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JP3808007B2 - 記憶装置のキャッシング方法およびシステム - Google Patents

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JP3808007B2 JP2002157281A JP2002157281A JP3808007B2 JP 3808007 B2 JP3808007 B2 JP 3808007B2 JP 2002157281 A JP2002157281 A JP 2002157281A JP 2002157281 A JP2002157281 A JP 2002157281A JP 3808007 B2 JP3808007 B2 JP 3808007B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピアツーピア環境内の1つの仮想テープ・サーバから他の仮想テープ・サーバにデータをコピーするシステム、方法、およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の仮想テープ記憶システムでは、テープ・ドライブおよびテープ・カートリッジをエミュレートするために、ハード・ディスク・ドライブ記憶装置が使用される。このように、テープに関する入力/出力(入出力)オペレーションを実行するホスト・システムは実際、テープ記憶装置をエミュレートする1組のハード・ディスク・ドライブに関する入出力オペレーションを実行する。従来技術では、International Business Machines(IBM)Magstar Virtual Tape Serverという1つまたは複数の仮想テープ・サーバ(「VTS」)はそれぞれ、多数のテープ・カートリッジおよびテープ・ドライブを備えるテープ・ライブラリと統合され、多数の相互接続されたハード・ディスク・ドライブからなる直接アクセス記憶装置(DASD)を有する。仮想テープ・サーバのオペレーションはホストに透過的である。ホストはテープ・ボリュームにアクセスする要求を行う。仮想テープ・サーバは、そのテープ要求をインターセプトし、DASD内のボリュームにアクセスする。そのボリュームがDASD内にない場合、仮想テープ・サーバはテープ・ドライブからDASDにそのボリュームを再呼び出しする。仮想テープ・サーバは、テープ・ドライブからのデータを求める要求に応答するよりも、テープ・カートリッジ内のボリュームをDASDから求めるホスト要求に非常に速く応答することができる。したがってDASDは、テープ・カートリッジ・ライブラリ内のボリュームのためのテープ・ボリューム・キャッシュとして機能する
【0003】
ピアツーピア仮想テープ・サーバを作り出すために2つの仮想テープ・サーバを組合わせることができる。ピアツーピア仮想テープ・サーバでは、それぞれ別々のテープ・ライブラリと統合された2つの仮想テープ・サーバが、同じデータ・ボリュームに対してアクセスおよび記憶を可能にすることができる(すなわちピアツーピア環境)。2つの仮想テープ・サーバ・サブシステムおよび2つのライブラリを提供することによって、1つの仮想テープ・サーバ・サブシステムおよびテープ・ライブラリからファイルを再呼び出しするオペレーションが失敗した場合、そのファイルをなお他方の仮想テープ・サーバ・サブシステムおよびテープ・ライブラリから再呼び出しすることができる。この冗長アーキテクチャは、1つのサブシステム内のテープまたはVTSが破壊された場合に、データおよびテープを使用できるより大きな可能性ならびに改善されたデータ・シャドーイングを提供する。したがって、ホスト・システムが記憶装置に書込むとき、データは両方の仮想テープ・サーバ上に保管される。しかし、システム・リソース上の浪費に相当する両方の仮想テープ・サーバに同時に書込む方法ではなく、ホストが論理ボリュームを閉じるときに、2つの仮想テープ・サーバを接続する仮想テープ・コントローラが、仮想テープ・サーバの1つにその論理ボリュームを書込む。仮想テープ・コントローラの一例は、IBM AXO仮想テープ・コントローラ(「AXO VTC」)であり、このコントローラは2つの仮想テープ・サーバ間のインテリジェント・スイッチとして振る舞い、ホスト・コンピュータと仮想テープ・サーバを透過的に接続する。次いでその論理ボリュームは、仮想テープ・コントローラによって1つの仮想テープ・サーバから他方の仮想テープ・サーバにコピーされる。
【0004】
仮想テープ・サーバ間の同期処理は、ユーザの好みに基づいて、直ちにまたは遅れて行うことができる。しばしばホスト・ユーザは、周期的に運用する会社のために、バックアップ処理を後に行うように設定する。例えば、ウォール・ストリートの会社は、トレーディング時間中により高いピークのホスト入力/出力性能を希望することができ(バックアップ処理に自分のコンピュータを減速させることなく)、2つの仮想テープ・サーバ間のバックアップ処理をトレーディング日が終了するまで延期することを選んだ。さらに、VTSサブシステムの1つが故障した場合、IBMのPeer-to-Peer Virtual Tape Serverであれば、遅延モードで動作する。
【0005】
