JP3813791B2 - Tension truss structure and construction method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テンショントラス構造体およびその施工方法に係り、特にビルの吹き抜けなどに配置されるカーテンウォールにおいてガラスパネル等を支持する構造体等に利用できる。
【0002】
【背景技術】
近年のビル等では、カーテンウォールによる外壁面にも様々な意匠のものが使用されるようになった。
例えば、大型ビルの低層階に配置される吹き抜け空間の外壁として、ガラスカーテンウォールを用いることが多い。
このガラスカーテンウォールを支持する方法としては、ガラスを支持する構造をできるだけ目立たなくするために、通常、DPG(ドット・ポイント・グレイジング)方式のカーテンウォールが用いられている。
【0003】
このDPG方式のガラスカーテンウォールでは、ガラスパネルの隅部のみを支持部材で支持し、この支持部材は、テンショントラス構造体で支えてガラスパネルに加わる風圧を支持していた。
【0004】
このようなテンショントラス構造体としては、従来、特開平10−266432号公報の図4に示されているように、前記ガラスの支持部材が取り付けられる間隔保持体と、各間隔保持体および躯体に取り付けられるワイヤとで構成され、このワイヤが躯体や間隔保持体に対して斜めに配置されて全体としてトラス状に構成されたものが用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のテンショントラス構造体では、ワイヤが斜めに配置されるため、ワイヤ間に配置される間隔保持体はそれぞれ長さが異なるものを用意しなければならないという問題があった。
また、ガラスパネルを支持する支持部材と、各間隔保持体までの寸法もそれぞれ異なるために、支持部材及び間隔保持体間を連結する連結棒もそれぞれ長さ寸法の異なるものを用意しなければならないという問題もあった。
このため、間隔保持体や連結棒等の種類が増えてその製造コストが高くなるとともに、多数の間隔保持体や連結棒から適宜選択して取り付けなければならず、施工作業性も低下するという問題があった。
【0006】
さらに、連結棒の長さが長くなると、ガラスパネルの荷重を間隔保持体側に片持ち支持されている連結棒で十分支持することが難しいため、各支持部材を別途、吊り棒で支持していた。この吊り棒は、あくまでもパネルの荷重支持に利用されているだけであり、パネルに加わる風圧はトラス構造体のワイヤ等のみで支持しなければならないため、風圧に対する強度を高めることが難しいという問題もあった。
【0007】
さらに、近年では、前記テンショントラス構造体の室外側だけでなく、室内側にもガラスパネルを配置することで断熱性能などを向上させたダブルスキンタイプのカーテンウォールを構築することも増えているが、この場合には、上記問題が室外側のパネル支持部だけでなく、室内側のパネル支持部においても発生してしまうため、より施工性が低下するという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、施工作業性を向上でき、風圧に対する強度も向上できるテンショントラス構造体およびその施工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のテンショントラス構造体は、平行な2本のケーブル製弦材と、これらのケーブル製弦材間にかつ弦材に対して直交方向に架け渡された束材と、前記各弦材間にかつ弦材に対して斜め方向に架け渡された斜材とを備えて構成されているとともに、前記ケーブル製弦材および斜材には予め張力が加えられていることを特徴とするものである。
【0010】
このような本発明は、従来のケーブル(ワイヤ)を利用したテンショントラス構造体では、ワイヤを斜めに配置し、このワイヤのみに張力を設定しているために上記問題点が生じる点に着目して発明されたものである。
すなわち、本発明では、2本のケーブル製弦材と、斜材および束材とでトラス構造体を構成するとともに、前記弦材を互いに平行に配置しているので、このトラス構造体で支持されるガラスパネル等の壁材(面材)と弦材とを平行に配置でき、壁材を支持する壁材支持装置も同一ものを弦材側に取り付ければよく、その分、施工作業性を向上することができるとともに、コストも低減できる。
【0011】
また、前記弦材は、平行に2本設けられているので、トラス構造体の室外側にガラスパネル等が配置される場合だけでなく、室内側にガラスパネル等の壁材が配置される場合も、弦材に同一の壁材支持装置を設けてパネルを支持すればよい。従って、ダブルスキンタイプのカーテンウォールであっても、簡単に施工することができる。
さらに、斜材だけでなく、弦材にも張力を設定しているので、壁材に風圧が加わった場合でも、その風圧を予め張力が設定された弦材および斜材で支持でき、風圧に対する強度を向上できる。
【0012】
ここで、前記テンショントラス構造体において、前記2本のケーブル製弦材と、斜材とは、それぞれ個別に張力が設定されていることが好ましい。具体的には、前記2本のケーブル製弦材と、斜材とには、それぞれ弦材用張力設定手段および斜材用張力設定手段が設けられて個別に張力を設定可能に構成されていることが好ましい。
本発明のような構成においては、2本の弦材と斜材とには予め張力(テンション)を加えておくことで、ガラスパネル等の壁材の荷重支持および壁材への耐風圧の支持を行うことができる。この際、張力を加えるには、弦材および斜材を連結しておいて、まとめて張力を加えてもよい。但し、この場合には、弦材および斜材の各々を計算から求められる設計張力に設定することが難しいとともに、例えば、弦材の一端を建物躯体に固定し、他端をジャッキなどで引っ張って張力を加えた場合には、弦材の各場所において伸び量が僅かに相違するために、斜材と弦材との接合位置の間隔が均等にならないことがある。
【0013】
これに対し、本発明のように、各張力設定手段を設けて弦材および斜材毎に個別に張力を設定すれば、各々の張力を設定値に容易に合わせることができるとともに、個別に張力を設定するため、張力の設定後に弦材および斜材を連結すればよく、その接合位置の間隔を確実に均等にできる。特に、壁材支持装置や束材は、通常、弦材と斜材との接合位置に設置されるため、壁材支持装置同士や束材同士の間隔も一定にでき、特に壁材支持装置同士の間隔が一定のために、この壁材支持装置による壁材の支持作業も容易にかつ確実に行うことができる。
【0014】
前記弦材用張力設定手段は、弦材の両端または一方の端部に設けられ、前記斜材用張力設定手段は、構造的に連結された一連の斜材の両端または一方の端部に設けられていることが好ましい。
【0015】
このように構成されていれば、ターンバックル等を含む張力設定手段を、弦材および斜材の端部に配置できるため、トラス構造体の躯体に取り付けられる両端部間の中間部分等に張力設定手段が配置されることがなく、トラス構造体の意匠性を向上できる。その上、例えば、上下の躯体間にトラス構造体を架け渡した際に、各躯体に近い場所で作業ができるため、作業性も向上できる。
【0016】
また、前記2本のケーブル製弦材は、建物の上下躯体間に取り付けられて上下方向に架け渡されており、前記弦材用張力設定手段は弦材の下端側に設けられ、斜材用張力設定手段は斜材の上端側に設けられていることが好ましい。
各弦材が建物吹き抜け部の床および天井間等に架け渡されている場合のように、上下躯体間に配置されている際に、弦材用張力設定手段を下端側に設け、斜材用張力設定手段を上端側に設ければ、各張力設定手段が上下に分散されるため、張力設定時に各躯体側に加わる力も分散することができる。
さらに、斜材に加える張力に対して弦材に加える張力のほうが大きいが、この大きな張力を加える弦材用張力設定手段を下端側に設ければ、上端側に設けた場合に比べて天井側の躯体が弦材で引っ張られて下降する割合を小さくでき、躯体側への影響を最小限に抑えることができるとともに、作業性も向上できる。
【0017】
ここで、前記ケーブル製弦材は、ターンバックルを介して連結された少なくとも2本のケーブル材で構成され、前記弦材用張力設定手段は、前記ターンバックルと、このターンバックルで連結された各ケーブル材のターンバックル側の端部にターンバックル側に移動不能に係合された一対の圧力板と、一方の圧力板に一端が固定されかつ他端が他方の圧力板を挿通して設けられたロッドと、このロッドの他端に連結されかつロッドが挿通された圧力板に当接して配置されて前記ロッド他端側を引っ張ることで前記各圧力板同士を引き寄せ可能に構成されたジャッキ等の引寄装置とを備えて構成されていることが好ましい。
【0018】
従来、ケーブル材に張力を導入するためには、ケーブル材両端を躯体などに固定した後、ケーブル材の途中に設けたターンバックルを回してケーブル材の全長を短くする方法が採られる。この際、ケーブル材がある程度張られた状態でターンバックルを回すには非常に大きな力が必要なため、通常は、ターンバックル部分と一方の躯体との間にジャッキを配置し、ターンバックルに接続される各ケーブル材同士を近付けた状態でターンバックルを回す。
