JP3815282B2 - Pressure sensor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度変化によって変化するセンサチップ(圧力検知素子)の出力値を温度補正して圧力測定する圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の圧力センサは、例えば建設機械や産業機械等に利用される油圧回路の油圧等の各種流体圧力を測定するために使用されるものである。従来技術の圧力センサは、図4の概略断面図に示されるものである。
【0003】
圧力センサ101は、下側方のボルト状の金属製ケース130と、ケース上側の樹脂製のコネクタ部140と、が嵌合した外装となっている。
【0004】
ケース130は、油圧回路の油圧測定部の取付孔に螺合するために外周面にネジ部131aを有するケース下部131と、ケース下部131の上側に接続された有底筒形状で1周の外周形状が例えば6角ナットのように多角形状のケース上部132と、を備えている。
【0005】
ケース下部131は、下端部で下向きに開口する凹部133と、凹部133から上方のケース上部132の内部へ貫通する貫通孔134と、を備えている。
【0006】
ケース下部131の下端には、凹部133の開口に臨んでダイアフラム102が設けられている。また、ケース下部131の下端には、さらにダイアフラム102よりも下方に突出してダイアフラム102を保護するキャップ103が取り付けられている。
【0007】
キャップ103は、流体を直接ダイアフラム102に作用させて、ダイアフラム102の下面を感圧部とするために、流体が通過する孔が複数設けてある。
【0008】
ダイアフラム102とキャップ103の外周端部は、凹部133下端と全周的に電子ビーム等によるビーム溶接やTIG溶接により固定されている。
【0009】
また、ダイアフラム102で開口側を塞がれた凹部133内には、中心に導入孔104aを有するガイド104と、ガイド104の導入孔104aの真上に歪ゲージが配設されたセンサチップ(圧力検知素子)105と、センサチップ105が固定されるセラミック製のスペーサ106と、を備えている。
【0010】
なお、このダイアフラム102で開口側を塞がれた凹部133内は密封された空間となっており、この空間にシリコンオイルが充填されている。
【0011】
凹部133内でスペーサ106は、凹部133上底面に固定されている。このスペーサ106には、下面の中心に穴部が設けられており、この穴部にセンサチップ105が配置されている。また、スペーサ106下面の穴部周りには、導通パターンが形成されている。そして、この導通パターンとセンサチップ105との間は、ボンディングワイヤで接続されている。
【0012】
また、凹部133内でガイド104が、外周に設けられた環部でスペーサ106との隙間を隔てスペーサ106の下側に固定されている。このように、スペーサ106とガイド104との間に隙間が形成されるためスペーサ106下面の導通パターンとセンサチップ105との間を接続するボンディングワイヤがガイド104と接触することも防止されている。
【0013】
そして、センサチップ105は、ダイアフラム102下面の感圧部が測定対象の流体の圧力を受け、この圧力によってダイアフラム102が変形し、ダイアフラム102とスペーサ106間に充填されたシリコンオイルが導入孔104aを介して圧力をセンサチップ105に伝達し、センサチップ105の歪ゲージが変形することによって、変形による歪ゲージの抵抗値の変化で変化する入力電圧に対する出力電圧を出力値として取り出す。このセンサチップ105の出力値の信号は、ボンディングワイヤを介してスペーサ106下面の導通パターンへ伝達される。
【0014】
ケース下部131の貫通孔134には、導電性を有するピン107が挿通されている。貫通孔134のピン107周りは、ガラス108で封止されており、絶縁性を確保してピン107がケース下部131と導通することを防止し、かつ凹部133内に充填されたシリコンオイルが貫通孔134内へ漏洩することを防止している。
【0015】
また、ピン107の下端はスペーサ106下面に突出しており、ピン107下端とスペーサ106下面の導通パターンが導通されている。一方、ピン107上端はケース上部132の内部へ突出している。よって、センサチップ105の出力値の信号は、スペーサ106下面の導通パターンからさらにピン107へ伝達される。
【0016】
ケース上部132は、内部にプリント基板114やHIC(ハイブリッドIC)110を収納している。ケース上部132の内部の底面は、絶縁体である樹脂製のインシュレータ109で覆われている。インシュレータ109は、ケース下部131の貫通孔134から突き出たピン107を位置決め固定する。このインシュレータ109によって位置決め固定されたピン107及びインシュレータ109から突出した凸部でHIC110を支持固定している。
【0017】
HIC110は、インシュレータ109上側に設けられている。HIC110には、デジタルトリミングによりセンサチップ105の出力値の信号の増幅・補正を行うASIC(カスタムIC)111がHIC110下面側に設けられている。
【0018】
ASIC111は、デジタルトリミングによりセンサチップ105の出力値の信号の増幅・補正を行うものである。圧力センサ101は、センサチップ105の出力値が温度条件によって変化してしまうことから、センサチップ105の出力値の信号についてASIC111で温度補正を行い、温度条件によらない信号を出力できるようにしている。このため、ASIC111には、温度検知する感熱機構が内蔵されており、温度補正はこの感熱機構の検知温度を用いてセンサチップ105の出力値を温度補正している。
【0019】
また、ケース上部132の内部へ突出したピン107の上端はHIC110に至っており、HIC110の回路とピン107の上端とがはんだ付けされている。さらに、HIC110には、上方へ延びるコムリード112が中央近傍に複数配置されており、コムリード112はHIC110の回路と接続されている。即ち、ピン107に伝達されたセンサチップ105の出力値の信号はHIC110に設けられたASIC111で増幅・補正が行われ、その後に、増幅・補正が行われた信号がコムリード112へ伝達される。
【0020】
