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JP3809605B2 - 空気通路切替装置 - Google Patents

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JP3809605B2
JP3809605B2 JP2001390920A JP2001390920A JP3809605B2 JP 3809605 B2 JP3809605 B2 JP 3809605B2 JP 2001390920 A JP2001390920 A JP 2001390920A JP 2001390920 A JP2001390920 A JP 2001390920A JP 3809605 B2 JP3809605 B2 JP 3809605B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気通路を切り替える切替装置に関し、特に車両用空調装置の吹出モードを切り替えるために空気を吹き出す開口部を切り替えるために適した空気通路切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平8−25945号公報に示されるロータリードアを用いた空気通路切替装置が公知となっている。これは、円弧面状に形成された周壁部を有する回転可能なロータリードアと、このロータリードアの周壁部に設けられたフィルム部材と、前記フィルム部材に風圧を与えるための開口部とを具備し、フィルム部材を風圧によって外周方向へ膨らむように膨出させることによりシールするようにしたものである。
【0003】
ところが、このような構成においては、ロータリードアにフィルムとライニングを施す構成となっているので、部品点数が多くなり、組付け工数やコストの増大を招く不都合がある。
【0004】
そこで、これらの不都合を克服すべく、本出願人によってロータリードアを用いた空気通路切替装置の開発が進められ、空気通路用開口部が形成されたケースと、このケースに回転可能に収容され、空気通路用開口部から吹き出される空気量を調節するロータリードアと、これらロータリードアの外周面とケースの内周面との間にケースに取り付けられたシール部材を設けるようにした構成が考えられている。
【0005】
このような構成によれば、ロータリードアを回転させて、ロータリードアの開口部とケースの空気通路用開口部とを一致させたときに、ロータリードアの内部とケースの空気通路用開口部に接続されたダイト内とが連通するようになり、シール部材により、ロータリードアの外周面とケースの内周面との隙間に対して空気の流入が阻止されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロータリードアの外周面とケースの内周面との間にシール部材を配置し、その間の空気の流入を阻止する従来の空気通路切替装置においては、ロータリードアがシール部材に常時接触している構成であったので、摺動抵抗が大きくなり、また、操作力が大きくなってしまうという不都合があった。
【0007】
そこで、この発明においては、上述した不都合を回避し、摺動抵抗を小さくして操作力の低減を図ることができる空気通路切替装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明にかかる空気通路切替装置は、複数の空気通路用開口部が形成されたケースと、このケース内に回転可能に収容されて空気を流通させる空気通路用開口部を選択するロータリードアと、前記ケースの内面と前記ロータリードアの外面との間に配されるシール部材とを有して構成されているものにおいて、前記シール部材を前記ケースの内面に周方向で間隔を置いて配置したシール片によって構成し、前記ロータリードアの外面に前記シール片と気密に当接可能な凸部を突出形成し、この凸部を前記ロータリードアの周方向に間隔を置いて形成し、前記凸部の前記ロータリードアの外面から立設する側面を前記ロータリードアの回転方向で該凸部の頂部に対して末広がりとなるように傾斜させたことを特徴としている(請求項1)。
【0009】
したがって、シール部材と凸部とがそれぞれケースとロータリードアの周方向に形成されているので、シール部材と凸部が当接した場合にのみ、ロータリードアの外周面とケースの内周面との間を気密よくシールすることが可能となるので、ロータリードアをシール部材に常時当接させる必要がなく、そのため、上記課題を達成することができるものである。また、凸部のロータリードアの外面から立設する側面を該凸部の頂部に対してロータリードアの回転方向で末広がりとなるように傾斜させたので、シール部材と凸部とのスムーズな当接を確保することが可能となる。
【0010】
ここで、ロータリードアに形成される凸部は、前記ロータリードアを停止すべき位置においてシール部材に当接し、それ以外の位置において非接触となるように形成することが好ましい(請求項2)。
【0011】
また、空気通路切替装置を車両用空調装置の吹出モードの切替装置に利用する場合であれば、空気通路用開口部をケースの軸方向の一方端に形成すると共に周面の3箇所に等間隔に形成し、シール部材をケースの周方向に約120°の間隔で設け、ロータリードアの停止すべき位置をほぼ60°の間隔に設定するとよい(請求項3)
【0012】
上述において、シール部材を、ロータリードアの回転軸に沿って延びる軸方向シール部と、前記ロータリードアの径方向に沿って延びる径方向シール部と、これらシール部の外縁部に設けられた固定ピンとを有して構成し、ケースに固定ピンによって固定するようにしても、また、凸部を、ロータリードアの回転軸に沿って延びる軸方向凸部と、ロータリードアの径方向に沿って延びる径方向凸部とによって構成するようにしてもよい(請求項4,5)。さらに、シール部材はケースに別部品で形成するようにしても、ケースと一体に形成するようにしてもよい(請求項6)
