JP3817789B2 - 光学部品成形装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス素材を加熱・溶融させて、成形型に所定の圧力で注入することによって、レンズ等の光学部品を射出成形するようにした光学部品成形装置に関するものであり、特に射出成形後にゲートカットを円滑かつ確実に行えるようにした光学部品成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ等の光学部品の製造方式としては、研磨方式が古くから用いられているが、加工が極めて面倒であり、また非球面レンズを形成するのが困難である等のことから、近年においては、ガラス素材をプリフォームした状態で成形型に装着し、このプリフォームを加熱して軟化させた上で上下からプレスすることにより製造するプレス方式も使用されている。プレス成形による光学部品の成形は、研磨方式との比較では製造が容易かつ効率的になるが、成形を行う前の段階でプリフォームを製造しなければならないことから、その製造工数が多くなるという難点がある。
【0003】
そこで、ガラスを溶融させて、射出ノズルから成形型内に注入する射出成形方式による光学部品の製造方式も開発されている。ガラスを溶融させるために、るつぼを用い、このるつぼ内で溶融したガラスをシリンダ等の圧送手段によって射出ノズルから成形型内にガラスを供給する方式が一般的であるが、ロッド状に形成したガラスロッドを用い、このガラスロッドの先端部分を加熱して溶融させ、かつガラスロッドの基端側を押動することによって、射出ノズルから成形型に溶融ガラスを供給する自己消耗型ガラスロッドで射出成形を行う方式も開発されている。
【0004】
いずれの方式にしろ、射出成形によりレンズ等の光学部品を製造するには、成形型に所定の形状の転写面を有するキャビティを形成するが、このキャビティ内に溶融ガラスを送り込むための流路が必要となり、成形型の周胴部に注入口を形成し、この注入口からキャビティに至るスプルが形成される。溶融ガラスがキャビティ内に供給されると、スプル内にもガラスが滞留することになり、この部分に滞留するガラスは光学部品となるキャビティ内のガラスに連なった状態になる。このために、成形型を冷却して製品を取り出した時に、スプル内に位置する余剰のガラスはゲートの部分から切り離さなければ光学部品とならない。従って、キャビティへのガラスの通路における入口に当るゲートの部分をカットする、所謂ゲートカットが行われる。ゲートカットは、成形型から取り出した後に行うが、ゲートを切断した後に、切断部分の形状の安定性を図るために、研磨等の仕上げ加工を行わなければならない。
【0005】
ゲートカットは成形時に行うこともできる。例えば、特開平6−305745号公報及び特開平6−305746号公報には、成形時にゲートカットを行う構成としたものが示されている。特開平6−305745号公報に開示されているゲートカット方式は、成形型のスプルと直交する方向に通路を設けて、この通路に先端が鋭利な刃となったゲートカットピンを設ける構成としたものである。また、特開平6−305746号公報のゲートカット方式は、成形型を2つの胴型と、転写面を備えた一対のコア型とから構成し、コア型を胴型に対して摺動変位させることによって、両コア型により形成されるキャビティを胴型に対して擦り切るようにしてゲートカットを行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来技術においては、ゲートカットピンを用いる場合であれ、コア型をゲートに対して擦り切る場合であれ、ガラスが溶融状態乃至少なくともある程度流動性を持った状態で、所定の部材を移動させることによりゲートカットが行われる。ガラスが固形状態になった後では、ゲートカットピンをキャビティとゲートとの境界部に挿入しても、カットを行うことができず、またガラスが固形状態になった後にコア型を摺動させると、キャビティ内のゲート近傍の部位に割れや欠けが生じる可能性もある。
【0007】