仮想テープ・サーバ、特に多数のホスト書込み活動を有する仮想テープ・サーバを運用する際は、新しく書込まれるボリュームのために、VTS DASDキャッシュ内のスペースが絶えず使用可能にされる必要がある。しかし遅延モードで運用するときに、コピー・オペレーションが実行される前にあまりに多くのデータがDASD内に格納されている場合、データがコピーされたかどうかに関わらず、最も古いデータが最初に消去されると、コピーされていないデータが他方の仮想テープ・サーバにコピーされる前に削除される可能性がある。そのような場合、データの唯一のコピーはテープ・ライブラリ内の物理テープ上に存在するが、他方の仮想テープ・サーバをテープ・ドライブからバックアップすることは、バックアップ処理に大きな遅延をもたらす。テープ・ドライブ再呼び出しのための代償は、コピー・スループットが10倍強になることである。この10倍の代償は、IBM Peer-to-Peer Virtual Tape Server上では非常に深刻なので、論理ボリュームがすべてテープ上にあれば、コピー処理はホストに「追い付く」ことができないだろう。したがって、データを1つの仮想テープ・サーバから他方に遅延モードでバックアップする改善された機構に対する必要が、当技術分野にはある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の一目的は、ピアツーピア環境内の1つの仮想テープ・サーバから他の仮想テープ・サーバにデータをコピーするシステム、方法、およびプログラムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
2つの記憶装置内のデータを維持するための方法、システム、および製品が提供され、そのデータは、複数のデータ・セットからなる。データ・セットが他方の記憶装置にコピーされたかどうかを示すフラグが、それぞれのデータ・セットに対して維持される。さらに、それぞれのデータ・セットに対してタイムスタンプが維持される。データ・セットが修正または新しく作成される度に、そのデータ・セットに関連付けられたフラグを使用して、そのデータ・セットがコピーされていないデータ・セットとしてフラグをつけられる。記憶装置内のスペースが必要なとき、最も古いタイムスタンプを有するデータ・セットが最初に削除されるので、この好ましい実施形態は、ある期間追加することによって、それぞれのコピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正し、したがって優先権を与える。
【0008】
さらに進んだ実施形態では、コピーされていないデータ・セットが1つの記憶装置から他方の記憶装置にコピーされると、そのデータ・セットがコピーされたことを示すように、新しくコピーされたデータ・セットのフラグが変更される。次いで、新しくコピーされたデータ・セットに対するタイムスタンプは、コピーすることが必要であるとデータ・セットにフラグを付けられたときに加算されたのと同じ時間を減算することによって通常に設定し戻される。
【0009】
さらに進んだ実施形態では、1つの記憶装置から他方の記憶装置へのコピー・オペレーションを初期化するステップが、各データ・セットのフラグをフラットファイル内に置くこと、そのフラットファイルから各データ・セットのフラグを見直すこと、およびコピーされていないデータ・セットを見つけるためにフラットファイルを検索することを含む。
【0010】
この好ましい実施形態の一利点は、データ・セットを記憶装置からコピーすることができなかったために記憶装置が失敗することを本来引き起こすどんな条件も強要することなく、コピーされていないデータ・セットがコピーされたデータ・セットに勝ってキャッシュ内に保持されるという優先権が与えられることである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次の説明では、本明細書の一部を形成し本発明のいくつかの実施形態を示す添付の図面を参照する。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、構造および動作上の変更を加えることができることを理解されたい。
【0012】
図1は、2つの仮想テープ・サーバを利用するピアツーピア・コンピューティング環境を示す。システムによって追加の仮想テープ・サーバを使用することができるが、例示の目的のために、単一のピアツーピア構成を示す。複数のホスト・コンピュータ2a、b(例示の目的のために2つのホスト・コンピュータ2a、bを示す)は、仮想テープ・コントローラ4(「VTC」)に接続する。ホスト・コンピュータ2a、bは、Enterprise System Connection(ESCON)**チャネルなどのチャネルを介してVTC4に接続することができる。ピアツーピア環境では、仮想テープ・コントローラ4は、ホスト・コンピュータ2a、bに透過的である(すなわちホスト・コンピュータ2a、bが単一仮想テープ・サーバに書込むかのように、ホスト・システムが振る舞う)。次いで仮想テープ・コントローラ4は、ホスト2a、bからの入出力要求を仮想テープ・サーバ6aまたは6bの1つにルーティングする。仮想テープ・サーバ6aおよび6bは、直接アクセス記憶装置(DASD)8aおよび8bならびにテープ・ライブラリ10aおよび10bそれぞれに対するアクセスを制御する。
【0013】
それぞれのDASD8a、bは、多数の相互接続されたハード・ディスク・ドライブを備える。それぞれのテープ・ライブラリ10a、bは、仮想テープ・サーバ6a、bがアクセスできるテープ・ドライブに機械的にロードすることができる多数のテープ・カートリッジを備える。ホストは、IBM OS/390オペレーティング・システム、当技術分野で知られている他の任意のオペレーティング・システムなどのオペレーティング・システムを含むことができる。仮想テープ・サーバ6aまたは6bは、IBM Magstar Virtual Tape Serverなどのテープ・ライブラリをエミュレートするソフトウェアを含むサーバ・システムを備えることができる。例えば、仮想テープ・サーバ6a、bおよび仮想テープ・コントローラ4は、IBM RS/6000プロセッサ、IBM AIXオペレーティング・システム、およびIBM ADSTAR Distributed Management(ADSM)ソフトウェアまたはTivoli Storage Managerを備える別々のコンピュータ内に実施して、ホスト2a、b、DASD8a、b、およびテープ・ライブラリ10a、b間のデータ移動オペレーションを実行することができる**。テープ・ライブラリは、Magstar 3494 Tape Libraryまたは当技術分野で知られている他の任意のテープ・ライブラリ・システムなどのIBM Magstar Tape Libraryを備えることができる。
