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JP3822659B2 - カラー画像を処理する方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、余分量のインクの使用にありがちな問題を回避するためにカラー画像の印刷に必要な着色材料の量を少なくするための画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にプリンタは、1)(必ずしも必要ではないし、これに限定されるものではないが、共通なカラーインクジェットプリンタである)並列的な処理構成でほぼ一度に4色全部を付着できるプロセス、或いは、2)(必ずしも必要ではないし、これに限定されるものではないが、共通なカラー電子写真プリンタである)直列的な処理構成で4色全部を順次付着できるプロセスの二通りのプロセスのいずれかにより、色を付けることができる。これら二種類の方法を組み合わせることも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
カラープリンタの問題は、一般に、使用される着色材料が多すぎる場合に、望ましくない画像人工産物や印刷不良が発生することである。液体着色材料の場合、このような過剰カバレッジ(着色材料の量のことをいう。以下同じ。)は、インクのパドリングすなわち溜り、画像隣接領域への滲み、および受像材料裏側への染み出しという特徴がある。用紙の皺は、用紙受像材料への浸潤と、それに続く高速乾燥による問題である。粉体着色材料を使用するプリンタの場合、用紙のカールおよび皺は用紙プロセスでトナーと用紙の収縮が異なることによって生じる。液体着色式ならびに粉体着色式プリンタの両方で、カバレッジを減らすことは、連続階調画像の濃く飽和された領域を含んでいる原稿の着色材料カバレッジを減らすことである(クラッセン(Klassen)の「バイナリCMYK画像におけるインクカバレッジレベルの低減(Reducing Ink Coverage Levels in Binary CMYK Images)」, Proc.Soc.Imaging Science and Technology,46th Annual Conference(May,1993)pp.173−175を参照されたい。)。画素削減ステップで人工産物が発生するのを防止するために、各任意領域への処理経路でターンオフ効果を「無作為化する」傾向のあるものが利用される。しかながら、このプロセスは、二値印刷ドライバ信号を利用できることを前提とするものである。コスト上の理由から、プロセスは通常、画像内容に関係無く、すなわち他の画像情報なしで分解色のバイナリビットマップについて作業することが望まれる。
【0004】
特にゼロックス(Xerox)5775デジタルカラー複写機のような電子写真プリンタによって特徴付けられる順次分解色印刷機では、元の連続階調形式(例えば、一般的には1分解色画素あたり8ビットであるマルチビット信号)の場合は4色の分解色すべてを利用出来るが、ビットマップ形式の場合は、色補正ならびにハーフトーン処理を考慮に入れながら、現在記録されている分解色しか利用できない。カバレッジ低減に関する前述のプロセスは画像全体が印刷可能様式で存在していることを前提としているので、カバレッジ低減活動を複数分解色に基づかせることが可能である。しかしながら、あるプロセスで印刷可能様式の分解色が一色だけの場合、その低減プロセスが他の分解色を照会することは不可能である。
【0005】
米国特許第5,237,344号は、印刷インクの量を50%、75%、66%のいずれかに低減する方法を説明している。この方法は、固定パターンのターンオフ位置(例えば、50%の場合は一松模様)を利用して、印刷モード(反転文字モード、ブロックグラフィックモード、または通常文字モード)、選択文字、および可能であれば相対湿度に基づいてパターンを選択する。この方法は明らかに単色(黒色)印刷用に設計されたものである。複数分解色(例えば、イエローとマゼンタから作られる赤色)印刷で利用された場合には、両方の分解色とも同じ場所でターンオフされてしまい、その結果、一層目立つパターンとなる。小さな固定ターンオフパターンセットにより、この方法はラインの角度に極めて敏感となり、ある角度のラインは他より多くの画素をターンオフする。また、この方法は、グラフィック文字を含む組込みフォントの文字にのみ有用である。例えば、PCLまたはPostScriptといった産業標準的なページ記述言語を使用して作成される原稿で要求されるような普通フォントにないフォントや形状は、この方法では処理できない。
【0006】
