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JP3802946B2 - Engine starter for vehicle - Google Patents

Engine starter for vehicle Download PDF

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JP3802946B2
JP3802946B2 JP03823196A JP3823196A JP3802946B2 JP 3802946 B2 JP3802946 B2 JP 3802946B2 JP 03823196 A JP03823196 A JP 03823196A JP 3823196 A JP3823196 A JP 3823196A JP 3802946 B2 JP3802946 B2 JP 3802946B2
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welding
relay
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relays
engine start
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敏明 名和
裕司 深野
忠志 脇谷
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯形送信機からの指令に応じて電源用リレーに通電した状態でエンジン始動用リレーに通電することによりエンジンを始動する車両用エンジン始動装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、停車状態にある車両のエンジンを、例えば携帯形送信機から電波により送信されるスタート信号によって始動させるようにした車両用エンジン始動装置が供されている。
【0003】
即ち、この種の車両用エンジン始動装置は、携帯形送信機からスタート信号を受けたときに、所定のエンジン始動条件(例えばトランスミッションが走行ポジションにないこと、パーキングブレーキが動作されていること等の条件)を満たしていることを前提としてエンジンの始動制御を行うように構成されるもので、その始動制御時には、電源用リレーを動作させた状態でエンジン始動用リレーを動作させることによりエンジンを始動するようにしている。
【0004】
具体的には、まず、電源用リレーを動作し、その動作状態で、ACC(アクセサリ)リレー、リレーIG(イグニッション)リレー、ST(スタータ)リレーを順に動作させるもので、STリレーの動作に応じてエンジンスタータに通電されてエンジンが始動される。そして、エンジンの始動を確認したところで、STリレーの動作を終了した状態では、IGリレーを通じてイグニッション回路に通電されることによりエンジンの回転が維持されると共に、ACCリレーを通じて例えばエアコンディショナーに通電されることにより車室内が快適に維持される。
【0005】
ところで、ACCリレーには車両の車両用電装品に通電される大きな電流が流れ、IGリレーにはイグニッション回路に通電される大きな電流が流れ、STリレーにはスタータモータに通電される大きな電流が流れるので、リレーの接点が溶着し易いという事情があり、それらのリレーの接点が溶着した場合には、電源用リレーの動作状態で各リレーを通じて各負荷への通電状態が継続することになり、バッテリが短時間で消耗したり、スタータモータが損傷したりする虞がある。
【0006】
そこで、従来のものでは、図6に示すようにスタート信号の受信に応じて電源用リレーを動作したときに各リレーから出力されるACC出力、IG出力、ST出力を監視するようにしている。このとき、リレーの接点が溶着していない場合は、各リレーからの電圧出力はローレベルであるものの、例えばIGリレーの接点が溶着している場合は、図6(d)で示すようにIGリレーの電圧出力はハイレベルとなっているので、IG出力に基づいてIGリレーの接点が溶着していると判断して電源用リレーをオフするようにしている。これにより、リレーの接点が溶着した場合であっても、リレーを通じた負荷への通電が継続してしまうことを防止することができる。
【0007】
ところが、ACCリレー、IGリレー或いはSTリレーの溶着が軽い程度であっても、以後における携帯形送信機を利用したエンジンの始動が不可能となると共に、携帯形送信機に対する操作毎に負荷に通電されてしまうという不具合は解消されていない。
【0008】
そこで、リレーの接点の溶着を検出した場合は、そのリレーをオンオフすることにより溶着を解除することが考えられている。つまり、溶着したリレーをオンオフして接点の溶着部分に応力を印加することにより溶着の解除を図り、以てリレーの長寿命化を図って携帯形送信機によるエンジン始動の使用の利用の延長を図るというものである。
【0009】
しかしながら、このような構成によれば、リレーが完全に溶着した場合には溶着を解除できなくなるので、携帯形送信機による操作に応じてリレーを通じて負荷に通電されることになり、結局、バッテリの短時間の消耗、或いはスタータモータの損傷する虞は依然残されている。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、外部からの指令に応じてエンジン始動用リレーを通じて電源を接続することによりエンジンを始動する構成において、エンジン始動用リレーが溶着することにより生じる不具合を未然に防止することができる車両用エンジン始動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外部からの指令に応じてエンジン始動用リレーを通じて電源を接続することによりエンジンを始動する始動手段を備えた車両用エンジン始動装置において、前記エンジン始動用リレーからの電圧出力を検出する出力検出手段を設け、前記エンジン始動用リレーの非動作状態で前記出力検出手段が前記エンジン始動用リレーからの電圧出力を検出したときは前記始動手段の動作を中止する始動中止手段を設け、前記エンジン始動用リレーの動作が終了したタイミングで前記出力検出手段が前記エンジン始動用リレーからの電圧出力を検出したときは、前記エンジン始動用リレーを間欠的に動作させることにより溶着解除動作を実行する溶着解除手段を設け、前記エンジン始動用リレーが溶着していたことを示す溶着履歴を記憶する溶着履歴記憶手段を設け、この溶着履歴記憶手段が記憶している溶着履歴が所定条件となったときは外部からの指令にかかわらず前記始動手段の動作を禁止する始動禁止手段を設けたものである(請求項1)。
【0012】
このような構成によれば、車両のエンジンを始動するために携帯形送信機が操作されると、始動手段は、エンジン始動用リレーを通じて電源を接続することによりエンジンを始動する。
【0013】
このとき、エンジン始動用リレーが溶着していた場合は、エンジン始動用リレーを動作させていないもかかわらず電源が接続されることにより電圧が出力される。すると、始動中止手段は、エンジン始動用リレーの非動作状態で出力検出手段がエンジン始動用リレーからの電圧出力を検出することに応じて始動手段の動作を中止する。これにより、エンジン始動用リレーが溶着していた場合には、エンジンの始動が中止される。
【0014】
