JP3825611B2 - Insulator set jig - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁体を互いに積層してワイヤハーネスなどに用いられるコネクタを組み立てる際に、該絶縁体を保持する治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、搭載される種々のランプや種々のモータなどの電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給するためにワイヤハーネスが配索されている。前記ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線それぞれの端部に取り付けられた複数の端子と、前記端子を収容するコネクタハウジングなどを備えている。前記コネクタハウジングと複数の端子とはコネクタを構成している。なお、ワイヤハーネスは、一般に、前記コネクタを複数備えている。
【0003】
近年、前述したワイヤハーネスは前記自動車に搭載される電子機器の増加に伴い、前記電子機器の機能毎などに分けられた複数のサブハーネスとして一旦構成され、これらのサブハーネスを互いに組み付けられて得られるようになっている。このため、前記サブハーネス間の電線相互の接続が煩雑となり、組立時の作業性が悪化する傾向となり最悪の場合には品質が安定しない恐れも生じてきた。
【0004】
このため、前述した電線相互の接続を容易とするために、端子として圧接端子とこの圧接端子を複数並設した状態で保持・装着する絶縁体とを用い、前記絶縁体を互いに積層することによって、前記コネクタを形成することが提案されている。前記コネクタとして形成されると、前記圧接端子は、互いに重ねられる絶縁体同士に装着されたもの同士が電気的に接続されたり、互いに隣合うもの同士が電気的に接続されたりする。前記絶縁体は、略矩形条のプレート本体と、このプレート本体の表面から凹に形成されかつ圧接端子を保持する複数の端子挿入溝と、を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
互いに積層されて前記コネクタを構成する前述した絶縁体を用いて、前記ワイヤーハーネスを構成する際には、前記絶縁体の所定の端子挿入溝内に装着された圧接端子に電線を圧接して得られるサブハーネスを一旦構成する。そして、前記サブハーネスの前記絶縁体を互いに積層して、前述したコネクタを形成するとともにワイヤーハーネスを組み立てる。
【0006】
このため、前述した絶縁体を用いてワイヤハーネスを構成する際には、前述した絶縁体を積層するためにかかる手間や労力を抑制することが望まれている。
【0007】
したがって、本発明の目的は、複数が積層されてワイヤハーネスなどに用いられるコネクタを構成する複数の絶縁体を積層する際にかかる手間を抑制できる絶縁体セット治具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の絶縁体セット治具は、複数の圧接端子を互いに並設して保持する絶縁体を互いに積層してジョイントコネクタを組み立てる際に、前記絶縁体を保持し、前記絶縁体は前記圧接端子を載置する壁を備えており、前記壁が互いに間隔を存した状態で前記絶縁体を装着するとともに互いに接離自在に設けられ互いに近づくことで前記絶縁体同士を固定する複数のホルダを、備えた治具であって、前記絶縁体は前記ジョイントコネクタに組み立てられる際に積層させる順番を示す識別部を備えており、前記ホルダそれぞれはそれぞれ対応する識別部を有する絶縁体の装着を妨げないとともに、異なった識別部を有する絶縁体の装着を阻止する誤装着防止手段を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の本発明の絶縁体セット治具は、請求項1に記載の絶縁体セット治具において、前記絶縁体の前記壁は、前記圧接端子が載置される第1の面とこの第1の面の反対側に位置する第2の面とを備えており、互いに隣接する絶縁体の前記第1の面と前記第2の面とが互いに相対する状態で、前記ホルダそれぞれが前記絶縁体を装着することを許容するとともに、互いに隣接する絶縁体の前記第1の面同士または前記第2の面同士が互いに相対する状態で、前記ホルダそれぞれが前記絶縁体を装着することを阻止する誤向き阻止手段を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の本発明の絶縁体セット治具は、請求項1または請求項2に記載の絶縁体セット治具において、前記ホルダは、前記壁の一つの縁を支持する支持部と、前記一つの縁の反対側に位置する他の縁が係脱可能であるとともに前記他の縁を係止すると前記壁を支持部に向かって付勢するレバー部材と、を備え、前記ホルダそれぞれに装着された絶縁体が互いに積層されてジョイントコネクタに組み立てられた際に、前記レバー部材の前記他の縁の係止を解除可能な係止解除手段を備えたことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の本発明の絶縁体セット治具は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の絶縁体セット治具において、前記複数のホルダは、互いに並設される複数の軸とこれらの軸それぞれにこれら軸に沿って移動自在に取り付けられかつ前記ホルダに固定されたスライダとによって、互いに接離自在に支持されており、前記スライダの前記接離する方向に沿った長さが、前記ホルダの前記接離する方向に沿った厚みより長く形成されているとともに、前記絶縁体を積層してジョイントコネクタを組み立てる際に、互いに隣り合うホルダに取り付けられたスライダが侵入可能な逃げ部を備えていることを特徴としている。
【0019】
請求項1に記載された本発明によれば、互いに接離自在な複数のホルダに絶縁体を装着する。このため、ホルダに絶縁体を装着した後、前記ホルダ毎絶縁体を近づけることによって、絶縁体を積層することができる。
【0020】
ホルダの誤装着防止手段が、間違った絶縁体が装着されることを阻止する。このため、絶縁体を積層する順番にしたがって確実に保持することができる。
【0021】
請求項2に記載された本発明によれば、誤向き阻止手段が、第1の面同士または第2の面同士が互いに相対した状態で、絶縁体がホルダに装着されることを阻止する。このため、第1の面と第2の面とが互いに相対する状態で絶縁体を確実に保持することができる。
【0027】
請求項3に記載された本発明によれば、係止解除手段が、ジョイントコネクタが組み立てられた際にレバー部材の絶縁体に対する係止を解除する。このため、ジョイントコネクタ組立後に、レバー部材の係止を速やかに解除して、取り外すことができる。
【0028】
請求項4に記載された本発明によれば、複数のホルダを互いに接離自在に支持するスライダがホルダの厚みより長いので、ホルダを接離自在にする際のガタを抑制することができる。また、逃げ部内に隣り合ったホルダを支持するスライダが侵入するので、ホルダをより確実に近づけることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態にかかる絶縁体セット治具としてのハウジングセット治具1を、図1ないし図10を参照して説明する。ハウジングセット治具1は、図11などに示す圧接端子としてのJC(joint connector)用圧接端子30を装着した図14などに示す絶縁体としての圧接ハウジング40を、複数積層して、図19に示すコネクタとしてのジョイントコネクタ(Joint Connector)5を構成する際に、前記圧接ハウジング40を複数保持する治具である。
【0031】
なお、ジョイントコネクタとは、一般にコネクタハウジング内に収容された複数の端子相互を所定のパターンにしたがって電気的に接続したものをいう。この場合、複数積層される圧接ハウジング40が前記コネクタハウジングに相当する。
【0032】
JC用圧接端子30は、導電性の板金などを折り曲げるなどして形成されている。JC用圧接端子30は、図11及び図12などに示すように、電線4(図17などに示す)が載置される平坦な連結壁35aと、一対の側壁35bと、電線接続部31と、電気接触部32とを備えている。
【0033】
連結壁35aは、帯板状に形成されている。一対の側壁35bは、それぞれ帯板状に形成されている。一対の側壁35bは、幅方向に沿った連結壁35aの両縁に連なっている。一対の側壁35bは、それぞれ連結壁35aに対し立設している。
【0034】
電線接続部31は、互いに対向する一対の折曲げ片33と、圧接部31aと、切欠部38とを備えている。折曲げ片33は、連結壁35aに対し立設している。折曲げ片33は、折り曲げられることにより連結壁35aに載置された電線4(図17などに示す)を保持する。
【0035】