また、ケース上部132の内部は、インシュレータ109からHIC110の上側まで、各部材を保護する等のためにシリコンゲル等のポッティング剤113が充填されている。このポッティング剤113は、介在することでHIC110に設けられたASIC111とケース下部131との熱結合性を高めており、ASIC111に内蔵された感熱機構とケース下部131のセンサチップ105との温度差が低減するようにしている。さらに、ASIC111をHIC110下面側に配置してASIC111をケース下部131に近づけることでも熱結合性を高めている。
【0021】
HIC110の上側には、表面に導通パターンがプリントされたセラミック製のプリント基板114が設けられている。プリント基板114には、センサチップ105への供給電力量を制御するトランジスタ115やフレキシブルサーキット又はリード線117を接続するためのピンヘッダ116等が備えられている。トランジスタ115は、プリント基板114上でコムリード112上端がはんだ付けされた中央近傍から最も離れたプリント基板114の外周側かつ上面側に配置されている。
【0022】
プリント基板114上では、トランジスタ115,ピンヘッダ116等は導通パターンに接続されている。また、プリント基板114は、中央近傍でコムリード112上端部に支持固定されており、プリント基板114上の導通パターンとコムリード112上端とがはんだ付けされている。
【0023】
プリント基板114は、熱伝導率の高いセラミック製であるため、プリント基板114に設けられたトランジスタ115,導通パターン等の発熱素子が通電で発熱すると、熱はプリント基板114全体に熱伝導し、プリント基板114からケース上部132の内部の空気中に拡散して放熱される。
【0024】
そして、ASIC111で増幅・補正が行われた信号はコムリード112に伝達された後、プリント基板114を介してピンヘッダ116からフレキシブルサーキット又はリード線117へ伝達される。
【0025】
プリント基板114の上側には、蓋状の金属製のプレート118が設けられている。プレート118は、外周端をケース上部132の上端内周に係止させている。このプレート118には、中央近傍に貫通コンデンサ119が設けられており、貫通コンデンサ119はコネクタ142のコネクタピン143とはんだ付けされて接続されている。また、フレキシブルサーキット又はリード線117もコネクタピン143とはんだ付けされて接続されている。フレキシブルサーキット又はリード線117とコネクタピン143の接続部には、耐久性を向上する補強用の基板120を介在させている。
【0026】
プレート118の上側では、蓋状のコネクタ部140がケース上部132に装着される。コネクタ部140の下端がプレート118を支持し、コネクタ部140の下端外周の環状凸部がケース上部132の上端とカシメ固定されている。コネクタ部140下端と環状凸部とプレート118外縁とケース上部132の内周とで囲まれた部分には、ケース上部132の内部を密封するOリング121が装着されている。
【0027】
また、コネクタ部140は、頂部に略直方体のコネクタ142が設けられており、コネクタ142内部に設けられたコネクタピン143がケース上部132の内部に達して貫通コンデンサ119とはんだ付けされている。
【0028】
そして、ASIC111で増幅・補正が行われた信号が、フレキシブルサーキット又はリード線117から貫通コンデンサ119を介してコネクタピン143に伝達されて圧力センサ101から取り出される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来技術の圧力センサ101の場合には、センサチップ105は同一の圧力であっても温度条件によってその出力値を変化させてしまうものである。このため、従来技術の圧力センサ101では、センサチップ105の出力値の信号についてASIC111で温度補正を行い、温度条件によらない信号を出力するようにしている。
【0030】
このASIC111は、デジタルトリミングにより増幅や温度補正を簡単に行うことができる。ASIC111は、感熱機構を内蔵しており、感熱機構で温度検知し感熱機構の検知温度に基づいて温度補正を行う。このため、ASIC111の感熱機構の温度がセンサチップ105の温度と大きく異なると、温度補正をかけるべき温度とは異なる温度について温度補正を行ってしまい、誤差が大きく生じてしまう。
【0031】
この誤差が大きくなることを防止するために、従来では、図4に示すように、感熱機構を内蔵するASIC111をHIC110に設置し、また、トランジスタ115,導通パターン等の発熱素子をプリント基板114に設置し、感熱機構と発熱素子を別々に異なる2つの基板に設置して、AISC111への熱の伝播を極力防ぐようにしていた。
【0032】
しかしながら、主に、電源回路部であるトランジスタ115の発熱は約100mW以上と大きく、トランジスタ115をプリント基板114に設置していても、コムリード112を通して熱をHIC110に伝播してしまう。また、熱は空気中も伝播してしまう。
【0033】
その結果、やはりASIC111に内蔵された感熱機構の検知温度は実際のセンサチップ105の温度よりも高温となり温度差が大きくなってしまうので、感熱機構の検知温度を用いて温度補正を行った信号は実際の圧力に対して大きな誤差が生じてしまい、出力精度が落ちるという問題があった。
【0034】
また、発熱素子が通電で発熱すると、発熱素子の熱が時間の経過と共に熱伝導して行くので、感熱機構の温度は時間の経過と共に実際のセンサチップ105の温度よりも上昇して行く。このため、温度補正を行った信号は、時間の経過と共に実際の圧力に対して誤差が増大して行く。したがって、電源投入後に時間が経過して行く程、出力精度が悪化して不安定となるという問題があった。
【0035】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、誤差の少ない温度補正を行って出力精度の向上を図る圧力センサを提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
圧力検知素子と、
該圧力検知素子の出力値の温度補正に用いるために温度検知する感熱機構と、
動作時の通電により発熱する発熱素子と、
を備え、
前記感熱機構と前記発熱素子とを別々に異なる2つの基板に設置した圧力センサであって、
前記2つの基板のそれぞれが別々に異なる2つの室に配置され、前記2つの基板同士が柔軟性接続部材で接続されたことを特徴とする。
【0037】