チャン他による米国特許第4,930,018号は、用紙皺とインクジェット印刷の粒状性の低減を説いている。任意のスキャンラインの印刷は、あるパスで印刷される一番上の染料のローディングを要する画素、別のパスで印刷される中間染料のローディングを要する画素、更に別のパスでの一番下の染料のローディングを要する画素による、3種類の異なる染料ローディングにより、複数回発生する。この方法は、連続階調RGB(赤色−緑色−青色)画像を入力として採用し、下色完全除去でのRGBーCMYK(シアン−マゼンタ−イエローキーまたはブラック)変換を実施する。理解される通り、印刷は、半分の解像度にて実施されるので、入力画像の「画素」は、出力画像の2×2ブロックに対応する。画像データは、まず、1分解色あたり8ビットから1分解色あたり4ビットに誤差拡散される。次に、各分解色の、各画素ごとに、4滴迄の各染料ローディング回数が計算される。総インクカバレッジの順にランキングされる複数の選択が存在する。最も高いカバレッジの選択が、最大許容カバレッジを越える場合、最高カバレッジの分解色は、可能であれば、同グレーレベルの低いカバレッジを利用するように変更される。同グレーレベルでいることが不可能な場合、その分解色のグレーレベルは一つだけ下げられ、誤差が近傍に渡される。このプロセスは、総インクカバレッジが所望程度に低くなるまで繰り返される。2×2ブロックの中の画素は、時計回り順にブロックの周囲を進行して、順番に画素を埋めることによって割り当てられた値(0または1)である。最初に高染料ロード画素が、次に中間のもの、次に低いものがオンに切り換えられる。各染料ローディンググループ内で、まず、その染料ローディングにブラックの画素がなくなるまでブラックがオンにされ、次に、要求されるシアンがなくなるまでのサイクルの次の画素はシアンであり、次にマゼンタ、そしてイエロー、それから次の染料ロードグループへ進む。インクカバレッジを最大限にして多重染料ローディングを利用することによって画像の雑音度を低減し、総インクカバレッジを既知限界内に保つことによってインク過剰に関わる多くの問題を防止する。
【0007】
トラスクによる米国特許第4,999,646号は、印刷ドットの円形状および部分的重複により、(前述のカバレッジの定義により)カバレッジを、100%カバレッジ、あるいは(100%がページ状の非白色スペースに正確に対応する場合は)恐らく100%と200%の間のカバレッジに限定することを説く。2×2スーパー画素を利用して必要な色によって異なる組み合わせで、1画素につき1滴ずつ割り当てることによって、カバレッジは限定される。下色完全除去の状態で1分解色当たり1ビットの入力とすると、要求可能なのは、(白色を含む)8種類の可能色である。多重列(multiple swaths)によるパターニングを低減するために、一松模様の画素の各々について2パスが利用される(2パスは完全カバレッジとなるように補正される)。2パスプロセスにより、インクはパス間で乾燥する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明により、連続階調分解色信号を利用して、カラー画像の見た目への影響を最小限にしつつ、フルカラー画像用プリンタで使用される着色材料の量を減らす方法が提供される。
【0009】
本発明の一態様により、カラー画像の印刷の準備として色修正およびハーフトーン処理される連続階調分解色信号によって定義される複数の分解色画像を受信して印刷するカラープリンタでは、受信された連続階調分解色画像信号は、着色材料のカバレッジの評価を導き出すために使用される。次いで、乱数生成に関連して着色材料のカバレッジの評価が利用され、分解色が印刷されるときに各分解色の画素をオンではなくオフにして、着色材料カバレッジを低減する。
【0010】
本発明の別の態様により、複製対象のカラー画像を受信するステップと、プリンタを駆動してカラー画像を複製するのに適した連続階調色素分解色セットを生成することによって複製用カラー画像を作成するステップと、複数の分解色から、オン/オフ画素によって定義されるハーフトーン処理された色素分解色セットを生成するステップと、連続階調の色素分解色セットについて、その中の各色素分解色の対応位置にて画素を合計して着色材料のを判定するステップと、所望の着色材料の量画素値に基づき判定された着色材料の量を比較して、ハーフトーン処理された色素分解色セットの何分の一の画素がオフにされるかを表すターンオフ比を導き出すステップと、ターンオフ比に基づいて、ハーフトーン処理済み色素分解色セットの画素の何分の一かをオフに設定するステップと、変更されたハーフトーン処理済色素分解色セットをプリンタに出力するステップ、とを含み、色素分解色を順次印刷するプリンタで複製するための、各々連続階調画素で定義される複数の分解色を含むカラー画像を、印刷に使用される着色材料の量を減らすように処理する方法が提供される。
