JP3820702B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送風機を一体的に組込んだヒータユニットを備える車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、軽自動車等に搭載される空調装置では、エバポレータの下流に送風機を配置し、その送風機をヒータコアと一体的に組み合わせた送風機一体型のヒータユニットが採用されている。
このヒータユニットは、図7に示す様に、送風機100の下流にヒータコア110が配置され、送風機100より送風された空気が冷温風切替ドア120の開度に応じて温度調節された後、選択された吹出口モードに応じて開口する吹出口より車室内へ吹き出される。
吹出口モードは、デフロスタ吹出口130より車両のフロントガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタモード、フェイス吹出口140(センタフェイス吹出口とサイドフェイス吹出口)より主に乗員の上半身へ向けて空気を吹き出すフェイスモード、及びフット吹出口150より乗員の足元へ空気を吹き出すフットモードが設定され、各吹出口モードの切替えはデフ/フェイス切替ドア160とフットドア170によって行われている。
【0003】
フットドア170は、送風機100より送られた空気をデフロスタ吹出口130及びフェイス吹出口140に供給する第1通路と、送風機100より送られた空気をフット吹出口150に供給する第2通路とを選択的に開閉するもので、フットモード時に第1通路を閉じる位置(図7の二点鎖線で示す位置)に駆動され、デフロスタモード時及びフェイスモード時に第2通路を閉じる位置(図7の破線で示す位置)に駆動される。なお、フットドア170が第1通路を閉じている時は、送風機100より送られた空気の一部がフットドア170をバイパスできる様に、フットドア170とケース壁面との間に隙間が確保されている。
デフ/フェイス切替ドア160は、デフロスタ吹出口130とフェイス吹出口140とを選択的に開閉するもので、デフロスタモード時及びフットモード時にフェイス吹出口140を閉じる位置(図7の二点鎖線で示す位置)に駆動され、フェイスモード時にデフロスタ吹出口130を閉じる位置(図7の破線で示す位置)に駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のヒータユニットは、1枚のデフ/フェイス切替ドア160によってセンタフェイス吹出口とサイドフェイス吹出口とを同時に開閉しているため、フットモード及びデフロスタモードが選択されてデフ/フェイス切替ドア160がフェイス吹出口140を閉じると、センタフェイス吹出口と共にサイドフェイス吹出口も閉じられてしまう。その結果、例えば車室内の暖房時に選択されるフットモード時、あるいはフロントガラスの曇りを防止する時に選択されるデフロスタモード時には、サイドフェイス吹出口から温風が吹き出されないため、車両のサイドガラスが曇ってしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、サイドフェイス吹出口を常時開口することによりサイドガラスの曇りを防止できる車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
本発明では、デフロスタ吹出口とセンタフェイス吹出口とを選択的に開閉する第2ドアが、サイドフェイス吹出口の少なくとも一部を常時開口することができる。また、第1ドアが第1通路を閉じている時には、第1ドアの上流側より第1ドアをバイパスして少なくともサイドフェイス吹出口に送風空気が供給される様に構成されている。これにより、第1ドアが第1通路を閉じている時でも、第1ドアをバイパスした空気がサイドフェイス吹出口に供給され、第2ドアの開閉位置に係わらず、常時開口しているサイドフェイス吹出口の開口部より車室内(例えばサイドガラスへ向かって)へ吹き出される。
第1ドアが第2通路を閉じている時、即ち第1通路を開いている時は、送風機より送られた空気が全て第1通路を流れ、第2ドアの開閉位置に応じて開口する吹出口より車室内へ吹き出される。この時、第2ドアがセンタフェイス吹出口を閉じていても、サイドフェイス吹出口の少なくとも一部が開口しているため、送風空気の一部はサイドフェイス吹出口より吹き出される。
【0006】
