JP3825238B2 - 防水コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水栓を有する端子を端子収容室に収容するときに、防水栓を損傷することがない防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の防水コネクタは、複数の端子収容室を有したハウジング本体と、このハウジング本体に形成された複数の端子挿入部とを備えている。この従来の防水コネクタは、図6に示すように、電線端末1に組み付けられて防水栓3を有した端子5が、図示しない端子収容室内に収容されると共に防水栓3が端子挿入部7の内周面9に密着して組み付けられ、電線端末1と端子挿入部7の内周面9との間が防水される。
【0003】
端子挿入部7、7は、図6、図7に示すように、筒状体で形成されて複数の端子収容室からそれぞれ延設されている。これらの端子挿入部7、7は、外周面11、11が相互に接した状態に一体成形され、隣接間が共用壁部13により区画されている。また、端子挿入部7、7は、開口縁にそれぞれテーパ面15、15が設けられている。
【0004】
このような端子挿入部7、7には、防水コネクタに端子5が組み付けられるとき、端子5が挿入される。端子5を端子挿入部7内に所定位置まで挿入すると、防水栓3がテーパ面15に当接する。この状態で端子5を端子挿入部7内に挿入すると、防水栓3がテーパ面15に沿って摺接して端子挿入部7内に案内される。この結果、端子5が端子収容室に収容されると共に防水栓3が端子挿入部7の内周面9に密着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の防水コネクタでは、小型化のために隣接した端子挿入部7、7が外周面11、11を相互に接した状態で一体成形されていると共に、共用壁部13の肉厚を薄く形成されて、隣接した端子挿入部7、7間の距離Pが短く形成されている。
【0006】
このため、隣接した端子挿入部7、7のテーパ面15、15同士が共用壁部13上で接し、テーパ面15、15により共用壁部13上に鋭角を有するエッヂ部17が形成される場合がある。この場合には、端子5の端子挿入部7への挿入時に防水栓3がエッヂ部17に当接して損傷し、電線端末1と端子挿入部7との間を防水することができないおそれがあった。
【0007】
また、隣接した端子挿入部7、7のテーパ面15、15同士が共用壁部13上で接しないようにテーパ面15、15の寸法Sを小さくすると、テーパ面15、15の端子5の端子挿入部7への案内性能が低下して端子5の防水コネクタへの組付作業に手間が掛かっていた。
【0008】
そこで、本発明は、端子の端子挿入部への挿入時にエッヂ部による防水栓の損傷を防止して、電線端末と端子挿入部との間を確実に防水することができ、かつ端子の組付作業の作業性を低下することがない防水コネクタの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数の端子収容室を有したハウジング本体と、前記ハウジング本体に形成されると共に前記複数の端子収容室から延設され、電線端末に組み付けられて防水栓を有した端子がそれぞれ挿入される複数の端子挿入部と、この複数の端子挿入部の隣接間をそれぞれ区画する複数の共用壁部と、前記複数の端子挿入部の開口縁にそれぞれ設けられて前記端子の端子挿入部への挿入を案内するテーパ面とを備え、隣接した前記端子挿入部の前記テーパ面の最大径部が前記共用壁部上で少なくとも接している防水コネクタであって、前記共用壁部上の隣接した前記端子挿入部のテーパ面同士が接している部分に形成されて前記端子の端子挿入部への挿入時に前記防水栓の損傷を防止する損傷防止部を備えたことを特徴とする。
【0010】
このように構成された請求項1記載の発明では、電線端末に組み付けられて防水栓を有した端子を端子挿入部に挿入すると、防水栓がテーパ面に当接する。この状態で端子を端子挿入部に挿入すると、防水栓がテーパ面に沿って摺接して端子挿入部内に案内される。そこで、端子が端子収容室内に収容されると、防水栓の外周面が端子挿入部の内周面に密着する。
【0011】
また、端子が全体として共用壁部側に偏って端子挿入部に挿入された場合には、防水栓が共用壁部に当接する。このとき、防水栓は、共用壁部の隣接した端子挿入部のテーパ面同士が接している部分に当接しても、損傷防止部により損傷が防止される。
【0012】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の防水コネクタであって、前記損傷防止部が、内周面がテーパ面と鈍角を形成する凹状の段部からなることを特徴とする。