【0011】
一般に、カバレッジ低減は、カバレッジ低減の量を判定する第1評価段階と、カバレッジ低減を二値画像に適用する第2減少段階から成る二部分を有すると考えられる。下色除去すなわち灰色成分置換が適用された場合、画像は既に然るべく変更されている。しかしながら、全部のビットマップが準備される前にカバレッジ低減を遂行しようとする場合、下色除去すなわち灰色成分置換を含むカラー補正のことを考慮に入れなくてはならない。
【0012】
本発明は、連続階調分解色信号を色素信号に変換することにより、正確なビットマップ画像を生成する必要なく、カバレッジの近似が簡単に得られるということを認めるものである。得られた評価は、次に生成される4個のビットマップすべてに対して減少段階を実行するのに利用される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用できる装置のブロック図である。図2は、本発明を実施するための装置の機能的ブロック図である。図3(A)−図3(E)は、カバレッジ低減に適用する画素を巡回するための可能空間埋め込み曲線である。図4は、カバレッジ低減に使用されるオン/オフ論理部を示す。図5は、説明される実施例で有用な乱数発生器である。
【0014】
ここで、本発明の好適実施例を制限するためではなく、同実施例を説明するために図示が行われている図面を参照すると、本発明を実施するための基本的な機能ブロック図が図1に示されている。本件の場合、画像入力端末(以下、IITという)1からの連続的な階調(「連続階調」)は画像データとし特徴付けられ、その各画素は、光学濃度の大きさまたはレベルが’c’のセットにおける単一レベルすなわち光学濃度で定義され、レベルセットのメンバー数は所望されるよりも大きい。所望レベル数は、プリンタ3の能力によって、あるいは装置検討よって定められる。IIT1からの各画素は、以下に説明されるように、適当な出力装置3用の画像を作成すべく画像処理装置(以下、IPUという)2にて処理される。この場合、関係の出力装置はバイナリプリンタである。
【0015】
次に図2を参照すると、各々、赤色、緑色、青色の連続階調分解色画像のいずれかを表す複数のビデオ入力10r、10g、10bは、本発明のカバレッジ低減装置を具備するIPU2に送られる。この構成では、分解色連続階調画像は画像信号として特徴付けられ、その各画素は光学濃度レベル’c’のセットの一つのレベルすなわち光学濃度で定義される。印刷についていうと、各画素は、新しい形態で、すなわち、レベル’d’の小さなセットで着色材の形態で、各画素を再定義するように処理される。このプロセスでは、’c’と’d’は、画素深さ、すなわち画素が表される信号レベル数を表す整数値である。
【0016】
説明しようとする特定カラー装置では、カラー画像は画像信号の複数個のセットによって表され、各セット(または分解色)は別個のチャネルによって表され、通常は別々に恐らく順次処理される。従って、本明細書中に使用されているように、「カラー画像」というのは、ゼロックス4850ハイライトカラーレーザプリンタでそうであるような少なくとも2分解色、一般的にはゼロックス5775デジタルカラー複写機でそうであるような3または4分解色、あるいは時によっては4分解色以上を含む原稿のことである。例えば本明細書に参考として組み込まれる米国特許第5,014,123号には、一台のディジタル複写機(スキャナ/プリンタ複合機)が説明されている。各々の分解色は、プリンタを駆動して画像の一色を生成する画像信号セットを提供する。多色プリンタの場合、分解色が共に重ね合わせられてカラー画像を形成する。本明細書中、画素のことを、その所定小領域の原稿画像の光学濃度を表す離散的画像信号と記述する。「画素」という用語は、各分解色の画像信号のようなものを示すために使用され、各分解色の対応画素の色濃度の合計である「カラー画素」とは区別される。本明細書中で使用されているように、「連続的な階調(continuous tone)」または「連続階調(contone)」は、信号が使用されている分解色の色に関わりなく、最大と最小の間で変化する画像信号のことを指し、(8のような)有限ビット数で表される。
【0017】
例えば、ゼロックス5775デジタルカラー複写機またはPixelcraft 7650Cのような一般的なカラースキャナは、多目的に満足な解像度で8ビット/画素のデータを生成する。これはカラー原稿であるので、画像は、通常、同一な解像度と画素深さを備えている2個以上の分解色ビットマップで定義される。
【0018】