また、エンジン始動用リレーが動作中に溶着したときは、溶着解除手段は、エンジン始動用リレーの動作が終了したタイミングにもかかわらず出力検出手段がエンジン始動用リレーからの出力を検出することに応じてエンジン始動用リレーが溶着したと判断し、エンジン始動用リレーを間欠的に動作することにより溶着解除動作を実行する。これにより、エンジン始動用リレーの溶着の程度が軽い場合には、溶着解除動作によりエンジン始動用リレーの溶着が解除されるようになる。
このとき、溶着履歴記憶手段は、エンジン始動用リレーが溶着していたことを示す溶着履歴を記憶する。
【0015】
そして、始動禁止手段は、溶着履歴記憶手段が記憶している溶着履歴が所定条件となったときは外部からの指令にかかわらずエンジン始動用リレーを通じた電源の接続を禁止する。これにより、エンジン始動用リレーの溶着の可能性が大きい場合は、エンジン始動用リレーを通じて電源が接続されてしまうという不具合を未然に防止することができる。
【0016】
上記構成において、前記溶着履歴記憶手段は、溶着履歴として前記エンジン始動用リレーが溶着していた溶着回数を記憶し、前記始動禁止手段は、前記溶着履歴記憶手段が記憶している溶着回数が所定回数となったときに溶着履歴が所定条件となったと判断するようにしてもよい(請求項2)。
【0017】
このような構成によれば、エンジン始動用リレーが寿命となると、溶着回数が増加することから、始動禁止手段は、溶着履歴記憶手段が記憶している溶着回数が所定回数となったときはリレーが寿命で溶着の可能性が大きいと判断し、外部からの指令にかかわらずエンジン始動用リレーを通じた電源の接続を禁止する。これにより、エンジン始動用リレーが溶着する可能性が高い場合には、エンジン始動用リレーを通じた電源の接続が未然に防止されるようになる。
【0018】
また、前記溶着履歴記憶手段は、溶着履歴として前記エンジン始動用リレーが溶着していた溶着回数及び前記溶着解除手段の溶着解除動作により溶着が解除された溶着解除回数を記憶し、前記始動禁止手段は、前記溶着履歴記憶手段が記憶している溶着回数と溶着解除回数との差が所定回数となったときに溶着履歴が所定条件となったと判断するようにしてもよい(請求項3)。
【0019】
このような構成によれば、エンジン始動用リレーが寿命となると、溶着解除手段の溶着解除動作にかかわらず溶着が解除されにくくなり、溶着回数と溶着解除回数との差が大きくなることから、始動禁止手段は、溶着履歴記憶手段が記憶している溶着回数と溶着解除回数との差が所定回数となったときに溶着履歴が所定条件となったと判断する。これにより、エンジン始動用リレーが溶着する可能性を確実に判断することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図1乃至図5を参照して説明する。
図1は電気的構成を概略的に示している。この図1において、携帯形送信機1は、自動車の運転者が携帯するものであり、その操作に応じて、当該自動車のエンジンの始動及び停止を指令する所定コードのスタート信号Sa及びストップ信号Sbを選択的に発生すると共に、その発生信号を例えば電波信号にて送信するように構成されている。
【0021】
受信ユニット2は、自動車の車室内における電波受信状態の良好な場所に設置される受信装置3を備えており、その受信装置3によって携帯形送信機1からのスタート信号Sa及びストップ信号Sbを受信可能に構成されている。この受信ユニット2は、上記受信装置3の他に、その受信装置3が受信した各指令信号Sa及びSbを受ける制御回路4(本発明の始動手段、始動中止手段、溶着解除手段、溶着履歴記憶手段及び始動禁止手段に相当)と、この制御回路4により動作制御される電源用リレー5,6、ACCリレー7、IGリレー8,9、STリレー10,11とを備えて構成されている。尚、上記各リレー7〜11が本発明のエンジン始動用リレーに相当する。
【0022】
この場合、電源用リレー5,6は、接点5a,6aの閉成状態で車載バッテリに接続されて電源回路を形成する。ACCリレー7は、接点7aの閉成状態で自動車の車両用アクセサリ(エアコンディショナ、オーディオ等)を上記電源用リレー5を介して車載バッテリに接続する構成となっている。IGリレー8,9は、接点8a,9aの閉成状態で自動車の2系統のイグニッション回路を夫々電源用リレー5,6の接点5a,6aを通じて車載バッテリに接続する構成となっている。STリレー10,11は、接点10a,11aの閉成状態で図示しないエンジンスタータに通電するための2系統のスタータ回路を夫々電源用リレー5,6の接点5a,6aを通じて車載バッテリに接続する構成となっている。
【0023】
一方、ACCリレー7の接点7aの出力側にはダイオード15を介してACC出力検出回路20が接続され、IGリレー8,9の接点8a,9aの出力側にはダイオード16,17を介してIG出力検出回路21が共通接続され、STリレー10,11の接点10a,11aの出力側にはST出力検出回路22が共通接続されている。尚、上記各出力検出回路20〜22が本発明の出力検出手段に相当する。
【0024】
ここで、ACC出力検出回路20は、ACCリレー7の接点7aからの出力電圧を監視しており、その出力電圧がハイレベルのときはACCリレー7を通じて車両用アクセサリに電源が接続されていると判断して検出信号S1 を制御回路4に出力する。
【0025】
IG出力検出回路21は、IGリレー8,9の接点8a,9aからの出力電圧を監視しており、その出力電圧がハイレベルのときはIGリレー8,9を通じてイグニッション回路に電源が接続されていると判断して検出信号S2 を制御回路4に出力する。
【0026】
ST出力検出回路22は、STリレー10,11の接点10a,11aからの出力電圧を監視しており、その出力電圧がハイレベルのときはSTリレー10,11を通じてスタータ回路に電源が接続されていると判断して検出信号S3 を制御回路4に出力する。
【0027】
尚、上記ACC出力検出回路20、IG出力検出回路21及びST出力検出回路22は、図2に示すようにトランジスタを主体として構成されている。即ち、リレーからの出力は抵抗23を介してトランジスタ24のベースと接続されている。トランジスタ24のエミッタは0Vラインと接続され、コレクタは抵抗25を介して制御回路4と接続されている。従って、リレーからの出力がハイレベルの場合は、トランジスタ24がオンしてローレベルの検出信号S1 ,S2 ,S3 が制御回路4に出力されるようになっている。
【0028】
一方、パーキングブレーキスイッチ26は、自動車のパーキングブレーキが動作位置にある状態でブレーキ動作信号S4 を出力する。シフトポジションスイッチ27は、自動車のオートマチックトランスミッションがパーキングポジションにある状態でパーキング信号S5 を出力する。ボンネットスイッチ28は自動車のボンネットが閉鎖されている状態でボンネット閉鎖信号S6 を出力する。ドアロック検知スイッチ29は、自動車のドアロック機構が全て施錠状態にあるときにドアロック信号S7 を出力する。この場合、上記各信号S4 〜S7 は制御回路4に夫々与えられるようになっている。
【0029】
制御回路4はマイクロコンピュータを含んで構成されたもので、上記のような各入力信号Sa,Sb,S1 〜S7 及び予め設定されたプログラムに基づいて、各リレー5〜11の動作制御を行うようになっており、以下においては、上記制御回路4の制御内容並びにこれに関連した部分の作用について図3及び図4のフローチャート及び図5のタイミングチャートに基づいて説明する。