【0014】
DASD8a、bは、テープ・ライブラリ10a、b内のボリュームにアクセスするディスク・キャッシュの性能利益を拡張し、テープ・ライブラリ10a、bに対するホスト入出力要求にDASD8a、bからサービスすることを可能にすることによって性能を改善するテープ・ボリューム・キャッシュを提供する。仮想テープ・サーバ6a、bは、ホスト2a、bには、テープ・データ・ボリュームを含むテープ・ドライブとして見える。ホスト2a、bは、仮想テープ・ボリュームを実際のテープ・ボリュームとして見、マウントなどのテープ管理コマンドを発行し、そうでない場合は、仮想テープ・サーバ6a、bをテープ制御ユニットとして取り扱う。さらに、好ましい諸実施形態が実施される仮想テープ・サーバ技術の詳細は、IBM発表の「改善されたIBM Magstar Virtual Tape Server:実施ガイド」IBM文書番号SG24−2229−02(著作権IBM、1999年4月)、内に述べられている。
【0015】
テープ・ライブラリ10a、b内のテープ・カートリッジで維持されるボリュームは論理ボリュームである。論理ボリュームのコピーは、仮想テープ・サーバ6a、bに関連付けられたDASD8a、b内に常駐することもできる。ホスト2a、bは、DASD8a、b上の常駐コピーから論理ボリューム上のデータにアクセスすることができる。DASD8a、b常駐コピーがホスト2a、bによって更新される場合、論理ボリュームは、そのボリュームがホスト2a、bによって閉じられるときに、DASD8a、bからテープ・ライブラリ10a、bにコピーされるようにスケジュールされる。さらに、DASD8a、bスペース使用量がしきい値量に達すると、仮想テープ・サーバ6a、bは、テープ・ライブラリ10a、bにコピーされた論理ボリュームをDASD8a、bから取り除いて、他の論理ボリュームのための余地を作る。論理ボリュームがDASD8a、bから取り除かれると、その論理ボリュームはもはやホストからアクセス可能ではない。ホスト2a、bがテープ内にしかないボリュームを要求する場合、そのボリュームをテープ・ライブラリ10a、b内のテープからDASD8a、bに再呼び出ししコピーしなければならない。再呼び出しオペレーションは数分かかる可能性があり、格納セルからのテープ・カートリッジにアクセスしテープ・ドライブに挿入するためにロボットの腕を使用すること、そのテープ・カートリッジをマウントすること、テープを巻き戻すことなどに関する機械的オペレーションを含むことがある。好ましい諸実施形態では、テープ・ライブラリ10a、bは、同じデータ・ボリュームを含み、したがって互いにシャドーイングする。しかし、それぞれの仮想テープ・サーバ6a、bは独立して挙動し、それぞれがDASD内に様々なボリュームをキャッシュすることができる。例えば、仮想テープ・サーバ6a、bは、どちらのボリュームを取り除くかを判断するための異なるスケジュールまたはアルゴリズムの結果として、自分の関連するDASD8a、b内に異なるボリュームを常駐させることができる。
【0016】
論理ボリュームが依然DASD8a、b内にある限り、そのボリュームは、テープ・ライブラリ10a、bにコピーされたかどうかにかかわらず、ホストから再びアクセスすることができる。ボリュームをマウントしDASD8a、bからアクセスできるようにすることによって、オペレーションが、テープ・アクセス機構に関連付けられた遅延時間を有しないハード・ディスク・ドライブに関して実行されるので、テープを巻き戻すことに関連する遅延時間、ロボットの腕の移動、およびそのマウントのためのロード時間は回避される。DASD8a、b内にある論理ボリュームの仮想マウントを実行することを、キャッシュ・ヒットと称する。
【0017】
それぞれの仮想テープ・サーバ6a、bは、仮想テープ・サーバ6a、b内のボリュームを管理するために、テープ・ライブラリ10a、b内の全ての論理ボリュームに対するトークンまたはレコードのデータベースを含む。図2は、それぞれのボリューム・トークン50内に維持されるフィールドまたはデータを示す。ボリュームID52は、ボリュームの識別を示す。位置フィールド54は、そのボリュームが仮想テープ・サーバ6a、bのDASD8a、b内にあるか、またはテープ・ライブラリ10a、b内にしかないかを示す。位置フィールド54は、ボリュームがデステージするようにスケジュールされていても、そのボリュームがDASD8a、b内にあることを示す。コピー・フラグ56は、データが、ピアツーピア環境内の他方の仮想テープ・サーバにコピーされたかどうかを示す。他方の仮想テープ・サーバ6bが、論理ボリュームを自分のDASD8bにコピーする必要がある場合、コピー・フラグ56は、1つの仮想テープ・サーバ6a内の論理ボリュームに対して「オン」に設定される。論理ボリュームが1つの仮想テープ・サーバ6aからコピーされた後に、コピー・フラグ56は再び「オフ」に設定される。データ・レベル58は、ファイルが更新された回数を示す。データが論理ボリュームに更新されるたびに、レベル・フィールド58は増分され、特定のDASD8a、b内のボリュームが更新された回数を示す。最も高いデータ・レベルを有するDASD8a、b内の論理ボリュームは、最新のバージョンの更新を含む。この理由で、そのボリュームに関する入出力オペレーションを実行するときは、最新のバージョンのデータを含む、すなわち最も高いレベルを有する仮想テープ・サーバ6a、bが選択される。タイムスタンプ62は、ホスト・コンピュータ2a、bによってその論理ボリュームがアクセスされた最後の時間を記録する。