圧接部31aは、それぞれ互いに対向する三対の圧入刃34a,34b,34cを備えている。圧入刃34a,34b,34cは、それぞれ、連結壁35aに対し立設している。三対の圧入刃34a,34b,34cは、それぞれ、側壁35bの内面からこれら一対の側壁35bが互いに近づく方向に向かって突出している。
【0036】
圧入刃34a,34b,34cは、それぞれの間に電線4を圧入することにより、電線4の被覆部を切り込んで芯線に接触して、前記電線4との間の電気的な接続を確保する。即ち、電線4と圧接する。
【0037】
切欠部38は、一対の側壁35bそれぞれが切り欠かれて形成されている。切欠部38は、側壁35bの前記連結壁35aから離れた側に位置する縁部から連結壁35aに向かって凹となるように、側壁35bを切り欠いている。切欠部38は、それぞれ、折曲げ片33と圧接部31aとの間に配されている。
【0038】
電気接触部32は、連結壁35aに開口した開口孔36(図12に示す)と、連結壁35aから立設可能な接続部としての接触片37とを備えている。接触片37は、帯状に形成されている。接触片37は、一端が連結壁35aと一体に形成されて、電気接触部32に連なっている。
【0039】
接触片37は、折り曲げられることによって、前記連結壁35aに対し立設した状態と、図11中の二点鎖線で示すように連結壁35aと平行な状態と、に亘って変位自在となっている。接触片37は、折り曲げられて一旦連結壁35aに対し立設した状態にされるとこの状態を維持し、連結壁35aに平行な状態にされるとこの状態を維持する。
【0040】
なお、接触片37が連結壁35aに対し立設した状態は接続状態をなしており、接触片37が連結壁35aに沿った状態は絶縁状態をなしている。開口孔36には、図12に示すように、連結壁35aの端部と接触片37とを圧接するための接触ばね片36aが設けられている。
【0041】
前述した構成のJC用圧接端子30は、連結壁35aが互いに平行でかつ間隔存した状態で積み重ねられる。そして、電気接触部32は、図12中下方に位置するJC用圧接端子30の接触片37が図12中上方に位置する他のJC用圧接端子30の開口孔36内に挿入されることによって、互いに積み重ねられたJC用圧接端子30を互いに電気的に接続する。
【0042】
このとき、下方に位置するJC用圧接端子30の接触片37は、上方に位置する他のJC用圧接端子30の連結壁35aの端部と接触ばね片36aとによって挟まれている。
【0043】
JC用圧接端子30は、圧接ハウジング40の端子収容溝41内に圧入される。JC用圧接端子30aは、端子収容溝41内に圧入されることで、圧接ハウジング40に収容・保持される。
【0044】
前記端子挿入溝41内に圧入された際に、互いに隣り合うJC用圧接端子30を相互に電気的に接続する際には、図13に示すように、電線接続部31寄りの連結壁35aの端部を相互に連結する連結部39が除去されずに残される。互いに隣り合うJC用圧接端子30を相互に電気的に絶縁状態に保つ際には前記連結部39を連結壁35aから除去する。
【0045】
圧接ハウジング40は絶縁性の合成樹脂などからなり、図14から図19に示すように、矩形状のプレート本体42と、複数の端子収容溝41と、を備えている。プレート本体42は、壁としての底壁42aと、一対の側壁42bと、縁壁42cと、底壁42aからそれぞれ立設した複数の隔壁43と、識別部46と、を備えている。
【0046】
底壁42aは、平面形状が略矩形状に形成されている。底壁42aは、略平坦に形成されている。一対の側壁42bは、互いに相対向して配されている。一対の側壁42bは、互いに平行な状態で配されている。側壁42bは、それぞれ底壁42aの縁に連なって形成されている。側壁42bは、底壁42aに対し立設している。
【0047】
縁壁42cは、底壁42aと一対の側壁42bとの双方の縁に連なっている。縁壁42cは、底壁42aに対し立設している。縁壁42cは、底壁42aの図14前側に位置する縁に連なっている。なお、縁壁42cは、本明細書に記した一つの縁をなしている。隔壁43は、互いに平行でかつ間隔を存した状態で配されている。隔壁43は、一対の側壁42b相互間に配されている。隔壁43は、それぞれ一対の側壁42bと平行な状態で配されている。
【0048】
識別部46は、縁壁42cに設けられている。識別部46は、複数の突起46aを備えている。突起46aは、縁壁42cの外表面から外方向に向かって突出している。突起46aは、複数の隔壁43が互いに並設する方向に沿って、互いに並設されている。突起46aは、平面形状が矩形状に形成されている。突起46aは、図示例では、10個設けられている。
【0049】
識別部46は、互いに並設された複数の突起46aが、縁壁42cから除去されて縁壁42cの外表面と面一の状態にされるか、または、前記縁壁42cから突出した状態を保たれることによって、圧接ハウジング40の品番を示す。識別部46は、前記突起46aの凹凸の有無によって、圧接ハウジング40の品番を示す。識別部46は、圧接ハウジング40の品番として、ジョイントコネクタ5として構成される際の積層される順番を示す。
【0050】
また、一対の側壁42bのうち一方の側壁42bには第1の凹溝48aが形成されており、他方の側壁42bには第2の凹溝48bが形成されている。図14)中右側に位置する一方の側壁42bに設けられた第1の凹溝48aは、端子挿入溝41に沿って延在しているとともに、前記一方の側壁42bの表面から凹に形成されている。第1の凹溝48aは、前記縁壁42c寄りの端部と、前記縁壁42cから離れた側の端部とに亘って連通している。
【0051】
図14(B)中左側に位置する他方の側壁42bに設けられた第2の凹溝48bは、端子挿入溝41に沿って延在しているとともに、前記他方の側壁42bの表面から凹に形成されている。第2の凹溝48bは、前記縁壁42c寄りの端部には連通しているとともに、前記縁壁42cから離れた側の端部には連通していない。即ち、第2の凹溝48bは、縁壁42cから端子挿入溝41に沿ってプレート本体42の中央部まで延在している。
【0052】
互いに隣り合う隔壁43と底壁42aとで囲まれる部分は、端子収容溝41をなしている。端子収容溝41は、複数が並設されている。端子収容溝41は、それぞれ、JC用圧接端子30を収容可能である。端子収容溝41がJC用圧接端子30を収容するので、図14などに示す底壁42aの一つの表面47a(以下第1の面と呼ぶ)上にJC用圧接端子30を載置する。また、第1の面47aと反対側に位置する底壁42aの他の表面47b(以下第2の面と呼ぶ)上には、JC用圧接端子30は載置されない。
【0053】
圧接ハウジング40は、図16に示すように、複数の端子収容溝41のうち任意に選択される端子収容溝41内にJC用圧接端子30を収容する。圧接ハウジング40はJC用圧接端子30を収容する際には、図15に示すようにそれぞれの端子挿入溝41の一端部41aから挿入される。
【0054】
圧接ハウジング40はJC用圧接端子30を収容された状態で、プレート本体42が互いに平行でかつ間隔を存した状態に積層されることによって、図19に示すように、コネクタ(Joint Connector:ジョイントコネクタ)5を構成する。
【0055】
このとき、図17に示すように、圧接ハウジング40aに収容・保持したJC用圧接端子30aに電線4が圧接して取り付けている。そして、図18に示すように、電線4を取り付けた状態の圧接ハウジング40を互いに積み重ねる。また、圧接ハウジング40が互いに積層されてジョイントコネクタ5を構成する際には、図18などに示すように最上方にカバーハウジング49が重ねられる。
【0056】
カバーハウジング49は、その構成が圧接ハウジング40と略同等であるため、構成が圧接ハウジング40と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。カバーハウジング49には、隔壁43が設けられておらず、端子収容溝41が形成されていない。また、カバーハウジング49には、識別部46即ち突起46aが形成されておらず、縁壁42cが略面一の状態となっている。
【0057】
なお、図16ないし図19に示した例では、全ての端子挿入溝41にJC用圧接端子30が収容された状態を示しているが、前記圧接ハウジング40は必ずしも全ての端子挿入溝41にJC用圧接端子30が収容するわけではない。即ち、圧接ハウジング40は、複数の端子挿入溝41のうち任意に選択されるコネクタ5として形成された際に必要とされる端子挿入溝41にJC用圧接端子30を収容する。
【0058】
また、前記圧接ハウジング40及びカバーハウジング49は、互いに積層された際に互いを固定する突起44と係止受け部45とをそれぞれ複数備えている。さらに、圧接ハウジング40は、下方に位置するJC用圧接端子30の接続部37の上方に位置するJC用圧接端子30aの開口孔36内への侵入を妨げない図示しない孔を複数備えている。
【0059】