【0030】
制御回路4は、携帯形送信機1からスタート信号を受けたときは(ステップS1)、後述するようにして記憶した各リレーの溶着履歴に基づいて溶着の可能性が大きいか否かを判断し(ステップS2 )、溶着の可能性が小さいと判断したときは、エンジンを始動するために、まず、エンジンの始動条件が成立したかを判断する(ステップS3 )。この場合、エンジン始動条件としては、ブレーキ動作信号S4 、パーキング信号S5 、ボンネット閉鎖信号S6 、ドアロック信号S7 の全て入力された状態となっていること、つまり、パーキングブレーキが動作していること、オートマチックトランスミッションがパーキングポジションにあること、自動車のボンネットが閉鎖されていること、ドアロック機構が施錠状態にあることの全てが満たされたときにエンジン始動条件が成立するようになっている。
【0031】
このとき、エンジン始動条件が成立したときは、エンジンを始動するための電源回路を形成しても安全であると判断して、電源用リレー5,6に通電する(ステップS4 )。これにより、電源用リレー5,6を通じてACCリレー7、IGリレー8,9、STリレー10,11に車両用バッテリが接続される。
【0032】
そして、制御回路4は、各リレー7〜11が実際に溶着していないかを判定する(ステップS5 )。つまり、上述したように溶着の可能性を判断したものの、それは溶着の可能性を予想しただけであるので、各リレー7〜11が実際に溶着していないかを確認するのである。
【0033】
ここで、リレー7〜11の何れかかが溶着していたときは、溶着したリレーの接点からの出力は当該リレーの非動作状態にもかかわらず車両用バッテリと接続されてハイレベルとなっているので、溶着しているリレーに対応して設けられた出力検出回路からは制御回路4に対して検出信号が出力される。
【0034】
従って、制御回路4は、電源用リレー5,6のみを動作させたときに出力検出回路20〜22から検出信号S1 〜S3 の何れかを入力したときは、その出力検出回路20〜22に対応したリレーが溶着していると判断することができる。
【0035】
このとき、溶着しているリレーがないときは、制御回路4は、エンジンの始動作業を開始する。
即ち、ACCリレー7及びIGリレー8,9に通電する(ステップS6 ,S7 )。これにより、ACCリレー7の接点7aを通じてエアコンディショナ、オーディオ等のアクセサリ回路に車両用バッテリが接続されると共に、IGリレー8,9の接点8a,9aを通じてイグニッション回路に車両用バッテリが接続される。
【0036】
続いて、所定の待ち時間(例えば5秒)が経過するまで待機してから(ステップS8 )、スタータ回路への通電電圧が低下することを防止するためにACCリレー7をオフした状態でSTリレー10,11に通電する。これにより、スタータ回路が動作して、エンジンスタータによりエンジンが始動される。
【0037】
そして、STリレー10,11のオン状態でエンジンが始動するかを監視し、エンジンが始動したとき(ステップS11)、或いはSTリレー10,11をオンしてから設定時間が経過するまでにエンジンが始動しなかったときは(ステップS12)、STリレー10,11をオフしてから(ステップS13)、ACCリレー7をオンする(ステップS14)。
【0038】
ここで、制御回路4は、STリレー10,11をオフしたことに応じて当該STリレー10,11が溶着しているかを判断する(ステップS15)。つまり、STリレー10,11をオフした状態でST出力検出回路22から検出信号S3 が入力しているかを判断する。
【0039】
このとき、STリレー10,11が溶着していないと判断したときは、携帯形送信機1からストップ信号が入力するか(ステップS16)、設定時間が経過したところで(ステップS17)、IGリレー8,9をオフすることにより(ステップS18)エンジンを停止する。
【0040】
ここで、制御回路4は、IGリレー8,9をオフしたことに応じて当該IGリレー8,9の溶着を判断する(ステップS19)。そして、IGリレー8,9が溶着していないと判断したときはACCリレー7をオフしてから(ステップS20)、ACCリレー7の溶着を判断し(ステップS21)、溶着していないと判断したときは、初期状態に戻る。
【0041】
ところで、ACCリレー7の接点7aにはアクセサリ回路への通電電流が流れ、IGリレー8,9の接点8a,9aにはイグニッション回路への通電電流が流れ、STリレー10,11の接点10a,11aにはスタータ回路への通電電流が流れることから、上述のようにして携帯形送信機1を利用してエンジンを始動する回数が多くなると、各リレー7〜11の接点7a〜11aが通電電流により溶着することがある。このようにリレーの接点が溶着した場合には、リレーの非動作状態にもかかわらず当該リレーの接点がオンした状態となり、電源用リレー5,6の動作状態で溶着したリレーの接点を通じてアクセサリ回路、イグニッション回路及びスタータ回路に通電されてしまうことになる。このため、バッテリが短時間で消耗したり、スタータモータの動作が継続した場合にはエンジンの始動によりスタータモータが損傷してしまう虞がある。
【0042】
そこで、本実施例では、制御回路4は、次のようにしてリレーが溶着されることにより生じる不具合を未然に防止するようにしている。
つまり、制御回路4は、電源用リレー5,6のオン状態で溶着しているリレーがあるかを判断した際に(ステップS4 )、溶着していることを検出した場合には、初期状態に戻ることによりエンジンの始動動作を中止する。これにより、電源用リレー5,6のオンによりアクセサリ回路、イグニッション回路、或いはスタータ回路への通電が継続してしまうことを防止することができる。
【0043】
また、制御回路4は、電源用リレー5,6のオン状態で所定のリレーへの通電を終了したにもかかわらず、そのリレーが溶着していると判断したときは、溶着解除動作を実行して溶着の解除を図る(ステップS22)。
【0044】
ここで、STリレー10,11に対する溶着解除動作を図4に基づいて説明する。この図4において、制御回路4は、溶着解除動作の実行に応じてSTリレー溶着履歴カウンタに1を加算する(ステップS221 )。このSTリレー溶着履歴カウンタとは、STリレー10,11が溶着した回数を記憶するものである。
【0045】
続いて、STリレー10,11を設定回数オンオフする(ステップS222 〜S226 )。つまり、STリレー10,11のオンオフに伴って接点10a,11aの溶着部位に応力が付加されるので、溶着の程度が軽い場合には、溶着が解除されるようになる。
【0046】
そして、制御回路4は、上述の溶着解除動作を実行した後は、次のステップに進行してST出力検出回路22からの検出信号S3 の入力状態に基づいてSTリレー10,11の溶着が継続しているか否かを判断し(ステップS23)、STリレー10,11の溶着が解除されている場合は、STリレー溶着解除カウンタに1を加算する(ステップS24)。このSTリレー溶着解除カウンタは、STリレー10,11の溶着が解除されたことを記憶するものである。
【0047】
これに対して、上述した溶着解除動作にかかわらずSTリレー10,11の溶着が継続していると判断したときは、全てのリレーへの通電を中止する(ステップS25)。
【0048】
