JP3817658B2 - Oil-foil-proof molded product for aluminum foil ranges - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクリル系フッ素樹脂からなる硬化皮膜を被覆したアルミニウム箔を型成形してなるレンジ用フード、レンジ用カバー及びレンジ用受皿マット等のアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、調理用レンジ周りの油汚れを防止するために厚さ30〜120 μm のアルミニウム箔を型成形してなるレンジ用フード、レンジ用カバー及びレンジ用受皿マットが市販され、台所や調理場において汎用されている。
【0003】
一方、実開平1−149445号公報には、30〜100 μm のアルミニウム箔表面に厚さ1〜20μm のフッ素系樹脂(PTFE、PFA 、FEP 等)皮膜を被覆し、その裏面に粘着テープを貼り合わせてなるレンジ台や流し台の隙間を塞ぐために用いられる貼着用アルミニウムシート又はテープが開示されている。なお、前記公報には「…弗素系樹脂を表面にコーティングしているためアルミニウムホイル表面に付着した油等の汚れが簡単に取れ、美観がいつまでもそこなわれない…」、「…弗素系樹脂の厚みが1μm 未満では実使用上十分な耐薬品、耐食性が得られず、20μm を越えると製造工程中に弗素系樹脂にクラックが発生し…」と記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
現在、市販されている前記アルミニウム箔製のレンジ用フード、レンジ用カバー及びレンジ用受皿マットは、汚れたら新しいものと交換するという「使い捨て」を前提とした製品であるため、その表面には油汚れ防止の表面処理はなされていないので、一般家庭等において省資源・経済性の見地から表面に付着した油汚れを落として長期間使用しようとしても、油汚れは強固に付着しているので取り除くことが非常に難しく、衛生上・美観上から止むなく短期間の使用によって使い捨てしなければならないという問題点があった。
【0005】
もっとも、前記公報に見られる通り、アルミニウム箔表面にフッ素樹脂を被覆すれば、該被覆面に付着した油汚れは簡単に落とすことが可能となる。
【0006】
そこで、本発明者は、表面に厚さ1〜20μm の範囲内で種々の厚みのフッ素系樹脂皮膜を形成したアルミニウム箔を調製し、これを型成形してレンジ用フード、レンジ用カバー及びレンジ用受皿マットを製造することを試みたが、型成形(金型プレス成形)時においてフッ素系樹脂硬化皮膜面にクラックが発生するため満足できる製品は得られず、フッ素系樹脂の種類や被覆条件等を変更して数多くの試作を重ねたが、クラックの発生を避けることはできなかった。
【0007】
なお、本発明者の知る限り、フッ素系樹脂硬化皮膜を被覆したアルミニウム箔製のレンジ用フード、レンジ用カバー及びレンジ用受皿マットは、いまだ発売されていない。
【0008】
本発明者は、省資源の見地から、一般家庭において油汚れが簡単に落とせ、長期にわたる使用が可能なアルミニウム箔製のレンジ用フード、レンジ用カバー及びレンジ用受皿マットを提供することを技術的課題として、さらなる試作を重ねた結果、アクリル系フッ素樹脂をイソシアネートによって硬化させてなる厚さ0.4 〜0.8 μm の硬化皮膜を被覆したアルミニウム箔を用いて金型プレス成形する場合には、成形時におけるクラックの発生を避けることができ、且つ、厚さ0.4 〜0.8 μm という薄膜であるにもかかわらず耐久性も充分な製品が得られるという刮目すべき新知見を得、当該課題を解決したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
【0010】
即ち、本発明に係るアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品は、厚さ 30 〜 120 μ m のアルミニウム箔にフッ素含有量約 50 %のアクリル系フッ素樹脂にイソシアネートを 100 対 30 の割合で配合して硬化させた厚さ 0.8 μ m 以下の硬化皮膜を被覆してレンジ周りに配置できる形状に型成形してなるものである。
【0011】
また、本発明は、前記アルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品において、硬化皮膜の厚さを 0.4 〜 0.8 μ mとしたものである。
【0012】
さらに、本発明は前記いずれかのアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品が、レンジ用フード、レンジ用カバー及びレンジ用受皿マットのいずれかに型成形されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0014】
実施の形態1.