ハウジングセット治具1は、図1ないし図4などに示すように、フレーム50と、複数のホルダ51と、案内手段としての一対のガイド部材52,53と、カム機構54と、規制手段としての規制部材55(図6に示す)と、付勢手段としての帯状ゴム56(図5に示す)と、係止手段としての係止部57と、係止解除手段として解除機構58と、を備えている。
【0060】
フレーム50は、図8などに示すベース板61と、一対の端板62と、図8などに示す奥板60と、を備えている。ベース板61は、金属などからなりかつ帯板状に形成されている。端板62は、それぞれ金属からなりかつ板状に形成されている。端板62は、それぞれベース板61の長手方向に沿った両縁それぞれに取り付けられている。端板62は、それぞれ、ベース板61に対し立設している。奥板60は、平板状に形成されている。奥板60は、ベース板61と、一対の端板62との双方に連なっている。奥板60は、ベース板61に対し立設している。
【0061】
ホルダ51は、互いに間隔を存して並設されている。ホルダ51は、前記端板62の相互間に配されている。ホルダ51は、図示例では14個設けられている。ホルダ51は、後述する支持片66が互いに間隔を存しかつ平行となる状態で並設されている。ホルダ51は、後述する側片67が互いに間隔を存しかつ平行となる状態で並設されている。ホルダ51は、それぞれ圧接ハウジング40を一つ保持する。
【0062】
ホルダ51は、図7及び図8に示すように、それぞれ、ホルダ本体63と、レバー部材64と、コイルばね65などを備えている。ホルダ本体63は、支持部としての支持片66と、一対の側片67と、誤装着防止手段としての誤装着防止部68と、誤向き阻止手段としての誤向き阻止部69と、を備えている。
【0063】
支持片66は、帯板状に形成されている。支持片66は、その長手方向がベース板61の表面とベース板61の幅方向との双方に沿っている。側片67は、それぞれ、帯板状に形成されている。側片67は、それぞれ支持片66の長手方向に沿った両端に連なっている。
【0064】
側片67は、支持片66に対し立設した格好となっている。一対の側片67は、互いに平行に配されている。一対の側片67は、相互間の間隔が圧接ハウジング40の一対の側壁42b相互間の幅と略等しくされている。支持片66と、この支持片66の両端に連なる一対の側片67とで、ホルダ本体63は、コ字状に形成されている。
【0065】
誤装着防止部68は、支持片66の内面から凹に形成された凹部71を、一つまたは複数備えている。凹部71は、その内側に前記突起46aが侵入する。凹部71内に突起46aが侵入すると、支持片66の内面と縁壁42cとが互いに重なる。
【0066】
一つまたは複数の凹部71は、ホルダ51毎に互いに異なる箇所に形成されている。凹部71は、ジョイントコネクタ5を形成する際に圧接ハウジング40を積層する順番に応じてホルダ51それぞれに保持される圧接ハウジング40の識別部46の突起46aと合致する箇所に形成されている。
【0067】
即ち、凹部71は、ジョイントコネクタ5を形成する際に積層される順番に対応する圧接ハウジング40の突起46aが侵入する。そして、縁壁42が支持片66の内面と重なることを許容する。凹部71は、ジョイントコネクタ5を形成する際に積層される順番に対応する圧接ハウジング40のホルダ51への装着を妨げない。
【0068】
凹部71は、ジョイントコネクタ5を形成する際に積層される順番に対応しない圧接ハウジング40の突起46aの少なくとも一部が前記支持片66の内面と当接して、縁壁42cと支持片66の内面とが互いに重なることを阻止するとともに前記縁壁42cと支持片66の内面とを互いに間隔を存して相対させる。凹部71は、ジョイントコネクタ5を形成する際に積層される順番に対応しない圧接ハウジング40のホルダ51への装着を阻止する。
【0069】
前述した構成によって、誤装着防止部68は、複数のホルダ51それぞれに、ジョイントコネクタ5を形成する際に積層される順番に応じて圧接ハウジング40を保持させる。
【0070】
誤向き阻止部69は、一対の側片67のうち一方の側片67の内縁部に形成された第1の凸部70aと、前記他方の側片67の内縁部に形成された第2の凸部70bと、を備えている。第1の凸部70aは、側片67の内縁部の表面から凸に形成され、かつ側片67の長手方向に沿って延在している。第1の凸部70aは、側片67の支持片66寄りの端部から側片67の支持片66から離れた側の端部に亘って形成されている。
【0071】
第2の凸部70bは、側片67の内縁部の表面から凸に形成され、かつ側片67の長手方向に沿って延在している。第2の凸部70bは、側片67の支持片66寄りの端部から側片67の長手方向に沿った中央部に亘って形成されている。
【0072】
第1の凸部70aは第1の凹溝48a内に侵入する大きさに形成されているとともに、第2の凸部70bは第2の凹溝48b内に侵入する大きさに形成されている。また、第1の凸部70aが側片67の支持片66寄りの端部から側片67の支持片66から離れた側の端部に亘って凸に形成されており、第2の凹溝48bが縁壁42cから圧接ハウジング40の中央部まで形成されているので、第1の凸部70aを第2の凹溝48b内に挿入しても、縁壁42cと支持片66の内面とが互いに重ならない。
【0073】
前述した構成によって、誤向き阻止部69は、第1の凹溝48a内に第1の凸部70aが侵入しかつ第2の凹溝48b内に第2の凸部70bが侵入し、縁壁42cと支持片66とを互いに重ねた格好で、圧接ハウジング40それぞれをホルダ51に装着させる。
【0074】
即ち、誤向き阻止部69は、第1の凹溝48a内に第1の凸部70aが侵入しかつ第2の凹溝48b内に第2の凸部70bが侵入した状態で圧接ハウジング40がホルダ51に装着されることを許容することによって、互いに隣接する圧接ハウジング40の第1の面47aと第2の面47bとが互いに相対向した格好で、ホルダ51それぞれが圧接ハウジング40を装着することを許容する。
【0075】
誤向き阻止部69は、第1の凹溝48a内に第2の凸部70bが侵入しかつ第2の凹溝48b内に第1の凸部70aが侵入した状態で圧接ハウジング40がホルダ51に装着されることを阻止する。このため、互いに隣接する圧接ハウジング40の第1の面47a同士または第2の面47b同士が互いに相対向した格好で、ホルダ51それぞれが圧接ハウジング40を装着することを阻止する。
【0076】
前述した構成のホルダ本体63は、図示例では、三つの板材が互いに重ねられかつ互いに貼り合わされて構成されている。ホルダ本体63を構成する三つの板材は、それぞれ、前述した支持片66と一対の側片67とに相当する部分を一体に備えている。また、前記三つの板材のうち中央に位置する板材に、前述した凹部71と、凸部71a,71bと、が形成されている。
【0077】
レバー部材64は、一方向に沿って延在した柱状に形成されている。レバー部材64は、前述したホルダ本体63を構成する三つの板材の相互間に挟まれた格好で設けられている。レバー部材64は、その長手が、側片67の長手方向に沿った状態で配されている。レバー部材64は、その長手方向に沿った中央部に取り付けられた枢軸72を中心として、ホルダ本体63に対し回動自在に支持されている。
【0078】
レバー部材64は、前述したようにホルダ本体63に取り付けられた際に、側片67の支持片66から離れた側の端部寄りに位置する一端部64aに、係止爪73を設けている。係止爪73は、前記誤装着防止部68に合致した識別部46を有する圧接ハウジング40が誤向き阻止部69によって所望の向きで装着された際に、圧接ハウジング40の縁壁42cの反対側に位置する他の縁42dに係止可能である。即ち、係止爪73は、所望の品番の圧接ハウジング40が所望の向きでホルダ51に装着される際に、圧接ハウジング40の縁42dに係止可能である。
【0079】
係止爪73は、前記所望の品番以外の圧接ハウジング40がホルダ51に装着されようとした場合や、圧接ハウジング40が所望の向きとは逆向きでホルダ51に装着されようとした場合、即ち、支持片66の内面と縁壁42cとが重ならずに互いに間隔を存して相対する場合には、前記縁42dに係止しない。
【0080】
コイルばね65は、図8に示すように、レバー部材64の他端部64bとホルダ本体63との間に設けられ、前記他端部64bをホルダ51に装着される圧接ハウジング40から離れる方向に付勢している。コイルばね65は、レバー部材64を係止爪73が縁42dを係止する方向に付勢している。このため、レバー部材64は、圧接ハウジング40の縁42dに係止すると、圧接ハウジング40即ち底壁42aを支持片66に向かって付勢する。
【0081】
前述した構成のホルダ51は、それぞれ、ホルダ本体63の支持片66が前記ベース板61と間隔を存しかつ一対の側片67が支持片66の両縁からベース板61から離れる方向に向かって延在した格好で配されている。ホルダ51が互いに並設される方向即ち互いに並設する方向に沿った厚みが、圧接ハウジング40を保持した際に前記ホルダ51が互いに接離する方向に沿った厚みより薄く形成されている。
