JP3816011B2 - Railway vehicle wheel return line device and rail vehicle wheel return line method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道線路から脱線した鉄道車両の車輪を元のレールの上に復帰させるための鉄道車両車輪復線装置、及び鉄道車両車輪の復線方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道においては、鉄道車両がレールから外れて脱線すると、さらに線路の外方へ向かって移動し、各種の事故や損害を発生することがあるため、各種の対策がとられている。鉄道車両の脱線そのものを未然に防止するための対策としては、「脱線防止レール」や、「脱線防止ガード」と呼ばれる設備がある。
【0003】
この脱線防止レールは、本線レールの軌間内で、本線レールから所定の間隔(例えば65ミリメートルにスラック量を加算した値)をあけて平行に配置されるレールであり、脱線防止レールの頭頂面位置は本線レールの頭頂面位置と同じかそれよりも高い位置となるように設定される。ここに、スラックとは、線路の曲線区間において、鉄道車両が円滑に走行できるように、直線区間の場合よりも軌間距離を曲線半径に応じた所定値だけ拡大させる量をいう。脱線防止レールは、脱線した場合に被害が甚大な箇所、例えば、曲線半径が250メートル未満の急曲線の区間、急勾配中の曲線区間、あるいは高い盛土区間などに設置される。
【0004】
また、脱線防止ガードは、本線レールの軌間内で、本線レールから所定の間隔(例えば85ミリメートル)をあけて平行に配置されるL字状断面の鋼材である。脱線防止ガードは、機能的には、脱線防止レールと同様だが、脱線防止レールよりも軽量であるため、軌道保守時の作業性が良い、という利点がある。脱線防止ガードは、脱線防止レールと同様の箇所に設置される。上記の脱線防止レール、脱線防止ガードと同様な目的のために踏切箇所に設けられるものを、「踏切ガード」という。
【0005】
また、脱線した鉄道車両が脱線後に軌道外に移動等することを防止し、以後の被害を最小限にとどめるための対策としては、「安全レール」と呼ばれる設備がある。この安全レールは、本線レールから所定の間隔(例えば180〜220ミリメートル)をあけて平行に配置されるレールである。安全レールは、脱線後の危険の大きな側(鉄道車両が転倒又は転落等を起こすと危険な側)に対し、それとは反対側となる側の本線レールの軌間内方(レールとレールの間)に設置されるのが一般的であるが、降雪区間や落石多発区間などで、軌間内方に安全レールを設けることが適切ではない場合には、脱線後の危険の大きな側の本線レールの軌間外方に安全レールが設置される。
【0006】
安全レールを設置した箇所では、脱線した鉄道車両の車輪は、この安全レールによって規制され、誘導される。このため、鉄道車両は、脱線後も本線レールに沿って走行できるようになっている。これにより、脱線した鉄道車両が転倒又は転落などの大事故を引き起こす、といった事態が防止されるようになっている。この安全レールは、盛土上の区間の線路等に設置される。特に、橋りょうの上やその付近で脱線した鉄道車両が逸走して橋りょう下方に転落することを防止するために設けられるものを、「橋上ガードレール」という。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、安全レールや橋上ガードレールが設置されている区間であっても、脱線した鉄道車両が停止するまでの間に分岐器が存在すると、この分岐器によって鉄道車両が軌道の外方へ誘導され、脱線の被害を通常の脱線の場合よりも悪化させる場合がある。しかしながら、現状では、このような事態に対する有効な対策がなく、その改善が望まれている。
【0008】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、鉄道線路から脱線した鉄道車両の車輪を元のレールの上に復帰させるための鉄道車両車輪復線装置、及び鉄道車両車輪の復線方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る鉄道車両車輪復線装置は、
鉄道線路の第1レールと第2レールの軌道内側のうち前記第1レールに沿って第1位置から第3位置まで設けられる第1復線手段と、
前記鉄道線路の第1レールと第2レールの軌道外側のうち前記第2レールに沿って前記第1位置から前記第3位置まで設けられる第2復線手段を備え、
前記第1復線手段は、鉄道車両の車輪のうちの第1車輪が前記第1レールと前記第1復線手段の間に脱線した後に進行した場合に、前記第1車輪のフランジである第1フランジを支持しながらレール直角方向に押圧し、前記第1レールに接近させるとともに上昇させるようにして、前記第1位置から、前記第1レールの近傍の第2位置まで誘導し、前記第2位置において前記第1車輪の踏面である第1踏面が前記第1レールの頭頂面である第1頭頂面よりも高くなるようにし、前記第2位置を通過した後は第1基準高さ位置からの前記第1フランジの底部の高さを前記第2位置における第1基準高さ位置からの高さである第1高さに維持し、
前記第2復線手段は、鉄道車両の車輪のうちの第2車輪が前記第2レールの外側に脱線した後に進行した場合に、前記第2車輪のフランジである第2フランジを支持しながら上昇させるようにして前記第1位置から誘導し、前記第2位置よりも線路方向に進行した位置である第3位置において前記第2フランジの底部が前記第2レールの頭頂面である第2頭頂面と同一の高さとなるようにし、前記第3位置の通過後は第2基準高さ位置からの前記第2フランジの底部の高さを前記第3位置における第2基準高さ位置からの高さである第2高さに維持することにより、
前記脱線した前記第1車輪を前記第1レールの上に復帰させ、かつ前記脱線した前記第2車輪を前記第2レールの上に復帰させること
を特徴とする。
【0010】
上記の鉄道車両車輪復線装置において、好ましくは、前記第1復線手段は、前記第1車輪が前記第2位置の通過後は、前記第1フランジを支持しながらレール直角方向に押圧して前記第1レールに接近させ、前記第1踏面が前記第1頭頂面の上方で重複するように誘導する。
【0011】
また、上記の鉄道車両車輪復線装置において、好ましくは、前記第1復線手段は、前記鉄道車両が前記第3位置の通過後は、第1基準高さ位置からの前記第1フランジの底部の高さを前記第1高さに維持しながらレール直角方向に押圧して前記第1レールに接近させ、かつ前記第1車輪の前記第1踏面が前記第1頭頂面の上方で所定の第1重複長さまで重複する第4位置の通過後は、前記第1フランジを支持しながら下降させるようにして誘導し、前記第4位置よりも線路方向に進行した位置である第5位置において前記第1踏面が前記第1頭頂面の上に乗るとともに、前記第2フランジが前記第2頭頂面の上に乗るようにさせる。
【0012】
また、上記の鉄道車両車輪復線装置において、好ましくは、
前記鉄道線路の軌道内側で前記第1レールに沿って、前記第1位置よりも手前側となる第6位置から前記第1位置まで設けられ前記第1復線手段に接続する第1誘導手段を備え、
前記第1誘導手段は、前記脱線した第1車輪の内側面をレール直角方向に押圧して前記第1レールに接近させ、前記第1車輪を前記第1復線手段に移行させる。
【0013】
また、上記の鉄道車両車輪復線装置において、好ましくは、
前記鉄道線路の軌道内側で前記第1レールに沿って、前記第5位置から、前記第5位置よりも線路方向に進行した位置である第7位置まで設けられ、前記第5位置において前記第1復線手段に接続する第2誘導手段を備え、
前記第2誘導手段は、前記第5位置における前記第1踏面と前記第2フランジの状態を維持し、前記第1レール上の前記第1踏面の径と前記第2レール上の第2フランジの径との差による前記第2車輪の横方向移動を利用して、前記第2フランジを前記第2レールの軌道内側へ落下させ頭部内側面と嵌合させることにより、前記第2車輪を前記第2レールの上に復帰させる。
【0014】
また、上記の鉄道車両車輪復線装置において、好ましくは、
前記第1レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側のレールであり、
前記第2レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側のレールである。
【0015】
また、上記の鉄道車両車輪復線装置において、好ましくは、
前記第1レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側のレールであり、
前記第2レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側のレールである。
【0016】
また、上記の鉄道車両車輪復線装置において、好ましくは、
前記第1復線手段は、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側となるレールを第1レールとして設けられるとともに、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側となるレールを第1レールとして設けられ、
前記第2復線手段は、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側となるレールを第2レールとして設けられるとともに、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側となるレールを第2レールとして設けられる。
【0017】
また、本発明に係る鉄道車両車輪の復線方法は、
鉄道線路の第1レールと第2レールの軌道内側のうち前記第1レールに沿って第1位置から第3位置まで設けられる第1復線手段と、
前記鉄道線路の第1レールと第2レールの軌道外側のうち前記第2レールに沿って前記第1位置から前記第3位置まで設けられる第2復線手段を用い、
前記第1復線手段により、鉄道車両の車輪のうちの第1車輪が前記第1レールと前記第1復線手段の間に脱線した後に進行した場合に、前記第1車輪のフランジである第1フランジを支持しながらレール直角方向に押圧し、前記第1レールに接近させるとともに上昇させるようにして、前記第1位置から、前記第1レールの近傍の第2位置まで誘導し、前記第2位置において前記第1車輪の踏面である第1踏面が前記第1レールの頭頂面である第1頭頂面よりも高くなるようにし、前記第2位置を通過した後は第1基準高さ位置からの前記第1フランジの底部の高さを前記第2位置における第1基準高さ位置からの高さである第1高さに維持させ、
前記第2復線手段により、鉄道車両の車輪のうちの第2車輪が前記第2レールの外側に脱線した後に進行した場合に、前記第2車輪のフランジである第2フランジを支持しながら上昇させるようにして前記第1位置から誘導し、前記第2位置よりも線路方向に進行した位置である第3位置において前記第2フランジの底部が前記第2レールの頭頂面である第2頭頂面と同一の高さとなるようにし、前記第3位置の通過後は第2基準高さ位置からの前記第2フランジの底部の高さを前記第3位置における第2基準高さ位置からの高さである第2高さに維持させることにより、
前記脱線した前記第1車輪を前記第1レールの上に復帰させ、かつ前記脱線した前記第2車輪を前記第2レールの上に復帰させること
を特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の全体構成を示す図であり、図1(A)は鉄道車両車輪復線装置の全体構成を示す概略平面図を、図1(B)は図1(A)における第1復線器の第1フランジ支持面のレール長手方向に沿った勾配を示す図を、図1(C)は図1(A)における第1復線器及び第2復線器の構成を示す平面図を、図1(D)は図1(A)における第2復線器の第2フランジ支持面のレール長手方向に沿った勾配を示す図を、それぞれ示している。
【0019】
図1(A)において、多数の上下方向の線分は、まくらぎの中心線を示している。また、平行な2本の水平線は、レールの中心線を示している。図1(A)に示すように、この鉄道車両車輪復線装置101は、第1レール201と第2レール202とまくらぎ203を有する鉄道線路200の近傍に設置されている。図1(A)において、鉄道車両(図示せず)は、図1(A)の左から右へ向かって進行する。後述する位置P1〜P7は、この鉄道線路200の進行方向における位置であり、まくらぎの中心位置を示している。第1レール201は、鉄道線路200の進行方向に向かって左側となるレールであり、第2レール202は、鉄道線路200の進行方向に向かって右側となるレールである。
【0020】
上記の鉄道車両車輪復線装置101は、第1復線器1と、第2復線器2と、第1誘導器3と、第2誘導器4を備えて構成されている。第1復線器1は、上記の鉄道車両車輪復線装置101のうち、図1(A)における位置P1から位置P5にわたって、第1レール201の軌道内側に沿って設置される部分である。また、第2復線器2は、上記の鉄道車両車輪復線装置101のうち、図1(A)における位置P1から位置P5にわたって、第2レール202の軌道外側に沿って設置される部分である。
【0021】
また、第1誘導器3は、上記の鉄道車両車輪復線装置101のうち、図1(A)における位置P1よりも手前側となる位置P6から位置P1にわたって、第1レール201の軌道内側に沿って設置され、その終端(位置P1)において第1復線器1に接続する部分である。位置P6よりも手前側となる部分には、安全レール401が設置され、位置P6において第1誘導器3に接続している。また、第2誘導器4は、上記の鉄道車両車輪復線装置101のうち、図1(A)における位置P5において第1復線器1に接続し、位置P5から、位置P5よりも線路方向に進行した位置P7にわたって、第1レール201の軌道内側に沿って設置される部分である。
【0022】
次に、図1ないし図10を参照しながら、この鉄道車両車輪復線装置101の構成と作用について詳細に説明する。
【0023】
図2は、上記の鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)におけるA−A断面の構成を示す図である。A−A断面の位置は、鉄道線路200における位置P6と位置P1の中間となる位置である。図2は、A−A位置においてレール長手方向で鉄道車両の進行方向を見た断面図、すなわち、図1(A)のA−A位置において、図の左から右に向かう方向に見た断面図である。
【0024】