したがって、通電によって発熱した発熱素子の熱は、感熱機構が設置された基板の配置された室とは別室にて発生し、かつ柔軟性接続部材は放熱するため柔軟性接続部材を介して感熱機構が配置された基板へ伝播しないので、発熱素子の熱を感熱機構に熱伝導することが防止でき、感熱機構の検知温度が実際の圧力検知素子の温度よりも高温とならず温度差が大きくならないので、感熱機構の検知温度を用いて温度補正を行った信号は実際の圧力に対して誤差が低減し、出力精度の向上を図ることができる。
【0038】
また、時間が経過しても発熱素子の熱が感熱機構へ熱伝導しないので、感熱機構の温度は時間の経過と共に上昇して行くことはない。このため、温度補正を行った信号は、時間の経過と共に実際の圧力に対して誤差が増大することはない。よって、電源投入後に時間が経過しても、安定した出力精度を維持することができる。
【0039】
前記柔軟性接続部材は、細く、かつ長いことが好適である。
【0040】
これにより、柔軟性接続部材を伝わる熱は途中で放熱されるので、感熱機構が設置された基板まで熱が伝播することが防止できる。
【0041】
前記2つの室は、プレートによって隔てられていることが好適である。
【0042】
これにより、既存のプレートを用いて部品点数を増加することなく2つの室を形成することができる。
【0043】
前記発熱素子を設置した基板に、デジタルトリミング用のプローブパットを備え、
全工程組立完了後に、前記プローブパッドにプローブピンを接続してデジタルトリミングを行うことが好適である。
【0044】
これにより、デジタルトリミングを行った後に全工程組立完了すると出力変動を生じていることがあったが、全工程組立完了後にデジタルトリミングを行うので出力変動が生じることがなく高精度な調整ができ、出力精度の向上を図ることができる。また、再度のデジタルトリミングも容易に行うことができる。
【0045】
前記プローブパッドにプローブピンを接続するためのプロービング用の孔を、入出力端子の設けられたコネクタ内部に形成したことが好適である。
【0046】
これにより、コネクタ内部の密封性が良好であることから、プロービング用の孔の最終的な封止が簡易に行え、作業の簡略化が図れる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0048】
(第1の実施の形態)
以下に、図1を用いて第1の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態に係る圧力センサを示す断面図である。
【0049】
圧力センサ1は、従来技術と同様に、例えば建設機械や産業機械等に利用される油圧回路の油圧等の各種流体圧力を測定するために使用されるものである。
【0050】
圧力センサ1は、下側方のボルト状の金属製ケース30と、ケース上側の樹脂製のコネクタ部40と、が嵌合した外装となっている。
【0051】
ケース30は、油圧回路の油圧測定部の取付孔に螺合するために外周面にネジ部31aを有するケース下部31と、ケース下部31の上側に接続された有底筒形状で1周の外周形状が例えば6角ナットのように多角形状のケース上部32と、を備えている。
【0052】
ケース下部31は、下端部で下向きに開口する凹部33と、凹部33から上方のケース上部32の内部へ貫通する貫通孔34と、を備えている。
【0053】
ケース下部31の下端には、凹部33の開口に臨んでダイアフラム2が設けられている。また、ケース下部31の下端には、さらにダイアフラム2よりも下方に突出してダイアフラム2を保護するキャップ3が取り付けられている。
【0054】
キャップ3は、流体を直接ダイアフラム2に作用させて、ダイアフラム2の下面を感圧部とするために、流体が通過する孔が複数設けてある。
【0055】
ダイアフラム2とキャップ3の外周端部は、凹部33下端と全周的に電子ビーム等によるビーム溶接やTIG溶接により固定されている。
【0056】
また、ダイアフラム2で開口側を塞がれた凹部33内には、中心に導入孔4aを有するガイド4と、ガイド4の導入孔4aの真上に歪ゲージが配設されたセンサチップ(圧力検知素子)5と、センサチップ5が固定されるセラミック製のスペーサ6と、を備えている。
【0057】
なお、このダイアフラム2で開口側を塞がれた凹部33内は密封された空間となっており、この空間にシリコンオイルが充填されている。
【0058】
凹部33内でスペーサ6は、凹部33上底面に固定されている。このスペーサ6には、下面の中心に穴部が設けられており、この穴部にセンサチップ5が配置されている。また、スペーサ6下面の穴部周りには、導通パターンが形成されている。そして、この導通パターンとセンサチップ5との間は、ボンディングワイヤで接続されている。
【0059】
また、凹部33内でガイド4が、外周に設けられた環部でスペーサ6との隙間を隔てスペーサ6の下側に固定されている。このように、スペーサ6とガイド4との間に隙間が形成されるためスペーサ6下面の導通パターンとセンサチップ5との間を接続するボンディングワイヤがガイド4と接触することも防止されている。
【0060】
そして、センサチップ5は、ダイアフラム2下面の感圧部が測定対象の流体の圧力を受け、この圧力によってダイアフラム2が変形し、ダイアフラム2とスペーサ6間に充填されたシリコンオイルが導入孔4aを介して圧力をセンサチップ5に伝達し、センサチップ5の歪ゲージが変形することによって、変形による歪ゲージの抵抗値の変化で変化する入力電圧に対する出力電圧を出力値として取り出す。このセンサチップ5の出力値の信号は、ボンディングワイヤを介してスペーサ6下面の導通パターンへ伝達される。
【0061】
なお、本実施の形態に係るセンサチップ5では、歪ゲージの変形によって歪ゲージの抵抗値が変化することで入力電圧に対する出力電圧を変化させて出力するもので、この歪ゲージの変形度が温度条件によって異なるために、同一の圧力でも温度条件によっては出力値が異なることがある。
【0062】
ケース下部31の貫通孔34には、導電性を有するピン7が挿通されている。貫通孔34のピン7周りは、ガラス8で封止されており、絶縁性を確保してピン7がケース下部31と導通することを防止し、かつ凹部33内に充填されたシリコンオイルが貫通孔34内へ漏洩することを防止している。
【0063】
また、ピン7の下端はスペーサ6下面に突出しており、ピン7下端とスペーサ6下面の導通パターンが導通されている。一方、ピン7上端はケース上部32の内部へ突出している。よって、センサチップ5の出力値の信号は、スペーサ6下面の導通パターンからさらにピン7へ伝達される。
【0064】
ケース上部32は、内部にHIC(ハイブリッドIC)10を収納している。ケース上部32の内部の底面は、絶縁体である樹脂製のインシュレータ9で覆われている。インシュレータ9は、ケース下部31の貫通孔34から突き出たピン7を位置決め固定する。このインシュレータ9によって位置決め固定されたピン7及びインシュレータ9から突出した凸部でHIC10を支持固定している。