【0082】
また、前述した構成の複数のホルダ51のうち少なくとも一つには、係止凹部80が設けられている。係止凹部80は、側片67の外縁側に位置する外表面から凹に形成されている。係止凹部80は、図示例では、全てのホルダ51に形成されている。
【0083】
さらに、前述したホルダ51は、図2に示す複数の軸76とスライダ77とによって、互いに接離自在に設けられている。軸76は、一方の端板62から他方の端板62に亘って掛け渡されている。軸76は、互いに平行でかつベース板61の長手方向に沿って配されている。軸76は、それぞれ、両端が端板62に固定されている。
【0084】
軸76は、図示例では、ベース板61の幅方向に沿った両縁それぞれの近傍に三つずつ配されている。ベース板61の一方の縁の近傍配された三つの軸76は、ベース板61に対し接離する方向に沿って互いに間隔を存して配されている。
【0085】
スライダ77は、それぞれの軸76に沿って移動自在に、これらの軸76に取り付けられている。スライダ77は、外観視が円柱状に形成されている。スライダ77は軸76に取り付けられた際に、前記軸76の長手方向即ちホルダ51が互いに接離する方向に沿った長さが、前記ホルダ51の前記接離する方向に沿った厚みより長く形成されている。
【0086】
ベース板61の一方の縁の近傍配された三つの軸76に取り付けられたスライダ77は、ホルダ51それぞれに対し一つずつ固定されている。即ち一つのホルダ51には、ベース板61の両縁の近傍それぞれに一つずつ合計2個のスライダ77が取り付けられている。
【0087】
また、ホルダ51は、側片67それぞれに、前記軸76を通すことのできる孔111を三つ設けている。前記孔111のうち一つの孔111aは、前記スライダ77の外周に嵌合するなどして固定されるために比較的小径に形成されている。前記孔111のうち他の二つの孔111bは、前記スライダ77が遊びを有して侵入するために比較的大径に形成されている。
【0088】
図示例では、図2中に最も左端に位置するホルダ51では最も支持片66から離れた孔111aにスライダ77が固定されている。前記最も左端に位置するホルダ51の右隣に位置するホルダ51では支持片66に対し接離する方向に沿って中央に位置する孔111aにスライダ77が固定されている。
【0089】
また、右隣に位置するホルダ51では最も支持片66に近い孔111aにスライダ77が固定されている。さらに、右隣に位置するホルダ51では最も支持片66から離れた孔111aにスライダ77が固定されている。
【0090】
このように、前記スライダ77と固定される孔111a及びスライダ77は、ハウジングセット治具1の側方から見てあたかも千鳥状に配されている。互いに隣り合うホルダ51同士では互いに異なる位置に配された孔111aに前記スライダ77が固定される。このため、ホルダ51が互いに近づくと、スライダ77は孔111b内に侵入する。なお、孔111bは、本明細書に記した逃げ部をなしている。
【0091】
一対のガイド部材52,53は、図1ないし図4及び図6に示すように、それぞれ、帯板状に形成されたガイド部74と、一対の回動支持部75と、を一体に備えている。ガイド部74は、それぞれベース板61と略等しいかまたは若干長く形成されている。回動支持部75は、それぞれ、板状に形成されておりガイド部74の両縁に連なっている。
【0092】
ガイド部材52は、ガイド部74がベース板61と間隔を存して相対するとともに、回動支持部75が端板62に重ねられた格好で配される。ガイド部74は、端板62間に配されるホルダ51の一方の側片67の縁と相対している。ガイド部74は、前記一方の側片67の縁をベース板61とともに挟み込む位置に配されている。
【0093】
ガイド部材53は、ガイド部74がベース板61と間隔を存して相対するとともに、回動支持部75が端板62に重ねられた格好で配される。ガイド部74は、端板62間に配されるホルダ51の他方の側片67の縁と相対している。ガイド部74は、前記他方の側片67の縁をベース板61とともに挟み込む位置に配されている。
【0094】
ガイド部材52,53は、それぞれ、前記回動支持部75それぞれのガイド部74から離れた端部に設けられた枢軸78(図4などに示す)を中心として、端板62に対し回動自在に支持されている。ガイド部材52,53は、枢軸78を中心として回動自在に支持されることによって、ガイド部74が互いに接離可能である。
【0095】
ガイド部材52,53は、図3などに示すように、それぞれのガイド部74に複数のガイド凹部79を設けている。ガイド凹部79は、ガイド部74が互いに相対する内縁より前記ガイド部74が互いに離れる方向に向かって凹に形成されている。ガイド凹部79は、誤向き阻止部69によって所望の向きでホルダ51に装着された圧接ハウジング40の側壁42bの外形に沿って形成されている。
【0096】
複数のガイド凹部79は、係止部57の後述する係止玉92が係止凹部80に係止した際に、ホルダ51の側片67の内縁と合致する位置に配されている。ガイド凹部79は、ガイド部74の長手方向に沿って等間隔に配されている。
【0097】
前述した構成によって、ガイド部材52,53は、係止玉92が係止凹部80に係止しかつカム機構54によって後述するようにガイド部74の互いに相対する内縁がホルダ51の側片67の内縁と略面一となった状態で位置決めされた際に、前記ガイド凹部79がホルダ51の側片67の内縁部と合致する。
【0098】
そして、ガイド凹部79は、圧接ハウジング40の側壁42dの外形に沿って形成されているので、圧接ハウジング40をそれぞれのホルダ51に装着する際に、凹溝48a,48b内に凸部70a,70bが侵入するように圧接ハウジング40を案内する。
【0099】
ガイド部材52,53は、ホルダ51に装着された圧接ハウジング40の側壁42b及び側壁42bの近傍がガイド凹部79内に侵入する。このため、圧接ハウジング40を位置決めする。ガイド部材52,53は、圧接ハウジング40が前記接離する方向に沿って移動すること即ちホルダ51が互いに接離することを規制する。
【0100】
一方、ガイド部材52,53は、カム機構54によって後述するようにガイド部74が互いに離れる方向に回動されると、ホルダ51に装着された圧接ハウジング40の側壁42bなどが前記ガイド凹部79内から抜け出る。ガイド部材52,53は、圧接ハウジング40の位置決めを解除して、圧接ハウジング40即ちホルダ51が互いに接離することを許容する。
【0101】
カム機構54は、圧接ハウジング40即ちホルダ51の移動を規制する位置決め位置と、圧接ハウジング40即ちホルダ51の移動を許容する位置決め解除位置とに亘って、ガイド部材52,53を回動させる。カム機構54は、前記位置決め位置及び位置決め解除位置双方において、フレーム50に対しガイド部材52,53を位置決めする。
【0102】
カム機構54は、図4などに示すように、端板62に回動自在に設けられたカム81と、操作レバー82と、コイルばね83と、を備えている。カム81は、ガイド部材52の回動支持部75とガイド部材53の回動支持部75との間に設けられている。カム81は、円弧状の一対の円弧部84と、前記円弧部84を互いに連ねる一対の平坦部85と、を備えている。平坦部85の表面はそれぞれ平坦に形成されている。平坦部85の表面は互いに平行に配されている。
【0103】
カム81は、前記位置決め位置では、平坦部85がガイド部材52,53の回動支持部75と当接した状態となる。カム81は、前述した位置決め解除位置では、図9に示すように、円弧部84がガイド部材52,53の回動支持部75と当接した状態となる。
【0104】
操作レバー82は、一方向に向かって延在した棒状に形成されている。操作レバー82は、一端部がカム81と一体に形成されている。操作レバー82は、カム81からこのカム81の外方向に向かって延在している。コイルばね83は、ガイド部材52,53の回動支持部75相互間に掛け渡されている。コイルばね83は、前記枢軸78よりガイド部74寄りの回動支持部75の箇所を互いに近づく方向に付勢している。
【0105】
前述した構成で、カム機構54は、前述した位置決め位置では、カム81の平坦85が双方の回動支持部75と当接した状態となっている。このとき、コイルばね83が回動支持部75を互いに近づける方向に付勢しているので、ガイド部材52,53は前記位置決め位置に位置決めされている。
【0106】
前記コイルばね83の付勢力に抗して操作レバー82を図4中の矢印R1に沿って回動させると、円弧部84が回動支持部75と当接するようにカム81が回転する。平坦部85の表面相互の間の間隔よりカム81の回転中心を挟んだ円弧部84の表面相互の間の間隔の方が大きいため、枢軸78を中心として相互間の間隔を拡げる方向にそれぞれの回動支持部75が回動する。
【0107】