このように、一般的には躯体を反力として施工する方法がとられるため、張力設定時に躯体側に影響が出てしまうという問題があった。特に、コンクリートなどの躯体自体を反力とした場合、将来的なメンテナンス時に張力を再度設定するためには、躯体表面に設けられた躯体仕上げ材等を外したりしなければならず、メンテナンス作業が煩雑になる。また、メンテナンスを考慮して躯体側を露出させておくのでは、建物竣工後に意匠的に優れないという問題がある。
【0019】
これに対し、前記のような構成の張力設定手段を用いれば、ジャッキ等の引寄装置を用いる際に、躯体そのものを反力とする必要が無く、ターンバックル部分で完結できるため、施工時や将来のメンテナンス時に、躯体や躯体仕上げ面を痛めることなく張力を設定することができる。
【0020】
また、建物の躯体に埋設されたアンカーボルトにベースプレートが固定され、このベースプレートに対してターンバックルを介して前記ケーブル製弦材が連結されていると共に、前記弦材用張力設定手段は、前記ターンバックルと、このターンバックルに連結されたケーブル製弦材のターンバックル側の端部にターンバックル側に移動不能に係合された圧力板と、前記アンカーボルトに一端が固定されかつ他端が前記圧力板を挿通して設けられたロッドと、このロッドの他端に連結されかつロッドが挿通された圧力板に当接して配置されて前記ロッド他端側を引っ張ることで前記圧力板をベースプレート側に引き寄せ可能に構成された引寄装置とを備えて構成されているものでもよい。
【0021】
このような構成の張力設定手段を用いた場合も、アンカーボルトを利用しているために躯体や躯体仕上げ面に殆ど影響を与えることなく、張力を設定することができる。
【0022】
また、前記ケーブル製弦材の端部は、躯体に固定されかつ前記弦材が挿通可能な筒状部材と、この筒状部材の前記ケーブル製弦材の端部側に当接され、かつ前記ケーブル製弦材が所定角度範囲内で傾斜可能に挿通される挿通孔が形成された蓋材と、前記ケーブル製弦材の端部が係止されるとともに、前記蓋材に対して傾斜可能に係合された係止部材とを備える端部固定装置によって固定されていることが好ましい。
この際、係止部材としては、例えば、蓋材の筒状部材に当接する面とは反対側の面に当接可能な湾曲面を有し、かつ前記ケーブル製弦材の端部が挿通された係止板と、前記ケーブル製弦材の端部のネジ部に螺合されて前記係止板の湾曲面を前記蓋材に当接させるナットとで構成されたものなどが利用できる。
【0023】
このような端部固定装置を用いれば、筒状部材に対して弦材が傾斜配置可能であるため、筒状部材が多少傾いて設置されていても、ケーブル製弦材の端部を確実にかつケーブル製弦材を傾斜させることなく固定することができる。
【0024】
また、前記ケーブル製弦材に取り付けられるブラケットから突設されかつ四隅部にネジが形成されたネジ付角棒と、一方の幅寸法が前記ネジ付角棒の幅寸法と同一とされ、他方の幅寸法がネジ付角棒の幅寸法よりも大きくされて前記ネジ付角棒が挿通可能な角長孔を有し、かつ角長孔の開口の周囲にギザが形成された壁材支持部材と、前記ネジ付角棒と同一寸法の角孔を有しかつその角孔の周囲に前記壁材支持部材のギザに係合可能なギザが形成されたギザ付座金と、前記ネジ付角棒が挿通された前記壁材支持部材およびギザ付座金を挟んで配置されて前記ネジ付角棒のネジに螺合された一対の出入調整ナットとを備える壁材支持装置が取り付けられていることが好ましい。
【0025】
従来より、ガラスパネル等の壁材を支持する壁材支持装置は、トラス構造体等の壁材を支持する支持躯体に対して、出入位置調整(室内外方向の位置調整)と、面内位置調整(パネル表面に沿った方向、例えば上下方向や左右方向の位置調整)の位置調整が必要である。そして、従来の支持装置では、支持装置本体では出入調整のみが可能とされ、面内位置調整は支持装置の支持躯体に対する取付位置で調整する等の別の調整機構を設けていた。
このため、調整機構のためのスペースが大きくなり、支持躯体(トラス構造体)から外装仕上げ面(ガラスパネル等の壁材)までの仕上げ代を大きく取る必要があった。
一方、このような特別な調整機構を設けない場合には、仕上げ代を小さくできて省スペース化を図ることができるが、支持装置の固定時に正確に位置調整しなければならず、施工作業が煩雑になるとともに、施工後には調整ができないという問題がある。
【0026】
これに対し、上記のような本発明の壁材支持装置を備えていれば、ネジ付角棒に対する各出入調整ナットの螺合位置を変えることで、ガラスパネル等の壁材を直接支持する壁材支持部材の出入り位置を調整できる。また、ネジ付角棒に対する壁材支持部材の面内位置は、角長孔の寸法の大きな方向に調整可能なため、適切な位置に移動した後に、前記ギザ付座金を壁材支持部材のギザに係合させてナットを締め付けることで、面内の一方向について壁材支持部材の位置を調整できる。
【0027】
このため、壁材支持装置本体に出入り調整機構だけでなく、面内位置調整機構も設けたので、仕上げ代を小さくできて省スペース化を図ることができる。特に、面内位置調整は、壁材支持部材とギザ付座金とのギザによる位置調整であるため、非常に小さな厚さ寸法でよく、このような面内位置調整機構を設けても、仕上げ代を十分に小さくすることができる。
さらに、壁材支持装置は、出入り調整および面内位置調整が可能であるため、壁材支持装置を先に支持躯体(トラス構造体)側に取り付けておくこともでき、施工作業性を向上できる。その上、壁材支持部材の位置調整によりガラスパネル等の外装材を確実にかつ容易に支持することができ、この点でも施工作業性を向上できる。
【0028】
本発明のテンショントラス構造体の施工方法は、2本のケーブル製弦材の各端部を建物躯体に取付け、このケーブル製弦材に張力を与えた後、地組した束材および斜材の両端の斜材を前記建物躯体に取付け、ケーブル製弦材と束材および斜材とが固着されていない状態で斜材に張力を与え、その後、前記ケーブル製弦材と束材とを固定することを特徴とするものである。
【0029】
また、テンショントラス構造体の施工方法としては、2本のケーブル製弦材の各端部を建物躯体に取付けるとともに、地組した束材および斜材の両端の斜材を前記建物躯体に取付けた後、ケーブル製弦材と束材および斜材とが固着されていない状態で、ケーブル製弦材と、斜材とにそれぞれ個別に張力を与え、その後、前記ケーブル製弦材と束材とを固定するものでもよい。
【0030】
このような施工方法によれば、弦材および斜材毎に個別に張力を設定した後に、各弦材と、束材(斜材)とを固定しているので、弦材および斜材の各張力をそれぞれ設計値に容易に合わせることができるとともに、その接合位置の間隔も均等にできる。特に、壁材を支持する壁材支持装置や束材は、通常、弦材と斜材との接合位置に設置されるため、壁材支持装置同士や束材同士の間隔も一定にでき、壁材支持装置に壁材を容易にかつ確実に支持できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
本実施形態のテンショントラス構造体1は、図1,2に示すように、建物の吹き抜け部分において外壁を構成するガラスパネル2を支持し、テンションカーテンウォールを構成するものである。
【0032】
テンショントラス構造体1は、建物の吹き抜け部の上下の躯体である床スラブ3および天井梁4間に架け渡され、かつ室内外方向に配置されて互いに平行に設けられた弦材10,11と、この弦材10,11間に架け渡されかつ上下方向に所定間隔で配置された複数本の横材(束材)20と、弦材10,11と横材20との接合部間や、この接合部と床スラブ3、天井梁4間に、弦材10,11に対して斜めに張設された斜材30とを備えて構成されている。
【0033】
このように構成されたテンショントラス構造体1の各弦材10,11には、後述するように、壁材支持装置60が取り付けられ、この壁材支持装置60でガラスパネル2がそれぞれ支持されている。このため、本実施形態のテンショントラス構造体1、壁材支持装置60、ガラスパネル2で構成されるテンションカーテンウォールは、テンショントラス構造体1の室内外にそれぞれ壁材であるガラスパネル2が配置された、いわゆるダブルスキンタイプのカーテンウォールとされている。
【0034】
なお、本実施形態においては、弦材10,11は、ストランド(PC鋼より線)からなるケーブル材で構成されたケーブル製弦材10,11とされ、横材(束材)20は、スチール製のプレート材からなり、斜材30は、ステンレス鋼製のロッド材からなる。但し、これらの材質や形状は本実施形態のものに限らない。
【0035】
各弦材10,11の下端は、図3に示すように、床スラブ3に埋設されたアンカーボルト5に固定された固定ブラケット12に、各弦材10,11の下端に設けられた端末金具13をピン接合することで躯体側に固定されている。
同様に、斜材30の下端(最下端に設けられた斜材30の下端)も、固定ブラケット12にピン接合されている。
なお、床スラブ3は床仕上げ材6で覆われて仕上げられている。
【0036】
一方、各弦材10,11の上端は、図4,5に示すように、天井梁4に対して傾斜可能に取り付けられている。