【0013】
このように構成された請求項2記載の発明では、端子が全体として共用壁部側に偏って端子挿入部に挿入された場合、防水栓が共用壁部に当接する。このとき、防水栓は、一部が共用壁部上に形成された段部の内周面に当接する。
【0014】
請求項3記載の発明では、前記損傷防止部を、隣接した前記端子挿入部のテーパ面同士を接続する曲面で形成したことを特徴とする。
【0015】
このように構成された請求項3記載の発明では、端子が全体として端子挿入部の共用壁部側に偏って端子挿入部に挿入された場合、防水栓が共用壁部に当接する。このとき、防水栓は、一部が共用壁部上に形成された曲面に当接する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防水コネクタの実施形態について説明する。なお、従来の構成と同一構成部分には、同一符号を付して重複した説明は省略する。
【0017】
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る防水コネクタの第1実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す防水コネクタの端子挿入部の斜視図である。図3は、図2に示す端子挿入部のA−A線断面図である。図4は、図2に示す端子挿入部のB−B線断面図である。
【0018】
防水コネクタは、図1に示すように、ハウジング本体21と、このハウジング本体21に形成された複数の端子挿入部23、23と、これらの端子挿入部23、23をそれぞれ区画する共用壁部25と、複数の端子挿入部23、23の開口縁にそれぞれ設けられたテーパ面27、27と、共用壁部に形成された損傷防止部29とを備えている。ハウジング本体21は、内部に図示しない複数の端子収容室が並設され、これらの複数の端子収容室にそれぞれ端子5が収容される。また、ハウジング本体21は、一側に図示しない相手側のハウジング本体と嵌合される嵌合部31を有しており、他側に複数の端子挿入部23が一体成形されている。
【0019】
複数の端子挿入部23、23は、図1、図2に示すように、それぞれ筒状に形成されており、端子収容室から延設されてハウジング本体の他側から外方に突出している。これらの端子挿入部23、23は、端子収容室に端子5が収容された状態で防水栓3が内周面9に密着する。また、端子挿入部23、23は、隣接間の外周面11が相互に接している状態に一体成形されて共用壁部25により相互に区画されている。この共用壁部25は、端面33が端子挿入部23の端面35に面一に形成されている。このように形成された端子挿入部23、23は、筒状の壁部26により外周面11の周囲を覆われている。
【0020】
上述したように、複数の端子挿入部23、23の開口縁に沿ってそれぞれ形成されたテーパ面27、27は、すり鉢状の環状斜面で形成されている。これらのテーパ面27、27は、端子挿入部23、23の内周面9、9から端子挿入部23、23の開口縁側に向かって次第に径が大きくなり、開口縁で径が最も大きくなった最大径部39となっている。また、隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27は、最大径部39同士が共用壁部25の端面33上で接するように形成されている。この共用壁部25の端面33上の隣接した端子挿入部23のテーパ面27同士が接する部分には、損傷防止部29が設けられている。
【0021】
損傷防止部29は、図2〜図4に示すように、凹状の段部41からなり、共用壁部25の端面33上のテーパ面27、27同士が接する部分を切り欠いた状態に形成されている。この段部41は、内周面43の幅方向の両側が隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27にそれぞれ連設されている。
【0022】
段部41の内周面43は、テーパ面27、27と共にそれぞれ鈍角を形成しており、一対の斜面45、47と、底面49とからなる。斜面45、47は、図2、図4に示すように、平面状に形成されており、上方と下方に相対して設けられている。上方の斜面45は、一側が共用壁部25の端面33に連設されており、他側が端子挿入部23の開口縁に対して端子挿入部23の内側に配置されている。この上方の斜面45は、一側に対して他側が下方に配置されて共用壁部25の端面33と鈍角を形成して傾斜している。また、下方の斜面47は、一側が共用壁部25の端面33に連設されており、他側が端子挿入部23の開口縁に対して端子挿入部23の内側に配置されている。この下方の斜面47は、一側に対して他側が上方に配置されて共用壁部25の端面33と鈍角を形成して傾斜している。これらの斜面45、47は、他側間を底面49により接続されている。