一方、制御回路4は、IGリレー8,9をオフしたことに伴ってその溶着を判断した際に(ステップS19)、溶着していたと判断したときは溶着解除動作を実行する(ステップS26)。このとき、溶着解除動作により溶着が解除されたときは、溶着解除カウンタに1を加算し(ステップS28)、溶着が解除されてなかったときは全てのリレーをオフする(ステップS29)。
【0049】
同様に、制御回路4は、ACCリレー7をオフしたことに伴ってその溶着を判断した際に(ステップS21)、溶着していたと判断したときは溶着解除動作を実行する(ステップS30)。このとき、溶着解除動作により溶着が解除されたときは、溶着解除カウンタに1を加算し(ステップS32)、溶着が解除されなかったときは全てのリレーをオフする(ステップS33)。
【0050】
尚、上述のように溶着解除動作の実行にかかわらず溶着が解除されない場合であっても、自動車の走行中の振動により自然に溶着が解除されることがあることから、制御回路4は、携帯形送信機1からのスタート信号Sa を受信したときはエンジン始動を実行するようにしている。
【0051】
さて、リレーの溶着が軽い程度の場合には、リレーが溶着するにしても、上述の制御回路4の溶着解除動作により溶着から回復したり、自動車の走行により自然に復帰することができるものの、溶着回数が増加してリレーの寿命となった場合には、溶着が解除されない可能性が大きくなる。
【0052】
そこで、制御回路4は、携帯形送信機1からスタート信号Saを受信したときはリレーの溶着履歴に基づいて溶着の可能性が大きいか否かを判断するようにしている(ステップS2 )。つまり、溶着履歴カウンタが記憶している溶着回数が規定値以上となったときは、溶着の可能性が大きいと判断する。また、溶着回数が少なくても、溶着回数と溶着解除カウンタが記憶している溶着解除回数との差が大きくなったときも、溶着の可能性が大きいと判断する。
【0053】
このように溶着の可能性が大きくなったときは、前回のリレーのオンにより溶着した際に溶着が解除されていない可能性が大きく、また、溶着していない場合であっても溶着したときに溶着が解除されない可能性が大きいことから、エンジン始動の実行に応じてリレーの負荷に通電されて、各回路に不具合を生じる虞がある。
【0054】
そこで、制御回路4は、溶着の可能性が大きいと判断したときは、エンジンの始動を中止する(ステップS2 において「YES」)。この場合、制御回路4は、以後においてもスタート信号Saを受信するにしてもエンジン始動を実行しないので、携帯形送信機1によりエンジン始動操作がなされるにしても、溶着したリレーを通じて負荷に通電されてしまうことを未然に防止することができる。
【0055】
尚、携帯形送信機1によるエンジン始動を可能とするには、溶着履歴に基づいて溶着の可能性が高いリレー或いは全てのリレーを交換してから、制御回路4をリセットすることにより記憶している溶着履歴をクリアする。
【0056】
上記構成のものによれば、制御回路4は、エンジン始動に関わるリレーが溶着したときは溶着履歴を記憶すると共に、次のエンジン始動の際に溶着履歴に基づいて溶着の可能性が大きいと判断したときはエンジンの始動を実行しないように構成されているので、電源用リレーを動作させた際に溶着したリレーを通じて負荷に通電されてしまう従来例と違って、バッテリが短時間で消耗したり、スタータモータが損傷してしまうことを未然に防止することができる。
【0057】
また、リレーが溶着した場合は、溶着解除動作を実行するようにしたので、リレーの溶着が継続してしまうことを防止して、携帯形送信機1に対する操作に応じたエンジンの始動が可能となる。
【0058】
さらに、リレーの溶着の可能性の判断を、リレーの溶着回数及び溶着解除回数に基づいて判断するようにしたので、溶着の可能性を確実に判断することができる。
【0059】
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
溶着履歴回数が規定値となることにより始動を中止したとき、或いはリレーが溶着していることにより始動を中止したときに、リレーの交換を促すためのランプ或いはブザー等の報知手段を設けるようにしてもよい。
【0060】
ST出力検出回路22は、2個のSTリレー10,11の何れかから電圧出力が出力されていることに応じて検出信号S3 を制御回路4に出力しているが、各STリレー10,11に対応して出力検出回路を設け、各出力検出回路からの検出信号に基づいて各STリレー10,11の溶着履歴を夫々記憶するようにしてもよい。このことは、IGリレー8,9についても同様である。
【0061】
携帯形送信機1からの指令に応じてエンジンを始動するのに代えて、据置き形の送信機からの指令、或いはタイマの設定時刻となったとこにエンジンを始動するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の車両用エンジン始動装置によれば、外部からの指令に応じてエンジンを始動する際に、エンジン始動用リレーが溶着していたときはエンジンの始動を中止し、エンジン始動用リレーの動作が終了したタイミングにもかかわらず溶着していたときは溶着履歴を記憶すると共に溶着解除動作を実行し、さらには溶着履歴に基づいて溶着の可能性が大きい場合にはエンジンの始動を禁止するようにしたので、外部からの指令に応じてエンジン始動用リレーを通じて電源を接続することによりエンジンを始動する構成において、エンジン始動用リレーが溶着することにより生じる不具合を未然に防止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電気的構成を概略的に示す図
【図2】出力検出回路の具体的構成を示す電気回路図
【図3】制御回路の動作を示すフローチャート
【図4】制御回路の溶着解除動作を示すフローチャート
【図5】各リレーからの電圧出力のタイミング図
【図6】従来例を示す図5相当図
【符号の説明】
1は携帯形送信機、4は制御回路(始動手段、始動中止手段、溶着解除手段、溶着履歴記憶手段、始動禁止手段)、5,6は電源用リレー、7はACCリレー(エンジン始動用リレー)、8,9はIGリレー(エンジン始動用リレー)、10,11はSTリレー(エンジン始動用リレー)、20はACC出力検出回路(出力検出手段)、21はIG出力検出回路(出力検出手段)、22はST出力検出回路(出力検出手段)である。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle engine starter that starts an engine by energizing an engine start relay while energizing a power supply relay in response to a command from a portable transmitter.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is provided a vehicle engine starter that starts a vehicle engine in a stopped state by using a start signal transmitted by radio waves from a portable transmitter, for example.