また、第1ドアの上流側より第1通路をバイパスしてサイドフェイス吹出口に連通するバイパス通路を設けたことにより、第1ドアの開閉位置に係わらず、送風機より送られた送風空気の一部がバイパス通路を通ってサイドフェイス吹出口に供給され、常時開口しているサイドフェイス吹出口の開口部より車室内へ吹き出される。なお、第1ドアが第1通路を開いている時は、第1通路を通ってサイドフェイス吹出口に供給される送風空気とバイパス通路を通ってサイドフェイス吹出口に供給される送風空気がサイドフェイス吹出口より車室内へ吹き出される。
【0007】
(請求項2の手段)
本発明では、サイドフェイス吹出口は、第1通路に通じる第1開口部とバイパス通路に通じる第2開口部とを有し、第2ドアは、センタフェイス吹出口を閉じた状態で、第1開口部を閉塞し、且つ第2開口部を開口している。この場合、例えば第2ドアがセンタフェイス吹出口とともにサイドフェイス吹出口の第1開口部を閉じていても、バイパス通路を通って供給された空気をサイドフェイス吹出口の第2開口部より車室内へ吹き出すことができる。一方、第2ドアがセンタフェイス吹出口とともにサイドフェイス吹出口の第1開口部を開くと、バイパス通路を通ってサイドフェイス吹出口に供給された空気と第1通路を通ってサイドフェイス吹出口に供給された空気が第1開口部と第2開口部より車室内へ吹き出される。従って、第2ドアがセンタフェイス吹出口を閉じる場合と開く場合とで、サイドフェイス吹出口より吹き出される風量割合を変化させることができる。具体的には、第2ドアがセンタフェイス吹出口を開く時にサイドフェイス吹出口(第1開口部と第2開口部)より吹き出される風量の方が、第2ドアがセンタフェイス吹出口を閉じる時にサイドフェイス吹出口(第2開口部)より吹き出される風量より多くすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の車両用空調装置を図面に基づいて説明する。
図1はヒータユニットの側面図である。
本実施例の車両用空調装置は、例えば軽自動車に搭載されるもので、エバポレータ(図示しない)の下流側に送風機1を配置し、その送風機1をヒータユニット2に一体的に組み込んで構成されている。
送風機1は、遠心式ファン3(図4参照)と、このファン3を回転駆動するモータ(図示しない)より構成され、レジスタ4を介してモータの回転速度(送風量)が切り替えられる。
ヒータユニット2は、図1に示す様に、送風通路を形成するユニットケース5を備え、そのユニットケース5にファン3、ヒータコア6、エアミックスドア7、及び吹出口切替ドア8、9等が収容されている。
【0009】
ユニットケース5は、左右二分割された左ケース5Aと右ケース5B(図4参照)とから成り、両ケース5A,5Bを組み合わせて複数箇所で結合して構成されている。
このユニットケース5には、送風機1に空気を導入する空気導入口(図示しない)と、送風機1より送られた送風空気を吹き出す吹出口(下述する)が設けられている。空気導入口には、上記エバポレータを収容するクーラケース(図示しない)の開口部が嵌合されて、エバポレータを通過した空気が導入される。
吹出口は、車両のフロントガラスに向けて送風空気を吹き出すデフロスタ吹出口10、乗員の上半身に向けて送風空気を吹き出すセンタフェイス吹出口11、車両のサイドガラスに向けて送風空気を吹き出すことのできるサイドフェイス吹出口12、乗員の足元に向けて送風空気を吹き出すフット吹出口13が設けられている。なお、デフロスタ吹出口10、センタフェイス吹出口11、及びサイドフェイス吹出口12は、ユニットケース5の上部に一箇所にまとめて設けられ、図2に示す様に、センタフェイス吹出口11の両側にそれぞれサイドフェイス吹出口12が開口している。また、フット吹出口13は、上記各吹出口10〜12から離れてユニットケース5の下部側面に開口している(図1参照)。
【0010】
ユニットケース5の送風通路は、以下に説明するメイン通路14、第1通路15、第2通路16、及びバイパス通路17(図3参照)より構成される。
メイン通路14は、送風機1より送られた空気を第1通路15、第2通路16、及びバイパス通路17に供給する通路で、ファン3の周囲に渦巻き状に形成されている。
第1通路15は、メイン通路14を通って供給された送風空気をデフロスタ吹出口10、センタフェイス吹出口11、及びサイドフェイス吹出口12に供給する通路である。
第2通路16は、メイン通路14を通って供給された送風空気をフット吹出口13に供給する通路である。
【0011】