【0023】
底面49は、平面状に形成されており、上下方向の両側が斜面45、47の他側に連設されて斜面45、47とそれぞれ鈍角を形成している。この底面49は、幅方向の両側がそれぞれ端子挿入部23、23の形状にならって弧状となっている。
【0024】
このように形成された防水コネクタ19を組み付けるときには、まず、端子5を端子収容室内に収容して端子5をハウジング本体21に組み付けた状態とし、その後、ハウジング本体21と図示しない相手側のハウジング本体とを嵌合接続する。
【0025】
端子5を端子挿入部23に収容するときには、端子5を端子挿入部23の近傍に配置し、端子5の先端と端子挿入部23の開口縁とを合わせる。そして、防水栓3の断面形状を端子挿入部23の開口縁に一致させて端子5を位置決め状態とする。
【0026】
そこで、端子5を端子挿入部23内に所定位置まで挿入すると、防水栓3がテーパ面27に当接する。このとき、端子5の位置決め状態が解除されて端子5が全体として共用壁部25側に偏っている場合には、端子5を端子挿入部23内に所定位置まで挿入すると、防水栓3が共用壁部25の端面33に当接して撓み、防水栓3の一部が段部41の内周面43に当接する。
【0027】
防水栓3が共用壁部25の端面33に当接すると、防水栓3が段部41の開口51に跨っている状態となる。そこで、端子5に挿入方向の力が加わると、防水栓3は、一部が撓み、開口51から撓んだ部分が斜面45、47に沿って摺接して段部41内に膨出する。このとき、段部41は、斜面45、47が共用壁部25と鈍角を形成しており、斜面45、47と底面49とが鈍角を形成しているため、防水栓3を損傷することはない。
【0028】
そこで、さらに端子5に挿入方向の力が加わると、開口51から段部41内に膨出した防水栓3が底面49に当接して端子5の端子挿入部23内への挿入が規制される。
【0029】
この状態で、端子5を全体として防水栓3の断面形状と端子挿入部23の開口縁とを一致させる方向に移動すると、防水栓3がテーパ面27に当接する。このとき、斜面45、47および底面49がテーパ面27、27と鈍角を形成しているため、斜面45、47および底面49とテーパ面27、27とが接する部分により防水栓3が損傷することはない。
【0030】
そして、端子5を端子挿入部23に挿入すると、防水栓3がテーパ面27に沿って摺接して端子挿入部23内に案内されて、テーパ面27により端子5の端子挿入部23への挿入が案内される。このため、端子5が端子収容室内に収容されると共に、端子挿入部23の内周面9に防水栓3が密着し、ハウジング本体21に端子5を組み付けた状態となる。
【0031】
その後、ハウジング本体21の嵌合部31に図示しない相手側のハウジング本体を嵌合接続して、ハウジング本体21の端子5と相手側ハウジング本体の端子とを導通接続する。
【0032】
上記のように本実施形態の防水コネクタ19では、共用壁部25の端面33上の隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27同士が接する部分に段部41が形成されている。このため、端子5が全体として共用壁部25側に偏って端子挿入部23に挿入された場合には、段部41の内周面43に当接して、従来のように端子5の端子挿入部23への挿入時に防水栓3がエッヂ部により損傷することが防止される。
【0033】
従って、端子5が防水コネクタ19に組み付けられた状態では、防水栓3が端子挿入部23の内周面9に密着して電線端末1と端子挿入部23との間を防水栓3により確実に防水することができる。
【0034】
また、段部41が共用壁部25の端面33上の隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27同士が接する部分に形成されており、従来のようにテーパ面27、27の寸法Sを小さくすることなく共用壁部25の端面33上にエッヂ部が形成されることを防止できる。このため、本実施形態の防水コネクタ19では、テーパ面27、27による端子5の端子挿入部23、23への案内性能が低下することがなく、端子5の組付作業の作業性が低下することを防止できる。
【0035】
さらに、テーパ面27の寸法Sを自由に設定することができ、テーパ面27、27の寸法Sを最適寸法にすることで端子5の組付作業性を向上させることができる。
【0036】