すなわち、天井梁4には、前記弦材10,11が挿通可能な筒状部材(ガイド筒)50が溶接等で上下方向に固定されている。この筒状部材50の上端面つまり筒状部材50に挿通された前記ケーブル製弦材10,11のネジエンド部14側の端面に当接された蓋材51が配置されている。この蓋材51の中心には、前記弦材10,11のネジエンド部14のネジ部14Aが挿通可能な挿通孔52が形成されている。この挿通孔52は、図5に詳細に示すように、その内周面が上下方向(弦材10,11の挿通方向)に湾曲されている。
【0037】
また、蓋材51の上面には、挿通孔52を中心とした球面状の凹部53が形成され、この凹部53に嵌合する球面を有する係止板54が設けられている。この係止板54には前記ネジ部14Aが嵌挿され、このネジ部14Aに螺合されるナット55によって係止板54は凹部53に嵌合されている。
【0038】
そして、ナット55の螺合位置をある程度調整することで、各弦材10,11をある程度張った状態で筒状部材50に取り付けることができるようにされている。これにより、蓋材51は筒状部材50に対してある程度の圧力で当接されるため、蓋材51の筒状部材50に対する水平方向の位置を調整して配置することができる。
また、後述するように、各弦材10,11に所定の張力を導入すると、係止板54が蓋材51の凹部53に圧接され、蓋材51は筒状部材50の上端面に圧接される。この際、天井梁4には各弦材10,11に張力を導入することによる反力が加わり、僅かに傾く可能性がある。この場合でも、前記蓋材51の挿通孔52の内周面が湾曲され、かつ凹部53と係止板54との嵌合面が球面とされているので、ネジエンド部14は前記蓋材51に対して傾斜することができ、仮に天井梁4が傾いてもネジエンド部14つまり各弦材10,11は、鉛直方向に配置された状態に維持できるようにされている。
【0039】
なお、係止板54およびナット55で、蓋材51に対して傾斜可能に係合された係止部材が構成されている。また、この係止部材を構成する係止板54およびナット55と、筒状部材50と、蓋材51とで各弦材10,11の端部固定装置が構成されている。
【0040】
また、各弦材10,11は、図1や図3に示すように、床スラブ3に近い下端部おいてターンバックル16が介在されている。すなわち、各弦材10,11は、ターンバックル16部分でそれぞれ2分割されており、各ケーブルのネジエンド部14がターンバックル16にそれぞれ螺合されている。
【0041】
横材(束材)20は、図3,4および図6,7に拡大して示すように、2枚のスチール製のプレート材21と、このプレート材21の両端に溶接等で固定された連結ブロック22と、このブロック22にボルトによって固定される連結ブロック23とを備えて構成されている。
各連結ブロック22,23には、弦材10,11が配置可能な断面半円状の凹溝が形成され、この凹溝に前記弦材10,11を配置後、8本のボルト(図示せず)を連結ブロック23を介してブロック22にねじ込むことで、弦材10,11を挟持し、弦材10,11に沿った所定の位置(位置は自由に設定可能)に横材20を取り付けることができるように構成されている。
【0042】
各斜材30は、図2〜4に示すように、上下2本の横材20のプレート材21端部間にたすき掛け状に架け渡されて、弦材10,11に対して斜めに配置されている。具体的には、各斜材30の両端は、プレート材21の端部つまり連結ブロック22に固定された連結板22A部分にピン接合されている。また、各斜材30の中央部は、斜材30の端部が接合された上下の横材20間に配置された他の横材20のプレート21における中央部にピン接合されている。
【0043】
ここで、各斜材30は、物理的にはそれぞれ個別のロッドで構成されているが、同一の連結ブロック22にピン接合された各ロッドは力学的には一体のものと見なせる。このため、斜材30は、図2に示すように、力学的にはジグザグに配置された2系統の斜材30A,30Bで構成されていると見なせる。
従って、各斜材30A,30Bの天井梁4近傍の上端側には、各々の系統の斜材30A,30Bに張力を導入するためのターンバックル35がそれぞれ設けられており、各系統毎に個別に張力を設定できるように構成されている。従って、このターンバックル35によって斜材用張力設定手段が構成されている。
【0044】
なお、各斜材30A,30Bは、通常は、各々1本ずつ配置すればよいが、例えば、一方の斜材30Aを前記2枚のプレート21間に配置される1本のロッドで形成し、他方の斜材30Bをプレート21の外側に配置される2本のロッドでそれぞれ形成してもよい。各ロッドを各々1本ずつ配置した場合には、各ロッドが交差する際に干渉しないように、横材20の長手方向を中心に各ロッドを左右(ガラスパネル面に沿った左右方向)にずらして配置しなければならないため、各斜材30A,30Bから横材20に力が加わると、連結ブロック22等にも捻れ方向に力が加わるが、一方を1本とし、他方を2本とすれば、このような捻れ方向の力が連結ブロック22等に加わることを防止できる。
【0045】
各横材20の連結ブロック23には、ガラスパネル2を支持する壁材支持装置60が取り付けられている。
壁材支持装置60は、図6,7に示すように、連結ブロック23から突設されたネジ付角棒61と、このネジ付角棒61が嵌挿可能な角長孔を有する壁材支持部材65および座金62と、ネジ付角棒61に螺合可能な一対の出入調整用ナット63,64とを備えて構成されている。
【0046】
ネジ付角棒61は、図6に示すように、略角棒状に形成され、かつその四隅の角部に雄ネジ61Aが形成されている。
壁材支持部材65は、図8にも示すように、正面略「X」字状に配置された4本の支持アーム66と、これらの支持アーム66が外周面から突設された略円盤状のボス部67とで構成されている。
各支持アーム66の先端には、図示しないボールジョイントを介して向き調整可能に連結された壁体保持部材68が設けられている。そして、この壁体保持部材68に、ガラスパネル2の隅部に形成された貫通孔2Aを介して壁体挟持部材69を螺合することで、ガラスパネル2は壁材支持部材65に支持されている。
【0047】
この壁材支持部材65の中心にあるボス部67には、図6、9に示すように、左右方向(一方)の幅寸法W1が前記ネジ付角棒61の幅寸法と同一とされ、上下方向(他方)の幅寸法W2がネジ付角棒61の高さ(幅)寸法よりも大きくされて前記ネジ付角棒61が挿通可能な角長孔67Aが形成されている。
さらに、この角長孔67Aの表面(ガラスパネル2側の面)側の開口周囲に設けられた凹部67Bには、角長孔67Aの長手方向(上下方向)に凹凸が並ぶようにされたギザ67Cが形成されている。
【0048】
また、座金62は、前記ネジ付角棒61の幅寸法および高さ寸法と同一とされて前記ネジ付角棒61が嵌合可能な角孔62Aと、前記ギザ67Cに係合可能なギザ62Cとが形成されたギザ付座金とされている。
【0049】
このギザ付座金62は、全体の高さ寸法が、前記凹部67Bの高さ寸法よりも小さくされており、前記凹部67Bの高さ範囲内で、ボス部67に対する上下位置を調整した上で、前記ギザ67Cにギザ62Cを係合させることができるようにされている。
【0050】
出入調整用ナット63,64は、ギザ付座金62、壁材支持部材65のボス部67を挟持して前記各ギザ62C,67Cを係合させた状態で、ネジ付角棒61に対する螺合位置つまり出入り位置を調整できるように、ギザ付座金62、壁材支持部材65を挟んで配置されている。
【0051】
図10,11には、テンショントラス構造体1の弦材10,11において、各ターンバックル16を回して張力を与える際に用いられる張力設定手段(弦材用張力設定手段)100が示されている。
張力設定手段100は、各ターンバックル16の他、略円盤状に形成された一対の係合部材101と、弦材10,11を挟持可能な圧力板ブロック111,112からなる圧力板102,103と、圧力板102,103間に架け渡されたハイテンションロッド104と、ロッド104の一端に取り付けられた引寄装置である油圧ジャッキ105とを備えて構成されている。
【0052】
係合部材101は、各弦材10,11のネジエンド部14のスエージ部(段部)14Bに係合可能なU字溝101Aが形成され、かつ圧力板102,103に当接する面は球面状に形成されている。
圧力板102,103を構成する圧力板ブロック111,112は、図11に示すように、各弦材10,11が配置される凹溝部分で2分割されており、かつ一方のブロック111には、前記凹溝を挟んだ左右2カ所に貫通孔111Aが形成されている。
【0053】
圧力板102を構成する圧力板ブロック111の貫通孔111Aは、前記各ロッド104の一端が螺合可能なように雌ねじが形成されている。
一方、圧力板103を構成する圧力板ブロック111の貫通孔111Aは、前記各ロッド104の他端が挿通可能な貫通孔とされている。
そして、この前記各ロッド104の他端には、圧力板103に対してロッド104を移動させることが可能な油圧ジャッキ105が取り付けられており、油圧ジャッキ105は圧力板103に当接されている。
【0054】
このような本実施形態においては、テンショントラス構造体1は次のような手順で施工される。
(a)まず、2本のケーブル製弦材10,11の上下両端を床スラブ3、天井梁4に接続する。