ガイド部74が互いに離れる方向に変位して、ガイド部材52,53は図9に示す位置決め解除位置に位置決めされる。さらに、矢印R1の逆向きの図9に示す矢印R2に沿って操作レバー82を回動させると、ガイド部材52,53は前記位置決め解除位置から前記位置決め位置に変位して位置決めされる。
【0108】
規制部材55は、ガイド部材53に重ねられている。規制部材55は、図4などの示すように、ガイド部材53のベース板61寄りの表面に重ねられている。規制部材55は、帯板状に形成されている。規制部材55は、図6に示すように、複数の凹部90と、ガイド面91と、を備えている。凹部90は、それぞれ、規制部材55がガイド部材53に重ねられた際に、ガイド部材52即ちホルダ51に装着される圧接ハウジング40に相対する縁55aから凹に形成されている。
【0109】
凹部90は、規制部材55の長手方向に沿って互いに間隔を存して配されている。凹部90は、規制部材55の長手方向に沿って等間隔に配されている。凹部90は、係止玉92が係止凹部80に係止し、かつガイド部材52,53がホルダ51の側片67の内縁と略面一となった状態で、ホルダ51の外縁に係止する。凹部90は、外縁に係止してホルダ51を、前記ガイド部74が圧接ハウジング40をホルダ51に案内できる位置に位置決めする。
【0110】
ガイド面91は、前記凹部82と縁55aとに亘って形成されている。ガイド面91は、ガイド部材52,53が互いに接離する方向に対し傾いている。ガイド面91は、縁55a向かうにしたがって凹部82の幅を徐々に広げる方向に傾いている。ガイド面91は、前記凹部90がホルダ51の外縁に係止する際に、ホルダ51の外縁を凹部90の底に向かって案内する。
【0111】
帯状ゴム56は、図5などに示すように、ゴムなどの弾性体からなりかつ帯状に形成されている。帯状ゴム56は、ホルダ51に固定されており、それぞれのホルダ51を相互間の間隔が、係止玉92が係止凹部80に係止されかつ規制部材55の凹部90がホルダ51に係止して位置決めされた状態の間隔となるように付勢している。
【0112】
即ち、帯状ゴム56は、等間隔に位置するようにホルダ51を付勢している。帯状ゴム56は、図示例では二本設けられている。帯状ゴム56は、図5に示すように、それぞれ一つ置きにホルダ51に取り付けられている。
【0113】
一方の帯状ゴム56即ち一つのホルダ51には、操作ひも95が取り付けられている。操作ひも95は、作業員が引っ張ることで、前記ホルダ51を前述した位置決め位置に変位させる即ち互いに離れる方向に移動させるために用いられる。なお、図示例では、操作ひも95は、図2中の左端に位置するホルダ51に取り付けられている。
【0114】
係止部57は、図4に示すように、係止玉92と、図示しないコイルばねと、を備えている。係止玉92は、略球状に形成されている。係止玉92は、その一部がフレーム50の表面からホルダ51に向かって突没自在に設けられている。
【0115】
係止玉92は、前記ホルダ51のうち一つのホルダ51の係止凹部80内に係止可能な位置に設けられている。係止玉92は、図示例では、図2中の左端に位置するホルダ51の係止凹部80に係止可能な位置に設けられている。コイルばねは、係止玉92が前記フレーム50の表面からホルダ51に向かって突出するように付勢している。
【0116】
前述した構成によって、係止部57は、操作ひも95が引っ張られて、ホルダ51が互いに離れる方向に移動されると、係止玉92が図2中の左端に位置するホルダ51の係止凹部80に係止する。係止玉92がコイルばねによってフレームの表面から突出する方向即ちホルダ51に近づく方向に付勢されているので、ホルダ51を位置決めする。
【0117】
また、ホルダ51を互いに近づく方向に移動すると、前記係止玉92がコイルばねの付勢力に抗してフレーム50内に没して、係止凹部80に対する係止を解除する。
【0118】
解除機構58は、レバー部材64の係止爪74の圧接ハウジング40に対する係止を解除するために用いられる。解除機構58は、図10に示すように、操作レバー部100と、連動ワイヤ101と、摺動部材102と、復帰ばね110と、を備えている。操作レバー部100は、フレーム部103と、このフレーム部103に回動自在に取り付けられたレバー104と、を備えている。
【0119】
ワイヤ101は、一端が前記レバー104の回転中心から若干離れた箇所に取り付けられている。摺動部材102には、ワイヤ101の他端が取り付けられている。
【0120】
摺動部材102は、図10に示すように、ベース板61に沿ったベース部105と、このベース部105に対し立設した立設部106とを一体に備えている。立設部106は、レバー部材64の他端部64bとフレーム50の奥板60との間に設けられている。立設部106は、レバー部材64の他端部64bが当接している。
【0121】
復帰ばね110は、摺動部材102を前記奥板60に向かって即ちホルダ51及びレバー部材64の他端部64bから離れる方向に付勢している。
【0122】
前述した構成によって、解除機構58は、前記レバー104を、図10中の矢印P1に沿って回動させると、ワイヤ101がハウジングセット治具1から離れる方向に移動する。
【0123】
すると、摺動部材102が復帰ばね110の付勢力に抗して、係止爪73の圧接ハウジング40に対する係止を解除する方向にレバー部材64を回動させる。レバー104を矢印P1とは逆向きの矢印P2に沿って回動させると、復帰ばね110の付勢力によって摺動部材102が奥板60に近づく方向に変位して、係止爪73が圧接ハウジング40に係止する方向にコイルばね65の付勢力によってレバー部材64が回動する。
【0124】
前述した構成のハウジングセット治具1を圧接ハウジング40を互いに積層してジョイントコネクタ5を構成する場合には、まず、作業員が操作ひも95を引っ張って、係止玉92を係止凹部80に係止させて、ホルダ51を位置決めする。そして、カム機構54の操作レバー82を操作して、ガイド部材52,53を前述した位置決め位置に位置決めする。なお、このとき、規制部材55の凹部90がホルダ51それぞれの外縁に係止して、それぞれのホルダ51を位置決めしている。
【0125】
誤装着防止部68に応じた識別部46を有する圧接ハウジング40を、それぞれ、ホルダ51に装着する。このとき、ガイド凹部79によって圧接ハウジング40を挿入方向が案内される。品番に応じた圧接ハウジング40が所望の向きでホルダ51に装着されると圧接ハウジング40にレバー部材64の係止爪73が係止する。さらに、ジョイントコネクタ5に構成された際に最も上方に位置する圧接ハウジング40の更に上方側には、カバーハウジング49を装着する。
【0126】
そして、カム機構54の操作レバー82を図4中の矢印R1に沿って回動させて、ガイド部74相互間の間隔を拡げる方向にガイド部材52,53を回動させる。ガイド部材52,53を、前述した位置決め解除位置に位置決めする。
【0127】
その後、ホルダ51をそれぞれに装着された圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を互いに近づける方向に押圧して、係止部44と係止受け部45とを互いに係止させて、圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を互いに固定する。
【0128】
解除機構58のレバー104を、図10中の矢印P2に沿って回動させて、係止爪73の圧接ハウジング40に対する係止を解除する方向にレバー部材64を回動させる。レバー部材64の係止が解除された圧接ハウジング40及びカバーハウジング49をホルダ51から取り外して、前述したジョイントコネクタ5を得る。
【0129】
その後、レバー104を矢印P1に沿って回動させてレバー部材64が圧接ハウジング40を係止可能な位置に変位させるとともに、操作ひも95を引っ張って、係止玉92を係止凹部80に係止させる。そして、カム機構54を操作してガイド部材52,53を前述した位置決め位置に変位させる。次のジョイントコネクタ5の組立を前述した工程にしたがって行う。
【0130】
なお、前述したホルダ51のうち全てのホルダ51に圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を装着しないで、ジョイントコネクタ5を構成する際には、図1及び図2に示すダミーハウジング49aをホルダ51に装着するようにしても良い。
【0131】
また、前述したホルダ51のうち全てのホルダ51に圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を装着しないで、ジョイントコネクタ5を構成する際には、図2中の右側に位置するホルダ51から順に圧接ハウジング40及びカバーハウジング49を装着する。即ち、前述したダミーハウジング49aは、図2中の左側に位置することとなる。
【0132】