【0065】
HIC10は、インシュレータ9上側に設けられている。HIC10には、デジタルトリミングによりセンサチップ5の出力値の信号の増幅・補正を行うASIC(カスタムIC)11がHIC10下面側に設けられている。
【0066】
ASIC11は、デジタルトリミングによりセンサチップ5の出力値の信号の増幅・補正を行うものである。特に、本実施の形態に係る圧力センサ1は、センサチップ5の出力値が温度条件によって変化してしまうことから、センサチップ5の出力値の信号についてASIC11で温度補正を行い、温度条件によらない信号を出力できるようにしている。このため、ASIC11には、温度検知する感熱機構が内蔵されており、温度補正はこの感熱機構の検知温度を用いてセンサチップ5の出力値を温度補正している。
【0067】
また、ケース上部32の内部へ突出したピン7の上端はHIC10へ至っており、HIC10の回路とピン7の上端とがはんだ付けされている。
【0068】
そして、HIC10には、ASIC11のデジタルトリミングを行うためのピンヘッダ12が上面に設けられている。
【0069】
さらに、HIC10には、上方へ延びるフレキシブルサーキット又はリード線13がHIC10の回路とはんだ付け配置されている。
【0070】
即ち、ピン7に伝達されたセンサチップ5の出力値の信号はHIC10に設けられたASIC11で増幅・補正が行われ、その後に、増幅・補正が行われた信号がフレキシブルサーキット又はリード線13へ伝達される。
【0071】
また、ケース上部32の内部は、インシュレータ9からHIC10の上側まで、各部材を保護する等のためにシリコンゲル等のポッティング剤14が充填されている。このポッティング剤14は、介在することでHIC10に設けられたASIC11とケース下部31との熱結合性を高めており、ASIC11に内蔵された感熱機構とケース下部31のセンサチップ5との温度差が低減するようにしている。さらに、ASIC11をHIC10下面側に配置してASIC11をケース下部31に近づけることでも熱結合性を高めている。
【0072】
HIC10の上側には、蓋状の金属製のプレート15が設けられている。プレート15は、外周端をケース上部32の上端内周に係止させている。このプレート15には、中央近傍に貫通コンデンサ16が設けられており、貫通コンデンサ16はコネクタ42のコネクタピン43とはんだ付けされて接続されている。また、フレキシブルサーキット又はリード線13はプレート15の貫通孔を突き抜けてプレート15の上方に設けられたトランジスタ18,導通パターン等の発熱素子を有するプリント基板17に接続されている。
【0073】
プレート15の上側では、蓋状のコネクタ部40がケース上部32に装着される。コネクタ部40の下端がプレート15を支持し、コネクタ部40の下端外周の環状凸部がケース上部32の上端とカシメ固定されている。コネクタ部40の下端と環状凸部とプレート15外縁とケース上部32の内周とで囲まれた部分には、ケース上部32の内部を密封するOリング19が装着されている。
【0074】
このケース上部32とコネクタ部40とが装着されて形成される内部空間は、プレート15に隔てられて上下の2つの下室20、上室21に形成されている。このため、下室20にHIC10が設置されているといえる。
【0075】
また、上室21には、表面に導通パターンがプリントされたセラミック製のプリント基板17がコネクタ部40の下面に固定されている。
【0076】
プリント基板17は、プリント基板17上の導通パターンとフレキシブルサーキット又はリード線13とがはんだ付けされている。プリント基板17には、センサチップ5への供給電力量を制御するトランジスタ18等が備えられている。トランジスタ18は、プリント基板17上でフレキシブルサーキット又はリード線13がはんだ付けされた位置から最も離れたプリント基板17の外周側に配置されている。このトランジスタ18等はプリント基板17上の導通パターンに接続されている。
【0077】
プリント基板17は、熱伝導率の高いセラミック製であるため、プリント基板17に設けられたトランジスタ18,導通パターン等の発熱素子が通電で発熱すると、熱はプリント基板17全体に熱伝導し、プリント基板17から上室21の内部の空気中に拡散して放熱される。しかし、放熱された熱は、プレート15にて上室21と下室20が隔てられているので、下室20には空気伝播によって熱伝導することが大幅に低減される。
【0078】
また、発熱量の高いトランジスタ18の熱がプリント基板17を介してフレキシブルサーキット又はリード線13に熱伝導しても、フレキシブルサーキット又はリード線13は途中で熱を放熱するため、HIC10まで熱伝導することが防止される。
【0079】
ここで、フレキシブルサーキット又はリード線13を、細く、かつ長く設けると、さらに放熱効率が上昇し、より好適にHIC10までの熱伝導を防止することができる。
【0080】
そして、ASIC11で増幅・補正が行われた信号はフレキシブルサーキット又はリード線13に伝達された後、プリント基板17へ伝達される。
【0081】
また、プリント基板17を下面に固定したコネクタ部40は、頂部に略直方体のコネクタ42が設けられており、コネクタ42内部に設けられたコネクタピン43がケース上部32の内部に達してプリント基板17及び貫通コンデンサ16とはんだ付けされている。
【0082】
そして、ASIC11で増幅・補正が行われた信号が、プリント基板17からコネクタピン43に伝達されて圧力センサ1から取り出される。
【0083】
以上の構成を備えた本実施の形態の圧力センサ1では、感熱機構を内蔵するASIC11をHIC10に設置し、また、トランジスタ18,導通パターン等の発熱素子をプリント基板17に設置し、感熱機構と発熱素子を別々に異なる基板に設置し、さらに、これら2つの基板のそれぞれを別々に異なる2つの下室20及び上室21に配置し、2つの基板同士がフレキシブルサーキット又はリード線13で接続されたことで、通電によって発熱した発熱素子の熱は、感熱機構が設置された基板の配置された下室20とは別室の上室21にて発生し、かつフレキシブルサーキット又はリード線13は放熱するためフレキシブルサーキット又はリード線13を介して感熱機構が配置された基板へ伝播しないので、発熱素子の熱を感熱機構に熱伝導することが防止でき、感熱機構の検知温度が実際のセンサチップ5の温度よりも高温とならず温度差が大きくならないので、感熱機構の検知温度を用いて温度補正を行った信号は実際の圧力に対して誤差が低減し、出力精度の向上を図ることができる。