[0003]
That is, when this type of vehicle engine starter receives a start signal from the portable transmitter, the predetermined engine start conditions (for example, the transmission is not in the travel position, the parking brake is operated, etc.) It is configured to perform engine start control on the assumption that the above condition is satisfied. At the start control, the engine is started by operating the engine start relay while the power supply relay is operating. Like to do.
[0004]
Specifically, first, the power supply relay is operated, and the ACC (accessory) relay, the relay IG (ignition) relay, and the ST (starter) relay are operated in that order in accordance with the operation of the ST relay. Then, the engine starter is energized and the engine is started. Then, when the start of the engine is confirmed, in the state where the operation of the ST relay is finished, the engine rotation is maintained by energizing the ignition circuit through the IG relay and, for example, the air conditioner is energized through the ACC relay. As a result, the passenger compartment is maintained comfortably.
[0005]
By the way, a large current that is passed through the vehicle electrical components of the vehicle flows through the ACC relay, a large current that flows through the ignition circuit flows through the IG relay, and a large current that flows through the starter motor flows through the ST relay. Therefore, there is a circumstance that the relay contacts are easily welded, and when these relay contacts are welded, the state of energization to each load continues through each relay in the operating state of the power relay, and the battery May be consumed in a short time or the starter motor may be damaged.
[0006]
Therefore, in the prior art, as shown in FIG. 6, the ACC output, IG output, and ST output output from each relay when the power supply relay is operated in response to the reception of the start signal are monitored. At this time, when the relay contacts are not welded, the voltage output from each relay is at a low level, but when the contact of the IG relay is welded, for example, as shown in FIG. Since the voltage output of the relay is at a high level, it is determined that the contact of the IG relay is welded based on the IG output, and the power supply relay is turned off. Thereby, even if it is a case where the contact of a relay welds, it can prevent that electricity supply to the load through a relay continues.
[0007]
However, even if the ACC relay, IG relay, or ST relay is lightly welded, it is impossible to start the engine using the portable transmitter thereafter, and the load is energized every time the portable transmitter is operated. The problem of being done is not solved.
[0008]
Thus, when welding of a contact of a relay is detected, it is considered to release the welding by turning on and off the relay. In other words, the welded relay is turned on and off and stress is applied to the welded part of the contact to release the weld, thereby extending the life of the relay and extending the use of the engine start by the portable transmitter. It is intended.
[0009]
However, according to such a configuration, when the relay is completely welded, it becomes impossible to release the welding, so that the load is energized through the relay according to the operation by the portable transmitter, and eventually the battery There remains a risk of short-term wear or damage to the starter motor.
[0010]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to weld an engine start relay in a configuration in which an engine is started by connecting a power source through an engine start relay in response to an external command. An object of the present invention is to provide a vehicle engine starter that can prevent problems caused by the above.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention detects a voltage output from the engine starting relay in a vehicle engine starting device having a starting means for starting an engine by connecting a power source through an engine starting relay in response to an external command. Providing an output detection means, provided with a start stop means for stopping the operation of the start means when the output detection means detects a voltage output from the engine start relay in a non-operating state of the engine start relay; When the output detection means detects the voltage output from the engine start relay at the timing when the operation of the engine start relay is completed, the welding release operation is executed by intermittently operating the engine start relay. A welding release means is provided to store a welding history indicating that the engine start relay has been welded. A history storage means is provided, and when the welding history stored in the welding history storage means becomes a predetermined condition, a start prohibiting means for prohibiting the operation of the starting means regardless of an external command is provided. (Claim 1).
[0012]
According to such a configuration, when the portable transmitter is operated to start the engine of the vehicle, the starter starts the engine by connecting the power source through the engine start relay.
[0013]
At this time, if the engine start relay is welded, a voltage is output by connecting the power source even though the engine start relay is not operated. Then, the start stop means stops the operation of the start means in response to the output detection means detecting the voltage output from the engine start relay when the engine start relay is not operating. Thereby, when the engine start relay is welded, the engine start is stopped.
[0014]
In addition, when the engine start relay is welded during operation, the welding release means detects the output from the engine start relay regardless of the timing when the operation of the engine start relay ends. Accordingly, it is determined that the engine start relay has been welded, and the welding start operation is performed by intermittently operating the engine start relay. Thereby, when the degree of welding of the engine starting relay is light, the welding of the engine starting relay is released by the welding release operation.
At this time, the welding history storage means stores a welding history indicating that the engine start relay has been welded.
[0015]
The start prohibiting means prohibits connection of the power supply through the engine start relay regardless of an external command when the welding history stored in the welding history storage means becomes a predetermined condition. Thereby, when the possibility of welding of the engine start relay is high, it is possible to prevent a problem that the power source is connected through the engine start relay.
[0016]
In the above configuration, the welding history storage means stores the number of weldings that the engine start relay has welded as a welding history, and the start prohibiting means has a predetermined number of weldings stored in the welding history storage means. When the number of times is reached, it may be determined that the welding history has become a predetermined condition (claim 2).
[0017]
According to such a configuration, when the engine start relay reaches the end of its life, the number of times of welding increases. Therefore, the start prohibiting means relays the relay when the number of times of welding stored in the welding history storage means reaches a predetermined number. However, it is judged that the possibility of welding is long and the connection of the power supply through the engine start relay is prohibited regardless of the command from the outside. As a result, when there is a high possibility that the engine start relay is welded, connection of the power supply through the engine start relay is prevented in advance.
[0018]
The welding history storage means stores, as a welding history, the number of times that the engine start relay has been welded and the number of times that welding has been released by the welding release operation of the welding release means, and the start prohibiting means. May determine that the welding history is a predetermined condition when the difference between the number of weldings stored in the welding history storage means and the number of times of welding release is a predetermined number of times (Claim 3).