【0018】
図3は、好ましい実施形態による、DASD8a、b内のコピーされていない論理ボリュームを優先的にキャッシュするためにコントローラ4および仮想テープ・サーバ6a、b内に実施されるロジックを示す。通常、それぞれの仮想テープ・サーバ6aまたはbは、ホスト2aまたはbによる論理ボリュームの使用を追跡する。論理ボリュームがホスト・コンピュータ2a、bによってマウントされた後に最初に修正されるときはいつであれ、仮想テープ・サーバ6a、bがデータ・レベル58を更新する。論理ボリュームがホスト・コンピュータによって閉じられるときはいつであれ、仮想テープ・サーバ6aまたはbが、自分のキャッシュ・リストにそのボリュームを追加する。仮想テープ・サーバ6aまたはbは、このキャッシュ・リストを使用して、自分のDASDキャッシュ8aまたはb内のボリュームを管理する(すなわち、ボリュームをデステージすべきかどうかを判断する)。仮想テープ・サーバ6aまたはbは、LRU(「Least Recently Used」)などのキャッシュ管理アルゴリズムを使用して、どのボリュームが最も長くキャッシュ内に保持されているかを判断する。このアルゴリズムは、論理ボリュームの最終アクセスのタイムスタンプ62に基づく。仮想テープ・サーバ6aまたはb内にスペースが必要なときはいつであれ、最も古いタイムスタンプを有するボリュームが、最初にDASDキャッシュ8aまたはbから削除される。これにより、最近最も使用されていないボリュームが、最近よりアクセスされているボリュームの前に、DASDキャッシュ8aまたはbから確実に削除される。ほとんどのデータ取り出しが、そのボリュームが作成されたときの24時間以内に行われるので、LRUアルゴリズムは一般に、「即時」モードでは効果的であるが、上記に説明したように「遅延モード」では依然として不必要な遅延をもたらす可能性がある。
【0019】
制御は、ブロック100で、ホスト・コンピュータ2aまたはbが、仮想テープ・サーバ6a、bに論理ボリュームをマウントさせるときに開始する。ブロック102で、ホストは、入出力オペレーションを仮想テープ・コントローラ4に発行する。ブロック104では、入出力オペレーションが読取り、書込み、またはボリューム・クローズ・オペレーションであるかどうかを、仮想テープ・コントローラ4が判断する。そのオペレーションが読取りまたは書込みオペレーションであれば、仮想テープ・コントローラ4はブロック106において、そのオペレーションが書込みオペレーションであるかどうかをさらに判断する。そのオペレーションが単純に読取りオペレーションであれば、仮想テープ・コントローラ4は、ホストの入出力活動を監視し続ける。そのオペレーションが書込みオペレーションであれば、仮想テープ・コントローラ4はブロック108において、ボリュームのトークン50内のコピー・フラグ56が「オン」であるかどうかを判断する。コピー・フラグ56が「オンでない」場合、仮想テープ・コントローラ4は、フラグを「オン」にし、データ・レベル58も増分する。次いで仮想テープ・コントローラ4は、次のホスト入出力オペレーションを待つ。全ての書込みオペレーション後にコピー・フラグがオンにされたことを検証することによって、仮想テープ・コントローラ4は、新しく書込まれたボリュームがコピーのためにマークされていることを確実にする。ブロック104において、入出力オペレーションがボリューム・クローズであった場合、仮想テープ・サーバ6aまたはbはブロック112において、コピー・フラグが「オン」であるかどうかを判断する。コピー・フラグが「オン」であれば、仮想テープ・サーバ6aまたはbはブロック114において、LRU計算によって使用されたタイムスタンプ(すなわち、トークン内のタイムスタンプ62または仮想テープ・サーバのファイル・システム内のタイムスタンプあるいはその両方)に48時間加えることによって、論理ボリュームに関連付けられたタイムスタンプを修正する。このオペレーションは、コピーされていないボリュームを、DASDキャッシュ8a、b内の他のすべてのボリュームより「新しく」見せる。ブロック116では、仮想テープ・サーバ6aまたはb内のボリュームが閉じられる。ボリュームのタイムスタンプがそのボリュームをより新しく見えるようにするので、DASDキャッシュ8a、bからボリュームを削除する際に、そのボリュームはLRUアルゴリズムによって優先的キャッシュされる。代替実施形態では、タイムスタンプに対する修正を、特別なキューなど他の手段によって実行することができ、または使用される時間増分は48時間と異なってよい。
【0020】
図4は、ピアツーピア環境内の1つの仮想テープ・サーバから他方にボリュームをコピーするためにコントローラ4内に実施されるロジックを示す。制御は、ブロック150で、ピアツーピア仮想テープ・サーバ6a、b間の同期オペレーションが遅延モードで実行されるときに開始する。ブロック152において、仮想テープ・コントローラ4は、コピーされていないボリューム(すなわちコピー・フラグ56が「オン」であるボリューム)を仮想テープ・サーバ6aまたはbの1つから捜し、そのボリュームを他方の仮想テープ・サーバ6aまたはbにコピーする。ブロック154において、仮想テープ・コントローラ4は、トークン50内のコピー・フラグ56を「オフ」にし、そのボリュームをもうコピーする必要がないことを示す。ブロック156では、サーバ6a、bがコピー・フラグ56のオンからオフへの遷移を検出し、その論理ボリュームに対するキャッシュLRU計算によって使用されたタイムスタンプを48時間減らす(ブロック158)。したがって、ボリュームがコピーされた後に、サーバ6a、bは、キャッシュ内のボリュームの順序を「通常」(すなわち、そのボリュームがコピーを必要としていなかったら、そのボリュームが有していたであろう順序)にリストアする。そのボリュームがコピーされると、DASDキャッシュ8a、b内のスペース使用量がしきい値に達するとき、次いでLRUアルゴリズムが、最近最も使用されない順序にしたがってボリュームを削除することができる(ブロック160)。したがって、修正されたタイムスタンプを使用することにより、「コピーすべき論理ボリューム」の固定リストなどのボリュームのコピーに仮想テープ・コントローラ4が失敗すれば本来仮想テープ・サーバ6a、bの失敗を引き起こすであろうどんな条件も強要することなく、コピーされていないボリュームに優先権が与えられる。