以上のように、ゲートカットを部材と部材との間の摺動により行うように構成し、かつガラスが溶融乃至軟化状態で行う構成とすると、ゲートカットを行う際における可動側の部材と固定側の部材との間に僅かでも隙間があると、低い粘度状態のガラスがこの隙間に巻き込まれるようにして入り込むおそれがある。しかも、ゲートカットピンを移動させる場合でも、またコア型を移動させる場合でも、ガラスが冷却されて、実質的に固形状態になるまで、ゲートカット状態に維持しなければならない。そうすると、摺動部内に入り込んだガラスも固形化してしまう。このために、成形型本体が冷却された後に、ゲートカットピンを抜き出そうとしても、このゲートカットピンがスティック状態になり抜き出せなくなるおそれがあるし、またコア型と胴型との間の分離が不能になることにもなる。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャビティ内に供給されたガラスが完全に固形化した後に、しかも光学部品成形品が成形型内に配置された状態でゲートカットを行えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、成形型に、転写面を有するキャビティを設けると共に、溶融ガラスの射出ノズルが接離される注入口に通じるスプルを形成したものであって、前記成形型には、前記スプルと前記キャビティとを接続部を含み、少なくともこのスプルの一部を構成し、一端が成形型の端面に臨むゲート形成部材を装着し、このゲート形成部材の端面に振動発生手段に当接させて、この振動発生手段により加振する構成としたことをその特徴とするものである。
【0010】
ゲート形成部材の作動によるゲートカットは、キャビティ内に供給されたガラスが溶融状態の時に行うのではなく、冷却されて固形化した後に行う。このために、レンズ成形装置においては、成形ステージと冷却ステージとを分けている場合には、冷却ステージに振動発生手段を設ける。また、冷却ステージから取り出した後にゲートカットを行うことも可能である。
【0011】
成形型には、単一のキャビティを設ける場合と、複数のキャビティを設ける場合とがある。複数のキャビティを有する成形型にあっても、単一の注入口が設けられ、この注入口から各キャビティのゲートとスプルとの間にはランナが設けられて、このランナを介してキャビティとスプルとが連通される。この場合には、ゲート形成部材は、全てのキャビティのゲートと、少なくともランナの全部または一部とを含む位置に設ける。また、成形型にはキャビティが設けられる関係から、複数の部材で構成される。例えば、上型と下型とから構成することが可能であるが、このように構成した場合には、上型または下型に貫通する開口部を形成して、この開口部にゲート形成部材を装着する。そして、ゲート形成部材の端面にスプルやランナの一部を構成する溝を設ける構成とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に押出成形によるレンズの成形装置の概略構成を示す。この図1においては、ガラス供給部1から溶融したガラスを成形型10に供給してレンズを成形する構成としたものが示されている。
【0013】
ガラス供給部1を構成するるつぼ2にはヒータ3が装着されており、このヒータ3でるつぼ2を加熱することより、るつぼ2内のガラスは溶融状態になるように調整されている。そして、るつぼ2内におけるガラスの温度を均一化するために攪拌部材4が装着されている。るつぼ2は連通路5によりシリンダ6と連通しており、このシリンダ6の先端には射出ノズル7が設けられている。ヒータ3は、るつぼ2から連通路5及びシリンダ6、さらに射出ノズル7に至るまで設けられており、これによって射出に至るまでガラスの粘度が厳格に管理されるようになっている。シリンダ6にはプランジャ8が摺動可能に装着されており、このプランジャ8をシリンダ6内に押し込むことによって、溶融ガラスを所定の圧力で所定量供給できるようになっている。
【0014】
成形型10は、図2及び図3に示したように、上型11と下型12とから構成され、上型11と下型12とは接合させて、所定の型締めを行うようにしてアセンブルされる。上型11と下型12との接合部にはキャビティ13が形成され、これら上型11及び下型12のキャビティ13を構成する面は所定の曲面形状となった転写面11a,12aとなっている。従って、キャビティ13は成形されるレンズ形状に対応する形状となり、このキャビティ13内に溶融ガラスを供給して冷却すると、転写面11a,12aが転写された表面形状を有するレンズが成形される。ただし、キャビティ13の外周は完全な円形状ではなく、一部が直線状となったDカット部13aが設けられる。キャビティ13に溶融ガラスを導入するために、上型11と下型12との接合部にスプル14が形成される。スプル14の一端は成形型10の側面に開口した注入口14aとなり、また他端はキャビティ13のDカット部13aに接続されたゲート15となっている。
【0015】