[0019]
According to such a configuration, when the engine start relay reaches the end of its life, it becomes difficult to release the welding regardless of the welding release operation of the welding release means, and the difference between the number of times of welding and the number of times of welding release becomes large. The prohibiting means determines that the welding history has become a predetermined condition when a difference between the number of weldings stored in the welding history storage means and the number of times of welding release becomes a predetermined number. Thereby, it is possible to reliably determine the possibility that the engine start relay is welded.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
FIG. 1 schematically shows the electrical configuration. In FIG. 1, a portable transmitter 1 is carried by a driver of an automobile, and a start signal Sa and a stop signal Sb of a predetermined code for instructing start and stop of the engine of the automobile according to the operation. Is generated selectively, and the generated signal is transmitted, for example, as a radio wave signal.
[0021]
The receiving unit 2 includes a receiving device 3 installed in a place where radio wave reception is good in the interior of the automobile, and receives the start signal Sa and stop signal Sb from the portable transmitter 1 by the receiving device 3. It is configured to be possible. In addition to the receiving device 3, the receiving unit 2 includes a control circuit 4 that receives the command signals Sa and Sb received by the receiving device 3 (starting means, start stopping means, welding release means, welding history storage of the present invention). And power supply relays 5, 6, ACC relay 7, IG relays 8, 9, and ST relays 10, 11 controlled by the control circuit 4. The relays 7 to 11 correspond to engine start relays of the present invention.
[0022]
In this case, the power relays 5 and 6 are connected to the in-vehicle battery with the contacts 5a and 6a being closed to form a power circuit. The ACC relay 7 is configured to connect a vehicle accessory (air conditioner, audio, etc.) of an automobile to the vehicle battery via the power supply relay 5 with the contact 7a closed. The IG relays 8 and 9 are configured to connect the two ignition systems of the automobile to the in-vehicle battery through the contacts 5a and 6a of the power supply relays 5 and 6 with the contacts 8a and 9a closed. The ST relays 10 and 11 are configured to connect a two-system starter circuit for energizing an engine starter (not shown) with the contacts 10a and 11a closed to the vehicle battery through the contacts 5a and 6a of the power relays 5 and 6, respectively. It has become.
[0023]
On the other hand, the ACC output detection circuit 20 is connected to the output side of the contact 7a of the ACC relay 7 via a diode 15, and the IG relays 8 and 9 are connected to the output side of the contacts 8a and 9a via the diodes 16 and 17, respectively. An output detection circuit 21 is commonly connected, and an ST output detection circuit 22 is commonly connected to the output side of the contacts 10a and 11a of the ST relays 10 and 11. The output detection circuits 20 to 22 correspond to the output detection means of the present invention.
[0024]
Here, the ACC output detection circuit 20 monitors the output voltage from the contact 7a of the ACC relay 7, and when the output voltage is at a high level, the power source is connected to the vehicle accessory through the ACC relay 7. Determination is made and the detection signal S1 is output to the control circuit 4.
[0025]
The IG output detection circuit 21 monitors the output voltage from the contacts 8a and 9a of the IG relays 8 and 9, and when the output voltage is high level, the power is connected to the ignition circuit through the IG relays 8 and 9. And the detection signal S2 is output to the control circuit 4.
[0026]
The ST output detection circuit 22 monitors the output voltage from the contacts 10a and 11a of the ST relays 10 and 11, and when the output voltage is at a high level, the power is connected to the starter circuit through the ST relays 10 and 11. And the detection signal S3 is output to the control circuit 4.
[0027]
The ACC output detection circuit 20, the IG output detection circuit 21 and the ST output detection circuit 22 are mainly composed of transistors as shown in FIG. That is, the output from the relay is connected to the base of the transistor 24 via the resistor 23. The emitter of the transistor 24 is connected to the 0V line, and the collector is connected to the control circuit 4 via the resistor 25. Therefore, when the output from the relay is at a high level, the transistor 24 is turned on and the low level detection signals S1, S2, S3 are output to the control circuit 4.
[0028]
On the other hand, the parking brake switch 26 outputs a brake operation signal S4 in a state where the parking brake of the automobile is in the operating position. The shift position switch 27 outputs a parking signal S5 in a state where the automatic transmission of the automobile is at the parking position. The bonnet switch 28 outputs a bonnet closing signal S6 in a state where the hood of the automobile is closed. The door lock detection switch 29 outputs a door lock signal S7 when all the door lock mechanisms of the automobile are locked. In this case, the signals S4 to S7 are supplied to the control circuit 4, respectively.
[0029]
The control circuit 4 includes a microcomputer, and controls the operation of the relays 5 to 11 based on the input signals Sa, Sb, S1 to S7 as described above and a preset program. In the following, the control contents of the control circuit 4 and the operation of the parts related thereto will be described with reference to the flowcharts of FIGS. 3 and 4 and the timing chart of FIG.
[0030]
When receiving a start signal from the portable transmitter 1 (step S1), the control circuit 4 determines whether or not the possibility of welding is high based on the welding history of each relay stored as described later. (Step S2) When it is determined that the possibility of welding is small, it is first determined whether or not the engine start condition is satisfied in order to start the engine (Step S3). In this case, the engine start condition is that the brake operation signal S4, the parking signal S5, the bonnet closing signal S6, and the door lock signal S7 are all input, that is, the parking brake is operating, The engine start condition is satisfied when the automatic transmission is in the parking position, the hood of the vehicle is closed, and the door lock mechanism is locked.
[0031]
At this time, if the engine start condition is satisfied, it is determined that it is safe to form a power supply circuit for starting the engine, and the power supply relays 5 and 6 are energized (step S4). Thus, the vehicle battery is connected to the ACC relay 7, the IG relays 8 and 9, and the ST relays 10 and 11 through the power supply relays 5 and 6.
[0032]
Then, the control circuit 4 determines whether or not the relays 7 to 11 are actually welded (step S5). That is, although the possibility of welding was determined as described above, it was only predicted the possibility of welding, so it is confirmed whether the relays 7 to 11 are actually welded.
[0033]
Here, when any of the relays 7 to 11 is welded, the output from the contact point of the welded relay is connected to the vehicle battery and becomes high level regardless of the non-operating state of the relay. Therefore, a detection signal is output to the control circuit 4 from the output detection circuit provided corresponding to the welded relay.
[0034]
Therefore, when only one of the detection signals S1 to S3 is input from the output detection circuits 20 to 22 when only the power supply relays 5 and 6 are operated, the control circuit 4 corresponds to the output detection circuits 20 to 22. It can be determined that the relay is welded.
[0035]
At this time, when there is no welded relay, the control circuit 4 starts the engine starting operation.