図2に示すように、この状態では、鉄道車両(図示せず)の車輪のうち、鉄道線路200の進行方向に向かって左側となる車輪(以下、「第1車輪」という。)301が、本来走行すべき左側の第1レール201から脱線し、鉄道線路200の進行方向に向かって右側となる車輪(以下、「第2車輪」という。)302が、本来走行すべき右側の第2レール202から脱線した状態を示している。
【0025】
図1(A)に示すように、第1誘導器3は、位置P6から位置P1にわたって、第1レール201の軌道内側に沿って設置されており、図2に示すように、A−A位置では、第1誘導器3は、タイプレート204Aを介してまくらぎ203Aに取り付けられている。このタイプレート204Aは、通常よりも幅(図2における左右方向の長さ)が広いタイプレートであり、第1レール201も同時に取り付けられるようになっている。
【0026】
また、第2レール202の位置P6から位置P1の間の位置には、誘導器あるいは復線器は取り付けられていない。図2に示すように、A−A位置では、通常よりも幅(図2における左右方向の長さ)が広いタイプレート205Aがまくらぎ203Aに取り付けられている。
【0027】
この場合、第1車輪301は、軌道の内側(第1レール201と第2レール202の中間)でかつ第1レール201と第1誘導器3との中間となる箇所を走行し、まくらぎのある箇所では、第1車輪301のフランジである第1フランジ312の底部313がタイプレート204Aの上を走行する状態となっている。図示はしていないが、まくらぎとまくらぎの中間の箇所では、第1車輪301は、道床のバラスト(砕石等)の上を走行する。
【0028】
また、第2車輪302は、軌道の外側(図2における第2レール202の右側)の箇所を走行し、まくらぎのある箇所では、第2車輪302のフランジである第2フランジ322の底部323がタイプレート205Aの上を走行する状態となっている。図示はしていないが、まくらぎとまくらぎの中間の箇所では、第2車輪302は、道床のバラスト(砕石等)の上を走行する。
【0029】
次に、第1誘導器3について説明する。図2に示すように、第1誘導器3は、第1車輪規制壁31と、底板33と、補強リブ34Aを有している。また、第1車輪規制壁31と、底板33と、補強リブ34Aは、それぞれ、鋼等からなる板状部材である。また、第1車輪規制壁31と底板33は、レール長手方向に長い長方形状の板状部材であり、補強リブ34Aは、略台形状の板状部材である。また、底板33の一端(図2における左端)は、第1車輪規制壁31の下端に溶接又はボルト接合等によって接合されている。第1車輪規制壁31の図2における左面は、第1レール201の内側面(図2における第1レール201の右側面)212と対向し、タイプレート204Aに対して略垂直な面32となっている。以下、面32を「第1車輪内側規制面」という。
【0030】
また、補強リブは、第1誘導器3が各まくらぎ上にある場合に取り付けられて剛性や強度を増加させる部材であり、補強リブ34Aは、A−A位置のまくらぎ203Aの上にある場合に取り付けられるものである。補強リブ34Aは、第1車輪規制壁31の背面と底板33の上面に溶接又はボルト接合等によって接合されている。
【0031】
また、図1(A)の概略平面図に示すように、第1誘導器3と第1レール201との間隔(図1(A)における上下方向の間隔)は、図1(A)の左から右へ向かう方向(鉄道車両の進行方向)に進むにつれて狭くなるように設定されている。したがって、第1誘導器3の第1車輪規制壁31の第1車輪内側規制面32と第1レール201の内側面212との間隔も、図1(A)の左から右へ向かう方向(鉄道車両の進行方向)に進むにつれて狭くなるようになっている。図2に示す位置P6においては、断面図は示していないが、第1車輪内側規制面32と第1レール201の内側面212の間隔は、δ1となっている。このδ1の値としては、例えば433ミリメートルの値が採用される。なお、第1車輪支持壁31と底板33は、レール長手方向(線路進行方向)の延長が長くなるため、それよりも延長の短い部材どうしを、溶接やボルト接合等により、適宜の位置で接合して全体を構成するようにしてもよい。
【0032】
上記のような構成により、第1レール201と第1誘導器3の中間の箇所に脱線した第1車輪301の内側面316は、第1誘導器3の第1車輪規制壁31の第1車輪内側規制面32によって、右方向への移動が阻止される。したがって、鉄道車両(図示せず)が、図1(A)の左から右へ進むにつれて、第1車輪301の内側面316は、第1車輪内側規制面32に接触すると、軌道の外側(図2における左側)に向かうレール直角方向(第1レール201、第2レール202の長手方向に垂直で左方へ向かう水平方向)に押圧される。これを繰り返すことにより、第1車輪301は、鉄道車両の進行に伴い、徐々に第1レール201に接近させられるようになっている。
【0033】
この際、第1車輪301が図2の左方向へ移動することに伴い、第2車輪302も、まくらぎ(例えば203A)の箇所では、タイプレート(例えば205A)の上面を図2の左方向へ移動しつつ走行し、まくらぎ間の箇所(図示せず)では、道床のバラスト(砕石等)の上を走行しつつ図2の左方向へ移動する。
【0034】
次に、鉄道車両がさらに進行すると、鉄道車両は、鉄道線路200上の位置P1に到達し、位置P1において、第1車輪301は、第1誘導器3から第1復線器1に移行する。図3は、上記の鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)及び図1(C)の位置P1におけるB−B断面の構成を示す図である。図3は、B−B位置においてレール長手方向で鉄道車両の進行方向を見た断面図、すなわち、図1(A)及び図1(C)のB−B位置において、図の左から右へ向かう方向に見た断面図である。
【0035】
また、その後、鉄道車両は、鉄道線路200上のC−C断面の位置に到達する。図4は、上記の鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)及び図1(C)におけるC−C断面の構成を示す図である。C−C断面の位置は、鉄道線路200における位置P1と位置P2の中間となる位置である。図4は、C−C位置においてレール長手方向で鉄道車両の進行方向を見た断面図、すなわち、図1(A)及び図1(C)のC−C位置において、図の左から右へ向かう方向に見た断面図である。
【0036】
また、さらに、鉄道車両は、鉄道線路200上の位置P2に到達する。図5は、上記の鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)及び図1(C)の位置P2におけるD−D断面の構成を示す図である。図5は、D−D位置においてレール長手方向で鉄道車両の進行方向を見た断面図、すなわち、図1(A)及び図1(C)のD−D位置において、図の左から右へ向かう方向に見た断面図である。
【0037】
また、さらに、鉄道車両は、鉄道線路200上の位置P3に到達する。図6は、上記の鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)及び図1(C)の位置P3におけるE−E断面の構成を示す図である。図6は、E−E位置においてレール長手方向で鉄道車両の進行方向を見た断面図、すなわち、図1(A)及び図1(C)のE−E位置において、図の左から右へ向かう方向に見た断面図である。
【0038】
その後、鉄道車両は、鉄道線路200上の位置P4に到達する。図7は、上記の鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)及び図1(C)の位置P4におけるF−F断面の構成を示す図である。図7は、F−F位置においてレール長手方向で鉄道車両の進行方向を見た断面図、すなわち、図1(A)及び図1(C)のF−F位置において、図の左から右へ向かう方向に見た断面図である。
【0039】
位置P4の後、鉄道車両は、鉄道線路200上の位置P5に到達する。図8は、上記の鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)及び図1(C)の位置P5におけるG−G断面の構成を示す図である。図8は、G−G位置においてレール長手方向で鉄道車両の進行方向を見た断面図、すなわち、図1(A)及び図1(C)のG−G位置において、図の左から右へ向かう方向に見た断面図である。
【0040】
図1(A)及び図1(C)に示すように、位置P1から位置P5にかけては、第1レール201の軌道内側(図3ないし図8における右側)に、第1レール201に沿って第1復線器1が設置されている。図3ないし図8に示すように、第1復線器1は、まくらぎのある箇所では、タイプレート(例えば、204B、204C、204D、204E、204F、204G)を介してまくらぎ(例えば、203B、203C、203D、203E、203F、203G)に取り付けられている。これらのタイプレートは、通常よりも幅(図3ないし図8における左右方向の長さ)が広いタイプレートであり、第1レール201も同時に取り付けられるようになっている。
【0041】
また、位置P1において、第1車輪規制壁31と、第1車輪規制壁11は溶接又はボルト接合等により接合されており、これによって第1誘導器3と第1復線器1が接続している。また、位置P5においては、後述するように、第1復線器1に第2誘導器4が接続している。
【0042】
また、図1(A)及び図1(C)に示すように、位置P1から位置P5にかけては、第2レール202の軌道外側(図3ないし図8における右側)に、第2レール202に沿って第2復線器2が設置されている。図3ないし図8に示すように、第2復線器2は、まくらぎのある箇所では、タイプレート(例えば、205B、205C、205D、205E、205F、205G)を介してまくらぎ(例えば、203B、203C、203D、203E、203F、203G)に取り付けられている。これらのタイプレートは、通常よりも幅(図3ないし図8における左右方向の長さ)が広いタイプレートであり、第2レール202も同時に取り付けられるようになっている。また、第2レール202の位置P5以降の各位置においては、誘導器等は取り付けられていない。
【0043】
この場合、第1車輪301は、軌道の内側(第1レール201と第2レール202の中間)でかつ第1復線器1に誘導されながら走行する。位置P1は、第1復線器1の始端であり、位置P5は、第1復線器1の終端である。また、まくらぎのある箇所では、第1車輪301のフランジである第1フランジ312の底部313は、タイプレート(例えば、204B、204C、204D、204E、204F、204G)の上を走行する状態となっている。図示はしていないが、まくらぎとまくらぎの中間の箇所では、第1車輪301は、道床のバラスト(砕石等)の上を走行する。
【0044】
また、第2車輪302は、軌道の外側(図2における第2レール202の右側)でかつ第2復線器2に誘導されながら走行する。位置P1は、第2復線器2の始端であり、位置P5は、第2復線器2の終端である。まくらぎのある箇所では、第2車輪302のフランジである第2フランジ322の底部323は、タイプレート(例えば、205B、205C、205D、205E、205F、205G)の上を走行する状態となっている。図示はしていないが、まくらぎとまくらぎの中間の箇所では、第2車輪302は、道床のバラスト(砕石等)の上を走行する。
【0045】
図3ないし図8に示すように、第1復線器1は、水平方向復線部18と、鉛直方向復線部19を有している。水平方向復線部18は、後述するように、第1フランジ312をレール直角方向に誘導する部分である。また、鉛直方向復線部19は、後述するように、第1フランジ312の底部313の鉛直方向の位置を所定の位置に誘導する部分である。
【0046】
水平方向復線部18は、第1車輪規制壁11と、底板13と、補強リブ(B−B断面では14B、C−C断面では14C、D−D断面では14D、E−E断面では14E、F−F断面では14F、G−G断面では14G)を有している。
【0047】
第1車輪規制壁11と、底板13と、補強リブ14B〜14G等は、それぞれ、鋼等からなる略板状部材である。また、第1車輪規制壁11と底板13は、レール長手方向に長い長方形状の板状部材であり、補強リブ34B〜14G等は、略台形状の板状部材である。また、底板13の一端(図3ないし図8における左端)は、第1車輪規制壁11の下端に溶接又はボルト接合等によって接合されている。第1車輪規制壁11の図3ないし図8における左面は、第1レール201の内側面(図2における第1レール201の右側面)212と対向し、タイプレート(B−B断面では204B、C−C断面では204C、D−D断面では204DB、E−E断面では204E、F−F断面では204F、G−G断面では204G)に対して略垂直な面12となっている。以下、面12を「第1車輪内側規制面」という。
【0048】
また、補強リブは、第1復線器1が各まくらぎ上にある場合に取り付けられて剛性や強度を増加させる部材であり、補強リブ14BはB−B位置のまくらぎ203Bの上にある場合に、補強リブ14CはC−C位置のまくらぎ203Cの上にある場合に、補強リブ14DはD−D位置のまくらぎ203Dの上にある場合に、補強リブ14EはE−E位置のまくらぎ203Eの上にある場合に、補強リブ14FはF−F位置のまくらぎ203Fの上にある場合に、補強リブ14GはG−G位置のまくらぎ203Gの上にある場合に、それぞれ取り付けられるものである。補強リブ14B等は、第1車輪規制壁11の背面と底板13の上面に溶接又はボルト接合等によって接合されている。
【0049】
また、図1(A)の概略平面図、及び図1(C)の詳細平面図に示すように、第1復線器1と第1レール201との間隔(図1(A)及び図1(C)における上下方向の間隔)は、図1(A)及び図1(C)の左から右へ向かう方向(鉄道車両の進行方向)に進むにつれて狭くなるように設定されている。したがって、第1復線器1の第1車輪規制壁11の第1車輪内側規制面12と第1レール201の内側面212との間隔も、図1(A)及び図1(C)の左から右へ(位置P1から位置P5へ)向かう方向(鉄道車両の進行方向)に進むにつれて狭くなるようになっている。
【0050】
図3に示す位置P1(B−B断面)においては、第1車輪内側規制面12と第1レール201の内側面212の間隔は、δ2となっている。このδ2の値としては、例えば174ミリメートルの値が採用される。また、図6に示す位置P3(E−E断面)においては、第1車輪内側規制面12と第1レール201の内側面212の間隔は、δ3となっている。このδ3の値としては、例えば141ミリメートルの値が採用される。また、図7に示す位置P4(F−F断面)においては、第1車輪内側規制面12と第1レール201の内側面212の間隔は、δ4となっている。このδ4の値としては、例えば100ミリメートルの値が採用される。また、図8に示す位置P5(G−G断面)においては、第1車輪内側規制面12と第1レール201の内側面212の間隔は、δ5となっている。このδ5の値としては、例えば65ミリメートルの値が採用される。