(b)引き続き、弦材10,11の下端側に設けたターンバックル16を回転させて各弦材10,11を緊張させ、張力を与える。具体的には、前記張力設定手段100をターンバックル16部分に配置し、油圧ジャッキ105でロッド104を移動して各圧力板102,103を互いに近接させる。すると、ターンバックル16に連結されている各ケーブル端部(ネジエンド部14)が近づくため、ターンバックル16を手動でも容易に締め込むことができる。この際、油圧ジャッキ105の油圧ゲージを見ながら張力を調整すればよい。
(c)横材20と斜材30とを地組した後、上下両端の斜材30を端末金具を介して床スラブ3、天井梁4に接続する。この際、横材20および斜材30と、前記各弦材10,11とは固着されていない状態にしておく。
(d)次に、斜材30の上端側に設けられたターンバックル35を回転させて斜材30全体に均等に張力を加える。この際、張力の与え方は、前記各弦材10,11と同様な油圧ジャッキ105を利用した張力設定手段100を用いてもよいし、直接ターンバックル35を回転させてもよい。
(e)次に、前記各弦材10、11に、横材20を連結ブロック22,23を用いて固着する。
(f)また、連結ブロック23に突設されたネジ付角棒61に、ナット63、壁材支持部材65、座金62、ナット64の順で螺合や挿通して壁材支持部材65の連結ブロック23に対する出入り位置および上下位置を調整する。
そして、この壁材支持部材65に、ガラスパネル2やアルミパネル等の面材を固着する。
【0055】
以上の手順により、テンショントラス構造体1およびガラスカーテンウォールが施工される。
なお、本実施形態における施工手順としては、上記(a)〜(f)の順序に限らず、(a)、(c)を行って、前記各弦材10、11と、横材20および斜材30を設置した後、(b)、(d)の張力設定を行い、その後、(e)、(f)を行うような手順でもよい。
【0056】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)上下躯体間に互いに平行な2本の弦材10、11を張設しているので、各ガラスパネル2とこのパネル2を支持する弦材10,11との間隔を一定にすることができる。
このため、壁材支持装置60も各支持部分で同一のものを用いることができ、従来のように、長さ寸法の異なる支持部材を用いる場合に比べて、施工作業性を向上できるとともに、部品種類を少なくできてコストを低減できる。
【0057】
(2)さらに、室内外に2本の弦材10,11を配置しているので、トラス構造体1の室外側だけでなく室内側にも同様な支持構造でガラスパネル2を配置することができる。このため、ダブルスキンタイプのカーテンウォールであっても、簡単に施工することができる。
【0058】
(3)斜材30だけでなく、弦材10,11にも張力を導入して(与えて)いるので、斜めに配置されたワイヤのみに張力を与えている従来のトラス構造体に比べてトラス構造体1の強度をより向上できる。このため、ダブルスキンタイプのように、ガラスパネル2が片面のみに設けられる場合に比べて支持する荷重が大きくなっても十分に支持することができ、かつ風圧に対しても十分な強度を得ることができる。
【0059】
(4)弦材10,11と斜材30とに個別に張力を設定しているので、各々に計算上、必要な張力を確実にかつ正確に与えることができる。このため、トラス構造体1全体としても所定の強度を確実に得ることができる。
特に、弦材10,11とは別に斜材30に適切な初期張力を導入することができるため、トラス構造体1に風圧力などが載荷された時に斜材30に圧縮力が働いても、予め引張力が与えられて伸ばされているので座屈することなく、材料が強度的に有効に働くため、所定の強度を確実に得ることができる。
【0060】
(5)弦材10,11、斜材30に張力を与える際に、油圧ジャッキ105を利用した前記張力設定手段100を用いれば、油圧ジャッキ105の油圧ゲージを見ながら張力を設定できるため、張力の管理を正確にかつ容易に行うことができる。
【0061】
(6)弦材10,11と、斜材30とが固着されていない状態で張力を与えており、その後で、弦材10,11と各横材20とを接合しているので、各横材20の水平度および上下間隔を設計通りに設定できる。このため、各横材20の連結ブロック22に取り付けられる壁材支持装置60の位置決めも容易にでき、ガラスパネル2も容易にかつ確実に取り付けることができる。
【0062】
(7)前記張力設定手段100は、弦材10,11のネジエンド部14のスエージ部(段差部)14Bに圧力板102,103を係合させ、この圧力板102,103間にロッド104を渡して油圧ジャッキ105で張力を与えているので、躯体そのものを利用して張力を与える必要が無く、躯体仕上げ面等を傷つけるといった影響を与えることもない。
また、施工後にメンテナンスする際に再度張力を設定する場合でも、躯体や躯体仕上げ面を利用する必要がないため、躯体仕上げ面を傷つけることなく、張力設定や管理を容易に行うことができる。
【0063】
(8)壁材支持装置60は、出入り方向だけでなく、上下方向の位置調整も可能なため、壁材支持装置60の位置調整をより容易にかつ正確に行うことができる。このため、仮に、各横材20の連結ブロック22,23の位置に多少のずれがあっても、壁材支持部材65を連結ブロック22,23に対して室内外および上下に微調整でき、壁材支持部材65を正確な位置に容易に設定できる。
【0064】
(9)壁材支持装置60において壁材支持部材65を上下に移動させる機構は、壁材支持部材65のギザ67Cと、これに係合可能なギザ62Cを有するギザ付座金62とを設けることで実現しているので、上下位置調整機構を非常に薄型にできる。このため、躯体面であるトラス構造体1の弦材10部分から外装仕上げ面であるガラスパネル2までの仕上げ代を非常に小さくすることができ、デザイン性や支持強度を向上できる。
【0065】
(10)弦材10,11の上端は、筒状部材50を利用して天井梁4に対して傾斜配置可能に取り付けているので、天井梁4が多少傾斜して配置されていても、各弦材10,11を確実に鉛直方向に配置することができる。
【0066】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記張力設定手段100としては、前記実施形態のようなターンバックル16,35の両側のケーブル端部(ネジエンド部14)間に配置されるものに限らない。
例えば、図12に示すように、各弦材10,11が連結されるブラケット12を固定するための躯体側アンカーボルト5に、カップラー(連結ナット)7を介してロッド104の一端を接続し、このロッド104の他端を、各弦材10,11のネジエンド部14のスエージ部14Bに、係合部材101を介して係合した圧力板103を通して油圧ジャッキ105に連結して構成される張力設定手段(弦材用張力設定手段)200を用いてもよい。
このような張力設定手段200では、油圧ジャッキ105でロッド104を引っ張ると、アンカーボルト5を反力としてネジエンド部14がブラケット12側に引き寄せられる。この状態で、前記ブラケット12およびネジエンド部14間に設けられたターンバックルを回して、張力を設定してもよい。なお、図12においては、前記ブラケット12にピン接合されたフォークエンド201に外周面に形成された雄ネジが螺合され、かつ前記ネジエンド部14のネジ部14Aが螺合される雌ネジが形成されたターンバックル部材202を有するターンバックル機構によってターンバックルが構成されている。
【0067】
このような張力設定手段200においても、アンカーボルト5を利用しているので、躯体面や躯体仕上げ面を傷つけることがなく、張力を容易に設定できる。また、ターンバックル機構を各弦材10,11の端部に配置できるため、デザイン性をより向上できる。
一方、前記実施形態の前記張力設定手段100によれば、アンカーボルト5の露出も無くすことができるため、床仕上げ材6部分の意匠をより優れたものにできる。
【0068】
また、前記実施形態では、室内外にガラスパネル2を配置していたが、室外側のみあるいは室内側のみにガラスパネル2を配置してもよい。
さらに、前記実施形態では、各弦材10,11を床スラブ3、天井梁4間に上下方向に張設していたが、例えば、左右の壁間に水平方向に張設してもよい。
【0069】
さらに、斜材30は、ロッド材でもよいし、ケーブル材でもよい。また、斜材30と横材20との接合部分には、斜材30の長さを調整する機構が設けられていることが好ましい。
また、各弦材10、11、横材20、斜材30同士の接合や、各弦材10,11および躯体との接合は、それぞれ風荷重等が載荷されても十分な強度を有するピンなどの材料でそれぞれ自由支持構造とされていればよく、その具体的な構造、形状などは適宜設定すればよい。
【0070】
各弦材10,11の張力を設定する弦材用張力設定手段100,200は、前記実施形態のような弦材10,11の下端側に設けられているものに限らず、上端側に設けてもよいし、上下両端にそれぞれ設けてもよいし、中間部分に設けてもよい。
但し、端部に設けたほうが、意匠性および作業性に優れている。また、上下両端の内、下端側のみに設けたほうが、張力設定時の天井梁4の傾斜を抑えることができる点で好ましい。
【0071】
同様に、斜材30の張力を設定する斜材用張力設定手段も、斜材30の上端側に設けられているものに限らず、下端側に設けてもよいし、上下両端にそれぞれ設けてもよい。さらには、中間部分に設けてもよい。