バイパス通路17は、メイン通路14を流れる送風空気の一部を第1通路15をバイパスしてサイドフェイス吹出口12に供給する通路である。このバイパス通路17は、図3に示す様に、ユニットケース5の内部に組み込まれる中ケース18の両外側に形成されている。中ケース18は、ユニットケース5と同様に、左右二分割された左ケース18Aと右ケース18B(図4参照)とを組み合わせて構成され、ユニットケース5の送風通路に挿入される。この中ケース18は、図5の模式図に示す様に、ユニットケース5のメイン通路14に開口する流入口18aを有し、その流入口18aの下流側が分岐して設けられ、一方側が前記第1通路15、他方側が前記第2通路16として形成されている。即ち、前記第1通路15と第2通路16は、この中ケース18の内側に形成されている。
また、サイドフェイス吹出口12は、図2に示す様に、中ケース18によって形成される第1通路15と、中ケース18の両外側に形成されるバイパス通路17との両方に跨がって開口している。以下、第1通路15に開口するサイドフェイス吹出口12の開口部を第1開口部12a、バイパス通路17に開口するサイドフェイス吹出口12の開口部を第2開口部12bとして説明する。
【0012】
ヒータコア6は、メイン通路14の一部に介在され、温水パイプ19を通じてエンジンの冷却水回路(図示しない)に接続されている。このヒータコア6は、内部を流れる温水(エンジン冷却水)との熱交換によって、ヒータコア6を通過する空気を加熱する。
エアミックスドア7は、メイン通路14を流れる空気のうち、ヒータコア6を通過する空気量とヒータコア6をバイパスする空気量との割合を調節するもので、ユニットケース5に支持された回転軸7Aを中心として、ヒータコア6の上流側コア面を閉塞する位置(図1の破線位置)と、ヒータコア6をバイパスする通路を閉塞する位置(図1の二点鎖線位置)との間で回動可能に設けられている。
【0013】
吹出口切替ドア8、9は、吹出口モード(下述する)を切り替えるもので、メイン通路14の下流端に配されたフットドア8と、第1通路15の下流端に配されたデフ/フェイス切替ドア9(以下、D/F切替ドア9と言う)とを有する。フットドア8は、図1に示す様に、回転軸8Aに対して2枚のドア8a、8bを略への字型に組み合わせて構成され、回転軸8Aを中心として、一方のドア8aが第1通路15を閉じる位置(図1の二点鎖線位置)と、他方のドア8bが第2通路16を閉じる位置との間で回動可能に設けられている。
D/F切替ドア9は、ユニットケース5に支持された回転軸9Aを中心として、センタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の一部(第1開口部12a)を閉じる位置(図1の二点鎖線位置)と、デフロスタ吹出口10を閉じる位置との間で回動可能に設けられている。図2にD/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを閉じた状態を示す。
なお、フットドア8とD/F切替ドア9は、図示しないリンク機構により連動して開閉動作を行うことができる。
【0014】
吹出口モードは、▲1▼フットドア8が第1通路15を開いた状態(第2通路16を閉じている)で、D/F切替ドア9がデフロスタ吹出口10を閉じるフェイスモード、▲2▼フットドア8が第1通路15と第2通路16とを共に半分程度開いた状態で、D/F切替ドア9がデフロスタ吹出口10を閉じるB/L(バイレベル)モード、▲3▼フットドア8が第1通路15を閉じるフットモード(この時、D/F切替ドア9はセンタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを閉じる)、▲4▼フットドア8が第1通路15と第2通路16とを共に半分程度開いた状態で、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを閉じるF/D(フットデフ)モード、▲5▼フットドア8が第1通路15を開いた状態(第2通路16を閉じている)で、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを閉じるデフロスタモードが設定されている。
なお、フットモードの時は、送風機1より送られた空気の一部がフットドア8(一方のドア8a)をバイパスできる様に、一方のドア8aと中ケース18の壁面との間に隙間(図示しない)が確保されている。従って、フットドア8が第1通路15を閉じるフットモード時でも、一方のドア8aをバイパスした空気(バイパス通路17を流れる空気とは別である)が第1通路15を通ってデフロスタ吹出口10へ供給される。
【0015】
次に、本実施例の作動を説明する。