【0051】
なお、第1車輪支持壁11と底板13は、レール長手方向(線路進行方向)の延長が長くなるため、それよりも延長の短い部材どうしを、溶接やボルト接合等により、適宜の位置で接合して全体を構成するようにしてもよい。
【0052】
また、鉛直方向復線部19は、第1フランジ走行路板15と、支持壁17を有している。第1フランジ走行路板15と、支持壁17は、それぞれ、鋼等からなる板状部材である。また、第1フランジ走行路板は、位置P1から位置P4までは、レール長手方向に細長い台形状の略板状部材である。また、支持壁17は、基本的には、レール長手方向に長い長方形状の略板状部材である。また、第1フランジ走行路板15の一端(図4ないし図6における右端)は、第1車輪規制壁11の第1車輪内側規制面12に溶接又はボルト接合等によって接合されている。また、第1フランジ走行路板15の他端(図4ないし図6における左端)は、支持壁17の上端に溶接又はボルト接合等によって接合されている。このような構成により、第1フランジ走行路板15は、その一端(図4ないし図6における右端)が第1車輪規制壁11によって支持され、その他端(図4ないし図6における左端)が支持壁17によって支持されている。
【0053】
第1フランジ走行路板15の図4ないし図6における上面と、支持壁17の図7における上面は、第1車輪301の第1フランジ312の底部313を支持する面16となっている。以下、この面16を、「第1フランジ支持面」という。この第1フランジ支持面16は、各断面位置での断面形状は、タイプレート(B−B断面では204B、C−C断面では204C、D−D断面では204DB、E−E断面では204E、F−F断面では204F、G−G断面では204G)に対して略平行な水平線となっている。
【0054】
また、図3ないし図7に示すように、第1基準高さ位置を、第1レール201付近の各タイプレートの上面とすると、第1基準高さ位置(B−B断面では206B、C−C断面では206C、D−D断面では206D、E−E断面では206E、F−F断面では206F)から第1フランジ支持面16までの高さ(以下、「第1フランジ支持面高さ」という。)は、図1(C)の左から右へ向かう方向(鉄道車両の進行方向)に進むにつれて、図1(B)に示すような状態となるように設定されている。
【0055】
すなわち、位置P1(B−B断面)から位置P2(D−D断面)までの間は、第1フランジ支持面高さは、零からH1まで直線的に増加する。したがって、位置P1(B−B断面)から位置P2(D−D断面)までの間は、第1フランジ支持面16は、一定の勾配で上昇する登り勾配の傾斜面となる。この昇り勾配の傾斜面の頂部における第1フランジ支持面高さであるH1を、以下、「第1高さ」という。
【0056】
図3に示す位置P1(B−B断面)においては、第1フランジ支持面高さの値は零となっている。また、図5に示す位置P2(D−D断面)においては、第1フランジ支持面高さの値は、第1高さH1となっている。このH1の値としては、例えば149ミリメートルの値が採用される。
【0057】
また、位置P2(D−D断面)から位置P4(F−F断面)までの間は、第1フランジ支持面高さは、第1高さH1を維持して一定である。したがって、位置P2(D−D断面)から位置P4(F−F断面)までの間は、第1フランジ支持面16は、高さH1の平坦(水平)面となる。
【0058】
また、位置P4(F−F断面)から位置P5(G−G断面)までの間は、第1フランジ支持面高さは、H1から零まで直線的に減少する。したがって、位置P4(F−F断面)から位置P5(G−G断面)までの間は、第1フランジ支持面16は、一定の勾配で下降する降り勾配の傾斜面となる。
【0059】
なお、第1フランジ走行路板15と支持壁17は、レール長手方向(線路進行方向)の延長が長くなるため、それよりも延長の短い部材どうしを、溶接やボルト接合等により、適宜の位置で接合して全体を構成するようにしてもよい。
【0060】
上記のような構成により、第1誘導器3から第1復線器1に移行した第1車輪301は、水平方向については、第1復線器1の水平方向復線部18により、以下のように誘導される。すなわち、第1車輪301の第1フランジ312の内側部314は、第1復線器1の第1車輪規制壁11の第1車輪内側規制面12によって、右方向への移動が阻止される。したがって、鉄道車両(図示せず)が、図1(A)及び図1(C)の左から右へ進むにつれて、第1車輪301の第1フランジ312の内側部314は、第1車輪内側規制面12に接触すると、軌道の外側(図2における左側)に向かうレール直角方向(第1レール201、第2レール202の長手方向に垂直で左方へ向かう水平方向)に押圧される。これを繰り返すことにより、第1車輪301は、鉄道車両の進行に伴い、徐々に第1レール201に接近させられるようになっている。
【0061】
また、第1誘導器3から第1復線器1に移行した第1車輪301は、鉛直方向については、第1復線器1の鉛直方向復線部19により、以下のように誘導される。すなわち、第1車輪301の第1フランジ312の底部313は、第1復線器1の第1フランジ走行路板15の第1フランジ支持面16によって支持されており、位置P1(B−B断面)から位置P2(D−D断面)の間は、第1フランジ支持面16は登り勾配の傾斜面である。したがって、鉄道車両(図示せず)が、図1(A)及び図1(C)の左から右へ進むにつれて、第1車輪301の第1フランジ312の底部313は、第1フランジ支持面16の縦断形状と全く同様に動き、位置P1(B−B断面)から位置P2(D−D断面)の間は、零から第1高さH1まで上昇させられ、位置P2(D−D断面)から位置P4(F−F断面)の間は、第1高さH1を維持させられ、位置P4(F−F断面)から位置P5(G−G断面)の間は、第1高さH1から零まで下降させられる。
【0062】
また、上記の誘導の際、特に、第1フランジ支持面16の高さが最高値H1となる位置P2(D−D断面)においては、図5に示すように、第1車輪301の踏面311(以下、「第1踏面」という。)は、第1レール201の頭頂面211(以下、「第1頭頂面」という。)よりも高くなるようになっている。この場合、第1踏面311と第1頭頂面211の高さの差は、ε1となっている。このε1の値としては、例えば0.1〜10ミリメートル程度の値が採用される。また、第1頭頂面211と第1フランジ支持面16との高さの差はε2となっており、ε2の値としては、例えば25ミリメートルの値が採用される。
【0063】
また、位置P2(D−D断面)の通過後は、図7の位置P4(F−F断面)、及び図8の位置P5(G−G断面)に示すように、第1車輪内側規制面12の誘導により、第1車輪301の第1フランジ312の内側部314は、レール直角方向(第1レール201、第2レール202の長手方向に垂直で左方へ向かう水平方向)に押圧され、第1車輪301の第1踏面311は、第1レール201の第1頭頂面211の上方で重複するようになる。この場合、第1フランジ支持面16が降り勾配に移行する位置P4(F−F断面)においては、図7に示すように、上記した第1踏面311と第1頭頂面211の重複長は、L1となっている。この値L1を、以下、「第1重複長さ」という。L1の値としては、例えば20ミリメートルの値が採用される。
【0064】
また、第1フランジ支持面16が降りきった位置P5(G−G断面)においては、図8に示すように、第1車輪301の第1踏面311が、第1レール201の第1頭頂面211の上に乗るように誘導される。
【0065】
なお、第1基準高さ位置(タイプレート204B等の上面)から第1フランジ支持面16までの高さである第1フランジ支持面高さが、零(位置P1)から第1フランジ走行路板15の板厚(t1とする。)と等しくなるまでの区間では、図示はしていないが、第1フランジ走行路板15は、厚みが零からt1へ変化するクサビ状の部材となる。また、第1フランジ走行路板15の厚みがt1となる位置から位置P2までの区間では、支持壁17は、進行方向に進むにつれて高さが増大するテーパー状(又は細長い台形状)の面を有する板材となる。
【0066】
また、支持壁17は、位置P4の図7に示す状態から、位置P5の図8に示す状態まで、その幅と高さが変化する。すなわち、支持壁17の幅(図7における左右方向の長さ)は、図7における幅(b1とする。)から図8の零まで変化する。また、支持壁17の高さ(図7における上下方向の長さ)は、図7における高さ(H1とする。)から図8の零まで変化する。したがって、位置P4から位置P5までの区間では、図示はしていないが、支持壁17は、細長く薄い三角錐状で、その幅がb1から零へ変化するとともに、その高さがH1から零へ変化するクサビ状の部材となる。
【0067】
次に、第2復線器2について説明する。図3ないし図8に示すように、第2復線器2は、第2フランジ走行路板25と、第1支持壁21と、第2支持壁27と、底板23と、補強リブ(C−C断面では24C、D−D断面では24D、E−E断面では24E、F−F断面では24F)を有している。
【0068】
第2フランジ走行路板25と、第1支持壁21と、第2支持壁27と、底板23と、補強リブ24C〜24F等は、それぞれ、鋼等からなる板状部材である。また、第2フランジ走行路板25は、位置P1から位置P4までは、レール長手方向に長い台形状の板状部材である。底板23は、レール長手方向に長い長方形状の板状部材である。また、補強リブ24C〜24F等は、略台形状の板状部材である。また、第1支持壁21と第2支持壁27は、基本的には、レール長手方向に長い長方形状の略板状部材である。
【0069】
また、底板23の一端(図3ないし図8における左端)は、第2レール202の底部と重複する位置に配置されている。また、底板23の一端(図4ないし図7における左端)は、第2支持壁27の下端に溶接又はボルト接合等によって接合されている。同様に、底板23の他端(図4ないし図6における右端)は、第1支持壁21の下端に溶接又はボルト接合等によって接合されている。また、第2支持壁27の上端は、第2フランジ走行路板25の一端(図4ないし図6における左端)に溶接又はボルト接合等によって接合されている。また、第1支持壁21の上端は、第2フランジ走行路板25の他端(図4ないし図6における右端)に溶接又はボルト接合等によって接合されている。
【0070】
上記のような構成により、第2フランジ走行路板25は、その一端(図4ないし図6における右端)が第1支持壁21によって支持され、その他端(図4ないし図6における左端)が第2支持壁27によって支持されている。
【0071】
また、補強リブは、第2復線器2が各まくらぎ上にある場合に取り付けられて剛性や強度を増加させる部材であり、補強リブ24CはC−C位置のまくらぎ203Cの上にある場合に、補強リブ24DはD−D位置のまくらぎ203Dの上にある場合に、補強リブ24EはE−E位置のまくらぎ203Eの上にある場合に、補強リブ24FはF−F位置のまくらぎ203Fの上にある場合に、それぞれ取り付けられるものである。補強リブ24C等は、位置P1から位置P4までの区間では、第1支持壁21の背面と底板23の上面に溶接又はボルト接合等によって接合されている。また、位置P4から位置P5までの区間では、補強リブ(例えば24F)は、第2支持壁27の背面と底板23の上面に溶接又はボルト接合等によって接合されている。
【0072】
なお、第2フランジ走行路板25と、第1支持壁21と、第2支持壁27と、底板23は、レール長手方向(線路進行方向)の延長が長くなるため、それよりも延長の短い部材どうしを、溶接やボルト接合等により、適宜の位置で接合して全体を構成するようにしてもよい。
【0073】
上記した第2フランジ走行路板25の図4ないし図6における上面と、第2支持壁27の図7における上面は、第2車輪302の第2フランジ322の底部323を支持する面26となっている。以下、この面26を、「第2フランジ支持面」という。この第2フランジ支持面26は、各断面位置での断面形状は、タイプレート(C−C断面では204C、D−D断面では204DB、E−E断面では204E、F−F断面では204F)に対して略平行な水平線となっている。
【0074】
また、図3ないし図7に示すように、第2基準高さ位置を、第2レール202付近の各タイプレートの上面とすると、第2基準高さ位置(B−B断面では206B、C−C断面では206C、D−D断面では206D、E−E断面では206E、F−F断面では206F)から第2フランジ支持面26までの高さ(以下、「第2フランジ支持面高さ」という。)は、図1(C)の左から右へ向かう方向(鉄道車両の進行方向)に進むにつれて、図1(D)に示すような状態となるように設定されている。
【0075】
すなわち、位置P1(B−B断面)から位置P3(E−E断面)までの間は、第2フランジ支持面高さは、零からH2まで直線的に増加する。したがって、位置P1(B−B断面)から位置P3(E−E断面)までの間は、第2フランジ支持面26は、一定の勾配で上昇する登り勾配の傾斜面となる。この昇り勾配の傾斜面の頂部における第2フランジ支持面高さであるH2を、以下、「第2高さ」という。
【0076】
図3に示す位置P1(B−B断面)においては、第2フランジ支持面高さの値は零となっている。また、図6に示す位置P3(E−E断面)においては、第2フランジ支持面高さの値は、第2高さH2となっている。このH2の値としては、例えば171ミリメートルの値が採用される。
【0077】
また、位置P3(E−E断面)から位置P5(G−G断面)までの間は、第2フランジ支持面高さは、第2高さH2を維持して一定である。したがって、位置P3(E−E断面)から位置P5(G−G断面)までの間は、第2フランジ支持面26は、高さH2の平坦(水平)面となる。
【0078】
上記のような構成により、第2復線器2に進入した第2車輪302は、鉛直方向についてのみ、第2復線器2により、以下のように誘導される。すなわち、第2車輪302の第2フランジ322の底部323は、第2復線器2の第2フランジ走行路板25の第2フランジ支持面26によって支持されており、位置P1(B−B断面)から位置P3(E−E断面)の間は、第2フランジ支持面26は登り勾配の傾斜面である。したがって、鉄道車両(図示せず)が、図1(A)及び図1(C)の左から右へ進むにつれて、第2車輪302の第2フランジ322の底部323は、第2フランジ支持面26の縦断形状と全く同様に動き、位置P1(B−B断面)から位置P3(E−E断面)の間は、零から第2高さH2まで上昇させられ、位置P3(E−E断面)から位置P5(G−G断面)の間は、第2高さH2を維持させられる。