【0013】
尚、上述の構成は、ケースを、空調ケースと別体に又は一体に形成し、空調ケース内で温調された空気を吹出口へ導く経路の途中に設けるような場合などに適したものである(請求項7)
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。図1及び図2において、車両のインスツルメントパネルαの内側に搭載される空調ユニット1が示されている。この空調ユニット1は、車幅方向に沿って設置される横置きタイプのもので、空調ケース2の最上流側には、ブロワユニット3が設けられ、内気と外気との導入割合が図示しないインテークドアによって調節されるようになっている。このブロワユニット3は、モータ4によって回転する送風機5を備えており、この送風機5の回転によって内外気導入口6から導入された空気を、下流側へ圧送するようにしている。
【0015】
送風機5の下流側には、エバポレータ7、ヒータコア8、及びディストリビュータ9が車幅方向に直列に配置され、エバポレータ7は、空調ケース2の通風路断面の全体を遮るように配されている。このエバポレータ7は、図示しないコンプレッサ、コンデンサ、リキッドタンク、エクスパンションバルブ等と共に配管結合されて冷房サイクルを構成しており、コンプレッサの稼動によりエバポレータ7へ冷媒を供給してこのエバポレータ7を通過する空気を冷却するようにしている。
【0016】
エバポレータ7の下流側には、エンジン冷却水を熱源とするヒータコア8が空調ケース2の通風路断面の一部を遮るように配されており、このヒータコア8の手前に配されたエアミックスドア10によってヒータコア8を通過する空気とこれをバイパスする空気との割合が調節されるようになっている。
【0017】
そして、エバポレータ7及びヒータコア8によって温調された空気は、 空調ケース2の最下流側に設けられたディストリビュータ9によって開閉される吹出口(デフロスト吹出口11、ベント吹出口12、フット吹出口13)から車室へ送風されるようになっている。
【0018】
ここで、デフロスト吹出口11とベント吹出口12は、空調ケース2の最下流側の上部に形成されており、デフロスト吹出口11は、デフロストダクト14を介してインストルメントパネルαの上部又は側部に形成された吹出グリルからフロントガラスβやサイドガラスの内面に向けて空調風を供給するようになっている。また、ベント吹出口12は、デフロスト吹出口11よりも車室側に形成されており、ベントダクト15を介してインストルメントパネルαに設けられた吹出グリルから乗員の上半身に向けて空調風を供給するようになっている。また、フット吹出口13は、空調ケース2の最下流側となる部分の下部両脇に設けられており、運転席側と助手席側の足元に向けて温風を供給するようになっている。そして、デフロスト吹出口11、ベント吹出口12、及びフット吹出口13へ供給される空気量は、ディストリビュータ9に設けられる空気通路切替装置16によって調節されるようになっている。
【0019】
この空気通路切替装置16は、図3及び図4に示されるように、空気流入用開口部20と空気流出用開口部21a,21b,21cとを備えたドア収納ケース22と、このドア収容ケース内に回転可能に収容され、空気流入用開口部20から導入された空気を吹き出す空気流出用開口部21a,21b,21cを選択するロータリードア23とを備えているもので、各吹出口11,12,13と空気通路切替装置16との間には、仕切板24が設けられ、この仕切板24によって空気流出用開口部21a,21b,21cから各吹出口11,12,13へ通じる通路が形成されている。
【0020】
ドア収納ケース22は、図5にも示されるように、軸方向に分割された収納本体部22aと蓋体22bとによって構成されている。収納本体部22aは一端が開放され他端が閉塞された有底の筒状体によって構成されているもので、その周面には3つの空気流出用開口部21a,21b,21cが周方向に等間隔に(120°のピッチで)形成されている。ここで、空気流出用開口部21aはベント吹出口12へ通じる開口部、空気流出用開口部21bはフット吹出口13へ通じる開口部、空気流出用開口部21cはデフロスト吹出口11へ通じる開口部である。また蓋体22bは、両端が開放された筒状体によって構成されているもので、空調ケース内の空調通路に臨み、空調通路内の空気を流入する空気流入用開口部20を構成しており、この開口部の中央には、その周壁から内側へ延びるリブ25によって保持された軸受26が設けられている。したがって、この例においては、蓋体22bによって形成される空気流入用開口部20と収納本体部22aの周面に形成される空気流出用開口部21a,21b,21cとによって、ドア収納ケース22に形成された複数の空気通路用開口部が形成されている。
【0021】
ロータリードア23は、図6に示されるように、一端が開放され他端が閉塞された有底の円筒形状に形成されているもので、中央に回転軸30が設けられ、周壁31には約120°の範囲に亘って開口部32が形成されている。よって、開放された一端の開口部33からロータリードア内に空気が流入されると、周壁31に形成された開口部32から空気が流出されるようになっている。回転軸30は、一端側がロータリードア23の周壁31から内側へ延設されたリブ34と一体的に形成されて保持されており、その端部には前記蓋体22bの軸受26を挿入する挿入孔35が軸方向に形成されている。また、回転軸30の他端側は、ロータリードア23の底部36を貫通して突出した状態で固定されている。
【0022】
