軸部材44に設けられた第1の冷却媒体流路62の内径寸法よりもやや小径された断面略6角形を呈しており、この第1の冷却媒体流路62の内部に軸方向に移動自在に組み込まれている。また、弁部材49は、その外形形状により外周部と第1の冷却媒体流路62との間に軸方向の空間部が構成され、この空間部を介して第1の冷却媒体流路62と第2の冷却媒体流路63とを連通可能としている。また、弁部材49には、その先端部に後述するカップリング部材52の開口52bから軸孔52a内へと突出可能とされる弁凸部49aが一体に形成されている。
【0052】
この弁凸部49aは、連結ノズル部材53の一端部に構成された弁駆動部53aと対向している。弁部材49は、第1の冷却媒体流路62内にやや圧縮された状態で組み込まれたコイルスプリング50によって図5において左側へと付勢されることにより、弁凸部49aがカップリング部材52の開口52bを貫通して第1の冷却媒体流路62を閉塞している。
【0053】
カップリング部材52は、駆動軸部材44のフランジ部44bに設けられた嵌合孔44cとほぼ等しい外径寸法を有するとともに、一端部に開口される軸孔52aを有する全体有底筒状を呈している。なお、カップリング部材52は、詳細を省略するがその外周部にシールドリングがはめ込まれて駆動軸部材44の嵌合孔44cと液密とされている。カップリング部材52は、その底部の中央に上述した第1の冷却媒体流路62と連通する開口52bが形成されるとともに外周部に円盤状のフランジ部52cが一体に突出形成されている。
【0054】
カップリング部材52は、その底面部を弁段部44dと突き合わすとともにフランジ部52cをフランジ部44bと突き合わせて駆動軸部材44に組み合わされる。カップリング部材52と駆動軸部材44とは、フランジ部52c、44bの相対する位置にそれぞれ設けられて互いに連通するねじ孔にねじ込まれた止めねじ73によって互いに一体化される。また、カップリング部材52には、軸孔52aの内壁にキー54が係合する軸方向のキー溝52dが設けられており、このキー溝52dとキー54とによって連結ノズル部材53を回転方向に一体化しかつ軸方向に移動自在にして組み合わせている。
【0055】
連結ノズル部材53は、カップリング部材52の軸孔52aの内径寸法よりもやや小径の外径寸法を有する丸棒部材によって形成されている。連結ノズル部材53には、その一端部が上述した弁部材49の弁凸部49aに突き当って後述するようにこの弁部材49をコイルスプリング50の弾性力に抗して軸方向に移動させる弁駆動部53aとして構成される。連結ノズル部材53には、その内部に軸方向の全長に亘って第2の冷却媒体流路63が設けられている。また、連結ノズル部材53は、その一端部がカップリング部材52から突出露呈しており、この露呈端部の外周部に後述するドリルヘッド58を取り付けるための逆ねじ53bが形成されている。
【0056】
連結ノズル部材53は、その外周部に固定したキー54がカップリング部材52のキー溝52dと相対係合されることによって、上述したようにこのカップリング部材52に対して回転方向に一体化されかつ軸方向に移動自在とされる。連結ノズル部材53は、キー54がカップリング部材52側に設けられたストッパ55と衝合することによって、その軸方向の移動範囲を規制されている。連結ノズル部材53には、逆ねじ53bが設けられた一端側にノズル部材56が取り付けられている。
【0057】
ノズル部材56は、図5に示すように全体略キャップ状を呈しており、連結ノズル部材53に取り付けられた状態においてその第2の冷却媒体流路63と連通するやや拡径の冷却媒体流路56aと、この冷却媒体流路56aに連続する細径のノズル孔56bとがその内部に設けられている。ノズル部材56は、後述するようにドリルヘッド58の第3の冷却媒体流路64に供給される冷却媒体を、ノズル孔56bの作用によってドリルヘッド58へと噴射供給する。
【0058】
供給管部材57は、上述したように一端部が接続孔46aにねじ込まれることによって固定筒部材46に取り付けられる。供給管部材57には、図4に示すようにその他端部に後述する冷却媒体供給部42との間を連結するホース69が取り付けられる。この供給管部材57には、詳細を省略するが弁機構が設けられており、切換レバー74を回動操作することによって冷却媒体供給部42から装置本体部41へと供給される冷却媒体の供給・遮断が行われる。
【0059】
また、供給管部材57は、詳細を省略するが、その先端部を例えば2個に分割するとともにこれらを筒状のリング部材によって一体化する構造が採用されている。そして、供給管部材57には、このリング部材を取り外して分割した一方側からその内部にフィルタ75が装填される。フィルタ75は、図5に示すように供給管部材57の先端側に装填されて、冷却媒体に混入したゴミ等の比較的大きな異物を除去して後段の各冷却媒体流路やノズル部の詰まりを防止する。フィルタ75は、多孔性の焼結冶金によって形成されるが、例えば金網や不織布等も用いられる。フィルタ75は、適当な時期に、リング部材を取り外すことによって交換される。