【0079】
また、位置P3(E−E断面)の通過後は、図7の位置P4(F−F断面)に示すように、上記した第1復線器1の第1車輪内側規制面12の誘導によって第1車輪301がレール直角方向(第1レール201、第2レール202の長手方向に垂直で左方へ向かう水平方向)である図の左側へ誘導されることに伴い、第2車輪302も、第1車輪301と同じ車軸に固定されていることから、レール直角方向である図の左側へ移動し、第2車輪302の第2フランジ322の底部323は、第2レール202の頭頂面221(以下、「第2頭頂面」という。)の上に乗るように誘導される。
【0080】
なお、第2基準高さ位置(タイプレート205B等の上面)から第2フランジ支持面26までの高さである第2フランジ支持面高さが、零(位置P1)から第2フランジ走行路板25の板厚(t2とする。)と等しくなるまでの区間では、図示はしていないが、第2フランジ走行路板25は、厚みが零からt2へ変化するクサビ状の部材となる。また、第2フランジ走行路板25の厚みがt2となる位置から位置P3までの区間では、第1支持壁21と第2支持壁27は、進行方向に進むにつれて高さが増大するテーパー状(又は細長い台形状)の面を有する板材となる。
【0081】
また、第2支持壁27は、位置P4の図7に示す状態から、位置P5の図8に示す状態まで、その幅が変化する。すなわち、第2支持壁27の幅(図7における左右方向の長さ)は、図7における幅(b2とする。)から図8の零まで変化する。したがって、位置P4から位置P5までの区間では、図示はしていないが、第2支持壁27は、その幅がb2から零へ変化するクサビ状の部材となる。
【0082】
次に、第2誘導器4について説明する。図1(A)に示すように、この鉄道線路200の位置P5(G−G位置)においては、第1復線器1と第2誘導器4が接続している。また、図9は、本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置101の図1(A)におけるH−H断面の構成を示す図である。
【0083】
図9に示すように、第2誘導器4は、第1車輪規制壁41と、底板43と、補強リブ44Hを有している。また、第1車輪規制壁41と、底板43と、補強リブ44Hは、それぞれ、鋼等からなる板状部材である。また、第1車輪規制壁41と底板43は、レール長手方向に長い長方形状の板状部材であり、補強リブ44Hは、略台形状の板状部材である。また、底板43の一端(図9における左端)は、第1車輪規制壁41の下端に溶接又はボルト接合等によって接合されている。第1車輪規制壁41の図9における左面は、第1レール201の内側面(図9における第1レール201の右側面)212と対向し、タイプレート204Hに対して略垂直な面42となっている。以下、面42を「第1車輪内側規制面」という。
【0084】
また、補強リブは、第2誘導器4が各まくらぎ上にある場合に取り付けられて剛性や強度を増加させる部材であり、補強リブ44Hは、H−H位置のまくらぎ203Hの上にある場合に取り付けられるものである。補強リブ44Hは、第1車輪規制壁41の背面と底板43の上面に溶接又はボルト接合等によって接合されている。
【0085】
また、図9に示すように、第2誘導器4と第1レール201との間隔δ6(図1(A)における上下方向の間隔)は、第2誘導器4の全区間にわたって一定値であり、その値は、図8に示す位置P5(G−G断面)における第1車輪内側規制面12と第1レール201の内側面212の間隔δ5と等しくなっている。
【0086】
なお、第1車輪支持壁41と底板43は、レール長手方向(線路進行方向)の延長が長くなるため、それよりも延長の短い部材どうしを、溶接やボルト接合等により、適宜の位置で接合して全体を構成するようにしてもよい。
【0087】
また、位置P5において、第1復線器1の第1車輪規制壁11と、第2誘導器4の第1車輪規制壁41は、溶接又はボルト接合等により接合されており、これによって第1復線器1と第2誘導器4が接続している。
【0088】
図9に示すように、この状態では、第1車輪301の第1踏面311が第1レール201の上に乗るとともに、第1フランジ312が第1レール頭部内側面212と嵌合し、かつ第2車輪302の第2踏面321が第2レール202の上に乗るとともに第2フランジ322が第2レール頭部内側面222と嵌合し、両方の車輪301、302が、それぞれ両方のレール201、202に復帰している。
【0089】
次に、図10を参照しながら、両方の車輪301、302が、それぞれ両方のレール201、202に復帰する原理を説明する。図10は、図8(位置P5のG−G断面図)における車輪とレールとの関係を上方から見た平面図である。図9に示すように、位置P5以降では、第2誘導器4により、位置P5における第1踏面311と第2フランジ322の状態が維持される。したがって、平面的には、図10に示す状態が維持されることになる。
【0090】
この状態では、第1レール201の第1頭頂面211上には、第1車輪301の第1踏面311が乗って走行している。一方、第2レール202の第2頭頂面221上には、第2車輪302の第2フランジ322が乗って走行している。この場合、第1踏面311の直径をD1とし、第2フランジ322の直径をD2とすると、D1<D2の関係が成立している。
【0091】
このように、車軸303の両側の車輪径が異なると、直径が大きい方の第2車輪302の第2フランジ322は、図10において曲線の矢印Mで示す方向に、第1車輪301を回転の中心として回転運動を行う。このため、第2フランジ322は、第2レール202の左側へ横方向移動し、第2フランジ322は、第2レール202の左側(軌道内側)へ落下する。これにより、図8及び図9に示すように、第2フランジ322の内側部325は、第2レール202の頭部内側面222と嵌合する。第1車輪301の第1踏面311は、このときにすでに第1レール202の第1頭頂面211上にあるから、この第2車輪302の動きにより、第1フランジ312の内側部315は、第1レール201の頭部内側面212と嵌合し、両車輪301、302は、それぞれ両レール201、202の上に復帰することになる。
【0092】
図11は、上記した鉄道車両車輪復線装置101の軌道への取付構造を説明する図であり、図11(A)は第1復線器1の軌道への取付構造を、図11(B)は第2復線器2の軌道への取付構造を、それぞれ示している。
【0093】
上記の説明では、第1復線器1を、軌道、すなわち、まくらぎやタイプレート等へ取り付ける具体的な構成については、詳細に説明していなかったが、その一例を図11(A)に挙げ、説明を行う。図11(A)に示す場合は、軌道として、図6のE−E断面(位置P3)を例に挙げ、その場合の取付構造を説明する。軌道における他の位置においても、同様の構成となっている。
【0094】
この場合には、第1復線器1の水平方向復線部18の底板13に、鉛直方向に貫通する円形断面のボルト挿通孔13eが開設されている。また、底板13の下方に位置するタイプレート204Eには、上記のボルト挿通孔13eに対応する箇所に、同様の内径を有する円形断面のボルト挿通孔241Eが開設されている。
【0095】
また、まくらぎ203Eは、例えばPC(プレストレスト・コンクリート)製であり、図11(A)において符号231で示す雌ネジ部材(埋込み栓)を設けておく。この雌ネジ部材231は、円筒状の部材の内壁に雌ネジが形成されたものであり、雌ネジは、上記したボルト挿通孔13e及び241Eに挿通される締結ボルト71の雄ネジ部71cと螺合可能な形状及び寸法を有しているものとする。
【0096】
締結ボルト71は、鋼等からなり、頭部71aと軸部71bを有するボルトである。頭部71aは、例えば六角柱状に形成されており、ボルトを回動させるためのスパナ等の治具が嵌合できるようになっている。また、軸部71bは、頭部71aの下部に接続し、頭部71aよりも小さな外径の円柱状の部分であり、その外周面に雄ネジが形成された雄ネジ部71cを有している。
【0097】
また、雌ネジ部材231の下端は、閉塞されている。また、雌ネジ部材231は、第1復線器1とタイプレート204E等とまくらぎ203Eとを電気的に絶縁する必要性から、電気的絶縁性を有する材料で形成されていることが望ましい。
【0098】
上記の雌ネジ部材231は、まくらぎ203E等がPC製の場合には、製造する際に、コンクリート中に埋設するようにしてもよい。あるいは、既設のまくらぎに、雌ネジ部材231の外径よりも大きな内径を有する雌ネジ部材用孔をドリル等によって削孔し、雌ネジ部材用孔の中に雌ネジ部材231を挿入し、雌ネジ部材用孔と雌ネジ部材231の間隙を接着剤やモルタル等で充填し固定するようにしてもよい。
【0099】
このような雌ネジ部材231を有するまくらぎ203E等を用意したのち、まず、まくらぎ203E等の上に、図示はしていないが、電気的絶縁材料からなる絶縁プレートなどを敷設する。この絶縁プレートにも、上記したボルト挿通孔13eと対応する箇所に同様の内径のボルト挿通孔(図示せず)が設けられているものとする。次に、まくらぎ203E等の雌ネジ部材231の中心と、絶縁プレートのボルト挿通孔の中心が一致するようにして絶縁プレートを敷設する。
【0100】
次に、絶縁プレートの上にタイプレート204E等を載置する。この際、絶縁プレートのボルト挿通孔の中心と、タイプレート204Eのボルト挿通孔241Eの中心が一致するようにしてタイプレート204Eを載置する。次に、タイプレート204Eの上に、第1復線器1の底板13を載置する。この際、タイプレートのボルト挿通孔241Eの中心と、底板13のボルト挿通孔13eの中心が一致するようにして底板13を載置する。
【0101】
次に、この状態で、締結ボルト71を、底板13の上方からボルト挿通孔13eへ挿入し、さらにタイプレート204Eのボルト挿通孔241Eと絶縁プレート(図示せず)のボルト挿通孔(図示せず)へ挿入したのち、スパナ等のボルト回動用治具(図示せず)を頭部71aに嵌合等させて回動し、締結ボルト71をまくらぎ203E等の雌ネジ部材231の雌ネジにねじ込む。これにより、最終的には、締結ボルト71の頭部71aの下面が、底板13の上面を押圧し、これにより、第1復線器1とタイプレート204Eが、締結ボルト71によってまくらぎ203Eに固定される。なお、締結ボルト71の本数は、1個のまくらぎについて2本以上であってもよい。
【0102】
次に、第2復線器2を、まくらぎやタイプレート等の軌道へ取り付ける具体的な構成について、その一例を図11(B)に挙げ、説明を行う。図11(B)に示す場合は、軌道として、図6のE−E断面(位置P3)を例に挙げ、その場合の取付構造を説明する。軌道における他の位置においても、同様の構成となっている。
【0103】
この場合には、第2復線器2の底板23に、鉛直方向に貫通する円形断面のボルト挿通孔23eが開設されている。また、底板23の下方に位置するタイプレート205Eには、上記のボルト挿通孔23eに対応する箇所に、同様の内径を有する円形断面のボルト挿通孔251Eが開設されている。
【0104】
また、まくらぎ203Eは、例えばPC(プレストレスト・コンクリート)製であり、図11(A)において符号232で示す雌ネジ部材(埋込み栓)を設けておく。この雌ネジ部材232は、円筒状の部材の内壁に雌ネジが形成されたものであり、雌ネジは、上記したボルト挿通孔23e及び251Eに挿通される締結ボルト72の雄ネジ部72cと螺合可能な形状及び寸法を有しているものとする。
【0105】
締結ボルト72は、鋼等からなり、頭部72aと軸部72bを有するボルトである。頭部72aは、例えば六角柱状に形成されており、ボルトを回動させるためのスパナ等の治具が嵌合できるようになっている。また、軸部72bは、頭部72aの下部に接続し、頭部72aよりも小さな外径の円柱状の部分であり、その外周面に雄ネジが形成された雄ネジ部72cを有している。
【0106】
また、雌ネジ部材232の下端は、閉塞されている。また、雌ネジ部材232は、第2復線器2とタイプレート205E等とまくらぎ203Eとを電気的に絶縁する必要性から、電気的絶縁性を有する材料で形成されていることが望ましい。
【0107】
上記の雌ネジ部材232は、まくらぎ203E等がPC製の場合には、製造する際に、コンクリート中に埋設するようにしてもよい。あるいは、既設のまくらぎに、雌ネジ部材232の外径よりも大きな内径を有する雌ネジ部材用孔をドリル等によって削孔し、雌ネジ部材用孔の中に雌ネジ部材232を挿入し、雌ネジ部材用孔と雌ネジ部材232の間隙を接着剤やモルタル等で充填し固定するようにしてもよい。
【0108】
このような雌ネジ部材232を有するまくらぎ203E等を用意したのち、まず、まくらぎ203E等の上に、図示はしていないが、電気的絶縁材料からなる絶縁プレートなどを敷設する。この絶縁プレートにも、上記したボルト挿通孔23eと対応する箇所に同様の内径のボルト挿通孔(図示せず)が設けられているものとする。次に、まくらぎ203E等の雌ネジ部材232の中心と、絶縁プレートのボルト挿通孔の中心が一致するようにして絶縁プレートを敷設する。
【0109】
次に、絶縁プレートの上にタイプレート205E等を載置する。この際、絶縁プレートのボルト挿通孔の中心と、タイプレート205Eのボルト挿通孔251Eの中心が一致するようにしてタイプレート205Eを載置する。次に、タイプレート205Eの上に、第2復線器2の底板23を載置する。この際、タイプレートのボルト挿通孔251Eの中心と、底板23のボルト挿通孔23eの中心が一致するようにして底板23を載置する。
【0110】
次に、この状態で、締結ボルト72を、底板23の上方からボルト挿通孔23eへ挿入し、さらにタイプレート205Eのボルト挿通孔251Eと絶縁プレート(図示せず)のボルト挿通孔(図示せず)へ挿入したのち、スパナ等のボルト回動用治具(図示せず)を頭部72aに嵌合等させて回動し、締結ボルト72をまくらぎ203E等の雌ネジ部材232の雌ネジにねじ込む。これにより、最終的には、締結ボルト72の頭部72aの下面が、底板23の上面を押圧し、これにより、第2復線器2とタイプレート205Eが、締結ボルト72によってまくらぎ203Eに固定される。なお、締結ボルト72の本数は、1個のまくらぎについて2本以上であってもよい。
【0111】
なお、第1誘導器3、第2誘導器4についても、上記した取付構造と同様の構造の取付構造(図示せず)を用いて、まくらぎやタイプレート等に取り付けることができる。
【0112】
上記した実施形態において、第1復線器1は、特許請求の範囲における第1復線手段に相当している。また、第2復線器1は、特許請求の範囲における第2復線手段に相当している。また、第1誘導器1は、特許請求の範囲における第1誘導手段に相当している。また、第2誘導器1は、特許請求の範囲における第2誘導手段に相当している。また、位置P1は、特許請求の範囲における第1位置に相当している。また、位置P2は、特許請求の範囲における第2位置に相当している。また、位置P3は、特許請求の範囲における第3位置に相当している。