ロータリードア23の外周面には、その周方向に間隔をおいて凸部37が形成されている。この例においては、凸部37は、周壁31の外周面に形成された軸方向に延びる軸方向凸部37aとこれに続いて底部36の表面に形成された径方向に延びる径方向凸部37bとによって構成されているもので、開口部32が形成されたおよそ120°の範囲を除いて約60°の間隔で周方向の5箇所に形成されている。この凸部37のロータリードアの外周面からの吐出量は、ロータリードア23の開口端周縁に形成されたフランジ部38の突出量と等しく形成されており、また、各凸部37は、ロータリードアの外面から立設する側面(凸部37の回転方向の両側においてロータリードアの軸方向及び径方向に延びる側面)をロータリードアの回転方向で凸部の頂部に対して末広がりとなるように傾斜させてある。
【0023】
そして、ドア収納ケース22の内面とロータリードア23の外面との間には、以下に述べるゴム製のシール部材40が設けられている。シール部材40は、図7に示されるように、ロータリードア23の回転軸30に沿って延びる軸方向シール部41aとこの軸方向シール部41aに続いて形成されたロータリードア23の径方向に沿って延びる径方向シール部41bとを有して構成されたシール片41を複数備えているもので、この例においては、3つのシール片41をその両端に配されたリング42,43に約120°の間隔を置いて一体的に形成することで構成されている。一方のリング42は、軸方向シール部41aの端部に設けられてロータリードア23を挿入できる径に形成され、他方のリング43は、径方向シール部41bの端部に設けられてロータリードア23の底部36から突出する回転軸30を挿通することができる径に形成されている。
【0024】
また、各シール片41の外縁には、シール部材40をドア収納ケース22の内面に取り付けるための固定ピン44が一体的に設けられている。この例において、固定ピン44は、ドア収納ケースの内面にあてがわれる板状部44aとこの板状部44aから外方へ突出する突起部44bとを有して構成されており、この突起部44bを収納本体部22aの底部29とこれに対して垂直に立設する開口部間に形成された立設壁28とに形成された挿通孔45に挿入して定着させることでシール部材40をドア収納ケース22の内面に取り付けるようにしている。また、この固定ピン44は、ドア収納ケース22の内面への確実な取り付けを図るため、軸方向シール部41aの外縁と径方向シール部41bの外縁のそれぞれに2つづつ設けられている。
【0025】
シール部材40の軸方向シール部41aは、ロータリードア23のフランジ部38に対して常時当接した状態にあり、ロータリードア23の周面に形成された軸方向凸部37aとは、互いに対峙する位置にある場合にのみ気密に当接されるようになっており、凸部以外のロータリードア23の周面とは、僅かに接触した状態、より好ましくは、非接触の状態となっている。また、径方向シール部41bは、ロータリードア23の底面36に形成された径方向凸部37bと、互いに対峙する位置にある場合にのみ気密に当接できるようになっており、凸部以外のロータリードア23の底部36とは、僅かに接触した状態、より好ましくは、非接触の状態となっている。これら凸部37がシール部材40に気密に当接する場合には、図8に示されるように、シール部材40のシール片41の当接端が弾性変形して凸部37の頂部に強く押し付けられるようになっている。
【0026】
そして、ロータリードア23は、その底部36から吐出する回転軸30をドア収納ケース22の底部29に形成された挿通孔46に挿入し、この挿入された回転軸30の端部に、図示しない操作パネル上に設けられた操作部からの回動力を伝達するロッド47が取り付けられている(図4に示す)。よって、操作部を操作することによってロータリードア23の回転位置、即ち、ロータリードア23の開口部32が連通する空気流出用開口部21a,21b,21cを変化させ、吹出モードを切り替えることができるようになっている。
【0027】
したがって、送風機5から送られる空気は、空調ケース内を全体として車幅方向に流れ、エバポレータ7を通過する際に冷却され、エアミックスドア10の開度に応じて、ヒータコア8を通過して流れる空気とバイパスして流れる空気との割合が調節され、エアミックスドア10の下流側において適宜混合された後に空気通路切替装置16のロータリードア23内に入り、吹出モードに応じて(ロータリードア23の回転位置に応じて)選択された吹出口から吹き出されるようになっている。
【0028】
尚、空気通路切替装置16は、図9に示されるように、シール部材40をドア収納ケース22の収納本体部22aに収容し、固定ピン44をドア収納ケース22の立設壁28および底部29に形成された挿通孔45に装着することでドア収納ケース22の内面に取り付け、しかる後に、ロータリードア23を底部側からシール部40の内側に挿入し、回転軸30をシール部材40のリング43部及びドア収納ケース22の挿通孔46を通して底部29から突出させ、ドア収納ケース22内に回転自在に取り付ける。その後、ドア収納ケース22の蓋体22bを、回転軸30の挿入孔35に軸受26を挿入してロータリードア23を回転自在に保持しつつシール部材40とロータリードア23を覆うように収納本体部22aに取付ければよい。そして、このように組み付けられた空気通路切替装置16を、ロータリードア23の回転軸30を車幅方向に向けてディストリビュータ9の所定箇所に取り付ければ、空調ユニット1への空気通路切替装置16の取付けは完了する。
【0029】
以上の構成の空気通路切替装置16において、次に、ロータリードア23の回転位置とシール部材40との位置関係を図10に基づいて説明する。ここで、図10(a)はベントモード時の状態を、図10(b)はバイレベルモード時の状態を、図10(c)はフットモード時の状態を、図10(d)はデフフットモード時の状態を、図10(e)はデフロストモード時の状態をそれぞれ示している。ここで、図中の破線部分はロータリードア23の開口部32を示し、矢印は空気の流れを示す。
【0030】