また、前述した実施形態では、前記操作ひも95が、図2中の左端に位置するホルダ51に取り付けられているため、ホルダ51を互いに近づける方向に押圧する際に、ホルダ51は図2中の右側に向かって移動させるのが望ましい。
【0133】
本実施形態によれば、互いに接離自在な複数のホルダ51に圧接ハウジング40を装着する。このため、ホルダ51に圧接ハウジング40を装着した後、前記ホルダ51毎圧接ハウジング40を近づけることによって、圧接ハウジング40を積層することができる。したがって、圧接ハウジング40を積層してジョイントコネクタ5を構成する際にかかる手間などを抑制できる。
【0134】
誤装着防止部68が、それぞれのホルダ51に対し間違った品番の圧接ハウジング40が装着されることを阻止する。このため、積層する順番にしたがって確実に圧接ハウジング40を保持することができる。したがって、圧接ハウジング40を積層する際にかかる手間などを抑制できるとともに、ジョイントコネクタ5を組み立てる際の歩留まりが悪化することを防止できる。
【0135】
誤向き阻止部69が、第1の面47a同士または第2の面47b同士が互いに相対した状態で、圧接ハウジング40がホルダ51に装着されることを阻止する。このため、第1の面47aと第2の面47bとが互いに相対する状態で圧接ハウジング40をホルダ51に確実に保持することができる。したがって、ホルダ51を近づけることによって圧接ハウジング40を積層してジョイントコネクタ5を確実に組み立てることができる。
【0136】
ガイド部材52,53は、位置決め位置では、ガイド凹部79が、ホルダ51それぞれに圧接ハウジング40を案内する。このため、圧接ハウジング40をホルダ51に確実に装着できるとともに、装着する際にかかる手間を抑制できる。さらに、ガイド部材52,53が、位置決め解除位置では、ホルダ51に装着した圧接ハウジング40が互いに近づくことを許容するので、圧接ハウジング40を確実に積層できる。
【0137】
規制部材55が、ガイド部材52,53が位置決め位置に位置すると、ホルダ51が接離する方向に移動することを規制する。このように、規制部材55は、ホルダ51に圧接ハウジング40を装着する際に、ホルダ51を位置決めする。
【0138】
したがって、ホルダ51それぞれにガイド部材52,53のガイド凹部79が確実に案内して、圧接ハウジング40を装着することができる。ホルダ51に圧接ハウジング40を装着する際にかかる手間を抑制でき、圧接ハウジング40を積層する際にかかる手間などをより確実に抑制できる。
【0139】
帯状ゴム56が、相互間の間隔が等間隔となるようにホルダ51を付勢している。このため、互いに隣り合うホルダ51間の間隔が略等しい状態で、複数のホルダ51が位置決めされる。
【0140】
ガイド部材52,53がホルダ51に圧接ハウジング40を案内する際に、係止玉92が一つのホルダ51の係止凹部80に係止する。このため、係止部59によってホルダ51が確実に位置決めされる。ホルダ51により容易でかつ確実に圧接ハウジング40を装着することができる。また、帯状ゴム56の付勢力によって、より確実に圧接ハウジング40相互間の間隔がより等間隔に近づく。
【0141】
解除機構58が、ジョイントコネクタ5が組み立てられた際にレバー部材64の圧接ハウジング40に対する係止を解除できる。このため、ジョイントコネクタ5の組立後に、レバー部材64の係止を速やかに解除して、取り外すことができる。したがって、ジョイントコネクタ5を組み立てる際にかかる手間即ち圧接ハウジング40を積層する際にかかる手間をより確実に抑制できる。
【0142】
複数のホルダ51を互いに接離自在に支持するスライダ77がホルダ51の厚みより長いので、ホルダ51をがたつくことなく接離させることができる。また、孔111bに隣り合ったホルダ51を支持するスライダ79が侵入するので、ホルダ51を確実に近づけることができる。
【0143】
さらに、ホルダ51の厚みが圧接ハウジング40の厚みより薄いので、ホルダ51を互いに近づけて圧接ハウジング40を確実に積層できる。
【0144】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、互いに接離自在な複数のホルダに絶縁体を装着する。このため、ホルダに絶縁体を装着した後、前記ホルダ毎絶縁体を近づけることによって、絶縁体を積層することができる。絶縁体を装着したホルダを互いに近づけて絶縁体を積層できるので、絶縁体を積層する際にかかる手間などを抑制できる。
【0145】
ホルダの誤装着防止手段が、間違った絶縁体が装着されることを阻止する。このため、絶縁体を積層する順番にしたがって確実に保持することができる。したがって、ホルダに誤り無く絶縁体を装着できるので、絶縁体を積層する際にかかる手間などを抑制できる。
【0146】
請求項2に記載の本発明は、誤向き阻止手段が、第1の面同士または第2の面同士が互いに相対した状態で、絶縁体がホルダに装着されることを阻止する。このため、第1の面と第2の面とが互いに相対する状態で絶縁体を確実に保持することができる。したがって、ホルダを近づけることによってジョイントコネクタを確実に組み立てることができる。絶縁体を積層する際にかかる手間などをより確実に抑制できる。
【0152】
請求項3に記載の本発明は、係止解除手段が、ジョイントコネクタが組み立てられた際にレバー部材の絶縁体に対する係止を解除する。このため、ジョイントコネクタ組立後に、レバー部材の係止を速やかに解除して、取り外すことができる。したがって、ジョイントコネクタを組み立てる際にかかる手間即ち絶縁体を積層する際にかかる手間をより確実に抑制できる。
【0153】
請求項4に記載の本発明は、複数のホルダを互いに接離自在に支持するスライダがホルダの厚みより長いので、ホルダを接離自在にする際のガタを抑制することができる。また、逃げ部内に隣り合ったホルダを支持するスライダが侵入するので、ホルダをより確実に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるハウジングセット治具の概要を示す説明図である。
【図2】図1中の矢印II方向から見た図である。
【図3】図1中の矢印III方向から見た図である。
【図4】図1中の矢印IV方向から見た図である。
【図5】同実施形態のハウジングセット治具の帯状ゴムを図2中の矢印V方向から見た図である。
【図6】同実施形態のハウジングセット治具のガイド部材の一部を切り欠いた平面図である。
【図7】同実施形態のハウジングセット治具のホルダを示す側面図である。
【図8】図3中のVIII−VIII線に沿った断面図である。
【図9】同実施形態のハウジングセット治具のガイド部材を位置決め解除位置に変位させた状態を示す図である。
【図10】同実施形態のハウジングセット治具のホルダのレバー部材の係止を解除させた状態を示す図である。
【図11】同実施形態のハウジングセット治具に保持される圧接ハウジングに装着されるJC用圧接端子を示す斜視図である。
【図12】図11に示されたJC用圧接端子が互いに重ねられて相互に電気的に接続する状態を示す説明図である。
【図13】図11に示されたJC用圧接端子が互いに並設されて相互に電気的に接続する状態を示す説明図である。
【図14】図11に示されたJC用圧接端子が装着される圧接ハウジングを示す斜視図である。
【図15】図14に示された圧接ハウジングにJC用圧接端子が圧入される状態を示す斜視図である。
【図16】図14に示された圧接ハウジングにJC用圧接端子が保持された状態を示す斜視図である。
【図17】図16に示された圧接ハウジングに保持されたJC用圧接端子に電線が圧接される状態を示す斜視図である。
【図18】図17に示された圧接ハウジングが互いに間隔を存して重ねられた状態を示す斜視図である。
【図19】図17に示された圧接ハウジングが互いに積層されて得られるジョイントコネクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジングセット治具(絶縁体セット治具)
5 ジョイントコネクタ
30 JC用圧接端子(圧接端子)
40 圧接ハウジング(絶縁体)
42a 底壁(壁)
42c 縁壁(一つの縁)
42d 他の縁
46 識別部
47a 第1の面
47b 第2の面
51 ホルダ
52,53 ガイド部材(案内手段)
55 規制部材(規制手段)
56 帯状ゴム(付勢手段)
57 係止部(係止手段)
58 解除機構(係止解除手段)
64 レバー部材
66 支持片(支持部)
68 誤装着防止部(誤装着防止手段)
69 誤向き阻止部(誤向き阻止手段)
76 軸
77 スライダ
111b 孔(逃げ部)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a jig for holding an insulator when assembling a connector used for a wire harness or the like by laminating insulators to each other.