なお、本実施形態では、隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27の最大径部39、39同士が共用壁部25の端面33上で接するように形成したが、テーパ面27、27の最大径部39、39と最小径部との間が共用壁部25の端面33上で接するように形成することもできる。
【0037】
上記実施形態では、損傷防止部29を凹状の段部41により形成したが、曲面により形成することもできる。
【0038】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態を図5を用いて説明する。なお、上記実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して重複した説明を省略する。図5は、本発明に係る防水コネクタ19の第2実施形態を示す断面図である。
【0039】
防水コネクタ19は、ハウジング本体21と、このハウジング本体21に形成された複数の端子挿入部23と、これらの端子挿入部23をそれぞれ区画する共用壁部25と、複数の端子挿入部23の開口縁にそれぞれ設けられたテーパ面27と、共用壁部23に形成された損傷防止部30とを備えている。
【0040】
損傷防止部30は、図5に示すように、曲面53からなる。この曲面53は、幅方向の両側が隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27に連設されて、テーパ面27、27を相互に接続している。また、曲面53は、幅方向の中間部が共用壁部23の端面33と略同一平面上に形成され、上下方向の両側が共用壁部25の端面33に連設されている。
【0041】
このように形成された防水コネクタ19を組み付けるときには、まず、端子5をハウジング本体21に組み付けた状態とし、その後、ハウジング本体21と図示しない相手側のハウジング本体とを嵌合接続する。
【0042】
端子5をハウジング本体21に組み付けるときには、端子5を端子挿入部23に挿入して端子5を端子収容室内に収容する。
【0043】
端子5を端子挿入部23内に所定位置まで挿入すると、防水栓3がテーパ面27に当接する。このとき、端子5が全体として共用壁部25側に偏っている場合には、端子5を端子挿入部23内に所定位置まで挿入すると、防水栓3が共用壁部25の端面33に当接すると共に、防水栓3の一部が曲面53の中間部に当接する。
【0044】
そこで、端子5に端子挿入部23への挿入方向に力が加えられると、防水栓3は撓むと共に曲面53に沿って摺接する。このため、端子5が全体として端子挿入部23の中心側に移動して防水栓3がテーパ面27に当接する。この状態で端子5を端子挿入部23内に挿入すると、防水栓3がテーパ面27に沿って摺接して端子挿入部23内に案内され、端子5が端子収容室内に収容されると共に、端子挿入部23の内周面9に防水栓3が密着し、ハウジング本体21に端子5を組み付けた状態となる。
【0045】
上記のように本実施形態の防水コネクタ19では、共用壁部25の端面33上の隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27同士が接する部分に曲面53が形成されている。このため、端子5が全体として共用壁部25側に偏って端子挿入部23に挿入された場合には、曲面53に当接して、従来のように端子5の端子挿入部23への挿入時に防水栓3がエッヂ部により損傷することが防止される。
【0046】
従って、端子5が防水コネクタ19に組み付けられた状態では、防水栓3が端子挿入部23の内周面9に密着して電線端末1と端子挿入部23との間を防水栓3により確実に防水することができる。
【0047】
また、共用壁部25の端面33上の隣接した端子挿入部23、23のテーパ面27、27同士が接する部分に曲面53が形成されており、従来のようにテーパ面27、27の寸法Sを小さくすることなく共用壁部25の端面33上にエッヂ部が形成されることを防止できる。このため、テーパ面27、27による端子5の端子挿入部23、23への案内性能が低下することがなく、端子5の組付作業の作業性が低下することを防止できる。
【0048】
さらに、テーパ面27の寸法Sを自由に設定することができ、テーパ面27、27の寸法Sを最適寸法にすることで端子5の組付作業性を向上させることができる。
【0049】
また、本実施形態の防水コネクタ19では、端子5が全体として共用壁部25側に偏って挿入された場合、防水栓3の一部が曲面53の中間部に当接して、撓むと共に曲面53に沿って摺接する。このため、端子5が全体として端子挿入部23の中心側に移動してテーパ面27により防水栓3が端子挿入部23内に案内される。