送風機1の作動により、エバポレータを通過した空気が空気導入口より導入され、メイン通路14を流れる際にエアミックスドア7の開度に応じてヒータコア6を通過して加熱された空気とヒータコア6をバイパスした空気とが混合して温度調節される。但し、最大冷房時にはエアミックスドア7がヒータコア6の上流側コア面を全閉するため、送風機1より送られた空気は全てヒータコア6をバイパスして流れる。一方、最大暖房時にはエアミックスドア7がヒータコア6をバイパスする通路を全閉するため、送風機1より送られた空気は全てヒータコア6を通過して加熱される。
温度調節された空気は、吹出口モードに応じて開口する吹出口より車室内へ吹き出される。
【0016】
以下に、フェイスモード、フットモード、及びデフロスタモードの時の空気の流れを説明する。
a)フェイスモードが選択された場合。
フットドア8が第1通路15を開くと共に、D/F切替ドア9がデフロスタ吹出口10を閉じることにより、送風機1より送られた空気の多くが第1通路15を通ってセンタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aより吹き出され、残りの空気がバイパス通路17を通ってサイドフェイス吹出口12の第2開口部12bより吹き出される。
b)フットモードが選択された場合。
フットドア8が第1通路15を閉じると共に、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを閉じることにより、送風機1より送られた空気の略半分が第2通路16を通ってフット吹出口13より吹き出される。残りの半分は、多くの空気がバイパス通路17を通ってサイドフェイス吹出口12の第2開口部12bより吹き出され、一部の空気がフットドア8の一方のドア8aをバイパスし、第1通路15を通ってデフロスタ吹出口10より吹き出される。
【0017】
c)デフロスタモードが選択された場合。
フットドア8が第1通路15を開くと共に、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを閉じることにより、送風機1より送られた空気の多くが第1通路15を通ってデフロスタ吹出口10より吹き出され、残りの空気がバイパス通路17を通ってサイドフェイス吹出口12の第2開口部12bより吹き出される。
ここで、吹出口モード毎に各吹出口より吹き出される風量割合の一例を図6に示す(なお、図中の数字は%単位である)。この図6からも分かる様に、全ての吹出口モードにおいてサイドフェイス吹出口12より空気が吹き出されている。
【0018】
(本実施例の効果)
本実施例では、メイン通路14を流れる送風空気の一部を第1通路15をバイパスして直接サイドフェイス吹出口12に供給するバイパス通路17を設け、且つそのバイパス通路17に開口するサイドフェイス吹出口12の第2開口部12bを常時開口している(D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11を閉じた時でも開口している)ため、全ての吹出口モードにおいてサイドフェイス吹出口12から空気を吹き出すことができる。これにより、特に車室内暖房時に選択されるフットモード時、あるいはフロントガラスの曇りを防止する時に選択されるデフロスタモード時においてもサイドフェイス吹出口12の第2開口部12bから車両のサイドガラスに向けて温風を吹き出すことができるため、サイドガラスの曇りを防止できる。
【0019】
また、サイドフェイス吹出口12は、第1通路15に開口する第1開口部12aとバイパス通路17に開口する第2開口部12bとを有し、第1開口部12aのみがD/F切替ドア9によって開閉される。即ち、第2開口部12bは常時開口している。この場合、例えばD/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11とともにサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを閉じていても、バイパス通路17を通って供給された空気をサイドフェイス吹出口12の第2開口部12bより車室内へ吹き出すことができる。
一方、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11とともにサイドフェイス吹出口12の第1開口部12aを開くと、バイパス通路17を通って供給された空気と第1通路15を通って供給された空気を第1開口部12aと第2開口部12bの両方より車室内へ吹き出すことができる。従って、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11を閉じる場合と開く場合とで、サイドフェイス吹出口12より吹き出される風量割合を変化させることができる。具体的には、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11を開く時にサイドフェイス吹出口12(第1開口部12aと第2開口部12b)より吹き出される風量の方が、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11を閉じる時にサイドフェイス吹出口12(第2開口部12b)より吹き出される風量より多くすることができる(図6参照)。