【0084】
また、時間が経過しても発熱素子の熱が感熱機構へ熱伝導しないので、感熱機構の温度は時間の経過と共に上昇して行くことはない。このため、温度補正を行った信号は、時間の経過と共に実際の圧力に対して誤差が増大することはない。よって、電源投入後に時間が経過しても、安定した出力精度を維持することができる。
【0085】
フレキシブルサーキット又はリード線13は、細く、かつ長いことで、フレキシブルサーキット又はリード線13を伝わる熱は途中で放熱されるので、感熱機構が設置された基板まで熱が伝播することが防止できる。
【0086】
2つの下室20及び上室21は、プレート15によって隔てられていることで、従来から部品として用いていたプレート15を用いて部品点数を増加することなく2つの室を形成することができ、コストアップの防止が図れる。
【0087】
なお、プリント基板17は、セラミック製であることで、プリント基板17上は熱伝導し易く、通電によって発熱した発熱素子の熱はプリント基板17全体に熱伝導し、プリント基板17から空気中に拡散して放熱されるが、その他の熱伝導率のよい部材であってもよい。
【0088】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、HIC10上のピンヘッダ12にトリミング用の相手側コネクタを差し込んでデジタルトリミングを行いASIC11の出力調整する。このため、デジタルトリミングは、HIC10等のはんだ付け、HIC10にフレキシブルサーキット又はリード線13のはんだ付け、コネクタ部40の各種はんだ付けの後(取付後)に行われる。そしてその後に、ポッティング剤14の充填、ポッティングキュア、コネクタ部40のケース上部32へのカシメ等の工程を経て圧力センサ1が完成する。
【0089】
したがって、第1の実施の形態では、デジタルトリミングの時には出力調整によって出力値はほぼ狙い通りにすることができるが、その後の工程(ポッティング剤14の充填、ポッティングキュア、カシメ等の工程)を経て出力が変動してしまい、圧力センサ1の組立完成時にはデジタルトリミングの時と値にずれが生じてしまうことがある。
【0090】
また、HIC10上のピンヘッダ12にトリミング用の相手側コネクタを差し込んでデジタルトリミングを行う場合には、ピンヘッダ12が奥まった位置にあり、また位置が決まっていない等の理由から、一つ一つのトリミングを作業者が確認しながら行わなければならず、作業性が悪い場合がある。
【0091】
さらに、ピンヘッダ12に差し込まれる相手側コネクタにも寿命があるため、定期的なメンテナンスが必要となる。
【0092】
そして、仮に出力がずれてしまい、再トリミングを行いたいときにおいても、コネクタ部40をカシメ後は分解が必要となり、事実上再トリミングを行うことが困難である。
【0093】
それに加え、トリミングのためのピンヘッダ12は単価が高く、なおかつ(最低でも8極が必要で)スペースを取るため、HIC10の実装パターン及び実装可能部品数を制限してしまい、小型化のネックとなっている。
【0094】
そこで、本実施の形態では、上記第1の実施の形態の構成からピンヘッダ12を取り除き、プリント基板17の上面にプローブパッド22を備え、プロービング用の孔23を通してプローブピン24をプローブパッド22に接続して全工程組立完了後にデジタルトリミングを行うものである。
【0095】
その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0096】
図2には、第2の実施の形態が示されている。図2に示すように、コネクタ部40の下面と固定されたプリント基板17の上面に、プローブパッド22を備えている。プローブパッド22は、プローブピン24と接続されることで、デジタルトリミングを行うことができるものである。
【0097】
ここで、現在用いているASIC11は、デジタルトリミングの際に3つの入出力端子(Vin、Vout(電圧式の場合)、COM)及び4つの通信端子の計7つの端子の電気的接続を行う必要がある。そのため、第1の実施の形態では、8極のピンヘッダ12を用いていたが、本実施の形態では、3つの入出力端子はコネクタピン43を使用できるので、プローブパッド22は通信用に4つ用意している。
【0098】
また、コネクタ部40には、プローブパッド22にプローブピン24を接触させることができるように、プロービング用の孔23が内外に貫通してコネクタ42の外側に形成されている。プロービング用の孔23は、デジタルトリミング終了後に、硬めのポッティング剤等で塞ぐと同時に圧力センサ1内部の気密性を確保する。
【0099】
なお、本実施の形態では、プリント基板17のプローブパッド22を用いてデジタルトリミングを行うので、HIC10には調整用のピンヘッダ12は設けられていない。
【0100】
このため、本実施の形態では、HIC10のはんだ付け、HIC10へフレキシブルサーキット又はリード線13のはんだ付け、ポッティング剤14の充填、ポッティングキュア、コネクタ部40の各種はんだ付け、コネクタ部40のケース上部32へのカシメ等の工程を経て圧力センサ1が組立完成後に、プロービング用の孔23を通してプローブピン24をプローブパッド22に接続してデジタルトリミングを行う。
【0101】
したがって、第1の実施の形態のようにデジタルトリミングを行った後に全工程組立完了すると出力変動を生じていることがあったが、全工程組立完了後にデジタルトリミングを行うので出力変動が生じることがなく高精度な調整ができ、精度の向上を図ることができる。また、温度特性を測定しNGの場合等に、再度のデジタルトリミングも容易に行うことができる。
【0102】
また、プローブピン24を露呈したプローブパッド22に接続してデジタルトリミングを行うので、作業者は容易にプローブピン24の接続作業が行え、作業性がよい。
【0103】
さらに、接続されるプローブピン24の寿命は長く、定期的なメンテナンスが必要なく、フリーメンテナンス化が図れる。
【0104】
さらにまた、HIC10に単価が高くなおかつ(最低でも8極が必要で)スペースを取るピンヘッダ12がないので、コストダウンが図れると共に、HIC10の実装パターン及び実装可能部品数を制限せず小型化が図れる。
【0105】
一方、作業工程的にも、プロービングの自動化は容易であり、また縦流れラインにも対応し易い等のメリットがあり、工程の簡略化ができる。
【0106】