【0060】
以上のように構成された装置本体部41には、連結ノズル部材53の先端部にドリルヘッド58が装着される。ドリルヘッド58は、図6に示すように、ドリルビット支持部材76と、このドリルビット支持部材76の先端部に取り付けられるドリルビット77と、ドリルビット支持部材76の内部に装填されたフィルタ78とから構成されている。ドリルビット支持部材76は、基端部76aをやや大径とした段付き筒状部材によって構成され、その内部に軸方向の全長に亘って第3の冷却媒体流路64が形成されている。
【0061】
ドリルビット支持部材76は、その基端部76aの内径寸法が連結ノズル部材53の先端部の外径寸法とほぼ等しく、内周壁に逆ねじからなる第1の内周ねじ76bが形成されている。ドリルビット支持部材76は、この第1の内周ねじ76bが外周ねじ53bにねじ込まれることによって、連結ノズル部材53に取り付けられる。また、ドリルビット支持部材76には、その先端部76cに第3の冷却媒体流路64を拡径とするようにしてフィルタ装填空間部76dが形成されている。さらに、ドリルビット支持部材76には、このフィルタ装填空間部76dを構成する内周壁に逆ねじからなる第2の内周ねじ76eが形成されている。
【0062】
ドリルビット77は、この第2の内周ねじ76eによってドリルビット支持部材76の先端部に取り付けられる。ドリルビット77は、ダイヤモンド粒を混合した焼結合金によって筒状に形成され、内部に冷却媒体流路77aが軸方向の全長に亘って形成されている。このドリルビット77には、基端部の外周にドリルビット支持部材76の第2の内周ねじ76eにねじ込まれる逆ねじが形成されている。したがって、ドリルビット77は、穿孔作業に伴って磨耗した場合に、ドリルビット支持部材76から分離されて交換される。換言すれば、アタッチメント装置40は、ドリルヘッド58の全体を交換することなくドリルビット77のみの交換が可能とされ、また冷却媒体流路77aの目詰まり等に際しての保守も容易とされる。
【0063】
ドリルビット77には、その冷却媒体流路77aの一部を細径とすることによってノズル孔77bが形成されている。また、ドリルビット77には、このノズル孔77bを介して先端部に冷却媒体噴射口77cが開口されている。さらに、ドリルビット77には、詳細を省略するが、穿孔する補修孔の内部から切削粉を外部へと効率的に排出するために、冷却媒体噴射口77cを構成する外周壁にその先端部からスリット状の溝が軸方向に形成されている。
【0064】
例えば、ドリルビット77は、4.5mm乃至8mmの補修孔を穿孔する場合において、ノズル孔77bの内径が0.3mm以下とされている。また、ドリルビット77は、18mm乃至20mm程度の補修孔を穿孔する場合、ノズル孔77bの内径が0.5mmとされる。ドリルビット77は、充分な噴射圧を以って冷却媒体噴射口77cから冷却媒体を噴射する。
【0065】
なお、上述したアタッチメント装置40においては、ドリルヘッド58のドリルビット77と連結ノズル部材53に取り付けられるノズル部材56とにそれぞれノズル孔77bとノズル孔56bが設けられている。アタッチメント装置40においては、ノズル孔77b或いはノズル孔56bのいずれか一方を設ければよいことは勿論である。
【0066】
ドリルヘッド58は、上述したように、ドリルビット77にノズル孔77bを設けることによってその直前までエアゾール缶68の噴射圧が保持される。したがって、ドリルヘッド58は、単に連結ノズル部材53にノズル部材56を取り付けた場合と比較して第3の冷却媒体流路64内における噴射圧の損失が低減される。アタッチメント装置40においては、かかる構成により穿孔される補修孔に対して冷却媒体噴射口77cから冷却媒体を高圧で噴射供給し、ドリルビット77を効率的に冷却するとともに発生する粉塵を補修孔から確実に除去する。
【0067】
フィルタ78は、多孔性の焼結冶金からなり、微小な口径のノズル部77bの直前に配設されることによってこのノズル部77bの目詰まりを防止する。アタッチメント装置40は、上述したように供給管部材57の内部にもフィルタ50が装填されて冷却媒体に混入された比較的大きなゴミ等が除去されるが、駆動軸部材44が高速回転することによってオイルシール47や軸受48から発生する微小なゴミがこのフィルタ78によって除去される。したがって、フィルタ78は、フィルタ50と比較して目が細かいものが用いられる。
【0068】
以上のように構成された装置本体部41には、ドリルヘッド58によって穿孔される補修孔から発生する粉塵等の飛散を防止するために、粉塵飛散防止機構59が付設されている。この粉塵飛散防止機構59は、図4に示すように、カバー部材80と、取付ブラケット部材81と、図示しないゲル状化した粉塵の排出ガイド部材や止めねじ、排出管或いはアタッチメント84等の部材によって構成されている。粉塵飛散防止機構59には、補修孔の穿孔に伴って冷却媒体と混合してゲル状化された粉塵がカバー部材80の内部空間部80a内に排出され、さらにこの内部空間部80aから図示しない粉塵排出口を介して外部へと排出される。粉塵飛散防止機構59は、ドリルヘッド58のドリルビット77によって補修孔が穿孔されている状態において、ガイド機構60によりカバー部材80が壁面等に密着保持される。