まず、図2に示されているのは、連続階調分解色信号r(x,y)とg(x.y)とb(x,y)からなり、ルックアップテーブルと補間プロセッサ20を利用する、カラー画像IRGB(x,y)の標準印刷経路であり、rgb空間信号をCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)色素空間信号に変換する。色補正器30で、画像はグレーバランスを調整され、UCRが適用されTRCが補正される。ブラック信号発生器(K+)40で、分解色が一緒に存在すると考えられるときには、分解色の全体濃度に基づいて、ブラック色素信号が共通に生成される。ハーフトーン処理器40にて、連続階調色素信号は、どんな印刷装置が使用されていても画像を表す信号が印刷できるように処理される。この装置の出力は、一般的に、分解色が順次印刷されるように、直列式に提供される。前述の装置は、例示のために与えられたものに過ぎず、種々の方法の変更が可能である。
【0019】
本発明により、まず、カバレッジ評価が得られる。処理のために選択された信号は、装置の中にある色補正済み連続階調信号であり、K+の後であることが好ましい。信号加算器108にて、連続階調信号C(x,y)、M(x,y)、Y(x,y)、K(x,y)が加算され、それによりカラー画素濃度が評価される。その領域の平均カバレッジを得るために、平均化回路110にて、カラー画素を囲む8×8の近傍の平均化処理に基づいて、各カラー画素ごとに値Paveが求められる。8×8近傍を記憶するためにRAMメモリ112が設けられる。その平均値は、LUT120に送られ、RAMメモリにも提供され、ターンオフ比d(x,y)/m、即ち測定カバレッジ(カラー画素濃度(画素値)に基づき判定(決定)されたカバレッジのことをいう。以下同じ))レベルに対する所望カバレッジレベルの比、として指定される、カバレッジ低減要求事項に応じて平均値をマッピングする。この値は、オンザフライ処理で、このような値を計算する計算回路によって提供されることも可能であることが理解されるであろう。使用されるインク、用紙、機械のハードウェアのことを考慮に入れた特定機械カバレッジ測定値に基づいて、LUTテーブルまたは計算回路により、このような値を計算することが好ましい。
【0020】
ビットマップBCYMK(x,y)に適用されるように、d(x,y)/mの「ターンオフ比」は周期的パターンとなり、それは、ハーフトーンパターンに課せられると、画像表現に望ましくないモアレ模様を生じる。従って、この問題を緩和する方法の一つは、ビットマップへのターンオフ比の適用を無作為化することである。しかしながら、ターンオフ比の適用が所定領域に均一に施されるように、隣接画素に関する判定も知った上でオンまたはオフの決定を行うことが望ましい。ここで、図3(A)−図3(E)を参照すると、図3(A)は画素1からn迄、走査線1から走査線kまで処理しながらビットマップを進める普通の方法を示し、図3(B)−図3(E)は(以下に説明されるように、4×4の領域についてのみ示される)他の処理順序を示すものであり、好適な処理順序は図3(E)の領域埋め込み順序である。一般的なハーフトーンパターンに対して比較的無作為な順序で画素を処理し、隣接画素への依存を保つ別の処理順序が可能であることが察知されるに違いない。ここで図4を参照すると、画素の順序付けは、メモリ200でmが判定された4×4の画素セットを記憶し、その後、選択された画素順序関数に基づいてBC(x,y)の画素を順序付ける処理順序制御部202を利用してメモリからBCMYK(x、y)の値を読み出すことによって、遂行される。
【0021】
8×8の画素セットのターンオフ比d(x,y)/mが判定されると、その比はハーフトーン画像の4×4画素グループに適用され、図3(B)−図3(E)の処理順序に基づいて処理される。ターンオフ比を判定するのに8×8領域を使用することにより、その判定に関して小さな領域が使用されている場合に発生するであろう急激な変化が滑らかになる。
【0022】
カバレッジ低減論理部210で、判定されたターンオフ比を実施するときに論理プロセスが採用されている。オンのまま残される画素が何分の一であるかは、測定されたカバレッジに対する所望カバレッジの比である。画素は、巡回される順序を与える経路に沿ってできる限り均一に離間される。この均一性を保証する方法の一つは次の通りである。
f=0
この分解色のオンである各画素について、
f=f+d/m;
(f≧1)であれば
この画素をオンにする。
f=f−1
次画素に進む。
【0023】