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、3つの入出力端子の接続とは別に、通信用の4つのプローブパッド22の接続をしなければならず、トリミング用の相手側コネクタも場合によっては複雑、大型化することがある。
【0107】
そこで、本実施の形態では、上記第2の実施の形態の構成を変更し、コネクタ42内部に形成したプロービング用の孔23を通してプローブパッド22にプローブピン24を接続するものである。
【0108】
その他の構成および作用については第2の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0109】
図3には、第3の実施の形態が示されている。図3に示すように、コネクタ部40のコネクタ42内部には、3つの入出力端子であるコネクタピン43の隣にプロービング用の孔23を形成している。プロービング用の孔23の下には、プリント基板17上面にプローブパッド22が設けられている。
【0110】
したがって、3つの入出力端子の接続と同時に通信用の4つのプローブパッド22の接続を行う一体化したトリミング用の相手側コネクタのコネクタ42への装着でデジタルトリミングができ、作業者は一つの相手側コネクタを装着すればトリミング用の装着作業が完了するという作業の簡略化が図れる。
【0111】
また、プロービング用の孔23がコネクタ42内部に位置するので、防水コネクタを用いれば外部からの水等の浸入がないものとなる等、コネクタ42内部の密封性が良好であることから、プロービング用の孔23の最終的な封止(ポッティング剤を充填しての孔埋め)が簡易に行え(ポッティングに求められるシール性能が低くて良いか、究極的にはポッティングが必要ない。)、作業の簡略化が図れる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にあっては、感熱機構と発熱素子とを別々に異なる2つの基板に設置した圧力センサであって、2つの基板のそれぞれが別々に異なる2つの室に配置され、2つの基板同士が柔軟性接続部材で接続されたことで、通電によって発熱した発熱素子の熱は、感熱機構が設置された基板の配置された室とは別室にて発生し、かつ柔軟性接続部材は放熱するため柔軟性接続部材を介して感熱機構が配置された基板へ伝播しないので、発熱素子の熱を感熱機構に熱伝導することが防止でき、感熱機構の検知温度が実際の圧力検知素子の温度よりも高温とならず温度差が大きくならないので、感熱機構の検知温度を用いて温度補正を行った信号は実際の圧力に対して誤差が低減し、出力精度の向上を図ることができる。
【0113】
また、時間が経過しても発熱素子の熱が感熱機構へ熱伝導しないので、感熱機構の温度は時間の経過と共に上昇して行くことはない。このため、温度補正を行った信号は、時間の経過と共に実際の圧力に対して誤差が増大することはない。よって、電源投入後に時間が経過しても、安定した出力精度を維持することができる。
【0114】
柔軟性接続部材は、細く、かつ長いことで、柔軟性接続部材を伝わる熱は途中で放熱されるので、感熱機構が設置された基板まで熱が伝播することが防止できる。
【0115】
2つの室は、プレートによって隔てられていることで、既存のプレートを用いて部品点数を増加することなく2つの室を形成することができる。
【0116】
発熱素子を設置した基板に、デジタルトリミング用のプローブパットを備え、全工程組立完了後に、プローブパッドにプローブピンを接続してデジタルトリミングを行うことで、デジタルトリミングを行った後に全工程組立完了すると出力変動を生じていることがあったが、全工程組立完了後にデジタルトリミングを行うので出力変動が生じることがなく高精度な調整ができ、出力精度の向上を図ることができる。また、再度のデジタルトリミングも容易に行うことができる。
【0117】
プローブパッドにプローブピンを接続するためのプロービング用の孔を、入出力端子の設けられたコネクタ内部に形成したことで、コネクタ内部の密封性が良好であることから、プロービング用の孔の最終的な封止が簡易に行え、作業の簡略化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る圧力センサを示す断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係る圧力センサを示す断面図である。
【図3】第3の実施の形態に係る圧力センサを示す断面図である。
【図4】従来技術の圧力センサを示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ
2 ダイアフラム
3 キャップ
4 ガイド
4a 導入孔
5 センサチップ
6 スペーサ
7 ピン
8 ガラス
9 インシュレータ
10 HIC(ハイブリッドIC)
11 ASIC(カスタムIC)
12 ピンヘッダ
13 フレキシブルサーキット又はリード線
14 ポッティング剤
15 プレート
16 貫通コンデンサ
17 プリント基板
18 トランジスタ
19 Oリング
20 下室
21 上室
22 プローブパッド
23 プロービング用の孔
24 プローブピン
30 ケース
31 ケース下部
31a ネジ部
32 ケース上部
33 凹部
34 貫通孔
40 コネクタ部
42 コネクタ
43 コネクタピン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure sensor that measures pressure by correcting the temperature of an output value of a sensor chip (pressure detection element) that changes due to a temperature change.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of pressure sensor is used to measure various fluid pressures such as the hydraulic pressure of a hydraulic circuit used in, for example, construction machines and industrial machines. A prior art pressure sensor is shown in the schematic cross-sectional view of FIG.