図10(a)のベントモード時においては、ロータリードア23の開口部32をベント吹出口12に通じる空気流出用開口部21aに向け、この空気流出用開口部21aを全開とし、他の空気流出用開口部21b,21cをロータリードア23の外周面で閉塞した状態とする。すると、ロータリードア23の凸部37がシール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース22の内面とロータリードア23の外面との間への空気流入を抑えることができ、ロータリードア23内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部21aを介してベント吹出口12へ送出される。
【0031】
図10(b)のバイレベルモード時においては、ロータリードア23の開口部32をベント吹出口12に通じる空気流出用開口部21aとフット吹出口13に通じる空気流出用開口部21bとの両方に臨むように向け、そのそれぞれの空気流出用開口部21a,21bを半開とし、他の空気流出用開口部21cをロータリードア23の外周面で閉塞した状態とする。すると、ロータリードア23の凸部37がシール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース22の内面とロータリードア23の外面との間への空気流入の低減を図ることができ、ロータリードア内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部21a,21bを介してベント吹出口12及びフット吹出口13へ送出される。
【0032】
図10(c)のフットモード時においては、ロータリードア23の開口部32をフット吹出口13に通じる空気流出用開口部21bに向け、この空気流出用開口部21bを全開とし、他の空気流出用開口部21a,21cをロータリードア23の外周面で閉塞した状態とする。すると、ロータリードア23の凸部37がシール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース22の内面とロータリードア23の外面との間への空気流入を抑えることができ、ロータリードア内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部21bを介してフット吹出口13へ送出される。
【0033】
図10(d)のデフフットモード時においては、ロータリードア23の開口部32をフット吹出口13に通じる空気流出用開口部21bとデフロスト吹出口11に通じる空気流出用開口部21cとの両方に臨むように向け、そのそれぞれの空気流出用開口部21b,21cを半開とし、他の空気流出用開口部21aをロータリードア23の外周面で閉塞した状態とする。すると、ロータリードア23の凸部37がシール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース22の内面とロータリードア23の外面との間への空気流入の低減を図ることができ、ロータリードア内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部21b,21cを介してフット吹出口13及びデフロスト吹出口11へ送出される。
【0034】
図10(e)のフットモード時においては、ロータリードア23の開口部32をデフロスト吹出口11に通じる空気流出用開口部21cに向け、この空気流出用開口部21cを全開とし、他の空気流出用開口部21a,21bをロータリードア23の外周面で閉塞した状態とする。すると、ロータリードア23の凸部37がシール部材のシール片に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース22の内面とロータリードア23の外面との間への空気流入を抑えることができ、ロータリードア内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部21cを介してデフロスト吹出口11へ送出される。
【0035】
そして、以上のベントモードとバイレベルモードとの間の切り替え、バイレベルモードとフットモードとの間の切り替え、フットモードとデフフットモードとの間の切り替え、デフフットモードとデフロストモードとの間の切り替えは、それぞれロータリードア23を60°回転させることにより行われる。
【0036】
したがって、上述の構成において、ロータリードア23の回転位置がそれぞれの吹出モードを形成する位置に固定される場合には、ロータリードア23の凸部37がシール部材40に気密に当接し、ドア収納ケース22の内面とロータリードア23の外面との間への空気流入を低減または無くすことができる一方、ロータリードア23がモード間を移動する場合には、凸部37がシール部材40に接触することがなくなり、フランジ部38のみがシール部材40と当接した状態となるので、摺動抵抗を著しく低減することが可能となる。その結果、ロータリードア23を回動させるための操作力を低減することが可能となる。
【0037】
また、各凸部37は、回転方向の両側が末広がりとなるように傾斜させてあるので、シール部材40がスムーズに凸部37の頂部に導かれて当接するようになり、操作力の低減を一層図ることが可能となる。
【0038】
図11において、本発明に係る空気通路切替装置を備えたセンター置きタイプの空調ユニット51が示されている。この空調ユニット51は、エンジンルームと車室とを区画する仕切壁よりも車室側に位置するセンターコンソール部に搭載されるもので、空調ケース52に、送風機53、エバポレータ54、ヒータコア55等が車幅方向のほぼ同位置に収納されており、送風機53に対峙して設けられた図示しないインテーク切替装置を介して内気や外気を空調ケース内に導入するようになっている。
【0039】