【0015】
図1は本発明に係るアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品であるレンジ用受皿マットの斜視図であり、同図において、上面が受皿マットの表面である。また、図2は図1に示す受皿マットのA−A線縦断面図、図3は図2に示す受皿マットの積層構造を模型的に示した断面図、図4は図1に示す受皿マットの使用状態を説明する図であり、これらの図において、1は表面にアクリル系フッ素樹脂からなる硬化皮膜2を形成したアルミニウム製受皿マットであり、図3に示す通り、受皿マット1は厚さ55μm のアルミニウム箔3とその上に形成されたアクリル系フッ素樹脂からなる厚さ0.5 μm の硬化皮膜2とにより構成されている。なお、4はガスレンジ台、5はガスレンジ台4の上面に敷いたレンジ用カバーであり、該カバー5においても、図3に示す通り、厚さ55μm のアルミニウム箔3の上にアクリル系フッ素樹脂からなる厚さ0.7 μm の硬化皮膜2が形成されている。
【0016】
本発明におけるアルミニウム箔3は厚さ30〜120 μm であれば十分であり、30μm より薄いものでは実用できる強度が得がたく、120 μm より厚くなるとコスト的に不経済となる。アクリル系フッ素樹脂の硬化皮膜2は0.4 〜0.8 μm の厚さに形成すればよく、0.4 μm より薄くなると十分な撥油性や耐薬品性や耐食性が得られず、0.8 μm より厚くなると型成形時に硬化皮膜にクラックが生じやすく、コスト的にも不経済となる。
【0017】
アルミニウム箔3の上にアクリル系フッ素樹脂の硬化皮膜2を形成するには、硬化剤として所要量のイソシアネートを配合し、溶剤として酢酸ブチル、酢酸エチル或いは酢酸イソブチルを用いて、所要濃度(通常、約10%程度)の樹脂液を調製し、これをグラビアコータにより所要厚さにコートし、加熱乾燥によって溶剤を揮散させて硬化させればよい。得られた積層シートを金型プレス成形して受皿マットを得る。
【0018】
本実施の形態における受皿マットは、アクリル系フッ素樹脂によりコーティングされているので、優れた撥油性を示し、油で汚れても簡単に拭き取ることができる。
【0019】
また、フッ素樹脂の主鎖にアクリル系樹脂を用いたので、塗料化が可能となり、グラビア塗工をすることができ、アルミニウム箔への密着性も良く、しかも、透明で濁りのないクリアな硬化皮膜を得ることができる。
【0020】
また、前記硬化皮膜は硬化剤としてイソシアネートを使用したので、鉛筆硬度7H以上のハードコート並の硬さがあり、耐久性に優れたものとなっている。
【0021】
実施の形態2.
【0022】
図5は本発明に係るアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品であるフードの使用状態を説明する図であり、同図において、6はシステムキッチン台、7は実施の形態1と同様にして、厚さ75μm のアルミニウム箔にアクリル系フッ素樹脂からなる厚さ0.5 μm の硬化皮膜を形成して得た積層シートにエンボス加工を施した後、これを金型プレス成形して得たレンジ用フードである。
【0023】
本実施の形態におけるレンジ用フード7は、エンボス加工により強度を上げた後、金型プレス成形しているので、より強度の優れたものである。
【0024】
【実施例】
以下、図1〜4を参照して本発明に係るアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品の一実施例について説明する。
【0025】
厚さ55μm のアルミニウム箔を使用した。フッ素含有量50%のアクリル系フッ素樹脂(品番:TYG-VR-8001 :東洋インキ株式会社製)とイソシアネート(品番:TYG-VH-8011 :東洋インキ株式会社製)とを100 対30の割合で配合し、該配合物を溶剤(100 %酢酸ブチル)に溶解して当該配合物濃度が10%の樹脂液を調製した。
【0026】
グラビアコータで前記樹脂液をアルミニウム箔に4g /m2塗布した後、250 ℃で15秒間加熱乾燥し、前記溶剤を揮散させて厚さ約0.4 μm の硬化皮膜を形成した。得られた積層シートを、図4に示すレンジ用カバーに金型プレス成形した。得られたレンジ用カバーの硬化皮膜面を目視にて観察したところクラックは発生していなかった。
【0027】
未処理アルミニウム箔からなるレンジ用カバーと本実施例のレンジ用カバーとを使用して実際に天ぷらを揚げ、付着した天ぷら油の拭き取り具合を比較した。なお、天ぷら具は、1回当たり、海老:5尾、いかリング:5個、きすの開き:3匹、ピーマン:4切(2個分)、椎茸:5個とした。
【0028】
調理後の放置時間とテッシュペーパーを用いた油の拭き取り具合との関係を表1に示し、調理回数と油の拭き取り具合との関係(同一サンプルを繰り返し使用し、調理の2時間後に油の拭き取りを行った。)を表2に示す。
【0029】
評価「○」は、綺麗に拭き取れ、べたつきを感じなかった場合であり、評価「△」は、油は拭き取れるが、べたつきを感じた場合であり、評価「×」は、油が拭き取れず、かなりべたついた場合を示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
なお、本実施例のレンジ用カバーと未処理アルミニウム箔とについて蒸留水とn−オクタンとを用いて常法により行った比較テスト結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、アルミニウム箔の表面にアクリル系フッ素樹脂からなる厚さ0.4 〜0.8 μm の硬化皮膜を形成したので、アルミニウム箔の表面に該硬化皮膜が密着性良く積層されて金型プレス成形によってもクラックが発生することはなく、しかも薄膜であっても優れた撥油性が得られるので、油料理等で油汚れが付着しても布巾やテッシュ等で拭き取ることにより汚れを簡単に取り除くことができ、耐久性や耐食性にも優れたアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品を提供することができる。