【0069】
ガイド機構60は、図4に示すように、上述した筒状筐体43に一体に形成されたガイド筒部43dと、このガイド筒部43dに貫通されるガイド軸部材87と、コイルスプリング88と、詳細を省略するガイド軸部材87を抜け止めする抜止めキャップ、エンドピンと、ストッパ部材等の各部材によって構成されている。ガイド軸部材87は、その外径寸法がガイド筒部43dのガイド孔の内径寸法よりもやや小径とされており、一端部をエンドピンによって抜止めされて挿通されている。ガイド軸部材87は、他端部が粉塵飛散防止機構59を構成する取付ブラケット部材81に設けたガイド孔に貫通されて抜止めキャップにより抜止め固定されている。ガイド軸部材87は、ガイド筒部43dから最も突出された状態において、カバー部材80の開口部をドリルビット77とほぼ同一面を構成するようにして位置させる長さ寸法を有している。
【0070】
ガイド機構60は、ドリルヘッド58が回転駆動されて壁面等に補修孔を穿孔する状態において、コイルスプリング88の弾性力によってカバー部材80を壁面に押し付ける。上述した粉塵飛散防止機構59は、これによってアタッチメント84が弾性変形して壁面に密着し、カバー部材80による粉塵の飛散防止を保持するとともに、振動音の発生を低減させる。ガイド機構60は、補修孔を穿孔するにしたがって壁面内へと進出するドリルビット77に対応して、このドリルビット77とカバー部材80との相対位置を調整ガイドする。すなわち、ガイド機構60は、ドリルビット77の壁面内への進入に伴ってカバー部材80がコイルスプリング88を圧縮させながらガイド軸部材87に沿って反穿孔方向へと移動することから、このコイルスプリング88の弾性力によってカバー部材80の壁面に対する密着状態が保持されるようにする。ガイド機構60は、上述したカバー部材80による、穿孔される補修孔から生じる粉塵等の飛散を防止しまた振動音の低減作用を保持させる。
【0071】
以上のように構成されたアタッチメント装置40は、セッテイングした状態で作業者により切換レバー74が切換操作されることによって、冷却媒体供給部42から装置本体部41に冷却媒体が供給される。冷却媒体は、上述したように自動弁機構45の作用によって、補修孔が穿孔されている間においてのみこの補修孔内にドリルビット77の噴射口77cから噴射供給される。冷却媒体供給部42は、上述したように冷却媒体を封入した図示しないエアゾール缶と、ケーシング本体66及び蓋部材67とからなりケーシング本体66の内部に2本のエアゾール缶を収納するホルダケーシング65と、一端部が装置本体部41の供給管部材57に連結されるホース69と、ハーネスベルト70等の部材によって構成されている。
【0072】
ホルダケーシング65は、ケーシング本体66に一体に形成した取付部66dにハーネスベルト70が取り付けられ、作業者の腰等に装着される。ホルダケーシング65は、ケーシング本体66に対して図示しないヒンジ機構を介して蓋部材67が開閉自在に組み付けられ、この蓋部材67の内面に設けたステム駆動機構によりエアゾール缶のステムを押圧して冷却媒体を噴出させるようにする。冷却媒体は、蓋部材67に設けた供給管部材108からホース69に導かれて装置本体部41へと供給される。供給管部材108には、内部に弁機構が設けられており、切換レバー109を切換操作することにより装置本体部41への冷却媒体の供給及び遮断を行う。
【0073】
以上のように構成された自動弁機構45を備えるアタッチメント装置40においても、上述した回転ドリル装置1と同様に壁面等に実際に補修孔を穿孔している間においてのみ、冷却媒体がドリルビット77へと効率的に供給される。アタッチメント装置40においては、切換レバー109を切換操作することにより冷却媒体が冷却媒体供給部42から装置本体部41へと供給される。冷却媒体は、供給管部材108−ホース69−供給管部材57を介して駆動軸部材44の冷却媒体供給空間部61内に充填される。冷却媒体は、さらにこの冷却媒体供給空間部61から冷却媒体流路44eを介して駆動軸部材44の内部に形成された第1の冷却媒体流路62内へと充填される。冷却媒体は、上述したように第1の冷却媒体流路62がその開口部をコイルスプリング50の弾性力により付勢された弁部材49によって閉塞されていることから、連結ノズル部材53に設けられた第2の冷却媒体流路63には供給されない。
【0074】
アタッチメント装置40においては、補修孔の穿孔動作に伴ってドリルヘッド58が壁面に押し込まれることによる反力によって、連結ノズル部材53がカップリング部材52に構成された第2の冷却媒体流路63内を図5において右側へと移動動作する。連結ノズル部材53は、これによってその弁駆動部53aが弁凸部49aと衝合して弁部材49をコイルスプリング50の弾性力に抗して同図右側へと移動動作させる。弁部材49は、この移動動作によりカップリング部材52の開口52bから後退して第2の冷却媒体流路63の閉塞状態を解除する。したがって、アタッチメント装置40においては、冷却媒体が、駆動軸部材44に設けられた第1の冷却媒体流路62からカップリング部材52の開口52bを介して連結ノズル部材53に形成された第2の冷却媒体流路63へと流入する。冷却媒体は、さらにノズル部材56を介してドリルヘッド58に形成された第3の冷却媒体流路64内に噴射供給される。