射出ノズル7はスプル14の注入口14aに対して接離可能となっている。射出ノズル7を注入口14aに接続して、プランジャ8をシリンダ6内に押し込むことによって、るつぼ2から供給される溶融ガラスがスプル14からゲート15を経てキャビティ13内に注入される。キャビティ13全体に隈なく溶融ガラスが供給され、隙間や気泡等が生じないようにするために、ガラスは成形型10内に円滑に流入するように十分な流動性を持たせ、かつプランジャ8によりキャビティ13内に供給される溶融ガラスに所定の圧力を加える。ここで、射出成形を行うのに必要な粘度状態はガラスの作業点の粘度であり、具体的には102 〜104 poise 程度の低い粘度である。キャビティ13内のガラスを冷却して固形化した後に、成形型10の上型11と下型12とを分離することによって、レンズ成形品が取り出される。なお、キャビティ13には溶融ガラスの供給時に内部の空気を円滑に排出するために、空気抜き用の通路が形成されるが、その図示は省略する。
【0016】
以上のようにして射出成形が行われると、上型11と下型12の各転写面11a,12aの形状が転写されたレンズが成形されるが、スプル14及びゲート15内のガラスは除去されないことから、キャビティ13におけるレンズの部分と、スプル14及びゲート15が転写された形状の余剰部分が一体的に成形された成形物が得られる。従って、レンズ成形品とするには、この余剰部分を切断除去しなければならない。余剰部分はゲート15のキャビティ13への接続部分から切断することであり、これがゲートカットである。
【0017】
ゲートカットを行うために、成形型10の上型11には、その上端面から貫通する開口部20が穿設されており、この開口部20にはゲート形成部材21が挿入されている。ゲート形成部材21の下型12への対向面には溝22が形成されている。この溝22はスプル14の一部を構成するものであって、しかもスプル14のうちのキャビティ13への接続部であるゲート15の部位を含むものである。ここで、ゲート15はキャビティ13への開口部となる。ここで、このゲート15の通路断面積は、スプル14の通路断面積と同じであっても良いが、ゲート15の通路断面積の方をある程度小さくする方がゲートカットを行う上で有利である。
【0018】
ゲート形成部材21は上型11の一部を構成するものであり、しかもこのゲート15及びスプル14の一部に振動を加えることによって、レンズ成形品の部位と余剰部位とを分離する。このために、成形型10の上型11の上面に振動発生手段23が載置されて、その加振部23aがゲート形成部材21に当接して、この加振部23aによりゲート形成部材21を加振させるようになっている。
【0019】
レンズ成形を行うに当っては、図4に示したように、予熱ステージP,成形ステージM及び2つの冷却ステージ、即ち徐冷ステージC1 と冷却ステージC2 を設け、成形ステージMにはガラス供給部1が配置されている。徐冷ステージC1 ,C2 のうち、徐冷ステージC1 は、キャビティ13内のガラスが固形化するまで、即ち転移点から歪み点の粘度状態となるまで、即ち1012poise〜1014.5poiseの粘度状態となるまで徐冷を行うものであり、また冷却ステージC2 は取り出し温度にまで成形型10を冷却するものである。振動発生手段23は、冷却ステージC2 に設けられる。なお、冷却ステージC2 の後に、ゲートカットステージを設けて、このゲートカットステージに振動発生手段23を配置しても良い。
【0020】
以上の構成において、まず、成形型10を予熱ステージPに搬入して、溶融ガラスを供給する前の段階で成形型10を予熱する。この予熱はガラスの作業温度、即ちガラスが102 〜104 poise の粘度状態となる温度乃至その近傍の温度とする。そして、予熱された成形型10を成形ステージMに移行させて、その側面に開口している注入口14aを射出ノズル7に接続する。この状態で、プランジャ8を作動させることによって、るつぼ2内の作業点の粘度となるまで溶融ガラスが射出ノズル7を介して成形型10のスプル14からキャビティ13内に供給される。ここで、成形型10をガラス供給部1の射出ノズル7に接続する際に、この成形型10を安定的に保持するために、図示しないクランプ部材によりクランプされ、かつこのクランプ部材にはヒータが内蔵されて加熱されるようになっている。従って、溶融ガラスが所定の圧力で供給されても、ゲート形成部材21がその圧力で浮き上がるようなことはない。
【0021】
キャビティ13内に完全に溶融ガラスが注入された後、成形型10は成形ステージMから徐冷ステージC1 に移行させて、キャビティ13内の溶融ガラスの冷却を行う。この冷却を急速に行うと、ガラスが固形化する際における収縮によるヒケ等が発生するおそれがあるために、ガラス固形化するまでの間は徐冷ステージC1 で徐冷を行い、レンズ成形品の形状安定性を図る。さらに、ガラスが固形化した後に、冷却ステージC2 で取り出し温度にまで冷却する。