また、位置P4は、特許請求の範囲における第4位置に相当している。また、位置P5は、特許請求の範囲における第5位置に相当している。また、位置P6は、特許請求の範囲における第6位置に相当している。また、位置P7は、特許請求の範囲における第7位置に相当している。
【0113】
上記のような構成により、第1実施形態の鉄道車両車輪復線装置101は、以下のような利点を有している。
【0114】
a)第1復線器1により、鉄道列車の走行に伴って、第1車輪301をレール直角方向に水平移動させるとともに鉛直上方へも移動させることができる。これにより、第1車輪301の動きに伴って第2車輪302もレール直角方向に水平移動させることができる。また、第2復線器2により、鉄道列車の走行に伴って、第2車輪302を鉛直上方へ移動させることができる。これらの第1復線器1及び第2復線器2の協調作用により、鉄道線路から脱線した鉄道車両の車輪を元のレールの上に復帰させることができる。
【0115】
b)したがって、鉄道車両の車輪が脱線した場合であっても、脱線車両がさらに線路の外方へ移動して転倒や転落をすることはなく、その後、鉄道車両は、第1復線器1及び第2復線器2に従って走行することにより、元のレールの上に復帰させることができるので、脱線状況の悪化を防止し、脱線後の復旧作業の軽減を図ることができる、という利点を有している。
【0116】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0117】
例えば、上記実施形態においては、鉄道線路の進行方向に向かって左側のレール201を第1レールとし、鉄道線路の進行方向に向かって右側のレール202を第2レールとし、第1レールに第1復線手段(例えば第1復線器1)を設け、第2レールに第2復線手段(例えば第2復線器2)を設ける例について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成、例えば、上記の実施形態とは逆に、鉄道線路の進行方向に向かって右側のレールを第1レールとし、鉄道線路の進行方向に向かって左側のレールを第2レールとし、第1レールに第1復線手段を設け、第2レールに第2復線手段を設ける構成(以下、「第2構成」という。)としてもよい。あるいは、上記実施形態の構成と第2構成を組み合わせてもよい。
【0118】
また、上記実施形態においては、鉄道車両車輪復線装置(例えば101)が設置される鉄道線路として、レールとまくらぎを有する軌道を例に挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成、例えば、鉄道車両車輪復線装置が設置される鉄道線路としては、まくらぎのかわりに軌道スラブ板を用いたスラブ軌道であってもよい。
【0119】
また、上記実施形態においては、第1復線手段(例えば第1復線器1)と第2復線手段(例えば第2復線器2)が、第1位置(例えば位置P1)から第5位置(例えば位置P5)まで設置される例について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成、例えば、第1復線手段(例えば第1復線器1)と第2復線手段(例えば第2復線器2)は、少なくとも第3位置(例えば位置P3)と第4位置(例えば位置P4)の中間程度まで設置されるようにしてもよい。これは、少なくとも第3位置(位置P3。図6のE−E断面を参照。)の状態となれば、鉄道車両の走行に伴う横揺れ等の原因により、第1車輪(図6の符号301を参照)と第2車輪(図6の符号302を参照)が図の左方向に移動することは十分起こり得るからである。このようにして、図6の状態で第1車輪と第2車輪が左に寄れば、それにより各レール上への復帰は十分可能だからである。
【0120】
また、上記実施形態においては、鉄道車両車輪復線装置(例えば101)が、タイプレート204E等を介してまくらぎ203E等に固定され、鉄道車両車輪復線装置(例えば101)が鉄道線路の恒久的又は固定的な設備である例について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成、例えば、鉄道車両車輪復線装置を仮設の設備とし、鉄道線路に後から着脱可能な構成としてもよい。すなわち、地震予知等により、地震発生が予想される場合に、鉄道車両車輪復線装置を鉄道線路に取り付けるようにしてもよい。
【0121】
また、鉄道車両車輪復線装置の設置位置は、分岐器手前、ホーム手前、橋りょう手前及び橋りょう区間、トンネル手前等に設置してもよい。
【0122】
また、上記実施形態においては、第1高さをH1、第2高さをH2として、数値等の例を挙げて説明したが、これらの数値は新幹線鉄道の場合の数値であり、在来線鉄道の場合には、別の適宜の数値を用いればよい。
【0123】
また、上記実施形態においては、第1復線手段(例えば第1復線器1)の進行方向手前側に第1誘導手段(例えば第1誘導器3)が接続され、第1復線手段(例えば第1復線器1)の進行方向の奥側に第2誘導手段(例えば第2誘導器4)が接続される例について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成、例えば、第1誘導手段、第2誘導手段は、どちらも設けなくてもよいし、いずれか一方のみ設けてもよい。
【0124】
また、上記実施形態においては、第1復線手段(例えば第1復線器1)を鉄道線路(例えばまくらぎ)に取り付ける場合、タイプレートと締結ボルトにより、第1復線手段をまくらぎに取り付ける例について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成、例えば、第1復線手段をまずボルト等によりタイプレートに取り付け、このタイプレートを別のボルト等によりまくらぎに取り付けるように構成してもよい。また、第2復線手段(例えば第2復線器2)についても同様であり、例えば、第2復線手段をまずボルト等によりタイプレートに取り付け、このタイプレートを別のボルト等によりまくらぎに取り付けるように構成してもよい。このようにすれば、鉄道車両車輪復線装置を鉄道線路に適宜に着脱可能とすることができる。
【0125】
また、タイプレート204は、第1レールと第1復線手段(例えば第1復線器1)の両者を一つのタイプレート(例えば204E)でまくらぎ(例えば203E)に取り付ける構成でなくてもよい。第1レールのタイプレートと、第1復線手段を取り付けるタイプレートは、別個のものとしてもよい。第2復線手段、第1誘導手段、第2誘導手段についても同様である。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、鉄道線路の軌道内側のうち第1レールに沿って第1位置から第3位置まで第1復線手段を設け、鉄道線路の軌道外側のうち第2レールに沿って第1位置から第3位置まで第2復線手段を設け、第1復線手段は、鉄道車両の第1車輪の第1フランジを支持しながらレール直角方向に押圧して第1レールに接近させるとともに上昇させるようにして第1位置から第2位置まで誘導し、第2位置において第1車輪の第1踏面が第1レールの第1頭頂面よりも高くなるようにし、第2位置を通過した後は第1基準高さ位置からの第1フランジの底部の高さを第1高さに維持し、第2復線手段は、第2車輪の第2フランジを支持しながら上昇させるようにして第1位置から誘導し、第3位置において第2フランジの底部が第2レールの第2頭頂面と同一の高さとなるようにし、第3位置の通過後は第2基準高さ位置からの第2フランジの底部の高さを第2高さに維持するように構成したので、第1車輪を第1レールの上に復帰させ、かつ第2車輪を第2レールの上に復帰させることができる、という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の全体構成を示す図であり、図1(A)は鉄道車両車輪復線装置の全体構成を示す概略平面図を、図1(B)は図1(A)における第1復線器の第1フランジ支持面のレール長手方向に沿った勾配を示す図を、図1(C)は図1(A)における第1復線器及び第2復線器の構成を示す平面図を、図1(D)は図1(A)における第2復線器の第2フランジ支持面のレール長手方向に沿った勾配を示す図を、それぞれ示している。
【図2】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるA−A断面の構成を示す図であり、脱線した第1車輪が第1誘導器と第1レールの中間にある状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図3】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるB−B断面の構成を示す図であり、第1フランジが第1復線器の始端にある状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図4】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるC−C断面の構成を示す図であり、第1フランジが第1復線器の上にあって上昇の途中にあり、かつ第2フランジが第2復線器の上にあって上昇の途中にある状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図5】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるD−D断面の構成を示す図であり、第1フランジが第1復線器の上にあって上昇し終わり平坦な面の始端上にあり、かつ第2フランジが第2復線器の上にあって上昇の途中にある状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図6】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるE−E断面の構成を示す図であり、第1フランジが第1復線器の上にあって平坦な面を走行中であり、かつ第2フランジが第2復線器の上にあって上昇し終わり平坦な面の始端上にある状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図7】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるF−F断面の構成を示す図であり、第1フランジが第1復線器の上にあって平坦な面の終端上にあり、かつ第2フランジが第2復線器から第2レールの上に乗り移った状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図8】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるG−G断面の構成を示す図であり、第1踏面が第1レールの上に乗り移り、かつ第2フランジが第2レールの上を走行している状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図9】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図1(A)におけるH−H断面の構成を示す図であり、第1踏面が第1レールの上に乗るとともに第1フランジが第1レール頭部内側面と嵌合し、かつ第2踏面が第2レールの上に乗るとともに第2フランジが第2レール頭部内側面と嵌合して両方の車輪が両方のレールに復帰した状態を示すレール長手方向に見た断面図である。
【図10】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の図9における車輪のレールへの復帰作用を説明する概念図である。
【図11】本発明の一実施形態である鉄道車両車輪復線装置の軌道への取付構造を説明する図であり、図11(A)は第1復線器の軌道への取付構造を、図11(B)は第2復線器の軌道への取付構造を、それぞれ示している。
【符号の説明】
1 第1復線器
2 第2復線器
3 第1誘導器
4 第2誘導器
11 第1車輪規制壁
12 第1車輪内側規制面
13 底板
13e ボルト挿通孔
14B〜14G 補強リブ
15 第1フランジ走行路板
16 第1フランジ支持面
17 支持壁
18 水平方向復線部
19 鉛直方向復線部
21 第1支持壁
23 底板
23e ボルト挿通孔
24C〜24F 補強リブ
25 第2フランジ走行路板
26 第2フランジ支持面
27 第2支持壁
31 第1車輪規制壁
32 第1車輪内側規制面
33 底板
34A 補強リブ
41 第1車輪規制壁
42 第1車輪内側規制面
43 底板
44H 補強リブ
71 締結ボルト
71a 頭部
71b 軸部
71c 雄ネジ部
72 締結ボルト
72a 頭部
72b 軸部
72c 雄ネジ部
101 鉄道車両車輪復線装置
200 鉄道線路
201 第1レール
202 第2レール
203A〜203H まくらぎ
204A〜204H 第1タイプレート
205A〜205H 第2タイプレート
206A〜206H 第1基準高さ位置
207A〜207H 第2基準高さ位置
211 第1頭頂面
212 頭部内側面
221 第2頭頂面
222 頭部内側面
301 第1車輪
302 第2車輪
303 車軸
231 雌ネジ部材
232 雌ネジ部材
241E ボルト挿通孔
251E ボルト挿通孔
311 第1踏面
312 第1フランジ
313 第1フランジ底部
314 第1フランジ内側部
315 第1フランジ外側部
316 第1車輪内側面
321 第2踏面
322 第2フランジ
323 第2フランジ底部
324 第2フランジ内側部
325 第2フランジ外側部
401 安全レール
D1 第1踏面直径
D2 第2フランジ直径
H1 第1高さ
H2 第2高さ
L1 第1重複長さ
M 運動方向
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置
P4 第4位置
P5 第5位置
P6 第6位置
P7 第7位置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a railway vehicle wheel return line device for returning a wheel of a railway vehicle derailed from a railroad track to the original rail, and a return line method for the railway vehicle wheel.