但し、端部に設けたほうが、意匠性および作業性に優れている。また、弦材10,11の張力設定手段100が下端側のみに配置されている場合には、斜材30の張力設定手段は上端側に設ければ、床スラブ3および天井梁4に加わる力のバランスが向上する点で好ましい。
【0072】
弦材用張力設定手段100,200や斜材用張力設定手段としては、ターンバックル16,35のみで構成されるものでもよい。
【0073】
壁材支持装置60の構造も前記実施形態に限らず、設置されるガラスパネル2や面材の種類などに応じて適宜設定すればよい。
さらに、壁材支持装置60は、横材20部分に取り付ける場合に限らず、弦材10,11の上下方向の適宜位置に取り付けてもよい。
【0074】
また、カーテンウォールとしては、ガラスパネル2を用いたものに限らず、金属パネル等を用いたものでもよく、本発明は各種のカーテンウォールに適用できる。
さらに、各弦材10,11、横材20、斜材30の構造、材質は前記実施例のものに限らない。
【0075】
【発明の効果】
本発明のテンショントラス構造体およびその施工方法によれば、施工作業性を向上でき、風圧に対する強度も向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のテンショントラス構造体の構成を示す概略斜視図である。
【図2】前記実施形態のテンショントラス構造体の構成を示す概略側面図である。
【図3】前記実施形態のテンショントラス構造体の下端部を示す側面図である。
【図4】前記実施形態のテンショントラス構造体の上端部を示す側面図である。
【図5】前記実施形態のテンショントラス構造体の上端部の取付構造を示す側面図である。
【図6】前記実施形態の壁体支持装置の構造を示す分解斜視図である。
【図7】前記実施形態の壁体支持装置の構造を示す側面図である。
【図8】前記実施形態のガラスパネル面を示す正面図である。
【図9】前記実施形態の壁体支持装置の要部を示す正面図である。
【図10】前記実施形態の張力設定手段を示す側面図である。
【図11】前記実施形態の張力設定手段の圧力板を示す上面図である。
【図12】本発明の張力設定手段の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…テンショントラス構造体、2…ガラスパネル、2A…貫通孔、3…床スラブ、4…天井梁、5…アンカーボルト、6…床仕上げ材、10,11…弦材、12…固定ブラケット、13…端末金具、14…ネジエンド部、14A…ネジ部、14B…スエージ部、16…ターンバックル、20…横材、22,23…連結ブロック、22A…連結板、30…斜材、35…斜材用張力設定手段であるターンバックル、50…筒状部材、51…蓋材、52…挿通孔、53…凹部、54…係止板、55…ナット、60…壁材支持装置、61…ネジ付角棒、61A…雄ネジ、62…ギザ付座金、62A…角孔、62C…ギザ、63,64…出入調整用ナット、65…壁材支持部材、66…支持アーム、67…ボス部、67A…角長孔、67B…凹部、67C…ギザ、68…壁体保持部材、69…壁体挟持部材、100,200…弦材用張力設定手段、101…係合部材、102,103…圧力板、104…ハイテンションロッド、105…油圧ジャッキ、111,112…圧力板ブロック、111A…貫通孔、201…フォークエンド、202…ターンバックル部材。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tension truss structure and a construction method thereof, and can be used particularly for a structure that supports a glass panel or the like in a curtain wall arranged in a building atrium.
[0002]
[Background]
In recent buildings and the like, various designs have been used on the outer wall surface of the curtain wall.
For example, a glass curtain wall is often used as an outer wall of an atrium space arranged on a lower floor of a large building.
As a method for supporting the glass curtain wall, a DPG (dot point glazing) type curtain wall is usually used in order to make the structure supporting the glass as inconspicuous as possible.
[0003]
In this DPG type glass curtain wall, only the corner of the glass panel is supported by a support member, and this support member supports the wind pressure applied to the glass panel by supporting the tension truss structure.
[0004]
As such a tension truss structure, conventionally, as shown in FIG. 4 of Japanese Patent Laid-Open No. 10-266432, an interval holding body to which the glass support member is attached, and each interval holding body and casing are provided. A wire to be attached is used, and the wire is arranged obliquely with respect to the housing or the spacing member and is configured as a truss as a whole.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional tension truss structure, since the wires are arranged obliquely, there is a problem in that it is necessary to prepare the interval holding members arranged between the wires having different lengths.
In addition, since the support member for supporting the glass panel and the dimensions to the respective spacing holders are also different, the connecting rods for connecting between the supporting member and the spacing holders must be prepared with different lengths. There was also a problem.
For this reason, the types of spacing holders and connecting rods increase and the manufacturing cost thereof increases, and it is necessary to appropriately select and install from a large number of spacing holders and connecting rods. was there.
[0006]
Furthermore, when the length of the connecting rod is increased, it is difficult to sufficiently support the load of the glass panel with the connecting rod that is cantilevered on the side of the interval holder, so each support member is separately supported by a suspension rod. . This suspension rod is only used to support the load of the panel, and the wind pressure applied to the panel must be supported only by the wire of the truss structure, so there is a problem that it is difficult to increase the strength against the wind pressure. there were.