【0021】
図5は、好ましい実施形態の仮想テープ・サーバ6a、bを初期化する特別なマイクロコード内に実施されるロジックを示す。制御は、ブロック200で、仮想テープ・サーバ6aまたはbが初期化するときに開始する。ブロック202では、仮想テープ・サーバ6a、bが、トークン・データベースを検索しコピー・フラグ56「オン」を有するファイルを見つけることによって、DASDキャッシュ8a、b内のコピーされていないファイルすべての「フラットファイル」を構築する。ブロック204では、サーバ6a、bが、ファイルシステムを走査し、各ファイルに関連付けられたタイムスタンプを見ることによって各ファイルの年齢を判断する。ブロック206では、フラットファイルの2進検索が、コピーを必要とするボリュームのリストを判断する。したがって、コピー・フラグ56の調査がフラットファイルの2進検索になり、ボリューム1つ1つを調査するより速い順序で操作される。コピー・フラグ56が「オン」であれば、ブロック208において、ホストが書込んだコピーされていない論理ボリュームに対して、コピーされていないボリュームのタイムスタンプは上述のように変更される(すなわち、サーバ6a、bは、LRU計算によって使用されたタイムスタンプに48時間を加えることによって、論理ボリュームに関連付けられたタイムスタンプ62を修正する)。ブロック210では、仮想テープ・サーバ6a、bが、修正されたタイムスタンプを有するファイルを含むキャッシュされたファイルをLRUテーブルに入れる。ブロック212では、制御ユニットがオンラインにされる。
【0022】
これで、本発明の好ましい実施形態の説明を締めくくる。以下に、本発明を達成するための何らかの代替実施形態を述べる。本明細書に述べた仮想テープ・サーバ内のコピーされていないファイルを優先的に保持する手法は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアまたはその任意の組合わせを生成する標準プログラミングまたはエンジニアリング手法あるいはその両方を使用して、方法、装置または製品として実施することができる。本明細書で使用される用語「製品」は、ハードウェア論理回路(例えば、集積回路チップ、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)またはコンピュータ可読媒体(例えば磁気記憶媒体(例えば、ハード・ディスク・ドライブ、フロッピー(R)ディスク、テープなど)、光記憶(CD−ROM、光ディスクなど)、揮発性および不揮発性メモリ・デバイス(例えばEEPROM、ROM、PROM、RAM、DRAM、SRAM、ファームウェア・プログラム可能論理回路など)の中に実施されるコードまたはロジックを指す。コンピュータ可読媒体内のコードは、プロセッサによってアクセスされ実行される。構成発見ツールの好ましい実施形態が実施されるコードは、伝送媒体を介してまたはネットワークを介してファイル・サーバからさらにアクセス可能である。そのような場合、コードが実施される製品は、ネットワーク伝送回線、無線伝送媒体、宇宙経由信号伝達、無線波、赤外線などの伝送媒体を含むことができる。もちろん、本発明の範囲から逸脱することなくこの構成に多数の修正を加えることができること、および製品が当技術分野で知られている任意の情報保有媒体を含むことができることを当業者は理解するであろう。
【0023】
好ましい実施形態を、IBM仮想テープ・サーバ・システムに関して述べた。しかし、この好ましいロジックであれば、より遅い記憶システムからのデータをキャッシュするために磁気記憶またはメモリのいずれかを含むより速い記憶システムが使用される任意の仮想記憶システムに応用することができる。例えば、キャッシュはメモリ・デバイスを含むことができ、記憶デバイスは、より速いアクセス・キャッシュを介してデータ・セットへのアクセスを提供するためにそのデータ・セットが対応するメモリ・セットにページングされるハード・ディスク・ドライブのセットを含むことができる。さらに、好ましい実施形態をピアツーピア環境に関して述べたが、この好ましいロジックであれば、同じデータのコピーが両方の位置に保持されるクライアント・サーバ環境など、他の環境に応用することができる。さらに、この好ましいロジックであれば、論理ボリュームのコピーを複数の記憶装置内に保持することができる状況に応用することができる。例えば、このロジックは、同じ論理ボリュームがそれぞれの仮想テープ・サーバにコピーされる、3つの別々の仮想テープ・サーバを有するピアツーピアツーピア環境において応用することができる。
【0024】
好ましい実施形態を、データ・ボリュームに対するトークンの再呼び出し、マウント、および維持に関して述べた。しかし、ファイル、トラック、固定ブロックなど任意のデータ・セットまたはデータ記憶ユニットが再呼び出しおよびマウント・オペレーションの対象となり得る。本明細書で使用される用語「データ・セット」は、任意のデータ記憶ユニットを指す。
【0025】
好ましい実施形態では、再呼び出しまたは入出力アクセス・オペレーションを処理する仮想テープ・サーバを選択するために仮想テープ・コントローラが使用された。代替実施形態では、ホストがそのような選択を行うことができ、または仮想テープ・サーバが、再呼び出しまたはアクセス・オペレーションを処理するためにどの仮想テープ・サーバを使用するかを判断することができる。