この例において、エバポレータ54は送風機53の下流側となる下方に配置され、ヒータコア55はエバポレータ54のさらに下流側に配置されている。エバポレータ54とヒータコア55とは、空調ケース52の前後方向にずらして配置され、ヒータコア55はエバポレータ54よりも空調ケース52の車室側に配置されている。このヒータコア55は、エバポレータ5の下側に対峙するように設けられており、ここを通過する空気とバイパスする空気との割合が該ヒータコア55の上方に設けられたエアミックスドア56によって調節されるようになっている。
【0040】
また、エアミックスドア56の下流側には、温調された空気を吹き出すデフロスト吹出口57、ベント吹出口58、及びフット吹出口59が設けられ、これら吹出口へ供給される空気量は、エアミックスドア56の上方に配された空気通路切替装置61によって調節されるようになっている。ここで、デフロスト吹出口57とベント吹出口58は、エアミックスドア56の上方に形成された空調通路60の最下流端に位置する空調ケース52の上部に形成されており、デフロスト吹出口57は、空気通路切替装置61の上方に、ベント吹出口58は、その側方にそれぞれ形成されている。また、フット吹出口59は、空気通路切替装置61の下方において空調ケース52の両脇に形成されている。
【0041】
ここで用いられる空気通路切替装置61は、図12及び図13に示されるように、空気流入用開口部62と空気流出用開口部63a,63b,63c、64a,64b,64cとを備えたドア収納ケース65と、このドア収容ケース内に回転可能に収容され、空気流入用開口部62から導入された空気を吹き出す空気流出用開口部を選択するロータリードア66、67とを備えているもので、各吹出口57,58,59と空気通路切替装置61との間には、仕切板68が設けられ、この仕切板67によって各吹出口57,58,59へ通じる通路が形成されている。前記構成例においては、1つのロータリードアを用いて吹出モードを切り替えるようにしていたが、この例においては、車幅方向に並列配置して構成された2つのロータリードア66、67を用いて吹出モードを切り替えるようにしている。
【0042】
この空気通路切替装置61のドア収納ケース65は、図14にも示されるように、軸方向に分割された収納本体部65aと蓋体65bとによって構成され、そのそれぞれは、図5に示す収納本体部22aおよび蓋体22bを2つ結合したような形状をなしている。即ち、収納本体部65aは一端が開放され他端が閉塞された2つの有底の筒状部70,71を有し、それぞれの筒状部70,71の周面には3つの空気流出用開口部63a,63b,63c、64a,64b,64cが周方向に等間隔に(120°のピッチで)形成されている。ここで、空気流出用開口部63a,64aはベント吹出口58へ通じる開口部、空気流出用開口部63b,64bはフット吹出口59へ通じる開口部、空気流出用開口部63c,64cはデフロスト吹出口57へ通じる開口部である。そして、それぞれの筒状部70,71は開放側が径方向に拡張されて一体的に連なるように結合されており、後述するロータリードア66,67のギア66a,67aを収容することができる大きさに形成されている。
【0043】
また蓋体65bは、収納本体部65aの開放端の形状に合わせて形成された両端が開放された筒状体によって構成されているもので、空調ケース52内の空調通路60に臨み、空調通路内の空気を流入する空気流入用開口部62を構成している。そして、この開口部の中央には、その周壁から内側へ延びるリブ72によって保持された軸受73a,73bが、それぞれの筒状部70,71の中央に臨むように、2つ設けられている。したがって、この例においては、蓋体65bによって形成される空気流入用開口部62と収納本体部65aの周面に形成される空気流出用開口部63a,63b,63c、64a,64b,64cとによって、ドア収納ケース65に形成された複数の空気通路用開口部が構成されている。尚、ドア収納ケース65の他の構成は前記構成例と同一であるので、共通する部分に同一番号を付して説明を省略する。
【0044】
収納本体部65aのそれぞれの筒状部70,71に収容されるロータリードア66、67は、図15にも示されるように、図6に示すロータリードア23に対して、開放端の周縁にギア66a、67aが設けられている構成となっており、それぞれのロータリードア66、67のギア66a、67aを互いに噛合させた状態としている。そして、図11及び13に示されるように、一方のロータリードア67の底部36から突出する回転軸30に、操作パネル76上に設けられた回転操作部77に取り付けられるロッド78が固定され、回転操作部77の回動力を一方のロータリードア67に伝達し、ギア74を介して他方のロータリードア66に伝達するようにしている。したがって、回転操作部77を手で回すと、一方のロータリードア67が回転し、このロータリードア67に噛合する他方のロータリードア66が一方のロータリードア67と逆方向に回転することとなり、それぞれのロータリードア66,67の回転位置、即ち、それぞれのロータリードア66,67の開口部32と空気流出用開口部63a,63b,63c、64a,64b,64cとの連通状態を変化させ、吹出モードを切り替えることができるようになっている。ここで、それぞれのロータリードア66,67は、開口部32と向き合う空気流出用開口部が同じ吹出モードに対応した開口部となるように組み付けられている。尚、ロータリードア66,67の他の構成は前記図6に示す構成と同一であるので、共通する部分に同一番号を付して説明を省略する。
【0045】
また、ドア収納ケース65aとロータリードア66,67との間に介在されるシール部材40は、前記図7で示されるシール部材と同じであり、このシール部材を、収納本体部65aのそれぞれの筒状部70,71に取り付けた構成となっている。
【0046】