[0007]
Furthermore, in recent years, there has been an increase in construction of double-skin type curtain walls with improved heat insulation performance by arranging glass panels not only on the outdoor side of the tension truss structure but also on the indoor side. In this case, since the above problem occurs not only in the panel support portion on the outdoor side but also in the panel support portion on the indoor side, there is a problem that workability is further deteriorated.
[0008]
An object of the present invention is to provide a tension truss structure that can improve construction workability and can improve strength against wind pressure, and a construction method thereof.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The tension truss structure of the present invention includes two parallel cable strings, a bundle spanned between these cable strings and in a direction perpendicular to the string, and a space between the strings. In addition, the cable string material and the diagonal member are preliminarily tensioned. is there.
[0010]
In the present invention, in the tension truss structure using a conventional cable (wire), the above-mentioned problem arises because the wire is disposed obliquely and the tension is set only to this wire. Was invented.
That is, in the present invention, a truss structure is constituted by two cable chord members, an oblique member and a bundle member, and the chord members are arranged in parallel to each other, so that they are supported by the truss structure. The wall material (surface material) such as glass panel can be placed in parallel with the string material, and the same wall material support device that supports the wall material can be attached to the string material side. And cost can be reduced.
[0011]
Further, since the two string members are provided in parallel, not only when a glass panel or the like is disposed on the outdoor side of the truss structure, but also when a wall material such as a glass panel is disposed on the indoor side. Alternatively, the same wall material support device may be provided on the string material to support the panel. Therefore, even a double skin type curtain wall can be easily constructed.
Furthermore, since tension is set not only for diagonal materials but also for string materials, even when wind pressure is applied to wall materials, the wind pressure can be supported by string materials and diagonal materials that are set in advance, and against the wind pressure. Strength can be improved.
[0012]
Here, in the tension truss structure, it is preferable that tension is set individually for the two cable chord members and the diagonal member. Specifically, the two cable string members and the diagonal member are each provided with a string material tension setting means and an oblique material tension setting means so that the tension can be individually set. It is preferable.
In the configuration of the present invention, by applying tension to the two string members and the diagonal member in advance, the load support of the wall material such as a glass panel and the support of the wind pressure resistance to the wall material are performed. It can be performed. At this time, in order to apply the tension, the string material and the diagonal material may be connected and the tension may be applied collectively. However, in this case, it is difficult to set each of the string material and the diagonal material to the design tension obtained from the calculation.For example, one end of the string material is fixed to the building frame and the other end is pulled with a jack or the like. When tension is applied, the stretch amount is slightly different at each location of the chord material, and therefore the interval between the joining positions of the diagonal material and the chord material may not be uniform.