【0035】
なお、比較的高価なレンジ用フードや多頭レンジ(複数個のバーナーヘッドを備えているもので、「システムキッチンコンロ」とも呼ばれている)のレンジ用受皿マットに本発明を適用する場合には、その使用寿命を大幅に延ばすことができるので極めて経済的である。
【0036】
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品であるレンジ用受皿マットの斜視図である。
【図2】図1に示す受皿マットのA−A線縦断面図である。
【図3】図2に示す受皿マットの積層構造を模型的に示した縦断面図である。
【図4】図1に示す受皿マットの使用状態を説明する図である。
【図5】本発明に係るアルミニウム箔製レンジ用油汚染防止成形品であるレンジ用フードの使用状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 受皿マット
2 硬化皮膜
3 アルミニウム箔
4 ガスレンジ台
5 レンジ用カバー
6 システムキッチン台
7 レンジ用フード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil contamination prevention molded product for an aluminum foil range such as a range hood, a range cover and a range receiving mat formed by molding an aluminum foil coated with a cured film made of an acrylic fluororesin. is there.
[0002]
[Prior art]
As is well known, range hoods, range covers, and range tray mats made from 30-120 μm thick aluminum foil are commercially available to prevent oil stains around the cooking range. It is widely used in the field.
[0003]
On the other hand, Japanese Utility Model Laid-Open No. 1-149445 discloses that a surface of a 30-100 μm aluminum foil is coated with a 1-20 μm-thick fluorine-based resin (PTFE, PFA, FEP, etc.) film, and an adhesive tape is pasted on the back surface. An aluminum sheet or tape to be used for closing a gap between a range stand and a sink is disclosed. In addition, in the above publication, “... the fluorine resin is coated on the surface, so that dirt such as oil adhering to the surface of the aluminum foil can be easily removed, and the aesthetics will not be lost forever”. If the thickness is less than 1 μm, chemical resistance and corrosion resistance sufficient for practical use cannot be obtained, and if it exceeds 20 μm, cracks occur in the fluorine-based resin during the manufacturing process.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The aluminum foil range hoods, range covers, and range trays that are currently available on the market are products that are "disposable" that must be replaced with new ones when they become dirty. No antifouling surface treatment is used, so even if you try to use it for a long period of time by removing the oil stain attached to the surface from the viewpoint of resource saving and economical efficiency in general households etc., remove the oil stain because it is firmly attached It is very difficult to do so, and there is a problem in that it must be disposed of after a short period of use without sanitary and aesthetic reasons.