【0075】
アタッチメント装置40においては、補修孔の穿孔動作を終えて壁面等からドリルヘッド58を離すことにより、自動弁機構45が動作して冷却媒体の供給が自動的に停止される。すなわち、弁部材49は、連結ノズル部材53を介してドリルヘッド58から加えられていた押圧力が解除されることにより、コイルスプリング50の弾性力によって第1の冷却媒体流路62内を図5において左側へと復帰移動する。弁部材49は、これによってその弁凸部49aがカップリング部材52の開口52bに進入して第1の冷却媒体流路62と第2の冷却媒体流路63との間を閉塞遮断する。したがって、自動弁機構45は、ドリルヘッド58への冷却媒体の供給を自動的に停止する。
【0076】
上述したように、アタッチメント装置40は、ドリルヘッド58の回転動作と関係無く、このドリルヘッド58に対して補修孔の穿孔方向と反対方向の力が加えられた時においてのみ冷却媒体の供給が行われるように構成したことにより、冷却媒体が効率的に使用される。また、アタッチメント装置40は、このように必要以上の冷却媒体が使用されないことから、壁面や床等の汚損が最小限の範囲にとどめられるようにする。
【0077】
なお、上述した各実施の形態の回転ドリル装置及びアタッチメント装置においては、壁面や天井等に補修用の補修孔を穿孔する場合について説明したが、その用途についはこれに限定されるものではないことは勿論である。
【0078】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る回転ドリル装置によれば、自動弁機構によってドリルヘッドによって穿孔動作が行われている間においてのみドリルヘッドから冷却媒体が穿孔内に供給されるようにすることから、冷却媒体の有効利用を図るとともに無用な冷却媒体が飛散して周囲を汚損するといった事態の発生を防止する。回転ドリル装置によれば、穿孔内に冷却媒体を供給するための弁部材の開閉操作が不要となり操作性の向上が図られるようになる。回転ドリル装置によれば、自動弁機構が、回転軸に組み合わされたカップリング部材に弁部材と弾性部材とを組み込み、穿孔動作に伴ってドリルヘッドからの押圧力を連結ノズル部材を介して弁部材に作用させる簡易な構造により構成されることから、小型軽量化を図るとともに廉価に構成することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動弁機構を備えた回転ドリル装置の要部斜視図である。
【図2】 同回転ドリル装置の内部構造の詳細を示す要部縦断面図である。
【図3】 同自動弁機構の構成を説明する要部縦断面図である。
【図4】 本発明に係る自動弁機構を備えた回転ドリル装置用アタッチメント装置の要部斜視図である。
【図5】 同自動弁機構の構成を説明する要部縦断面図である。
【図6】 同ドリルヘッドの構成を説明する要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転ドリル装置、2 ドリル本体部、3 ドリル部、4 冷却媒体供給部、5 筒状筐体(外筒部材)、6 回転軸、7 ドリルヘッド、10 エアゾール缶、11 ホルダケーシング、13 弁部材、14 カップリング部材、15 連結ノズル部材、16 固定部材、17 軸受、18 シーリング部材、19 コイルスプリング、21 冷却媒体供給空間部、22 弁機構、23 冷却媒体流路、24 第1の冷却媒体流路、25 第2の冷却媒体流路、35 回転ドリル装置、38 回転軸、39 チャッキング機構、40 アタッチメント装置、41 装置本体部、42 冷却媒体供給部、43 筒状筐体、44 駆動軸部材、45 自動弁機構、46 固定筒部材、47 オイルシール、48 ボールベアリング軸受、49 弁部材、50 コイルスプリング、51 外筒部材、52 カップリング部材、53 連結ノズル部材、56 ノズル部材、58 ドリルヘッド、62 第1の冷却媒体流路、63 第2の冷却媒体流路、64 第3の冷却媒体流路、65 ホルダケーシング、77 ドリルビット [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary drill apparatus for performing a drilling operation on a wall surface of a building or the like while supplying cooling water or an appropriate cooling medium into the drilling.In placeRelated.