【0026】
本発明の好ましい実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的のために提示した。本発明を開示された正確な形態に網羅または限定するものではない。上記教示に照らして、多数の修正および変形形態が可能である。本発明の範囲は、この詳細な説明によってではなく、本明細書に添付の請求の範囲によって限定するものである。上記仕様、実施例およびデータは、製造の完全な記述および本発明の構成の使用方法を提供する。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の多数の実施形態を行うことができるので、本発明は、前記の特許請求の範囲に存する。
【0027】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
【0028】
(1)2つの記憶装置内のデータを維持する方法であって、前記データが複数のデータ・セットからなり、
前記データ・セットが第2記憶装置にコピーされたかどうかを示す各データ・セットに対するフラグを第1記憶装置において維持すること、
各データ・セットに対するタイムスタンプを維持すること、
各データ・セットが修正または新しく作成されるときに、前記データ・セットをコピーされていないデータ・セットとしてフラグを付けること、
ある期間を加えることによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正すること、および
各データ・セットのタイムスタンプに基づいて、前記第1記憶装置からデータを取り除くこと
を含む方法。
(2)前記コピーされていないデータ・セットを前記第1記憶装置から前記第2記憶装置にコピーすること、
前記コピーされていないデータ・セットのフラグを、前記データ・セットがコピーされたことを示すように変更すること、および
前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを、前記期間を減算することによって修正すること
をさらに含む、上記(1)に記載の方法。
(3)前記コピーされていないデータ・セットをコピーすることが、前記第1および第2記憶装置の両方の上でデータを同期させる処理中に実行される、上記(2)に記載の方法。
(4)前記第1および第2記憶装置がピアツーピア環境内にある、上記(1)に記載の方法。
(5)各データ・セットのフラグをフラットファイル内に置くこと、
前記フラットファイルからの各データ・セットのフラグを見直すこと、および前記コピーされていないデータ・セットを見つけるために前記フラットファイルを検索すること
をさらに含む上記(1)に記載の方法。
(6)各データ・セットのタイムスタンプに基づいて前記第1記憶装置からデータを取り除くステップが、LRUアルゴリズムを使用することを含む、上記(1)に記載の方法。
(7)前記フラグおよび前記タイムスタンプが、各データ・セットに関連付けられたトークン内で維持される、上記(1)に記載の方法。
(8)各データ・セットに関連付けられた前記フラグおよび前記タイムスタンプが、前記第1および第2記憶装置のファイル・システム内で維持される、上記(1)に記載の方法。
(9)前記第1および第2記憶装置がDASDキャッシュを含む、上記(1)に記載の方法。
(10)前記第1および第2記憶装置が、第3および第4記憶ライブラリそれぞれのための高速キャッシュとして機能する、上記(9)に記載の方法。
(11)2つの記憶装置内のデータを維持するシステムであって、前記データが複数のデータ・セットからなり、
前記データ・セットが第2記憶装置にコピーされたかどうかを示す各データ・セットに対するフラグを第1記憶装置内で維持する手段と、
各データ・セットに対するタイムスタンプを維持する手段と、
各データ・セットが修正または新しく作成されるときに、前記データ・セットをコピーされていないデータ・セットとしてフラグをつける手段と、
ある期間を加えることによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正する手段と、
各データ・セットのタイムスタンプに基づいて前記第1記憶装置からデータを取り除く手段とを備えるシステム。
(12)前記コピーされていないデータ・セットを前記第1記憶装置から前記第2記憶装置にコピーする手段と、
前記コピーされていないデータ・セットのフラグを、前記データ・セットがコピーされたことを示すように変更する手段と、
前記期間を減算することによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正する手段とをさらに備える、上記(11)に記載のシステム。
(13)前記コピーされていないデータ・セットをコピーすることが、前記第1および第2記憶装置の両方の上でデータを同期させる処理中に実行される、上記(12)に記載のシステム。
(14)前記第1および第2記憶装置がピアツーピア環境内にある、上記(11)に記載のシステム。
(15)各データ・セットのフラグをフラット・ファイル内に置く手段と、
前記フラット・ファイルからの各データ・セットのフラグを見直す手段と、
コピーされていないデータ・セットを見つけるために前記フラットファイルを検索する手段とをさらに備える、上記(11)に記載のシステム。
(16)各データ・セットのタイムスタンプに基づいて前記第1記憶装置からデータを取り除くステップが、LRUアルゴリズムを使用することを含む、上記(11)に記載のシステム。
(17)前記フラグおよび前記タイムスタンプが、各データ・セットに関連付けられたトークン内で維持される、上記(11)に記載のシステム。