[0005]
However, as can be seen in the above publication, if the surface of the aluminum foil is coated with a fluororesin, the oil stain attached to the coated surface can be easily removed.
[0006]
Therefore, the present inventor prepared aluminum foils having various thicknesses of fluororesin films on the surface in the range of 1 to 20 μm, and molded them to form a range hood, a range cover and a range. Attempts to manufacture a receiving mat for use, but a satisfactory product could not be obtained because cracks occurred on the surface of the fluororesin cured film during mold molding (die press molding), and the type and coating conditions of the fluororesin A number of prototypes were repeated with various changes, but cracks could not be avoided.
[0007]
As far as the present inventor knows, a range hood, a range cover and a range tray mat made of aluminum foil coated with a fluororesin cured film have not yet been released.
[0008]
From the viewpoint of resource saving, the present inventor technically provides an aluminum foil range hood, a range cover and a range tray that can easily remove oil stains in a general household and can be used for a long time. As a result of further trial production, as a result of mold press molding using aluminum foil coated with 0.4 to 0.8 μm thick cured film obtained by curing acrylic fluororesin with isocyanate, It is a solution that solves this problem by acquiring a remarkable new knowledge that cracks can be avoided and that a product with sufficient durability can be obtained despite being a thin film with a thickness of 0.4 to 0.8 μm. is there.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The technical problem can be solved by the present invention as follows .
[0010]
That is, an aluminum foil made range for oil pollution molded article according to the present invention, in a proportion of a thickness of 30 ~ 120 mu fluorine content of about 50% acrylic fluororesin 100: isocyanate to 30 aluminum foil m those obtained by molding into a shape that can be placed around the range to cover the cured film of thickness less than 0.8 mu m which was cured by.
[0011]
Also, the present invention provides the aluminum foil made range for oil pollution moldings, the thickness of the cured film is obtained by a 0.4 ~ 0.8 μ m.
[0012]
Furthermore, in the present invention, any one of the above-described aluminum foil range oil contamination prevention molded products is molded into any of a range hood, a range cover, and a range tray mat.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0014]
[0015]
FIG. 1 is a perspective view of a saucer mat for a range which is an oil-fouling prevention molded product for an aluminum foil range according to the present invention. In FIG. 2 is a longitudinal sectional view taken along line AA of the saucer mat shown in FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view schematically showing a laminated structure of the saucer mat shown in FIG. 2, and FIG. 4 is a saucer mat shown in FIG. In these drawings,
[0016]
The thickness of the aluminum foil 3 in the present invention is sufficient if it is 30 to 120 μm. If it is thinner than 30 μm, it is difficult to obtain a practical strength, and if it is thicker than 120 μm, the cost becomes uneconomical. The acrylic fluoropolymer cured film 2 may be formed to a thickness of 0.4 to 0.8 μm. If the thickness is less than 0.4 μm, sufficient oil repellency, chemical resistance and corrosion resistance cannot be obtained. Cracks are easily generated in the cured film, which is uneconomical in terms of cost.
[0017]
In order to form the acrylic fluororesin cured film 2 on the aluminum foil 3, a required amount of isocyanate is blended as a curing agent, butyl acetate, ethyl acetate or isobutyl acetate is used as a solvent, and the required concentration (usually, (About 10%) is prepared, and this is coated to a required thickness with a gravure coater, and the solvent is stripped off by heat drying and cured. The obtained laminated sheet is press-molded to obtain a receiving mat.
[0018]
The saucer mat in the present embodiment is coated with an acrylic fluororesin, and thus exhibits excellent oil repellency and can be easily wiped even if it is soiled with oil.
[0019]
In addition, since acrylic resin is used for the main chain of fluororesin, it can be made into a paint, can be applied with gravure, has good adhesion to aluminum foil, and is clear and clear without turbidity. A film can be obtained.
[0020]
Further, since the cured film uses isocyanate as a curing agent, it has a hardness equivalent to a hard coat with a pencil hardness of 7H or more, and is excellent in durability.
[0021]
Embodiment 2. FIG.