[0002]
[Prior art]
For example, in a concrete building, when repairing cracks and tiles that have occurred on the wall surface or ceiling, or peeling of the exterior wall, etc., repair holes are drilled in the generated locations. Fill the inside with an adhesive or drive an anchor pin. The repair hole is generally drilled at a predetermined location such as a wall surface using a vibration drill device or a rotary drill device. The vibration drill apparatus has a feature that a drilling operation can be easily performed by making cooling water or the like unnecessary. The vibration drill apparatus has a large noise due to the vibration of the drill during drilling work, and has a problem in use in repair work such as an apartment, a hotel, and a hospital. The vibration drill device causes a problem that the crack to be repaired is meaninglessly spread when the drilling position, the hole diameter, or the like is used in an incorrect state.
[0003]
For this reason, recently, in the repair work described above, a rotary drill apparatus having a diamond bit attached to the tip is generally used. In order to improve work efficiency or reduce noise, this rotary drill device generally supplies cooling water from the tip of a drill bit.In the drillingDrilling is performed while feeding. In order to efficiently cool the drill bit and remove dust generated from the drilled hole, the rotary drill device uses compressed air to spray cooling water in the form of a mist.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional rotary drill device, a switching lever is provided in the drill body, and the coolant is supplied / stopped from the coolant supply unit by switching the switching lever. Rotary drilling equipmentInIn general, drilling is performed by positioning the drill bit at a drilling position in a state where the drill bit is rotationally driven and the switching lever is operated to eject the coolant from the tip thereof. Conventional rotary drilling deviceInFor this reason, during the actual drilling operation from the switching operation of the switching lever and during the switching operation of the switching lever after finishing the drilling operation, the coolant flows out from the tip of the drill bit. For this reason, the conventional rotary drill device has a problem that the coolant is wasted and the surroundings are soiled.
[0005]
In the rotary drilling device, the coolant is always supplied from the drill bit into the drilling during the drilling operation, and the supply is stopped as soon as the drilling operation is finished.NiIdeally. Rotary drilling equipmentInIsFor thisFor example, it is considered that the valve mechanism is configured to control the opening / closing operation by detecting the rotation operation of the rotating shaft. However, such a rotary drill device is not practical because, for example, a coolant flows out when a drill bit rotation test or the like is performed.
[0006]
The present invention solves the problems of the conventional rotary drill apparatus described above, and has a simple structure.FruitCooling medium only when drillingTheAutomatically feeds into the drillingTo improve the efficiency and usability of the cooling mediumRotating drill equipmentPlaceThe purpose is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The rotary drill apparatus according to the present invention that achieves the above-described object is as follows.A cooling medium supply unit;A rotating shaft, a coupling member, a connection nozzle member, a valve member, an elastic member, and a drill head are provided.In the rotary drill device, the cooling medium supply unit is composed of a portable holder and an aerosol can that is contained in the holder and encloses a cooling medium mixed with a low boiling point organic solvent using a liquid as a base material. IsThe The rotary drill device is a rotary shaft that is driven to rotate by a drive motor.ofInside,It consists of a hole with a bottom that opens to the tip side.From the cooling medium supply unitA first cooling medium flow path to which the cooling medium is supplied is formed. In the rotary drill device, the coupling member is integrally combined with the tip of the rotating shaft, and a cooling medium supply port communicating with the opening of the first cooling medium flow path is provided. In the rotary drill device, the connecting nozzle member is fixed to the inside of the coupling member with respect to the rotation direction, and is movably combined in the axial direction.MosquitoA second cooling medium flow path communicating with the opening of the first cooling medium flow path formed in the rotating shaft through the cooling medium supply port of the pulling member is formed over the entire length in the axial direction. In the rotary drill device, the valve member is provided in the first cooling medium flow path of the rotation shaft so as to be movable in the axial direction, and opens and closes the opening of the first cooling medium flow path. In the rotary drill device, the elastic member urges the valve member toward the second cooling medium flow path to close the opening of the first cooling medium flow path, whereby the first cooling with respect to the valve member is performed. A clogging behavior is imparted between the medium flow path and the second cooling medium flow path. In the rotary drilling device, the drill head has a cooling medium flow path formed in the interior thereof, which is in communication with the second cooling medium flow path, and is attached to and detached from the tip of the connecting nozzle member.The cooling medium supplied from the cooling medium supply unitA drill bit attached to the tip is fed into the bore.