[0002]
[Prior art]
In railways, various measures are taken because when a railway vehicle derails from the rail, it moves further to the outside of the railway and may cause various accidents and damages. As measures for preventing the derailment of railway vehicles, there are facilities called “derailment prevention rails” and “derailment prevention guards”.
[0003]
This derailment prevention rail is a rail that is arranged in parallel with a predetermined distance (for example, a value obtained by adding a slack amount to 65 mm) within the gauge of the mainline rail, and the position of the top surface of the derailment prevention rail. Is set to be equal to or higher than the position of the top surface of the main rail. Here, slack means an amount by which the distance between the gauges is increased by a predetermined value corresponding to the curve radius, compared to the case of the straight section, so that the railway vehicle can travel smoothly in the curved section of the track. The derailment prevention rail is installed in a place where damage is severe when derailment occurs, for example, a sharp curve section with a radius of less than 250 meters, a sharp curve section, or a high embankment section.
[0004]
Further, the derailment prevention guard is a steel material having an L-shaped cross section that is disposed in parallel with a predetermined distance (for example, 85 mm) from the main rail within the gauge of the main rail. The derailment prevention guard is functionally similar to the derailment prevention rail, but is lighter than the derailment prevention rail, and thus has an advantage of good workability during track maintenance. The derailment prevention guard is installed at the same location as the derailment prevention rail. What is provided at a crossing point for the same purpose as the above derailment prevention rail and derailment prevention guard is referred to as a “crossing guard”.
[0005]
In addition, there is a facility called “safety rail” as a measure for preventing the derailed railway vehicle from moving outside the track after derailment and minimizing the subsequent damage. This safety rail is a rail arranged in parallel with a predetermined interval (for example, 180 to 220 millimeters) from the main rail. The safety rail is located on the opposite side of the main rail between the side of the main rail (between the rails) and the side on the opposite side of the side where the danger is greater after the derailment (the side that is dangerous if the railway vehicle falls or falls) However, if it is not appropriate to install safety rails in the inside of the gauge, such as in snowy sections or frequent rockfall areas, the distance between the main rails on the side with the greater risk after derailment A safety rail is installed outside.
[0006]
At the place where the safety rail is installed, the derailed railway vehicle wheels are regulated and guided by the safety rail. For this reason, the railway vehicle can travel along the main rail even after derailment. This prevents a situation where a derailed railway vehicle causes a major accident such as a fall or a fall. This safety rail is installed on the track of the section on the embankment. In particular, what is provided to prevent a rail car derailed on or near the bridge from running away and falling below the bridge is called a “bridge guard rail”.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, even in the section where safety rails and guard rails on the bridge are installed, if there is a branching device before the derailed railway vehicle stops, this branching device will guide the railway vehicle to the outside of the track, Derailment damage may be worse than normal derailment. However, at present, there is no effective countermeasure against such a situation, and an improvement is desired.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-described problems, and the problem to be solved by the present invention is to provide a railway vehicle wheel for returning a railway vehicle wheel derailed from the railway track onto the original rail. It is an object of the present invention to provide a return line device and a return line method for railway vehicle wheels.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a railway vehicle wheel return line device according to the present invention includes:
First return line means provided from the first position to the third position along the first rail of the first rail and the second rail of the railroad track;
A second return line means provided from the first position to the third position along the second rail out of the outer track of the first rail and the second rail of the railway track;
The first return line means is a first flange that is a flange of the first wheel when a first wheel of the wheels of a railway vehicle travels after derailing between the first rail and the first return line means. The first rail is guided from the first position to the second position in the vicinity of the first rail so that the first rail is moved close to the first rail and lifted. The first tread surface that is the tread surface of the first wheel is made higher than the first top surface that is the top surface of the first rail, and after passing through the second position, the first tread surface from the first reference height position. Maintaining the height of the bottom of the first flange at a first height that is a height from a first reference height position in the second position;
The second return wire means lifts while supporting a second flange which is a flange of the second wheel when the second wheel of the wheels of the railway vehicle proceeds after derailing to the outside of the second rail. Thus, the second top surface is derived from the first position and the bottom of the second flange is the top surface of the second rail at a third position, which is a position advanced in the line direction from the second position. The height of the bottom of the second flange from the second reference height position is the height from the second reference height position at the third position after passing through the third position. By maintaining a second height,
Returning the derailed first wheel onto the first rail and returning the derailed second wheel onto the second rail.
It is characterized by.
[0010]
In the above-mentioned railroad vehicle wheel return line device, preferably, the first return line means presses the first wheel in the direction perpendicular to the rail while supporting the first flange after the first wheel passes the second position. One rail is approached, and the first tread is guided so as to overlap above the first top surface.
[0011]
In the rail vehicle wheel return line device described above, preferably, the first return line means includes a height of a bottom portion of the first flange from a first reference height position after the rail vehicle has passed the third position. While maintaining the height at the first height, it is pressed in the direction perpendicular to the rail to approach the first rail, and the first tread surface of the first wheel has a predetermined first overlap above the first top surface. After passing through the fourth position that overlaps the length, the first tread is guided at the fifth position, which is a position advanced in the track direction from the fourth position, while being guided while being lowered while supporting the first flange. Is placed on the first top surface and the second flange is placed on the second top surface.
[0012]
In the above-mentioned railroad vehicle wheel return line device, preferably,
First guide means provided from the sixth position to the first position on the inner side of the railroad track along the first rail from the first position to the first return line means. ,
The first guiding means presses the inner surface of the derailed first wheel in a direction perpendicular to the rail so as to approach the first rail, and shifts the first wheel to the first return line means.
[0013]
In the above-mentioned railroad vehicle wheel return line device, preferably,
From the fifth position along the first rail inside the railroad track to the seventh position, which is a position advanced in the track direction from the fifth position, the first position at the fifth position is provided. A second guiding means connected to the return wire means;
The second guiding means maintains the state of the first tread surface and the second flange at the fifth position, and the diameter of the first tread surface on the first rail and the second flange on the second rail. By utilizing the lateral movement of the second wheel due to the difference with the diameter, the second flange is dropped to the inner side of the track of the second rail and fitted to the inner surface of the head, so that the second wheel is Return to the top of the second rail.
[0014]
In the above-mentioned railroad vehicle wheel return line device, preferably,
The first rail is a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track,
The second rail is a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track.
[0015]
In the above-mentioned railroad vehicle wheel return line device, preferably,
The first rail is a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track,
The second rail is a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track.
[0016]
In the above-mentioned railroad vehicle wheel return line device, preferably,
The first return line means is provided with a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track as the first rail, and a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track is provided as the first rail,
In the second return line means, a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track is provided as a second rail, and a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track is provided as a second rail.
[0017]
Moreover, the method of returning the railroad vehicle wheel according to the present invention is as follows.
First return line means provided from the first position to the third position along the first rail of the first rail and the second rail of the railroad track;
Using second return line means provided from the first position to the third position along the second rail out of the first rail and second rail of the railroad track,
A first flange that is a flange of the first wheel when the first return line means travels after a first wheel of the wheels of the railway vehicle derails between the first rail and the first return line means. The first rail is guided from the first position to the second position in the vicinity of the first rail so that the first rail is moved close to the first rail and lifted. The first tread surface that is the tread surface of the first wheel is made higher than the first top surface that is the top surface of the first rail, and after passing through the second position, the first tread surface from the first reference height position. Maintaining the height of the bottom of the first flange at a first height that is a height from a first reference height position at the second position;
When the second return line means travels after the second wheel of the wheels of the railway vehicle derails to the outside of the second rail, the second return line means lifts while supporting the second flange that is the flange of the second wheel. Thus, the second top surface is derived from the first position and the bottom of the second flange is the top surface of the second rail at a third position, which is a position advanced in the line direction from the second position. The height of the bottom of the second flange from the second reference height position is the height from the second reference height position at the third position after passing through the third position. By keeping it at a certain second height,
Returning the derailed first wheel onto the first rail and returning the derailed second wheel onto the second rail.
It is characterized by.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of a railway vehicle wheel return line device according to an embodiment of the present invention. FIG. 1A is a schematic plan view showing the overall configuration of a railway vehicle wheel return line device. FIG. 1B is a view showing the gradient along the rail longitudinal direction of the first flange support surface of the first return line in FIG. 1A, and FIG. 1C is the first return line and the first return line in FIG. FIG. 1D is a plan view showing the configuration of the two return wires, and FIG. 1D is a view showing the gradient along the rail longitudinal direction of the second flange support surface of the second return wire in FIG. .
[0019]
In FIG. 1A, a large number of vertical segments indicate the sleeper centerline. Two parallel horizontal lines indicate the center line of the rail. As shown in FIG. 1A, the rail vehicle wheel
[0020]
The railway vehicle wheel
[0021]
The
[0022]
Next, the configuration and operation of the railway vehicle wheel
[0023]
FIG. 2 is a view showing the configuration of the AA cross section in FIG. The position of the AA cross section is a position that is intermediate between the position P6 and the position P1 on the
[0024]
As shown in FIG. 2, in this state, of the wheels of a railway vehicle (not shown), a wheel (hereinafter referred to as “first wheel”) 301 on the left side in the traveling direction of the
[0025]
As shown in FIG. 1A, the
[0026]
Further, no inductor or return wire is attached to a position between the position P6 and the position P1 of the
[0027]
In this case, the
[0028]
Further, the
[0029]
Next, the
[0030]
Further, the reinforcing rib is a member that is attached when the
[0031]
Further, as shown in the schematic plan view of FIG. 1 (A), the distance between the
[0032]
With the configuration as described above, the
[0033]
At this time, as the
[0034]
Next, when the railway vehicle further proceeds, the railway vehicle reaches a position P1 on the
[0035]
Thereafter, the railway vehicle reaches the position of the CC cross section on the
[0036]
Furthermore, the railway vehicle reaches a position P2 on the
[0037]
Furthermore, the railway vehicle reaches a position P3 on the
[0038]
Thereafter, the rail vehicle reaches a position P4 on the
[0039]
After the position P4, the railway vehicle reaches a position P5 on the
[0040]
As shown in FIGS. 1 (A) and 1 (C), from the position P1 to the position P5, the
[0041]
Moreover, in the position P1, the 1st
[0042]
Further, as shown in FIGS. 1A and 1C, from the position P1 to the position P5, along the
[0043]
In this case, the
[0044]
The
[0045]
As shown in FIGS. 3 to 8, the first return line 1 has a
[0046]
The horizontal retrace
[0047]
The first
[0048]
Further, the reinforcing rib is a member that is attached when the first return wire 1 is on each sleeper and increases rigidity and strength, and the reinforcing
[0049]
Further, as shown in the schematic plan view of FIG. 1A and the detailed plan view of FIG. 1C, the distance between the first return wire 1 and the first rail 201 (FIG. 1A and FIG. The interval in the vertical direction in C) is set so as to become narrower in the direction from the left to the right (the traveling direction of the railway vehicle) in FIGS. Therefore, the distance between the first wheel
[0050]
In the position P1 (BB cross section) shown in FIG. 3, the interval between the first wheel
[0051]
Note that the first
[0052]
Further, the vertical retrace
[0053]
4 to 6 of the first flange traveling
[0054]
As shown in FIGS. 3 to 7, if the first reference height position is the upper surface of each tie plate in the vicinity of the
[0055]
That is, between the position P1 (BB cross section) and the position P2 (DD cross section), the first flange support surface height increases linearly from zero to H1. Therefore, between the position P1 (BB cross section) and the position P2 (DD cross section), the first
[0056]
In the position P1 (BB cross section) shown in FIG. 3, the value of the first flange support surface height is zero. Moreover, in the position P2 (DD cross section) shown in FIG. 5, the value of the first flange support surface height is the first height H1. For example, a value of 149 millimeters is adopted as the value of H1.