[0013]
On the other hand, if each tension setting means is provided and tension is individually set for each of the string material and the diagonal material as in the present invention, each tension can be easily adjusted to the set value, and each tension can be adjusted individually. Therefore, it is only necessary to connect the chord material and the diagonal material after setting the tension, and the intervals between the joining positions can be surely made uniform. In particular, since the wall material support device and the bundle material are usually installed at the joining position of the chord material and the diagonal material, the distance between the wall material support devices and the bundle material can be made constant. Therefore, the wall material support operation by the wall material support device can be easily and reliably performed.
[0014]
The chord material tension setting means is provided at both ends or one end of the chord material, and the diagonal material tension setting means is provided at both ends or one end of a series of structurally connected diagonal materials. It is preferable that
[0015]
If configured in this way, tension setting means including turnbuckles and the like can be arranged at the ends of the chord material and the diagonal material, so that tension is set at the intermediate portion between both ends attached to the truss structure frame. A means is not arrange | positioned and the designability of a truss structure can be improved. In addition, for example, when the truss structure is bridged between the upper and lower housings, the workability can be improved because the work can be performed at a location close to each housing.
[0016]
The two cable strings are attached between the upper and lower frames of the building and spanned in the vertical direction, and the string material tension setting means is provided on the lower end side of the string material, The tension setting means is preferably provided on the upper end side of the diagonal member.
When each chord material is placed between the upper and lower housings, as in the case where the chord material is bridged between the floor and ceiling of the building atrium, the chord material tension setting means is provided on the lower end side, If the tension setting means is provided on the upper end side, each tension setting means is dispersed up and down, so that the force applied to each housing side during tension setting can also be dispersed.
Furthermore, the tension applied to the chord material is greater than the tension applied to the diagonal material, but if the tension setting means for the chord material that applies this large tension is provided on the lower end side, the ceiling side is greater than if provided on the upper end side. The rate at which the frame is lowered by being pulled by the string material can be reduced, the influence on the frame side can be minimized, and workability can be improved.
[0017]
Here, the cable chord material is composed of at least two cable materials connected via a turnbuckle, and the string material tension setting means includes the turnbuckle and each of the turnbuckles connected to each other. A pair of pressure plates engaged with the end of the cable material on the turnbuckle side so as not to move to the turnbuckle side, one end fixed to one pressure plate and the other end inserted through the other pressure plate A jack connected to the other end of the rod and in contact with a pressure plate through which the rod is inserted, and configured to pull the other end of the rod so that the pressure plates can be pulled together. It is preferable that it is comprised with the drawing-in apparatus of this.
[0018]
Conventionally, in order to introduce tension into a cable material, after fixing both ends of the cable material to a housing or the like, a method is adopted in which a turnbuckle provided in the middle of the cable material is turned to shorten the total length of the cable material. At this time, a very large force is required to turn the turnbuckle while the cable material is stretched to some extent, so usually a jack is placed between the turnbuckle and one housing and connected to the turnbuckle. Turn the turnbuckle with the cable members close together.
Thus, since the method of constructing the casing as a reaction force is generally taken, there is a problem that the casing side is affected when the tension is set. In particular, when a concrete body such as concrete is used as a reaction force, it is necessary to remove the body finishing material provided on the surface of the body in order to set the tension again during future maintenance. It becomes complicated. In addition, if the housing side is exposed in consideration of maintenance, there is a problem that the design is not excellent after the building is completed.
[0019]
On the other hand, if the tension setting means configured as described above is used, when using an attracting device such as a jack, there is no need to make the housing itself a reaction force, and it can be completed at the turnbuckle part. During future maintenance, the tension can be set without damaging the chassis or chassis finish.
[0020]
In addition, a base plate is fixed to anchor bolts embedded in the building frame, and the cable chord material is connected to the base plate via a turnbuckle. A buckle, a pressure plate engaged with the turnbuckle of the cable string member connected to the turnbuckle so as not to move toward the turnbuckle, one end fixed to the anchor bolt, and the other end A rod provided through the pressure plate, and a pressure plate connected to the other end of the rod and in contact with the pressure plate through which the rod is inserted, and pulling the other end of the rod, thereby moving the pressure plate to the base plate side. It may be configured to be provided with an attracting device configured to be able to be attracted.
[0021]
Even when the tension setting means having such a configuration is used, since the anchor bolt is used, the tension can be set with almost no influence on the casing and the casing finishing surface.
[0022]
Further, an end portion of the cable chord material is abutted against the end portion of the cable chord material of the tubular member, which is fixed to the casing and through which the chord material can be inserted, and A lid member formed with an insertion hole through which the cable chord material is inserted so as to be tiltable within a predetermined angle range, and an end portion of the cable chord material are locked, and can be tilted with respect to the lid material. It is preferable to be fixed by an end fixing device including an engaged locking member.
At this time, as the locking member, for example, the lid member has a curved surface that can be brought into contact with the surface opposite to the surface that comes into contact with the cylindrical member, and the end portion of the cable chord material is inserted therethrough. For example, it is possible to use a locking plate and a nut that is screwed into a screw portion at an end of the cable chord material and a nut that abuts the curved surface of the locking plate against the lid material.
[0023]
If such an end fixing device is used, the chord material can be inclined with respect to the cylindrical member, so that the end portion of the cable chord material can be securely attached even if the cylindrical member is installed with a slight inclination. In addition, the cable chord material can be fixed without being inclined.
[0024]
Further, a square rod with a screw projecting from a bracket attached to the cable chord material and having screws formed at four corners thereof, one width dimension is the same as the width dimension of the square rod with thread, and the other A wall material support member having a square hole having a width dimension larger than that of a screwed square bar and allowing the threaded square bar to be inserted therein, and having a serration around the opening of the square hole; A washer with a groove having a square hole of the same size as the screwed square bar and having a groove formed around the square hole and capable of engaging with a groove in the wall material support member; and It is preferable that a wall material support device provided with a pair of entrance / exit adjustment nuts that are arranged with the inserted wall material support member and a washer with a knurled screwed into the screw of the threaded square bar is attached. .
[0025]
Conventionally, a wall material support device for supporting a wall material such as a glass panel has been provided with a position adjustment (position adjustment in an indoor / outdoor direction) and an in-plane position with respect to a support frame supporting a wall material such as a truss structure. It is necessary to adjust the position of adjustment (direction adjustment along the panel surface, for example, vertical or horizontal position adjustment). In the conventional support device, only the entrance / exit adjustment is possible in the support device main body, and the in-plane position adjustment is provided with another adjustment mechanism such as adjustment at the mounting position of the support device with respect to the support housing.
For this reason, the space for the adjustment mechanism is increased, and it is necessary to increase the finishing allowance from the support housing (truss structure) to the exterior finish surface (wall material such as a glass panel).
On the other hand, when such a special adjustment mechanism is not provided, the finishing allowance can be reduced and the space can be saved, but the position must be accurately adjusted when the support device is fixed, In addition to being complicated, there is a problem that adjustment cannot be performed after construction.