That is, the ACC relay 7 and the IG relays 8 and 9 are energized (steps S6 and S7). As a result, the vehicle battery is connected to an accessory circuit such as an air conditioner and audio through the contact 7a of the ACC relay 7, and the vehicle battery is connected to the ignition circuit through the contacts 8a and 9a of the IG relays 8 and 9. .
[0036]
Subsequently, after waiting until a predetermined waiting time (for example, 5 seconds) elapses (step S8), the ST relay with the ACC relay 7 turned off in order to prevent the energization voltage to the starter circuit from being lowered. 10 and 11 are energized. As a result, the starter circuit operates and the engine is started by the engine starter.
[0037]
Then, it is monitored whether the engine is started when the ST relays 10 and 11 are on. When the engine is started (step S11), or until the set time elapses after the ST relays 10 and 11 are turned on. If not started (step S12), the ST relays 10 and 11 are turned off (step S13), and then the ACC relay 7 is turned on (step S14).
[0038]
Here, the control circuit 4 determines whether or not the ST relays 10 and 11 are welded in response to turning off the ST relays 10 and 11 (step S15). That is, it is determined whether the detection signal S3 is input from the ST output detection circuit 22 with the ST relays 10 and 11 turned off.
[0039]
At this time, when it is determined that the ST relays 10 and 11 are not welded, a stop signal is input from the portable transmitter 1 (step S16), or when the set time has elapsed (step S17), the IG relay 8 , 9 (step S18), the engine is stopped.
[0040]
Here, the control circuit 4 determines welding of the IG relays 8 and 9 in response to turning off the IG relays 8 and 9 (step S19). When it is determined that the IG relays 8 and 9 are not welded, the ACC relay 7 is turned off (step S20), the welding of the ACC relay 7 is determined (step S21), and it is determined that the IG relays 8 and 9 are not welded. When it returns to the initial state.
[0041]
By the way, the energizing current to the accessory circuit flows through the contact 7a of the ACC relay 7, the energizing current to the ignition circuit flows through the contacts 8a and 9a of the IG relays 8 and 9, and the contacts 10a and 11a of the ST relays 10 and 11 respectively. Since the energization current flows to the starter circuit, the contacts 7a to 11a of the relays 7 to 11a are caused by the energization current when the number of times of starting the engine using the portable transmitter 1 increases as described above. May be welded. When the relay contact is thus welded, the relay contact is turned on regardless of the non-operating state of the relay, and the accessory circuit is connected through the relay contact welded in the operating state of the power relays 5 and 6. Thus, the ignition circuit and the starter circuit are energized. For this reason, when the battery is consumed in a short time or the operation of the starter motor is continued, the starter motor may be damaged by starting the engine.
[0042]
Therefore, in the present embodiment, the control circuit 4 prevents problems caused by welding the relay as follows.
That is, when the control circuit 4 determines whether there is any relay welded in the ON state of the power supply relays 5 and 6 (step S4), the control circuit 4 returns to the initial state when detecting the welding. The engine start operation is stopped by returning. Thus, it is possible to prevent the energization of the accessory circuit, the ignition circuit, or the starter circuit from being continued due to the power relays 5 and 6 being turned on.
[0043]
Further, when the control circuit 4 determines that the relay is welded even though the power supply relays 5 and 6 have been turned on while the power relays 5 and 6 are turned on, the control circuit 4 performs the welding release operation. Thus, the welding is released (step S22).
[0044]
Here, the welding cancellation | release operation | movement with respect to ST relays 10 and 11 is demonstrated based on FIG. In FIG. 4, the control circuit 4 adds 1 to the ST relay welding history counter in accordance with the execution of the welding release operation (step S221). The ST relay welding history counter stores the number of times the ST relays 10 and 11 are welded.
[0045]
Subsequently, the ST relays 10 and 11 are turned on and off for a set number of times (steps S222 to S226). That is, as the ST relays 10 and 11 are turned on and off, stress is applied to the welded portions of the contacts 10a and 11a. Therefore, when the degree of welding is light, the welding is released.
[0046]
Then, after executing the above-described welding release operation, the control circuit 4 proceeds to the next step and continues welding of the ST relays 10 and 11 based on the input state of the detection signal S3 from the ST output detection circuit 22. If the welding of the ST relays 10 and 11 is released, 1 is added to the ST relay welding release counter (step S24). This ST relay welding release counter stores that the welding of the ST relays 10 and 11 has been released.
[0047]
On the other hand, when it is determined that the welding of the ST relays 10 and 11 is continued regardless of the above-described welding release operation, energization of all the relays is stopped (step S25).
[0048]
On the other hand, when the control circuit 4 determines that the IG relays 8 and 9 are turned off when the IG relays 8 and 9 are turned off (step S19), the control circuit 4 executes the welding release operation when it is determined that the IG relays 8 and 9 are welded (step S26). At this time, when the welding is released by the welding release operation, 1 is added to the welding release counter (step S28), and when the welding is not released, all the relays are turned off (step S29).
[0049]
Similarly, when the control circuit 4 determines that the welding has been performed when the ACC relay 7 is turned off (step S21), the control circuit 4 executes the welding release operation when determining that the welding has been performed (step S30). At this time, when the welding is released by the welding release operation, 1 is added to the welding release counter (step S32), and when the welding is not released, all the relays are turned off (step S33).
[0050]
Even if the welding is not released regardless of the execution of the welding release operation as described above, since the welding may be released spontaneously due to vibration during traveling of the automobile, the control circuit 4 is When the start signal Sa is received from the type transmitter 1, the engine is started.
[0051]
Now, if the relay is lightly welded, even if the relay is welded, it can be recovered from the welding by the above-mentioned welding release operation of the control circuit 4, or can be returned naturally by running the automobile, When the number of weldings increases and the life of the relay is reached, the possibility that the welding is not released increases.
[0052]
Therefore, when receiving the start signal Sa from the portable transmitter 1, the control circuit 4 determines whether or not the possibility of welding is high based on the welding history of the relay (step S2). That is, when the number of times of welding stored in the welding history counter is equal to or greater than the specified value, it is determined that the possibility of welding is high. Further, even if the number of weldings is small, it is determined that the possibility of welding is high when the difference between the number of weldings and the number of welding cancellations stored in the welding release counter becomes large.
[0053]
When the possibility of welding becomes large in this way, there is a high possibility that the welding has not been released when welding was performed by the previous relay being turned on, and even if it was not welded, Since there is a high possibility that the welding is not released, there is a possibility that a failure is caused in each circuit by energizing the load of the relay as the engine is started.