この空気通路切替装置61は、図16に示されるように、シール部材40をドア収納ケース65の収納本体部65aに収容し、固定ピン44をドア収納ケース65の立設壁28および底部29に形成された挿通孔45に装着することでドア収納ケース65の内面に取り付け、その後、ロータリードア66,67を底部側からシール部40の内側に挿入すると共に各ギア66a,67a同士を噛み合わせ、回転軸30をシール部材40のリング43部及びドア収納ケース65の挿通孔46を介して底部29から突出させ、ドア収納ケース65内に回転自在に取り付ける。この際、ロータリードア66,67は、その開口部32が面対称の位置関係となるように取り付けられる。しかる後に、蓋体65aを、それぞれの回転軸30の挿入孔35に軸受73a,73bを挿入してロータリードア66,67を回転自在に保持しつつシール部材40及びロータリードア66,67を覆うように収納本体部65aに取り付ける。そして、このように組み付けられた空気通路切替装置61を、ロータリードア66,67の回転軸30が車両の前後方向に向けて空調ケース52の所定箇所に取り付ければ、空調ユニット51への空気通路切替装置61の取付けは完了する。
【0047】
したがって、送風機3から送られる空気は、空調ケース内を全体として車両進行方向の前方から後方にかけて流れ、エバポレータ54を通過する際に冷却され、エアミックスドア56の開度に応じて、ヒータコア55を通過して流れる空気とバイパスして流れる空気との割合が調節され、エアミックスドア56の下流側において適宜混合された後に空気通路切替装置61のロータリードア66,67内に入り、吹出モードに応じて(ロータリードア66,67の回転位置に応じて)選択された吹出口57,58,59から吹き出されるようになっている。
【0048】
以上の構成において、次に、ロータリードア66,67の回転位置とシール部材40との位置関係を図17及び図18に基づいて説明する。ここで、図17(a)はベントモード時の状態を、図17(b)はバイレベルモード時の状態を、図17(c)はフットモード時の状態をそれぞれ示し、図18(a)はデフフットモード時の状態を、図18(b)はデフロストモード時の状態をそれぞれ示している。ここで、図中の破線部分はロータリードア66,67の開口部32を示し、矢印は空気の流れを示す。
【0049】
図17(a)のベントモード時においては、それぞれのロータリードア66,67の開口部32をベント吹出口58に通じる空気流出用開口部63a,64aに向け、そのそれぞれの空気流出用開口部63a,64aを全開とし、他の空気流出用開口部63b,63c,64b,64cをロータリードア66,67の外周面で閉塞した状態とする。すると、各ロータリードア66,67の凸部37が各シール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース65の内面とロータリードア66,67の外面との間への空気流入を抑えることができ、それぞれのロータリードア66,67内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部63a,64aを介してベント吹出口58へ送出される。
【0050】
図17(b)のバイレベルモード時においては、それぞれのロータリードア66,67の開口部32をベント吹出口58に通じる空気流出用開口部63a,64aとフット吹出口59に通じる空気流出用開口部63b,64bとの両方に臨むように向け、そのそれぞれの空気流出用開口部63a,63b,64a,64bを半開とし、他の空気流出用開口部63c,64cをロータリードア66,67の外周面で閉塞した状態とする。すると、各ロータリードア66,67の凸部37が各シール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース65の内面とロータリードア66,67の外面との間への空気流入の低減を図ることができ、それぞれのロータリードア内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部63a,64aおよび空気流出用開口部63b,64bを介してベント吹出口58及びフット吹出口59へ送出される。
【0051】
図17(c)のフットモード時においては、それぞれのロータリードア66,67の開口部32をフット吹出口59に通じる空気流出用開口部63b,64bに向け、そのそれぞれの空気流出用開口部63b,64bを全開とし、他の空気流出用開口部63a,63c,64a,64cをロータリードア66,67の外周面で閉塞した状態とする。すると、各ロータリードア66,67の凸部37が各シール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース65の内面とロータリードア66,67の外面との間への空気流入を抑えることができ、それぞれのロータリードア66,67内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部63b,64bを介してフット吹出口59へ送出される。
【0052】
図18(a)のデフフットモード時においては、それぞれのロータリードア66,67の開口部32をフット吹出口59に通じる空気流出用開口部63b,64bとデフロスト吹出口57に通じる空気流出用開口部63c,64cとの両方に臨むように向け、そのそれぞれの空気流出用開口部63b,63c,64b,64cを半開とし、他の空気流出用開口部63a,64aをロータリードア66,67の外周面で閉塞した状態とする。すると、各ロータリードア66,67の凸部37が各シール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース65の内面とロータリードア66,67の外面との間への空気流入の低減を図ることができ、それぞれのロータリードア内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部63b,64bおよび空気流出用開口部63c,64cを介してフット吹出口59及びデフロスト吹出口57へ送出される。