[0026]
On the other hand, if the wall material supporting device of the present invention as described above is provided, the wall directly supporting the wall material such as the glass panel can be obtained by changing the screwing position of each of the entrance / exit adjusting nuts with respect to the square bar with screws. The access position of the material support member can be adjusted. In addition, since the in-plane position of the wall material support member with respect to the screwed square bar can be adjusted in the direction in which the size of the rectangular long hole is large, after moving to the appropriate position, the above-mentioned washer with the serrations is made on the wall material support member. By engaging with the nut and tightening the nut, the position of the wall material supporting member can be adjusted in one direction within the surface.
[0027]
For this reason, since not only the entrance / exit adjustment mechanism but also the in-plane position adjustment mechanism are provided in the wall material support device main body, the finishing allowance can be reduced and the space can be saved. In particular, the in-plane position adjustment is performed by adjusting the wall material support member and the washer with the serrations, so that a very small thickness may be used. Even if such an in-plane position adjustment mechanism is provided, the finishing allowance is sufficient. Can be made sufficiently small.
Furthermore, since the wall material support device can be adjusted in and out and adjusted in the in-plane position, the wall material support device can be attached to the support housing (truss structure) side first, and the workability can be improved. . In addition, the exterior material such as a glass panel can be reliably and easily supported by adjusting the position of the wall material support member, and the construction workability can also be improved in this respect.
[0028]
In the construction method of the tension truss structure according to the present invention, each end of two cable strings is attached to a building frame, and after tension is applied to the cable strings, The diagonal members at both ends are attached to the building frame, tension is applied to the diagonal member in a state where the cable string member and the bundle member and the diagonal member are not fixed, and then the cable string member and the bundle member are fixed. It is characterized by this.
[0029]
In addition, as a construction method of the tension truss structure, each end portion of the two cable strings is attached to the building frame, and the bundled bundle member and the diagonal members at both ends of the diagonal member are attached to the building frame. After that, in a state where the cable string material, the bundle material and the diagonal material are not fixed, tension is separately applied to the cable string material and the diagonal material, and then the cable string material and the bundle material are It may be fixed.
[0030]
According to such a construction method, since each string material and a bundle material (diagonal material) are fixed after individually setting the tension for each of the string material and diagonal material, The tension can be easily adjusted to the design value, and the joining positions can be evenly spaced. In particular, since the wall material support device and the bundle material that support the wall material are usually installed at the joining position of the chord material and the diagonal material, the interval between the wall material support devices and the bundle material can be made constant. The wall material can be easily and reliably supported by the material support device.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1 and 2, the tension
[0032]
The
[0033]
As will be described later, a wall
[0034]
In this embodiment, the
[0035]
As shown in FIG. 3, the lower ends of the
Similarly, the lower end of the diagonal member 30 (the lower end of the
The
[0036]
On the other hand, the upper ends of the
That is, a cylindrical member (guide cylinder) 50 into which the
[0037]
Further, a spherical
[0038]
Then, by adjusting the screwing position of the
Further, as will be described later, when a predetermined tension is introduced into each of the
[0039]
The locking
[0040]
Moreover, as shown in FIG.1 and FIG.3, the
[0041]
The cross member (bundle member) 20 is fixed to the two
Each of the connecting
[0042]
As shown in FIGS. 2 to 4, each
[0043]
Here, each
Accordingly,
[0044]
Each
[0045]
A wall
As shown in FIGS. 6 and 7, the wall
[0046]
As shown in FIG. 6, the screwed
As shown in FIG. 8, the wall
A wall
[0047]
As shown in FIGS. 6 and 9, the
Further, in the
[0048]
Also, the
[0049]
The overall height of the
[0050]
The nuts 63 and 64 for adjusting the entry / exit are screwed positions with respect to the screwed
[0051]
10 and 11 show tension setting means (string material tension setting means) 100 used to apply tension by turning each turnbuckle 16 in the
The tension setting means 100 includes
[0052]
The engaging
As shown in FIG. 11, the pressure plate blocks 111 and 112 constituting the
[0053]
The through
On the other hand, the through
A
[0054]
In this embodiment, the
(A) First, the upper and lower ends of two
(B) Subsequently, the turnbuckle 16 provided on the lower end side of the
(C) After the
(D) Next, the turnbuckle 35 provided on the upper end side of the
(E) Next, the
(F) Further, the
Then, a face material such as a
[0055]
With the above procedure, the
In addition, as a construction procedure in this embodiment, it does not restrict to the order of said (a)-(f), (a), (c) is performed, and said each
[0056]
According to this embodiment, there are the following effects.
(1) Since two
For this reason, the same wall
[0057]
(2) Furthermore, since the two
[0058]
(3) Since tension is introduced (given) not only to the
[0059]
(4) Since the tension is individually set for the
In particular, since an appropriate initial tension can be introduced into the
[0060]
(5) When the tension setting means 100 using the
[0061]
(6) Tension is applied in a state where the
[0062]
(7) The tension setting means 100 engages the
Further, even when the tension is set again when performing maintenance after construction, it is not necessary to use the housing or the housing finish surface, so that the tension can be easily set and managed without damaging the housing finishing surface.
[0063]
(8) Since the wall
[0064]
(9) The mechanism for moving the wall
[0065]
(10) Since the upper ends of the
[0066]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment. For example, the tension setting means 100 is not limited to that arranged between the cable ends (screw end portions 14) on both sides of the
For example, as shown in FIG. 12, one end of a
In such a tension setting means 200, when the
[0067]
Also in such tension setting means 200, since the
On the other hand, according to the tension setting means 100 of the embodiment, since the
[0068]
Moreover, in the said embodiment, although the
Furthermore, in the said embodiment, although each
[0069]
Furthermore, the
Further, the joining of the
[0070]
The string material tension setting means 100 and 200 for setting the tension of the
However, the design at the end is superior in design and workability. In addition, it is preferable to provide only the lower end side among the upper and lower ends in that the inclination of the
[0071]
Similarly, the diagonal material tension setting means for setting the tension of the
However, the design at the end is superior in design and workability. Further, when the tension setting means 100 of the
[0072]
The string material tension setting means 100, 200 and the diagonal material tension setting means may be composed of only the
[0073]
The structure of the wall
Furthermore, the wall
[0074]
The curtain wall is not limited to the one using the
Further, the structure and material of each of the
[0075]
【The invention's effect】
According to the tension truss structure and its construction method of the present invention, there are effects that construction workability can be improved and strength against wind pressure can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a configuration of a tension truss structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic side view showing a configuration of a tension truss structure according to the embodiment.
FIG. 3 is a side view showing a lower end portion of the tension truss structure according to the embodiment.
FIG. 4 is a side view showing an upper end portion of the tension truss structure according to the embodiment.
FIG. 5 is a side view showing a mounting structure of an upper end portion of the tension truss structure according to the embodiment.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing the structure of the wall body supporting apparatus of the embodiment.
FIG. 7 is a side view showing the structure of the wall body supporting apparatus of the embodiment.
FIG. 8 is a front view showing a glass panel surface of the embodiment.
FIG. 9 is a front view showing a main part of the wall body supporting apparatus of the embodiment.
FIG. 10 is a side view showing tension setting means of the embodiment.
FIG. 11 is a top view showing a pressure plate of the tension setting means of the embodiment.
FIG. 12 is a side view showing another example of tension setting means of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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