[0054]
Therefore, when it is determined that the possibility of welding is high, the control circuit 4 stops the engine start (“YES” in step S2). In this case, since the control circuit 4 does not start the engine even if it receives the start signal Sa thereafter, even if the engine starting operation is performed by the portable transmitter 1, the load is energized through the welded relay. It can be prevented in advance.
[0055]
In order to enable the engine to be started by the portable transmitter 1, the relay is stored by resetting the control circuit 4 after exchanging relays or all relays having a high possibility of welding based on the welding history. Clear the welding history.
[0056]
According to the above configuration, the control circuit 4 stores the welding history when the relay related to engine start is welded, and determines that the possibility of welding is high based on the welding history at the next engine start. The engine is configured not to start when the power relay is operated, so unlike the conventional example in which the load is energized through the welded relay when the power relay is operated, the battery may be consumed in a short time. It is possible to prevent the starter motor from being damaged.
[0057]
In addition, since the welding release operation is performed when the relay is welded, the relay welding is prevented from continuing and the engine can be started in accordance with the operation on the portable transmitter 1. Become.
[0058]
Furthermore, since the determination of the possibility of welding of the relay is made based on the number of times of welding of the relay and the number of times of welding release, it is possible to reliably determine the possibility of welding.
[0059]
The present invention is not limited to the above embodiment, and can be modified or expanded as follows.
When starting is stopped when the number of welding histories reaches the specified value, or when starting is stopped because the relay is welded, a notification means such as a lamp or a buzzer is provided to prompt replacement of the relay. May be.
[0060]
The ST output detection circuit 22 outputs a detection signal S3 to the control circuit 4 in response to a voltage output being output from either of the two ST relays 10 and 11, It is also possible to provide an output detection circuit correspondingly to store the welding history of each of the ST relays 10 and 11 based on the detection signal from each output detection circuit. The same applies to the IG relays 8 and 9.
[0061]
Instead of starting the engine in response to a command from the portable transmitter 1, the engine may be started when the command from the stationary transmitter or the set time of the timer is reached.
[0062]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the vehicle engine starter of the present invention, when the engine is started in response to a command from the outside, the engine is started when the engine start relay is welded. When the welding is stopped despite the timing when the operation of the relay for starting the engine is terminated, the welding history is memorized, the welding release operation is executed, and the possibility of welding based on the welding history is high. In this configuration, the engine start relay is prohibited by welding the engine start relay in a configuration in which the engine is started by connecting a power source through the engine start relay in response to an external command. There is an excellent effect that it can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically showing an electrical configuration in an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an electric circuit diagram showing a specific configuration of an output detection circuit.
FIG. 3 is a flowchart showing the operation of the control circuit.
FIG. 4 is a flowchart showing a welding release operation of the control circuit.
FIG. 5 is a timing diagram of voltage output from each relay.
6 is a view corresponding to FIG. 5 showing a conventional example.
[Explanation of symbols]
1 is a portable transmitter, 4 is a control circuit (starting means, start stopping means, welding release means, welding history storage means, start prohibiting means), 5 and 6 are power relays, and 7 is an ACC relay (engine starting relay). ), 8 and 9 are IG relays (engine start relays), 10 and 11 are ST relays (engine start relays), 20 is an ACC output detection circuit (output detection means), and 21 is an IG output detection circuit (output detection means). , 22 is an ST output detection circuit (output detection means).

Claims (3)

外部からの指令に応じてエンジン始動用リレーを通じて電源を接続することによりエンジンを始動する始動手段を備えた車両用エンジン始動装置において、
前記エンジン始動用リレーからの電圧出力を検出する出力検出手段と、
前記エンジン始動用リレーの非動作状態で前記出力検出手段が前記エンジン始動用リレーからの電圧出力を検出したときは前記始動手段の動作を中止する始動中止手段と、
前記エンジン始動用リレーの動作が終了したタイミングで前記出力検出手段が前記エンジン始動用リレーからの電圧出力を検出したときは、前記エンジン始動用リレーを間欠的に動作させることにより溶着解除動作を実行する溶着解除手段と、
前記エンジン始動用リレーが溶着していたことを示す溶着履歴を記憶する溶着履歴記憶手段と、
この溶着履歴記憶手段が記憶している溶着履歴が所定条件となったときは外部からの指令にかかわらず前記始動手段の動作を禁止する始動禁止手段とを備えたことを特徴とする車両用エンジン始動装置。
In a vehicle engine starter provided with start means for starting an engine by connecting a power source through an engine start relay in response to a command from the outside,
Output detection means for detecting a voltage output from the engine start relay;
Start stopping means for stopping the operation of the starting means when the output detecting means detects a voltage output from the engine starting relay in a non-operating state of the engine starting relay;
When the output detection means detects the voltage output from the engine start relay at the timing when the operation of the engine start relay is completed, the welding release operation is executed by intermittently operating the engine start relay. Welding release means,
Welding history storage means for storing a welding history indicating that the engine start relay has been welded;
Vehicular engine comprising start prohibiting means for prohibiting operation of the starting means regardless of an external command when the welding history stored in the welding history storage means becomes a predetermined condition Starter.
前記溶着履歴記憶手段は、溶着履歴として前記エンジン始動用リレーが溶着していた溶着回数を記憶し、
前記始動禁止手段は、前記溶着履歴記憶手段が記憶している溶着回数が所定回数となったときに溶着履歴が所定条件となったと判断することを特徴とする請求項1記載の車両用エンジン始動装置。
The welding history storage means stores the number of times the engine start relay has been welded as a welding history,
2. The vehicle engine start according to claim 1, wherein the start prohibiting unit determines that the welding history is a predetermined condition when the number of weldings stored in the welding history storage unit reaches a predetermined number. apparatus.
前記溶着履歴記憶手段は、溶着履歴として前記エンジン始動用リレーが溶着していた溶着回数及び前記溶着解除手段の溶着解除動作により溶着が解除された溶着解除回数を記憶し、
前記始動禁止手段は、前記溶着履歴記憶手段が記憶している溶着回数と溶着解除回数との差が所定回数となったときに溶着履歴が所定条件となったと判断することを特徴とする請求項1記載の車両用エンジン始動装置。
The welding history storage means stores, as a welding history, the number of times that the engine start relay has been welded and the number of times that welding has been released by the welding release operation of the welding release means,
The start prohibiting unit determines that the welding history is a predetermined condition when a difference between the number of weldings stored in the welding history storage unit and the number of times of welding release is a predetermined number. The vehicle engine starter according to claim 1.
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