【0053】
図18(b)のデフロストモード時においては、それぞれのロータリードア66,67の開口部32をデフロスト吹出口57に通じる空気流出用開口部63c,64cに向け、そのそれぞれの空気流出用開口部63c,64cを全開とし、他の空気流出用開口部63a,63b,64a,64bをロータリードア66,67の外周面で閉塞した状態とする。すると、各ロータリードア66,67の凸部37が各シール部材40のシール片41に気密よく当接した状態となり、ドア収納ケース65の内面とロータリードア66,67の外面との間への空気流入を抑えることができ、それぞれのロータリードア66,67内に導かれた温調空気が開口部32から空気流出用開口部63c,64cを介してデフロスト吹出口57へ送出される。
【0054】
そして、以上のベントモードとバイレベルモードとの間の切り替え、バイレベルモードとフットモードとの間の切り替え、フットモードとデフフットモードとの間の切り替え、デフフットモードとデフロストモードとの間の切り替えは、それぞれのロータリードア66,67を60°回転させることにより行われる。
【0055】
したがって、上述の構成においても、ロータリードア66,67の回転位置がそれぞれの吹出モードを形成する位置に固定される場合には、ロータリードア66,67の凸部37がシール部材40に気密に当接し、ドア収納ケース65の内面とロータリードア66,67の外面との間への空気流入を低減または無くすことができ、また、ロータリードア66,67がモード間を移動する場合には、凸部37がシール部材40に接触することがなくなり、各フランジ部38のみが各シール部材40と当接した状態となるので、摺動抵抗を著しく低減することが可能となる。その結果、ロータリードア66,67を回動させるための操作力を低減することが可能となる。さらに、各ロータリードア66,67の凸部37は、回転方向の両側が末広がりとなるように傾斜させてあるので、シール部材40がスムーズに凸部37の頂部に導かれて当接するようになり、操作力の低減を一層図ることが可能となる。
【0056】
尚、上述の構成においては、ドア収納ケース65を空調ケース52とは別体に形成した構成を示したが、空調ケース52と一体に形成し、ドア収納ケース65を空調ケース52の一部分で代用するようにしてもよい。また、シール部材40の構成、及びそれに対応して設けられるロータリードア23,66,67の凸部37の構成は、上述の構成に限定されるものではなく、ドア収納ケース22,65の周面とロータリードア23,66,67の周面のみを同様の構成としても、ドア収納ケース22,65の底面とロータリードア23,66,67の底面とを同様の構成としてもよく、シール片41や凸部37の周方向に配される数も必要に応じて適宜変更するようにしてもよい。
【0057】
さらに、上述の構成においては、ロータリードア23,66,67の軸方向から空気流入用開口部20,62を介して空気を流入し、周面に形成された空気流出用開口部21a,21b,21c、63a,63b,63c、64a,64b,64cから空気を流出する構成を示したが、上述した同様の構成を用いて、空気の流入側と流出側とを逆転させ、周面に形成された開口部から空気を流入し、軸方向の開口部から空気を流出する空気通路切替装置として用いるようにしてもよい。さらにまた、上述の構成においては、ドア収納ケース22,65とシール部材40を別部品によって構成し、シール部材をドア収納ケース22,65の内面に取り付ける構成としたが、これらを一体成形部品としてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、ケースの内面とロータリードアの外面との間に配されるシール部材をケースの内面に周方向で間隔を置いて配置し、ロータリードアの外面に前記シール部材に対して気密に当接可能に突出する凸部を周方向で間隔を置いて形成するようにしたので、シール部材と凸部が当接した場合にのみ、ロータリードアの外周面とケースの内周面との間を気密よくシールすることが可能となるので、ロータリードアをシール部材に常時当接させる必要がなくなり、ロータリードアが回動しているときには、摺動抵抗を小さく、又は、無くすことができるので、操作力の低減を図ることができるようになる。
【0059】
特に、本構成のように、シール部材をロータリードアを停止すべき位置において凸部と当接し、それ以外の位置において非接触となるように形成することで、ロータリードアの外周面とケースの内周面との間の空気流入の阻止や操作力の低減を図りつつ、シール部材を最少限にすることが可能となる。また、凸部のロータリードアの外面から立設する側面をロータリードアの回転方向で凸部の頂部から末広がりとなるように傾斜させることで、シール部材の凸部へのスムーズな当接を確保することが可能となる。
【0060】
空気通路用開口部をケースの軸方向の一方端に形成すると共に周面の3箇所に等間隔に形成し、シール部材をケースの周方向に約120°の間隔で設け、ロータリードアの停止すべき位置をほぼ60°の間隔に設定する構成とすれば、空気通路切替装置を車両用空調装置の吹出モードの切替装置に利用して、吹出モードをベント、バイレベル、フット、デフフット、デフロストに切り替える場合に適した構成となる。
【0061】
ここで、シール部材を、ロータリードアの回転軸に沿って延びる軸方向シール部と、前記ロータリードアの径方向に沿って延びる径方向シール部と、これらシール部の外縁部に設けられた固定ピンとを有して構成し、また、凸部を、ロータリードアの回転軸に沿って延びる軸方向凸部と、ロータリードアの径方向に沿って延びる径方向凸部とによって構成すれば、ケースとロータリードアとの間を軸方向及び径方向で空気流入を阻止することができるようになり、良好なシール状態を得ることが可能となる。さらに、シール部材をケースと一体に形成するようにすれば、空気通路切替装置の組み立て作業を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる空気通路切替装置を備えた車両用空調装置を示す図であり、図1(a)は正面図であり、図1(b)は平面図である。