[0008]
According to the rotary drill apparatus according to the present invention configured as described above, the valve member is connected via the connecting nozzle member in accordance with the drilling operation.Pressed against the drilling pointThe pressing force from the drill head is applied to move the first coolant flow path in the direction of opening the opening against the elastic force of the elastic member. According to the rotary drill deviceBy the movement of this valve member,The first cooling medium flow path in the rotating shaft, the second cooling medium flow path in the connection nozzle member, and the cooling medium flow path in the drill head communicate with each other.Supplied from the cooling medium supply unitCooling medium is drill bitThe drilling operation is performed in a state where the jet is supplied from the tip of the nozzle into the drilling..
[0009]
Rotating drill equipmentIn placeAccording toWhen the predetermined drilling operation is completed and the drill head is pulled out from the drilling hole, the pressing force from the drill head is released, and the elastic force of the elastic member causes the valve member to return to the initial position so that the first cooling medium By closing the opening of the flow path, the space between the first cooling medium flow path and the second cooling medium flow path is closed. Therefore, according to the rotary drill apparatus, the cooling medium is supplied into the drilling hole only when the drill head is pushed in and the drilling operation is actually performed by the drill bit. According to the rotary drill device, the cooling medium is used at the minimum necessary,The effective use of the cooling medium is prevented, and the occurrence of a situation in which an unnecessary cooling medium scatters and stains the surroundings is prevented. Rotating drill equipmentIn placeAccording to this, the opening / closing operation of the valve mechanism is unnecessary, and the operability is improved. Rotating drill equipmentIn placeAccording to this, it is configured by a simple structure composed of a valve member and an elastic member incorporated in the rotating shaft.,smallMold weight reductionIs plannedAnd make it cheaperButPossibleNaThe
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. The rotary drill apparatus 1 shown in FIG. 1 as a first embodiment of the rotary drill apparatus according to the present invention is used to prevent cracks and tiles that have occurred on the walls and ceiling of a concrete building, or to lift the exterior wall. In the repairing operation, it is preferably used when a repair hole for repairing for filling an adhesive agent or driving an anchor pin into these places is drilled. The rotary drill device 1 includes a drill main body 2, a drill unit 3, and a cooling
[0011]
The drill portion 3 is composed of a
[0012]
The
[0013]
The locking member 8 isIt is a substantially crank-shaped member, from the
[0014]
The cooling
[0015]
Although not shown, the
[0016]
The aerosol can 10 has a legal regulation in which the inner volume of the filling body is 1000 ml or less and the filling rate is 90% or less in the initial storage state, and generally 800 ml or more in consideration of the safety factor. 850 milliliters of filling is filled. In the aerosol can 10, a cooling medium in which a low-boiling organic solvent is mixed with a liquid as a base material is filled as a filling with an injection pressure described later. As the base material, for example, use of volatile alcohol, acetone, or the like is considered, but it is preferable to use water that is inexpensive, safe, and easy to handle.
[0017]
In the case of an aerosol can filled with only cooling water as a cooling medium in a state where only the cooling water is pressurized, the inside of the repair hole for drilling the cooling water with a sufficient injection pressure from the injection port of the drill bit 7b. It is difficult to inject. In addition, the aerosol can filled with only the cooling water requires the
[0018]
Therefore, the aerosol can 10 is made of a liquid in which water is used as a base material and mixed with an auxiliary agent composed of, for example, methanol, ethanol or various ester materials, a low-boiling organic solvent such as dimethyl ether and / or a soluble liquefied gas such as dimethyl ether. A configured cooling medium is enclosed. The low-boiling organic solvent is mixed in a proportion of 5% to 90% by weight with respect to the cooling water, and exhibits a melted or emulsified state depending on its property. Further, the soluble liquefied gas is mixed at a ratio of 5 wt% to 60 wt% with respect to the cooling water.
[0019]
For example, a cooling medium in which dimethyl ether is dissolved in cooling water has extremely high fluidity compared to a cooling medium containing only cooling water, and the nozzle diameter of the
[0020]
Further, the aerosol can 10 has a cooling medium even when the outside air temperature is low, for example.The drop in the injection pressure is minimized and the injection is made from the injection port of the drill bit 7b with a sufficient injection pressure.Therefore, an inert gas such as carbon dioxide gas or nitrogen gas is filled. The inert gas has an internal pressure of the aerosol can 10 of 6.0 kg / cm at an outside air temperature of 25 ° C. 2 To 6.5 kg / cm 2 An amount sufficient to hold in this range is filled.
[0021]
In the rotary drill apparatus 1 configured as described above, the operator holds the hand-held
[0022]
The cooling medium is atomized in the repair hole by the action of the mixed auxiliary agent, and is rapidly vaporized and diffused by the outside air temperature and the frictional heat of the drill bit 7b due to the drilling operation. The drill bit 7b is cooled by the heat of vaporization of the cooling medium.ByDrill repair holes in good condition. In addition, the cooling medium is vaporized in the repair hole and its capacity expands abruptly several hundred times. At the same time, chips and other waste are efficiently discharged to the outside.