[0022]
FIG. 5 is a diagram for explaining the use state of a hood which is an aluminum foil range oil pollution prevention molded product according to the present invention, in which 6 is a system kitchen stand and 7 is the same as in the first embodiment. A range hood obtained by embossing a laminated sheet obtained by forming a 0.5 μm thick cured film made of an acrylic fluororesin on a 75 μm thick aluminum foil and then press-molding it. It is.
[0023]
The range hood 7 in the present embodiment is more excellent in strength because it is die-press molded after increasing the strength by embossing.
[0024]
【Example】
Hereinafter, with reference to FIGS. 1-4, one Example of the oil pollution prevention molded article for aluminum foil ranges which concerns on this invention is described.
[0025]
An aluminum foil with a thickness of 55 μm was used. Acrylic fluororesin with 50% fluorine content (product number: TYG-VR-8001: manufactured by Toyo Ink Co., Ltd.) and isocyanate (product number: TYG-VH-8011: manufactured by Toyo Ink Co., Ltd.) at a ratio of 100 to 30 Compounded, the compound was dissolved in a solvent (100% butyl acetate) to prepare a resin solution having a compound concentration of 10%.
[0026]
The resin solution was applied to an aluminum foil at 4 g / m 2 with a gravure coater and then heated and dried at 250 ° C. for 15 seconds to volatilize the solvent to form a cured film having a thickness of about 0.4 μm. The obtained laminated sheet was press-molded on the range cover shown in FIG. When the cured film surface of the obtained range cover was visually observed, no cracks were generated.
[0027]
The tempura was actually fried using the range cover made of untreated aluminum foil and the range cover of this example, and the wiping conditions of the attached tempura oil were compared. In addition, the tempura tool was shrimp: 5 tails, squid rings: 5 pieces, kiss opening: 3 pieces, peppers: 4 cuts (2 pieces), shiitake: 5 pieces per time.
[0028]
Table 1 shows the relationship between the standing time after cooking and the wiping condition of oil using tissue paper. The relationship between the number of times of cooking and the wiping condition of oil (using the same sample repeatedly, wiping the oil 2 hours after cooking) Table 2 shows the results.
[0029]
Evaluation `` ○ '' is a case where it was wiped cleanly and did not feel sticky. The case where it is quite sticky is shown.
[0030]
[Table 1]
[0031]
[Table 2]
[0032]
In addition, Table 3 shows the results of a comparative test performed by a conventional method using distilled water and n-octane for the range cover and untreated aluminum foil of this example.
[0033]
[Table 3]
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the cured film having a thickness of 0.4 to 0.8 μm made of acrylic fluororesin is formed on the surface of the aluminum foil, the cured film is laminated on the surface of the aluminum foil with good adhesion. Even if it is a thin film, cracks do not occur and excellent oil repellency can be obtained even if it is a thin film, so even if oil stains adhere in oil dishes etc., it will become dirty by wiping with a cloth width or tissue etc. Can be easily removed, and an oil-fouling-proof molded product for an aluminum foil range that is excellent in durability and corrosion resistance can be provided.
[0035]
In addition, when the present invention is applied to a tray tray for a relatively expensive range hood or multi-head range (which has a plurality of burner heads and is also referred to as a “system kitchen stove”) It is extremely economical because its service life can be greatly extended.
[0036]
Therefore, it can be said that the industrial applicability of the present invention is very high.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a saucer mat for a range which is an oil contamination prevention molded product for a range made of aluminum foil according to the present invention.
FIG. 2 is a vertical sectional view taken along line AA of the tray mat shown in FIG.
3 is a longitudinal sectional view schematically showing a laminated structure of the tray mat shown in FIG. 2. FIG.
FIG. 4 is a diagram for explaining a use state of the tray mat shown in FIG.
FIG. 5 is a diagram for explaining a use state of a range hood which is an aluminum foil range oil pollution prevention molded product according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 saucer mat 2 cured film 3 aluminum foil 4 gas range stand 5 range cover 6 system kitchen stand 7 range hood
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JP23713796A JP3817658B2 (en) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | Oil-foil-proof molded product for aluminum foil ranges |
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