【0022】
冷却ステージC2 に成形型10が搬入されて、この成形型10が実質的に常温乃至常温近傍の温度状態になるまで冷却されるが、この冷却を行っている間に、振動発生手段23を成形型10の上型11上に当接させる。そして、この振動発生手段23の加振部23aを、例えば20Hz〜30Hz程度の周波数の振動を加える。そして、加振時間は例えば1〜3秒程度というように、極短いもので良い。固形化した成形物は、そのレンズ成形部と余剰部との境界部が最も断面積が小さいために、この部位に応力の集中するから、振動が加わることによって、この境界部の部位で切断されるようにして分離される。これにより、ゲートカットが行われて、レンズ成形品が形成される。
【0023】
とりわけ、スプル14のゲート15の開口面積を絞ることによって、ゲート15に相当する部位とレンズ成形品との移行部に脆弱部ができるので、振動発生手段23により加振すると、より迅速に、しかも正確にゲートカットを行うことができる。特に、キャビティ13には直線形状となったDカット部13aが設けられ、ゲート15はこのDカット部13aの位置に開口しているから、この部位の外形形状の変化が大きく、しかも形状の変化は直線的であるから、切断面は実質的に平面形状となる。
【0024】
以上のように、ゲートカットをキャビティ13内に供給された溶融ガラスが固形化して、レンズ成形品が形成された後に、しかも上型11及び下型12の両転写面11a,12aに規制された状態で加振を行い、この加振による応力の集中部を切断するようにしているので、カット面の精度が極めて高くなる。また、ゲート形成部材21は、成形型10に供給された溶融ガラスが完全に固形化する前の段階では静止状態に保持されるから、ゲート形成部材21と上型11の開口部20内面との間に多少の隙間があっても、この隙間に溶融ガラスが入り込んでゲート形成部材21がロックしてしまうおそれはない。
【0025】
次に、図5及び図6は、本発明の第2の実施の形態を示すものであって、この第2の実施の形態においては、ガラス素材としては、完全に加熱溶融したものではなく、ガラスをロッド状に成形して、このロッドガラス30の先端部分を溶融させて、キャビティに供給するように構成したものを示す。また、成形型40は同時に複数個のレンズを成形できるようにしたものとする、なお、この実施の形態では2個のレンズを同時に成形できるように構成したが、成形型により成形されるレンズの数はこれに限らず、例えば3個,4個等というように、さらに多くすることもできる。
【0026】
図5に示したように、ロッドガラス30はガラス供給ユニット31に装着されるようになっている。ガラス供給ユニット31は、ロッドガラス30が収納されるシリンダ部31aと、流体圧等の作用によりロッドガラス30を押動する加圧部31bと、射出ノズル31cとから構成される。シリンダ部31aの先端側の部位と、射出ノズル31cの部位とにはヒータ32が設けられており、このヒータ32によりロッドガラス30を加熱して溶融させるものである。ただし、ロッドガラス30が溶融するのは先端側の一部分であり、その基端側の部位は固形状態に保たれている。
【0027】
成形型40は、図6から明らかように、上型41及び下型42とから構成され、これら上型41と下型42との接合部には2箇所のキャビティ43,43を形成する転写面41a,42aが2箇所設けられており、またこれら両キャビティ43,43にはスプル44が接続されている。スプル44は、成形型40の側面に開口する単一の注入口44aから所定の長さ分の通路を構成し、このスプル44と、2つのキャビティ43,43に通じるゲート45との間はランナ46により連通させている。
【0028】
成形型40の下型42に開口部50が設けられており、この開口部50にゲート形成部材51が装着されている。ゲート形成部材51の上面部には略T字状の溝52が形成されており、この溝52はスプル44の一部と、ランナ46の全長部及びゲート45を含むものである。また、開口部50の下端部は拡径部50aとなっており、またゲート形成部材51の下端部は、この拡径部50aの幅及び内径より厚み及び外径が小さい大径部51aとなっている。これによって、ゲート形成部材51の大径部51aは開口部50の拡径部50aの内面とは非接触状態に保たれる。そして、下型42の下部側には振動発生手段53が配置され、この振動発生手段53の加振部53aはゲート形成部材51の下端面に当接している。従って、振動発生手段53を作動させた時に、加振部53aと当接しているゲート形成部材51の大径部51aに振動が伝達されるが、この大径部51aは開口部50の拡径部50a内において、下型42の内壁に規制されることなく振動することになる。