制御変数fは、制御変数fは、オンにされた最後の画素からオンにされる次の画素迄経路に沿った距離を表す。この論理は、2軸方向に延びる直線の第2軸にステップが施される前に、コンピュータのグラフィクスについて第1軸に沿った距離を判定する描線に関するブレセンハムのアルゴリズムに似ていることに注意されたい。
【0024】
各ウィンドウ毎ではなく、ページの最初でのみ制御変数fが初期設定される場合、大領域の平均が正確になる。fをmでスケーリングすることによって、非整数値の使用がなくなる。画像全体についてfの初期値は(0から離れ過ぎていなければ)特に問題はないので、fの初期設定をゼロにすることは任意である。分解色間の相関を減ずるには、それぞれの分解色の制御変数の初期設定としてーmとmの間の種々の値を使うことが有利である。mとの比較も任意であり、一定値と比較されるのであれば、適当な時間だけテストが継続する。更に、不偏乱数と比較される場合、長期間にわたって一様性が保たれるが、局所的に乱され、パターンのポテンシャルを減ずる。これらすべてを検討し、次の方法を導き出す。
f=−m
この分解色のオンである各画素について、
f=f+d;
乱数rを生成する。
(f≧r)であれば
この画素をオンにする。
f=f−m
次画素に進む。
【0025】
均一な分布の乱数を迅速に得るには、ルイス(Lewis)とペイン(Payne)の方法(Lewis,T.G.とPayne,W.H.共著「普遍化された帰還シフトレジスタの疑似乱数アルゴリズム(Generalized Feedback Shift Register Pseudorandom Number Algorithm)」, Journal of the Assn. for Computing Machinery,Vol.20,No.3(1973),pp.456−468)が応用される。この方法は、kビットのシフトレジスタを利用して、2k−1の期間、1ビットの乱数のストリームを発生するものである。選択の一つは、ブライト(Bright)とエニソン(Eninon)(Bright,H.S.とEninon,R.L.共著「暗号への応用に関する注釈付き長期間TLP発生器からの準乱数列(Quasi−Random Number Sequences from a Long−Period TLP Generator with Remarks onApplication to Cryptography)」, Computing Surveys,11.4,1979)によって推奨されるメルセンヌ(Mersennne)の素数k=31である。各サイクルについて、レジスタは右に一桁だけ送られ、低位ビットは最初に最低位から左に12個目のビットでXORされている。この新しい値(XORの結果)は、左からシフトインされ、現在の1ビット乱数として使用される。これらの数字pを並列に実行し、適切に桁送りされ、kpビットの6を選択することによって、6ビットの乱数が生成される。4分解色の各々について、6ビットの異なる連鎖が選択される。新しい乱数は、各クロックサイクル毎に生成される。各分解色が処理されるときにシードkが変更されれば、分解色間の相関は取り除かれる。
【0026】
乱数関数のハードウェ実施態様が図5に示されているが、図中、0〜63の範囲の符号のない乱数の乱数発生器が記載されている。これらが符号付きとして扱われる場合、数字は−32〜31となる。シフトレジスタ500−550は、各々、1または0で示されるオンまたはオフ状態を有する31個のデータラッチ552のセットを具備している。ゼロ番目および(ゼロ番目のラッチから数えて)12番目のラッチXORゲート556に結合されており、その出力は31番目のラッチに記憶されている。ゼロ番目のラッチは出力ラッチ560に結合されており、出力ラッチは、Rを形成する6ビット数{R0,R1,R2,R3,R4,R5,}のちの1ビット(R0)を形成する。ここでは、ソフトウェア実行用のCコードのソフトウェアルーチンに従う。
Figure 0003822659
Wアレーがシフトレジスタである。アレーの各要素は、図3のラッチのカラムに相当する。それら全部のi番目のビットの連結は、1個の31ビットシフトレジスタを表す。指標jとkは、仮想的な低位(0番目)ビットならびに12番目のビットを指す。(差は13になる。)各ステップにて、これらの指標はいずれも、必要に応じてゼロに循環しながら進む(これは桁送りの効果をシミュレートするものである)。最後のステップは、0番目の要素で、仮想シフトレジスタの排他的すなわち12番目の要素を実行することである。データ配置により、8個のシフトレジスタすべてが一度に排他的ORされる。
【0027】
再び図4を参照すると、ブロック212において、関数は、ターンオフ機能を表すマスクである、BCMYKON/OFF(x,y)として元の画像順に順序付けされる。
【0028】