[0002]
[Prior art]
In a vehicle as a moving body, a wire harness is routed to supply electric power from a power source such as a battery to electronic devices such as various lamps and various motors to be mounted. The wire harness includes a plurality of electric wires, a plurality of terminals attached to end portions of these electric wires, a connector housing that accommodates the terminals, and the like. The connector housing and the plurality of terminals constitute a connector. The wire harness generally includes a plurality of the connectors.
[0003]
In recent years, with the increase in the number of electronic devices mounted on the automobile, the wire harness described above is once configured as a plurality of sub-harnesses divided for each function of the electronic device, and these sub-harnesses are assembled to each other. It is supposed to be. For this reason, the mutual connection of the electric wires between the sub-harnesses becomes complicated, and the workability at the time of assembling tends to deteriorate, and in the worst case, the quality may not be stabilized.
[0004]
For this reason, in order to facilitate the mutual connection of the above-described electric wires, by using a press contact terminal and an insulator that holds and mounts the press contact terminal in a state where a plurality of the press contact terminals are arranged side by side, the insulators are stacked on each other. It has been proposed to form the connector. When formed as the connector, the press contact terminals may be electrically connected to each other and attached to each other, or may be electrically connected to each other adjacent to each other. The insulator includes a substantially rectangular plate body and a plurality of terminal insertion grooves that are recessed from the surface of the plate body and hold the press contact terminals.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
When the wire harness is configured using the above-described insulators that are stacked on each other to form the connector, an electric wire is press-contacted to a press-contact terminal mounted in a predetermined terminal insertion groove of the insulator. The sub-harness to be formed is once configured. And the said insulator of the said subharness is mutually laminated | stacked, and while forming the connector mentioned above, a wire harness is assembled.
[0006]
For this reason, when a wire harness is comprised using the insulator mentioned above, it is desired to suppress the effort and labor which are required in order to laminate the insulator mentioned above.
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to provide an insulator setting jig that can suppress the labor required when stacking a plurality of insulators that constitute a connector used in a wire harness or the like.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems and achieve the object, the insulator setting jig according to the first aspect of the present invention includes a plurality of insulators that hold a plurality of press-contact terminals in parallel to each other, and a joint connector. When assembling, the insulator is held, and the insulator has a wall on which the press contact terminal is placed, and the insulator is mounted in a state where the wall is spaced from each other, and can be contacted and separated from each other. A jig provided with a plurality of holders that are provided and fixed to each other by approaching each other, wherein the insulator includes an identification portion indicating an order of stacking when assembled to the joint connector; Each of the holders is provided with erroneous mounting preventing means for preventing the mounting of the insulators having different identification parts, as well as preventing the mounting of the insulators having the corresponding identification parts. There.
[0010]
The insulator setting jig according to a second aspect of the present invention is the insulator setting jig according to the first aspect, wherein the wall of the insulator includes a first surface on which the press contact terminal is placed. Each of the holders in a state where the first surface and the second surface of the insulators adjacent to each other are opposed to each other. The holder is allowed to be mounted, and each of the holders is mounted with the insulator in a state where the first surfaces or the second surfaces of the adjacent insulators face each other. It is characterized by having a misdirection prevention means for preventing.
[0016]
The insulator setting jig according to a third aspect of the present invention is the insulator setting jig according to the first or second aspect , wherein the holder includes a support portion that supports one edge of the wall; A lever member that is detachable from the other edge located on the opposite side of the one edge and that urges the wall toward the support when the other edge is locked. When the mounted insulators are stacked on each other and assembled into a joint connector, it is characterized in that there is provided an unlocking means capable of unlocking the other edge of the lever member.
[0017]
The insulator setting jig according to a fourth aspect of the present invention is the insulator setting jig according to any one of the first to third aspects, wherein the plurality of holders are arranged in parallel to each other. A plurality of shafts and sliders attached to the respective shafts so as to be movable along these shafts and fixed to the holder are supported so as to be able to come into contact with and separate from each other. The slider is attached to the holders adjacent to each other when assembling the joint connector by stacking the insulators. It is characterized by having a possible relief.
[0019]
According to the first aspect of the present invention, the insulator is attached to a plurality of holders that can be separated from each other. For this reason, after attaching an insulator to a holder, an insulator can be laminated | stacked by approaching the said insulator for every holder.
[0020]
Erroneous attachment preventing means Holder is wrong insulator is prevented from being mounted. For this reason, it can hold | maintain reliably according to the order which laminates | stacks an insulator.
[0021]
According to the present invention described in claim 2, erroneous orientation blocking means, with the first surface or between the second face each other and relative to each other, to prevent the insulator is attached to the holder. For this reason, an insulator can be reliably hold | maintained in the state in which a 1st surface and a 2nd surface mutually oppose.
[0027]
According to the third aspect of the present invention, the lock release means releases the lock of the lever member with respect to the insulator when the joint connector is assembled. For this reason, after the joint connector is assembled, the locking of the lever member can be quickly released and removed.
[0028]
According to the fourth aspect of the present invention, since the slider that supports the plurality of holders so as to be able to come in contact with and separate from each other is longer than the thickness of the holder, it is possible to suppress the play when the holders are brought into contact with and separated from each other. Moreover, since the slider which supports the adjacent holder invades in the escape portion, the holder can be brought closer more reliably.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A
[0031]
The joint connector generally refers to a connector in which a plurality of terminals accommodated in a connector housing are electrically connected according to a predetermined pattern. In this case, a plurality of
[0032]
The JC
[0033]
The connecting
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The press-fitting
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The state where the
[0041]
The JC
[0042]
At this time, the
[0043]
The JC
[0044]
When the JC
[0045]
The press-
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
In the
[0050]
In addition, a first
[0051]
The second recessed
[0052]
A portion surrounded by the
[0053]
As shown in FIG. 16, the
[0054]
As shown in FIG. 19, the
[0055]
At this time, as shown in FIG. 17, the
[0056]
Since the configuration of the
[0057]
In the examples shown in FIGS. 16 to 19, the JC
[0058]
The press-
[0059]
As shown in FIGS. 1 to 4, the
[0060]
The
[0061]
The
[0062]
As shown in FIGS. 7 and 8, the
[0063]
The
[0064]
The
[0065]
The erroneous
[0066]
One or a plurality of
[0067]
That is, the
[0068]
The
[0069]
With the above-described configuration, the erroneous mounting
[0070]
The
[0071]
The second
[0072]
The first
[0073]
With the above-described configuration, the
[0074]
That is, the
[0075]
In the
[0076]
In the illustrated example, the holder
[0077]
The
[0078]
When the
[0079]
The locking
[0080]
As shown in FIG. 8, the
[0081]
In the
[0082]
Further, at least one of the plurality of
[0083]
Furthermore, the above-described
[0084]
In the illustrated example, three
[0085]
The
[0086]
One
[0087]
In addition, the
[0088]
In the illustrated example, the
[0089]
In the
[0090]
Thus, the
[0091]
As shown in FIGS. 1 to 4 and 6, each of the pair of
[0092]
The
[0093]
The
[0094]
Each of the
[0095]
As shown in FIG. 3 and the like, the
[0096]
The plurality of guide recesses 79 are arranged at positions that coincide with the inner edges of the
[0097]
With the above-described configuration, the
[0098]
And since the guide recessed
[0099]
In the
[0100]
On the other hand, when the
[0101]
The
[0102]
As shown in FIG. 4 and the like, the
[0103]
The
[0104]
The
[0105]
With the configuration described above, the
[0106]
When the
[0107]
The
[0108]
The regulating
[0109]
The
[0110]
The
[0111]
As shown in FIG. 5 and the like, the belt-
[0112]
That is, the belt-
[0113]
An
[0114]
As shown in FIG. 4, the locking
[0115]
The locking
[0116]
With the above-described configuration, when the
[0117]
Further, when the
[0118]
The
[0119]
One end of the
[0120]
As shown in FIG. 10, the sliding
[0121]
The
[0122]
With the above-described configuration, the
[0123]
Then, the sliding
[0124]
When the
[0125]
The press-
[0126]
Then, the
[0127]
Thereafter, the
[0128]
The
[0129]
Thereafter, the
[0130]
When the
[0131]
Further, when the
[0132]
In the above-described embodiment, the
[0133]
According to the present embodiment, the
[0134]
The erroneous
[0135]
The
[0136]
In the positioning positions of the
[0137]
When the
[0138]
Therefore, the guide recesses 79 of the
[0139]
The band-shaped
[0140]
When the
[0141]
The
[0142]
Since the
[0143]
Furthermore, since the thickness of the
[0144]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, an insulator is attached to a plurality of holders that can be contacted and separated from each other. For this reason, after attaching an insulator to a holder, an insulator can be laminated | stacked by approaching the said insulator for every holder. Since the insulators can be stacked by bringing the holders equipped with the insulators close to each other, it is possible to suppress labor and the like required for stacking the insulators.