【0029】
以上のように構成することにより、まずガラス供給ユニット31のヒータ32を作動させて、ロッドガラス30の先端部分を加熱して溶融させた状態で、射出ノズル31cを成形型40のスプル44における注入口44aと接続して、加圧部31bによりロッドガラス30を押動する。これによって、溶融ガラスが射出ノズル31cから射出されて、スプル44からランナ46及びゲート45を介して両キャビティ43内に溶融ガラスが供給されて、2個のレンズが同時に成形される。
【0030】
そして、冷却ステージにおいて、溶融ガラスを冷却することによって、レンズ成形品が固形化する。その後に、前述した第1の実施の形態で説明したと同様に、振動発生手段53を作動させて、加振部53aによりゲート形成部材51を加振することによって、レンズ成形部とT字状の棒状となった余剰部とが分離するようにゲートカットが行われる。ここで、成形型40には2箇所のキャビティ43,43が形成されているが、これら各キャビティ43により形成されるレンズ成形品は同時にゲートカットがなされることになる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、成形型において、スプルとキャビティとを接続部を含み、少なくともこのスプルの一部を構成する部位に開口部を形成して、この開口部にゲート形成部材を設けて、振動発生手段で加振する構成としたので、成形型におけるキャビティ内に供給されたガラスが完全に固形化した後に、しかも光学部品成形品が成形型内に配置された状態で、キャビティ内において成形された光学部品と、スプルからゲートの内部におけるガラスとの間のゲートカットを確実に行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す光学部品成形装置の全体構成図である。
【図2】成形型の一例を示す縦断面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】光学部品成形装置により光学部品を形成する工程を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す光学部品成形装置の全体構成図である。
【図6】ゲートカットを行う機構の構成説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス供給部
10,40 成形型
11,41 上型
12,42 下型
11a,12a,41a,42a 転写面
13,43 キャビティ
14,44 スプル
14a,44a 注入口
15,45 ゲート
20,50 開口部
21,51 ゲート形成部材
22,52 溝
23,53 超音波加振装置
30 ロッドガラス
31 ガラス供給ユニット
Claims (4)
- 成形型に、転写面を有するキャビティを設けると共に、溶融ガラスの射出ノズルが接離される注入口に通じるスプルを形成したものにおいて、前記成形型には、前記スプルと前記キャビティとを接続部を含み、少なくともこのスプルの一部を構成し、一端が成形型の端面に臨むゲート形成部材を装着し、このゲート形成部材の端面に振動発生手段に当接させて、この振動発生手段により加振する構成としたことを特徴とする光学部品成形装置。
- 前記振動発生手段は、前記成形型の冷却ステージに配置されて、前記キャビティ内に供給されたガラスが固形化した後に前記ゲート形成部材を加振する構成としたことを特徴とする請求項1記載の光学部品成形装置。
- 前記成形型には複数のキャビティが設けられ、前記注入口は1箇所設けて、この注入口を備えたスプルを各キャビティに連通させるランナを設け、前記ゲート形成部材は、これらランナの各キャビティへの接続部を含む位置に設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の光学部品成形装置。
- 前記成形型は上型と下型とから構成し、前記ゲート形成部材は、上型または下型を貫通するように設けた開口部に装着され、その端面に前記スプルの一部を構成する溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の光学部品成形装置。
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