【0020】
なお、本実施例のサイドフェイス吹出口12は、各吹出口モードにおいて常時開口している第2開口部12bを有するが、この第2開口部12bの開口面積は、各吹出口モード毎の風量割合目標値により任意に決定しても良い。また、フェイスモードが選択された時に、センタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12との風量割合が大きく異なると、乗員に不快感を与える恐れがあるため、センタフェイス吹出口11の吹出風量とサイドフェイス吹出口12の吹出風量とが略均等になる様に、センタフェイス吹出口11とサイドフェイス吹出口12の吹出面積を設定することが望ましい。
【0021】
(他の実施例)
上記実施例では、常時開口しているサイドフェイス吹出口12の第2開口部12bに空気を供給するために、ユニットケース5内に中ケース18を組み込んで第1通路15の両外側にバイパス通路17を設けているが、必ずしも第1通路15の外側にバイパス通路17を設ける必要はない。例えば、D/F切替ドア9がセンタフェイス吹出口11を閉じた時にサイドフェイス吹出口12の一部(あるいは全部)を開口する構成とし、フットドア8(一方のドア8a)の隙間から洩れた風を常時開口しているサイドフェイス吹出口12の開口部より吹き出す様にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】送風機一体型ヒータユニットの側面図である。
【図2】図1のA視図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】ユニットケースと中ケースをそれぞれ分割した状態を示す斜視図である。
【図5】中ケースの通路構成を表す模式図である。
【図6】吹出口モード毎に各吹出口より吹き出される風量割合を示す図である。
【図7】従来の送風機一体型ヒータユニットの側面図である。
【符号の説明】
1 送風機
2 ヒータユニット
8 フットドア(第1ドア)
9 D/F切替ドア(第2ドア)
10 デフロスタ吹出口
11 センタフェイス吹出口
12 サイドフェイス吹出口
12a 第1開口部(サイドフェイス吹出口)
12b 第2開口部(サイドフェイス吹出口)
13 フット吹出口
15 第1通路
16 第2通路
17 バイパス通路
Claims (2)
- 送風機を一体的に組込んだヒータユニットを備える車両用空調装置であって、
前記ヒータユニットは、
車両のフロントガラスに向けて送風空気を吹き出すデフロスタ吹出口と、
乗員の上半身に向けて送風空気を吹き出すセンタフェイス吹出口と、
車両のサイドガラスに向けて送風空気を吹き出すことのできるサイドフェイス吹出口と、
乗員の足元に向けて送風空気を吹き出すフット吹出口と、
前記送風機より送風された空気を前記デフロスタ吹出口、前記センタフェイス吹出口、及び前記サイドフェイス吹出口に供給する第1通路と、
前記送風機より送風された空気を前記フット吹出口に供給する第2通路と、
前記第1通路と前記第2通路とを選択的に開閉する第1ドアと、
前記デフロスタ吹出口と前記センタフェイス吹出口とを選択的に開閉し、且つ前記サイドフェイス吹出口の少なくとも一部を常時開口する第2ドアとを備え、
前記第1ドアが前記第1通路を閉じている時に、前記第1ドアの上流側より前記第1ドアをバイパスして少なくとも前記サイドフェイス吹出口に送風空気が供給される様に構成されると共に、前記第1ドアの上流側より前記第1通路をバイパスして前記サイドフェイス吹出口に連通するバイパス通路を設けたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記サイドフェイス吹出口は、前記第1通路に通じる第1開口部と、前記バイパス通路に通じる第2開口部とを有し、
前記第2ドアは、前記センタフェイス吹出口を閉じた状態で、前記第1開口部を閉塞し、且つ前記第2開口部を開口していることを特徴とする請求項1に記載した車両用空調装置。
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