[0057]
Further, between the position P2 (DD cross section) and the position P4 (FF cross section), the first flange support surface height is constant while maintaining the first height H1. Therefore, between the position P2 (DD section) and the position P4 (FF section), the first
[0058]
Further, between the position P4 (F-F cross section) and the position P5 (GG cross section), the first flange support surface height decreases linearly from H1 to zero. Therefore, between the position P4 (FF cross section) and the position P5 (GG cross section), the first
[0059]
In addition, since the extension in the rail longitudinal direction (track traveling direction) is long, the first flange traveling
[0060]
With the configuration as described above, the
[0061]
Moreover, the
[0062]
Further, at the time of the above guidance, in particular, at the position P2 (DD section) where the height of the first
[0063]
In addition, after passing the position P2 (DD section), as shown in a position P4 (FF section) in FIG. 7 and a position P5 (GG section) in FIG. 12, the
[0064]
Further, at the position P5 (GG cross section) where the first
[0065]
Note that the first flange support surface height, which is the height from the first reference height position (the upper surface of the
[0066]
Further, the width and height of the
[0067]
Next, the
[0068]
The second flange
[0069]
One end of the bottom plate 23 (the left end in FIGS. 3 to 8) is disposed at a position overlapping the bottom of the
[0070]
With the configuration as described above, the second flange traveling
[0071]
Further, the reinforcing rib is a member that is attached when the
[0072]
The second flange traveling
[0073]
4 to 6 of the second flange traveling
[0074]
As shown in FIGS. 3 to 7, if the second reference height position is the upper surface of each tie plate in the vicinity of the
[0075]
That is, between the position P1 (BB cross section) and the position P3 (EE cross section), the second flange support surface height increases linearly from zero to H2. Therefore, between the position P1 (BB cross section) and the position P3 (EE cross section), the second
[0076]
In the position P1 (BB cross section) shown in FIG. 3, the value of the second flange support surface height is zero. Moreover, in the position P3 (EE cross section) shown in FIG. 6, the value of the 2nd flange support surface height is 2nd height H2. For example, a value of 171 millimeters is adopted as the value of H2.
[0077]
Also, between the position P3 (EE cross section) and the position P5 (GG cross section), the second flange support surface height is constant while maintaining the second height H2. Therefore, between the position P3 (EE cross section) and the position P5 (GG cross section), the second
[0078]
With the configuration as described above, the
[0079]
Further, after passing the position P3 (EE cross section), as shown in the position P4 (FF cross section) in FIG. 7, the first wheel
[0080]
The second flange support surface height, which is the height from the second reference height position (the upper surface of the
[0081]
Further, the width of the
[0082]
Next, the second inductor 4 will be described. As shown in FIG. 1A, at the position P5 (GG position) of the
[0083]
As shown in FIG. 9, the second inductor 4 includes a first
[0084]
The reinforcing rib is a member that is attached when the second inductor 4 is on each sleeper and increases rigidity and strength, and the reinforcing
[0085]
Further, as shown in FIG. 9, the distance δ6 (the vertical distance in FIG. 1A) between the second inductor 4 and the
[0086]
Note that the first
[0087]
Further, at the position P5, the first
[0088]
As shown in FIG. 9, in this state, the
[0089]
Next, the principle that both
[0090]
In this state, the
[0091]
Thus, when the wheel diameters on both sides of the
[0092]
FIG. 11 is a diagram for explaining the structure for mounting the rail vehicle
[0093]
In the above description, the specific configuration for attaching the first return wire 1 to the track, that is, the sleeper, the tie plate, or the like has not been described in detail, but an example thereof is illustrated in FIG. Give an explanation. In the case shown in FIG. 11 (A), the mounting structure in that case will be described taking the EE cross section (position P3) in FIG. 6 as an example of the track. The same configuration is used at other positions on the track.
[0094]
In this case, a
[0095]
The
[0096]
The
[0097]
Further, the lower end of the
[0098]
When the
[0099]
After preparing the
[0100]
Next, the
[0101]
Next, in this state, the
[0102]
Next, a specific configuration for attaching the
[0103]
In this case, a
[0104]
The
[0105]
The
[0106]
Further, the lower end of the
[0107]
When the
[0108]
After preparing the
[0109]
Next, a
[0110]
Next, in this state, the
[0111]
The
[0112]
In the embodiment described above, the first return line 1 corresponds to the first return line means in the claims. The second return line 1 corresponds to the second return line means in the claims. The first inductor 1 corresponds to the first guiding means in the claims. The second inductor 1 corresponds to the second guiding means in the claims. The position P1 corresponds to the first position in the claims. The position P2 corresponds to the second position in the claims. The position P3 corresponds to the third position in the claims.
The position P4 corresponds to the fourth position in the claims. The position P5 corresponds to the fifth position in the claims. The position P6 corresponds to the sixth position in the claims. The position P7 corresponds to the seventh position in the claims.
[0113]
With the configuration as described above, the rail vehicle
[0114]
a) With the first return line 1, the
[0115]
b) Therefore, even if the wheels of the railway vehicle are derailed, the derailed vehicle will not move further outside the track and will not fall or fall, and then the railway vehicle will By traveling according to the
[0116]
The present invention is not limited to the embodiment described above. The above-described embodiment is an exemplification, and the present invention has substantially the same configuration as the technical idea described in the claims of the present invention, and any device that exhibits the same function and effect is the present invention. It is included in the technical scope of the invention.
[0117]
For example, in the above embodiment, the
[0118]
Moreover, in the said embodiment, although the track | truck which has a rail and a sleeper was mentioned as an example and demonstrated as a railroad track in which a rail vehicle wheel return line apparatus (for example, 101) is installed, this invention is not limited to this. Other configurations, for example, a railroad track on which a railway vehicle wheel return line device is installed, may be a slab track using a track slab plate instead of a sleeper.
[0119]
In the above embodiment, the first return line means (for example, the first return line 1) and the second return line means (for example, the second return line 2) are moved from the first position (for example, the position P1) to the fifth position (for example, the position). The example of installation up to P5) has been described, but the present invention is not limited to this, and other configurations, for example, first return line means (for example, first return line 1) and second return line means (for example, second return line). The container 2) may be installed at least about the middle between the third position (for example, position P3) and the fourth position (for example, position P4). If this is at least the third position (position P3, see section EE in FIG. 6), the first wheel (
[0120]
In the above embodiment, the railway vehicle wheel return device (for example, 101) is fixed to the
[0121]
Moreover, the installation position of the railway vehicle wheel return line device may be installed in front of the branching device, in front of the platform, in front of the bridge, in the bridge section, in front of the tunnel, or the like.
[0122]
Moreover, in the said embodiment, although 1st height was set to H1 and 2nd height was set to H2, and it demonstrated with the example of a numerical value etc., these numbers are the values in the case of a Shinkansen railway, and a conventional line In the case of a railway, another appropriate value may be used.
[0123]
In the above embodiment, the first guiding means (for example, the first inductor 3) is connected to the front side in the traveling direction of the first returning means (for example, the first returning device 1), and the first returning means (for example, the first returning device, for example) Although the example in which the second guiding means (for example, the second inductor 4) is connected to the back side in the traveling direction of the return wire 1) has been described, the present invention is not limited to this, and other configurations, for example, the first Neither the first guiding means nor the second guiding means may be provided, or only one of them may be provided.
[0124]
Moreover, in the said embodiment, when attaching a 1st return line means (for example, 1st return line 1) to a railroad track (for example, sleeper), about the example which attaches a 1st return line means to a sleeper with a tie plate and a fastening bolt. Although described above, the present invention is not limited to this, and other configurations, for example, the first return wire means is first attached to the tie plate with a bolt or the like, and the tie plate is attached to the sleeper with another bolt or the like. May be. The same applies to the second return line means (for example, the second return line 2). For example, the second return line means is first attached to the tie plate with a bolt or the like, and this tie plate is attached to the sleeper with another bolt or the like. You may comprise. In this way, the railway vehicle wheel return line device can be appropriately attached to and detached from the railway track.
[0125]
The tie plate 204 may not be configured to attach both the first rail and the first return line means (for example, the first return line device 1) to the sleeper (for example, 203E) with one tie plate (for example, 204E). The tie plate of the first rail and the tie plate to which the first return line means is attached may be separate. The same applies to the second return line means, the first guidance means, and the second guidance means.
[0126]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the first return line means is provided from the first position to the third position along the first rail on the inner side of the railroad track, and the second rail on the outer side of the railroad track. A second return line means is provided from the first position to the third position along the first line, and the first return line means approaches the first rail by pressing in the direction perpendicular to the rail while supporting the first flange of the first wheel of the railway vehicle. The first wheel is guided from the first position to the second position so that the first tread surface of the first wheel is higher than the first top surface of the first rail at the second position, and passes through the second position. After that, the height of the bottom portion of the first flange from the first reference height position is maintained at the first height, and the second return wire means is raised while supporting the second flange of the second wheel. Derived from the first position and second flange in the third position The bottom is set to the same height as the second top surface of the second rail, and the height of the bottom of the second flange from the second reference height position is maintained at the second height after passing the third position. Since it comprised in this way, it has the advantage that a 1st wheel can be returned on a 1st rail, and a 2nd wheel can be returned on a 2nd rail.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of a railway vehicle wheel return line device according to an embodiment of the present invention, and FIG. 1 (A) is a schematic plan view showing the overall configuration of the railway vehicle wheel return line device; FIG. 1B is a view showing the gradient along the rail longitudinal direction of the first flange support surface of the first return wire in FIG. 1A, and FIG. 1C is the first return wire and the first return wire in FIG. FIG. 1D is a plan view showing the configuration of the two return wires, and FIG. 1D is a view showing the gradient along the rail longitudinal direction of the second flange support surface of the second return wire in FIG. .
FIG. 2 is a diagram showing the configuration of the AA cross section in FIG. 1 (A) of the rail vehicle wheel return line device that is one embodiment of the present invention, in which the derailed first wheel is the first inductor and the first rail; It is sectional drawing seen in the rail longitudinal direction which shows the state which exists in the middle.
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a BB cross section in FIG. 1 (A) of a railway vehicle wheel return line device which is an embodiment of the present invention, in a state where a first flange is at the start end of the first return line device; It is sectional drawing seen in the rail longitudinal direction shown.
FIG. 4 is a diagram showing a configuration of a CC cross section in FIG. 1 (A) of a railway vehicle wheel return line device that is an embodiment of the present invention, and the first flange is raised above the first return line device; It is sectional drawing seen in the rail longitudinal direction which shows the state which exists in the middle, and has a 2nd flange on the 2nd return wire and in the middle of a raise.
FIG. 5 is a diagram showing a configuration of a DD cross section in FIG. 1 (A) of the rail vehicle wheel retrace device according to the embodiment of the present invention, in which the first flange rises above the first retrace device; It is sectional drawing seen in the rail longitudinal direction which shows the state which exists on the start end of a flat surface at the end, and has a 2nd flange on the 2nd return wire, and is in the middle of a raise.
6 is a diagram showing a configuration of a cross section taken along the line EE in FIG. 1A of the railway vehicle wheel return line device according to the embodiment of the present invention, and the first flange is flat on the first return line device; FIG. FIG. 6 is a cross-sectional view seen in the longitudinal direction of the rail, showing a state where the vehicle is running on a flat surface and the second flange is over the second return wire and rises and is on the starting end of the flat surface.
7 is a diagram showing a configuration of a cross section FF in FIG. 1 (A) of a railway vehicle wheel return line device which is an embodiment of the present invention, and a first flange is flat on a first return line device; FIG. It is sectional drawing seen in the rail longitudinal direction which shows the state which exists on the termination | terminus of a smooth surface and the 2nd flange moved over the 2nd rail from the 2nd return wire.
FIG. 8 is a diagram showing a configuration of a GG cross section in FIG. 1A of a rail vehicle wheel return line device that is an embodiment of the present invention, in which a first tread is transferred onto a first rail and It is sectional drawing seen in the rail longitudinal direction which shows the state which 2 flanges are running on the 2nd rail.
FIG. 9 is a diagram showing a configuration of the HH cross section in FIG. 1A of the railway vehicle wheel return line device which is an embodiment of the present invention, and the first tread rides on the first rail and the first The flange fits with the inner surface of the first rail head, the second tread rides on the second rail, the second flange fits with the inner surface of the second rail head, and both wheels are both rails. It is sectional drawing seen in the rail longitudinal direction which shows the state which returned to.