従って、ハーフトーン画像の4×4領域についてオン/オフ状態セットが生成され、判定されたターンオフ比BCMYKON/OFF(x,y)に基づいて、その領域のオン画素の数を減らす。次に、この値のセットがマスク処理論理部220への入力として利用され、マスク処理論理部はブロック42にてビットマップBCMYK(x,y)変更時にBCMYKON/OFF(x,y)を利用し、こうして調整された画像はブロック42からプリンタに送られる。
【0029】
装置によっては、ターンオフ比を導き出すための色補正後に連続階調画像信号を得ることが出来ないことが察知されるであろう。そのような場合、恐らくUCRおよび/またはK+を含む、連続階調の近似または概略計算を導き出すことが望ましく好ましい。かかる構成の場合、このような導出の出力は、ハーフトーン処理装置に送られる実際の連続階調値から導出されるデータと本質的に同じ方法で処理される。
【0030】
ソフトウェア、ハードウェア、あるいはソフトウェアとハードウェアの組合わせの実現により本発明が遂行されることが察知されることは疑いない。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用できる装置のブロック図である。
【図2】 本発明を実施するための装置の機能的ブロック図である。
【図3】(A)−(E)はカバレッジ低減に適用する画素を巡回するための可能空間埋め込み曲線である。
【図4】 カバレッジ低減に使用されるオン/オフ論理部を示す。
【図5】 説明される実施例で有用な乱数発生器である。
【符号の説明】
1 画像入力端末
2 画像処理装置
3 プリンタ
108 信号加算器
110 平均化回路
112 RAMメモリ
120 LUT
200 メモリ
202 処理順序制御部
210 カバレッジ低減論理部
220 マスク処理論理部
500ー550 シフトレジスタ
552 データラッチ
556 XORゲート
560 出力ラッチ

Claims (2)

  1. 色素分解色を順次印刷するプリンタで複製するための、各々連続階調画素によって定義された複数の分解色を含むカラー画像を、使用される着色材料の量を減らすために処理する方法であって、
    複製対象のカラー画像を受信するステップと、
    プリンタを駆動してカラー画像を複製するのに適した連続階調色素分解色セットを生成することによって、印刷用カラー画像を準備するステップと、
    複数の分解色から、ハーフトーン処理した色素分解色セットを順次準備するステップと、
    連続階調色素分解色のセットについて、その中の各色素分解色の対応位置にて画素値を合計して、着色材料の量を判定するステップと、
    所望の着色材料の量と画素値に基づき判定された着色材料の量とを比較することで、色素分解色セットでオフにされるのが画素の何分の一であるかを表すターンオフ比を導きだすステップと、
    ターンオフ比に基づいて、ハーフトーン処理済の色素分解色セットの画素の何分の一をオフにするか設定するステップと、
    変更されたハーフトーン処理済の色素分解色セットをプリンタに出力するステップとを含むプリンタで複製するためのカラー画像を処理する方法。
  2. 使用される着色材料の量を減らすようにカラー画像について演算を行って、色素分解色を順次印刷するプリンタで複製する、連続階調画素によって定義された複数の分解色を含むカラー画像を処理する画像処理装置であって、
    複製対象のカラー画像を受信するカラー画像入力と、
    連続階調色素分解色の信号のセットを生成することによって、印刷用カラー画像を準備する第1プロセッサと、
    前記連続階調色素分解色について演算を行って、プリンタを駆動してカラー画像を複製するのに適した、ハーフトーン処理した色素分解色セットを順次準備するハーフトーンプロセッサと、
    a.連続階調色素分解色の対応位置にて連続階調色素分解色信号を合計して着色材料の量を判定する信号加算器と
    b.予め定められた所望の着色材料の量と判定された着色材料の量を比較し、色素分解色セットの画素の何分の一をオフにするかを表すターンオフ比を生成する比較器と、
    c.ターンオフ比に基づいて、色素分解色セットの画素をオフに設定する位置を示すマスク信号を生成するターンオフ論理部とを具備する着色材料の量低減プロセッサと、
    ターンオフ比に基づいて、マスク信号とハーフトーン処理済み色素分解色セットに応答して、色素分解色セットのオンの画素をオフに設定するマスキング論理回路と、
    変更された色素分解色セットをプリンタに転送する出力回路とから成るカラー画像を処理する画像処理装置。
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