[0003]
The
[0004]
The
[0005]
The case
[0006]
A
[0007]
The
[0008]
The outer peripheral ends of the
[0009]
Further, in the
[0010]
Note that the inside of the
[0011]
Within the
[0012]
In the
[0013]
In the
[0014]
A
[0015]
Further, the lower end of the
[0016]
The case
[0017]
The HIC 110 is provided above the
[0018]
The ASIC 111 amplifies and corrects the signal of the output value of the
[0019]
Further, the upper end of the
[0020]
The case
[0021]
Above the
[0022]
On the printed
[0023]
Since the printed
[0024]
The signal amplified and corrected by the
[0025]
On the upper side of the printed
[0026]
On the upper side of the
[0027]
Further, the
[0028]
Then, the signal amplified and corrected by the
[0029]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of the
[0030]
The
[0031]
In order to prevent this error from increasing, conventionally, as shown in FIG. 4, an
[0032]
However, the heat generation of the
[0033]
As a result, the detected temperature of the thermal mechanism built into the
[0034]
Further, when the heat generating element generates heat by energization, the heat of the heat generating element conducts heat with the passage of time, so that the temperature of the heat sensitive mechanism rises higher than the actual temperature of the
[0035]
The present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide a pressure sensor that performs temperature correction with less error to improve output accuracy.
[0036]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides:
A pressure sensing element;
A thermosensitive mechanism for temperature detection to be used for temperature correction of the output value of the pressure detection element;
A heating element that generates heat when energized during operation;
With
A pressure sensor in which the thermal mechanism and the heating element are separately installed on two different substrates;
Each of the two substrates is separately disposed in two different chambers, and the two substrates are connected by a flexible connecting member.
[0037]
Therefore, the heat of the heating element generated by energization is generated in a separate chamber from the chamber in which the substrate on which the thermal mechanism is installed is disposed, and the flexible connection member radiates heat, so the thermal mechanism is passed through the flexible connection member. Is not propagated to the substrate on which the heat sensor is placed, so that the heat of the heating element can be prevented from being conducted to the thermal mechanism, and the temperature detected by the thermal mechanism is not higher than the temperature of the actual pressure sensor and the temperature difference does not increase. Therefore, the error of the signal subjected to temperature correction using the detected temperature of the thermal mechanism is reduced with respect to the actual pressure, and the output accuracy can be improved.
[0038]
Further, even if time elapses, the heat of the heat generating element does not conduct heat to the heat sensitive mechanism, so that the temperature of the heat sensitive mechanism does not rise with time. For this reason, the error of the signal subjected to temperature correction does not increase with respect to the actual pressure over time. Therefore, stable output accuracy can be maintained even if time elapses after the power is turned on.
[0039]
The flexible connecting member is preferably thin and long.
[0040]
Thereby, since the heat transmitted through the flexible connecting member is radiated on the way, it is possible to prevent the heat from being transmitted to the substrate on which the heat-sensitive mechanism is installed.
[0041]
The two chambers are preferably separated by a plate.
[0042]
Thereby, two chambers can be formed using an existing plate without increasing the number of parts.
[0043]
The substrate on which the heating element is installed is provided with a probe pad for digital trimming,
It is preferable to perform digital trimming by connecting a probe pin to the probe pad after completion of assembly of all processes.
[0044]
As a result, output fluctuation may have occurred when all process assembly is completed after performing digital trimming, but digital trimming is performed after completion of all process assembly, so output adjustment does not occur and high-precision adjustment can be performed. The output accuracy can be improved. Further, digital trimming can be easily performed again.
[0045]
It is preferable that a probing hole for connecting a probe pin to the probe pad is formed inside a connector provided with input / output terminals.
[0046]
Thereby, since the sealing performance inside the connector is good, the final sealing of the probing hole can be easily performed, and the operation can be simplified.
[0047]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Exemplary embodiments of the present invention will be described in detail below with reference to the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative arrangements, and the like of the components described in this embodiment are not intended to limit the scope of the present invention only to those unless otherwise specified. Absent.
[0048]
(First embodiment)
The first embodiment will be described below with reference to FIG. FIG. 1 is a sectional view showing a pressure sensor according to the first embodiment.
[0049]
The pressure sensor 1 is used for measuring various fluid pressures such as the hydraulic pressure of a hydraulic circuit used for construction machines, industrial machines, etc., as in the prior art.
[0050]
The pressure sensor 1 has an exterior in which a lower bolt-shaped
[0051]
The
[0052]
The case
[0053]
The
[0054]
The cap 3 is provided with a plurality of holes through which the fluid passes so that the fluid directly acts on the
[0055]
The outer peripheral end portions of the
[0056]
Further, in the
[0057]
In addition, the inside of the recessed
[0058]
Within the
[0059]
In the
[0060]
In the
[0061]
In the
[0062]
A
[0063]
Further, the lower end of the
[0064]
The case
[0065]
The
[0066]
The
[0067]
Further, the upper end of the
[0068]
The
[0069]
Further, a flexible circuit or
[0070]
That is, the signal of the output value of the
[0071]
The case
[0072]
A lid-shaped
[0073]
On the upper side of the
[0074]
An internal space formed by mounting the case
[0075]
In the
[0076]
The printed
[0077]
Since the printed
[0078]
Further, even if the heat of the
[0079]
Here, if the flexible circuit or the
[0080]
The signal amplified and corrected by the
[0081]
Further, the
[0082]
Then, the signal amplified and corrected by the
[0083]
In the pressure sensor 1 of the present embodiment having the above-described configuration, the
[0084]
Further, even if time elapses, the heat of the heat generating element does not conduct heat to the heat sensitive mechanism, so that the temperature of the heat sensitive mechanism does not rise with time. For this reason, the error of the signal subjected to temperature correction does not increase with respect to the actual pressure over time. Therefore, stable output accuracy can be maintained even if time elapses after the power is turned on.