【図2】図2は、図1(b)のII−II線で切断した断面図である。
【図3】図3は、車両用空調装置の空気通路切替装置の近傍を示した拡大断面図である。
【図4】図4は、図3の空気通路切替装置をIV−IV線で切断した断面図である。
【図5】図5は、ドア収納ケースを示す斜視図である。
【図6】図6は、ロータリードアを示す図であり、図6(a)はロータリードアの開放された端部側から見た斜視図であり、図6(b)はロータリードアの底部側から見た斜視図であり、図6(c)はロータリードアの底面図である。
【図7】図7は、シール部材を示す斜視図である。
【図8】図8は、シール部材が凸部に気密に当接している状態を示す図である。
【図9】図9は、空気通路切替装置を示す分解斜視図である。
【図10】図10は、ロータリードアの回転位置とシール部材の位置との関係を説明する図であり、図10(a)はベントモード時の状態を、図10(b)はバイレベルモード時の状態を、図10(c)はフットモード時の状態を、図10(d)はデフフットモード時の状態を、図10(e)はデフロストモード時の状態をそれぞれ示す。
【図11】図11は、本発明にかかる空気通路切替装置を備えた他の車両用空調装置を示す図であり、図11(a)はその断面図、図11(b)は、車室側に向けられる後面図である。
【図12】図12は、図11に用いられる空気通路切替装置を示す図であり、図12(a)は空気通路切替装置を前方から見た図であり、図12(b)は空気通路切替装置の近傍を前方側から見た拡大断面図である。
【図13】図13は、図12(a)のXII −XII で切断した断面図である。
【図14】図14は、他の空気通路切替装置に用いられるドア収納ケースを示す斜視図である。
【図15】図15は、他の空気通路切替装置に用いられるロータリードアを示す斜視図である。
【図16】図16は、他の空気通路切替装置を示す分解斜視図である。
【図17】図17は、ロータリードアの回転位置とシール部材の位置との関係を説明する図であり、図17(a)はベントモード時の状態を、図17(b)はバイレベルモード時の状態を、図17(c)はフットモード時の状態をそれぞれ示す。
【図18】図18は、ロータリードアの回転位置とシール部材の位置との関係を説明する図であり、図18(a)はデフフットモード時の状態を、図18(b)はデフロストモード時の状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
2,52 空調ケース
11,57 デフロスト吹出口
12,58 ベント吹出口
13,59 フット吹出口
20,62 空気流入用開口部
21a,21b,21c 空気流出用開口部
22,65 ドア収納ケース
23,66,67 ロータリードア
37 凸部
37a 軸方向凸部
37b 径方向凸部
40 シール部材
41a 軸方向シール部
41b 径方向シール部
44 固定ピン
63a,63b,63c 空気流出用開口部
64a,64b,64c 空気流出用開口部

Claims (7)

  1. 複数の空気通路用開口部が形成されたケースと、このケース内に回転可能に収容されて空気を流通させる空気通路用開口部を選択するロータリードアと、前記ケースの内面と前記ロータリードアの外面との間に配されるシール部材とを有して構成される空気通路切替装置において、前記シール部材を前記ケースの内面に周方向で間隔を置いて配置したシール片によって構成し、前記ロータリードアの外面に前記シール片と気密に当接可能な凸部を突出形成し、この凸部を前記ロータリードアの周方向に間隔を置いて形成し、前記凸部の前記ロータリードアの外面から立設する側面を前記ロータリードアの回転方向で該凸部の頂部に対して末広がりとなるように傾斜させたことを特徴とする空気通路切替装置。
  2. 前記凸部は、前記ロータリードアを停止すべき位置において前記シール片に当接し、それ以外の位置において前記シール片と非接触となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の空気通路切替装置。
  3. 前記空気通路用開口部は、前記ケースの軸方向の一方端に形成されると共に周面の3箇所に等間隔に形成され、前記シール片は、前記ケースの周方向に約120°の間隔で設けられ、前記ロータリードアの停止すべき位置はほぼ60°の間隔に設定されていることを特徴とする請求項2記載の空気通路切替装置。
  4. 前記シール片は、前記ロータリードアの回転軸に沿って延びる軸方向シール部と、前記ロータリードアの径方向に沿って延びる径方向シール部と、これらシール部の外縁部に設けられた固定ピンとを有して構成され、前記ケースに固定ピンによって固定されるものであることを特徴とする請求項1記載の空気通路切替装置。
  5. 前記凸部は、前記ロータリードアの回転軸に沿って延びる軸方向凸部と、前記ロータリードアの径方向に沿って延びる径方向凸部とによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の空気通路切替装置。
  6. 前記シール部材を前記ケースに一体に形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の空気通路切替装置。
  7. 前記ケースは、空調ケースと別体に又は一体に形成され、前記空調ケース内で温調された空気を吹出口へ導く経路の途中に設けられるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の空気通路切替装置。
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