(18)各データ・セットに関連付けられた前記フラグおよび前記タイムスタンプが、前記第1および第2記憶装置のファイル・システム内で維持される、上記(11)に記載のシステム。
(19)前記第1および第2記憶装置がDASDキャッシュを含む、上記(11)に記載のシステム。
(20)前記第1および第2記憶装置が、第3および第4記憶ライブラリそれぞれに対する高速キャッシュとして機能する、上記(19)に記載のシステム。
(21)前記第1および第2記憶装置が、前記同じデータ・セットを維持する複数の相互接続された記憶装置を有する環境内に配置された2つの記憶装置である、上記(11)に記載のシステム。
(22)2つの記憶装置内のデータを維持するコードを含む製品であって、前記データが複数のデータ・セットからなり、
前記データ・セットが第2記憶装置にコピーされたかどうかを示す各データ・セットに対するフラグを第1記憶装置内で維持すること、
各データ・セットに対するタイムスタンプを維持すること、
各データ・セットが修正または新しく作成されるときに前記データ・セットをコピーされていないデータ・セットとしてフラグを付けること、
ある期間を加えることによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正すること、および
各データ・セットのタイムスタンプに基づいて、前記第1記憶装置からデータを取り除くこと、
ができるかまたは少なくとも1つのコンピュータに実行させる少なくとも1つの組込まれたコンピュータ・プログラムを中に含むコンピュータ使用可能媒体を備える製品。
(23)前記コピーされていないデータ・セットを前記第1記憶装置から前記第2記憶装置にコピーすること、
前記コピーされていないデータ・セットのフラグを、前記データ・セットがコピーされたことを示すように変更すること、
前記期間を減算することによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正すること
をさらに実行する、上記(22)に記載の製品。
(24)前記コピーされていないデータ・セットをコピーすることが、前記第1および第2記憶装置の両方の上でデータを同期させる処理中に実行される、上記(23)に記載の製品。
(25)前記第1および第2記憶装置がピアツーピア環境にある、上記(22)に記載の製品。
(26)各データ・セットのフラグをフラット・ファイル内に置くこと、
前記フラット・ファイルからの各データ・セットのフラグを見直すこと、および
前記コピーされていないデータ・セットを見つけるために前記フラットファイルを検索すること
をさらに実行する、上記(22)に記載の製品。
(27)各データ・セットの前記タイムスタンプに基づいて前記第1記憶装置からデータを取り除くステップが、LRUアルゴリズムを使用することを含む、上記(22)に記載の製品。
(28)前記フラグおよび前記タイムスタンプが各データ・セットに関連付けられたトークン内で維持される、上記(22)に記載の製品。
(29)各データ・セットに関連付けられた前記フラグおよび前記タイムスタンプが、前記第1および第2記憶装置のファイル・システム内で維持される、上記(22)に記載の製品。
(30)前記第1および第2記憶装置がDASDキャッシュを含む、上記(22)に記載の製品。
(31)前記第1および第2記憶装置が、第3および第4記憶ライブラリそれぞれに対する高速キャッシュとして機能する、上記(30)に記載の製品。
【図面の簡単な説明】
【図1】好ましい諸実施形態が実施されるコンピューティング環境を示すブロック図である。
【図2】本発明の好ましい諸実施形態による、データにアクセスするために使用されるトークン・データベース・レコードを示す図である。
【図3】本発明の好ましい諸実施形態による、コピーされていないボリュームをDASDキャッシュ内に優先的にキャッシュするためのロジックを示す図である。
【図4】本発明の好ましい諸実施形態による、ピアツーピア環境内の1つの仮想テープ・サーバから他方にボリュームをコピーするためのロジックを示す図である。
【図5】本発明の好ましい諸実施形態による、仮想テープ・サーバを初期化する特別なマイクロコード内のロジックを示す図である。
【符号の説明】
2a ホスト・コンピュータ
2b ホスト・コンピュータ
4 仮想テープ・コントローラ
6a 仮想テープ・サーバ
6b 仮想テープ・サーバ
8a 直接アクセス記憶装置
8b 直接アクセス記憶装置
10a テープ・ライブラリ
10b テープ・ライブラリ

Claims (22)

  1. 2つの記憶装置内のデータを維持する方法であって、前記データが複数のデータ・セットからなり、
    前記データ・セットが第2記憶装置にコピーされたかどうかを示す各データ・セットに対するフラグを第1記憶装置において維持すること、
    各データ・セットに対するタイムスタンプを維持すること、
    各データ・セットが修正または新しく作成されるときに、前記データ・セットをコピーされていないデータ・セットとしてフラグを付けること、
    ある期間を加えることによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正すること、および
    各データ・セットのタイムスタンプに基づいて、前記第1記憶装置からデータを取り除くこと
    を含む方法。
  2. 前記コピーされていないデータ・セットを前記第1記憶装置から前記第2記憶装置にコピーすること、
    前記コピーされていないデータ・セットのフラグを、前記データ・セットがコピーされたことを示すように変更すること、および
    前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを、前記期間を減算することによって修正すること