[0085]
Since the flexible circuit or the
[0086]
Since the two
[0087]
Since the printed
[0088]
(Second Embodiment)
In the first embodiment, a trimming counterpart connector is inserted into the
[0089]
Therefore, in the first embodiment, at the time of digital trimming, the output value can be made almost as intended by adjusting the output, but after subsequent steps (potting
[0090]
In addition, when digital trimming is performed by inserting a mating connector on the
[0091]
Furthermore, since the mating connector inserted into the
[0092]
Even if the output is shifted and it is desired to perform trimming again, it is necessary to disassemble the
[0093]
In addition, the
[0094]
Therefore, in the present embodiment, the
[0095]
Since other configurations and operations are the same as those of the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0096]
FIG. 2 shows a second embodiment. As shown in FIG. 2,
[0097]
Here, the
[0098]
Further, in the
[0099]
In the present embodiment, since digital trimming is performed using the
[0100]
For this reason, in this embodiment, soldering of the
[0101]
Therefore, output variation may occur when all process assembly is completed after digital trimming as in the first embodiment. However, output variation may occur because digital trimming is performed after all process assembly is completed. Therefore, highly accurate adjustment can be performed, and the accuracy can be improved. In addition, when the temperature characteristics are measured and NG or the like is performed, digital trimming can be easily performed again.
[0102]
Further, since the digital trimming is performed by connecting the
[0103]
Furthermore, the
[0104]
Furthermore, since the
[0105]
On the other hand, in terms of work process, probing is easy to automate, and there is a merit that it is easy to deal with a longitudinal flow line, and the process can be simplified.
[0106]
(Third embodiment)
In the second embodiment, in addition to the connection of the three input / output terminals, the four
[0107]
Therefore, in the present embodiment, the configuration of the second embodiment is changed, and the
[0108]
Since other configurations and operations are the same as those of the second embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0109]
FIG. 3 shows a third embodiment. As shown in FIG. 3, a probing
[0110]
Therefore, the digital trimming can be performed by attaching the integrated trimming counterpart connector for connecting the four
[0111]
In addition, since the probing
[0112]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is a pressure sensor in which the thermal mechanism and the heating element are separately installed on two different substrates, and each of the two substrates is disposed in two different chambers. Since the two substrates are connected to each other by the flexible connecting member, the heat of the heating element generated by energization is generated in a separate chamber from the chamber in which the substrate on which the thermal mechanism is installed is arranged, and is flexible. Since the connection member dissipates heat and does not propagate through the flexible connection member to the substrate on which the heat sensitive mechanism is arranged, heat from the heating element can be prevented from being conducted to the heat sensitive mechanism, and the temperature detected by the heat sensitive mechanism is the actual pressure. Since the temperature does not become higher than the temperature of the sensing element and the temperature difference does not increase, the signal corrected for temperature using the sensing temperature of the thermal mechanism reduces errors with respect to the actual pressure and improves output accuracy. Can do.
[0113]
Further, even if time elapses, the heat of the heat generating element does not conduct heat to the heat sensitive mechanism, so that the temperature of the heat sensitive mechanism does not rise with time. For this reason, the error of the signal subjected to temperature correction does not increase with respect to the actual pressure over time. Therefore, stable output accuracy can be maintained even if time elapses after the power is turned on.
[0114]
Since the flexible connecting member is thin and long, heat transmitted through the flexible connecting member is dissipated on the way, so that heat can be prevented from propagating to the substrate on which the heat sensitive mechanism is installed.
[0115]
Since the two chambers are separated by the plate, the two chambers can be formed using the existing plate without increasing the number of parts.
[0116]
When the substrate on which the heating element is installed is equipped with a probe pad for digital trimming, and assembly of all processes is completed after digital trimming is performed by connecting the probe pin to the probe pad after completion of all process assembly. Although output fluctuation sometimes occurred, since digital trimming is performed after assembly of all processes, output fluctuation does not occur and high-precision adjustment can be performed, and output accuracy can be improved. Further, digital trimming can be easily performed again.
[0117]
Probing holes for connecting the probe pins to the probe pads are formed inside the connector with the input / output terminals, so that the sealing performance inside the connector is good. Sealing can be performed easily and the operation can be simplified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a pressure sensor according to a first embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a pressure sensor according to a second embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a pressure sensor according to a third embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a conventional pressure sensor.
[Explanation of symbols]
1 Pressure sensor
2 Diaphragm
3 cap
4 Guide
4a Introduction hole
5 Sensor chip
6 Spacer
7 pin
8 Glass
9 Insulator
10 HIC (Hybrid IC)
11 ASIC (Custom IC)
12 pin header
13 Flexible circuit or lead wire
14 Potting agents
15 plates
16 Feedthrough capacitor
17 Printed circuit board
18 transistors
19 O-ring
20 lower chamber
21 Upper room
22 Probe pad
23 Probing hole
24 Probe pin
30 cases
31 Lower case
31a Screw part
32 Case top
33 recess
34 Through hole
40 Connector section
42 Connector
43 Connector pin
Claims (5)
該圧力検知素子の出力値の温度補正に用いるために温度検知する感熱機構と、
動作時の通電により発熱する発熱素子と、
を備え、
前記感熱機構と前記発熱素子とを別々に異なる2つの基板に設置した圧力センサであって、
前記2つの基板のそれぞれが別々に異なる2つの室に配置され、前記2つの基板同士が柔軟性接続部材で接続されたことを特徴とする圧力センサ。A pressure sensing element;
A thermosensitive mechanism for temperature detection to be used for temperature correction of the output value of the pressure detection element;
A heating element that generates heat when energized during operation;
With
A pressure sensor in which the thermal mechanism and the heating element are separately installed on two different substrates;
Each of the two substrates is separately disposed in two different chambers, and the two substrates are connected by a flexible connecting member.
全工程組立完了後に、前記プローブパッドにプローブピンを接続してデジタルトリミングを行うことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の圧力センサ。The substrate on which the heating element is installed is provided with a probe pad for digital trimming,
4. The pressure sensor according to claim 1, wherein digital trimming is performed by connecting a probe pin to the probe pad after completion of all process assembly. 5.
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