【0050】
従って、端子5が共用壁部25側に偏って挿入されても、端子5を端子挿入部23への挿入方向に力を加えるだけで端子5を確実に端子収容室内に収容することができ、防水コネクタ19への端子5の組付作業の作業性を向上させることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、共用壁部上の隣接した端子挿入部のテーパ面同士が接する部分に損傷防止部が形成されているため、端子が全体として共用壁部側に偏って端子挿入部に挿入された場合、端子の端子挿入部への挿入時に共用壁部上の隣接した端子挿入部のテーパ面同士が接する部分により防水栓が損傷することを防止することができる。
【0052】
このため、端子が防水コネクタに組み付けられた状態では、防水栓が端子挿入部の内周面に密着して電線端末と端子挿入部との間を防水栓により確実に防水することができると共に、防水栓の損傷を防止するためにテーパ面の寸法を小さくする必要がなく、端子の組付作業の作業性が低減することを防止できる。
【0053】
請求項2記載の発明は、損傷防止部が段部からなるため、端子が全体として共用壁部側に偏って端子挿入部に挿入された場合、防水栓が段部の内周面に当接して、端子の端子挿入部への挿入時に共用壁部上の隣接した端子挿入部のテーパ面同士が接する部分により防水栓が損傷することを防止することができる。
【0054】
このため、端子が防水コネクタに組み付けられた状態では、防水栓が端子挿入部の内周面に密着して電線端末と端子挿入部との間を防水栓により確実に防水することができると共に、防水栓の損傷を防止するためにテーパ面の寸法を小さくする必要がなく、端子の組付作業の作業性が低減することを防止できる。
【0055】
請求項3記載の発明は、損傷防止部が曲面からなるため、端子が全体として共用壁部側に偏って端子挿入部に挿入された場合、防水栓が曲面に当接して撓むと共に曲面に沿って摺接する。このため、端子が全体として端子挿入部の中心側に移動してテーパ面により防水栓が端子挿入部内に案内される。
【0056】
従って、端子が共用壁部側に偏って挿入されても、端子を端子挿入部へ挿入するだけで端子を確実に端子収容室内に収容することができ、防水コネクタへの端子の組付作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る防水コネクタの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す防水コネクタの端子挿入部の斜視図である。
【図3】図3は、図2に示す端子挿入部のA−A線断面図である。
【図4】図4は、図2に示す端子挿入部のB−B線断面図である。
【図5】図5は、本発明に係る防水コネクタ19の第2実施形態を示す断面図である。
【図6】図6は、従来の防水コネクタの端子挿入部に端子を挿入するときを示す斜視図である。
【図7】図7は、図6に示す端子挿入部の断面図である。
【符号の説明】
1 電線端末
3 防水栓
5 端子
19 防水コネクタ
21 ハウジング本体
23 端子挿入部
25 共用壁部
27 テーパ面
29、30 損傷防止部
39 最大径部
41 段部
43 内周面
53 曲面
Claims (3)
- 複数の端子収容室を有したハウジング本体と、前記ハウジング本体に形成されると共に前記複数の端子収容室から延設され、電線端末に組み付けられて防水栓を有した端子がそれぞれ挿入される複数の端子挿入部と、この複数の端子挿入部の隣接間をそれぞれ区画する複数の共用壁部と、前記複数の端子挿入部の開口縁にそれぞれ設けられて前記端子の端子挿入部への挿入を案内するテーパ面とを備え、隣接した前記端子挿入部の前記テーパ面の最大径部が前記共用壁部上で少なくとも接している防水コネクタであって、
前記共用壁部上の隣接した前記端子挿入部のテーパ面同士が接している部分に形成されて前記端子の端子挿入部への挿入時に前記防水栓の損傷を防止する損傷防止部を備えたことを特徴とする防水コネクタ。 - 請求項1記載の防水コネクタであって、
前記損傷防止部を、内周面がテーパ面と鈍角を形成する凹状の段部で形成したことを特徴とする防水コネクタ。 - 請求項1記載の防水コネクタであって、
前記損傷防止部を、隣接した前記端子挿入部のテーパ面同士を接続する曲面で形成したことを特徴とする防水コネクタ。
Priority Applications (4)
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