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コピーされていないデータ・セットをコピーすることが、前記第1および第2記憶装置の両方の上でデータを同期させる処理中に実行される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1および第2記憶装置がピアツーピア環境内にある、請求項1に記載の方法。
  5. 各データ・セットのフラグをフラットファイル内に置くこと、
    前記フラットファイルからの各データ・セットのフラグを見直すこと、および
    前記コピーされていないデータ・セットを見つけるために前記フラットファイルを検索すること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  6. 各データ・セットのタイムスタンプに基づいて前記第1記憶装置からデータを取り除くステップが、LRUアルゴリズムを使用することを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記フラグおよび前記タイムスタンプが、各データ・セットに関連付けられたトークン内で維持される、請求項1に記載の方法。
  8. 各データ・セットに関連付けられた前記フラグおよび前記タイムスタンプが、前記第1および第2記憶装置のファイル・システム内で維持される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1および第2記憶装置がDASDキャッシュを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1および第2記憶装置が、第3および第4記憶ライブラリそれぞれのための高速キャッシュとして機能する、請求項9に記載の方法。
  11. 2つの記憶装置内のデータを維持するシステムであって、前記データが複数のデータ・セットからなり、
    前記データ・セットが第2記憶装置にコピーされたかどうかを示す各データ・セットに対するフラグを第1記憶装置内で維持する手段と、
    各データ・セットに対するタイムスタンプを維持する手段と、
    各データ・セットが修正または新しく作成されるときに、前記データ・セットをコピーされていないデータ・セットとしてフラグをつける手段と、
    ある期間を加えることによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正する手段と、
    各データ・セットのタイムスタンプに基づいて前記第1記憶装置からデータを取り除く手段とを備えるシステム。
  12. 前記コピーされていないデータ・セットを前記第1記憶装置から前記第2記憶装置にコピーする手段と、
    前記コピーされていないデータ・セットのフラグを、前記データ・セットがコピーされたことを示すように変更する手段と、
    前記期間を減算することによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正する手段とをさらに備える、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記コピーされていないデータ・セットをコピーすることが、前記第1および第2記憶装置の両方の上でデータを同期させる処理中に実行される、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記第1および第2記憶装置がピアツーピア環境内にある、請求項11に記載のシステム。
  15. 各データ・セットのフラグをフラット・ファイル内に置く手段と、
    前記フラット・ファイルからの各データ・セットのフラグを見直す手段と、
    コピーされていないデータ・セットを見つけるために前記フラットファイルを検索する手段とをさらに備える、請求項11に記載のシステム。
  16. 各データ・セットのタイムスタンプに基づいて前記第1記憶装置からデータを取り除く手段が、LRUアルゴリズムを使用することを含む、請求項11に記載のシステム。
  17. 前記フラグおよび前記タイムスタンプが、各データ・セットに関連付けられたトークン内で維持される、請求項11に記載のシステム。
  18. 各データ・セットに関連付けられた前記フラグおよび前記タイムスタンプが、前記第1および第2記憶装置のファイル・システム内で維持される、請求項11に記載のシステム。
  19. 前記第1および第2記憶装置がDASDキャッシュを含む、請求項11に記載のシステム。
  20. 前記第1および第2記憶装置が、第3および第4記憶ライブラリそれぞれに対する高速キャッシュとして機能する、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記第1および第2記憶装置が、前記同じデータ・セットを維持する複数の相互接続された記憶装置を有する環境内に配置された2つの記憶装置である、請求項11に記載のシステム。
  22. 2つの記憶装置内のデータを維持し、前記データが複数のデータ・セットからなるコン ピュータ・システムに、
    前記データ・セットが第2記憶装置にコピーされたかどうかを示す各データ・セットに対するフラグを第1記憶装置内で維持すること、
    各データ・セットに対するタイムスタンプを維持すること、
    各データ・セットが修正または新しく作成されるときに前記データ・セットをコピーされていないデータ・セットとしてフラグを付けること、
    ある期間を加えることによって、前記コピーされていないデータ・セットに対するタイムスタンプを修正すること、および
    各データ・セットのタイムスタンプに基づいて、前記第1記憶装置からデータを取り除くこと、
    を実行させるためのプログラム。
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