[0145]
Erroneous attachment preventing means Holder is wrong insulator is prevented from being mounted. For this reason, it can hold | maintain reliably according to the order which laminates | stacks an insulator. Therefore, since the insulator can be attached to the holder without error, it is possible to suppress the trouble and the like required when laminating the insulator.
[0146]
According to the second aspect of the present invention, the misdirection preventing means prevents the insulator from being attached to the holder in a state where the first surfaces or the second surfaces are opposed to each other. For this reason, an insulator can be reliably hold | maintained in the state in which a 1st surface and a 2nd surface mutually oppose. Therefore, the joint connector can be reliably assembled by bringing the holder closer. It is possible to more reliably suppress labor and the like required when laminating the insulators.
[0152]
According to the third aspect of the present invention, the lock release means releases the lock of the lever member with respect to the insulator when the joint connector is assembled. For this reason, after the joint connector is assembled, the locking of the lever member can be quickly released and removed. Therefore, it is possible to more reliably suppress the effort required when assembling the joint connector, that is, the effort required when laminating the insulators.
[0153]
According to the fourth aspect of the present invention, since the slider that supports the plurality of holders so as to be able to come in contact with and separate from each other is longer than the thickness of the holder, it is possible to suppress backlash when the holders are brought into contact with and separated from each other. Moreover, since the slider which supports the adjacent holder invades in the escape portion, the holder can be brought closer more reliably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing an outline of a housing setting jig according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view seen from the direction of arrow II in FIG.
FIG. 3 is a view seen from the direction of arrow III in FIG.
4 is a view as seen from the direction of arrow IV in FIG. 1. FIG.
5 is a view of the belt-like rubber of the housing setting jig of the same embodiment as viewed from the direction of arrow V in FIG. 2;
FIG. 6 is a plan view in which a part of the guide member of the housing setting jig of the embodiment is cut away.
FIG. 7 is a side view showing a holder of the housing setting jig of the embodiment.
8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
FIG. 9 is a view showing a state where a guide member of the housing setting jig of the embodiment is displaced to a positioning release position.
FIG. 10 is a view showing a state in which the lever member of the holder of the housing setting jig of the same embodiment is released.
FIG. 11 is a perspective view illustrating a JC press contact terminal mounted on a press contact housing held by the housing setting jig of the embodiment.
12 is an explanatory view showing a state in which the JC press contact terminals shown in FIG. 11 are overlapped and electrically connected to each other. FIG.
13 is an explanatory view showing a state in which the JC press contact terminals shown in FIG. 11 are arranged in parallel and electrically connected to each other.
14 is a perspective view showing a press contact housing to which the JC press contact terminal shown in FIG. 11 is mounted. FIG.
15 is a perspective view showing a state in which a JC press contact terminal is press-fitted into the press contact housing shown in FIG. 14;
16 is a perspective view showing a state in which a JC press contact terminal is held in the press contact housing shown in FIG. 14;
17 is a perspective view showing a state in which an electric wire is press-contacted to a JC press-contact terminal held in the press-contact housing shown in FIG. 16;
18 is a perspective view illustrating a state in which the pressure contact housings illustrated in FIG. 17 are stacked with a space therebetween. FIG.
19 is a perspective view showing a joint connector obtained by stacking the press-contact housings shown in FIG. 17 on each other.
[Explanation of symbols]
1 Housing setting jig (insulator setting jig)
5
40 Pressure welding housing (insulator)
42a Bottom wall (wall)
42c Edge wall (one edge)
42d
55 Restriction member (regulation means)
56 Band rubber (biasing means)
57 Locking part (locking means)
58 Release mechanism (lock release means)
64
68 Incorrect mounting prevention part (Incorrect mounting prevention means)
69 Misdirection prevention part (Misdirection prevention means)
76
Claims (4)
前記絶縁体は前記圧接端子を載置する壁を備えており、
前記壁が互いに間隔を存した状態で前記絶縁体を装着するとともに互いに接離自在に設けられ互いに近づくことで前記絶縁体同士を固定する複数のホルダを、備えた治具であって、
前記絶縁体は、前記ジョイントコネクタに組み立てられる際に積層させる順番を示す識別部を備えており、
前記ホルダそれぞれは、それぞれ対応する識別部を有する絶縁体の装着を妨げないとともに、異なった識別部を有する絶縁体の装着を阻止する誤装着防止手段を備えたことを特徴とする絶縁体セット治具。 When assembling a joint connector by laminating insulators that hold a plurality of press contact terminals in parallel with each other, hold the insulator,
The insulator includes a wall on which the press contact terminal is placed;
A jig provided with a plurality of holders for fixing the insulators by mounting the insulators in a state in which the walls are spaced apart from each other and being brought into contact with and away from each other,
The insulator includes an identification portion indicating an order of stacking when assembled to the joint connector,
Each of the holders is provided with an incorrect attachment preventing means for preventing attachment of insulators having different identification portions and preventing attachment of insulators having different identification portions. Ingredients.
互いに隣接する絶縁体の前記第1の面と前記第2の面とが互いに相対する状態で、前記ホルダそれぞれが前記絶縁体を装着することを許容するとともに、互いに隣接する絶縁体の前記第1の面同士または前記第2の面同士が互いに相対する状態で、前記ホルダそれぞれが前記絶縁体を装着することを阻止する誤向き阻止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の絶縁体セット治具。The wall of the insulator includes a first surface on which the press contact terminal is placed and a second surface located on the opposite side of the first surface;
Each of the holders is allowed to mount the insulator in a state where the first surface and the second surface of the insulators adjacent to each other face each other, and the first of the insulators adjacent to each other. 2. The insulator according to claim 1, further comprising a misdirection prevention unit that prevents each of the holders from mounting the insulator in a state in which the surfaces of the first and second surfaces face each other. Set jig.
前記ホルダそれぞれに装着された絶縁体が互いに積層されてジョイントコネクタに組み立てられた際に、前記レバー部材の前記他の縁の係止を解除可能な係止解除手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の絶縁体セット治具。The holder has a support part for supporting one edge of the wall and another edge located on the opposite side of the one edge, and the holder supports the wall when the other edge is locked. A lever member that urges toward the
When the insulators attached to each of the holders are stacked on each other and assembled into a joint connector, there is provided an unlocking means that can unlock the other edge of the lever member. The insulator set jig according to claim 1 or 2 .
前記スライダの前記接離する方向に沿った長さが、前記ホルダの前記接離する方向に沿った厚みより長く形成されているとともに、
前記絶縁体を積層してジョイントコネクタを組み立てる際に、互いに隣り合うホルダに取り付けられたスライダが侵入可能な逃げ部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の絶縁体セット治具。The plurality of holders are supported so as to be able to come into contact with each other by a plurality of shafts arranged in parallel to each other and a slider fixed to the holder so as to be movable along each of these shafts. ,
The length of the slider along the contact direction is longer than the thickness of the holder along the contact direction,
Said insulator is laminated in assembling the joint connector, any one of the claims 1 to claim 3, characterized in that it comprises a slider can enter a relief portion that is attached to the holder that are adjacent to each other The insulator set jig according to the item.
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