[0023]
In addition, the cooling medium remaining inside the drilled repair hole is accelerated in the repair hole for a short time because evaporation of the cooling water of the base material is promoted by the azeotropic phenomenon with the low-boiling organic solvent and the liquefied gas. Dry with. The rotary drill device 1 has substantially the same time required for drilling a repair hole as that of a conventional rotary drill device using a low-temperature liquefied gas. However, the setup time can be greatly reduced and the efficiency can be improved by a simple operation. Furthermore, since the drying time for repair holes is also about one-tenth, the construction period is greatly reduced.Make it possible to plan. The rotary drill device 1 is small and light.AhTherefore, it is not necessary to route a long hose, so that work at a high place such as a wall surface or a ceiling can be performed safely. In addition, since the rotary drill device 1 does not require a large amount of cooling water, it can be used even on the site without water facilities, and inconveniences such as a water leakage disaster such as downstairs due to the spilled cooling water and on-site contamination. It will not cause.
[0024]
2 and 3 are views showing the details of the internal structure of the drill main body 2 of the rotary drill apparatus 1 described above. The rotary drill device 1 operates the switching lever 9 while the drill bit 7b is rotated after the operation of the switching lever 9 during the drilling operation and the drilling operation of the repair hole is actually started and when the drilling of the repair hole is completed. In the meantime, a so-called automatic valve mechanism for preventing the coolant from flowing out unnecessarily is provided. In other words, in order to use the cooling medium efficiently, the rotary drill device 1 is supplied from the drill bit 7b only while the cooling medium is actually drilling the repair hole.
[0025]
The automatic valve mechanism includes a
[0026]
A
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
A key 20 that engages with a
[0033]
As shown in FIG. 3, the second cooling
[0034]
The fixing
[0035]
Automatic valve machine configured as aboveStructureIn the rotary drill device 1 provided, the cooling medium is efficiently supplied to the
[0036]
In the rotary drilling apparatus 1, pressure is applied to the
[0037]
The rotary drill device 1 is configured to automatically operate the automatic valve machine by releasing the
[0038]
As described above, the rotary drill device 1 is supplied with a cooling medium only when a force in the direction opposite to the drilling direction is applied to the
[0039]
As shown in FIGS. 4 to 6, the present invention is also developed in an
[0040]
As shown in FIG. 4, the rotary drill device 35 has a mounting
[0041]
One end portion of the rotating shaft 38 protrudes from the housing 36 and is located inside the
[0042]
The
[0043]
The
[0044]
Furthermore, the
[0045]
In the apparatus main body 41, a
[0046]
The
[0047]
As described above, one end 44a of the
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
The fixed
[0051]
The
[0052]
The valve convex portion 49 a faces the
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
The connecting
[0057]
As shown in FIG. 5, the
[0058]
As described above, the
[0059]
Further, the
[0060]
In the apparatus main body 41 configured as described above, the
[0061]
The drill
[0062]
The
[0063]
The
[0064]
For example, the
[0065]
In the
[0066]
As described above, the
[0067]
The
[0068]
The apparatus main body 41 configured as described above is provided with a dust
[0069]
As shown in FIG. 4, the
[0070]
The
[0071]
The
[0072]
The
[0073]
Also in the
[0074]
In the
[0075]
In the
[0076]
As described above, the
[0077]
In addition, in the rotary drill apparatus and attachment apparatus of each embodiment mentioned above, although the case where the repair hole for repair was drilled in a wall surface, a ceiling, etc. was demonstrated, it is not limited to this about the use. Of course.
[0078]
【The invention's effect】
As described above in detail, the rotary drill device according to the present invention is provided.In placeAccording toBy automatic valve mechanismSince the cooling medium is supplied from the drill head into the drilling hole only while the drilling operation is performed by the drill head, the cooling medium is effectively used and the unnecessary cooling medium is scattered to contaminate the surroundings. The occurrence of such a situation is prevented. Rotating drill equipmentIn placeAccording toFor supplying the cooling medium in the drillingThe opening / closing operation of the valve member is unnecessary, and the operability is improved. Rotating drill equipmentIn placeAccording toAutomaticThe valve mechanism is combined with the rotating shaftA valve member and an elastic member are incorporated in the coupling member, and a pressing force from the drill head is applied to the valve member via the connecting nozzle member in accordance with the drilling operation.Since it is configured with a simple structure, it is possible to achieve a reduction in size and weight and at a low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 relates to the present invention.AutomaticIt is a principal part perspective view of the rotary drill apparatus provided with the valve mechanism.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a main part showing details of an internal structure of the rotary drill device.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a main part for explaining the configuration of the automatic valve mechanism.