FIG. 10 is a conceptual diagram for explaining the returning action of the wheel to the rail in FIG. 9 of the rail vehicle wheel return line device that is one embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram for explaining a structure for mounting a rail vehicle wheel return line device according to an embodiment of the present invention on a track, and FIG. 11 (A) shows a structure for mounting a first return line on a track. (B) has each shown the attachment structure to the track | orbit of a 2nd return wire.
[Explanation of symbols]
1 First return wire
2 Second return wire
3 First inductor
4 Second inductor
11 First wheel restriction wall
12 1st wheel inside regulation surface
13 Bottom plate
13e Bolt insertion hole
14B-14G Reinforcement rib
15 First flange travel road plate
16 First flange support surface
17 Support wall
18 Horizontal return
19 Vertical retrace section
21 First support wall
23 Bottom plate
23e Bolt insertion hole
24C-24F Reinforcement rib
25 Second flange travel road plate
26 Second flange support surface
27 Second support wall
31 1st wheel restriction wall
32 1st wheel inside regulation surface
33 Bottom plate
34A Reinforcement rib
41 First wheel restriction wall
42 1st wheel inner restriction surface
43 Bottom plate
44H Reinforcement rib
71 Fastening bolt
71a head
71b Shaft
71c Male thread
72 Fastening bolt
72a head
72b Shaft
72c Male thread
101 Railway vehicle wheel return line device
200 Railroad tracks
201 1st rail
202 2nd rail
203A-203H sleepers
204A-204H 1st tie plate
205A-205H Second type rate
206A-206H 1st reference height position
207A to 207H Second reference height position
211 First top surface
212 Inside of head
221 Second top surface
222 Head inside surface
301 first wheel
302 second wheel
303 axle
231 Female screw member
232 Female thread member
241E Bolt insertion hole
251E Bolt insertion hole
311 First tread
312 1st flange
313 1st flange bottom
314 1st flange inner side
315 First flange outer side
316 1st wheel inner surface
321 Second tread
322 Second flange
323 2nd flange bottom
324 2nd flange inner side
325 Second flange outer side
401 Safety rail
D1 First tread diameter
D2 2nd flange diameter
H1 first height
H2 second height
L1 1st overlap length
M Movement direction
P1 1st position
P2 2nd position
P3 3rd position
P4 4th position
P5 5th position
P6 6th position
P7 7th position
Claims (9)
前記鉄道線路の第1レールと第2レールの軌道外側のうち前記第2レールに沿って前記第1位置から前記第3位置まで設けられる第2復線手段を備え、
前記第1復線手段は、鉄道車両の車輪のうちの第1車輪が前記第1レールと前記第1復線手段の間に脱線した後に進行した場合に、前記第1車輪のフランジである第1フランジを支持しながらレール直角方向に押圧し、前記第1レールに接近させるとともに上昇させるようにして、前記第1位置から、前記第1レールの近傍の第2位置まで誘導し、前記第2位置において前記第1車輪の踏面である第1踏面が前記第1レールの頭頂面である第1頭頂面よりも高くなるようにし、前記第2位置を通過した後は第1基準高さ位置からの前記第1フランジの底部の高さを前記第2位置における第1基準高さ位置からの高さである第1高さに維持し、
前記第2復線手段は、鉄道車両の車輪のうちの第2車輪が前記第2レールの外側に脱線した後に進行した場合に、前記第2車輪のフランジである第2フランジを支持しながら上昇させるようにして前記第1位置から誘導し、前記第2位置よりも線路方向に進行した位置である第3位置において前記第2フランジの底部が前記第2レールの頭頂面である第2頭頂面と同一の高さとなるようにし、前記第3位置の通過後は第2基準高さ位置からの前記第2フランジの底部の高さを前記第3位置における第2基準高さ位置からの高さである第2高さに維持することにより、
前記脱線した前記第1車輪を前記第1レールの上に復帰させ、かつ前記脱線した前記第2車輪を前記第2レールの上に復帰させること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。First return line means provided from the first position to the third position along the first rail of the first rail and the second rail of the railroad track;
A second return line means provided from the first position to the third position along the second rail out of the outer track of the first rail and the second rail of the railway track;
The first return line means is a first flange that is a flange of the first wheel when a first wheel of the wheels of a railway vehicle travels after derailing between the first rail and the first return line means. The first rail is guided from the first position to the second position in the vicinity of the first rail so that the first rail is moved close to the first rail and lifted. The first tread surface that is the tread surface of the first wheel is made higher than the first top surface that is the top surface of the first rail, and after passing through the second position, the first tread surface from the first reference height position. Maintaining the height of the bottom of the first flange at a first height that is a height from a first reference height position in the second position;
The second return wire means lifts while supporting a second flange which is a flange of the second wheel when the second wheel of the wheels of the railway vehicle proceeds after derailing to the outside of the second rail. Thus, the second top surface is derived from the first position and the bottom of the second flange is the top surface of the second rail at a third position, which is a position advanced in the line direction from the second position. The height of the bottom of the second flange from the second reference height position is the height from the second reference height position at the third position after passing through the third position. By maintaining a second height,
The rail vehicle wheel retrace apparatus, wherein the derailed first wheel is returned onto the first rail, and the derailed second wheel is returned onto the second rail.
前記第1復線手段は、前記第1車輪が前記第2位置の通過後は、前記第1フランジを支持しながらレール直角方向に押圧して前記第1レールに接近させ、前記第1踏面が前記第1頭頂面の上方で重複するように誘導すること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。In the railway vehicle wheel return line device according to claim 1,
The first return line means, after the first wheel passes through the second position, presses in a direction perpendicular to the rail while supporting the first flange to approach the first rail, and the first tread is A rail vehicle wheel return line device that guides to overlap above a first head top surface.
前記第1復線手段は、前記鉄道車両が前記第3位置の通過後は、第1基準高さ位置からの前記第1フランジの底部の高さを前記第1高さに維持しながらレール直角方向に押圧して前記第1レールに接近させ、かつ前記第1車輪の前記第1踏面が前記第1頭頂面の上方で所定の第1重複長さまで重複する第4位置の通過後は、前記第1フランジを支持しながら下降させるようにして誘導し、前記第4位置よりも線路方向に進行した位置である第5位置において前記第1踏面が前記第1頭頂面の上に乗るとともに、前記第2フランジが前記第2頭頂面の上に乗るようにさせること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。In the railway vehicle wheel return line device according to claim 2,
The first return line means that, after the railcar has passed through the third position, the height of the bottom of the first flange from the first reference height position is maintained at the first height while maintaining the direction perpendicular to the rail. To the first rail, and after passing through a fourth position where the first tread surface of the first wheel overlaps to a predetermined first overlapping length above the first top surface, The first tread is placed on the first top surface at the fifth position, which is a position advanced in the track direction from the fourth position, while being guided while being lowered while supporting one flange. A railway vehicle wheel return line device having two flanges on the second top surface.
前記鉄道線路の軌道内側で前記第1レールに沿って、前記第1位置よりも手前側となる第6位置から前記第1位置まで設けられ前記第1復線手段に接続する第1誘導手段を備え、
前記第1誘導手段は、前記脱線した第1車輪の内側面をレール直角方向に押圧して前記第1レールに接近させ、前記第1車輪を前記第1復線手段に移行させること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。In the railway vehicle wheel return line device according to claim 1,
First guide means provided from the sixth position to the first position on the inner side of the railroad track along the first rail from the first position to the first return line means. ,
The first guiding means presses the inner surface of the derailed first wheel in a direction perpendicular to the rail so as to approach the first rail, and shifts the first wheel to the first return line means. Railway vehicle wheel return line device.
前記鉄道線路の軌道内側で前記第1レールに沿って、前記第5位置から、前記第5位置よりも線路方向に進行した位置である第7位置まで設けられ、前記第5位置において前記第1復線手段に接続する第2誘導手段を備え、
前記第2誘導手段は、前記第5位置における前記第1踏面と前記第2フランジの状態を維持し、前記第1レール上の前記第1踏面の径と前記第2レール上の第2フランジの径との差による前記第2車輪の横方向移動を利用して、前記第2フランジを前記第2レールの軌道内側へ落下させ頭部内側面と嵌合させることにより、前記第2車輪を前記第2レールの上に復帰させること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。In the railway vehicle wheel return line device according to claim 3,
From the fifth position along the first rail inside the railroad track to the seventh position, which is a position advanced in the track direction from the fifth position, the first position at the fifth position is provided. A second guiding means connected to the return wire means;
The second guiding means maintains the state of the first tread surface and the second flange at the fifth position, and the diameter of the first tread surface on the first rail and the second flange on the second rail. By utilizing the lateral movement of the second wheel due to the difference in diameter, the second flange is dropped to the inside of the track of the second rail and fitted to the inner surface of the head, thereby causing the second wheel to move. A railroad vehicle wheel return line device which is returned on the second rail.
前記第1レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側のレールであり、
前記第2レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側のレールであること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。In the railway vehicle wheel return line device according to claim 1,
The first rail is a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track,
The rail vehicle wheel return line device, wherein the second rail is a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track.
前記第1レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側のレールであり、
前記第2レールは、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側のレールであること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。In the railway vehicle wheel return line device according to claim 1,
The first rail is a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track,
The rail vehicle wheel return line device, wherein the second rail is a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track.
前記第1復線手段は、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側となるレールを第1レールとして設けられるとともに、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側となるレールを第1レールとして設けられ、
前記第2復線手段は、前記鉄道線路の進行方向に向かって右側となるレールを第2レールとして設けられるとともに、前記鉄道線路の進行方向に向かって左側となるレールを第2レールとして設けられること
を特徴とする鉄道車両車輪復線装置。In the railway vehicle wheel return line device according to claim 1,
The first return line means is provided with a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track as the first rail, and a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track is provided as the first rail,
In the second return line means, a rail on the right side in the traveling direction of the railroad track is provided as a second rail, and a rail on the left side in the traveling direction of the railroad track is provided as a second rail. A railway vehicle wheel return line device characterized by the above.
前記鉄道線路の第1レールと第2レールの軌道外側のうち前記第2レールに沿って前記第1位置から前記第3位置まで設けられる第2復線手段を用い、
前記第1復線手段により、鉄道車両の車輪のうちの第1車輪が前記第1レールと前記第1復線手段の間に脱線した後に進行した場合に、前記第1車輪のフランジである第1フランジを支持しながらレール直角方向に押圧し、前記第1レールに接近させるとともに上昇させるようにして、前記第1位置から、前記第1レールの近傍の第2位置まで誘導し、前記第2位置において前記第1車輪の踏面である第1踏面が前記第1レールの頭頂面である第1頭頂面よりも高くなるようにし、前記第2位置を通過した後は第1基準高さ位置からの前記第1フランジの底部の高さを前記第2位置における第1基準高さ位置からの高さである第1高さに維持させ、
前記第2復線手段により、鉄道車両の車輪のうちの第2車輪が前記第2レールの外側に脱線した後に進行した場合に、前記第2車輪のフランジである第2フランジを支持しながら上昇させるようにして前記第1位置から誘導し、前記第2位置よりも線路方向に進行した位置である第3位置において前記第2フランジの底部が前記第2レールの頭頂面である第2頭頂面と同一の高さとなるようにし、前記第3位置の通過後は第2基準高さ位置からの前記第2フランジの底部の高さを前記第3位置における第2基準高さ位置からの高さである第2高さに維持させることにより、
前記脱線した前記第1車輪を前記第1レールの上に復帰させ、かつ前記脱線した前記第2車輪を前記第2レールの上に復帰させること
を特徴とする鉄道車両車輪の復線方法。First return line means provided from the first position to the third position along the first rail of the first rail and the second rail of the railroad track;
Using second return line means provided from the first position to the third position along the second rail out of the first rail and second rail of the railroad track,
A first flange that is a flange of the first wheel when the first return line means travels after a first wheel of the wheels of the railway vehicle derails between the first rail and the first return line means. The first rail is guided from the first position to the second position in the vicinity of the first rail so that the first rail is moved close to the first rail and lifted. The first tread surface that is the tread surface of the first wheel is made higher than the first top surface that is the top surface of the first rail, and after passing through the second position, the first tread surface from the first reference height position. Maintaining the height of the bottom of the first flange at a first height that is a height from a first reference height position at the second position;
When the second return line means travels after the second wheel of the wheels of the railway vehicle derails to the outside of the second rail, the second return line means lifts while supporting the second flange that is the flange of the second wheel. Thus, the second top surface is derived from the first position and the bottom of the second flange is the top surface of the second rail at a third position, which is a position advanced in the line direction from the second position. The height of the bottom of the second flange from the second reference height position is the height from the second reference height position at the third position after passing through the third position. By keeping it at a certain second height,
A method of retracing a railway vehicle wheel, wherein the derailed first wheel is returned on the first rail, and the derailed second wheel is returned on the second rail.
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