FIG. 4 is a perspective view of a main part of an attachment device for a rotary drill device provided with an automatic valve mechanism according to the present invention.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a main part for explaining the configuration of the automatic valve mechanism.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view of a main part for explaining the configuration of the drill head.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Rotating drill apparatus, 2 Drill main-body part, 3 Drill part, 4 Cooling medium supply part, 5 Cylindrical housing (outer cylinder member), 6 Rotating shaft, 7 Drill head, 10 Aerosol can, 11 Holder casing, 13 valve member, 14 coupling member, 15 connecting nozzle member,16 fixing member, 17 bearing, 18 sealing member,19 Coil spring, 21 Cooling medium supply space, 22 Valve mechanism, 23 Cooling medium flow path,24 1st cooling-medium flow path, 25 2nd cooling-medium flow path, 35 Rotary drill apparatus,38 Rotating shaft, 39 Chucking mechanism, 40 Attachment device, 41 Device body,42 Cooling medium supply unit, 43 cylindrical casing, 44 drive shaft member,45 Automatic valve mechanism,46 fixed cylinder member, 47 oil seal, 48 ball bearing,49 Valve member, 50 Coil spring,51 outer cylinder member,52 coupling member, 53 connecting nozzle member, 56 nozzle member, 58 drill head,62 first cooling medium flow path, 63 second cooling medium flow path, 64 third cooling medium flow path,65 holder casing,77 Drill Bit
Claims (1)
駆動モータによって回転駆動され、上記冷却媒体供給部から上記冷却媒体が供給される先端側に開口する底付き孔からなる第1の冷却媒体流路を内部に形成した回転軸と、
上記回転軸の先端部に一体に組み合わされ、上記第1の冷却媒体流路の開口部と連通する冷却媒体供給口が設けられたカップリング部材と、
上記カップリング部材の内部に回転方向に対して固定されるとともに軸方向に対して移動自在に組み合わされ、内部に上記冷却媒体供給口を介して上記回転軸に形成した上記第1の冷却媒体流路の開口部と連通される第2の冷却媒体流路を全長に亘って形成した連結ノズル部材と、
上記回転軸の上記第1の冷却媒体流路内に軸方向に移動自在に設けられ、上記第1の冷却媒体流路の開口部を開閉する弁部材と、
上記弁部材を上記第2の冷却媒体流路側に付勢して上記第1の冷却媒体流路の開口部を閉塞させることにより、上記弁部材に対して上記第1の冷却媒体流路と上記第2の冷却媒体流路との間の閉塞習性を付与する弾性部材と、
内部に上記第2の冷却媒体流路と連通する冷却媒体流路が全長に亘って形成されて上記連結ノズル部材の先端部に着脱され、先端部に取り付けたドリルビットから穿孔内に上記冷却媒体を供給させるドリルヘッドとを備え、
上記弁部材が上記連結ノズル部材を介して穿孔動作に伴って穿孔箇所に押し付けられた上記ドリルビットからの押圧力が作用されて上記弾性部材の弾性力に抗して上記第1の冷却媒体流路内を上記開口部を開放する方向に移動することにより、上記冷却媒体供給部から供給された上記冷却媒体を上記第1の冷却媒体流路と上記第2の冷却媒体流路と上記冷却媒体流路とを介して上記ドリルビットから穿孔内に噴射しながら穿孔動作を行うことを特徴とする回転ドリル装置。 A cooling medium supply unit composed of a portable holder and an aerosol can that is contained inside the holder and encloses a cooling medium mixed with an organic solvent having a low boiling point characteristic using a liquid as a base material;
A rotary shaft that is rotationally driven by a drive motor and that has a first cooling medium flow path formed therein with a bottomed hole that opens to a tip side to which the cooling medium is supplied from the cooling medium supply unit ;
A coupling member provided integrally with the tip of the rotating shaft and provided with a cooling medium supply port communicating with the opening of the first cooling medium flow path;
The first cooling medium flow fixed inside the coupling member with respect to the rotation direction and movably combined with respect to the axial direction, and formed inside the rotation shaft via the cooling medium supply port. A connecting nozzle member formed over the entire length of the second cooling medium flow path communicating with the opening of the path;
A valve member provided in the first cooling medium flow path of the rotating shaft so as to be movable in the axial direction, and opening and closing an opening of the first cooling medium flow path;
The valve member is urged toward the second cooling medium flow path to close the opening of the first cooling medium flow path, whereby the first cooling medium flow path and the above-mentioned valve member are closed. An elastic member for providing a closing behavior with the second cooling medium flow path;
A cooling medium flow path that communicates with the second cooling medium flow path is formed over the entire length and is attached to and detached from the distal end portion of the connection nozzle member. A drill head for supplying
The first cooling medium flow is resisted against the elastic force of the elastic member due to the pressing force from the drill bit that is pressed against the drilling location by the valve member through the connecting nozzle member during the drilling operation. The cooling medium supplied from the cooling medium supply unit is moved in the direction in which the opening is opened in the path, so that the first cooling medium flow path, the second cooling medium flow path, and the cooling medium A rotary drilling device that performs a drilling operation while spraying from the drill bit into the drilling through a flow path .
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